JP2005014371A - 熱転写多重印刷方法 - Google Patents

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Kenichi Kawamoto
健一 川本
Hirotaka Koyama
博隆 小山
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Abstract

【課題】印字境界部に転写不能個所が生じない熱転写多重印刷方法と、印字境界部に不具合のない多重熱転写印刷物と、前記印刷方法の実施に用いられる印刷用シートを提供する。
【解決手段】可塑剤含有率40%、厚み500μm、熱変型温度60〜70度の軟質ポリ塩化ビニルからなる印刷用シート1の裏面に、ポリエチレンテレフタレート製の担持シート2を裏打ちし、その印刷シート1の表面に印字ヘッド3及び熱転写用インクリボンを用いて、シアンC、マゼンタM、イエローY、ホワイトW、ブラックBの熱転写多重印刷を行う。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シースループリントなどにおける熱転写多重印刷方法と、その印刷方法による印刷物と、その印刷方法を実施する際に用いられる熱転写多重印刷用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シースループリント或いはワンウェイビジョンと呼ばれる特殊印刷がある。このシースループリントは、絵や文字などシートの表面に印刷された図柄が見え、裏側からは図柄は見えず、外の景色などが透けて見えるものである。
【0003】
熱転写印字方式のプリンターを使用してシースループリントを実現する技術としては、透明塩化ビニール、透明PETなどの透明シートの片面に、ブラックインクでストライプ或いはメッシュ状の形状を描き、その上からホワイトのインクを重ね印刷し、更にイエロー、マゼンタ、シアン等のカラーインクを重ね印字する手法が一般的である。
【0004】
このようにして熱転写印字方式で製作されたたシースループリントは、表から見るとストライプ或いはメッシュ状の白色の背景上に図柄が見え、裏側からは黒いストライプ或いはメッシュの隙間から外の景色が見える。この時、黒いストライプ或いはメッシュは目に付き難いため、外の景色が透けているように見える。なお、インクの重ね順を逆にし、シアン、マゼンタ、イエローを先に印字し、ホワイト、ブラックを後から重ね印字しても類似のシースループリントが作成できる。
【0005】
熱転写方式の印刷においては、ベースフィルムに塗布されたインクを、印字ヘッドの発熱体で加熱し、インクを溶融させて印字シートに圧着転写することにより印字を行うものである。従って、インクの圧着転写が良好に行われるためには、印字ヘッドがインクを塗布したベースフィルムを介して被印刷面に隙間なく密着する必要がある。
【0006】
ところが、上記のシースルー印字においては、インクを多層に重ねて印字するため、印刷する図柄の白い部分はインクの層が2層(ブラック、ホワイト)、黄色の部分は3層(ブラック、ホワイト、イエロー)、黒に近い色では5層(ブラック、 ホワイト、イエロー、マゼンタ、シアン)などとなり、2層から5層までのインクの多重層ができる。
【0007】
図1及び図2は従来法により熱転写印刷を行った場合の状況を示すもので、図1の(a)はホワイトインクを転写しているところを、また図1の(b)は更にブラックインクを転写しているところを、また図2は転写後の状態を示すものである。ここでインクの層の厚みはシアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックBはそれぞれ1μm程度、ホワイトWは4μm程度であるので、インクの厚みの最も薄い2層部分(ブラックB、ホワイトW)では5μm程度、最も厚い5層部分では8μm程度のインク厚となり、段差や凹みKができてしまう。
【0008】
このため、図形のエッジ部分(境界部分)などにインクが転写されない不具合があった。この不具合を軽減させるために、印字ヘッド3のシート1’ヘの押し付け圧力を高める方法、或いは印字ヘッド3の発熱温度を高めてインクの流動性を高める方法、シート1’の転写特性を改善するなどの工夫がなされてきたが、十分な効果を得られなかった。
【0009】
特に、インクの重ね順を逆にし、シアンC、マゼンタM、イエローYを先に印字し、ホワイトW、ブラックBを後から重ね印字して制作されるシースループリントの場合には、最後にブラックBを全面にストライプまたはメッシュ状に均一に転写する必要があるが、多層インクのエッジ部分の転写不能箇所が筋となって目立ち、印刷物の品質に重大な障害となっていた。
【0010】
【特許文献1】
特公平5−30189号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、印字境界部に転写不能個所が生じない熱転写多重印刷方法と、印字境界部に不具合のない多重熱転写印刷物と、前記印刷方法の実施に用いられる印刷用シートを提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、第1の発明はクッション性を持ち、且つ印字ヘッドの発熱により印字表面が熱変形する材料から成る印刷用シートの裏面に、伸縮しにくい担持シートを裏打ちし、その印刷用シートの表面に多重印刷することを特徴とする熱転写多重印刷方法である。
【0013】
第2の発明は、第1の発明により印刷した熱転写多重印刷物であり、第3の発明は第1の発明の実施の際に用いられる熱転写多重印刷用シートに関するもので、クッション性を持ち、且つ印字ヘッドの発熱により印字表面が熱変形する材料から成る印刷用シートの裏面に、伸縮しにくい担持シートを裏打ちしたことを特徴とする熱転写多重印刷用シートである。
【0014】
従来、シースループリント用印刷シートは、25μm〜100μm厚の軟質ポリ塩化ビニール(PVC)の硬めのもの、あるいはポリエチレンテレフタレート(PET)など比較的硬めの薄い印刷シートが用いられていたが、本発明用印刷シートは、厚さ300μm以上、可塑剤含有率30%〜50%、熱変型温度80度以下の軟らかく弾力性のある軟質ポリ塩化ビニル(PVC)の厚いシートが用いられる。
【0015】
【作用】
本発明では、クッション性を持ち、かつ印字ヘッドの発熱により印字表面が熱変形する材料から成る印刷用シートを用いたので、熱転写時に印字ヘッドの加圧・加熱により、インク層が印刷用シートに埋没し、印字境界部に従来のような段差が形成されないので、転写不良個所が生じない。また、印刷用シートは皺が生じたり、印字ズレを生じるが伸縮しにくい担持シートを裏打ちしてあるので、印字ムラ等は防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明実施例で使用した印刷用シートは、軟質ポリ塩化ビニル(PVC)で、可塑剤含有率40%、厚み500μm、熱変型温度60〜70度であるが、可塑剤含有率30〜50%、厚み300μm以上、熱変型温度80度以下であればよい。なお、軟質ポリ塩化ビニル以外の樹脂であっても、インク層が容易に沈み込む十分なクッション性とヘッド発熱体温度(約100度)以下の熱変型温度のシートであれば、同様の結果を期待できる。例えば、直線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリスチレン(PS)等は熱変型温度が60度〜80度である。クッション性については、添加剤とシートの厚みによって実現可能である。
【0017】
図3は本発明の多重印刷例を示すもので、図中1は厚さ300μmの軟質ポリ塩化ビニール製印刷用シート、2はポリエチレンテレフタレート(PET)製の裏打ち担持シート(ライナー)、3は印字ヘッドである。
【0018】
この実施例では、先ずシアンCのインクリボンで印字し(a図)、次にマゼンタMのインクリボンで印字し(b図)、次いでイエローYのインクリボンで印字(c図)した後、ホワイトWのインクリボンで全面を、更にブラックBのインクリボンで全面を印字(d図)して、e図のような多重印刷物を得たものである。
【0019】
このように、多層に転写されたインク層の上を印字ヘッド3が走行印字する際、印刷シート1がヘッド圧で容易に沈み込むように印刷用シート1のクッショシ性を高め、更に印字ヘッド3の発熱体の熱でシートを軟化及び熱変形させ、印字後は印刷用シート1が放熱すると硬化する性質を利用し、ヘッド圧で沈み込んだインク層を印刷用シート1内に埋没した状態で留めることができ、その結果被印字面が平坦となるため、印字ヘッド3が隙間なく完全に被印字面に密着し良好な印字結果を得た。
【0020】
なお、印刷用シート1に弾力性を持たせたために、そのままでは印字ヘッド3の走行方向に印刷シート1が伸びたり撓んだりして、印字結果に色ズレが生じるが、伸縮しにくい材質を印刷用シート1の非印刷面にライナー2(担持シート)として付加することで良好な印字結果が得られた。ライナー2の材質としては、印刷時に印刷用シート1に吸着して印刷用シート1の伸縮を規制できる性質のもので、ポリエチレンテレフタレート(PET)、合成紙など一般的に裏糊付の印刷シートに剥離紙として用いられているものと同等な物を使用する。
【0021】
印刷用シート1は、熱転写プリンターで通常使用される紙管に巻き付けたロール状とする。 なお、印刷用シートの非印刷面に付加した伸縮しにくい材質のライナー2は、印刷用シート1をロール状に巻いた時にシート同士が自己粘着するのを防止するのに有効である。
【0022】
【発明の効果】
従来問題となっていた印字ヘッドが密着しないためにできるインク転写不良部分がなくなり、極めて良好な印字結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の熱転写多重印刷方法の問題点を示す説明図で(a)はホワイトインクを転写しているところを、(b)はブラックインクを転写しているところを示す。
【図2】従来の熱転写多重印刷結果の拡大断面図。
【図3】本発明実施例の印刷状況を示す模式図。
【符号の説明】
1 印刷用シート
2 担持シート
3 印字ヘッド

Claims (3)

  1. クッション性を持ち、且つ印字ヘッドの発熱により印字表面が熱変形する材料から成る印刷用シートの裏面に、伸縮しにくい担持シートを裏打ちし、その印刷用シートの表面に多重印刷することを特徴とする熱転写多重印刷方法。
  2. クッション性を持ち、且つ印字ヘッドの発熱により印字表面が熱変形する材料から成る印刷用シートの裏面に、伸縮しにくい担持シートを裏打ちし、その印刷用シートの表面に多重印刷したことを特徴とする熱転写多重印刷物。
  3. クッション性を持ち且つ、印字ヘッドの発熱により印字表面が熱変形する材料から成る印刷用シートの裏面に、伸縮しにくい担持シートを裏打ちしたことを特徴とする熱転写多重印刷用シート。
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