JP2004506034A5 - - Google Patents
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Description
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式2の3−アルキルシクロアルカノールを製造する方法であって、
【化1】
構造式2において、R1がメチル又はエチル基、R2が水素原子、R3がエチル、プロピル、ブチル、イソブチル、又はイソアミル基、R4が水素原子、及びR5が水素原子又は、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、又はイソアミル基を表し、
(1)構造式3のオルト置換アルキルベンゼン化合物(R6が水素原子、又は、メチル又はエチル基を表す)において、アルキル基又はそれらの前駆体の求電子置換反応を行う工程、
【化2】
(2)工程(1)の反応生成物を水素化する工程
(3)工程(2)の1以上の反応生成物について脱離反応を行い、1以上のアルケン生成物を生成する工程、及び、
(4)工程(3)の1以上のアルケン生成物を水和し、構造式2の3−アルキルシクロアルカノールを与える工程、
を含む、当該方法。
【請求項2】
工程(1)の求電子置換反応がフリーデル−クラフツアルキル化である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
アルキル化剤がアリルアルコール、又はハロゲン化アリルである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
水素化反応が1段階の手順で進行する、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
工程(1)の求電子置換反応がフリーデル−クラフツアシル化である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
構造式3の化合物がフェノールエーテルであり、工程(1)のアシル化反応がトリフルオロメタンスルホン酸を触媒として用いて実行される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
工程(2)の水素化反応が2段階の工程として実行される、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
2段階水素化反応が、圧力及び温度を適切に変化させることにより、同一の容器において、炭素上に保持されたパラジウムを含む同一の触媒を用いて実行される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第1段階の水素化が約100℃の温度及び約20barゲージの圧力において約1時間行われ、及び第2段階の水素化が約140−150℃の温度及び約48barゲージの圧力において約6−10時間行われる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
工程(2)の水素化が触媒的に行われる、請求項1乃至9のいずれか1に記載の方法。
【請求項11】
水素化触媒が、パラジウム、白金、ロジウム、ルテニウム、及びニッケルから選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
水素化反応がヒドロキシ酸共触媒、好ましくは乳酸を用いて行われる、請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
工程(3)の脱離反応が4−メチルベンゼンスルホン酸を触媒として用いて行われる、請求項1乃至12のいずれか1に記載の方法。
【請求項14】
構造式2の3−アルキルシクロアルカノールを製造する方法であって、
【化3】
構造式2において、R1がメチル又はエチル基、R2が水素原子、R3がエチル、プロピル、ブチル、イソブチル、又はイソアミル基、R4が水素原子、及びR5が水素原子又は、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、又はイソアミル基を表し、
(1)構造式3のオルト置換アルキルベンゼン化合物(R6が水素原子、又は、メチル又はエチル基を表す)において、
【化4】
構造式8の酸無水物(ここで、R7及びR’3は、それぞれ独立にメチル、エチル、又はイソプロピルである)を用いて、
【化5】
フリーデル−クラフツアシル化である求電子置換反応を行い、以下の構造式5の生成物を生成する工程、
【化6】
(2)構造式5の生成物を水素化し、以下のように、構造式4の中間体を経て、構造式6のエーテル及び構造式7のアルコールの混合物を生成する工程、
【化7】
(3)構造式6のエーテル及び構造式7のアルコールについて脱離反応を行い、以下のように、微量の構造式11のアルケンと共に、構造式9及び構造式10の化合物を含むアルケン異性体を生成する工程(R8は、CH2又はCHCH3を表す)、
【化8】
(4)工程3のアルケン生成物を水和し、以下の構造式2のアルコール生成物を生成する工程、
【化9】
を含む、当該方法。
【請求項15】
構造式3においてR1=メチル、R5=水素原子、及びR6=メチルであり、構造式8においてR’3=イソプロピル、及びR7=イソプロピルであって、1−メチル−3−(2−メチルプロピル)シクロヘキサン−1−オールを生成する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
請求項1乃至15のいずれか1に記載の方法により生成される構造式2の3−アルキルシクロアルカノール。
【請求項17】
請求項16に記載の3−アルキルシクロアルカノールを含む、香料又は芳香性製品。
【請求項1】
構造式2の3−アルキルシクロアルカノールを製造する方法であって、
【化1】
構造式2において、R1がメチル又はエチル基、R2が水素原子、R3がエチル、プロピル、ブチル、イソブチル、又はイソアミル基、R4が水素原子、及びR5が水素原子又は、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、又はイソアミル基を表し、
(1)構造式3のオルト置換アルキルベンゼン化合物(R6が水素原子、又は、メチル又はエチル基を表す)において、アルキル基又はそれらの前駆体の求電子置換反応を行う工程、
【化2】
(2)工程(1)の反応生成物を水素化する工程
(3)工程(2)の1以上の反応生成物について脱離反応を行い、1以上のアルケン生成物を生成する工程、及び、
(4)工程(3)の1以上のアルケン生成物を水和し、構造式2の3−アルキルシクロアルカノールを与える工程、
を含む、当該方法。
【請求項2】
工程(1)の求電子置換反応がフリーデル−クラフツアルキル化である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
アルキル化剤がアリルアルコール、又はハロゲン化アリルである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
水素化反応が1段階の手順で進行する、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
工程(1)の求電子置換反応がフリーデル−クラフツアシル化である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
構造式3の化合物がフェノールエーテルであり、工程(1)のアシル化反応がトリフルオロメタンスルホン酸を触媒として用いて実行される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
工程(2)の水素化反応が2段階の工程として実行される、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
2段階水素化反応が、圧力及び温度を適切に変化させることにより、同一の容器において、炭素上に保持されたパラジウムを含む同一の触媒を用いて実行される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第1段階の水素化が約100℃の温度及び約20barゲージの圧力において約1時間行われ、及び第2段階の水素化が約140−150℃の温度及び約48barゲージの圧力において約6−10時間行われる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
工程(2)の水素化が触媒的に行われる、請求項1乃至9のいずれか1に記載の方法。
【請求項11】
水素化触媒が、パラジウム、白金、ロジウム、ルテニウム、及びニッケルから選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
水素化反応がヒドロキシ酸共触媒、好ましくは乳酸を用いて行われる、請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
工程(3)の脱離反応が4−メチルベンゼンスルホン酸を触媒として用いて行われる、請求項1乃至12のいずれか1に記載の方法。
【請求項14】
構造式2の3−アルキルシクロアルカノールを製造する方法であって、
【化3】
構造式2において、R1がメチル又はエチル基、R2が水素原子、R3がエチル、プロピル、ブチル、イソブチル、又はイソアミル基、R4が水素原子、及びR5が水素原子又は、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、又はイソアミル基を表し、
(1)構造式3のオルト置換アルキルベンゼン化合物(R6が水素原子、又は、メチル又はエチル基を表す)において、
【化4】
構造式8の酸無水物(ここで、R7及びR’3は、それぞれ独立にメチル、エチル、又はイソプロピルである)を用いて、
【化5】
フリーデル−クラフツアシル化である求電子置換反応を行い、以下の構造式5の生成物を生成する工程、
【化6】
(2)構造式5の生成物を水素化し、以下のように、構造式4の中間体を経て、構造式6のエーテル及び構造式7のアルコールの混合物を生成する工程、
【化7】
(3)構造式6のエーテル及び構造式7のアルコールについて脱離反応を行い、以下のように、微量の構造式11のアルケンと共に、構造式9及び構造式10の化合物を含むアルケン異性体を生成する工程(R8は、CH2又はCHCH3を表す)、
【化8】
(4)工程3のアルケン生成物を水和し、以下の構造式2のアルコール生成物を生成する工程、
【化9】
を含む、当該方法。
【請求項15】
構造式3においてR1=メチル、R5=水素原子、及びR6=メチルであり、構造式8においてR’3=イソプロピル、及びR7=イソプロピルであって、1−メチル−3−(2−メチルプロピル)シクロヘキサン−1−オールを生成する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
請求項1乃至15のいずれか1に記載の方法により生成される構造式2の3−アルキルシクロアルカノール。
【請求項17】
請求項16に記載の3−アルキルシクロアルカノールを含む、香料又は芳香性製品。
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