JP2004519549A - 表面に伝導性を付与する、イオンビーム又はイオン注入処理のためのポリマー樹脂 - Google Patents
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Abstract
発砲体と、発砲体に機械的に接合される少なくとも1つの部材とからなる防音装置が提供される。2つの部材の機械的接合は製造間に生じ、挿入物として部材がモールドの空洞部内に配置され、モールド内で発砲体が形成され、発砲間には制御された部材の装入が行われる。例示的な実施態様において、少なくとも1つの部材は1つの一方に先端部を備えた柄部からなっており、先端部はそれを通って部分的に延伸する少なくとも1つの開口を備えている。発砲体が少なくとも1つの開口を通って伸展することによって機械的接合がもたらされる。
Description
【0001】
(技術分野)
この発明は、イオンビーム、イオンプラズマまたはイオン注入処理のための樹脂組成物に関し、特に、電磁波をシールドし、半導体搭載テープ又はチューブに対して伝導性を付与する樹脂組成物、イオンビーム、イオン注入処理または真空プラズマによるイオンスパッタリングのための高い耐熱温度、優れた寸法安定性および耐性を有する樹脂組成物に関する。
【0002】
(背景技術)
従来、ポリマーに電気伝導性を持たせるために、ポリマーをカーボンファイバ、伝導性カーボンブラック、または、銀、金、ニッケル、銅、鉄、アルミニウムまたはステンレススチール等の伝導性金属粉をスプレーまたは浸漬によってコーティングまたはコンパウンドする方法が使用されている。
しかし、これらの方法には、コーティングにおいて使用される塵粒子、有機溶剤による環境汚染の問題がある。更に、これら有機溶剤を処理するために、汚染水の処理のために多大の投資が必要である。
更に、プラズマ蒸着法またはイオン注入法を使用して、ポリマーに電気伝導性を付与するためには、加速電圧条件下で伝導性材料を蒸着させ、または、イオンをポリマー内に注入しなければならない。しかし、これらの方法によると、寸法が変化したり、仕上げ品の耐性が劣化したりするという問題を生じ、商品化が難しい。
【0003】
(発明の開示)
従って、この発明の目的は、上述した問題点を解決して、イオンビーム、イオン注入処理または真空プラズマによるイオン蒸着に適した、高い耐熱温度、形状(寸法)安定性および耐性に優れたポリマー樹脂組成物を提供することにある。
【0004】
上述した目的を達成するために、イオンビーム、またはイオン注入処理に適した樹脂組成物が提供される。即ち、この発明の樹脂組成物は、下記群から選ばれた1またはそれ以上の成分から生成されている:ポリフェニレンオキシドまたはポリフェニレンエーテル(PPO)、ポリカーボネイト(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリサルホン(PSU)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリスチレン(PS)、アクリロ−ブタジエン−スチレンコポリマー(ABS)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミド(PA)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、アセタール樹脂(POM)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、スチレン−ブタジエンラバー(SBR)、エチレン−プロピレンラバー(EPR)、EPDHラバー(エチレン−プロピレン−ジエンラバー(EPDM)。
発明者は、この発明の樹脂組成物の組成を、実験を行うために、幾つかの数に分類している。
【0005】
(発明を実施するための最良の態様)
1)グループI(PPO、PC、PEI、PSU、PES、PPS)
グループIは、基本的に100℃の熱変態温度を有する樹脂成分、例えば、PPO、PC、PEI、PSU、PES、および、PPSを含んでいる。これらの樹脂成分は単一形または複合形で使用することができる。しかし、成形性、熱変態温度および形状安定性を考慮して、必要により、ファイバグラス、マイカ、タルク等の無機フィラーをグループIに含むことができる。
【0006】
更に、PPO成分が主成分として選択され、この発明の樹脂組成物に添加物としてPS樹脂を添加する場合、樹脂組成物の成形性が実質的に向上する。その際、10wt%以上のPS樹脂を添加することが望ましい。
PSU成分が主成分として選択され、この発明の樹脂組成物にPCを30wt%含有する場合、樹脂組成物の成形性が向上するだけでなく、熱変態温度が安定し、そして、形状が劣化することはない。
PC成分が主成分として選択され、この発明の樹脂組成物にファイバグラスを20〜30wt%含有する場合、優れた耐熱温度および形状安定性を有する製品を製造することができる。
【0007】
この発明の樹脂組成物の成分におけるグループIの樹脂成分は、単一形または複合形の形で使用することができる。これらはそのように使用されるけれども、樹脂組成物に1〜40wt%のファイバグラスおよび1〜40wt%のマイカ、タルク等の無機フィラーが含有されると、優れた形状安定性を有し、イオンビーム、または、イオン注入方法によって伝導性が適切に付与される樹脂組成物を製造することができる。
【0008】
更に、この発明の樹脂組成物のグループIの樹脂は、高い耐熱温度が要求されるような場合に適切に使用することができる。換言すれば、伝導性を付与するためにイオンビームまたはイオン注入方法を使用し、10E9Ω.Cm以下の表面抵抗が要求され、樹脂ポリマーの表面温度が120℃以上に上昇するとき、これらの樹脂が適切に使用されることができる。特に、これらの樹脂は、120℃以上の処理温度が必要な半導体チップトレー、半導体ハンドラー等の製品の製造に適している。
【0009】
表1は、この発明の樹脂組成物を製造するためにグループIの樹脂が単一または複合形で使用されるときの、熱抵抗特性、イオン注入処理後および焼成後の形状変形特性に関する実験結果を示す。
【0010】
*標準は、押し出し成形のためのモールドの長さ:315.0±0.3mm(標準は、半導体チップトレーの長軸方向)
・ 焼成温度:PC、PP:120℃、PPO+PS、PSU+PC:150℃、PEI、PES、PPS、PPS+PPO:190℃
【0011】
この発明の樹脂組成物においては、グループIの樹脂成分の中のPCは、2mm以下のフィルム形状で押し出されて、イオンビーム、イオン注入または真空プラズマ処理によるイオン蒸着を使用して伝導性が付与される。従って、伝導性が要求される半導体パッケージ材、および、商品において適切に使用される。
【0012】
2)グループII(PBT、PA、PE、PP)
グループIIは、PBT、PA、PEおよびPPの樹脂成分を含む。これらの樹脂成分は、結晶体の樹脂で、単一形またはグループIの樹脂成分と混合した複合形で用いることができる。
この発明の樹脂組成物においては、グループIIの樹脂成分は、グループIと比べて成形安定性がかなり低い。各種実験によって、グループIIの樹脂成分はグループIの樹脂成分と混合して複合形の樹脂組成物を製造するために有効に使用することができることが確認された。即ち、PCとPBTとの混合、PBTとABSとの混合、PPOとPAとの混合、PPO、PSおよびPEの混合によって、使用間、耐熱温度が高くなる。特に、PEの混合は、円滑な押し出し成形を可能にし、PPOブレンド製品において優れた押し出し成形性を示す。
【0013】
なお、PEおよびPPの場合には、熱変態温度および成形収縮率を安定させるために、衝撃補強材として機能する樹脂と混合して、複合樹脂組成物を形成し、または、タルク、マイカ等の無機フィラーと混合して、複合樹脂組成物を形成する。その結果、複合樹脂組成物は、優れた耐熱温度および成形収縮率を有していることが確認された。
【0014】
グループIIの樹脂成分も厚さ2mm以下のフィルムの形で押し出された。PEおよびPPは、100℃以下、好ましくは70℃以下の耐熱温度を有するフィルム形状で使用することができる。
【0015】
表2は、グループIIの樹脂成分単一形、または、グループIの樹脂成分との混合形で使用して樹脂組成物を製造するときの、成形収縮率および耐熱温度特性の測定結果を示す。
【0016】
【0017】
3)グループIII(ABS、PS、PET、PMMA、POM、PE、PP、PC)
グループIIIは、ABS、PS、PET、PMMA、POM、PE、PPおよびPCからなる樹脂成分を含む。これらの樹脂成分は、厚さ2mm以下のフィルム形状で押し出され、特に、PET、PS、PMMA、POM、PPおよびPEは、半導体デバイスのパッケージ材として使用することができる。
【0018】
この発明の樹脂組成物におけるグループIIIの樹脂成分は、主として比較的低い耐熱温度が要求される伝導性フィルムの製造に使用することができる。グループIIIの樹脂成分がそのような伝導性フィルムの製造に使用される場合には、イオンビーム処理、イオン注入方法または真空プラズマを使用するイオン蒸着装置のイオン光源等の主要素を保護するために、合計含有量3000ppm以下、好ましくは1500ppm以下の添加物を使用することが好ましい。
【0019】
そのような添加物を使用するけれども、10%以下の濁度(ASTM D1003)を有する透明なフィルム型製品を製造することができる。特に、POM、PMMA、PS、PET、PCおよびPPの樹脂成分は、高い透明度のフィルム(95%以上の光透過)を製造することができる。更に、POM、PMMA、PS、PCの樹脂成分は、パッケージフィルムおよびチューブのための材料として優れた特性を示している。特に、PCは、耐熱温度および曲げ弾性において優れた特性を示している。
【0020】
この発明の樹脂組成物においては、射出成形または押し出し成形間に樹脂成分の熱分解を防止するために、グループI、IIおよびIIIの樹脂成分に各種添加物を添加する。例えば、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線安定剤、処理促進剤等を添加物として使用することができる。
【0021】
しかしながら、樹脂組成物にこれらの添加物が大量に添加されると、真空プラズマによるイオン蒸着間に、樹脂組成物の表面に添加物が移動し、これらの添加物によって、エネルギー源装置、および、真空チャンバの内部が汚染される。従って、添加物の合計は、3000ppm以下、好ましくは1000ppm以下が望ましい。
【0022】
4)無機フィラー
(1)ファイバグラス
ファイバグラスは、この発明の樹脂組成物における無機フィラーとして使用される。特に、直径20μm以下、長さ1インチの針状、単一片、または球体のファイバグラスは、1種類の直径、長さおよび形状を有する単一型、または、少なくとも2種類の直径、長さ、形状を有する複合型において使用することができる。ファイバグラスは、形状安定性を付与する機能を備えている。従って、そのような形状安定性を発揮するために直径が3μm〜10μmの範囲内のファイバグラスが好ましい。更に、ファイバグラスの表面における方向性、および、ファイバグラス自体の方向性を除去するために、破砕されたグラスファイバ、裁断されたグラスファイバまたはグラスフレークを、0.01〜50wt%の範囲内の量で使用することができる。特に、破砕されたグラスファイバまたは裁断されたグラスファイバを使用するときには、優れた表面、3次元の収縮、および、円滑・優雅な表面を得ることを促進する。
【0023】
(2)マイカ
マイカは、3次元収縮率および線熱膨張係数を安定化させるために、この発明の樹脂組成物において有機フィラーとして使用することができる。大きさは、好ましくは30μm、より好ましくは、3μm〜30μmの範囲内である。
【0024】
(3)他の無機強化剤
この発明の樹脂組成物において、耐熱特性、形状安定性、線熱膨張係数、焼結ひずみ防止特性、3方向収縮特性および曲げ弾性率、引っ張り強度等の他の物理特性を強化するために、単一型または複合型において従来の無機強化剤を使用することができる。
【0025】
カルシウム−メタ−シリカ基化合物の一種であるウォラストナイトを、この発明の樹脂組成物における無機強化剤として使用する場合には、ウォラストナイトを10〜19アスペクト組成比、平均直径3〜25μm、針状の形で用いることが好ましい。全重量に対して、ウォラストナイトの量が0.01〜30wt%の範囲内であることがより好ましい。
【0026】
この発明において使用可能な無機強化剤として、タルク、カルシウム−カーボネイト、アスベスト、カオリン、カーボンファイバ、ナイロンファイバ、ベジタブルファイバ等がある。タルクを使用する場合には、平均粒径2〜4μmで、単一相が好ましい。
【0027】
無機強化剤としてカーボンファイバを使用する場合には、カーボンファイバは伝導性を付与する機能ではなく、フィラー材としての機能を発揮するので、低レベル、再製または裁断されたカーボンファイバを使用することができる。
この発明の樹脂組成物においては、表面が化学的に処理されてポリマーと無機強化剤との間の界面粘着を強化する無機強化剤製品を、合計樹脂成分に対して0.01〜40wt%の範囲内の量で使用するのがよい。
【0028】
5)衝撃強化剤
この発明の樹脂組成物は、衝撃強化剤を更に含有してもよい。衝撃強化剤として、スチレン−ブタジエンラバー(SBR)、エチレン−プロピレンラバー(EPR)、エチレン−プロピレン−ジエンモノマー(EPDM)がある。
【0029】
特に、手で保持する端子またはノート型パソコンの外部装飾材は、非常に高い衝撃強度を要求する。約10wt%のSBR、EPR、または、EPDMを添加すると、衝撃強度は著しく強化されることが確認された。
【0030】
一般に、PC/ABS、ABS、または、PSが手で保持する端子またはノート型パソコンの外部装飾材として主に使用されている。下記表3は、上述したラバー成分を含有する樹脂組成物とラバー成分を含有しない樹脂組成物の間では、衝撃強度が非常に異なることが明らかに示されている。この実験では、PS使用の場合を除外している。その理由は、PSの外部装飾は従来の高い衝撃PS(HIPS)を使用しているからである。
【0031】
上述した衝撃強化材の他に、SBR、EPR、または、EPDMを衝撃強化材として使用することができ、特に、界面粘着力を強化するために、SBRを使用することが望ましい。
【0032】
6)添加剤
この発明の樹脂組成物は、使用に際して添加剤を含んでも良い。そのような添加剤として、結合剤、第1および第2酸化防止剤、UV安定剤、熱安定剤、プロセス潤滑剤および帯電防止剤がある。更に、必要により、カーボンブラック、着色顔料、着色染料、ニュウークリアス剤、および、難燃剤を添加剤に含めてもよい。
【0033】
この発明による樹脂組成物の使用によって、押し出し成形、気泡成形、射出成形によって各種プラスチック製品を形成後、イオンビームまたはイオン注入処理によって伝導性が付与される製品を製造することができる。
上述したように、この発明のよる樹脂組成物は、イオンビーム、イオン注入または真空プラズマ処理によってイオン蒸着すると、耐熱特性、形状安定性および耐性に優れた各種製品を製造することができる。
【0034】
(産業上の利用可能性)
この発明の樹脂組成物は、伝導性が付与されることが必要な、半導体チップトレー、コンピュータモニタ、手保持端子、液晶ディスプレイキャリーパッケージ紙、半導体チップキャリーフィルムおよび半導体チップキャリーチューブ等の製品の製造に適用することができる。
(技術分野)
この発明は、イオンビーム、イオンプラズマまたはイオン注入処理のための樹脂組成物に関し、特に、電磁波をシールドし、半導体搭載テープ又はチューブに対して伝導性を付与する樹脂組成物、イオンビーム、イオン注入処理または真空プラズマによるイオンスパッタリングのための高い耐熱温度、優れた寸法安定性および耐性を有する樹脂組成物に関する。
【0002】
(背景技術)
従来、ポリマーに電気伝導性を持たせるために、ポリマーをカーボンファイバ、伝導性カーボンブラック、または、銀、金、ニッケル、銅、鉄、アルミニウムまたはステンレススチール等の伝導性金属粉をスプレーまたは浸漬によってコーティングまたはコンパウンドする方法が使用されている。
しかし、これらの方法には、コーティングにおいて使用される塵粒子、有機溶剤による環境汚染の問題がある。更に、これら有機溶剤を処理するために、汚染水の処理のために多大の投資が必要である。
更に、プラズマ蒸着法またはイオン注入法を使用して、ポリマーに電気伝導性を付与するためには、加速電圧条件下で伝導性材料を蒸着させ、または、イオンをポリマー内に注入しなければならない。しかし、これらの方法によると、寸法が変化したり、仕上げ品の耐性が劣化したりするという問題を生じ、商品化が難しい。
【0003】
(発明の開示)
従って、この発明の目的は、上述した問題点を解決して、イオンビーム、イオン注入処理または真空プラズマによるイオン蒸着に適した、高い耐熱温度、形状(寸法)安定性および耐性に優れたポリマー樹脂組成物を提供することにある。
【0004】
上述した目的を達成するために、イオンビーム、またはイオン注入処理に適した樹脂組成物が提供される。即ち、この発明の樹脂組成物は、下記群から選ばれた1またはそれ以上の成分から生成されている:ポリフェニレンオキシドまたはポリフェニレンエーテル(PPO)、ポリカーボネイト(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリサルホン(PSU)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリスチレン(PS)、アクリロ−ブタジエン−スチレンコポリマー(ABS)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミド(PA)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、アセタール樹脂(POM)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、スチレン−ブタジエンラバー(SBR)、エチレン−プロピレンラバー(EPR)、EPDHラバー(エチレン−プロピレン−ジエンラバー(EPDM)。
発明者は、この発明の樹脂組成物の組成を、実験を行うために、幾つかの数に分類している。
【0005】
(発明を実施するための最良の態様)
1)グループI(PPO、PC、PEI、PSU、PES、PPS)
グループIは、基本的に100℃の熱変態温度を有する樹脂成分、例えば、PPO、PC、PEI、PSU、PES、および、PPSを含んでいる。これらの樹脂成分は単一形または複合形で使用することができる。しかし、成形性、熱変態温度および形状安定性を考慮して、必要により、ファイバグラス、マイカ、タルク等の無機フィラーをグループIに含むことができる。
【0006】
更に、PPO成分が主成分として選択され、この発明の樹脂組成物に添加物としてPS樹脂を添加する場合、樹脂組成物の成形性が実質的に向上する。その際、10wt%以上のPS樹脂を添加することが望ましい。
PSU成分が主成分として選択され、この発明の樹脂組成物にPCを30wt%含有する場合、樹脂組成物の成形性が向上するだけでなく、熱変態温度が安定し、そして、形状が劣化することはない。
PC成分が主成分として選択され、この発明の樹脂組成物にファイバグラスを20〜30wt%含有する場合、優れた耐熱温度および形状安定性を有する製品を製造することができる。
【0007】
この発明の樹脂組成物の成分におけるグループIの樹脂成分は、単一形または複合形の形で使用することができる。これらはそのように使用されるけれども、樹脂組成物に1〜40wt%のファイバグラスおよび1〜40wt%のマイカ、タルク等の無機フィラーが含有されると、優れた形状安定性を有し、イオンビーム、または、イオン注入方法によって伝導性が適切に付与される樹脂組成物を製造することができる。
【0008】
更に、この発明の樹脂組成物のグループIの樹脂は、高い耐熱温度が要求されるような場合に適切に使用することができる。換言すれば、伝導性を付与するためにイオンビームまたはイオン注入方法を使用し、10E9Ω.Cm以下の表面抵抗が要求され、樹脂ポリマーの表面温度が120℃以上に上昇するとき、これらの樹脂が適切に使用されることができる。特に、これらの樹脂は、120℃以上の処理温度が必要な半導体チップトレー、半導体ハンドラー等の製品の製造に適している。
【0009】
表1は、この発明の樹脂組成物を製造するためにグループIの樹脂が単一または複合形で使用されるときの、熱抵抗特性、イオン注入処理後および焼成後の形状変形特性に関する実験結果を示す。
【0010】
*標準は、押し出し成形のためのモールドの長さ:315.0±0.3mm(標準は、半導体チップトレーの長軸方向)
・ 焼成温度:PC、PP:120℃、PPO+PS、PSU+PC:150℃、PEI、PES、PPS、PPS+PPO:190℃
【0011】
この発明の樹脂組成物においては、グループIの樹脂成分の中のPCは、2mm以下のフィルム形状で押し出されて、イオンビーム、イオン注入または真空プラズマ処理によるイオン蒸着を使用して伝導性が付与される。従って、伝導性が要求される半導体パッケージ材、および、商品において適切に使用される。
【0012】
2)グループII(PBT、PA、PE、PP)
グループIIは、PBT、PA、PEおよびPPの樹脂成分を含む。これらの樹脂成分は、結晶体の樹脂で、単一形またはグループIの樹脂成分と混合した複合形で用いることができる。
この発明の樹脂組成物においては、グループIIの樹脂成分は、グループIと比べて成形安定性がかなり低い。各種実験によって、グループIIの樹脂成分はグループIの樹脂成分と混合して複合形の樹脂組成物を製造するために有効に使用することができることが確認された。即ち、PCとPBTとの混合、PBTとABSとの混合、PPOとPAとの混合、PPO、PSおよびPEの混合によって、使用間、耐熱温度が高くなる。特に、PEの混合は、円滑な押し出し成形を可能にし、PPOブレンド製品において優れた押し出し成形性を示す。
【0013】
なお、PEおよびPPの場合には、熱変態温度および成形収縮率を安定させるために、衝撃補強材として機能する樹脂と混合して、複合樹脂組成物を形成し、または、タルク、マイカ等の無機フィラーと混合して、複合樹脂組成物を形成する。その結果、複合樹脂組成物は、優れた耐熱温度および成形収縮率を有していることが確認された。
【0014】
グループIIの樹脂成分も厚さ2mm以下のフィルムの形で押し出された。PEおよびPPは、100℃以下、好ましくは70℃以下の耐熱温度を有するフィルム形状で使用することができる。
【0015】
表2は、グループIIの樹脂成分単一形、または、グループIの樹脂成分との混合形で使用して樹脂組成物を製造するときの、成形収縮率および耐熱温度特性の測定結果を示す。
【0016】
【0017】
3)グループIII(ABS、PS、PET、PMMA、POM、PE、PP、PC)
グループIIIは、ABS、PS、PET、PMMA、POM、PE、PPおよびPCからなる樹脂成分を含む。これらの樹脂成分は、厚さ2mm以下のフィルム形状で押し出され、特に、PET、PS、PMMA、POM、PPおよびPEは、半導体デバイスのパッケージ材として使用することができる。
【0018】
この発明の樹脂組成物におけるグループIIIの樹脂成分は、主として比較的低い耐熱温度が要求される伝導性フィルムの製造に使用することができる。グループIIIの樹脂成分がそのような伝導性フィルムの製造に使用される場合には、イオンビーム処理、イオン注入方法または真空プラズマを使用するイオン蒸着装置のイオン光源等の主要素を保護するために、合計含有量3000ppm以下、好ましくは1500ppm以下の添加物を使用することが好ましい。
【0019】
そのような添加物を使用するけれども、10%以下の濁度(ASTM D1003)を有する透明なフィルム型製品を製造することができる。特に、POM、PMMA、PS、PET、PCおよびPPの樹脂成分は、高い透明度のフィルム(95%以上の光透過)を製造することができる。更に、POM、PMMA、PS、PCの樹脂成分は、パッケージフィルムおよびチューブのための材料として優れた特性を示している。特に、PCは、耐熱温度および曲げ弾性において優れた特性を示している。
【0020】
この発明の樹脂組成物においては、射出成形または押し出し成形間に樹脂成分の熱分解を防止するために、グループI、IIおよびIIIの樹脂成分に各種添加物を添加する。例えば、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線安定剤、処理促進剤等を添加物として使用することができる。
【0021】
しかしながら、樹脂組成物にこれらの添加物が大量に添加されると、真空プラズマによるイオン蒸着間に、樹脂組成物の表面に添加物が移動し、これらの添加物によって、エネルギー源装置、および、真空チャンバの内部が汚染される。従って、添加物の合計は、3000ppm以下、好ましくは1000ppm以下が望ましい。
【0022】
4)無機フィラー
(1)ファイバグラス
ファイバグラスは、この発明の樹脂組成物における無機フィラーとして使用される。特に、直径20μm以下、長さ1インチの針状、単一片、または球体のファイバグラスは、1種類の直径、長さおよび形状を有する単一型、または、少なくとも2種類の直径、長さ、形状を有する複合型において使用することができる。ファイバグラスは、形状安定性を付与する機能を備えている。従って、そのような形状安定性を発揮するために直径が3μm〜10μmの範囲内のファイバグラスが好ましい。更に、ファイバグラスの表面における方向性、および、ファイバグラス自体の方向性を除去するために、破砕されたグラスファイバ、裁断されたグラスファイバまたはグラスフレークを、0.01〜50wt%の範囲内の量で使用することができる。特に、破砕されたグラスファイバまたは裁断されたグラスファイバを使用するときには、優れた表面、3次元の収縮、および、円滑・優雅な表面を得ることを促進する。
【0023】
(2)マイカ
マイカは、3次元収縮率および線熱膨張係数を安定化させるために、この発明の樹脂組成物において有機フィラーとして使用することができる。大きさは、好ましくは30μm、より好ましくは、3μm〜30μmの範囲内である。
【0024】
(3)他の無機強化剤
この発明の樹脂組成物において、耐熱特性、形状安定性、線熱膨張係数、焼結ひずみ防止特性、3方向収縮特性および曲げ弾性率、引っ張り強度等の他の物理特性を強化するために、単一型または複合型において従来の無機強化剤を使用することができる。
【0025】
カルシウム−メタ−シリカ基化合物の一種であるウォラストナイトを、この発明の樹脂組成物における無機強化剤として使用する場合には、ウォラストナイトを10〜19アスペクト組成比、平均直径3〜25μm、針状の形で用いることが好ましい。全重量に対して、ウォラストナイトの量が0.01〜30wt%の範囲内であることがより好ましい。
【0026】
この発明において使用可能な無機強化剤として、タルク、カルシウム−カーボネイト、アスベスト、カオリン、カーボンファイバ、ナイロンファイバ、ベジタブルファイバ等がある。タルクを使用する場合には、平均粒径2〜4μmで、単一相が好ましい。
【0027】
無機強化剤としてカーボンファイバを使用する場合には、カーボンファイバは伝導性を付与する機能ではなく、フィラー材としての機能を発揮するので、低レベル、再製または裁断されたカーボンファイバを使用することができる。
この発明の樹脂組成物においては、表面が化学的に処理されてポリマーと無機強化剤との間の界面粘着を強化する無機強化剤製品を、合計樹脂成分に対して0.01〜40wt%の範囲内の量で使用するのがよい。
【0028】
5)衝撃強化剤
この発明の樹脂組成物は、衝撃強化剤を更に含有してもよい。衝撃強化剤として、スチレン−ブタジエンラバー(SBR)、エチレン−プロピレンラバー(EPR)、エチレン−プロピレン−ジエンモノマー(EPDM)がある。
【0029】
特に、手で保持する端子またはノート型パソコンの外部装飾材は、非常に高い衝撃強度を要求する。約10wt%のSBR、EPR、または、EPDMを添加すると、衝撃強度は著しく強化されることが確認された。
【0030】
一般に、PC/ABS、ABS、または、PSが手で保持する端子またはノート型パソコンの外部装飾材として主に使用されている。下記表3は、上述したラバー成分を含有する樹脂組成物とラバー成分を含有しない樹脂組成物の間では、衝撃強度が非常に異なることが明らかに示されている。この実験では、PS使用の場合を除外している。その理由は、PSの外部装飾は従来の高い衝撃PS(HIPS)を使用しているからである。
【0031】
上述した衝撃強化材の他に、SBR、EPR、または、EPDMを衝撃強化材として使用することができ、特に、界面粘着力を強化するために、SBRを使用することが望ましい。
【0032】
6)添加剤
この発明の樹脂組成物は、使用に際して添加剤を含んでも良い。そのような添加剤として、結合剤、第1および第2酸化防止剤、UV安定剤、熱安定剤、プロセス潤滑剤および帯電防止剤がある。更に、必要により、カーボンブラック、着色顔料、着色染料、ニュウークリアス剤、および、難燃剤を添加剤に含めてもよい。
【0033】
この発明による樹脂組成物の使用によって、押し出し成形、気泡成形、射出成形によって各種プラスチック製品を形成後、イオンビームまたはイオン注入処理によって伝導性が付与される製品を製造することができる。
上述したように、この発明のよる樹脂組成物は、イオンビーム、イオン注入または真空プラズマ処理によってイオン蒸着すると、耐熱特性、形状安定性および耐性に優れた各種製品を製造することができる。
【0034】
(産業上の利用可能性)
この発明の樹脂組成物は、伝導性が付与されることが必要な、半導体チップトレー、コンピュータモニタ、手保持端子、液晶ディスプレイキャリーパッケージ紙、半導体チップキャリーフィルムおよび半導体チップキャリーチューブ等の製品の製造に適用することができる。
Claims (16)
- 下記群から選ばれた1またはそれ以上の成分から生成された、イオンビーム又はイオン注入処理のための樹脂組成物:ポリフェニレンオキシドまたはポリフェニレンエーテル(PPO)、ポリカーボネイト(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリサルホン(PSU)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリスチレン(PS)、アクリロ−ブタジエン−スチレンコポリマー( ABS)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミド(PA)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、アセタール樹脂(POM)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、スチレン−ブタジエンラバー(SBR)、エチレン−プロピレンラバー(EPR)、EPDHラバー(エチレン−プロピレン−ジエンラバー(EPDM)。
- 0.01〜50wt%(重量%)のファイバグラスを更に含有する請求項1に記載の樹脂組成物。
- 1〜40wt%のフィラーを更に含有する請求項1または2に記載の樹脂組成物。
- 前記ファイバグラスの直径が20μm以下であり、長さが1インチ以下であり、針状の形状、単一物、および、球面を備え、そして、単一組成および混合組成の形で使用される、請求項2に記載の樹脂組成物。
- 前記ファイバグラスの直径が3−10μmである、請求項2に記載の樹脂組成物。
- 前記ファイバグラスの含有量は、0.01〜50wt%であり、単一組成物、または、粉砕されたグラスファイバ、粉状のグラスファイバおよびグラスフレークからなる群から選ばれた混合組成物の形で使用される、請求項2に記載の樹脂組成物。
- 0.01〜40wt%の範囲内の無機補強材を更に含有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記無機補強材は、タルク、カルシウム−カーボネイト、アスベスト、カオリン、カーボンファイバ、ナイロンファイバ、および、植物ファイバからなる群から選ばれる、請求項7に記載の樹脂組成物。
- 10〜30wt%の範囲内の衝撃補強材を更に含有している、請求項1に記載の樹脂組成物。
- 添加材を更に含有しており、前記添加材は3000ppm以下の濃度で、前記樹脂組成物に添加される、請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記添加材は、熱安定材、紫外線安定材、プロセス剤、結合剤、プロセス潤滑材、帯電防止剤、カーボンブラック、着色顔料、着色染料、ニュウークリアス剤、および、難燃剤からなる群から選んだ少なくとも1つからなっている、請求項10に記載の樹脂組成物。
- イオンビーム、イオンプラズマ又はイオン注入処理によって伝導性を備えた樹脂組成物を提供する方法であって、前記方法は、下記群から選ばれた1またはそれ以上の成分から生成された前記樹脂組成物を、フィルム形状で押し出すステップを備えている:ポリフェニレンオキシド、ポリカーボネイト、ポリブチレンテレフタレート、ポリサルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、アクリロ−ブタジエン−スチレンコポリマー、アセタール樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン−ブタジエンラバー、エチレン−プロピレンラバー、および、EPDHラバー。
- イオンビーム、イオンプラズマ又はイオン注入処理によって樹脂組成物を処理することによって、半導体チップトレー、コンピュータモニタ、ハンドヘルド端子、包装紙を搭載する液晶ディスプレイ、フィルムを搭載する半導体チップ、および、チューブを搭載する半導体チップを製造するための方法であって、前記樹脂組成物は下記群から選ばれた1またはそれ以上の成分から生成されている:ポリフェニレンオキシド、ポリカーボネイト、ポリブチレンテレフタレート、ポリサルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、アクリロ−ブタジエン−スチレンコポリマー、ポリエーテルイミド、ポリアミド、ポリメチルメタアクリレート、アセタール樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン−ブタジエンラバー、エチレン−プロピレンラバー、および、EPDHラバー。
- 前記イオンビーム、イオンプラズマ又はイオン注入処理は、プラズマによるイオンデポジション法である、請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記イオンビーム、イオンプラズマ又はイオン注入処理は、プラズマによるイオンデポジション法である、請求項12に記載の方法。
- 前記イオンビーム、イオンプラズマ又はイオン注入処理は、プラズマによるイオンデポジション法である、請求項13に記載の方法。
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