JP2004518738A - リレン誘導体および染料としてのその使用 - Google Patents

リレン誘導体および染料としてのその使用 Download PDF

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Abstract

一般式I[式中、変項は次のものを表す:Rは水素または場合により置換されたC〜C30−アルキル、アリールもしくはヘタリール;Rは水素または臭素;Rは水素またはC〜C−アルキル;Rは水素、C〜C18−アルキルまたは場合により置換されたアリールもしくはヘタリール;nは2または3]のリレン誘導体。

Description

【0001】
本発明は、一般式I
【0002】
【化7】
Figure 2004518738
【0003】
[式中、変項は次のものを表す:
Rは水素;
〜C30−アルキル、該基の炭素鎖は1つもしくは複数の基−O−、−S−、−NR−、−CO−および/または−SO−により中断されていてもよく、かつ該基はカルボキシ、スルホ、ヒドロキシ、シアノ、C〜C−アルコキシおよび/または窒素原子を介して結合した5員〜7員の複素環式基(該基はさらなるヘテロ原子を有していてもよく、かつ芳香族であってもよい)により1回もしくは数回置換されていてもよい;
アリールまたはヘタリール、該基はC〜C18−アルキル、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシ、−CONHR、−NHCORおよび/またはアリールアゾもしくはヘタリールアゾ(該基はそのつどC〜C10−アルキル、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノおよび/またはカルボキシにより置換されていてもよい)により1回もしくは数回置換されていてもよい;
は水素または臭素;
は水素またはC〜C−アルキル;
は水素;C〜C18−アルキル;アリールまたはヘタリール(該基はそのつどC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシおよび/またはシアノにより置換されていてもよい);
nは2または3]の新規のリレン誘導体ならびにリレン誘導体Iの製造および高分子の有機および無機材料、特にプラスチック、塗料および印刷インクを着色するための使用、分散助剤、有機顔料のための顔料添加剤および蛍光染料および顔料添加剤を製造するための中間生成物としての使用、化粧品における着色成分としての使用、着色された水性ポリマー分散液または電磁スペクトルの近赤外線領域で吸収および/または発光する水性ポリマー分散液を製造するための使用、電子写真における光伝導体として、エレクトロルミネセンスおよび化学ルミネセンスにおける発光体として、蛍光変換における活性成分として、およびレーザー染料としての使用に関する。
【0004】
本発明はさらに、リレン誘導体Iを製造するための中間生成物としての一般式III
【0005】
【化8】
Figure 2004518738
【0006】
[式中、変項は上記のものを表す]の新規のリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物ならびにその製造および高分子の有機および無機材料を着色するための使用、分散助剤、有機顔料のための顔料添加剤および重合性着色剤および顔料添加剤を製造するための中間生成物としての使用、化粧品における着色成分としての使用、着色された水性ポリマー分散液または電磁スペクトルの近赤外線領域で吸収および/または発光する水性ポリマー分散液を製造するための使用、電子写真における光伝導体として、エレクトロルミネセンスおよび化学ルミネセンスにおける発光体として、蛍光変換における活性成分として、およびレーザー染料としての使用に関する。
【0007】
より短いリレン−3,4−ジカルボン酸イミド(式I中でn=0または1、つまり相応するナフタリン誘導体およびペリレン誘導体)は公知である。非置換もしくはペリ位(ペリレン骨格の9−位)でハロゲンにより置換されたペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドはたとえばEP−A636666号、Chimia 48、第503〜505頁(1994年)ならびにEP−A592292およびDyes and Pigments 16、第19〜25頁(1991年)に記載されている。さらにペリレン骨格において置換された別の9−ハロゲンペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドはWO−A96/22332号に開示されている。公知の化合物に共通していることは、近紫外線または可視スペクトルの短波領域において、つまり実質的に340〜540nmの領域で吸収することである。
【0008】
本発明の根底には、長波の、つまり電磁スペクトルの赤色および赤外線領域で吸収および発光し、かつペリ位で適切に誘導されているリレン誘導体を提供するという課題が存在する。
【0009】
これに応じて冒頭に定義した式Iのテリレン(Terrylen)およびクアテルリレン(Quaterrylen)誘導体が判明した。
【0010】
有利なリレン誘導体は従属請求項から読みとることができる。
【0011】
さらにリレン誘導体Iの製造方法が判明し、該方法の特徴は、
a)一般式II
【0012】
【化9】
Figure 2004518738
【0013】
[式中、RはC〜C−シクロアルキルを表し、該基の炭素骨格は1つもしくは複数の基−O−、−S−および/または−NR−により中断されていてもよく、かつ該基はC〜C−アルキルにより1回もしくは数回置換されていてもよい]の非対称リレンテトラカルボン酸ジイミドをアルカリ性条件下に極性の有機溶剤の存在下に片側を鹸化し、
b)工程a)で形成された一般式III
【0014】
【化10】
Figure 2004518738
【0015】
のリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物を第三窒素塩基性化合物および遷移金属触媒の存在下に片側を脱カルボキシル化し、かつ
c)反応生成物を所望の場合には最終的に元素の臭素と反応させることである。
【0016】
さらにリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物IIIを製造する方法が判明し、該方法の特徴は、非対称のリレンテトラカルボン酸ジイミドIIをアルカリ性条件下に極性の有機溶剤の存在下で片側を鹸化することである。
【0017】
さらにリレン−3,4−ジカルボン酸イミドIのための中間生成物として、冒頭で定義した式IIIのリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物が判明した。
【0018】
特に同様に、リレン誘導体Iおよびリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物IIIのための冒頭で記載した適用目的が判明した。
【0019】
式I〜III中に記載されている全てのアルキル基は直鎖状であっても分枝鎖状であってもよい。アルキル基が置換されている場合には、該基は通常、1つもしくは2つの置換基を有する。
【0020】
適切な基R、R、R、RおよびRのため(もしくはこれらの置換基のため)の例を以下に具体的に記載する:
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、2−メチルペンチル、ヘプチル、1−エチルペンチル、オクチル、2−エチルヘキシル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシルおよびエイコシル(上記の名称イソオクチル、イソノニル、イソデシルおよびイソトリデシルは通俗名であり、かつオキソ合成により得られるアルコールに由来する);
2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−プロポキシエチル、2−イソプロポキシエチル、2−ブトキシエチル、2−および3−メトキシプロピル、2−および3−エトキシプロピル、2−および3−プロポキシプロピル、2−および3−ブトキシプロピル、2−および4−メトキシブチル、2−および4−エトキシブチル、2−および4−プロポキシブチル、3,6−ジオキサヘプチル、3,6−ジオキサオクチル、4,8−ジオキサノニル、3,7−ジオキサオクチル、3,7−ジオキサノニル、4,7−ジオキサオクチル、4,7−ジオキサノニル、2−および4−ブトキシブチル、4,8−ジオキサデシル、3,6,9−トリオキサデシル、3,6,9−トリオキサウンデシル、3,6,9−トリオキサドデシル、3,6,9,12−テトラオキサトリデシルおよび3,6,9,12−テトラオキサテトラデシル;
2−メチルチオエチル、2−エチルチオエチル、2−プロピルチオエチル、2−イソプロピルチオエチル、2−ブチルチオエチル、2−および3−メチルチオプロピル、2−および3−エチルチオプロピル、2−および3−プロピルチオプロピル、2−および3−ブチルチオプロピル、2−および4−メチルチオブチル、2−および4−エチルチオブチル、2−および4−プロピルチオブチル、3,6−ジチアヘプチル、3,6−ジチアオクチル、4,8−ジチアノニル、3,7−ジチアオクチル、3,7−ジチアノニル、2−および4−ブチルチオブチル、4,8−ジチアデシル、3,6,9−トリチアデシル、3,6,9−トリチアウンデシル、3,6,9−トリチアドデシル、3,6,9,12−テトラチアトリデシルおよび3,6,9,12−テトラチアテトラデシル;
2−モノメチル−および2−モノエチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、2−および3−ジメチルアミノプロピル、3−モノイソプロピルアミノプロピル、2−および4−モノプロピルアミノブチル、2−および4−ジメチルアミノブチル、6−メチル−3,6−ジアザヘプチル、3,6−ジメチル−3,6−ジアザヘプチル、3,6−ジアザオクチル、3,6−ジメチル−3,6−ジアザオクチル、9−メチル−3,6,9−トリアザデシル、3,6,9−トリメチル−3,6,9−トリアザウンデシル、3,6,9−トリアザウンデシル、3,6,9−トリメチル−3,6,9−トリアザウンデシル、12−メチル−3,6,9,12−テトラアザトリデシルおよび3,6,9,12−テトラメチル−3,6,9,12−テトラアザトリデシル;
プロパン−2−オン−1−イル、ブタン−3−オン−1−イル、ブタン−3−オン−2−イルおよび2−エチルペンタン−3−オン−1−イル;
2−メチルスルホニルエチル、2−エチルスルホニルエチル、2−プロピルスルホニルエチル、2−イソプロピルスルホニルエチル、2−ブチルスルホニルエチル、2−および3−メチルスルホニルプロピル、2−および3−エチルスルホニルプロピル、2−および3−プロピルスルホニルプロピル、2−および3−ブチルスルホニルプロピル、2−および4−メチルスルホニルブチル、2−および4−エチルスルホニルブチル、2−および4−プロピルスルホニルブチルおよび4−ブチルスルホニルブチル;
カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、5−カルボキシペンチル、6−カルボキシヘキシル、8−カルボキシオクチル、10−カルボキシデシル、12−カルボキシドデシルおよび14−カルボキシテトラデシル;
スルホメチル、2−スルホエチル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、5−スルホペンチル、6−スルホヘキシル、8−スルホオクチル、10−スルホデシル、12−スルホドデシルおよび14−スルホテトラデシル;
2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシプロピ−2−イル、2−および4−ヒドロキシブチル、1−ヒドロキシブチ−2−イルおよび8−ヒドロキシ−4−オキサオクチル;
シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、2−メチル−3−エチル−3−シアノプロピル、7−シアノ−7−エチルヘプチルおよび4,7−ジメチル−7−シアノヘプチル;
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、t−ペントキシおよびヘキソキシ;
カルバモイル、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、ブチルアミノカルボニル、ペンチルアミノカルボニル、ヘキシルアミノカルボニル、ヘプチルアミノカルボニル、オクチルアミノカルボニル、ノニルアミノカルボニル、デシルアミノカルボニルおよびフェニルアミノカルボニル;
ホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノおよびベンゾイルアミノ;
塩素、臭素およびヨウ素;
フェニルアゾ、2−ナフチルアゾ、2−ピリジルアゾおよび2−ピリミジルアゾ;
フェニル、2−ナフチル、2−および3−ピリル、2−、3−および4−ピリジル、2−、4−および5−ピリミジル、3−、4−および5−ピラゾリル、2−、4−および5−イミダゾリル、2−、4−および5−チアゾリル、3−(1,2,4−トリアジル)、2−(1,3,5−トリアジル)、6−キナルジル、3−、5−、6−および8−キノリニル、2−ベンゾオキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、5−ベンゾチアジアゾリル、2−および5−ベンズイミダゾリルおよび1−および5−イソキノリル;
2−、3−および4−メチルフェニル、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2−、3−および4−エチルフェニル、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジエチルフェニル、2,4,6−トリエチルフェニル、2−、3−および4−プロピルフェニル、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジプロピルフェニル、2,4,6−トリプロピルフェニル、2−、3−および4−イソプロピルフェニル、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジイソプロピルフェニル、2,4,6−トリイソプロピルフェニル、2−、3−および4−ブチルフェニル、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジブチルフェニル、2,4,6−トリブチルフェニル、2−、3−および4−イソブチルフェニル、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジイソブチルフェニル、2,4,6−トリイソブチルフェニル、2−、3−および4−s−ブチルフェニル、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジ−s−ブチルフェニルおよび2,4,6−トリ−s−ブチルフェニル、2−、3−および4−t−ブチルフェニル、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジ−t−ブチルフェニル、2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル;2−、3−および4−メトキシフェニル、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジメトキシフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2−、3−および4−エトキシフェニル、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジエトキシフェニル、2,4,6−トリエトキシフェニル、2−、3−および4−プロポキシフェニル、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジプロポキシフェニル、2−、3−および4−イソプロポキシフェニル、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジイソプロポキシフェニルおよび2−、3−および4−ブトキシフェニル;2−、3−および4−クロロフェニル、および2,4−、2,5−、3,5−、および2,6−ジクロロフェニル;2−、3−および4−ヒドロキシフェニルおよび2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジヒドロキシフェニル;2−、3−および4−シアノフェニル;3−および4−カルボキシフェニル;3−および4−カルボキサミドフェニル、3−および4−N−メチルカルボキサミドフェニルおよび3−および4−N−エチルカルボキサミドフェニル;3−および4−アセチルアミノフェニル、3−および4−プロピオニルアミノフェニルおよび3−および4−ブチリルアミノフェニル;3−および4−N−フェニルアミノフェニル、3−および4−N−(o−トリル)アミノフェニル、3−および4−N−(m−トリル)アミノフェニルおよび3−および4−N−(p−トリル)アミノフェニル;3−および4−(2−ピリジル)アミノフェニル、3−および4−(3−ピリジル)アミノフェニル、3−および4−(4−ピリジル)アミノフェニル、3−および4−(2−ピリミジル)アミノフェニルおよび4−(4−ピリミジル)アミノフェニル;
4−フェニルアゾフェニル、4−(1−ナフチルアゾ)フェニル、4−(2−ナフチルアゾ)フェニル、4−(4−ナフチルアゾ)フェニル、4−(2−ピリジルアゾ)フェニル、4−(3−ピリジルアゾ)フェニル、4−(4−ピリジルアゾ)フェニル、4−(2−ピリミジルアゾ)フェニル、4−(4−ピリミジルアゾ)フェニルおよび4−(5−ピリミジルアゾ)フェニル;
シクロペンチル、2−および3−メチルシクロペンチル、2−および3−エチルシクロペンチル、シクロヘキシル、2−、3−および4−メチルシクロヘキシル、2−、3−および4−エチルシクロヘキシル、3−および4−プロピルシクロヘキシル、3−および4−イソプロピルシクロヘキシル、3−および4−ブチルシクロヘキシル、3−および4−s−ブチルシクロヘキシル、3−および4−t−ブチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、2−、3−および4−メチルシクロヘプチル、2−、3−および4−エチルシクロヘプチル、3−および4−プロピルシクロヘプチル、3−および4−イソプロピルシクロヘプチル、3−および4−ブチルシクロヘプチル、3−および4−s−ブチルシクロヘプチル、3−および4−t−ブチルシクロヘプチル、シクロオクチル、2−、3−、4−および5−メチルシクロオクチル、2−、3−、4−および5−エチルシクロオクチル、3−、4−および5−プロピルシクロオクチル、2−ジオキサニル、4−モルホリニル、2−および3−テトラヒドロフリル、1−、2−および3−ピロリジニルおよび1−、2−、3−および4−ピペリジル。
【0021】
リレン誘導体Iの製造は有利には、工程a)で非対称の、イミド窒素においてシクロアルキル基により置換されているリレンテトラカルボン酸ジイミドIIの片側を鹸化し、かつ工程b)で、形成されたリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物IIIの片側を脱カルボキシル化する、本発明による多段の方法で行うことができる。ペリ位で臭素化されたリレン誘導体I(R=Br)が所望される場合、ペリ位で非置換のリレン誘導体I(R=H)をさらにその後の工程c)で元素の臭素と反応させる。
【0022】
本発明による方法の工程a)、つまりリレンテトラカルボン酸ジイミドIIのシクロアルキル置換されたイミド基の鹸化は、極性の有機溶剤および塩基の存在下で実施する。
【0023】
このためにエダクトとして使用される非対称のリレンテトラカルボン酸ジイミドIIは公知であり、かつEP−A592292号およびChem. Eur. Journal 3、第219〜225頁(1997年)に記載されているように製造することができる。
【0024】
適切な溶剤は特に分枝鎖状のC〜C−アルコール、たとえばイソプロパノール、t−ブタノールおよび2−メチル−2−ブタノールである
一般にII 1gあたり、溶剤を40〜200g使用する。
【0025】
塩基として無機塩基、特にアルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物、たとえば水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが適切であり、これを有利には水溶液もしくは懸濁液の形で(通常は50〜80質量%濃度)使用し、および有機塩基、特にアルカリ金属およびアルカリ土類金属のアルコキシドが適切であり、その際、ナトリウムアルコキシドおよびカリウムアルコキシド、たとえばナトリウムメチラート、カリウムメチラート、カリウムイソプロピラートおよびカリウム−t−ブチラートは有利であり、これらを通常は無水の形で使用する。
【0026】
通常、IIに対して5〜50当量の塩基が必要である。
【0027】
反応温度は一般に50〜120℃、有利には60〜100℃である。
【0028】
鹸化は通常、10〜40hで終了する。
【0029】
方法技術的に工程a)を有利には次のとおりに行う:
リレンテトラカルボン酸ジイミドII、塩基および溶剤からなる懸濁液を強力な撹拌下で所望の反応温度に加熱する。鹸化が終了し、かつ室温に冷却した後、酸、たとえば塩酸のような無機酸、または酢酸のような有機酸を用いてpH値を1〜4に調整する。生成物を濾別し、熱湯で洗浄し、かつ引き続き真空下に約100℃で乾燥させる。
【0030】
通常、工程a)で得られたリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物IIIはすでに高い含有率を有する(>90%)ので、工程b)における脱カルボキシル化のために直接使用することができる。
【0031】
本発明による方法の工程b)ではリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物IIIを溶剤としての第三窒素塩基性化合物および遷移金属触媒の存在下で片側を脱カルボキシル化する。
【0032】
適切な溶剤は特に高沸点の窒素塩基、たとえば環式アミド、たとえばN−メチルピロリドン、および芳香族複素環化合物、たとえばキノリン、イソキノリンおよびキナルジンである。
【0033】
通常の溶剤量はIII 1gあたり20〜150gである。
【0034】
触媒として特に遷移金属である銅および亜鉛ならびに特にこれらの無機塩および有機塩が適切であり、これらを有利には無水の形で使用する。
【0035】
有利な塩の例は、酸化銅(I)、酸化銅(II)、塩化銅(I)、酢酸銅(II)、酢酸亜鉛およびプロピオン酸亜鉛であり、その際、酸化銅(I)および酢酸亜鉛が特に有利である。
【0036】
上記の触媒の混合物もまた使用することができるのは自明である。
【0037】
通常、IIIに対して触媒を50〜90モル%使用する。
【0038】
反応温度は一般に100〜250℃、特に160〜200℃である。保護ガス雰囲気(たとえば窒素)下で作業することが推奨される。
【0039】
通常、脱カルボキシル化は3〜20hで終了する。
【0040】
方法技術的に工程b)は有利には次のとおりに行う:
リレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物III、溶剤および触媒からなる混合物を撹拌下で所望の反応温度に加熱する。脱カルボキシル化が終了し、かつ室温に冷却した後、反応混合物をほぼ同じ体積の低沸点アルコール、たとえばメタノールに注ぎ、撹拌下で同量の希釈した無機酸、たとえば5〜6質量%濃度の塩酸を添加し、かつ生成物を濾別する。所望の場合には粗生成物を適切な溶剤、たとえばキシレンのような芳香族溶剤中で撹拌し、濾過し、低沸点アルコールで洗浄し、かつ真空下に約75℃で乾燥させる。
【0041】
もう1つの精製法は高沸点溶剤、たとえばN−メチルピロリドンからの再結晶により可能である。しかしこれは通常は不要である。というのも、得られるリレン誘導体I(R=H)はすでに95%以上の含有率を有するからである。
【0042】
ペリ位で臭素化されたリレン誘導体I(R=Br)を製造するために、非置換のリレン誘導体Iにさらに本発明による工程c)、つまり領域選択的(regioselektiv)な臭素化を行う。
【0043】
この臭素化は有利には脂肪族モノカルボン酸、特にC〜C−カルボン酸、たとえばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸またはこれらの混合物中で、またはハロゲン化した脂肪族もしくは芳香族溶剤、たとえば塩化メチレン、クロロホルムまたはクロロベンゼン中で実施する。
【0044】
通常、臭素化したI 1gあたり、溶剤を5〜30g、有利には15〜25g使用する。
【0045】
通例、ハロゲン化触媒の存在は不要である。しかし臭素化反応を促進する(約1.5〜2倍)ためには、元素のヨウ素を、有利にはIに対して1〜5モル%の量で添加することが推奨される。
【0046】
一般に臭素対Iのモル比は、約1:1〜5:1、有利には3:1〜4:1である。
【0047】
反応温度は通常0〜70℃、特に10〜40℃である。
【0048】
臭素化は通常、基質Iの反応性およびヨウ素の存在または不在に依存して、2〜12時間で終了する。
【0049】
方法技術的に工程c)では有利には次のとおりに行う:
臭素化すべきリレン誘導体Iおよび溶剤からなる混合物を撹拌下で15〜30分間、所望の反応温度に調整し、場合により触媒および引き続き5〜10分間、所望の臭素量を添加し、かつ該混合物を光の遮断下で2〜12時間、反応温度で撹拌する。過剰の臭素を強力な窒素流により除去した後、反応混合物をほぼ同量の脂肪族アルコール、たとえばメタノール中に導入し、一夜撹拌し、沈澱した生成物を濾別し、これを有利には同じアルコールで洗浄し、かつ真空下に約120℃で乾燥させる。
【0050】
通常、工程c)で得られた臭素化リレン誘導体Iはすでに高い含有率(>95%)を有するので、該誘導体は所望の適用目的のための直接使用することができる。
【0051】
本発明によるリレン誘導体Iは、高分子量の有機および無機材料、特にたとえばプラスチック、とりわけ熱可塑性プラスチック、塗料および印刷インクならびに酸化物膜系を均質に着色するために極めて適切である。
【0052】
さらに本発明によるリレン誘導体Iは、分散助剤、有機顔料のための顔料添加剤および蛍光染料および顔料添加剤を製造するための中間生成物としての使用、化粧品における着色成分としての使用、着色された水性ポリマー分散液または電磁スペクトルの近赤外線領域で吸収および/または発光する水性ポリマー分散液を製造するための使用、および電子写真における光伝導体として、エレクトロルミネセンスおよび化学ルミネセンスにおける発光体として、蛍光変換における活性成分として、およびレーザー染料として適切である。
【0053】
リレン誘導体Iのための中間生成物として使用されるリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物IIIもまた、それ自体、上記の高分子量の有機および無機材料を着色するため、分散助剤、有機顔料のための顔料添加剤および重合性着色剤および顔料添加剤を製造するための中間生成物としての使用、化粧品における着色成分としての使用、着色された水性ポリマー分散液または電磁スペクトルの近赤外線領域で吸収および/または発光する水性ポリマー分散液を製造するための使用、電子写真における光伝導体として、エレクトロルミネセンスおよび化学ルミネセンスにおける発光体として、蛍光変換における活性成分として、およびレーザー染料として使用することができる。
【0054】
実施例
A)本発明による式IIIのリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物の製造
例1〜6
リレンテトラカルボン酸ジイミドII 10g(xミリモル)をイソプロパノール500ml中に導入し、かつ水酸化カリウム40gおよび水30mlからなる混合物を添加した。次いで該混合物を撹拌下にt時間、加熱して還流させた。
【0055】
室温に冷却後、反応混合物を水2体積部および濃塩酸1体積部からなる混合物300ml中に添加した。30分間撹拌した後、生成物を濾別し、水でpHが中性になるまで洗浄し、かつ真空下に100℃で乾燥させた。
【0056】
これらの試験のさらなる詳細ならびにその結果は第1表にまとめられている。
【0057】
【表1】
Figure 2004518738
【0058】
B)本発明によるリレン誘導体I(R=H)の製造
例7〜12
キノリン400ml中のリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物IIIxg(7ミリモル)および酸化銅(I)7gからなる混合物を撹拌下で220℃に加熱し、かつこの温度でt時間維持した。
【0059】
室温に冷却した後、反応溶液をメタノール400ml中に導入し、かつ水3体積部および濃塩酸1体積部からなる混合物400mlを添加した。30分間撹拌した後、生成物を濾別し、水でpHが中性になるまで洗浄し、かつ真空下に75℃で乾燥させた。引き続きこうして得られた粗精製物をN−メチルピロリドンからの再結晶により出発材料の痕跡を除去した。
【0060】
これらの試験のさらなる詳細ならびにその結果は第2表にまとめられている。
【0061】
【表2】
Figure 2004518738
【0062】
例7に関する分析データ:
N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)テリレン−3,4−ジカルボキシイミド:
元素分析(計算値/検出値の質量%):
C:87.25/87.4;H:5.15/5.2;N:2.3/2.2;O:5.3/5.2;
質量(FD、8kV):m/z=605.2(M、100%);
IR(KBr):ν=1687(s、C=O)、1647(s、C=O)cm
UV/VIS(NMP):λmax(ε)=580(42933)、639(47376)nm。
【0063】
例10に関する分析データ:
N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)クアテルリレン−3,4−ジカルボキシイミド:
元素分析(計算値/検出値の質量%):
C:88.85/88.9;H:4.85/4.8;N:1.9/1.9;O:4.4/4.4;
質量(FD、8kV):m/z=729.3(M、100%);
IR(KBr):ν=1690(s、C=O)、1651(s、C=O)cm
UV/VIS(NMP):λmax(ε)=677(72355)、740(80001)nm。
【0064】
C)本発明による11−ブロモテリレン−3,4−ジカルボン酸イミドおよび13−ブロモクアテルリレン−3,4−ジカルボン酸イミドI(R=Br)の製造
例13〜18
リレン誘導体I xg(0.1モル)を酢酸1.5l中で30分間懸濁させた。ヨウ素1g(3.9ミリモル)および臭素64g(0.4モル)を添加した後、該混合物を光の遮断下にT℃でt時間、撹拌した。
【0065】
引き続き反応混合物に強力な窒素流を導通することにより過剰の臭素を除去し、次いでメタノール1lで希釈し、かつ室温で一夜、撹拌した。
【0066】
沈澱した生成物を濾別し、まずメタノール1.5lおよび次いで水を用いて中性になるまで洗浄し、かつ120℃で真空下に乾燥させた。
【0067】
これらの試験のさらなる詳細ならびにその結果は第3表にまとめられている。
【0068】
【表3】
Figure 2004518738
【0069】
例13に関する分析データ:
11−ブロモ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)テリレン−3,4−ジカルボン酸イミド:
元素分析(計算値/検出値の質量%):
C:77.2/77.0;H:4.4/4.4;N:2.05/2.1;O:4.7/4.7;Br:11.7/11.8;
質量(FD、8kV):m/z=684.6(M、100%);
IR(KBr):ν=1686(s、C=O)、1645(s、C=O)cm
UV/VIS(NMP):λmax(ε)=578(46018)、643(52323)nm。
【0070】
例16に関する分析データ:
13−ブロモ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)クアテルリレン−3,4−ジカルボキシイミド:
元素分析(計算値/検出値の質量%):
C:80.2/80.5;H:4.2/4.2;N:1.7/1.7;O:4.0/4.1;Br:9.9/9.5;
質量(FD、8kV):m/z=808.7(M、100%);
IR(KBr):ν=1689(s、C=O)、1650(s、C=O)cm
UV/VIS(NMP):λmax(ε)=671(80081)、748(88256)nm。

Claims (16)

  1. 一般式I
    Figure 2004518738
    [式中、変項は次のものを表す:
    Rは水素;
    〜C30−アルキル、該基の炭素鎖は1つもしくは複数の基−O−、−S−、−NR−、−CO−および/または−SO−により中断されていてもよく、かつ該基はカルボキシ、スルホ、ヒドロキシ、シアノ、C〜C−アルコキシおよび/または窒素原子を介して結合した5員〜7員の複素環式基(該基はさらなるヘテロ原子を有していてもよく、かつ芳香族であってもよい)により1回もしくは数回置換されていてもよい;
    アリールまたはヘタリール、該基はC〜C18−アルキル、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシ、−CONHR、−NHCORおよび/またはアリールアゾもしくはヘタリールアゾ(該基はそのつどC〜C10−アルキル、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノおよび/またはカルボキシにより置換されていてもよい)により1回もしくは数回置換されていてもよい;
    は水素または臭素;
    は水素またはC〜C−アルキル;
    は水素;C〜C18−アルキル;アリールまたはヘタリール(該基はそのつどC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシおよび/またはシアノにより置換されていてもよい);
    nは2または3]のリレン誘導体。
  2. 式中で変項が次のものを表す:
    RはC〜C30−アルキル、該基の炭素鎖は1つもしくは複数の基−O−、−S−、−NR−、−CO−および/または−SO−により中断されていてもよく、かつ該基はヒドロキシ、シアノ、C〜C−アルコキシおよび/または窒素原子を介して結合した5員〜7員の複素環式基(該基はさらなるヘテロ原子を有していてもよく、かつ芳香族であってもよい)により1回もしくは数回置換されていてもよい;
    アリールまたはヘタリール、該基はC〜C18−アルキル、C〜C−アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、−CONHRおよび/または−NHCORにより1回もしくは数回置換されていてもよい;
    は水素または臭素;
    は水素またはC〜C−アルキル;
    は水素;C〜C18−アルキル;アリールまたはヘタリール(該基はそのつどC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシおよび/またはシアノにより置換されていてもよい);
    nは2または3
    請求項1記載の式Iのリレン誘導体。
  3. 請求項1または2記載の式Iのリレン誘導体の製造方法において、
    a)一般式II
    Figure 2004518738
    [式中、RはC〜C−シクロアルキルを表し、該基の炭素骨格は1つもしくは複数の基−O−、−S−および/または−NR−により中断されていてもよく、かつ該基はC〜C−アルキルにより1回もしくは数回置換されていてもよい]の非対称リレンテトラカルボン酸ジイミドをアルカリ性条件下に極性の有機溶剤の存在下に片側を鹸化し、
    b)工程a)で形成された一般式III
    Figure 2004518738
    のリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物を第三窒素塩基性化合物および遷移金属触媒の存在下に片側を脱カルボキシル化し、かつ
    c)反応生成物を所望の場合には最終的に元素の臭素と反応させる
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の式Iのリレン誘導体の製造方法。
  4. 一般式III
    Figure 2004518738
    [式中、変項は次のものを表す:
    Rは水素;
    〜C30−アルキル、該基の炭素鎖は1つもしくは複数の基−O−、−S−、−NR−、−CO−および/または−SO−により中断されていてもよく、かつ該基はカルボキシ、スルホ、ヒドロキシ、シアノ、C〜C−アルコキシおよび/または窒素原子を介して結合した5員〜7員の複素環式基(該基はさらなるヘテロ原子を有していてもよく、かつ芳香族であってもよい)により1回もしくは数回置換されていてもよい;
    アリールまたはヘタリール、該基はC〜C18−アルキル、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシ、−CONHR、−NHCORおよび/またはアリールアゾもしくはヘタリールアゾ(該基はそのつどC〜C10−アルキル、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノおよび/またはカルボキシにより置換されていてもよい)により1回もしくは数回置換されていてもよい;
    は水素または臭素;
    は水素またはC〜C−アルキル;
    は水素;C〜C18−アルキル;アリールまたはヘタリール(該基はそのつどC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシおよび/またはシアノにより置換されていてもよい);
    nは2または3]のリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物の製造方法において、一般式II
    Figure 2004518738
    [式中、RはC〜C−シクロアルキルを表し、該基の炭素骨格は1つもしくは複数の基−O−、−S−および/または−NR−により中断されていてもよく、かつ該基はC〜C−アルキルにより1回もしくは数回置換されていてもよい]の非対称のリレンテトラカルボン酸ジイミドをアルカリ性条件下に極性の有機溶剤の存在下で片側を鹸化することを特徴とする、一般式IIIのリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物の製造方法。
  5. 一般式III
    Figure 2004518738
    [式中、変項は次のものを表す:
    Rは水素;
    〜C30−アルキル、該基の炭素鎖は1つもしくは複数の基−O−、−S−、−NR−、−CO−および/または−SO−により中断されていてもよく、かつ該基はカルボキシ、スルホ、ヒドロキシ、シアノ、C〜C−アルコキシおよび/または窒素原子を介して結合した5員〜7員の複素環式基(該基はさらなるヘテロ原子を有していてもよく、かつ芳香族であってもよい)により1回もしくは数回置換されていてもよい;
    アリールまたはヘタリール、該基はC〜C18−アルキル、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシ、−CONHR、−NHCORおよび/またはアリールアゾもしくはヘタリールアゾ(該基はそのつどC〜C10−アルキル、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノおよび/またはカルボキシにより置換されていてもよい)により1回もしくは数回置換されていてもよい;
    は水素または臭素;
    は水素またはC〜C−アルキル;
    は水素;C〜C18−アルキル;アリールまたはヘタリール(該基はそのつどC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシおよび/またはシアノにより置換されていてもよい);
    nは2または3]のリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物。
  6. 高分子の有機および無機材料を着色するための請求項1または2記載の一般式Iのリレン誘導体の使用。
  7. プラスチック、塗料、印刷インクおよび酸化物膜系を着色する、請求項6記載の使用。
  8. 分散助剤、有機顔料のための顔料添加剤および蛍光染料および顔料添加剤を製造するための中間生成物としての請求項1または2記載の一般式Iのリレン誘導体の使用。
  9. 化粧品における着色成分としての請求項1または2記載の一般式Iのリレン誘導体の使用。
  10. 着色された水性ポリマー分散液または電磁スペクトルの近赤外線領域で吸収および/または発光する水性ポリマー分散液を製造するための請求項1または2記載の一般式Iのリレン誘導体の使用。
  11. 電子写真における光伝導体として、エレクトロルミネセンスおよび化学ルミネセンスにおける発光体として、蛍光変換における活性成分として、およびレーザー染料としての請求項1または2記載の一般式Iのリレン誘導体の使用。
  12. 高分子の有機および無機材料を着色するための請求項5記載の一般式IIIのリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物の使用。
  13. 分散剤、有機顔料のための顔料添加剤および重合性着色剤および顔料添加剤を製造するための中間生成物としての請求項5記載の一般式IIIのリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物の使用。
  14. 化粧品における着色成分としての請求項5記載の一般式IIIのリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物の使用。
  15. 着色された水性ポリマー分散液または電磁スペクトルの近赤外線領域で吸収および/または発光する水性ポリマー分散液を製造するための請求項5記載の一般式IIIのリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物の使用。
  16. 電子写真における光伝導体として、エレクトロルミネセンスおよび化学ルミネセンスにおける発光体として、蛍光変換における活性成分として、およびレーザー染料としての請求項5記載の一般式IIIのリレンテトラカルボン酸モノイミド一無水物の使用。
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