JP2005013935A - 散布作業車の散布ブーム収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】散布作業車(ブームスプレーヤー)のサイドブームにスライドブームを備え、前記サイドブームを、車体側方のブーム受け部に収納支持する場合、スライドブームの伸縮位置や伸縮作動により、前記受け部に備えるブーム検出スイッチの作動を不安定にしたり、損傷することが有った。
【解決手段】ブーム受け部22の左右巾内において、このブーム検出スイッチ23またはこの作動片24を、車体内側に配置する。そしてサイドブーム12の固定ブーム12bの下面で前記スイッチ23を押圧すると共に、前記スイッチ23の横側で前記スライドブーム12cをスライド作動させる。またスライドブーム12cをブーム受け部22より浮上させて支持する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、散布作業車の散布ブーム収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、噴霧ノズルを備えるセンターブームとサイドブームを備え、前記サイドブームを、固定ブームと、この固定ブームの長手方向に沿ってスライドできる移動ブーム(以下、スライドブーム)とにより構成すると共に、前記サイドブームを前記センターブームの左右両端で、左右方向に拡開する作業状態と車体前後方向に沿わせる収納状態とに切替自在に構成した散布作業車が知られている。
【0003】
またこれら散布作業車には、サイドブームを車体前後方向に沿わせて収納状態とした時に、車体側部のブーム受けに支持する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実公平5−22300号(第2〜3頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1の技術は、前記スライドブームを備えないサイドブームをブーム受け部に収容支持する構成である。
そして、前記サイドブームに、スライドブームを備え、更にこの収納状態を電気式スイッチにより検出して、例えば各種制御の作動や表示器の表示に利用しようとすると、サイドブームを収納する直前、ブーム受け部の真上に、スライドブーム側の噴霧ノズルが位置すると、サイドブームが完全に収納する前に、前記噴霧ノズルでスイッチまたは作動片を作動させてしまい前記制御の作動や表示を不安定にしたり、その後更にスライドブームをスライドさせると、前記噴霧ノズルの落ち込みによる衝撃やスライド自体の摺動により前記スイッチまたは作動片等を破損するような不具合が想定される。
【0006】
そこで、この発明はこのような不具合を解消し、伸縮式のサイドブームにおいてスイッチまたは作動片、更にはブーム側の機器の破損を防止できるブーム受け部を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1の発明は、噴霧ノズル(14)を備えるセンターブーム(11)とサイドブーム(12,13)を備え、
前記サイドブーム(12,13)を、固定ブーム(12b,13b)と、この固定ブーム(12b,13b)の長手方向の面に沿ってスライドできる移動ブーム(12c,13c)とにより構成すると共に、
前記サイドブーム(12,13)を前記センターブーム(11)の左右両端で、左右方向に拡開する作業状態と車体前後方向に沿わせる収納状態とに切替自在に構成した散布作業車において、
前記車体の左右両側に、前記収納状態に切り替えたサイドブーム(12,13)を受けるブーム受け部(22)を設けると共に、
このブーム受け部(22)の左右巾内において、前記固定ブーム(12b,13b)を受ける側に同ブーム(12b,13b)の収容状態を検出するスイッチ(23)または同スイッチ(23)を作動させる作動片(24)を備えたことを特徴とする散布作業車の散布ブーム収納装置とした。
【0008】
(請求項1の作用)
前記構成によると、センターブーム(11)に対してサイドブーム(12,13)を内側に回動し、サイドブーム(12,13)をブーム受け部(22,22)に収容支持すると、ブーム受け部(22)に備えられたスイッチ(23)が固定ブーム(12b、13b)に押圧操作されてサイドブーム(12,13)の収容状態を検出する。また、移動ブーム(12c,13c)は前記スイッチ(23)または同スイッチ(23)を作動させる作動片(24)と接触する事無くスライドする。
【0009】
また請求項2の発明は、前記サイドブーム(12,13)を、左右夫れ夫れのブーム受け部(22,22)に収容支持するにあたり、前記固定ブーム(12b,13b)の支持位置を、前記移動ブーム(12c,13c)の下面よりも下位に設定したことを特徴とする請求項1に記載の散布作業車の散布ブーム収納装置とした。
(請求項2の作用)
前記構成によると、請求項1記載の発明の作用に加えて、左右夫れ夫れのサイドブーム(12)をブーム受け部(22)に収容支持された状態において、移動ブーム(12c,13c)はブーム受け部(22)に摺動すること無くスライドする。
【0010】
また請求項3の発明では、前記サイドブーム(12,13)の収納状態において、前記固定ブーム(12b,13b)を、前記移動ブーム(12c,13c)よりも車体内側に配置し、前記サイドブーム(12b,13b)の収容状態を検出するリミットスイッチ(23)または同スイッチ(23)を作動させる作動片(24)を前記受け部(22)に備えるにあたり、このスイッチ(23)または前記作動片(24)を前記移動ブーム(12c,13c)に備えたノズル位置よりも車体内側に備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の散布作業車の散布ブーム収納装置とした。
(請求項3の作用)
上記構成によると、固定ブーム(12b,13b)は、前記移動ブーム(12c,13c)よりも車体内側でブーム受け部(22)に支持され、前記移動ブーム(12c,13c)は、前記スイッチ(23)または前記作動片(24)と接触することなく、固定ブーム(12b,13b)よりも外側でスライドする。
【0011】
【発明の効果】
これにより、請求項1の発明では、常にスイッチ(23)またはこの作動片(24)が、固定ブーム(12b,13b)の噴霧ノズル(14)が位置しない個所で検知することができるので、前記のように移動ブーム側の噴霧ノズル(14)がスイッチ(23)を作動することが無くなり、制御や表示を安定することができる。また移動ブーム(12c,13c)がスライド操作されても、スイッチ(23,23)または作動片(24)との接触が防止され、双方の損傷を防止することができる。
【0012】
また請求項2の発明では、請求項1の効果に加え、サイドブーム収納後に移動ブーム(12c,13c)をスライドしても、同ブーム(12c,13c)がブーム受け部(22)と摺動することが無いので、スライド時に摺動する構成と比較してブームの振れを防止して前記スイッチ(23)の作動を安定できる共に、摺動による破損を防止することができる。
【0013】
また請求項3の発明では、請求項1または請求項2の効果に加え、車体内側に、スイッチ(23)または前記作動片(24)を備える構成としたので、外側にこれらスイッチや作動片を備える構成と比較して、スイッチに接続する配線を短くしてコストを下げると共に、前記移動ブーム(12c,13c)などの可動部と配線との引っ掛かりを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づきこの発明の実施の形態を説明する。
図1及び図2に示すように、散布作業車(ブームスプレーヤー)1の走行車体2には略等径の前後輪3,4が設けられ、車体2の前部には防除噴霧装置Aを取り付けている。左右の前輪3,3間上方にはエンジン(図示省略)が搭載されていて、エンジン回りをボンネット6で被覆している。左右の前後輪3,4間の上方には操縦席7が設けられ、操縦席7の前方にハンドル8を設けている。ハンドル8を左右に操舵すると、左右の前輪3,3及び後輪4,4が同時に操舵される四輪操舵の構成である。また前記操縦席7回りにはこの操縦席7を取り囲むように薬液タンク9が着脱自在に設けられ、この下方にポンプ10を設けている。
【0015】
これにより、薬液タンク9の薬液は、ポンプ10により防除噴霧装置Aに送られ、センターブーム11及びサイドブーム12,13に設けた噴霧ノズル14,14…から薬液を噴霧する構成となっている。
前記センターブーム11及びサイドブーム12,13は、機体前部のブーム支持部材15に支持されている。即ち、ブーム支持部材15にセンターブーム11を取り付け、センターブーム11のフレーム部両端にサイドブーム12,13の基端部を軸支し、左右の昇降シリンダ16,16により、サイドブーム12,13を左右方向の回動軸P1を中心に昇降回動するように構成している。
【0016】
また、センターブーム11の左右両端に開閉シリンダ17,17を設け、サイドブーム12,13を縦方向の回動軸P2周りに開閉シリンダ17,17により内外方向に回動可能に構成している。
しかして、昇降シリンダ16,16によりサイドブーム12,13を上昇回動し、次いで、開閉シリンダ17,17によりサイドブーム12,13を内側に回動すると、サイドブーム12,13は機体側面に略沿うような収納姿勢となり、また、サイドブーム12,13を下降回動して水平状態とし、開閉シリンダ17,17により左右方向に回動すると、サイドブーム12,13は左右両側方に拡開した作業姿勢となる。
【0017】
前記ブーム支持部材15は上下の平行リンク18a,18bを介して昇降自在に取り付けられていて、昇降シリンダ19,19により上下調節することができる。また、ブーム支持部材15に対してセンターブーム11は前後方向の回動軸P3回りにローリング調節できるように構成されていて、水平シリンダ20により左右ローリング姿勢を制御することができる。
【0018】
前記サイドブーム12,13は、左右フレーム12a,13aと、左右フレーム12a,13aに固定され、噴霧ノズル14を備えた固定ブーム12b,13bと、左右フレーム12a,13aの外側面に所定間隔H1を介して長手方向にスライド調節自在に取り付けた移動ブーム12c,13cとにより構成され、移動ブーム12c,13cは電動モータ32により伸縮調節する構成となっている。
【0019】
またサイドブーム12,13の前後同一面において、前記固定ブーム12,13のフレーム下面は、前記移動ブーム12c,13cの下面よりも所定高さ分H2だけ下位に設定されている。これにより、後述するようにブーム受け部22にサイドブーム12,13を収容した場合、固定ブーム12,13のフレーム下面が受け部に載置して、移動ブームは上方へ浮いた状態となる。
【0020】
次に、図3に基づいてサイドブーム12,13の収納支持構成について説明する。
走行車体2の後部には、左右支持棒21,21を左右両側に向けて延出している。この左右支持棒21,21は、背面視でU字型に構成され、その上端部を機体幅より外側に位置させて上方に向けて延出し、左右支持棒21,21の上端部にブーム受け部22,22を取り付けている。
【0021】
このブーム受け部22,22は正面視上方を開放した凹状で、この開放部の左右巾内に前記サイドブーム12,13の固定ブーム12b,13b及び移動ブーム12c,13cを収容支持するように幅広に構成している。そして、ブーム受け部22,22の前方且つ内側にリミットスイッチ23及び同スイッチ23を作動させる作動片となる屈曲変形自在の受け板(作動部位)24を偏位して設け、前記固定ブーム12b,13bのノズルが位置しない部分をその上部に受ける構成となっている。
【0022】
しかして、サイドブーム12,13の固定ブーム12b,13bが受け板24,24上に収容支持されると、受け板24,24が撓んで下動し、リミットスイッチ23のスイッチ片23aを押圧してスイッチをONし、例えば前記昇降シリンダ16,16による下動を停止するように構成している。
【0023】
また、左右夫々のブーム受け部22にリミットスイッチ23を配置するにあたり、仮に、受け板24及びリミットスイッチ23をサイドブーム12(13)の移動ブーム12c(13c)側下方位置に配置すると、移動ブーム12c,13cが十分に短縮移動終了状態でサイドブーム12,13をブーム受け部22,22に収納しないと、移動する噴霧ノズル14,…が受け板24,24或いはリミットスイッチ23,23に接触しリミットスイッチ23,23の作動を不安定にしたり、接触により損傷する不具合が発生する。
【0024】
しかし、前記のようにサイドブーム受け部22,22によりサイドブーム12,13の固定ブーム12b,13b部分を受けるように構成したので、移動ブーム12c,13cはリミットスイッチ23,23に接触するようなこともなくスイッチの作動を安定化し、また損傷を防止することができる。
【0025】
また、前記ブーム受け部22,22の別形態としては、リミットスイッチ23,23を配設するにあたり、図4に示すように、ブーム受け部22,22におけるサイドブーム12,13の固定ブーム12b,13bを支持する部位に切欠き部22aを構成し、この切欠き部22aの下方位置にリミットスイッチ23,23を対向配置する構成としてもよい。
【0026】
また、受け板24は撓みプレートで安価な構成に鑑み、図5に示すように、同受け板をブーム受け部の左右巾に亘って架け渡し、スイッチだけ23を車体内側に備える構成として良い。また、サイドブーム受け部22,22によりサイドブーム12,13の固定ブーム12b,13bを支持した状態で、背面視で左右移動ブーム12c,13c及び噴霧ノズル14,…をサイドブーム受け部22,22から浮かした状態で支持するように構成してもよい。このように構成すると、サイドブーム12,13を左右受け部22,22に収容支持した状態で移動ブーム12c,13cを短縮移動させても噴霧ノズル14,…の接触を回避して、サイドブーム12,13の収納操作性を向上させることができる。
【0027】
次に、前記リミットスイッチを利用した制御の例として、図6及び図7に基づき防除噴霧装置Aの水平制御装置について説明する。
前記散布作業車には、制御部としてコントローラが備えられ、この入力側には、ポジションレバー26、水平自動/手動切替スイッチ27、防除噴霧装置Aの傾きを設定する傾き調整ダイヤル28、水平/平行切替スイッチ29、リフトアームセンサ30、散布作業車1の左右傾斜を検出する傾斜センサ(本機側)31、防除噴霧装置Aの左右傾斜を検出する傾斜センサ(ブーム側)33、前記水平シリンダ20の伸縮状態を検出するストロークセンサ34、前記ブーム受け部22のリミットスイッチ(左)35、リミットスイッチ(右)36、フロントアクスルケース37の回動部に設けられていて左右前輪3,3の切れ角度を検出する前輪切れ角センサ38、リヤアクスルケース上に設けられていて機体の左右傾斜の角速度を検出する角速度センサ39を、夫れ夫れ接続している。
【0028】
また、制御部25の出力側には、ブーム支持部材15、即ち防除噴霧装置A全体を上昇調節する昇降バルブ(上)40、下降調節する昇降バルブ(下)41、防除噴霧装置Aの右側を上昇させる水平バルブ(右)42、防除噴霧装置Aの左側を上昇させる水平バルブ(左)43、左側の開閉シリンダ17を作動する開閉バルブ(左)44、右側の開閉バルブ17を作動する開閉バルブ(右)45、左側の昇降シリンダ19を作動する昇降バルブ(左)46、右側の昇降シリンダ19を作動する昇降バルブ(右)47といった各種ソレノイドバルブを夫れ夫れ接続している。
【0029】
しかして、サイドブーム12,13を下降回動し左右に突出した作業姿勢とし、乗用管理機1を走行させ薬剤散布を開始する。すると、傾斜センサ(本機)31及び傾斜センサ(ブーム)33の検出情報が制御部25に入力され、次いで、傾斜センサ(ブーム)33の検出傾斜角度から傾斜センサ(本機)31の検出傾斜角度を差し引いて、防除噴霧装置Aのセンターブーム11の相対傾斜角度が算出される。次いで、制御部25から相対傾斜角度を是正するローリング制御指令が出され、右側の水平バルブ42、あるいは左側の水平バルブ43が調節作動され、センターブーム11を相対傾斜角度だけ是正回動するローリング制御がなされる。
【0030】
そして、前記サイドブーム12,13をブーム受け部22に収納して、前記リミットスイッチ35(36)がONとなると、前記ローリング制御及び手動によるブームの傾き調整が停止され、自動的に平行状態に復帰する構成となっている。
【0031】
また、散布作業車1が旋回走行するときには、前輪切れ角センサ38及び角速度センサ39の検出情報が制御部25に入力され、左右前輪3,3が左右方向に所定傾斜角度以上回動すると、旋回内側のサイドブーム12,13が上昇回動するように制御される。そして、サイドブーム12,13を上昇回動にあたり、角速度センサ39の検出角速度が大のときには上昇速度を速くし、検出角速度が小のときには上昇速度を遅くした上昇制御がなされて、サイドブーム12,13の作物への接触を防止しながら噴霧作業を円滑に行なうことができる。
【0032】
また、地面水平基準あるいは機体水平基準で自動水平制御中であっても、サイドブーム12,13を機体側面に沿う収納状態で下降してブーム受け部22,22に受けられ、リミットスイッチ(左)35、あるいは、リミットスイッチ(右)36の何れか一方がONすると、前記自動水平制御モードがOFFとなり、センターブーム11を地面基準に水平状態に戻したり、あるいは、センターブーム11をそのままの状態で停止する制御がなされるように構成してもよい。
【0033】
従来装置は自動水平制御モードで作業中において自動水平制御モードを選択したままの操作状態であると、作業終了時にサイドブーム12,13の何れか一方がブーム受け部22,22に収納されても、自動水平制御が作動し早くブーム受け部に受けられたサイドブーム12,13の何れか一方に制御負荷がかかり、サイドブーム12,13が損傷するという不具合があった。
【0034】
しかし、前記のように、サイドブーム12,13がブーム受け部22,22に収納され左右のリミットスイッチ23,23の何れかがONすると、自動水平制御モードがOFFとなるので、サイドブーム12,13に自動水平制御による過度の負荷がかかるようなこともなく、サイドブーム12,13の損傷を防止することができる。
【0035】
また、自動水平制御モードにおいて、サイドブーム12,13をブーム受け部22,22に収納するにあたり、サイドブーム12,13の何れか一方がブーム受け部22,22に収納されると、ブームの自動水平制御モードから本機水平モードに切り替わるように構成してもよい。
【0036】
自動水平制御モードでサイドブーム12,13をブーム受け部22,22に収納するときに、ブーム受け部22,22に設けたリミットスイッチ23,23がONされてサイドブーム12,13の下降が停止される構成であると、作業終了後に車体が左右に傾斜した状態でサイドブーム12,13がブーム受け部22,22に収納される際に、傾斜の高い側のサイドブームが先にブーム受け部に収容され、次いで、傾斜の低い側のサイドブームがブーム受け部に収容されて停止する。このときに、先に収容されたサイドブームの方が大きく撓みブームを損傷する不具合があった。
【0037】
しかし、前記のようにサイドブーム12,13の何れか一方がブーム受け部22,22に収納されると、ブームの自動水平制御モードから本機水平モードに切り替わるので、遅れて下降するサイドブーム12,13がブーム受け部22に収納されるまでの間は、先にブーム受け部22,22に受けられたサイドブーム12,13は本機基準で水平状態になるように上昇制御され、先にブーム受け部22に収納されたサイドブーム12,13に特別な負荷がかかたず損傷を防止できる。また、散布作業車が走行して傾斜姿勢から水平姿勢に変わると、サイドブーム12,13は走行車体3基準で水平制御され地面に接触するような不具合を回避できる。
【0038】
また、水田枕地での旋回時には、前輪切れ角センサ38が左右前輪3,3の所定角度以上の回動を検出すると、旋回内側のサイドブーム12,13を所定角度上昇するように制御してもよい。
旋回時には遠心力の影響を受けて旋回内側のサイドブーム12,13が下方に傾き、作物に干渉する等の不具合が発生することがある。しかし、前記のように、前輪切れ角センサ38が左右前輪3,3の所定角度以上の回動を検出すると、旋回内側のサイドブーム12,13を所定角度上昇するように制御するので、センターブーム11の旋回内側の下降を防止し旋回内側のサイドブーム12,13の作物との干渉を回避し散布性能を安定させることができる。
【0039】
なお、水田枕地での旋回時において、前輪切れ角センサ38が左右前輪3,3の所定角度以上の回動を検出すると、センターブーム11の自動水平制御を停止するようにしてもよい。すると、所定角度以上の旋回時には角速度センサ39の検出情報によるセンターブーム11の昇降制御を停止し急激な昇降を回避することができる。
【0040】
次に、図1及び図8に基づきブームを昇降操作するスイッチ群の構成について説明する。
走行車体2の操縦席7の右側位置である右フェンダ48の前端部に、運転時ブーム操作スイッチ群49を設け、また、前記ボンネット6の後部左側面にも、外部操作スイッチボックス50を設け、オペレータが車外から各ブームを操作する構成としている。
【0041】
前記外部操作スイッチボックス50には、中央部にセンターブーム11を昇降するブーム全体スイッチ51を配置し、このスイッチを上側に操作するとセンターブーム11を上昇させ、下側に操作するとセンターブーム11を下降させる。ブーム全体スイッチ51の左側には左ブームスイッチ52を、右側には右ブームスイッチ53を配置している。そして、サイドブームスイッチ52,53は、上側に操作するとサイドブーム12,13を上昇させ、下側に操作するとサイドブーム12,13を下降させ、左側に操作するとサイドブーム12,13の移動ブーム12c,13cを伸長させ、右側に操作するとサイドブーム12,13の移動ブーム12c,13cを短縮させる構成である。
【0042】
なお、運転時ブーム操作スイッチ群49は、中央に全体スイッチを配置し、全体スイッチの左右両側部にサイドブームスイッチを配置する構成である。
しかして、オペレータは散布作業車から降りた状態でも、機体の右側にいるときには運転時ブーム操作スイッチ群49を操作し、また、機体の左側にいるときには、外部ブーム操作スイッチボックス50の各スイッチを操作することにより、センターブーム11及びサイドブーム12,13を操作し、ブームのメンテナンスを容易迅速に行なうことができる。
【0043】
次に、図9と図10に基づき前記散布作業車の前輪3の支持構成について説明する。
散布作業車1の前フレーム54の下方にはフロントアクスルケース37をセンターピポット55回りに揺動自在に取り付け、フロントアクスルケース37の左右両端部に上下方向の左右前輪ケース56を左右操舵自在に取り付け、左右前輪ケース56,56の下部に前輪3を軸架して、正面視門型に構成している。
【0044】
そして、前フレーム54の左右両側部にはフロントアクスルケース37の上方に位置するように左右支持板57,57を取り付け、この左右支持板57,57の上面及び下面にゴム等の弾性材58,58取り付けている。この弾性体58はバネ定数の大きな主弾性材58aとバネ定数の小さい副弾性材58bにより構成されている。そして、例えば主弾性材58aを左右支持板57,57の下面に当接し、副弾性材58bを左右支持板57,57の上面に載置し、これらの主・副弾性材58a,58b及び左右支持板57,57の孔(図示省略)に取付ボルト59を下から上に向けて挿入し、ナットを締め付けて取り付けている。
【0045】
また、フロントアクスルケース37の左右両側部上部にはボルト・ナットで上下調節自在の受け板60,60を取り付け、受け板60,60の上面部を左右支持板57,57側の弾性材58,58の下面に当接あるいは接近させて、フロントアクスルケース37のセンターピポット55回りの揺動を抑制するように構成している。
【0046】
しかして、散布作業車1の左右前輪3,3が凹凸部を走行する際にも、フロントアクスルケース37の揺動衝撃を弾性材58,58で吸収緩和し、オペレータの乗り心地を向上させ、サイドブーム12,13の揺れを低減し散布性能を向上させることができる。また、フロントアクスルケース37に対して受け板24,24の上下高さをボルト・ナットで調節し、凹凸の激しい悪路では弾性材58,58の初期設定荷重を高めに設定し、また、凹凸の少ない平坦な圃場では初期設定荷重を低く設定することにより、ブームの揺れを少なくすることができる。
【0047】
また、左右支持板57,57に対してバネ定数の大きい主弾性材58aを下側にバネ定数の小さい副弾性材58bを取り付けることにより、凹凸の多い圃場でのブームの揺れを少なくし、また、左右支持板57,57に対して薄いバネ定数の小さい副弾性材58bを下側に厚いバネ定数の大きな主弾性材58aを上側に取り付けることにより、凹凸の少ない圃場でのブームの揺れを少なくすることができる。また、左右支持板57,57に弾性材58,58を着脱自在に取り付ける構成としたので、メンテナンス性を向上させることができる。
【0048】
尚、前記構成は、散布専用の作業車に限られるものでは無く、トラクタを利用した散布車や、畑作や水田管理用の作業車に利用する構成でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動ブームを取り外した散布作業車の全体側面図。
【図2】散布作業車の平面図。
【図3】ブーム受け部の正面図、平面図、側面図。
【図4】一部改良したブーム受け部の正面図、平面図、側面図。
【図5】一部改良したブーム受け部の正面図、平面図、側面図。
【図6】制御ブロック図。
【図7】散布作業車の正面図。
【図8】外部ブーム操作スイッチボックスの側面図。
【図9】散布作業車の正面図。
【図10】散布作業車の一部拡大側面図。
【符号の説明】
1 散布作業車
11 センターブーム
12 左ブーム
12b 左固定ブーム
12c 左移動ブーム
13 右ブーム
13b 右固定ブーム
13c 右移動ブーム
14 噴霧ノズル
22 ブーム受け部
23 リミットスイッチ

Claims (3)

  1. 噴霧ノズル(14)を備えるセンターブーム(11)とサイドブーム(12,13)を備え、
    前記サイドブーム(12,13)を、固定ブーム(12b,13b)と、この固定ブーム(12b,13b)の長手方向の面に沿ってスライドできる移動ブーム(12c,13c)とにより構成すると共に、
    前記サイドブーム(12,13)を前記センターブーム(11)の左右両側で、左右方向に拡開する作業状態と車体前後方向に沿わせる収納状態とに切替自在に構成した散布作業車において、
    前記車体の左右両側に、前記収納状態に切り替えたサイドブーム(12,13)を受けるブーム受け部(22)を設けると共に、
    このブーム受け部(22)の左右巾内において、前記固定ブーム(12b,13b)を受ける側に同ブーム(12b,13b)の収容状態を検出するスイッチ(23)または同スイッチ(23)を作動させる作動片(24)を備えたことを特徴とする散布作業車の散布ブーム収納装置。
  2. 前記サイドブーム(12,13)を、左右夫れ夫れのブーム受け部(22,22)に収容支持するにあたり、前記固定ブーム(12b,13b)の支持位置を、前記移動ブーム(12c,13c)の下面よりも下位に設定したことを特徴とする請求項1に記載の散布作業車の散布ブーム収納装置。
  3. 前記サイドブーム(12,13)の収納状態において、前記固定ブーム(12b,13b)を、前記移動ブーム(12c,13c)よりも車体内側に配置し、前記サイドブーム(12b,13b)の収容状態を検出するリミットスイッチ(23)または同スイッチ(23)を作動させる作動片(24)を前記受け部(22)に備えるにあたり、このスイッチ(23)または前記作動片(24)を前記移動ブーム(12c,13c)に備えたノズル位置よりも車体内側に備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の散布作業車の散布ブーム収納装置。
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