JP6785678B2 - 給湯暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、上水を加熱して湯を供給することが可能であるとともに、温水を熱媒として循環させて暖房を行うことが可能である給湯暖房装置に関する。
上水を加熱して湯を供給する給湯機能だけでなく、温水を熱媒として循環させて暖房を行う暖房機能を有する給湯暖房装置が知られている(例えば、特許文献1)。こうした給湯暖房装置では、温水が循環する循環回路に、温水を移送する循環ポンプや、循環回路を満たす温水を溜めておくシスターンが設けられている。このシスターンには、水位を検知する水位電極が設置されているとともに、シスターンに上水を補給するための補水通路が接続されている。そして、シスターン内の水位が下限水位よりも下がると、補水通路を開閉する補水電磁弁を開弁することによって、上水がシスターンに補給される。こうしてシスターン内の水位を下限水位よりも高く保っておけば、循環回路に温水が満たされているので、循環ポンプの作動によって温水を安定して循環させることができる。
特開2016−133252号公報
しかし、上述した従来の給湯暖房装置では、補水通路に上水の圧力がかかっており、補水電磁弁を開弁するには、上水の圧力に抗する大きな力が必要であることから、補水電磁弁の駆動部(電磁コイルなど)が大型化してしまう、あるいは補水電磁弁の開弁に要する力を小さくするために、ダイヤフラムなどの特殊な構造を必要とするといった問題があった。
この発明は従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、特殊な構造を必要とせずに駆動部が小型の補水電磁弁であっても、補水電磁弁の開弁によってシスターンに上水を補給することが可能な給湯暖房装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の暖房給湯装置は次の構成を採用した。すなわち、
上水を給湯加熱部で加熱して湯を供給することが可能であると共に、暖房加熱部で加熱した温水を熱媒として循環させて暖房を行うことが可能である給湯暖房装置において、
前記給湯加熱部に向けて上水が流れる給水通路に設けられ、該給水通路の開度を変更して上水の流量を調節する水量サーボと、
前記給湯加熱部で加熱された湯が流れる給湯通路に設けられ、該給湯通路を開閉する給湯電磁弁と、
前記暖房加熱部と暖房端末との間で温水が循環する循環回路に設けられて、該循環回路を満たす温水を溜めるシスターンと、
前記シスターン内の水位を検知する水位検知部と、
前記給水通路の前記水量サーボよりも下流側から分岐して前記シスターンに接続された補水通路に設けられて、該補水通路を開閉する補水電磁弁と、
前記水量サーボ、前記給湯電磁弁、および前記補水電磁弁を制御可能な制御部と
を備え、
前記シスターン内の水位が下限水位よりも低下すると、前記制御部は、前記水量サーボを閉じて上水の供給を停止させてから前記給湯電磁弁を開弁させた後、前記補水電磁弁を開弁させると共に前記給湯電磁弁を閉弁させた状態で、前記水量サーボを開いて上水の供給を再開させる補水制御を実行する
ことを特徴とする。
このような本発明の給湯暖房装置では、水量サーボを閉じて上水の供給を停止させてから給湯電磁弁を開弁させることにより、補水電磁弁の開弁前に、給水通路の水量サーボよりも下流側や補水通路の上水の圧力が開放されており、補水電磁弁の開弁に上水の圧力に抗する大きな力は不要である。そのため、ダイヤフラムなどの特殊な構造を必要とせずに、駆動部が小型の補水電磁弁を用いることが可能となる。そして、補水電磁弁を開弁させ且つ給湯電磁弁を閉弁させた状態で、水量サーボを開いて上水の供給を再開させることにより、シスターンに上水を補給することができる。
上述した本発明の給湯暖房装置では、水量サーボと、給水通路から補水通路が分岐する部分と、補水電磁弁とを複合ユニットとして一体に形成してもよい。
このようにすれば、給湯暖房装置を組み立てる際には、複合ユニットに給水通路や補水通路を接続すればよいので、水量サーボと補水電磁弁とを個別に設置したり、給水通路から補水通路を分岐させたりする場合に比べると、給湯暖房装置の組み立て作業が容易となる。
本実施例の給湯暖房装置1の全体構成を示す説明図である。 本実施例の湯張り通路47に設けられた湯張り電磁弁48の内部構造を示した断面図である。 本実施例のコントローラ70が実行する補水制御処理のフローチャートである。 変形例の複合ユニット200の内部構造を示した断面図である。
図1は、本実施例の給湯暖房装置1の全体構成を示す説明図である。この給湯暖房装置1は、上水を加熱して湯を供給する給湯機能だけでなく、温水を熱媒として循環させて暖房を行う暖房機能を備えている。図示されるように給湯暖房装置1には、供給された上水を加熱して湯を生成する給湯加熱部10と、暖房の熱源として循環させる温水を加熱する暖房加熱部20とが設けられている。
給湯加熱部10には、燃料ガスを燃焼させる給湯バーナ11が設けられており、給湯バーナ11の上方には給湯第1熱交換器12が設けられ、さらに給湯第1熱交換器12の上方には、給湯第2熱交換器13が設けられている。給湯第1熱交換器12は、給湯バーナ11の燃焼排気から顕熱を回収し、給湯第2熱交換器13は、燃焼排気から潜熱を回収する。また、給湯バーナ11の下方には、給湯バーナ11に燃焼用空気を送る給湯燃焼ファン14が設けられている。
給湯加熱部10と同様に、暖房加熱部20にも、燃料ガスを燃焼させる暖房バーナ21が設けられており、暖房バーナ21の上方には顕熱回収用の暖房第1熱交換器22が設けられ、さらに暖房第1熱交換器22の上方には潜熱回収用の暖房第2熱交換器23が設けられている。また、暖房バーナ21の下方には、暖房バーナ21に燃焼用空気を送る暖房燃焼ファン24が設けられている。
燃料ガスを供給するガス通路30は、ガス通路30を開閉する元ガス電磁弁31よりも下流側で2つに分岐しており、給湯バーナ11および暖房バーナ21に接続されている。給湯バーナ11に接続されるガス通路30には、給湯バーナ11に供給される燃料ガスの流量を調節する給湯ガス比例弁32が設けられている。また、図示した例では、給湯バーナ11が複数(16本)の単位バーナで構成されており、これらの単位バーナが3つの給湯バーナ群に分けられている。このことと対応して、給湯ガス比例弁32よりも下流側でガス通路30が更に3つに分岐しており、3本の単位バーナで構成される第1給湯バーナ群に接続された分岐通路を開閉する給湯第1切換弁33aと、5本の単位バーナで構成される第2給湯バーナ群に接続された分岐通路を開閉する給湯第2切換弁33bと、8本の単位バーナで構成される第3給湯バーナ群に接続された分岐通路を開閉する給湯第3切換弁33cとを備えている。これら3つの給湯切換弁33a〜33cの開閉を制御して何れの給湯バーナ群で燃料ガスを燃焼させるかによって、給湯加熱部10の生成熱量(給湯能力)を切り換えることが可能である。
一方、暖房バーナ21に接続されるガス通路30には、暖房バーナ21に供給される燃料ガスの流量を調節する暖房ガス比例弁34が設けられている。また、図示した例では、暖房バーナ21が複数(8本)の単位バーナで構成されており、これらの単位バーナが2つの暖房バーナ群に分けられている。このことと対応して、暖房ガス比例弁34よりも下流側でガス通路30が更に2つに分岐しており、3本の単位バーナで構成される第1暖房バーナ群に接続された分岐通路を開閉する暖房第1切換弁35aと、5本の単位バーナで構成される第2暖房バーナ群に接続された分岐通路を開閉する暖房第2切換弁35bとを備えている。これら2つの暖房切換弁35a,35bの開閉を制御して何れの暖房バーナ群で燃料ガスを燃焼させるかによって、暖房加熱部20の生成熱量(暖房能力)を切り換えることが可能である。
上水を供給する給水通路40には、給水通路40を流れる上水の流量を検知する水量センサ41や、給水通路40の開度を変更して上水の流量を調節する水量サーボ42が設けられており、この給水通路40は給湯第2熱交換器13の上流側に接続されている。給湯第2熱交換器13の下流側は、給湯連絡通路43を介して給湯第1熱交換器12の上流側と接続されており、給湯第1熱交換器12の下流側には出湯通路44が接続されている。
給水通路40を通じて給湯加熱部10に供給される上水は、給湯第2熱交換器13で予備加熱された後に給湯第1熱交換器12にて加熱されて湯となり、出湯通路44に流出する。出湯通路44には、給湯第1熱交換器12から流出する湯の温度を検知する給湯温度センサ45が設けられており、湯の検知温度と設定温度との差が所定値以上であると、水量サーボ42で開度を変更して上水の供給流量を調節することにより、出湯通路44に流出する湯の温度を修正することが可能である。
また、出湯通路44はカラン46に接続されていると共に、浴槽2に湯を供給するための湯張り通路47が出湯通路44から分岐している。湯張り通路47には、湯張り通路47を開閉する湯張り電磁弁48と、浴槽2側からの逆流を阻止する逆止弁49と、浴槽2に向けて流れる湯の流量を検知する湯量センサ50とが設けられている。尚、本実施例の出湯通路44および湯張り通路47は、本発明の「給湯通路」に相当しており、本実施例の湯張り電磁弁48は、本発明の「給湯電磁弁」に相当している。
一方、暖房加熱部20側では、暖房第1熱交換器22の下流側が、暖房往き通路51を介して床暖房などの暖房端末3の上流側と接続されており、暖房第2熱交換器23の上流側が、暖房戻り通路52を介して暖房端末3の下流側と接続されている。また、暖房第2熱交換器23の下流側と、暖房第1熱交換器22の上流側とが、暖房連絡通路53を介して接続されており、暖房連絡通路53には、暖房第1熱交換器22に向けて温水を送る循環ポンプ54や、温水を溜めておくシスターン55が設けられている。尚、本実施例の暖房往き通路51、暖房戻り通路52、および暖房連絡通路53は、本発明の「循環回路」に相当している。
循環ポンプ54の作動により、シスターン55から温水が暖房第1熱交換器22に送られ、暖房第1熱交換器22で加熱されて高温になった温水が暖房往き通路51を通って暖房端末3に供給される。暖房往き通路51には、暖房第1熱交換器22側の端部に暖房温度センサ56が設置されており、暖房第1熱交換器22から流出する温水の温度を検知することが可能である。
暖房端末3では、蛇行する配管などを温水が通過しながら放熱することで周囲を暖める。そして、暖房端末3を通過して冷めた温水は、暖房戻り通路52を通って暖房第2熱交換器23に送られ、暖房第2熱交換器23で予備加熱された温水が暖房連絡通路53を通ってシスターン55に戻る。
シスターン55には、シスターン55内の水位を検知する水位電極58が設置されていると共に、シスターン55に上水を補給するための補水通路60が接続されている。本実施例の補水通路60は、給水通路40の水量サーボ42よりも下流側から分岐しており、シスターン55側の端部に補水通路60を開閉する補水電磁弁61が設けられている。シスターン55内の水位が所定の下限水位よりも低下した場合には、補水電磁弁61を開弁してシスターン55に上水を補給するようになっている。こうしてシスターン55内の水位を下限水位よりも高く維持しておけば、暖房連絡通路53や暖房往き通路51や暖房戻り通路52に温水が満たされているので、循環ポンプ54の作動によって温水を安定して循環させることができる。尚、本実施例の水位電極58は、本発明の「水位検知部」に相当している。
さらに、給湯暖房装置1には、装置全体を制御するコントローラ70が搭載されており、前述した給湯燃焼ファン14、暖房燃焼ファン24、元ガス電磁弁31、給湯ガス比例弁32、給湯切換弁33a〜33c、暖房ガス比例弁34、暖房切換弁35a,35b、水量センサ41、水量サーボ42、給湯温度センサ45、湯張り電磁弁48、湯量センサ50、循環ポンプ54、暖房温度センサ56、水位電極58、補水電磁弁61などがコントローラ70と電気的に接続されている。尚、本実施例のコントローラ70は、本発明の「制御部」に相当している。
図2は、本実施例の湯張り通路47に設けられた湯張り電磁弁48の内部構造を例示した断面図である。前述したように湯張り通路47は出湯通路44から分岐しており、湯張り通路47に供給される湯には、給湯加熱部10を介しているものの上水の圧力に近い圧力がかかっている。そして、浴槽2に供給する湯の流量を確保して湯張り時間を短縮するために湯張り電磁弁48の口径を大きくすると、湯張り電磁弁48の開弁に上流側と下流側との圧力差に抗する大きな力が必要となる。こうした湯張り電磁弁48には、いわゆる直動式の電磁弁を採用することができる。周知のように直動式の電磁弁は、構造としてはシンプルであるものの、開弁に大きな力を要する場合には、駆動部(電磁コイルなど)が大型化すると共に、駆動に要する電力が大きくなる傾向にある。そこで、湯張り電磁弁48の駆動部のサイズや消費電力に制約がある場合には、図2のようなパイロット式の電磁弁を湯張り電磁弁48に採用することができる。
まず、図2(a)には、湯張り電磁弁48が閉弁した状態が示されている。パイロット式の湯張り電磁弁48は、出湯通路44から分岐した湯が流入する流入室100と、逆止弁49へと湯を導く流出通路101とが筒状の隔壁102によって仕切られており、流入室100の内側に流出通路101が形成された二重管構造になっている。この隔壁102の端部を覆うようにダイヤフラムで支持されたダイヤフラム弁103が設けられている。
ダイヤフラム弁103に対して流入室100および流出通路101の反対側には背圧室104が形成されている。また、ダイヤフラム弁103を貫通してオリフィス通路105が設けられており、このオリフィス通路105によって流入室100と背圧室104とが連通している。さらに、背圧室104と流出通路101とを連通させる接続通路106が設けられており、接続通路106には、連通孔107が中央に貫通した弁座108が設置されている。
また、接続通路106を開閉するパイロット弁としてアクチュエータ109が設けられている。アクチュエータ109は、電線を巻回して円筒形状に形成された電磁コイル110や、電磁コイル110の中心軸に沿って摺動可能に設けられたプランジャ111などを備えている。電磁コイル110に通電されていない状態では、図2(a)に示すようにプランジャ111の先端部が背圧室104側から弁座108に当接しており、連通孔107を塞いで接続通路106を遮断している。
このような湯張り電磁弁48では、流入室100に流入した湯がオリフィス通路105を通じて背圧室104にも流入可能であるため、流入室100と背圧室104とで湯の圧力は等しくなる。ただし、ダイヤフラム弁103の背圧室104側には、ほぼ全面に湯の圧力が加わるのに対して、ダイヤフラム弁103の流入室100側には、隔壁102の外側の部分にしか湯の圧力が加わらない。こうした受圧面積の違いから、ダイヤフラム弁103は、背圧室104側から力を受けて隔壁102の端部に押し付けられるので、流入室100と流出通路101との間が遮断され、湯張り電磁弁48は閉弁状態となる。
このように閉弁状態の湯張り電磁弁48は、次のように動作することで、図2(b)に示す開弁状態となる。まず、湯張り電磁弁48の電磁コイル110に通電すると、プランジャ111が電磁コイル110に磁力で引き込まれて、プランジャ111の先端部が弁座108から離隔するので、接続通路106の遮断が解除される。これにより、背圧室104内の湯が接続通路106を通じて流出通路101に流出するので、背圧室104内の湯の圧力が低下していき、ダイヤフラム弁103は流入室100側の湯の圧力によって背圧室104側に押し返される。その結果、流入室100と流出通路101とが連通して、湯張り電磁弁48は開弁状態となり、浴槽2に湯が供給される。
ここで、背圧室104は、流入室100とオリフィス通路105で連通しているので、背圧室104の湯の圧力が低下すると、流入室100の湯がオリフィス通路105を通じて背圧室104に流入しようとする。ただし、オリフィス通路105は、接続通路106(連通孔107)よりも細径であるため、オリフィス通路105から背圧室104に流入する流量よりも接続通路106から流出する流量の方が多くなっている。その結果、背圧室104の湯の圧力が低下していき、湯張り電磁弁48は開弁することになる。
その後、開弁状態の湯張り電磁弁48は、電磁コイル110への通電を停止すると、プランジャ111が接続通路106を遮断する方向(弁座108に当接する方向)に摺動する。そして、オリフィス通路105を通じて流入室100から背圧室104に湯が流入することにより、背圧室104内の湯の圧力が上昇していき、ダイヤフラム弁103を背圧室104側から隔壁102の端部に押し付けるので、湯張り電磁弁48は閉弁状態に戻る。
このようにパイロット式の湯張り電磁弁48では、ダイヤフラム弁103(流出通路101)の口径を大きくすることで、浴槽2に供給する湯の流量を確保しながらも、接続通路106(連通孔107)の口径を小さくすることで、上流側と下流側との圧力差に抗して接続通路106を開くのに要する力を軽減して、湯張り電磁弁48の小型化(特に電磁コイル110の小型化)、および省電力化を図ることができる。
また、上水の圧力に関連して、給湯暖房装置1には、前述のように暖房端末3に循環させる温水を溜めるシスターン55が設けられており、シスターン55には、上水を補給するための補水通路60が接続されている。従来、こうした補水通路60は、給水通路40の水量サーボ42よりも上流側から分岐しており、水量サーボ42の開閉に拘らず、補水通路60には上水の圧力がかかっている。また、シスターン55への上水の補給を短時間で完了するには、補水電磁弁61の口径をある程度確保しなければならないので、補水電磁弁61の開弁には上流側(上水の圧力)と下流側(大気圧)との圧力差に抗する大きな力を要する。そのため、従来の給湯暖房装置1では、補水電磁弁61に直動式の電磁弁を採用して、駆動部が大型化すると共に大きな駆動電力を必要としたり、あるいは開弁に要する力を小さくするために上述のようなパイロット式の電磁弁を補水電磁弁61に採用して、ダイヤフラムなどの特殊な構造を必要としたりしていた。これに対して、本実施例の給湯暖房装置1では、前述したように補水通路60を給水通路40の水量サーボ42よりも下流側から分岐させると共に、コントローラ70が以下のような補水制御処理を実行することにより、特殊な構造を必要とせずに駆動部が小型の補水電磁弁61であっても、補水電磁弁61の開弁によってシスターン55に上水を補給することが可能となっている。
図3は、本実施例のコントローラ70が実行する補水制御処理のフローチャートである。補水制御処理では、まず、シスターン55内の水位が下限水位よりも低下したか否かを判断する(STEP100)。シスターン55に設置された水位電極58は、下限水位電極と上限水位電極とを備えており、下限水位電極が水に浸っていなければ、水位が下限水位よりも低下したと判断できる。未だ水位が下限水位よりも低下していない場合は(STEP100:no)、水位が低下するまで待機状態となる。
そして、シスターン55内の水位が下限水位よりも低下した場合は(STEP100:yes)、水量サーボ42を閉じて給湯加熱部10への上水の供給を停止する(STEP102)。本実施例の水量サーボ42は、ギャードモータの作動により給水通路40の開度を変更して上水の流量を調節する機能を有しており、通常は開いているが、閉じて上水の供給を停止することも可能である。
水量サーボ42で上水の供給を停止したら、次に、湯張り電磁弁48を開弁する(STEP104)。すると、浴槽2に湯が流出することによって給水通路40の水量サーボ42よりも下流側の圧力(上水の圧力)が開放され、大気圧まで下がると浴槽2への湯の流出は停止する。
こうして給水通路40の水量サーボ42よりも下流側の圧力を開放した後、補水電磁弁61を開弁する(STEP106)。前述したように本実施例の補水通路60は、給水通路40の水量サーボ42よりも下流側から分岐していることから、補水電磁弁61を開弁する際に、補水通路60には上水の圧力がかかっておらず、補水電磁弁61の上流側と下流側とで圧力差はない。そのため、補水通路60に上水の圧力がかかった状態で補水電磁弁61を開弁していた従来に比べて、補水電磁弁61を開弁する力は小さくてよい。従って、本実施例の補水電磁弁61には、前述したパイロット式の電磁弁のような特殊な構造は必要なく、駆動部が小型の直動式の電磁弁を用いることができ、結果として、省電力化を図ることが可能となる。
補水電磁弁61を開弁すると、続いて、湯張り電磁弁48を閉弁(電磁コイル110への通電を停止)した後(STEP108)、水量サーボ42を開いて上水の供給を再開する(STEP110)。水量サーボ42は、ギヤードモータの高いトルクを利用して上水の圧力に抗して開くことが可能である。これにより、上水が水量サーボ42、補水通路60、補水電磁弁61を通ってシスターン55に補給される。尚、湯張り電磁弁48を閉弁するタイミングは、給水通路40の水量サーボ42よりも下流側の圧力を開放してから水量サーボ42を開くまでの間であればよく、補水電磁弁61を開弁する前であってもよい。すなわち、補水電磁弁61の開弁(STEP106)および湯張り電磁弁48の閉弁(STEP108)は何れを先に行ってもよい。
こうしてシスターン55への上水の補給を開始したら、次に、シスターン55内の水位が上限水位に達したか否かを判断する(STEP112)。シスターン55に設置された水位電極58の上限水位電極が水に浸かっていれば、水位が上限水位に達したと判断できる。未だ水位が上限水位に達していない場合は(STEP112:no)、上限水位に達するまで待機する。
そして、シスターン55内の水位が上限水位に達した場合は(STEP112:yes)、補水電磁弁61を閉弁する(STEP114)。補水電磁弁61を閉弁する際には、補水電磁弁61の上流側と下流側との圧力差がないので、補水電磁弁61の閉弁に大きな力は不要である。こうしてシスターン55への上水の補給を完了すると、補水制御処理の先頭に戻って、シスターン55内の水位が再び下限水位よりも低下するまで待機状態となる。
以上に説明したように本実施例の給湯暖房装置1では、補水通路60が給水通路40の水量サーボ42よりも下流側から分岐しており、シスターン55に上水を補給する際には、水量サーボ42を閉じて上水の供給を停止させてから湯張り電磁弁48を開弁させた後、補水電磁弁61を開弁させるようになっている。このようにすれば、補水電磁弁61を開弁させる前に、給水通路40の水量サーボ42よりも下流側や補水通路60の上水の圧力が開放されており、補水電磁弁61の開弁に上水の圧力に抗する大きな力は不要である。そのため、ダイヤフラムなどの特殊な構造を必要とせずに駆動部が小型の補水電磁弁61を用いても開弁させることが可能となる。そして、補水電磁弁61を開弁させると共に、湯張り電磁弁48を閉弁させた状態で、水量サーボ42を開いて上水の供給を再開させることにより、シスターン55に上水を補給することができる。
また、浴槽2への湯張りの度に開弁させる湯張り電磁弁48に比べて、シスターン55への上水の補給時にだけ開弁させる補水電磁弁61は開弁頻度が低いため(例えば、1年に1回)、このような補水電磁弁61の簡素化を図りつつ、給湯のために備わっている既存の水量サーボ42や湯張り電磁弁48を流用することにより、新たな部品を追加する必要はなく、本実施例の給湯暖房装置1の構成は簡便に実現することができる。
上述した本実施例の給湯暖房装置1では、補水電磁弁61を補水通路60におけるシスターン55側の端部に設けていたが、これに限られず、補水通路60が給水通路40から分岐する側の端部に補水電磁弁61を設けてもよい。以下では、補水電磁弁61を、水量サーボ42や、給水通路40から補水通路60が分岐する部分と共に、複合ユニット200として一体に形成した変形例について説明する。
図4は、変形例の複合ユニット200の内部構造を示した断面図である。図示されるように複合ユニット200には、水量サーボ42の上流側で水量センサ41と給水通路40で接続される流入通路201や、水量サーボ42の下流側で給湯第2熱交換器13と給水通路40で接続される流出通路202が設けられている。また、水量サーボ42として、流入通路201と流出通路202とを連通する弁孔203が形成された弁座204や、流入通路201側から弁座204に当接することで弁孔203を塞ぐ弁体205が設けられている。この弁体205は、弁孔203の中心線(図中の左右方向)に沿って往復移動が可能な移動軸206に取り付けられており、移動軸206は、ギャードモータ207の駆動によって移動する。
このような水量サーボ42では、ギャードモータ207の駆動によって弁体205を弁座204に対して近づけたり離したりすることで、給水通路40の開度(弁座204と弁体205との隙間)を変更することが可能である。また、図4には、弁座204から弁体205を離して水量サーボ42を開いた状態が示されているが、弁座204に弁体205を当接させて水量サーボ42を閉じることも可能である。
また、複合ユニット200には、流出通路202から分岐して補水通路60と接続される分岐通路208が設けられている。尚、本実施例の分岐通路208は、本発明の「給水通路から補水通路が分岐する部分」に相当している。この分岐通路208に設けられた補水電磁弁61には、直動式の電磁弁を採用しており、連通孔209が中央に貫通した弁座210や、流出通路202側から弁座210に当接することで連通孔209を塞ぐ弁体211や、弁体211が端部に取り付けられたプランジャ212や、電線を巻回して形成された円筒形状の内部にプランジャ212が摺動可能に設置された電磁コイル213や、プランジャ212を電磁コイル213から引き出す方向(図中の下方向)に付勢する図示しない付勢バネなどを備えている。
図4に示した例では、電磁コイル213に通電しておらず、弁体211が弁座210に当接して連通孔209を塞ぐことで、補水電磁弁61が閉弁した状態になっている。一方、電磁コイル213に通電すると、プランジャ212が電磁コイル213に磁力で引き込まれて、弁体211が弁座210から離隔するので、補水電磁弁61を開弁させることができる。このとき、変形例の給湯暖房装置1においても、前述した実施例と同様に、水量サーボ42を閉じて上水の供給を停止させてから湯張り電磁弁48を開弁させた後、補水電磁弁61を開弁させることにより、補水電磁弁61の開弁前に、流出通路202や分岐通路208の上水の圧力が開放される。そのため、分岐通路208(連通孔209)の口径を小さく絞らなくても、補水電磁弁61の開弁に上水の圧力に抗する大きな力は必要なく、電磁コイル213が小型の補水電磁弁61を用いることができる。
以上に説明したように変形例の給湯暖房装置1では、水量サーボ42と、分岐通路208と、補水電磁弁61とが複合ユニット200として一体に形成されている。これにより、変形例の給湯暖房装置1を組み立てる際には、複合ユニット200に給水通路40や補水通路60を接続すればよいので、水量サーボ42と補水電磁弁61とを個別に設置したり、給水通路40から補水通路60を分岐させたりする場合に比べると、給湯暖房装置1の組み立て作業が容易となる。
以上、本実施例および変形例の給湯暖房装置1について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
1…給湯暖房装置、 2…浴槽、 3…暖房端末、
10…給湯加熱部、 11…給湯バーナ、 12…給湯第1熱交換器、
13…給湯第2熱交換器、 14…給湯燃焼ファン、 20…暖房加熱部、
21…暖房バーナ、 22…暖房第1熱交換器、 23…暖房第2熱交換器、
24…暖房燃焼ファン、 30…ガス通路、 31…元ガス電磁弁、
32…給湯ガス比例弁、 33…給湯切換弁、 34…暖房ガス比例弁、
35…暖房切換弁、 40…給水通路、 41…水量センサ、
42…水量サーボ、 43…給湯連絡通路、 44…出湯通路、
45…給湯温度センサ、 46…カラン、 47…湯張り通路、
48…湯張り電磁弁、 49…逆止弁、 50…湯量センサ、
51…暖房往き通路、 52…暖房戻り通路、 53…暖房連絡通路、
54…循環ポンプ、 55…シスターン、 56…暖房温度センサ、
58…水位電極、 60…補水通路、 61…補水電磁弁、
70…コントローラ、 100…流入室、 101…流出通路、
102…隔壁、 103…ダイヤフラム弁、 104…背圧室、
105…オリフィス通路、 106…接続通路、 107…連通孔、
108…弁座、 109…アクチュエータ、 110…電磁コイル、
111…プランジャ、 200…複合ユニット、 201…流入通路、
202…流出通路、 203…弁孔、 204…弁座、
205…弁体、 206…移動軸、 207…ギャードモータ、
208…分岐通路、 209…連通孔、 210…弁座、
211…弁体、 212…プランジャ、 213…電磁コイル。

Claims (2)

  1. 上水を給湯加熱部で加熱して湯を供給することが可能であると共に、暖房加熱部で加熱した温水を熱媒として循環させて暖房を行うことが可能である給湯暖房装置において、
    前記給湯加熱部に向けて上水が流れる給水通路に設けられ、該給水通路の開度を変更して上水の流量を調節する水量サーボと、
    前記給湯加熱部で加熱された湯が流れる給湯通路に設けられ、該給湯通路を開閉する給湯電磁弁と、
    前記暖房加熱部と暖房端末との間で温水が循環する循環回路に設けられて、該循環回路を満たす温水を溜めるシスターンと、
    前記シスターン内の水位を検知する水位検知部と、
    前記給水通路の前記水量サーボよりも下流側から分岐して前記シスターンに接続された補水通路に設けられて、該補水通路を開閉する補水電磁弁と、
    前記水量サーボ、前記給湯電磁弁、および前記補水電磁弁を制御可能な制御部と
    を備え、
    前記シスターン内の水位が下限水位よりも低下すると、前記制御部は、前記水量サーボを閉じて上水の供給を停止させてから前記給湯電磁弁を開弁させた後、前記補水電磁弁を開弁させると共に前記給湯電磁弁を閉弁させた状態で、前記水量サーボを開いて上水の供給を再開させる補水制御を実行する
    ことを特徴とする給湯暖房装置。
  2. 請求項1に記載の給湯暖房装置において、
    前記水量サーボと、前記給水通路から前記補水通路が分岐する部分と、前記補水電磁弁とが複合ユニットとして一体に形成されている
    ことを特徴とする給湯暖房装置。
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