JPH08225633A - 大環状ポリエステルの調製法 - Google Patents

大環状ポリエステルの調製法

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JPH08225633A
JPH08225633A JP7250304A JP25030495A JPH08225633A JP H08225633 A JPH08225633 A JP H08225633A JP 7250304 A JP7250304 A JP 7250304A JP 25030495 A JP25030495 A JP 25030495A JP H08225633 A JPH08225633 A JP H08225633A
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JP
Japan
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macrocyclic polyester
producing
boiling point
polyester oligomer
bis
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JP7250304A
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Gregory L Warner
グレゴリー・リー・ワーナー
Daniel J Brunelle
ダニエル・ヨセフ・ブルーネル
Paul R Wilson
ポール・ラッセル・ウィルソン
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/78Preparation processes
    • C08G63/81Preparation processes using solvents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大環状ポリエステルオリゴマーの新規の製法
に関する。 【解決手段】 大環状ポリエステルの製法は、熱を供給
する段階、及びビス−ヒドロキシアルキル末端ジエステ
ル又はそのオリゴマーを、高沸点溶媒及びエステル化触
媒に接触させる段階を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大環状ポリエステルオ
リゴマーの新規の製法に関する。具体的には本発明は、
ビス−ヒドロキシアルキル末端ジエステル又はそのオリ
ゴマーを、中に触媒が含まれる高沸点溶媒に晒すことに
より前記大環状ポリエステルオリゴマーを生成する方法
を指向する。
【0002】
【従来の技術】本発明の背景 ポリ(アルキレンテレフタレート)のような直鎖状ポリ
エステルは、広く知られた市販ポリマーである。これら
のポリエステルは、強度、靱性、高光沢及び耐溶剤性を
含め多数の重要な性質を有する。従来直鎖状ポリエステ
ルは、ジオールと二カルボン酸の官能性誘導体、典型的
には二酸塩化物又はエステルとの反応によって調製され
ている。更に、上述のポリエステルは、射出成形、回転
成形及び押出し加工を含め多くの既知方法によって物品
に製作され得る。
【0003】最近では大環状ポリエステルオリゴマーが
開発され且つ所望されている。というのは、この大環状
ポリエステルは、ポリマー複合材用のマトリクスとして
これらを興味深いものとする独特の特性を有するからで
ある。そのような望ましい特性は、大環状ポリエステル
オリゴマーが低粘度を示し、稠密な繊維性プレフォーム
に容易に含浸し得るという事実による。更に、このよう
な大環状ポリエステルオリゴマーは、得られるポリマー
の融点よりもかなり低い温度で溶融し重合する。このよ
うに、溶融流れ、重合及び結晶化が等温的に生起し得る
ので、熱的なサイクルに要求される時間と経費、及び工
具が少なくて済む。
【0004】大環状ポリエステルオリゴマーを生成する
ための従来法は、一般にアミン触媒及び塩化テレフタロ
イルのような腐食性の酸塩化物を用いる。このような方
法は環境面で不利な塩化物を要求すると共に、副生物の
アミン塩の形成に関わって高価な再循環段階を要求する
のでしばしば好ましくない。ゆえに、本発明は、大環状
ポリエステルオリゴマーの新規の製法であって、ビス−
ヒドロキシアルキル末端ジエステル又はそのオリゴマー
を、中に触媒が含まれる高沸点溶媒に晒す段階を含んだ
製法を指向する。
【0005】従来技術 当業界ではポリエステルを調製するための諸方法が開示
されている。本願と共通の譲受人に譲渡された米国特許
第 5,039,783号では、ジオールと二酸塩化物とを立体障
害のないアミン触媒の存在下で縮合させることによって
大環状ポリエステルオリゴマーが調製されている。
【0006】加えて、本願と共通の譲受人に譲渡された
米国特許第 4,132,707号には直鎖状ポリエステルを分岐
状コポリエステルに転化する方法が記載されている。こ
の方法では、固形粒状配合物を生成するために、ポリ
(アルキレンテレフタレート)がフェノールとテトラク
ロロエタンと分岐成分との混合物と混合される。引き続
いてこの固形粒状配合物は、所望の分岐状コポリエステ
ルを生成するために不活性ガスの存在下で加熱される。
【0007】更に他の研究者はポリエステルの生成に焦
点を当てている。本願と共通の譲受人に譲渡された出願
中の米国特許第08/181,944号には熱可塑性ポリエステル
フォームの製法が記載されており、この製法は、大環状
エステルオリゴマー前駆体を、開始剤及び発泡剤に晒す
段階を含んでいる。最後に、本願と共通の譲受人に譲渡
された出願中の米国特許第08/298,706号及び第07/702,5
77号には、含スズ触媒を含む大環状ポリエステルオリゴ
マーから直鎖状ポリエステルを生成するための方法が開
示されている。
【0008】ここに請求される発明は上述の各特許と特
許上区別される。というのは、数ある理由の中でも、本
発明は、ビス−ヒドロキシアルキル末端ジエステル又は
そのオリゴマーを、中に触媒が含まれる高沸点溶媒に晒
すことによる大環状ポリエステルオリゴマーの新規の製
法を指向するからである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の概要 本発明は、大環状ポリエステルオリゴマー及びアルカン
ジオール副生物の新規の製法であって、該製法は、熱を
供給する段階、及び(a) ビス−ヒドロキシアルキル末端
ジエステル又はそのオリゴマーと、(b) 高沸点溶媒と、
(c) 触媒と、を接触させる段階、を含む製法を指向す
る。
【0010】本発明の詳説 本発明では、ビス−ヒドロキシアルキル末端ジエステル
又はそのオリゴマーはしばしば次式を有する。
【0011】
【化2】
【0012】式中、Aは単環の又は多環の二価の芳香族
基であり、Aが単環であるときAは好適には1,3-又は1,
4-二価芳香族基であり、Aが多環の二価芳香族基である
ときAは好適には1,4-、1,5-又は2,6-ナフチレン基であ
る。各Rは個別にC1-10アルキル基であり、nはしばし
ば1〜50の整数であって、好適には1〜30、最適には1
〜10の整数である。
【0013】上述のビス−ヒドロキシアルキル末端ジエ
ステル又はそのオリゴマーは、ポリ(アルキレンジカル
ボキシレート)のジエステル又はオリゴマーであり、こ
のポリ(アルキレンジカルボキシレート)は一般に、例
えば、ポリ(1,2-エチレンテレフタレート)(PE
T)、ポリ(1,4-ブチレンテレフタレート)(PBT)
及びポリ(1,2-エチレン−2,6-ナフタレンジカルボキシ
レート)(PEN)等を含めたポリマー状グリコールテ
レフタレート又はイソフタレートから成る群に属する。
更に、本発明で用いられるオリゴマーは、上述のような
テレフタレート類及びイソフタレート類のコポリエステ
ルでもよく、しばしばこれらのコポリエステルは約25重
量%以下のPETを含むが、好適には約15重量%以下の
PETを含む。
【0014】本発明で用いられる高沸点溶媒に関して
は、これらの溶媒が、本発明で用いられるビス−ヒドロ
キシアルキル末端ジエステル又はそのオリゴマーの環化
反応及びエステル化を妨げないという点以外に制限はな
い。本明細書で使用される「高沸点」とは、反応の際に
生成するアルカンジオールの沸点よりも高く、好適には
約 275℃以上であるものと規定される。
【0015】本発明で用いられ得る溶媒の実例は、o-、
m-又はp-テルフェニル等のような炭化水素を包含する。
ハロゲン化炭化水素も用いられ得るが、要求はされな
い。本発明で用いられる触媒に関しては、これらの触媒
がエステル化触媒である点及び反応の際に分解しない点
以外に制限はない。このような触媒は、スズ化合物又は
チタンを含むことがしばしばあり得、その触媒の実例
は、参照により開示内容が本願に取り入れられる米国特
許出願第08/298,706号に記載されたような有機スズ化合
物、及びチタン酸テトラブチルのようなチタン酸テトラ
アルキル等である。
【0016】本発明で供給される熱は、制限を受けず、
反応環境に応じて変わる。一般に、反応が真空中で生じ
る時は低温が用いられる。唯一の要請は、この温度が副
生物であるアルカンジオールを除去する上で充分高いと
いう点であり、真空を用いない時はこの温度はしばしば
凡そアルカンジオールの沸点である。本発明で典型的に
用いられる触媒量は、モノマー単位の総合モル数を基準
として一般に約 0.1〜約 5.0モル%であるが、好適には
約 0.5〜約 3.0モル%、最適には凡そ 1.0〜 2.0モル%
である。
【0017】本発明で典型的に用いられる、溶媒中での
ジエステル又はそのオリゴマーの濃度は、溶媒中でのジ
エステル又はそのオリゴマーの総合グラム数を基準とし
て約1.0〜約10.0重量%であり、好適には約 2.0〜約 5.
0重量%、最適には約 2.0〜約 3.0重量%である。前述
のように、本新規方法は、ビス−ヒドロキシアルキル末
端ジエステル又はそのオリゴマーと、高沸点溶媒と、触
媒とを接触させる段階を含んでいる。ジエステル又はそ
のオリゴマーを溶媒に添加し、ジエステル又はそのオリ
ゴマーの添加の前かその最中か又はその後に、触媒を溶
媒に添加することができる。というのは、各試薬の添加
の仕方についての制限はないからである。一旦全添加が
行なわれると反応混合物が得られ、全添加の前かその最
中か又はその後に加熱を開始する。熱が供給されて、温
度は遊離アルカンジオールを除去し得る範囲に保持され
る。
【0018】本発明で用いられる溶媒の沸点は、生成す
るアルカンジオールの沸点よりも高温であるので、アル
カンジオールは除去され、大環状ポリエステルが生成す
る。ここで、従来法で形成されるアルカンジオールは、
化学量論的に1:1を少しでも上回って環状生成物中に
存在すると、大環状ポリエステルの形成を妨害し又は阻
止する点に注意する。本新規方法は、過剰なアルカンジ
オールが真空又は不活性ガスパージによって反応系から
蒸発し又は除去される結果、大環状ポリエステルの生成
が増大する点で優れている。加えて、本発明ではo-クロ
ロベンゼンのような環境上望ましくない溶媒が要求され
ず、塩化テレフタロイルのような腐食性の酸塩化物の反
応物を用いる必要もない。繰り返しになるが、本発明で
はアルカンジオールが副生物として除去されるので、高
収率を達成する上でアルカンジオールの化学量論的な量
の調節が要求されない点で、本発明は特に優れている。
【0019】以下の実施例は、上述の新規の方法を更に
実例で説明すると共にその理解を助ける。得られた生成
物は、プロトン及び炭素13核磁気共鳴スペクトル法、赤
外スペクトル法、GPC分析及びHPLC分析を含めた
従来法によって確認され得る。
【0020】
【実施例】実施例1 2Lのジャケット付きガラス反応器に、ジメチルテレフ
タレート 151g(0.78mol)と、ブタンジオール 350g(3.89
mol)と、チタン酸テトライソプロピル触媒 2.31mL (7.
8mmol 、ジメチルテレフタレートに対して 1.0モル%)
とを投入した。得られた混合物を、溶融するまで窒素の
下で約 140℃に加熱した。続いて、メタノールを蒸留し
ながら溶融物を 250torrの下で 190℃に加熱した。約2
時間後、HPLC分析は、直鎖状ブタンジオール末端単
量体、その二量体、三量体及び四量体がそれぞれ63%、
26%、8%及び1%で形成したことを示した。
【0021】実施例2 25mLのフラスコにm-テルフェニル 10mL を投入した。こ
のフラスコに、直鎖状二量体ジオール(実施例1で調製
されたもの。熱水及び熱メタノール[75℃]での抽出に
よって単量体、三量体及び四量体から単離された)0.26
5g(0.50mmol)を投入すると、Ti(OBu)4 3.5mg(0.
01mmol、モノマー単位に対して2モル%)を含む、二量
体ジオールの 0.10 M(2.5重量%)のm-テルフェニル溶
液が形成した。反応混合物が得られ、これを、生成した
副生物のブタンジオールを除去するために窒素パージの
下で 180℃に加熱した。サンプルを定期的に取り出して
HPLCで分析すると、大環状ポリエステルが形成して
いることを示した。
【0022】実施例3 実施例3は実施例2での記載と同様の方法で調製された
が、副生物のブタンジオールを除去するのに窒素パージ
の代わりに真空(0.50torr)を用いた。HPLC分析は、
大環状ポリエステルが形成していることを示した。実施例4 ジャケット付きガラス反応器に、実施例1で調製された
直鎖状オリゴマージエステルジオール 13g(25mmol)と、
m-テルフェニル溶媒 342g とを投入すると、モノマー単
位の濃度が約0.07M(3.8重量%)である反応混合物が生
成した。オリゴマージエステルジオールの調製に使用さ
れたもの以上の追加の触媒は使用されなかった。反応混
合物を 180℃に加熱すると共に、50cc/分の窒素パージ
の下で撹拌した。遊離ブタンジオールを除去するために
12torrの真空を用いた。24時間後、HPLC分析は約80
%の大環状ポリエステルが形成したことを示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル・ヨセフ・ブルーネル アメリカ合衆国、ニューヨーク州、バーン ト・ヒルズ、ウッズ・エッジ、4番 (72)発明者 ポール・ラッセル・ウィルソン アメリカ合衆国、ニューヨーク州、アルバ ニー、バープランク・ストリート、2番

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大環状ポリエステルオリゴマー及びアル
    カンジオール副生物の製法であって、該製法は、熱を供
    給する段階、及び (a) ビス−ヒドロキシアルキル末端ジエステル又はその
    オリゴマーと、 (b) 高沸点溶媒と、 (c) 触媒と、を接触させる段階、を含む製法。
  2. 【請求項2】 前記ビス−ヒドロキシアルキル末端ジエ
    ステル又はそのオリゴマーが次式を有しており、 【化1】 Aは単環の又は多環の二価の芳香族基であり、各Rは個
    別にC1-10アルキル基であり、nは1〜50の整数であ
    る、請求項1に従った大環状ポリエステルオリゴマーの
    製法。
  3. 【請求項3】 Aが単環の1,3-又は1,4-二価芳香族基で
    ある、請求項2に従った大環状ポリエステルオリゴマー
    の製法。
  4. 【請求項4】 前記ビス−ヒドロキシアルキル末端ジエ
    ステル又はそのオリゴマーが、ポリ(1,2-エチレンテレ
    フタレート)、ポリ(1,4-ブチレンテレフタレート)又
    はポリ(1,2-エチレン−2,6-ナフタレンジカルボキシレ
    ート)の、ジエステル又はオリゴマーである、請求項2
    に従った大環状ポリエステルオリゴマーの製法。
  5. 【請求項5】 前記高沸点溶媒が前記アルカンジオール
    副生物の沸点よりも高い沸点を有する、請求項1に従っ
    た大環状ポリエステルオリゴマーの製法。
  6. 【請求項6】 前記溶媒がo-、m-又はp-テルフェニルで
    ある、請求項5に従った大環状ポリエステルオリゴマー
    の製法。
  7. 【請求項7】 前記触媒がエステル化触媒である、請求
    項1に従った大環状ポリエステルオリゴマーの製法。
  8. 【請求項8】 前記エステル化触媒がスズ化合物又はチ
    タネートを含む、請求項7に従った大環状ポリエステル
    オリゴマーの製法。
  9. 【請求項9】 前記エステル化触媒がチタン酸テトラブ
    チルである、請求項8に従った大環状ポリエステルオリ
    ゴマーの製法。
JP7250304A 1994-11-30 1995-09-28 大環状ポリエステルの調製法 Withdrawn JPH08225633A (ja)

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