JP2024092262A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】開放弁の内部へのスケール付着を少なくすることができ、また、貯湯タンクの内部の圧力を開放する際の熱ロスを低減することができる貯湯式給湯機を提供すること。
【解決手段】開放弁80が、3一次側継手81と、二次側継手83と、3連通孔84と、パッキン材85と、パッキン材85弁体86と、弁体付勢ばね87とを有し、操作レバー82によって弁体86を押圧することで、弁体86は一次側継手81の方向に移動してパッキン開口85aを開とし、貯湯タンク30が負圧状態になると、弁体86は一次側継手81の方向に移動してパッキン開口85aを開とし、貯湯タンク30が過圧状態になると、弁体86は二次側継手83の方向に移動して、パッキン材85を連通孔84の外周から離間させることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、貯湯タンクの上部に接続される高温水流出配管に開放弁を設ける貯湯式給湯機に関する。
特許文献1は、貯湯タンクの内部の圧力が所定の圧力以上に上昇した場合に、貯湯タンクの内部の圧力を減少させる圧力逃し弁を、貯湯タンクの上部に接続する圧力逃し弁菅に設けている。
特許文献1の圧力逃し弁は、レバー操作によって貯湯タンクの内部の圧力を強制開放できるとともに、貯湯タンクの内部の圧力が負圧になると大気から吸気して負圧を解消することができる。
特開2021-25750号公報
しかし、貯湯タンクの内部の圧力を開放する際には、高温水が排出されるために圧力逃し弁の内部にスケールがつきやすい。
特許文献1の圧力逃し弁は、ダイアフラムの構造を採用しているため、移動する弁軸周りの狭い空間から高温水が排出されるために、長期使用によるスケールの付着が懸念されるとともに、高温水の排出による熱ロスの問題もある。
本発明は、開放弁の内部へのスケール付着を少なくすることができる貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
また、本発明は、貯湯タンクの内部の圧力を開放する際の熱ロスを低減することができる貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の貯湯式給湯機は、温水を溜める貯湯タンク30と、前記貯湯タンク30の上部に接続される高温水流出配管31と、前記貯湯タンク30の下部に接続される給水配管32とを備え、前記高温水流出配管31に開放弁80を設ける貯湯式給湯機であって、前記開放弁80が、前記高温水流出配管31に接続される一次側継手81と、操作レバー82を保持するとともに大気に開放される二次側継手83と、前記一次側継手81と前記二次側継手83とを連通する連通孔84と、前記連通孔84の外周に押圧されるパッキン材85と、前記パッキン材85のパッキン開口85aを開閉する弁体86と、前記弁体86を前記パッキン材85に押圧する弁体付勢ばね87とを有し、前記操作レバー82によって前記弁体86を押圧することで、前記弁体86は前記一次側継手81の方向に移動して前記パッキン開口85aを開とし、前記貯湯タンク30が負圧状態になると、前記弁体86は前記一次側継手81の前記方向に移動して前記パッキン開口85aを開とし、前記貯湯タンク30が過圧状態になると、前記弁体86は前記二次側継手83の方向に移動して、前記パッキン材85を前記連通孔84の前記外周から離間させることを特徴とする。
請求項2記載の本発明の貯湯式給湯機は、請求項1に記載の貯湯式給湯機において、前記貯湯タンク30の下部には低温水流入出継手33が接続され、前記低温水流入出継手33には低温水排水パイプ90が接続され、前記高温水流出配管31から排出される高温水よりも低い温度の貯湯水を排出する第2開放弁91を設け、前記貯湯タンク30が前記過圧状態になると、前記弁体86が前記二次側継手83の前記方向に移動する前に前記第2開放弁91が開状態となり、前記貯湯タンク30が前記過圧状態になっても前記第2開放弁91からの排水が行えないときに前記弁体86が前記二次側継手83の方向に移動することを特徴とする。
請求項3記載の本発明の貯湯式給湯機は、請求項1に記載の貯湯式給湯機において、冷媒を圧縮して高温冷媒を吐出する圧縮機21、水と高温冷媒とを熱交換して温水を生成する水冷媒熱交換器22、冷媒を減圧する減圧装置23、空気と冷媒とで熱交換を行う蒸発器24を冷媒配管25で接続したヒートポンプ回路20と、前記低温水流入出継手33、沸上ポンプ41、前記水冷媒熱交換器22、及び前記貯湯タンク30を沸上水配管42で接続した沸上回路40とを有し、前記高温水よりも低い温度の前記貯湯水を排出する第3開放弁44を設け、前記貯湯タンク30が前記過圧状態になると、前記弁体86が前記二次側継手83の方向に移動する前に前記第2開放弁91が開状態となり、前記貯湯タンク30が前記過圧状態になっても前記第2開放弁91からの排水が行えないときに前記第3開放弁44が開状態となることを特徴とする。
請求項4記載の本発明の貯湯式給湯機は、温水を溜める貯湯タンク30と、前記貯湯タンク30の上部に接続される高温水流出配管31と、前記貯湯タンク30の下部に接続される給水配管32と、冷媒を圧縮して高温冷媒を吐出する圧縮機21、水と高温冷媒とを熱交換して温水を生成する水冷媒熱交換器22、冷媒を減圧する減圧装置23、空気と冷媒とで熱交換を行う蒸発器24を冷媒配管25で接続したヒートポンプ回路20と、低温水流入出継手33、沸上ポンプ41、前記水冷媒熱交換器22、及び前記貯湯タンク30を沸上水配管42で接続した沸上回路40とを備え、前記高温水流出配管31に開放弁80を設ける貯湯式給湯機であって、前記貯湯タンク30の下部には前記低温水流入出継手33が接続され、前記低温水流入出継手33には低温水排水パイプ90が接続され、前記高温水流出配管31から排出される高温水よりも低い温度の貯湯水を排出する第2開放弁91及び第3開放弁44を設け、前記開放弁80が、前記高温水流出配管31に接続される一次側継手81と、操作レバー82を保持するとともに大気に開放される二次側継手83と、前記一次側継手81と前記二次側継手83とを連通する連通孔84と、前記連通孔84の外周に押圧されるパッキン材85と、前記パッキン材85のパッキン開口85aを開閉する弁体86と、前記弁体86を前記パッキン材85に押圧する弁体付勢ばね87とを有し、前記操作レバー82によって前記弁体86を押圧することで、前記弁体86は前記一次側継手81の方向に移動して前記パッキン開口85aを開とし、前記貯湯タンク30が負圧状態になると、前記弁体86は前記一次側継手81の方向に移動して前記パッキン開口85aを開とし、前記貯湯タンク30が過圧状態になると、前記第2開放弁91が開状態となり、前記貯湯タンク30が前記過圧状態になっても前記第2開放弁91からの排水が行えないときに前記第3開放弁44が開状態となることを特徴とする。
請求項5記載の本発明の貯湯式給湯機は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機において、前記弁体86が、前記パッキン開口85aを閉塞する弁部86aと、前記弁部86aに一端を連結した軸部86bと前記軸部86bの他端に取り付けるナット部86cとを有することを特徴とする。
請求項6記載の本発明の貯湯式給湯機は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機において、前記パッキン材85が、前記連通孔84の前記外周に当接するパッキン部85bと、前記パッキン部85bを押圧するパッキン受け部85cとを有し、前記パッキン受け部85cを押圧するパッキン付勢ばね88と、前記パッキン付勢ばね88の付勢力を変更する調圧ねじ89とを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、貯湯タンクが過圧状態になると、パッキン材を連通孔の外周から離間させるため、排出される高温水は、パッキン開口ではなくパッキン材の周囲から排出されることになり、特に弁体とパッキン開口へのスケール付着を少なくでき、長期使用による弁体の動作不良を低減できる。
また本発明によれば、開放弁では貯湯タンクの内部の負圧解消と操作レバーによる強制開放を行うことができるとともに、貯湯タンクが過圧状態になった場合には、逃し弁から排水し、逃し弁からの排水が行えない場合には、缶体保護弁からの排水を行うことで、開放弁の内部へのスケール付着を少なくすることができるとともに、貯湯タンクの内部の圧力を開放する際の高温水の排出をなくすことで熱ロスを低減できる。
本発明の一実施例による貯湯式給湯機の構成図 同貯湯式給湯機に用いる第1実施例による開放弁の断面図 貯湯タンクが過圧状態である場合の同開閉弁の断面図 操作レバーによって貯湯タンクを強制開放した場合の同開閉弁の断面図 貯湯タンクが負圧状態である場合の開閉弁の断面図 同貯湯式給湯機に用いる第2実施例による開放弁の断面図 操作レバーによって貯湯タンクを強制開放した場合の同開閉弁の断面図 貯湯タンクが負圧状態である場合の同開閉弁の断面図
本発明の第1の実施の形態による貯湯式給湯機は、開放弁が、高温水流出配管に接続される一次側継手と、操作レバーを保持するとともに大気に開放される二次側継手と、一次側継手と二次側継手とを連通する連通孔と、連通孔の外周に押圧されるパッキン材と、パッキン材のパッキン開口を開閉する弁体と、弁体をパッキン材に押圧する弁体付勢ばねとを有し、操作レバーによって弁体を押圧することで、弁体は一次側継手の方向に移動してパッキン開口を開とし、貯湯タンクが負圧状態になると、弁体は一次側継手の方向に移動してパッキン開口を開とし、貯湯タンクが過圧状態になると、弁体は二次側継手の方向に移動して、パッキン材を連通孔の外周から離間させるものである。本実施の形態によれば、貯湯タンクが過圧状態になると、パッキン材を連通孔の外周から離間させるため、排出される高温水は、パッキン開口ではなくパッキン材の周囲から排出されることになり、特に弁体とパッキン開口へのスケール付着を少なくでき、長期使用による弁体の動作不良を低減できる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による貯湯式給湯機において、貯湯タンクの下部には低温水流入出継手が接続され、低温水流入出継手には低温水排水パイプが接続され、高温水流出配管から排出される高温水よりも低い温度の貯湯水を排出する第2開放弁を設け、貯湯タンクが過圧状態になると、弁体が二次側継手の方向に移動する前に第2開放弁が開状態となり、貯湯タンクが過圧状態になっても第2開放弁からの排水が行えないときに弁体が二次側継手の方向に移動するものである。本実施の形態によれば、貯湯タンクが過圧状態になった場合に、第2開放弁からの排水を開放弁からの排水に優先させることで、開放弁の内部へのスケール付着を少なくすることができるとともに、高温水の排出を少なくすることで熱ロスを低減できる。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による貯湯式給湯機において、冷媒を圧縮して高温冷媒を吐出する圧縮機、水と高温冷媒とを熱交換して温水を生成する水冷媒熱交換器、冷媒を減圧する減圧装置、空気と冷媒とで熱交換を行う蒸発器を冷媒配管で接続したヒートポンプ回路と、低温水流入出継手、沸上ポンプ、水冷媒熱交換器、及び貯湯タンクを沸上水配管で接続した沸上回路とを有し、高温水よりも低い温度の貯湯水を排出する第3開放弁を設け、貯湯タンクが過圧状態になると、弁体が二次側継手の方向に移動する前に第2開放弁が開状態となり、貯湯タンクが過圧状態になっても第2開放弁からの排水が行えないときに第3開放弁が開状態となるものである。本実施の形態によれば、貯湯タンクが過圧状態になった場合に、第2開放弁からの排水を開放弁からの排水に優先させるとともに、更に第2開放弁からの排水が行えない場合には、第3開放弁からの排水を行うことで、開放弁の内部へのスケール付着を少なくすることができるとともに、高温水の排出を少なくすることで熱ロスを低減できる。
本発明の第4の実施の形態による貯湯式給湯機は、貯湯タンクの下部には低温水流入出継手が接続され、低温水流入出継手には低温水排水パイプが接続され、高温水流出配管から排出される高温水よりも低い温度の貯湯水を排出する第2開放弁及び第3開放弁を設け、開放弁が、高温水流出配管に接続される一次側継手と、操作レバーを保持するとともに大気に開放される二次側継手と、一次側継手と二次側継手とを連通する連通孔と、連通孔の外周に押圧されるパッキン材と、パッキン材のパッキン開口を開閉する弁体と、弁体をパッキン材に押圧する弁体付勢ばねとを有し、操作レバーによって弁体を押圧することで、弁体は一次側継手の方向に移動してパッキン開口を開とし、貯湯タンクが負圧状態になると、弁体は一次側継手の方向に移動してパッキン開口を開とし、貯湯タンクが過圧状態になると、第2開放弁が開状態となり、貯湯タンクが過圧状態になっても第2開放弁からの排水が行えないときに第3開放弁が開状態となるものである。本実施の形態によれば、開放弁では貯湯タンクの内部の負圧解消と操作レバーによる強制開放を行うことができるとともに、貯湯タンクが過圧状態になった場合には、第2開放弁から排水し、第2開放弁からの排水が行えない場合には、第3開放弁からの排水を行うことで、開放弁の内部へのスケール付着を少なくすることができるとともに、貯湯タンクの内部の圧力を開放する際の高温水の排出をなくすことで熱ロスを低減できる。
本発明の第5の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による貯湯式給湯機において、弁体が、パッキン開口を閉塞する弁部と、弁部に一端を連結した軸部と、軸部の他端に取り付けるナット部とを有するものである。本実施の形態によれば、軸部に弁体付勢ばねを配置することができる。
本発明の第6の実施の形態は、第1から第3のいずれかの実施の形態による貯湯式給湯機において、パッキン材が、連通孔の外周に当接するパッキン部と、パッキン部を押圧するパッキン受け部とを有し、パッキン受け部を押圧するパッキン付勢ばねと、パッキン付勢ばねの付勢力を変更する調圧ねじとを設けたものである。本実施の形態によれば、パッキン部とパッキン受け部との材質を変更することができるので連通孔への密着性やパッキン材の操作性を高めることができ、調整ネジによって、貯湯タンクの内部が過圧状態になった場合に連通孔を開放するパッキン材の動作を調整することができる。
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本実施例による貯湯式給湯機の構成図である。
本実施例の貯湯式給湯機は、貯湯ユニット1とヒートポンプユニット2とで構成されている。
ヒートポンプユニット2は、ヒートポンプ回路20を備えている。
ヒートポンプ回路20は、冷媒を圧縮して高温冷媒を吐出する圧縮機21、水と高温冷媒とを熱交換して温水を生成する水冷媒熱交換器22、冷媒を減圧する減圧装置23、空気と冷媒とで熱交換を行う蒸発器24を冷媒配管25で接続している。なお、水冷媒熱交換器22には、プレート式熱交換器や二重管方式の熱交換器を用いることができる。
貯湯ユニット1は、温水を溜める貯湯タンク30と、貯湯タンク30の貯湯水を沸き上げる沸上回路40と、貯湯タンク30の貯湯水を給湯する給湯回路50と、貯湯タンク30の貯湯水を用いて浴槽3の湯を追い焚きする追焚回路60と、貯湯タンク30に給水を行う給水回路70とを備えている。
貯湯タンク30は、積層沸上タイプであり、沸上運転の途中では、上部に高温水、下部に低温水、中間部に中温水が積層される。
貯湯タンク30の上部には、高温水流出配管31が接続され、貯湯タンク30の下部には給水配管32と、低温水流入出継手33とが接続されている。
高温水流出配管31には、開放弁80を設けている。
低温水流入出継手33には、低温水排水パイプ90が接続され、低温水排水パイプ90には逃し弁91(第2開放弁)を設けている。
逃し弁91は、貯湯タンク30内が過圧状態になると開状態となり排水を行うことで貯湯タンク30内の圧力を低下させる。また、逃し弁91は、貯湯タンク30内の貯留水を排出する排出弁としても機能する。なお、本実施例では、逃し弁91を低温水排水パイプ90に設けた場合を示しているが、逃し弁91から排出される貯湯水が、高温水流出配管31から排出される高温水よりも低い温度であれば、低温水排水パイプ90以外の貯湯水流出配管に設けてもよい。
沸上回路40は、低温水流入出継手33、沸上ポンプ41、水冷媒熱交換器22、及び貯湯タンク30を沸上水配管42で接続している。
沸上ポンプ41を駆動することによって、低温水流入出継手33から低温水を水冷媒熱交換器22へ送り、水冷媒熱交換器22で冷媒から吸熱して高温水が生成される。水冷媒熱交換器22で生成された高温水は、貯湯タンク30に戻される。
沸上水配管42には、三方弁43を設けている。水冷媒熱交換器22で生成された高温水は、三方弁43の切り替えによって、貯湯タンク30の上部、又は貯湯タンク30の下部に戻される。三方弁43より下流側の沸上水配管42は、低温水流入出継手33に接続され、貯湯タンク30の下部には、高温水が低温水流入出継手33から流入する。
貯湯タンク30内に高温水がほとんど存在しない沸上初期運転、又は凍結防止運転では、高温水を低温水流入出継手33に導き、通常の沸上運転では、高温水を貯湯タンク30の上部に導くように、三方弁43の切り替えが行われる。
沸上水配管42には、缶体保護弁44(第3開放弁)を設けている。沸上回路40に缶体保護弁44を設けることで、貯湯タンク30内が過圧状態になると缶体保護弁44は開状態となり排水が行なわれ、貯湯タンク30内の圧力が低下する。なお、本実施例では、缶体保護弁44を沸上回路40に設けた場合を示しているが、缶体保護弁44から排出される貯湯水が、高温水流出配管31から排出される高温水よりも低い温度であれば、沸上回路40以外の貯湯水流出配管に設けてもよい。
給湯回路50は、高温水流出配管31と給湯栓4とを給湯配管51で接続している。
給湯配管51には、中間混合弁52を設けている。中間混合弁52によって、高温水流出配管31からの高温水と、中温水流出配管34からの中温水とを混合することができる。中温水流出配管34は、貯湯タンク30の高さ方向の中間部に接続されている。
要求される給湯水温度が高くない場合には、中温水流出配管34からの中温水を利用することで高温水を確保することができる。
給湯配管51には、給湯混合弁53を設けている。給湯混合弁53によって、貯湯タンク30からの高温水と、給水管71からの低温水とを混合して、要求される給湯水温度にする。
追焚回路60は、高温水流出配管31、水水熱交換器61、追炊ポンプ62、及び貯湯タンク30の中間部を追炊水配管63で接続している。
追炊ポンプ62を駆動することによって、高温水流出配管31から高温水を水水熱交換器61へ送り、水水熱交換器61で放熱して中温水となり、中温水は、貯湯タンク30の中間部に戻される。
水水熱交換器61には、循環ポンプ64を設けた浴槽水循環配管65によって低温の浴槽水が導かれ、水水熱交換器61で吸熱した浴槽水は、浴槽水循環配管65によって浴槽3に戻される。
給水回路70は、給水源より伸びている水道管5と給水配管32とを給水管71で接続している。また、給水管71は、分岐して給湯混合弁53に接続している。
貯湯タンク30内の貯留水が減少すると、給水管71から給水される。また、給湯混合弁53に対して、必要とされる低温水が給水管71から供給される。
中間混合弁52より下流で給湯混合弁53より上流で給湯配管51から分岐させた浴槽給湯用高温水分岐配管66と、給湯混合弁53より上流で給水管71から分岐させた浴槽給湯用低温水分岐配管67とが、浴槽混合弁68に接続され、浴槽混合弁68から流出する混合水は、浴槽給湯用配管69によって浴槽3に導かれる。
浴槽給湯用配管69には、浴槽給湯弁69aを設けている。浴槽給湯弁69aが開かれることで、設定された浴槽温度に浴槽混合弁68で混合された混合水が、浴槽給湯用配管69によって浴槽3に導かれる。
図2から図5は同貯湯式給湯機に用いる第1実施例による開放弁を示している。
図2(a)は貯湯タンク内が通常状態にある場合の開閉弁の断面図であり、図2(b)は図2(a)に示すパッキン材、図2(c)は図2(a)に示す弁体を示している。
開放弁80は、高温水流出配管31に接続される一次側継手81と、操作レバー82を保持するとともに大気に開放される二次側継手83と、一次側継手81と二次側継手83とを連通する連通孔84と、連通孔84の外周に押圧されるパッキン材85と、パッキン材85のパッキン開口85aを開閉する弁体86と、弁体86をパッキン材85に押圧する弁体付勢ばね87と、パッキン材85を押圧するパッキン付勢ばね88と、パッキン付勢ばね88の付勢力を変更する調圧ねじ89とを有している。
なお、本実施例では、連通孔84は、円筒形状の孔であり、一次側継手81によって形成している。また、パッキン材85は、連通孔84より大きな径の円柱状に形成している。また、弁体付勢ばね87には、コイルばねを用いている。
一次側継手81は、高温水流出配管31と連通する一次側流路81aを内部に形成し、連通孔84は一次側流路81aと連通する。
二次側継手83は、連通孔84と連通する制御空間83aと、制御空間83aと連通する大気開放通路83bを形成している。パッキン材85、弁体付勢ばね87、パッキン付勢ばね88、及び調圧ねじ89は、制御空間83aに配置される。
パッキン付勢ばね88は、パッキン材85と調圧ねじ89との間に配置される。
調圧ねじ89は、二次側継手83の内周螺旋溝に取り付けている。調圧ねじ89を回転させることで、二次側継手83の内周螺旋溝によって移動し、パッキン材85までの距離を変更する。パッキン材85と調圧ねじ89との距離を変更することで、パッキン付勢ばね88の付勢力を変更することができる。
操作レバー82は、手動によって操作される。操作レバー82を操作することで、強制開放部材82aが移動する。操作レバー82と制御空間83aとの間には、強制開放部材82aを摺動可能に保持する部材摺動孔82cを有する。強制開放部材82aは円柱部材で構成され、強制開放部材82aの後端面に操作レバー82が配置され、強制開放部材82aの前端面は、弁体86の後端に対向する位置に配置される。強制開放部材82aと部材摺動孔82cとの間はシールされている。
強制開放部材82aは、付勢部材82bによって操作レバー82の方向に付勢されており、操作レバー82の操作によって弁体86の方向に移動する。
パッキン材85は、連通孔84の外周に当接するパッキン部85bと、パッキン部85bを押圧するパッキン受け部85cとを有している。パッキン開口85aは、パッキン部85bの中心と、パッキン受け部85cの中心とに連続して形成している。
パッキン受け部85cの前面には円筒状凹部が形成されている。パッキン受け部85cは、この円筒状凹部によって、パッキン部85bの背面及び外周面に当接させている。パッキン受け部85cの後面にも円筒状凹部が形成されており、この円筒状凹部によって、パッキン付勢ばね88を受けている。なお、パッキン付勢ばね88には、コイルばねを用いている。パッキン部85bの前面の外周部が連通孔84の外周に当接する。
本実施例では、連通孔84の外周にリング状の弁座を設けたものを図示しているが、パッキン部85bの外周にリング状の弁座を設けてもよい。
このように、パッキン部85bとパッキン受け部85cとによってパッキン材85を形成している。従って、パッキン部85bとパッキン受け部85cとの材質を変更することができるので連通孔84への密着性やパッキン材85の操作性を高めることができ、調整ネジ89によって、貯湯タンク30の内部が過圧状態になった場合に連通孔84を開放するパッキン材85の動作を調整することができる。
弁体86は、パッキン開口85aを閉塞する弁部86aと、弁部86aに一端を連結した軸部86bと、軸部86bの他端に取り付けるナット部86cとを有している。ナット部86cによって弁体付勢ばね87を規制することで、軸部86bに弁体付勢ばね87を配置できる。
なお、軸部86bへのナット部86cの取り付け位置によって弁体付勢ばね87の付勢力を変更できる場合には、ナット部86cによって、貯湯タンク30の内部が負圧状態になった場合にパッキン開口85aを開放する開放弁80の動作を調整することができる。
図2(a)に示すように、貯湯タンク30内が通常状態にある場合には、連通孔84はパッキン材85によって閉塞され、パッキン開口85aは弁部86aによって閉塞されている。
図3は貯湯タンクが過圧状態である場合の開閉弁の断面図である。
貯湯タンク30が過圧状態になると、一次側流路81aの圧力が、パッキン材85及び弁体86に加わり、パッキン付勢ばね88の付勢力より大きくなると、パッキン材85及び弁体86が一体となって移動し、連通孔84が解放される。
連通孔84が解放されることで、高温水が一次側流路81aからパッキン材85の外周に流れて制御空間83aに入り、大気開放通路83bから排出される。
所定量の高温水が大気開放通路83bから排出されることで、貯湯タンク30内の圧力が低下し、過圧状態が解消されると、パッキン付勢ばね88の付勢力によって、パッキン材85及び弁体86が一体となって移動して連通孔84が閉塞される。
図4は操作レバーによって貯湯タンクを強制開放した場合の開閉弁の断面図である。
操作レバー82を手動によって操作することで、強制開放部材82aを弁体86の方向に移動させる。そして、強制開放部材82aがナット部86cを押圧することで、弁体86は一次側流路81aの方向に移動する。従って、パッキン開口85aが開放され、一次側流路81aと制御空間83aとが連通する。
図5は貯湯タンクが負圧状態である場合の開閉弁の断面図である。
貯湯タンク30が負圧状態になると、一次側流路81aの圧力が低下することで、弁体86には一次側流路81aの方向に力が加わる。弁体86に加わる力が、弁体付勢ばね87の付勢力を上回ると、弁体86は一次側流路81aの方向に移動する。弁体86が一次側流路81aの方向に移動することで、パッキン開口85aが開放され、一次側流路81aと制御空間83aとが連通する。従って、大気開放通路83bから一次側流路81aに空気が流れ込む。
所定量の空気が大気開放通路83bから一次側流路81aに流れ込むことで、貯湯タンク30内の圧力が上昇し、負圧状態が解消されると、弁体付勢ばね87の付勢力によって、弁体86が移動して連通孔84が閉塞される。
本実施例では、操作レバー82によって弁体86を押圧することで、弁体86は一次側継手81の方向に移動してパッキン開口85aを開とし、貯湯タンク30が負圧状態になると、弁体86は一次側継手81の方向に移動してパッキン開口85aを開とし、貯湯タンク30が過圧状態になると、弁体86は二次側継手83の方向に移動して、パッキン材85を連通孔84の外周から離間させる。
このように、本実施例によれば、貯湯タンク30が過圧状態になると、パッキン材85を連通孔84の外周から離間させるため、排出される高温水は、パッキン開口85aではなくパッキン材85の周囲から排出されることになり、特に弁体86とパッキン開口85aへのスケール付着を少なくでき、長期使用による弁体86の動作不良を低減できる。
また、本実施例では、貯湯タンク30が過圧状態になると、弁体86が二次側継手83の方向に移動する前に逃し弁91が開状態となり、貯湯タンク30が過圧状態になっても低温水排水パイプ90からの排水が行えないときに弁体86が二次側継手83の方向に移動する。例えば、冬季では低温水排水パイプ90内で水が凍結する場合がある。低温水排水パイプ90内で水が凍結すると逃し弁91からの排水が行えない。このように逃し弁91からの排水が行えない場合には、開放弁80からの排水を行う。
このように、本実施例によれば、貯湯タンク30が過圧状態になった場合に、逃し弁91からの排水を開放弁80からの排水に優先させることで、開放弁80の内部へのスケール付着を少なくすることができるとともに、高温水の排出を少なくすることで熱ロスを低減できる。
また、本実施例では、貯湯タンク30が過圧状態になると、弁体86が二次側継手83の方向に移動する前に逃し弁91が開状態となり、貯湯タンク30が過圧状態になっても低温水排水パイプ90からの排水が行えないときに缶体保護弁44が開状態となる。
このように、本実施例によれば、貯湯タンク30が過圧状態になった場合に、逃し弁91からの排水を開放弁80からの排水に優先させるとともに、更に逃し弁91からの排水が行えない場合には、缶体保護弁44からの排水を行うことで、開放弁80の内部へのスケール付着を少なくすることができるとともに、高温水の排出を少なくすることで熱ロスを低減できる。
また、本実施例では、貯湯タンク30が過圧状態になると、逃し弁91が開状態となって排水を行うことで貯湯タンク30内の圧力を低下させ、逃し弁91からの排水が行えない場合には、缶体保護弁44からの排水を行い、逃し弁91や缶体保護弁44によっても貯湯タンク30内の圧力が異常に高まると、開放弁80は、弁体86を二次側継手83の方向に移動して、パッキン材85を連通孔84の外周から離間させ、連通孔84が解放されることで、高温水が一次側流路81aからパッキン材85の外周に流れて制御空間83aに入り、大気開放通路83bから排出される。
なお、貯湯タンク30内圧力が過圧力(P1<P2<P3)であるとすると、過圧力P1で逃し弁91からの排水が行われ、過圧力P2で缶体保護弁44からの排水が行われ、過圧力P3で開放弁80からの排水が行われるように、逃し弁91、缶体保護弁44、及び開放弁80は設定されている。
図6から図8は同貯湯式給湯機に用いる第2実施例による開放弁を示している。
図6(a)は貯湯タンク内が通常状態にある場合の開閉弁の断面図であり、図6(b)は図6(a)に示すパッキン材、図6(c)は図6(a)に示す弁体を示している。
開放弁80は、高温水流出配管31に接続される一次側継手81と、操作レバー82を保持するとともに大気に開放される二次側継手83と、一次側継手81と二次側継手83とを連通する連通孔84と、連通孔84の外周に押圧されるパッキン材85と、パッキン材85のパッキン開口85aを開閉する弁体86と、弁体86をパッキン材85に押圧する弁体付勢ばね87とを有している。
なお、本実施例では、連通孔84は、円筒形状の孔であり、二次側継手83によって形成している。また、パッキン材85は、連通孔84より大きな径の円柱状に形成している。また、弁体付勢ばね87には、コイルばねを用いている。
一次側継手81は、高温水流出配管31と連通する一次側流路81aを内部に形成し、連通孔84は一次側流路81aと連通する。
二次側継手83は、連通孔84と連通する制御空間83aと、制御空間83aと連通する大気開放通路83bを形成している。パッキン材85及び弁体付勢ばね87は、制御空間83aに配置される。
操作レバー82は、手動によって操作される。操作レバー82を操作することで、強制開放部材82aが移動する。操作レバー82と制御空間83aとの間には、強制開放部材82aを摺動可能に保持する部材摺動孔82cを有する。強制開放部材82aは円柱部材で構成され、強制開放部材82aの後端面に操作レバー82が配置され、強制開放部材82aの前端面は、弁体86の後端に対向する位置に配置される。強制開放部材82aと部材摺動孔82cとの間はシールされている。
強制開放部材82aは、付勢部材82bによって操作レバー82の方向に付勢されており、操作レバー82の操作によって弁体86の方向に移動する。
パッキン開口85aは、パッキン材85の中心に形成している。
弁体86は、パッキン開口85aを閉塞する弁部86aと、弁部86aに一端を連結した軸部86bと、軸部86bの他端に取り付けるナット部86cとを有している。
軸部86bへのナット部86cの取り付け位置によって弁体付勢ばね87の付勢力を変更できる。従って、ナット部86cによって、貯湯タンク30の内部が負圧状態になった場合にパッキン開口85aを開放する開放弁80の動作を調整することができる。
図6(a)に示すように、貯湯タンク30内が通常状態にある場合には、連通孔84はパッキン材85によって閉塞され、パッキン開口85aは弁部86aによって閉塞されている。
図7は操作レバーによって貯湯タンクを強制開放した場合の開閉弁の断面図である。
操作レバー82を手動によって操作することで、強制開放部材82aを弁体86の方向に移動させる。そして、強制開放部材82aがナット部86cを押圧することで、弁体86は一次側流路81aの方向に移動する。従って、パッキン開口85aが開放され、一次側流路81aと制御空間83aとが連通する。
図8は貯湯タンクが負圧状態である場合の開閉弁の断面図である。
貯湯タンク30が負圧状態になると、一次側流路81aの圧力が低下することで、弁体86には一次側流路81aの方向に力が加わる。弁体86に加わる力が、弁体付勢ばね87の付勢力を上回ると、弁体86は一次側流路81aの方向に移動する。弁体86が一次側流路81aの方向に移動することで、パッキン開口85aが開放され、一次側流路81aと制御空間83aとが連通する。従って、大気開放通路83bから一次側流路81aに空気が流れ込む。
所定量の空気が大気開放通路83bから一次側流路81aに流れ込むことで、貯湯タンク30内の圧力が上昇し、負圧状態が解消されると、弁体付勢ばね87の付勢力によって、弁体86が移動して連通孔84が閉塞される。
本実施例では、操作レバー82によって弁体86を押圧することで、弁体86は一次側継手81の方向に移動してパッキン開口85aを開とし、貯湯タンク30が負圧状態になると、弁体86は一次側継手81の方向に移動してパッキン開口85aを開とし、貯湯タンク30が過圧状態になると、逃し弁91が開状態となり、貯湯タンク30が過圧状態になっても低温水排水パイプ90からの排水が行えないときに缶体保護弁44が開状態となる。
このように、本実施例によれば、開放弁80では貯湯タンク30の内部の負圧解消と操作レバー82による強制開放を行うことができるとともに、貯湯タンク30が過圧状態になった場合には、逃し弁91から排水し、逃し弁91からの排水が行えない場合には、缶体保護弁44からの排水を行うことで、開放弁80の内部へのスケール付着を少なくすることができるとともに、貯湯タンク30の内部の圧力を開放する際の高温水の排出をなくすことで熱ロスを低減できる。
[上記実施例によりサポートされる構成]
上記実施例は、以下の構成をサポートする。
(構成1)
温水を溜める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの上部に接続される高温水流出配管と、前記貯湯タンクの下部に接続される給水配管とを備え、前記高温水流出配管に開放弁を設ける貯湯式給湯機であって、前記開放弁が、前記高温水流出配管に接続される一次側継手と、操作レバーを保持するとともに大気に開放される二次側継手と、前記一次側継手と前記二次側継手とを連通する連通孔と、前記連通孔の外周に押圧されるパッキン材と、前記パッキン材のパッキン開口を開閉する弁体と、前記弁体を前記パッキン材に押圧する弁体付勢ばねとを有し、前記操作レバーによって前記弁体を押圧することで、前記弁体は前記一次側継手の方向に移動して前記パッキン開口を開とし、前記貯湯タンクが負圧状態になると、前記弁体は前記一次側継手の方向に移動して前記パッキン開口を開とし、前記貯湯タンクが過圧状態になると、前記弁体は前記二次側継手の方向に移動して、前記パッキン材を前記連通孔の前記外周から離間させることを特徴とする貯湯式給湯機。
この構成によれば、貯湯タンクが過圧状態になると、パッキン材を連通孔の外周から離間させるため、排出される高温水は、パッキン開口ではなくパッキン材の周囲から排出されることになり、特に弁体とパッキン開口へのスケール付着を少なくでき、長期使用による弁体の動作不良を低減できる。
(構成2)
前記貯湯タンクの下部には低温水流入出継手が接続され、前記低温水流入出継手には低温水排水パイプが接続され、前記高温水流出配管から排出される高温水よりも低い温度の貯湯水を排出する第2開放弁を設け、前記貯湯タンクが前記過圧状態になると、前記弁体が前記二次側継手の方向に移動する前に前記第2開放弁が開状態となり、前記貯湯タンクが前記過圧状態になっても前記第2開放弁からの排水が行えないときに前記弁体が前記二次側継手の方向に移動することを特徴とする構成1に記載の貯湯式給湯機。
この構成によれば、貯湯タンクが過圧状態になった場合に、第2開放弁からの排水を開放弁からの排水に優先させることで、開放弁の内部へのスケール付着を少なくすることができるとともに、高温水の排出を少なくすることで熱ロスを低減できる。
(構成3)
冷媒を圧縮して高温冷媒を吐出する圧縮機、水と高温冷媒とを熱交換して温水を生成する水冷媒熱交換器、冷媒を減圧する減圧装置、空気と冷媒とで熱交換を行う蒸発器を冷媒配管で接続したヒートポンプ回路と、前記低温水流入出継手、沸上ポンプ、前記水冷媒熱交換器、及び前記貯湯タンクを沸上水配管で接続した沸上回路とを有し、前記高温水よりも低い温度の前記貯湯水を排出する第3開放弁を設け、前記貯湯タンクが前記過圧状態になると、前記弁体が前記二次側継手の方向に移動する前に前記第2開放弁が開状態となり、前記貯湯タンクが前記過圧状態になっても前記第2開放弁からの排水が行えないときに前記第3開放弁が開状態となることを特徴とする構成2に記載の貯湯式給湯機。
この構成によれば、貯湯タンクが過圧状態になった場合に、第2開放弁からの排水を開放弁からの排水に優先させるとともに、更に第2開放弁からの排水が行えない場合には、第3開放弁からの排水を行うことで、開放弁の内部へのスケール付着を少なくすることができるとともに、高温水の排出を少なくすることで熱ロスを低減できる。
(構成4)
温水を溜める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの上部に接続される高温水流出配管と、前記貯湯タンクの下部に接続される給水配管と、冷媒を圧縮して高温冷媒を吐出する圧縮機、水と高温冷媒とを熱交換して温水を生成する水冷媒熱交換器、冷媒を減圧する減圧装置、空気と冷媒とで熱交換を行う蒸発器を冷媒配管で接続したヒートポンプ回路と、低温水流入出継手、沸上ポンプ、前記水冷媒熱交換器、及び前記貯湯タンクを沸上水配管で接続した沸上回路とを備え、前記高温水流出配管に開放弁を設ける貯湯式給湯機であって、前記貯湯タンクの下部には前記低温水流入出継手が接続され、前記低温水流入出継手には低温水排水パイプが接続され、前記高温水流出配管から排出される高温水よりも低い温度の貯湯水を排出する第2開放弁及び第3開放弁を設け、前記開放弁が、前記高温水流出配管に接続される一次側継手と、操作レバーを保持するとともに大気に開放される二次側継手と、前記一次側継手と前記二次側継手とを連通する連通孔と、前記連通孔の外周に押圧されるパッキン材と、前記パッキン材のパッキン開口を開閉する弁体と、前記弁体を前記パッキン材に押圧する弁体付勢ばねとを有し、前記操作レバーによって前記弁体を押圧することで、前記弁体は前記一次側継手の方向に移動して前記パッキン開口を開とし、前記貯湯タンクが負圧状態になると、前記弁体は前記一次側継手の方向に移動して前記パッキン開口を開とし、前記貯湯タンクが過圧状態になると、前記第2開放弁が開状態となり、前記貯湯タンクが前記過圧状態になっても前記第2開放弁からの排水が行えないときに前記第3開放弁が開状態となることを特徴とする貯湯式給湯機。
この構成によれば、開放弁では貯湯タンクの内部の負圧解消と操作レバーによる強制開放を行うことができるとともに、貯湯タンクが過圧状態になった場合には、第2開放弁から排水し、第2開放弁からの排水が行えない場合には、第3開放弁からの排水を行うことで、開放弁の内部へのスケール付着を少なくすることができるとともに、貯湯タンクの内部の圧力を開放する際の高温水の排出をなくすことで熱ロスを低減できる。
(構成5)
前記弁体が、
前記パッキン開口を閉塞する弁部と、前記弁部に一端を連結した軸部と、前記軸部の他端に取り付けるナット部とを有することを特徴とする構成1から構成4のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
この構成によれば、軸部に弁体付勢ばねを配置することができる。
(構成6)
前記パッキン材が、前記連通孔の前記外周に当接するパッキン部と、前記パッキン部を押圧するパッキン受け部とを有し、前記パッキン受け部を押圧するパッキン付勢ばねと、前記パッキン付勢ばねの付勢力を変更する調圧ねじとを設けたことを特徴とする構成1から構成3のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
この構成によれば、パッキン部とパッキン受け部との材質を変更することができるので連通孔への密着性やパッキン材の操作性を高めることができ、調整ネジによって、貯湯タンクの内部が過圧状態になった場合に連通孔を開放するパッキン材の動作を調整することができる。
本発明によれば、開放弁の内部へのスケール付着を少なくすることができ、貯湯タンクの内部の圧力を開放する際の熱ロスを低減することができる。
1 貯湯ユニット
2 ヒートポンプユニット
3 浴槽
4 給湯栓
20 ヒートポンプ回路
21 圧縮機
22 水冷媒熱交換器
23 減圧装置
24 蒸発器
25 冷媒配管
30 貯湯タンク
31 高温水流出配管
32 給水配管
33 低温水流入出継手
34 中温水流出配管
40 沸上回路
41 沸上ポンプ
42 沸上水配管
43 三方弁
44 缶体保護弁(第3開放弁)
50 給湯回路
51 給湯配管
52 中間混合弁
53 給湯混合弁
60 追焚回路
61 水水熱交換器
62 追炊ポンプ
63追炊水配管
64 循環ポンプ
65 浴槽水循環配管
66 浴槽給湯用高温水分岐配管
67 浴槽給湯用低温水分岐配管
68 浴槽混合弁
69 浴槽給湯用配管
69a 浴槽給湯弁
70 給水回路
71 給水管
80 開放弁
81 一次側継手
81a 一次側流路
82 操作レバー
82a 強制開放部材
82b 付勢部材
82c 部材摺動孔
83 二次側継手
83a 制御空間
83b 大気開放通路
84 連通孔
85 パッキン材
85a パッキン開口
85b パッキン部
85c パッキン受け部
86 弁体
86a 弁部
86b 軸部
86c ナット部
87 弁体付勢ばね
88 パッキン付勢ばね
89 調圧ねじ
90 低温水排水パイプ
91 逃し弁(第2開放弁)

Claims (6)

  1. 温水を溜める貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの上部に接続される高温水流出配管と、
    前記貯湯タンクの下部に接続される給水配管と
    を備え、
    前記高温水流出配管に開放弁を設ける貯湯式給湯機であって、
    前記開放弁が、
    前記高温水流出配管に接続される一次側継手と、
    操作レバーを保持するとともに大気に開放される二次側継手と、
    前記一次側継手と前記二次側継手とを連通する連通孔と、
    前記連通孔の外周に押圧されるパッキン材と、
    前記パッキン材のパッキン開口を開閉する弁体と、
    前記弁体を前記パッキン材に押圧する弁体付勢ばねと
    を有し、
    前記操作レバーによって前記弁体を押圧することで、前記弁体は前記一次側継手の方向に移動して前記パッキン開口を開とし、
    前記貯湯タンクが負圧状態になると、前記弁体は前記一次側継手の方向に移動して前記パッキン開口を開とし、
    前記貯湯タンクが過圧状態になると、前記弁体は前記二次側継手の方向に移動して、前記パッキン材を前記連通孔の前記外周から離間させる
    ことを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 前記貯湯タンクの下部には低温水流入出継手が接続され、
    前記低温水流入出継手には低温水排水パイプが接続され、
    前記高温水流出配管から排出される高温水よりも低い温度の貯湯水を排出する第2開放弁を設け、
    前記貯湯タンクが前記過圧状態になると、前記弁体が前記二次側継手の方向に移動する前に前記第2開放弁が開状態となり、前記貯湯タンクが前記過圧状態になっても前記第2開放弁からの排水が行えないときに前記弁体が前記二次側継手の方向に移動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 冷媒を圧縮して高温冷媒を吐出する圧縮機、水と高温冷媒とを熱交換して温水を生成する水冷媒熱交換器、冷媒を減圧する減圧装置、空気と冷媒とで熱交換を行う蒸発器を冷媒配管で接続したヒートポンプ回路と、
    前記低温水流入出継手、沸上ポンプ、前記水冷媒熱交換器、及び前記貯湯タンクを沸上水配管で接続した沸上回路と
    を有し、
    前記高温水よりも低い温度の前記貯湯水を排出する第3開放弁を設け、
    前記貯湯タンクが前記過圧状態になると、前記弁体が前記二次側継手の方向に移動する前に前記第2開放弁が開状態となり、前記貯湯タンクが前記過圧状態になっても前記第2開放弁からの排水が行えないときに前記第3開放弁が開状態となる
    ことを特徴とする請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 温水を溜める貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの上部に接続される高温水流出配管と、
    前記貯湯タンクの下部に接続される給水配管と、
    冷媒を圧縮して高温冷媒を吐出する圧縮機、水と高温冷媒とを熱交換して温水を生成する水冷媒熱交換器、冷媒を減圧する減圧装置、空気と冷媒とで熱交換を行う蒸発器を冷媒配管で接続したヒートポンプ回路と、
    低温水流入出継手、沸上ポンプ、前記水冷媒熱交換器、及び前記貯湯タンクを沸上水配管で接続した沸上回路と
    を備え、
    前記高温水流出配管に開放弁を設ける貯湯式給湯機であって、
    前記貯湯タンクの下部には前記低温水流入出継手が接続され、
    前記低温水流入出継手には低温水排水パイプが接続され、
    前記高温水流出配管から排出される高温水よりも低い温度の貯湯水を排出する第2開放弁及び第3開放弁を設け、
    前記開放弁が、
    前記高温水流出配管に接続される一次側継手と、
    操作レバーを保持するとともに大気に開放される二次側継手と、
    前記一次側継手と前記二次側継手とを連通する連通孔と、
    前記連通孔の外周に押圧されるパッキン材と、
    前記パッキン材のパッキン開口を開閉する弁体と、
    前記弁体を前記パッキン材に押圧する弁体付勢ばねと
    を有し、
    前記操作レバーによって前記弁体を押圧することで、前記弁体は前記一次側継手の方向に移動して前記パッキン開口を開とし、
    前記貯湯タンクが負圧状態になると、前記弁体は前記一次側継手の方向に移動して前記パッキン開口を開とし、
    前記貯湯タンクが過圧状態になると、前記第2開放弁が開状態となり、前記貯湯タンクが前記過圧状態になっても前記第2開放弁からの排水が行えないときに前記第3開放弁が開状態となる
    ことを特徴とする貯湯式給湯機。
  5. 前記弁体が、
    前記パッキン開口を閉塞する弁部と、
    前記弁部に一端を連結した軸部と
    前記軸部の他端に取り付けるナット部と
    を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記パッキン材が、
    前記連通孔の前記外周に当接するパッキン部と、
    前記パッキン部を押圧するパッキン受け部と
    を有し、
    前記パッキン受け部を押圧するパッキン付勢ばねと、
    前記パッキン付勢ばねの付勢力を変更する調圧ねじと
    を設けた
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。

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