JP2013217622A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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洋介 貞廣
Kei Yanagimoto
圭 柳本
Toshiyuki Sakuma
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Abstract

【課題】給湯時の湯温変動を低減させると共に、熱損失が少ない高効率で信頼性の高い貯湯式給湯機を得ること。
【解決手段】沸き上げ高温配管6と底部配管10及び第一頂部配管8と第二頂部配管9とが連通する四方弁第一モードと、沸き上げ高温配管と第一頂部配管及び底部配管と第二頂部配管とが連通する四方弁第二モードを具備し、貯湯タンク3の上部から高温の湯または空気を取り出す高温排出経路15と、開閉手段に対して並列接続した逆流防止手段と、低温排出経路17と、給湯時に高温出湯配管11からの湯と、給水配管18の水とを混合する混合弁21と、混合弁から給湯先への給湯を検知する流量センサ22と、貯湯式給湯機を制御する制御部と、を備え、制御部50は、流量センサが給湯状態を検知している間は、開閉弁12を閉状態に制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、貯湯式給湯機に関するものである。
加熱手段で水を加熱して温水にする過程において、熱膨張のために水の体積が増大する(以下、もとの水の体積より増えた分の水を膨張水と称する)。貯湯式給湯機においては、貯湯タンク内の圧力が予め定められた値以上になると弁が開く圧力逃がし弁によって、貯湯タンク内上部の湯を膨張水として貯湯タンクの外部に排出し、貯湯タンクの破損を防止している。
また、液体(水)に対する気体(空気)の溶解度は、高温になるほど小さくなるため、貯湯タンク内の水を高温の湯に加熱した場合、水中に溶けきれなくなった空気(以下、この空気をタンク内空気と称する)が、貯湯タンク内の上部に溜まる。タンク内空気が多量に滞留すると、湯を使用する際に、湯とタンク内空気とが混合して排出されるため、蛇口から湯が飛散してユーザーの不快感を招くことがあるが、タンク内空気は、膨張水と一緒に圧力逃がし弁から排出される。(特許文献1)
また、従来の貯湯式給湯機は、貯湯タンクの上部に設けた空気溜め部、第1逆止弁第2逆止弁、熱交換部、ポンプを備えたバイパス路と、バイパス路の途中に配置した圧力逃がし弁とにより、貯湯タンクの上部、および下部から圧力逃がし弁を介して膨張水を排出する経路を備えている。これにより、膨張水をバイパス路、圧力逃がし弁を介して低温の水として貯湯タンクの外部に排出することで、熱損失の低減を図ると共に、タンク内空気を空気溜め部、圧力逃がし弁を介して貯湯タンクの外部に排出している。(特許文献2)
また、従来の貯湯式給湯機は、貯湯タンクの上部を、開閉弁を介して圧力逃がし弁に連通させ、沸き上げ手段で貯湯タンクの湯水を沸き上げている間に開閉弁を開く時間を設けて空気を抜く構成になっている。(特許文献3)
特許第2917796号公報 特許第4274273号公報 特開2012−37079号公報
しかしながら、特許文献1のように膨張水を貯湯タンクの外部へ排出すると、わざわざ加熱した湯を捨てることになり、加熱に要したエネルギーが無駄になるという課題があった。
また、特許文献2のような従来の貯湯式給湯機では、膨張水を、貯湯タンクの底部から低温の水として排出するため熱損失を低減できるが、配管経路が複雑な上に、第1逆止弁または第2逆止弁が弁漏もれを起こした場合には、膨張水が高温の湯として排出されるため熱損失低減効果が無くなるだけでなく、バイパス路を介した自然対流により、貯湯タンクの湯と水が混合して水の温度が上昇し、ヒートポンプユニットで貯湯タンク内の水を沸き上げる際の運転効率が低下するという課題があった。
また、特許文献3のような従来の貯湯式給湯機では、開閉弁を開けて貯湯タンク上部のタンク内空気を排出している時に給湯を行った場合、高温出湯配管側が低圧になるので、開閉弁を介して低温水排出経路に滞留している低温水が貯湯タンク上部側に流入し、給湯混合弁に向かう貯湯タンクからの湯と混合してしまい、給湯混合弁への湯の供給温度が不安定となり湯水混合比が変動し、出湯温度が変動するという課題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、給湯時の湯温変動を低減させると共に、熱損失が少ない高効率で信頼性の高い貯湯式給湯機を得ることを目的とする。
貯湯タンク底部、沸き上げ低温配管、沸き上げポンプ、加熱手段、沸き上げ高温配管、沸き上げ高温配管の流路を貯湯タンクの頂部または底部に切り替える四方弁を順次環状に接続して構成される沸き上げ回路と、沸き上げ回路により加熱手段で生成された湯を貯湯タンク内に貯湯する貯湯運転モードとを備えた貯湯式給湯機において、四方弁と貯湯タンク頂部とを接続する第一頂部配管と、四方弁と貯湯タンク底部とを接続する底部配管と、四方弁と膨張水排出管とを接続する第二頂部配管と、四方弁は、沸き上げ高温配管と底部配管及び第一頂部配管と前第二頂部配管とが連通する四方弁第一モードと、沸き上げ高温配管と第一頂部配管及び底部配管と第二頂部配管とが連通する四方弁第二モードを具備し、貯湯タンクの上部から高温の湯または空気を取り出す高温出湯配管、開閉手段、膨張水排出管、圧力逃がし弁を順次連通して構成される高温排出経路と、開閉手段に対して並列接続した逆流防止手段と、底部配管、四方弁、第二頂部配管、膨張水排出管、圧力逃がし弁を順次連通して構成される低温排出経路と、給湯時に高温出湯配管からの湯と、水源から貯湯タンクに接続された給水配管の水とを混合する混合弁と、混合弁から給湯先への給湯を検知する流量センサと、貯湯式給湯機を制御する制御部と、を備え、制御部は、流量センサが給湯状態を検知している間は、開閉弁を閉状態に制御する。
本発明によれば、給湯時の湯温変動を低減させると共に、熱損失が少ない高効率で信頼性の高い貯湯式給湯機を得ることができる。
本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機の構成図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機の制御フローチャートである。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機の制御フローチャートである。 図1のA部拡大図である。 図1の逆止弁の内部構造の一例を示す詳細図である。 本発明の実施の形態2の、実施の形態1の図4に相当する構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
本発明の第1の実施の形態における貯湯式給湯機について図1〜5を用いて説明する。図1は、本実施の形態における貯湯式給湯機の構成図であり、加熱手段としてヒートポンプユニット1を用いている。
図1において、本実施の形態における貯湯式給湯機のヒートポンプユニット1の冷媒回路内には、二酸化炭素が封入されている。貯湯運転モード時には、貯湯タンク底部3b、沸き上げ低温配管4、沸き上げポンプ5、ヒートポンプユニット1、沸き上げ高温配管6、沸き上げ高温配管6の流路を貯湯タンク頂部3aまたは貯湯タンク底部3bに切り替える四方弁7を順次環状に接続して構成される沸き上げ回路により貯湯タンク3内に湯が蓄えられる。
四方弁7と貯湯タンク頂部3aとを接続する第一頂部配管8、四方弁7と貯湯タンク底部3bとを接続する底部配管10、四方弁7と膨張水排出管13とを接続する第二頂部配管9とを備え、四方弁7は、沸き上げ高温配管6と底部配管10及び第一頂部配管8と第二頂部配管9とが連通する四方弁第一モードと、沸き上げ高温配管6と第一頂部配管8及び底部配管10と第二頂部配管9とが連通する四方弁第二モードを備えている。
また、貯湯タンク3の上部から高温の湯または空気を取り出す高温出湯配管11、開閉手段としての開閉弁12、膨張水排出管13、圧力逃がし弁14を順次連通して構成される高温排出経路15と、開閉手段12に対して並列接続した逆流防止手段としての逆止弁16と、底部配管10、四方弁7、第二頂部配管9、膨張水排出管13、圧力逃がし弁14を順次連通して構成される低温排出経路17とを備えている。
万一、何らかの原因で貯湯タンク3内の圧力が貯湯タンク3外の圧力よりも低くなった場合、すなわち貯湯タンク3内が負圧になった場合、貯湯タンク3の外部から圧力逃がし弁14、膨張水排出管13、逆止弁16、高温出湯配管11を介して速やかに空気を貯湯タンク3内部に導入することができ、貯湯タンク3の負圧破壊を防止することができ、信頼性の向上を図ることができる。
膨張水排出管13に設置された圧力逃がし弁14は、貯湯タンク3内の圧力が所定圧力(例えば320kPa)以上になった場合に開き、高温排出経路15または低温排出経路17を介して、膨張水または貯湯タンク3内空気を貯湯タンク3の外部に排出することにより貯湯タンク3内の圧力上昇を防止している。
図示しない水源に一端を接続された給水配管18は、途中に減圧弁19を有し、貯湯タンク底部3b側から貯湯タンク3に接続され、市水を供給する配管である。また、図示しない蛇口等の給湯先に一端を接続される給湯配管20は、混合弁21を介して高温出湯配管11と減圧弁19の下流から分岐した給水配管18に接続される。混合弁21は、高温出湯配管11と給水配管18からの湯水を制御部50からの制御信号により指定される混合比で、使用者の所望の出湯温度となるように混合し出湯する弁である。また、給湯配管20には、給湯流量センサ22が設けられており、給湯の有無および給湯流量を制御部50で検出可能に構成されている。
貯湯タンク3および前述の各配管や弁類は、給水配管18と給湯配管20、沸き上げ高温配管6、沸上げ低温配管4の一部を除き貯湯タンクユニット2に内蔵されている。また、貯湯タンクユニット2内には、本貯湯式給湯機の動作全体を制御する制御部50が内蔵されており、制御部50は、ヒートポンプユニット1や前述の各弁類に電気的に接続されており、それらの動作を制御する。使用者は、制御部50と電気的に接続された、図示しないリモコン等の操作手段により貯湯式給湯機を操作する。
図4は、図1のA部拡大図である。図4を用いて、給湯時の流れ方向と、それによる配管内部の圧力変動の状態を説明する。蛇口(図示せず)が開き給湯が開始されると、給水配管18から流入する市水(図4でL1の矢印で表示)と高温出湯配管11側からの高温水(図4でL2の矢印で表示)が、混合弁21に流入して混合され、所望の設定温度の温水が給湯配管20に供給される。ここで、高温水(L2)は貯湯タンク3に貯湯されている湯が高温出湯配管11より流入(図4でL3の矢印で表示)するが、逆止弁16および開閉弁12側(すなわち、低温水排出経路17側)も負圧状態となっている。
図5は図1の逆止弁16の部分断面詳細図である。逆止弁16を構成する円筒状の弁ケース37の一次側開口部31には、逆止用弁座31aが形成されている。弁ケース37の二次側の開口部32にはキャップ36が嵌合されている。キャップ36の中央部には、ガイド穴36aが形成され、このガイド穴36aに逆止弁体35がその軸線方向の往復動可能に挿入されている。逆止弁体35の本体35aにパッキン33が装着されている。キャップ36と逆止弁体35の間には、付勢部材としてのコイル状のバネ34が介在されている。このバネ34によって、逆止弁体35が常にはパッキン33を弁ケース37の逆止用弁座31aに押圧して、開口部31を閉鎖する閉位置に付勢するようになっており、逆方向の流体の流れを完全に閉止することができる。
以上の構成により、バネ34により生じている逆止弁16の閉止圧力(以降クラッキング圧と称する。)以上の水圧が順方向から生じることにより、逆止弁14は順方向の流体の流れを許容するように開く。このとき、バネ34を、給湯時に低温水排出経路17側に発生する負圧よりも、クラッキング圧が大きくなるように設定し、給湯による逆止弁16の開放での、低温水排出経路17側からの低温水の流入を防止する。
以上のように構成された本実施の形態における貯湯式給湯機について、以下、図2、図
3のフローチャートを用いてその動作、作用を説明する。なお、以下の動作説明では、制御部50がそれらの動作を判断、制御するものとする。
まず、四方弁7の制御を図2のフローチャートで説明する。まず、現在の運転状態が、貯湯運転モードかどうかをステップS1で判断し、貯湯運転モードである場合は、Yes方向に進み、ステップS2に至り、貯湯運転モードでない場合は、ステップS1でループ状態となる。
ステップS2では、四方弁第一モードに切り替える。貯湯運転モードで貯湯運転を開始してからヒートポンプユニット1の出口水温(以下、出湯温度と呼ぶ)が目標温度(所定値)に到達するまでには通常数分間が必要になる。この間、ヒートポンプユニット1で生成された比較的低温の湯は、沸き上げ高温配管6、四方弁7、底部配管10、貯湯タンク底部3bを経由して貯湯タンク3内に蓄えられる。一方、四方弁7を介して第一頂部配管8と第二頂部配管9とが連通されており、貯湯タンク3上部に溜まったタンク内空気と若干量の湯とが第一頂部配管8、四方弁7、第二頂部配管9、圧力逃がし弁14、膨張水排出管13を介して膨張水として貯湯タンク3の外部に排出される。
貯湯運転モードをさらに継続して出湯温度が目標温度になった場合(ステップS3、YES)、ステップS4に移行し四方弁7を四方弁第二モードに切り替える。この四方弁第二モードの間は、ヒートポンプユニット1で生成された高温の湯は、沸き上げ高温配管6、四方弁7、第一頂部配管8、貯湯タンク頂部3aを経由して貯湯タンク3内に蓄えられる。一方、四方弁7を介して底部配管10と第二頂部配管9とが連通されており、貯湯タンク底部3bから低温の水が底部配管10、四方弁7、第二頂部配管9、圧力逃がし弁14、膨張水排出管13を介して膨張水として貯湯タンク3の外部に排出される。この時、膨張水が高温の湯として排出されることがないため熱損失低減が図れて運転効率が向上する。
次に、貯湯運転モードが、例えば貯湯タンク3内の湯水がすべて所定値まで沸上げられた場合などで終了となる場合は、ステップS5でYES方向に進み、ステップS6に至り、四方弁を四方弁第一モードに切り換えてステップS1に戻る。なお、貯湯運転モード継続中は、ステップS5でループ状態となり、四方弁第二モードの状態のままとなる。
次に、貯湯運転モード(沸上げ中の状態)の状態(図2のステップS4、S5の状態を含む)における開閉弁12の制御を、図3のフローチャートで説明する。
図3のフローチャートにおいて、ヒートポンプユニット1が沸き上げ運転を開始して貯湯運転モードとなった状態から開始し、ステップS11にて四方弁7が四方弁第二モードになっている場合は、ステップS12に至り、四方弁第二モードとなっていない場合はステップS11でループ状態となる。
ステップS12では、給湯流量センサ22によって給湯が行われているかどうかを検出する。給湯が行われていない場合は、ステップS13に移行し、給湯が行われている場合はステップS12でループ状態となる。
ステップS13では、開閉弁12を開き、続いてステップS14に至り、開閉弁12を開いている時間の計測を開始しステップS15に進む。
貯湯タンク3内の水が加熱されるために体積が膨張しようとするが、貯湯タンク3自身の容積はほとんど変化しないため、貯湯タンク3内の圧力が上昇する。沸き上げ運転継続と共に貯湯タンク3内の圧力は上昇し続けるが、圧力が圧力逃がし弁14の設定圧力(例えば、320kPa)以上になると、貯湯タンク3上部に溜まったタンク内空気と若干量の湯とが高温排出経路15、即ち、貯湯タンク頂部3a、高温出湯配管11、開閉弁12、膨張水排出管13、圧力逃がし弁14を介して貯湯タンク3の外部に排出される。
ステップS15では、給湯流量センサ22で給湯が行われていないかどうかを監視し、給湯ありを検知した場合(ステップS15、NO)は、開閉弁12を開けている時間が所定時間未満でも開閉弁12を閉じ(ステップS20)、ステップS12に戻る。これにより、給湯で発生する負圧で低温水排出経路17から開閉弁12を経由しての低温水の流入を防止することができ、混合弁21に低温水排出経路17側からの低温水の流入を確実に防止することが可能となる。一方、給湯流量センサ22で給湯ありを検知しない場合は、ステップS16に進む。
ステップS16では、開閉弁12を開いている時間が予め設定した所定時間以上となったかどうかを判断し、所定時間以上となった場合、ステップS17に移行し開閉弁12を閉じる。開閉弁12を閉じた以降も沸き上げ運転を継続すると、膨張水は、低温排出経路17、即ち、貯湯タンク底部3b、底部配管10、四方弁7、第二頂部配管9、膨張水排出管13、圧力逃がし弁14を介して低温の水として貯湯タンク3の外部に排出される。この時、膨張水が高温の湯として排出されることがないため熱損失低減が図れて運転効率が向上する。また、ステップS16で所定時間経過していないときは、ステップS15に戻りループ状態となる。
次にステップS18に至り、開閉弁12を閉じている時間の計測を開始し、ステップS19に進む。ステップS19では、開閉弁12を閉じたまま貯湯運転モードを継続すると、タンク内空気が貯湯タンク3の上部に溜まり始めるため、開閉弁12を閉じている時間が予め設定した所定時間を経過した場合(ステップS19、YES)ステップS11に戻り上述の動作を行い、所定時間を経過しない場合は、ステップS19でループ状態となる。
尚、開閉弁12を開いている時間、開閉弁12を閉じている時間の設定は、沸き上げ温度や給水温度に応じて変化させてもよい。例えば、水に対する空気の溶解度の特性より、給水温度が低く沸き上げ温度が高い場合にタンク内空気の発生量が増大する傾向があるため、沸き上げ温度が高い場合や給水温度が低い場合に、その反対の場合に対して開閉弁12を開く時間を長く設定すれば、タンク内空気を確実に排出することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態1の貯湯式給湯機は、貯湯タンク内で発生する膨張水を低温の水として貯湯タンクの外部に排出するため熱損失が低減でき、エネルギー効率の高い貯湯式給湯機を提供することができ、且つ給湯時においても逆止弁16、および開閉弁12側から低温排出経路17に滞留している低温水の流入を防止することができ、混合弁21に低温水が流入することがないので、給湯温度の湯温変動を防止でき使用者に不快を感じさせることがない。
実施の形態2.
図6に本発明の実施の形態2における貯湯式給湯機の要部構成図を示す。図6は本発明の実施の形態2による貯湯式給湯機の、実施の形態1でのA部に相当する位置を拡大した要部拡大図であり、図6の部分以外は、実施の形態1と同様の構成であるので、説明を省略する。また、同一部分または相当部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
図6において、貯湯タンク3の上部から高温の湯または空気を取り出す高温出湯配管11、開閉手段としての開閉弁12、膨張水排出管13、圧力逃がし弁14を順次連通して構成される高温排出経路15と、開閉手段12に対して高さ方向で下方となる位置に並列接続(図では縦方向に配置された開閉弁12に対し、並行する逆止弁16は、開閉弁12と並行する縦方向の配管よりも下部の横引き配管に配置)した逆流防止手段としての逆止弁16と、底部配管10、四方弁7、第二頂部配管9、膨張水排出管13、圧力逃がし弁14を順次連通して構成される低温排出経路17を備えている。
上記の構成によれば、逆止弁16の高温出湯配管11側には、タンク内空気が滞留する部分が、開閉弁12側に対して小さくなるので、貯湯タンク3の上部から高温出湯配管11を通り浮上するタンク内空気を逆止弁16の2次側(図5での2次側開口部32側)に滞留させることなく、開閉弁12側に集中させることができ、より効率的に圧力逃がし弁14側へ導くことが可能となり、蛇口等から湯が飛散してユーザーの不快感を招くことのない貯湯式給湯機を提供することができる。
以上のように、本実施の形態2によれば、実施の形態1に比べて、よりタンク内空気を高温出湯配管11側に滞留しにくくすることができ、より確実に、蛇口等から空気の混ざった湯が飛散することのない貯湯式給湯機を提供することができる。
なお、実施の形態1、2においては、四方弁7の構成について詳細の説明は実施していないが、例えば四方弁第二モードにおいて、沸き上げ高温配管6から第一頂部配管8に連通する高温水が流れる流路と、底部配管10から第二頂部配管9に連通する低温水が流れる流路が四方弁7の内部で近接に接する構成となっているので、1つの弁の中で高温水と低温水が同時に流れることになる。したがって、これらの2つの流体の間で熱交換を生じる可能性があり、高温水の熱を低温水側に奪われ、沸上げの効率が低下する可能性がある。
この改善のため、例えば四方弁7の2つの流路の流路径を異なる径に設定することで、四方弁内の熱伝導による高温水と低温水の熱交換を低減するような構成としたり、2つの流路間に断熱材を介在させたり、熱伝導の低い材料で四方弁7を構成するなどしてもよい。
上記の構成を実施することにより、加熱手段1によって沸き上げられた高温水を効率良く貯湯タンク3に貯湯することができ、エネルギー効率の高い貯湯式給湯機を提供することができる。
なお、実施の形態1,2においては逆止弁16を開閉弁12と並列に設ける構成について説明したが、例えば、逆止弁16を含む並列の流路を廃し、代わりに貯湯タンク3が負圧になった場合に開閉弁12を開けるように構成してもよい。この場合も、上述と同様の効果を奏する。
1 ヒートポンプユニット(加熱手段)
2 貯湯タンクユニット
3 貯湯タンク
3a 貯湯タンク頂部
3b 貯湯タンク底部
4 沸き上げ低温配管
5 沸き上げポンプ
6 沸き上げ高温配管
7 四方弁
8 第一頂部配管
9 第二頂部配管
10 底部配管
11 高温出湯配管
12 開閉弁(開閉手段)
13 膨張水排出管
14 圧力逃がし弁
15 高温排出経路
16 逆止弁
17 低温排出経路
18 給水配管
19 減圧弁
20 給湯配管
21 給湯混合弁
22 給湯流量センサ

Claims (4)

  1. 貯湯タンク底部、沸き上げ低温配管、沸き上げポンプ、加熱手段、沸き上げ高温配管、前記沸き上げ高温配管の流路を貯湯タンクの頂部または底部に切り替える四方弁を順次環状に接続して構成される沸き上げ回路と、
    前記沸き上げ回路により前記加熱手段で生成された湯を前記貯湯タンク内に貯湯する貯湯運転モードとを備えた貯湯式給湯機において、
    前記四方弁と前記貯湯タンク頂部とを接続する第一頂部配管と、
    前記四方弁と前記貯湯タンク底部とを接続する底部配管と、
    前記四方弁と膨張水排出管とを接続する第二頂部配管と、
    前記四方弁は、前記沸き上げ高温配管と前記底部配管及び前記第一頂部配管と前記第二頂部配管とが連通する四方弁第一モードと、前記沸き上げ高温配管と前記第一頂部配管及び前記底部配管と前記第二頂部配管とが連通する四方弁第二モードを具備し、
    前記貯湯タンクの上部から高温の湯または空気を取り出す高温出湯配管、開閉手段、前記膨張水排出管、圧力逃がし弁を順次連通して構成される高温排出経路と、
    前記開閉手段に対して並列接続した逆流防止手段と、
    前記底部配管、前記四方弁、前記第二頂部配管、前記膨張水排出管、前記圧力逃がし弁を順次連通して構成される低温排出経路と、
    給湯時に高温出湯配管からの湯と、水源から貯湯タンクに接続された給水配管の水とを
    混合する混合弁と、
    前記混合弁から給湯先への給湯を検知する流量センサと、
    前記貯湯式給湯機を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記流量センサが給湯状態を検知している間は、前記開閉弁を閉状態に制御することを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 前記逆流防止手段は、前記開閉手段よりも鉛直下方となる位置に配置することを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記逆流防止手段の正流側のクラッキング圧力を、給湯時に前記逆流防止機構に掛かる負圧値よりも大きく設定したことを特徴とする、請求項1または2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記四方弁内に配置される連通路であって、前記沸き上げ高温配管と前記底部配管、及び前記沸き上げ高温配管と前記第一頂部配管を連通する流路を、前記第一頂部配管と前記第二頂部配管、及び前記底部配管と前記第二頂部配管とが連通する流路に対し、
    該連通路間での熱伝導を抑制する熱伝導抑制構成を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の貯湯式給湯機。
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