JP2002346445A - ブームスプレーヤ装置 - Google Patents

ブームスプレーヤ装置

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JP2002346445A
JP2002346445A JP2001158918A JP2001158918A JP2002346445A JP 2002346445 A JP2002346445 A JP 2002346445A JP 2001158918 A JP2001158918 A JP 2001158918A JP 2001158918 A JP2001158918 A JP 2001158918A JP 2002346445 A JP2002346445 A JP 2002346445A
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徹哉 八木下
Kiyoshi Tsuda
清 津田
Tadashi Sugaya
忠志 菅谷
Masahito Inoue
雅人 井上
Shoichi Yuki
正一 湯木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行時の振動によって騒音や破損の生じない
ブームスプレーヤ装置の提供。 【解決手段】 走行車に対して横方向に延び、かつ、互
いに並設された複数のブーム部材を有し、これらが走行
車側である基端側から先端側に向けて相対移動して伸長
するブームスプレーヤ装置に関する。互いに隣接して設
けられた二つのブーム部材の一方の下部には長手方向に
延びるレール部が設けられ、また、他方の下部にはレー
ル部を受け入れ可能に形成された、長手方向に延びる第
一溝部が形成され、更に、横断面においてレール部と第
一溝部とが互いに接触しないようにレール部を取囲む形
状をなし、かつ、レール部および第一溝部に対して摺動
自在に設けられた離間部材と、先端側へ伸長するブーム
部材の基端部および中間部にそれぞれ設けられた、離間
部材を押すための第一および第二キャリープレートとを
有し、離間部材は第一および第二キャリープレートとの
間に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬などを散布するた
めの伸縮自在なスライド式ブームスプレーヤ装置に関す
る。
【従来技術】農薬などを散布するために使用される伸縮
自在なスライド式のブームスプレーヤ装置が知られてい
る。該ブームスプレーヤ装置は、農耕用トラクタ等の走
行機体に取付けられ、農薬を散布する目的地までの移動
走行時においては、前記ブームスプレーヤ装置は前記走
行機体側に寄せて格納状態にされている。また、畑にお
いて農薬を散布する際には、前記ブームスプレーヤ装置
のブーム部材を、前記走行機体の走行方向に対して横方
向に伸ばした伸長状態にする。前記ブーム部材には、下
方に差し向けられた複数のノズルが設けられており、前
記走行機体を走らせながら、農薬を前記ノズルから畑に
向けて下方に散布する。
【0002】前記ブームスプレーヤ装置の構造をより詳
細に説明すると、前記ブームスプレーヤ装置は、前記走
行機体に対して横方向に延び、かつ、互いに並設された
複数のブーム部材を有する多段式の構造となっている。
二段式の前記ブームスプレーヤ装置においては、前記複
数のブーム部材は、散布作業時には、その基端部が前記
走行機体側に対して位置固定された固定ブーム部材と、
該固定ブーム部材に前後に隣接して設けられ、かつ、前
記固定ブームに対して摺動移動可能な第一移動ブーム部
材とで構成される。また、三段式の装置においては、更
に、前記第一移動ブーム部材に隣接して設けられ、か
つ、前記第一移動ブーム部材に対して摺動移動可能な第
二移動ブーム部材を有する。前記ブームスプレーヤ装置
は、前記第一移動ブーム部材が前記固定ブーム部材に対
して、また、前記第二の移動ブーム部材が前記第一ブー
ム部材に対して、相対的に摺動移動して、格納状態と伸
長状態との間で伸縮する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の前記ブームスプ
レーヤ装置においては、前記格納状態においても、ま
た、前記伸長状態においても、前記走行機体を走らせる
と、振動で前記並設された前記ブーム部材が互いに接触
し、騒音や破損の原因となる。また、前記ブーム部材を
伸長させると、先端側の前記ブーム部材が自重によって
垂れ下がってしまい、前記基端側の前記ブーム部材に沿
って円滑に摺動移動できず、伸縮動作に困難が生じる場
合がある。そこで、本発明の第一の目的は、走行時の振
動によって騒音や破損の生じない、スライド式ブームス
プレーヤ装置を提供することにある。また、本発明の第
二の目的は、ブーム部材の伸縮作動が円滑なスライド式
ブームスプレーヤ装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、走
行機体に対して横方向に延び、かつ、互いに並設された
複数のブーム部材を有し、該互いに並設されたブーム部
材が、前記走行機体側である基端側から先端側に向けて
相対移動して伸長するスライド式ブームスプレーヤ装置
であって、互いに隣接して設けられた二つの前記ブーム
部材の一方の下部には、長手方向に延びるレール部が設
けられ、また、他方のブーム部材の下部には、前記レー
ル部を受け入れ可能に形成された、長手方向に延びる第
一溝部が形成されており、更に、横断面において、前記
レール部と前記第一溝部とが互いに接触しないように前
記レール部を取囲む形状をなし、かつ、前記レール部お
よび前記第一溝部に対して摺動自在に設けられた離間部
材と、前記互いに隣接して設けられたブーム部材のう
ち、先端側へ伸長する前記ブーム部材の基端部および中
間部にそれぞれ設けられた、前記離間部材を押すための
第一キャリープレートと第二キャリープレートとを有
し、前記離間部材は、前記第一キャリープレートと前記
第二キャリープレートとの間に配置されている、ことを
特徴とするスライド式ブームスプレーヤ装置によって達
成することができる。
【0005】本発明のブームスプレーヤ装置において
は、横断面において、前記レール部と前記第一溝部とが
互いに接触しないように前記レール部を取囲む形状をな
し、かつ、前記レール部および前記第一溝部に対して摺
動自在に設けられた離間部材が設けられているので、走
行機体の走行による振動によって、前記互いに隣接する
ブーム部材が直接ぶつかり合って損傷するのを防止する
ことができ、また、走行時の騒音を低減することができ
る。更に、前記先端側に伸長するブーム部材が伸長する
場合には、前記第一キャリープレートによって前記離間
部材が先端側に押されて摺動し、また、格納される場合
には、前記第二キャリープレートによって基端側に押さ
れて摺動し、前記ブーム部材と共に移動する。したがっ
て、前記離間部材が常に前記互いに隣接するブーム部材
の間に位置される。したがって、前記ブーム部材が前記
伸長状態と前記格納状態の間の、いずれの位置にあって
も、前記離間部材によって部材間のぶつかり合いや騒音
が防止される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しつつ、
本発明にかかるスライド式ブームスプレーヤ装置の実施
の形態について説明する。なお、スライド式ブームスプ
レーヤ装置は、基端部が走行機体側に取付けられる固定
ブーム部材と、該固定ブーム部材に対して前後に並設さ
れ、かつ、伸長する移動ブーム部材とを有する二段式の
構造のもの、更に、二つ以上の移動ブーム部材をもつ多
段式の構造のものがあるが、以下、本実施の形態におい
ては、例示として、前記二段式の構造のものについて説
明する。図1は、本実施形態にかかるスライド式ブーム
スプレーヤ装置の格納状態における後面図である。ま
た、図2は、図1に示すブームスプレーヤ装置の平面図
であり、図1に示すII−IIに沿った矢視図である。更
に、図3は、図1に示すIII-IIIに沿った矢視断面図で
あり、また、図4は、IV-IVに沿った矢視断面図であ
る。更に、図5は、図1に示すブームスプレーヤ装置の
伸長状態における後面図である。
【0007】本実施形態にかかるスライド式のブームス
プレーヤ装置2は、例えば、農耕用トラクターなどの走
行機体1に取付けて使用される。図1に示すように、本
実施形態にかかるスライド式のブームスプレーヤ装置2
は、前記二段式の構造を有し、横方向に真っ直ぐに延び
る固定ブーム部材4と、該固定ブーム部材4の後面に隣
接して並設された移動ブーム部材6と、を有する。前記
ブームスプレーヤ装置2は、図1においては左側の端部
である、前記固定ブーム部材4の基端部4aを、前記走
行機体1に対して取付けて、所定位置に固定自在とされ
る。なお、前記両ブーム部材4,6は、アルミニウム合
金材の押し出し成形品であり、その中空の内部下辺長手
方向に沿って噴霧用ノズル8に連通する薬液管路4b,
6cが一体に形成されている。
【0008】図1乃至図4を見て分かるように、前記ブ
ームスプレーヤ装置2は、農耕用トラクタ等の走行機体
1に対して取付けられた状態において、横方向に延び、
かつ、互いに前後に並設された前記固定ブーム部材4お
よび前記移動ブーム部材6を有する。前記移動ブーム部
材6が前記固定ブーム部材4に対して、前記走行機体1
側である基端部4a側(図1において左側)から先端部
4c側に向けて相対移動して伸長するようになってい
る。前記固定ブーム部材4および前記移動ブーム部材6
のそれぞれには、下方に差し向けられた、薬剤などを散
布するための複数の前記ノズル8が設けられている。前
記固定ブーム部材4の下部、かつ、前記移動ブーム部材
6と対向する側には、長手方向全体にわたって延びるレ
ール部10が設けられている。図3を参照しつつ、より
詳細に説明すると、前記固定ブーム部材4は、横断面に
おいて、前記移動ブーム部材6に向けて開口するC字形
(左右逆のC字形)をなしており、該C字形断面の下部
かつ前記移動ブーム部材6と対向する側に、前記レール
部10が上方に向けて突出して形成されている。
【0009】また、前記移動ブーム部材6の下部には、
前記レール部10を受け入れ可能に形成された、長手方
向全体にわたって延びる第一溝部12が形成されてい
る。該第一溝部12は、横断面において下向きの矩形の
凹状をなしており、前記レール部10の幅寸法より大き
い幅寸法を有しており、それらの間に遊び空間が形成さ
れている。前記レール部10が前記第一溝部12の中に
受け入れられた状態において、前記移動ブーム部材6
の、前記固定ブーム部材4側の側部6dが、前記C字形
をなす前記固定ブーム部材4の空間4dの中に受入られ
ている。
【0010】更に、図3に示すように、横断面におい
て、前記レール部10と前記第一溝部12との間には、
これらが互いに接触しないように前記レール部10を取
囲む形状をなし、かつ、前記レール部10および前記第
一溝部12に対して摺動自在に設けられた離間部材14
が設けられている。より詳細には、該離間部材14は、
横断面において、前記レール部10の周り、すなわち、
右側面、上面および左側面を取囲む形状をなしている。
しかも、前記離間部材14の上側の外形輪郭は、対向す
る前記第一溝部12と実質的に相補的に嵌め合う形状
を、また、下側の外形輪郭は、前記レール部10と相補
的に嵌め合う形状をなしており、前記離間部材14は、
前記レール部10と前記第一溝部12との間に、実質的
に遊び空間なく受入られている。更に、前記離間部材1
4は、前記固定ブーム部材4の側面に沿って下方に延び
る延長部分14aを有している。この延長部分14a
が、後に説明するキャリープレートによって押されて、
前記離間部材14が移動される。このように、該離間部
材14は、横断面において、全体的に上下逆のJ字形を
なしている。前記離間部材14はポリエチレン等の合成
樹脂製であり、摩擦係数は小さく、前記固定ブーム部材
4と前記移動ブーム部材6との間に、いずれに対しても
固定されることなく、前記レール部10に沿って摺動自
在に配置されている。なお、前記離間部材14は、図1
に示す後面図において、矩形をなしており、前記固定ブ
ーム部材4の長手方向の一部だけにわたってのびてい
る。前記離間部材14は、前記レール部10と前記第一
溝部12の間に遊び空間なく受入られているので、前記
離間部材14は、前記レール部10と前記第一溝部12
との間の所定間隔を保持するスペーサの役割もはたす。
【0011】前記ブームスプレーヤ装置2は、更に、前
記互いに隣接して設けられた前記固定ブーム部材4と前
記移動ブーム部材6のうち、先端側へ伸長する前記移動
ブーム部材6の基端部6aおよび中間部6bにそれぞれ
設けられた、前記離間部材14を押すための第一キャリ
ープレート16と第二キャリープレート18とを有す
る。前記第一キャリープレート16と前記第二キャリー
プレート18は、それぞれ同形である。図3を見て分か
るように、前記第一キャリープレート16と前記第二キ
ャリープレート18は、前記移動ブーム部材6に取り付
けられており、それ等の下端部は、前記離間部材14の
前記延長部分14aまで延びている。前記離間部材14
は、前記第一キャリープレート16と前記第二キャリー
プレート18との間に配置されている。図1および図5
を参照すると分かるように、前記第一キャリープレート
16は、前記移動ブーム部材6が先端部4c側に伸長す
るときに前記離間部材14の前記延長部分14aを押し
て、前記移動ブーム部材6の移動にともなって先端部4
c側に移動させるためのものである。また、前記第二キ
ャリープレート18は、前記固定ブーム部材4の基端部
4a側に戻るときに前記離間部材14の前記延長部分1
4aを押して、前記移動ブーム部材6の移動にともなっ
て基端部4a側に、格納状態にある前記固定ブーム部材
4および前記移動ブーム部材6の長手方向中間位置ま
で、移動させるためのものである。
【0012】前記固定ブーム部材4には、中間部分と先
端側端部4cにそれぞれ、前記離間部材14の移動を阻
止するための第一ストッパ20と第二ストッパ22が設
けられている。該ストッパ20,22は、前記固定ブー
ム部材4の下部に設けられており、前記離間部材14の
前記延長部分14aと当接するようになっている。前記
固定ブーム部材4の中間部分に取り付けられた前記第一
ストッパ20は前記離間部材14を、格納状態にある前
記固定ブーム部材4および前記移動ブーム部材6の長手
方向中間位置に維持するためのものである。一方、前記
第二ストッパ22は、前記移動ブーム部材6が伸長状態
にあるとき、前記離間部材14を前記固定ブーム部材4
の先端部4cに保持するためのものである。
【0013】図1に示すように、前記固定ブーム部材4
の先端部4cには、ブラケット24を介して、上部およ
び下部のそれぞれに、前後方向水平軸を中心として回転
する上方垂直ローラ26と下方垂直ローラ28とが取り
付けられている。前記移動ブーム部材6の上面には、長
手方向全体にわたって延びる第二溝部30が形成されて
おり、図3および図4に示すように、該第二溝部30の
横断面は、矩形の凹状をなしている。図示しないが、前
記上方垂直ローラ26と前記下方垂直ローラ28とは、
横断面において縦方向に整列しており、また、前記第一
溝部12と前記第二溝部30も、縦方向に整列してい
る。前記移動ブーム部材6は、前記固定ブーム部材4に
対して、前記上方垂直ローラ26および下方垂直ローラ
28によって、上面および下面が挟持されて保持されて
いる。
【0014】更に、図1および図5に示すように、前記
ブームスプレーヤ装置2は、前記下方垂直ローラ28に
隣接して設けられ、かつ、前記伸長するブーム部材6の
前記下面を摺動自在に支持する平滑面32aをもつ支持
部材32を有する。該支持部材32は、全体的に直方体
の合成樹脂製ブロックで構成されている。該ブロックの
上面で前記平滑面32aが構成されている。図4を見る
と良くわかるように、前記支持部材32の上部の前記平
滑面32aは、前記第一溝部12と摺接しており、前記
移動ブーム部材6は、前記支持部材32の前記平滑面3
2aに支持されながら摺動移動する。
【0015】更に、前記ブームスプレーヤ装置2は、前
記固定ブーム部材4に取り付けられた、縦軸を中心に回
転する水平ローラ34を有する。該水平ローラ34は、
前記移動ブーム部材6の上面に形成された前記第二溝部
30内に受け入れられている。該第二溝部30内の前記
水平ローラ34の周面と対向する二つの側面30a,3
0aで、前記移動ブーム部材6を支持する支持面が構成
されている。前記水平ローラ34と前記支持面によっ
て、前記移動ブーム部材6の摺動移動が円滑にされると
共に、横断面における前記固定ブーム部材4との間の所
定間隔を維持し、前記移動ブーム部材6と前記固定ブー
ム部材4との間の直接接触が防止される。
【0016】図1乃至図5に示す前記ブームスプレーヤ
装置2は、以下の通り作動する。前記ブームスプレーヤ
装置2は、初期位置において、図1に示す格納状態にあ
る。前記ブームスプレーヤ装置2を起動させると、前記
移動ブーム部材6が先端側に向かって伸長する。前記移
動ブーム部材6は、前記離間部材14の上面上を摺動し
て伸長する。前記第一キャリープレート16が前記離間
部材14のところまで到達すると、前記移動ブーム部材
6の移動に伴って、前記離間部材14も前記第一キャリ
ープレート16によって先端側に押され、前記離間部材
14は、前記レール部10の上を摺動移動する。これに
よって、前記離間部材14は、前記移動ブーム部材6の
基端部6a側に残されることなく、前記第二ストッパ2
2との間の位置に移動させられ、前記固定ブーム部材4
と前記移動ブーム部材6との間の直接接触が常に防止さ
れる。
【0017】前記移動ブーム部材6が伸長している間、
該移動ブーム部材6の前記上面および前記下面がそれぞ
れ、前記上方垂直ローラ26と前記下方垂直ローラ28
とによって挟持され、前記固定ブーム部材4に対して保
持される。また、前記移動ブーム部材6の前記下面が前
記支持部材32の上面によっても支持されるので、前記
移動ブーム部材6は、自重による垂れ下がりが効果的に
防止される。更に、前記水平ローラ34の周面が前記第
二溝部30内の前記側面30aに対向して、前記両ブー
ム部材4,6の間の所定間隔を維持する。前記離間部材
14が前記固定ブーム部材4の先端部4cのところまで
移動したら、前記第二ストッパ22によってそれ以上の
移動が阻止され、前記移動ブーム部材6の伸長動作も停
止する。
【0018】前記移動ブーム部材6が格納状態に戻る動
作は以下の通りである。前記移動ブーム部材6が、前記
離間部材14の上面上で摺動しながら、基端部4a側に
移動する。第二キャリープレート18が前記離間部材1
4のところまで到達したら、前記離間部材14はそれに
よって押され、前記レール部10の上を摺動して基端部
4a側へ移動する。前記離間部材14が前記第一ストッ
パ20に当接する位置で、前記移動ブーム部材6の内方
への移動も終了する。本実施の形態によれば、前記離間
部材14によって前記固定ブーム部材4と前記移動ブー
ム部材6との直接の接触が防止され、また、前記離間部
材14のない部分においても、これらの間の間隔が維持
されるので、前記走行機体1が走る際の振動によって、
前記移動ブーム部材6と前記固定ブーム部材4とが互い
にぶつかり合うことなく、破損や騒音を防止することが
できる。また、前記キャリープレート16,18によっ
て、前記離間部材14が前記移動ブーム部材6の移動に
伴って移動し、常に、前記固定ブーム部材4と前記移動
ブーム部材6との間に維持されるので、格納状態と伸長
状態の間のいずれの位置にあるときでも、効果が発揮さ
れる。
【0019】また、前記移動ブーム部材6の中間位置6
bにある前記第二キャリープレート18と、前記固定ブ
ーム部材4の中間位置にある第一ストッパ20とで、格
納状態において、前記離間部材14が、最も振動による
撓みの大きい前記ブーム部材4,6の長手方向中央に位
置されるので、振動による悪影響を最大限防止すること
ができる。更に、前記水平ローラ34が前記第二溝部3
0の側壁30a,30aに対向して、前記移動ブーム部
材6の上部を支持する。したがって、振動によって、前
記移動ブーム部材6が下方に位置する前記レール部10
を中心として揺動するのも防止される。
【0020】更に、前記下方垂直ローラ28に隣接して
設けられた前記支持部材32によって、前記移動ブーム
部材6が下方から支持されているので、自重によって垂
れ下がるのが防止されるとともに、前記下方垂直ローラ
28によって前記移動ブーム部材6に対して、局部的に
荷重がかかり、その部分が陥没してしまう事態を免れる
ことができる。また、垂れ下がりが防止されるので、前
記移動ブーム部材6の摺動移動が容易となり、伸縮動作
が円滑となる。
【0021】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で
種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包
含されるものであることはいうまでもない。例えば、本
実施形態においては、二段式の前記ブームスプレーヤ装
置2の構造について説明したが、前記ブームスプレーヤ
装置2は、三つ以上のブーム部材をもつ多段式のもので
あってもよい。この場合、前記離間部材14は、互いに
隣接するブーム部材のそれぞれの間に設けても、また、
一部のブーム部材間に設けてもよい。また、前記レール
部10は前記移動ブーム部材6に、また、前記第一溝部
12は前記固定ブーム部材4に設けられていてもよい。
【0022】更に、前記上方垂直ローラ26、前記下方
垂直ローラ28および前記水平ローラ34は、前記移動
ブーム部材6に取り付けられていてもよい。その場合、
前記固定ブーム部材4に溝部が形成される。更に、前記
離間部材14の形状は、前記レール部10と前記第一溝
部12の形状にしたがって、これらの間の遊び空間を埋
める形状であればよい。
【発明の効果】本発明によれば、走行時の振動によって
破損や騒音の生じない、また、移動ブーム部材の垂れ下
がり防止もでき、ブーム伸縮作動が円滑に行える、スラ
イド式ブームスプレーヤ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかるスライド式ブームスプレー
ヤ装置の格納状態における後面図である。
【図2】図1に示すブームスプレーヤ装置の平面図であ
り、図1に示すII−IIに沿った矢視図である。
【図3】図1に示すIII-IIIに沿った矢視断面図であ
る。
【図4】図1に示すIV-IVに沿った矢視断面図である。
【図5】図1に示すブームスプレーヤ装置の伸長状態に
おける後面図である。
【符号の説明】
1 走行機体 2 スライド式ブームスプレーヤ装置 4 固定ブーム部材 6 移動ブーム部材 6a 基端部 6b 中間部 10 レール部 12 第一溝部(下面) 14 離間部材 16 第一キャリープレート 18 第二キャリープレート 26 上方垂直ローラ 26a 横軸 28 下方垂直ローラ 28a 横軸 30 上面 30a 支持面 32 支持部材 32a 平滑面 34 水平ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅谷 忠志 東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式 会社共立内 (72)発明者 井上 雅人 東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式 会社共立内 (72)発明者 湯木 正一 東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式 会社共立内 Fターム(参考) 2B121 CB03 CB23 CB33 CB47 CB51 FA05 FA07 4D074 AA05 BB06 CC04 CC28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体(1)に対して横方向に延び、
    かつ、互いに並設された複数のブーム部材(4,6)を
    有し、該互いに並設されたブーム部材(4,6)が、前
    記走行機体(1)側である基端側から先端側に向けて相
    対移動して伸長するスライド式ブームスプレーヤ装置2
    であって、 互いに隣接して設けられた二つの前記ブーム部材(4,
    6)の一方(4)の下部には、長手方向に延びるレール
    部(10)が設けられ、また、他方のブーム部材(6)
    の下部には、前記レール部(10)を受け入れ可能に形
    成された、長手方向に延びる第一溝部(12)が形成さ
    れており、更に、横断面において、前記レール部(1
    0)と前記第一溝部(12)とが互いに接触しないよう
    に前記レール部(10)を取囲む形状をなし、かつ、前
    記レール部(10)および前記第一溝部(12)に対し
    て摺動自在に設けられた離間部材(14)と、前記互い
    に隣接して設けられたブーム部材(4,6)のうち、先
    端側へ伸長する前記ブーム部材(6)の基端部(6a)
    および中間部(6b)にそれぞれ設けられた、前記離間
    部材(14)を押すための第一キャリープレート(1
    6)と第二キャリープレート(18)とを有し、前記離
    間部材(14)は、前記第一キャリープレート(16)
    と前記第二キャリープレート(18)との間に配置され
    ている、ことを特徴とするスライド式ブームスプレーヤ
    装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記互いに隣接して設けられたブ
    ーム部材(4,6)のうちの一方(4)に取り付けられ
    た、縦軸を中心に回転する水平ローラ(34)と、他方
    のブーム部材(6)の上部において、前記水平ローラ
    (34)の周面と対向して長手方向に延びる支持面(3
    0a)とを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の
    スライド式ブームスプレーヤ装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記互いに隣接したブーム部材
    (4,6)のうちの一方(4)の上部および下部のそれ
    ぞれに取り付けられた、それぞれの横軸(26a,28
    a)を中心として回転する上方垂直ローラ(26)と下
    方垂直ローラ(28)とを有し、他方のブーム部材
    (6)は前記一方のブーム部材(4)に対して、前記上
    方垂直ローラ(26)および下方垂直ローラ(28)に
    よって、上面(30)および下面(12)が挟持されて
    保持されており、更に、前記下方垂直ローラ(28)に
    隣接して設けられ、かつ、前記伸長するブーム部材
    (6)の前記下面(12)を摺動自在に支持する平滑面
    (32a)をもつ支持部材(32)を有する、ことを特
    徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のスラ
    イド式ブームスプレーヤ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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