JP2008061749A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者にとって、通過ゲートへの遊技球の通過及びそれに伴う普通図柄の抽選結果に関心を持たせる遊技機を提供する。
【解決手段】特別遊技に移行した場合、当該特別遊技状態における特定領域への遊技球の通過数に応じて、演出画像表示領域に表示する演出内容を変化させる制御を行う遊技進行制御手段と、前記遊技進行制御手段による遊技進行の制御に応じた演出画像を、前記演出画像表示領域に表示させるとともに、前記特別遊技の実行中、遊技球が前記特定領域を通過する確率の高い位置を、前記発射手段による遊技球発射の照準として前記画像表示領域にイメージ画像で表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とした遊技機とした。
【選択図】図16

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来、代表的な遊技機としてパチンコ遊技機がある。かかるパチンコ遊技機においては、遊技盤上に発射された遊技球が、遊技盤上に設置された通過ゲートを通過したことを契機に、普通図柄の抽選が行なわれ、さらに、遊技盤上に設置された乱飾表示装置を用いて普通図柄の変動を開始させ、所定時間(例えば30秒)経過した後に、前記普通図柄の抽選結果が前記乱飾表示装置に停止表示される。そして、前記普通図柄の抽選結果が当選の場合は、遊技盤上に設置された始動口として機能する可変入賞口(所謂、普通電動役物)を、遊技球が入賞し易いように開放する。また、前記始動口に遊技球が入賞したことを契機に、特別図柄の抽選が行なわれ、さらに、前記乱飾表示装置や液晶表示装置において、前記特別図柄や装飾図柄の変動表示を開始させ、所定時間(例えば10秒)が経過すると図柄の変動を停止して、特別図柄の抽選結果を表示することとなる。
そして、前記特別図柄の抽選結果が当選の場合は、遊技盤上に打ち出される遊技球を入賞し易いように、前記遊技盤に設置されている大入賞口が遊技盤上の遊技領域に広く開放される。一般に、前記大入賞口の開放時間は長く設定(例えば30秒)されており、また、遊技盤上での開放領域も広いため、遊技者が大入賞口に遊技球を入賞させるために遊技球の発射強度を急いで調整する必要性は小さく、大入賞口が開放動作を行なってから遊技球の発射強度を調整しても、十分に大入賞口への遊技球の入賞は可能であった。
しかし、前記大入賞口の開放と比較して、前記始動口における可変入賞口の開放は、その開放時間は短く(例えば0.5秒)、さらに、開放領域も大入賞口ほど広く確保されていないことが一般的で、前記可変入賞口の開放タイミングに対し、普通図柄の当たり図柄が表示された後に、遊技球の発射強度を調整しても間に合わず、入賞には繋がらないことが多かった。
そこで、前記可変入賞口の開放に備えて、発射強度の調整をする時間的余裕を与えるために、前記可変入賞口の開放の条件である普通図柄の当たり図柄が停止する前に、前記可変入賞口の開放を、予告演出により遊技者に報知する手段を備えたパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2004−8245号公報
しかしながら、上述した前記可変入賞口の開放を、予告演出により遊技者に報知するパチンコ遊技機では、単に前記可変入賞口の開放のタイミングを遊技者に報知するだけに過ぎず、たとえ、開放した前記可変入賞口に遊技球が入賞しても、入賞に対する遊技球の賞球は微々たるものでさほどメリットがない。
そのため、従来のパチンコ遊技機においては、前記可変入賞口の開放の抽選を行なう契機となる通過ゲートへの遊技球の通過及びそれに伴う普通図柄の抽選結果は、遊技者にさほど重視されない傾向にあった。
本発明は、上記課題を解決することのできる遊技機を提供することを目的としている。
請求項1記載の本発明では、演出画像表示領域を有する表示手段と、遊技者の操作により、遊技球を遊技領域内に強度可変に発射する発射手段と、前記遊技領域内に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検知する球通過検知手段と、所定の条件を満たした場合、遊技者に有利な特別遊技へ移行させるか否かの特別遊技抽選を行うとともに、前記球通過検知手段により遊技球を検知した場合、遊技に変化を与える制御と、前記特別遊技に移行した場合、当該特別遊技状態における前記特定領域への遊技球の通過数に応じて、前記演出画像表示領域に表示する演出内容を変化させる制御を行う遊技進行制御手段と、前記遊技進行制御手段による遊技進行の制御に応じた演出画像を、前記演出画像表示領域に表示させるとともに、前記特別遊技の実行中、遊技球が前記特定領域を通過する確率の高い位置を、前記発射手段による遊技球発射の照準として前記画像表示領域にイメージ画像で表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする遊技機とした。
請求項2記載の本発明では、請求項1記載の遊技機において、前記特定領域は、当該特定領域への遊技球の案内領域の広さを可変とする開閉可能な可動片を備え、前記遊技進行制御手段は、前記球検知手段により前記特定領域を通過した遊技球を検知したことを契機として、前記特別遊技抽選を実行することを特徴とする。
請求項3記載の本発明では、請求項1に記載の遊技機において、前記特定領域は、第1の球検知手段と、当該特定領域における球通過領域の広さを可変とする開閉可能な可動片を備えた第1の特定領域と、第2の球検知手段と、遊技球の通過領域を区画形成するゲート体とを備えた第2の特定領域とからなり、前記遊技進行制御手段は、前記第1の球検知手段による遊技球の検知を契機として前記特別遊技抽選を実行するともに、前記第2の球検知手段により遊技球を検知した場合、前記第1の特定領域の可動片を開放させる制御を行い、前記表示制御手段は、前記特別遊技の実行中、遊技球が前記第2の特定領域を通過する確率の高い位置を、前記発射手段による遊技球発射の照準として前記演出画像表示領域にイメージ画像で表示させる制御を行うことを特徴とする。
請求項4記載の本発明では、請求項3に記載の遊技機において、前記特別遊技は、当該特別遊技の終了後、前記第1の特定領域の可動片の開放頻度が通常頻度である第1特別遊技と、この第1特別遊技よりも前記可動片の開放頻度が高くなる第2特別遊技とを含むことを特徴とする。
請求項5記載の本発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊技機において、前記遊技領域を、透光性部材からなる遊技盤上に形成し、この遊技盤の背後に、所定広さの演出画像表示領域を有する前記表示手段を配設したことを特徴とする。
本発明によれば、特別遊技状態においては、特定領域への遊技球の通過数に応じて演出画像表示領域に表示する演出内容が変化し、しかも、遊技球が前記特定領域を通過する確率の高い位置を、前記発射手段による遊技球発射の照準として前記演出画像表示領域にイメージ画像で表示させるために、特定領域を遊技球が通過する確率が高くなり、それに伴って演出内容の変化が生じることによって、従来単調化しやすい特別遊技を退屈することなく十分に楽しむことが可能となる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る遊技機は、演出画像表示領域を有する表示手段と、遊技者の操作により、遊技球を遊技領域内に強度可変に発射する発射手段と、前記遊技領域内に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検知する球通過検知手段と、所定の条件を満たした場合、遊技者に有利な特別遊技へ移行させるか否かの特別遊技抽選を行うとともに、前記球通過検知手段により遊技球を検知した場合、遊技に変化を与える制御と、前記特別遊技に移行した場合、当該特別遊技状態における前記特定領域への遊技球の通過数に応じて、前記演出画像表示領域に表示する演出内容を変化させる制御を行う遊技進行制御手段と、前記遊技進行制御手段による遊技進行の制御に応じた演出画像を、前記演出画像表示領域に表示させるとともに、前記特別遊技の実行中、遊技球が前記特定領域を通過する確率の高い位置を、前記発射手段による遊技球発射の照準として前記画像表示領域にイメージ画像で表示させる表示制御手段とを備えたものである。
一般的に、パチンコ遊技機では、遊技者が強度可変な前記発射手段を操作すると、遊技盤上の遊技領域内に遊技球が発射され、発射された遊技球が遊技盤上に設置されている特定領域(例えば、後述する始動口25)に入賞したことを契機に特別遊技抽選が行なわれ、抽選に当選すると、遊技者に有利な遊技状態となる特別遊技(以下、「大当たり遊技」とする)が実行され、遊技盤上に設置された大入賞口等の可変入賞口が、遊技領域に開放領域を大きく広げ、遊技領域に発射された遊技球を受け入れ易い状態となり、遊技者は所定数(例えば2000個)の賞球を獲得することができる。
また、前記大当たり遊技に当選した場合、液晶表示装置等の表示手段上に、識別情報である装飾図柄が所定の組み合わせ(例えば“333”等の同じ数字の三つ揃い)で停止表示されることにより遊技者に報知される。
また、大当たり遊技への当選を意味する装飾図柄の組み合わせにも複数種あり、その組み合わせの種類によって、大当たり遊技は、“通常大当たり遊技”(例えば、“222”の偶数数字の三つ揃いで表示される特別遊技)または“確変大当たり遊技” (例えば、“777”の奇数数字の三つ揃いで表示される特別遊技)と区別される。
“通常大当たり遊技”と“確変大当たり遊技”の違いは、“確変大当たり遊技”においては、その大当たり遊技が終了した後に、前記始動口に遊技球が入賞したことを契機として抽選される前記特別遊技への当選確率が高くなることである。すなわち、大当たり遊技への当選確率が高くなることで、次の大当たり遊技への当選の機会が増すことになり、遊技者にとって有利な遊技状態といえる。これにより、遊技者は、大当たり遊技の中でも“確変大当たり遊技”の獲得を目指して遊技することとなる。
さらに、近年では、“通常大当たり遊技”を示す装飾図柄の組合せが表示された場合でも、大当たり遊技の中途で、当該“通常大当たり遊技”の装飾図柄を再変動させ、“確変大当たり遊技”の装飾図柄に変更する、所謂「昇格演出」が行なわれるパチンコ遊技機が普及している。
しかし、この昇格演出は毎回決まったタイミングで行なわれるため、“通常大当たり遊技”の遊技中は、そのタイミング以外では、単純に遊技を消化するだけで遊技が単調になってしまう。
そこで、本実施形態では、上述した構成とすることにより、遊技者に対して特定領域への遊技球の入賞を促し、また、大当たり遊技の発生中に特定領域に入賞した遊技球の数に基づいて、装飾図柄の再変動等を行なうという、新たなゲーム性を持ったパチンコ遊技機を提供することが可能となる。
つまり、本実施形態では、大当たり遊技に移行した場合、遊技者に対して、遊技球の特定領域の通過を促すためのイメージ画像を、演出画像表示領域に表示し、また、大当たり遊技が“通常大当たり遊技”の場合であれば、特定領域を予め決められていた数の遊技球が通過したことを契機として、適宜昇格演出を行うことで、単調な特別遊技に変化を加えることができる。
なお、昇格演出はあくまでも演出であり、特別遊技抽選が実際に“確変大当たり遊技”に当選していながら当初“通常大当たり遊技”を示す装飾図柄の組合せであった場合は、昇格演出に伴い、実際に“確変大当たり遊技”を示す装飾図柄に昇格するが、特別遊技抽選で“通常大当たり遊技”に決定している場合は、あたかも昇格できるような演出ではあるが、結局は“確変大当たり遊技”を示す装飾図柄に変化することはない。
前述の昇格演出が開始される場合、特定領域を遊技球が通過する数に応じて、通常の昇格演出とは異なる特別な昇格演出を実行するようにしてもよい。この場合、遊技者に対して、大当たり遊技状態実行中に新たな興趣を付加した遊技機を提供できる。
ところで、上記した各手段をより具体的な構成で説明すると、表示手段としては液晶表示装置、発射手段としては発射ハンドル、遊技領域内に設けられた特定領域としては、入賞口や通過ゲート、球通過検知手段としては遊技球センサが好適である。
また、特別遊技抽選を行うとともに、前記遊技球センサにより遊技球を検知した場合に遊技に変化を与える制御と、大当たり遊技に移行した場合、当該大当たり遊技状態における始動口や通過ゲートへの遊技球の通過数に応じて、演出画像表示領域に表示する演出内容を変化させる制御を行う遊技進行制御手段としては、CPUやROM、RAMなどを備える遊技制御回路で構成するとよい。
また、前記制御回路による遊技進行の制御に応じた演出画像を、演出画像表示領域に表示させるとともに、大当たり遊技の実行中、遊技球が特定領域を通過する確率の高い位置を、発射ハンドルによる遊技球発射の照準として画像表示領域にイメージ画像で表示させる表示制御手段としては、これもCPUやROM、RAMなどを備えるとともに、画像処理回路などを備えた演出制御回路で構成するとよい。
また、上記構成において、前記特定領域は、当該特定領域への遊技球の案内領域の広さを可変とする開閉可能な可動片を備え、前記遊技進行制御手段は、前記球検知手段により前記特定領域を通過した遊技球を検知したことを契機として、前記特別遊技抽選を実行することもできる。
例えば、特定領域を、遊技球の入賞が特別遊技抽選の契機となる後述する始動口(図4の符号25で示す遊技部材)とすることができる。始動口としては、その左右両側に可動片として羽根部材(図4の符号23で示す遊技部材)を設けた、所謂「普通電動役物」を用いることができる。始動口として、かかる普通電動役物を用いているために、左右の羽根部材が開放されると、遊技球を始動口に受け入れ易い状態となり、大当たり遊技の抽選機会を増やすことができる。
さらに、上述したパチンコ遊技機は、前記特定領域は、第1の球検知手段と、当該特定領域における球通過領域の広さを可変とする開閉可能な可動片を備えた第1の特定領域と、第2の球検知手段と、遊技球の通過領域を区画形成するゲート体とを備えた第2の特定領域とからなり、前記遊技進行制御手段は、前記第1の球検知手段による遊技球の検知を契機として前記特別遊技抽選を実行するともに、前記第2の球検知手段により遊技球を検知した場合、前記第1の特定領域の可動片を開放させる制御を行い、前記表示制御手段は、前記特別遊技の実行中、遊技球が前記第2の特定領域を通過する確率の高い位置を、前記発射手段による遊技球発射の照準として前記演出画像表示領域にイメージ画像で表示させる制御を行うこともできる。
つまり、第1の特定領域を始動口とし、第2の特定領域を、当該領域への遊技球の通過を契機として始動口の羽根部材を開放させる通過ゲートとするものである。
そして、前記第1の球検知手段により始動口を通過する遊技球の検知を契機として特別遊技抽選を実行し、前記第2の球検知手段により、通過ゲートを通過する遊技球を検知した場合、始動口の羽根部材を開放させる制御を行い、前記演出制御回路は、大当たり遊技の実行中、遊技球が通過ゲートを通過する確率の高い位置を、発射ハンドルによる遊技球発射の照準として前記液晶表示装置の演出画像表示領域上にイメージ画像で表示させるのである。
また、上述してきた遊技機において、前記大当たり遊技(特別遊技)は、当該大当たり遊技の終了後、前記始動口(第1の特定領域)の羽根部材(可動片)の開放頻度が通常頻度である第1特別遊技と、この第1特別遊技よりも前記羽根部材(可動片)の開放頻度が高くなる第2特別遊技とを含む構成とすることができる。
つまり、前記普通電動役物の羽根部材の開放頻度を、大当たり遊技の実行中、及び大当たり遊技終了後の一般遊技状態においても通常頻度である第1特別遊技と、大当たり遊技の実行中は通常頻度であるが、大当たり遊技終了後は、第1特別遊技よりも開放頻度が高い第2特別遊技とすることにより、パチンコ遊技機の遊技状態に合わせた、前記普通電動役物の開放頻度が異なる遊技機を提供できる。なお、第2特別遊技は、大当たり遊技終了後に、特別遊技抽選の当選確率が通常よりも高く設定された確率変動を伴う一般遊技状態に移行する大当たり遊技であり、一般に、「確変大当たり遊技」と呼ばれる。
また、上述してきた遊技機において、前記遊技領域を、透光性部材からなる遊技盤上に形成し、この遊技盤の背後に、所定広さの演出画像表示領域を有する前記表示手段を配設した構成とすることができる。
つまり、光透過性に優れた透明部材を用いて遊技盤本体及びその遊技盤上に配設される遊技部材を形成した遊技盤(以下「透明遊技盤」という)を用いるとともに、透明遊技盤の背面側に液晶表示装置を配設することにより、前記発射手段による遊技球発射の照準としてイメージ画像を、前記始動口(第1の特定領域)及び通過ゲート(第2の特定領域)に合わせて的確に表示することで、透明遊技盤を透して遊技者に明確に視認させることのできる構成とすることができる。
さらに、前記透明遊技盤と同じ大きさの液晶表示装置を配設することにより、イメージ画像の表示位置の自由度も高くなるため、前記始動口(第1の特定領域)及び通過ゲート(第2の特定領域)を、前記透明遊技盤の任意の位置に配設しても、その配設位置に応じてイメージ画像等の表示領域を設定できる。
以下、本発明に係る遊技機の好適な一実施形態を、図面に基づいてより具体的に説明する。なお、以下では遊技機をパチンコ遊技機としている。
[遊技機の構成]
遊技機の概観について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す斜視図、図2は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、パチンコ遊技機10は、前面に開口12aが形成された本体枠12と、その本体枠12における開口12aの内部に配設される各種の部品と、本体枠12の前方に開閉自在に軸着された扉11とから構成されている。この扉11は、図1に示すように、開口12aを前面から閉鎖するためのものであり、通常閉鎖した状態で遊技が行われる。また、本体枠12の前面には、上皿20、下皿22、発射ハンドル26等が配設されている。
本体枠12の開口12a内部には、画像を表示する表示手段としての液晶表示装置32と、スペーサー31、遊技盤14等が配設されている。なお、遊技盤14、スペーサー31、液晶表示装置32以外の各種の部品(図示せず)については、理解を容易にするために説明を省略する。
遊技盤14は、その全部が透過性を有する板形状の樹脂(透過性を有する部材)によって形成されている。この透過性を有する部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂など各種の材質が該当する。また、遊技盤14は、その前面側に、発射された遊技球が転動可能な遊技領域15を有している。この遊技領域15は、ガイドレール30に囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。また、遊技盤14における遊技領域15には複数の遊技釘13が打ちこまれている。
本実施形態における表示手段の一例である液晶表示装置32は、スペーサー31を挟んで、遊技盤14の背後に設けられている。すなわち、液晶表示装置32は、遊技盤14の透過性を有する部材の背後に配置されている。この液晶表示装置32は、演出画像表示領域である表示領域32aを有している。この表示領域32aは、遊技盤14の全部又は一部に、スペーサー31を挟んで、背面側から重なるように配設される。具体的には、液晶表示装置32は、その表示領域32aが遊技領域15の全部又は一部と、遊技領域外域16の全部又は一部とに重なるように遊技盤14の後方に配設される。この液晶表示装置32における表示領域32aには、演出用の演出画像、装飾用の装飾画像等、各種の画像が表示される。
また、本実施形態において、遊技盤14における透過性領域の背後に液晶表示装置32などの表示手段を設けることにより、例えば、遊技釘の植設領域や役物、装飾部材といった遊技部材を設ける領域を大きくし、レイアウトの自由度も更に大きくすることが可能である。
スペーサー31は、遊技盤14の後方(背面側)に配設されるとともに、液晶表示装置32の前方(前面側)に配設される。つまり、スペーサー31は、遊技盤14と液晶表示装置32によって挟持される。このスペーサー31は、透過性を有した材料で形成されており、中央に大きな貫通穴31aが設けられている。貫通穴31aには、電飾ユニット53が設けられている。
図3は電飾ユニット53の拡大図であり、この図3を用いて、特別図柄表示器33、普通図柄表示器35、特別図柄保留ランプ34a〜34d及び普通図柄保留ランプ50a〜50dを説明する。
図示するように、電飾ユニット53の中央に配置された表示器ケース37には、特別図柄表示器33が収容されており、この特別図柄表示器33は、7セグメントLED41で構成されている。この7セグメントLED41は、識別情報である所定の特別図柄の変動表示開始条件の成立により、点灯・消灯を繰り返す。7セグメントLED41の点灯・消灯によって、“0”から“9”までの10個の数字図柄が、特別図柄として変動表示される。
本実施形態においては、パチンコ遊技機10の遊技状態は、大別して一般遊技状態(大当たりの抽選を行いながら遊技球を消費する、所謂遊技者に不利な状態)と大当たり遊技状態(遊技者にとって短時間で大量の遊技球の獲得が期待できる、所謂遊技者にとって有利な状態)に分かれる。さらに、後述の特別図柄制御処理において抽選された、前記特別図柄表示器33に変動停止表示される特定の数字図柄により、15R確変大当たり遊技状態、2R確変大当たり遊技状態又は15R通常大当たり遊技状態の、3種類の大当たり遊技状態が決定する。そして、それぞれの大当たり遊技状態が終了後、前記一般遊技状態も、確変モード又は時短モードと異なる状態の一般遊技状態へ移行する。
つまり、前記特別図柄として、特定の数字図柄(例えば、“7”の数字図柄)が停止表示された場合は、一般遊技状態から遊技者に有利なラウンドゲームを最大15回継続して行われる15R確変大当たり遊技状態に移行する。また、特定の数字図柄(例えば、“3”の数字図柄)が停止表示された場合は、一般遊技状態から遊技者に有利なラウンドゲームを最大2回継続して行われる2R確変大当たり遊技状態に移行する。そして、大当たり遊技状態の終了後は、大当たり遊技状態に移行する確率が通常より高い一般遊技状態である確変モードに移行する。特定の数字図柄(例えば、“5”の数字図柄)が停止表示された場合は、一般遊技状態から遊技者に有利なラウンドゲームを最大15回継続して行われる15R通常大当たり遊技状態に移行する。そして、大当たり遊技状態の終了後は、時短モードの下での一般遊技状態に移行する。
ここで、ラウンドゲームとは、後述する大入賞口39のシャッタ40が所定時間開放され、大入賞口39に遊技球が入賞しやすくなる状態のゲームであり、単位ゲームを1ラウンド(1R)と呼ぶ。
また、時短モードとは、前記特別図柄が変動表示を開始して停止表示されるまでの変動時間と、後述する普通図柄ゲームにおける普通図柄の変動時間とを通常の遊技モードよりも短縮し、同じく後述する始動口25に付設された羽根部材(普通電動役物)23の開放時間を通常モードよりも長くしたモードであり、単位時間当たりの大当たり抽選回数が著しく増加する、遊技者にとって極めて有利なモードである。本実施形態では、前記特別図柄の変動回数(例えば100回)を消化すると、時短モードは通常の遊技モード(通常モード)の下での一般遊技状態(パチンコ遊技機10において最も基本的な一般遊技状態)に移行するようにしている。また、確変モードとは、大当たり抽選において、当選確率が通常の遊技モードよりも高められたモードである。具体的には、図6に示す大当たり抽選テーブルによって当選確率が定められる。そして、大当たり遊技状態終了後、この確変モードによる一般遊技状態に移行する大当たり遊技を「確変大当たり」と呼んでいる。
一方、特別図柄として、特定の数字図柄以外の数字図柄(例えば、“3”、“5”、又は“7”以外の数字図柄)が停止表示された場合は、基本的に一般遊技状態は移行しない。但し、詳細は後述の特別図柄制御処理で説明するが、一般遊技状態が時短モードの場合は、特別図柄の変動回数が所定の変動回数(例えば100回)に達したと判断すると、一般遊技状態を時短モードから通常モードへ移行する。以上のように、特別図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって遊技状態が移行又は維持されるゲームを「特別図柄ゲーム」という。
表示器ケース37の左右の両側には、特別図柄保留ランプ34a〜34dが設けられている。この特別図柄保留ランプ34a〜34dは、点灯又は消灯によって保留されている特別図柄の変動表示の実行回数(所謂、「特別図柄の保留球数」)を表示する。
特別図柄表示器33の右側には、普通図柄表示器35が設けられている。普通図柄表示器35は、2つの表示用ランプ(図示せず)で構成されており、これら表示用ランプが交互に点灯・消灯を繰り返すことによって、例えば“○”、“×”等の記号が普通図柄として変動表示される。
表示器ケース37の下側には、普通図柄保留ランプ50a〜50dが設けられている。この普通図柄保留ランプ50a〜50dは、後述するように、点灯又は消灯によって保留されている普通図柄の変動表示の実行回数(所謂、「普通図柄の保留球数」)を表示する。
パチンコ遊技機10の概観の説明を続ける。図1及び図2に示すように、遊技盤14の透過性領域の外側には、発光表示手段としての装飾ランプ133a,133bが配設されており、遊技状態に合わせた所定の発光態様の表示を行う。
扉11には、透過性を有する保護板19が配設されている。この保護板19は、扉11が閉鎖された状態で遊技盤14の前面に対面するように配設されている。
発射ハンドル26は本体枠12に対して回動自在に設けられている。また、発射ハンドル26の裏側には、駆動装置である発射ソレノイド(図示せず)が設けられている。さらに、発射ハンドル26の周縁部には、タッチセンサ(図示せず)が設けられている。このタッチセンサが遊技者により触接されたときには、遊技者により発射ハンドル26が握持されたと検知される。発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ソレノイドに電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が、発射ハンドル26の回転角度に応じた発射強度で、遊技盤14に順次発射され、遊技が進められる。つまり、発射ハンドル26は、本実施形態において、遊技球を遊技盤14の遊技領域15に強度可変に発射する発射手段として用いられる。
また、遊技盤14の後方(背面側)に配設されている液晶表示装置32の表示領域32aでは、前述した特別図柄表示器33において表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。
例えば、特別図柄表示器33で表示される特別図柄の変動表示中においては、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、一列の図柄列に数字や記号等からなり、これも識別情報である装飾図柄(演出用の識別情報でもある。例えば、“0”から“9”までの数字)が変動表示される。また、特別図柄表示器33において変動表示されていた特別図柄が停止表示されるとともに、液晶表示装置32の表示領域32aでも演出用の装飾図柄が停止表示される。
また、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、大当たりであることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。具体的には、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される演出用の装飾図柄の組合せが特定の表示態様(例えば、“1”から“9”のいずれかが全て揃った状態で停止表示される態様)となる。
この演出用の装飾図柄の組合せとして、特定の“奇数”の数字図柄が全て揃った状態で停止表示された場合(例えば、“111”〜“999” の数字図柄)は、一般遊技状態から遊技者に有利なラウンドゲームを最大15回継続して行われる15R確変大当たり遊技状態に移行する。この場合は、前記特別図柄表示器33に表示される特定図柄は“7”である。また、特定の数字図柄が連番で停止表示された場合(例えば、“1”“2”“3”の数字図柄)は、一般遊技状態から遊技者に有利なラウンドゲームを最大2回継続して行われる2R確変大当たり遊技状態に移行する。この場合は、前記特別図柄表示器33に表示される特定図柄は“3”である。さらに、特定の“偶数”の数字図柄が全て揃った状態で停止表示された場合(例えば、“222”〜“888” の数字図柄)は、一般遊技状態から遊技者に有利なラウンドゲームを最大15回継続して行われる15R通常大当たり遊技状態に移行する。この場合は、前記特別図柄表示器33に表示される特定図柄は“5”である。このように、前述した、特別図柄表示器33に停止表示される特定図柄に対応した装飾図柄の組み合わせが、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて停止表示される。
このように、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される演出用の装飾図柄の組合せが特定の表示態様となった場合には、更に、「大当たり!!」などの文字画像とともに、喜んでいるキャラクタ画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。
このように、本実施形態に係るパチンコ遊技機10では、一般遊技状態において、大当たり遊技状態へ移行するか否かの大当たり抽選と、特別図柄ゲームとが行われ、抽選結果に基づいて、前記特別図柄表示器33に停止表示される特定図柄に対応した装飾図柄の組み合わせが液晶表示装置32の表示領域32aに停止表示されるとともに、抽選結果に伴う演出画像についても液晶表示装置32の表示領域32aに表示されることになる。そして、抽選結果に当選すれば、前述した大当たり遊技状態に移行するのである。
なお、本発明における遊技は、始動口25に遊技球が入球したことを契機に、遊技者にとって有利な遊技へ移行するか否かの抽選が行われ、特別図柄表示器33において特別図柄の変動表示が行われ、液晶表示装置32において演出としての装飾図柄の変動表示、及びこれに伴う演出表示が行われる遊技である。
次に、図4を用いて、パチンコ遊技機10の概観について、さらに詳細に説明する。図4は本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す正面図である。なお、図4を用いたパチンコ遊技機10の概観の説明では、図1及び図2を用いたパチンコ遊技機10の概観の説明と重複する部分を省略することがある。また、図4においては、遊技盤14に打ち込まれている複数の遊技釘13の記載を省略している。
図4に示すように、遊技盤14には、2つのガイドレール30(30a及び30b)、障害物55、57、通過ゲート54、始動口25、大入賞口39、が設けられている。なお、遊技盤14の上部では、特別図柄表示器33、普通図柄表示器35等の電飾ユニット53(図3参照)が視認可能となっている。
遊技盤14の上部には障害物55が設けられ、遊技盤14の略中央には障害物57が設けられている。この障害物57下部には、始動口25が設けられている。この始動口25への遊技球の入賞が、特別図柄ゲーム及び大当たり抽選の契機となる。
遊技盤14の左側に設けられている2つのガイドレール30は、遊技領域15を区画(画定)する外レール30aと、その外レール30aの内側に配設された内レール30bとから構成される。発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて、遊技盤14の上部に移動し、電飾ユニット53上を通過して、前述した複数の遊技釘13(図2参照)、遊技盤14上に設けられた障害物55、57等との衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって流下する。
前記始動口25に遊技球が入賞した場合には、特別図柄表示器33による特別図柄の変動表示が開始される。また、特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口25へ入賞した場合には、変動表示中の特別図柄が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入賞に基づく特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた特別図柄が停止表示された後に、保留されていた特別図柄の変動表示が開始される。つまり、前記電飾ユニット53に設けられた、特別図柄保留ランプ34a〜34d(図3参照)は、保留された特別図柄の変動表示の実行回数に対応して、左から順番に点灯され、特別図柄の変動表示が一旦停止表示され、次の保留されていた特別図柄の変動表示が開始されると、それに対応した特別図柄保留ランプは消灯される。なお、特別図柄の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回(個)を上限として特別図柄の変動表示は保留される。
また、液晶表示装置32の表示領域32aにおいても、前述した始動口25に遊技球が入賞した場合には、前記特別図柄の変動表示の開始にあわせて、演出用の装飾図柄の変動表示が開始される。また、特別図柄に関する変動表示中に遊技球が始動口25へ入賞した場合には、変動表示中の演出用の装飾図柄が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入賞に基づく演出用の装飾図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた演出用の装飾図柄が停止表示された場合には、保留されていた演出用の装飾図柄の変動表示が開始される。
なお、本実施形態においては、始動口25に遊技球が入賞したこと等を、所定の特別図柄の変動表示開始条件又は所定の演出用の装飾図柄の変動表示開始条件としたが、これに限らず、別の態様であってもよい。
遊技盤14の略中央の左側には通過ゲート54が設けられている。この通過ゲート54を遊技球が通過すると、普通図柄表示器35において普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間が経過した後、普通図柄の変動表示が停止する。前述したように、この普通図柄は、“○”、“×”等の記号である。
この普通図柄が所定の図柄、例えば“○”として停止表示されたときには、始動口25の左右の両側に設けられている羽根部材(所謂、普通電動役物)23が閉鎖状態から開放状態となり、始動口25に遊技球が入りやすくなる。また、羽根部材23を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、羽根部材23を閉鎖状態として、始動口25に遊技球が入りにくくなるようにする。以上のように、普通図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって羽根部材23の開放・閉鎖状態が異なってくるゲームを「普通図柄ゲーム」という。
また、特別図柄の変動表示と同じように、普通図柄の変動表示中において通過ゲート54を遊技球が通過した場合には、変動表示中の普通図柄が停止表示されるまで、通過ゲート54への遊技球の通過に基づく普通図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。つまり、前記電飾ユニット53に設けられた、普通図柄保留ランプ50a〜50d(図3参照)は、保留された普通図柄の変動表示の実行回数に対応して、左から順番に点灯され、変動が停止表示されると、次の保留されていた普通図柄の変動表示が開始され、それに対応した普通図柄保留ランプは消灯される。なお、普通図柄の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回(個)を上限として保留される。
大入賞口39には、その前面側(前方)に開閉自在なシャッタ40が設けられている。このシャッタ40は、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示され、遊技状態が前記の大当たり遊技状態(つまり、15R確変大当たり、2R確変大当たり及び15R通常大当たり状態)に移行された場合は、遊技球を受け入れやすい開放状態となるように駆動される。その結果、大入賞口39は、遊技球を受け入れやすい開放状態となる。
一方、シャッタ40の背面側(後方)に設けられた大入賞口39には、V・カウントセンサ102(図5参照)を有する特定領域(図示せず)と、カウントセンサ104(図5参照)を有する一般領域(図示せず)とがあり、それらの領域を遊技球が所定個数(例えば10個)通過するか、又は、所定時間(例えば30秒)が経過するまでシャッタ40が開放状態に駆動される。そして、開放状態において大入賞口39への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、シャッタ40は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態になるように駆動される。その結果、大入賞口39は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態となる。
なお、大入賞口39が遊技球を受け入れやすい状態となっている開放状態から大入賞口39が遊技球を受け入れ難い状態となっている閉鎖状態までの遊技をラウンドゲームという。したがって、シャッタ40は、ラウンドゲーム時に開放し、各ラウンドゲーム間では閉鎖することになる。また、ラウンドゲームは、“1”ラウンド、“2”ラウンド等のラウンド数として計数されるため、ラウンドゲームの1回目を第1ラウンド、2回目を第2ラウンドと呼称する場合がある。
続いて、開放状態から閉鎖状態に駆動されたシャッタ40は、開放状態において大入賞口39に受け入れられた遊技球がV・カウントセンサ102を通過したことを条件に、再度開放状態に駆動される。つまり、シャッタ40の開放状態において大入賞口39に受け入れられた遊技球がV・カウントセンサ102を通過したことを条件に、次のラウンドゲームへ継続して進むことができる。なお、第1ラウンドのラウンドゲームから、次のラウンドゲームに継続して進むことができない(最終の)ラウンドゲームが終了するまでの遊技を大当たり遊技状態という。すなわち、大当たり遊技状態は遊技者にとって有利な遊技状態である。
また、前述した始動口25、一般入賞口56a〜56d、大入賞口39における特定領域及び一般領域に遊技球が入賞又は通過したときには、それぞれの入賞口の種類に応じて予め設定されている数の遊技球が上皿20又は下皿22に払い出される。
ここで、本実施形態においては、役物の一例として、大入賞口39の役物が記載されているが、本発明はこれに限定されず、遊技盤上に2つ以上のいかなる数の役物が設けられてもよい。
また、本実施形態では、大当たり遊技状態の実行中において、最初のラウンド数から最もラウンドゲームが継続された場合の最後のラウンドゲームまでのラウンド数(最大継続ラウンド数)は、15ラウンド又は2ラウンドである。なお、大当たり遊技状態の実行中における最大継続ラウンド数は限定されるものではない。例えば、最大継続ラウンド数は、ラウンド数抽選手段(後述するメインCPU66を含む主制御回路60(図5参照))による抽選により、“1”ラウンドから“15”ラウンドまでの間から選択されるなど、任意のラウンド数であってもよい。
なお、本実施形態において、画像を表示する部分として液晶ディスプレイパネルからなる液晶表示装置32を採用したが、これに限らず、他の態様であってもよく、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)を含むブラウン管、ドットLED、セグメントLED、EL(Electronic Luminescent)、プラズマ等からなるものであってもよい。また、本実施形態においては、液晶表示装置32とは別に特別図柄表示器33及び普通図柄表示器35を備えるように構成したが、これに限らず、液晶表示装置32に特別図柄及び普通図柄を変動表示させるように構成してもよい。また、変動表示手段として液晶表示装置32を採用したが、これに限らず、別の態様であってもよく、例えば、ドラム、ベルト、リーフ等を変動表示手段として採用してもよい。
[遊技機の電気的構成]
本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路について図5を用いて説明する。図5は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路を示すブロック図である。
本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路は、主に、遊技制御手段としての主制御回路60と、演出制御手段としての副制御回路200とから構成される。主制御回路60は、遊技の制御を行うものであり、副制御回路200は、遊技の進行に応じた演出の制御(例えば、画像表示制御、音声出音制御、装飾ランプ制御等)を行うものである。
主制御回路60は、図5に示すように、制御手段であるメインCPU66、メインROM(読み出し専用メモリ)68、メインRAM(読み書き可能メモリ)70を備えている。この主制御回路60は、遊技の進行を制御する。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70等が接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU66は、例えば、特別遊技実行手段や抽選手段、または、本実施形態においては、特別遊技実行中に始動口25に入賞した遊技球の入賞数に応じて、液晶表示装置32において表示する演出内容を変化させる制御を行なう遊技進行制御手段として機能するなど、後述する各種の手段として機能することとなる。
メインROM68には、メインCPU66によりパチンコ遊技機10の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり抽選テーブル(図6参照)等の各種のテーブルが記憶されている。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。
また、この主制御回路60は、所定の周波数のクロックパルスを生成するリセット用クロックパルス発生回路62、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。また、これらのリセット用クロックパルス発生回路62、初期リセット回路64、シリアル通信用IC72は、メインCPU66に接続されている。なお、このリセット用クロックパルス発生回路62は、後述するシステムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生する。尚、このシリアル通信用IC72は、各種のコマンドを副制御回路200(副制御回路200に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
また、主制御回路60には、各種の装置が接続されており、例えば、図5に示すように、V・カウントセンサ102、カウントセンサ104、一般入賞球センサ106、108、110、112、通過球センサ114、始動入賞球センサ116、普通電動役物ソレノイド118、大入賞口ソレノイド120、シーソーソレノイド122、バックアップクリアスイッチ124が接続されている。
V・カウントセンサ102は、大入賞口39における特定領域に設けられている。このV・カウントセンサ102は、大入賞口39における特定領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
カウントセンサ104は、大入賞口39における特定領域とは異なる一般領域に設けられている。このカウントセンサ104は、大入賞口39における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
一般入賞球センサ106、108、110、112は、一般入賞口56a〜56dにそれぞれ設けられている。この一般入賞球センサ106、108、110、112は、各一般入賞口56a〜56dへ遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
通過球センサ114は、通過ゲート54に設けられている。この通過球センサ114は、通過ゲート54を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。また、この通過球センサ114は、本実施形態においては、第2の球検知手段として機能する。
遊技球検出手段である始動入賞球センサ116は、始動口25に設けられている。始動入賞球センサ116は、始動口25に遊技球が入賞したことを検出して、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。また、この始動入賞球センサ116は、本実施形態においては、第1の球検知手段として機能する。
普通電動役物ソレノイド118は、リンク部材(図示せず)を介して羽根部材23に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、羽根部材23を開放状態又は閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド120は、図4に示すシャッタ40に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シャッタ40を駆動させ、大入賞口39を開放状態又は閉鎖状態とする。
シーソーソレノイド122は、板形状でシャッタ40内部に設けられているシーソー(図示せず)に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シーソーを変位させ、そのシーソーの傾斜を変更する。このシーソーが傾斜された結果、特定領域を通過しやすくなるように又は一般領域を通過しやすくなるように切り替えることとなる。
バックアップクリアスイッチ124は、パチンコ遊技機10に内蔵されており、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする機能を有する。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行なう払出装置128、遊技球の発射を行なう発射装置130、カードユニット150が接続されている。
この払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射装置130に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行なう。
また、発射装置130には、前述した発射ソレノイド、タッチセンサ等の遊技球を発射させるための装置が備えられている。発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ソレノイドに電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が発射ソレノイドにより遊技盤14に順次発射される。
さらに、主制御回路60には、ランプ制御回路76が接続されており、このランプ制御回路76は、メインCPU66からの指示に従い、特別図柄保留ランプ34a〜34d、普通図柄保留ランプ50a〜50d、特別図柄表示器33(7セグメントLED41)、普通図柄表示器35(表示用ランプ)等を制御する。
一方、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46から発生させる音声に関する制御、装飾ランプ133a,133bの制御等を行なう。
なお、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路200に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路200は、可変表示制御手段、音発生制御手段としてのサブCPU206、記憶手段としてのプログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御回路250、スピーカ46から発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、装飾ランプなどのランプ133a,133bの制御を行うランプ制御回路240から構成されている。副制御回路200は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU206には、プログラムROM208、ワークRAM210等が接続されている。サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、後述するように、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。サブCPU206は、後述する各種の手段として機能することとなる。
プログラムROM208には、サブCPU206によりパチンコ遊技機10の特別図柄の変動表示に関連して実行される液晶表示装置32の画像表示に伴う複数種類の演出画像データや、大当たり遊技中のラウンドゲームに関連して実行される複数種類の演出画像データが記憶されており、その他には、リーチ演出の表示期間を定めたリーチ時間テーブル等各種のテーブルも記憶されている。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、リーチ演出時間を制御するためのタイマ変数、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等、各種の変数等が位置付けられている。
表示制御回路250は、サブCPU206から供給される、特別図柄の変動表示に関連して実行される演出表示の進行に伴う複数種類の演出パターンや、大当たり遊技中のラウンドゲームに関連して実行される複数種類の演出パターン等の演出画像データ等を、液晶表示装置32に画像を表示させる制御を行うものである。
また、この表示制御回路250は、本実施形態においては、前述したように、始動口25及び通過ゲート54を遊技球が通過する確率の高い位置を示す領域を、イメージ画像として液晶表示装置32に表示させ、遊技者に発射ハンドル26による発射強度の調整目安となる報知を行うための表示制御手段として機能することとなる。
音声制御回路230は、サブCPU206から供給される音声発生命令に応じて、スピーカ46から音声を発生させるものである。
ランプ制御回路240は、サブCPU206から供給されるプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、装飾ランプ133a,133bの発光制御を行うものである。
なお、本実施形態においては、パチンコ遊技機10の制御回路において、遊技制御手段としての主制御回路60と、演出制御手段としての副制御回路200を別々に構成しているが、主制御回路60と副制御回路200とを同じ基板で構成してもかまわない。
なお、本実施形態においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段として、主制御回路60ではメインROM68を、副制御回路200ではプログラムROM208を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に、プログラム、テーブル等が記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、主制御回路60ではメインRAM70、副制御回路200ではワークRAM210等に記録されるものでもよい。なお、本実施形態においては、メインCPU66の一時記憶領域としてメインRAM70を、サブCPU206の一時記憶領域としてワークRAM210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
[遊技機の動作]
本実施形態では、遊技状態は大別して一般遊技状態(大当たりの抽選を行いながら遊技球を消費する、所謂遊技者に不利な状態)と大当たり遊技状態(遊技者にとって短時間で大量の遊技球の獲得が期待できる、所謂遊技者にとって有利な状態)に分かれる。さらに一般遊技状態においても、通常モード、確変モード、時短モードと3つの遊技状態が設けられている。以下に、パチンコ遊技機10で実行される処理を図7〜図14に示す。
[メイン処理]
最初に、図7に示すように、RAMアクセス許可、バックアップ復帰処理、作業領域を初期化等の初期設定処理を実行する(ステップS11)。そして、詳しくは図9を用いて後述するが、特別図柄ゲームの進行、液晶表示装置32、特別図柄表示器33に表示される特別図柄、装飾図柄に関する特別図柄制御処理を実行する(ステップS12)。そして、詳しくは、図11を用いて後述するが、普通図柄ゲームの進行、普通図柄表示器35に表示される普通図柄に関する普通図柄制御処理を実行する(ステップS13)。そして、詳しくは、図13を用いて後述するが、本実施形態において、特別遊技状態を実行中に始動口25に入賞した遊技球の入賞数により、昇格演出を実行する昇格演出制御処理を実行する(ステップS14)。このように、メイン処理においては、ステップS11の初期設定処理が終了した後、ステップS12〜ステップS14の処理を繰り返し実行することとなる。
[システムタイマ割込処理]
また、メインCPU66は、メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、システムタイマ割込処理を実行する場合がある。リセット用クロックパルス発生回路62から所定の周期(例えば2ミリ秒)毎に発生されるクロックパルスに応じて、以下のシステムタイマ割込処理を実行する。このシステムタイマ割込処理について図8を用いて説明する。
最初に、図8に示すように、メインCPU66は、大当たり抽選用乱数値等の各抽選値を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS21)。そして、メインCPU66は、始動口25等への遊技球の入賞を検知する入力検出処理を実行する(ステップS22)。この処理においては、メインCPU66は、各種の入賞口に遊技球が入賞したことを条件として、遊技球を払出す(賞球する)旨のデータをメインRAM70の所定領域に記憶することとなる。さらに、メインCPU66は、パチンコ遊技機10の遊技状態が、15R通常大当たり遊技状態の実行中の場合は、前記入力検出処理(ステップS22)において、始動入賞球センサ116の入力検知回数(つまり、始動口25へ遊技球が入賞した個数)をカウントして、メインRAM70の所定領域に記憶する。ここでメインRAM70の所定領域に記憶された始動入賞球センサ116の入力検知回数は、後述の昇格演出制御処理(図13参照)において参照されることとなる。そして、主制御回路60と副制御回路200との同期をとるための待ち時間タイマ、大当たりが発生した際に開放する大入賞口39の開放時間を計測するための大入賞口開放タイマ等、各種のタイマの更新処理を実行する(ステップS23)。そして、各種の変数に基づいて駆動制御するための信号をソレノイド、モータ等に供給するために、出力処理を実行する(ステップS24)。この処理が終了した場合には、ステップS25に処理を移す。
ステップS25においては、コマンド出力処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、各種のコマンドを副制御回路200に供給する。これらの各種のコマンドとしては、具体的には、デモ表示コマンド、導出表示される特別図柄の種類を示す装飾図柄指定コマンド等が含まれる。この処理が終了した場合には、ステップS26に処理を移す。
そして、ステップS26の処理において、メインCPU66は、払出装置128に賞球を行わせるための賞球制御コマンドを払出・発射制御回路126へ送信する等の払出処理を実行する。具体的には、メインCPU66は、各種の入賞口に遊技球が入賞することで予め設定された所定数の賞球払出を行うための賞球制御コマンドを払出・発射制御回路126へ供給する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了し、割込発生前のアドレスへ復帰し、メイン処理を実行させる。
[特別図柄制御処理]
図7のステップS12において実行される特別図柄制御処理について図9を用いて説明する。
最初に、ステップS31の処理において、メインCPU66は、特別図柄制御フラグをロードする。この処理において、メインCPU66は、特別図柄制御フラグを読み出しステップS32に処理を移す。
ステップS32においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(00)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(00)でない場合には、ステップS34に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(00)の場合には、ステップS33へ処理を移し、特別図柄記憶チェック処理を行う。この特別図柄記憶チェック処理では、詳細は後述するが、特別図柄の保留個数を調べ、保留個数がある場合に、“大当たり”の抽選、特別図柄の変動開始、特別図柄変動タイマのセット等を行い、特別図柄制御フラグに次のステップの処理要求である(01)をセットして処理を終了する。
ステップS34においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(01)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(01)でない場合には、ステップS40に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(01)の場合には、特別図柄変動時間監視処理を行う。すなわち、ステップS35において、特別図柄変動タイマがタイムアップ(つまり“0”)か否かを判断し、タイムアップしていなければ処理を終了する。そしてタイムアップした場合は、メインCPU66は、ステップS36で特別図柄の停止処理を行うとともに、メインRAM70に記憶されている特別図柄保留個数を“1”減少するように記憶更新する。さらに、メインCPU66は、一般遊技状態が時短モードであるか判断し、時短モードの場合はメインRAM70に記憶されている時短回数を“1”減少するように記憶更新し、そして、時短回数が“0”(つまり時短モードの終了)になった場合は、一般遊技状態を通常モードにセットして、時短モードを終了させる。
次に、メインCPU66は、ステップS37において特別図柄が大当たりか否かを判断し、大当たりでなければステップS39において、特別図柄制御フラグをクリア(つまり特別図柄記憶チェック処理を要求する値(00)をセットする)して処理を終了する。また、特別図柄が大当たりであった場合は、ステップS38の大入賞口開放待ち処理を行う。大入賞口開放待ち処理では、メインCPU66は、特別図柄制御フラグに大入賞口開放待ちを示す値(02)をセットし、待ち時間(例えば1秒)を大入賞口開放待ちタイマにセットして処理を終了する。
ステップS40においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(02)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(02)でない場合には、ステップS43に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(02)の場合には、大入賞口開放処理を行う。大入賞口開放処理では、まず、メインCPU66は、ステップS41で大入賞口開放待ちタイマがタイムアップ(つまり“0”)かを判断し、タイムアップしていなければ処理を終了する。そしてタイムアップした場合は、ステップS42で大入賞口開放処理を行う。この大入賞口開放処理では、メインCPU66は、まず大入賞口39の開放をセット(メインRAM70の所定の領域に、シャッタ40による大入賞口ソレノイド120の開放指示を記憶する)し、次に大当たりの種類によって大入賞口開放タイマに大入賞口39の開放時間(例えば、大当たりが15R確変大当たり、又は15R普通大当たりの場合は30秒、2R確変大当たりの場合は1秒)をセットする。そして、特別図柄制御フラグに大入賞口開放監視処理を示す値(03)をセットし処理を終了する。
ステップS43においては、メインCPU66は、特別図柄制御フラグが(03)であるか否かを判断し、特別図柄制御フラグが(03)でない場合には、ステップS50に処理を移す。また、特別図柄制御フラグが(03)の場合には、大入賞口開放監視処理を行う。大入賞口開放監視処理では、まずメインCPU66は、ステップS44で大入賞口開放タイマがタイムアップ(つまり“0”)したか、又は、大入賞口39へ規定の個数の遊技球が入賞したか否かを判断する。そして大入賞口開放タイマのタイムアップ、同時に、大入賞口39へ規定の個数の遊技球が入賞していなければ処理を終了する。そして入賞口開放タイマのタイムアップ、又は、大入賞口39へ規定の個数の遊技球が入賞のいずれか一方の条件を満たしたことで、ステップS45へ処理を移行する。
ステップS45においては、メインCPU66は、大入賞口閉鎖処理(メインRAM70の所定の領域に、シャッタ40による大入賞口ソレノイド120の閉鎖指示を記憶する)を実行してステップS46へ処理を移す。
ステップS46においては、メインCPU66は、大入賞口開放回数(所謂ラウンド数)をカウントし、規定回数(15R通常大当たり又は15R確変大当たりでは15回、2R確変大当たりでは2回)に達したか否かを判断し、規定回数に達した場合はステップS49で特別図柄制御フラグに大当たり終了処理を要求する値(04)をセットし処理を終了する。また、メインCPU66は、大入賞口開放回数が規定回数に達していなかった場合は、ステップS47で、大入賞口39へ入賞した遊技球が所定の特定領域を通過したか否かを判断し、大入賞口39へ入賞した遊技球が所定の特定領域を通過しなかった場合(V・カウントセンサ102が遊技球の通過を検出しなかった場合)は、ステップS49で特別図柄制御フラグに大当たり終了処理を要求する値(04)をセットし処理を終了する。一方、メインCPU66は、大入賞口39へ入賞した遊技球が所定の特定領域を通過した(つまり、V・カウントセンサ102が遊技球の通過を検出した)場合は、ステップS48へ処理を移す。
ステップS48では、メインCPU66は、大入賞口開放待ち処理を行う。大入賞口開放待ち処理では、特別図柄制御フラグに再度大入賞口39の開放を要求する値(02)をセットし、待ち時間(例えば1秒)を大入賞口開放待ちタイマにセットして処理を終了する。
ステップS50においては、メインCPU66は、大当たり終了処理を行う。大当たり終了処理では、大当たり図柄が15R確変大当たり又は2R確変大当たりの場合は、一般遊技状態を確変モードとし、大当たり図柄が15R通常大当たりの場合には、一般遊技状態を時短モードとして、さらに時短モード中の特別図柄の変動回数の上限(例えば100回)をメインRAM70の所定の領域に記憶する。最後にメインCPU66は、特別図柄制御フラグをクリア(つまり特別図柄記憶チェック処理を要求する値(00)をセットする)して、特別図柄制御処理を終了する。
[特別図柄記憶チェック処理]
図9のステップS33において実行される特別図柄記憶チェック処理について図10を用いて説明する。
最初に、メインCPU66は、ステップS61において、特別図柄保留個数が“0”であるか否かを判断し、特別図柄の保留個数が“0”の場合には、ステップS62に処理を移し、特別図柄の保留個数が“0”でない場合(つまり、特別図柄の変動がある場合)には、ステップS63に処理を移す。
ステップS62においては、デモ表示処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、デモ表示を行わせるために、副制御回路200にデモ表示コマンドを供給するためのデータを、メインRAM70の所定の領域に記憶する。これによって、副制御回路200において、客待ち状態(所定の待機状態)となったことを認識することができる。この処理が終了した場合には、特別図柄記憶チェック処理を終了する。
ステップS63においては、メインCPU66は、特別図柄変動時間管理を要求する値(01)を、特別図柄制御フラグにセットし、ステップS64に処理を移す。
ステップS64においては、大当たり抽選処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、現在の一般遊技状態に基づいて、大当たりの抽選値が異なる複数の大当たり抽選テーブル(図6参照)から1つの大当たり抽選テーブルを選択する。そして、始動口25へ遊技球が入賞した時に抽出された大当たり抽選用乱数値と、前記選択された大当たり抽選テーブルを参照し、大当たりを抽選(15R確変大当たり、2R確変大当たり、15R通常大当たり又は“はずれ”のうちのいずれかを決定)する。ここで、図6の大当たり抽選テーブルに示すように、通常モード又は時短モードにおける大当たり抽選テーブルと確変モードにおける大当たり抽選テーブルでは、大当たりの抽選値は、通常モード及び時短モードでは7/400(15R通常大当たり、15R確変大当たり及び2R確変大当たりの全て大当たり抽選値の合計)に設定されているのに対し、確変モードでは70/400(15R通常大当たり、15R確変大当たり及び2R確変大当たりの全て大当たり抽選値の合計)と設定されている。つまり一般遊技状態に基づいて大当たり抽選テーブルを選択することによって、大当たり遊技状態に移行する確率が異なることとなる。このように、一般遊技状態が確変モードである場合には、大当たり遊技状態に移行する確率は、通常モードや時短モードよりも向上することとなるので、遊技者にとって有利な状態といえる。この処理が終了した場合には、ステップS65に処理を移す。
ステップS65においては、メインCPU66は、大当たりであるか否かの判断処理を行う。この処理において、メインCPU66は、前述したステップS64の大当たり抽選処理における抽選結果が大当たりであった場合には、ステップS66に処理を移し、大当たりでなかった場合には、ステップS67に処理を移す。
ステップS66においては、特定図柄の決定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、ステップS64で決定された大当たりの種類に対応して表示される特定図柄を決定する。例えば、15R確変大当たりに対しては、特定図柄は“7”が決定され、2R確変大当たりに対しては、特定図柄は“3”、又は、15R通常大当たりに対しては、特定図柄は“5”というように、それぞれの大当たりに対応して特定図柄は決定される。そして、決定された特定図柄は、メインRAM70の所定の領域に記憶される。これによって、特別図柄表示器33に、大当たりに対応した特定図柄が導出表示されることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS68に処理を移す。
ステップS67においては、はずれ図柄の決定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、はずれ図柄に対応した特定図柄(例えば“7”、“3”、“5”以外の数字)を決定し、メインRAM70の所定領域に記憶する。これによって、特別図柄表示器33に、はずれに対応した特定図柄が導出表示されることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS68に処理を移す。
ステップS68では、遊技状態判別処理を行う。この遊技状態判別処理において、メインCPU66は、現在の一般遊技状態が、確変モードもしくは時短モードであると判断した場合は、ステップS70へ処理を移行し、現在の一般遊技状態が通常モードであると判断した場合は、ステップS69において、通常モードの特別図柄変動時間(例えば10秒)を、特別図柄変動タイマにセットし、メインRAM70の所定の領域に記憶する。そして、ステップS71へ処理を移行する。
ステップS70においては、メインCPU66は、確変モード又は時短モードの特別図柄変動時間(通常モードの特別図柄変動時間より短い時間、例えば5秒)を、特別図柄変動タイマにセットし、メインRAM70の所定の領域に記憶する。そして、ステップS71へ処理を移行する。
ステップS71においては、メインCPU66は、特別図柄表示器33(図3参照)に対して、変動表示を開始させる要求をメインRAM70の所定の領域に記憶して、ステップS72へ処理を移す。この処理によって、特別図柄表示器33においては、前記ステップS69及びステップS70で特別図柄変動タイマにセットされた変動時間にあわせて、特別図柄の変動表示が行なわれ、所定時間経過後(特別図柄変動タイマがタイムアップした後)前記ステップS66及びステップS67で決定された“大当たり”又は“ハズレ”の特別図柄が停止表示されることとなる。
ステップS72では、液晶表示装置32の表示領域32aに演出表示される装飾図柄や演出時間の決定処理を行う。この処理において、メインCPU66は、ステップS66又はステップS67で記憶された“大当たり”又は“はずれ”のデータ、そしてステップS69又はステップS70で記憶された特別図柄変動時間等のデータに基づき、液晶表示装置32の表示領域32aに演出表示される装飾図柄や演出時間を決定して、メインRAM70の所定の領域に記憶する。
また、本実施形態においては、前述した液晶表示装置32の表示領域32aに表示される装飾図柄の決定処理において、特別遊技抽選に当選し、特別図柄が15R“確変”大当たり遊技状態を示す表示となった場合でも、演出表示される装飾図柄としては、15R“通常”大当たり遊技状態を表す装飾図柄を決定する場合がある。この場合、大当たり遊技状態開始時には、一旦、液晶表示装置32の表示領域32aに15R通常大当たり遊技状態を表す装飾図柄が演出表示されるが、ラウンドゲームが最終ラウンド(例えば、15ラウンドに)に達するまでの間に、本来の15R確変大当たり遊技状態を表す装飾図柄に変更される。
このような装飾図柄の変更は、一般に「昇格演出」と呼称されるものであり、遊技者に有利な15R通常大当たり遊技状態を表す装飾図柄の表示から、遊技者により有利な15R確変大当たり遊技状態を表す装飾図柄の表示に変わるため、遊技者の喜びが増大する。この昇格演出についての詳細は昇格演出制御処理(図13参照)において後述する。
ここで、ステップS72において、メインCPU66は、前記昇格演出の必要な大当たり遊技にかかる装飾図柄を決定した場合は、昇格演出の表示要求をメインRAM70の所定の領域に記憶する。
そして、ここで記憶された装飾図柄や演出時間は、図8のステップS25のコマンド出力処理により、主制御回路60のメインCPU66から副制御回路200のサブCPU206に装飾図柄指定コマンドとして供給される。これによって、副制御回路200において、装飾図柄が液晶表示装置32の表示領域32aに導出表示されるとともに、装飾図柄の変動時間も決定される。つまり、特別図柄表示器33で導出表示される特別図柄の変動時間と、液晶表示装置32に導出表示される装飾図柄の変動時間は、同期して行われることとなる。
[普通図柄制御処理]
図7のステップS13において実行されるサブルーチンについて図11を用いて説明する。
最初に、メインCPU66は、ステップS101において、普通図柄制御フラグをロードする。この処理において、メインCPU66は、普通図柄制御フラグを読み出す。この処理が終了した場合には、ステップS102に処理を移す。
ステップS102においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグが普通図柄記憶チェック要求を示す値(00)であるか否か判断し、普通図柄制御フラグが(00)でない場合はステップS104へ処理を移す。また、普通図柄制御フラグが(00)の場合は、ステップS103の普通図柄記憶チェック処理を行う。この普通図柄記憶チェック処理では、詳しくは図12を用いて説明するが、メインCPU66は、普通図柄の保留個数を調べ、保留個数がある場合に、普通図柄の当り判定、普通図柄の変動開始、普通図柄の変動タイマのセット等を行い、普通図柄制御フラグに次のステップの処理要求である(01)をセットして処理を終了する。
ステップS104においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグが(01)であるか否かを判断し、普通図柄制御フラグが(01)でない場合は、ステップS107へ処理を移す。また、普通図柄制御フラグが(01)である場合は、ステップS105において、普通図柄変動タイマがタイムアップ(つまり“0”)したかを判断し、タイムアップしていなかった場合は処理を終了する。一方、普通図柄変動タイマがタイムアップした場合は、メインCPU66は、ステップS106において、普通図柄停止処理を行なう。この普通図柄停止処理においては、メインCPU66は、普通図柄表示器35に対して変動を停止する要求をセットし、メインRAM70の所定の領域に記憶する。これにより、普通図柄表示器35において、前記普通図柄記憶チェック処理で判定された、普通図柄の“当り”又は“はずれ”の判定結果が表示されることとなる。この処理が終了すると、メインRAM70の所定の領域に記憶されている普通図柄保留個数を“1”減少するように記憶更新する。そして、普通図柄制御フラグに(02)をセットして処理を終了する。
ステップS107においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグが(02)であるか否かを判断し、普通図柄制御フラグが(02)でない場合は、ステップS111へ処理を移す。また、普通図柄制御フラグが(02)であった場合は、ステップS108へ処理を移し、普通図柄が当りか否かを判断する。そして、メインCPU66は、普通図柄が当りであると判断した場合は、ステップS109の普通電役開放処理に処理を移す。一方、メインCPU66は、普通図柄が当りではないと判断すると、ステップS110において、普通図柄制御フラグに普通図柄記憶チェックを要求する値(00)をセットして処理を終了する。
ステップS109における普通電動役物開放処理では、メインCPU66は、普通電動役物の羽根部材23の開放処理(メインRAM70の所定の領域に普通電動役物の解放を記憶する)を行う。さらに遊技台の遊技状態に合わせて、普通電動役物の羽根部材23の開放時間(例えば、遊技状態が確変モード又は時短モードの場合は3秒、通常モードの場合は0.5秒)を普通電動役物開放タイマにセットし、普通図柄制御フラグに(03)をセットして処理を終了する。
ステップS111においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグが(03)であるか否かを判断し、普通図柄制御フラグが(03)でない場合は、ステップS114へ処理を移す。また、普通図柄制御フラグが(03)であった場合は、ステップS112へ処理を移し、普通電動役物開放タイマがタイムアップ(つまり“0”)したかを判断する。そして、普通電動役物開放タイマがタイムアップしていない場合は処理を終了する。一方、普通電動役物開放タイマがタイムアップしたと判断した場合は、ステップS113の普通電動役物閉鎖処理において、普通電動役物である羽根部材23を閉鎖状態(メインRAM70の所定の領域に普通電動役物の閉鎖を記憶する)にさせる。そして普通図柄制御フラグに(04)をセットして処理を終了する。
ステップS114においては、メインCPU66は、普通図柄制御フラグをクリア(つまり普通図柄の記憶チェックを要求する値“00”をセット)して処理を終了する。
[普通図柄記憶チェック処理]
図11のステップS103において実行されるサブルーチンについて図12を用いて説明する。
最初に、ステップS121において、メインCPU66は、普通図柄保留個数が“0”であるか否かの判断を行い、普通図柄保留個数が“0”であると判断した場合には、普通図柄記憶チェック処理を終了する。尚、この普通図柄保留個数はメインRAM70の所定の領域に記憶され、通過ゲート54を遊技球が通過したことを検出した場合に、所定個数(例えば“4”)を上限として“1”増加して記憶更新され、普通図柄ゲームにおける普通図柄の可変表示が終了したときには、“1”減算して記憶更新される。一方、メインCPU66は、普通図柄の保留個数が“0”でないと判断した場合には、ステップS122において、普通図柄制御フラグに普通図柄変動タイマ監視要求の値“01”をセットし、ステップS123へ処理を移す。
ステップS123においては、普通図柄当り判定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、普通図柄始動領域通過時に(通過ゲート54を遊技球が通過することによって)抽出された普通図柄当り判定用乱数値と、メインROM68に記憶されている普通図柄当り判定値とを参照する。そして、メインCPU66は、参照した結果、普通図柄当り判定用乱数値が普通図柄当り判定値と一致する場合には、当り図柄(例えば、“○”図柄)を示すデータをメインRAM70の所定の領域に記憶する。一方、メインCPU66は、参照した結果、普通図柄当り判定用乱数値が普通図柄当り判定値と一致しない場合には、はずれ図柄(例えば、“×”図柄)を示すデータをメインRAM70の所定の領域に記憶する。このように記憶された当り図柄、はずれ図柄は、普通図柄表示器35に導出普通図柄指定コマンドとして供給される。これによって、普通図柄表示器35は、普通図柄の変動表示(例えば“○”、“×”図柄を交互に点滅させる)を開始する。この後、ステップS124に処理を移す。
ステップS124においては、メインCPU66は、一般遊技状態が確変モード又は時短モードであるか否かを判断し、一般遊技状態が確変モード又は時短モードであった場合は、ステップS126において、メインCPU66は、通常モードより短い普通図柄変動停止時間(例えば5秒)を、普通図柄変動タイマにセットして処理を終了する。一方、遊技状態が確変モード又は時短モードでない(つまり通常モード)場合は、ステップS125において、メインCPU66は、確変モード又は時短モードより長い普通図柄変動停止時間(例えば30秒)を、普通図柄変動タイマにセットして処理を終了する。
ここで、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の一般遊技状態について説明する。前述したように、パチンコ遊技機10における一般遊技状態には、通常モード、確変モード及び時短モードのいずれかが設定される。ここで、図6の大当たり抽選テーブルに示すように、一般遊技状態が確変モードの場合は、大当たりを抽選する数値が70/400(15R通常大当たり、2R確変大当たり、15R確変大当たりの全ての抽選値の合計)に設定されているのに対し、一般遊技状態が通常モード又は時短モードの場合は、大当たりを抽選する数値が7/400(15R通常大当たり、2R確変大当たり、15R確変大当たりの全ての数値の合計)に設定されている。つまり、一般遊技状態が確変モードの場合は、通常モード又は時短モードの場合と比較して、10倍の確率で大当たり遊技状態への当選が期待できることとなる。いいかえると、確変モードは遊技者にとって次回の大当たりの期待値の大きい有利な遊技モードと言える。
さらに、特別図柄及び普通図柄の変動時間においても、前述したように、一般遊技状態が確変モード又は時短モードの場合と、通常モードの場合では、一般遊技状態が確変モード又は時短モードの方が、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短く設定されている。さらに、一般遊技状態が確変モード又は時短モードの方が、普通図柄が当たった場合の始動口25に付設された羽根部材23の開放時間が通常モードよりも長く設定されているため、羽根部材23の誘導により、始動口25に遊技球が入賞する機会が増加することとなる。つまり、一般遊技状態が確変モード及び時短モードの場合は、単位時間における特別図柄の抽選回数が通常モードに比べて増加するため、これも遊技者にとって有利な状態といえる。
[昇格演出制御処理]
図7のステップS14において実行されるサブルーチンである昇格演出制御処理について、図13を用いて説明する。
最初に、メインCPU66は、ステップS130において、現在15R通常大当たり遊技を実行中か否か判断し、実行中で無い場合は処理を終了し、実行中の場合には、ステップS131に処理を移す。
ステップS131において、メインCPU66は、パチンコ遊技機10の遊技状態において、普通図柄が変動表示中か否かを判断し、普通図柄が変動表示中の場合はステップS134へ処理を移す。一方、普通図柄が変動表示中でない場合は、ステップS132において、メインCPU66は、普通図柄の保留個数が“0”が否かを判断し、普通図柄の保留個数が“0”でない場合は処理を終了する。また、普通図柄の保留個数が“0”の場合は、ステップS133において、メインCPU66は、通過ゲート54に遊技球が入賞し易い領域である第2の特定領域を示す画像をイメージ画像(図15(a)参照)として表示する要求を、メインRAM70の所定の領域に記憶してステップS137へ処理を移す。
ステップS134においては、メインCPU66は、前述した普通図柄記憶チェック処理(図12参照)のステップS123で実行した、普通図柄の抽選結果を参照し、普通図柄が当たりか否かを判断する。そして、普通図柄が当たりでない場合はステップS137へ処理を移す。一方、普通図柄が当たりの場合は、メインCPU66は、ステップS135において、普通図柄の当選により始動口25の羽根部材23が開放されるまでの時間を参照し(図12のステップS125,ステップS126でセットされたタイマを参照)、羽根部材23が開放されるまでの時間が、例えば2秒以内であるか否かを判断する。そして、羽根部材23が開放されるまでの時間が2秒以内でない場合はステップS137へ処理を移す。また、羽根部材23が開放されるまでの時間が2秒以内の場合は、メインCPU66は、ステップS136において、始動口25に遊技球が入賞し易い領域である第1の特定領域を示す画像をイメージ画像(図15(b)参照)として表示する要求を、メインRAM70の所定の領域に記憶してステップS137へ処理を移す。ここで、羽根部材23が開放されるまでの時間を2秒としたのは、遊技者が前記イメージ画像を見ながら発射ハンドル26の発射強度を調整するには、2秒間あれば十分であるからである。
ステップS137においては、メインCPU66は、前述した特別図柄記憶チェック処理(図10参照)において、昇格演出の要求がセットされているか否かを判断し、昇格演出の要求がセットされていない場合は、本サブルーチンの処理を終了する。一方、昇格演出の要求がセットされている場合は、メインCPU66は、ステップS138において、15R通常大当たり遊技状態実行中に、始動口25に入賞した遊技球の数を参照して、入賞数が所定の個数(例えば5個)以上か否かを判断する。そして、入賞数が所定の個数(例えば5個)に満たない場合はステップS140へ処理を移す。一方、入賞数が所定の個数(例えば5個)以上の場合は、メインCPU66は、ステップS139において、特別昇格演出表示(図16参照)を実行する要求を、メインRAM70の所定の領域に記憶して処理を終了する。
ステップS140においては、メインCPU66は、現在15R通常大当たり遊技状態実行中であって、なおかつ、昇格演出を起動する所定のラウンド数(例えば13ラウンド)か否かを判断し、所定のラウンド数でない場合は処理を終了する。また、所定のラウンド数だと判断すると、メインCPU66は、ステップS141において、通常昇格演出表示(図17参照)を実行する要求を、メインRAM70の所定の領域に記憶して処理を終了する。
この昇格演出制御処理において、メインRAM70の所定の領域に記憶された、第1の特定領域または第2の特定領域を表示するイメージ画像要求、特別昇格演出表示要求、通常昇格演出表示要求は、システムタイマ割込処理(図8参照)のステップS25のコマンド出力処理により、主制御回路60のメインCPU66から副制御回路200のサブCPU206に装飾図柄指定コマンドとして供給される。これによって、副制御回路200において、装飾図柄指定コマンドとして指定された演出画像が、液晶表示装置32の表示領域32aに導出表示されることになる。
さらに、この昇格演出制御処理により、液晶表示装置32の表示領域32aに表示される画像について、図15〜図17を用いて詳細に説明する。図15は本実施形態のパチンコ遊技機において表示されるイメージ画像の表示画面を示す説明図、図16は同特別昇格演出の表示画面を示す説明図、図17は同通常昇格演出の表示画面を示す説明図である。
先ず、図15(a)を参照して、本実施形態における第2の特定領域である通過ゲート54に遊技球が入賞し易い領域のイメージ画像を説明する。図示するように、表示領域32aの所定位置には、15R通常大当たりを示す装飾図柄92bが停止表示されている。
本実施形態においては、15R通常大当たり遊技状態実行中に、普通図柄にかかる抽選が行なわれていない場合は、普通図柄の抽選を促すために、図15(a)に示すように、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、発射位置として照準できるように、矢印93で通過ゲート54を強調表示し、さらに、キャラクタ92cの表示により、遊技球の発射強度の調整を促すメッセージを表示する構成としている。なお、この場合、通過ゲート54を遊技球が通過しやすい位置と予想される遊技球の遊技領域15における最初の到達位置を、遊技球発射の照準となる位置として画像表示してもよい。
次に、図15(b)を参照して、本実施形態における第1の特定領域である始動口25の羽根部材23が開放した場合、前記始動口25に遊技球が入賞し易い領域を示すイメージ画像について説明する。
本実施形態においては、15R通常大当たり遊技状態実行中に、普通図柄にかかる抽選に当選した場合は、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、図15(b)に示すように、始動口25にかかる羽根部材23が開放するタイミングに合わせて、遊技球の入賞を促すために、始動口25を照準できるように、矢印93で始動口25を強調表示し、さらに、キャラクタ92cにより遊技球の発射強度の調整を促すメッセージを表示する構成としている。なお、ここでも、15R通常大当たりを示す装飾図柄92bが、所定位置としてキャラクタ92cの上部に停止表示されている。
続いて、図16を参照して、本実施形態における特別昇格演出表示を説明する。
本実施形態においては、15R通常大当たり遊技状態実行中に、始動口25に所定の数(例えば5個)の遊技球の入賞を検出すると、図16に示すように、特別昇格演出表示が開始される。
まず、図16(a)に示すように、停止表示されていた装飾図柄92bが再変動を開始し(ここでは停止表示されていた“222”が再変動開始している)、キャラクタ92c及びメッセージ92aにより、装飾図柄92bの再変動を遊技者に報知する。
そして、再変動表示が所定時間経過すると、図16(b)に示すように、装飾図柄92bが再び停止表示される。このとき、装飾図柄92bは、15R通常大当たりを示す“222”の装飾図柄から、15R確変大当たりを示す“777”の装飾図柄へ昇格されており、さらに、昇格を祝福するキャラクタ92cとメッセージ92aが同時に表示され、装飾図柄が昇格したことが遊技者へ報知される。
さらに、図17を参照して、本実施形態における通常昇格演出表示を説明する。
本実施形態においては、15R通常大当たり遊技状態実行中に、所定のラウンド数(例えば13ラウンド)に達すると、図17に示すように、通常昇格演出表示が開始される。
まず、図17(a)に示すように、停止表示されていた装飾図柄92bが再変動を開始し、メッセージ92aにおいて装飾図柄92bの再変動を遊技者に報知する。
そして、所定時間が経過すると、図17(b)に示すように、装飾図柄92bが再び停止表示され、なおかつ、装飾図柄92bは、15R通常大当たりを示す“222”の装飾図柄から、15R確変大当たりを示す“777”の装飾図柄へ昇格されるとともに、昇格を報知するメッセージ92aが同時に表示されることとなる。
上述したように、本実施形態における昇格演出制御処理では、パチンコ遊技機10に設置された液晶表示装置32の表示領域32aを用いて、特別遊技状態である15R通常大当たり遊技状態の実行中に、通過ゲート54への遊技球の通過を促すイメージ画像を表示するとともに、通過ゲート54へ遊技球が通過したことを契機として行なわれる普通図柄の抽選に当選した場合、始動口25にかかる羽根部材23の開放のタイミングに合わせて、始動口25へ遊技球の入賞を促すイメージ画像を表示させることにより、遊技者に対して、始動口25への遊技球の入賞及び通過ゲート54への遊技球の通過に関心を持たせることのできる構成としている。
さらに、15R通常大当たりを表す装飾図柄から15R確変大当たりを表す装飾図柄への昇格演出要求がある場合に、始動口25に入賞した遊技球の数により、装飾図柄の特別昇格演出を実行するか、または通常昇格演出を実行するかを区別している。
このように、始動口25に所定の数以上の遊技球が入賞したことを条件として、所定の昇格演出のタイミングとは異なるタイミングで、特典としての特別昇格演出が実行される構成としたことにより、単調な15R通常大当たり遊技状態の実行中に、所定数以上の遊技球を始動口25に入賞させることを目指すという、新たなゲーム性が付加されることとなり、遊技者は、大当たり遊技を獲得した喜びに加え、単調な大当たり遊技を、より楽しむことが可能となる。
[副制御回路メイン処理]
副制御回路200は、副制御回路メイン処理を実行することとなる。この副制御回路メイン処理について図14を用いて説明する。尚、この副制御回路メイン処理は、電源が投入されたときに開始される処理である。
最初に、ステップS201において、サブCPU206は、RAMアクセス許可、作業領域を初期化等の初期設定処理を実行する。つまり、サブCPU206は、電源が投入されたことに基づいて、遊技を正常に行わせるための所定の初期設定を行うこととなる。尚、本実施形態においては、ステップS201を実行するサブCPU206は、初期設定手段の一例に相当する。この処理が終了した場合には、ステップS202に処理を移す。
ステップS202において、サブCPU206は、乱数更新処理を実行する。この処理において、サブCPU206は、ワークRAM210の所定領域に位置付けられた各種の乱数値を更新する。この処理が終了した場合には、ステップS203に処理を移す。
ステップS203において、サブCPU206は、コマンド解析処理を実行する。この処理において、サブCPU206は、主制御回路60のメインCPU66から送られてきたコマンドを解析し、その解析したコマンドに応じた処理を実行することとなる。この処理が終了した場合には、ステップS204に処理を移す。
ステップS204において、サブCPU206は、表示制御処理を実行する。この処理において、サブCPU206は、前記コマンド解析処理において、主制御回路60のメインCPU66からの装飾図柄指定コマンドを受信した場合に、その装飾図柄指定コマンドに応じた装飾図柄等の画像表示制御を、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて行うこととなる。
そして、サブCPU206は、スピーカ46から発生させる音の制御を行う音声制御処理(ステップS205)、各種のランプ133a,133bの発光制御を行うランプ制御処理を実行する(ステップS206)。この処理が終了した場合には、ステップS202に処理を移す。
このように、副制御回路メイン処理においては、ステップS201の初期設定処理が終了した後、ステップS202からステップS206の処理を繰り返し実行することとなる。
以上、上述してきた実施形態を通して本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態においては、15R通常大当たり遊技の実行中に、始動口25に入賞した遊技球の数により、装飾図柄の昇格演出表示を区別する構成としたが、これに限定されるものではなく、15R通常大当たり遊技を含む全ての大当たり遊技において、始動口25に入賞した遊技球の数に応じて大当たり演出に係る演出を変更可能とし、例えば、通常演出とは異なる特別演出を表示するようにしてもよい。これにより、全ての大当たり遊技状態において、通過ゲート54及び始動口25への遊技球の通過または入賞に新たなゲーム性を付加することができる。
また、本実施形態においては、透明遊技盤を用いる構成において得られる広範囲の液晶表示装置32の表示領域32aを利用することにより、演出効果を狙う構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、従来の液晶表示装置を遊技盤の略中央位置に埋設したパチンコ遊技機であっても本発明を適用することができる。
さらに、本実施形態においては、始動口25にかかる羽根部材23の開放(つまり、普通図柄の抽選)の契機を、通過ゲート54を遊技球が通過することとしたが、これに限定されるものではなく、通過ゲートの代わりに賞球のある他の入賞口を第2の特定領域として用いてもよいし、また、その数も一個に限らず複数設置してもよい。その場合は、かかる他の入賞口を遊技球発射の照準とする演出表示を行うことになる。
また、本実施形態においては、パチンコ遊技機等の遊技機自体に本発明を適用したが、ゲーム機などに適用してもよい。
このように、本発明の実施形態では、あくまでも発明の具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。すなわち、演出画像表示領域を有する表示手段と、遊技者の操作により、遊技球を遊技領域内に強度可変に発射する発射手段と、前記遊技領域内に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検知する球通過検知手段と、所定の条件を満たした場合、遊技者に有利な特別遊技へ移行させるか否かの特別遊技抽選を行うとともに、前記球通過検知手段により遊技球を検知した場合、遊技に変化を与える制御と、前記特別遊技に移行した場合、当該特別遊技状態における前記特定領域への遊技球の通過数に応じて、前記演出画像表示領域に表示する演出内容を変化させる制御を行う遊技進行制御手段と、前記遊技進行制御手段による遊技進行の制御に応じた演出画像を、前記演出画像表示領域に表示させるとともに、前記特別遊技の実行中、遊技球が前記特定領域を通過する確率の高い位置を、前記発射手段による遊技球発射の照準として前記画像表示領域にイメージ画像で表示させる表示制御手段を備える遊技機は本発明に含まれる。また、前記各手段などの具体的構成は、適宜設計変更可能である。
また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における概観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における概観を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において構成される電飾ユニットを示す正面図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における概観を示す正面図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において構成される主制御回路及び副制御回路を示すブロック図である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において参照される各種判定テーブルである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において表示されるイメージ画像の表示画面である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において表示される特別昇格演出の表示画面である。 本発明の一実施形態のパチンコ遊技機において表示される通常昇格演出の表示画面である。
符号の説明
10 パチンコ遊技機
14 遊技盤
15 遊技領域
25 始動口
23 羽根部材
32 液晶表示装置
33 表示器
54 通過ゲート
60 主制御回路
200 副制御回路
250 表示制御回路

Claims (5)

  1. 演出画像表示領域を有する表示手段と、
    遊技者の操作により、遊技球を遊技領域内に強度可変に発射する発射手段と、
    前記遊技領域内に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検知する球通過検知手段と、
    所定の条件を満たした場合、遊技者に有利な特別遊技へ移行させるか否かの特別遊技抽選を行うとともに、前記球通過検知手段により遊技球を検知した場合、遊技に変化を与える制御と、前記特別遊技に移行した場合、当該特別遊技状態における前記特定領域への遊技球の通過数に応じて、前記演出画像表示領域に表示する演出内容を変化させる制御を行う遊技進行制御手段と、
    前記遊技進行制御手段による遊技進行の制御に応じた演出画像を、前記演出画像表示領域に表示させるとともに、前記特別遊技の実行中、遊技球が前記特定領域を通過する確率の高い位置を、前記発射手段による遊技球発射の照準として前記画像表示領域にイメージ画像で表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記特定領域は、当該特定領域への遊技球の案内領域の広さを可変とする開閉可能な可動片を備え、前記遊技進行制御手段は、前記球検知手段により前記特定領域を通過した遊技球を検知したことを契機として、前記特別遊技抽選を実行することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記特定領域は、
    第1の球検知手段と、当該特定領域における球通過領域の広さを可変とする開閉可能な可動片を備えた第1の特定領域と、
    第2の球検知手段と、遊技球の通過領域を区画形成するゲート体とを備えた第2の特定領域とからなり、
    前記遊技進行制御手段は、
    前記第1の球検知手段による遊技球の検知を契機として前記特別遊技抽選を実行するともに、前記第2の球検知手段により遊技球を検知した場合、前記第1の特定領域の可動片を開放させる制御を行い、
    前記表示制御手段は、前記特別遊技の実行中、遊技球が前記第2の特定領域を通過する確率の高い位置を、前記発射手段による遊技球発射の照準として前記演出画像表示領域にイメージ画像で表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記特別遊技は、
    当該特別遊技の終了後、前記第1の特定領域の可動片の開放頻度が通常頻度である第1特別遊技と、この第1特別遊技よりも前記可動片の開放頻度が高くなる第2特別遊技とを含むことを特徴とする請求項3記載の遊技機。
  5. 前記遊技領域を、透光性部材からなる遊技盤上に形成し、この遊技盤の背後に、所定広さの演出画像表示領域を有する前記表示手段を配設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊技機。
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