JP2004527641A - ポリ(トリメチレンテレフタレート)の破砕性の低減 - Google Patents

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Abstract

1,3−プロパンジオールとジメチルテレフタレートまたはテレフタル酸の重縮合と、それに続く固有粘度を増加させるための重縮合反応生成物の固相重合を含み、固相重合生成物を0〜18℃の温度の水中で冷却することと、その後に冷却した生成物をペレット化することとを含むポリ(トリメチレンテレフタレート)の製造方法。

Description

【技術分野】
【0001】
ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)とは異なり、ポリ(トリメチレンテレフタレート)(PTT)は結晶化された後破砕し易くなり、さらに固相で重合(SSP)された後は特に破砕し易くなる。その破砕性のために、通常はペレットの形の結晶化または固体化されたPTTの運搬および出荷時に、過剰な量の粉塵および微粉が発生し、かなりの材料損失を招き、その後の処理時に問題を起こしている。結晶化および固体化されたPTTペレットの頑強さを増加させる3つの予期せぬ方法を発見し、これによってこのようなPTTペレットの取り扱い時に粉塵および微粉が起こす問題を最小限にした。
【背景技術】
【0002】
PTTは、よく知られ、最も広く使われているポリエステルであるPETと特性および製造方法が類似している新たに商業化されたポリエステルである。PTTは、繊維および機能性プラスチックの用途に適した諸特性を唯一組み合わせて持っている。繊維の用途については、PTTの所要固有粘度(IV)は0.80と0.94dl/gの間にある(それぞれ18,000と20,000の数平均分子量と同等である)。これは、織物繊維の用途で使用されるPETの数平均分子量範囲とほぼ同じである。繊維用途のPTTは有利なことに、以下に述べる理由から溶融重合プロセスと固相重合(SSP)プロセスを組み合わせて製造することができる。
【0003】
PTTは実質的にPETほど安定ではなく、その結果溶融状態でPETより熱劣化を受けやすいために、PTTの溶融重縮合はPETの温度より少なくとも30℃低い温度で行うべきである。さらに、PTTの主な重縮合副生品である、1,3−プロパンジオール(PDO)は揮発性がPET、エチレングリコール(EG)よりかなり低いので、重縮合副生品を効果的に除去して繊維等級のPTTに必要なIVを得るためにディスクリング反応器などの薄膜タイプ重縮合反応器を使用すべきである。その結果、PTTに対して、PETよりも数倍長い重縮合時間とPETよりも数倍大きいディスクリングタイプ重縮合反応器を用いる必要がある。繊維応用のPTTを製造するために溶融重縮合プロセスを単独で使用する場合は、非常に費用の掛かるプロセスである。さらにまた、所望のIVを得るために必要な長い滞留時間は、このようにより低い溶融重縮合温度でさえも、品質の劣る、特に色の劣る製品をもたらす。溶融重縮合を早期に終了させることによって、熱劣化を抑えること、ずっと低い温度で固相の溶融重縮合生成物をさらに重合して所望の用途に適したIVにすること、良好なプロセス全体の経済性、および優れた、特に色に関する製品品質を達成することができる。
【0004】
所望の固有粘度に達したときに、溶融重縮合生成物を、通常、ストランドダイを通して押し出して溶融ストランドを生成し、これを水(冷却水)で冷却して固化し、その後ペレタイザで細断してペレットにする。このようにして得られたPTTペレットは、IVが十分に高ければ、繊維の糸紡ぎに直接使用することができ、あるいはそうでない場合は、固相でさらに重合を行うためにプレポリマーとして使用される。
【0005】
ポリエステルのペレット化システムにおいては、PETおよびPTTを含めて、機器、特にカッタの保護のために、冷却水として脱イオン水(DI水)または軟水が使用される。温度が暖かい廃DI水は、熱交換器で通常はユティリティ水によって冷却された後再循環され、その後、通常、冷却塔で冷却される。したがって、冷却水の温度は通常室温(すなわち、77°Fすなわち25℃)よりやや高い。冷却水温度が夏季に104°F(40℃)ほども高くなるのは珍しいことではない。
【0006】
ガラス転移点(約45℃)が相対的に低く、結晶化速度が相対的に高いために、このようにして得られたPTTペレットは(PETペレットの場合の3〜5重量%に対して)10〜20重量%の結晶化度を有する。それにもかかわらず、便宜上、このようにして得られたPTTペレットを「非結晶」ペレットと呼ぶ。
【0007】
ペレット化された非結晶PTTの結晶化が以下の理由で必要である。
1.夏の期間中出荷または貯蔵中の非結晶ペレットのブロッキング防止。
2.紡糸する前の乾燥中の固着または凝集の防止。
3.固相重合時のペレットの固着防止。
【0008】
夏季は、列車または覆いの無い貯蔵サイロの内部温度は、PTTのガラス転移点を越えて140°F(60℃)ほどの高温に達する可能性がある。これらの出荷および貯蔵条件下では、非結晶PTTペレットは粘着性になり、お互いに固着して塊を形成する。夏の期間中出荷または貯蔵中のPTTペレットのブロッキングを防止するために、PTTペレットを結晶化して少なくとも36%の結晶化度を得なければならない。PTTの結晶化は、140〜170℃の温度において最も効果的に行うことができる。ペレットの固着は、ペレットが十分な結晶化度を生じる前に起こるので、結晶化の操作は通常機械的に攪拌される容器、タンブラ容器、または流動床内で激しく攪拌しながら行われる。代表的な結晶化時間は、用いる結晶化装置のタイプによって変わるが、10分間から1時間の間である。
【0009】
紡糸などの溶融処理時のPTTの加水分解による劣化を最小限にするために、前もってPTTを、通常同じ140〜170℃の温度で乾燥して水分量を0.005%以下にしなければならない。乾燥中の固着を防止するために、非結晶PTTペレットを、通常は乾燥で用いられたのと同じ温度で予備結晶化しなければならない。PTTペレットがいったん十分に結晶化されると、それらは固着せずに移動床または乾燥ホッパ内で乾燥することができる。したがって、PTTの結晶化および乾燥は同一容器内または2つの別々の容器内で行うことができる。大規模な操業においては、多数の繊維紡糸設備でPTTの結晶化および乾燥を別々の容器内で行うことが最も経済的であるが、ポリエステルを結晶化および乾燥するためにタンブル乾燥機が使用される。
【0010】
PTTのSSPは190℃以上の温度で成し遂げられる。PTTペレットの相互の固着または反応器壁面への固着を防止するために、非結晶PTTプレポリマーをSSPプロセスの初期段階で結晶化しなければならない。
【0011】
従来のプロセスで製造されたPTTペレットは、PETペレットと異なり、結晶化処理またはSSPを受けた後は脆くなるかまたは砕けやすくなる。ペレットの破砕性のために、結晶化されたか固体化されたPTT製品の出荷および搬送時に過剰な量の粉塵および微粉が発生する可能性があり、かなりの材料損失を招き、下流の操作において問題を生じている。最も顕著な粉塵および微粉の発生は、希釈相搬送システムなどの高速空気搬送システムで起こる。固体化PTTの搬送時の粉塵および微粉の発生による15%もの多い材料損失が報告されている。
【発明の開示】
【0012】
溶融重縮合ポリマーのペレット化で使用する冷却水の温度を32°F(0℃)と65°F(18℃)の間に下げることによって、結晶化されたPTTおよび固体化されたPTTの破砕性を効果的に低減できることを思いがけず発見した。さらに、IVのより低いプレポリマーを用いるかまたは固体化された生成物のIVを増加させることによって、固体化されたPTTペレットの頑強さが効果的に増加されることも発見した。プレポリマーのIVの標準的な範囲は0.60〜0.70dl/gである。本発明においては、それは0.35〜0.70dl/gであるはずである。SSPによるIVの標準的な範囲は0.80〜0.94dl/gである。本発明については、それは0.80〜2.00dl/gであるはずである。
【0013】
したがって、本発明によれば、1,3−プロパンジオールとジメチルテレフタレートまたはテレフタル酸の重縮合と、それに続く固有粘度を増加させるための重縮合反応生成物の固相重合を含み、固相重合生成物を0〜18℃の温度の水中で冷却することと、その後に冷却した生成物をペレット化することを含むポリ(トリメチレンテレフタレート)の製造方法が提供される。この重縮合が行われる結果、重縮合反応生成物が0.35〜0.70dl/gの固有粘度を有することが好ましい。この固相重合が行われる結果、固相重合生成物が0.80〜2dl/gの固有粘度を有することが好ましい。
【0014】
本発明によれば、1,3−プロパンジオールとジメチルテレフタレートまたはテレフタル酸の重縮合と、それに続く固有粘度を増加させるための重縮合反応生成物の固相重合を含み、重縮合生成物が0.35〜0.70dl/gの固有粘度を有するように、重縮合を行うことを含むポリ(トリメチレンテレフタレート)の製造方法も提供される。この固相重合生成物は0〜18℃の温度で水中において冷却されることが好ましい。この固相重合が行われる結果、固相重合生成物が0.80〜2dl/gの固有粘度を有することが好ましい。
【0015】
本発明によれば、1,3−プロパンジオールとジメチルテレフタレートまたはテレフタル酸の重縮合と、それに続く固有粘度を増加させるための重縮合反応生成物の固相重合を含み、固相重合生成物が0.80〜2dl/gの固有粘度を有するように、固相重合を行うことを含むポリ(トリメチレンテレフタレート)の製造方法がさらに提供される。この重縮合が行われる結果、重縮合反応生成物が0.35〜0.70dl/gの固有粘度を有することが好ましい。この固相重合生成物は0〜18℃の温度で水中において冷却されることが好ましい。
【0016】
本発明を実施例を挙げ、添付図を参照して説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
SSP生成物を冷却空気ではなく水中で冷却することは明確な利点がある。水中で冷却されるポリマーは冷温空気中で冷却されるポリマーほどには破砕しない。水はペレット表面上に積もった微粉を空気よりもよく除去することができ、より清浄な製品が得られる。水冷却システムは空気冷却システムよりも小型で安価である。水冷却システムについては公害防止対策がはるかに容易である。
【0018】
密度および結晶化度
PTTペレットの密度は密度勾配カラムで測定した。
【0019】
PTTペレットの結晶化度はDSC法かまたは密度方法のどちらかで求めることができる。2つの方法で求められた結晶化度の値は、それぞれの方法が異なった一連の仮定を用いているのでまったく異なることがあることに注意すべきである。密度法のほうがより迅速で簡単であり、より一貫した結果を得るので、もっぱらこれを使用して結晶化度を求めた。実験で用いた樹脂はすべて、0.4重量%の二酸化チタン(TiO)つや消し剤を含有するつや消しのPTT樹脂であった。ポリマーの密度は、TiOの密度値として3.90g/cmを用いてサンプル(ペレット)の密度から計算した。ポリマーの結晶化度X(重量%)は、次の式のポリマー密度との関係から求めた。
【0020】
【数1】
Figure 2004527641
上式で、Dはポリマー密度であり、D(=1.42g/cm)およびD(=1.29g/cm)は100%結晶化したPTTおよび完全に非結晶のPTT(結晶化度が0%)の各密度である。
【0021】
破砕性試験
PTTペレットの相対的な破砕性または頑強性を算出する簡易試験法を開発した。この装置は2つの平坦な金属板から成る。試験用ペレットは2つの金属板の間の面上に置かれる。次にこのペレットを破砕する目的で上部金属板に一定の力を加える。結晶化または固体化されたペレットについては、4つの可能な結果が観察される。ペレットは損傷を受けていない状態のままであるかもしれず、または亀裂がはいるか、二、三の片に破断するか、または多くの小片に砕かれるかもしれない。非結晶のペレットについては、これら4つの結果の他に別の結果になる可能性、すなわち、破断せずに、縁部に亀裂が入るかまたは入らずに平らになる可能性がある。すべての破砕性試験に対し一定の力105Lbf(467ニュートン)を使用し、各サンプルにつき20個のペレットを試験した。話を簡単にするために、試験で損傷を受けていない状態のままの、あるいは平らになった、または亀裂の入った各ペレットは試験に合格したとみなし、破断したかまたは砕かれたペレットは試験に失敗したとみなした。こうして、失敗したペレットのパーセンテージによって示される損傷割合が各サンプルに対して得られた。ペレットが搬送ラインまたは出荷船舶で破断して取れたり、擦り落とされたりしない限り、材料の損失を被らないまたはなんら害が無いので、上記の考え方は妥当である。損傷割合はポリエステルペレットの破砕性または頑強性を測る有用な尺度である。損傷割合が高くなればなるほど、ペレットは破砕しやすくなるかまたは頑強性が低くなる。ペレットの大きさが大きいと、たとえば、質量がより大きくなり加えられた一定の力が分散して吸収され、そのため小さいペレットより損傷する可能性が少なく、その他の条件はすべて同等であるので、公正な比較を行うためには、すべての試験ペレットを類似の大きさと形にすべきであることは注意すべきである。
【0022】
ペレット化
生産規模の溶融重縮合プラントで製造されたPTT樹脂を、実験用の小型押出し機と小型ペレタイザで押出し成形し、ペレット化した。ペレット化したのには2つの理由があった。すなわち、(1)類似の大きさと形状を持ったペレットを作製するため、(2)結晶化および固体化されたPTTの破砕性に対する冷却水温度の影響を試験するための2つである。2つの異なるペレット化システムで製造されたポリマーペレットの形状がまったく異なり、そのため同様な破砕性を有していてもまったく異なる破砕性試験結果を得ることがある。さらに、ポリエステル樹脂製造プラントのペレット化システムの冷却水温度を変えることは、不可能ではないにしても、非常に困難である。したがって、結晶化または固体化されたPTTペレットの破砕性に対するペレット化冷却水温度の影響を求めるためには、試験用の類似の大きさと形状のPTTペレットを作成する実験的なペレット化システムを使用する必要がある。
【0023】
この試験用のPTTペレット作製に使用するペレット化システムは、直径3/16インチ(0.48cm)の孔を有するストランドダイを装着した1 1/4インチ(3.2cm)押出し機(モデルKL−125、Killion Extruders,Inc.製、米国ニュージャージー州シーダーグローヴ市)、幅8インチ、高さ6インチ、長さ8フィート(幅20.3cm、高さ15.2cm、長さ243.8cm)の冷却水槽、および実験用ペレタイザ(モデルPELL4、Berlyn Corp.製、米国マサチューセッツ州ウスター市)から成っていた。ペレット化する樹脂は、ペレット化に先立ち、140℃で一晩にわたって真空オーブン内で乾燥した。ペレット化している間、押出し機の胴部の温度およびダイの温度は265℃に設定し、水槽は、32°F(0℃)〜105°F(40.6℃)の範囲の所望温度の冷却水で満たした。各所望温度の冷却水は、水道水と氷または熱水を混合して作製した。たとえば、温度が32°F(0℃)の冷却水は、多量の砕いた氷と冷たい水道水を混合して作製した。予備乾燥したPTT樹脂を単孔ダイを通して押し出して溶融ストランドを形成し、これを水槽で冷却して固化し、その後ペレタイザで細断してペレットにした。ペレットの大きさは、押出し機のスクリュ回転速度(RPM)および/またはペレタイザのカッタ回転速度(RPM)を調整することによって制御した。ペレットの大きさは2.42〜2.56g/100の範囲内になるように制御した。得られたペレットは、代表的長さが3.3mm、代表的外径が3.1mm、および代表的内径が2.2mmの円筒形であった。この範囲内では、破砕性試験結果に対するペレット寸法の影響は無視できる。それぞれのペレット化操作に対して、ペレット化する樹脂の量を1.5ポンド(0.68kg)以下に制限した結果、冷却水温度の上昇は操作中2°F(1℃)以下であった。
【0024】
固相重合実験
SSPの実験はすべて、約1.25インチ(3.2cm)の内径を持つ24インチ(61cm)長のガラス管で作られた小規模反応器内で行った。この管形のSSP反応器は、細いパージガス供給管に連結された円錐形の底部を有し、またこの供給管は反応器を囲むように上方に向けて巻き付けてあった。使用される唯一のパージガスは窒素であった。このパージガス供給管を備えた反応器を、流入する窒素ならびに反応器の内容物を加熱するサーモスタット付きの油浴中に浸した。
【0025】
最初に、油温を170℃に制御した。PTTペレット約100グラムを反応器に投入し、PTTペレットの結晶化を行うために反応器内のPTTペレットを流動化するのに十分な量の窒素流を反応器に流した。この15分間続く結晶化のステップの後に、窒素流量を毎時18標準立法フィート(SCFH)(毎時509.7リットル)に低減して定置床の状態を保持し、油温をさらに一時間170℃に保持してPTTペレットを乾燥した。その後、油温を190〜225℃の範囲の所望のSSP温度に急速に上昇させ、窒素流量を再度増加させてPTTペレットを15分間流動化させ、その間にPTTペレットをSSP温度に予熱した。この予熱ステップの後に、窒素流量を再度毎時18標準立法フィート(SCFH)(毎時509.7リットル)に低減して定置床の状態を保持し、SSPステップを開始した。190℃のSSP操作を除いて、各操作のSSPステップは22時間続いた。190℃のSSP操作については、SSPステップがもっと長い時間続いた。SSPステップの全体を通して種々の間隔でサンプルを取った。
【実施例1】
【0026】
IVが0.593dl/gでペレットの大きさが2.46g/100の非結晶PETサンプルとIVが0.842dl/gでペレットの大きさが0.250g/100の固体化PETサンプルを破砕性試験にかけた。試験された非結晶PETペレットはすべてわずかに平らになっており、試験された固体化PETペレットはすべて損傷を受けていない状態のままであったが、これは、非結晶PETペレットと固体化PETペレットのどちらも砕けやすいものではないことを示している。
【実施例2】
【0027】
バッチ式溶融重合プラントで製造した、IVが0.635dl/gでペレットの大きさが2.45g/100の非結晶のつや消しPTT(0.4重量%のTiOを含有)(ポリマーAと呼ぶ)のサンプルを破砕性試験にかけた。このPTT樹脂のペレット化で用いた平均冷却水温度は78°F(25.6℃)であった。試験されたペレットはすべて多少平らになっていたが、亀裂が入ったり、破断したりすることはなかった。このことは、十分に高いIVを有していれば、非結晶PTTペレットは延性があり、砕けやすいものではないことを示している。
【実施例3】
【0028】
プレポリマーとしての実施例2の非結晶PTTを用いて商用固相重合プラントで製造した、IVが0.887dl/gの固体化されたつや消しPTT(ポリマーBと呼ぶ)のサンプルを、破砕性試験にかけた。PTTペレットは、192〜198℃の温度で約10時間連続式SSP反応器で固体化されていた。試験されたペレットはすべて砕けたが、このことは、固体化されたPTTサンプルは非常に砕けやすいことを示している。
【実施例4】
【0029】
78°F(25.6℃)、52°F(11.1℃)および32°F(0℃)の冷却水温度を用いて実施例2のポリマーAをペレット化した。ペレット化後、ポリマーAのIVがごくわずかだけ変化した。得られたペレット化されたポリマーのIV、ペレットの大きさ、密度および結晶化度(密度法による)を以下の表に示す。
【0030】
【表1】
Figure 2004527641
【0031】
ペレット化されたポリマーの密度と結晶化度は、冷却水の温度が増加するにつれてわずかに増加した。これはPTT溶融ストランドの冷却速度が冷却水の温度上昇とともに遅くなり、ポリマーがそのガラス転移点(Tg)以下に冷却される前に大いに結晶化することが可能になるためである。
【0032】
3つのペレット化されたポリマーのそれぞれを、SSP実験の手順で説明したように小規模SSP反応器内で結晶化し170℃で4時間乾燥した。約50gのポリマーを各結晶化/乾燥操作で使用した。最初の15分間は、ポリマー床の流動化のために十分に多い窒素流量を使用した。その後、この実施例の残りの部分を行うために窒素流量を毎時18標準立法フィート(SCFH)(毎時509.7リットル)に低減して定置床の状態を保持した。各操作の開始から0.25時間後、0.5時間後、1時間後および2時間後と各操作の終了時にサンプルを取った。各ポリマーのIVは操作の間それほど変化しなかった。PTTの(溶融処理に対する)結晶化および乾燥にはそれぞれ15〜30分間および約4時間必要であることに注意すること。
【0033】
結晶化/乾燥操作時に取ったサンプルならびに非結晶のペレット化された各ポリマー(0時間サンプル)を破砕性試験にかけた。結果を以下の表に示す。
【0034】
【表2】
Figure 2004527641
【0035】
ペレット化されたポリマーの非結晶ペレットはすべて試験後に破断することなく多少平らになっていた。しかしながら、すべてのポリマーが、様々な時間の間結晶化され、乾燥された後に様々な程度に脆化されていた。結晶化/乾燥時間が長ければ長いほど(または結晶化度が高ければ高いほど)、ポリマーはより脆くなった。またポリマーの分子量が低くなるにつれて脆化の度合いが高くなることも見ることができる。上記の観測結果は古典的なポリマーの結晶化理論と一致している。ポリマーのペレット化で使用された冷却水温度が減少するとともに、一定時間の結晶化/乾燥後の結晶化された/乾燥されたPTTの破砕性が減少するという事実は予期していなかったことである。これは従来のポリマー結晶化理論では説明できず、また実際には従来のポリマー結晶化理論に反することである。
【0036】
PTT溶融ストランドはペレット化の間に非常に急速に冷えるので、実際にはPTTの結晶化はすべてそのガラス転移点(Tg)(約45℃)近くで起こる。ポリマーの結晶化には2つの連続した過程、すなわち核の形成とそれに続く成長の2つが伴う。温度が低いと核形成に好都合であり、一方温度が高いと球顆状の成長に好都合なので、ペレット化中のPTTの結晶化は多数の核と極めて小さなクリスタライトを生成し、結晶化度のわずかな違いが、形成される核と極めて小さなクリスタライトの数の大きな違いをもたらす可能性がある。このことは、従来のペレット化システムでペレット化された澄んだPTT(TiOを含まないPTT)は、結晶化度が約15%であってもクリスタライトが十分少なくて可視光を散乱させないので、透明なままであるという事実に支えられている。170℃で結晶化しているときに、ポリマーの温度が急激に上昇し、既存の核と極めて小さなクリスタライトが成長してスフェルライトになり、ごくわずかな新しい核が生み出される。したがって、さらに高い既存の結晶化度を持つペレット化されたポリマー、すなわち、より温度が高い冷却水でペレット化されたものの中に多数のより小さなスフェルライトが形成される。古典的なポリマー結晶化理論は、スフェルライトの大きさならびに結晶化度が増加するとともに結晶化ポリマーの脆化が増加すると予測しており、これと反対に、破砕性試験は上記の表の結果をもたらしている。
【0037】
したがって、溶融重合反応器からのポリマーのペレット化で使用する冷却水の温度を下げることによって、結晶化されたPTTペレットの破砕性を低減させることができるすなわち結晶化されたPTTペレットの頑強さを増加させることができることを思いがけず発見した。より低温の冷却水を使用すると溶融ストランドの冷却速度が改良され、これによって、より短い時間でポリマー温度がそのガラス転移点(Tg)以下に下げられる。冷却水温度を下げる1つの方法は、従来のペレット化システムで使用される標準の熱交換器の下流により低温の熱交換器を加えることによって再循環される冷却水を冷却する方法である。より低温の熱交換器用の冷媒(ブラインと呼ばれる、グリコールまたは塩の水溶液)は冷却装置が供給することができる。このような付加的な低温の熱交換器を使用することによって、再循環された冷却水を室温(すなわち、約77°Fすなわち25℃)より低く冷却することができる。もちろん、溶融ストランドの冷却速度は、冷却水の流量を増加させることによってさらに増加させることができる。
【実施例5】
【0038】
バッチ式重合プラントで製造した、IVが0.653dl/gのつや消しPTT樹脂(ポリマーCと呼ぶ)を、100°F、74°F、53°Fおよび32°F(37.8℃、23.3℃、11.7℃および0℃)の冷却水温度を用いてペレット化し、SSP実験用のプレポリマーを作製した。得られたペレット化されたポリマーのIV、ペレットの大きさ、ポリマー密度および結晶化度を以下の表に示す。
【0039】
【表3】
Figure 2004527641
【0040】
ペレット化時のIVの変化は取るに足らないものであった。ペレット化されたプレポリマーの密度と結晶化度は冷却水温度の増加とともにわずかに増加していた。
【0041】
このようにして得られたペレット化されたポリマーを210℃で22時間固相重合した。それぞれのSSP操作時に種々の間隔でサンプルを取った。これらのサンプルのIVおよび密度について試験を行った。すべてのサンプルについて密度のデータから結晶化度を計算した。さらに、これらのサンプルすべてを破砕性試験にかけ、それらの相対的な破砕性を比較した。試験結果を表Iに示す。
【0042】
【表4】
Figure 2004527641
【0043】
表Iから、各プレポリマーが、(結晶化/乾燥ステップの後の)SSPステップの初期において非常に砕けやすく(破砕性試験損傷割合が100または95%)、SSP時間が増加するにつれて砕けやすさが次第に少なくなることが見てわかる。表Iの結果はまた、予期したように4つのプレポリマーのIVと結晶化度はSSP時間の増加とともに増加するが、冷却水温度はSSPの各期間の後のIVと結晶化度にほとんど影響しないことも示している。結晶化度はSSP時間の増加とともに増加し、従来のポリマー結晶化理論は、結晶化度が増加するにつれてポリマーがさらに脆くなると予測しているので、この観測結果は従来のポリマー結晶化理論に反している。SSPによりペレット破砕性が低減するのは分子量が増加する結果であると考えられる。SSPの過程中に、大部分のポリマー鎖末端は、結晶構造が連続して完成する結果として、強制的にクリスタライトの外に排出され、各クリスタライト間の非結晶領域に入る。これらの鎖末端間の反応によりクリスタライト間のタイ分子が形成され、これによってポリマーの強度が増加する。
【0044】
PTTペレットの頑強さの増加は主にIVの増加によるものなので、種々の冷却水温度でペレット化されたこれら各プレポリマーについて、図1で、IVに対する損傷割合のグラフを作成した。この図から、プレポリマーのペレット化で使用された冷却水温度が減少するとともに、それぞれ一定の固有粘度(IV)の固体化生成物の破砕性が減少することが明らかである。これもまた、スフェルライトの大きさの増加とともに結晶ポリマーの破砕性が増加すると予測する従来のポリマー結晶化理論に反している。低温の冷却水温度でペレットされたプレポリマーは核または小さなクリスタライトの数が少なく、また冷却水温度が一定IVの固体化生成物の結晶化度に大きく影響することは無いので、このプレポリマーの固体化生成物内部に形成されたスフェルライトはより大きなものになる。スフェルライトの平均寸法が増加するにつれて、結晶構造の完成度がさらに上がり、より多くの鎖末端がスフェルライトのすぐ外側の非結晶領域に集中するという理論を立てている。さらにまた、スフェルライトがより大きく成長するにつれて、隣接する各スフェルライトの境界が接近する。この結果、スフェルライト間により多くのタイ分子が形成され、ポリマー構造の強度が上がる。
【0045】
この実施例は、プレポリマーのペレット化で使用する冷却水温度を下げることによって、固体化PTTの破砕性を効果的に低減することができることを実証している。
【実施例6】
【0046】
実施例5で作製されたプレポリマーC−53を小型SSP反応器において190、200、210および220℃で固相重合した。IV、密度および結晶化度についてこれら4つのSSP操作時に取ったサンプルの特徴を調べ、またこれらサンプルを破砕性試験にかけた。表IIに試験結果をまとめて示してある。
【0047】
【表5】
Figure 2004527641
【0048】
表IIの結晶化度データのSSP時間に対するグラフを図2に作成した。このグラフは、各SSP時間経過後の結晶化度がSSP温度の増加とともに増加することを示している。さらにまた、温度が高い方が球顆状の成長に好都合なので、固体化ポリマーのスフェルライトの大きさもまたSSP温度の増加とともに増加するはずである。
【0049】
表IIの破砕性試験損傷割合データのIVに対するグラフを図3に作成した。SSP温度が増加するとともに一定のIVを持つ固体化生成物の破砕性が減少することが見てわかる。より高い温度で作製された固体化生成物はスフェルライトがより大きくて結晶化度が高いので、この観測結果もまた、結晶化度およびスフェルライトの大きさの増加とともに結晶ポリマーの脆さが増加すると主張する従来のポリマー結晶化理論に反している。したがって、SSP温度を増加させる方法は、固体化されたPTTペレットの頑強さを効果的に増加させることができる別の予期しなかった方法である。
【実施例7】
【0050】
バッチ式重合プラントで製造した、IVが0.545dl/gのつや消しPTT樹脂(ポリマーDと呼ぶ)を種々の冷却水温度でペレット化した。これらのペレット化されたプレポリマーのIV、ペレットの大きさ、ポリマー密度および結晶化度を表4にまとめて示す。
【0051】
【表6】
Figure 2004527641
【0052】
これらのペレット化されたプレポリマーのすべてを210℃で固相重合した。IV、密度および結晶化度について、SSP操作時に採取したサンプルの特徴を調べた。またこれらサンプルを破砕性試験にかけた。試験結果を表IIIにまとめて示してある。これらのSSP操作について破砕性試験損傷割合のIVに対するグラフを図4に作成した。この図もまた、プレポリマーのペレット化で使用する冷却水温度が減少するとともに、IVが0.545dl/gのPTTプレポリマーの固体化生成物の破砕性が明白に減少することを示している。
【0053】
【表7】
Figure 2004527641
【実施例8】
【0054】
実施例7で作製されたプレポリマーD−52を小規模試験室用SSP反応器において190、200、210、220および225℃で固相重合した。これらのSSP操作時に取ったサンプルの特徴をIVおよび密度について調べ、これらサンプルを破砕性試験にかけた。表IVに試験結果を示してある。これらのSSP操作について破砕性試験損傷割合のIVに対するグラフを図5に作成した。この図において、SSP温度が増加するとともに、IVが0.545dl/gのプレポリマーの固体化生成物の破砕性も明白に減少することを見ることができる。
【0055】
【表8】
Figure 2004527641
【0056】
商用生産のSSPは、所望の生成物IVに達したときに終了するので、生成物IVにおける破砕性に最も関心を持っている。図1、3、4および5から、様々なSSP温度において、種々のプレポリマーで作製した各固有粘度における固体化生成物の破砕性試験損傷割合を推定することができる。このようにして、様々なSSP温度における種々のプレポリマーで作製した0.88および0.92dl/gの固有粘度を持つ固体化生成物の各破砕性試験損傷割合を比較して表5に示した。
【0057】
【表9】
Figure 2004527641
【0058】
この表において、プレポリマーペレット化用冷却水温度およびSSP温度に加えて、SSPにおける所要のIV増分(ΔIV)もまた固体化生成物の破砕性に対して著しく影響を及ぼすことを見ることができる。IV増分が大きくなればなるほど、固体化生成物の破砕性は低くなる。したがって、固体化PTTの破砕性を低減する、すなわちSSPにおける所要のIV増分を増加させることによって破砕性を低減するさらに別の方法を発見した。この所要のIV増分は、より低いIVを持つプレポリマーを用いて増加させることが好ましい。別法としては、目的の用途に対して生成物IVがより高いほうが適していると仮定して、生成物IVを増加させることによりIV増分を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】IV0.653のPTTプレポリマーの固相生成物の破砕性試験による損傷割合に及ぼすプレポリマーペレット化の冷却水温度の影響を示す図である。
【図2】異なった温度における固体化プレポリマーの結晶化度対SSP時間のグラフである。
【図3】IV0.653dl/gのPTTプレポリマーのSSP生成物の破砕性試験による損傷割合に及ぼすSSP温度の影響を示す図である。
【図4】IV0.545dl/gのPTTプレポリマーのSSP生成物の破砕性試験による損傷割合に及ぼすプレポリマーペレット化の冷却水温度の影響を示す図である。
【図5】IV0.545dl/gのPTTプレポリマーのSSP生成物の破砕性試験による損傷割合に及ぼすSSP温度の影響を示す図である。

Claims (9)

  1. 1,3−プロパンジオールとジメチルテレフタレートまたはテレフタル酸の重縮合と、それに続く固有粘度を増加させるための重縮合反応生成物の固相重合を含み、固相重合生成物を0〜18℃の温度の水中で冷却することと、その後に冷却した生成物をペレット化することとを含むポリ(トリメチレンテレフタレート)の製造方法。
  2. 前記重縮合反応生成物が0.35〜0.70dl/gの固有粘度を有するように、重縮合が行われる請求項1に記載の方法。
  3. 前記固相重合生成物が0.80〜2dl/gの固有粘度を有するように、固相重合が行われる請求項1または2に記載の方法。
  4. 1,3−プロパンジオールとジメチルテレフタレートまたはテレフタル酸の重縮合と、それに続く固有粘度を増加させるための重縮合反応生成物の固相重合を含み、重縮合生成物が0.35〜0.70dl/gの固有粘度を有するように、重縮合を行うことを含むポリ(トリメチレンテレフタレート)の製造方法。
  5. 前記固相重合生成物が0〜18℃の温度の水中で冷却される請求項4に記載の方法。
  6. 前記固相重合生成物が0.80〜2dl/gの固有粘度を有するように、固相重合が行われる請求項4または5に記載の方法。
  7. 1,3−プロパンジオールとジメチルテレフタレートまたはテレフタル酸の重縮合と、それに続く固有粘度を増加させるための重縮合反応生成物の固相重合を含み、固相重合生成物が0.80〜2dl/gの固有粘度を有するように固相重合を行うことを含むポリ(トリメチレンテレフタレート)の製造方法。
  8. 前記重縮合反応生成物が0.35〜0.70dl/gの固有粘度を有するように、重縮合が行われる請求項7に記載の方法。
  9. 前記固相重合生成物が0〜18℃の温度の水中で冷却される請求項7または8に記載の方法。
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