JP2004515561A5 - - Google Patents

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】
Ａ、ＢおよびＣ部分（モイエティ）からなる群よりそれぞれ独立に選択される少なくとも２種類の異なる部分で構成される繰り返しジカルボキシ重合性サブユニットを有するポリマーであって、
部分Ａは、下記一般式であり、
【化１】

部分Ｂは、下記一般式のいずれかであり、
【化２】

部分Ｃは、下記一般式のいずれかであり、
【化３】

式中、Ｒ₁ 、Ｒ₂ およびＲ₇ は、それぞれ独立に、水素原子（Ｈ）、水酸基（ＯＨ）、炭素数が１〜３０で直鎖、分岐および環を形成していてもよいアルキル基またはアリール基；炭素数が１〜３０で直鎖、分岐および環を形成していてもよいアルキルまたはアリール基からなる炭素数１〜３０系のエステル基、Ｒ′ＣＯ₂およびＯＲ′からなる群から選択される。ここで、Ｒ′は、炭素数が１〜３０で直鎖、分岐および環を形成していてもよいアルキル基またはアリール基から選択され；
Ｒ₃ およびＲ₄ は、それぞれ独立に、Ｈ、炭素数１〜３０で直鎖、分岐および環を形成していてもよいアルキル基またはアリール基からなる群より選択され；
Ｒ₅ 、Ｒ₆ 、Ｒ₁₀およびＲ₁₁は、それぞれ独立に、Ｈ、アルカリ金属、ＮＨ₄および炭素数１〜４のアルキルアンモニウム基からならる群より選択され；
Ｙは、Ｆｅ、Ｍｎ、Ｍｇ、Ｚｎ、Ｃｕ、Ｎｉ、Ｃｏ、Ｍｏ、Ｖ、Ｃｒ、Ｓｉ、ＢおよびＣａからなる群より選択され；
Ｒ₈ およびＲ₉ は、それぞれ独立に、直接結合、ＣＨ₂、Ｃ₂ Ｈ₄ およびＣ₃ Ｈ₆ からなる群より選択され；
重合性サブユニットが部分ＡおよびＢにより構成される場合は、前記Ｒ₁ 、Ｒ₂ 、Ｒ₃ およびＲ₄のうち少なくとも１つはＯＨであり、
重合性サブユニットが部分ＡおよびＣにより構成される場合は、前記Ｒ₁ 、Ｒ₂ およびＲ₇ のうち少なくとも１つはＯＨであり、
重合性サブユニットが部分Ａ、ＢおよびＣにより構成される場合は、前記Ｒ₁ 、Ｒ₂ 、Ｒ₃ 、Ｒ₄およびＲ₇ のうち少なくとも１つはＯＨである。
【請求項２】
肥料の粒子が、請求項１に記載のポリマーと密接に接触している肥料製品。
【請求項３】
請求項１に記載のポリマーを含有する組成物を、植物の成長促進量で、植物もしくは植物の近くの土壌に適用する工程を含む植物の成長を高める方法。
【請求項４】
請求項１に記載のポリマーと密接に接触する肥料を含有する肥料製品を、植物の成長促進量で、植物もしくは植物の近くの土壌に適用する工程を含む植物の成長を高める方法。
【請求項５】
以下の工程よりなるポリマーの形成方法であって、
反応混合物を重合して繰り返し重合性サブユニットを持つポリマーを形成する工程、
第１、第２および第３の反応物からなる群から選択される少なくとも２つの異なる反応物を含む反応混合物を用いる工程、
ここで、第１の反応物は、下記一般式であり、
【化４】

第２の反応物は、下記一般式のいずれかであり、
【化５】

第３の反応物は、下記一般式のいずれかであり、
【化６】

式中、Ｒ₁ 、Ｒ₂ およびＲ₇ は、それぞれ独立に、水素原子（Ｈ）、水酸基（ＯＨ）、炭素数が１〜３０で直鎖、分岐および環を形成していてもよいアルキル基またはアリール基；炭素数が１〜３０で直鎖、分岐および環を形成していてもよいアルキルまたはアリール基からなる炭素数１〜３０系のエステル基、Ｒ′ＣＯ₂およびＯＲ′からなる群から選択される。ここで、Ｒ′は、炭素数が１〜３０で直鎖、分岐および環を形成していてもよいアルキル基またはアリール基から選択され；
Ｒ₃ およびＲ₄ は、それぞれ独立に、Ｈ、炭素数１〜３０で直鎖、分岐および環を形成していてもよいアルキル基またはアリール基からなる群より選択され；
Ｒ₅ 、Ｒ₆ 、Ｒ₁₀およびＲ₁₁は、それぞれ独立に、Ｈ、アルカリ金属、ＮＨ4 および炭素数１〜４のアルキルアンモニウム基からならる群より選択され；
Ｙは、Ｆｅ、Ｍｎ、Ｍｇ、Ｚｎ、Ｃｕ、Ｎｉ、Ｃｏ、Ｍｏ、Ｖ、Ｃｒ、Ｓｉ、ＢおよびＣａからなる群より選択され；
Ｒ₈ およびＲ₉ は、それぞれ独立に、直接結合、ＣＨ₂、Ｃ₂ Ｈ₄ およびＣ₃ Ｈ₆ からなる群より選択され；
重合性サブユニットが第１および第２の反応物により構成される場合は、前記ポリマーは前記Ｒ₁ 、Ｒ₂ 、Ｒ₃ およびＲ₄のうち少なくとも１つをＯＨとして有し、
重合性サブユニットが第１および第３の反応物により構成される場合は、前記Ｒ₁ 、Ｒ₂ およびＲ₇ のうち少なくとも１つをＯＨとして有し、
重合性サブユニットが部分Ａ、ＢおよびＣにより構成される場合は、前記Ｒ₁ 、Ｒ₂ 、Ｒ₃ 、Ｒ₄およびＲ₇ のうち少なくとも１つをＯＨとして有する、
ポリマーを製造する方法。
【請求項６】
下記一般式を有するジカルボン酸ポリマーであって、
【化７】

式中、Ｒ₅ およびＲ₆ は、それぞれ独立に、Ｈ、アルカリ金属、ＮＨ₄および炭素数１〜４のアルキルアンモニウム基からなる群より選択され、ｎは１〜１００００である。
【請求項７】
肥料製品をポリマーでコーティングしてコーティング肥料製品を形成する工程を有する窒素蒸発を減少させる方法。
【請求項８】
前記ポリマーが、水素で５０％、およびカルシウムで５０％飽和されている、請求項７に記載の方法。
【請求項９】
成長する植物の近くの土壌にポリマーでコーティングされた肥料製品を適用する工程を含む、リンの有効性を高める方法。
【請求項１０】
成長する植物の近くの土壌にジカルボン酸ポリマーを適用する工程を含む、植物の成長を高める方法。
【請求項１１】
請求項１に記載のジカルボン酸ポリマーを含む、植物の成長を高める組成物。
【請求項１２】
以下の工程よりなるポリマーの形成方法であって、
苛性アルカリの水溶液を用いる工程、
請求項５の反応物を含む反応混合物を用いる工程、
該苛性アルカリ溶液を、反応混合物の十分量に加えて得られる反応溶液のｐＨを約７とし、
反応混合物を重合してカルボキシを含む基を持つ繰り返し重合性サブユニットを持つポリマーを形成する工程、および、
該ポリマーを溶媒を除くために減圧蒸留し、および単離する工程を有する方法。
【請求項１３】
請求項１に記載のポリマーと密接に接触されている種子を含む種子製品。
【請求項１４】
請求項１に記載のポリマーを、固体肥料の表面に適用する工程を含む固体肥料の耐摩耗性を高める方法。
【請求項１５】
実質的な量のアルコール基を含有する請求項１に記載のポリマー。
【請求項１６】
本質的にＢおよびＣ部分からなる請求項１に記載のポリマー。
【請求項１７】
以下の工程よりなるポリマーの形成方法であって、
苛性アルカリの水溶液を用いる工程、
第１、第２および第３の反応物からなる群から選択される少なくとも２つの異なる反応物を含む反応混合物を用いる工程、
ここで、第１の反応物は、下記一般式であり、
【化８】

第２の反応物は、下記一般式のいずれかであり、
【化９】

第３の反応物は、下記一般式のいずれかであり、
【化１０】

式中、Ｒ₁ 、Ｒ₂ およびＲ₇ は、それぞれ独立に、水素原子（Ｈ）、水酸基（ＯＨ）、炭素数が１〜３０で直鎖、分岐および環を形成していてもよいアルキル基またはアリール基；炭素数が１〜３０で直鎖、分岐および環を形成していてもよいアルキルまたはアリール基からなる炭素数１〜３０系のエステル基；Ｒ′ＣＯ₂およびＯＲ′からなる群から選択される。ここで、Ｒ′は、炭素数が１〜３０で直鎖、分岐および環を形成していてもよいアルキル基またはアリール基から選択され；
Ｒ₃ およびＲ₄ は、それぞれ独立に、Ｈ、炭素数１〜３０で直鎖、分岐および環を形成していてもよいアルキル基またはアリール基からなる群より選択され；
Ｒ₅ 、Ｒ₆ 、Ｒ₁₀およびＲ₁₁は、それぞれ独立に、Ｈ、アルカリ金属、ＮＨ₄および炭素数１〜４のアルキルアンモニウム基からならる群より選択され；
Ｙは、Ｆｅ、Ｍｎ、Ｍｇ、Ｚｎ、Ｃｕ、Ｎｉ、Ｃｏ、Ｍｏ、Ｖ、Ｃｒ、Ｓｉ、ＢおよびＣａからなる群より選択され；
Ｒ₈ およびＲ₉ は、それぞれ独立に、直接結合、ＣＨ₂、Ｃ₂ Ｈ₄ およびＣ₃ Ｈ₆ からなる群より選択され；
該苛性アルカリ溶液を、反応混合物の十分量に加えて得られる反応溶液のｐＨを約７とし、
反応混合物を重合してカルボキシを含む基を持つ繰り返し重合性サブユニットを持つポリマーを形成する工程、および、
該ポリマーを溶媒を除くために減圧蒸留し、単離し、重合性サブユニットが第１および第２の反応物により構成される場合は、前記Ｒ₁ 、Ｒ₂ 、Ｒ₃ およびＲ₄のうち少なくとも１つはＯＨであり、
重合性サブユニットが第１および第３の反応物により構成される場合は、前記Ｒ₁ 、Ｒ₂ およびＲ₇ のうち少なくとも１つはＯＨであり、
重合性サブユニットが第１、第２および第３の反応物により構成される場合は、前記Ｒ₁ 、Ｒ₂ 、Ｒ₃ 、Ｒ₄およびＲ₇ のうち少なくとも１つはＯＨである工程を有する方法。