JPS6031844B2 - カルボキシル基変性ポリビニルアルコ−ルの製造法 - Google Patents

カルボキシル基変性ポリビニルアルコ−ルの製造法

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JPS6031844B2
JPS6031844B2 JP738277A JP738277A JPS6031844B2 JP S6031844 B2 JPS6031844 B2 JP S6031844B2 JP 738277 A JP738277 A JP 738277A JP 738277 A JP738277 A JP 738277A JP S6031844 B2 JPS6031844 B2 JP S6031844B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカルボキシル基の導入によって変性されたポリ
ビニルアルコール(以下カルボキシル基の導入に依って
変性されたポリビニルアルコールを単にカルボキシル基
変性PVAと略称する)の製造法に関する。
さらに詳しくは酢酸ビニルと不飽和ジカルボン酸との共
重合体をアルカリケン化することからなる、種々の金属
イオンとの反応性が著しく高められた、カルボキシル基
変性PVAの製造法に関する。
従来、カルボキシル基変性PVAの製造と用途について
は種々様々な報告がなされているが、それら公知の方法
で製造されたカルボキシル基変性PVAは糊剤として紙
加工、紙力増強剤、繊維用糊剤、接着剤あるいはバイン
ダーなどの工業的用途に使用した場合、必ずしも満足で
きる性能が発揮されていない。
この理由は十分明らかではないが、従来の製造法によっ
て製造したカルボキシル変性PVAはカルボキシル基の
特徴として予想される代表的性能、例えば金属イオンと
の反応性が弱いか、又は全く示さないことと関係がある
ことが考えられる。カルポキシル基の特徴を発揮させよ
うとして変性度を向上させるときは、本釆のPVAの特
徴とする優れた性質、例えばフィルム形成龍あるいは塗
膜の強度が極端に低下するという困難があった。本発明
者は金属イオンとの反応性が大きいことに象徴されるカ
ルボキシル基本来の性能を発揮し、かつ一方でPVA本
来の優れた性能を損わないカルポキシル基変性PVAの
製造法について鋭意研究を重ねて来た。
その結果、重合系内の酢酸ビニルとエチレン性不飽和ジ
カルボン酸との重量比が常に10岱対0.01〜5の範
囲にあり、かつほぼ一定となるようにアルコール存在下
で均一溶液共重合させ、得られた共重合体をアルコール
中で該共重合体中のエチレン性不飽和ジカルボン酸単位
に対して2モル当量のアルカリと該共重合体中の酢酸ビ
ニル単位に対して0.001〜1.0モル当量のアルカ
リとの合計量のアルカリを使用してケン化することによ
り金属イオンとの反応性が、従来の製造法にかかわるカ
ルボキシル基変性PVAとは比較にならぬほど顕著に高
い変性PVAが得られるという驚くべき知見を得て、本
発明を完成するに到ったものである。カルボキシル基変
性PVAの製造法にあたり、変性用のモノマーとしてエ
チレン性不飽和ジカルボン酸を使用することは既に文献
類で提案されていて公知である。
しかしながらマレイン酸、フマル酸、ィタコン酸等のエ
チレン性不飽和ジカルボン酸類はいずれも酢酸ビニルに
対し実質的に溶解しないため、均一重合法においてはジ
カルボン酸モノマーに代わって該ジカルボン酸モノマー
のモノェステル(マレィン酸モノアルキルェステル、フ
マル酸モノアルキルェステル、ィタコン酸モノァルキル
ェステル等)、ジェステル(マレィン酸ジアルキルェス
テル、フマル酸ジアルキルェステル、ィタコン酸ジアル
キルェステル等)、あるいは無水物(無水マレィン酸、
無水ィタコン酸等)等、酢酸ビニルに溶解性の高いモノ
マー類で代用することが常法であった。エチレン性不飽
和ジカルボン酸を使用する場合は乳化重合法等により実
施するのが通常であった。しかるに本発明者は、アルコ
ールの存在下で重合系内の酢酸ビニルとエチレン性不飽
和ジカルボン酸の重量比が常に100対0.01〜5の
範囲となるようにすることによって均一溶液共重合が実
施可能であり、該共重合体を用いて更に特定条件下でケ
ン化するときは、分子構造的な要因に基づくと考えられ
る特異な挙動を示す変性PVAが得られることを見出し
たものである。
かかる特異な挙動を示す変性PVAは、エチレン性不飽
和ジカルボン酸に代わってそのモノェステル、ジェステ
ルあるいは無水物を使用したのでは通常の製造法を採用
する限り決して得ることはできず、またエチレン性不飽
和モノカルボン酸あるいはそのェステルを使用した場合
にも得ることはできないものである。また、エチレン性
不飽和ジカルボン酸のモノヱステル、ジヰステルあるい
は無水物を使用した場合にはケン化条件によっては共重
合体のケン化物が乾燥時に不落化し、水に全くとげず、
従って糊剤として用をなさぬ変性PVAが生成すること
がいよいよ経験されたが、本発明の製造法によれば、こ
のような不都合は全く生じない。共重合時におけるエチ
レン性不飽和ジカルボン酸の量が酢酸ビニル10碇部‘
こ対し0.01部以下であるときは製品部企VA中に含
有されるカルボキシル基量が少なすぎて本発明のPVA
の特徴が発揮され得ず、また、5部以上であるときには
重合系に溶解せず、均一溶液共重合が円滑に行い得ない
場合があり、また経済的に見て5部以上使用する必要も
ない。また本発明では共重合体をケン化するに際しては
アルコール中で共重合体中のエチレン性不飽和ジカルボ
ン酸単位に対して2モル当量のアルカリと共重合体中の
酢酸ビニル単位に対して0.001〜1.0モル当量の
アルカリとの合計量の範囲のアルカリを使用してケン化
することが必要であって、この範囲より少量のアルカリ
を使用した場合には、本発明で示される性能は発揮し得
ない。
またこの範囲より多量のアルカリを使用した場合には生
成変性PVA中にアルカリが残存し、着色など不都合な
問題が生じる。このように、特定条件下でエチレン性不
飽和ジカルボン酸を酢酸ビニルと共重合し、次いで該共
重合体を特定条件下でケン化した時に、従来採用されて
いたカルボキシル基変性PVAの製造プロセスに起りが
ちなPVAの不溶化を伴なうことなく、しかも金属イオ
ンに対し顕著な反応性を有するカルボキシル基変性PV
Aが得られることは従来の知見からは全く予想外のこと
であった。
本発明方法で使用されるエチレン性不飽和ジカルボン酸
としてはマレィン酸、フマル酸、ィタコン酸などが挙げ
られるが、なかんずくィタコン酸が性能上優れている。
これらエチレン性不飽和ジカルボン酸の重合系における
酢酸ビニル100に対する重量比は共重合中、常に0.
01〜5の範囲にあり、かつほぼ一定に保持されるべき
である。この重合条件によって共重合体中におよそ0.
1〜50モル%のエチレン不飽和ジカルボン酸単位を含
有せしめることができる。本発明における共重合方式と
しては、後述する実施例からも明らかなように、回分方
式、連続方式のいずれも実施可能である。
回分方式の場合、共重合単量体反応性比(r,,r2)
に従って重合率と共に単量体組成が変動しくいくが、本
発明の目的とする共重合体の製造にあたっては、一方も
しくは両方の単量体を添加していく、所謂半回分方式を
採用して、重合系内の酢酸ビニルとエチレン性不飽和ジ
カルボン酸の重量比が常に10の対0.01〜5の範囲
にあり、かつその比がほぼ一定となるように制御するこ
とが必要である。この場合の添加量の算出方法の例とし
ては後述する実施例1にあ る よ う にR.J.H
En船がlnd瓜trial andEnginnee
ringChemistry,Vol,492,No.
2,208−209(1957)に提出している式が挙
げられる。一塔式の連続方式の重合においては、定常状
態重合を実施することによって酢酸ビニルとエチレン性
不飽和ジカルボン酸の重量比をほぼ一定に制御可能であ
る。また、多塔式の連続共重合の場合には、回分方式と
同様、2塔以後の塔に単量体を添加して、各塔内の重合
系の酢酸ビニルとエチレン性不飽和ジカルボン酸の重量
比が常に10の特0.01〜5の範囲となり、かつその
比がほぼ一定となるように制御することが必要である。
特公昭40一14862号公報の実施例2にあるように
、酢酸ビニルとエチレン性不飽和ジカルボン酸の重量比
を初期において100対0.01〜5の範囲としても、
そのまま回分方式の重合を実施した場合は重合系内の両
単量体の比は大きく変動する結果、本発明に示された優
れた性能のカルボキシル基変性PVAは製造し得ない。
このことは後述する対照例9から明らかである。共重合
系に共存させるアルコールとしてはメタノール、エタノ
ール等が通常用いられる。
また共重合反応の開始剤としては2,2′ーアゾヒスィ
ソブチロニトリル、過酸化ペンゾィル、過酸化アセチル
等公知のラジカル重合用開始剤が使用され得る。反応温
度は通常5000〜沸点の範囲から選ばれる。ケン化時
に使用されるアルコールとしてはメタノール、エタノー
ルが通常用いられる。
アルコールは無水物でもよく、また水、または酢酸メチ
ル、酢酸エチル等の有機溶媒等を任意に含有せしめても
よい。アルコール中の英重合体の濃度は特に制限はない
が、通常5〜5の重量%の範囲から選ばれる。ケン化に
使用されるアルカリとしては水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリ金属塩の水酸化物や、ナトリウム
メチラート、カリウムメチラート等のアルコラート類、
あるいはアンモニア等から選ばれる。ケン化温度は特に
制限はないが、通常10〜5び0の範囲から選ばれる。
ケン化時間は共重合体の濃度、アルカリ量、温度等の条
件によって異なるが通常3時間以下である。本発明の変
性PVAのケン化度は特に制限がなく、目的に応じて任
意のケン化度を有する変性PVAとすることができる。
ケン化反応が進行すると通常のPVAの場合と同様に、
白色のゲルあるいは沈澱物が生成し、これを粉砕、洗浄
、乾燥することによって白色のPVA粉末を得ることが
できる。本発明の変性PVAは水への溶解性に優れ、か
つ高濃度液の粘度安定性が良好で、糊剤としても優れた
性質を備えている。
本発明方法によって得られる変性PVAは金属イオンと
の反応性が顕著に高いという際立った性質によって容易
に他の変性PVAと区別され得る。
反応性の高い金属イオンとしては、アルミニウム、クロ
ム、マンガン、チタン、鉄、鉛、亜鉛、コバルト等のイ
オンであり、特にアルミニウムイオンとの反応性が顕著
に高い。金属イオンとの反応性については、PVA水溶
液に金属イオンを含む水溶液を滴下しつつ混合し、ゲル
化あるいは不落化するまでの添加量を測定することによ
って測定し得る。あるいはより簡便な方法としてPVA
水溶液に金属塩粉末を添加することによっても反応性を
確認し得る。
金属イオンとの反応性が高いという本発明の変性PVA
の顕著な性質は工業的な利用価値において特に重要であ
る。
すなわち、本発明のカルボキシル基変性PVAを糊剤と
して紙のコーティングあるいは表面サィジングに使用し
た場合には、通常の紙層内に含まれている硫酸アルミニ
ウムと化学反応を起こして強固な塗膜を形成し、表面強
度などの紙力向上効果が著しい。紙層内の硫酸アルミニ
ウムの含量を増加させるに従い塗膜は強固になり紙層に
高いバリャー性を付与することもできる。また、クロム
、チタン、マンガン等とのゲル生成能を利用して、重金
属補集剤、土壌改良剤、成型物などの工業的用途にも応
用することが可能である。
また、コーティング用途に使用した時に、カルボキシル
基変性PVAが流動性に優れることは格公昭44一53
31により公知であるが、本発明の変性PVAは流動性
改善効果が顕著で、しかもPVA本来の強度を維持させ
得るという点で優れた性能を有している。
以下実施例、対照例及び参考例によって本発明を具体的
に説明する。
実施例 1 還流冷却後、境梓後、温度計、窒素導入管および後添加
液の仕込口とポンプを備えた重合缶に酢酸ビニルを28
00夕、メタノールを370夕、マレイン酸の10%メ
タノール溶液を140タ仕込んだ。
重合液を櫨拝しつつ、系内で窒素置換して恒温槽により
加熱し、6000の恒温になった時点で2,2′ーアゾ
ビスイソブチロニトリル3.36夕をメタノール200
夕と共に系に添加し重合を開始した。重合開始時点より
、重合系の固型分濃度を分析しつつ、マレィン酸の10
%メタノール溶液をR.J.Ha肌a(lnd雌tri
al and EngneをringChemistひ
,Vo149,No.2,208−209頁(1957
))の提出した式に準じた方法に従って滴下しつつ重合
を進行させた。5時間30分の間にマレィン酸の10%
メタノール溶液190夕をほぼ均一に滴下した後、チオ
尿素を加えて重合を停止した。
重合停止直前の岡型分濃度は35%であった。この重合
ペーストにメタノール蒸気を吹きこんで未反応の酢酸ビ
ニル単量体を除去し、マレイン酸単位の含量が5.1モ
ル%の酢酸ビニルーマレィン酸共重合体のメタノール溶
液を得た。次に該溶液の共重合体濃度をメタノールで3
0%に調整した溶液167夕を40℃で糟拝しながら水
酸化ナトリウムの10%メタノール溶液を44の‘に加
えてケン化した。
該ゲル状物を家庭用ミキサーで粉砕後、メタノールで洗
浄し、100ooで5時間乾燥して白色紛末の変性PV
A(酢酸ビニル単位のケン化度97.9モル%)を得た
。このPVAの4%水溶液の20ooにおけるブルツク
フィールド粘度は21.&pであった。実施例 2 実施例1と同様の反応装置を使用して同様な方法で以下
の重合を実施した。
酢酸ビニルを2800夕、メタノール438夕、マレイ
ン酸の10%メタノール溶液を80夕仕込み、2,2′
ーアゾビスィソブチロニトリルは2.8夕をメタノール
200夕と共に系に添加して重合を開始した。固型分濃
度が38%になるまで、マレィン酸の10%メタノール
溶液578夕を4時間3粉劫)かつて均一に滴下した後
、重合を停止した。この重合ペーストにメタノール蒸気
を吹き込んで未反応の酢酸ビニル単豊体を除去し、マレ
イン酸単位の含量が3.0モル%の酢酸ビニルーマレィ
ン酸共重合体のメタノール溶液を得た。次に該溶液の共
重合体濃度を30%に調整し、この溶液167ターこ対
し水酸化ナトリウムの10%メタノール溶液を32奴に
使用してケン化して変性PVA(酢酸ビニル単位のケン
化度98.6モル%)を得た。このPVAの4%水溶液
の20℃におけるブルツクフイールド粘度は31.1c
pであった。実施例 3実施例1と同様の操作で実施し
た。
酢酸ビニルを1000夕、メタノールを2123夕、マ
レィン酸の10%メタノール溶液を10タ仕込んだ液に
2,2′ーアヅビスイソプチロニトリル8夕をメタノー
ル200夕と共に添加した。重合系の固型分濃度が20
%になった4時間2び分の間にマレィン酸の10%メタ
ノール溶液を95タ均一に滴下した後重合を停止した。
この重合ペーストにメタノール蒸気を吹き込んで未反応
の酢酸ビニル単量体を除却し、マレィン酸単位の含量が
1.1モル%の酢酸ビニルーマレィン酸共重合体のメタ
ノール溶液を得た。次に該溶液の共重合体濃度を30%
に調整し、この溶液167のこ対し水酸化ナトリウムの
10%メタノール溶液を20の‘使用してケン化し、変
性PVA(酢酸ビニル単位のケン化度99.0モル%)
を得た。このPVAの4%水溶液の2000におけるブ
ルックフイールド粘度は4.7cpであった。実施例
4 実施例1と同様の重合缶に、酢酸ビニル3500夕、メ
タノール403夕、イタコン酸の25%メタノール溶液
20夕を仕込み、窒素置換、櫨拝、加温の操作を実施後
、2,2′−アゾビスィソプチロニトリル2.45夕を
メタノール200夕と共に添加して60℃で重合を開始
した。
開始時から3時間15分の間にィタコン酸の25%メタ
ノール溶液248夕を均一に滴下した後、チオ尿素を加
えて重合を停止した。重合停止直前の固型分濃度は30
%であった。常法により未反応の酢酸ビニル単量体を除
去して、ィタコン酸の含量が、30モル%の酢酸ビニル
ーィタコン酸共重合体のメタノール溶液を得た。該溶液
の濃度を30%に調整した液167夕を4000で樽拝
しながら水酸化ナトリウムの10%メタノール溶液を3
2の‘加えてケン化した。5分3鼠砂で白色のゲラ状物
が得られた。
粉砕、洗浄、乾燥の後白色粉末の変性PVA(酢酸ビニ
ル単位のケン化度99.1‐モル%)を得た。この変性
PVAの4%水溶液の2000におけるブルツクフイー
ルド粘度は42.比pであった。実施例 5 還流冷却器、損投機、温水ジャケットおよび温度計を備
えた容量200その重合缶に酢酸ビニル/ィタコン酸ノ
メタノール/2,2′ーアゾピスィソブチロニトリルを
重量比で100/4.1/34.7/0.07として連
続的に仕込み、滞留時間を5時間にとり、6000で連
続共重合を実施した。
連続的にとり出される反応液中の禾反応の酢酸ビニルと
ィタコン酸の重量比は100対0.24であった。酢酸
ビニルの重合率は50%で、ィタコン酸の重合率は97
%であった。次いで重合缶を出た液を酢酸ビニル造出工
程に導入し、メタノール蒸気によって、酢酸ビニルを造
出し、イタコン酸単位の含量が5.0モル%の酢酸ビニ
ルーイタコン酸共重合体のメタノール溶液(共重合体濃
度30%)が得られた。この溶液100k9/時に対し
、水酸化ナトリウムの5%メタノール溶液を52.2〆
/時の割合で混合機に仕込み、回転式ベルト上で20分
間ケン化反応を行わせた。生成した白色のPVAゲルを
粉砕、洗浄、乾燥の各工程を通過させ、白色のPVA紛
末(酢酸ビニル単位のケン化度98.7モル%)を得た
。実施例 6実施例4と同様の操作で、酢酸ビニルを3
000夕、メタノールを545夕、ィタコン酸の25%
メタノール溶液7夕および2,2ーアゾビスイソブチロ
ニトリル1.5夕を200夕のメタノールと共に使用し
て重合を開始した。
3時間の重合時間中に、ィタコン酸の25%メタノール
溶液116夕を均一に滴下した。
重合停止時に固型分濃度は40%であった。この共重合
体は1.3モル%のイタコン酸を含有していた。共重体
の濃度30%のメタノール溶液167のこ対し水酸化ナ
トリウムの10%メタノール溶液を22机上添加し、ケ
ン化して変性PVA(酢酸ビニル単位のケン化度99.
3モル%)を得た。対照例 1実施例1において、マレ
ィン酸に代えて、無水マレィン酸を使用した以外は実施
例1と同様な方法で共重合とケン化を実施して黄色のP
VA粉末(酢酸ビニル単位のケン化度97.0モル%)
を得た。
対照例 2,3 実施例1において、マレィン酸に代えて、マレィン酸モ
ノメチル(対照例2)あるいはマレイン酸ジメチル(対
照例3)を使用した以外は実施例1と同様の方法で共重
合およびケン化を実施してPVA粉末{酢酸ビニル単位
のケン化度97.0モル%(対照例2)、96.7モル
%(対照例3)}を得た。
対照例 4実施例4においてィタコン酸に代えて、ィタ
コン酸ジメチルを使用した以外は実施例4と同様の方法
で共重合およびケン化して白色のPVA粉末(酢酸ビニ
ル単位のケン化度98.4モル%)を得た。
対照例 5,6 実施例4において、ィタコン酸に代えて、ィタコン酸モ
ノメチル(対照例5)あるいは無水ィタコン酸(対照例
6)を使用した以外は実施例4と同様の方法でPVA粉
末{酢酸ビニル単位のケン化度99.1モル%(対照例
5)、98.9モル%(対照例6)}を得た。
対照例 7,8 実施例1においてマレィン酸に代えて、クロトン酸(対
照例7)あるいはアクリル酸(対照例8)を使用した以
外は実施例1と同様な方法でPVA粉末{酢酸ビニル単
位のケン化度弊.5モル%(対照例7)、99.1モル
%(対照例8)}を得た。
対照例 9実施例1と同様の反応装置を使用して、酢酸
ビニル900夕、ィタコン酸30夕、メタノール200
夕および2,2ーアゾビスイソブチロニトリル0.5夕
を一括混合し、6000で7時間重合を実施した。
共重合物は実施例1と同様の方法でケン化しPVA粉末
を得た。対照例 10 対照例1においてケン化時のアルカリ量を対照例1に使
用した量の半分の量を用いた以外は対照例1と同様にし
て変性PVA粉末を得た。
このポリマーは水に溶解せず、単に膨潤を示すのみで糊
剤としては使用できなかった。参考例 実施例1〜6、対照例1〜9で得た各変性PVAおよび
変性してし、ないPVA(クラレポバール117)の1
0%水溶液の各液に各種の金属塩紛末を添加混合して、
金属塩との反応性を検討した。
但し硫酸アルミニウムは粉末で用いた場合変性してし、
ないPVAをもゲル化させるので、硫酸アルミニウム〔
Al2(S04)31柵20)の10%液を1.5叫滴
下して状態を観察した結果を表1に示す。本発明によっ
て製造されたカルボキシル基変性PVAはいずれも多く
の金属塩とゲルあるいは不落物を形成し金属イオンとの
反応性が顕著に高いことが確認された。表 I

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルコールの存在下で、重合系内の酢酸ビニルとエ
    チレン性不飽和ジカルボン酸の重量比が常に100対0
    .01〜5の範囲にあり、かつほぼ一定となるようにし
    て均一溶液共重合させ、得られた共重合体を、アルコー
    ル中で前記共重合体中のエチレン性不飽和ジカルボン酸
    単位に対して2モル当量のアルカリと前記共重合体中の
    酢酸ビニル単位に対して0.001〜1.0モル当量の
    アルカリとの合計量の範囲のアルカリを使用してケン化
    することからなる、カルボキシル基変性ポリビニルアル
    コールの製造法。 2 不飽和ジカルボン酸がイタコン酸である特許請求の
    範囲第1項記載のカルボキシル基変性ポリビニルアルコ
    ールの製造法。
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