JP2004524058A - どもる人の流暢さを向上するために外生的に発生された音声信号を送る方法及び装置 - Google Patents

どもる人の流暢さを向上するために外生的に発生された音声信号を送る方法及び装置 Download PDF

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Abstract

方法及び装置10が、どもる人の流暢さを向上させるために、ユーザに対する聴覚刺激として外生的な自然な音声信号10sを発生する。この自然の音声信号10sは、どもる人の同時に発生する音声とは無関係であり、音声ジェスチャーによって提供され、1つの母音若しくは子音又は母音列などのような引き伸ばされた又は持続された音声ジェスチャー音とすることができる。第2の音声信号10sは、どもる人が話をする事態すなわち音声の発生の前に、及び/又は話をする事態と同時に話をする事態の間に断続的又は連続して送ることができる。本発明の装置10は、発声ベースの音声信号10sがユーザに聞こえるようにまたユーザ自身の音声のフィードバックを必要としないように、発声ベースの音声信号10sを提供するように構成されて、ユーザは流暢さが向上されたほぼ正常な速度で話すことができるようにされる。この装置10及び方法は、手動による起動又は患者の側の音声又はどもる事態の検出に基づいて自動的に信号10sを中継することができる。

Description

【0001】
[発明の分野]
本発明は、どもる人の流暢さを向上させる装置及び方法に関する。
【0002】
[発明の背景]
従来は、どもることは、精神医学的な治療と、薬物治療と、電気信号処理装置が発生しどもる人に中継された、変化した聴覚フィードバックを使用することとを含むいくつかの異なった種類の治療によって治療されてきた。これらの技術は、引き伸ばされたすなわちゆっくりした音声や、リズミカルな音声や、合図や、つぶやくような音声(lipped speech)などの音声信号出力の内因性の変化(endogenous alteration)又は音声信号自身の外因性の動的変化のいずれかとして一般に特徴付けることができる。その両方とも、どもる人に比較的に流暢な音声をうまくもたらすことができる。例えば、O. Bloodsteinの「A Handbook on Stuttering」(第5版、Singular, San Diego, CA, 1995)を参照のこと。
【0003】
斉唱やシャドースピーチ(shadow speech)や中継された聴覚フィードバックや周波数変化のフィードバックなどの音声の外生的な聴覚変化、又は視覚による唱和(visual choral speech)などの治療の視覚による様式(visual modality of treatment)は、マスキングノイズ及びクリッキング、又は光点滅のような視覚入力などの調和しない音声のない聴覚入力よりも、どもる人においては一般により強力に自然にサウンディングを修正させることができると信じられている。
【0004】
どもりの治療に用いられている2種類の変化した聴覚フィードバックは、遅延聴覚フィードバック(delayed auditory feedback:以下、「DAF」と呼ぶ)とマスキングノイズの導入すなわちマスク聴覚フィードバック(masked auditory feedback:以下、「MAF」と呼ぶ)とを含む。一般に説明されているように、DAFは話し手/どもる人にフィードバック音声信号を送る場合に遅延を入れるが、一方、MAFは話し手の聴覚フィードバックと競争するように動作する。
【0005】
例えば、M.E. Wingateは、「Stuttering: theory and treatment」(Irvington, 1976)の 237頁の中で、発声を強調するために、すなわち、音節の間隔を広げるように話し方の速度を落とすために、DAFを含みうる変化した聴覚フィードバックの種類を説明している。しかしながら、この種の聴覚フィードバックすなわち流暢さの向上は、従来は、音節を延長さえすれば、DAFを使用しても又はしなくても実現されると考えられていた。例えば、W.H. Perkinsの「From Psychoanalyse to Discoordination」、H.H. Gregory (Ed.)での「Controversies about stuttering therapy」、pp. 97−127 (University Press, 1979)を参照されたい。Andrew Stuartらの「Fluent Speech, Fast Articulatory Rate, and Delayed Auditory Feedback: Creating a Crisis for A Scientific Revolution?」、82 Perceptual and Motor Skills, pp. 211−218 (1996)も参照されたい。
【0006】
一般的に説明すると、音声信号が変化する状況下でのどもり周波数の減少は、同伴するリズムと、気を散らすことと、修正された発声と、話し方の速度の減少とのためであると考えられてきた。実際に、過去においては、話し方の速度が遅いことは、どもりの減少との重要な要因と見なされていた。例えば、W.H. Perkinsらの「Phone rate and the effective planning time hypothesis of stuttering」、29 Jnl. Of Speech and Hearing Research, 747−755 (1979)では、著者らは、話し手が約75%話し方を遅くすると、どもりはほとんど除かれると報告した。しかしながら、別の報告書では、話し方の速度を遅くすることは流暢さを向上させるためには必要でなく、また十分でもないと認めている。Kalinowskiらの「Stuttering amelioration at various auditory feedback delays and speech rates」、European Journal of Disorders of Communication, 31, 259−269 (1996);Stuartらの「Fluent speech, fast articulatory rate, and delayed auditory feedback: Creating a crisis for a scientific revolution?」、Perceptual and Motor Skills, 82, 211−218 (1996)と、MacLeodらの「Effect of single and combined altered auditory feedback on stuttering frequency at two speech rates」、Journal of Communication Disorders, 28, 217−228 (1995)と、Kalinowskiらの「Effect of normal and fast articulatory rates on stuttering frequency」、Journal of Fluency Disorders, 20, 293−302 (1995)と、Hargraveらの「Effect of frequency−altered feedback on stuttering frequency at normal and fast speech rates」、Journal of Speech and Hearing Research, 37,1313−1319 (1994)と、Kalinowskiらの「Effects of alteration in auditory feedback and speech rate on stuttering frequency」、Language and Speech, 36,1−16 (1993)とを参照されたい。
【0007】
最近、携帯用の治療装置と関連するどもりの増加に対する治療方法とが、Rastatterらへの米国特許第5,961,443号公報の中で説明された。その開示内容は、引用することにより本明細書の一部をなすものとする。これらの装置及び方法は、携帯可能に構成された装置を介してどもる人に送られる(聴覚遅延信号及び/又は周波数シフト信号などの)変更された聴覚フィードバックを使用する。上述にもかかわらず、効果的に容易に実行できる方法により流暢さを向上させるどもりの治療用の改良された方法及び装置を提供することに対する要求が依然として存在する。
【0008】
(発明の要約)
これらの目的及び他の目的は、「第2の」外生的に発生された音声信号を使用する方法及び装置を用いる本発明によって満たされる。この音声信号は、(話し手/どもる人のその場で発音された音声とは無関係に)話された口頭の発声すなわち自然の音声に対応する音によって作られる。この第2の外生的な音声信号は、別の方法では、自然の語音(natural speech sound)をシミュレートするために(電気的、機械的、又は電気機械的に)話し言葉以外によって作ることができる。これらのシミュレートされた音は、話し手の聴覚皮質(auditory cortex)をトリガする音声ジェスチャー(voice gesture)をシミュレートするように構成する必要がある。話し手自身の同時発生の音声を一般に処理、変更、又はそれに干渉若しくはそれに匹敵するような、DAF又はMAFに対する代替物として、この本発明の第2の音声信号を使用することができる。本発明の第2の音声信号は、口頭の音声信号(すなわち、人の声帯に関連する音声ジェスチャー)である聴覚刺激である。この第2の音声信号は、どもりがある又は流暢な信号のいずれか、及び/又は、(言葉を形成する意味のある音の列などの)コヒーレントな信号又は(理解できる又は意味のある内容を持たない音などの)インコヒーレントな信号のいずれかとすることができる。
【0009】
第2の音声信号は、1つの音節の母音若しくは子音、又は母音及び/又は子音の組み合わせ等の自然の音声ジェスチャーに関連する引き伸ばされ発音された又は口頭の音を含むことが好ましい。本発明の第2の音声信号は、それがどもりの治療を受けるユーザ若しくは患者の音声の発生に対して断続的に所定の時間周期に維持されるか、又はほぼ連続的になるように、ユーザに対して遅らせることができる。
【0010】
本発明の第2の又は外生的に発生された聴覚音声信号は、話し手すなわち患者又はどもる人以外の人によって外生的に生成される(又は、前述したように、話し手の聴覚皮質をトリガするために声道出力(vocal tract output)をほぼ再現することができる装置によって生成される)ことが好ましい。第2の音声信号を望ましい時間に話し手に都合よく確実に提供する又は聞こえるように遅らせる(また、適当な回数繰り返す)ことができるように、それを使用する前に記録及び記憶することも好ましい。
【0011】
1つの実施形態では、外生的に発生された第2の音声信号は、(「sudden」という語の最後の音などの)口頭の引き伸ばされた語音である。引き伸ばされた語音が、定常状態の1つの音節であることがより好ましい。引き伸ばされた語音が、定常状態の母音を発生することに関連した声道出力であることがより一層好ましい。人がどもり始める若しくはどもりの事態に直面する場合又は流暢な音声の間の丁度合間などに、どもる傾向がある人すなわち患者の音声の最初に及び/又は音声の間に一時的に、どもりの事態の始まりを抑制するために外生的に発生された音声信号を与えることができる。
【0012】
異なる音声ジェスチャー音(voice gesture sound)の配列として、第2の音声信号を与えることができる。その出力を変化させて、患者に対して与えられた、外生的に発生された患者に与えられる音声信号の聴覚刺激を時間的に変えることができる。
【0013】
好ましい実施形態では、第2のすなわち外生的に発生された音声信号は、(ユーザの入力によって起動される又はどもりの事態を検出すると自動的に起動される場合のいずれかの)望ましい又は適当な時間で事前に録音されるか又はユーザに対して中継される。出力の音量及び/又はデューティサイクル(duty cycle)を可変にして、ユーザが必要な程度まで調整できることが好ましい。すなわち、1つの実施形態では、ユーザは、音声が発生する間に又は所望の出力時間の周期に信号を連続的に出力することから、所望の出力周期の間の希望する調整可能な間隔でその信号を断続的に出力することにわたる連続体から、送信された第2の音声信号の持続時間又は周波数を増加又は減少することができる。
【0014】
第2の音声信号は、ITE(挿耳式)、BTE(耳掛け式)、又はOTE(耳上式)のどもり補助装置などの携帯用小型化装置によって保持及び配送することができる。別の方法では、第2の音声信号の聴覚刺激は、スピーカが付いた(又はコンパクトディスク若しくはテープ、又はダウンロード可能なコンピュータコード、又は他のコンピュータが読取り可能なプログラムフォーマットを備えた)独立形の手持ち式装置、又は音声若しくはマイクロフォン入力部を有する通信装置に組み込まれた装置(電話若しくは無線電話の本体のハンドセット若しくは基部、又は双方向ヘッドセット)、又は書込み手段などの他の装置から発生することができる。他の実施形態では、音声チップ若しくはDSPの中へと第2の音声信号を保持又は組み込むことができる。この音声チップ又はDSPは、(腕)時計、ブレスレット、ラペルピン(lapel pin)、ネックレス、又は(ユーザの聞こえる範囲内で)他の最も近い身に付けているネックレス及びイヤリングなどの装身具若しくはヘッドバンドや帽子などの中へと組み込まれる。
【0015】
本発明の1つの態様は、どもる人の流暢さを向上させる方法であり、(a)(患者の音声発生が同時に行われることとは無関係に)音声信号を外生的に発生させるステップと、(b)どもる傾向がある患者が音声を発生するステップと、(c)発生するステップに時間的に接近して外生的な音声信号が聞こえるように、外生的に発生された音声信号を患者に伝えるステップとを含む。
【0016】
好ましい実施形態では、外生的に発生された音声信号は記憶又は事前に記録されて、望ましい間隔で又は適当な時間に患者に対して繰り返し再生及び/又は聞こえるように送られる。外因的なすなわち第2の音声信号が、患者以外の人によって作られることも好ましい。
【0017】
本発明の別の態様は、どもる人の流暢さを向上させる装置に関する。この装置は音声記憶媒体を含み、この音声記憶媒体は、少なくとも1つの事前に記録された聴覚刺激用音声信号及び音声記憶媒体に動作可能に接続された音声信号を出力するスピーカを含む。この装置は、音声記憶媒体及びスピーカに接続する電源と、この電源に動作可能に接続された起動スイッチも含む。この装置は、聴覚刺激又は第2の音声信号を、一時的などもる事態の間の少なくとも1つに対応し、(ユーザ側が話をすること)話をする事態に先立って、話をする事態の間の望ましい時間にユーザに繰り返し出力することができ、これにより、聴覚刺激をどもるユーザ/人に与えて話し方の流暢さを向上させるように構成される。
【0018】
好ましい実施形態では、この装置は、スピーカと動作可能に接続されたユーザ入力式トリガスイッチを含む。このユーザ入力式トリガスイッチは、ユーザの入力を受け入れるように構成されて、聴覚刺激(第2の音声信号)をユーザに聞こえるようにほぼ即座に送り始める。この装置は、(ユーザが聴覚刺激を変更することができるように)ユーザが送信された出力信号の長さ又は繰返し周期を決定することができる断続する出力スイッチ又はボタンも含みうる。同様に、この装置は選択可能な信号ボタンを含んでおり、ユーザがどちらの信号を送信するかを選択したり、又は出力信号を所望の時間周期にわたって自動的に変更できるようにする。
【0019】
1つの実施形態では、この装置は、ユーザの音声によって発生した信号を受信するように構成されたマイクロフォン及び信号プロセッサをさらに含む。そして、この実施形態では、この装置はユーザの音声に対して受信された信号の分析に基づいて聴覚刺激用音声信号をユーザに自動的に出力することができ、ユーザの同時に発生する音声自体の聴覚フィードバック又は操作とは無関係に(それなしに)、この聴覚刺激用音声信号はユーザの音声とほぼ同時に送られる。都合がよいことに、聴覚刺激用音声信号は、ユーザがほぼ正常な音声速度で話すことができるような方法で送られる。
【0020】
この装置は、マイクロフォン及び信号プロセッサが受信した信号をモニタすることによって、ユーザ側の音声発生の開始及びユーザによる音声の終了を識別するように構成することもできる。この装置は、ユーザが話している間に(ユーザの話と同時に又はその間に)、聴覚刺激用音声信号をほぼ連続して又は断続的に出力することができる。
【0021】
1つの実施形態では、この装置は、プロセッサ及び受信機(マイクロフォン)に動作可能に接続された検出器を含みうる。この検出器は実際のどもる事態の開始を検出するように構成され、動作に当たっては、ユーザの側で兆候又は実際のどもりの事態が始まったことを認知すると、この装置はユーザに対して聴覚刺激用音声信号を出力することができる。
【0022】
前述したように、聴覚刺激用音声信号は、同時に発生するユーザの音声とは無関係に、ユーザに対して連続的に出力するように構成することができる、音声ジェスチャーに関連する複数の様々な自然の音声が引き伸ばされた音を含みうる。
【0023】
都合がよいことに、外生的に発生されたすなわち第2の口頭の音声信号は、どもる人またはユーザの音声発生に適合しない音声通信、発声、又は語音である。このため、本発明は、ユーザがほぼ正常な速度でまたDAF又はMAFを使用せずに話すことができるようにするよう、どもる人の流暢さを向上させる有効な音響機構にすることができる聴覚刺激を提供する。第2の刺激音声信号は、意味のある又は意味のないものとすることができ、また正常な若しくはどもった流暢さで不適当なテキスト又は口頭の音声の中で、又は適当な持続時間又は引き伸ばされた若しくは持続された音声ジェスチャー音を有する定常状態の口頭の音声信号の中で示すことができる。
【0024】
本発明の前述した他の目的及び他の態様は、下記に記載する明細書の中で詳細に説明される。
【0025】
[好ましい実施形態の説明]
本発明の好ましい実施形態が示されている添付の図面を参照しながら、本発明を以下のようにより完全に説明する。しかしながら、本発明は多くの異なった形態で具体化することができるが、本願に記載された実施形態に限定されると解釈してはならない。全体を通して、同じ番号は同様の要素を指している。図面では、層、領域又は構成要素は簡潔に説明するために誇張されている。
【0026】
図1に示すように、装置10は、外生的に発生された聴覚の(第2の)音声信号10sを話し手に伝えるように構成される。図示のように、装置10は、(患者すなわちユーザが話をしている間に)話の事象に時間的に遅れずに最も近い時点で又は好ましくは話の事象とほぼ同時に音声信号10sをユーザに伝えるように構成されることが好ましい。本願で使用されるように、「外生的に」という用語は、ユーザの外生的な原因によって、好ましくは、患者/ユーザ以外の人によって作られることを意味するが、ユーザによって作られる場合には、それは使用する前の時間に前もって記録されることを意味する。本発明の聴覚刺激は、ユーザの同時に発生する音声をその場で操作又はフィードバックすることを必要とせず、ユーザの音声の内容に一致しないことは理解されよう。
【0027】
本発明の外生的に作られた音声信号は、「第2の」音声信号と考えることができる。この場合には、第1の音声信号は、一般に、話し手の実際の音声に対応付けられる。本発明は、多くの従来のどもり用の装置及び治療とは異なり、聴覚刺激として第2の外生的に作られた音声信号を使用する。すなわち、この第2の音声信号は自然なすなわち口頭の音声信号(声帯に関連した音声ジェスチャー)であり、話し手自身の同時に発生した音声によって作られた又はそれに関連した音声信号ではない。この第2の音声信号は、ユーザの実際に同時に発声された音声を遮る(又は遅延又はマスク又はフィードバックする)ようには構成されていない。このため、本発明の第2の音声信号は、ユーザの同時に発生する音声とは無関係な別個のものであり、聴覚刺激として提供されて、ユーザがほぼ正常な速度で話すことができるようにして流暢さを向上させる。この第2の自然な音声信号は、コヒーレント又はインコヒーレントなものとすることができる(すなわち、この第2の外生的に作られた自然な音声信号は、ユーザに対して理解できる意味を有することができるか、又はユーザに対して意味をなさなくてもよく、むしろ、自然な音声信号は音声ジェスチャー又は音声ジェスチャーの集合体とすることができる)。1つの実施形態では、第2の音声信号は、ユーザの一次言語と同じ言語であるように患者/ユーザに与えられる。別の方法では、第2の音声信号は、ユーザの一次言語とは異なる言語で話された音声によって発生することができる。
【0028】
図2は、本発明の実施形態に基づいて、どもる人の流暢さを向上させる方法を説明する。この方法は、(a)第2の音声信号を外生的に発生するステップ(ブロック100)、及び(b)この外生的に発生された音声信号を、この第2の音声信号が(患者の音声発生の間に又はそれに最も近い時点で)患者に聞こえるように、(患者の音声発生の間に及び/又はそれに最も近い時点で)患者に送るステップ(ブロック120)を含む。
【0029】
1つの実施形態では、この方法は、外生的に発生された第2の音声信号を提供するために、患者以外の人の音声を記録又は記憶するステップも任意で含む(ブロック130)。第2の音声信号の記録又は記憶は、この第2の音声信号を再構成又は再生して、適当な又は所望の時間に患者に繰返し送ることができるような方法で行われる。このようにして、患者は、必要な場合いつでも流暢さを支援する信頼できる音声補助器具を有する。
【0030】
第2の音声信号すなわち外生的に発生された音声信号は、どもった又は流暢な信号のいずれかとすることができる。第2の音声信号は、後でさらに説明するが、引き伸ばされた1つの母音若しくは子音、又は母音及び/又は子音の組み合わせの単独又は組み合わせのように、引き伸ばされた音声ジェスチャー若しくは音声の話された音を含みうる。さらに、本発明の外生的なすなわち第2の音声信号は、患者すなわちユーザが話している間(すなわち、患者/ユーザの側で音声が発生されて、音声信号が断続する間)に、(デューティサイクルが25〜75%又はその組み合わせなどの)断続的な方法で患者に提供することができる。別の方法では、第2の音声信号は、この信号が一時期保持されるように、又はこの音声信号が音声が発生している間にユーザにほぼ連続して送られるように提供することができる。第2の信号が装置の起動、ユーザ若しくは患者の音声の発生、又はユーザ若しくは患者のどもりの症状の始まり若しくはその間のいずれかに連続するように、第2の信号を患者に送ることが好ましい。第2の音声信号10sは、話し手若しくはユーザが話している間に、ほぼ連続して又は断続的に送ることができるだけでなく、音声の出力に先立って(及びそれと時間的に最も近い時点に)提供することもできる。
【0031】
前述したように、第2のすなわち外生的に発生された聴覚音声信号は、ユーザすなわちどもる人以外の人によって生成されることが好ましい。第2の音声信号は、細長いチューブのような素子によって作ることができる。このチューブは、人の音声ジェスチャー音に関連する音声又は声道若しくは声帯を大体複製するように構成されるため、動作に当たっては、複製の発声された音声信号はどもる人/ユーザの聴覚皮質をトリガすることができる。無論、どもる人は、第2の音声信号として使用するために、後で再生して使用する前に適当な(所定の不調和な)引き伸ばされた第2の音声信号を記録することができる。しかしながら、大勢の聞き手に適当な多量の標準化された第2の音声信号を「焼く(burned)」又は記録することが一層経済的であろう。このため、本発明の発声ベースの音声信号は、望む時間に都合よくまた確実に再生又は出力することができるように、使用に先立って発生及び保存(記録、「焼く(burned)」、及び/又は記憶)されることも好ましい。
【0032】
本発明の外生的に発生された第2の音声信号が、(選択された口頭の音声を強調する)引き伸ばされた口頭の音声ジェスチャーを含むように発生されることも好ましい。第2の音声信号が少なくとも1つの口頭の引き伸ばされた音節(「sudden」という語の最後の音など)又は自鳴音若しくは継続音を含むことが一層好ましい。本願で使用する「引き伸ばされた(prolonged)」という用語は、正常な音声パターンに対して音声ジェスチャー音を強調又は持続することを意味し、音声ジェスチャーを少なくとも約2秒〜約30秒間ほぼ定常状態の形態を持続すること意味することが好ましい。第2の音声信号が、どのような適当な言語でも(ロマンス語又は他の人が話す言語でも)口頭の1つの持続された又は定常状態の母音を含むことがさらに一層好ましい。例えば、英語では、1つの持続された/a/と、/i/と、/e/と、/o/と、/u/と、/y/とがある。
【0033】
他の実施形態では、外生的に発音された音声信号は、3個の母音列のような母音列を含む。例えば、英語では、母音三角形(vowel triangle)/a−i−u/の3つの角を示す3個の母音列若しくは他の母音列又は連続的に発音され持続された母音音がある。同様に、第2の音声信号は、子音列又は連続的に発音された(好ましくは、引き伸ばされた又は持続された)子音及び/又は母音又はその組み合わせ又は自鳴音若しくは継続音を含みうる。
【0034】
第2の音声信号は、少なくとも約5秒〜約2分の間の持続時間を有するようにユーザすなわちどもる人に送られることが好ましい。第2の音声信号が、少なくとも約5〜10秒の持続時間を有するように送信され、必要に応じ又は希望する場合、ユーザの側で音声が発生されている間の全体にわたって信号がユーザに断続的に再生されるように、(それは同じ時間間隔で繰り返すことができるか、又はより短いまたより長い時間で断続的に送信することができる)進行中の音声発生の間に10〜30秒ごとから1〜2分ごとに提供されることは一層好ましい。第2の音声信号は、(1〜5秒の信号のような)1つの短い信号として記録することができることにも注意されたい。そして、この短い信号は、折り返されて出力の長さがより長い第2の音声信号を提供することができる。例えば、長さ(持続時間)が1秒の外生的に発生された音声信号は、(デジタル又はアナログの手段によって)電子的に10回折り返されて10秒の信号をユーザに出力することができる。
【0035】
第2の音声信号の出力又は送信は、装置の中へと組み込まれたタイマによって変化する及び/又は時刻を決める又は制御することができ、このタイマは、(装置の起動に基づいて、又は第2の音声信号を最初に送信若しくは出力した時点から)第2の信号の送信出力の時刻を決める。しかしながら、前述したように、第2の音声信号は別の方法では、ほぼ連続して(一般に音声発生自体の持続時間にほぼ重なり合って)又はユーザの必要性に応答してユーザ又は患者が音声を発生する間の全体にわたって断続的に(又は、音声発生の間若しくはそれに最も近い時点で必要に応じて若しくは希望する場合に)提供することができる。このため、本発明の外生的に発生された音声信号は、どもる傾向がある話し手が音声を発生する直前又はその開始時に及び/又は(いずれの場合も、ユーザの装置上の入力又は起動ボタンによるなどのいくつかの方法により提供することができる)人がどもり始めるとき又はどもりの事態に直面しているときなどの話をする間に一時的に提供することができる。この装置は、選択可能なデューティサイクル又はタイミング機能入力を有しており、ユーザが希望する持続時間又は出力送信サイクル(図示せず)を選択又は変化できるようにする。
【0036】
1つの実施形態では、異なる口頭の音又は音声ジェスチャー音の配列として第2の音声信号を提供して、外生的に発音されたユーザへの音声刺激を時間的に変えることができる。例えば、流暢さを向上させる治療は、(好ましくは、音声発生の開始又は第1のどもりの事態のいずれかに時間的に最も近い時点でユーザに対して中継される)持続された定常状態の/a/の音声ジェスチャー音を含む第1の外生的な音声信号を送り、その後に、(好ましくは、後に来るどもりの事態又は恐らく第2の話す事態又は第1の音声発生の開始から時間的に離れた音声発生又は別の話の周期に対して)持続された/e/を含む第2の異なる外生的な音声信号を送り、続いて(繰り返された)第1の外生的な信号、又は別の持続されたほぼ定常状態の母音若しくは母音列若しくは持続された子音などの第3の異なる外生的な信号を送ることによって行うことができる。
【0037】
本発明の方法及び装置は、選択可能な自然の音声信号の混合体を有する外生的に発生された第2の音声信号を提供することもできる。そのいくつかは、特定の種類のどもりの疾患又は特定のユーザ及び他の伝達に関する疾患に対して改良された結果を提供することができる。例えば、外生的に発生された、すなわち第2の音声信号を、複数の音声トラックを有するコンパクトディスク(又はテープ)に記録することができる。それぞれの音声トラックは、他のトラックに対して(異なる口頭の発声又は音声ジェスチャーである)異なる第2の音声信号を提供する。別の方法では、オーディオチップ又はDSPユニットなどの交換可能な記憶媒体を使用して、選択可能又は交換可能な第2の音声信号を、これにより、選択可能又は交換可能な聴覚刺激を提供することができる。
【0038】
再び図1に戻る。本発明は、動作に当たっては、前もって記録又は記憶された第2の音声信号10sを患者に提供、中継又は送信するように構成された装置10を含む。この第2の音声信号10sは、ユーザ以外の人によって外生的に発生されることが好ましい。図1に示すように、装置10は少なくとも1つのスピーカ25と、電源27と、音声又はオーディオ信号記憶媒体20とを含むことが好ましい。図1に示すように、装置10はユーザがアクセス可能なオン/オフ起動スイッチ28も含み、(電池のような)電源27を不使用の間は切断して、これにより、(装置がコンセントに配線及び接続されていない場合には)電池の寿命を長持ちさせることができるようにすることが好ましい。音声信号記憶媒体20は、装置10が起動される場合に第2の音声信号を出力できるように、スピーカ25及び電源27に動作可能に接続される。遠隔制御ユニット33’によって、任意選択的に、装置10を起動し、及び/又は音声信号10sの出力の(その音量、信号の持続時間又は長さ、信号音の種類などの)各種のパラメータを調整することができる。
【0039】
DSPチップなどのデジタル信号プロセッサを含むプロセッサ回路、オーディオカード、音声チップ、汎用コンピュータ、コンパクトディスク、テープ、コンピュータのプログラム製品(インターネットのサイトからダウンロード可能なプログラム製品を含む)、又は他の音声記録若しくはオーディオ記憶媒体を含むいくつかの適当な音声信号記憶媒体20によって、音声信号10sを収集及び保持することができるが、これらの実施例に限定されることはない。
【0040】
図3は、本発明の別の実施形態を示す。図示のように、装置10’は、スピーカ25に動作可能に接続されたプロセッサ30を含む。このプロセッサ30は、アナログ又はデジタルの信号プロセッサとすることができ、DSPのようなマイクロプロセッサであることが好ましい。プロセッサ30は、音声信号10sをその信号がユーザに聞こえるようにスピーカ25に送るように構成される。図示のように、装置10’はユーザ用開始/停止トリガスイッチ33も含みうる。このトリガスイッチ33は、ユーザが音声信号10sをほぼ即座に出力(又は終了)できるように構成される。また図示のように、装置10’は、ユーザが必要に応じて信号10sの出力を調整することができるように、音量制御部23及び/又は可変の信号出力調整器29を含みうる。すなわち、点線で調整器29に接続して示すように、1つの実施形態では、ユーザは、音声が発生する間に又は所望の出力時間(t)の周期に信号を連続的に出力することから、所望の出力周期(t)の間の希望する調整可能な間隔でその信号を断続的に出力することにわたる連続体から、送信された第2の音声信号10sの持続時間又は周波数を増加又は減少することができる。
【0041】
図4は、本発明の別の実施形態を示す。この実施形態では、装置10”は、ユーザの音声の開始及び終了(及び、これにより話をする事態の持続時間)を識別することができるように、ユーザの音声の少なくとも一部をモニタするように構成される。この装置10”は、この情報を使用して、ユーザが手動で装置10”を起動する必要なしに、音声信号10sをユーザが話をすると同時に自動的に送ることができる。別の方法では、装置10”は検出器回路50を含み、どもりの事態の開始又は発生を検出して、検出された一時的などもりの事態に対応して音声信号10sを送信することができる。装置10”が、手動で起動することができるユーザ用トリガ33をさらに採用することができることはいうまでもない。装置10”が、(図5A及び図5Bで示すように)OTE,BTE又はITEの装置の1つとして構成されることが好ましい。適当な小形の携帯用装置の一般的な素子の詳細及びその説明は、Rastatterらへの米国特許第5,961,443号公報の中に説明されている。
【0042】
図4に示すように、装置10”は、動作中にユーザの音声の発生に関連する音波を受信するように構成されたマイクロフォン又はトランスジューサなどの受信機70を含む。この受信機70は、ユーザの音声に対応する音のアナログ入力信号を発生する。図4に示すように、このアナログ入力信号は、後で分析するために、デジタル入力信号のストリームに変換されることが好ましい。1つの実施形態では、装置10”はローパスフィルタ72を含み、エイリアシングを抑制する。このローパスフィルタ72は、受信機70の後段でA/D変換器76の前段に配置される。ローパスフィルタ72用のカットオフ周波数は、デジタル化の後で認識可能な音声サンプルを十分に再生できることが好ましい。音声用の従来のカットオフ周波数は、約8kHzである。より高い周波数のフィルタ処理は、不要なバックグラウンドノイズを除去することもできる。
【0043】
ローパスフィルタ72の出力は、サンプル/ホールド回路74へと入力される。この技術分野では良く知られているように、サンプリングレートは、サンプリングエラーを導入する可能性を減少するために、ローパスフィルタ72のカットオフ周波数の2倍を超える必要がある。そして、サンプル/ホールド回路74によって出力されたサンプル信号は、A/D変換器76に入力される。そして、ユーザが音声の発生を開始又は終了したことを装置10”が判断することを十分に可能にするようなデータの望ましいサンプリングを示すデジタル信号のストリームが、コントローラ30’に送られる。このコントローラ30’は、デジタルのストリームを分析するように構成されて、音声の発生が開始若しくは終了したか、又は継続中であるかどうかを判断する。
【0044】
図示のように、コントローラ30’は、電源27及びスピーカ25と接続される。この実施形態では、装置10”は、記録されたオーディオの第2の音声信号10sを記憶する音声信号用チップ82も含む。コントローラ30’は、それ自体がオーディオの音声信号を中に保持又は記憶することができるDSP又は他の信号プロセッサとすることができることはいうまでもない。すなわち、音声信号用チップ82は別個の素子とする必要はなく、それ自体図面の中で説明を容易にするために単に図示したものである。装置10”は、調整可能なゲイン増幅器86も含み、信号10sの出力を望ましい快適な傾聴レベルに調整することができる。
【0045】
動作中に、コントローラ30’は、受信機70からの入力信号に関連したデジタルのストリームを分析し、(一般に、所定のしきい値レベル以上のアナログ又はデジタルの音声信号によって示される)ユーザが話を開始したかどうかを判断する。ユーザが開始した場合には、コントローラ30’は、スピーカ25に自動的に給電し、音声信号10sをスピーカ25に出力するように進行することができる。コントローラ30’は、デジタルのストリームのサンプルを引き続きモニタし、音声信号を引き続いて動作させるために音声が継続しているかどうかを判断することができる。前述したように、音声が発生している間又は音声とほぼ連続して、音声信号を断続的に出力することができる。一旦コントローラ30’は音声が終了したと判断すると、音声信号10sを自動的に終了することもできる。
【0046】
図4にさらに示すように、装置10”は、(マイクロフォンなどの)受信機70からイヤホン又はスピーカ25への送信を中断するように構成された起動/中断回路60を含む。そのような回路の1つの実施形態は、Vildgrubeらへの米国特許第4,464,119号公報の中で説明されている。その特許の内容は、引用することにより本明細書の一部をなすものとする。このように、装置10”は、ユーザの音声の発生が所定のしきい値レベルより低下する場合には、手動及び/又は自動のいずれかで電源をオフ又は「スタンバイ(standby)」に切り換えることによって中断できるように構成することができる。
【0047】
1つの実施形態では、装置10”はどもり検出器回路50を含みうる。この検出器回路50は、コントローラ30’及びユーザの音声に対応するデジタルデータのストリームに関係する。検出器回路50は、動作中に不規則な音声発生パターンを識別するように構成される。この不規則な音声発生パターンにより、コントローラ30’は音声信号10sをユーザに即座に送信して流暢さを向上させることができる。装置10”は、前述したように、第2の音声信号がすでにユーザに送信されている場合は信号の音量を増加させたり、ユーザに送信された音声信号を別の第2の音声信号に変更することもできる。典型的な不規則な音声パターンは、(語の一部又は語の延長に対応する)音の延長や、(語の一部又は語の繰返しに対応する)音の繰返しなどによって識別することができる。検出器回路50は、コントローラ30’とは別個の回路として示したが、(ハードウェア、ソフトウェア又はその組み合わせとして)コントローラ30’自体の中に組み込むこともできる。どもりの事態を識別する適当な手段の実施例は、以下の参考文献の中で説明されている、すなわち、Howellらの「Development of a two−stage procedure for the automatic recognition of dysfluencies in the speech of children who stutter: II ANN recognition of repetitions and prolongations with supplied word segment markers」、Journal of Speech, Language, & Hearing Research. 40(5): 1085−96, (Oct. 1997)と、Howellらの「Development of a two−stage procedure for the automatic recognition of dysfluencies in the speech of children who stutter: I. Psychometric procedures appropriate for selection of training material for lexical dysfluency classifiers」、Journal of Speech, Language, & Hearing Research, 40(5): 1073−84, (Oct. 1997)と、Howellらの「Automatic recognition of repetitions and prolongations in stuttered speech」、C. W. Starkweather and H. F. M. Peters (Eds), Proceedings of the First World Congress on Fluency Disorders, Vol. II (pp. 372−374), Nijmegen, オランダ: University Press Nijmegen. (1995)と、Howellらの「Automatic stuttering frequency counts」、W. Hulstijn, H. Peters and P. Van Lieshout (Eds.), Speech Production: Motor Control, Brain Research and Fluency Disorders, Amsterdam: Elsevier Science, 395−404 (1997)とである。これらの参考文献の内容は、引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
【0048】
図6は、検出器回路50の1つの実施形態を示す。この検出器回路50は、音声比較器80を使用しユーザの音声パターンを比較して、どもる事態の開始又は発生(又は終了)に関係した不規則な音声パターンを識別する。この音声比較器80は、流暢な又は正常な音声信号を不規則な又はどもった音声信号と比較して、どもる事態が存在することを識別する。
【0049】
前述したように、第2の音声信号は、図5A及び図5Bに示すような、ITE(挿耳式)、BTE(耳掛け式)又はOTE(耳上式)のどもり補助装置などの携帯用小型化装置によって保持及び配送することができる。これらの装置は、ユーザに対する(1つの又は両方の耳の中又はその直ぐ近くに配置する)モノラル又は両耳式のいずれかの入力装置として構成することができる。
【0050】
別の方法では、本発明の音声ベースの聴覚刺激は多数の方法で提供することができる。いくつかの実施形態では、オーディオ刺激は、独立型の手持ち式又は身に付けられる装置から発生することができる、又はコンパクトディスク(図7C)若しくはオーディオテープ、又は(広域コンピュータネットワークシステムから送信された)ダウンロード可能なコンピュータのプログラムコード、又は他のコンピュータが読取り可能な形式のコードとして提供される。第1の種類は、一般的なテーププレーヤ及びCDプレーヤによって出力され、一方後者の種類は多目的(図7B)、ラップトップ、又は小型化、手持ち式、手のひらサイズ、又は着用使用可能なコンピュータ(wearable computer)によって再生又は出力することができる。
【0051】
最近、家電会社は、(身体領域ネットワーク(body area network)を特徴とする)ジャケット上に着用使用可能な装置を提案している。この装置はヘッドセットも含む。このヘッドセットにより、ユーザは同じヘッドホン又はヘッドセットを使用して電話呼出し及び音楽を聞くことができ、またこのヘッドセットは、ユーザが遠隔制御切換え装置を用いて2つのモード間を切り換えることができるように構成される。この技術は、現在可能な出力とは別に又はそれに加えて、音楽と、第2の音声信号と、電話呼出しの聞き取りとを出力するように、本発明の第2の音声信号を同じ装置内に一体化するには好適である。このため、ユーザがヘッドセットを介して電話呼出しを聞いている間に、第2の音声信号を同じヘッドセットに中継及び出力するために、遠隔制御ユニットによって出力を起動すると第2の音声信号をヘッドセットから出力することができる。例えば、(2000年8月18日に公表された)「New Wired Clothing Comes With Personal Network」、cnn.com/2000/TECH/computmg/08/18/wired.jacket.idg/ index.htmlを参照されたい。この文書の内容は、引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
【0052】
別の方法では、本発明の第2の音声信号のオーディオ刺激を従来の民生装置の中へと組み込むことができる。例えば、(ハンドセット又は電話又は無線電話本体のベースなどの)音声又はマイクロフォン入力又は他のオーディオプロンプター装置(audio−prompter device)を有する通信装置内に、本発明の自然の音声信号のオーディオ刺激を組み込むことができるものとが期待される。これらの通信装置は、動作中にユーザが一般に種々の機会に話したいと思うときに容易にアクセスして使用することができる。図7Aは、第2の音声信号10sを電話200の1つ以上のベース204又はハンドセット202から送信することができることを示す。図7Bは、信号10sを無線電話の本体210から送信することができることを示す。
【0053】
別の実施形態では、第2の音声信号10sを時計(腕時計又は他の種類の時計)220(図8F)、ブレスレット、ラペル又はシャツのピン、ネックレス230(図8E)又は他の身近に付ける宝石(ユーザ又は患者が聞こえる範囲内)、ヘッドバンド、眼鏡のフレーム、帽子などによって保持及び提供することができる。図7Dは、両聴覚用に中継された第2の音声信号10sを提供するように構成されたヘッドホン装置を示す。この図では、第2の音声信号10sはイヤホン240から出力される。図7Cはコンパクトディスク又は別のオーディオ記憶媒体240を示し、一方、図8Gはオーディオ出力を有するコンピュータ250を示す。どのような場合でも、本発明に関連する外生的に発生された聴覚刺激は効果的な音響機構として、どもる人の流暢さを向上させることができる。
【0054】
本発明の装置10,10’,10”のいくつかの実施形態は、外部バッテリーパックを使用するが、別の実施形態は内蔵バッテリー電源を使用する。もちろん、延長コードと直接電源コードと細流充電器も使用することができる。DSP及び外部バッテリー又は処理パックを有するよく知られたBTE補聴器の1つの実施形態は、Madison, WisconsinのNICOLET Companyにより製造されたPHOENIXである。
【0055】
当業者には理解されるであろうが、方法、装置、又はコンピュータが、実行可能なプログラムとして本発明を具体化することができる。このため、本発明は、ハードウェアの実施形態、又はソフトウェア及びハードウェアの両面を組み合わせた実施形態の形をとりうる。
【0056】
本発明はフローチャート及びブロック図を用いてさらに説明される。(フローチャート及びブロック図の)各ブロック及びブロックの組み合わせは、コンピュータのプログラム命令によって実行することができることが理解されるであろう。これらのプログラム命令は、プロセッサ回路上で実行する命令がブロック内で指定された機能を実行する手段を作り出すように、携帯形ユーザ端末又はシステムの中のプロセッサ回路に提供される。コンピュータのプログラム命令はプロセッサ回路によって実行され、プロセッサ回路に一連の動作ステップを実行させて、プロセッサ回路上で実行する命令がブロック内で指定された機能を実行するステップを提供する。
【0057】
従って、ブロックは、指定された機能を実行する手段の組み合わせと、指定された機能を実行するステップの組み合わせと、指定された機能を実行するプログラム命令手段とに対応する。各ブロック及びブロックの組み合わせは、指定された機能若しくはステップ、又は特殊目的のハードウェア及びコンピュータ命令の組み合わせを実行する特殊目的のハードウェアベースのシステムによって実行することができることも理解されるであろう。
【0058】
[実施例]
外生的などもった音声信号と正常な音声信号とが発生され、有効性が比較された。不適当な音声信号を使用して、(不適当な音声では、第2の音声信号は参加者が音読する場合より多くの異なる音素材料を含む)外生的などもった音声の本質的に不適当な性質を不適当で流暢な音声のそれと比較して、流暢さが減少したかどうか、不適当な第2の音声信号のどの成分がどもりの減少(すなわち、流暢さの向上)の原因であるかを判断した。このため、母音及び子音の自然分類方式が、動的に及び比較的に静的に両方の声道位置で検査された。実験Iは、有意味の音声、すなわち、正常で連続的な音声と、正常で中断された音声と、どもって連続的な音声と、どもって中断された音声とを含む。実験IIは、母音及び子音、すなわち、/a/と、/a−i−u/と、/s/と、/s−sh−f/とを含む。
【0059】
10人の聴覚が正常などもる大人(男性8人、女性2人、平均年令27.9才、SD9.4)が両方の実験に参加した。参加者は、何ら別の音声及び言語の障害を示さなかった。全ての参加者は治療歴を有していたが、現在は何らかの正式の治療の介入を受けていなかった。参加者は、両方の実験で、主題及び構文上の複雑さが同じであり、音節が300個の異なる中学レベルの一節を読んだ。2つの実験は、実験の条件及び節がランダム化される間は相殺される。参加者は、実験の全体にわたって、正常な速度で読み、どもりを減少又は抑制するいかなるコントロールも使用しないように指導された。両方の実験では、参加者は耳上のイヤホンを介して快適な傾聴レベルで聴覚フィードバックを聞いた。
【0060】
第1の実験では、参加者は、(デューティサイクルは50%の)連続又は断続した不調和な流暢又はどもった音声サンプルを聞くように要求された。両方の音声サンプルは、不調和な記録されたテキストであった。どもった音声サンプルは、全ての言葉に別個のどもる言動(stuttering acts)を含む。
【0061】
第2の実験では、参加者は4つの連続した音声信号、すなわち、定常状態の中立母音/a/と、母音三角形/a−i−u/の3つの角を示す3つの母音列と、定常状態の子音/s/と、3つの子音列/s−sh−f/とを聞いた。子音は、母音なしで示すことができるように選択された。安定した母音及び子音及びそれぞれの列を使用して、音声動作との異なる近接レベルを表した。参加者は、変更なしの聴覚フィードバック(Non−altered Auditory Feedback)(NAF)を用いてコントロール節も読んだ。どもりの発現は、参加者のビデオテープに記録した節から計算した。どもりは、語の一部の繰返し、語の一部の引伸ばし、及び/又は聞き取れない体位性の固定(inaudible postural fixation)として定義された。
【0062】
これら4つのサンプルに対する刺激は、デジタルテープレコーダ(SONY社のモデル8819)を用いて音響処理室の中で記録された。米国人の正常で流暢な英語を話す大人の男性は、両方の実験に対して、母音、子音、及び流暢な音声サンプルを作った。米国人の英語を話すどもる大人の男性は、第1の実験に対してどもった音声サンプルを作った。両方の話し手は、正常な音声効果により音声サンプルを作った。流暢な音声サンプルは、実験の参加者が読んだものと同じ主題及び構文上の複雑さを備えた中学レベルのテキストの一節を使用した。
【0063】
次に、記録された信号は、APPLEの音声入力ポートを介してパーソナルコンピュータ(Apple Power Macintosh 9600/300)に送られた。サンプリングは44kHzで行われた。音声分析ソフトウェア(SOUND EDITバージョン2)を使用して、無言の導入と、様々などもりの瞬間の選択と、信号のループとを行った。無言の間隔は、2秒から5秒にランダムに変化した。そして、これらをコンパクトディスクプレーヤ(SONYのモデルCFD−S28)を介して信号を送るために使用するコンパクトディスクに記録した。信号は参加者に対して快適に聞こえるレベルで、ヘッドホン(OPTIMUS社のモデルPR0.50MX)を介して両耳に送られた。全ての参加者は、方位角が0〜120の適当な向きで、彼らの口から約15cm以下の場所に付けられたラペルマイクロフォン(RADIOSHACK社のモデル33−3003)に向かって話した。マイクロフォンの出力はビデオカメラ(SONY社のモデルCCD−TVR 75)に送られた。
【0064】
実験1の聴覚フィードバック条件の関数としての平均どもり周波数とどもり周波数に対する標準誤差とを図9に示す。誤差バーはプラス1の平均の標準誤差を示す。図面では、「NAF」は変更なしの聴覚フィードバックを示し、「FI」は流暢で中断されたフィードバックを示し、「SI」はどもって中断されたフィードバックと示し、「SC」はどもって連続的なフィードバックを示し、「FC」は流暢で連続的なフィードバックを示す。図示のように、どもり周波数の聴覚フィードバックの有意義な主効果が見出された(p=0.0004)。単一の方位測定器(direction finder)での比較により、NAFに比較して変更された聴覚フィードバックの全ての形態において、どもりが著しく減少することが判明した(p<0.0001)。流暢な及びどもった音声フィードバックの間(p=0.76)又は連続した及び中断された音声フィードバックの間(p=0.10)には統計的に有意義な相違はなかった。
【0065】
実験IIに対する聴覚フィードバックの関数としての、どもり周波数に対する平均誤差及び標準誤差(すなわち、どもりの発現の数/300音節)を図10に示す。誤差バーはプラス1の平均の標準誤差を示す。図10では、「NAF」は変更なしの聴覚フィードバックを示す。どもり周波数の聴覚フィードバックの有意義な主効果が見出された(p=0.0006)。この後の単独−df比較により、NAFに比較して変更された聴覚フィードバックの全ての形態において、どもり周波数が著しく減少することが判明した(p<0.0001)。聴覚フィードバックが母音又は母音対子音である場合には、統計的に有意義などもりの発現も僅かであった(p<0.0001)。音声成分の単独対列の間のどもり周波数における著しい相違はなかった(p<0.40)。
【0066】
この実験の組は、外生的に発生されたどもった不調和の発言された又は口頭の音声信号がどもる人に流暢さをもたらす又は向上させることができるという経験に基づく資料を提供する。実際に、外生的な信号がどもった又は正常な音声に基づいているかどうかに関係無く、どもりの周波数を減少することができることを結果が示している。さらに、母音を含む外生的に発生された口頭の音声信号を使用することにより、どもる人の流暢さを向上する改善された効果を提供することができる。
【0067】
前述の内容を考慮すると、どもることとは、末梢的な表面化された問題(peripheral manifested problem)ではなく、中央レベルの「不本意なブロック(involuntary block)」に対する自然な補償機構でありうる。別の言い方をすれば、中央レベルで話をする場合の「不本意なブロック」に対して聴覚解放機構(auditory release mechanism)を作ろうとしてどもるのである。どもりがはっきりと現れることは、たとえ明白な補償であっても、中央レベルでコントロールを失うことに対して末梢レベルで補償しようとする試みである。このため、どもることはそれ自体の問題ではなく、補償の形態であると仮定される。どもることは、伝染病の状態における発熱の役割と類推することができる。適当な流暢性を向上させるジェスチャーが不足していることは、発話行為を円滑に実行するための適当な計画を取り入れる上で、聴覚皮質の側の抑制の不足に基づいて表されるか又は明らかにされた支配的な病因的要素と仮定される。最近の脳イメージング処理(brain imaging procedure)は、どもる大人の話し方を流暢にするために唱和状態(choral speech condition)を採用し、得られた脳イメージをどもりの事態又は行為の間に得られた脳イメージと比較する。例えば、Foxらの「A PET Study of the neural systems of stuttering」、382 Nature pp. 158−161 (1996);Wuらの「A positron emission tomograph [18] deoxyglucose study of developmental stuttering」、6 Neuroreport pp. 501−505 (1995)を参照されたい。どもった音声の運動計画の間の聞き取れる領域内の活性化の不足が観察されたが、唱和状態における本質的な正規化が注目され、流暢さの向上する潜在性が示された。
【0068】
前記の内容は本発明の例証であり、それを限定するものと解釈してはならない。本発明のいくつかの例示的な実施形態を説明してきたが、本発明の新規な教示及び利点から著しく離れることなく、多くの変更が例証的な実施形態の中で可能であることは、当業者は容易に理解されるであろう。従って、そのような全ての変更は、特許請求の範囲の中で定義されるように、本発明の範囲内に含まれるものとする。特許請求の範囲の中で、手段−プラス−機能という節が使用される場合には、その節は列挙された機能及び構造的に均等なものだけでなく均等な構成体を実行するように本願で説明された構成体を包含するものとする。従って、前述した内容は、本発明の例証となるものであり、開示された特定の実施形態に限定されると解釈してはならず、開示された実施形態及び他の実施形態に対する修正は特許請求の範囲の中に含まれるものとすることは理解されよう。本発明は、以下の特許請求の範囲によって定義され、特許請求の範囲と均等物とをその中に含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明によるユーザに対する聴覚刺激として、外生的に発生された自然の音声信号を送信するように構成された装置の1つの実施形態の概略図である。
【図2】
本発明によるどもる人の流暢さを向上する1つの方法のステップのブロック図である。
【図3】
本発明による装置の別の実施形態の概略図である。
【図4】
本発明による装置の別の実施形態の概略図である。
【図5】
Aは、本発明の1つの実施形態による耳掛け式(BTE)装置の横斜視図である。Bは、本発明の1つの実施形態による挿耳式(ITE)装置の横斜視図である。
【図6】
本発明による装置の別の実施形態の概略図である。
【図7】
A〜Dは、本発明に基づいて外生的に作られた第2の音声信号を送信することができる装置の例示的な実施形態を示す概略図である。
【図8】
E〜Gは、本発明に基づいて外生的に作られた第2の音声信号を送信することができる装置の例示的な実施形態を示す概略図である。
【図9】
本発明に基づいて、第1の実験からの聴覚フィードバックの関数として平均どもり周波数を示す実験結果のグラフである。
【図10】
本発明に基づいて、聴覚フィードバックの関数として平均どもり周波数を示す第2の実験結果のグラフである。

Claims (61)

  1. 第2の音声信号を外生的に発生するステップと、
    音声の発生するときにどもる傾向がある患者が話すことに対応する第1の音声信号を定義する音声を発生するステップと、
    前記第2の音声信号を前記患者に聞こえるようにすることによって前記患者の流暢さを向上させるために、前記音声を発生するステップに時間的に接近して前記外生的に発生された第2の音声信号を前記患者に送り出すステップと
    を含んでなる、どもる人の流暢さを向上させるための方法。
  2. 前記第2の音声信号が、前記発生するステップにおいて提供された前記第1の音声信号の内容と一致しない請求項1に記載の方法。
  3. 前記送り出すステップが、前記発生するステップより前に時間的に接近して実行される請求項1に記載の方法。
  4. 前記患者が前記発生するステップの間にほぼ正常な音声速度で話をする請求項2に記載の方法。
  5. 前記外生的に発生された第2の音声信号が引き伸ばされた音声ジェスチャー音を含む請求項1に記載の方法。
  6. 前記引き伸ばされた音声ジェスチャー音が少なくとも5秒間持続されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記送り出すステップが前記発生するステップの間に断続的に提供される請求項1に記載の方法。
  8. 前記外生的に発生された第2の音声信号が少なくとも5秒間持続されたほぼ定常状態の1つの母音音を含む請求項1に記載の方法。
  9. 前記外生的に発生された第2の音声信号が持続時間が少なくとも5秒間のほぼ定常状態の1つの子音音を含む請求項1に記載の方法。
  10. 少なくとも1つの(a)持続された母音列音と(b)持続された子音音と(c)持続された1つの母音音とを含む前記患者以外の人によって話された複数の引き伸ばされた音を、前記外生的に発生された音声信号が含む請求項1に記載の方法。
  11. 前記外生的に発生された音声信号が、前記患者に連続的に送り出された前記複数の引き伸ばされた発声音を含む請求項10に記載の方法。
  12. どもりの事態を検出するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
  13. 前記送り出すステップが前記検出するステップに応答して実行される請求項12に記載の方法。
  14. 前記送り出すステップが、前記送り出すステップを開始するためのユーザの入力に応答して実行される請求項1に記載の方法。
  15. 前記送り出すステップが、前記発生するステップの間にほぼ連続的に配信するように実行される請求項2に記載の方法。
  16. 前記外生的に発生された第2の信号をオーディオ媒体の中に記憶するステップをさらに含み、前記外生的に発生された第2の音声信号が前記患者以外の人からの発声された音声によって提供される請求項1に記載の方法。
  17. 前記送り出すステップが前記記憶された第2の信号を送信することによって実行される請求項16に記載の方法。
  18. 前記送り出すステップが、前記発生するステップの間に複数回繰り返される請求項17に記載の方法。
  19. 前記外生的に発生された音声信号が、それぞれが少なくとも約10秒間続く持続時間を有する複数の異なる口頭の音声を含む請求項16に記載の方法。
  20. 前記送り出すステップが、前記第2の信号が前記患者の少なくとも1つの耳に近接して配置されたソースから送信されるように実行される請求項1に記載の方法。
  21. 前記送り出すステップが、前記音声信号が前記患者の耳から離れた位置から送信され、前記患者が話をしている間に空中を通って前記患者の耳に入るように実行される請求項1に記載の方法。
  22. 前記患者が所望の信号の持続時間及び音量を選択して前記送り出すステップの間に提供することができるように、前記患者が前記外生的な音声信号を調整できる請求項19に記載の方法。
  23. 前記送り出すステップが、通信装置のハンドセットから前記発生された第2の音声信号を送信するステップを含む請求項16に記載の方法。
  24. 前記外生的に発生された第2の音声信号が複数の口頭の音声信号を含み、前記送り出すステップが前記患者に対して送られた前記音声信号の内容を時間的に変更するステップを含む請求項1に記載の方法。
  25. 前記外生的に発生された第2の音声信号が、前記発生するステップの間に前記患者が提供した音声の内容とは一致しないどもりのある口頭の音声信号を含む請求項1に記載の方法。
  26. 前記外生的に発生された第2の音声信号が、前記発生するステップの間に前記患者が提供した音声の内容とは一致しない正常な流暢さの口頭の音声信号を含む請求項1に記載の方法。
  27. 前記送り出すステップが、OTE装置とBTE装置とITE装置との1つによって実行されることを特徴とする方法。
  28. 前記記録するステップが、前記外生的に発生された第2の音声信号をコンパクトディスク上に記録することによって実行される請求項16に記載の方法。
  29. 前記第2の音声信号が前記発生するステップの間に前記音声出力に対してインコヒーレントで一致しないものであり、前記送り出すステップが前記発生するステップの間に繰り返される請求項1に記載の方法。
  30. 前記送り出すステップが、携帯用手持ち式装置と、汎用コンピュータと、無線通信装置と電話との1つによって実行される請求項16に記載の方法。
  31. 動作に当たっては、前記患者に聞き取れる通信するような位置に配置されるように合わせた、ベルトクリップと時計と帽子とラペルとジャケットとピンとの1つとして身に付けられるように構成された装置によって、前記送り出すステップが実行される請求項16に記載の方法。
  32. 少なくとも1つの所定の聴覚刺激用の外生的に発生された口頭の音声信号を中に含むオーディオ記憶媒体と、
    前記オーディオ記憶媒体と動作可能に接続されたスピーカと、
    前記オーディオ記憶媒体及び前記スピーカと接続された電源と、
    前記電源と動作可能に接続された起動スイッチと、
    を含んでなり、
    ユーザが音声を発生する前に、ユーザの側の少なくとも1つの時たまのどもりの事態に対応する希望する時間に、前記聴覚刺激用音声信号をユーザに繰り返し出力するように構成して、これによりどもるユーザに聴覚刺激を提供して音声の流暢さを向上させるものである、どもる人の流暢さを向上させる装置。
  33. 前記装置が前記スピーカに動作可能に接続されたユーザ入力トリガスイッチをさらに含み、前記ユーザ入力トリガスイッチが、前記聴覚刺激用の第2の音声信号を前記ユーザに聞こえるようにほぼ即座に配送を開始するためのユーザ入力を受け入れるように構成される請求項32に記載の装置。
  34. 前記装置が前記ユーザの音声によって発生された音声信号を受信及び分析するように構成されたマイクロフォン及び信号プロセッサをさらに含む請求項32に記載の装置。
  35. 前記聴覚刺激用音声信号がユーザの音声とほぼ同時に提供され、前記ユーザの音声の内容とは一致しないように、前記装置が前記聴覚刺激用音声信号を前記スピーカから前記ユーザに前記ユーザの音声の分析に基づいて自動的に出力するように構成され、前記聴覚刺激用音声信号が、前記ユーザがほぼ正常な音声速度で話すことができるようにする方法で配送される請求項34に記載の装置。
  36. 動作に当たっては、前記マイクロフォン及び前記信号プロセッサによって受信された信号をモニタリングすることによって、前記装置が前記ユーザによる音声の発生の開始及び終了を識別するように構成され、前記装置が前記ユーザが話している間に前記聴覚刺激用音声信号を断続的に出力するように構成される請求項35に記載の装置。
  37. 前記装置が前記聴覚刺激用音声信号を前記ユーザの音声と同時に、前記ユーザの同時に発生する音声とは無関係に一致しないように、また前記ユーザがほぼ正常な音声速度で話すことができるようにする方法で提供するように構成される請求項32に記載の装置。
  38. 前記聴覚刺激用音声信号が前記ユーザが話をしている間にほぼ連続的に提供される請求項37に記載の装置。
  39. 前記聴覚刺激用音声信号が前記ユーザが話をしている間に断続的に提供される請求項37に記載の装置。
  40. 前記装置が前記プロセッサ及び前記マイクロフォンに動作可能に接続された検出器をさらに含み、前記検出器が実際のどもりの事態の開始を検出するように構成され、動作に当たっては、実際のユーザ側のどもりの兆候又は事態の開始を認知すると、前記装置が前記聴覚刺激用音声信号を提供する請求項32に記載の装置。
  41. 前記聴覚刺激用の第2の音声信号が、それぞれが異なる引き伸ばされた音声ジェスチャー音を有する複数の異なる口頭の音声信号を含み、前記複数の異なる第2の信号が望ましい時間に前記ユーザに連続的に出力されるように構成される請求項32に記載の装置。
  42. 前記複数の音声が時間的に離れて前記ユーザに出力される請求項41に記載の装置。
  43. 前記装置がユーザの話より前に時間的に接近して前記聴覚刺激用音声信号を提供することができるようにするユーザ起動スイッチを有して、前記装置が構成される請求項32に記載の装置。
  44. 前記聴覚刺激用音声信号が少なくとも1つの口頭の引き伸ばされた音声ジェスチャー音を含む請求項32に記載の装置。
  45. 前記少なくとも1つの引き伸ばされた音声ジェスチャー音のそれぞれがほぼ定常状態の少なくとも5秒の聞こえる範囲で持続される請求項44に記載の装置。
  46. 前記聴覚刺激用音声信号がほぼ定常状態の少なくとも5秒の聞こえる範囲で持続された定常状態の母音音を含む請求項44に記載の装置。
  47. 前記聴覚刺激用音声信号がほぼ定常状態の少なくとも5秒の聞こえる範囲で持続された定常状態の子音音を含む請求項44に記載の装置。
  48. 前記第2の音声信号が少なくとも1つの(a)持続された母音列音と(b)持続された1つの子音音と(c)持続された1つの母音音とを含む複数の引き伸ばされた口頭の音を含む請求項44に記載の装置。
  49. 前記第2の音声信号が、それぞれが少なくとも約10秒間続く聞こえる持続時間を有する複数の異なる音声ジェスチャー音を含む請求項32に記載の装置。
  50. 前記装置が携帯用に構成され、使用に当たっては、前記音声信号が前記ユーザの少なくとも1つの耳に入力されるように前記スピーカが前記ユーザの耳の最も近くに存在するように寸法が決められ構成される請求項32に記載の装置。
  51. 動作する間は、前記スピーカが前記ユーザに聞き取れる通信するが、前記患者が話をしている間に、前記音声信号が前記患者から離れた位置の前記装置内の前記スピーカから出力され、前記患者の耳に入る前に空中を7.62cm(3インチ)以上移動するように、前記スピーカが前記ユーザから離れて配置される請求項32に記載の装置。
  52. 前記装置が電話機の本体の中に組み込まれる請求項32に記載の装置。
  53. 前記聴覚刺激用音声信号がどもりのある音声信号を含む請求項32に記載の装置。
  54. 前記聴覚刺激用音声信号が正常な流暢さの音声信号を含む請求項32に記載の装置。
  55. 前記装置がOTE装置とBTE装置とITE装置との1つとして構成される請求項32に記載の装置。
  56. 前記オーディオ記憶媒体がコンパクトディスクである請求項32に記載の装置。
  57. 前記オーディオ記憶媒体がDSPを含む請求項32に記載の装置。
  58. 前記装置が携帯用手持ち式装置と筆記用具と汎用コンピュータと無線通信装置と電話との1つの中に組み込まれる請求項32に記載の装置。
  59. ベルトクリップと時計と帽子とラペルとジャケットと眼鏡のフレームとピンとの1つとして、前記装置が身に付けられるように構成される請求項32に記載の装置。
  60. 前記聴覚刺激用音声信号の出力を起動するように構成された遠隔制御ユニットをさらに含む請求項32に記載の装置。
  61. 少なくとも1つの引き伸ばされた口頭の音声ジェスチャー音を含む外生的に発生された第2の口頭の音声信号を含むオーディオ記憶媒体を含み、前記音声ジェスチャー音が話をする場合の流暢さを向上させる前記製品を使用する人以外の人によって発生され、動作に当たっては、前記口頭の音声信号がどもる人の流暢さを向上させるための聴覚刺激としてユーザに中継されるように適合される、どもる人の流暢さを向上させる製品。
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