JP2004536180A - インクジェットプリントのための水性インク配合物 - Google Patents

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ウォルフラム レディック、
ホルスト、 ローランド マッハ、
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ダイスター・テクスティルファルベン・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・ドイッチュラント・コマンデイトゲゼルシャフト
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Abstract

本発明は、一般式(1)
Fb−Z (1)
[ここで、Fbは、スルホ基含有のモノ−、ジ−またはポリ−アゾ染料;重金属錯体モノ−、ジ−またはトリ−アゾ染料;または、アントラキノン、アゾメチン、フェナジン、スチルベン、トリフェニルメタン、キサンテン、チオキサンテン、ニトロアリール、ナフトキノン、ピレンキノン、ペリレンテトラカルブイミド、ホルマザン、銅ホルマザン、フタロシアニン、銅フタロシアニン、ニッケルフタロシアニン、コバルトフタロシアニン、アルミニウムフタロシアニン染料;またはトリフェンジオキサジン染料であり;
nは1、2または3であり;
Zは一般式(2)
【化1】
Figure 2004536180

(ここでQ、W、R、X、XおよびXは請求項1に定義した通りである)の基である]の1種または複数の反応性染料を含む水性インク配合物、ならびにこれらの染料の製造および使用方法に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維反応性染料を含んでいて織物繊維材料へのインクジェットプリント(捺染)プロセス(インクジェットプロセス)の使用に適した水性インク配合物、それらを調製する方法、およびそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルプリント技術は、非織物の分野と同様に織物の分野においても、将来的に重要になりつつある。従来からの織物のプリントについての市場の期待も変化していて、デザイン、色彩、納期における柔軟性がますます要望されるようになった。デジタルインクジェット技術はこれを満たすものである。プリント用スクリーンを準備する必要もなく、コンピューターから直接に印字ノズルを介して織物にプリントすることが可能となることで、この新技術は、プリントプロセスの柔軟性、効率および環境に関連する性能を改良するものである。それによって、操作を高度に統合することが可能となり、プリント時間が短縮でき、市場開発に敏速に応答したいとか製造プロセスにおける中間工程を省略したいといった要望に応えることができる。
【0003】
インクジェットプロセスは通常水性インクを使用して実施され、インクを直接基材の上に小さな液滴の形でスプレーする。インクを圧電効果によってノズルから均等な速度で押出し、電界をかけて屈折させて目的とするパターンに合わせて基材の上に到達させる連続プロセスもあるし、カラードットが必要な所だけにインクを吐出する断続的なインクジェットまたはドロップ・オン・デマンドプロセスもある。後者の形態のプロセスでは、圧電結晶または加熱カニューレ(バブルジェットまたはサーモジェットプロセス)のいずれかを用いて、インク系に圧力を与え、インクの液滴を吐出させる。これらの技術については、テキスタイル・ケミスト・アンド・カラリスト(Text. Chem. Color.)第19巻(第8号)第23頁以降、および第21巻第27頁以降に記載がある。
【0004】
この高度にデリケートなミクロ技術では、厳しい要求に適合するように特別に条件に合わせた染料調製物(インク)を開発する必要があり、それらの要求としてはたとえば、純度、粒径、粘度、表面張力、導電率、物理化学的安定性、熱物理的性質、pH、発泡のないこと、色強度、堅牢性レベル、貯蔵安定性などがある。従来からのアナログ式の織物捺染に使用されるタイプの、粉体状、粒子状または液状の配合物の形態の市場で入手可能な反応性染料には、かなりの量の電解質、防塵加工剤および標準化剤(standardizer)が含まれていて、そのためにインクジェットプリントでは大きなトラブルを招いている。一方、紙、木材、プラスチック、セラミックスなどの非織物材料に使用される染料インクでは、織物材料に使用した場合、塗布の容易さ、カラーイールドおよび染色の堅牢性の面で満足のいく結果は得られない。
【0005】
特許出願:EP−A 0 885 998号、EP−A 0 885 999号、EP−A 0 886 000号、EP−A 0 620 116号、EP−A 0 606 777号、EP−A 0 684 292号、DE−A 44 17 719号およびDE−A 199 30 986号には、繊維反応性染料を含む染料インクが記載されている。これらの染料インクには、たとえば、染料インクの安定性が不充分、インクからの染料と繊維との間の相互作用が不充分なために染料収率(dye yield)が低い、堅牢性が不充分など、使用上での弱点がいくつかある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上記のような欠点を有さない水性プリントインク(インク配合物)を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
驚くべきことには、ピリミジン反応系を含む染料が、インクジェットプリントプロセスのためのインク配合物では傑出した結果を与えることが今や明らかになった。そのような染料は公知であって、たとえば、EP−A 0 522 339号、EP−A 0 522 399号およびEP−A 0 526 792号などに記載されてはいるが、それらがインクジェットプリントプロセスに特に好適であるとの記載や示唆はない。
【0008】
したがって本発明は、式(1)の1種または複数の反応性染料を含む水性インク配合物を提供する。
Fb−Z (1)
式中、
Fbは、スルホ含有モノ−、ジス−またはポリ−アゾ染料のラジカル;重金属錯体モノ−、ジス−またはトリス−アゾ染料のラジカル;または、アントラキノン、アゾメチン、フェナジン、スチルベン、トリフェニルメタン、キサンテン、チオキサンテン、ニトロアリール、ナフトキノン、ピレンキノン、ペリレンテトラカルブイミド、ホルマザン、銅ホルマザン、フタロシアニン、銅フタロシアニン、ニッケルフタロシアニン、コバルトフタロシアニンまたはアルミニウムフタロシアニン染料またはトリフェンジオキサジン染料のラジカルであり;
nは1、2または3の数であり;
Zは式(2)の基であり、
【化1】
Figure 2004536180
式中、
Qは共有結合または次式の基であり、
【化2】
Figure 2004536180
は水素、またはハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C〜C)−アルコキシ、(C〜C)−アルコキシカルボニル、カルボキシル、スルファモイル、スルホ、スルファトもしくはホスファトによって置換されていてもよい(C〜C)−アルキルであり;
Wは共有結合または橋かけ基であり;
Rは水素、またはハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C〜C)−アルコキシ、(C〜C)−アルコキシカルボニル、カルボキシル、スルファモイル、スルホ、スルファトもしくはホスファトによって置換されていてもよい(C〜C)−アルキルであり;
は水素、塩素またはフッ素であり;
は塩素、フッ素、ニコチン酸またはイソニコチン酸であり;そして
は水素、塩素、フッ素、ニコチン酸またはイソニコチン酸であり;
そして、Xが塩素の場合には、XおよびXは共にフッ素であることはできず、そして
Wが共有結合の場合にはQも共有結合であり、そして
Wが橋かけ基の場合には、アミノ基の−N(R)−および−N(R)−が、橋かけ基Wの炭素原子またはWの置換基の炭素原子に結合している。
【0009】
本明細書においては、(C〜C)−アルキルは直鎖状または分岐状でよく、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルなどである。それがメチルまたはエチルであるのが好ましい。同様のことは(C〜C)−アルコキシおよび(C〜C)−アルコキシカルボニルにもあてはまり、したがってそれぞれ、好ましくはメトキシまたはエトキシ、および好ましくはカルボメトキシまたはカルボエトキシである。ハロゲンは特にフッ素、塩素、臭素およびヨウ素であるが、塩素および臭素が好ましい。
【0010】
nは好ましくは1または2、特に好ましくは1である。
Qは好ましくは共有結合または式−N(R)−の基であるが、ここでRは好ましくはメチルまたはエチル、特に好ましくは水素である。
Rは好ましくはメチルまたはエチル、特に好ましくは水素である。
およびXは好ましくは、互いに独立して、水素またはフッ素である。
【0011】
橋かけ基Wの例を挙げれば、直鎖状または分岐状の(C〜C)−アルキレンラジカル、好ましくは(C〜C)−アルキレンラジカル;
−NH−、−N(R)−(ここでRは先に定義した通りである)、−SO−、−CO−、−O−、−NH−SO−、−SO−NH−、−CO−NH−および−NH−CO−からなる群からの1または2個のヘテロ原子基で中断された、(C〜C)−アルキレンラジカル;
置換または非置換のアリーレンラジカル;
置換または非置換のアリーレンアルキレン、またはアルキレンアリーレンラジカル;
2つのアリーレンラジカルを含むラジカルであって、そこでその2つのアリーレン基が互いに、共有結合、−NH−または−O−のようなヘテロ原子基、(C〜C)−アルキレンラジカル、または2〜4個の炭素原子を有するオレフィン性ラジカルで結合されている、ラジカル;
トリアジンのような複素環の2価のラジカルであって、たとえばそれに、非置換または置換のフェニレンアミノ、ナフチレンアミノ、フェニレンメチルアミノまたは(C〜C)−アルキレンアミノラジカルのような2価のラジカルが結合していてもよい、ラジカルなどがある。
【0012】
上記のアリーレンラジカルとして好ましいのは、
フェニレンラジカルであって、スルホ、カルボキシル、(C〜C)−アルキルたとえばエチル、特にメチル、(C〜C)−アルコキシたとえばエトキシ特にメトキシ、塩素、ヒドロキシル、および(C〜C)−アルカノイルアミノたとえばプロピオニルアミノおよびアセチルアミノからなる群からの1または2個の置換基によって置換されていてもよいフェニレンラジカル、および
ナフチレンラジカルであって、スルホ、カルボキシル、(C〜C)−アルキルたとえばエチルおよびメチル、および(C〜C)−アルコキシたとえばエトキシおよびメトキシからなる群からの1、2または3個の置換基によって置換されていてもよいナフチレンラジカルである。
【0013】
橋かけ基Wとして好ましいのは、1,2−エチレン;1,3−プロピレン;1,4−ブチレン;1,2−プロピレン;1,3−ブチレン;
−O−、−CO−、−SO−、−NH−、−N(R)−(ここでRは先に定義した通りである)、−NH−CO−、−CO−NH−、−SO−NH−または−NH−SO−からなる群より選択される1または2個のヘテロ原子基によりそれぞれ中断されている、直鎖状(C〜C)−アルキレンおよび分岐状(C〜C)−アルキレン;
スルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群からの1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニレン、たとえば、フェニ−1,3−レン、フェニ−1,4−レン、6−スルホフェニ−1,3−レン、6−スルホフェニ−1,4−レン、3,6−ジスルホフェニ−1,4−レン、6−メトキシフェニ−1,3−レン;
スルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群からの1または2個の置換基で置換されていてもよいベンジリデン、たとえば、1,4−ベンジリデン、1,3−ベンジリデン、2−スルホフェニ−1−イル−4−メチレン、2−スルホフェニ−1−レン−5−メチレンおよび2−メトキシフェニ−1−イル−4−メチレン;
それぞれのフェニレンラジカルにおいてメチル、メトキシまたはスルホによって置換されていてもよい1,1−ジフェニ−4,4’−レン;それぞれのフェニレンラジカルにおいてメチル、メトキシまたはスルホによって置換されていてもよい1,1’−スチルベニ−4,4’−レン;
式(a)のラジカル、
【化3】
Figure 2004536180
式中、
Gは、フッ素、塩素、臭素、シアノアミノ、非置換または置換のアミノ、ヒドロキシル、(C〜C)−アルコキシたとえばメトキシおよびエトキシ、フェノキシ、非置換またはスルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群からの1または2個の置換基で置換されたフェノキシ、または、(C〜C)−アルキルチオたとえばメチルチオおよびエチルチオであるが、好ましくは塩素またはフッ素であり;
は、水素、または、ハロゲンたとえば塩素および臭素、ヒドロキシル、シアノ、(C〜C)−アルコキシたとえばメトキシおよびエトキシ、(C〜C)−アルコキシカルボニルたとえばカルボエトキシおよびカルボメトキシ、カルボキシル、スルファモイル、スルホ、スルファトまたはホスファトで置換されていてもよい(C〜C)−アルキルたとえばメチルおよびエチルであるが、好ましくはメチルまたはエチル、特に好ましくは水素であり;そして、
は、−O−、−CO−、−SO−、−NH−、−N(R)−(ここでRは先に定義した通りであり、−NH−CO−、−CO−NH−、−SO−NH−および−NH−SO−)からなる群より選択される1または2個のヘテロ原子基によりそれぞれ中断されている、直鎖状(C〜C)−アルキレンまたは分岐状(C〜C)−アルキレンであるか;または、スルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群からの1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニレン、たとえば、フェニ−1,3−レン、フェニ−1,4−レン、6−スルホフェニ−1,3−レン、6−スルホフェニ−1,4−レン、3,6−ジスルホフェニ−1,4−レン、6−メトキシフェニ−1,3−レンであるか;または、
スルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群からの1または2個の置換基で置換されていてもよいベンジリデン、たとえば、1,4−ベンジリデン、1,3−ベンジリデン、2−スルホフェニ−1−イル−4−メチレン、2−スルホフェニ−1−イル−5−メチレンまたは2−メトキシフェニ−1−イル−4−メチレンである。
【0014】
Fbは好ましくは、モノ−またはジス−アゾ染料のラジカル;重金属錯体アゾ染料のラジカル、たとえば、1:2クロム錯体、1:2コバルト錯体および特にo,o’−1:1銅錯体モノアゾまたはジスアゾ染料;アントラキノンまたは銅ホルマザン染料、ニッケル、銅またはアルミニウムフタロシアニン染料またはトリフェンジオキサジン染料のラジカルである。
【0015】
染料ラジカルのFbには1または複数個、たとえば2〜6個のスルホ基を含んでいるのが好ましい。それには、有機染料に通常存在するような置換基をさらに含んでいてもよい。そのような置換基の例を挙げれば:(C〜C)−アルキルたとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピルまたはブチル、これらの内でも好ましくはエチル、特に好ましくはメチル;(C〜C)−アルコキシたとえばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシおよびブトキシ、これらの内でも好ましくはエトキシ、特に好ましくはメトキシ;(C〜C)−アルカノイルアミノたとえばアセチルアミノおよびプロピオニルアミノ;非置換または、スルホ−、カルボキシル−、メチル−、エチル−、メトキシ−、エトキシ−および/または塩素−置換のベンゾイルアミノ基;1級またはモノ−もしくはジ置換アミノ基、この置換基がたとえば(C〜C)−アルキルおよび/またはフェニル基のたとえばモノ(C〜C)−アルキルアミノおよびジ(C〜C)−アルキルアミノ基、フェニルアミノまたはN−(C〜C−アルキル)−N−フェニルアミノ基であり、ここで前記アルキルラジカルはさらにたとえばフェニル、スルホフェニル、ヒドロキシル、スルファト、スルホおよびカルボキシルで置換されていてもよく、また前記フェニル基はさらにたとえば塩素、スルホ、カルボキシル、メチルおよび/またはメトキシで置換されていてもよく、たとえば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、N,N−ジ(β−ヒドロキシエチル)アミノ、N,N−ジ(β−スルファトエチル)アミノ、スルホベンジルアミノ、N,N−ジ(スルホベンジル)アミノおよびジエチルアミノ基、およびフェニルアミノおよびスルホフェニルアミノ基;(C〜C)−アルコキシカルボニルたとえばメトキシカルボニルおよびエトキシカルボニル;(C〜C)−アルキルスルホニル、たとえばメチルスルホニルおよびエチルスルホニル;トリフルオロメチル、ニトロおよびシアノ基;ハロゲン原子たとえばフッ素、塩素および臭素;カルバモイル基であって、それが(C〜C)−アルキルによってモノ−またはジ−置換されていてもよく、さらにそのアルキルラジカルが、たとえばヒドロキシル、スルファト、スルホ、カルボキシル、フェニルおよびスルホフェニルで置換されている、たとえばN−メチルカルバモイルおよびN−エチルカルバモイル;スルファモイル基であって、それが(C〜C)−アルキルによってモノ−またはジ−置換されていてもよく、およびN−フェニル−N−(C〜C)−アルキルスルファモイルであって、そこでこれらのアルキル基がヒドロキシル、スルファト、スルホ、カルボキシル、フェニルおよびスルホフェニルによってさらに置換されていてもよく、たとえば、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N−プロピルスルファモイル、N−イソプロピルスルファモイル、N−ブチルスルファモイル、N−(β−ヒドロキシエチル)スルファモイルおよびN,N−ジ(β−ヒドロキシエチル)スルファモイル;N−フェニルスルファモイル、ウレイド、ヒドロキシル、カルボキシル、スルホメチルおよびスルホ基などがある。
【0016】
染料ラジカルのFbはまた1または2個の式Y−SO−W−の繊維反応性基であってもよいが、ここでWは、(C〜C)−アルキレンラジカルまたは式−N(CH)−または−N(C)−のアミノ基、または式−(C〜C−アルキレン)−NH−の基であるか、または、直接の共有結合でYがビニルまたはβ−スルファトエチル、β−チオスルファトエチル、β−ホスファトエチル、β−(C〜C−アルカノイルオキシ)エチル、たとえばβ−アセチルオキシエチル、β−ベンゾイルオキシエチル、β−(スルホベンゾイルオキシ)エチル、β−(p−トルエンスルホニルオキシ)エチルまたはβ−ハロエチル、たとえばβ−ブロモエチルまたはβ−クロロエチルであるが、好ましくはビニルであり、特に好ましくはβ−クロロエチルまたはβ−スルファトエチルである。
【0017】
「スルホ」、「チオスルファト」、「カルボキシル」、「ホスファト」および「スルファト」の基には、酸の形とこれらの基の塩の形のいずれをも含む。したがって、スルホ基は式−SOMの基、チオスルファト基は式−S−SOMの基、カルボキシル基は式−COOMの基、ホスファト基は式−OPOの基、および、スルファト基は−OSOMの基であって、ここで
Mは、水素またはアルカリ金属、たとえばナトリウム、カリウムまたはリチウム、モル当量のアルカリ土類金属、たとえばカルシウムであるが、好ましくは水素またはアルカリ金属である。
【0018】
式(1)の好適なアゾ染料は、Fbが、ベンゼン−アゾ−ナフトールの、ベンゼン−アゾ−1−フェニル−5−ピラゾロンの、ベンゼン−アゾ−ベンゼンの、ナフタレン−アゾ−ベンゼンの、ベンゼン−アゾ−アミノナフタレンの、ナフタレン−アゾ−ナフタレンの、ナフタレン−アゾ−1−フェニル−5−ピラゾロンの、ベンゼン−アゾ−ピリドンの、およびナフタレン−アゾ−ピリドンの系統の染料の、ラジカルであるものであるが、ここではスルホ含有染料もまた好ましい。1:1銅錯体アゾ染料のうちでは、ベンゼンおよびナフタレン系のものが好ましい。
【0019】
式(1)のモノ−およびジス−アゾ染料で好ましいのは、たとえば次の(3a)、(3b)および(3c)および(3d)の式のもの、
Figure 2004536180
および、たとえば1:1銅錯体化合物などのようなそれらから誘導される重金属錯体化合物で、ここで、
は、ベンゼンまたはナフタレン系のジアゾ成分のラジカルであり;
は、ジアミノベンゼンまたはジアミノナフタレン系のジアゾ成分のラジカルであり;
Eは、ベンゼンまたはナフタレン系の中間成分のラジカルであり;
は、ベンゼン、ナフタレン、ピラゾロン、6−ヒドロキシ−2−ピリドンまたはアセトアセトアリールアミド系のカップリング成分のラジカルであり;
は、アニリン、アミノナフタレン、アセトアセト(アミノアリール)アミドまたは1−アミノフェニル−ピラゾロン系のカップリング成分の2価のラジカルであり;
vはゼロまたは1の数であり;そして、
Zは先に定義した式(2)の基であるが、
ここで、D、D、E、KおよびKは、Fbのところで特定した1または複数個の置換基を含んでいてもよく、またラジカルのD、D、E、KおよびK全部で、少なくとも1個、好ましくは少なくとも2個のスルホ基を含む。
【0020】
好ましいものとしては、式(3e)および(3f)のジスアゾ染料もあり、
−N=N−K−N=N−D−Z (3e)
Z−D−N=N−K−N=N−D−Z (3f)
ここで、Z、DおよびDは、上記の意味を有しており、そして、Kはナフタレン系の2価のカップリング成分のラジカルであって、ここでD、DおよびKにはFbのところで特定した置換基を含んでいてもよく、そしてD、DおよびKは合わせて、少なくとも1個のスルホ基を含む。
【0021】
式(3e)および(3f)のアゾ染料で好ましいのは、式(3g)の染料であって、
【化4】
Figure 2004536180
ここで、
nは1または2;
Mは上記の意味を有しており;
Zは式(2)のラジカルであって、nが1の場合にはラジカルDの1つに結合し、nが2の場合には両方のDに結合し、;そして、
Dは、ラジカルZがDに結合するかどうかによって、その都度DまたはDで定義した通りになる。
【0022】
1:1銅錯体アゾ染料の内で好ましいのは、たとえば式(3h)および(3i)のもので、
【化5】
Figure 2004536180
ここで、
Z、Kおよびvは、上記の意味を有しており;
は、ジアゾ成分のラジカルであって、アゾ基に対してオルトに、銅錯体と結合するオキシ基を含んでおり;そして、
は、カップリング成分のラジカルであって、アゾ基に対してオルトまたはビシナルに、銅錯体と結合するオキシ基を含んでおり;そして、
Kは、カップリング成分の2価のラジカルである。
【0023】
式(2)の繊維反応性基を担持しないジアゾ成分、たとえば式D−NHおよびD−NHの芳香族ラジカルは、たとえば(4a)、(4b)、(5a)および(5b)であるが、
【化6】
Figure 2004536180
ここで、
は、水素、スルホまたは式Y−SO−W−の基であり(ここでWおよびYは先に定義した通りである);
は、水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、(C〜C)−アルカノイル、たとえばアセチルおよびプロピオニル、シアノ、スルホ、カルボキシル、(C〜C)−アルコキシカルボニル、たとえばメトキシカルボニルおよびエトキシカルボニル、カルバモイル、N−(C〜C−アルキル)カルバモイル、フッ素、塩素、臭素またはトリフルオロメチルであり;
は、水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、スルホ、塩素、炭素原子数2〜5のアルカノイルアミノたとえばアセチルアミノ、(C〜C)−アルコキシカルボニルたとえばメトキシカルボニルおよびエトキシカルボニル、カルバモイル、N−(C〜C−アルキル)スルファモイル、スルホフェニルアミドカルボニル、フェニルアミドカルボニル、(C〜C)−アルキルスルホニル、フェニルスルホニルまたはフェノキシであり;
mは0、1または2の数であり(そしてmが0の時は、この基は水素原子である);そして
Mは先に定義した通りであり;
ここで式(4a)および(4b)中のベンゼン環は、アゾ基につながるフリー結合に対してオルトの位置にヒドロキシル基をさらに含んでいてもよい。
【0024】
として好ましいのは、水素、メチル、メトキシ、臭素、塩素、スルホまたはカルボキシルであって、Pとして好ましいのは水素、メチル、メトキシ、塩素、カルボキシル、スルホおよびアセチルアミノである。
【0025】
式(4a)および(4b)の系の例を列挙すれば:
フェニル、2−メチルフェニル、3−および4−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−および4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−および4−クロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2−メトキシ−5−メチルフェニル、2−メトキシ−4−ニトロフェニル、4−フェニルフェニ−1−イル、3−フェノキシフェニル、2−スルファモイルフェニル、3−および4−スルファモイルフェニル、2−、3−および4−(N−メチルスルファモイル)−、−(N−エチルスルファモイル)−、−(N,N−ジメチルスルファモイル)−および−(N,N−ジエチルスルファモイル)フェニル、2−スルホ−5−トリフルオロメチルフェニル、2−ニトロフェニル、3−および4−ニトロフェニル、3−アセチルアミノフェニル、4−アセチルアミノフェニル、2−カルボキシフェニル、4−カルボキシフェニル、3−カルボキシフェニル、3−クロロ−6−カルボキシフェニル、2−スルホフェニル、3−スルホフェニル、4−スルホフェニル、2,5−ジスルホフェニル、2,4−ジスルホフェニル、3,5−ジスルホフェニル、2−メチル−5−スルホフェニル、2−メトキシ−5−スルホフェニル、2−メトキシ−4−スルホフェニル、2−スルホ−5−メチルフェニル、2−メチル−4−スルホフェニル、3−スルホ−4−メトキシフェニル、5−スルホ−2−エトキシフェニル、4−スルホ−2−エトキシフェニル、2−カルボキシ−5−スルホフェニル、2−カルボキシ−4−スルホフェニル、2,5−ジメトキシ−4−スルホフェニル、2,4−ジメトキシ−5−スルホフェニル、2−メトキシ−5−メチル−4−スルホフェニル、2−スルホ−4−メトキシフェニル、2−スルホ−4−メチルフェニル、2−メチル−4−スルホフェニル、2−クロロ−4−スルホフェニル、2−クロロ−5−スルホフェニル、2−ブロモ−4−スルホフェニル、2,6−ジクロロ−4−スルホフェニル、2−スルホ−4−および−5−クロロフェニル、2−スルホ−4,5−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロ−6−スルホフェニル、2,5−ジクロロ−4−スルホフェニル、2−スルホ−5−クロロ−4−メチルフェニル、2−スルホ−4−クロロ−5−メチルフェニル、2−スルホ−5−メトキシフェニル、2−メトキシ−5−スルホフェニル、2−メトキシ−4−スルホフェニル、2,4−ジメトキシ−6−スルホフェニル、2−スルホ−5−アセチルアミノ−4−メチルフェニル、2−メチル−4,6−ジスルホフェニル、2,5−ジスルホ−4−メトキシフェニル、2−スルホ−5−ニトロフェニル、2−スルホ−4−ニトロフェニル、2,6−ジメチル−3−スルホフェニル、2,6−ジメチル−4−スルホフェニル、3−アセチルアミノ−6−スルホフェニル、4−アセチルアミノ−2−スルホフェニル、4−スルホナフチ−1−イル、3−スルホナフチ−1−イル、5−スルホナフチ−1−イル、6−スルホナフチ−1−イル、7−スルホナフチ−1−イル、8−スルホナフチ−1−イル、3,6−ジスルホ−および5,7−ジスルホナフチ−1−イル、3,7−ジスルホナフチ−1−イル、3,6,8−トリスルホナフチ−1−イル、4,6,8−トリスルホナフチ−1−イル、5−スルホナフチ−2−イル、6−または8−スルホナフチ−2−イル、3,6,8−トリスルホナフチ−2−イル、1,5,7−トリスルホナフチ−2−イル、1,7−ジスルホナフチ−2−イル、5,7−ジスルホナフチ−2−イル、2,5,7−トリスルホナフチ−1−イル、4,6,8−トリスルホナフチ−2−イル、6,8−ジスルホナフチ−2−イル、1,6−ジスルホナフチ−2−イル、1−スルホナフチ−2−イル、1,5−ジスルホナフチ−2−イル、3,6−ジスルホナフチ−2−イル、4,8−ジスルホナフチ−2−イル、2−ヒドロキシ−5−スルホフェニル、2−ヒドロキシ−4−スルホフェニル、2−ヒドロキシ−3,5−ジスルホフェニル、2−ヒドロキシ−5−アセチルアミノ−3−スルホフェニル、2−ヒドロキシ−3−アセチルアミノ−4−スルホフェニル、2−ヒドロキシ−5−クロロ−4−スルホフェニル、2−ヒドロキシ−5−メチルスルホニルフェニル、2−ヒドロキシ−6−ニトロ−4−スルホナフチ−1−イルおよび1−ヒドロキシ−4,8−ジスルホナフチ−2−イル、2−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、3−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−カルボキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−クロロ−3−(スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−クロロ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−ブロモ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、4−メトキシ−3−(β−スルファトエチルスルホニル)−フェニル、4−クロロ−3−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−エトキシ−4−または−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)−フェニル、2−メトキシ−5−または−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2,4−ジエトキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2,4−ジメトキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2,5−ジメトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−または3−または4−(β−チオスルファトエチルスルホニル)フェニル、2−メトキシ−5−(β−チオスルファトエチルスルホニル)フェニル、2−スルホ−4−(β−ホスファトエチルスルホニル)フェニル、2−スルホ−4−ビニルスルホニルフェニル、2−ヒドロキシ−4−または−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、2−クロロ−4−または−5−(β−クロロエチルスルホニル)フェニル、2−ヒドロキシ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)−フェニル、2−ヒドロキシ−3−スルホ−5−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル、3−または4−(β−アセトキシエチルスルホニル)フェニル、6−カルボキシ−1−スルホナフチ−2−イル、5−(β−スルファトエチルスルホニル)ナフチ−2−イル、6−または7−または8−(β−スルファトエチルスルホニル)ナフチ−2−イル、6−(β−スルファトエチルスルホニル)−1−スルホナフチ−2−イル、5−(β−スルファトエチルスルホニル)−1−スルホナフチ−2−イル、8−(β−スルファトエチルスルホニル)−6−スルホナフチ−2−イル、4−[N−メチル−N−(β−スルファトエチルスルホニル)]アミノフェニル、3−[N−メチル−N−(β−スルファトエチルスルホニル)]アミノフェニル、4−[β−(β’−スルファトエチルスルホニル)エチル]フェニル、3−または4−[β−(β’−クロロエチルスルホニル)エチルアミノ]フェニル、3−または4−[β−(β’−スルファトエチルスルホニル)エチルアミノ]フェニル、3−または4−[γ−(β’−クロロエチルスルホニル)プロピルアミノ]フェニル、3−または4−[γ−(β’−スルファトエチルスルホニル)プロピルアミノ]フェニル、3−または4−[γ−(ビニルスルホニル)プロピルアミノ]フェニル、4−[β−(β’−スルファトエチルスルホニル)エチルアミノ]−2−または−3−スルホフェニル、4−[β−(β’−クロロエチルスルホニル)エチルアミノ]−2−または−3−スルホフェニル、4−[γ−(β’−スルファトエチルスルホニル)プロピルアミノ]−2−または−3−スルホフェニル、4−[γ−(β’−クロロエチルスルホニル)プロピルアミノ]−2−または−3−スルホフェニル、4−[β−(β’−クロロエチルスルホニル)エチルアミノ]−2−カルボキシフェニル、4−[β−(β’−スルファトエチルスルホニル)エチルアミノ]−2−カルボキシフェニル、4−[γ−(β’−クロロエチルスルホニル)プロピルアミノ]−2−カルボキシフェニルおよび4−[γ−(β’−スルファトエチルスルホニル)プロピルアミノ]−2−カルボキシフェニルがある。
【0026】
式ラジカルのD−N=N−E−およびD−N=N−E−の式に合致する基の例を挙げれば、4−(4’−スルホフェニル)アゾ−2−スルホフェニル、4−(2’,4’−ジスルホフェニル)アゾ−2−メトキシ−5−メチルフェニル、4−(2’,5’−ジスルホフェニル)アゾ−2−メチル−5−メトキシフェニル、4−(3’,6’,8’−トリスルホナフチ−2’−イル)アゾ−3−ウレイドフェニル、4−(4’,8’−ジスルホナフチ−2’−イル)アゾ−3−アセチルアミノフェニル、7−(1’,5’−ジスルホナフチ−2’−イル)アゾ−6−スルホ−8−ヒドロキシナフチ−3−イルおよび4−(4’−スルホフェニル)アゾ−6−スルホナフチ−1−イル、4−[4’−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル]アゾ−2−メチル−5−メトキシフェニル、4−[3’−(β’−スルファトエチルスルホニル)フェニル]アゾ−3−メチルフェニル、4−[4’−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル]アゾ−3−ウレイドフェニル、4−[6’−(β−スルファトエチルスルホニル)ナフチ−2’−イル]アゾ−3−ウレイド−フェニル、7−[2’−メトキシ−5’−(β−スルファトエチルスルホニル)フェニル]アゾ−8−ヒドロキシ−6−スルホナフチ−3−イル、4−(2’,5’−ジスルホフェニル)アゾ−6−または−7−スルホナフチ−1−イル、4−(2’,4’−ジスルホフェニル)アゾ−6−または−7−スルホナフチ−1−イル、4−(4’,8’−ジスルホナフチ−2’−イル)アゾ−6−または−7−スルホナフチ−1−イル、4−(3’,6’,8’−トリスルホナフチ−2’−イル)アゾ−6−または−7−スルホナフチ−1−イルおよび4−(4’,6’,8’−トリスルホナフチ−2’−イル)−アゾ−6−または−7−スルホナフチ−1−イルがある。
【0027】
ジアゾ成分として使用される、式Z−D−NHの化合物のZ−D−の芳香族ラジカル、またはそれからのジアミノベンゼンおよびジアミノナフタレン化合物の式HN−D−NHの芳香族ラジカルは、好ましくは式(6a)および(6b)のラジカルであるが、
【化7】
Figure 2004536180
ここで、Z、M、m、PおよびPは、先に定義した通りであり、特に好ましいと定義した通りであり、xは0または1で、さらにアゾ基につながるフリー結合に対してオルトの位置でそれぞれのベンゼン環にヒドロキシル基が含まれていてもよい。
【0028】
H−E−NHのカップリング可能かつジアゾ化可能な化合物の芳香族ラジカルのEは、たとえば、次式のような化合物であって、
【化8】
Figure 2004536180
ここで、
、Mおよびmは、先に定義した通りであり;
は、式−Q−W−N(R)−の基であって、ここでQ、WおよびRは先に定義した通りであり;そして、
は、水素、(C〜C)−アルキルたとえばメチルまたはエチル、(C〜C)−アルコキシたとえばメトキシおよびエトキシ、塩素、(C〜C)−アルカノイルアミノたとえばアセチルアミノおよびプロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ、ウレイド、フェニルウレイド、(C〜C)−アルキルウレイド、フェニルスルホニルまたは(C〜C)−アルキルスルホニル、または式−Q−Hのラジカルであって、ここでQは先に定義した通りであり、好ましくは基−NH−である。
【0029】
式(2)の繊維反応性基を担持しない式H−Kのカップリング成分のラジカルKは、たとえば、式(8a)〜(8h)のものであるが、
【化9】
Figure 2004536180
【化10】
Figure 2004536180
ここで、
、P、P、mおよびMは、上述の意味を有し、
は、(C〜C)−アルカノイルアミノたとえばプロピオニルアミノ特にアセチルアミノ、またはフェニルラジカルの中で塩素、メチル、メトキシ、スルホおよびカルボキシルからなる群からの置換基、および基−SO−Y(ここでYは先に定義したものの1つ)によって置換することも可能なフェニルウレイドであるか、またはPは、またはフェニルラジカルの中で塩素、メチル、メトキシ、スルホおよびカルボキシルからなる群からの置換基、および基−SO−Y(ここでYは先に定義したものの1つ)によって置換することも可能なベンゾイルアミノである。
は、水素、(C〜C)−アルキルたとえばメチルおよびエチル、(C〜C)−アルコキシたとえばメトキシおよびエトキシ、臭素、塩素またはスルホであり;
は、水素、(C〜C)−アルキルたとえばメチルおよびエチル、(C〜C)−アルコキシたとえばメトキシおよびエトキシ、塩素、(C〜C)−アルカノイルアミノたとえばアセチルアミノおよびプロピオニルアミノ、ウレイドまたはフェニルウレイドであり;
は、水素または、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシル、スルホ、スルファト、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはアセトキシで置換されていてもよい(C〜C)−アルキルであり;
は、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシル、スルホ、スルファト、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはアセトキシで置換されていてもよい(C〜C)−アルキルであるか、またはベンジルまたはフェニル、または(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、塩素および/またはスルホで置換されたフェニルであり;
は、水素、(C〜C)−アルキルたとえばメチル、シアノ、カルボキシル、カルボ−(C〜C)−アルコキシたとえばカルボメトキシおよびカルボエトキシ、カルバモイルまたはフェニルで、好ましくはメチル、カルボキシル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはフェニル、特に好ましくはメチルまたはカルボキシルであり;
Tは、ベンゼンまたはナフタレン環、好ましくはベンゼン環であり;
10は、水素または(C〜C)−アルキルたとえばメチル、またはフェニルまたは(C〜C)−アルコキシたとえばメトキシもしくはシアノによって置換された(C〜C)−アルキル、好ましくは(C〜C)−アルキルまたはフェニルであり;
11は、水素、塩素、臭素、スルホ、カルバモイル、メチルスルホニル、フェニルスルホニル、シアノまたは(C〜C)−スルホアルキル、好ましくは水素、スルホ、スルホ−(C〜C)−アルキル、たとえばスルホメチル、シアノまたはカルバモイルであり;
Bは、(C〜C)−アルキレン、メチレンフェニレン、エチレンフェニレン、フェニレンメチレン、フェニレンエチレンまたはフェニレンであるか、または、ベンゼンラジカルの中でフッ素、塩素、臭素、メチル、メトキシ、シアノ、スルホ、カルボキシル、アセチル、ニトロ、カルバモイルおよび/またはスルファモイルで置換したフェニレン、エチレンフェニレンまたはメチレンフェニレンであり;そして、
は、式(4a)または(4b)のラジカルである。
【0030】
式H−K−Z(またはそれに対応するアミノ出発化合物の式H−K−N(R)HまたはH−K−Q−W−N(R)H)のカップリング成分であるラジカル−K−Zは、ここでもしZが基−N(R)Hまたは−N(R)Hならば、それにさらに式(2a)の繊維反応性ラジカル、
【化11】
Figure 2004536180
(ここでG、R、W、X、XおよびXは先に定義した通りである)またはピリミジンラジカルを導入する必要があるが、たとえば式(9a)〜(9h)のラジカルであり、
【化12】
Figure 2004536180
ここで、
、P、P、P10、P11、B、T、M、mおよびZは先に示した意味、特に好ましいとした意味を有しており;そして、
ジアゾ成分のラジカルとしてのDは、先に述べて定義した式(6a)または(6b)のラジカルである。
【0031】
上の式(8a)、(8b)および(9a)において、アゾ基につながるフリー結合は、芳香核上でヒドロキシル基に対してオルトの位置に結合している。金属錯体に結合する酸素原子を含む(3h)および(3i)におけるラジカルKは、特に好ましくは式(10a)〜(10e)のものであり、
【化13】
Figure 2004536180
ここで各式の要素は上記の意味を有しており、そして、
は、水素またはラジカルZまたは式−N=N−K−Zまたは−N=N−K−Hの基(ここでK、ZおよびKは先に定義した通りである)である。
【0032】
アゾ染料の内でも好ましいものを、さらに、式(11A)〜(11Z)、(11AA)および(11AB)に挙げる。
【化14】
Figure 2004536180
【化15】
Figure 2004536180
【化16】
Figure 2004536180
【化17】
Figure 2004536180
【化18】
Figure 2004536180
【化19】
Figure 2004536180
ここで:
は、上述し定義した式(2a)のラジカルであるかまたは5,6−ジフルオロピリミジン−4−イルラジカルであり;
Mは上述の意味を有するものの1つであり;
Dはベンゼン環またはナフタレン環であるが、アゾ基がナフタレン環にβ位で結合しているのが好ましく、またDがナフタレン環の場合には、RおよびRはそれぞれ互いに独立して水素原子またはスルホ基であるのが好ましく;
は、水素またはスルホまたは先に定義したY−SO−W−基であり;
は、水素、(C〜C)−アルキルたとえばエチル、特にメチル、(C〜C)−アルコキシたとえばエトキシ、特にメトキシ、ハロゲンたとえば塩素および臭素、カルボキシルまたはスルホであるが、好ましくは水素、メチル、メトキシ、臭素、塩素、スルホまたはカルボキシル、特に好ましくは水素、メトキシまたはスルホであり;
は、水素、(C〜C)−アルキルたとえばエチル、特にメチル、(C〜C)−アルコキシたとえばエトキシ、特にメトキシ、ハロゲンたとえば塩素および臭素、ニトロ、カルボキシルまたはスルホであるが、好ましくは水素、メチル、メトキシ、臭素、塩素、カルボキシル、スルホまたはアセチルアミノ、特に好ましくは水素、メトキシまたはスルホであり;
は、ヒドロキシルまたはアミノ、好ましくはヒドロキシルであり;
は、メチル、カルボキシル、カルボメトキシまたはカルボエトキシ、好ましくはメチルまたはカルボキシルであり;
は、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ウレイドまたはメチルであり;
は、水素、(C〜C)−アルキルたとえばメチルおよびエチル、(C〜C)−アルコキシたとえばメトキシおよびエトキシ、ハロゲンたとえば臭素特に塩素、好ましくは水素、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシであり;
は、水素または(C〜C)−アルキルたとえばメチルおよびエチル、(C〜C)−アルカノイル−アミノたとえばアセチルアミノおよびプロピオニルアミノ、またはウレイド、好ましくは水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチルアミノまたはウレイドであり;
は、水素、シアノ、カルバモイル、スルファモイルまたはスルホメチル、好ましくは水素またはカルバモイルであり;
21はRの定義の1つであり;
22はRの定義の1つであり;
23はRの定義の1つであり;
ALKは、(C〜C)−アルキルたとえばメチルおよびエチル、または(C〜C)−アルキルたとえばエチルおよびプロピルであって、ヒドロキシル、カルボキシル、スルホまたはスルファトにより置換されたものであり;
は、(C〜C)−アルキレンたとえばエチレンおよびプロピレンであるか、またはフェニレンであるかまたはスルホ、カルボキシルおよび/または(C〜C)−アルキルたとえばメチルで置換したフェニレンであり;
は、式−NH−alk−、−NH−phen−または−alk−の基であって、ここでalkは(C〜C)−アルキレンおよび、phenはスルホフェニレンまたはフェニレンであり;
xは、ゼロまたは1の数であり;
mは、ゼロ、1または2の数(もしmがゼロならこの基は水素)であり;
pは、ゼロまたは1の数(もしpがゼロならこの基は水素)であり;
式(11A)、(11F)、(11N)および(11V)の化合物においてはアミノまたはアミド基は、8−ナフトールラジカルに対して2または3位に結合しており、また、式(11C)、(11D)、(11L)、(11M)、(11R)および(11U)の化合物においては、1つの基−SOMはアミノまたはアシルアミノ基に対してメタまたはパラ位に結合している。
【0033】
特に重要な重金属錯体アゾ染料は、たとえば、1,2クロム錯体および1,2コバルト錯体、特に次式の(12A)および(12B)のアゾ化合物からの1:1銅錯体モノアゾ化合物であり:
【化20】
Figure 2004536180
ここで、
M、m、RおよびZは上述の意味、特に好ましいとした意味を有し、そして
pは、ゼロまたは1の数(もしpがゼロならこの基は水素)である。
【0034】
本発明にしたがって使用するフタロシアニン染料の内で、特に好ましいのは式(13)のもので、
【化21】
Figure 2004536180
ここで:
Pcは、アルミニウム、ニッケルまた好ましくは銅フタロシアニンのラジカルであり;
は、式−NR1314のアミノ基でそのR13およびR14がそれぞれ互いに独立して、水素またはヒドロキシルまたはスルホにより置換された(C〜C)−アルキルであるものか、または複素環、N−含有ラジカルたとえばモルホリノまたはピペリジノラジカルであり;
12は、水素または(C〜C)−アルキルたとえばメチルおよびエチルであり;
は、フェニレンであってその(C〜C)−アルキルたとえばエチルおよびメチル、ハロゲンたとえば塩素および臭素、カルボキシルおよびスルホ、たとえばスルホフェニレンからなる群からの1または2個の置換基によって置換されていてもよく、または(C〜C)−アルキレンたとえばエチレンであり;
Zは式(2)の繊維反応性基であり;
aはゼロ〜3の数であり;
bはゼロ〜3の数であり;そして、
cは1〜2の数であって、
a+b+cの合計が2〜4の数である。
【0035】
これらの染料の内でも特に注目すべきは、式(13a)および(13b)のもので、
【化22】
Figure 2004536180
ここで、
aは1〜3の数であり;
bはゼロ〜2の数であり;そして、
cは1〜2の数であるが、a+b+cの合計が2〜4であり;
Pcは、ニッケルまたは、好ましくは銅フタロシアニンラジカルであり;
alkは、(C〜C)−アルキレン、好ましくはエチレンであり;そして、
は先に定義した通りである。
【0036】
本発明の銅ホルマザン染料は、具体的には式(14)のものであり、
【化23】
Figure 2004536180
ここで、
は先に定義した通りであり;
は酸素原子または、好ましくは式−COO−のカルボニルオキシ基であり;
およびPは互いに独立してそれぞれ、ベンゼン環またはナフタレン環であり、窒素原子および基XはPに対して互いにオルトであり、そして酸素原子および窒素原子は互いにPに対してオルトであり、そしてベンゼン核またはナフタレン核は、ハロゲンたとえば塩素、ニトロ、(C〜C)−アルキルたとえばメチルおよびエチル、(C〜C)−アルコキシたとえばメトキシおよびエトキシ、スルファモイル、モノ−またはジ−(C〜C)−アルキル−置換スルファモイル、(C〜C)−アルキルスルホニルたとえばメチルスルホニルおよびエチルスルホニル、およびフェニルスルホニルからなる群からの1または2個の置換基でさらに置換されてもよいが、PおよびPの両方がベンゼン環であるのが好ましく;
は、スルホフェニル基で置換されていてもよい直鎖状または分岐状の(C〜C)−、好ましくは(C〜C)−アルキレン基、またはメチル、エチル、メトキシ、エトキシおよび塩素からなる群からの1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニレン基またはナフチレン基であるが、Pは好ましくはベンゼン環であり;
、TおよびTは互いに独立して、それぞれスルホまたはカルボキシル基、好ましくはスルホ基であり;
e、fおよびgは互いに独立して、それぞれゼロ、1または2の数であるが、e+f+gの合計が1〜4の整数、好ましくは2または3、特に好ましくは2であり、そして、eまたはfまたはgがゼロの場合は、基TまたはTまたはTはそれぞれ水素原子であり;
kは、1または2、好ましくは1の数であり;基−NH−Zは、P、PまたはPの芳香族ラジカルに結合、好ましくはPに結合していることも可能である。
【0037】
式(14)の銅ホルマザン染料の内で好ましいのは、PおよびPが共にベンゼン環であり、基−NH−ZがPに結合しており、そしてTおよびTがそれぞれスルホ基であり、eおよびgが共に1であるものである。基−NH−ZがPに結合している場合には、eはゼロ、gは2,そしてTがスルホ基である。基−P−(Tがフェニルラジカルまたは2−または4−スルホフェニルラジカルであればさらに好ましい。
【0038】
これらの内で特に注目すべきは、式(14a)の銅ホルマザン染料であるが、
【化24】
Figure 2004536180
ここでMおよびZは上述の意味、特に好ましいとした意味を有する。
【0039】
本発明のトリフェンジオキサジン染料の内で、注目すべきは式(15)のものであり、
【化25】
Figure 2004536180
ここでMおよびZは、先に定義した通りであり、2つのスルホ基−SOMは、複素環の酸素原子に対してオルトの位置でベンゼン核に結合しているのが好ましい。
【0040】
本発明のアントラキノン染料の内では、特に注目すべきは式(16)のものであるが、
【化26】
Figure 2004536180
ここで、
M、Zおよびpは先に定義した通りであり、そして
Phは、(C〜C)−アルキルたとえばメチルおよびエチル、(C〜C)−アルコキシたとえばメトキシおよびエトキシ、ハロゲンたとえば塩素および臭素、カルボキシルおよびスルホからなる群からの1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニレンであるか、または3または4個のメチル基で置換されたフェニレンであるか、またはシクロヘキシレンである。
【0041】
本発明のインクには、シアンアミド基を含む反応性システムを含まないのが好ましい。
【0042】
本発明のインクに使用される反応性染料は、通常のジアゾ化、カップリングおよび縮合反応により得ることができる。合成例は先に引用した文献に見出すことができる。
【0043】
本発明のプリントインクには式(1)の1種または複数の反応性染料を、インクの全重量を基準にして、たとえば0.1重量%〜50重量%の量、好ましくは1重量%〜30重量%の量、特に好ましくは5重量%〜25重量%の量で含む。
【0044】
本発明のプリントインクのpHは、適当な緩衝系を使用することによって、7.0〜9.0に調整するのが好ましい。この緩衝系は、インクの全重量を基準にして、0.1〜3重量%、好ましくは0.5−1.5重量%の量で使用する。
【0045】
プリントインクに対して有用な緩衝系の例としては、たとえば、ホウ砂、リン酸水素二ナトリウム、変性ホスホネートなどが挙げられるが、緩衝系については以下のものに記載がある:「ヘミー・デル・エレメンテ(Chemie der Elemente)」(VCH フェルラークスゲゼルシャフト(Verlagsgesellschaft)mbH、第1版、1988年、665〜666頁、ホレマン−ウィベルク(Holleman−Wiberg)「レールブーフ・デル・アンオルガニッシェン・ヘミー(Lehrbuch der anorganischen Chemie)」(WDG&Co.フェルラーゲ(Verlage)第47〜56版、109〜110頁、「ラボールヘミカリーンフェルラーク・デル・Fa.メルック(Laborchemikalienverlag der Fa.MERCK)」1999年版、1128〜1133頁、「デル・フィッシャー・ケミカルズ・カタログ(Der Fischer Chemicals Katalog)」フィッシャー・サイエンティフィック・UK(Fischer Scientific UK)1999年、409〜411頁、リーデル=デ・ハーエン「ラボールヘミカリーン(Laborchemikalien)」1996年、946〜951頁、リーデル=デ・ハーエン「ラボール・ヒルフシュターベレンヘミカリーン(Labor−Hilfstabellen)」No.6、緩衝溶液。
【0046】
本発明のインクに使用される式(1)の染料では特にその塩の含量を、染料の重量を基準にして、0.1重量%未満、たとえば0.01〜0.099重量%とする。本発明のインクに使用する前に、必要ならば、染料をたとえば膜分離プロセスを用いて脱塩する必要がある。
【0047】
連続流動プロセスでインクを使用する場合には、電解質を添加して導電率を0.5〜25mS/mに調節することができる。有用な電解質としてはたとえば、硝酸リチウムおよび硝酸カリウムなどがある。
【0048】
本発明の染料インクにはさらに有機溶媒を、全インク重量を基準にして、全部で1〜20%、好ましくは1〜15重量%含んでいてもよい。好適な有機溶媒を列挙すると、アルコール類たとえばメタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、tert−ブタノールおよびペンチルアルコール;多価アルコール類たとえば1,2−エタンジオール、1,2,3−プロパントリオール、ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−プロパンジオール、2,3−プロパンジオール、ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、D,L−1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、および1,2−オクタンジオール;ポリアルキレングリコール類たとえばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール;2〜8のアルキレン基を有するアルキレングリコール類たとえばモノエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、チオグリコール、チオジグリコール、ブチルトリグリコール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール;多価アルコールの低級アルキルエーテル類たとえばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル,ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルおよびトリプロピレングリコールイソプロピルエーテル;ポリアルキレングリコールエーテル類たとえばポリエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリプロピレングリコールグリセロールエーテル、ポリエチレングリコールトリデシルエーテルおよびポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル;アミン類たとえばメチルアミン、エチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ジブチルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−アセチルエタノールアミン、N−ホルミルエタノールアミン、エチレンジアミン;尿素誘導体類たとえば尿素、チオ尿素、N−メチル尿素、N,N’−ジメチル尿素、エチレン尿素、1,1,3,3−テトラメチル尿素;アミド類たとえばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびアセトアミド;ケトン類またはケトアルコール類たとえばアセトンおよびジアセトンアルコール;環状エーテル類たとえばテトラヒドロフラン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、2−ブトキシエタノール、ベンジルアルコール、2−ブトキシエタノール,ガンマ−ブチロラクトンおよびε−カプロラクタム;さらにスルホラン、ジメチルスルホラン、メチルスルホラン、2,4−ジメチルスルホラン、ジメチルスルホン、ブタジエンスルホン、ジメチルスルホキシド、ジブチルスルホキシド、N−シクロヘキシルピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチルピロリドン、2−ピロリドン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリドン、1−(3−ヒドロキシプロピル)−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリノン、1,3−ビスメトキシメチルイミダゾリジン、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、2−(2−エトキシエトキシ)エタノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、2−(2−プロポキシエトキシ)エタノール、ピリジン、ピペリジン、ブチロラクトン、トリメチロールプロパン、1,2−ジメトキシプロパン、ジオキサン、酢酸エチル、エチレンジアミンテトラアセテート、エチルペンチルエーテル、1,2−ジメトキシプロパンおよびトリメチロールプロパン、などがある。
【0049】
本発明のプリントインクには常用される添加剤をさらに含んでいてもよく、たとえば粘度調整剤を用いて、温度範囲20〜50℃における粘度を1.5〜40.0mPasの範囲とする。好適なインクでの粘度は1.5〜20mPas、特に好適なインクでの粘度は1.5〜15mPasである。
【0050】
有用な粘度調整剤にはレオロジー添加剤を挙げることができるが、たとえば:
ポリビニルカプロラクタム、ポリビニルピロリドンおよびそのコポリマー、ポリエーテルポリオール、複合増粘剤、ポリ尿素、ポリウレタン、アルギン酸ナトリウム、変性ガラクトマンナン、ポリエーテル尿素、ポリウレタンおよびノニオン性セルロースエーテルなどがある。
【0051】
その他の添加剤として、本発明のインクに界面活性剤を加えて界面張力を20〜65mN/mに調整することもできるが、これは使用するプロセス(加熱またはピエゾ技術)の機能として必要な場合に採用する。有用な界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、ブチルジグリコール、1,2−ヘキサンジオールなどが挙げられる。
【0052】
本発明のインクにはさらに、通常使用される添加物たとえば真菌や細菌の成長を抑制するための物質を、インクの全重量を基準にして0.01〜1重量%の量で加えることができる。
【0053】
本発明のインクを調製するには、通常の方法を用い、所望の割合の成分を水中で混合すればよい。
【0054】
本発明の染料インクは、特に織物材料、たとえば絹、皮革、羊毛、ポリアミド繊維、ポリウレタン、およびセルロース系繊維材料をプリントするためのインクジェットプリントプロセスにおいて有用である。セルロース繊維材料としてはたとえば天然セルロース繊維、たとえば綿、リネンおよび大麻、それにパルプおよび再生セルロースなどがある。本発明のインク配合物はまた、混紡布地、たとえば綿、絹、羊毛とポリエステル繊維またはポリアミド繊維との混紡の中に存在するヒドロキシル−またはアミノ−含有繊維をプリントするのにも有用である。
【0055】
プリントインクに反応性染料のためのすべての固着薬剤および増粘剤がすでに含まれている通常の織物のプリントの場合とは対照的に、インクジェットプリントの場合には、別の前処理工程において助剤を織物基材に塗布しておかねばならない。
【0056】
たとえばセルロースおよび再生セルロース繊維、さらには絹および羊毛のような織物基材の前処理は、プリントに先立って水性アルカリ液で行う。反応性染料を固着させるためには、アルカリたとえば炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、アルカリ供与体たとえばトリクロロ酢酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、湿潤剤(hydredropic substance)たとえば尿素、還元抑制剤たとえばニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム、および染色インクを塗布したときの意匠の流れを防ぐ目的の増粘剤たとえばアルギン酸ナトリウム、変性ポリアクリレートまたは高度にエーテル化されたガラクトマンナンなどが必要である。
【0057】
これらの前処理用反応剤は、好適なアプリケータを使用して所定の量を均一に織物基材に塗布するが、そのためにはたとえば、2本または3本ロールパッド、無接触スプレー技術を用いたり、発泡塗布の手段によったり、あるいは程よく適合させたインクジェット技術を用い、その後に乾燥させる。
【0058】
プリント後に、その織物繊維材料を好ましくは120〜150℃で乾燥させてから固着させる。
【0059】
反応性染料を用いて調製したインクジェットプリントの固着は、室温で、または飽和スチーム、過熱スチーム、加熱空気、高周波、赤外線照射、レーザーまたは電子ビーム、あるいはその他の適切なエネルギー転換技術を用いて実施することができる。
【0060】
1相および2相固着プロセスの間では違いがある:
1相固着においては、必要な固着用の薬剤はすでに織物基材の上に存在する。
2相固着においては、この前処理は不要である。固着で必要なのはアルカリだけで、これはインクジェットプリントに引き続いて、途中で乾燥させることなく、固着プロセスの前に塗布する。たとえば尿素または増粘剤などの添加物をさらに加える必要はない。
【0061】
固着の後にはプリント後処理(洗濯)を行うが、これは、良好な堅牢性、高い艶および申し分のない白地を得るための必要条件である。
【0062】
本発明の染料インクを用いた、特にセルロース繊維材料に施したプリントは、高い色強度(color strength)を示し、酸性だけでなくアルカリ性においても高い繊維−染料結合安定性があり、良好な耐光堅牢性および非常に良好な湿潤堅牢性、たとえば洗濯、水、海水、クロス染色、発汗に対する堅牢性を有し、さらに、良好なヒートセットおよびプリーツ加工(plating)堅牢性、および良好な耐色落ち性(crockfastness)を有している。
【0063】
以下において実施例により、本発明を説明する。部およびパーセントは、特に記さない限り、重量によるものである。重量部と容積部の関係は、kgとリットルの関係に等しい。
【0064】
すべての実施例において、以下の前処理および後処理を行った:
【0065】
織物シーツ(基材)を下記の表にしたがった液でパディングしてから、乾燥させる。液の付着率は約70%である。
【0066】
【表1】
Figure 2004536180
【0067】
このようにして前処理した織物を実施例に記載のインクでプリントするが、それにはバブルジェットまたは圧電効果または連続流動インクジェットプリントヘッドを用いる。プリントしたものを完全に乾燥させてから、飽和スチームを使用して102℃で8〜20分(基材によって異なる)かけて固着させる。ついでプリントを1〜2mLの25%アンモニアを加えた温水ですすぎ(絹および羊毛の場合)、熱水(綿およびビスコースの場合で95℃、絹および羊毛の場合で70〜80℃)で堅牢化洗浄をし、温水で洗浄してから乾燥させる。
【実施例】
【0068】
実施例1
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、10%の染料
【化27】
Figure 2004536180
10%のスルホラン、2%のプレベントール(Preventol)D7、および78%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するレッド色のプリントが得られる。
【0069】
実施例2
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、10%の染料
【化28】
Figure 2004536180
10%のスルホラン、2%のプレベントールD7、および78%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するレッド色のプリントが得られる。
【0070】
実施例3
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、7%の染料
【化29】
Figure 2004536180
10%の1,2−プロパンジオール、2%のプレベントール、および81%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するレッド色のプリントが得られる。
【0071】
実施例4
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、7%の染料
【化30】
Figure 2004536180
10%の1,2−プロパンジオール、2%のプレベントール、および81%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するレッド色のプリントが得られる。
【0072】
実施例5
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、6%の染料
【化31】
Figure 2004536180
10%のスルホラン、2%のプレベントール、および82%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するオレンジ色のプリントが得られる。
【0073】
実施例6
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、6%の染料
【化32】
Figure 2004536180
10%のスルホラン、2%のプレベントール、および82%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するオレンジ色のプリントが得られる。
【0074】
実施例7
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、12%の染料
【化33】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および66%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するオレンジ色のプリントが得られる。
【0075】
実施例8
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、12%の染料
【化34】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および66%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するオレンジ色のプリントが得られる。
【0076】
実施例9
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、10%の染料
【化35】
Figure 2004536180
20%のN−メチルピロリドン、2%のプレベントール、および68%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮黄色のプリントが得られる。
【0077】
実施例10
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、10%の染料
【化36】
Figure 2004536180
20%のN−メチルピロリドン、2%のプレベントール、および68%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮黄色のプリントが得られる。
【0078】
実施例11
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、10%の染料
【化37】
Figure 2004536180
10%のスルホラン、2%のプレベントール、および78%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する緑がかったイエロー色のプリントが得られる。
【0079】
実施例12
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、10%の染料
【化38】
Figure 2004536180
10%のスルホラン、2%のプレベントール、および78%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する緑がかったイエロー色のプリントが得られる。
【0080】
実施例13
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、8%の染料
【化39】
Figure 2004536180
10%の1,2−プロパンジオール、2%のプレベントール、および80%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するブラウン色のプリントが得られる。
【0081】
実施例14
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、8%の染料
【化40】
Figure 2004536180
10%の1,2−プロパンジオール、2%のプレベントール、および80%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するブラウン色のプリントが得られる。
【0082】
実施例15
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、8%の染料
【化41】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および70%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するオレンジ色のプリントが得られる。
【0083】
実施例16
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、8%の染料
【化42】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および70%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するオレンジ色のプリントが得られる。
【0084】
実施例17
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、8%の染料
【化43】
Figure 2004536180
20%のN−メチルピロリドン、2%のプレベントール、および70%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮黄色のプリントが得られる。
【0085】
実施例18
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、8%の染料
【化44】
Figure 2004536180
20%のN−メチルピロリドン、2%のプレベントール、および70%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮黄色のプリントが得られる。
【0086】
次の表における実施例は、本発明のインク中に存在する式(A)の染料を、その成分を基準にして示したものである。
【化45】
Figure 2004536180
(表に示されているのは、ジアゾ成分D−NHからのラジカルD、式H−K−N(R)Hのアミノ含有カップリング成分からのラジカル−K−N(R)−、およびXおよびXを有するピリミジン反応性成分である)。インクおよびインクジェットプリントは、先の実施例の1つと同様にして調製することができる。プリントは、表の実施例それぞれに記載した色調を示し、高い色強度と良好な堅牢性を有している。
【0087】
【表2】
Figure 2004536180
【0088】
【表3】
Figure 2004536180
【0089】
【表4】
Figure 2004536180
【0090】
【表5】
Figure 2004536180
【0091】
【表6】
Figure 2004536180
【0092】
【表7】
Figure 2004536180
【0093】
【表8】
Figure 2004536180
【0094】
【表9】
Figure 2004536180
【0095】
【表10】
Figure 2004536180
【0096】
実施例189
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、10%の染料
【化46】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および68%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するネービー色のプリントが得られる。
【0097】
実施例190
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、10%の染料
【化47】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および68%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するネービー色のプリントが得られる。
【0098】
実施例191
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、6%の染料
【化48】
Figure 2004536180
10%のN−メチルピロリドン、2%のプレベントール、および82%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するオレンジ色のプリントが得られる。
【0099】
実施例192
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、6%の染料
【化49】
Figure 2004536180
10%のN−メチルピロリドン、2%のプレベントール、および82%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するオレンジ色のプリントが得られる。
【0100】
次の表における実施例は、本発明のインク中に存在する式(B)の染料を、その成分を基準にして示したものである。
【化50】
Figure 2004536180
(表に示されているのは、ジアゾ成分からのラジカルD、カップリング成分からのラジカルK、およびXおよびXを有するピリミジン反応性成分である)。インクおよびインクジェットプリントは、先の実施例の1つと同様にして調製することができる。プリントは、表の実施例それぞれに記載した色調を示し、高い色強度と良好な堅牢性を有している。
【0101】
【表11】
Figure 2004536180
【0102】
【表12】
Figure 2004536180
【0103】
【表13】
Figure 2004536180
【0104】
【表14】
Figure 2004536180
【0105】
実施例253
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、8%の染料
【化51】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および70%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するブルー色のプリントが得られる。
【0106】
実施例254
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、8%の染料
【化52】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および70%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するブルー色のプリントが得られる。
【0107】
実施例255
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、6%の染料
【化53】
Figure 2004536180
15%のイソプロパノール、2%のプレベントール、および77%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮やかなブルー色のプリントが得られる。
【0108】
実施例256
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、6%の染料
【化54】
Figure 2004536180
15%のイソプロパノール、2%のプレベントール、および77%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮やかなブルー色のプリントが得られる。
【0109】
実施例257
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、7%の染料
【化55】
Figure 2004536180
20%の1,2−プロパンジオール、2%のプレベントール、および71%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮やかなブルー色のプリントが得られる。
【0110】
実施例258
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、7%の染料
【化56】
Figure 2004536180
20%の1,2−プロパンジオール、2%のプレベントール、および71%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮やかなブルー色のプリントが得られる。
【0111】
実施例259
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、9%の染料
【化57】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および69%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮やかなブルー色のプリントが得られる。
【0112】
実施例260
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、9%の染料
【化58】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および69%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮やかなブルー色のプリントが得られる。
【0113】
実施例261
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、10%の染料
【化59】
Figure 2004536180
10%のスルホラン、10%のN−メチルピロリドン、2%のプレベントール、および68%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮やかなブルー色のプリントが得られる。
【0114】
実施例262
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、10%の染料
【化60】
Figure 2004536180
10%のスルホラン、10%のN−メチルピロリドン、2%のプレベントール、および68%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮やかなブルー色のプリントが得られる。
【0115】
実施例263
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、8%の染料
【化61】
Figure 2004536180
20%の1,2−プロパンジオール、2%のプレベントール、および70%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮やかなブルー色のプリントが得られる。
【0116】
実施例264
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、8%の染料
【化62】
Figure 2004536180
20%の1,2−プロパンジオール、2%のプレベントール、および70%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する鮮やかなブルー色のプリントが得られる。
【0117】
実施例265
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、5%の染料
【化63】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および73%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するブルー色のプリントが得られる。
【0118】
実施例266
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、5%の染料
【化64】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および73%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するブルー色のプリントが得られる。
【0119】
実施例267
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、6%の染料
【化65】
Figure 2004536180
15%の1,2−プロパンジオール、2%のプレベントール、および77%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するターコイズ色のプリントが得られる。
【0120】
実施例268
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、6%の染料
【化66】
Figure 2004536180
15%の1,2−プロパンジオール、2%のプレベントール、および77%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するターコイズ色のプリントが得られる。
【0121】
実施例269
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、3%の染料
【化67】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および75%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するグリーン色のプリントが得られる。
【0122】
実施例270
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、3%の染料
【化68】
Figure 2004536180
20%のスルホラン、2%のプレベントール、および75%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するグリーン色のプリントが得られる。
【0123】
実施例271
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、4%の染料
【化69】
Figure 2004536180
15%のN−メチルピロリドン、2%のプレベントール、および79%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するオリーブ色のプリントが得られる。
【0124】
実施例272
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、4%の染料
【化70】
Figure 2004536180
15%のN−メチルピロリドン、2%のプレベントール、および79%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有するオリーブ色のプリントが得られる。
【0125】
実施例273
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、10%の染料
【化71】
Figure 2004536180
10%のスルホラン、2%のプレベントール、および78%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する緑がかったイエロー色のプリントが得られる。
【0126】
実施例274
前記のようにして前処理した織物布地をインクジェットプリントヘッドを使用して水性インクでプリントするが、そのインクに含まれるのは、10%の染料
【化72】
Figure 2004536180
10%のスルホラン、2%のプレベントール、および78%の水である。上記のような固着および後処理をすると、傑出した使用堅牢性を有する緑がかったイエロー色のプリントが得られる。

Claims (15)

  1. 式(1)の1種または複数の反応性染料を含む水性インク配合物。
    Fb−Z (1)
    (ここで、
    Fbは、スルホ含有モノ−、ジス−またはポリ−アゾ染料のラジカル;重金属錯体モノ−、ジス−またはトリス−アゾ染料のラジカル;または、アントラキノン、アゾメチン、フェナジン、スチルベン、トリフェニルメタン、キサンテン、チオキサンテン、ニトロアリール、ナフトキノン、ピレンキノン、ペリレンテトラカルブイミド、ホルマザン、銅ホルマザン、フタロシアニン、銅フタロシアニン、ニッケルフタロシアニン、コバルトフタロシアニンまたはアルミニウムフタロシアニン染料またはトリフェンジオキサジン染料のラジカルであり;
    nは1、2または3の数であり;
    Zは式(2)の基であり、
    Figure 2004536180
    ここで、
    Qは共有結合または次式の基であり、
    Figure 2004536180
    は水素、またはハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C〜C)−アルコキシ、(C〜C)−アルコキシカルボニル、カルボキシル、スルファモイル、スルホ、スルファトもしくはホスファトによって置換されていてもよい(C〜C)−アルキルであり;
    Wは共有結合または橋かけ基であり;
    Rは水素、またはハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C〜C)−アルコキシ、(C〜C)−アルコキシカルボニル、カルボキシル、スルファモイル、スルホ、スルファトもしくはホスファトによって置換されていてもよい(C〜C)−アルキルであり;
    は水素、塩素またはフッ素であり;
    は塩素、フッ素、ニコチン酸またはイソニコチン酸であり;そして
    は水素、塩素、フッ素、ニコチン酸またはイソニコチン酸であり;
    そして、Xが塩素の場合には、XおよびXは共にフッ素であることはなく、そして
    Wが共有結合の場合にはQも共有結合であり、そして
    Wが橋かけ基の場合には、アミノ基の−N(R)−および−N(R)−が、橋かけ基Wの炭素原子またはWの置換基の炭素原子に結合している)
  2. 前記nが数字の1である、請求項1に記載のインク配合物。
  3. 前記Qが共有結合または式−N(R)−の基であり、ここでRがメチル、エチルまたは水素である、請求項1または2に記載のインク配合物。
  4. 前記X、XおよびXが互いに独立して水素またはフッ素である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインク配合物。
  5. 前記Wが、1,2−エチレン;1,3−プロピレン;1,4−ブチレン;1,2−プロピレン;1,3−ブチレン;それぞれが、−O−、−CO−、−SO−、−NH−、−N(R)−(ここでRは上で定義した通りである)、−NH−CO−、−CO−NH−、−SO−NH−または−NH−SO−からなる群より選択される1または2個のヘテロ原子基により中断されている、直鎖状(C〜C)−アルキレンまたは分岐状(C〜C)−アルキレン;
    スルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群からの1または2個の置換基により置換されていてもよい、フェニレン;
    スルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群からの1または2個の置換基により置換されていてもよい、ベンジリデン;
    それぞれのフェニレンラジカルにおいてメチル、メトキシまたはスルホによって置換されていてもよい1,1−ジフェニ−4,4’−レン;
    それぞれのフェニレンラジカルにおいてメチル、メトキシまたはスルホによって置換されていてもよい1,1’−スチルベニ−4,4’−レン;
    式(a)のラジカル、
    Figure 2004536180
    (式中、
    Gは、フッ素、塩素、臭素、シアノアミノ、非置換または置換のアミノ、ヒドロキシル、(C〜C)−アルコキシ、フェノキシ、非置換または、スルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシ、または(C〜C)−アルキルチオからなる群からの1または2個の置換基により置換されたフェノキシであり;
    は水素、またはハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C〜C)−アルコキシ、(C〜C)−アルコキシカルボニル、カルボキシル、スルファモイル、スルホ、スルファトもしくはホスファトによって置換されていてもよい(C〜C)−アルキルであり;
    は、−O−、−CO−、−SO−、−NH−、−N(R)−(ここでRは先に定義した通りである)、−NH−CO−、−CO−NH−、−SO−NH−および−NH−SO−からなる群より選択される1または2個のヘテロ原子基によりそれぞれ中断されている、直鎖状(C〜C)−アルキレンまたは分岐状(C〜C)−アルキレンであるか;または、スルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群からの1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニレンであるか;または、
    スルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群からの1または2個の置換基により置換されていてもよい、ベンジリデンである)
    である請求項1〜4のいずれか一項に記載のインク配合物。
  6. 前記式(1)の反応性染料が、(3a)、(3b)および(3c)または(3d)のモノアゾまたはジスアゾ染料、またはそれらから誘導される重金属錯体化合物であるか、
    Figure 2004536180
    (式中、
    は、ベンゼンまたはナフタレン系のジアゾ成分のラジカルであり;
    は、ジアミノベンゼンまたはジアミノナフタレン系のジアゾ成分のラジカルであり;
    Eは、ベンゼンまたはナフタレン系の中間成分のラジカルであり;
    は、ベンゼン、ナフタレン、ピラゾロン、6−ヒドロキシ−2−ピリドンまたはアセトアセトアリールアミド系のカップリング成分のラジカルであり;
    は、アニリン、アミノナフタレン、アセトアセト(アミノアリール)アミドまたは1−アミノフェニル−ピラゾロン系のカップリング成分の2価のラジカルであり;
    vはゼロまたは1の数であり;そして、
    Zは請求項2の式(2)の基であり;
    式中、D、D、E、KおよびKは、1または複数個の置換基を含んでいてもよく、またラジカルのD、D、E、KおよびK全部で、少なくとも1個、好ましくは少なくとも2個のスルホ基を含む)
    または式(3e)または(3f)のジスアゾ染料である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク配合物。
    −N=N−K−N=N−D−Z (3e)
    Z−D−N=N−K−N=N−D−Z (3f)
    (式中、Z、DおよびDは、上記の意味を有しており、そして、Kはナフタレン系の2価のカップリング成分のラジカルであり、ここでD、DおよびKには置換基を含んでいてもよく、そしてD、DおよびKは合わせて、少なくとも1個のスルホ基を含む)
  7. 前記式(1)の前記反応性染料が式(13)のフタロシアニン染料である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク配合物。
    Figure 2004536180
    (式中、
    Pcは、アルミニウム、ニッケルまたは銅のフタロシアニンのラジカルであり;
    は、式−NR1314のアミノ基であり、ここでそのR13およびR14がそれぞれ互いに独立して、水素またはヒドロキシルまたはスルホにより置換された(C〜C)−アルキルであるか、または複素環、N−含有ラジカルであり;
    12は水素または(C〜C)−アルキルであり;
    は、(C〜C)−アルキル、ハロゲン、カルボキシルおよびスルホからなる群からの1または2個の置換基により置換されていてもよいフェニレンであるか、または(C〜C)−アルキレンであり;
    Zは、請求項1に記載された式(2)の繊維反応性基であり;
    aはゼロ〜3の数であり;
    bはゼロ〜3の数であり;そして、
    cは1〜2の数であり;
    a+b+cの合計が2〜4の数である)
  8. 前記式(1)の前記反応性染料が式(14)の銅ホルマザン染料である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク配合物。
    Figure 2004536180
    (式中、
    は式(2a)の繊維反応性ラジカルであるか;
    Figure 2004536180
    (式中、
    Gは、フッ素、塩素、臭素、シアノアミノ、非置換または置換のアミノ、ヒドロキシル、(C〜C)−アルコキシ、フェノキシ、非置換または、スルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシ、または(C〜C)−アルキルチオからなる群からの1または2個の置換基により置換されたフェノキシであり;
    は水素、またはハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C〜C)−アルコキシ、(C〜C)−アルコキシカルボニル、カルボキシル、スルファモイル、スルホ、スルファトもしくはホスファトによって置換されていてもよい(C〜C)−アルキルであり;
    は、−O−、−CO−、−SO−、−NH−、−N(R)−(ここでRは請求項1で定義した通りである)、−NH−CO−、−CO−NH−、−SO−NH−および−NH−SO−からなる群より選択される1または2個のヘテロ原子基によりそれぞれ中断されている、直鎖状(C〜C)−アルキレンまたは分岐状(C〜C)−アルキレンであるか;または、スルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群からの1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニレンであるか;またはスルホ、カルボキシル、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシからなる群からの1または2個の置換基により置換されていてもよい、ベンジリデンであり;
    、XおよびXは請求項1で定義した通りである);
    または、5,6−ジフルオロピリミジン−4−イルラジカルであり;
    は酸素原子または、式−COO−のカルボニルオキシ基であり;
    およびPは互いに独立して、それぞれがベンゼンまたはナフタレン環であり、窒素原子およびX基がPに対して互いにオルトであり、かつ酸素原子および窒素原子がPに対して互いにオルトであり、そしてベンゼン核またはナフタレン核がハロゲン、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、スルファモイル、モノ−またはジ−(C〜C)−アルキル−置換スルファモイル、(C〜C)−アルキルスルホニル、およびフェニルスルホニルからなる群からの1または2個の置換基によりさらに置換されており、好ましくはPおよびPの両方がベンゼン環であり;
    は、スルホフェニル基で置換されていてもよい直鎖状または分岐状の(C〜C)−アルキレン基、またはメチル、エチル、メトキシ、エトキシおよび塩素からなる群からの1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニレン基またはナフチレン基であり;
    、TおよびTは互いに独立して、それぞれスルホまたはカルボキシル基であり;
    e、fおよびgは互いに独立して、それぞれゼロ、1または2の数であるが、e+f+gの合計が1〜4の整数であり、そして、eまたはfまたはgがゼロの場合は、基TまたはTまたはTはそれぞれ水素原子であり;
    kは1または2の数であり、−NH−ZはP、PまたはPの芳香族ラジカルに結合していることも可能である)
  9. 前記式(1)の前記反応性染料が式(15)のトリフェンジオキサジン染料である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク配合物。
    Figure 2004536180
    (式中、Zは請求項1で定義した通りであり、Mは水素またはアルカリ金属である)
  10. 前記式(1)の前記反応性染料が式(16)のアントラキノン染料である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク配合物。
    Figure 2004536180
    (式中、
    Zは請求項1で定義した通りであり;
    Mは水素またはアルカリ金属であり;
    pはゼロまたは1の数であり;そして、
    Phは、(C〜C)−アルキル、(C〜C)−アルコキシ、ハロゲン、カルボキシルおよびスルホからなる群からの1または2個の置換基により置換されたフェニレンであるか、または3または4個のメチル基により置換されたフェニレンであるか、またはシクロヘキシレンである)
  11. 前記式(1)の前記反応性染料の1種または複数を、インク配合物の全重量を基準にして、0.1〜50重量%の量で含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のインク配合物。
  12. 前記式(1)の前記反応性染料が、染料の重量を基準にして、0.01〜0.099重量%の塩分含量を有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載のインク配合物。
  13. 有機溶媒を、インク配合物の全重量を基準にして、1〜20重量%の量で含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載のインク配合物。
  14. その成分を水中で所望の割合で混合する、請求項1〜13のいずれか一項に記載のインク配合物を調製する方法。
  15. インクジェットプリントプロセスにより、絹、皮革、羊毛、ポリアミド繊維、ポリウレタンおよびセルロース系繊維材料をプリントする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のインク配合物の使用。
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