本発明の遊技機は、スピーカを有する音声出力手段と、この音声出力手段を制御する音声出力制御手段とを備え、前記遊技機に隣接する遊技機の遊技者の有無を検出する遊技者検出手段を備え、前記音声出力制御手段は、前記遊技者検出手段で遊技者が検出された場合、前記音声出力手段から出力する音声の音量が設定音量よりも大きい場合に、その音量を自動的に設定音量以下の音量に低下させるように調整する自動音量調整制御手段を有する。以下、本発明を実施するための形態について、実施例に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造体等に取付けられる外枠に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、その遊技盤4の前面側に遊技領域5が形成されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着され、その透明板3bにより遊技領域5の前側が覆われている。
図1に示すように、開閉扉3には、窓3aの下側に皿構造体6が設けられ、この皿構造体6の右下側に発射ハンドル7が装着されている。皿構造体6は、開閉扉3の本体部3cから前方へ膨張するように形成され、この皿構造体6に、遊技球を貯留する貯留皿6aが形成されるとともに、演出ボタン装置17が装備されている。
発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿6aから発射位置に導入された遊技球が発射され、ここで、貯留皿6aに複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域5の上部に投入される。
図1に示すように、遊技盤4には、遊技領域5に、多数の障害釘10、始動入賞口装置11、ゲート12、大入賞口装置13、複数の一般入賞口14、センタ役物15、画像表示器16が、図示の配置にて装着され、遊技領域5外に遊技表示盤19が装着され、遊技盤4の裏面側に制御装置30が装着されている。
始動入賞口装置11は、第1,第2始動入賞口11a,11b、第2始動入賞口11bを開閉する開閉部材11c、第1,第2始動入賞口11a,11bに入賞した遊技球を夫々検出する第1,第2始動口SW11d,11e、開閉部材11cを開閉駆動する電チューSOL11fを有する。尚、SWはスイッチを意味し、SOLはソレノイドアクチュエータを意味する。開閉部材11cは、第2始動入賞口11bへの遊技球の入賞を閉位置で不可能にし、開位置で可能にする。ゲート12には、通過した遊技球を検出するゲートSW12aが付設されている。
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13d、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有する。開閉部材13bは、大入賞口13aへの遊技球の入賞を閉位置で不可能にし、開位置で可能にする。各一般入賞口14には入賞した遊技球を検出する一般入賞口SW14aが付設されている。
演出ボタン装置17は、演出ボタン17aと選択ボタン群17bとを有し、演出ボタン17aは、所謂チャンスボタンと言われ、平面視円形の上下に出没する凸状ボタンで構成されている。演出ボタン17aの押動操作は、遊技中における特定のリーチ演出等において、演出ボタン17aの操作を促すメッセージが画像表示器16に表示されている間有効である。演出ボタン17aの右側に設けられた選択ボタン群17bは、複数のカーソルボタンと、複数のカーソルボタンの操作によって選択された対象を確定するENTERボタンとを備えている。
開閉扉3には、窓3aの上側に突出部3dが設けられている。突出部3dは、開閉扉3の本体部3cから前方へ膨張するように形成されている。この突出部3dの右部と左部にスピーカ18a,18bが装着されている。スピーカ18a,18bは、夫々、音声電流により振動される振動板と、この振動板を支持するフレームなどを備え、突出部3dに一体的に組み込まれている。突出部3dには、更に、遊技機1に左右に隣接する遊技機の遊技者の有無を夫々検出する赤外線センサ28a,28bと、音量を検出するマイクロフォン29a,29bが取付けられている。尚、赤外線センサ28a,28bとマイクロフォン29a,29bについては、後ほど詳細に説明する。
遊技表示盤19は、第1特別図柄表示器19a、第2特別図柄表示器19b、普通図柄表示器19c、第1特別図柄保留ランプ19d、第2特別図柄保留ランプ19e、普通図柄保留ランプ19fを備えている。
第1特別図柄表示器19aには、第1始動入賞口11aへの遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄が図柄変動後に停止表示され、第2特別図柄表示器19bには、第2始動入賞口11bへの遊技球の入賞に基づいて第2特別図柄が図柄変動後に停止表示される。第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに大当り図柄が停止表示された場合、大当り遊技状態が発生して、大入賞口装置13が、開閉部材13bを開閉動作させ、通常は閉塞の大入賞口13aを複数ラウンド(R)に亙って開閉させる。
普通図柄表示器19cには、ゲート12への遊技球の入賞に基づいて普通図柄が図柄変動後に停止表示される。普通図柄表示器19cに当り図柄が停止表示された場合、補助遊技が発生して、始動入賞口装置11が、開閉部材11cを開閉動作させ、通常は閉塞の第2始動入賞口11bを1又は複数回開閉させる。
第1特別図柄保留ランプ19dには、第1始動入賞口11aに入賞した遊技球の数であって第1特別図柄表示器19aでの図柄変動に未だ供していない第1保留数が4個まで表示され、第2特別図柄保留ランプ19eには、第2始動入賞口11bに入賞した遊技球の数であって第2特別図柄表示器19bでの図柄変動に未だ供していない第2保留数が4個まで表示され、普通図柄保留ランプ19fには、ゲート12に入賞した遊技球の数であって普通図柄表示器19cでの図柄変動に未だ供していない保留数が4個まで表示される。
発射ハンドル7を回動操作することで、発射され遊技領域5の上部に投入された遊技球は、複数の障害釘10に当たって方向を変えながら落下して、入賞口11a,11b,13a,14の何れかに入賞した場合、そこから遊技領域5外へ排出され、入賞口11a,11b,13a,14の何れにも入賞しなかった場合には、最終的に、遊技領域5の下端部に形成されたアウト口9から遊技領域5外へ排出される。
図3に示すように、パチンコ遊技機1の裏側には、裏機構板20が設けられ、この裏機構板20には、メイン制御装置31(遊技制御基板32)を有する主基板ユニット21、画像・音声制御基板38を有する画像・音声基板ユニット22、電源基板を有する電源基板ユニット23などが、夫々、所定位置に取付けられている。
裏機構板20において、左側上端近傍部には、電源投入ボタン25と、この電源投入ボタン25に隣接し、音量調整モードを切換可能なモード設定ボタン26と、スピーカ18a,18bの音量を手動で調節可能な音量調節摘み27が設けられている。電源投入ボタン25とモード設定ボタン26は、夫々、シーソー型のON/OFF2位置切換え操作ボタンで構成されている。
モード設定ボタン26は、後述の自動音量調整制御手段38bが機能する自動音量調整モードと機能しない通常音量調整制御モードとを択一的に切換えるモード設定操作手段を構成するものである。モード設定ボタン26が、ONの場合は、自動音量調整モードに設定され、OFFの場合は、通常音量調整モードに設定される。通常音量調整モードでは、音量調節摘み27で調節された音量に基づいて、スピーカ18a,18bから音声出力する。
音量調節摘み27は、遊技ホールのスタッフが、開閉扉3を開いてスピーカ18a,18bの音量を調整するためのものである。遊技ホールのスタッフは、その日のホールの状況に応じて、遊技者が快適と感じる適度な音量を設定する。音量調節摘み27を手動回動させることで、画像・音声制御基板38を介してスピーカ18a,18bの音量を複数段階又は無段階に変化させることができる。
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図4に示すように、制御装置30は、メイン制御装置31とサブ制御装置35とで構成されている。メイン制御装置31とサブ制御装置35は、パチンコ遊技機1の裏面側に取付けられている(図3参照)。
メイン制御装置31は、遊技制御基板32を備え、この遊技制御基板32は、遊技制御プログラムに基づき遊技内容の進行に伴う基本処理を実行するCPUと、遊技制御プログラムを記憶するROMと、CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAMなどを備えて構成されている。遊技制御基板32は盤用外部情報端子基板33に接続されている。
遊技制御基板32は、第1,第2始動口SW11d,11e、ゲートSW12a、大入賞口SW13d、一般入賞口SW14aからの球検出信号と、払出制御基板36からの払出情報を受けて、電チューSOL11f、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a,19b,19c、図柄保留ランプ19d,19e,19fを制御し、払出制御基板36と演出制御基板37と盤用外部情報端子基板33に制御情報(遊技情報)を出力する。
サブ制御装置35は、払出制御基板36、演出制御基板37、画像・音声制御基板38、ランプ制御基板39を備えている。
払出制御基板36は、払出制御プログラムに基づき払出制御の処理を実行するCPUと、払出制御プログラムを記憶するROMと、CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAMなどを備えて構成されている。払出制御基板36は、枠用外部情報端子基板34に接続されている。
払出制御基板36は、遊技制御基板32からの制御情報と、払出球検出SW41、球有り検出SW42、満タン検出SW43からの球検出信号を受けて、払出駆動モータ40を制御し、入賞口11a,11b,13a,14への遊技球の入賞1個について、入賞口11a,11b,13a,14毎に設定された数の遊技球(入賞球)を貯留皿6aに払出し、遊技制御基板32と枠用外部情報端子基板34に制御情報(払出情報)を出力する。
演出制御基板37は、演出制御プログラムや自動音量調整制御プログラムに基づき演出処理や自動音量調整制御処理を実行するCPUと、演出制御プログラムや自動音量調整制御プログラムを記憶するROMと、CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAMと、実時間を計時出力する計時手段としてのリアルタイムクロック(RTC)などを備えて構成されている。RTCは、電源遮断時においても、バックアップ電源により計時動作を継続する。RAMにセットされた各種データは、画像・音声制御基板38、ランプ制御基板39に所定のタイミングで送信される。
演出制御基板37は、遊技制御基板32からの遊技情報、演出ボタン装置17の演出ボタン17aや選択ボタン群17bからの操作検出信号を受けて、CPUがROMに記憶された種々の制御プログラムを読み込んで、演出内容などを決定し、その演出情報を画像・音声制御基板38に指示出力する。
画像・音声制御基板38は、画像及び音声の生成と出力処理を実行するCPUと、図柄変動、キャラクタ画像など各種画像データや各種音声データと、演出制御プログラムとを記憶するROMと、画像表示駆動部(図示略)を介して画像表示器16に表示させる画像データと、音声駆動部18c(図5参照)を介してスピーカ18a,18bに出力させる音声データを格納するRAMなどを備えて構成されている。
画像・音声制御基板38からの音声情報や音量・音質情報を受ける音声駆動部18cは、音源増幅器と音質調整器を有し、音源増幅器や音質調整器から順次出力される信号電流でスピーカ18a,18bを駆動して、スピーカ18a,18から出力される音声や、その音声の音量や音質を複数段階又は無段階(連続的)に変化可能である。この音量駆動部18cとスピーカ18a,18bにより音声出力手段18が構成される(図5参照)。
ランプ制御基板39は、枠ランプ45、盤ランプ46の点灯又は点滅処理を実行するCPUと、ランプ点灯制御プログラムを記憶するROMと、CPUのワークエリアとしてのRAMなどを備えて構成されている。ランプ制御基板39は、演出制御基板37からの演出情報を受けて、主に画像・音声制御基板38による制御に同期させて枠ランプ45と盤ランプ46とを制御する。
ここで、赤外線センサ28a,28bについて説明する。
図1,図2に示すように、赤外線センサ28a,28bは、遊技者Hが遊技する遊技機1に隣接する遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBの有無を検出する遊技者検出手段28を構成するものである。赤外線センサ28a,28bとして、遊技機1の左右に隣接する2台の遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBの有無を夫々検出する少なくとも左右1対の赤外線センサ28a,28bを設けている。赤外線センサ28a,28bが、発光部と受光部とを有する赤外線センサ28a,28bであり、遊技機1の遊技盤4を開閉する開閉扉3に取り付けられ、遊技機1に備えられた内部電源(図示略)から電力が供給され駆動される。尚、赤外線センサ28a,28bは、1対だけに限定する必要はなく、開閉扉3の周縁に3個以上の複数設けるようにしても良い。
1対の赤外線センサ28a,28bは、開閉扉3の上端側部分に左右に向けて配置されている。具体的には、1対の赤外線センサ28a,28bは、夫々、開閉扉3の本体部3cから前方へ突出する突出部3dに設けられたスピーカ18a,18bの外周部において、遊技機1中心側に形成された段部に、隣接遊技機1A,1Bの椅子に座った隣接遊技者HA,HBの胴体を検出可能な方向に向けて取り付けられている。この突出部3dに赤外線センサ28a,28bを設けることにより、本遊技機1や隣接遊技機1A,1Bが赤外線センサ28a,28bと隣接遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBとを結ぶ赤外線を遮らないようにし、赤外線センサ28a,28bを隣接遊技機1A,1Bの椅子に座っている隣接遊技者HA,HBの胴体に対する照準が合わせ易くなる。
1対の赤外線センサ28a,28bにおいて、送信部から照射された赤外線は、夫々、送信部が隣接遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBの胴体に当たるように遊技機1の左右外側斜め下方に向けて取り付けられているので、例えば、隣接遊技機1A,1Bの隣接遊技者HA,HBがいる場合、送信された赤外線は、椅子に座った隣接遊技者HA,HBの胴体に当り、反射された赤外線は受信部で受信され、検出情報を画像・音声制御基板28に送信することで、隣接遊技者HA,HBの有無を検出する。
次に、マイクロフォン29a,29bについて説明する。
図1,図2に示すように、マイクロフォン29a,29bは、永久磁石、コイル、ダイヤフラムなどから構成され、夫々、遊技機1周辺の音量を検出するものである。マイクロフォン29a,29bは、遊技機1の左右に隣接する遊技機1A,1Bの音量を検出可能な少なくとも左右に1対設けられている。具体的には、1対のマイクロフォン29a,29bは、夫々、突出部3dの上端側部分であってスピーカ18a,18b外周部の外側より部分に取り付けられている。
1対のマイクロフォン29a,29bには、夫々、隣接遊技機1A,1Bの音量を検出するため、特定の方向以外の音を拾いにくい単一指向性(挟指向性、鋭指向性など)が適用されることが望ましい。この場合、1対のマイクロフォン29a,29bは、隣接遊技機1A,1Bのスピーカ近傍の音量を検出するように配置される。マイクロフォン29a,29bと、計測手段29c(図5参照)から音量検出手段29が構成されている。尚、マイクロフォン29a,29bは、1対に限定する必要はなく複数設けても良い。
マイクロフォン29a,29bに電気的に接続された計測手段29cは、マイクロフォン29a,29bにより得られた電気信号としての音声信号から音量を計測するものであり、画像・音声制御基板38に設けられている。計測手段29cにより計測された音量に基づいて、後述する自動音量調整制御手段38bが制御される。尚、計測手段29cは、画像・音声制御基板38に設ける必要はない。
次に、パチンコ遊技機1の画像・音声制御基板38に予め格納した音声出力制御プログラム、音声出力制御プログラムに含まれる自動音量調整制御プログラムにより達成される種々の機能(手段)について説明する。
図5に示すように、音声出力制御手段38aは、赤外線センサ28a,28b(遊技者検出手段28)からの検出情報に基づいて、音声出力手段18から出力する音声の音量を自動的に調整可能である。音声出力制御手段38aは、通常音量調整モードの場合は、音量調節摘み27の音量調節情報に基づいて、音源駆動部18cの音源増幅器と音質調整器を制御し、スピーカ18a,18bから音声を出力する。音声出力制御手段38aは、自動音量調整制御手段38aと、音量検出手段29の音量計測手段29cを有する。
自動音量調整制御手段38bは、赤外線センサ28a,28b(遊技者検出手段28)で隣接遊技者HA,HBが検出された場合、スピーカ18a,18b(音声出力手段18)から出力する音声の音量が設定音量よりも大きい場合に、その音量を自動的に設定音量以下の音量に低下させるように調整し、音量を自動低下させた後、赤外線センサ28a,28bで隣接遊技者HA,HBが検出されなくなった場合、音量を自動的に設定音量よりも大きな音量に増大させるように調整する。
具体的には、自動音量調整制御手段38bは、隣接する左右一方の遊技機1A又は1Bの遊技者HA又はHBのみが検出された場合に、音量を第1の設定音量以下の音量に低下させ、隣接する左右両方の遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBが検出された場合に、音量を第1の設定音量よりも低い第2の設定音量以下の音量に低下させる。
次に、図5に示す自動音量調整制御手段38bの機能を達成するために、画像・音声制御基板38が実行する、自動音量調整制御処理について図6,図7に基づいて説明する。尚、図6,図7において、Si(i=1,2,・・・)はステップを示す。
先ず、図6に示すように、画像・音声制御基板38における、音声出力制御処理の自動音量調整制御処理(S10)では、先ず、自動音量調整モードか否か判定する(S11)。モード設定ボタン26がONされて、自動音量調整モードに設定されている場合、つまり、S11;Yesの場合、赤外線センサ28a,28bにより隣接遊技機1A,1Bの隣接遊技者HA,HBを検出したか否かを判定する(S12)。モード設定ボタン26がOFFされて、通常音量調整モードに設定されている場合、つまり、S11;Noの場合、リターンする。次に、隣接遊技機1A,1Bの隣接遊技者HA,HBが少なくとも1人検出された場合、つまり、S12;Yesの場合、音量調整制御処理が実行される(S13)。S12;Noの場合、スピーカ18a,18bの音量は基準音量に設定され(S14)、リターンする。尚、基準音量とは、後述する第1,第2の設定音量よりも大きな音量であり、例えば、遊技者Hが比較的大きく聞こえる音量である。
次に、図7に示すように、音量調整制御処理(S13)では、左右の隣接遊技機1A,1Bの一方の隣接遊技者HA又はHBのみ検出か否かを判定し(S16)、S16;Yesの場合、現在のスピーカ18a,18bの音量が予め設定された第1の設定音量よりも大きいか否かを判定する(S17)。S17;Yesの場合、左右両方のスピーカ18a,18bの音量を第1の設定音量以下の音量(例えば、第1の設定音量)に設定し(S18)、S17;Noの場合、左右両方のスピーカ18a,18bの音量を低下させずに、現在の音量を維持する(S19)。S16;Noの場合、S20に移行する。尚、例えば、第1の設定音量は、隣接遊技者HA,HBが比較的小さく聴こえる音量である。
次に、赤外線センサ28a,28bにより左右両方の隣接遊技機1A,1Bの隣接遊技者HA,HBを検出か否かを判定し(S20)、S20;Yesの場合、現在のスピーカ18a,18bの音量が予め設定された第2の設定音量よりも大きいか否かを判定する(S21)。S21;Yesの場合、左右両方のスピーカ18a,18bの音声出力を第2の設定音量以下の音量(例えば、第2の設定音量)に設定し(S22)、S21;Noの場合、左右両方のスピーカ18a,18bの音量を低下させずに現在の音量を維持する(S23)。S20;Noの場合、リターンする。尚、例えば、第2の設定音量は、隣接遊技者HA,HBが一層小さく聴こえる音量である。この後、画像・音声制御基板38は、音声駆動部18cを介してスピーカ18a,18bからその調整された音量で音声を出力する。
ここで、前記の具体的な種々の設定音量について説明する。
例えば、「5」が最大音量になる5段階で音量調整可能な場合、基準音量を「4」、第1の設定音量を基準音量よりも低い「3」、第2の設定音量を第1の設定音量よりも「2」に設定する。つまり、前記の音量調整制御処理においては、左右の隣接遊技機1A,1Bの一方の隣接遊技者HA又はHBのみが検出された場合は、スピーカ18a,18bの音量を「3」又は「2」に設定し、左右両方の隣接遊技機1A,1Bの隣接遊技者HA,HBを検出した場合は、スピーカ18a,18bの音量を「2」又は「1」に設定する。隣接遊技機1A,1Bの隣接遊技者HA,HBを検出しなかった場合は、スピーカ18a,18bの音量を「4」に設定する。尚、ここでの説明はほんの一例に過ぎず、「10」が最大音量になる10段階で音量調整可能な場合、「8」を基準音量として、「6」を第1の設定音量、「4」を第2の設定音量としても良い。
ここで、複数のパチンコ遊技機1,1A〜1Zを含む遊技システムについて説明する。
図8に示すように、複数のパチンコ遊技機1,1A〜1Zの各々は、ホール側の中央コンピュータCCに電気的に接続され、種々の情報を中央コンピュータCCに出力する。パチンコ遊技機1A〜1Zは、パチンコ遊技機1と同様の本案特有の赤外線センサ28a,28b、マイクロフォン29a,29b、音声出力制御手段38a、自動音量調整制御手段38bなどを有する、即ち、パチンコ遊技機1とパチンコ遊技機1A〜1Zは同機種である。尚、H,HA〜HZは、パチンコ遊技機1,1A〜1Zの椅子に座った遊技者(遊技者の胴体)を示す。
本遊技者Hが遊技する本遊技機1の隣接する遊技機1A,1Bに隣接遊技者がいない、つまり、赤外線センサ28a,28bで誰も検出されない場合(図8(a)参照)、本遊技機1のスピーカ18a,18bの音量を基準音量に設定する。また、自動音量調整制御手段38bによりスピーカ18a,18bの音量を自動低下させた後で、隣接遊技機1A,1Bに隣接遊技者がいなくなった場合、スピーカ18a,18bの音量を自動的に第1の設定音量よりも大きな音量(基準音量)に増大させる。
本遊技機1の右側の隣接遊技機1Bの遊技者HBが、本遊技機1の右側の赤外線センサ28aで検出され(図8(b)参照)、本遊技機1のスピーカ18a,18bの音量が予め設定された第1の設定音量以上の場合、スピーカ18a,18bの音量を第1の設定音量以下の音量に低下させる。スピーカ18a,18bの音量が予め設定された第1の設定音量以下の場合、現在の音量を維持する。隣接遊技機1Bは、本遊技機1の遊技者Hのみ検出するので、本遊技機1と略同様に機能する。
本遊技機1の両方に隣接する隣接遊技機1A,1Bの隣接遊技者HA,HBが赤外線センサ28a,28bで検出され(図8(c)参照)、本遊技機1のスピーカ18a,18bの音量が予め設定された第2の設定音量以上の場合、スピーカ18a,18bの音量を第2の設定音量以下の音量に低下させる。スピーカ18a,18bの音量が第2の設定音量以下の場合、現在の音量を維持する。
全ての遊技機1,1A〜1Zに遊技者H〜HZがいる場合、遊技機1B〜1Yは、本遊技機1と同様に、左右両方の隣接遊技機の隣接遊技者を検出するので、本遊技機1と略同様に機能する。島構造体の端に設けられている遊技機1A,1Zでは、一方にのみ隣接する遊技機1,1Yの遊技者H,HYのみしか検出しないので、遊技機1A,1Zのスピーカ18a,18bの音量は、隣接遊技機の遊技者を検出した場合は、第1の設定音量以下の音量に低下される。尚、第2の設定音量以下の音量に低下させても良い。
通常、複数のパチンコ遊技機1,1A〜1Zの各々は、中央コンピュータに制御情報を出力するが、制御信号を受信不可能なように構成されているものである。このため、パチンコ遊技機1は自己完結的に制御されるものであるが、本案の自動音量調整制御手段38bにより、同機能を有する複数の遊技機1,1A〜1Zは、各々が、隣接遊技機の隣接遊技者を検出してスピーカ18a,18bの音量を夫々調整するので、複数の遊技機1,1A〜1Zは、見かけ上連動して自動的に音量が調整されることになる。従って、遊技ホール全体で、各々の遊技者にとって快適な音量で遊技をすることができ、高い音響効果を発揮することができる。
以上説明したように、遊技者検出手段28により、遊技機1(本遊技機)に隣接する遊技機1A,1B(隣接遊技機)の遊技者HA,HBの有無を検出し、音声出力制御手段38aの自動音量調整制御手段38bにより、遊技者検出手段28で遊技者HA,HBが検出された場合、音声出力手段18から出力する音声の音量が設定音量よりも大きい場合に、その音量を自動的に設定音量以下の音量に低下させるように調整するので、隣接遊技機1A,1Bの遊技者が存在する場合、本遊技機1の音量が大き過ぎて隣接遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBに迷惑をかけること、つまり、本遊技機1の大音量の音声により、隣接遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBが隣接遊技機1A,1Bの音声を聞き取りにくくなって、隣接遊技機1A,1Bの音響効果が低下することを防止することができる。また、隣接遊技機1A,1Bが本遊技機1と同じ前記機能を有する場合、隣接遊技機1A,1Bの音量が大き過ぎて本遊技機1の遊技者Hが迷惑すること、つまり、隣接遊技機1A,1Bの大音量の音声により、本遊技機1の遊技者Hが本遊技機1の音声を聞き取りにくくなって、本遊技機1の音響効果が低下することを防止することができる。
遊技者検出手段28が赤外線センサ28a,28bであるので、赤外線センサ28a,28bで隣接遊技者HA,HBの有無を確実に検出することができる。
自動音量調整制御手段38bは、音量を自動低下させた後、遊技者検出手段28で遊技者HA,HBが検出されなくなった場合、音量を自動的に設定音量よりも大きな音量に増大させるように調整するので、遊技機1の高い音響効果を確実に発揮させる。
自動音量調整制御手段38bは、隣接する左右一方の遊技機1A又は1Bの遊技者HA又はHBのみが検出された場合に、音量を第1の設定音量以下の音量に低下させ、隣接する左右両方の遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBが検出された場合に、音量を第1の設定音量よりも低い第2の設定音量以下の音量に低下させるので、左右両方の隣接遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBが存在する場合、左右一方の隣接遊技機1A又は1Bの遊技者HA又はHBには、本遊技機1と左右他方の隣接遊技機の両方の音声が聞こえるため、左右一方の隣接遊技機1A又は1Bの遊技者HA又はHBのみが存在する場合よりも更に音量を低下させることで、隣接遊技者HA又はHBに迷惑をかけることを確実に防止することができる。
自動音量調整制御手段38bが機能する自動音量調整モードと機能しない通常音量調整モードとを択一的に切換えるモード設定ボタン26(モード設定操作手段)を、遊技機1の裏側又は内部に設けたので、遊技ホールのスタッフによって、自動音量調整モードを選択することで、自動音量調整制御手段38bを機能させ、通常音量調整モードを選択することで、自動音量調整制御手段38bを機能させないようにすることができる。
本遊技機1に隣接する隣接遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBの有無を検出する赤外線センサ28a,28bを備えたので、隣接遊技機1A,1Bが出力した信号を受けることなく、隣接遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBの有無を確実に検出し、その検出情報に基づいて、本遊技機1や隣接遊技機1A,1Bの遊技者H,HA,HBに配慮した所望の制御を実現することが可能になる。
赤外線センサ28a,28bが、発光部と受光部とを有する赤外線センサ28a,28bであり、遊技機1の遊技盤4を開閉する開閉扉3に取り付けられたので、小型で安価な赤外線センサ28a,28bを適用して設備コストを軽減するとともに、赤外線センサ28a,28bが隣接遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBの有無を確実に検出可能に、赤外線センサ28a,28bを開閉枠2を利用して設けることができる。
赤外線センサ28a,28bは、開閉扉3の本体部3cから前方へ突出する突出部3dに取り付けられたので、本遊技機1や隣接遊技機1A,1Bが、赤外線センサ28a,28bと隣接遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBとを結ぶ赤外線を遮らないようにすること、つまり、赤外線センサ28a,28bの照準を、隣接遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBに確実に合わせることができる。
赤外線センサ28a,28bは、隣接する遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBの胴体を検出可能な方向に向けて取り付けられたので、遊技者HA,HBの身体部分で比較的幅の広い胴体を検出対称とすることで、隣接遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBの有無を確実に検出することができる。
赤外線センサ28a,28bとして、左右に隣接する2台の遊技機1A,1Bの遊技者の有無を夫々検出する少なくとも左右1対の赤外線センサ28a,28bを設けたので、本遊技機1や隣接遊技機1A,1Bの遊技者H,HA,HBに配慮した所望の制御を実現することが可能にある。
1対の赤外線センサ28a,28bは、開閉扉3の上端側部分に左右に向けて配置されたので、開閉扉3の上端側部分から左右の遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBの有無を夫々確実に検出できる。
次に、前記実施例を部分的に変更した形態について説明する。
[1]図9に示すように、1対の赤外線センサ28aA(左側は省略)は、開閉扉3の下部に左右に向けて配置されても良い。つまり、1対の赤外線センサ28aAは、前方に突出状に設けられた皿構造体6の左右両端部に、隣接遊技機1A,1Bの隣接遊技者HA,HBの胴体に送信部が向くように設けられても良い。同様に、1対のマイクロフォン29aA(左側は省略)は、下部に前方に向けて突出状に設けられた皿構造体6の左右両端部に設けられても良い。
このように、1対の赤外線センサ28aAが開閉扉3の下部に左右に向けて配置されたことにより、開閉扉3の下部から左右の遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBの有無を夫々確実に検出できる。
尚、本実施例とその変更形態において、1対の赤外線センサ28a,28bと1対のマイクロフォン29a,29bの設置箇所は、ほんの一例を示したに過ぎず、開閉扉3の上端側部分の突出部3dや下部の皿構造体6に限定する必要はなく、その各々の部品の機能を効果的に発揮するように、遊技機1の種々の箇所に設けても良い。
[2]自動音量調整制御手段38bは、隣接する左右一方の遊技機1A又は1Bの遊技者HA又はHBのみが検出された場合、左右一方側のスピーカ18a又は18bから出力する音量のみを設定音量以下の音量に低下させるようにしても良い。
次に、前記自動音量調整制御手段38bの機能を達成するために、画像・音声制御基板38が実行する、自動音量調整制御処理の音量調整制御処理について図10に基づいて説明する。
図10に示すように、画像・音声制御基板38における、音量調整制御処理(S13A)では、右側の赤外線センサ28aが右側の遊技機1Bの椅子に座った遊技者HBを検出か否かを判定し(S31)、S31;Yesの場合、右側のスピーカ18aの音量が予め設定された設定音量よりも大きいか否かを判定する(S32)。S32;Yesの場合、右側のスピーカ18aの音量を設定音量以下の音量に低下させて(S33)、S32;Noの場合、右側のスピーカ18aの音量を低下させずに、現在の音量を維持する(S34)。S31;Noの場合、S35に移行する。
次に、左側の赤外線センサ28bが左側の遊技機1Aの椅子に座った遊技者HAを検出か否かを判定し(S35)、S35;Yesの場合、左側のスピーカ18bの音量が予め設定された設定音量よりも大きいか否かを判定する(S36)。S36;Yesの場合、左側のスピーカ18bの音量を設定音量以下の音量に低下させて(S37)、S36;Noの場合、左側のスピーカ18bの音量を低下させずに、現在の音量を維持する(S38)。S35;Noの場合、リターンする。この後、画像・音声制御基板38は、音声駆動部18cを介してスピーカ18a,18bからその調整された音量で音声を出力する。尚、前記予め設定された設定音量とは、基準音量よりも低い音量であり、例えば、5段階で音量調整可能な場合、基準音量を「4」としたら、設定音量は「3」以下に設定される。
このように、自動音量調整制御手段38bは、隣接する左右一方の遊技機1A又は1Bの遊技者HA又はHBのみが検出された場合、左右一方側のスピーカ18a又は18bから出力する音量のみを設定音量以下の音量に低下させるので、本遊技機1の音量を全体的に低下させずに、左右一方の隣接遊技機1A又は1Bの遊技者HA又はHBに迷惑をかけることを防止することができる。
[3]自動音量調整制御手段38bは、マイクロフォン29a,29bと計測手段29c(音量検出手段29)で検出された音量から、隣接する遊技機1A,1Bから出力されている音声の音量が所定音量以上か否か判定し、肯定判定した場合に、音量を設定音量以下の音量に低下させることを禁止する。自動音量調整制御手段38bは、スピーカ18a,18bから音声を出力していないときに音量検出手段29で検出された音量から、隣接する遊技機1A,1Bから出力されている音声の音量が所定音量以上か否か判定する。
次に、前記自動音量調整制御手段38bの機能を達成するために、画像・音声制御基板38が実行する、自動音量調整制御処理について図11に基づいて説明するが、図11に示すS10Aの自動音量調整制御処理は、図6に示すS10の自動音量調整制御処理を部分的に変更したものであり、図6のステップと同じステップには同一のステップ番号を付して説明を省略する。
図11に示すように、自動音量調整制御処理(S10A)では、隣接遊技機1A,1Bの隣接遊技者HA,HBが少なくとも1人検出された場合、つまり、S12;Yesの場合、先ずは、音量検出処理を実行し(S40)、次に、音量調整制御処理を実行する(S13B)。
図12に示すように、音量検出処理(S40)では、先ず、本遊技機1のスピーカ18a,18bから音声が出力中か否か判定し(S41)、音声出力中の場合、つまり、S41;Yesの場合、リターンする。音声が出力されていない場合、つまり、S41;Noの場合、右側の隣接遊技機1Bの音量検出を実行する(S42)。右側の隣接遊技機1Bの音量検出では、本遊技機1の右側上端近傍部に設けられたマイクロフォン29aにより本遊技機1の右側の音量を検出し、その検出音量から音量計測手段29cにより右側に隣接する隣接遊技機1B周辺の音量を検出(推定)する。
次に、S42で検出された音量が予め設定された所定音量以上か否か判定し(S43)、右側の隣接遊技機1Bの出力音声が所定音量以上の場合、つまり、S43;Yesの場合、本遊技機1の右側のスピーカ18aの音量低下を禁止し(S44)、左側の隣接遊技機1Aの音量検出を実行する(S45)。右側の隣接遊技機1Bの音声出力が所定音量以下の場合、つまり、S43;Noの場合、S45に移行する。左側の隣接遊技機1Aの音量検出では、本遊技機1の左側上端近傍部に設けられたマイクロフォン29bにより本遊技機1の左側の音量を検出し、その検出音量から音量計測手段29cにより左側に隣接する隣接遊技機1A周辺の音量を検出(推定)する。
次に、S45で検出された音量が予め設定された所定音量以上が否か判定し(S46)、左側の隣接遊技機1Aの出力音声が所定音量以上の場合、つまり、S46;Yesの場合、左側のスピーカ18bの音量低下を禁止し(S47)、リターンする。左側の隣接遊技機1Aの音声出力が所定音量以下の場合、つまり、S46;Noの場合、そのままリターンする。尚、前記予め設定された所定音量とは、実験的又は計算的に求められた音量であって、本遊技機1のスピーカ18a,18bの音量を所定の量低下させた場合に、本遊技機1の遊技者Hが隣接遊技機1A,1Bの音量の大きさに対して不快に感じる程度の音量であり、例えば、隣接遊技機1A,1Bが、前記設定音量よりも大きな音量になっている場合に聴こえる音量である。
次に、図13に示すS13Bの音量調整制御処理について説明するが、S13Bの音量調整制御処理は、図10に示すS13Aの音量調整制御処理を部分的に変更したものであり、図10のステップと同じステップには同一のステップ番号を付して説明は省略する。
図13に示すように、S31;Yesの場合、S40の音量検出処理に基づいて、右側のスピーカ18aの音量低下が禁止か否かを判定し(S51);S51;Yesの場合、現在の音量を維持する(S34)。S51;Noの場合、S32に移行する。S35;Yesの場合、S40の音量検出処理に基づいて、左側のスピーカ18bの音量低下が禁止か否かを判定し(S52);S52;Yesの場合、現在の音量を維持する(S38)。S52;Noの場合、S37に移行する。
次に、図11の自動音量調整制御処理(S10A)の変更形態について説明する。
図14に示すS10Bの自動音量調整制御処理は、図11に示すS10Aの自動音量調整制御処理を部分的に変更したものであり、図11のステップと同じステップには同一のステップ番号を付して説明を省略する。
図14に示すように、自動音量調整制御処理(S10B)では、S12;Yesの場合、音量検出処理を実行する(S40A)。次に、S40Aの音量検出処理に基づいて、両方のスピーカ18a,18bの音量低下が禁止されているか否か判定し(S53)、音量低下が禁止されていない場合、つまり、S53;Noの場合、音量調整制御処理を実行する(S13)。音量検出処理に基づいてスピーカ18a,18bの音量低下が禁止された場合、つまり、S53;Yesの場合、リターンする。
次に、図15に示す音量検出処理(S40A)について説明するが、S40Aの音量検出処理は、図12に示すS40の音量検出処理を部分的に変更したものであり、図12のステップと同じステップには同一のステップ番号を付して説明を省略する。
図15に示すように、右側の隣接遊技機1Bの音量検出を実行した後に、右側の隣接遊技機1Bの音量が所定音量以上の場合、つまり、S54;Yesの場合、前記のS44の音量低下禁止の処理を省略して、左側の隣接遊技機1Aの音量検出を実行し(S45)、S46へ移行する。S54;Noの場合、リターンする。そして、左側の隣接遊技機1Aの音量が所定音量以上の場合、つまり、S46;Yesの場合、両方のスピーカ18a,18bの音量低下を禁止する(S47)。図12の音量検出処理では、左右に隣接する遊技機1A,1Bのうちの一方でも音量が所定音量以上の場合に、対応するスピーカ18a又は18bの音量低下を禁止するが、図13の音量検出処理では、左右両方に隣接する遊技機1A,1Bの音量が、両方とも所定音量以上の場合に、両方のスピーカ18a,18b音量低下禁止を禁止する。つまり、隣接遊技機1A,1Bのどちらか一方でも、出力されている音声の音量が所定音量以下の場合は、スピーカ18a,18bの音量低下を禁止しない。
尚、前記音量検出処理の変更形態として、図15において、S54;Yesの場合に、S47に移行し、左右両方のスピーカ18a,18bの音量低下を禁止し、S54;Noの場合に、リターンさせずに、S45に移行しても良い。この場合、左右に隣接する遊技機1A,1Bのうちの一方でも、音量が所定音量以上の場合に、本遊技機1の両方のスピーカ18a,18bの音量低下を禁止する。
このように、マイクロフォン29a,29bを有する音量検出手段29により音量を検出し、自動音量調整制御手段38bにより、音量検出手段29で検出された音量から、隣接する遊技機1A,1Bから出力されている音声の音量が所定音量以上か否か判定し、肯定判定した場合に、音量を設定音量以下の音量に低下させることを禁止するので、隣接遊技機1A,1Bが本遊技機1と同じ前記機能を有しない場合、隣接遊技機1A,1Bの音量が大き過ぎても、その音量は自動的に低下しないため、それを検知して本遊技機の音量を低下させることを禁止して、隣接遊技機1A,1Bの大音量の音声により、本遊技機1の遊技者Hが本遊技機1の音声を聞き取りにくくなって、本遊技機1の音響効果が低下することを防止することができる。
自動音量調整制御手段38bは、音声出力手段18から音声を出力していないときに音量検出手段29で検出された音量から、隣接する遊技機1A,1Bから出力されている音声の音量が所定音量以上か否か判定するので、隣接遊技機1A,1Bの音量を確実に検出し所定音量以上か否か判定することができる。
[5]1対の赤外線センサ28a,28bの検出対称に関して、遊技機1に隣接する遊技機1A,1Bの遊技者HA,HBの胴体を検出すると説明してきたが、特にこれに限定する必要はなく、遊技者HA,HBの胸部や脚部を検出可能な方向に1対の赤外線センサ28a,28bを遊技機1に取り付けるようにしても良い。
[6]モード設定ボタン26は、パチンコ遊技機1の内部に設けられても良い。
[7]その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能である。