JP2004509010A - ライセンスプレートユニット - Google Patents

Abstract

本発明は、ライセンスプレートユニットであって、組み付けられた状態で観察者に向かい合った上面と、組み付けられた状態で観察者とは反対の側に向けられた下面と、発光するシート（１８）とが設けられている形式のものに関する。この場合、発光するシート（１８）が、直接または少なくとも１つの別の層を介して、反射する手段（２０）を備えている。

Description

【０００１】
本発明は、ライセンスプレートユニットであって、組み付けられた状態で観察者に向かい合った上面と、組み付けられた状態で観察者とは反対の側に向けられた下面と、発光するシートとが設けられている形式のものに関する。
【０００２】
自動車に用いられる従来のライセンスプレートユニットは、反射する表面を有している。こうして、このような形式のライセンスプレートユニットは、暗い場合でも、つまり、ライセンスプレートユニットが車両照明装置の一部またはその他の光源によって照明される場合に判読可能となる。
【０００３】
この間接的な発光を、ライセンスプレート自体が発光することに置き換えることはすでに提案されている。こうして、ライセンスプレートを暗い場合に特に良好に認識することができる。さらに、自己発光式の構造は美的な利点を有している。
【０００４】
しかし、自己発光式のライセンスプレートユニットは問題も生ぜしめる。したがって、ライセンスプレートがある程度の反射能を有していることが立法機関によって規定されている。このことは、特にレーダ監視における秩序違反の検出に関して重要な役割を果たしている。この規定は、公知先行技術の自己発光式のライセンスプレートユニットの使用において不十分である。
【０００５】
本発明の課題は、前述した欠点が一掃された、発光するシートを備えたライセンスプレートユニットを提供することである。
【０００６】
この課題は独立請求項の特徴によって解決される。有利な構成は従属請求項に記載されている。
【０００７】
本発明は、冒頭で述べた形式のライセンスプレートユニットにおいて、発光するシートが、反射する手段を備えていることによって特徴付けられている。こうして、自己発光式のライセンスプレートユニットの利点が法的な要求に有利に組み合わされる。
【０００８】
発光するシートが、エレクトロルミネセンスシートであると有利である。したがって、適切な電圧の印加によって、シートは所望の形式で発光することができる。
【０００９】
反射する手段が、発光するシートの一部として形成されていると有利である。すなわち、発光するシート自体が反射特性を有している。これによって、ライセンスプレートユニットの構造が特に単純となる。
【００１０】
しかし、反射する手段が、シートとして形成されており、該シートが、発光するシートの上方に配置されていることも有利であり得る。これによって、発光するシートを後続の処理ステップに供給することなしに、エレクトロルミネセンスシートを、発光するシートとして使用することが可能となる。むしろ、反射するシートをエレクトロルミネセンスシートの上方に配置することしか必要とならない。
【００１１】
発光するシートの上方に光板が配置されていると有利である。これによって、ライセンスプレートユニットの、外部の影響に対して敏感な構成要素が保護されている。さらに、これによって、ライセンスプレートの視覚的な外観に肯定的な影響が与えられる。
【００１２】
この事例では、反射する手段が、光板の一部として形成されていると有利であり得る。すなわち、場合によっては、エレクトロルミネセンスシート自体が、反射する手段を備えていないことも、反射する付加的なシートが、エレクトロルミネセンスシートの上方に配置されていないことも可能となる。
【００１３】
光板が、ポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ）から成っていると有利である。このポリメチルメタクリレートは高透明性の材料である。にもかかわらず、この材料は特に良好な安定特性を有している。
【００１４】
反射する手段の反射能が、パターン（Ｍｕｓｔｅｒｕｎｇ）によって所望の値に調整されていると特に有利である。このような形式のパターンは反射能にだけは影響を与えないので、法規は正確に遵守され得る。パターンは、ライセンスプレートユニットのための装飾的な特性も有している。
【００１５】
一番上側の層として、ポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ）から成るライセンスプレート層が設けられていると有利である。ライセンスプレート層としてのこのような形式のＰＭＭＡ層は、有利には同じくＰＭＭＡから成る光板に特に良好に固定することができる。ライセンスプレートの文字を一番上側の層にホットスタンピングすることが可能である。
【００１６】
一番上側の層が、付加的な証明（Ｋｅｎｎｚｅｉｃｈｎｕｎｇ）を設けるための領域を有していると特に有利である。この領域は、たとえば許可ステッカ（Ｚｕｌａｓｓｕｎｇｓｐｌａｋｅｔｔｅ）および技術的な査察のステッカを特に良好に固定することができるように設計することができる。たとえば許可ステッカを、いわゆる「ポット形状」で取り付けたい場合には、本発明によるライセンスプレートは、このポットのために凹設部が設けられているように提供することができる。
【００１７】
盲フレームが設けられており、該盲フレームが、車両に固定可能であり、かつライセンスプレートユニットの別の構成要素を保持していると特に有利である。すなわち、ライセンスプレートユニットの、エレクトロルミネセンスシートを有する構成要素は自動車に直接固定される必要はない。むしろ、構成要素は、保護する盲フレームによって収容することができる。
【００１８】
ライセンスプレートユニットの別の構成要素が、盲フレームを破壊してしか該盲フレームから取り出すことができないようになっていると有利である。これによって、特に新たな盲フレームが自動車許可局からしか支給されない場合には、ライセンスプレートに対する盗難安全性が高められている。
【００１９】
盗難安全性に関する類似の利点は、ライセンスプレートユニットの別の構成要素が、特殊工具を用いてしか盲フレームから取り出すことができないようになっている場合に付与されている。
【００２０】
これに関連して、盲フレームが、証明を有していると特に有利であり得る。したがって、たとえば、ライセンスプレートに許可ステッカを固定することはもはや不要となる。むしろ、このような許可証明は盲フレームに配置されていてよい。いずれにせよ、この盲フレームは、その都度の新認可時に自動車許可局から新たに支給される。
【００２１】
盲フレームが、従来のライセンスプレートユニットを保持するために適していると有利である。すなわち、自動車の所有者が従来のライセンスプレートを費用の理由に基づき優遇（使用）したい場合にも、自動車の所有者は、付加的な証明によって特徴付けられた盲フレームの利点を要求することができる。
【００２２】
安定器が設けられており、該安定器が、発光するシートに電圧を供給するようになっていると有利である。この安定器は、たとえばエレクトロルミネセンスシートに約１００Ｖの電圧を供給することができる。この場合、この電圧は１２Ｖの従来のバッテリ電圧から変圧される。安定器は、盲フレームの交換時に取り外すことができるように盲フレームに結合されている。通常の走行運転の間、安定器はフレームに固く結合されている。
【００２３】
本発明の驚くべき認識は、自己発光式のライセンスプレートユニットの利点を、ある程度の反射能の要求に簡単に組み合わせることができる点にある。
【００２４】
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。
【００２５】
図１には、本発明によるライセンスプレートユニット１０の断面図が示してある。このライセンスプレートユニット１０は自動車に固定されている。ライセンスプレートユニット１０はライセンスプレートユニット支持体１２によって支持される。このライセンスプレートユニット支持体１２は同時にバンパとして働く。ライセンスプレートユニット１０は盲フレーム１４によって保持される。この盲フレーム１４の内部には、層列が、有利には黒い基板１６から位置している。この基板１６はコポリマから成っている。基板１６の上方にはエレクトロルミネセンスシート１８が配置されている。このエレクトロルミネセンスシート１８は反射するように形成することができる。エレクトロルミネセンスシート１８の上方には、ポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ）から成る光板（Ｌｉｃｈｔｓｃｈｅｉｂｅ）２０が配置されている。この光板２０も同じくリフレクタとして形成することができる。ＰＭＭＡから成る光板２０の上方には、一番上側の層として、ＰＭＭＡから成る本来のライセンスプレート２２が配置されている。この場合、このライセンスプレート２２の文字はホットスタンピングされている。エレクトロルミネセンスシート１８を発光させるために必要となる電圧は安定器２４によって提供される。
【００２６】
ライセンスプレートユニット１０が、有利には盲フレーム１４によっても支持することができる従来のライセンスプレートユニットによって置き換えられる場合には、従来のライセンスプレート照明装置２６を維持することが可能である。このライセンスプレート照明装置２６は、有利には、ライセンスプレートを照明するために使用されるだけでなく、むしろ、車両の後方領域手前照明装置（Ｈｅｃｋｆｅｌｄｖｏｒｂｅｌｅｕｃｈｔｕｎｇ）としても使用される。この目的のためには、従来のライセンスプレート照明装置２６として、たとえば４つのランプがライセンスプレートの上方に配置されている。これらのランプは、一方ではライセンスプレートを照明しかつ他方では後方手前領域（Ｈｅｃｋｖｏｒｆｅｌｄ）を照明する。
【００２７】
前述した説明、図面の簡単な説明ならびに特許請求の範囲に開示された本発明の特徴は、本発明を実現するために個々に重要となり得るだけでなく、任意に組み合わされても重要となり得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明によるライセンスプレートが取り付けられた自動車の一部を示す図である。
【符号の説明】
１０　ライセンスプレートユニット、　１２　ライセンスプレートユニット支持体、　１４　盲フレーム、　１６　基板、　１８　エレクトロルミネセンスシート、　２０　光板、　２２　ライセンスプレート、　２４　安定器、　ライセンスプレート照明装置

Claims (16)

1. ライセンスプレートユニットであって、
   −組み付けられた状態で観察者に向かい合った上面と、
   −組み付けられた状態で観察者とは反対の側に向けられた下面と、
   −発光するシート（１８）とが設けられている形式のものにおいて、
   発光するシート（１８）が、直接または少なくとも１つの別の層を介して、反射する手段を備えていることを特徴とする、ライセンスプレートユニット
2. 発光するシート（１８）が、エレクトロルミネセンスシートである、請求項１記載のライセンスプレートユニット。
3. 反射する手段が、発光するシート（１８）の一部として形成されている、請求項１または２記載のライセンスプレートユニット。
4. 反射する手段が、シートとして形成されており、該シートが、発光するシート（１８）の上方に配置されている、請求項１から３までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。
5. 発光するシート（１８）の上方に光板（２０）が配置されている、請求項１から４までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。
6. 反射する手段が、光板（２０）の一部として形成されている、請求項１から５までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。
7. 光板（２０）が、ポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ）から成っている、請求項１から６までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。
8. 反射する手段の反射能が、監視によって所望の値に調整されている、請求項１から７までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。
9. 一番上側の層として、ポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ）から成るライセンスプレート層（２２）が設けられている、請求項１から８までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。
10. 一番上側の層（２２）が、付加的な証明を取り付けるための領域を有している、請求項１から９までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。
11. 盲フレーム（１４）が設けられており、該盲フレーム（１４）が、車両に固定可能であり、かつ当該ライセンスプレートユニット（１０）の別の構成要素（１６，１８，２０，２２）を保持している、請求項１から１０までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。
12. 当該ライセンスプレートユニット（１０）の別の構成要素（１６，１８，２０，２２）が、盲フレーム（１４）を破壊してしか該盲フレーム（１４）から取り出すことができないようになっている、請求項１から１１までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。
13. 当該ライセンスプレートユニット（１０）の別の構成要素（１６，１８，２０，２２）が、特殊工具を用いてしか盲フレーム（１４）から取り出すことができないようになっている、請求項１から１２までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。
14. 盲フレーム（１４）が、証明を有している、請求項１から１３までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。
15. 盲フレーム（１４）が、従来のライセンスプレートユニットを保持するために適している、請求項１から１４までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。
16. 安定器（２４）が設けられており、該安定器（２４）が、発光するシート（１８）に電圧を供給するようになっている、請求項１から１５までのいずれか１項記載のライセンスプレートユニット。