JP2005037124A - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

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Masanobu Saito
正信 斉藤
Yoshinori Enya
義徳 遠谷
Kiyoshi Koyama
清 小山
Sadahiro Takizawa
禎大 滝澤
Chiaki Shikichi
千明 式地
Shigeya Ishigaki
茂弥 石垣
Hirokazu Izaki
博和 井崎
Hiroshi Mukoyama
洋 向山
Osamu Kuwabara
修 桑原
Haruhisa Yamazaki
晴久 山崎
Satoru Imai
悟 今井
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Abstract

【課題】 給湯タンク内の中間部の湯を有効に利用することによりエネルギ効率を向上させることができるヒートポンプ式給湯装置を提供する。
【解決手段】 二酸化炭素を冷媒として用いたヒートポンプ冷媒回路Xと、給湯タンク内の底部の水を冷媒対水熱交換器に循環させて加熱し、この冷媒対水熱交換器で加熱された湯を給湯タンクの天部に戻して給湯タンクに貯溜可能とした給湯用水循環回路Nとを備えている。そして、給湯タンク内天部の高温の湯を取り出す天部出湯配管40と、給湯タンク内中間部の中間温度の湯を取り出す中間部出湯配管33とを設けるとともに、これら天部出湯配管と中間部出湯配管とを合流させる合流部Gを形成し、この合流部を介した後の湯と、水道水配管62から供給される水道水とを、合流部の下流側に設けられた混合制御弁57で混合させて利用部へ給湯する構成としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷媒熱により水を加熱して、湯を給湯タンクに貯溜可能としたヒートポンプ式給湯装置に関する。
従来、給湯用熱交換器が冷媒熱により水を加熱して給湯タンクに湯を貯溜可能としたヒートポンプ式給湯装置が提案されている(特許文献1参照)。
上記特許文献1のものでは、給湯タンクに貯溜される湯の温度を、例えば、60℃以上に上昇させることが可能であるが、それよりも大幅に温度上昇させることが困難である。そこで、上記の冷媒として二酸化炭素を多く含有する冷媒とした場合、フロン系冷媒に比べ冷媒圧力が高いために、給湯タンクに貯溜される湯の温度が、例えば90℃程度にまで上昇させることが可能である。
一般に、ヒートポンプ式給湯装置では、給湯タンクの天部の湯温が他に比べて高くなることから、この天部に出湯配管を接続し、これを通じて給湯される湯に水を混ぜて適温にした上で給湯する。
特開平11−193958号
しかしながら、給湯タンクの湯温が高い場合、給湯時にはこの高温の湯に対し多量の水道水を混ぜて湯温を下げる必要があり、このヒートポンプ式給湯装置のエネルギ効率が低下するという問題がある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、給湯タンク内の中間部の湯を有効に利用することによりエネルギ効率を向上させることができるヒートポンプ式給湯装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、圧縮機、冷媒対水熱交換器及びヒートポンプ熱交換器を冷媒配管によりループ状に接続して成り、かつ、二酸化炭素を冷媒として用いたヒートポンプ冷媒回路と、給湯タンク、循環ポンプ及び冷媒対水熱交換器を給湯用水配管によりループ状に接続して成り、給湯タンク内の底部の水を冷媒対水熱交換器に循環させて加熱し、この冷媒対水熱交換器で加熱された湯を給湯タンクの天部に戻して給湯タンクに貯溜可能とした給湯用水循環回路とを備え、上記給湯タンク内天部の高温の湯を取り出す天部出湯配管と、上記給湯タンク内中間部の中間温度の湯を取り出す中間部出湯配管とを設けるとともに、これら天部出湯配管と中間部出湯配管とを合流させる合流部を形成し、この合流部を介した後の湯と、水道水配管から供給される水道水とを、上記合流部の下流側に設けられた混合制御弁で混合させて利用部へ給湯する構成としたことを特徴とする。
請求項1に記載の本発明では、ヒートポンプ冷媒回路の冷媒として二酸化炭素を用いることにより、冷媒対水熱交換器で加熱される水の温度が高く、給湯タンクに貯溜される湯の温度を高温度に上昇させることができるのは勿論のこと、上記給湯タンク内天部の高温の湯を取り出す天部出湯配管と、上記給湯タンク内中間部の中間温度の湯を取り出す中間部出湯配管とを設けるとともに、これら天部出湯配管と中間部出湯配管とを合流させる合流部を形成し、この合流部を介した後の湯と、水道水配管から供給される水道水とを、上記合流部の下流側に設けられた混合制御弁で混合させて利用部へ給湯する構成としたから、給湯タンク内天部から取り出す高温の湯のみならず、給湯タンク内中間部から取り出す中間温度の湯を有効に利用できるため、混合制御弁にて無駄に多量の水道水を混合して給湯するような事態を抑えることができるとともに、給湯タンク内天部の高温の湯を取り出し過ぎることが原因での不要な沸き上げを抑えることができ、エネルギ効率が向上する。
本発明は、圧縮機、冷媒対水熱交換器及びヒートポンプ熱交換器を冷媒配管によりループ状に接続して成り、かつ、二酸化炭素を冷媒として用いたヒートポンプ冷媒回路と、給湯タンク、循環ポンプ及び冷媒対水熱交換器を給湯用水配管によりループ状に接続して成り、給湯タンク内の底部の水を冷媒対水熱交換器に循環させて加熱し、この冷媒対水熱交換器で加熱された湯を給湯タンクの天部に戻して給湯タンクに貯溜可能とした給湯用水循環回路とを備え、上記給湯タンク内天部の高温の湯を取り出す天部出湯配管と、上記給湯タンク内中間部の中間温度の湯を取り出す中間部出湯配管とを設けるとともに、これら天部出湯配管と中間部出湯配管とを合流させる合流部を形成し、この合流部を介して合流させた後の湯と、水道水配管から供給される水道水とを、上記合流部の下流側に設けられた混合制御弁で混合させて利用部へ給湯する構成としたものであり、以下に本発明の一実施例を記載する。
以下、本発明の一実施例を、図1〜図4に基づき説明する。
図1は、本発明に係るヒートポンプ式給湯装置の一実施例を示し、給湯タンク内の水を加熱し、同タンク内に湯を貯溜するときの回路図である。
この図1に示すように、ヒートポンプ式給湯装置10は、ヒートポンプユニット11、給湯ユニット12、蛇口13、浴槽14、並びに制御装置15A及び15Bを有して構成される。
ヒートポンプユニット11は、圧縮機16、給湯用熱交換器(冷媒対水熱交換器)27、ヒートポンプ熱交換器18及びアキュムレータ17が順次配設されて冷媒配管19によりループ状に接続して成るヒートポンプ冷媒回路Xを備えて構成されている。圧縮機16は、冷媒を圧縮する。また、上記給湯用熱交換器27は、圧縮機16から吐出された冷媒の熱により湯または水を加熱する。この一実施例において、冷媒として二酸化炭素を多量に含有する冷媒を使用している。即ち、上記ヒートポンプ冷媒回路Xは、二酸化炭素を冷媒として用いている。このように、二酸化炭素を冷媒とした場合には、通常、フロン系冷媒に比べ冷媒圧力が高くなる。
前記した給湯ユニット12は、給湯タンク26及び浴槽用熱交換器(水対水熱交換器)28、並びに蛇口給湯ライン71及び浴槽注湯ライン72等を有して構成される。
上記給湯タンク26は、給湯用熱交換器27を用いて冷媒熱により加熱された湯を貯溜するものである。この給湯タンク26と給湯用熱交換器27とは、給湯用循環ポンプ34、流量調整弁35、第1切換電磁弁73を備えた給湯用水配管36によりループ状に連結されて、第1切換電磁弁73の開操作時に、図1の太線に示すように、水が循環する給湯用水循環回路Nが構成される。
冷媒に、二酸化炭素を用いた場合、上記のように、フロン系冷媒に比べ冷媒圧力が高くなり、給湯用熱交換器27に貯溜される湯の温度は90℃程度にまで上昇する。
ヒートポンプユニット11と給湯ユニット12間は、給湯用水配管36によりループ状に連結されるため、従来と比較した場合、高圧の冷媒配管(例えば冷媒配管19)は外部に露出せず、ヒートポンプ式給湯装置の安全性を向上させることができる。
給湯タンク26の底部26Bには、減圧逆止弁37を配設した第1水道水配管38が接続されて、給湯タンク26内へ常に水道水が供給可能とされる。したがって、給湯タンク26内に常時水道水圧が作用する。
また、この給湯タンク26の天部26Aには、給湯タンク26内天部の高温の湯を取り出すための第一開閉弁91を有した天部出湯配管40が接続され、上記給湯タンク26の天部26Aと底部26Bとのほぼ中間部26Cには、給湯タンク26内中間部の中間温度域の湯を取り出すための第二開閉弁92を有した中間部出湯配管33が接続されている。これら配管40,33にそれぞれ接続された第一、第二開閉弁91,92は、給湯タンク26の中間部26Cに設置された温度センサ94によって検知される湯温に応じ、制御装置15Bを介して選択的に開閉制御される。
また、図1〜図4に示されるように、上記天部出湯配管40と中間部出湯配管3は、第一、第二開閉弁91,92よりも下流側で互いに合流する。図中、Gはその合流部を示しており、この合流部Gの下流側に後述する混合制御弁57を介設している。
給湯用循環ポンプ34の稼働により、給湯タンク26の底部26Bの水が給湯用熱交換器27に送給されると、この給湯用熱交換器27は、送給された水を、ヒートポンプユニット11におけるヒートポンプ冷媒回路Xの圧縮機16から吐出された冷媒ガスの熱によって加熱する。この加熱された湯または水は、第1切換電磁弁73の開操作時に、流量調整弁35により流量調整され、給湯タンク26の天部26Aへ導かれ、給湯タンク26内に上限約90℃の湯が貯溜可能とされる。
39は圧力逃し弁であり、この圧力逃し弁39は、湯または水が過剰に加熱されて、給湯タンク26内の圧力が過大となった時に、この圧力を給湯タンク36の外に逃がすものである。
上記浴槽用熱交換器28は、給湯タンク26内の湯を循環させて浴槽14内の湯を追い焚きする水対水熱交換器である。給湯タンク26内の湯は、天部26Aから導出された循環配管101中のポンプ102の駆動により汲み出される。この汲み出された湯は、循環配管101を経て、浴槽用熱交換器28に導かれて、浴槽14内の湯または水を加熱(追い焚き)した後に、第2切換電磁弁74、及び戻り配管103を経て、給湯タンク26の天部26Aと底部26Bとの中間部26Cへ戻される。
つまり、浴槽用熱交換器28は、給湯タンク26内の湯を導く導入水配管75と、浴槽14内の湯または水を導く第1浴槽用水配管51との接触によって、これらの導入水配管75と第1浴槽用水配管51内とをそれぞれ流れる湯または水を熱交換可能とするように構成されたものである。導入水配管75と第1浴槽用水配管51は、浴槽用熱交換器28を構成する部分においては、偏平管形状に形成されて接触面積が増大される。
また、浴槽用熱交換器28と浴槽14とを連通する上記第1浴槽用水配管51は、浴槽用循環ポンプ46、フィルタ47、水位センサ48、サーミスタ49及びフロースイッチ50を備える。
この第1浴槽用水配管51により、浴槽用熱交換器28と浴槽14との間で湯または水が循環する浴槽用水循環回路Pが構成される。
水位センサ48は、第1浴槽用水配管51を介して浴槽14に連通していることから、この浴槽14内の湯または水の水位を検出する。また、サーミスタ49は、浴槽用水循環回路Pを湯または水が循環している時、その湯温を検知して、浴槽14内の湯温を間接的に検出する。また、フロースイッチ50は、浴槽用水循環回路Pを湯または水が循環していることを検出する。更に、フィルタ47は、浴槽14内に配設されたフィルタ(図示せず)とともに湯を濾過する。
浴槽14内に後述の如く注湯がなされて、この浴槽14内に湯が張られ、この浴槽14内の湯を追い焚きする時、循環ポンプ102及び浴槽用循環ポンプ46が稼動される。すると、図4の太線に示すように、給湯タンク26内の湯と、浴槽14内の湯が、共に浴槽用熱交換器28内へ流入し、ここで熱交換し、浴槽14内の湯が、給湯タンク26内の湯によって追い焚きされる。浴槽用熱交換器28で仕事をした湯は、その熱交換により約50℃に温度低下して、水配管103を経て、給湯タンク26の中間部26Cに流入する。
上記蛇口給湯ライン71は、図2の太線Qに示すように、給湯配管59、混合制御弁57及びフローセンサ58を備えて構成される。給湯タンク26には、第1水道水配管38を介して水道水圧が作用していることから、蛇口13を開くことにより、給湯タンク26内の湯が利用部としての蛇口13へ供給可能とされる。
上記フローセンサ58は、給湯配管59内を流れる湯量を検出する。また、混合制御弁57は、図2の太線Rに示すように、第2水道水配管62を介して第1水道水配管38の減圧逆止弁37下流側に接続される。
従って、混合制御弁57の開度制御により、給湯配管59からの湯と第2水道水配管62からの水道水とが混合されて、蛇口13から給湯される湯が約60℃以下、例えば42℃に調整される。
上記浴槽注湯ライン72は、図3の太線Qに示すように、給湯配管59におけるフローセンサ58下流側と、第1浴槽用水配管51における浴槽用循環ポンプ46、フロースイッチ50間とを第2浴槽用水配管68により接続することにより構成され、給湯タンク26内の湯を浴槽14へ注湯可能とする。この第2浴槽用水配管68には、給湯配管59側からフローセンサ64、注湯用電磁弁65、リリーフ手段66、逆止弁67、電磁弁54が順次配設されている。
ここで、フローセンサ64は、第2浴槽用水配管68内を流れる湯量を検出する。また、リリーフ手段66及び逆止弁67は、過剰に加熱された湯が第2浴槽用水配管68内を流れたときに、その圧力を逃がすものである。電磁弁54は、風呂への給湯時に開かれ、追い焚き時に閉じられる。
浴槽用循環ポンプ46を停止させた状態で、注湯用電磁弁65,54を開操作すると、図3の太線Qに示すように、給湯タンク26内の湯が、給湯配管59の一部及び第2浴槽用水配管68を流れて第1浴槽用水配管51内に至り、この第1浴槽用水配管51内でフロースイッチ50、サーミスタ49、水位センサ48及びフィルタ47を経て浴槽14へ注湯される。
浴槽14内に給湯タンク26から適量の湯が注湯されたことが水位センサ48により検出された段階で、注湯用電磁弁65,54が閉操作される。その後、浴槽14内の湯温が適温以下に低下したことがサーミスタ49により検知されたときに、上記のように、浴槽14内の湯または水が加熱(追い焚き)され、浴槽14内の湯が保温される。
このように、給湯タンク26から浴槽14へ適温の湯を適量注湯し、その後所定時間、浴槽14内の湯を適温に加熱(追い焚き)して保温動作する運転を、浴槽自動運転と称する。
上述の一実施例においては、冷媒として二酸化炭素を用いたヒートポンプ冷媒回路Xを備えたため、フロン系冷媒を用いた冷媒回路に比べて、給湯タンク26内に貯溜される湯の温度は90℃程度にまで大幅に上昇する。これによれば、給湯タンク26内の湯を循環させることによって、この湯温で浴槽14内の湯を追い焚きすることができる。従って、給湯せずに風呂を追い焚きする場合、ヒートポンプユニット11を運転する必要がなく、エネルギ効率を向上させることができる。
前記制御装置15Aは、ヒートポンプユニット11に設置されて、圧縮機16の運転(容量制御を含む)及び停止を制御する。また、前記制御装置15Bは給湯ユニット12に設置されて、給湯用循環ポンプ34及び浴槽用循環ポンプ46の稼働または停止、第1切換電磁弁73、第2切換電磁弁74、注湯用電磁弁65及び54の開閉、流量調整弁35及び混合制御弁57の開度等を制御する。この制御装置15Bは、ヒートポンプユニット11の制御装置15Aと通信線78により接続されて、双方向の通信が可能とされるとともに、リモートコントローラ79に有線または無線状態で接続される。
以上のように構成したことにより、上記一実施例によれば、例えば、次のような作用効果を奏する。
冷媒熱により水を加熱して給湯タンク26に湯を貯溜可能とする給湯用熱交換器27が、冷媒を圧縮する圧縮機16を備えたヒートポンプユニット11内に配置され、給湯タンク26が給湯ユニット12内に配置され、給湯用熱交換器27により加熱された湯の熱によって、浴槽用熱交換器28が浴槽14内の湯または水を加熱して保温可能とするよう構成されたことから、高圧の冷媒が流れる冷媒配管19がヒートポンプユニット11内にのみ配設され、ヒートポンプユニット11と給湯ユニット12との間に配設されることがないので、これら高圧の冷媒配管が外部に露出することを防止でき、ヒートポンプ式給湯装置10の安全性を向上させることができる。
浴槽用熱交換器28は、給湯タンク26内の湯を導く導入水配管75と、浴槽14内の湯または水を導く第1浴槽用水配管51との、浴槽用熱交換器28に対応する部分での接触により、両配管(導入水配管75及び第1浴槽用水配管51)内を流れる湯または水を熱交換可能とするよう構成されたことから、風呂の追い焚き時にヒートポンプユニット11を稼働する必要がなく、エネルギ効率が向上する。また、両配管(導入水配管75及び第1浴槽用水配管51)の内、一方の配管がたとえ損傷しても、他方の配管がその影響を受けることがない。例えば、第1浴槽用水配管51が破損しても、この第1浴槽用水配管51内の、例えば汚染された湯または水が導入水配管75内の湯または水に混入することがないため、この第1浴槽用水配管51を経て給湯タンク26内へ汚染された湯が流入しないので、給湯タンク26内の湯または水を常に清浄に確保できる。
ヒートポンプユニット11は、二酸化炭素を冷媒として用いたヒートポンプ冷媒回路Xを備えたため、フロン系冷媒を用いた冷媒回路に比べて、給湯タンク26に貯溜される湯の温度は90℃程度にまで大幅に上昇する。これによれば、給湯タンク26のほぼ中間部26Cの湯温も、50℃程度に維持されることが多い。そうであれば、蛇口13での必要温度は42〜43℃程度が多いため、中間部26Cの湯をそのまま使用することが可能である。
本実施例では、給湯タンク26の天部26Aには第一開閉弁91を有した天部出湯配管40が接続され、上記給湯タンク26の天部26Aと底部26Bとのほぼ中間部26Cには第二開閉弁92を有した中間部出湯配管33が接続され、これら配管40,33に接続された第一、第二開閉弁91,92は、給湯タンク26の中間部26Cに設置された温度センサ94によって検知される湯温に応じ、制御装置15Bを介して開閉制御される。
例えば、温度センサ94によって検知された湯温が、50℃程度であったとすれば、その湯温は蛇口13での必要温度近くに到達している。この場合、第一開閉弁91を閉じ、第二開閉弁92を開く。これにより、中間部26Cの湯を蛇口13から取り出すことが可能になる。
この場合、混合制御弁57の開度制御により、給湯配管59からの湯と第2水道水配管62からの水道水とが混合されて、蛇口13から給湯される湯の温度が、例えば42℃に調整される。混合制御弁57には、ステッピングモータ等を使用した電動弁が用いられ、混合精度が高く維持される。
中間部26Cの湯温が、例えば蛇口13で必要とされる湯温よりも低い場合、第二開閉弁92を閉じ、第一開閉弁91を開く。これにより、天部26Aの湯が取り出される。この場合も、混合制御弁57の開度制御により、給湯配管59からの湯と第2水道水配管62からの水道水とが混合されて、蛇口13から給湯される湯の温度は、例えば42℃に調整される。
本実施例によれば、圧縮機16、冷媒対水熱交換器としての給湯用熱交換器27、ヒートポンプ熱交換器18及びアキュムレータ17を冷媒配管19によりループ状に接続して成り、かつ、二酸化炭素を冷媒として用いたヒートポンプ冷媒回路Xと、給湯タンク26、給湯用循環ポンプ34及び冷媒対水熱交換器としての給湯用熱交換器27を給湯用水配管36によりループ状に接続して成り、給湯タンク26内の底部の水を給湯用熱交換器27に循環させて加熱し、この給湯用熱交換器27で加熱された湯を給湯タンク26の天部に戻して給湯タンク26内に貯溜可能とした給湯用水循環回路Nとを備え、そして、上記給湯タンク26内の天部26Aに溜められた約90℃程度の高温の湯を取り出す天部出湯配管40と、上記給湯タンク26内の中間部26Cに溜められた約50℃程度の中間温度の湯を取り出す中間部出湯配管33とを設けるとともに、これら天部出湯配管40と中間部出湯配管33とを合流させる合流部Gを形成し、この合流部Gを介した後の湯と、第2水道水配管62から供給される水道水とを、上記合流部Gの下流側に設けられた混合制御弁57で混合させて利用部としての蛇口13及び浴槽14へ給湯する構成としている。
そのため、給湯タンク26内天部から取り出す約90℃程度の高温の湯のみならず、給湯タンク26内中間部から取り出す約50℃程度の中間温度の湯を有効に利用できるため、混合制御弁57で無駄に多量の水道水を混合して給湯することを抑えることができるとともに、不要な沸き上げを抑えることができ、本ヒートポンプ式給湯装置10のエネルギ効率を向上させることができるものである。
以上、本発明を上記一実施例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明に係るヒートポンプ式給湯装置における一実施例を示し、給湯タンク内の水を加熱し、同タンク内に湯を貯溜するときの回路図である。 図1において、蛇口へ給湯するときの回路図である。 図1において、浴槽へ注湯するときの回路図である。 図1において、浴槽内の湯または水を加熱(追い焚き)して保温するときの回路図である。
符号の説明
N 給湯用水循環回路
X ヒートポンプ冷媒回路
G 天部出湯配管と中間部出湯配管の合流部
10 ヒートポンプ式給湯装置
11 ヒートポンプユニット
12 給湯ユニット
13 蛇口(利用部)
16 圧縮機
18 ヒートポンプ熱交換器
19 冷媒配管
26 給湯タンク
26A 給湯タンクの天部
26B 給湯タンクの底部
26C 給湯タンクの中間部
27 給湯用熱交換器(冷媒対水熱交換器)
33 中間部出湯配管
34 給湯用循環ポンプ(循環ポンプ)
36 給湯用水配管
40 天部出湯配管
57 混合制御弁
59 給湯配管
62 第2水道水配管(水道水配管)

Claims (1)

  1. 圧縮機、冷媒対水熱交換器及びヒートポンプ熱交換器を冷媒配管によりループ状に接続して成り、かつ、二酸化炭素を冷媒として用いたヒートポンプ冷媒回路と、給湯タンク、循環ポンプ及び冷媒対水熱交換器を給湯用水配管によりループ状に接続して成り、給湯タンク内の底部の水を冷媒対水熱交換器に循環させて加熱し、この冷媒対水熱交換器で加熱された湯を給湯タンクの天部に戻して給湯タンクに貯溜可能とした給湯用水循環回路とを備え、
    上記給湯タンク内天部の高温の湯を取り出す天部出湯配管と、上記給湯タンク内中間部の中間温度の湯を取り出す中間部出湯配管とを設けるとともに、これら天部出湯配管と中間部出湯配管とを合流させる合流部を形成し、この合流部を介した後の湯と、水道水配管から供給される水道水とを、上記合流部の下流側に設けられた混合制御弁で混合させて利用部へ給湯する構成としたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
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JP2006343074A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Chofu Seisakusho Co Ltd 給湯システムおよび三方弁

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JP2006343074A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Chofu Seisakusho Co Ltd 給湯システムおよび三方弁

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