JP2004528467A - 大環状オリゴエステルのコポリエステルおよび重合 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、一般的に、熱可塑性物質およびこれから形成される物品に関する。より具体的には、本発明は、大環状オリゴエステル由来のコポリエステルおよびこれらの調製物に関する。
【背景技術】
【0002】
アルキレンが代表的に2〜8個の炭素原子を持つ、ポリ(アルキレンテレフタレート)のような線状ポリエステルは、一般的に公知であり、かつ市販されている。線状ポリエステルは、強度、剛性、高光沢および溶媒耐性を含む、多くの価値のある特徴を有する。線状ポリエステルは、ジオールと、ジカルボン酸またはその機能的誘導体、代表的には二酸ハライドまたはエステルとの反応によって従来法で調製される。線状ポリエステルは、抽出、圧縮成形、および射出成形を含む多くの公知の技術によって製造品に加工され得る。
【0003】
近年、独特の特性を有する大環状オリゴエステルが、開発された。これらの特性は、大環状オリゴエステルを、熱可塑性物質複合体を操作するためのマトリクスとして魅力的なものにする。所望の特性は、大環状オリゴエステルが、低い融解粘性を示すという事実から生じ、これによりポリエステルへの重合の前に、大環状オリゴエステルは、高密度の繊維状プリフォームを容易に含侵することができる。さらに、特定の大環状オリゴエステルは、得られるポリマーの融点よりも十分に低い温度で融解および重合する。融解の際、および適切な触媒の存在下で、重合および結晶化は、視覚的に等温的に生じ得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特性および他の利点にもかかわらず、大環状オリゴエステルから調製される、得られるポリエステルのうちのいくつかは、ポリマーの延性を含む好ましい特性を常に減少させる、高い結晶化度を示し得る。従って、本方法は、ポリエステルに対する前駆体として大環状オリゴエステルを使用するという利点を保持しつつ、好ましい結晶化度および延性を有するポリエステルを調製するために必要とされる。
【0005】
さらに、通常の触媒(例えば、非重合有機スズ化合物またはチタン酸エステル)に対する、大環状オリゴエステルの要求される容量比は、非常に高く、代表的には、生成物の満足のいく分子量に達するために、100:1より大きい。例えば、Evansらに対する、米国特許大5,466,744号を参照のこと。洗練され、かつ高価な計測機器および混合機器が、比較的少量の触媒を適切に導入しそして分散させるために使用される。
【0006】
さらに、代表的な非重合有機スズ化合物は、十分に揮発性であるので、健康への関心が高い。適切な不揮発性有機スズ触媒が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(発明の要旨)
高分子量のコポリエステルは、エステル交換触媒の存在下で、大環状オリゴエステルおよび環状エステルから調製される。そのように調製されたコポリエステルは、前駆体としての大環状オリゴエステルから調製される他の所望のポリエステル特性を保持しつつ、好ましい結晶化度および延性を示す。
【0008】
有機スズ部分を含むコポリエステルはまた、大環状オリゴエステルおよび有機スズ化合物から調製される。このように調製された有機スズ−コポリエステルは、重合触媒として使用され得る。この有機スズ−コポリエステルは、不揮発性マクロ分子であり、元の有機スズ化合物に比べ、単位容量あたり、スズをあまり含まない。従って、重合触媒に対して、実質的により低い容量比の大環状オリゴエステル必要とする。
【0009】
1つの局面において、本発明は、一般的にコポリエステルを作製する方法を特徴とする。1つの実施形態において、この方法は、大環状オリゴエステルを提供する工程、大環状オリゴエステル以外の環状エステルを提供する工程、および大環状オリゴエステルと環状エステルを、上昇させた温度でエステル交換触媒の存在下で接触させてコポリエステルを生成する工程を包含する。
【0010】
この大環状オリゴエステルは、以下の式(Ia):
【0011】
【化31】
の構造反復単位を有しており、ここで、Raは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRbは、二価の芳香族基または脂環式基である。
【0012】
別の局面において、本発明は、一般的には、ポリエステルのブロックコポリマーを作製する方法を特徴とする。1つの実施形態において、この方法は、大環状オリゴエステルとエステル交換触媒を、上昇された温度で接触させて第1のポリマーセグメントを形成する工程を包含する。第1のポリマーセグメント、大環状オリゴエステルではない環状エステル、およびエステル交換触媒を接触させる工程に続いて、第2のポリマーセグメントを形成する。次いで、上記の工程は、さらなる第1および第2のポリマーセグメントを有するブロックコポリマーを形成するために、所望の回数、連続的に繰り返される。
【0013】
ブロックコポリマーを作製する上記の方法のバリエーションである別の実施形態において、第1のポリマーセグメントは、大環状オリゴエステルではない環状エステルとエステル交換触媒とを、上昇された温度で接触させることによって形成される。この第1のポリマーセグメント、大環状オリゴエステル、およびエステル交換触媒を上昇された温度で接触させる工程に続いて、第2のポリマーセグメントを形成する。次いで、上記の工程は、さらなる第1および第2のポリマーセグメントを有するブロックコポリマーを形成するために、所望の回数、連続的に繰り返される。
【0014】
なお別の局面において、本発明は、コポリマーである組成物を特徴とする。1つの実施形態において、このポリエステルは、そのポリマー骨格内に少なくとも1つの式(Ib):
【0015】
【化32】
の構造単位(ここで、Rxは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRyは、二価の芳香族基または脂環式基である)および少なくとも1つの式(II):
【0016】
【化33】
の構造単位(ここで、RgおよびRhは、独立して有機部分であるが、だたし、Rhが−Ry’−C(O)−である場合、Rgは−O−Rx’−ではない。Rx’は、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基である。Ry’は、二価の芳香族基または脂環式基である。)を含む。
【0017】
なお別の局面において、本発明は、ポリエステルのブロックコポリマーを特徴とする。このコポリマーの第1のブロック単位は、そのポリマー骨格内に、少なくとも1つの、上に規定されたような式(I)の第1構造単位を有する。第2のブロック単位は、そのポリマー骨格内に、少なくとも1つの、上に規定されたような式(II)の第1構造単位を有する。
【0018】
なお別の局面において、本発明は、コポリエステルを作製するための方法を特徴とする。1つの実施形態において、この方法は、オリゴエステルを提供する工程、非触媒量の有機スズ化合物を提供する工程、およびオリゴエステルと有機スズ化合物を、上昇された温度で接触させて有機スズ−コポリエステルを生成する工程を包含する。1つの実施形態において、このオリゴエステルは、以下の式(Ib):
【0019】
【化34】
の構造反復単位を有しており、ここで、Raは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRbは、二価の芳香族基または脂環式基である。
【0020】
なお別の局面において、本発明は、コポリエステルを特徴とする。1つの実施形態において、このコポリエステルは、そのポリマー骨格内に少なくとも1つの式(Ib):
【0021】
【化35】
の構造単位(ここで、Rxは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRyは、二価の芳香族基または脂環式基である);および少なくとも1つの式(III):
【0022】
【化36】
の構造単位(ここで、RpおよびRqは、独立して、ハロゲン原子またはアルキル基である)を含む。
【0023】
なお別の局面において、本発明は、大環状オリゴエステルを重合するための方法を特徴とする。1つの実施形態において、この方法は、大環状オリゴエステルを提供する工程、重合触媒を提供する工程、および大環状オリゴエステルと重合触媒とを上昇させた温度で接触させ、それによってコポリエステルを生成する工程を含む。この大環状オリゴエステルは、以下の式(Ia):
【0024】
【化37】
の構造反復単位を有しており、ここで、Raは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRbは、二価の芳香族基または脂環式基である。この重合触媒は、少なくとも1種類の成分化合物を含み、その各々は、(i)少なくとも1つの式(Ib):
【0025】
【化38】
の構造単位(ここで、Rxは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRyは、二価の芳香族基または脂環式基である);および(ii)少なくとも1つの式(III):
【0026】
【化39】
の構造単位(ここで、RpおよびRqの各々は、独立して、ハロゲン原子またはアルキル基である)を含む式を有する。
【0027】
なお別の局面において、本発明は、大環状オリゴエステルおよび重合触媒の混合物を製造するための方法を特徴とする。この混合物は、実質的には水を含まない。1つの実施形態において、この方法は、オリゴエステルと有機スズ化合物を混合する工程、オリゴエステルと有機スズ化合物の混合物を上昇させた温度で加熱する工程、その加熱する工程の間に生成された水を除去し、オリゴエステルおよび有機スズ化合物の乾燥反応混合物を得る工程、ならびにオリゴエステルと有機スズ化合物との乾燥反応混合物を、大環状オリゴエステルと混合する工程、を包含する。このオリゴエステルは、以下の式(Ia):
【0028】
【化40】
の構造反復単位を有しており、ここで、Raは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRbは、二価の芳香族基または脂環式基である。
【0029】
本発明の前述および他の目的、局面、特徴、および利点は、以下の詳細および特許請求の範囲からより明らかとなる。
【0030】
(詳細)
本発明は、好ましい結晶度、延性、不揮発性、触媒活性および/またはスズ含有量を有するコポリマーが、エステル交換触媒の存在を伴うかまたは伴わずに、大環状オリゴエステル、有機スズ化合物および/または環状エステルから調製され得るという驚くべき発見に関する。
【0031】
(定義)
以下の一般的な定義は、本明細書中で使用される種々の用語および表現の理解を助け得る。
【0032】
本明細書中で使用される場合、「大環状」分子は、環を形成するために共有結合される8個以上の原子を含む、その分子構造内に少なくとも1つの環を有する環状分子を意味する。
【0033】
本明細書中で使用される場合、「オリゴマー」は、同一または異なる式の、2つ以上の同定可能な構造反復単位を含む分子を意味する。
【0034】
本明細書中で使用される場合、「オリゴエステル」は、同一または異なる式の、2つ以上の同定可能なエステル官能性反復単位を含む分子を意味する。オリゴエステルは、代表的には、多くのエステル官能性反復単位が分子中に存在するという点で、中間体である分子をいう。しかし、オリゴエステルはまた、ポリエステルとして分類され得るような多数のエステル官能性反復単位を含む分子を含み得る。特定の実施形態において、オリゴエステルは、以下に規定されるような大環状オリゴエステルをいい得る。
【0035】
本明細書中で使用される場合、「大環状オリゴエステル」は、同一または異なる式の、2つ以上の同定可能なエステル官能性反復単位を含む大環状オリゴマーを意味する。大環状オリゴエステルは、代表的には、変化する環サイズを有する1つの特定の式の多重分子をいう。しかし、大環状オリゴエステルは、同一または異なる構造反復単位の変数を有する、異なる式の多重分子もまた含み得る。大環状オリゴエステルは、コオリゴエステルまたは多重オリゴエステルであり得る(すなわち、1つの環状分子内にエステル官能性を有する、2つ以上の異なる構造反復単位を有するオリゴエステル)。
【0036】
本明細書中で使用される場合、「環状エステル」は、その環内にエステル官能性を含む、その分子構造内に少なくとも1つの環を有する環状分子を意味する。環状エステルは、代表的には、ある特異的環状エステルの多重分子をいう。本明細書中で使用される場合、環状エステルは、上で定義されたとおりの大環状オリゴエステルではない。
【0037】
本明細書中で使用される場合、「有機スズ化合物」は、少なくとも1つの炭素原子に共有結合する1つ以上のスズ原子を含む有機化合物を意味する。
【0038】
本明細書中で使用される場合、「有機スズエステル」は、1つ以上のスズ−酸素−炭素結合を含む有機スズ化合物を意味する。
【0039】
本明細書中で使用される場合、「環状有機スズエステル」は、環状構造を含む有機スズエステルを意味する。環状有機スズエステルは、環状構造の一部であり得るかまたはそうではないかもしれない、1つ以上のスズ−酸素−炭素結合を含み得ることを理解すべきである。
【0040】
本明細書中で使用される場合、「非金属含有環状エステル」は、金属元素の原子を含まない環状エステルを意味する。
【0041】
本明細書中で使用される場合、「アルキレン基」は、−CnH2n−(nは、2以上である)を意味する。
【0042】
本明細書中で使用される場合、「シクロアルキレン基」は、環状アルキレン基である、−CnH2n−X−(ここで、xは、環状化によって置換されるHの数を示す)を意味する。
【0043】
本明細書中で使用される場合、「モノオキシアルキレン基またはポリオキシアルキレン基」は、[−(CH2)m−O−]n−(CH2)m−(ここで、mは、1より大きい整数であり、nは、0より大きい整数である)を意味する。
【0044】
本明細書中で使用される場合、「二価の芳香族基」は、大環状分子の他の部分との結合を有する芳香族基を意味する。例えば、二価の芳香族基は、メタ−またはパラ−結合した単環式芳香族基(例えば、ベンゼン)を含み得る。
【0045】
本明細書中で使用される場合、「脂環式基」は、その中に環式構造を含む非芳香族炭化水素基を意味する。
【0046】
本明細書中で使用される場合、「ブロックコポリマー」は、互いに結合する2つ以上のポリマーのセグメントを有するコポリマーを意味する。ブロックコポリマーは、元来異なる構造単位を有する。隣接セグメント(すなわち、ブロック)は、異なる特性のモノマー種または異なる組成物もしくは配列分布を有する構造反復単位から誘導される構造単位を含む。
【0047】
本明細書中で使用される場合、「ポリエステルポリマー複合体」は、繊維状もしくは粒子状の材料のような別の物質と会合するポリエステルポリマーを意味する。特定の材料の例示的な例は、切断された繊維、ガラス微粒子、および粉砕された石である。従って、特定の充填剤および添加剤がポリエステルポリマー複合体を調製するために使用され得る。繊維状の材料は、より連続的な物質(例えば、ガラス繊維、セラミック繊維、カーボン繊維またはアラミド繊維のような有機ポリマー)を意味する。
【0048】
本明細書中で使用される場合、「二価の有機部分」は、大環状オリゴエステルおよび環状エステルの重合反応を阻害しないほどの長さである任意の有機基を意味する。この有機部分は、飽和または不飽和であり得る。この有機部分は、炭化水素基であり得るかまたはさらに1つ以上のヘテロ原子を含み得る。この有機部分は、線状または分枝であり得るか、あるいは、1つ以上のO、N、もしくはS原子を含む1つ以上の環式構造もしくは複素環式構造を含む。例示的な二価の有機部分は、1〜20個の炭素原子を含む二価のモノアルキレン基もしくはポリアルキレン基、1〜20個の炭素原子を含む環状アルキレン基、および1〜20個の炭素原子を含むフェニル基もしくは脂環式基のような飽和もしくは不飽和の二価の芳香族基を含む。
【0049】
(大環状オリゴエステルおよび環状エステルからのコポリマーの調製)
高分子量のコポリエステルは、エステル交換触媒の存在下で大環状オリゴエステルおよび環状エステルから調製されている。
【0050】
1つの局面において、本発明は、一般的には、コポリエステルを作製する方法を特徴とする。1つの実施形態において、この方法は、大環状オリゴエステルを提供する工程、大環状オリゴエステル以外の環状エステルを提供する工程、および大環状オリゴエステルと環状エステルを、上昇させた温度でエステル交換触媒の存在下で接触させてコポリエステルを生成する工程を含む。この大環状オリゴエステルは、式(Ia):
【0051】
【化41】
の構造反復単位を有し、ここで、Raは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRbは、二価の芳香族基または脂環式基である。
【0052】
重合反応は、大環状オリゴエステルと環状エステルとの間で生じる。重合は、代表的には数分以内で完了する。重合反応の時間は、大環状オリゴエステルと環状エステルとのモル比、エステルモノマー(大環状オリゴエステルおよび環状エステル)と触媒とのモル比、重合反応が実施される温度、生成物の所望される分子量、および溶媒の選択のような多くの因子に依存する。この重合は、好ましくは、不活性な環境(例えば、窒素もしくはアルゴン下、または減圧下)で行なわれる。
【0053】
環状エステルと大環状オリゴエステルとのモル比は、約0.01:1〜10:1まで変化し得る。1つの実施形態において、環状エステルと大環状オリゴエステルとのモル比は、約0.01:1〜約1:1の間である。別の実施形態において、環状エステルと大環状オリゴエステルのモル比は、約0.1:1〜約0.5:1の間である。エステルモノマー(大環状オリゴエステルと環状エステルを合わせたもの)と触媒とのモル比は、約20:1〜約500,000:1の範囲であり得る。1つの実施形態において、エステルモノマーと触媒とのモル比は、約20:1〜約10,000:1である。別の実施形態において、このモル比は、約50:1〜約5,000:1である。なお別の実施形態において、このモル比は、約200:1〜約500:1である。
【0054】
コポリエステルの収率は、因子の中でも、使用される前駆体モノマー(大環状オリゴエステルおよび環状エステル)、反応条件、およびワークアップ(work−up)手順に依存する。代表的な収率は、約90%〜約98%である。得られたコポリエステルは、代表的には、約90,000〜約150,000の分子量を有する。融解吸熱の温度範囲は、比較的低い約145℃〜約180℃(環状エステル含有量の場合)から比較的高い約200℃〜約230℃(低い環状エステル含有量の場合)であり得る。このピーク温度は、約165℃〜約220℃にわたる。融解熱は、示差走査熱量(DSC)によって決定され、約10〜約50J/gである。
【0055】
本発明の方法に従って調製されるコポリエステルは、得られるコポリエステルの融解吸熱および融解熱の温度範囲によって示されるように改良された結晶化度および延性を示す。40%のカプロラクトン含有量を有するコポリエステルは、例えば、大幅に下げられた融点範囲および減少された融解熱、低い結晶化度および高い延性の示唆を示す。
【0056】
この重合反応は、溶媒を用いるかまたは用いずに実施され得る。溶媒は、1種以上の反応物を溶解するためおよび/または反応物を混合するために使用され得る。溶媒はまた、反応が実施される培養液として使用され得る。使用され得る例示的な溶媒としては、o−ジクロロベンゼンおよびメタ−テルフェニルのような高沸点(high−boiling)化合物が挙げられる。別の実施形態において、溶媒は、重合反応に使用されない。
【0057】
本発明の種々の実施形態において使用される環状エステルは、エステル交換条件下でコポリエステルを形成するために大環状オリゴエステルと反応する任意の環状エステルを含む。
【0058】
環状エステルは、ラクトンを含む。このラクトンは、その環内に任意の数の原子を有し得る。1つの実施形態において、4〜10員環のラクトンが使用される。このラクトンは、非置換であり得るかまたは置換され得る。ラクトン構造中の1つ以上の炭素原子は、O、N、またはSのようなヘテロ原子で置換され得る。基本的なラクトン構造中の1つ以上の水素原子は、ハロゲン原子(例えば、F、Cl、Br、もしくはI)またはアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル)、ヒドロキシル基、アルキルオキシ基、シアノ基、アミノ基、および芳香族基を含む他の官能基で置換され得る。このラクトンは、1つ以上のさらなる環を含み得る。ラクトンの例としては、ラクチド、グリコリド(glycolide)、ジオキサノン、1,4−ジオキサン−2,3−ジオン、ε−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、テトラメチルグリコリド、β−ブチロラクトン、γ−ブチロラクトン、およびピバロラクトンが挙げられる。
【0059】
本発明において使用される触媒は、大環状オリゴエステルと環状エステルとのエステル交換重合を触媒し得る触媒である。他の触媒が使用され得るが、大環状オリゴエステル、有機スズおよびオルガノチタネート化合物が、好ましい触媒である。例えば、有機スズ化合物、二酸化ブチルスズが、重合触媒として使用され得る。他の例示的な有機スズ化合物としては、1,1,6,6−テトラ−n−ブチル−1,6−第2スズ−2,5,7,10−テトラオキサシクロデカン、n−ブチルスズ(IV)クロライドジヒドロキシド、ジアルキルスズ(IV)オキシド(例えば、ジ−n−ブチルスズ(IV)オキシドおよびジ−n−オクチルスズオキシド)、ならびに非環式および環式モノアルキルスズ(IV)誘導体(例えば、n−ブチルスズ トリ−n−ブトキシド、ジアルキルスズ(IV)ジアルコキシド、(例えば、ジ−n−ブチルスズ(IV)ジ−n−ブトキシドおよび2,2−ジ−n−2−スズ−1,3−ジオキサシクロヘプタン)、およびトリアルキルスズアルコキシド(例えば、トリブチルスズエトキシド))が挙げられる。例えば、Pearceらに対する米国特許第5,348,985号を参照のこと。さらに、共有に係る米国特許出願番号09/754,943(この全体は、本明細書中に参考として援用される)に記載されるスズ触媒が、重合反応に使用され得る。
【0060】
チタネート触媒のためには、テトラ−イソプロピルチタネートが本明細書中で使用され得る。チタネート触媒の他の例としては、共有に係る米国特許出願番号09/754,943(この全体が、本明細書中で参考として援用される)に記載される、テトラ(2−エチルヘキシル)チタネート、テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、およびチタネート化合物が挙げられる。
【0061】
この重合反応は、上昇させた温度で行なわれる。1つの実施形態において、この温度は、約100℃〜約300℃、または約100℃〜約260℃、または約150℃〜約210℃、または約170℃〜約200℃、または約180℃〜約190℃の範囲内で維持される。
【0062】
(大環状オリゴエステルおよび有機スズ化合物からのコポリエステルの調製)
コポリエステルは、低分子量、中分子量、および高分子量のコポリエステルを含み、エステル交換触媒の存在下で、大環状オリゴエステルおよび有機スズ化合物から調製されている。
【0063】
1つの局面において、本発明は、一般的にはコポリエステルを作製するための方法を特徴とする。この方法は、オリゴエステルを提供する工程、非触媒的な量の有機スズ化合物を提供する工程、および上昇させた温度でオリゴエステルと有機スズ化合物とを接触させてコポリエステルを生成する工程を包含する。1つの実施形態において、このオリゴエステルは、式(Ia):
【0064】
【化42】
の構造反復単位を有し、ここで、Raは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRbは、二価の芳香族基または脂環式基である。
【0065】
重合反応は、オリゴエステルと有機スズ化合物との間で生じる。この重合は、代表的には、約数分〜約1時間以内に完了する。重合反応の時間は、オリゴエステルと有機スズ化合物とのモル比、重合反応が実施される温度、所望の分子量、触媒の存在または非存在(有機スズ化合物自体以外)、および溶媒の選択のような多くの因子に依存する。この重合は、好ましくは、不活性な環境下(例えば、窒素もしくはアルゴン下、または減圧下)で行われる。
【0066】
この有機スズ化合物は、化合物が触媒として使用される場合に使用される代表的な量よりも多い量である、非触媒的な量で提供される。ここで、この有機スズ化合物は、反応物として使用されるが、同時に触媒としても作用し得る。オリゴエステルと有機スズ化合物のモル比は、代表的には、約500:1〜約0.5:1で変化する。1つの実施形態において、オリゴエステルと有機スズ化合物とのモル比は、約100:1〜約0.5:1の間である。別の実施形態において、オリゴエステルと有機スズ化合物のモル比は、約50:1〜約1:1の間である。なお別の実施形態において、オリゴエステルと有機スズ化合物のモル比は、約10:1〜約1:1である。
【0067】
コポリエステルの収率は、因子の中でも、使用される前駆体オリゴエステルおよび有機スズ化合物、反応条件、およびワークアップ手段に依存する。収率は、モノマー単位に基づいて、約85%〜99%の範囲にわたる。代表的には、収率は、約90%〜約99%の範囲にわたる。
【0068】
得られたコポリエステルは、代表的には、約1,000〜約200,000までの平均分子量を有する。1つの実施形態において、得られたコポリエステルは、約1,000〜約150,000までの平均分子量を有する。別の実施形態において、得られたコポリエステルは、約2,000〜約120,000までの平均分子量を有する。なお別の実施形態において、得られたコポリエステルは、約2,000〜約50,000までの平均分子量を有する。なお別の実施形態において、得られたコポリエステルは、約50,000〜約120,000までの平均分子量を有する。
【0069】
本明細書に記載される方法に従って調製されるコポリエステルは、いくつかの有利な特性を有する。後により十分に議論するが、このコポリエステルは、それ自体がエステル交換触媒であり得、そして大環状オリゴエステルの重合において使用され得る。安定なポリマーのように、これらの高分子触媒は、蒸気圧を基本的に有さない。従って、高分子触媒は、従来の非ポリマー触媒が生じるような健康への懸念を生じない。さらに、これらの高分子触媒のスズ濃度は減少されるため、同じスズ含有量を達成するために必要とされる触媒の量は増加される。従来のシステムにおいて、触媒とモノマーの比は、代表的には、1:100またはそれ未満である。対照的に、本発明のコポリエステルは、1:10〜1:3ほど高い比を可能にする。触媒と大環状オリゴエステルとのより高い比は、反応物の導入および混合を容易にさせる。従って、洗練された計量装置の必要性が、減少されるかまたは排除されさえもする。
【0070】
この重合反応は、溶媒を使用するかまたは使用せずに実施され得る。溶媒は、1つ以上の反応物を溶解するため、および/または反応物を混合するために使用され得る。溶媒はまた、反応が行なわれる培養液としても使用され得る。使用され得る例示的な溶媒としては、o−ジクロロベンゼンおよびメタ−テルフェニルのような高沸点化合物が挙げられる。別の実施形態において、重合反応において溶媒は使用されない。
【0071】
本発明の種々の実施形態において使用され得る有機スズ化合物としては、エステル交換条件下でオリゴエステルと反応してコポリエステルを形成する、任意の有機スズ化合物が挙げられる。
【0072】
本発明において使用され得る有機スズ化合物としては、有機スズエステルが挙げられる。有機スズエステルは、環状であっても非環状であってもよい。いくつかの実施形態において、以下の式(IV):
【0073】
【化43】
を有する有機スズエステルであり、ここで、R1およびR2の各々は、独立して、ハロゲン原子またはアルキル基であり;そしてR3およびR4の各々は、独立して、水素原子もしくはアルキル基であるか;あるいはR3−OおよびR4−Oは、一緒になって、酸素原子であるか、またはR3およびR4は、一緒になって、環状基を形成する。環状基とは、本明細書中において、任意の環状分子基をいう。
【0074】
例えば、R1およびR2の各々は、独立して、ハロゲン原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基である。R3−OおよびR4−Oは、一緒になって、酸素原子であり得、その結果、この分子構造は、R1−Sn(=O)−R2となる。さらに、R3およびR4は、一緒になって、環の一部として酸素原子およびスズ原子を有する、五員環または六員環のような環状構造を形成し得る。例えば、以下に示されるように、1,1,6,6−テトラ−n−ブチル−1,6−ジスタンナ−2,5,7,10−テトラオキサシクロデカン(1)が、大環状ブチレンテレフタレートオリゴマー(2)と重合して、コポリエステル(3)を与え得る。
【0075】
【化44】
さらに、(4)および(5)のような有機スズ化合物は、オリゴエステルと反応して、コポリエステルを形成し得る。以下に示されるように、化合物(4)および(5)は、二酸(7)および適切なジオールから、容易に調製される。
【0076】
【化45】
2つのヒドロキシル基を有する有機スズ化合物もまた、以下に示されるように、大環状オリゴエステルと脱水および重合して、スズ酸コポリエステルを生成し得る。
【0077】
【化46】
ポリスズ酸エステル(例えば、化合物(10)および(12))は、自己触媒エステル交換反応を介して、種々のポリ(カルボキシエステル)に組み込まれて、有機スズ含有コポリエステル(例えば、コポリエステル13、14および15)を形成し得る。
【0078】
【化47】
有機スズ含有コポリエステル生成物は、高分子量ポリエステルを生成するための、有用なエステル交換重合触媒である。
【0079】
他の実施形態において、実際に有用である環状有機スズエステルは、式(V):
【0080】
【化48】
を有し、ここで、R5およびR6の各々は、独立して、C1〜C10のアルキル基であり、そしてR7は、C1〜C4の一級アルキル基である。例えば、R7は、メチル基、エチル基、一級プロピル基または一級ブチル基であり得る。R5およびR6の各々は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、またはオクチル基であり得る。
【0081】
なお他の実施形態において、使用され得る環状有機スズエステルは、式(VI):
【0082】
【化49】
を有し、ここで、R8およびR9の各々は、独立して、C1〜C10のアルキル基である。R8およびR9の各々は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基であり得る。
【0083】
なお他の実施形態において、使用される有機スズエステルとしては、式(VII)の構造反復単位:
【0084】
【化50】
を有する有機スズエステルポリマーが挙げられ、ここで、R10およびR11の各々は、C1〜C10のアルキル基であり、そしてRcは、C4〜C20のアルキレン基(dadical)である。
【0085】
本明細書中に議論される、有機スズ化合物ならびにこれらのアナログおよびホモログのいくつかは、同一人に譲渡された以下の特許に開示されており、これらの特許は、その全体が本明細書中に参考として援用される:米国特許第5,348,985号;同第5,386,037号;同第5,387,666号;同第5,389,719号;および同第5,466,744号。
【0086】
使用され得るオリゴエステルとしては、種々の分子量の大環状オリゴエステル、直鎖もしくは分枝鎖のオリゴエステル、およびポリエステルが挙げられる。1つの実施形態において、使用されるオリゴエステルは、大環状オリゴエステルである。別の実施形態において、使用されるオリゴエステルは、直鎖である。なお別の実施形態において、オリゴエステルは、分枝鎖である。なお別の実施形態において、使用されるオリゴエステルは、ポリエステルである。いくつかの実施形態において、有機スズ化合物は、環状有機スズエステルである。他の実施形態において、オリゴエステルは、大環状オリゴエステルであり、そして有機スズ化合物は、環状有機スズエステルである。なお他の実施形態において、オリゴエステルは、大環状オリゴエステルではなく、そして有機スズ化合物は、環状有機スズエステルではない。例えば、オリゴエステルは、直鎖オリゴエステルであり得、そして有機スズ化合物は、直鎖有機スズエステルである。
【0087】
触媒がまた、オリゴエステルおよび有機スズ化合物の共重合において使用され得る。触媒は、必ずしも必要ではないかもしれない。なぜなら、多くの有機スズ化合物自体が、エステル交換触媒として働き得るからである。しかし、使用される有機スズ化合物が所望の反応性を示さない場合、および/またはより速い反応が所望される適用において、触媒が使用され得る。上で議論されるように、有機スズ化合物および有機チタネート化合物は、好ましい触媒であるが、他の触媒が使用され得る。
【0088】
オリゴエステルと有機スズ化合物との間の重合反応は、高温で実施される。1つの実施形態において、この温度は、約100℃〜約300℃の範囲に維持される。別の実施形態において、この温度は、約100℃〜約190℃の範囲に維持される。別の実施形態において、この温度は、約120℃〜約170℃の範囲に維持される。なお別の実施形態において、この温度は、約140℃〜約170℃の範囲に維持される。
【0089】
非金属含有環状エステルは、オリゴエステルおよび有機スズ化合物と共に、共重合され得る。使用され得る非金属含有環状エステルとしては、ラクトンが挙げられる。ラクトンは、任意のメンバー数の環の環状エステルであり得る。1つの実施形態において、5〜10員環のラクトンが使用される。ラクトンは、置換されていなくても置換されていてもよい。ラクトン構造における1つ以上の炭素原子は、O、N、またはSのようなヘテロ原子で置換され得る。基本的なラクトン構造における1つ以上の水素原子が、ハロゲン原子(例えば、F、Cl、Br、もしくはI)または他の官能基(アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルなど)、ヒドロキシル基、アルキルオキシ基、シアノ基、アミノ基、および芳香族基が挙げられる)で置換され得る。ラクトンは、1つ以上のさらなる環を含み得る。ラクトンの代表的な例としては、ラクチド、グリコリド、ジオキサノン、1,4−ジオキサン−2,3−ジオン、ε−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、テトラメチルグリコリド、β−ブチロラクトン、γ−ブチロラクトン、およびピバロラクトンが挙げられる。
【0090】
(大環状オリゴエステル)
本発明の実施形態でコポリエステルを調製するために使用されている前駆体の1つは、大環状オリゴエステルのようなオリゴエステルである。使用され得るオリゴエステルとしては、アルキレンジカルボキシレートオリゴマー(例えば、1,4−ブチレンテレフタレートオリゴマーおよびエチレンテレフタレートオリゴマー)が挙げられる。最終コポリエステル生成物の所望の特徴に依存して、適切なオリゴエステルが、その製品の用途について選択され得る。
【0091】
多くの異なる大環状オリゴエステルは、容易に作製され得、実施において有用である。従って、最終コポリエステルポリマー生成物の所望の特徴に依存して、適切な大環状オリゴエステルが、その製品の用途について選択され得る。
【0092】
本発明に使用され得る大環状オリゴエステルとしては、式(Ia):
【0093】
【化51】
の構造反復単位を有する大環状ポリ(アルキレンジカルボキシレート)オリゴマーが挙げられるがこれに限定されず、ここでRaは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そして、Rbは、二価の芳香族基または脂環式基である。
【0094】
好ましい大環状オリゴエステルは、エチレンテレフタレート、プロピレンテレフタレート、1,3−プロピレンテレフタレート、1,4−ブチレンテレフタレート、1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、エチレンイソフタレート、プロピレンイソフタレート、1,3−プロピレンイソフタレート、1,4−ブチレンイソフタレート、1,4−シクロヘキシレンジメチレンイソフタレート、1,2−エチレン2,6−ナフタレンジカルボキシレートの大環状オリゴエステルおよびそれらの大環状コオリゴエステルである。
【0095】
大環状オリゴエステルの合成は、少なくとも1つの式HO−Ra−OHのジオールを、少なくとも1つの式:
【0096】
【化52】
の二酸塩化物と接触させることによって達成され得、ここで、RaおよびRbは、上に定義されたとおりである。この反応は、代表的には、塩基性窒素原子の周囲に実質的に立体障害を有さない少なくとも1つのアミンの存在下で、実施される。このようなアミンの代表例は、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)である。この反応は、通常、塩化メチレンのような実質的に水と混合しない有機溶媒中で、実質的に無水条件下で実施される。反応の温度は、代表的には、約−25℃〜約25℃までの範囲内である。例えば、Brunelleらによる米国特許第5,039,783号を参照のこと。
【0097】
大環状オリゴエステルはまた、高度に立体障害を有さないアミンまたは少なくとも1つの他の3級アミン(例えば、トリエチルアミン)とそのアミンとの混合物の存在下で、二酸塩化物と少なくとも1つのビス(ヒドロキシアルキル)エステル(例えば、ビス(4−ヒドロキシブチル)テレフタレートとの縮合を介して調製され得る。この縮合反応は、実質的に不活性な有機溶媒(例えば、塩化メチレン、クロロベンゼンまたはそれらの混合物)中で、実施される。例えば、Brunelleらによる米国特許第5,231,161号を参照のこと)。
【0098】
大環状オリゴエステルまたは大環状コオリゴエステルを調製するための別の方法は、有機スズ化合物またはチタネート化合物の存在下での、線状ポリエステルポリマーの脱重合である。この方法において、線状ポリエステルは、線状ポリエステル、有機溶媒、およびエステル交換反応触媒(例えば、スズ化合物またはチタン化合物)の混合物を加熱することによって、大環状オリゴエステルに転換される。使用される溶媒(例えば、o−キシレンおよびo−ジクロロベンゼン)は、通常、酸素および水を実質的に含まない。例えば、Brunelleらによる米国特許第5,407,984号およびBrunelleらによる同第5,668,186号を参照のこと。
【0099】
コポリエステルを作製するためにコオリゴエステルを(例えば、大環状コオリゴエステル)使用することが、本発明の範囲内であることは、理解されるべきである。従って、他に示されない限り、オリゴエステル(例えば、大環状オリゴエステル)に言及する組成物、物品、またはプロセスはまた、コオリゴエステル(例えば、大環状コオリゴエステル)を含む。
【0100】
(大環状オリゴエステルおよび環状エステルの重合から調製されたコポリエステル)
別の実施形態において、本発明は、一般的にポリエステルのブロックコポリマーを作製する方法を特徴とする。具体的には、高温で、大環状オリゴエステルとエステル交換反応触媒とを接触させることによって、第1のポリマーセグメントが形成される。続いて、高温で、第1のポリマーセグメント、大環状オリゴエステルではない環状エステル、およびエステル交換反応触媒を接触させることによって、第2のポリマーセグメントが形成される。次いで、上記工程は、さらなる第1のポリマーセグメントおよび第2のポリマーセグメントを有するブロックコポリエステルを形成するために所望される回数連続的に繰り返される。
【0101】
ブロックコポリマーを作製する上記方法は、環状エステルから開始するその順番で改変され得る。重合は、環状エステルのブロックの形成から開始され得る。従って、第1のポリマーセグメントは、高温で、大環状オリゴエステルではない環状エステルとエステル交換反応触媒とを接触させることによって形成される。続いて、高温で、第1のポリマーセグメント、大環状オリゴエステル、およびエステル交換反応触媒を接触させることによって、第2のポリマーセグメントが形成される。次いで、上記工程は、さらなる第1のポリマーセグメントおよび第2のポリマーセグメントを有するブロックコポリマーを形成するために所望される回数連続的に繰り返される。
【0102】
1つの実施形態において、大環状オリゴエステルおよび環状エステルに由来するブロックを有するブロックコポリエステルを調製するために、大環状オリゴエステルおよび環状エステルは、同時にしないで、連続的に反応される。適用に依存して、大環状オリゴエステルおよび環状エステルの両方に由来するブロックを有するブロックコポリマーを有することは望ましくあり得る。従って、ブロックコポリマーを作製するための方法は、第3の型のブロックを形成するために、重合触媒の存在下で、環状エステルおよび大環状オリゴエステルを接触させる工程を包含し得る。プロトコルは、2つ以上の異なるブロックを有する所望のコポリエステルを完成するために設計され得る。さらに、種々の重合触媒のうち同じものが、ブロックコポリエステルの調製における2つ以上の異なるブロックの形成において、使用され得る。1種より多くの触媒が、各重合段階において使用され得る。
【0103】
さらに別の局面において、本発明は、コポリエステルの組成物を特徴とする。1つの実施形態において、コポリエステルは、そのポリマー骨格の中に、少なくとも1つの式(Ib):
【0104】
【化53】
の構造単位(ここで、Rxはアルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり、そしてRyは、二価の芳香族基または脂環式基である);および少なくとも式(II):
【0105】
【化54】
の構造単位(ここでRg1およびRhは、独立して二価の有機部分であり、ただし、Rh
が−Ry’−C(O)−である場合、Rgは、O−Rx’−ではない)を有する。Rx’
は、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基である。Ry’は、二価の芳香族基または脂環式基である。
【0106】
別の局面において、本発明は、ポリエステルのブロックコポリマーを特徴とする。1つの実施形態において、ブロックコポリマーは、少なくとも第1のブロック単位および第2のブロック単位を含む。第1のブロック単位は、そのポリマー骨格内に、少なくとも1つの式(Ib)の第1の構造単位を有する。第2のブロック単位は、そのポリマー骨格内に、少なくとも1つの式(II)の第2の構造単位を有する。
【0107】
1つの実施形態において、ブロックコポリマーは、少なくとも1つの式(Ib)の構造単位および少なくとも1つの式(II)の構造単位を含むさらなるブロックを含む。従って、ブロックコポリマーは、大環状オリゴエステルに由来するブロック、環状エステルに由来するブロック、ならびに大環状オリゴエステルおよび環状エステルに由来するブロックを含み得る。個々のブロックおよびその配列の長さは、特定の適用に役立つように設計され得る。
【0108】
(大環状オリゴエステルおよび有機スズ化合物の重合から調製されるコポリマー)
さらに別の局面において、本発明は、コポリエステルを特徴とする。1つの実施形態において、このコポリエステルは、そのポリマー骨格内に、(a)少なくとも1つの式(Ib):
【0109】
【化55】
の構造単位(ここで、Rxは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRyは、二価の芳香族基または脂環式基である);および(b)少なくとも1つの式(III):
【0110】
【化56】
の構造単位(RpおよびRqの各々は、独立してハロゲン原子またはアルキル基である)を含む。
【0111】
いくつかの実施形態において、Rxは、エチレン基および1,4−ブチレン基の1つであり、そしてRyは、二価のベンゼン基である。他の実施形態において、R1およびR2各々は、塩素原子またはブチル基である。
【0112】
いくつかの実施形態において、式(Ib)の構造単位の式(III)の構造単位に対するモル比は、約500:1〜約0.5:1である。他の実施形態において、このモル比は、約100:1〜約0.5:1である。さらに他の実施形態において、このモル比は、約50:1〜約1:1である。さらに他の実施形態において、モル比は、約10:1〜約1:1である。
【0113】
コポリエステルの重量平均分子量は、代表的には、約1,000〜約200,000である。1つの実施形態において、コポリエステルは、約1,000〜約150,000の重量平均分子量を有する。別の実施形態において、コポリエステルは、約1,000〜約100,000の重量平均分子量を有する。さらに別の実施形態において、コポリエステルは、約1,000〜約50,000の重量平均分子量を有する。さらに別の実施形態において、コポリエステルは、約10,000〜約20,000の重量平均分子量を有する。
【0114】
(重合触媒としてのコポリエステル)
さらに別の局面において、本発明は、大環状オリゴエステルを重合する方法を特徴とする。特定の実施形態において、上記に開示されるスズ含有コポリエステルは、大環状オリゴエステルの重合におけるエステル交換反応触媒として使用され得る。この方法は、大環状オリゴエステルを提供する工程、重合触媒を提供する工程、および高温で、この大環状オリゴエステルおよび重合触媒を接触させ、それによってコポリエステルを生成する工程を包含する。大環状オリゴエステルは、式(Ia):
【0115】
【化57】
の構造反復単位を有し、ここで、Raは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRbは、二価の芳香族基または脂環式基である。重合触媒は、(i)少なくとも1つの式(Ib):
【0116】
【化58】
の構造単位(ここで、Rxは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRyは、二価の芳香族基または脂環式基である);および(ii)少なくとも1つの式(III):
【0117】
【化59】
の構造単位(RpおよびRqの各々は、独立してハロゲン原子またはアルキル基である)を含む式を各々が有する少なくとも1つの成分化合物を含む。
【0118】
いくつかの実施形態では、RXは、エチレン基および1,4−ブチレン基の一方であり、Ryは、二価ベンゼン基であり、そしてR1およびR2の各々は塩素原子またはブチル基である。1つの実施形態では、式(Ib)の構造単位と式(III)の構造単位とのモル比は、約500:1から約0.5:1である。別の実施形態では、このモル比は、約100:1から約0.5:1である。なお別の実施形態では、このモル比は、約50:1から約1:1である。なお別の実施形態では、このモル比は、約10:1から約1:1である。
【0119】
重合触媒は、約1,000から約200,000の重量平均分子量を有する少なくとも2つの成分化合物を含み得る。1つの実施形態では、コポリエステルは、約1,000から約150,000の重量平均分子量を有する。別の実施形態では、コポリエステルは、約2,000から約120,000の重量平均分子量を有する。なお別の実施形態では、コポリエステルは、約2,000から約50,000の重量平均分子量を有する。なお別の実施形態では、コポリエステルは、約50,000から約120,000の重量平均分子量を有する。
【0120】
重合は、代表的には、およそ数分からおよそ1時間内で完了する。重合反応の期間は、多くの要因(例えば、大環状オリゴエステルと有機スズコポリエステル触媒とのモル比、重合反応が実施される温度、所望の分子量、および溶媒の選択)に依存する。重合は、好ましくは、不活性環境下(例えば、窒素下またはアルゴン下)または真空下で実施される。
【0121】
重合反応は、高温で実施される。1つの実施形態では、温度は、約100℃から約300℃の範囲内に維持される。別の実施形態では、温度は、約100℃から約190℃の範囲内に維持される。別の実施形態では、温度は、約120℃から約170℃の範囲内に維持される。なお別の実施形態では、温度は、約140℃から約170℃の範囲内に維持される。
【0122】
(大環状オリゴエステルおよび触媒の混合物)
なお別の局面では、本発明は、大環状オリゴエステルと重合触媒との混合物を製造するための方法に関する。混合物は、実質的に水を含有しない。この方法は、オリゴエステルと有機スズ化合物とを混合させる工程、オリゴエステルおよび有機スズ化合物の混合物を高温に加熱する工程;加熱工程より生じた水を除去し、それによりオリゴエステルおよび有機スズ化合物の乾燥した反応混合物を得る工程;ならびにオリゴエステルおよび有機スズ化合物の乾燥した反応混合物を、以下の式(Ia):
【0123】
【化60】
(ここで、Raは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノもしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRbは二価の芳香族基または脂環式基である)の構造反復単位を有する大環状オリゴエステルと混合する工程を包含する。オリゴエステルは、以下の式(Ib):
【0124】
【化61】
(ここで、Rxは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノもしくはポリオキシアルキレン基であり;そしてRyは二価の芳香族基または脂環式基である)の構造反復単位を有する。
【0125】
1つの実施形態では、オリゴエステルは、大環状オリゴエステルである。1つの実施形態では、有機スズ化合物は、有機スズエステルである。1つのこのような実施形態では、有機スズエステルは、環状有機スズエステルである。1つのこのような実施形態では、オリゴエステルは、大環状オリゴエステルであり、そして有機スズエステルは、環状有機スズエステルである。
【0126】
オリゴエステル(例えば、大環状オリゴエステル)および重合触媒(例えば、有機スズエステル)は、種々の手段によって共に混合され得る。例えば、任意の従来のミキサーまたはブレンダーが、大環状ポリエステルオリゴマーの融解温度未満の温度で攪拌を介して大環状オリゴエステルと重合触媒とを混合させるために使用され得る。このプロセスは、不活性雰囲気(例えば、窒素雰囲気)下で実施され得る。
【0127】
溶媒はまた、重合触媒と大環状オリゴエステルとの均一な混合を補助するために使用され得る。種々の溶媒が用いられ得、その溶媒が実質的に水を含有しない以外には、用いられ得る溶媒のタイプに関して全く制限はない。本発明において使用され得る例示の溶媒の例としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、クロロベンゼン、ジクロロメタン、およびクロロホルムが挙げられる。
【0128】
オリゴエステルと有機スズ化合物との混合物は、高温に加熱される。いくつかの実施形態では、オリゴエステルと有機スズエステルとの混合物は、約100℃から約190℃までの温度に加熱される。他の実施形態では、オリゴエステルと有機スズエステルとの混合物は、約120℃から約170℃までの温度に加熱される。なお他の実施形態では、混合物は、約145℃から約165℃までの温度に加熱される。なお他の実施形態では、混合物は、約155℃から約165℃までの温度に加熱される。加熱工程の温度および期間は、オリゴエステルの実質的な加水分解が生じないように選択され得る。
【0129】
水は、加熱工程から生成され得、多くの手段(例えば、冷却器による水分の凝縮または減圧下でのポンプ排出)のいずれかによって除去され得る。反応混合物が乾燥した後、オリゴエステルと有機スズエステルとの反応混合物は、大環状オリゴエステルおよび重合触媒の混合物を生じさせるために、大環状オリゴエステルと混合される。
【0130】
いくつかの実施形態では、混合されるオリゴエステルと有機スズエステルとのモル比は、約500:1から約0.5:1である。他の実施形態では、このモル比は、約100:1から約0.5:1である。なお他の実施形態では、このモル比は、約50:1から約1:1である。なお他の実施形態では、このモル比は、約10:1から約1:1である。
【0131】
大環状オリゴエステルおよび重合触媒の混合物は。実質的に水を含有しない。実質的に水を含有しないとは、混合物が約2%未満の水分含量であることを意味する。1つの実施形態では、水分含量は、約0.5%未満である。なお別の実施形態では、水分含量は、約2,000ppm未満である。なお別の実施形態では、水分含量は、約1,000ppm未満である。なお別の実施形態では、水分含量は、約500ppm未満である。なお別の実施形態では、水分含量は、200ppm未満である。
【0132】
好ましい実施形態では、大環状オリゴエステルおよび重合触媒の混合物を生成するこれらの方法は、大環状オリゴエステルの大部分が水に曝露されることを回避する。水の除去後に大環状オリゴエステルの大部分を(例えば、有機スズエステルと)混合することにより、少量のみの大環状オリゴエステルが水に曝露される。従って、大環状オリゴエステルの加水分解は最小に抑えられる。
【0133】
さらに、有機スズ化合物とオリゴエステルとの反応混合物は、活性な触媒である。混合物のスズ含有量は、乾燥した反応混合物と大環状オリゴエステルとの容易な混合を可能にするように調節され得る。
【0134】
本発明の組成物および方法は、種々の大環状オリゴエステル、有機スズ化合物、および環状エステルから種々の大きさおよび形状の物品を製造するために使用され得る。本発明によって製造され得る例示の物品としては、自動車のボディーパネルおよびシャーシ要素、バンパー梁材、航空機翼皮、風車の羽、流体貯蔵タンク、トラクタフェンダー、テニスラケット、ゴルフシャフト、ウィンドサーフィンマスト、玩具、ロッド、チューブ、棒材(bars stock)、自転車のフォーク部(bicycle forks)および機械ハウジングが挙げられるが、これらに限定されない。
【0135】
物品の製造において、種々のタイプの充填材が含まれ得る。しばしば、充填材は、所望の目的または特性を達成するために含まれ、そして得られるポリエステルポリマー中に存在し得る。例えば、充填材の目的は、安定性(例えば、化学的安定性、熱安定性、または光安定性)をブレンド材料またはポリエステルポリマー生成物に提供するため、および/またはポリエステルポリマー生成物の強度を増大させるためであり得る。充填材はまた、色を提供するかまたは減少させ、特定の密度を達成する重量または嵩を提供し、耐火性を提供し(すなわち、難燃性である)、より高価な材料の代わりとなり、加工を容易にし、および/または当業者によって認識されるような他の所望の特性を提供するものであり得る。充填材の例示の例は、とりわけ、溶融シリケート(fumed silicate)、二酸化チタン、炭酸カルシウム、チョップトファイバー、フライアッシュ、ガラス微小球、マイクロバルーン、粉砕石、ナノクレイ、線状ポリマー、およびモノマーである。充填材は、大環状オリゴエステルと環状エステルとの間の重合反応の前、間、または後に添加され得る。充填材は、ポリエステルポリマー複合材料を調製するために使用され得る。
【0136】
さらに、物品の製造において、さらなる成分(例えば、添加剤)が添加され得る。例示の添加剤としては、着色料、色素、磁気材料、酸化防止剤、UV安定化剤、可塑剤、防火剤、滑剤、および離型剤が挙げられる。
【実施例】
【0137】
以下の実施例は、本発明をさらに例示するため、および本発明の理解を容易にするために提供される。これらの具体例は、本発明の例示であることが意図される。これらの実施例から得られる生成物は、従来の技術(例えば、プロトン核磁気共鳴分光法および炭素−13核磁気共鳴分光法、質量分析、赤外分光法、示差走査熱量測定およびゲル浸透クロマトグラフィー分析)によって確認され得る。
【0138】
(実施例A)
以下の実施例で使用した大環状オリゴエステルは、1,4−ブチレンテレフタレートの大環状オリゴエステルである。大環状オリゴエステルを、ポリエステル線状物(linears)、有機溶媒(例えば、o−キシレンおよびo−ジクロロベンゼン)(これは、酸素および水を実質的に含有しない)、およびエステル交換触媒としてスズまたはチタン化合物の混合物を加熱することにより調製した。米国特許第5,668,186号を参照のこと(その全体を参考として本明細書中に援用する)。
【0139】
(実施例1)
2.5cmのマグネティックスターラーバーおよびアルゴン/減圧アダプターを備えた小型バイアル(21×70mm、4ドラム)に、1,4−ブチレンテレフタレートの大環状オリゴエステル(2.0g)を添加した。次いで、このバイアルを、減圧と連結し、190℃の油浴中に浸した。融解した後、その融解液を1mm減圧下で、3分間、乾燥させた。次いで、アルゴンを用いて減圧を解放した。アルゴン下で、所要量(51.9mg〜415mg)の(モレキュラーシーブで乾燥させた)ε−カプロラクトンを、シリンジにより添加した。この混合物を、アルゴン下で、190℃で1分間、攪拌した。次いで、所要量(0.30mol%)のスズ触媒Fomrez(商標登録)SUL−11Aを、ο−ジクロロベンゼン中の溶液として添加した。Fomrez(商標登録)SUL−11Aは、Witco Chemicals(Crompton Corporation)から入手できるジブチルスズジオキシド/DIOP可塑剤の1:1反応生成物である。生成する反応混合物は、粘稠性となった。約5〜10秒以内で攪拌を停止した。15分後、バイアルを油浴から取り出し、すぐに氷水で冷却した。バイアルを割り、ポリマーサンプルを取り出した。15%ヘキサフルオロイソプロパノール/クロロホルム中に融解した後、このサンプルをゲル透過クロマトグラフィー(GPC)により分析した。試験結果を表1に示す。
【0140】
【表1】
(実施例2)
2.5cmのマグネティックスターラーバーおよびアルゴン/減圧アダプターを備えた小型バイアル(21×70mm、4ドラム)に、1,4−ブチレンテレフタレートの大環状オリゴエステル(2.0g)を添加した。次いで、このバイアルを、減圧と連結し、190℃の油浴中に浸した。融解した後、その融解液を1mm減圧下で、3分間、乾燥させた。次いで、アルゴンを用いて減圧を解放した。アルゴン下で、所要量(51.9mg〜415mg)の(モレキュラーシーブで乾燥させた)ε−カプロラクトンを、シリンジにより添加した。この混合物を、アルゴン下で、190℃で1分間、攪拌した。次いで、所要量(0.30mol%)のチタン酸触媒Tyzor(商標登録)TPTを、ο−ジクロロベンゼン中の溶液として添加した。Tyzor(商標登録)TPTは、E.I. du Pont Nemours and Company(Wilmington,Delaware)から入手できるチタン酸テトラ−イソプロピルである。生成する反応混合物は、粘稠性となった。約5〜10秒以内で、攪拌を停止した。15分後、バイアルを油浴から取り出し、すぐに氷水で冷却した。次いで、バイアルを割り、ポリマーサンプルを取り出した。15%ヘキサフルオロイソプロパノール/クロロホルム中に融解した後、サンプルをGPCにより分析した。試験結果を表2に示す。
【0141】
【表2】
(実施例3)
100mLの三口フラスコに、1,1,6,6−テトラ−n−ブチル−1,6−ジスタンナ(distanna)−2,5,7,10−テトラオキサシクロデカン(0.733g、0.0025mol スズ;10mol%)、95mol%ブチレンテレフタレート構造反復単位および5mol%エチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(4.923g、0.0225mol反復単位;90mol%)、および20mLの乾燥ο−ジクロロベンゼンを添加する。この混合物(溶液)を窒素ブランケット下で撹拌し、そして油浴中で加熱した。温度を約160℃に上げたところ、混合物の粘稠性が増加し始めた。約170℃で15分間加熱したところ、混合物は非常に粘稠性になった。さらに、約170℃でさらに60分間の加熱の後、この混合物を冷却した。混合物が約130℃まで冷却されると、(ポリマーの形成により)沈殿が生じ始めた。この混合物を20mLのトルエンで希釈し、そして室温まで冷却した。この沈殿物を濾過し、トルエンで洗浄し、そして60℃の減圧下で乾燥させた。白い粉末のポリマーの収率は、5.08gまたは90%であった。GPC分析により、大環状オリゴエステルの交換は100%であり、そして最大分子量は47,000ダルトンであることが分かった。
【0142】
(実施例4)
100mLの三口フラスコに、1,1,6,6−テトラ−n−ブチル−1,6−ジスタンナ−2,5,7,10−テトラオキサシクロデカン(1.465g、0.005mol スズ;20mol%)、95mol%ブチレンテレフタレート構造反復単位および5mol%エチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(4.376g、0.020mol反復単位;80mol%)、および20mLの乾燥ο−ジクロロベンゼンを添加する。この混合物(溶液)を窒素ブランケット下で撹拌し、そして油浴中で加熱した。温度を約160℃に上げたところ、混合物の粘稠性が増加し始めた。約170℃で15分間加熱したところ、混合物は非常に粘稠性になった。さらに、約170℃でさらに60分間の加熱の後、この混合物を冷却した。混合物が約130℃まで冷却されると、(ポリマーの形成により)沈殿が生じ始めた。この混合物を20mLのトルエンで希釈し、そして室温まで冷却した。この沈殿物を濾過し、トルエンで洗浄し、そして60℃の減圧下で乾燥させた。白い粉末のポリマーの収率は、5.33gまたは91%であった。GPC分析により、大環状オリゴエステルの交換は94%であり、そして最大分子量は43,000ダルトンであることが分かった。
【0143】
(実施例5)
100mLの三口フラスコに、1,1,6,6−テトラ−n−ブチル−1,6−ジスタンナ−2,5,7,10−テトラオキサシクロデカン(1.465g、0.005mol;20mol%)、95mol%ブチレンテレフタレート構造反復単位および5mol%エチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(0.875g、0.004mol;16mol%)、ε−カプロラクトン(1.826g、0.016mol;64mol%)、および20mLの乾燥ο−ジクロロベンゼンを添加する。この混合物(溶液)を窒素ブランケット下で撹拌し、そして油浴中で加熱した。温度を約160℃に上げたところ、混合物の粘稠性が増加し始めた。約170℃で15分間加熱したところ、混合物は非常に粘稠性になった。さらに、約170℃でさらに60分間の加熱の後、この混合物を冷却した。混合物が約130℃まで冷却されると、(ポリマーの形成により)沈殿が生じ始めた。この混合物を20mLのヘキサンで希釈し、そして室温まで冷却した。この沈殿物を濾過し、ヘキサンで洗浄し、そして60℃の減圧下で乾燥させた。GPC分析により、最大分子量は19,000ダルトンであることが分かった。
【0144】
(実施例6)
100mLの三口フラスコに、1,1,6,6−テトラ−n−ブチル−1,6−ジスタンナ−2,5,7,10−テトラオキサシクロデカン(1.465g、0.005mol;10mol%)、95mol%ブチレンテレフタレート構造反復単位および5mol%エチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(4.923g、0.0225mol;45mol%)、ε−カプロラクトン(2.568g、0.0225mol;45mol%)、および20mLの乾燥ο−ジクロロベンゼンを添加する。この混合物(溶液)を窒素ブランケット下で撹拌し、そして油浴中で加熱した。温度を約160℃に上げたところ、混合物の粘稠性が増加し始めた。約170℃で15分間加熱したところ、混合物は非常に粘稠性になった。さらに、約170℃でさらに60分間の加熱の後、この混合物を冷却した。混合物が約130℃まで冷却されると、(ポリマーの形成により)沈殿が生じ始めた。この混合物を20mLのヘキサンで希釈し、そして室温まで冷却した。この沈殿物を濾過し、ヘキサンで洗浄し、そして60℃の減圧下で乾燥させた。GPC分析により、最大分子量は69,000ダルトンであることが分かった。
(実施例7)
10mLの試験管に、実施例3で調製したスズコポリエステル粉末(0.093g、0.041mmol Sn)および95mol%ブチレンテレフタレート構造反復単位および5mol%エチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(3.00g、13.71mmol)の混合物を添加する。この混合物を、約100℃の減圧下で、30分間乾燥させ、次いで、約190℃の窒素下で、20分間加熱した。生成したポリマーは、95%の交換、256,000ダルトンのGPC最大分子量、および339,000ダルトンの重量平均分子量を有した。
【0145】
(実施例8)
10mLの試験管に、実施例4で調製したスズコポリエステル粉末(0.016g、0.0137mmol Sn)および95mol%ブチレンテレフタレート構造反復単位および5mol%エチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(1.00g、4.44mmol)の混合物(0.3g)を添加する。この混合物を、約100℃の減圧下で、30分間乾燥させ、次いで、約190℃の窒素下で、約20分間加熱した。生成したポリマーは、151,000のGPC最大分子量を有した。
【0146】
(実施例9)
実施例5で得たスズコポリエステル(0.018g、0.0216mmol Sn)を、トルエン(1.5mL)に融解した。このトルエン溶液を、95mol%ブチレンテレフタレート構造反復単位および5mol%エチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(1.58g、72.0mmol)と合わせた。生じたペーストを減圧下で乾燥させ、粉砕した。約0.3gの混合物を、10mL試験管に入れた。重合を、約190℃で、約20分間で行った。このポリマーは、160,000ダルトンのGPC最大分子量を有した。
【0147】
(実施例10)
Dean−Starkコンデンサーの付いた250mLの三口フラスコに、ブチルスズクロリドジヒドロキシド(12.26g、0.05mol)、1,3−プロパンジオール(3.81g、0.05mol)および50mLのトルエンを添加した。この混合物を、加熱還流し、約3時間の間にわたり生じた水を除去した。次いで、このDean−Starkコンデンサーをモレキュラーシーブトラップに取替え、そしてこの系をさらに3時間還流させて乾燥させた。生じた透明の反応溶液を減圧下でエバポレートし、下記の式(4)を有するガラス状の固形物を得た。収率は13.6gまたは95g%であった。
【0148】
【化62】
(実施例11)
Dean−Starkコンデンサーの付いた250mLの三口フラスコに、ブチルスズクロリドジヒドロキシド(12.26g、0.05mol)、エチレングリコール(3.10g、0.05mol)および40mLのトルエンを添加した。この混合物を、加熱還流し、約3時間の間にわたり生じた水を除去した。次いで、このDean−Starkコンデンサーをモレキュラーシーブトラップに取替え、そしてこの系をさらに1.5時間還流させて乾燥させた。生じた透明の反応溶液を減圧下でエバポレートし、下記の式(5)を有するガラス状の固形物(m.p.=138〜141℃)を得た。収率は12.77gまたは94g%であった。
【0149】
【化63】
(実施例12)
100mLの三口フラスコに、実施例10由来の環状スズ化合物(4)(0.7134g、2.5mmol)、95mol%ブチレンテレフタレート構造反復単位および5mol%エチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(4.923g、22.5mmol)および10mLのο−ジクロロベンゼンを添加した。この溶液を窒素下で撹拌し、約180℃で約15分間加熱した。大環状オリゴエステルの交換は100%であった。GPC最大分子量は、15,000ダルトンであった。この溶液を、さらに合計約120分間加熱した。コポリマーを、ペンタン中での沈殿により単離した。収率は5.41gまたは96%であった。GPC最大分子量は、14,000ダルトンであった。
【0150】
(実施例13)
100mLの三口フラスコに、実施例11由来の環状スズ化合物(5)(0.678g、2.5mmol)、95mol%ブチレンテレフタレート構造反復単位および5mol%エチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(4.923g、22.5mmol)および10mLのο−ジクロロベンゼンを添加した。この溶液を窒素下で撹拌し、約170〜175℃で1時間加熱した。生成物をトルエン中で沈殿させ、単離した。大環状オリゴエステルの交換は93%であった。収率は4.93gまたは95%であった。GPC最大分子量は、27,400ダルトンであった。
【0151】
(実施例14)
減圧アダプターを付けた130mL培養管に、95mol%ブチレンテレフタレート構造反復単位および5mol%エチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステルの粉末(10.00g、45.45mmol反復単位)を添加した。この粉末を100℃の減圧下で、0.5時間乾燥させ、160℃で約12時間の加熱により融解した。微細に粉砕したブチルスズクロリドジヒドロキシド(7;0.67g、2.73mmol)を、上記の融解した大環状オリゴエステルに撹拌しながら添加した。生じた水は、減圧下で除去した。生じた中間生成物を、さらに約190℃で約20分間加熱したところ、白色の結晶性の固形物を得た。その固形物(コポリマー)は、39,100ダルトンの重量平均分子量を有した。
【0152】
(実施例15)
減圧アダプターを付けた50mL培養管に、微細に粉砕したポリ(1,4−ブチレンアジペート)(11;3.00g、13.6mmol反復単位)およびブチルスズクロリドジヒドロキシド(7;0.372g、1.51mmol、10mol%)を添加した。この混合物を、減圧下で乾燥させ、次いで、約145℃で、約0.5時間加熱した。その間に生じた水は、減圧下で除去した。冷却して生じた粘稠性の透明な物質は結晶化して、不透明な白い固形物を形成した。この生成物(コポリマー、9)の収率は3.21gまたは96%であった。このコポリマーは、0.45mmol/gのスズ原子を含んだ。このコポリエステルのDSC分析は、51.5℃のm.p.を示した。
【0153】
(実施例16)
実施例14に記載したコポリエステル中間生成物の微細に粉砕した粉末(0.268g、0.069mmol Sn)および95mol%ブチレンテレフタレート構造反復単位および5mol%エチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(5.09g、2.32mmol反復単位)を完全に混合する。次いで、この混合物の一部(0.3g、1.36mmol反復単位)を190℃で加熱して、重合した。生じたポリエステルは、20分および40分の反応時間で、それぞれ80.0%および92.7%の交換収率、そして104,800ダルトンおよび108,800ダルトンの重量平均分子量を示した。
【0154】
(実施例17)
減圧アダプターを取り付けた30mLの培養管に、実施例15で調製した有機スズコポリエステル(9;40mg、0.018mmol Sn)および大環状ブチレンテレフタレート(1.45g、6.57mmol反復単位)の混合物を添加した。この管を、減圧下で、約165℃の油浴中で加熱した。この融解混合物を、約5分間、磁気的に撹拌した。次いで、透明な融解混合物を、窒素下で、約190℃で加熱した。この融解混合物は、10分以内に重合し、固化した。190℃で、40分間の全加熱時間の後、ポリマーを冷却し、GPCにより分析した。この生成物は、192,000ダルトンの重量平均分子量および69%の交換収率を示した。
【0155】
(実施例18)
減圧アダプターを取り付けた30mLの培養管に、ジオクチルスズオキシド(3.79g、10.5mmol)およびN−ブチルジエタノールアミン(1.69g、10.5mmol)を添加した。この管を、減圧下で、約130℃の油浴中で、約1.5時間加熱した。さらに、生じた透明な粘稠性の液体を、約155℃で、さらに1時間加熱し、その後冷却した。蝋状の半固体ポリマーの収率は、5.22gまたは98%で、融点は76℃であった。
【0156】
(実施例19)
減圧アダプターを取り付けた30mLの培養管に、ジオクチルスズオキシド(3.61g、10mmol)および1,12−ドデカンジオール(2.02g、10mmol)の混合物を添加した。この管を、減圧下で、約130℃で加熱した。3時間かけて、徐々に温度を190℃まで上げた。生じた粘稠性の透明な液体を冷却した。白い結晶性ポリマーの収率は、5.46gまたは99%で、80.4℃の融点であった。
【0157】
(実施例20)
減圧アダプターを取り付けた30mLの培養管に、実施例18で調製したスズ酸ポリマー(10;0.403g、0.80mmol スズ)およびポリカプロラクトン(0.821g、7.2mmol反復単位)を添加した。この管を、減圧下で、約140℃で加熱し、その温度を15分間かけて徐々に約175℃まで上げた。冷却すると、白色の結晶性コポリマー(10mol%スズ酸)が得られた。収率は、1.21gまたは99%で、0.65mmol/gのスズ含量を有し、45.8℃の融点であった。
【0158】
(実施例21)
減圧アダプターを取り付けた30mLの培養管に、実施例19で調製したスズ酸ポリマー、ポリ(ドデカン−1,12−ジイルジオクチルスタネート)(12;0.921g、1.69mmol反復単位)および95mol%ブチレンテレフタレート単位および5mol%エチレンテレフタレート単位からなる大環状オリゴエステル(1.485g、6.57mmol反復単位)を添加した。この管を、減圧下で、約150℃で加熱し、その温度を16分間かけて徐々に約205℃まで上げた。この生成物(コポリエステル)を、室温まで冷却した。白色の結晶性コポリエステル(20mol%スズ酸)の収率は、2.36gまたは98%で、188℃の融点であった。
【0159】
(実施例22)
減圧アダプターを取り付けた30mLの培養管に、実施例19で調製したスズ酸ポリマー、ポリ(ドデカン−1,12−ジイルジオクチルスタネート)(12;0.978g、1.79mmol反復単位)およびポリ(1,4−ブチレンアジペート)(1.436g、7.17mmol反復単位)を添加した。この管を、減圧下で、約110℃で加熱した。融解混合物を、15分間かけて、徐々に170℃まで加熱し、生じた粘稠性の液体を室温まで冷却した。この蝋状の生成物(コポリエステル)の収率は、2.34gまたは97%で、DSCにより測定した場合、融点は34℃であった。
【0160】
(実施例23)
実施例20で調製したコポリエステル(13;0.052g、0.034mmol スズ)を、30mlのジャービンに入れたトルエン(2mL)中に融解した。この溶液を、ブチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(2.49g、11.3mmol反復単位)の細かな粉末と合わせ、生じた白いペーストを80℃の減圧下で乾燥させた。次いで、生じた一部の混合物、およそ0.3gの一部を、約190℃の窒素下での試験重合に供した。この結果を表3にまとめる。
【0161】
(実施例24)
30mLのジャービンに、実施例21で調製したコポリエステル(14;0.048g、0.0337mmol スズ)を添加した。トルエン(2.5mL)を添加し、このコポリエステルを融解した。この溶液を、ブチレンテレフタレート構造単位からなる大環状オリゴエステル(2.47g、11.2mmol反復単位)の細かな粉末と合わせ、生じた白いペーストを80℃の減圧下で乾燥させた。次いで、生じた一部の混合物、0.3g部分を、190℃の窒素下での試験重合に供した。この結果を表3にまとめる。
【0162】
(実施例25)
30mLのガラスジャービンに、実施例22で調製したコポリエステル(15;0.089g、0.0688mmol スズ)を添加した。トルエン(4.5mL)を添加し、このコポリエステルを融解した。この溶液を、ブチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(5.05g、22.9mmol反復単位)の細かな粉末と合わせ、生じた白いペーストを80℃の減圧下で乾燥させた。次いで、生じた一部の混合物の一部分を、190℃の窒素下での試験重合に供した。この結果を表3にまとめる。
【0163】
(実施例26)
30mLのガラスジャービンに、実施例18で調製したコポリエステル、ポリ(N−ブチル−3−アザペンタン−1,5−ジイル−ジオクチルスタネート)(10;17.1g、0.0339mmol Sn)を添加した。トルエン(2mL)を添加し、このコポリエステルを融解した。この溶液を、ブチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(2.48g、11.3mmol反復単位)の細かな粉末と合わせ、生じた白いペーストを乾燥し、粉砕した。次いで、一部混合物の一部分を、190℃の窒素下で試験重合した。この結果を表3に示す。
【0164】
(実施例27)
実施例19で調製したコポリエステル、ポリ(ドデカン−1,12−ジイルジオクチルスタネート)(12;18.5mg、0.0339mmol Sn)を、30mlのガラスジャービン中に入れ、トルエン(2mL)を添加してコポリエステルを融解した。この溶液を、ブチレンテレフタレート構造反復単位からなる大環状オリゴエステル(2.48g、11.3mmol反復単位)の細かな粉末と合わせた。生じた白いペーストを乾燥し、粉砕した。次いで、一部混合物の一部分を、190℃の窒素下で試験重合した。この結果を表3に示す。
【0165】
【表3】
本明細書中上記に開示された各々の特許文献は、それら全体が、本明細書中で参考として援用される。改変、変更および本明細書中でしたこととは別の実施が、特許請求される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当業者に明らかである。従って、本発明は、前述の例示的な記載によってではなく、その代わりに、上述の特許請求の精神および範囲により定義される。
Claims (78)
- 前記環状エステルが、ラクトンである、請求項1に記載の方法。
- 前記ラクトンが、ε−カプロラクトンである、請求項2に記載の方法。
- 前記大環状オリゴエステルが、大環状オリゴ(1,4−ブチレンテレフタレート)を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記大環状オリゴエステルが、大環状オリゴ(エチレンテレフタレート)を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記エステル交換触媒が、スズ化合物を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記スズ化合物が、ジアルキルスズオキシドである、請求項6に記載の方法。
- 前記エステル交換触媒が、チタン化合物を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記チタン化合物が、アルキルチタンである、請求項8に記載の方法。
- 前記高温が、約100℃〜約300℃の範囲内の温度である、請求項1に記載の方法。
- 前記高温が、約100℃〜約260℃の範囲内の温度である、請求項1に記載の方法。
- 前記高温が、約150℃〜約210℃の範囲内の温度である、請求項1に記載の方法。
- ポリエステルのブロックコポリマーを作製する方法であって、該方法は、以下の工程:
(a)大環状オリゴエステルおよびエステル交換触媒を、高温で接触させて、第1のポリマーセグメントを形成する工程であって、該大環状オリゴエステルが、式(Ia)の構造反復単位:
Raは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そして
Rbは、二価の芳香族基または二価の脂環式基である、工程;
(b)環状エステル、該第1のポリマーセグメント、および該エステル交換触媒を、高温で接触させて、第2のポリマーセグメントを形成する工程であって、該環状エステルが、大環状オリゴエステルではない、工程;ならびに
(c)連続して、工程(a)および(b)を所望の回数繰り返して、さらなる第1のポリマーセグメントおよび第2のポリマーセグメントを有するブロックコポリマーを形成する工程、
を包含する、方法。 - 前記環状エステルが、ラクトンである、請求項13に記載の方法。
- 前記大環状オリゴエステルが、大環状オリゴ(1,4−ブチレンテレフタレート)である、請求項13に記載の方法。
- 前記エステル交換触媒が、スズ化合物を含む、請求項13に記載の方法。
- 前記エステル交換触媒が、チタン化合物を含む、請求項13に記載の方法。
- 前記高温が、約100℃〜約300℃の範囲内の温度である、請求項13に記載の方法。
- ポリエステルのブロックコポリマーを作製する方法であって、該方法は、以下の工程:
(a)環状エステルおよびエステル交換触媒を高温で接触させて、第1のポリマーセグメントを形成する工程であって、該環状エステルが、大環状オリゴエステルではない、工程;ならびに
(b)大環状オリゴエステル、該第1のポリマーセグメント、および該エステル交換触媒を、高温で接触させて、第2のポリマーセグメントを形成する工程であって、該大環状オリゴエステルが、式(Ia)の構造単位:
Raは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり、そして
Rbは、二価の芳香族基または二価の脂環式基である、工程;ならびに
(c)連続して、工程(a)および(b)を所望の回数繰り返して、さらなる第1のポリマーセグメントおよび第2のポリマーセグメントを有するブロックコポリマーを形成する工程、
を包含する、方法。 - コポリエステルであって、該コポリエステルのポリマー骨格に、以下:
(a)少なくとも1つの、式(Ib)の構造単位:
Rxは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基、もしくはポリオキシアルキレン基であり;そして
Ryは、二価の芳香族基または二価の脂環機式基である、構造単位;ならびに
(b)少なくとも1つの、式(II)の構造単位:
RgおよびRhは、独立して、二価の有機部分であり、但し、Rhが−Ry’−C(O)−である場合、Rgは−O−Rx’−ではなく、
ここで、Rx’は、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そして
Ry’は、二価の芳香族基または脂環式基である、構造単位、
を含む、コポリエステル。 - Rxが1,4−ブチレンであり、そしてRyがベンゼンである、請求項20に記載のコポリエステル。
- Rxがエチレンであり、そしてRyがベンゼンである、請求項20に記載のコポリエステル。
- ブロックコポリマーであって、以下:
(a)第1のブロック単位であって、該第1のブロック単位のポリマー骨格に、少なくとも1つの式(Ib)の構造単位:
Rxは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そして
Ryは、二価の芳香族基または二価の脂環式基である、第1のブロック単位;ならびに
(b)第2のブロック単位であって、該第2のブロック単位のポリマー骨格に、少なくとも1つの式(II)の構造単位:
RgおよびRhは、独立して、二価の有機部分であり、但し、Rhが−Ry’−C(O)−である場合、Rgは−O−Rx’−ではなく、
ここで、Rx’は、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そして
Ry’は、二価の芳香族基または二価の脂環式基である、第2のブロック単位、
を含む、ブロックコポリマー。 - 請求項1に記載の方法によって調製された、コポリエステル。
- 請求項14に記載の方法によって調製された、ブロックコポリマー。
- 請求項19に記載の方法によって調製された、ポリエステルのブロックコポリマー。
- 請求項20のコポリエステルを含む、物品。
- 請求項23に記載のブロックコポリマーを含む、複合材料。
- 請求項23に記載のブロックコポリマーを含む、物品。
- 前記オリゴエステルが、大環状オリゴエステルである、請求項30に記載の方法。
- 前記有機スズ化合物が、有機スズエステルである、請求項30に記載の方法。
- 前記有機スズエステルが、環状有機スズエステルである、請求項32に記載の方法。
- 前記オリゴエステルが、大環状オリゴエステルであり、そして前記有機スズ化合物が、環状有機スズエステルである、請求項30に記載の方法。
- 前記大環状オリゴエステルが、エチレンテレフタレート、プロピレンテレフタレート、1,3−プロピレンテレフタレート、1,4−ブチレンテレフタレート、1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、エチレンイソフタレート、プロピレンイソフタレート、1,3−プロピレンイソフタレート、1,4−ブチレンイソフタレート、1,4−シクロヘキシレンジメチレンイソフタレート、1,2−エチレン2,6−ナフタレンジカルボキシレートの大環状オリゴエステル、およびこれらの大環状コオリゴエステルからなる群より選択される、請求項31に記載の方法。
- R7がメチル基であり、そしてR5およびR6の各々がブチル基である、請求項38に記載の方法。
- R8およびR9の各々がブチル基である、請求項40に記載の方法。
- 非金属含有環状エステルを提供する工程を包含する、請求項30に記載の方法であって、前記工程(c)が、前記オリゴエステル、前記有機スズエステル、および該非金属含有環状エステルを高温で接触させて、有機スズコポリエステルを生成する工程を包含する、方法。
- 前記非金属含有環状エステルが、ラクトンである、請求項43に記載の方法。
- 前記非金属含有環状エステルが、ε−カプロラクトンである、請求項43に記載の方法。
- 前記高温が、約100℃〜約300℃の範囲内である、請求項30に記載の方法。
- 前記高温が、約100℃〜約190℃の範囲内である、請求項30に記載の方法。
- 前記高温が、約120℃〜約170℃の範囲の範囲である、請求項30に記載の方法。
- 前記大環状オリゴエステル対前記環状有機スズエステルのモル比が、約500:1〜約0.5:1の範囲である、請求項35に記載の方法。
- 前記大環状オリゴエステル対前記環状有機スズエステルのモル比が、約50:1〜約1:1の範囲である、請求項49に記載の方法。
- Rxが、エチレン基および1,4−ブチレン基のうちの一方であり、そしてRyが二価のベンゼン基である、請求項51に記載の有機スズコポリエステル。
- RpおよびRqの各々が、独立して、塩素原子またはブチル基である、請求項51に記載の有機スズコポリエステル。
- 式(Iy)の構造単位対式(III)の構造単位のモル比が、約500:1〜約0.5:1の範囲である、請求項51に記載の有機スズコポリエステル。
- 式(Iy)の構造単位対式(III)の構造単位のモル比が、約50:1〜約1:1の範囲である、請求項54に記載の有機スズコポリエステル。
- 前記有機スズコポリエステルが、約1,000〜約200,000の重量平均分子量を有する、請求項51に記載の有機スズコポリエステル。
- 前記有機スズコポリエステルが、約2,000〜約50,000の重量平均分子量を有する、請求項56に記載の有機スズコポリエステル。
- 大環状オリゴエステルを重合させるための方法であって、該方法は、以下の工程:
(a)式(Ia)の構造反復単位:
Raは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そして
Rbは、二価の芳香族基または二価の脂環式基である、工程;
(b)少なくとも1つの成分化合物を含む、重合触媒を提供する工程であって、該少なくとも1つの成分化合物が、以下:
(i)少なくとも1つの式(Ib)の構造単位:
Rxは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり;そして
Ryは、二価の芳香族基または二価の脂環式基である、構造単位;および
(ii)少なくとも1つの式(III)の構造単位:
を含む、工程;ならびに
(c)該大環状オリゴエステルおよび該重合触媒を高温で接触させる工程、
を包含する、方法。 - Rxが、エチレン基および1,4−ブチレン基のうちの一方であり、Ryが、二価のベンゼン基であり、そしてRpおよびRqの各々が、独立して、塩素原子またはブチル基である、請求項58に記載の方法。
- 式(Ib)の構造単位対式(III)の構造単位の比が、約500:1〜約0.5:1の範囲である、請求項58に記載の方法。
- 式(Ib)の構造単位対式(III)の構造単位の比が、約50:1〜約1:1の範囲である、請求項60に記載の方法。
- 前記重合触媒が、少なくとも2つの成分化合物を含み、該成分化合物が、約1,000〜約200,000の重量平均分子量を有する、請求項58に記載の方法。
- 前記重合触媒が、少なくとも2つの成分化合物を含み、該成分化合物が、約2,000〜約50,000の重量平均分子量を有する、請求項62に記載の方法。
- 前記重合触媒が、1成分化合物からなる、請求項58に記載の方法。
- 大環状オリゴエステルおよび重合触媒の混合物を製造するための方法であって、該混合物は、実質的に水を含まず、該方法は、以下の工程:
(a)式(Ia)の構造反復単位:
Raは、アルキレン基、シクロアルキレン基、またはモノオキシアルキレン基もしくはポリオキシアルキレン基であり、そして
Rbは、二価の芳香族基または二価の脂環式基である、工程;
(b)該オリゴエステルおよび該有機スズ化合物の混合物を、高温で加熱する工程;
(c)該加熱する工程の間に発生した水を除去する工程であって、これによって、オリゴエステルおよび有機スズ化合物の、乾燥反応混合物を得る工程;ならびに
(d)該オリゴエステルおよび有機スズ化合物の乾燥反応混合物を、該大環状オリゴエステルと混合する工程、
を包含する、方法。 - 前記オリゴエステルが、大環状オリゴエステルである、請求項65に記載の方法。
- 前記有機スズエステルが、環状有機スズエステルである、請求項65に記載の方法。
- 前記オリゴエステルが、大環状オリゴエステルであり、そして前記有機スズエステルが、環状有機スズエステルである、請求項65に記載の方法。
- 前記大環状オリゴエステルが、エチレンテレフタレート、プロピレンテレフタレート、1,3−プロピレンテレフタレート、1,4−ブチレンテレフタレート、1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、エチレンイソフタレート、プロピレンイソフタレート、1,3−プロピレンイソフタレート、1,4−ブチレンイソフタレート、1,4−シクロヘキシレンジメチレンイソフタレート、1,2−エチレン2,6−ナフタレンジカルボキシレートの大環状オリゴエステル、およびこれらの大環状コオリゴエステルからなる群より選択される、請求項68に記載の方法。
- 前記環状有機スズ化合物が、式(IV)、(V)、または(VI)を有し、
R1およびR2の各々は、独立して、ハロゲン原子またはアルキル基であり、そして
R3およびR4の各々は、独立して、水素原子もしくはアルキル基であるか、またはR3およびR4は、一緒になって、環式基を形成するか;あるいはR3−OおよびR4−Oが、一緒になって、酸素原子であり、
R5およびR6の各々は、独立して、C1〜C10のアルキル基であり、そしてR7は、C1〜C4の一級アルキル基であり、そして
R8およびR9の各々は、独立して、C1〜C10のアルキル基である、
請求項68に記載の方法。 - 前記加熱する工程(b)が、約100℃〜約190℃の範囲の温度で実施される、請求項65に記載の方法。
- 前記加熱する工程(b)が、約120℃〜約170℃の範囲の温度で実施される、請求項65に記載の方法。
- 工程(a)において、大環状オリゴエステル対環状有機スズエステルのモル比が、約500:1〜約0.5:1である、請求項68に記載の方法。
- 大環状オリゴエステル対環状有機スズエステルのモル比が、約50:1〜約1:1である、請求項68に記載の方法。
- 前記オリゴエステルおよび有機スズ化合物の乾燥反応混合物が、約2000ppm未満の水含有量を有する、請求項68に記載の方法。
- 前記オリゴエステルおよび有機スズ化合物の乾燥反応混合物が、約500ppm未満の水含有量を有する、請求項77に記載の方法。
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