JP2004513045A - 接着剤、被覆材料、着色材料等、フィルムを基板に貼着するための把持具 - Google Patents

接着剤、被覆材料、着色材料等、フィルムを基板に貼着するための把持具 Download PDF

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Abstract

本発明は、接着剤,被覆材料または着色材料などのフィルムを基板(4)に貼着するための把持具(1)に関する。この把持具は、フィルム材料供給部(11)が内部に配置されたハウジング(2)と、フィルム材料が供給されることができる端部(6a)とをし、ハウジング(2)内に退避する後退位置とハウジング開口部(5)を経てハウジング(2)から突出する作用位置との間を前後に移動する貼着部材(6)と、待機位置と動作位置の間を手動にて移動させることができる作動要素(8)とを有する。作動要素(8)は、動作位置に移動するときに貼着部材(6)を動作させて作用位置へと移動させる。把持具の操作性および取扱い易さを向上させるために、作動要素(8)はハウジング(2)の側面に配置されている。

Description

【0001】
本発明は、本件の請求項1の前提部分において定義された把持具に関する。
このタイプの把持具はドイツ特許出願公開第DE19824552AI号に記載されている。この周知の把持具の貼着部材は、ハウジング内に退避する後退位置と、ハウジングの開口部を経てハウジングから突出する作用位置との間を前後方向へ移動可能になっている。貼着部材はベアリング部材に取り付けられており、同ベアリング部材は貼着部材と同様にフィルム材料供給部も支持する。また、貼着部材は、前記2つの位置に到達するようにハウジング内を前後に移動可能にガイドされる。貼着部材とベアリング部材から構成された移動ユニットを移動させるために、貼着部材と反対側の端部、すなわちハウジングの後端に作動要素が設けられている。この作動要素はハウジングの一部であり、後方の待機位置からハウジング内の前方の動作位置へと移動しまた動作位置から待機位置に戻ること可能である。ボールペンの機構に類似した保持装置が作動要素とベアリング部材の間に配置されている。したがって、作動要素がその動作位置へと前方に移動するときに、ベアリング部材および貼着部材は作用位置に移動されたのちこの位置に保持される。作動要素を再びベアリング部材の方向に押すことにより、保持機構は解除され、ばねがベアリング部材を作動要素の方向に、貼着部材がハウジング内に退避する後退位置に戻るまで押す。前方移動中、ばねは張力下に置かれる。
【0002】
本発明は、上記のタイプの把持具の操作性および取扱い易さを向上させるという目的に基づいている。
この目的は請求項1または3の特徴により達成される。本発明の請求項1に記載の実施形態において、作動要素は把持具のハウジングの側面に配置される。
【0003】
本発明の請求項3に記載の実施形態において、作動要素は、貼着部材の移動方向を横切るように、すなわちハウジングの長手方向中央軸を横切る方向に移動可能に配置される。
【0004】
本発明の前記実施形態の両方において、把持具の操作性は人間工学的な理由により向上される。請求項1に記載の実施形態において、作動要素はハウジング側部の適宜な位置により操作し易く配置されており、例えば、使用者の手がハウジング側部周囲に伸びるときに指1本で操作でき、作動要素に指1本で簡単に届くように使用者の複数の指も側部に置かれる。
【0005】
請求項3に記載の実施形態において、作動要素は使用者の手の指とは反対の方向に移動する。作動要素は使用者の手の複数の指が同時にハウジングの両側から押すことにより動作されるため、ハウジングの作動要素と反対の側、または他の側に配置された指はスキューバック(傾斜抑え)機能も果たす。複数の指でこのように同時に押す動きを行うと同時に、ハウジングまたは把持具を簡単に保持することが可能である。把持具は指の間で保持位置に保持される。
【0006】
本発明の実施形態における把持具を使用すれば、使用者は最小限の注意を払うに留まる。従って、使用者は、正確、かつ美しい貼着が要求されるフィルムを、失敗することなく遂行することができる。
【0007】
本発明の実施形態は、基本的に、全ての周知形態のハウジングが採用可能である。特に、使用者の手の指がハウジングの両側における適切な位置に配置されるロッドまたはペンの形状をしたハウジングにより適している。
【0008】
本発明において記載された把持具は、基板に転写されるタイプのフィルムに限定されるものではない。本発明の範囲において、固体粘稠性を有するフィルムを使用することができる。例えば、フィルムとしてバッキングテープ上のコーティングのフィルムを使用し、バッキングテープから剥離することができる。または、液体フィルムとして塗布されて後に固化する液体粘稠性を有するフィルムであってもよい。このようなフィルムは、例えば接着フィルムまたは着色フィルムの貼着において、既に周知である。
【0009】
従属項における把持具は、使用者にとって使い易いものであり、さらには小型化されている。加えて、従属項における把持具は、同把持具に対して他部品を低コストにて組み込み、または組み付けられることを可能にしている。また、従属項における把持具は構成が簡単であり、製造コストの低減が実現される。
【0010】
ここで、本発明および本発明より得られるさらなる利点について、幾つかの有利な実施形態の例を用いてさらに詳細に説明する。
符号1にて示す把持具は、例えば円形または矩形の断面を有し得るロッド、ペンの形状をなすハウジング2を有する。図1は使用位置にある把持具を示すものである。すなわち、ハウジングの前端3aは、水平方向に延びる直線にて示される基板4に対して斜状をなすように下方に指向している。ハウジング2には貼着部材6(例えば、ペンまたはへら状の貼着部材6)が収容されている。ハウジング2はその前端3a(好ましくは、楔形にして、かつ先細状かつ丸みを付けた形状)に、貼着部材6が出没するための開口部5を有する。貼着部材6はハウジング2内に退避する後退位置(図2)と、端部6aがハウジング2から突出する作用位置(図1)との間において、前後方向に移動可能に取付けられる。貼着部材6に対して直線的な長手ガイド7が、貼着部材6の移動を補助すべくハウジング2内に配置されている。貼着部材6をその後退位置と作用位置の間で移動させるために、手操作可能な作動要素8が設けられている。この作動要素8はハウジング2の側面2aに配置されており、待機位置(図2)と動作位置(図示せず)の間を移動可能である。この作動部材が動作し移動するに伴い、作動部材は貼着部材6をその作用位置へと移動させる。貼着部材6は作用位置に移動した後、適切な位置決め要素により位置決めされて、この作用位置に留まる。一方、作動要素8は、使用者の手が作動要素8を解放すると同時に戻しばね9により待機位置に戻される。貼着部材6の前後移動は双方向に指向する矢印10により示されている。
【0011】
貼着部材6が図1に示された作用位置にあるとき、把持具1はフィルムを基板4に貼着するために用いられる。このようにして、フィルムは、ハウジング2内に配置されたフィルム供給部11から貼着部材6の端部6aに移動される。このあと、使用者が手により基板4に対して軽く力を加えながら、手を基板4に沿って移動12させると、フィルムは端部6aから基板4上に貼着される。
【0012】
貼着部材6をその後退位置に復帰させるためには、作動要素8を再び待機位置から動作位置に移動させなければならない。こうすることにより、貼着部材6は、その後退位置に戻るように動かされる。
【0013】
移動の方向を変更するための装置13が概略的に図示されており、装置13は、作動要素8の動作を貼着部材6に移すために設けられている。動作の移行は、作動要素8を動作位置に移動させる間に貼着部材6を後退位置から作用位置に前方移動させるか、または、貼着部材6を作用位置から後退位置に後方移動させて行われる。この動作において、ばね14は張力を受け、ばねの抵抗により貼着部材を反対方向へ移動させることを可能にする。
【0014】
本発明の範囲において、作動要素8が長手方向軸7aおよび長手方向ガイド7に直交する方向に移動して、待機位置と動作位置の間における前後移動が、行われるように作動要素8を配置して取り付けることが可能である。このために、横断ガイド15を作動要素8に対して設けることができる。図1および2に示された実施形態において、作動要素8は、把持具1の長さにほぼ沿って延伸するレバーアーム16であり、同アーム16は、ハウジング2の外周付近に配置されたピボットベアリング17のスイベル軸17aに枢支され、止め部により最終回転位置に位置決めされる。作動要素8を駆動するために設けられた戻しばね9は、ハウジング8内の長手方向ガイド14と交差する方向に配置され、戻しばね9はハウジングに支持されて、作動要素8の内側に対して作用する。動作移行装置13は、例えば一般的にボールペンに用いられる構造形態を有する。装置13は、作動要素8の第1の移動時、すなわち作動要素8が待機位置から動作位置へ移動する間には貼着部材6を作用位置に移動させる。作動要素8がばね14の力により待機位置に戻る。この作動要素8の第2の動作において、装置13は前記第1の移動中に保存されたばね抵抗により貼着部材6を動作させて、後退位置に戻す。
【0015】
また、動作移行装置13は逆の方法でも実施できる。すなわち、同装置13は、作動要素8が待機位置から動作位置への第1の移動を行う間に貼着部材6が作用位置へ移動される。これにより、貼着部材6の位置決めが解除されて貼着部材6が作用位置に強制移動され、同作用位置にばね力等により保持される。作動要素8は、上記の状態から手動で解除された後ばね9の力により待機位置に戻される。次に作動要素8を動かすとき、この動作中に貼着部材6はその後退位置に押し戻されて前記ばねは張力を受ける。作動要素8の外側前後移動は双方向に指向する矢印18にて示されている。
【0016】
図3に示された実施形態において、同一または共通する部材には同じ番号が付されている。この実施形態において、作動要素8の前後移動18は、長手方向ガイド7に沿った方向もしくは平行方向に行われる。この実施形態において、移動方向を変換するための装置13は、作動要素8が待機位置と動作位置の間を移動するときに貼着部材6を移動させるキャリアとして形成され得る。また、この運搬動作は、貼着部材6を作用位置に移動させる前方移動、または、貼着部材6をその後退位置へ移動させる後方移動になり得る。作動要素8は、その待機位置と動作位置の間を前後に移動できるように配置および取り付けられる。この実施形態においても、貼着部材6に対する位置決め要素が後退位置および作用位置に設けられおり、所定位置から他の位置への不測な移動が防止される。図2に示された実施形態と同様に、図3に示された実施形態においても、作動要素8をその動作位置に前方移動させることにより、貼着部材6を同時に位置決めされた作用位置に移動させることができる。ここで、作動要素8はその待機位置に手動またはばねを用いて戻される。次に作動要素8をその動作位置へ前方移動させるとき、貼着部材6の位置決めが解除され、貼着部材6は、例えば前方移動中に保存されたばねの力により元の位置に戻される。
【0017】
また、図3に例示された実施形態において、作動要素8をその動作位置へと前方移動させるときに貼着部材6が移動に従って作用位置へと移動され、作動要素8を待機位置に戻したときに貼着部材6もその移動に従って後退位置に戻るように、動作移行装置13を形成することも可能である。これにより、貼着部材6と作動要素8とが共に移動できる動作ユニットを形成することが可能である。この場合、貼着部材6をその作用位置および後退位置に配置するための位置決め要素は、貼着部材6もしくは作動要素8またはこれらの部材および要素の追加部品と共に動作できる。
【0018】
図1および2に例示された実施形態においても、動作移行装置13を、作動要素8が動作位置に移動すると同時に貼着部材6が作用位置に移動し、また、作動要素8が待機位置に移動すると同時に貼着部材6が後退位置に移動するように形成できる。しかし、この例示された実施形態においては、作動要素8と貼着部材6とは互いに交差する方向に移動するため、貼着部材6に適した位置決め要素を貼着部材の後退位置および作用位置に設ける必要があるとともに、作動要素8に適した位置決め要素を少なくとも待機位置または動作位置に設けなければならない。
【0019】
使用者は所望の方法で作動要素8を前後両方向18に手動で動かすことができる。図2に示された実施形態では、作動要素8はが長手方向軸と交差する方向18に移動しおり、作動要素8は使用者の指で長手方向軸7aの方向に押され、把持具1は使用者の手の少なくとも2本の指の間に保持され、作動要素の反対側に置かれた(少なくとも)1本の指がスキューバック機能を果たす。これによりハウジング2は保持位置に維持される。握りを他の保持位置に調節する必要はない。保持機能と作動機能とは、単に保持機能により加えられる圧力がより小さく、作動機能により加えられる圧力がより大きいという点で異なるだけである。図3に示された実施形態においても、把持具1は作動要素8を作動させるべく使用者の手の少なくとも2本の指の間に保持されるが、作動要素8は把持具1の長さに沿って移動し、ハウジング2は、(少なくとも)1本の指をハウジング1の作動要素側と反対の側に置くことにより保持される。しかし、この実施形態においても装置を別の保持位置で握り直す必要はない。
【0020】
作動要素8は、図2の実施形態および図3の実施形態の両方において、側方位置(図示されているように)、上側、または下側に配置できる。
作動要素8をハウジング2の長手方向中央部またはハウジング2の長手方向の前方半分の領域に配置することが有利である。この部分において、フィルムの付着中にハウジング2が使用者の手の安定かつ人間工学的に有用な位置に治まるように、使用者の手はハウジング2を保持する。さらに、この位置領域においては、使用者が適した指を作動要素8へ快適に伸ばすことができる。ハウジング2の前端3aから作動要素8までの人間工学的により有用な距離は約20mm〜60mmであり、好ましくは30mm〜40mmである。フィルム供給部11は、好ましくは作動要素8の後ろに配置される。図3に示された実施形態における作動要素8の握りを向上させるために、作動要素の外面を粗面処理するか、または溝形のような凹凸を設ける。
【0021】
図において例示した実施形態において、貼着部材6は、ハウジング2の前端部にのみ配置されており、また、ハウジング2から後方に延伸し横方向にずらして配置されたベアリング部材21上に導かれる。ベアリング部材21は、シート状またはストリップ状のガイド部材7bより形成されたフィルム供給部11も支持し、かつハウジング2の長手方向ガイド7(概略的に示す)内を前後に移動可能に導かれる。貼着部材6、ベアリング部材21およびフィルム供給部11は、動作移行装置13がベアリング部材21と相互に作用することにより前後に移動可能な作動ユニットを形成する。
【0022】
基板4上に転写されるフィルムは、液状または粘性のあるフィルムなどの流動フィルムがよい。先に例示した実施形態において、フィルムは、固体ではあるが柔軟な材料からなる帯状の薄いフォイルから形成され、剥離可能にバッキング(裏当て)テープ22(図1にのみ示す)に付着されている。バッキングテープ22は、供給リール23から貼着部材6の端部6aに延伸し、また、付着移動12の方向とは反対の方向に延びて端部6aの周囲に延伸する。供給リール23から端部6aに延伸するバッキングテープ22のフィルムストリップが符号22aにて示されている。フィルムの外側は基板に付着するように粘着性を有している。
【0023】
把持具1を基板4上で付着移動方向12に移動させるとき、バッキングテープ22の外側に付着しているフィルムが、端部6aにおいて基板4に押し付けられて、同基板4に対して粘着し貼着部材22から剥がされる。バッキングテープ22においてフィルムから剥離された部分は、ハウジング2内に配置された巻取リール24により好適に巻き戻され、ハウジング2内の貼着部材6の反対側において、基板に付着する側とは対向する側に位置するフィルムストリップ22bとして巻取リールにガイドされ、リール上に巻き取られる。
【0024】
この例示された実施形態において、供給リール23と巻取リール24は前後に並べて配置され、リール23およびリール24の回転軸は、貼着部材6の先端6bに対して平行に延伸している。巻取リール24は供給リール23の後ろに配置される。供給リール23および巻取リール24に対するピボットベアリングは、各々、ベアリング部材21から突出するベアリング軸25,26により形成され、軸25,26上に、それぞれの対応するリールが、ベアリング穴により自由に回転できるように取り付けられている。
【0025】
供給リール23は、フィルムの転写中に流出(run−off)ストリップ22aをリールから巻き出すことにより駆動される。巻出しおよび巻取りの直径の変化に関係なく戻りストリップ22bを連続的に巻き取ることを確実にするために、リール23とリール24は、スライド継手26を組み込んだ駆動連結部26(概略的に示す)により互いに連結されている。スライド継手26は、巻き取られるストリップ22bを連続的に引き込み、それによりループの形成を回避するのに十分なレベルに駆動力を制限する。これは、駆動連結部27が、戻りストリップ22bを巻出し速度よりも常に速い速度で巻き取ろうとする速度で巻取リール24を駆動させることにより達成されるが、スライド継手も常に確実にストリップ22bを軽く緊張させて巻き取る。スライド継手を有するこのような駆動連結部27自体は既に周知なので、より詳細な説明を省略する。
【0026】
ハウジング2は、さらに1個の閉鎖可能な開口部を有する。そして、フィルム供給部11が消耗したときに把持具1に新しいフィルム供給部11を充填すべく、追加的に設けた開口部を介してベアリング部材21およびベアリング部材21の追加部品を取り付け、取り外し、および交換できる。このような開口部はハウジング2を縦方向に分割することにより形成でき、その分割したハウジングの2つの部分は互いにそれぞれ分離され、連結装置により再び連結できる。図示するように、このようなハウジング開口部28をパイプ状のハウジング2の後端3bに配置し、蓋29により閉鎖することもできる。
【0027】
図4〜7に例示した実施形態(これらの図において、同一の、または共通の部品には同一の参照符号が付されている)は、先に記載した実施形態と幾つかの点で異なる。ハウジング2は、ペンのような形状であってよいが、厚肉状の長手方向中央部分を有し、この圧肉部分へと後方に拡がるように形成されている。よって、ハウジング2はリール23,24を収納するためにより大きな収容能力を有するハウジング内部が得られる。ハウジングは、長手方向の垂直中央面にほぼ延伸する分割ジョイント31を有する。この中央面にて、2つのシェル状のハウジング部分2a,2bが互いに隣接し、解除可能な連結手段(図示せず)により連結されており、例えば解除可能なラッチ手段により互いにロックされている。特に、図4,6および7に示すように、ハウジング2は長手方向の中央面Eに交差する方向においても、長手方向の中央面Eにおいても、横方向により幅広であり、図7に示すように、分割面Eに対して平行に長楕円形の断面を有する。この形状は、軸方向寸法がバッキングテープ22の撓み面における寸法より小さい、リール23,24に必要なスペースに関して有利である。したがって、ハウジング内部は、図7に示した長楕円形の断面により有利に利用され、ハウジング2は操作が容易な構造および寸法を有する。
【0028】
例示された実施形態において、供給リール23は巻取リール24の後方に配置される。駆動連結部27は、ベルト32(Oリング)を有するベルトドライブにより形成される。ベルト32は、好ましくは円形の断面を有し、長手方向の中央面Eまたはバッキングテープ22に対して互いに横方向にずらして配置されたベルトディスク33,34の周囲にて撓む。所定のトルクを超えたときに、ベルトドライブが滑ることによりスライディングクラッチが形成される。ベルト32は、好ましくはゴムまたはプラスチックなどの弾性材料から形成されており、弾性の引張応力によりベルトディスク33,34の周囲にて撓む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う把持具の使用状態を示す側面図。
【図2】請求項1に従う把持具の平面図。
【図3】本発明に従う把持具の変形例の平面図。
【図4】本発明の把持具における別例ハウジングの内部を示す側面図。
【図5】図4とは異なる機能位置にある把持具の側面図。
【図6】図4の把持具の平面図。
【図7】図4のVII−VII線における断面図。

Claims (17)

  1. 接着剤、被覆材料、着色材料等、フィルムを基板(4)に貼着するための把持具(1)であって、
    フィルム材料供給部(11)を収容するハウジング(2)と、
    フィルム材料が供給される端部(6a)を有し、ハウジング(2)内に退避する後退位置とハウジング(2)からハウジングの開口部(5)を経て突出する作用位置との間を前後に移動可能である貼着部材(6)と、
    待機位置と動作位置の間を手動にて移動され、動作位置に移動されるときに貼着部材(6)を動作させて作用位置へ移動させる作動要素(8)とを備えた把持具において、
    前記作動要素(8)がハウジング(2)の側面に配置されていることを特徴とする把持具。
  2. 前記作動要素(8)が、ハウジング開口部(5)を経て延伸するハウジング中央軸(7a)に対して交差する方向に移動可能なことを特徴とする請求項1に記載の把持具。
  3. 接着剤、被覆材料、着色材料等、フィルムを基板(4)に貼着するための把持具(1)であって、
    フィルム材料供給部(11)を収容するハウジング(2)と、
    フィルム材料が供給される端部(6a)を有し、ハウジング(2)内に退避する後退位置と、ハウジング(2)からハウジング開口部(5)を経て突出する作用位置との間を前後に移動可能である貼着部材(6)と、
    待機位置と動作位置の間を手動にて移動され、動作位置に移動されるときに貼着部材(6)を動作させて、同貼着部材を作用位置へと移動させる作動要素(8)を備えた把持具において、
    前記作動要素(8)が、ハウジング開口部(5)を経て延伸するハウジング中央軸(7a)に対して交差する方向に移動可能であることを特徴とする把持具(1)。
  4. 前記作動要素(8)がハウジング(2)の前部半分を占める領域に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の把持具。
  5. 前記作動要素(8)がハウジング(2)の前端(3a)から間隔(a)を置いて配置され、この間隔が約20mm〜60mmであり、好ましくは、30mm〜40mmあることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の把持具。
  6. 前記貼着部材(6)がハウジング(2)の前端部分にのみ配置され、ベアリング部材(21)が貼着部材(6)から後方へ直線状に延伸し、このベアリング部材(21)がフィルム材料供給部(11)を支持することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の把持具。
  7. ベアリング部(21)が貼着部材(6)に対して、同貼着部材の長さ方向に対して直交する方向に偏位して配置されていることを特徴とする請求項6に記載の把持具。
  8. 作動要素(8)がピボットベアリング(17)に枢支され、ハウジング開口部(5a)を経て延伸するハウジング中央軸(7a)に対して交差する方向に延びるスイベル軸(17a)に枢支されたレバーアーム(16)により形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の把持具。
  9. レバーアーム(16)が、両回転方向に手動操作可能なダブルアームレバーであることを特徴とする請求項8に記載の把持具。
  10. ダブルアームレバーアーム(16)の作動部(8a,8b)が、外側部に対して鈍角(W)をなすことを特徴とする請求項9に記載の把持具。
  11. スイベル軸(17a)が、中央軸(7a)の長手方向に延伸するガイド(36)内を前後方向へ移動可能に取付けられていることを特徴とする請求項9または10に記載の把持具。
  12. 移動方向を変更するための装置(13)が作動要素(8)と貼着部材(6)の間に配置され、この装置(13)が、好ましくは傾斜面または湾曲面の形状をなす圧力面(35)を有することを特徴とする請求項2〜11のいずれか一項に記載の把持具。
  13. 特に請求項1〜12のいずれか一項に記載された把持具であって、作動要素(8)の移動方向(18)が、ハウジング開口部(5)を経て延伸するハウジング中央軸(7a)対して平行であることを特徴とする把持具。
  14. 貼着部材(8)の自由端部(6a)が尖頭状またはへら状に形成されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の把持具。
  15. ハウジング(2)がペン状に形成されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の把持具。
  16. ハウジング(2)の前端部が自由端に向かって集束するように、好ましくは先端が切除された平頭状に形成されていることを特徴とする請求項11に記載の把持具。
  17. フィルムが、強力かつ柔軟な材料からなるフィルムストリップにより形成され、バッキングテープ(22)の外側に対して剥離可能に接着され、さらに同テープ(22)が供給リール(23)から延伸して、貼着部材(6)の端部(6a)を通過した後、好ましくはハウジング(2)内に帰還して巻取リール(24)に到達することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の把持具。
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