JP2008154689A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者やホール従業員の手を煩わすことなく、各遊技者が音を聞きやすい最適状況に設定できる実用性と汎用性に優れた遊技機を提供する。
【解決手段】操作部を操作する遊技者の身体の特定部位の位置を検出する位置検出手段と、この位置検出手段によって特定された特定部位の位置に応じて、スピーカの向きを調整する指向制御手段と、前記位置検出手段により特定された前記特定部位の位置と、前記スピーカとの距離を検出する距離検出手段と、この距離検出手段により検出された距離に応じて、前記スピーカの音量を調整する音量制御手段とを備えるようにした。すなわち、赤外線センサやデジタルカメラなどの位置検出手段によって特定された遊技者の特定部位の位置と、距離検出手段により検出されたスピーカと特定部位の位置との距離に応じて、それぞれスピーカの向きと音量とを調整するようにした。
【選択図】図14

Description

本発明は、パチンコ遊技機やパチスロ遊技機などに代表される遊技機に関する。
従来のパチンコ遊技機やパチスロ遊技機では、遊技の進行に伴い様々な音楽や効果音などの音を再生している。また、遊技予告やリーチなどに際しては、遊技者に期待感を抱かせるインパクトのある音楽を流している。
これらの音は、通常、遊技機枠体に取付けられている左右2つのスピー力からステレオ音響として発せられる。しかし、遊技者によっては背格好などが異なってスピーカの向きが合っていないため、良質な音楽を楽しめなかったり、遊技を楽しむための音を聞き逃したりするおそれがあった。特に、遊技機が設置されている一般の遊技場内では、遊技場内に共通のBGMが流されていたり、館内放送などが随時行われたりするために、各遊技者が遊技機固有の出力音を快適に楽しむことは難しい環境にある。
このため、音響調整機能を備えた遊技機が提案されている。例えば、特許文献1(特開2003−190398号公報)には、スピーカの周縁にスピーカ音反射板を取付けると共に、遊技者やホール従業員の操作によって反射板の反射角度を外部から調節できるようにした遊技機が記載されている。
特開2003−190398号公報
しかしながら特許文献1に記載のような前記従来の遊技機では、遊技者が変わるたびにスピーカの向きを調整する必要があり、これは実際上非常に面倒である。また、遊技者によってはスピーカの向きを変えることが可能であることに気が付かない場合もあって、音響調整機構を運用する上でその実用性や汎用性に欠けるという問題があった。
本発明は前記従来の課題を解決するためになされたもので、遊技者やホール従業員の手を煩わすことなく、各遊技者が音を聞きやすい最適状況に常時設定することができ実用性と汎用性に優れた遊技機を提供することを目的とする。
(1)前記従来の課題を解決するためになされた本発明の遊技機は、遊技を進行させるために遊技者が操作する操作部と、遊技の進行に応じて出音するスピーカと、を備えた遊技機において、前記操作部を操作する前記遊技者の身体の特定部位の位置を検出する位置検出手段と、この位置検出手段によって特定された特定部位の位置に応じて、前記スピーカの向きを調整する指向制御手段と、前記位置検出手段により特定された前記特定部位の位置と、前記スピーカとの距離を検出する距離検出手段と、この距離検出手段により検出された距離に応じて、前記スピーカの音量を調整する音量制御手段と、を備えるように構成される。
(2)本発明の遊技機は、前記(1)において、前記位置検出手段は、前記遊技者の頭部位置を検出することにも特徴を有している。
(3)本発明の遊技機は、前記(2)において、遊技機設置空間の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段を備え、前記音量制御手段は、前記騒音レベル検出手段による検出結果に基づいて、前記スピーカからの出音音量を制御することにも特徴を有している。
本発明によれば、遊技者や遊技場従事者の手をわずらわすことなく、各遊技者が聞き易いように、最適な方向に最適な音量でスピーカから出音させることができるため、各遊技者が音を聞きやすい遊技環境に常時設定することができ、スピーカから出音される、遊技を楽しむために必要な音を聞き逃したりすることを可及的に防止することができる。
本実施形態の遊技機は、遊技を進行させるために遊技者が操作する操作部と、遊技の進行に応じて出音するスピーカと、を備えた遊技機において、前記操作部を操作する前記遊技者の身体の特定部位の位置を検出する位置検出手段と、この位置検出手段によって特定された特定部位の位置に応じて、前記スピーカの向きを調整する指向制御手段と、前記位置検出手段により特定された前記特定部位の位置と、前記スピーカとの距離を検出する距離検出手段と、この距離検出手段により検出された距離に応じて、前記スピーカの音量を調整する音量制御手段と、を備えている。
これによって、スピーカからの音響を遊技者にとって聞きやすい遊技環境に遊技機を常時設定することが可能となる。また、例えば指向性を有するスピーカを用いれば、遊技の予告音やリーチ時などの演出音を発生させる場合などにおいて、周囲の遊技客へは音響が漏れないように、その指向性と共に、左右のスピーカの音量を調整することも可能となり、各遊技者は周囲からの音などに影響受けることなく遊技に集中することができるようになる。
遊技機は、パチンコ遊技機やパチスロ遊技機、あるいはその他の汎用ゲーム機などであっても構わないが、本実施形態では、例えば、遊技球が転動される遊技盤と、この遊技盤の背後に配設された演出画像表示領域を有する液晶表示装置を備えたパチンコ遊技機として説明する。
スピーカは、遊技の進行に応じて出音するための音源であり、遊技機上部などの左右に設けられ、ステレオ音やモノラル音を発生させることができる装置である。左右一対のスピーカには、そのスピーカ面を傾斜させてそれぞれ所定の角度に設定され、指向制御手段により制御されるスピーカ駆動部をスピーカ毎に設けることができる。このスピーカ駆動部はサーボモータなどで構成され、遊技機を管理する主制御回路の音声制御回路(指向制御手段を兼ねる)などを介して制御することができる。また、スピーカを左右一対のみならず、複数個配設し、各スピーカからの出音タイミングをわずかにずらすことによって、音に指向性を付与する技術を採用することもできる。
位置検出手段は、前記操作部を操作する前記遊技者の身体の特定部位の位置を検出するための遊技者の体温を検知する赤外線センサや、超音波発生素子と対に配置される超音波センサ、赤外線カメラ、デジタルカメラなどの撮像装置であって、遊技機の前面側などに配置される。
指向制御手段は、この位置検出手段によって特定された特定部位の位置に応じて、前記スピーカを傾動させるスピーカ駆動部などを制御して、左右一対のスピーカや、遊技機に固定配置されたスピーカ周囲に設けた音響反射板の向きなどをそれぞれ調整する機能を有している。なお、この指向制御手段は前記主制御回路などの機能の一環として実装することができる。
距離検出手段は、前記位置検出手段により特定された前記特定部位の位置と前記スピーカとの距離を検出するための手段であって、前記主制御回路にその機能を担わせることもできる。なお、距離検出手段を前記位置検出手段と独立に構成する場合には、前記赤外線センサや、超音波センサなどを用いることができる。さらに、距離検出手段を前記位置検出手段のものと兼用することも可能である。
音量制御手段は、前記距離検出手段により検出されたスピーカと遊技者の特定部位との距離に応じて、スピーカを制御してその音量を調整するためのデバイスであって、前記主制御回路にその機能を担わせることができる。
本実施形態の遊技機は、前記位置検出手段は、前記遊技者の頭部位置を検出するようにしている。すなわち、遊技者の耳近傍を特定部位とすることにより、遊技者が音をより聴きやすくしている。しかも、遊技者の頭部は、動きの激しい腕や手、あるいは遊技盤から遠い位置にある脚などの部位に較べて、位置検出手段における認識効率をより高くできるので、スピーカ調整の信頼性と適合性をさらに向上させ、快適な遊技環境の設定が容易となる。
本実施形態の遊技機では、遊技機設置空間の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段を備え、前記音量制御手段は、前記騒音レベル検出手段による検出結果に基づいて、前記スピーカからの出音音量を制御することができる。これによって、その遊技時点における騒音レベルの高低に対応して、スピーカの音量が調整され、遊技者は、いつでも明瞭な音響をさらに快適に楽しむことができる。
騒音レベル検出手段は、遊技機の前面に配置された左右一対もしくは単独の集音マイクや音響センサなどである。このセンサ信号などがインターフェースを介して遊技機の主制御回路にそれぞれ入力され、取得された音響強度や波長位相差などのデータに基づいて、遊技機からみた騒音音源などへの方向などが算出されるようになっている。
以下、本発明に好適な実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下において説明する実施形態においては、本発明に係る遊技機に好適な実施形態として、本発明を、パチンコホールなどの遊技場に多数設置されたパチンコ遊技機のそれぞれに適用した場合としている。
[遊技機の構成]
遊技機の概観について図1〜図4を用いて説明する。図1は本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す斜視図、図2は同パチンコ遊技機10の概観を示す分解斜視図である。また、図3は電飾ユニットの説明図、図4は本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す正面図である。
パチンコ遊技機は、パチンコホール内において、島と呼ばれる遊技設備に複数台配設されており、図1及び図2に示すように、各パチンコ遊技機10は、前面に開口12aが形成された本体枠12と、その本体枠12における開口12aの内部に配設される各種の部品と、本体枠12の前方に開閉自在に軸着された扉11とから構成されている。この扉11は、図1に示すように、開口12aを前面から閉鎖するためのものであり、通常閉鎖した状態で遊技が行われる。また、本体枠12の前面には、上皿20、下皿22、操作部となる発射ハンドル26等が配設されている。
本体枠12の開口12a内部には、画像を表示する表示手段としての液晶表示装置32と、スペーサー31、遊技盤14等が配設されている。なお、遊技盤14、スペーサー31、液晶表示装置32以外の各種の部品(図示せず)については、理解を容易にするために説明を省略する。
遊技盤14は、その全部が透過性を有する板形状の樹脂(透過性を有する部材)によって形成されている。この透過性を有する部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂など各種の材質が該当する。また、遊技盤14は、その前面側に、発射された遊技球が転動可能な遊技領域15を有している。この遊技領域15は、ガイドレール30に囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。また、遊技盤14における遊技領域15には複数の障害釘13が打ちこまれている。
遊技に関する演出画像を表示する表示手段の一例である液晶表示装置32は、スペーサー31を挟んで、遊技盤14の背後に設けられている。すなわち、液晶表示装置32は、遊技盤14の透過性を有する部材の背後に配置されている。この液晶表示装置32は、遊技に関する画像の表示を可能とする表示領域32aを有している。この表示領域32aは、遊技盤14の全部又は一部に、スペーサー31を挟んで、背面側から重なるように配設される。具体的には、液晶表示装置32は、その表示領域32aが遊技領域15の全部又は一部と、遊技領域外域16の全部又は一部とに重なるように遊技盤14の後方に配設される。この液晶表示装置32における表示領域32aには、演出用の演出画像、装飾用の装飾画像等、各種の画像が表示される。
また、本実施形態において、遊技盤14における透過性領域の背後に液晶表示装置32などの表示手段を設けることにより、例えば、障害釘の植設領域や役物、装飾部材といった遊技部材を設ける領域を大きくし、レイアウトの自由度も更に大きくすることが可能である。
スペーサー31は、遊技盤14の後方(背面側)に配設されるとともに、液晶表示装置32の前方(前面側)に配設される。つまり、スペーサー31は、遊技盤14と液晶表示装置32によって挟持される。このスペーサー31は、透過性を有した材料で形成されており、中央に大きな貫通穴31aが設けられている。貫通穴31aには、電飾ユニット53が設けられている。
また、遊技盤14上部には、左右一対のスピーカ46L、46Rが設けられており、遊技の進行に応じた効果音や楽音、さらには必要に応じて音声情報などが出力されるようになっている。
これらスピーカ46L、46Rは、図14に示すように、それぞれのスピーカの指向性を制御するためのスピーカ駆動部46K(図5参照)を介して取付けられている。図14は遊技態様の説明図であり、図においては省略したが、このスピーカ駆動部46Kは、サーボモータなどにより回転する回転台座を備えており、その回転台座上にスピーカが搭載され、出音方向が調整自在になっている。
なお、このスピーカ駆動部46Kは後述する副制御回路200に設けられた音量制御手段となる音声制御回路230を介して制御されるようになっている。
また、図4に示すように、スピーカ46L、46Rの間には、騒音レベル検出手段を構成する集音マイク27L、27Rと、位置検出手段や距離検出手段を構成する赤外線センサ28a,28bが配置されている。なお、このような赤外線センサに代えて赤外線カメラやデジタルカメラ、音波発振部を備えた音波センサなどを位置検出手段や距離検出手段として用いることもできる。
集音マイク27L、27Rは、副制御回路200の騒音レベル検出回路27に、赤外線センサ28a、28bは副制御回路200の位置距離検出回路28にそれぞれ接続されており、各センサ信号などのデータの解析処理が副制御回路200でなされるようになっている(図5参照)。
ここで、前記スペーサー31の貫通穴31aに取付けられた電飾ユニット53に設けられた特別図柄表示器33、普通図柄表示器35、特別図柄保留ランプ34a〜34d及び普通図柄保留ランプ50a〜50dについて説明する。図3は、電飾ユニット53の拡大図である。
図3に示すように、表示器ケース37に収容される特別図柄表示器33は、7セグメントLED41で構成されている。この7セグメントLED41は、所定の特別図柄の変動表示開始条件の成立により、点灯・消灯を繰り返す。7セグメントLED41の点灯・消灯によって、"0"から"9"までの10個の数字図柄が、特別図柄として変動表示される。
本実施形態においては、パチンコ遊技機10の遊技状態は、大別して一般遊技状態(大当たりの抽選を行いながら遊技球を消費する、所謂遊技客に不利な状態)と大当たり遊技状態(遊技客にとって短時間で大量の遊技球の獲得が期待できる、所謂遊技客にとって有利な状態)に分かれる。さらに、後述の特別図柄制御処理において抽選された、前記特別図柄表示器33に変動停止表示される特定の数字図柄により、15R確変大当たり遊技状態、2R確変大当たり遊技状態または15R通常大当たり遊技状態の、3種類の大当たり遊技状態が決定する。そして、それぞれの大当たり遊技状態が終了後、前記一般遊技状態も、確変モードまたは時短モードと異なる状態の一般遊技状態へ移行する。
つまり、前記特別図柄として、特定の数字図柄(例えば、"7"の数字図柄)が停止表示された場合は、一般遊技状態から遊技者に有利なラウンドゲームを最大15回継続して行われる15R確変大当たり遊技状態に移行する。また、特定の数字図柄(例えば、"3"の数字図柄)が停止表示された場合は、一般遊技状態から遊技者に有利なラウンドゲームを最大2回継続して行われる2R確変大当たり遊技状態に移行する。そして、大当たり遊技状態の終了後は、大当たり遊技状態に移行する確率が通常より高い一般遊技状態である確変モードに移行する。特定の数字図柄(例えば、"5"の数字図柄)が停止表示された場合は、一般遊技状態から遊技者に有利なラウンドゲームを最大15回継続して行われる15R通常大当たり遊技状態に移行する。そして、大当たり遊技状態の終了後は、一般遊技状態である時短モードに移行する。この時短モードは、前記特別図柄の変動回数(例えば100回)を消化すると、一般遊技状態である通常モード(パチンコ遊技機10において最も基本的な一般遊技状態)に移行する。
一方、特別図柄として、特定の数字図柄以外の数字図柄(例えば、"3"、"5"、または"7"以外の数字図柄)が停止表示された場合は、基本的に一般遊技状態は移行しない。但し、詳細は後述の特別図柄制御処理で説明するが、一般遊技状態が時短モードの場合は、特別図柄の変動回数が所定の変動回数(例えば100回)に達したと判断すると、一般遊技状態を時短モードから通常モードへ移行する。以上のように、特別図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって遊技状態が移行又は維持されるゲームを「特別図柄ゲーム」という。
表示器ケース37の左右の両側には、特別図柄保留ランプ34a〜34dが設けられている。この特別図柄保留ランプ34a〜34dは、点灯又は消灯によって保留されている特別図柄の変動表示の実行回数(所謂、「特別図柄の保留球数」)を表示する。
特別図柄表示器33の右側には、普通図柄表示器35が設けられている。普通図柄表示器35は、2つの表示用ランプ(図示せず)で構成されており、これら表示用ランプが交互に点灯・消灯を繰り返すことによって、例えば"○"、"×"等の記号が普通図柄として変動表示される。
表示器ケース37の下側には、普通図柄保留ランプ50a〜50dが設けられている。この普通図柄保留ランプ50a〜50dは、後述するように、点灯又は消灯によって保留されている普通図柄の変動表示の実行回数(所謂、「普通図柄の保留球数」)を表示する。
図1及び図2を参照しながらパチンコ遊技機10の概観の説明を続ける。遊技盤14の透過性領域の外側には、発光表示手段としての装飾ランプ133a、133bが配設されており、遊技状態に合わせた所定の発光態様の表示を行う。
扉11には、透過性を有する保護板19が配設されている。この保護板19は、扉11が閉鎖された状態で遊技盤14の前面に対面するように配設されている。
操作部となる発射ハンドル26は本体枠12に対して回動自在に設けられている。また、発射ハンドル26の裏側には、駆動装置である発射ソレノイド(図示せず)が設けられている。さらに、発射ハンドル26の周縁部には、タッチセンサ(図示せず)が設けられている。このタッチセンサが遊技者により触接されたときには、遊技者により発射ハンドル26が把持されたと検知される。発射ハンドル26が遊技者によって把持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ソレノイドに電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射され、遊技が進められる。このように、遊技者は発射ハンドル26を把持してはじめて遊技を行うことができる。
また、遊技盤14の後方(背面側)に配設されている液晶表示装置32の表示領域32aでは、前述した特別図柄表示器33において表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。
例えば、特別図柄表示器33で表示される特別図柄の変動表示中においては、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、一列の図柄列に数字や記号等からなる装飾図柄(演出用の識別情報でもある。例えば、"0"から"9"までの数字)が変動表示される。また、特別図柄表示器33において変動表示されていた特別図柄が停止表示されるとともに、液晶表示装置32の表示領域32aでも演出用の装飾図柄が停止表示される。
また、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、大当たりであることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。具体的には、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される演出用の装飾図柄の組合せが特定の表示態様(例えば、"1"から"9"のいずれかが全て揃った状態で停止表示される態様)となる。
この演出用の装飾図柄の組合せとして、特定の"奇数"の数字図柄が全て揃った状態で停止表示された場合(例えば、"111"〜"999" の数字図柄)は、一般遊技状態から遊技者に有利なラウンドゲームを最大15回継続して行われる15R確変大当たり遊技状態に移行する。この場合は、前記特別図柄表示器33に表示される特定図柄は"7"である。また、特定の数字図柄が連番で停止表示された場合(例えば、"1""2""3"の数字図柄)は、一般遊技状態から遊技者に有利なラウンドゲームを最大2回継続して行われる2R確変大当たり遊技状態に移行する。この場合は、前記特別図柄表示器33に表示される特定図柄は"3"である。さらに、特定の"偶数"の数字図柄が全て揃った状態で停止表示された場合(例えば、"222"〜"888" の数字図柄)は、一般遊技状態から遊技者に有利なラウンドゲームを最大15回継続して行われる15R通常大当たり遊技状態に移行する。この場合は、前記特別図柄表示器33に表示される特定図柄は"5"である。このように、前述した、特別図柄表示器33に停止表示される特定図柄に対応した装飾図柄の組み合わせが、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて停止表示される。
このように、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される演出用の装飾図柄の組合せが特定の表示態様となった場合には、更に、「大当たり!!」などの文字画像とともに、喜んでいるキャラクタ画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。そして、本実施形態では、上述した画像などによる演出と共に、前述したスピーカ46L,46Rから所定の効果音や楽音、音声などが出力されるのである。
なお、本発明における遊技は、始動口25に遊技球が入球したことを契機に、遊技者にとって有利な遊技へ移行するか否かの抽選が行われ、特別図柄表示器33において識別図柄の変動表示が行われ、液晶表示装置32において演出としての装飾図柄の変動表示、及びこれに伴う演出表示が行われる遊技である。
次に、図4を用いて、パチンコ遊技機10の概観について、さらに説明を加える。なお、図4を用いたパチンコ遊技機10の概観の説明では、図1及び図2を用いたパチンコ遊技機10の概観の説明と重複する部分を省略することがある。また、図4においては、遊技盤14に打ち込まれている複数の障害釘13の記載を省略している。
図4に示すように、遊技盤14には、2つのガイドレール30(30a及び30b)、障害物55、57、通過ゲート54、始動口25、大入賞口39、が設けられている。なお、遊技盤14の上部では、特別図柄表示器33、普通図柄表示器35等の電飾ユニット53(図3参照)が視認可能となっている。
遊技盤14の上部には障害物55が設けられ、遊技盤14の略中央には障害物57が設けられている。この障害物57下部には、始動口25が設けられている。
遊技盤14の左側に設けられている2つのガイドレール30は、遊技領域15を区画(画定)する外レール30aと、その外レール30aの内側に配設された内レール30bとから構成される。発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて、遊技盤14の上部に移動し、電飾ユニット53上を通過して、前述した複数の障害釘13(図2参照)、遊技盤14上に設けられた障害物55、57等との衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって流下する。
前記始動口25に遊技球が入賞した場合には、特別図柄表示器33による特別図柄の変動表示が開始される。また、特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口25へ入賞した場合には、変動表示中の特別図柄が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入賞に基づく特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた特別図柄が停止表示された後に、保留されていた特別図柄の変動表示が開始される。つまり、前記電飾ユニット53に設けられた、特別図柄保留ランプ34a〜34d(図3参照)は、保留された特別図柄の変動表示の実行回数に対応して、左から順番に点灯され、特別図柄の変動表示が一旦停止表示され、次の保留されていた特別図柄の変動表示が開始されると、それに対応した特別図柄保留ランプは消灯される。なお、特別図柄の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回(個)を上限として特別図柄の変動表示は保留される。
また、液晶表示装置32の表示領域32aにおいても、前述した始動口25に遊技球が入賞した場合には、前記特別図柄の変動表示の開始にあわせて、演出用の装飾図柄の変動表示が開始される。また、特別図柄に関する変動表示中に遊技球が始動口25へ入賞した場合には、変動表示中の演出用の識別情報が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入賞に基づく演出用の装飾図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた演出用の装飾図柄が停止表示された場合には、保留されていた演出用の装飾図柄の変動表示が開始される。
なお、本実施形態においては、始動口25に遊技球が入賞したこと等を、所定の特別図柄の変動表示開始条件又は所定の演出用の装飾図柄の変動表示開始条件としたが、これに限らず、別の態様であってもよい。
遊技盤14の略中央の左側には通過ゲート54が設けられている。この通過ゲート54には、後述する通過球センサ114(図5参照)が設けられている。通過球センサ114は、遊技球が通過ゲート54を通過したことを検出する。そして、通過球センサ114によって遊技球の通過が検出されたときには、普通図柄表示器35において普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間が経過した後、普通図柄の変動表示が停止する。前述したように、この普通図柄は、"○"、"×"等の記号である。
この普通図柄が所定の図柄、例えば"○"として停止表示されたときには、始動口25の左右の両側に設けられている羽根部材(所謂、普通電動役物)23が閉鎖状態から開放状態となり、始動口25に遊技球が入りやすくなる。また、羽根部材23を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、羽根部材23を閉鎖状態として、始動口25に遊技球が入りにくくなるようにする。以上のように、普通図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって羽根部材23の開放・閉鎖状態が異なってくるゲームを「普通図柄ゲーム」という。
また、特別図柄の変動表示と同じように、普通図柄の変動表示中において通過ゲート54を遊技球が通過した場合には、変動表示中の普通図柄が停止表示されるまで、通過ゲート54への遊技球の通過に基づく普通図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。つまり、前記電飾ユニット53に設けられた、普通図柄保留ランプ50a〜50d(図3参照)は、保留された普通図柄の変動表示の実行回数に対応して、左から順番に点灯され、変動が停止表示されると、次の保留されていた普通図柄の変動表示が開始され、それに対応した普通図柄保留ランプは消灯される。なお、普通図柄の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回(個)を上限として保留される。
大入賞口39には、その前面側(前方)に開閉自在なシャッタ40が設けられている。このシャッタ40は、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示され、遊技状態が前記の大当たり遊技状態(つまり、15R確変大当たり、2R確変大当たりおよび15R通常大当たり状態)に移行された場合は、遊技球を受け入れやすい開放状態となるように駆動される。その結果、大入賞口39は、遊技球を受け入れやすい開放状態となる。
一方、シャッタ40の背面側(後方)に設けられた大入賞口39には、V・カウントセンサ102(図5参照)を有する特定領域(図示せず)と、カウントセンサ104(図5参照)を有する一般領域(図示せず)とがあり、それらの領域を遊技球が所定個数(例えば10個)通過するか、又は、所定時間(例えば30秒)が経過するまでシャッタ40が開放状態に駆動される。そして、開放状態において大入賞口39への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、シャッタ40は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態になるように駆動される。その結果、大入賞口39は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態となる。
なお、大入賞口39が遊技球を受け入れやすい状態となっている開放状態から大入賞口39が遊技球を受け入れ難い状態となっている閉鎖状態までの遊技をラウンドゲームという。したがって、シャッタ40は、ラウンドゲーム時に開放し、各ラウンドゲーム間では閉鎖することになる。また、ラウンドゲームは、"1"ラウンド、"2"ラウンド等のラウンド数として計数されるため、ラウンドゲームの1回目を第1ラウンド、2回目を第2ラウンドと呼称する場合がある。
続いて、開放状態から閉鎖状態に駆動されたシャッタ40は、開放状態において大入賞口39に受け入れられた遊技球がV・カウントセンサ102を通過したことを条件に、再度開放状態に駆動される。つまり、シャッタ40の開放状態において大入賞口39に受け入れられた遊技球がV・カウントセンサ102を通過したことを条件に、次のラウンドゲームへ継続して進むことができる。なお、第1ラウンドのラウンドゲームから、次のラウンドゲームに継続して進むことができない(最終の)ラウンドゲームが終了するまでの遊技を大当たり遊技状態という。すなわち、大当たり遊技状態は遊技者にとって有利な遊技状態である。
また、前述した始動口25、一般入賞口56a〜56d、大入賞口39における特定領域及び一般領域に遊技球が入賞又は通過したときには、それぞれの入賞口の種類に応じて予め設定されている数の遊技球が上皿20又は下皿22に払い出される。
ここで、本実施形態においては、役物の一例として、大入賞口39の役物が記載されているが、本発明はこれに限定されず、遊技盤上に2つ以上のいかなる数の役物が設けられてもよい。
また、本実施形態では、大当たり遊技状態の実行中において、最初のラウンド数から最もラウンドゲームが継続された場合の最後のラウンドゲームまでのラウンド数(最大継続ラウンド数)は、15ラウンドまたは2ラウンドである。なお、大当たり遊技状態の実行中における最大継続ラウンド数は限定されるものではない。例えば、最大継続ラウンド数は、ラウンド数抽選手段(後述するメインCPU66を含む主制御回路60(図5参照))による抽選により、"1"ラウンドから"15"ラウンドまでの間から選択されるなど、任意のラウンド数であってもよい。
なお、本実施形態において、画像を表示する部分として液晶ディスプレイパネルからなる液晶表示装置32を採用したが、これに限らず、他の態様であってもよく、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)を含むブラウン管、ドットLED、セグメントLED、EL(Electronic Luminescent)、プラズマ等からなるものであってもよい。また、本実施形態においては、遊技盤14を透光性を有するものとして、その背後に液晶表示装置32を配設したものとしたが、例えば遊技盤14の正面略中央に埋設した構成とするなど、遊技者により視認可能な位置であれば、液晶表示装置32は何処の位置に設けてもよい。また、本実施形態においては、液晶表示装置32とは別に特別図柄表示器33および普通図柄表示器35を備えるように構成したが、これに限らず、液晶表示装置32に特別図柄及び普通図柄を変動表示させるように構成してもよい。また、変動表示手段として液晶表示装置32を採用したが、これに限らず、別の態様であってもよく、例えば、ドラム、ベルト、リーフ等を変動表示手段として採用してもよい。
[遊技機の電気的構成]
本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路について図5を用いて説明する。図5は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路を示すブロック図である。
本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路は、主に、遊技制御手段としての主制御回路60と、演出制御手段としての副制御回路200とから構成される。主制御回路60は、遊技の制御を行うものであり、副制御回路200は、遊技の進行に応じた演出の制御(例えば、画像表示制御、音量制御などの音声制御、装飾ランプ制御等)を行うものである。
主制御回路60は、図5に示すように、制御手段であるメインCPU66、メインROM(読み出し専用メモリ)68、メインRAM(読み書き可能メモリ)70を備えている。この主制御回路60は、遊技の進行を制御する。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70等が接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU66は、例えば、特別遊技実行手段や抽選手段として機能するなど、後述する各種の手段として機能することとなる。
メインROM68には、メインCPU66によりパチンコ遊技機10の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり判定テーブル(図6参照)等の各種のテーブルが記憶されている。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。
また、この主制御回路60は、所定の周波数のクロックパルスを生成するリセット用クロックパルス発生回路62、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。また、これらのリセット用クロックパルス発生回路62、初期リセット回路64、シリアル通信用IC72は、メインCPU66に接続されている。なお、このリセット用クロックパルス発生回路62は、後述するシステムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生する。尚、このシリアル通信用IC72は、各種のコマンドを副制御回路200(副制御回路200に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
また、主制御回路60には、各種の装置が接続されており、例えば、図5に示すように、V・カウントセンサ102、カウントセンサ104、一般入賞球センサ106、108、110、112、通過球センサ114、始動入賞球センサ116、普通電動役物ソレノイド118、大入賞口ソレノイド120、シーソーソレノイド122、バックアップクリアスイッチ124が接続されている。
V・カウントセンサ102は、大入賞口39における特定領域に設けられている。このV・カウントセンサ102は、大入賞口39における特定領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
カウントセンサ104は、大入賞口39における特定領域とは異なる一般領域に設けられている。このカウントセンサ104は、大入賞口39における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
一般入賞球センサ106、108、110、112は、一般入賞口56a〜56dにそれぞれ設けられている。この一般入賞球センサ106、108、110、112は、各一般入賞口56a〜56dへ遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
通過球センサ114は、通過ゲート54に設けられている。この通過球センサ114は、通過ゲート54を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
遊技球検出手段である始動入賞球センサ116は、始動口25に設けられている。始動入賞球センサ116は、始動口25に遊技球が入賞したことを検出して、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
普通電動役物ソレノイド118は、リンク部材(図示せず)を介して羽根部材23に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、羽根部材23を開放状態または閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド120は、図4に示すシャッタ40に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シャッタ40を駆動させ、大入賞口39を開放状態又は閉鎖状態とする。
シーソーソレノイド122は、板形状でシャッタ40内部に設けられているシーソー(図示せず)に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シーソーを変位させ、そのシーソーの傾斜を変更する。このシーソーが傾斜された結果、特定領域を通過しやすくなるように又は一般領域を通過しやすくなるように切り替えることとなる。
バックアップクリアスイッチ124は、パチンコ遊技機10に内蔵されており、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする機能を有する。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行う払出装置128、遊技球の発射を行なう発射装置130、カードユニット150が接続されている。
この払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射装置130に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行う。
また、発射装置130には、前述した発射ソレノイド、タッチセンサ等の遊技球を発射させるための装置が備えられている。発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ソレノイドに電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が発射ソレノイドにより遊技盤14に順次発射される。
さらに、主制御回路60には、ランプ制御回路76が接続されており、このランプ制御回路76は、メインCPU66からの指示に従い、特別図柄保留ランプ34a〜34d、普通図柄保留ランプ50a〜50d、特別図柄表示器33(7セグメントLED41)、普通図柄表示器35(表示用ランプ)等を制御する。
一方、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46から発生させる音声に関する音量制御、装飾ランプ133a、133bの制御等を行う。
なお、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路200に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路200は、可変表示制御手段、音声制御手段としてのサブCPU206、記憶手段としてのプログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御回路250、スピーカ46から発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、装飾ランプなどのランプ133a、133bの制御を行うランプ制御回路240から構成されている。副制御回路200は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
副制御回路200にはスピーカ46L、46Rの音量やそれぞれに設けられたスピーカ駆動部46Kを制御するための音声制御回路230が配置されている。音声制御回路230は、位置距離検出回路28及び騒音レベル検出回路27と連携して、スピーカ46L、46Rやスピーカ駆動部46Kを制御する音量制御手段として機能するようになっている。
すなわち、音声制御回路230は、サブCPU206から供給される音声発生命令に応じて、スピーカ46から音声を発生させるものであり、前記位置距離検出回路28や騒音レベル検出回路27の指令に基づいて左右のスピーカ46L、46R及びそれぞれに配置されたスピーカ駆動部46Kを制御するスピーカ音源の調整機能も有している。
位置距離検出回路28には、左右一対の赤外線センサ28a、28bやデジタルカメラなどが接続される。この取得されたセンサ信号や画像データなどを画像認識処理により解析することによって、遊技者の頭部を特定部位として判定し、その位置と距離を検出できるようになっている。ここでは、特定部位の検出しやすいように頭部を特定部位としたが、検出精度によっては、遊技者の左右の耳の位置を特定部位として検出することも可能である。なお、副制御回路200に設けられる位置距離検出回路28は、位置検出手段として機能させる位置検出回路と、距離検出手段として機能させる距離検出回路としてそれぞれ個別に配置するようにしてもよい。
騒音レベル検出回路27は集音マイク27L、27R(図4)からの出力を受信して、遊技場内における遊技機周囲の騒音レベルの状況を検出する。こうして、音声制御回路230では、この左右両方向の騒音レベルに基づいて、スピーカ46L,46Rやスピーカ駆動部46Kを制御する。例えば、遊技機右方向の騒音レベルが高い場合には、これに対抗するようにスピーカ46Rの音量をスピーカ46Lの音量より高めたり、双方のスピーカ駆動部46Kを介してスピーカ音声発信の指向性を右方向側に強めたりするような音量音声の制御がなされる。
したがって、常に遊技者に最適な音量が維持可能となり、遊技場内の騒音にかかわらず、遊技者は必要な音による演出を楽しむことができるとともに、必要な音声ガイドなどを聞き逃したりするおそれがなくなる。
サブCPU206には、プログラムROM208、ワークRAM210等が接続されている。サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、後述するように、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。サブCPU206は、後述する各種の手段として機能することとなる。
プログラムROM208には、サブCPU206によりパチンコ遊技機10の特別図柄の変動表示に関連して実行される液晶表示装置32の画像表示に伴う複数種類の演出画像データや、大当たり遊技中のラウンドゲームに関連して実行される複数種類の演出画像データが記憶されており、その他には、リーチ演出の表示期間を定めたリーチ時間テーブル等各種のテーブルも記憶されている。
さらに、プログラムROM208には、位置距離検出回路28において遊技者の特定部位やその位置、距離を判定するための画像データなどの認識プログラムや基本設定データが格納されている。これらのプログラムは、スピーカ46やスピーカ駆動部46Kを制御する音声制御回路230などを介して所定のタイミングで呼び出され、サブCPU206でその実行処理がなされるようになっている。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、リーチ演出時間を制御するためのタイマ変数、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等、各種の変数等が位置付けられている。
表示制御回路250は、サブCPU206から供給される、特別図柄の変動表示に関連して実行される演出表示の進行に伴う複数種類の演出パターンや、大当たり遊技中のラウンドゲームに関連して実行される複数種類の演出パターン等の演出画像データ等を、液晶表示装置32に画像を表示させる制御を行うものである。
ランプ制御回路240は、サブCPU206から供給されるプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、装飾ランプ133a、133bの発光制御を行うものである。
なお、本実施形態においては、パチンコ遊技機10の制御回路において、遊技制御手段としての主制御回路60と、演出制御手段としての副制御回路200を別々に構成しているが、主制御回路60と副制御回路200とを同じ基板で構成してもかまわない。
なお、本実施形態においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段として、主制御回路60ではメインROM68を、副制御回路200ではプログラムROM208を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に、プログラム、テーブル等が記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、主制御回路60ではメインRAM70、副制御回路200ではワークRAM210等に記録されるものでもよい。なお、本実施形態においては、メインCPU66の一時記憶領域としてメインRAM70を、サブCPU206の一時記憶領域としてワークRAM210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
[遊技機の動作]
本実施形態では、遊技状態は大別して一般遊技状態(大当たりの抽選を行いながら遊技球を消費する、所謂遊技客に不利な状態)と大当たり遊技状態(遊技客にとって短時間で大量の遊技球の獲得が期待できる、所謂遊技客にとって有利な状態)に分かれる。さらに一般遊技状態においても、通常モード、確変モード、時短モードと3つの遊技状態が設けられている。以下に、パチンコ遊技機10で実行される処理を図7〜図13に示す。
[メイン処理]
最初に、図7に示すように、RAMアクセス許可、バックアップ復帰処理、作業領域を初期化等の初期設定処理を実行する(ステップS11)。そして、詳しくは図9を用いて後述するが、特別図柄ゲームの進行、液晶表示装置32、特別図柄表示器33に表示される特別図柄、装飾図柄に関する特別図柄制御処理を実行する(ステップS12)。そして、詳しくは、図11を用いて後述するが、普通図柄ゲームの進行、普通図柄表示器35に表示される普通図柄に関する普通図柄制御処理を実行する(ステップS13)。このように、メイン処理においては、ステップS11の初期設定処理が終了した後、ステップS12及びステップS13の処理を繰り返し実行することとなる。
[システムタイマ割込処理]
また、メインCPU66は、メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、システムタイマ割込処理を実行する場合がある。リセット用クロックパルス発生回路62から所定の周期(例えば2ミリ秒)毎に発生されるクロックパルスに応じて、以下のシステムタイマ割込処理を実行する。このシステムタイマ割込処理について図8を用いて説明する。
最初に、図8に示すように、メインCPU66は、大当たり抽選用乱数値等の各抽選値を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS21)。そして、メインCPU66は、始動口25等への遊技球の入賞を検知する入力検出処理を実行する(ステップS22)。この処理においては、メインCPU66は、各種の入賞口に遊技球が入賞したことを条件として、遊技球を払出す(賞球する)旨のデータをメインRAM70の所定領域に記憶することとなる。そして、主制御回路60と副制御回路200との同期をとるための待ち時間タイマ、大当たりが発生した際に開放する大入賞口39の開放時間を計測するための大入賞口開放タイマ等、各種のタイマの更新処理を実行する(ステップS23)。そして、各種の変数に基づいて駆動制御するための信号をソレノイド、モータ等に供給するために、出力処理を実行する(ステップS24)。この処理が終了した場合には、ステップS25に処理を移す。
ステップS25においては、コマンド出力処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、各種のコマンドを副制御回路200に供給する。これらの各種のコマンドとしては、具体的には、デモ表示コマンド、導出表示される特別図柄の種類を示す導出図柄指定コマンド等が含まれる。この処理が終了した場合には、ステップS26に処理を移す。
そして、ステップS26の処理において、メインCPU66は、払出装置128に賞球を行わせるための賞球制御コマンドを払出・発射制御回路126へ送信する等の払出処理を実行する。具体的には、メインCPU66は、各種の入賞口に遊技球が入賞することで予め設定された所定数の賞球払出を行うための賞球制御コマンドを払出・発射制御回路126へ供給する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了し、割込発生前のアドレスへ復帰し、メイン処理を実行させる。
[特別図柄制御処理]
図7のステップS12において実行される特別図柄制御処理について図9を用いて説明する。
最初に、ステップS31の処理において、メインCPU66は、特別図柄制御フラグをロードする。この処理において、メインCPU66は、特別図柄制御フラグを読み出しステップS32に処理を移す。
ステップS32においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(00)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(00)でない場合には、ステップS34に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(00)の場合には、ステップS33へ処理を移し、特別図柄記憶チェック処理を行う。この特別図柄記憶チェック処理では、詳細は後述するが、特別図柄の保留個数を調べ、保留個数がある場合に、"大当たり"の抽選、特別図柄の変動開始、特別図柄変動タイマのセット等を行い、特別図柄制御フラグに次のステップの処理要求である(01)をセットして処理を終了する。
ステップS34においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(01)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(01)でない場合には、ステップS40に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(01)の場合には、特別図柄変動時間監視処理を行う。すなわち、ステップS35において、特別図柄変動タイマがタイムアップ(つまり"0")か否かを判断し、タイムアップしていなければ処理を終了する。そしてタイムアップした場合は、メインCPU66は、ステップS36で特別図柄の停止処理を行うとともに、メインRAM70に記憶されている特別図柄保留個数を"1"減少するように記憶更新する。さらに、メインCPU66は、遊技状態フラグが時短モードであるか判断し、時短モードの場合はメインRAM70に記憶されている時短回数を"1"減少するように記憶更新し、そして、時短回数が"0"(つまり時短モードの終了)になった場合は、遊技状態フラグを通常モードにセットして、時短モードを終了させる。
次に、メインCPU66は、ステップS37において特別図柄が大当たりか否かを判断し、大当たりでなければステップS39において、特別図柄制御フラグをクリア(つまり特別図柄記憶チェック処理を要求する値(00)をセットする)して処理を終了する。また、特別図柄が大当たりであった場合は、ステップS38の大入賞口開放待ち処理を行う。大入賞口開放待ち処理では、メインCPU66は、特別図柄制御フラグに大入賞口開放待ちを示す値(02)をセットし、待ち時間(例えば1秒)を大入賞口開放待ちタイマにセットして処理を終了する。
ステップS40においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(02)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(02)でない場合には、ステップS43に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(02)の場合には、大入賞口開放処理を行う。大入賞口開放処理では、まず、メインCPU66は、ステップS41で大入賞口開放待ちタイマがタイムアップ(つまり"0")かを判断し、タイムアップしていなければ処理を終了する。そしてタイムアップした場合は、ステップS42で大入賞口開放処理を行う。この大入賞口開放処理では、メインCPU66は、まず大入賞口の開放をセット(メインRAM70の所定の領域に、シャッタ40による大入賞口ソレノイド120の開放指示を記憶する)し、次に大当たりの種類によって大入賞口開放タイマに大入賞口の開放時間(例えば、大当たりが15R確変大当たり、または15R普通大当たりの場合は30秒、2R確変大当たりの場合は1秒)をセットする。そして、特別図柄制御フラグに大入賞口開放監視処理を示す値(03)をセットし処理を終了する。
ステップS43においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(03)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(03)でない場合には、ステップS50に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(03)の場合には、大入賞口開放監視処理を行う。大入賞口開放監視処理では、まずメインCPU66は、ステップS44で大入賞口開放タイマがタイムアップ(つまり"0")したか、または、大入賞口へ規定の個数の遊技球が入賞したか否かを判断する。そして大入賞口開放タイマのタイムアップ、同時に、大入賞口へ規定の個数の遊技球が入賞していなければ処理を終了する。そして入賞口開放タイマのタイムアップ、または、大入賞口へ規定の個数の遊技球が入賞のいずれか一方の条件を満たしたことで、ステップS45へ処理を移行する。
ステップS45においては、メインCPU66は、大入賞口閉鎖処理(メインRAM70の所定の領域に、シャッタ40による大入賞口ソレノイド120の閉鎖指示を記憶する)を実行してステップS46へ処理を移す。
ステップS46においては、メインCPU66は、大入賞口開放回数(所謂ラウンド数)をカウントし、規定回数(15R通常大当たりまたは15R確変大当たりでは15回、2R確変大当たりでは2回)に達したか否かを判断し、規定回数に達した場合はステップS49で特別図柄制御フラグに大当たり終了処理を要求する値(04)をセットし処理を終了する。また、メインCPU66は、大入賞口開放回数が規定回数に達していなかった場合は、ステップS47で、大入賞口へ入賞した遊技球が所定の特定領域を通過したか否かを判断し、大入賞口へ入賞した遊技球が所定の特定領域を通過しなかった場合(V・カウントセンサ102が遊技球の通過を検出しなかった場合)は、ステップS49で特別図柄制御フラグに大当たり終了処理を要求する値(04)をセットし処理を終了する。一方、メインCPU66は、大入賞口へ入賞した遊技球が所定の特定領域を通過した(つまり、V・カウントセンサ102が遊技球の通過を検出した)場合は、ステップS48へ処理を移す。
ステップS48では、メインCPU66は、大入賞口開放待ち処理を行う。大入賞口開放待ち処理では、特別図柄制御フラグに再度大入賞口の開放を要求する値(02)をセットし、待ち時間(例えば1秒)を大入賞口開放待ちタイマにセットして処理を終了する。
ステップS50においては、メインCPU66は、大当たり終了処理を行う。大当たり終了処理では、大当たり図柄が15R確変大当たりまたは2R確変大当たりの場合は、遊技状態フラグを確変モードとし、大当たり図柄が15R通常大当たりの場合には、遊技状態フラグを時短モードとして、さらに時短モード中の特別図柄の変動回数の上限(例えば100回)をメインRAM70の所定の領域に記憶する。最後にメインCPU66は、特別図柄制御フラグをクリア(つまり特別図柄記憶チェック処理を要求する値(00)をセットする)して、特別図柄制御処理を終了する。
[特別図柄記憶チェック処理]
図9のステップS33において実行される特別図柄記憶チェック処理について図10を用いて説明する。
最初に、メインCPU66は、ステップS61において、特別図柄保留個数が"0"であるか否かを判断し、特別図柄の保留個数が"0"の場合には、ステップS62に処理を移し、特別図柄の保留個数が"0"でない場合(つまり、特別図柄の変動がある場合)には、ステップS63に処理を移す。
ステップS62においては、デモ表示処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、デモ表示を行わせるために、副制御回路200にデモ表示コマンドを供給するためのデータを、メインRAM70の所定の領域に記憶する。これによって、副制御回路200において、客待ち状態(所定の待機状態)となったことを認識することができる。この処理が終了した場合には、特別図柄記憶チェック処理を終了する。
ステップS63においては、メインCPU66は、特別図柄変動時間管理を要求する値(01)を、特別図柄制御フラグにセットし、ステップS64に処理を移す。
ステップS64においては、大当たり抽選処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、遊技状態フラグを読み出し、読み出した遊技状態フラグに基づいて、大当たりの抽選値が異なる複数の大当たり抽選テーブル(図6参照)から1つの大当たり抽選テーブルを選択する。そして、始動口25へ遊技球が入賞した時に抽出された大当たり抽選用乱数値と、前記選択された大当たり抽選テーブルを参照し、大当たりを抽選(15R確変大当たり、2R確変大当たり、15R通常大当たりまたは"はずれ"のうちのいずれかを決定)する。ここで、図6の大当たり抽選テーブルに示すように、通常モードまたは時短モードにおける大当たり抽選テーブルと確変モードにおける大当たり抽選テーブルでは、大当たりの抽選値は、通常モード及び時短モードでは7/400(15R通常大当たり、15R確変大当たり及び2R確変大当たりの全て大当たり抽選値の合計)に設定されているのに対し、確変モードでは70/400(15R通常大当たり、15R確変大当たり及び2R確変大当たりの全て大当たり抽選値の合計)と設定されている。つまり遊技状態フラグに基づいて大当たり抽選テーブルを選択することによって、大当たり遊技状態に移行する確率が異なることとなる。このように、遊技状態フラグが確変モードである場合には、大当たり遊技状態に移行する確率は、通常モードや時短モードよりも向上することとなるので、遊技者にとって有利な状態といえる。この処理が終了した場合には、ステップS65に処理を移す。
ステップS65においては、メインCPU66は、大当たりであるか否かの判断処理を行う。この処理において、メインCPU66は、前述したステップS64の大当たり抽選処理における抽選結果が大当たりであった場合には、ステップS66に処理を移し、大当たりでなかった場合には、ステップS67に処理を移す。
ステップS66においては、特定図柄の決定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、ステップS64で決定された大当たりの種類に対応して表示される特定図柄を決定する。例えば、15R確変大当たりに対しては、特定図柄は"7"が決定され、2R確変大当たりに対しては、特定図柄は"3"、または、15R通常大当たりに対しては、特定図柄は"5"というように、それぞれの大当たりに対応して特定図柄は決定される。そして、決定された特定図柄は、メインRAM70の所定の領域に記憶される。これによって、特別図柄表示器33に、大当たりに対応した特定図柄が導出表示されることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS68に処理を移す。
ステップS67においては、はずれ図柄の決定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、はずれ図柄に対応した特定図柄(例えば"7"、"3"、"5"以外の数字)を決定し、メインRAM70の所定領域に記憶する。これによって、特別図柄表示器33に、はずれに対応した特定図柄が導出表示されることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS68に処理を移す。
ステップS68では、遊技状態判別処理を行う。この遊技状態判別処理において、メインCPU66は、現在の遊技状態フラグが、確変モードもしくは時短モードであると判断した場合は、ステップS70へ処理を移行し、現在の遊技状態フラグが通常モードであると判断した場合は、ステップS69において、通常モードの特別図柄変動時間(例えば10秒)を、特別図柄変動タイマにセットし、メインRAM70の所定の領域に記憶する。そして、ステップS71へ処理を移行する。
ステップS70においては、メインCPU66は、確変モードまたは時短モードの特別図柄変動時間(通常モードの特別図柄変動時間より短い時間、例えば5秒)を、特別図柄変動タイマにセットし、メインRAM70の所定の領域に記憶する。そして、ステップS71へ処理を移行する。
ステップS71においては、メインCPU66は、特別図柄表示器33(図3参照)に対して、変動表示を開始させる要求をメインRAM70の所定の領域に記憶して、ステップS72へ処理を移す。この処理によって、特別図柄表示器33においては、前記ステップS69及びステップS70で特別図柄変動タイマにセットされた変動時間にあわせて、特別図柄の変動表示が行なわれ、所定時間経過後(特別図柄変動タイマがタイムアップした後)前記ステップS66及びステップS67で決定された"大当たり"または"ハズレ"の特別図柄が停止表示されることとなる。
ステップS72では、液晶表示装置32の表示領域32aに演出表示される装飾図柄や演出時間の決定処理を行う。この処理において、メインCPU66は、ステップS66またはステップS67で記憶された"大当たり"または"はずれ"のデータ、そしてステップS69またはステップS70で記憶された特別図柄変動時間等のデータを、図8のステップS25のコマンド出力処理により、主制御回路60のメインCPU66から副制御回路200のサブCPU206に導出図柄指定コマンドとして供給する。これによって、副制御回路200において、装飾図柄が液晶表示装置32の表示領域32aに導出表示されるとともに、装飾図柄の変動時間も決定されることとなる。これにより、特別図柄表示器33で導出表示される特別図柄の変動時間と、液晶表示装置32に導出表示される装飾図柄の変動時間は、同期して行われることとなる。
[普通図柄制御処理]
図7のステップS13において実行されるサブルーチンについて図11を用いて説明する。
最初に、メインCPU66は、ステップS101において、普通図柄制御フラグをロードする。この処理において、メインCPU66は、普通図柄制御フラグを読み出す。この処理が終了した場合には、ステップS102に処理を移す。
ステップS102においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグが普通図柄記憶チェック要求を示す値(00)であるか否か判断し、普通図柄制御フラグが(00)でない場合はステップS104へ処理を移す。また、普通図柄制御フラグが(00)の場合は、ステップ103の普通図柄記憶チェック処理を行う。この普通図柄記憶チェック処理では、詳しくは図12を用いて説明するが、メインCPU66は、普通図柄の保留個数を調べ、保留個数がある場合に、普通図柄の当り判定、普通図柄の変動開始、普通図柄の変動タイマのセット等を行い、普通図柄制御フラグに次のステップの処理要求である(01)をセットして処理を終了する。
ステップS104においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグが(01)であるか否かを判断し、普通図柄制御フラグが(01)でない場合は、ステップS107へ処理を移す。また、普通図柄制御フラグが(01)である場合は、ステップS105において、普通図柄変動タイマがタイムアップ(つまり"0")したかを判断し、タイムアップしていなかった場合は処理を終了する。一方、普通図柄変動タイマがタイムアップした場合は、メインCPU66は、ステップS106において、普通図柄停止処理を行なう。この普通図柄停止処理においては、メインCPU66は、普通図柄表示器35に対して変動を停止する要求をセットし、メインRAM70の所定の領域に記憶する。これにより、普通図柄表示器35において、前記普通図柄記憶チェック処理で判定された、普通図柄の"当り"または"はずれ"の判定結果が表示されることとなる。この処理が終了すると、メインRAM70の所定の領域に記憶されている普通図柄保留個数を"1"減少するように記憶更新する。そして、普通図柄制御フラグに(02)をセットして処理を終了する。
ステップS107においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグが(02)であるか否かを判断し、普通図柄制御フラグが(02)でない場合は、ステップS111へ処理を移す。また、普通図柄制御フラグが(02)であった場合は、ステップS108へ処理を移し、普通図柄が当りか否かを判断する。そして、メインCPU66は、普通図柄が当りであると判断した場合は、ステップS109の普通電役開放処理に処理を移す。一方、メインCPU66は、普通図柄が当りではないと判断すると、ステップS110において、普通図柄制御フラグに普通図柄記憶チェックを要求する値(00)をセットして処理を終了する。
ステップS109における普通電動役物開放処理では、メインCPU66は、普通電動役物の羽根部材23の開放処理(メインRAM70の所定の領域に普通電動役物の解放を記憶する)を行う。さらに遊技機の遊技状態に合わせて、普通電動役物の羽根部材23の開放時間(例えば、遊技状態が確変モードまたは時短モードの場合は3秒、通常モードの場合は0.2秒)を普通電動役物開放タイマにセットし、普通図柄制御フラグに(03)をセットして処理を終了する。
ステップS111においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグが(03)であるか否かを判断し、普通図柄制御フラグが(03)でない場合は、ステップS114へ処理を移す。また、普通図柄制御フラグが(03)であった場合は、ステップS112へ処理を移し、普通電動役物開放タイマがタイムアップ(つまり"0")したかを判断する。そして、普通電動役物開放タイマがタイムアップしていない場合は処理を終了する。一方、普通電動役物開放タイマがタイムアップしたと判断した場合は、ステップS113の普通電動役物閉鎖処理において、普通電動役物である羽根部材23を閉鎖状態(メインRAM70の所定の領域に普通電動役物の閉鎖を記憶する)にさせる。そして普通図柄制御フラグに(04)をセットして処理を終了する。
ステップS114においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグをクリア(つまり普通図柄の記憶チェックを要求する値"00"をセット)して処理を終了する。
[普通図柄記憶チェック処理]
図11のステップS103において実行されるサブルーチンについて図12を用いて説明する。
最初に、ステップS121において、メインCPU66は、普通図柄保留個数が"0"であるか否かの判断を行い、普通図柄保留個数が"0"であると判断した場合には、普通図柄記憶チェック処理を終了する。尚、この普通図柄保留個数はメインRAM70の所定の領域に記憶され、通過ゲート54を遊技球が通過したことを検出した場合に、所定個数(例えば"4")を上限として"1"増加して記憶更新され、普通図柄ゲームにおける普通図柄の可変表示が終了したときには、"1"減算して記憶更新される。一方、メインCPU66は、普通図柄の保留個数が"0"でないと判断した場合には、ステップS122において、普通図柄制御フラグに普通図柄変動タイマ監視要求の値"01"をセットし、ステップS123へ処理を移す。
ステップS123においては、普通図柄当り判定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、普通図柄始動領域通過時に(通過ゲート54を遊技球が通過することによって)抽出された普通図柄当り判定用乱数値と、メインROM68に記憶されている普通図柄当り判定値とを参照する。そして、メインCPU66は、参照した結果、普通図柄当り判定用乱数値が普通図柄当り判定値と一致する場合には、当り図柄(例えば、"○"図柄)を示すデータをメインRAM70の所定の領域に記憶する。一方、メインCPU66は、参照した結果、普通図柄当り判定用乱数値が普通図柄当り判定値と一致しない場合には、はずれ図柄(例えば、"×"図柄)を示すデータをメインRAM70の所定の領域に記憶する。このように記憶された当り図柄、はずれ図柄は、普通図柄表示器35に導出普通図柄指定コマンドとして供給される。これによって、普通図柄表示器35は、普通図柄の変動表示(例えば"○"、"×"図柄を交互に点滅させる)を開始する。この後、ステップS124に処理を移す。
ステップS124においては、メインCPU66は、遊技状態フラグが確変モードまたは時短モードであるか否かを判断し、遊技状態フラグが確変モードまたは時短モードであった場合は、ステップS126において、メインCPU66は、通常モードより短い普通図柄変動停止時間(例えば5秒)を、普通図柄変動タイマにセットして処理を終了する。一方、遊技状態が確変モードまたは時短モードでない(つまり通常モード)場合は、ステップS125において、メインCPU66は、確変モードまたは時短モードより長い普通図柄変動停止時間(例えば30秒)を、普通図柄変動タイマにセットして処理を終了する。
ここで、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の遊技状態フラグについて説明する。前述したように、パチンコ遊技機10における遊技状態フラグには、通常モード、確変モードおよび時短モードのいずれかが設定される。ここで、図6の大当たり抽選テーブルに示すように、遊技状態フラグが確変モードの場合は、大当たりを抽選する数値が70/400(15R通常大当たり、2R確変大当たり、15R確変大当たりの全ての抽選値の合計)に設定されているのに対し、遊技状態フラグが通常モードまたは時短モードの場合は、大当たりを抽選する数値が7/400(15R通常大当たり、2R確変大当たり、15R確変大当たりの全ての数値の合計)に設定されている。つまり、遊技状態フラグが確変モードの場合は、通常モードまたは時短モードの場合と比較して、10倍の確率で大当たり遊技状態への当選が期待できることとなる。いいかえると、確変モードは遊技者にとって次回の大当たりの期待値の大きい有利な遊技モードと言える。
さらに、特別図柄及び普通図柄の変動時間においても、前述したように、遊技状態フラグが確変モードまたは時短モードの場合と、通常モードの場合では、遊技状態フラグが確変モードまたは時短モードの方が、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短く設定されている。さらに、遊技状態フラグが確変モードまたは時短モードの方が、普通図柄が当たった場合の始動口25に付設された羽根部材23の開放時間が通常モードよりも長く設定されているため、羽根部材23の誘導により、始動口25に遊技球が入賞する機会が増加することとなる。つまり、遊技状態フラグが確変モードおよび時短モードの場合は、単位時間における特別図柄の抽選回数が通常モードに比べて増加するため、これも遊技者にとって有利な状態といえる。
[副制御回路メイン処理]
一方、副制御回路200は、副制御回路メイン処理を実行することとなる。この副制御回路メイン処理について図13を用いて説明する。尚、この副制御回路メイン処理は、電源が投入されたときに開始される処理である。
最初に、ステップS201において、サブCPU206は、RAMアクセス許可、作業領域を初期化等の初期設定処理を実行する。つまり、サブCPU206は、電源が投入されたことに基づいて、遊技を正常に行わせるための所定の初期設定を行うこととなる。尚、本実施形態においては、ステップS201を実行するサブCPU206は、初期設定手段の一例に相当する。この処理が終了した場合には、ステップS202に処理を移す。
ステップS202において、サブCPU206は、乱数更新処理を実行する。この処理において、サブCPU206は、ワークRAM210の所定領域に位置付けられた各種の乱数値を更新する。この処理が終了した場合には、ステップS203に処理を移す。
ステップS203において、サブCPU206は、コマンド解析処理を実行する。この処理において、サブCPU206は、主制御回路60のメインCPU66から送られてきたコマンドを解析し、その解析したコマンドに応じた処理を実行することとなる。この処理が終了した場合には、ステップS204に処理を移す。
ステップS204において、サブCPU206は、表示制御処理を実行する。この処理において、サブCPU206は、前記コマンド解析処理において、主制御回路60のメインCPU66からの導出図柄指定コマンドを受信した場合に、その導出図柄指定コマンドに応じた装飾図柄等の画像表示制御を、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて行うこととなる。
そして、サブCPU206は、スピーカ46から発生させる音の制御を行う後述の音声制御処理(ステップS205)、各種のランプ133a、133bの発光制御を行うランプ制御処理を実行する(ステップS206)。この処理が終了した場合には、ステップS202に処理を移す。
このように、副制御回路メイン処理においては、ステップS201の初期設定処理が終了した後、ステップS202からステップS206の処理を繰り返し実行することとなる。
[音声制御処理]
つぎに、図13の副制御回路メイン処理で実行される音声制御処理(ステップS205)について、図15に示す音声制御処理の一例を示すフローチャートを参照しながら詳述する。この音声制御処理は、図14に示すように、パチンコ遊技機10の前の座席に座り、発射ハンドル26を把持して遊技している遊技者の頭部などの身体位置や周囲の騒音レベルなどを、赤外線センサ28a、28bや、集音マイク27L、27Rを用いて特定して、この特定された情報データに基づいてスピーカ46L、46Rの向きとその音量を調整する制御処理がなされるようにしたものである。
以下、図15のフローチャートを参照して音声制御処理を説明する。
音声制御処理における最初のステップS300では、初期化処理がなされるとともに、そのルーチンが呼び出された時点における大当たりやリーチなどの遊技状態や、各種操作ボタンなどのオンオフ状態などの情報が取得される。
次のステップS301では前記取得された遊技状態が予め設定された音声制御処理の動作モードに合致するか否かが判定される。ここで合致する場合はステップS302へ、不一致の場合は副制御回路メイン処理にリターンされるようになっている。
遊技状態が音声制御の動作モードに合致したステップS302では、赤外線センサ28a、28bからの出力信号を取得して、画像認識プログラムや距離測定プログラムなどに基づいてデータの解析処理がなされる。これによって、パチンコ遊技機10に相対する遊技者の身体位置(ここでは頭部としている)が特定され、スピーカ46L、46Rと遊技者の身体位置間の距離が算出されることとなる。なお、パチンコ遊技機10の周囲の騒音レベルは、騒音レベル検出回路27(図5)を介して、左右一対の集音マイク27L、27R(図4、図5)からの出力に基づいて判定され取得されるようになっている。
ステップS303では、例えば、遊技者の身体位置関係や騒音レベルなどにより設定されている遊技環境モードとこの遊技環境モードに対応するスピーカ動作パターンとのテーブルデータを参照して、この時点での遊技環境モードに対して実行するスピーカ動作モードが設定される。
スピーカ動作モードは、通常は、騒音レベルに応じた音量と、遊技者の頭部にスピーカ46L、46Rの向きとがセットされて固定され、その遊技機周囲の騒音レベルが高い場合などにもスピーカによる音響認識性を高めるとともに、ダイナミックで効果的な音響効果を付与可能としている。
また、他の実施形態として、例えば、大当たり遊技状態の場合にはスピーカの指向性を遊技者の頭部に位置する左右両耳に向けて所定時間間隔で音量を上げ下げするスピーカ動作パターンAを設定し、リーチ状態の場合には、遊技者の左右両耳の交互に繰り返して演出音が集中されるようなスピーカ動作パターンBを設定することもできる。このようなスピーカ動作パターンを複数設定することによっても、その遊技機周囲の騒音レベルが高い場合などにもスピーカによる音響認識性を高めたり、ダイナミックで効果的な音響効果を付与したりすることが可能であり、なおかつ、遊技状態に応じた音の演出の変化を顕著なものとして、遊技状態の報知効果を高めるとともに、遊技の興趣を高めることができる。
最後のステップS303では、前記設定されたスピーカ動作パターンによりスピーカ46L、46R及びスピーカ駆動部46Kを駆動させる処理が実行され、副制御回路メイン処理のステップS205にリターンされることになる。
以上のような音声制御処理が実行されることによって、遊技者の身体位置や騒音レベルを特定して、この特定された情報データに基づいてスピーカ46L、46Rの向きとその音量が調整される。したがって、遊技者やホール従業員の手を煩わすことなく、各遊技者が音を聞きやすい状況に遊技機を設定することができる。また、遊技機の演出モードなどが大当たりやリーチなどの特定の条件を充たしたときには所定のパターンによってスピーカの指向性や音量を変化させることもできるので、遊技環境にダイナミックで斬新な演出効果を付加して、遊技者の興味性を高めることもできる。
以上説明したように本実施形態のパチンコ遊技機10は、遊技者の特定部位の位置を特定する位置検出手段としての赤外線センサ28a、28bを備え、この特定された遊技者の位置に基づいてスピーカの向きや音量調整を制御するので、従来のように遊技者やホール従業員の手を煩わすことなく、遊技者が音を聞きやすい状況にパチンコ遊技機を常時、設定することができる。
上述した実施形態から以下の遊技機が実現される。
遊技を進行させるために遊技者が操作する操作部(例えば、発射ハンドル26)と、遊技の進行に応じて出音するスピーカ46L、46Rと、を備えた遊技機において、前記操作部を操作する前記遊技者の身体の特定部位の位置を検出する位置検出手段(例えば赤外線センサ28a、28bと位置距離検出回路28)と、この位置検出手段によって特定された特定部位の位置に応じて、前記スピーカの向きを調整する指向制御手段(例えばスピーカ駆動部46K)と、前記位置検出手段により特定された前記特定部位の位置と前記スピーカとの距離を検出する距離検出手段(例えば位置距離検出回路28)と、この距離検出手段により検出された距離に応じて、前記スピーカの音量を調整する音量制御手段(音声制御回路230)と、を備えた遊技機(パチンコ遊技機10)。
前記位置検出手段は、前記遊技者の頭部位置を検出する位置距離検出回路28と赤外線センサ28a、28bである遊技機(パチンコ遊技機10)。
遊技機設置空間の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段(騒音レベル検出回路27及び集音マイク27L、27R)を備え、前記音量制御手段(音声制御回路230)は、前記騒音レベル検出手段による検出結果に基づいて、前記スピーカ46L、46Rからの出音音量を制御する遊技機(パチンコ遊技機10)。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例とその効果を例示したに過ぎず、これによって本発明を限定するものではない。すなわち、遊技機における装置組み合わせやデザイン構成などの具体的構成は、適宜設計変更可能である。例えば、本実施形態では赤外線センサを位置検出手段の例として説明したが、デジタルカメラなどの撮像装置や超音波センサなどを適用することもできる。すなわち、本実施形態のものは本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における概観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における概観を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において構成される電飾ユニットを示す正面図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における概観を示す正面図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において構成される主制御回路及び副制御回路を示すブロック図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において参照される各種判定テーブルである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行されるシステムタイマ割込処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される特別図柄制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される特別図柄記憶チェック処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される普通図柄制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される普通図柄記憶チェック処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される副制御回路メイン処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における遊技態様の説明図である。 音声制御処理のフローチャートである。
符号の説明
10 パチンコ遊技機
14 遊技盤
26 発射ハンドル
27 騒音レベル検出回路
27L、27R 集音マイク
28 位置距離検出回路
28a、28b 赤外線センサ
46 スピーカ
46K スピーカ駆動部
60 主制御回路
200 副制御回路
230 音声制御回路

Claims (3)

  1. 遊技を進行させるために遊技者が操作する操作部と、
    遊技の進行に応じて出音するスピーカと、
    を備えた遊技機において、
    前記操作部を操作する前記遊技者の身体の特定部位の位置を検出する位置検出手段と、
    この位置検出手段によって特定された特定部位の位置に応じて、前記スピーカの向きを調整する指向制御手段と、
    前記位置検出手段により特定された前記特定部位の位置と、前記スピーカとの距離を検出する距離検出手段と、
    この距離検出手段により検出された距離に応じて、前記スピーカの音量を調整する音量制御手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記位置検出手段は、前記遊技者の頭部位置を検出することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 遊技機設置空間の騒音レベルを検出する騒音レベル検出手段を備え、
    前記音量制御手段は、前記騒音レベル検出手段による検出結果に基づいて、前記スピーカからの出音音量を制御することを特徴とする請求項2記載の遊技機。
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