JP5212689B2 - 熱転写受像シートのフィルム包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、熱転写受像シートのフィルム包装体に関し、さらに詳しくは高温保存下での熱転写受像シートとフィルム包装袋との接触によるブロッキングを防止でき、熱転写受像シートの印字品質の低下を生じることなく、また保護シートを挿入することが必要ない、熱転写受像シートをフィルム包装袋に収納した熱転写受像シートのフィルム包装体に関するものである。
従来から、熱転写方式を用いて被転写体に文字や画像を形成することが行われている。熱転写方式としては、感熱昇華型転写方式と感熱溶融型転写方式が広く用いられている。このうち、感熱昇華型転写方式は、昇華性染料を色材とし、それを画像情報に応じて発熱制御されたサーマルヘッド等の加熱デバイスを用いて、熱転写シート上の昇華性染料層中の染料と熱転写受像シート等の被転写体に移行させて画像を形成させる方式である。この感熱昇華型転写方式は、極めて短時間の加熱によってドット単位で染料の移行量を制御できる。このように形成された画像は、使用する色材が染料であることから非常に鮮明であり、且つ透明性に優れているため、得られる画像は中間調の再現性や階調性に優れ、極めて高精細な画像を得ることができる。このため、フルカラー銀塩写真に匹敵する高品質の画像を得ることができる。
マルチメディアに関連した様々なハードおよびソフトの発達により、この熱転写方式は、コンピューターグラフィックス、衛星通信による静止画像そしてCDROMその他に代表されるデジタル画像およびビデオ等のアナログ画像のフルカラーハードコピーシステムとして、その市場を拡大している。この熱転写方式による熱転写受像シートの具体的な用途は、多岐にわたっている。代表的なものとしては、印刷の校正刷り、画像の出力、CAD/CAMなどの設計およびデザインなどの出力、CTスキャンや内視鏡カメラなどの各種医療用分析機器、測定機器の出力用途そしてインスタント写真の代替として、また身分証明書やIDカード、クレジットカード、その他カード類への顔写真などの出力、さらに遊園地、ゲームセンター、博物館、水族館などのアミューズメント施設における合成写真、記念写真、絵ハガキや、他にメッセージカード、カレンダー、システム手帳等の用途をあげることができる。
さらに、上記のような用途の多様化に伴い、任意の対象物に貼り付けられるもので、例えば、画像が形成される受容層と基材が、粘着剤層を介して、離型シートと剥離可能な構成の熱転写受像シートが使用されている。いわゆる、ラベルやシールタイプと言われているものもある。この熱転写受像シートは、受容層に所望の画像を形成後、該受容層を有する基材を剥離して任意の対象物に貼着する用途のものである。
感熱昇華型転写方式で利用される昇華転写用熱転写受像シートは、基材の一方の面に色材受容層を形成し、他方の面に裏面層を形成したものが用いられ、これらの受像シートを一定サイズにカットして、枚葉状のシートにして、50枚、100枚等を1セットとしてカセットに入れ、プリンターに装着して使用されている。その際に、その1セット単位は、特許文献1に示されるように、フィルム包装袋に収納されて保管、流通等がなされ、プリンターに熱転写受像シートを装着する時には、そのフィルム包装袋から熱転写受像シートを取り出して使用される。
上記のフィルム包装袋で使用されるフィルムは、各種の性能を付与するために、様々な添加剤が含まれている。例えば、添加剤の種類としては、可塑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、ブロッキング防止剤、スリップ剤等が挙げられる。これらの添加剤は、フィルムの加工適性、耐久性や、保存適性等の向上のために使用される。しかし、これらの添加剤は、フィルム表面に、滲み出てくるものが多く、該添加剤が熱転写受像シートの受像面等への影響を防止するために、特許文献2に示されているように、熱転写受像シートの多数枚が重ね合わされた積層体の受像層の露出面に、保護シートを載置した構成をとることが行われている。また、その保護シートを付けた状態で、熱転写受像シートの多数枚をセットにして、袋に収納して包装されることが行われている。
しかし、上記のように、保護シートを挿入するには、労力がかかり、また間違いなく、正確に行なう必要があり、熱転写受像シートを提供するメーカーにとっては、製品保障や、製造コスト上で、負担が大きい問題がある。上記の保護シートを使用しないで、上記の熱転写受像シートの1セットを、フィルム包装袋に収納した場合、熱転写受像シートの受像面とフィルム包装袋が接して、フィルム包装袋の添加剤による原因と思われる、熱転写受像シートの印字品質の低下や、高温保存下でのフィルム包装袋と熱転写受像シートとのブロッキングが生じるという問題が元から存在する。
特開平8−258433号公報 実開平2−117170号公報
したがって、上記の課題を解決すべく、高温保存下での熱転写受像シートとフィルム包装袋との接触によるブロッキングを防止でき、熱転写受像シートの印字品質の低下を生じることなく、また保護シートを挿入することが必要ない熱転写受像シートをフィルム包装袋に収納した熱転写受像シートのフィルム包装体を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、昇華転写型熱転写シートから移行する染料を受容する受容層を基材上に設けた熱転写受像シートをフィルム包装袋に収納した熱転写受像シートのフィルム包装体であって、前記フィルム包装袋を構成するフィルム基材に加える添加剤のうち、可塑剤は含まなく、かつ前記フィルム基材のヒートシール面側と、前記熱転写受像シートの受容層とが接触した状態で、前記フィルム包装袋に前記熱転写受像シートを収納し、前記フィルム基材のヒートシール面はマット調でなく、前記フィルム基材の受容層と接触するヒートシール面とは逆面がマット調であり、前記マット調を構成する表面凹凸の程度は、JIS B0601−1982に規定されている中心平均粗さ(Ra)が0.05〜1.0であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフィルム包装袋に収納されている熱転写受像シートについて、受容層の主成分となる樹脂のガラス転移温度が70℃以上であることを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のフィルム包装袋を構成するフィルム基材の厚みが20〜40μmであることを特徴とする。また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載のフィルム包装袋を構成するフィルム基材の材料が、ポリプロピレンもしくは、ポリエチレンであることを特徴とする。
本発明の熱転写受像シートのフィルム包装体は、昇華転写型熱転写シートから移行する染料を受容する受容層を基材上に設けた熱転写受像シートをフィルム包装袋に収納したもので、該フィルム包装袋を構成するフィルム基材に加える添加剤のうち、可塑剤は含まなく、かつ該フィルム基材のヒートシール面側と、熱転写受像シートの受容層とが接触した状態で、フィルム包装袋に熱転写受像シートを収納した。このように、熱転写受像シートを収納するフィルム包装袋のフィルム基材の添加剤として、可塑剤を用いないことにより、熱転写受像シートの印字品質の低下を生じることなく、高温保存下での熱転写受像シートとの接触によるブロッキングもなく、また保護シートを挿入することも必要なくなった。
また、本発明の熱転写受像シートのフィルム包装体は、フィルム包装袋を構成するフィルム基材において、受容層と接触するヒートシール面とは逆面がマット調であり、該フィルム包装袋に熱転写受像シートが収納された状態で、フィルム包装体が加圧されても、フィルム基材と熱転写受像シートの密着性が低下し、フィルム基材に含まれる添加剤の受容層への移行を緩和できた。また高温高湿環境下でフィルム包装袋に熱転写受像シートを収納して、加圧条件で保存後でも印画品質が良好であった。さらに、本発明の熱転写受像シートのフィルム包装体は、該フィルム包装袋に収納されている熱転写受像シートを構成する受容層の主成分となる樹脂のガラス転移温度が70℃以上であると、高温保存下での熱転写受像シートとフィルム基材との接触によるブロッキングをより防止でき、好ましい。
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、本発明を更に詳しく説明する。図1は、本発明の熱転写受像シートのフィルム包装体を構成するフィルム包装袋に、熱転写受像シートを挿入することを説明する概略図である。図示した熱転写受像シート用フィルム包装袋7は、フィルム基材4のヒートシール面5同士を重ねた状態で、コの字形で、三方がヒートシールされて、シール部2が形成されている。この状態では、上方に開口部3を有するフィルム包装袋7であり、その開口部3から、矢印に示すように、多数枚の熱転写受像シート10を挿入して、フィルム包装袋7に熱転写受像シート10が収納されたフィルム包装体になるものである。
この熱転写受像シート用フィルム包装袋7に収納される熱転写受像シート10は、多数枚の熱転写受像シートで、受容層形成面が同一方向になるように、1枚ずつ揃えられて重ね合わされた形態である。したがって、その多数枚単位の熱転写受像シート10の最表面に位置する受容層と、フィルム基材のヒートシール面側とが開口部3の中の袋内部で、接触した状態になる。尚、フィルム包装袋7を構成するフィルム基材4において、ヒートシール面5とは逆面6は、マット調にして表面を微細な凹凸形状にすることが好ましい。この逆面6は、フィルム包装袋の外表面であり、そのフィルム包装袋に熱転写受像シートが収納された状態で、熱転写受像シートのフィルム包装体が加圧されても、フィルム基材の表面がマット調でなく、平坦なものと比べると、フィルム基材と熱転写受像シートの密着性が低下し、フィルム基材に含まれる添加剤の受容層への移行を緩和できる。
図2は、図1に示す熱転写受像シートのフィルム包装袋を使用して、その袋の中に、多数枚の熱転写受像シートを収納して、包装された本発明に係る熱転写受像シートのフィルム包装体の例を示す概略図である。図1に示す熱転写受像シート用フィルム包装袋7の中に、多数枚の熱転写受像シート10を収納した状態で、開口部3におけるフィルム基材4を、フィルム基材4のヒートシール面5同士を重ねた状態で、ヒートシールを行なって、シール部8が形成され、熱転写受像シート10を収納した本発明に係る熱転写受像シートのフィルム包装体1が製造される。
以下に、本発明の熱転写受像シートのフィルム包装体を構成する要素毎に詳述する。
まず、フィルム包装袋に収納される熱転写受像シートは、基材上に、昇華転写型熱転写シートから移行する染料を受容する受容層を設けたものである。図3は熱転写受像シートの層構成の例を示す概略図である。基材11上に、受容層12を設け、基材11の受容層12を設けた側と反対側に、裏面層13を設けた構成の熱転写受像シート10である。
(基材)
熱転写受像シートの基材11としては、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打ち用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等のセルロース繊維紙、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリレート等の各種のプラスチックフィルムまたはシート等が使用でき、また、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム、あるいは基材内部に微細空隙(ミクロボイド)を有するフィルム等も使用でき、特に限定されない。また、上記基材の任意の組合せによる積層体も使用できる。
代表的な積層体の例としては、セルロース繊維紙と合成紙、あるいはセルロース繊維紙とプラスチックフィルム又はシートとの積層体が挙げられる。これらの基材の厚みは任意でよく、例えば、10〜300μm程度の厚みが一般的である。上記の如き基材は、その表面に形成する受容層との密着力が乏しい場合には、その表面にプライマー処理、コロナ放電処理あるいはプラズマ処理等の易接着処理を施すのが好ましい。また、熱転写受像シートは基材を適宜選択することにより、熱転写記録可能な被熱転写シート、カード類、透過型原稿作成シート等の各種用途に適用できるものが挙げられる。
(受容層)
熱転写受像シートにおける受容層12は、熱転写シートから移行してくる昇華染料を受容し、形成された画像を維持する為のものである。受容層を形成する為の樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
上記の受容層を形成する樹脂において、受容層の主成分となる樹脂は、そのガラス転移温度が70℃以上であることが特に好ましい。それは、高温保存下での熱転写受像シートとフィルム基材との接触によるブロッキングを防止しやすいからである。上記のガラス転移温度は、70℃以上で、上限は、150℃程度であり、ガラス転移温度が高すぎると、染料の受容性が低下し、好ましくない。
熱転写受像シートは、熱転写シートとの離型性を向上させるために受容層中に離型剤を含有することができる。離型剤としてはポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類、フッ素系またはリン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル、各種シリコーン樹脂などが挙げられるが、シリコーンオイルが好ましい。
上記シリコーンオイルとしては、エポキシ変性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、フェニル変性シリコーンオイル、ビニル変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、ハイドロジェン変性シリコーンオイル等、変性シリコーンオイルや触媒硬化型シリコーンオイルが好ましい。上記離型剤は、上述の受容層を構成する樹脂100質量部に対して約0.5〜30質量部となるよう添加することが好ましい。
また、受容層の表面の一部に上記離型剤を適当な溶媒に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾燥させることにより離型剤層を設けることもできる。離型剤層を構成する離型剤としては前記したアミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルとの反応硬化物が特に好ましく、離型剤層の厚さは、0.01〜5.0μm、特に0.05〜2.0μmが好ましい。なお、受容層を形成する際にシリコーンオイルを添加して形成すると、塗布後に表面にブリードアウトしたシリコーンオイルを硬化させても離型剤層を形成することができる。
熱転写受像シートは、前記の基材上に上記の如き熱可塑性樹脂及び他の必要な添加剤、例えば、離型剤、充填剤、架橋剤、硬化剤、触媒、熱離型剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤等を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えばグラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により塗布及び乾燥して受容層を形成することによって得られる。このように形成される受容層の塗布量は、通常、乾燥状態で0.5〜50g/m2程度、好ましくは2〜10g/m2である。また、このような受容層は連続被覆であることが好ましいが、不連続の被覆として形成してもよい。
(裏面層)
熱転写受像シートでは、基材の受容層を設けた面と反対の面に、最表面層として裏面層13を設けることができる。この裏面層は、熱転写受像シートの熱転写プリンター等の搬送性の向上や、カール防止、熱転写受像シート同士が重なって保管中のブロッキング防止、さらには、糊接着性、筆記性、印画物のさばき性(印画後のブロッキング性)向上等のために、設けるものである。このような機能をもつ裏面層として、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ハロゲン化ポリマー、又は、上記樹脂の構成単位の内の1種以上を主成分とする共重合体等の樹脂中に、添加剤として、ポリアクリル、ポリアクリレート等のアクリル系樹脂のフィラー、各種ナイロン等のポリアミド系樹脂フィラー、ポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂フィラー、ポリエチレンワックス等の有機系フィラー、アミノ酸系粉体や、二酸化珪素や金属酸化物などの無機フィラーを加えたものが使用できる。また裏面層として、上述の樹脂をイソシアネート化合物等の硬化剤により硬化したものを使用することもできる。裏面層は、裏面層塗工液を調整し、上記にあげた受容層の形成手段と同様の方法が適用でき、裏面層の塗工量は、乾燥時で0.5g/m2〜5.0g/m2であることが好ましい。
(中間層)
受容層と基材の間には、受容層と基材との接着性、白色度、クッション性、隠蔽性、帯電防止性、カール防止性等の付与を目的とし、従来公知のあらゆる中間層を設けることができる。中間層に用いるバインダー樹脂としてはポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等が挙げられ、これらの樹脂のうちの活性水酸基を有するものについてはさらにそれらのイソシアネート硬化物をバインダーとすることもできる。
また、白色性、隠蔽性を付与する為に酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等のフィラーを添加することが好ましい。さらに、白色性を高める為にスチルベン系化合物、ベンゾイミダゾール系化合物、ベンゾオキサゾール系化合物等を蛍光増白剤として添加したり、印画物の耐光性を高める為にヒンダードアミン系化合物、ヒンダードフェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物等を紫外線吸収剤あるいは酸化防止剤として添加したり、あるいは帯電防止性を付与する為にカチオン系アクリル樹脂、ポリアニリン樹脂、各種導電性フィラー等を添加することができる。中間層の塗工量は、乾燥状態で0.5〜30g/m2程度が好ましい。
本発明で用いられるフィルム包装袋7について、以下に詳細に説明する。
(フィルム基材)
フィルム包装袋を構成するフィルム基材4としては、アセテート、低密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、延伸ポリプロピレン、未延伸ポリプロピレン、塩化ビニリデンコートの延伸ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、塩化ビニリデンコートのポリエステル、一般用ポリスチレン、延伸ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、発泡ポリスチレン、ナイロン、延伸ナイロン、未延伸ナイロン、塩化ビニリデンコートナイロン、塩化ビニリデンコート未延伸ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、エチレンビニルアルコール共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等が使用できる。
特に、2軸延伸ポリプロピレンと未延伸ポリプロピレンのラミネートフィルム又は共押しフィルムは、ヒートシール面となる未延伸ポリプロピレンは熱接着(ヒートシール)性があり、かつフィルム自体に添加剤が少ないので、受容層に及ぼす影響が少なく、また2軸延伸ポリプロピレンは引き裂き性があるので良好に使用できる。また上記の延伸、未延伸ポリプロピレンの例は、延伸、未延伸ポリエチレンのラミネートフィルム又は共押しフィルムについても、上記と同様に良好に使用できる。
上記のフィルム基材には、フィルムの加工適性、耐久性や、保存適性等の向上のために、各種の添加剤が含まれるものであるが、本発明ではそのフィルム基材に加えられる添加剤のうち、可塑剤は含まないことが特徴である。但し、可塑剤を除いた帯電防止剤、酸化防止剤、ブロッキング防止剤、スリップ剤等の添加剤は使用できるので、可塑剤を除くことによるフィルム加工適性等の低下を補うことができる。本発明で説明する可塑剤としては、一般的なもので、フタル酸ジ2−エチルへキシル(DOP)を代表とするフタル酸ジnオクチル(DnOP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ジブチル(DBP)等のフタル酸エステルや、脂肪族2塩基酸エステル、グリコールエステル、脂肪酸エステル、リン酸エステルが挙げられる。
上記の添加剤のスリップ剤について、一般的なものを使用できるが、温度上昇による移行を緩和するべく、融点が高いものが好ましい。例えば、スリップ剤の脂肪酸アミドでは、飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸でも炭素数が18以上のものが好ましい。それは、脂肪酸アミドには、増感作用があり、熱転写受像シートの受容層に転移した場合、転写される染料画像に、部分的に濃度の高低によるムラが生じやすいからである。
尚、フィルム包装袋の形態は、図2に示すような、四方シール型に限らず、二方シール型や、自立性型、ガゼット型等の種々の形態が、本発明で適用できるものである。
本発明で使用するフィルム包装袋を構成するフィルム基材は、熱転写受像シートを収納するために、フィルム基材の内面(ヒートシール面)同士を重ねて、加熱及び加圧して、両者をヒートシールして、シール部を形成する。したがって、フィルム基材の少なくも片側は、ヒートシール性を有することが必要である。よって、フィルム基材のヒートシール面側は、上記のような未延伸ポリプロピレン、未延伸ポリエチレンにしたり、あるいはヒートシール性を有する樹脂を、フィルム基材上に塗工してもよい。いずれにしても、本発明で使用するフィルム基材の総厚は、10μm〜100μm程度であり、特にフィルム基材の厚みが20〜40μmが、実用上好ましい。フィルム基材の厚みが20μm以下の包装袋は熱ダメージが大きいためヒートシール部にしわが発生したり、流通時に破れることがある不具合がある。フィルム基材の厚みが40μm以上の厚い包装袋ではヒートシール部の加熱に過剰のエネルギーが必要になり加工性が悪くなるため、実用上好ましくない。
フィルム基材は、熱転写受像シートの受容層と接触するヒートシール面とは逆面がマット調であるもの、すなわちフィルム基材のヒートシール面とは逆面を、微細な凹凸形状にすることが好ましく用いられる。このフィルム基材表面に、凹凸を形成するには、種々の方法が適用できる。例えば、フィルム成形後にエンボス版の加熱、加圧のエンボス法により微小突起を付与し凹凸形状とする方法や、無機あるいは有機の粒子を混入した塗工液を用いて、フィルム基材表面に、その塗工液を用いて塗布層を形成する方法などがある。
使用するフィルム基材のヒートシール面である、受容層と接する側の表面で、凹凸が大きい場合、圧力が加わると受容層自体が凹凸形状となってしまい、外観上好ましくなく、場合によっては熱転写画像の色抜けを引き起こす可能性があり、フィルム基材のヒートシール面はマット調でないことが好ましい。フィルム基材のヒートシール面とは逆面がマット調であるものが、好ましいが、そのマット調、つまり表面凹凸の程度は、JIS B0601−1982に規定されている中心平均粗さ(Ra)が0.05〜1.0程度が好ましい。その中心平均粗さが小さすぎると、フィルム基材が柔軟性を有しているので、熱転写受像シートを収納した包装体に圧力が加えられると、フィルム基材の外面(ヒートシール面と逆面)及び内面が平坦化して、フィルム基材と熱転写受像シートの密着性が高まり、両者がブロッキングしやすくなり、好ましくない。また一方で、中心平均粗さが大きすぎると、圧力が加わると受容層自体に変形が生じやすく、好ましくない。
次に、実施例、参考例及び比較例を挙げて、本発明を更に詳述する。尚、文中、部又は%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
参考例1)
フタムラ化学(株)製の厚さ20μmの可塑剤を含まない二軸延伸ポリプロピレンフィルム(FO−9)をフィルム基材として、該フィルム基材のヒートシール面同士を重ね合わせて、図1に示すように、三方をヒートシールして、シール部2を形成して、フィルム包装袋7を用意し、下記条件で作製した熱転写受像シートをはがきサイズで100枚作成して、その100枚の積層体を、保護シートを用いないで、上記のフィルム包装袋の開口部から挿入した。そして、図2に示すような形態になるように、開口部3を閉じるように、フィルム包装袋をヒートシールして、シール部8を形成して、参考例1の熱転写受像シートをフィルム包装袋に収納した熱転写受像シートのフィルム包装体を作製した。
(熱転写受像シート)
基材として、透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラーT60、#25、東レ(株)製)上に、下記組成の中間層塗工液をワイヤーバーコーティングにより、乾燥塗布量が2.0g/m2になるように塗布、乾燥して、中間層を形成した。その中間層の上に、下記組成の受容層塗工液をワイヤーバーコーティングにより、乾燥塗布量が4.0g/m2になるように塗布、乾燥して、受容層を形成した。
<中間層塗工液>
ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポラン5199)25.0部
酸化チタン(トーケムプロダクツ製、TCA−888) 75.0部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1:1) 400.0部
<受容層塗工液>
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂
(日信化学工業(株)製、ソルバインC、Tg70℃) 100.0部
エポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製、X−22−3000T) 5.0部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1:1) 400.0部
上記の中間層、受容層の形成された基材の他方の面に、下記組成の裏面層塗工液をワイヤーバーコーティングにより、乾燥塗布量が3.0g/m2になるように塗布、乾燥して、裏面層を形成し、参考例1の熱転写受像シートを作製した。
<裏面層塗工液>
ポリビニルブチラール樹脂(電気化学工業(株)製、#3000−1) 10部
キレート剤(マツモトファインケミカル製、オルガチックス、TC−100)4.3部
ナイロン12フィラー(神東ファイン製、NW330) 2部
トルエン/イソプロピルアルコール(質量比1:1) 83.7部
参考例2)
フタムラ化学(株)製の厚さ40μmの可塑剤を含まない二軸延伸ポリプロピレンフィルム(FO−9)をフィルム基材として、該フィルム基材のヒートシール面同士を重ね合わせて、図1に示すように、三方をヒートシールして、シール部2を形成して、フィルム包装袋7を用意し、参考例1で使用したものと同様の熱転写受像シートをはがきサイズで100枚作成して、その100枚の積層体を、保護シートを用いないで、上記のフィルム包装袋の開口部から挿入した。そして、図2に示すような形態になるように、開口部3を閉じるように、フィルム包装袋をヒートシールして、シール部8を形成して、参考例2の熱転写受像シートをフィルム包装袋に収納した熱転写受像シートのフィルム包装体を作製した。
参考例3)
アイセロ化学(株)製の厚さ40μmの可塑剤を含まないポリエチレンフィルム(L−535)をフィルム基材として、該フィルム基材のヒートシール面同士を重ね合わせて、図1に示すように、三方をヒートシールして、シール部2を形成して、フィルム包装袋7を用意し、参考例1で使用したものと同様の熱転写受像シートをはがきサイズで100枚作成して、その100枚の積層体を、保護シートを用いないで、上記のフィルム包装袋の開口部から挿入した。そして、図2に示すような形態になるように、開口部3を閉じるように、フィルム包装袋をヒートシールして、シール部8を形成して、参考例3の熱転写受
像シートをフィルム包装袋に収納した熱転写受像シートのフィルム包装体を作製した。
(実施例
フタムラ化学(株)製の厚さ20μmの可塑剤を含まない二軸延伸ポリプロピレンフィルム マットタイプ(FO−MH)をフィルム基材として、該フィルム基材のヒートシール面同士を重ね合わせて、図1に示すように、三方をヒートシールして、シール部2を形成して、フィルム包装袋7を用意し、参考例1で使用したものと同様の熱転写受像シートをはがきサイズで100枚作成して、その100枚の積層体を、保護シートを用いないで、上記のフィルム包装袋の開口部から挿入した。但し、上記のフィルム包装袋は、その袋に収納する熱転写受像シートの受容層と接触するヒートシール面とは、逆面が表面凹凸のあるマットタイプ(マット調)になるようにした。そして、図2に示すような形態になるように、開口部3を閉じるように、フィルム包装袋をヒートシールして、シール部8を形成して、実施例の熱転写受像シートをフィルム包装袋に収納した熱転写受像シートのフィルム包装体を作製した。
(実施例
フタムラ化学(株)製の厚さ40μmの可塑剤を含まない二軸延伸ポリプロピレンフィルム マットタイプ(FO−MH)をフィルム基材として、該フィルム基材のヒートシール面同士を重ね合わせて、図1に示すように、三方をヒートシールして、シール部2を形成して、フィルム包装袋7を用意し、参考例1で使用したものと同様の熱転写受像シートをはがきサイズで100枚作成して、その100枚の積層体を、保護シートを用いないで、上記のフィルム包装袋の開口部から挿入した。但し、上記のフィルム包装袋は、その袋に収納する熱転写受像シートの受容層と接触するヒートシール面とは、逆面が表面凹凸のあるマットタイプ(マット調)になるようにした。そして、図2に示すような形態になるように、開口部3を閉じるように、フィルム包装袋をヒートシールして、シール部8を形成して、実施例の熱転写受像シートをフィルム包装袋に収納した熱転写受像シートのフィルム包装体を作製した。
(比較例1)
サン・トックス(株)製の厚さ20μmの可塑剤を含有する二軸延伸ポリプロピレンフィルム(HA20)をフィルム基材として、該フィルム基材のヒートシール面同士を重ね合わせて、図1に示すように、三方をヒートシールして、シール部2を形成して、フィルム包装袋7を用意し、参考例1で使用したものと同様の熱転写受像シートをはがきサイズで100枚作成して、その100枚の積層体を、保護シートを用いないで、上記のフィルム包装袋の開口部から挿入した。そして、図2に示すような形態になるように、開口部3を閉じるように、フィルム包装袋をヒートシールして、シール部8を形成して、比較例1の熱転写受像シートをフィルム包装袋に収納した熱転写受像シートのフィルム包装体を作製した。
(比較例2)
サン・トックス(株)製の厚さ40μmの可塑剤を含有する二軸延伸ポリプロピレンフィルム(HA20)をフィルム基材として、該フィルム基材のヒートシール面同士を重ね合わせて、図1に示すように、三方をヒートシールして、シール部2を形成して、フィルム包装袋7を用意し、参考例1で使用したものと同様の熱転写受像シートをはがきサイズで100枚作成して、その100枚の積層体を、保護シートを用いないで、上記のフィルム包装袋の開口部から挿入した。そして、図2に示すような形態になるように、開口部3を閉じるように、フィルム包装袋をヒートシールして、シール部8を形成して、比較例2の熱転写受像シートをフィルム包装袋に収納した熱転写受像シートのフィルム包装体を作製した。
(比較例3)
東洋紡績(株)製の厚さ20μmの可塑剤を含有する二軸延伸ポリプロピレンフィルムのマットタイプ(P4166)をフィルム基材として、該フィルム基材のヒートシール面同士を重ね合わせて、図1に示すように、三方をヒートシールして、シール部2を形成して、フィルム包装袋7を用意し、参考例1で使用したものと同様の熱転写受像シートをはがきサイズで100枚作成して、その100枚の積層体を、保護シートを用いないで、上記のフィルム包装袋の開口部から挿入した。そして、図2に示すような形態になるように、開口部3を閉じるように、フィルム包装袋をヒートシールして、シール部8を形成して、比較例3の熱転写受像シートをフィルム包装袋に収納した熱転写受像シートのフィルム包装体を作製した。
以上のように作製した実施例1〜2、参考例1〜3及び比較例1〜3の各熱転写受像シートのフィルム包装体を試料として、下記項目について、試験を行ない、その結果を表1に示した。
<保存後の印画品質>
上記の作製した実施例、参考例及び比較例の熱転写受像シートのフィルム包装体で、熱転写受像シートのはがきサイズ全面に対して、5Kgの荷重を加え、55℃85%R.H.の高温高湿環境下で2週間放置した。その後に、各フィルム包装体から熱転写受像シートを取り出して、キャノン(株)製SELPHY CP710のプリンターにより、そのプリンター専用熱転写シートと組み合わせて、テストパターンを印画して、画質を評価した。尚、高温高湿環境下に保存していないで、室内放置品の熱転写受像シートの上記印画条件で印画した画質を基準にして評価した。
評価の基準は、以下の通りである。
◎;基準のものと比べ、全く変化していなく、印画品質が良好である。
○;基準のものと比べ、ほとんど変化してなく、実用上、画質は問題ない。
×;印画物の画像に不均一な部分が生じていて、印字品質の低下が認められる。
<表面粗さ>
上記の各実施例、参考例及び比較例で使用したフィルム包装袋のフィルム基材について、ヒートシール面と逆面である、つまり非シール面の表面粗さとして、JIS B0601−1982に規定されている中心平均粗さ(Ra)を、東京精密社製三次元表面粗さ計サーフコム570−A−3DFを用いて、測定した。
上記の各試験の評価及び測定結果は以下の表1の通りである。
Figure 0005212689
表1の結果の通り、実施例1〜2及び参考例1〜3の全ては、保存後の印画品質で異常はなかった。但し、フィルム包装袋のフィルム基材として、表面凹凸があるマット調(マットタイプ)のものを使用した実施例1、2は、マット調でなく光沢タイプのフィルム基材を用いた参考例1〜3に比べ、保存後の印画品質が良好であった。これは、フィルム基材と熱転写受像シートの密着性が低下して、受容層への悪影響を防止したものと判断できる。比較例に関しては、使用したフィルム基材が光沢タイプ、マットタイプに関わらず、全て保存後の印字品質が悪いものであった。それは、使用したフィルム基材が全て、可塑剤を含有するものであったからである。
本発明の熱転写受像シートのフィルム包装体を構成するフィルム包装袋に、熱転写受像シートを挿入することを説明する概略図である。 本発明に係る熱転写受像シートのフィルム包装体の例を示す概略図である。 熱転写受像シートの層構成の例を示す概略図である。
符号の説明
1 熱転写受像シートのフィルム包装体
2 シール部
3 開口部
4 フィルム基材
5 ヒートシール面
6 逆面
7 フィルム包装袋
8 シール部
10 熱転写受像シート
11 基材
12 受容層
13 裏面層

Claims (4)

  1. 昇華転写型熱転写シートから移行する染料を受容する受容層を基材上に設けた熱転写受像シートをフィルム包装袋に収納した熱転写受像シートのフィルム包装体であって、前記フィルム包装袋を構成するフィルム基材に加える添加剤のうち、可塑剤は含まなく、かつ前記フィルム基材のヒートシール面側と、前記熱転写受像シートの受容層とが接触した状態で、前記フィルム包装袋に前記熱転写受像シートを収納し、前記フィルム基材のヒートシール面はマット調でなく、前記フィルム基材の受容層と接触するヒートシール面とは逆面がマット調であり、前記マット調を構成する表面凹凸の程度は、JIS B0601−1982に規定されている中心平均粗さ(Ra)が0.05〜1.0であることを特徴とする熱転写受像シートのフィルム包装体。
  2. 前記のフィルム包装袋に収納されている熱転写受像シートについて、受容層の主成分となる樹脂のガラス転移温度が70℃以上であることを特徴とする請求項1に記載する熱転写受像シートのフィルム包装体。
  3. 前記のフィルム包装袋を構成するフィルム基材の厚みが20〜40μmであることを特徴とする請求項1または2に記載する熱転写受像シートのフィルム包装体。
  4. 前記のフィルム包装袋を構成するフィルム基材の材料が、ポリプロピレンもしくは、ポリエチレンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載する熱転写受像シートのフィルム包装体。
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