JP2005011587A - プレスフィットピン、インシュレータ及びそのインサート成型方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで製造可能なプレスフィットピン、インシュレータ及びそのインサート成型方法を提供すること。
【解決手段】プレスフィットピン5には第1及び第2樹脂止め部9,10が形成されている。第1及び第2樹脂止め部9,10はそれぞれ凸R状に突出している。第1〜第3撓み部11〜13の突出幅は第1及び第2樹脂止め部9,10の突出幅より小さく設定されている。金型14の内壁面の先端には固定部15が形成されている。固定部15はプレスフィットピン5の先端の形状と略同一形状に形成されている。金型14の長手方向略中央位置の両内壁面の幅は間隔Y1より狭い間隔Y2に設定されている。間隔Y2は両樹脂止め部9,10の頂部にて形成される突出幅と略等しく設定されており、突出幅よりも大きく設定されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレスフィットピン、インシュレータ及びそのインサート成型方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の内部には、例えばパワーウインドウ装置などに使用される回路ユニットが複数配置されている。回路ユニットは電装回路や電子部品が実装されたプリント基板にて構成されており、該プリント基板の所定箇所には所定の金属ピンが貫挿される。プリント基板は貫挿された金属ピンとハンダ付けにて接続されており、金属ピンを介して接続された各種素子との間で電源や信号の授受が行われる。
【0003】
ところで、近年、ハンダ付け工程の省略などの目的から金属ピンとして、プリント基板に差し込むだけで該プリント基板との導通を確保できるプレスフィットピンを用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図4(a)及び図4(b)に示すように、プレスフィットピン21は1本の長板状の金属板にて形成されており、本体部22及び可撓部23を備えている。可撓部23はプレスフィットピン21の先端部近傍位置に形成されている。可撓部23は本体部22を中心として金属板の厚さ方向両側に突出する第1〜第3撓み部24〜26を備えている。図4(b)において第1及び第3撓み部24,26は右側に、第2撓み部25は左側に突出しており、それぞれ左右両側へ弾性変形可能に形成されている。
【0005】
このように形成されたプレスフィットピン21は金型に挿入された状態で本体部22の周囲に回路ユニットの収容ケースを形成する樹脂が充填され、該樹脂と一体に固着される。そして、プレスフィットピン21は可撓部23がプリント基板に差し込まれることでプリント基板とプレスフィットピン21とを圧着させ、両者の導通を確保する。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−92999号公報(図3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような回路ユニットは金型に樹脂を充填することでピンと収容ケースとが一体に固着されるが、上述したプレスフィットピンにおいては収容ケースに一体に固着される本体部22よりも第1〜第3撓み部24〜26が金属板の厚さ方向両側に突出した形状となっている。従って、本体部22の周囲にのみ樹脂を充填するためには樹脂が第1〜第3撓み部24〜26に流れ込まないような特別な処理を行う必要があった。具体的には、例えば図5に示すように、金型27の先端側(図5において上側)に形成された第1〜第3撓み部24〜26に樹脂28が流れ込まないように金型27に出没孔27a,27bを設け流れ止め部材29,30を金型27の内部に突出させるなどの処理を施していた。
【0008】
そのため、金型27の形状の複雑化及び処理工程の増加などによりプレスフィットピンの製造コストが高くなっていた。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、低コストで製造可能なプレスフィットピン、インシュレータ及びそのインサート成型方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、長板状の金属板にて形成され、前記金属板の長手方向一方には可撓性を有する可撓部が形成され、前記金属板の長手方向他方には樹脂にてモールドされる本体部が形成されたプレスフィットピンであって、前記本体部には、該本体部を屈曲して前記可撓部よりも前記金属板の厚さ方向に突出する樹脂止め部を備えた。
【0010】
従って、請求項1に記載の発明によれば、可撓部よりも本体部の方が金属板の厚さ方向に突出する形状となるため、プレスフィットピンを金型に挿入して樹脂をモールドする際、本体部側から樹脂を充填することでアンダーカット処理を施すことなくプレスフィットピンに樹脂がモールドされる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記本体部は樹脂によるモールドの中心となる軸部を備え、前記金属板の厚さ方向における前記可撓部の中心は、前記軸部と前記金属板の長手方向に沿って直列するように配列した。
【0012】
従って、請求項2に記載の発明によれば、本体部を樹脂にてモールドする際、軸部の位置を正確に設定することで、金属板の厚さ方向における可撓部の中心位置も正確に位置決めされる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記樹脂止め部の頂部を凸R形状に形成した。
従って、請求項3に記載の発明によれば、プレスフィットピンを金型に挿入する際、プレスフィットピンは凸R形状に形成された樹脂止め部の頂部にて金型と当接する。従って、金型と樹脂止め部との間に発生する摩擦力が減少し、プレスフィットピンはスムーズに金型内に挿入される。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちの何れか一項に記載のプレスフィットピンを備えてインシュレータを形成した。
従って、請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のうちの何れか一項に記載の作用にてインシュレータが形成される。
【0015】
請求項5に記載の発明は、長板状の金属板にて形成され、前記金属板の長手方向一方には可撓性を有する可撓部が形成され、前記金属板の長手方向他方には樹脂にてモールドされる本体部が形成されたプレスフィットピンであって、前記本体部に該本体部を屈曲して前記可撓部よりも前記金属板の厚さ方向に突出する樹脂止め部を備えたプレスフィットピンを内壁面の幅が前記本体部の突出幅と等しく形成された金型に挿入する工程と、前記金型に前記プレスフィットピンの本体部側からインシュレータを成型する樹脂を充填する工程とを備えた。
【0016】
従って、請求項5に記載の発明によれば、本体部から可撓部側に向かって樹脂止めが行われるとともに、アンダーカット処理を施すことなくプレスフィットピンが樹脂にてモールドされる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記本体部は樹脂によるモールドの中心となる軸部を備え、前記金属板の厚さ方向における前記可撓部の中心は、前記軸部と前記金属板の長手方向に沿って直列するように配列した。
【0018】
従って、請求項6に記載の発明によれば、本体部を樹脂にてモールドする際、軸部の位置を正確に設定することで、金属板の厚さ方向における可撓部の中心位置も正確に位置決めされる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の発明において、前記樹脂止め部の頂部を凸R形状に形成した。
従って、請求項7に記載の発明によれば、プレスフィットピンは凸R形状に形成された樹脂止め部の頂部にて金型と当接する。従って、金型と樹脂止め部との間に発生する摩擦力が減少し、プレスフィットピンはスムーズに金型内に挿入される。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項5〜7のうちの何れか一項に記載の発明において、前記金型の先端の形状を前記可撓部の先端の形状と等しく形成した。
従って、請求項8に記載の発明によれば、プレスフィットピンを金型に挿入した際に可撓部の先端が金型にて保持されプレスフィットピンが揺動しない。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3に基づき詳細に説明する。
図1に示すように、回路ユニット1は電装回路や電子部品が実装されたプリント基板3にて構成されており、インシュレータ2に収容された各種素子との間で電源や信号の授受を行う。
【0022】
インシュレータ2は樹脂にて略箱型に形成されており、内部に各種素子を収容した状態で蓋部2aにて密閉されている。蓋部2aは平板状に形成されており、該蓋部2aをその厚さ方向に貫通する複数のプレスフィットピン5を備えている。プレスフィットピン5は蓋部2aから一体的に突出形成されたピン支持部4にてその周囲が包囲されるとともに、該ピン支持部4に固着されている。プレスフィットピン5はピン支持部4に固着されることで蓋部2aに一体に固着されている。
【0023】
このように蓋部2aに固着されたプレスフィットピン5は、その両端がそれぞれインシュレータ2の内部及び外部に突出している。インシュレータ2の内部に突出するプレスフィットピン5の端部は、上述した図示しない電源供給回路に接続されている。一方、インシュレータ2の外部に突出するプレスフィットピン5の端部はプリント基板3に接続される。
【0024】
プリント基板3にはプレスフィットピン5の端部を差し込む導通孔6が複数形成されている。導通孔6はその内壁面が長方形を描くように形成されており、その大きさは、後述するプレスフィットピン5の可撓部8が貫挿された際に可撓部8が弾性変形し、導通孔6の壁面と圧着する大きさに設定されている。具体的には、プレスフィットピン5を形成する金属板の厚さ方向に対面する導通孔6の壁面間の長さが可撓部8の突出幅X1より小さくなるように設定されている。導通孔6はインシュレータ2から突出する複数のプレスフィットピン5を同時に差し込み可能となる位置に配設されている。
【0025】
このように形成されたプリント基板3は各導通孔6にプレスフィットピン5が差し込まれることでプレスフィットピン5と接続され、該プレスフィットピン5を介してインシュレータ2に収容された各種素子との間で電源や信号の授受が行われる。
【0026】
次に、プレスフィットピン5について詳細に説明する。
図2(a)及び図2(b)に示すように、プレスフィットピン5は1本の長板状の金属板を屈曲することにて形成されている。プレスフィットピン5は本体部7及び可撓部8を備えている。
【0027】
可撓部8には先端部8a及び第1〜第3撓み部11〜13が形成されている。先端部8aはプレスフィットピン5の端部に形成されており、その幅が徐々に狭くなるように形成されているとともに、その肉厚が徐々に薄くなるように形成されている。
【0028】
第1〜第3撓み部11〜13は金属板の幅方向の長さを略三等分して形成されている。第1及び第3撓み部11,13は金属板が先端部8aの厚さ方向片側(図2(b)において右側)に向かって突出するように打ち出し成型され、第2撓み部12は金属板が先端部8aの厚さ方向他側(図2(b)において左側)に向かって突出するように打ち出し成型されている。
【0029】
第1〜第3撓み部11〜13は先端部8aの厚さ方向両側にそれぞれ略等しい幅に突出しており、該先端部8aの厚さ方向において第1及び第3撓み部11,13の端面から第2撓み部12の端面までの長さは突出幅X1に設定されている。第1〜第3撓み部11〜13は先端部8aの厚さ方向両側にそれぞれ略等しい幅に突出しているため、先端部8aの厚さ方向において、可撓部8の中心は先端部8aと直列状態となる。
【0030】
本体部7には第1及び第2連結部7a,7b、軸部7c、第1及び第2樹脂止め部9,10が形成されている。第1連結部7aは可撓部8側の端部に形成されており、前述した先端部8a及び該先端部8aの厚さ方向における可撓部8の中心とプレスフィットピン5の長手方向において直列状態となっている。
【0031】
第2連結部7bは後述する第1及び第2樹脂止め部9,10との間に形成されており、両樹脂止め部9,10を連結している。軸部7cはプレスフィットピン5の基端に形成されており、該軸部7cの周りを樹脂にてモールドされることでプレスフィットピン5は蓋部2aに一体に固着されている。
【0032】
第1連結部7a、第2連結部7b及び軸部7cはプレスフィットピン5の長手方向において直列状態となっている。従って、先端部8a、先端部の厚さ方向における可撓部8の中心、第1連結部7a、第2連結部7b及び軸部7cはプレスフィットピン5の長手方向において直列状態となる。
【0033】
第1連結部7aと第2連結部7bとの間には第1樹脂止め部9が形成されており、第2連結部7bと軸部7cとの間には第2樹脂止め部10が形成されている。
【0034】
第1樹脂止め部9は本体部7が第1及び第2連結部7a,7bの厚さ方向片側(図2(b)において右側)に向かって突出するように打ち出し成型されている。第2樹脂止め部10は本体部7が第2連結部7b及び軸部7cの厚さ方向他側(図2(b)において左側)に向かって突出するように打ち出し成型されている。第1及び第2樹脂止め部9,10は第1連結部7a、第2連結部7b及び軸部7cの厚さ方向両側にそれぞれ略等しい幅に突出している。第1及び第2樹脂止め部9,10はそれぞれ頂部が凸R状に突出しており、第1連結部7a、第2連結部7b及び軸部7cの厚さ方向において第1樹脂止め部9の頂部から第2樹脂止め部10の頂部までの長さは前述した第1〜第3撓み部11〜13の突出幅X1より大きい突出幅X2に設定されている。
【0035】
図3(a)及び図3(b)に示すように、ピン支持部4を成型する金型14は開口側(図3において下側)から先端(図3において上端)に近付くにつれて徐々にその内壁面の幅が狭くなるように形成されている。詳述すると、金型14の開口端近傍の両内壁面の幅はプレスフィットピン5を蓋部2aに安定して固着可能と考えられる間隔Y1に形成されており、該間隔Y1はプレスフィットピン5の両樹脂止め部9,10の頂部の突出幅X2より大きい値に設定されている。
【0036】
金型14の長手方向(図3において上下方向)略中央位置の両内壁面の幅は間隔Y1より狭い間隔Y2に設定されている。間隔Y2は両樹脂止め部9,10の頂部にて形成される突出幅X2と略等しく設定されており、第1〜第3撓み部11〜13にて形成される突出幅X1よりも大きく設定されている。
【0037】
尚、金型14の深さ(図3(a)及び図3(b)において表裏方向の長さ)はプレスフィットピン5の幅と略等しく設定されている。従って、プレスフィットピン5の幅方向に樹脂が充填されることはなく、プレスフィットピン5の幅方向両端から金型14内に樹脂が流れ込むことはない。
【0038】
金型14の先端近傍の両内壁面の幅は間隔Y2より狭い間隔Y3に形成されており、該間隔Y3はプレスフィットピン5の先端部8aの厚さと略等しく設定されている。このようにして金型14の先端近傍はその内壁面がプレスフィットピン5の先端部8a近傍の外形と略同一形状に形成された固定部15が形成されている。
【0039】
次に、上記のように形成された金型14を用いてピン支持部4を成型する際の作用について説明する。
先ず、金型14には開口側からプレスフィットピン5が挿入される。この際、間隔Y2は突出幅X1よりも大きく設定されているため第1〜第3撓み部11〜13は金型14の内壁面に当接することなく金型14内に挿入される。一方、間隔Y2と突出幅X2とは略等しく設定されているため、両樹脂止め部9,10は金型14の両内壁面にそれぞれ当接する。
【0040】
また、金型14内に挿入されたプレスフィットピン5は、該プレスフィットピン5の先端部8a近傍の外形と略同一形状に形成された固定部15にてその先端部8aの周囲が包囲される。プレスフィットピン5は先端部8aの周囲が固定部15にて包囲されることで幅方向への揺動が抑制される。
【0041】
このようにして、プレスフィットピン5は該プレスフィットピン5の先端部8aが固定部15の先端に当接するまで金型14に挿入される。
プレスフィットピン5を金型14に挿入すると、次に、金型14の開口側から樹脂16を充填する。金型14に挿入されたプレスフィットピン5は、第1及び第2樹脂止め部9,10が金型14の内壁面に当接しているため第1及び第2樹脂止め部9,10より先端側に樹脂16が流入することがない。
【0042】
その後、樹脂16が凝固し、ピン支持部4とプレスフィットピン5とが一体に固着されると、金型14からピン支持部4及びプレスフィットピン5を引き抜きピン支持部4の成型が終了する。
【0043】
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)プレスフィットピン5は金属板の厚さ方向における可撓部8の突出幅X1よりも本体部7の突出幅X2の方が大きく設定されている。従って、プレスフィットピン5を金型に挿入して本体部7側から樹脂を充填する際に、本体部7の第1及び第2樹脂止め部9,10が金型14の内壁面に当接することで可撓部8への樹脂の流れ止めが行われる。従って、樹脂16の可撓部8への流れ込みを防止する工程を加えずに本体部7への樹脂16の充填を開始することができ、蓋部2aとプレスフィットピン5とを効率よく一体成型することができる。
【0044】
(2)先端部8aの厚さ方向における可撓部8の中心は、軸部7cとプレスフィットピン5の長手方向において直列状態となる。従って、蓋部2aに固着する軸部7cの位置を設定することで可撓部8の位置を高精度に設定することができる。
【0045】
(3)金型14はその先端にプレスフィットピン5の先端部8aが挿入される固定部15が形成されているため、金型14に挿入されたプレスフィットピン5は先端部8aが固定部15に挿入され幅方向への揺動が抑制される。従って、プレスフィットピン5が揺動して第1或いは第2樹脂止め部9,10が金型14の内壁面から離間することが防がれる。その結果、可撓部8への樹脂16の流入を防止することができる。
【0046】
(4)金型14に挿入されたプレスフィットピン5の先端部8aは、該プレスフィットピン5の先端部8aと略同一形状に形成された固定部15の内壁面にて包囲される。従って、プレスフィットピン5の先端部8aの形状の変化を抑制することができる。
【0047】
(5)プレスフィットピン5を金型14に挿入する際、該金型14の内壁面に当接するのは第1及び第2樹脂止め部9,10のみとなる。また、第1及び第2樹脂止め部9,10の頂部は凸R形状に突出形成されている。従って、プレスフィットピン5と金型14の壁面との間に発生する摩擦力を小さく抑えることができ、プレスフィットピン5を容易に金型14に挿入することができる。
【0048】
尚、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態において、樹脂止め部9,10は本体部7の両側にそれぞれ1つずつ成型されていたが、例えば本体部の両側に交互に合計3つ以上の樹脂止め部を成型してもよい。このように樹脂止め部を形成すると、本体部の両側に交互に配設された3つ以上の樹脂止め部にてプレスフィットピンの幅方向への揺動が抑制される。従って、金型14に固定部15を設ける必要が無くなり金型を容易に形成することができる。
【0049】
・上記実施の形態において、可撓部8は金属板の両側に突出する第1〜第3撓み部11〜13を備えていたが、可撓部の形状は他の形状であってもよい。
・上記実施の形態において、第1及び第2樹脂止め部9,10は本体部7の両側にそれぞれ突出形成されていたが、樹脂止め部はプレスフィットピンの先端側に形成された可撓部への樹脂の流れ込みを防止できるものであればよい。従って、例えば本体部の片側のみに突出する突出量の大きな樹脂止め部を形成することで可撓部への樹脂の流れ込みを防止してもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、低コストで製造可能なプレスフィットピン、インシュレータ及びそのインサート成型方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回路ユニットの分解斜視図。
【図2】(a)、(b)はプレスフィットピンの説明図。
【図3】(a)、(b)はピン支持部の成型工程の説明図。
【図4】(a)、(b)は従来のプレスフィットピンの説明図。
【図5】従来の樹脂の流れ止め工程の説明図。
【符号の説明】
2…インシュレータ、5…プレスフィットピン、7…本体部、7c…軸部、8…可撓部、9…第1樹脂止め部、10…第2樹脂止め部、14…金型、15…固定部、16…樹脂。

Claims (8)

  1. 長板状の金属板にて形成され、前記金属板の長手方向一方には可撓性を有する可撓部が形成され、前記金属板の長手方向他方には樹脂にてモールドされる本体部が形成されたプレスフィットピンであって、
    前記本体部には、該本体部を屈曲して前記可撓部よりも前記金属板の厚さ方向に突出する樹脂止め部を備えたことを特徴とするプレスフィットピン。
  2. 前記本体部は樹脂によるモールドの中心となる軸部を備え、
    前記金属板の厚さ方向における前記可撓部の中心は、前記軸部と前記金属板の長手方向に沿って直列するように配列されていることを特徴とする請求項1に記載のプレスフィットピン。
  3. 前記樹脂止め部の頂部は凸R形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレスフィットピン。
  4. 請求項1〜3のうちの何れか一項に記載のプレスフィットピンを備えたことを特徴とするインシュレータ。
  5. 長板状の金属板にて形成され、前記金属板の長手方向一方には可撓性を有する可撓部が形成され、前記金属板の長手方向他方には樹脂にてモールドされる本体部が形成されたプレスフィットピンであって、前記本体部に該本体部を屈曲して前記可撓部よりも前記金属板の厚さ方向に突出する樹脂止め部を備えたプレスフィットピンを内壁面の幅が前記本体部の突出幅と等しく形成された金型に挿入する工程と、
    前記金型に前記プレスフィットピンの本体部側からインシュレータを成型する樹脂を充填する工程と
    を備えたことを特徴とするインシュレータのインサート成型方法。
  6. 前記本体部は樹脂によるモールドの中心となる軸部を備え、
    前記金属板の厚さ方向における前記可撓部の中心は、前記軸部と前記金属板の長手方向に沿って直列するように配列されていることを特徴とする請求項5に記載のインシュレータのインサート成型方法。
  7. 前記樹脂止め部の頂部は凸R形状に形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のインシュレータのインサート成型方法。
  8. 前記金型の先端の形状は前記可撓部の先端の形状と等しく形成されていることを特徴とする請求項5〜7のうちの何れか一項に記載のインシュレータのインサート成型方法。
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