JP2005006196A - 放射線撮影方法、放射線撮影装置、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

放射線撮影方法、放射線撮影装置、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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    • H04N25/68Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to defects

Abstract

【課題】放射線画像を得るための画素に対して無用な欠陥補正を行わないようにすることにより、診断に提供する放射線画像の信頼性を向上させるようにする。
【解決手段】工場出荷時に抽出された欠陥画素が登録される初期欠陥マップ1と、市場における定期点検時に抽出された欠陥画素が登録されるQC欠陥マップ2と、工場出荷時に抽出された感度異常の擬欠陥画素が登録される擬欠陥マップ3とを作成し、これらを用いて欠陥補正対象となる画素が登録される合成欠陥マップ4を作成することにより、擬欠陥マップ3に登録されている擬欠陥画素を欠陥補正対象から排除することができるようにして、無用な欠陥補正を削減できるようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線撮影方法、放射線撮影装置、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、放射線検出器が有する画素の欠陥を補正するために用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
被写体を透過した放射線像を撮影する放射線撮影装置として、従来は放射線を蛍光に変換する増感紙と、蛍光で感光するフィルムとを密着させた、スクリーン・フィルム系(S/F系)と呼ばれる撮影装置が使用されてきた。
また、蛍光体とイメージ・インテンシファイア(I.I.)とを組み合わせたものを用いて放射線画像の増倍を行い、この増倍された放射線画像を、光学系を介して撮像管で撮影するI.I.−TV撮影装置も使用されてきた。
前者は一般撮影と呼ばれる静止画撮影に、また後者は透視撮影やアンギオ撮影と呼ばれる動画撮影に主に使用されてきた。
【0003】
最近では、画像のデジタル化の要求から、デジタル画像を出力する機能を有するデジタル撮影装置が使用され始めている。
一般撮影では、前述したスクリーン・フィルム系に代わって、放射線像を潜像として蓄積するイメージングプレートを使用し、このイメージングプレートをレーザ走査することにより前記潜像を励起し、これにより発生する蛍光を光電子増倍管で読み取る、コンピューテッド・ラジオグラフィ装置も使用されている。
また、動画撮影では、撮像管の代わってCCD(Charge Coupled Device)等の固体撮像素子を使用する、I.I.−DR撮影装置も使用されている。
このようなコンピューテッド・ラジオグラフィ装置とI.I.−DR撮影装置の両者は、デジタル画像を出力する機能を有しており、医療画像のデジタル化に貢献し始めている。
【0004】
さらに、最近では、蛍光体と大面積アモルファスシリコンセンサとを密着させた放射線平面検出器、いわゆるFPD(Flat Panel Detector)を使用して、光学系等を介さずに放射線像を直接デジタル化するデジタル撮影装置が実用化されている。
また、アモルファスセレン、よう化鉛(PbI)およびよう化水銀(HgI)等を使用して放射線を電子に変換し、該電子を大面積アモルファスシリコンセンサで検出する放射線平面検出器(FPD)も同様に実用化されている。
【0005】
どちらの放射線平面検出器(FPD)も原理的には極めて類似しており、前者は間接型、後者は直接型と呼ばれている。
放射線平面検出器(FPD)において、X線を捕捉して2次量子に変換する部分は、1次センサ(primary sensor)と呼ばれ、間接型では蛍光体であるのに対し、直接型ではアモルファスセレンなどである。
【0006】
一方、2次量子を検出する部分は、2次センサ(secondary sensor)と呼ばれ、間接型では、アモルファスシリコンTFT(Thin Film Transistor)アレイと受光部と電荷蓄積部とを備えた光センサであるのに対し、直接型では、アモルファスシリコンTFTアレイと電荷蓄積部とを備えた電荷センサである。
これらFPDは、原理的に静止画のみならず動画も撮影することが可能なことから、次世代のデジタル撮影装置として期待されている。
【0007】
ここで、FPDに使用されている2次センサの読み取り動作原理について、図7を用いて簡単に説明する。図7では、簡単のために9画素からなる2次センサを示している。
図7において、71a〜71iは蛍光を電子に変換する光電変換部、72a〜72iは光電変換部で発生した電子を転送するための薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)、73は光電変換部71a〜71iにバイアス電圧を与えるバイアス線、74a、74b、74cはTFT72a〜72iにスイッチング信号を伝達するゲート線、75a、75b、75cはTFT72a〜72iを通過した電子を転送する信号線、76は信号線75a、75b、75cから1つの信号線を選択し信号電子を増幅する読み取りIC(Read−out device)、77は増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器(A/D変換器:Analog−to−digital converter)、78はTFT72a〜72iのスイッチング動作を制御するゲート駆動装置(Gate driver)である。
【0008】
図7において、2次センサの画素の全面を覆う図示されていない蛍光体に放射線が照射されると、蛍光体はその強度に比例した蛍光を発する。光電変換部71a〜71iは、この蛍光を捕捉し信号電子に変換する。ゲート駆動装置78がゲート線74aをHighにすると、このゲート線74aに接続された横一列のTFT71a〜71cが全てONになる。すると、光電変換部71a〜71cに蓄積された信号電子は信号線75a、75b、75cに転送される。
【0009】
そして、読み取りIC76は、信号線75aを選択すると、この信号線75aに転送されている信号電子を増幅して読み取る。読み取りIC76にて読み取られた信号電子は、A/D変換器77でデジタル信号に変換される。
続いて、読み取りIC76は、信号線75b、75cを順次選択し、それぞれの信号線75b、75cに転送されている信号電子を順次読み取る。
この動作によってゲート線74aに接続された横一列分の3画素の信号電子が読み取られ、デジタル信号に変換される。
【0010】
次に、ゲート線74b、74cが順次選択され、ゲート線74aに接続された画素と同様に、ゲート線74b、74cにそれぞれ接続された横一列分の3画素の信号電子が順次読み取られ、デジタル信号に変換される。
【0011】
図8は、MIS(Metal Insulator Semiconductor)型2次センサの1画素を模擬した等価回路である。
図8において、71は光電変換部、72はTFT、73はバイアス線、76は読み取りIC、82は光電変換部71にバイアス電圧を伝達する上部電極(D電極)、83は上部電極82と同電位でありa−Si真性半導体i層84へのホール注入を阻止するn+ドープ層、84は光電変換を行うa−Si真性半導体i層、85は電子及び正孔(ホール)の両者の移動を阻止する絶縁層、86は下部電極(G電極)である。
【0012】
FPDに使用される2次センサは、数百万画素からなっているが、各画素の特性は微妙に異なっている。特に、画像センサとして重要な特性は、暗電流(分布)と感度特性(分布)である。また、1次センサにも感度特性(分布)が存在する。
【0013】
そこで、FPDでは、これらの特性を補正する工程(補正工程)を実施し、各画素の特性が実質上均一なセンサとなるようにしている。この補正工程は、前述した間接型でも直接型でもほぼ共通である。以下に、暗電流と感度特性の補正方法について説明する。
【0014】
まず、暗電流の補正方法について説明する。ここで、暗電流とは、センサへの入力がないときに測定される電流であり、ランダム成分と定常的なオフセット成分とからなるとする。
暗電流がセンサ入力に依存しないと仮定すると、センサに信号を入力したときの画像からセンサに信号を入力しないときの画像を引くことで、画素毎に異なる暗電流のオフセット成分の補正が可能となる。
【0015】
センサに信号を入力したときの放射線画像をX(x,y)、その直後に測定される暗電流画像をD(x,y)とすると、暗電流を補正した後の1次暗電流補正画像C(x,y)は、次の式(1)で表される。ただし、式(1)において、x、yは、2次元配列した画素のアドレスである。
【0016】
【数3】
Figure 2005006196
【0017】
次に、感度特性の補正について説明する。感度補正は、キャリブレーションと呼ぶことがある。感度補正は、センサを構成する画素の感度のばらつきを補正する工程であり、一般に1次センサと2次センサの感度を同時に補正する。
感度が定常的であると仮定すると、センサに信号を入力したときの画像を、センサに一様な入力を与えたときの画像で割ることで、画素毎に異なる感度の補正が可能となる。
【0018】
センサに一様な入力を与えたときの画像をC(x,y)、センサに一様な入力を与えたときの画像C(x,y)に含まれる放射線画像成分および暗電流画像成分をそれぞれW(x,y)およびD(x,y)とすると、感度を補正した後の補正画像C(x,y)は次の式(2)で表される。ただし、式(2)において、上線は平均値を表す。
【0019】
【数4】
Figure 2005006196
【0020】
そして、式(1)を用いると、式(2)は、次の式(3)のように表される。
【0021】
【数5】
Figure 2005006196
【0022】
放射線撮影装置では感度補正のために、一様な放射線を照射するのが一般的である。ところが、放射線画像診断に利用する線量レベルでは、放射線量子数の平方根に比例する量子ノイズが放射線画像に重畳している。この量子ノイズは原理的に不可避であるため、センサに一様な入力を与えたときの画像C(x,y)にも当然量子ノイズが重畳している。つまり、センサに一様な入力を与えたときの画像C(x,y)に重畳した量子ノイズによって、感度補正の精度の悪化が懸念される。
【0023】
そこで、一般的には感度補正のために、複数回の放射線撮影を行って得られた画像の平均を行い、センサに一様な入力を与えたときの画像C(x,y)に含まれる実効的な放射線量子数を増加させることにより感度補正の精度を向上させることが行われている。
【0024】
加えて、FPDに使用される2次センサを構成する数百万画素は、すべてが正常に動作するわけではなく、有限個数の欠陥画素が含まれている。診断への影響、歩留まりおよびコストを考慮して、適切な個数の欠陥画素が許容されている。2次センサの欠陥画素は、TFT72a〜72iの故障によるリーク、あるいはバイアス線73、ゲート線74および信号線75それぞれのオープン、あるいはこれら相互の短絡などによって発生する。したがって、多様な欠陥モードがある。これら欠陥画素の出力は、正常画素の出力と相関がないことが多い。また、出力がランダムに変動することもある。
【0025】
同様に、FPDに使用される蛍光体あるいはアモルファスセレンなどの1次センサにも、有限個数の欠陥画素が存在する。
蛍光体の場合は、蛍光体層内に異物が混入して光が減衰する欠陥モードがある。また、柱状化ヨウ化セシウム(CsI)蛍光体の場合は、結晶成長異常などにより局所的に感度が変化する欠陥モードがある。さらに、アモルファスセレンの場合は、蒸着の際にピンホールが発生し、該ピンホールによって数千ボルトのバイアスが短絡する欠陥モードがあると言われている。
【0026】
欠陥画素は、欠陥画素を取り巻く周囲の画素の出力を利用して補間される。例えば、図9に示すように、中心の画素90のみに欠陥があるような孤立点欠陥の場合には、周囲の8画素の平均値を用いて補正されるのが一般的である。
また周囲の画素の出力に応じて適応的(adaptive)に欠陥補正を行うことも可能である。例えば、周囲の画素の情報から、エッヂが欠陥画素と重なっていると推定されたときは、エッヂをシャープに再現するように演算を行った結果を欠陥画素の出力とすることも可能である。
【0027】
欠陥の定義は、放射線撮影装置によって異なると考えられるが、一般的にはFPDに均一な放射線を照射したときの画像を使用する。FPDの感度特性あるいは量子ノイズによってこの画像は揺らいでおり有限の標準偏差を有している。しかし、欠陥画素はこれら揺らぎの程度を超えた出力を呈していることが多い。そこで、FPDに均一な放射線を照射したときの画像において、例えば128×128画素のROI(Region Of Interest)を設定し、該ROI内の平均値mと標準偏差σとを求め、出力が(m±5σ)を超えた画素を欠陥と定義する方法が考えられる。また、出力が(m±0.2m)を超えた画素を欠陥と定義する方法も考えられる。また、FPDに放射線を照射しないときに得られる暗電流画像を利用して、同様に欠陥画素を検出する方法も考えられる。
【0028】
これらの欠陥は、通常の使用状態における装置の寿命範囲では、数においても程度においても殆ど劣化しないことが実験的に確かめられている。そこで、工場出荷時に欠陥マップを作成し、補間処理によって欠陥画素の出力を正しいと推定される出力に置き換えている。また、万一欠陥が増加したことを考慮して、市場における定期点検時などに欠陥マップを更新している。
【0029】
例えば、特許文献1に記載の技術では、イメージ・インテンシファイア(I.I.)およびイメージ・インテンシファイアの出力光像を撮像するテレビカメラ(TV)に起因する欠陥位置を予め記憶し、該記憶した欠陥位置に基づいて診断画像を補償する方法が開示されている。
【0030】
また、特許文献2および特許文献3に記載の技術では、工場出荷時の欠陥を初期欠陥マップとして登録し、さらに定期点検時などに新たに欠陥マップを作成し、両者から合成欠陥マップを作成し、診断画像の欠陥画素の補正(欠陥補正工程)を行う方法が開示されている。
【0031】
これら欠陥補正工程を、図10を用いて説明する。
図10において、31は欠陥補正プログラム、32は工場出荷時に生成される初期欠陥マップ、33は市場における日常点検時に生成されるQC欠陥マップ、34は撮影画像、35は論理和工程部、36は合成欠陥マップ、37は欠陥補正工程部、38は補間画像、39は置き換え工程部、40は処理後画像である。
【0032】
なお、初期欠陥マップ32およびQC欠陥マップ33において、正常画素は白画素、欠陥画素は黒画素として表示されている。初期欠陥マップ32とQC欠陥マップ33が部分的に一致しないのは、両者を生成するための検査方法およびアルゴリズムが異なるためである。
また、撮影画像34では欠陥画素の出力レベルが不特定なことを考慮して、欠陥画素は白画素あるいは黒画素のいずれかで表現されている。
【0033】
欠陥補正プログラム31に対する入力は、初期欠陥マップ32、QC欠陥マップ33および撮影画像34である。論理和工程部35において、初期欠陥マップ32およびQC欠陥マップ33を用いて合成欠陥マップ36が生成される。続いて、撮影画像34と合成欠陥マップ36とが欠陥補正工程部37に入力され、欠陥画素の画素値が補間処理などにより推定され、補間画像38が生成される。最後に置き換え工程部39において、撮影画像34に含まれる欠陥画素のみが補間画像38によって置き換えられて、処理後画像40が生成され、該生成された処理後画像40が欠陥補正プログラム31から出力される。
【0034】
【特許文献1】
特許第2712495号明細書
【特許文献2】
特開2001−8106号公報
【特許文献3】
特開2001−8107号公報
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本願発明者らは、前述した欠陥モードの解析を進めたところ、従来の欠陥の定義では、欠陥を過大に計数していることが分かった。例えば、蛍光体における一部の欠陥モードは、単純に光量が減衰するだけであり、感度を補正することによって、正常な画素として取り扱うことができることが分かった。
【0036】
同様に、2次センサの欠陥モードの一部も単純に出力が低下(上昇)しているだけであり、感度を補正することによって、正常な画素として取り扱うことができることが分かった。
つまり、例えば、前述した欠陥の定義により欠陥と定義される、出力が(m±5σ)あるいは(m±0.2m)を超えた画素であっても、実は欠陥ではない擬欠陥画素が存在することが分かった。
【0037】
これら欠陥に見えるが正常に使用可能な擬欠陥画素と、本当の欠陥画素とを見分けるには精密な試験が必要である。この場合、例えば、放射線強度レベルを変えて何度も撮影し、画素のリニアリティを検査する方法が有効である。また、同じ撮影を何度か繰り返し、出力の安定性を検査する方法も有効である。
【0038】
しかしながら、このような検査を放射線撮影装置の設置先で行うのは困難である。さらに、擬欠陥画素と(本当の)欠陥画素とを、ユーザが行う日常点検で見分けるのは困難である。そこで、これら擬欠陥画素と欠陥画素とを分類する工程は工場出荷前に行うことが望ましい。
【0039】
ところが、設置先の日常点検において簡単な欠陥検査を行うと、これらの擬欠陥画素を欠陥画素として抽出してしまい、抽出した擬欠陥画素を欠陥マップに追加登録してしまう可能性がある。画素値を置き換える欠陥補正処理には、原理的に何らかの推定が入るため、欠陥補正処理は必要最小限に留めるべきであり、擬欠陥画素を欠陥補正対象に含めるのは望ましくない。
【0040】
また、放射線撮影装置によっては、連結した欠陥を認めない仕様を有していることがある。蛍光体における一部の欠陥モードでは、光量減衰が数画素に及ぶことがある。これをもし欠陥と定義すると、無用な欠陥補正が増加するばかりか、場合によっては誤ってセンサそのものが不良品と判断される可能性がある。
【0041】
本発明は前述の問題点に鑑みてなされたものであり、放射線画像を得るための画素に対して無用な欠陥補正を行わないようにすることにより、診断に提供する放射線画像の信頼性を向上させるようにすることを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】
本発明の放射線撮影方法は、複数の画素を有する放射線検出器を用いた放射線撮影方法において、前記放射線検出器の初期欠陥画素が登録された初期欠陥マップを生成する初期欠陥マップ生成工程と、一部の機能のみ補正することが必要な擬欠陥画素が登録された擬欠陥マップを生成する擬欠陥マップ生成工程と、日常点検によって発見された欠陥画素が登録されたQC欠陥マップを生成するQC欠陥マップ生成工程と、前記初期欠陥マップと前記擬欠陥マップと前記QC欠陥マップとを用いて、欠陥補正を行う画素が登録された合成欠陥マップを生成する合成欠陥マップ生成工程とを具備することを特徴としている。
また、本発明の他の特徴とするところは、複数の画素を有する放射線検出器を用いた放射線撮影方法において、前記放射線検出器の画素を少なくとも3種類の欠陥モード別に分類し、それぞれに対応する欠陥マップを生成する欠陥マップ生成工程と、前記欠陥マップ別に異なる画像処理を行う画像処理工程とを具備する点にある。
かかる方法では、擬欠陥マップに登録された擬欠陥画素を欠陥補正の対象外にして、無用な欠陥補正を削減する。
【0043】
本発明の放射線撮影装置は、複数の画素を有する放射線検出器と、前記放射線検出器の欠陥画素マップおよびプログラムを記憶する記憶装置と、前記プログラムを実行する動作を含む制御を行う制御装置とを具備する放射線撮影装置であって、前記欠陥画素マップは、初期欠陥画素が登録された初期欠陥マップと、一部の機能のみ補正することが必要な擬欠陥画素が登録された擬欠陥マップと、日常点検によって発見された欠陥画素が登録されたQC欠陥マップであり、前記制御装置は、前記初期欠陥マップと、前記擬欠陥マップと、前記QC欠陥マップとを用いて、欠陥補正を行う画素が登録された合成欠陥マップを生成し、前記記憶装置に記憶することを特徴としている。
また、本発明の他の特徴とするところは、複数の画素を有する放射線検出器と、前記放射線検出器の欠陥画素マップおよびプログラムを記憶する記憶装置と、前記プログラムを実行する動作を含む制御を行う制御装置とを具備する放射線撮影装置であって、前記制御装置は、前記放射線検出器の画素を少なくとも3種類の欠陥モード別に分類し、それぞれに対応する欠陥マップを生成し、前記欠陥マップ別に異なる画像処理を行う点にある。
【0044】
本発明のコンピュータプログラムは、複数の画素を有する放射線検出器の初期欠陥画素が登録された初期欠陥マップを生成する初期欠陥マップ生成工程と、一部の機能のみ補正することが必要な擬欠陥画素が登録された擬欠陥マップを生成する擬欠陥マップ生成工程と、日常点検によって発見された欠陥画素が登録されたQC欠陥マップを生成するQC欠陥マップ生成工程と、前記初期欠陥マップと前記擬欠陥マップと前記QC欠陥マップとを用いて、欠陥補正を行う画素が登録された合成欠陥マップを生成する合成欠陥マップ生成工程とをコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0045】
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴としている。
【0046】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
次に、図面を参照しながら、本発明の第1の実施の形態を説明する。
本実施の形態における放射撮影方法(欠陥補正方法)では、工場出荷時に登録する欠陥マップを欠陥モードに応じて2種類生成する。この2種類の欠陥マップの一方は、機能しない欠陥画素のみを有する初期欠陥マップであり、もう一方は、感度異常の擬欠陥画素のみを有する擬欠陥マップである。擬欠陥画素を欠陥補正の対象外とすることで、欠陥補正を行う画素数を減少させることができる。なお、擬欠陥画素は通常の感度補正により平準化される。
【0047】
本実施の形態における放射撮影方法(欠陥補正方法)を、図1を用いて説明する。
図1において、1は初期欠陥マップ、2はQC欠陥マップ、3は擬欠陥マップ、4は合成欠陥マップ、5は論理和工程部、7は論理積工程部、8は中間欠陥マップである。
【0048】
工場出荷時に初期欠陥マップ1と擬欠陥マップ3とが生成され、放射線撮影装置に記憶される。初期欠陥マップ1と擬欠陥マップ3の生成方法の一例としては、まず、FPDに均一な放射線を照射したときの画像(以下、均一照射画像と称する)において、128×128画素のROIを設定し、該ROI内の平均値mを求め、注目欠陥候補p(x,y)との感度比Sen(x,y)を求める。そして、感度比Sen(x,y)が1±0.2を超えた画素を欠陥候補として初期欠陥マップ1に登録する。
【0049】
次に、均一照射画像を複数枚撮影し、前記欠陥候補となった画素の安定性を評価する。注目欠陥候補p(x,y)の複数枚にわたる平均値をM(x,y)、注目欠陥候補p(x,y)の複数枚にわたる標準偏差と平均値M(x,y)との比により求められる安定度をSta(x,y)としたとき、安定度Sta(x,y)が±0.01を超えない画素は安定性があるとする。
【0050】
表1に、欠陥と擬欠陥の分類を示す。
また、平均値m、感度比Sen(x,y)、注目欠陥候補p(x,y)の複数枚にわたる平均値M(x,y)、および安定度Sta(x,y)の定義を、それぞれ式(4)〜式(7)に示す。
ただし、式(4)〜式(7)において、xおよびyは画素のアドレス、XおよびYはROIの画素数、Nは撮影回数である。
また、表1の分類において擬欠陥とされた欠陥画素(擬欠陥画素)は、初期欠陥マップ1から削除し擬欠陥マップ3に登録するのが好ましい。ただし、後述するように(図6及び式(8)を参照)、擬欠陥マップ3に登録されている擬欠陥画素と重複する画素については欠陥補正の対象から除外することができるので、初期欠陥マップ1から削除せずに、擬欠陥画素を擬欠陥マップ3に登録するようにしてもよい。
【0051】
【数6】
Figure 2005006196
【0052】
【表1】
Figure 2005006196
【0053】
なお、表1の感度比Senにおける1±0.2は、2次センサの異常画素を欠陥として排除する基準である。すなわち、感度比Senが、0.8以上1.2以下の範囲に入らない画素を欠陥候補する。
【0054】
また、1±0.5は、1次センサの感度異常画素を欠陥として排除する基準である。すなわち、前述した欠陥候補の画素のうち、感度比Senが、0.5以上1.5以下の範囲に入らない画素を欠陥とする。
【0055】
また、安定度Staが±0.01を超えなければ、感度比Senが1±0.5(0.5以上1.5以下)までは感度補正によって十分補正することが可能である。したがって、前述した欠陥候補の画素のうち、安定度Staが±0.01を超えない画素については擬欠陥画素とする。
【0056】
なお、実質的には、例えば、感度比Senが0.2であっても問題はないが、感度補正において5倍の補正が必要となり、SNR(S/N比)が5倍悪化することを考えて安全のために欠陥としている。また、感度比Senが2程度であってもやはり実質的に問題ないが、A/D変換器77の飽和に早く到達することを考えて安全のために欠陥としている。したがって、擬欠陥画素とする安定度の基準値は、±0.01に限定されない。
【0057】
同様に、暗電流画像も使用して欠陥画素を抽出し、初期欠陥マップ1に登録する。なお、ROI内の標準偏差σを使用した分類も可能である。
【0058】
次に、市場に放射線撮影装置を設置した後にユーザが日常点検を行い、QC欠陥マップ2が生成される。日常点検によるQC欠陥マップ2の生成方法の一例としては、均一照射画像において、128×128画素のROIを設定し、該ROI内の平均値mを求め、感度比Senが1±0.3を超えた画素を欠陥画素としてQC欠陥マップ2に登録する。また、暗電流画像も使用して、同様に欠陥画素を抽出し、QC欠陥マップ2に登録する。ユーザに放射線撮影を繰り返し実施させるのは現実的でないため、撮影回数を制限する代わりに規格を緩和しているのが特徴である。
【0059】
続いて論理和工程部5において、初期欠陥マップ1とQC欠陥マップ2の論理和を計算し、中間欠陥マップ8を生成する。
次に、論理積工程部7において、中間欠陥マップ8と擬欠陥マップ3の論理積を計算し、合成欠陥マップ4を生成する。
【0060】
なお、初期欠陥マップ1およびQC欠陥マップ2において、正常画素は白画素、欠陥画素は黒画素として表示されている。また、擬欠陥マップ3において、擬欠陥画素は白画素として表示されている。
【0061】
図2に、入力Aおよび入力Bをそれぞれ中間欠陥マップ8および擬欠陥マップ3の値とし、出力Xを合成欠陥マップ4の値をとしたときの真理値を示す。
図2の真理値表20において、出力Xは、次の式(8)で表される。
【0062】
【数7】
Figure 2005006196
【0063】
ただし、式(8)において、記号×は、論理積演算を行うことを表し、記号+は論理和演算を行うことを表す。
また、A1は初期欠陥マップ1の値であり、A2はQC欠陥マップ2の値である。
【0064】
そして、入力Aが0となる画素が正常画素、1となる画素が異常画素である。また、入力Bが0となる画素が擬欠陥画素である。また、出力Xが0となる画素が合成欠陥マップ4に登録されない登録外画素であり、1となる画素が合成欠陥マップ4に登録される登録画素である。従来の欠陥補正では、入力Aが1のときは必ず欠陥補正されていたが、本実施の形態では、入力Aが1、且つ入力Bが0のときは擬欠陥画素であるので欠陥補正されない。代わりに擬欠陥画素は図示していない感度補正工程により、通常の画素と同様にその出力が活用されて感度が補正される。
【0065】
以上のように本実施の形態では、擬欠陥マップ3を作成して擬欠陥画素を欠陥補正対象から排除することにより、無用な欠陥補正を削減した欠陥補正工程が実現可能である。特に、市場において欠陥を発見する定期点検(QC)を行ったとしても、擬欠陥画素を欠陥補正の対象から排除することにより、無用な欠陥補正を削減した欠陥補正工程が実現可能である。これにより、診断に提供する放射線画像の信頼性を向上させることが可能になるとともに、1次センサまたは2次センサが不良品と判断されてしまうことを可及的に防止することができる。
【0066】
なお、本実施の形態では、初期欠陥マップ1と擬欠陥マップ3は別々のマップとして扱ったが、これは本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本実施の形態では、欠陥マップを2値化画像と仮定したため、初期欠陥マップ1と擬欠陥マップ3とを別々のマップとして扱ったが、多値化画像を用いれば同一画像中にこれらすべてのマップを登録することが可能である。
また、市場において詳細な検討が可能であれば、初期欠陥マップ1および擬欠陥マップ3の両者は市場においても更新することが可能である。
【0067】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
本実施の形態における放射線撮影方法(欠陥補正方法)は、前述した第1の実施の形態と同様に、擬欠陥画素を欠陥補正の対象外とすることで、欠陥補正する画素数を減少させるものである。ただし、擬欠陥画素は専用の画像処理により平準化されるのが特徴である。
【0068】
このように、本実施の形態と前述した第1の実施の形態とは、擬欠陥画素に対する処理方法が異なるだけであるので、前述した第1の実施の形態と重複する部分については、図1及び図2に付した符号と同一の符号を付すなどして詳細な説明を省略する。
【0069】
本実施の形態における欠陥と擬欠陥の分類を表2に示す。表2に示すように、本実施の形態では擬欠陥の分類を増加することにより実質的に規格を緩和していることが特徴である。
【0070】
【表2】
Figure 2005006196
【0071】
表2において、第1の擬欠陥は、前述した第1の実施の形態で説明した擬欠陥と同様であり、欠陥補正の対象としない。一方、第2の擬欠陥は、単純な感度補正を行うとSNR(S/N比)の低下が懸念されるため、本実施の形態では、感度補正後にフィルタ処理によりSNRの回復を図る。
【0072】
図3を用いてこのフィルタ処理を説明する。
図3において、41は孤立欠陥、42は2連欠陥、43は3連欠陥を中心とした9×9画素のブロックであり、白画素が正常画素、グレー画素が前記第2擬欠陥に分類される画素、黒画素が欠陥に分類される画素である。
【0073】
このフィルタ処理の特徴は、注目擬欠陥画素の画素値と、注目擬欠陥画素の周囲に位置する正常画素の画素値との両方を活用することである。
孤立欠陥41では、擬欠陥画素に1/2、周囲に位置する正常画素の各々に1/16の重み付けをした画素値を擬欠陥画素の画素値と置き換える処理を行う。2連欠陥42では、擬欠陥画素に1/2、周囲に位置する正常画素の各々に1/14の重み付けをした画素値を擬欠陥画素の画素値と置き換える処理を行う。同様に3連欠陥画素43では、擬欠陥画素に1/2、周囲に位置する正常画素の各々に1/12の重み付けをした画素値を擬欠陥画素の画素値と置き換える処理を行う。
【0074】
このようなフィルタ処理によって、擬欠陥画素の画素値と周囲に位置する正常画素の画素値との両方が活用できるため、単純な感度補正に比べて画素値のSNRが向上する。
【0075】
また図9に示した単純補間処理に比べて、補間による解像度劣化を低減させることができるという効果が得られる。なお、フィルタのマトリクスサイズおよび係数は図3に示したものに限定されるものではなく、任意のマトリクスサイズおよび係数が応用可能である。
【0076】
また、感度比Senが2の擬欠陥画素は、A/D変換器77において正常画素に比べて早く飽和するため、飽和に達した後は欠陥画素として取り扱いすることで平準化するなどして、他の擬欠陥画素とは別に画像処理を行うことも可能である。
【0077】
なお、特開2002−34961号公報に記載の技術では、飽和時に特性が変化して欠陥として振舞う画素を画像から検出して、欠陥補正を行う技術が開示されている。しかしながら、本実施の形態では、予め飽和が早いことが判っている画素に対して平準化処理を行うものであり、前記特開2002−34961号に記載の技術のように、予測を行わずに飽和が起こった場合に適応的(adaptive)に診断画像を解析するものではない。したがって、飽和が起こった場合の欠陥補正を、前記特開2002−34961号公報に記載の技術よりも迅速且つ確実に行うことができる。
【0078】
以上のように本実施の形態では、第1の擬欠陥に分類された擬欠陥画素については、感度補正を行う一方、感度補正を行うとSNR(S/N比)の低下が懸念される第2の擬欠陥に分類された擬欠陥画素については、感度補正後にフィルタ処理を行うようにした。すなわち、欠陥モードに応じて擬欠陥画素を分類し、欠陥モード別に平準化処理を行うようにしたので、無用な欠陥補正を行う画素数を削減できるという第1の実施の形態における効果に加え、補間された画素における鮮鋭度の低下とSNRの低下とを制限することができる。
【0079】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。なお、本実施の形態は、前述した第1および第2の実施の形態で説明した放射線撮影方法(欠陥補正方法)を実現する放射線撮影装置に関するものであるので、前述した第1および第2の実施の形態並びに従来の技術と重複する部分については、図1〜図3、並びに図7〜10に付した符号と同一の符号を付すなどして詳細な説明を省略する。
【0080】
図4〜図6を用いて、本実施の形態の放射線撮影装置について説明する。
図4は、本実施の形態の放射線撮影装置の構成の一例を示す図である。
【0081】
図4において、51はX線管、52は患者、53は撮影部、54は散乱線を除去するグリッド、55は放射線画像を撮影する放射線検出器、56は放射線撮影装置を制御するCPU(中央処理装置)、57は放射線発生装置、58は放射線曝射を行うための曝射ボタン、59は撮影画像を表示すると共にユーザインターフェース(I/F)を兼用する表示装置、60は放射線画像および放射線撮影装置に関する情報を記憶する記憶装置、61は放射線撮影装置を構成する各ユニットを結ぶバスラインである。
【0082】
図5は、放射線撮影装置に組み込まれる前処理プログラムで行われる処理の一例を説明する図である。
図5において160は前処理プログラム、61は感度補正用放射線画像、62は感度補正用暗電流画像、63は放射線画像、64は暗電流画像、65Wおよび65Xは減算器、66Wおよび66Xは対数変換器、67は減算器、68は欠陥補正プログラム、69は前処理後画像である。
【0083】
まず、工場において放射線撮影装置を動作させて、初期欠陥マップ1および擬欠陥マップ3を生成する。初期欠陥マップ1および擬欠陥マップ3の生成方法は、第1および第2の実施の形態に示した通りである。生成された初期欠陥マップ1および擬欠陥マップ3は、記憶装置60に保存される。
【0084】
次に、放射線撮影装置を市場に設置して稼動準備を行う。設置作業者は、患者52がいない状態で曝射ボタン58を押して放射線を発生させ、感度補正用放射線画像161および感度補正用暗電流画像162を撮影する。
放射線検出器55から発生したこれらの画像161、162は、減算器65Wに入力され、式(1)に示した暗電流補正が行われ、さらに対数変換器66Wに入力されて対数変換されてから、バスライン61を通じて記憶装置60に保存される。同時にこれらの画像161、162を使用してQC欠陥マップ2が生成され、同様に記憶装置60に保存される。
【0085】
稼動準備が終了した後に、操作者が患者52を整位して曝射ボタン58を押すと、放射線画像163および暗電流画像164がほぼ同時に連続して撮影される。これらの画像163、164は減算器65Xに入力され、式(1)に示した暗電流補正が行われ、さらに対数変換器66Xに入力されて対数変換される。
次に、これらの画像163、164と、記憶装置60から呼び出された感度補正用画像161、162とが、減算器67に入力されて、式(2)に示した感度補正が行われる。
【0086】
さらに、この感度補正された患者画像34と、記憶装置60から呼び出された初期欠陥マップ1、QC欠陥マップ2および擬欠陥マップ3とが、欠陥補正プログラム68に入力され欠陥補正が行われる。欠陥補正の方法は、前述した第1および第2の実施の形態に示した通りである。また、図6に示すように、合成欠陥マップ4を用いて生成される補間画像38と、補間画像38を用いて生成される前処理後画像69の生成方法も、前述した通りである。
これらの結果、前処理後画像69が出力として得られる。さらに、前処理後画像69は図示していない画像処理プログラムによって診断に適した画像処理が施され、表示装置59に診断画像として表示される。
【0087】
以上のように本実施の形態によれば、前述した第1および第2の実施の形態における効果を有した放射線撮影装置を提供することができる。すなわち、放射線検出器55に組み込まれる1次センサおよび2次センサにおける無用な欠陥補正を削減して、1次センサおよび2次センサの歩留まりを向上させることができるので、低コストの放射線撮影装置を提供することができる。
【0088】
なお、本実施の形態では、欠陥補正を対数画像に対して行うようにしたが、これは本発明の範囲を限定するものではなく、欠陥補正を線形画像に対して行っても同様の効果が得られる。
【0089】
また、上述した第1〜第3の実施の形態では、安定度が±0.01を超えない感度異常の画素を擬欠陥画素としたが、擬欠陥画素とする画素は感度異常のものに限定されない。すなわち、一部の特性(機能)のみを補正することで、通常の画素と同様に出力を活用することができる画素であれば、どのような画素を擬欠陥画素としてもよい。例えば、感度、感度の安定性、暗電流、暗電流の安定性及び解像度の少なくとも何れか1つを補正すれば、通常の画素と同様に出力を活用することができる画素を擬欠陥画素としてもよい。尚、解像力の補正方法としては、例えば、擬欠陥部分にのみ解像力を強調するフィルタを掛けることが考えられる。
【0090】
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0091】
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0092】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0093】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数の画素を有する放射線検出器の初期欠陥画素が登録された初期欠陥マップと、一部の機能のみ補正することが必要な擬欠陥画素が登録された擬欠陥マップと、日常点検によって発見された欠陥画素が登録されたQC欠陥マップとを生成し、前記初期欠陥マップと前記擬欠陥マップと前記QC欠陥マップとを用いて、欠陥補正を行う画素が登録された合成欠陥マップを生成するようにしたので、擬欠陥マップを用いて、擬欠陥画素を欠陥補正対象から排除することができるようになる。したがって、無用な欠陥補正を削減することが実現可能になる。
特に、市場において欠陥画素を発見する日常点検を行ったとしても、擬欠陥画素を欠陥補正対象から排除することができるので、無用な欠陥補正を削減することが実現可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、合成欠陥マップを生成する際のアルゴリズムの一例を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示し、欠陥と擬欠陥とを分類する真理値表の一例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示し、感度補正後に行うフィルタ処理を説明する図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示し、放射線撮影装置の構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示し、前処理プログラムで行われる処理を説明する図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示し、欠陥補正プログラムで行われる欠陥補正工程を説明する図である。
【図7】従来の技術を示し、2次センサの構成を機能的に示す図である。
【図8】従来の技術を示し、2次センサを構成する画素の等価回路を示す図である。
【図9】従来の技術を示し、孤立点欠陥の場合の補正処理を説明する図である。
【図10】従来の技術を示し、一般的な欠陥補正工程を説明する図である。
【符号の説明】
1 初期欠陥マップ
2 QC欠陥マップ
3 擬欠陥マップ
4 合成欠陥マップ
5 論理和工程部
7 論理積工程部
8 中間欠陥マップ
20 真理値表
31 欠陥補正プログラム
32 初期欠陥マップ
33 QC欠陥マップ
34 撮影画像
35 論理和工程
36 合成欠陥マップ
37 欠陥補正工程部
38 補間画像
39 置き換え工程部
40 処理後画像
41 孤立欠陥を中心とした画素ブロック
42 2連欠陥を中心とした画素ブロック
43 3連欠陥を中心とした画素ブロック
51 X線管
52 患者
53 撮影部
54 グリッド
55 放射線検出器
56 CPU
57 放射線発生装置
58 曝射ボタン
59 表示装置
60 記憶装置
61 バスライン
160 前処理プログラム
161 感度補正用放射線画像
162 感度補正用暗電流画像
163 放射線画像
164 暗電流画像
65、67 減算器
66 対数変換器
68 欠陥補正プログラム
69 前処理後画像
71 光電変換部
72 薄膜トランジスタ(TFT)
73 バイアス線
74 ゲート線
75 信号線
76 読み取りIC
77 A/D変換器
78 ゲート駆動装置
82 上部電極
83 n+ドープ層
84 a−Si真性半導体i層
85 絶縁層
86 下部電極

Claims (24)

  1. 複数の画素を有する放射線検出器を用いた放射線撮影方法において、
    前記放射線検出器の初期欠陥画素が登録された初期欠陥マップを生成する初期欠陥マップ生成工程と、
    一部の機能のみ補正することが必要な擬欠陥画素が登録された擬欠陥マップを生成する擬欠陥マップ生成工程と、
    日常点検によって発見された欠陥画素が登録されたQC欠陥マップを生成するQC欠陥マップ生成工程と、
    前記初期欠陥マップと前記擬欠陥マップと前記QC欠陥マップとを用いて、欠陥補正を行う画素が登録された合成欠陥マップを生成する合成欠陥マップ生成工程とを具備することを特徴とする放射線撮影方法。
  2. 前記擬欠陥画素は、感度、暗電流またはそれらの安定性の少なくとも1つが通常画素と異なることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影方法。
  3. 前記合成欠陥マップ生成工程は、前記初期欠陥マップをA1、前記QC欠陥マップをA2、前記擬欠陥マップをBとしたとき、前記合成欠陥マップXを次式で算出することを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮影方法。
    Figure 2005006196
  4. 前記合成欠陥マップを用いて欠陥補正を行う欠陥補正工程を具備することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の放射線撮影方法。
  5. 複数の画素を有する放射線検出器を用いた放射線撮影方法において、
    前記放射線検出器の画素を少なくとも3種類の欠陥モード別に分類し、それぞれに対応する欠陥マップを生成する欠陥マップ生成工程と、
    前記欠陥マップ別に異なる画像処理を行う画像処理工程とを具備することを特徴とする放射線撮影方法。
  6. 前記欠陥モードは、通常画素が分類されるモードと、欠陥画素が分類されるモードと、一部の機能のみ補正することが必要な擬欠陥画素が分類されるモードとを含むことを特徴とする請求項5に記載の放射線撮影方法。
  7. 前記擬欠陥画素は、感度、暗電流またはそれらの安定性の少なくとも1つが前記通常画素と異なることを特徴とする請求項6に記載の放射線撮影方法。
  8. 前記画像処理は、欠陥補正処理を含む平準化処理であることを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載の放射線撮影方法。
  9. 前記平準化処理は、注目画素の出力を、前記注目画素の出力と、前記注目画素を取り巻く周囲の画素の出力との両方を使って計算した数値に置き換えることを特徴とする請求項8に記載の放射線撮影方法。
  10. 前記擬欠陥画素は、飽和に到達すると欠陥補正されることを特徴とする請求項6〜9の何れか1項に記載の放射線撮影方法。
  11. 複数の画素を有する放射線検出器と、前記放射線検出器の欠陥画素マップおよびプログラムを記憶する記憶装置と、前記プログラムを実行する動作を含む制御を行う制御装置とを具備する放射線撮影装置であって、
    前記欠陥画素マップは、初期欠陥画素が登録された初期欠陥マップと、一部の機能のみ補正することが必要な擬欠陥画素が登録された擬欠陥マップと、日常点検によって発見された欠陥画素が登録されたQC欠陥マップであり、
    前記制御装置は、前記初期欠陥マップと、前記擬欠陥マップと、前記QC欠陥マップとを用いて、欠陥補正を行う画素が登録された合成欠陥マップを生成し、前記記憶装置に記憶することを特徴とする放射線撮影装置。
  12. 前記擬欠陥画素は、感度、暗電流またはそれらの安定性の少なくとも1つが通常画素と異なることを特徴とする請求項11に記載の放射線撮影装置。
  13. 前記制御装置は、前記合成欠陥マップをX、前記初期欠陥マップをA1、前記QC欠陥マップをA2、前記擬欠陥マップをBとしたとき、前記合成欠陥マップXを次式で算出することを特徴とする請求項11または12に記載の放射線撮影装置。
    Figure 2005006196
  14. 前記制御装置は、前記合成欠陥マップを用いて欠陥補正を行うことを特徴とする請求項11〜13の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  15. 複数の画素を有する放射線検出器と、前記放射線検出器の欠陥画素マップおよびプログラムを記憶する記憶装置と、前記プログラムを実行する動作を含む制御を行う制御装置とを具備する放射線撮影装置であって、
    前記制御装置は、前記放射線検出器の画素を少なくとも3種類の欠陥モード別に分類し、それぞれに対応する欠陥マップを生成し、前記欠陥マップ別に異なる画像処理を行うことを特徴とする放射線撮影装置。
  16. 前記欠陥モードは、通常画素が分類されるモードと、欠陥画素が分類されるモードと、一部の機能のみ補正することが必要な擬欠陥画素が分類されるモードとを含むことを特徴とする請求項15に記載の放射線撮影装置。
  17. 前記擬欠陥画素は、感度、暗電流またはそれらの安定性の少なくとも1つが前記通常画素と異なることを特徴とする請求項16に記載の放射線撮影装置。
  18. 前記画像処理は、欠陥補正処理を含む平準化処理であることを特徴とする請求項15〜17の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  19. 前記平準化処理は、注目画素の出力を、前記注目画素出力と、前記注目画素を取り巻く周囲の画素の出力との両方を使って計算した数値に置き換えることを特徴とする請求項18に記載の放射線撮影装置。
  20. 前記擬欠陥画素は、飽和に到達すると欠陥補正されることを特徴とする請求項16〜19の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  21. 複数の画素を有する放射線検出器の初期欠陥画素が登録された初期欠陥マップを生成する初期欠陥マップ生成工程と、
    一部の機能のみ補正することが必要な擬欠陥画素が登録された擬欠陥マップを生成する擬欠陥マップ生成工程と、
    日常点検によって発見された欠陥画素が登録されたQC欠陥マップを生成するQC欠陥マップ生成工程と、
    前記初期欠陥マップと前記擬欠陥マップと前記QC欠陥マップとを用いて、欠陥補正を行う画素が登録された合成欠陥マップを生成する合成欠陥マップ生成工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  22. 複数の画素を有する放射線検出器の画素を少なくとも3種類の欠陥モード別に分類し、それぞれに対応する欠陥マップを生成する欠陥マップ生成工程と、
    前記欠陥マップ別に異なる画像処理を行う画像処理工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  23. 前記請求項21または22に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  24. 放射線検出器に設けられた複数の画素の中から、一部の特性のみ補正することが必要な擬欠陥画素を抽出する擬欠陥画素抽出工程と、
    前記擬欠陥画素抽出工程により抽出された擬欠陥画素を除いて、上記複数の画素に含まれている欠陥画素に対し欠陥補正を行う欠陥補正工程とを行うことを特徴とする放射線撮影方法。
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