JP2005013306A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のスロットマシンは、遊技状態に応じて効果音を発生する効スピーカ24と、周囲の音を検出する集音マイク25と、この集音マイク25で検出した周囲音レベルに応じて、スピーカ24から出力される効果音の出力音量を調整する音量調整手段208,220とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンに関し、特に、遊技に応じて効果音を発生する効果音発生手段を備えたスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、スロットマシンには、遊技者を遊技に熱中させたり、気持ちを昂揚させたり、或いは周囲にアピールするために、遊技状態に応じて様々な効果音を発生する効果音発生手段が設けられている。特に、リールを回転させて遊技を行なう以外にも、液晶ディスプレイのような表示装置に様々なキャラクタを表示させるスロットマシンでは、キャラクタの演出動作に応じて様々な効果音を発するように構成されている。通常、このような効果音発生手段は音響効果を有するスピーカによって構成されており、このスピーカの音響効果については、従来から様々な技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、スロットマシン本体(箱体)の前面と背面に、夫々効果音を発するスピーカを配置した技術が開示されており、十分な設置スペースが得られない本体前面におけるスピーカの音量不足、及び低音の出力不足を、本体背面におけるスピーカによって補うようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−220313号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
通常、スロットマシンから出力される音量は、遊技場の中で聞き取れるようにある程度大きな音量に設定されているため、このようなスロットマシンが多数設置されている遊技場で一斉に遊技状態になると、個々のスロットマシンの音が聞き取り難い状況が起きている。これに対し、遊技者が少なく遊技中のスロットマシンが少ない状態では、逆に効果音が大き過ぎて耳障りな場合も有り得る。
【0006】
また、一般的にスロットマシンには、スピーカから出力される音量を調節するためのボリュームスイッチ(段階式、無段階式)が備えられているが、このようなボリュームスイッチは、スロットマシンの前面扉を開放しないと切り替えることができないようになっている。このため、遊技中に音が聞こえない場合や、逆に音がうるさい場合があっても、遊技者が音量を上げたり下げたりすることは実質無理となっている。
【0007】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、遊技場内の音量に応じて、効果音の出力音量が調整されるスロットマシンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、請求項1に係るスロットマシンは、遊技状態に応じて効果音を発生する効果音発生手段と、周囲の音を検出する周囲音検出手段と、この周囲音検出手段で検出した周囲音レベルに応じて前記効果音発生手段から出力される効果音の出力音量を調整する音量調整手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
ここで、効果音とは、スロットマシンで実際に遊技が行なわれている際、その遊技状況に応じて遊技者の興味を引かせるもの、例えば、ボーナスゲームのような当たり入賞が得られたときや、画像表示装置に各種のキャラクタが表示される際に、遊技者の興味を引くような様々な音情報が含まれる。また、効果音発生手段は、少なくとも実際に効果音を出力するスピーカが含まれ、それ以外にも、種々の効果音を記憶した音源IC及びこの音源ICから出力された音声信号を増幅する音声増幅器を含む構成であっても良い。また、周囲音検出手段は、集音マイク(環境マイク)のように、遊技場の音をピックアップする手段であれば良く、それ以外にも、実際にピックアップした周囲音を電気信号に変換する手段、例えば周囲音レベル増幅器を含む構成であっても良い。また、音量調整手段は、周囲音検出手段が検出した周囲音レベルに応じて出力される効果音の音量が調整できるもの、例えば、音声増幅器のゲインを調整するゲイン調整器のようなものであれば良い。
【0010】
上記した構成によれば、スロットマシンから出力される効果音は、その周囲の音(環境音)の音量レベルに応じて、遊技者にとって遊技が楽しめるような音量に調整することが可能となる。
【0011】
また、請求項2に係る発明は、前記音量調整手段は、前記周囲音検出手段が検知した周囲音レベルが所定値に達した場合には、前記効果音の音量が一定値以上にならないように構成したことを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、周囲音の音量レベルに関係なく、効果音が所定の音量以下に制御されるため、効果音が無制限に上がるようなことがなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るスロットマシンの一実施の形態を、添付図面の記載に基づいて詳しく説明する。
図1は、本発明に係るスロットマシンの一例を示した正面図である。スロットマシン1は、遊技を実行するための遊技装置、照明装置、音響装置等を収容した箱体に対して開閉される前面扉3を備えており、この前面扉3には、リール表示窓4a,4b,4cを有する表示領域5が設けられている。この表示領域5には、例えば、各種の遊技情報を静止画情報、動画情報として表示する画像表示部(例えば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRTディスプレイ、ドットマトリクス表示機等)、入賞ラインを表示する有効ライン表示部、各種の遊技表示ランプ等も配設されている。なお、本実施形態のスロットマシンでは、表示領域5の全体が画像表示部で形成されているものとして説明する。
【0014】
前記前面扉3の表示領域5の下方側には、遊技媒体(メダル、硬貨等)を投入する遊技媒体投入口6、遊技媒体の投入を条件として前記表示領域5に配置されている回転リールを始動するスタートスイッチ7、各リールの回転を停止するためのストップボタン8、遊技媒体をクレジットするか払い出すかを切り替えるための切り替えスイッチ9a及びベットスイッチ9b等が設けられている。
【0015】
また、前面扉3の下部には、賞として払い出される遊技媒体を受け入れるトレイ10、及びトレイ10に向けて開口するように遊技媒体排出口10aが設けられている。さらに、前面扉3の下部、及び上部の左右対称位置には、各種の効果音を発する効果音発生手段を構成するスピーカ24が配置されている。このようなスピーカ24は、表示領域5で行なわれる遊技に関し、遊技者を熱中させたり、気持ちを昂揚させたり、或いは遊技場内に入場した入場者等、周囲にアピールするのに重要な役割を果たすものであり、表示領域5で行なわれる遊技状態に応じて各種の効果音が発せられる。また、前面扉3の表示領域5の両サイドには、スロットマシン1の周囲音レベルをピックアップするための周囲音レベル検知手段(集音マイク)25が配置されている。
【0016】
この集音マイク25によってピックアップされた音は、後述するように、スピーカ24から発せられる効果音を制御すべく、電気信号に変換されて、スピーカ24から発せられる効果音に関する信号を制御するようになっている。
【0017】
上記したスピーカ24及び集音マイク25については、配設位置、個数、大きさ等は任意であり、図示した構成に限定されることはないが、集音マイク25の配置位置は、スロットマシン1の遊技態様に応じてスピーカ24から出力される効果音を直接的にピックアップしない位置に設けておくのが好ましい。これによって、スピーカ24においてハウリング音を発生させることなく、本スロットマシン1の周囲音のみを有効に検出することが可能となる。
【0018】
また、詳細に図示しないが、前面扉3には、遊技状態に応じて点滅する装飾ランプが表示領域5の上方位置等に配設されている。
【0019】
以上のように構成されるスロットマシン1の表示領域における遊技動作、遊技媒体の払い出し、効果音の報知、装飾ランプの点滅等については、箱体の内部に設けられた制御装置によって制御される。
【0020】
この制御装置は、図2に示すように、メイン制御基板100、サブ制御基板200、および画像制御基板300とを備えて構成されており、メイン制御基板100では、スロットマシンにおける遊技動作の主制御を行い、サブ制御基板200では、メイン制御基板100の制御に基づいて、効果音の発生の制御を行なうと共に、画像制御基板300に対して画像演出制御に関する信号を送出するようになっている。
【0021】
メイン制御基板100は、スロットマシンにおける各種の動作を制御するメインCPU、及び、スロットマシンの遊技における処理手順をシーケンスプログラムとして記憶すると共に、抽選確率等を決定するための入賞確率テーブル、内部当選役、遊技状態に応じたリールの停止制御を行うための停止制御テーブル等、各種の遊技データが記憶されたROM等を備えており、前記ROMに記録されたシーケンスプログラムに基づいて、メインCPUが動作することでスロットマシン1における遊技が制御される。
【0022】
また、メインCPUに備えられた複数のI/Oポートには、上述したスタートスイッチ7、各リールの回転を停止するためのストップボタン8、遊技媒体をクレジットするか払い出すかを切り替えるための切り替えスイッチ9a及びベットスイッチ9b、遊技媒体投入口6から投入された遊技媒体を検出するためのセンサ、各リールを駆動するモータ駆動回路、リール位置検出回路、リール停止信号回路、装飾ランプ駆動回路、遊技媒体払い出し回路等が接続されており、これらの入出力信号、及びROMに記憶された制御テーブルに基づいて各部の動作が制御される。
【0023】
次に、上記した制御装置を構成するサブ制御基板200について説明する。 サブ制御基板200では、メイン制御基板100の制御に基づいて、効果音の発生を制御すると共に、画像制御基板300に対して画像演出制御に関する信号を送出する。
【0024】
サブ制御基板200には、サブCPU201、プログラムROM202、制御RAM203が搭載されており、入力ポート204を介してメイン制御基板100からの信号をサブCPU201で受信する。さらに、サブCPU201は、メイン制御基板100から受信したデータと、プログラムROM202に格納されている選択テーブル等に基づいて各種の演出画像を決定し、出力ポート205を介して画像制御基板300に信号を送信する。また、サブ制御基板200には、音源IC206が搭載されており、音源IC206から出力された音声信号を音声増幅器(以下、「AMP」という)207により増幅してスピーカ24から効果音等を発生する。
【0025】
本実施の形態におけるサブCPU201は、メイン制御基板100からの各種コマンドの受信を管理する受信機能、各種演出を選択、決定する演出選択機能、選択された演出種別を画像制御基板300に送信する送信機能、選択された演出種別に基づいて具体的な効果音のシーケンス制御を行なう効果音制御機能を備えている。
【0026】
この場合、シーケンス制御された効果音は、集音マイク25によって検知された周囲音の音圧レベルに応じて、音量調整された状態で音量スピーカ24から出力されるようになっている。
【0027】
具体的な構成例として、このような音量調整を行なう手段(音量調整手段)は、集音マイク25からの微弱な周囲音信号を増幅する周囲音レベル増幅器208と、この周囲音レベル増幅器から出力される周囲音のレベル信号に応じてAMP207の増幅率(ゲイン)を調整するゲイン調整器220とを有している(これらの周囲音レベル増幅器208、ゲイン調整器220及びAMP207の具体例については、図3により詳しく説明する)。
【0028】
前記画像制御基板300は、サブ制御基板200の制御に基づいて、表示領域5に配設された画像表示部における具体的な画像表示を制御するように構成されている。画像制御基板300には、例えば、画像制御CPU301、プログラムROM302、制御RAM303、画像制御IC304、キャラクタROM305、ビデオRAM306等が搭載されており、入力ポート307を介してサブ制御基板200からの信号を受信し、画像制御IC304に駆動信号を送信する。また、画像制御IC304は、画像制御CPU301の制御の下に、キャラクタROM305とビデオRAM306からの信号入力を受けて画像表示部(液晶パネル等)を制御し、画像表示を行なう。
【0029】
図3は、スロットマシン1の周囲音の音圧レベルに応じてスピーカ24から出力される効果音の音量を調整するのに適した回路構成の具体的な一構成例を示している。
【0030】
上述した周囲音レベル増幅器208においては、集音マイク25がピックアップした微弱な周囲音信号(アナログ信号)が、コンデンサC1と抵抗R1により構成されるフィルタ回路に入力される。ここで、コンデンサC1と抵抗R1は、人間の可聴周波数帯域(20乃至2万Hz帯域)のうち、音を最も大きく感知する最大感度周波数帯域(1kHz帯域周辺)に対応する時定数になるようにそれぞれの値を選択しておくのが良い。これにより、効果的な音量調整が可能となる。また、集音マイク25は、その周波数特性が1kHz帯域の感度特性の良いものを使用するのが好ましい。
【0031】
前記コンデンサC1を通過して抵抗R1の両端に生じた微弱な音声信号の電圧は、ダイオードD1によって整流され、コンデンサC2において直流電圧に変換される。次に、このコンデンサC2に蓄積された直流電圧は、所定の増幅率に設定されたレベル増幅器209に入力されて増幅される。そして、ここで増幅されたアナログ信号(周囲音アナログ信号)は、実際にスピーカ24から出力される効果音の音量を制御するゲイン調整器220に入力される。
【0032】
ゲイン調整器220は、音源IC206から入力される微弱な音声信号を予め増幅する前段増幅器(プリアンプ)221と、前記レベル増幅器209から入力される周囲音アナログ信号を減衰させると共に、前段増幅器221で前段増幅された音声信号を、周囲音アナログ信号の減衰率に応じてAMP207へ出力する減衰器222とを備えている。この場合、減衰器222は、周囲音レベル増幅器208から出力された周囲音アナログ信号の音圧レベルが大きい程、減衰率が小さくなるように構成されており、当該音圧レベルが大きいほど、AMP207へ出力する音源信号が大きくなるようになっている。
【0033】
このAMP207は、広く用いられている一般的な音声増幅器(オーディオ・アンプ)の構成例を示したものであって、ゲイン調整器220の減衰器222において減衰された音源IC206からの音声信号を増幅してスピーカ24を駆動するようになっている(当然のことながら、音声増幅器207は、図に示した回路構成に限定されるものではない)。
【0034】
上記した構成によれば、集音マイク25が検知する周囲音の音量に応じて、効果音を発する音源IC206からの音量を調整してスピーカ24から出力することが可能となる。具体的には、上記したように構成される音量調整手段は、周囲音が大きい場合、それに応じてスピーカ24から出力される効果音が大きくなるように設定することで、効果音を遊技者に聞き取り易くすることができ、また、遊技者が少ない場合等、周囲音が小さい場合、それに応じてスピーカ24から出力される効果音が小さくなるように設定することで遊技者を不快にさせることが防止される。
【0035】
すなわち、遊技場内の音の大きさに合わせてスロットマシンの音量を変化させることができるようになり、遊技者に対して効果的な音量で遊技を楽しませることが可能となる。また、遊技場側にとっても、スロットマシンの開閉扉を開けて効果音の音量調整を行なうような必要性もない。
【0036】
なお、上記した構成において、集音マイク25が検知した周囲音のレベルが所定値に達した場合、効果音の音量が一定値以上にならないように制御することが好ましい(周囲音のレベルがある値より大きくなっても、効果音はそれ以上大きくならない最大値となるように制御する)。例えば、周囲音のレベルがある値より大きくなった際、そのレベルにおける減衰器222での減衰率がゼロになるように構成したり、減衰器222から出力される音声信号が所定値以上になった場合、増幅率が一定となるようにAMP207を構成すれば良い。このように構成することで、効果音量を無限にあがることを防ぐことができ、スピーカの破損等を防止することができると共に、音量増大による遊技者等へ不快感を与えることが防止される。
【0037】
なお、音量調整手段は、スロットマシンに設けられた集音マイクによって検知された音量レベルに応じて、そのスロットマシンから出力される効果音の音量を調整できるように構成されたものであれば良く、図2及び図3に示した構成に限定されることはない。また、本実施形態では、音量調整手段は、サブ制御基板200側に配設したが、メイン基板100側に配設しても良い。
【0038】
また、本発明は、周囲音の音量レベルに応じて、効果音の音量が制御されるように構成されていれば良く、スロットマシンの全体構成、表示領域5の構成については、特定のものに限定されることはない。
【0039】
【発明の効果】
以上、本発明に係るスロットマシンによれば、遊技場内の音量(周囲音)の音量レベルに応じて、そのスロットマシンが出力する効果音の音量が調整されるため、遊技者は、遊技場内における周囲音に関係なく、効果音を好ましいレベルで聞き取ることができ、遊技者に遊技を楽しませることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスロットマシンの一実施の形態を示す正面図。
【図2】本スロットマシンの遊技動作を制御する制御装置の構成を示すブロック図。
【図3】本スロットマシンの遊技動作を制御する制御装置におけるサブ制御基板に設けられる音量調整手段の一構成例を示す回路図。
【符号の説明】
1 スロットマシン
3 前面扉
5 表示領域
24 スピーカ
25 集音マイク
100 メイン制御基板
200 サブ制御基板
300 画像制御基板
Claims (2)
- 遊技状態に応じて効果音を発生する効果音発生手段と、
周囲の音を検出する周囲音検出手段と、
この周囲音検出手段で検出した周囲音レベルに応じて前記効果音発生手段から出力される効果音の出力音量を調整する音量調整手段と、
を備えることを特徴とするスロットマシン。 - 前記音量調整手段は、前記周囲音検出手段が検知した周囲音レベルが所定値に達した場合には、前記効果音の音量が一定値以上にならないように制御することを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003178995A JP2005013306A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | スロットマシン |
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JP2003178995A Pending JP2005013306A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | スロットマシン |
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- 2003-06-24 JP JP2003178995A patent/JP2005013306A/ja active Pending
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