JP2004502608A - 包装機械から巻タバコ小包体を排出するための装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は包装機械から巻タバコ小包体(3)を排出するための装置(1)に関し、包装機械において、概ね平行六面体形状をなす小包体(3)は、これら小包体を安定化させるコンベア(2)によって、第1小包体(3)の大側面(4)が互いに接触しながら、第1経路(P1)に沿いつつ大側面(4)を横切る方向(D)に前進される。安定化用コンベア(2)下流に、小包体(3)上に印刷するためのユニット(33)が設けられる。このユニットは、小包体(3)を互いに分離して第2経路(P2)に沿いつつ供給する間隔形成用コンベア手段(11、19、43)を具える。第2経路(P2)に沿って第2経路(P2)の一部分(T)上の印刷位置(35)に印刷装置(32)が配置され、この印刷装置(32)は予め定められた一連の文字及び記号を小包体(3)の面の規定された部分に印刷するように構成されている。印刷装置(32)の作動は各小包体(3)の有無を検出するプローブ(36)と、センサ(38)に接続された制御ユニット(37)とによって制御され、このセンサ(38)は小包体(3)をコンベア(11,19,43)の動きに同期させるために、小包体(3)に対する間隔形成用コンベア(11,19,43)の瞬間的位置を検出する。
Description
【0001】
[技術分野]
本発明は、包装機械から巻タバコ小包体を排出するための装置に関する。
[背景技術]
本発明は、安定化用兼乾燥用コンベアが出口に設けられている巻タバコ用包装機械であって、このコンベアが互いに平行で互いに対面する二つの分岐部分ないしベルト面を有し、これらベルト面が予め定められた方向に移動すると共に、予め定められた長さの経路に沿って延びる通路をこれらベルト面同士間に形成し、この通路の幅が巻タバコ小包体の幅とほぼ等しくなっている包装機械において有利に利用可能になっている。
【0002】
小包体は、互いに通常は小包体の大側面に沿って接触しつつ、二つのコンベアベルト面同士の間に保持され、それにより、小包体の接着部分が完全に乾燥されるのに十分に長いコンベアに沿ってこれら小包体が移動するようになっている。
【0003】
コンベアの端部には、レーザ式又はインクジェット式の印刷装置が設けられるのが通常であり、この印刷装置は、個々の巻タバコ小包体が印刷領域を通過したときに個々の小包体を検出するセンサが印刷装置に印加する制御信号に従って、小包体の視認可能な部分に、対応する記号を形成する一連の文字及び番号を印刷するように構成されている。
【0004】
互いにきつく接触している連続した二つの小包体を分ける線を検出でき従って個々の小包体を識別できるようにするために、これらセンサは非常に敏感でなければならず、読取り深度が浅くなければならない。しかしながら、この特長は、この種類のセンサの信頼性を損なうことになる。実際、小包体の位置がほんのわずかに動いただけでも、検出エラーを生じる恐れがある。例えば、不具合のある小包体が排除されると、供給通路に沿って移動する小包体の列に欠陥ないし欠損が生じる。このようなことが起こると、欠陥に隣接する小包体がコンベアの互いに対面する二つのベルト面に対して僅かに傾斜し、それによりセンサが不正信号を発生する恐れがある。
【0005】
更に、小包体の接着部分が分離することなく適当に乾燥して高品質の最終製品が得られるようにするために、小包体をコンベアの全長にわたってコンベアベルト同士間に緊密に保持しなければならないので、印刷可能な小包体の部分は非常に制限されることになる。
[発明の開示]
本発明の目的は、包装機械から巻タバコ小包体を排出することができかつ上述した課題を解決することができる、簡単で費用効率が高い装置を提供することにある。
【0006】
従って本発明は、包装機械が概ね平行六面体形状の小包体を安定化させるための安定化用コンベアを具えており、該コンベアが互いに対面する二本のベルトを有しており、これらベルトが、小包体の小側面に係合して小包体が、小包体の大側面が互いに接触しながら、第1安定化用経路に沿いつつ大側面を横切る予め定められた方向に前進されるように構成されている、包装機械から巻タバコ小包体を排出するための装置において、該装置が、小包体上に印刷するためのユニットを安定化用コンベア下流に具え、該ユニットが、小包体を互いに分離して第2経路に沿いつつ供給する間隔形成用コンベア手段と、該第2経路の一部分上の印刷位置に配置された少なくとも一つの印刷装置とを具え、該第2経路に沿って小包体が互いに離間される装置を提供する。
【0007】
本発明の好適実施例を図示した添付図面を参照して以下に本発明を説明する。
【0008】
図1及び図2を参照すると、符号1は公知の型式の包装機械(図示しない)の排出装置全体を示すものであり、この包装機械は包装機械から排出される巻タバコ小包体3を安定化するためのコンベア2を具えている。これら小包体3は概ね平行六面体形状をなし、二つの大側面4と、二つの小側面5と、二つの端面6とを有している。コンベア2は二つの端部プーリ8(図には一つのみが示されている)の周囲を走る上部無端ベルト7を具え、一方のプーリがモータM1によって駆動される。コンベア2はまた、二つの端部プーリ10(図には一つのみが示されている)の周囲を走る下部無端ベルト9を具え、一方のプーリはこのプーリを上部ベルト7のプーリ8に連結する公知の型式のリンク(図示しない)によって駆動される。
【0009】
幅が小包体3とほぼ同じであるこれら二つのベルト7,8の対応するベルト面は、長く、かつ互いに対面し、かつ大側面4同士が互いに接触するよう位置決めされている小包体3の小側面5に係合して小包体3を第1安定化経路P1に沿いつつ大側面4を横切る方向Dに第1規定速度V1で供給するように構成されている。
【0010】
安定化用コンベア2下流には間隔形成用コンベア11が設けられ、このコンベア11は二つの端部プーリ13,14の周囲を走る上部無端ベルト12を具え、少なくとも一方の、即ち符号13で示された下流側に位置するプーリがモータM1から独立したモータM2によって駆動される。コンベア11はまた、二つの端部プーリ16,17の周囲を走る下部無端ベルト15を具え、少なくとも一方の、即ち符号16で示された下流側に位置するプーリが上部プーリ13の軸線に平行な軸線を有すると共に、プーリ16をプーリ13自体に連結する公知の型式のリンク(図示しない)によって駆動される。
【0011】
幅が小包体3の長さよりも小さい前記二つのベルト12,15の対応するベルト面は、互いに対面し、かつ小包体3の小側面5に係合し、それにより小包体3を第2経路P2に沿いつつV1よりも速い速度V2で方向Dに供給するように、これら小側面5の二つの端部が自由であるように構成されている。更に詳しく観察すると、ベルト9,15の上部ベルト面同士の間の間隙を架橋する固定ブリッジ18は、小包体13が安定化用コンベア2から間隔形成用コンベア11まで移動できるようにする接続要素を構成している。
【0012】
間隔形成用コンベア11下流には小包体3を回転させるためのコンベア19が設けられ、このコンベア19は二つの端部プーリ21,22の周囲を走る、断面が円形の上部無端ベルト20を具え、少なくとも一方の、即ち符号21で示された下流側に位置するプーリがモータM1,M2から独立したモータM3によって駆動される。コンベア19はまた、二つの端部プーリ24,25の周囲を走る下部無端ベルト23を具え、少なくとも一方の、即ち符号24で示された下流側に位置するプーリが上部プーリ21の軸線に平行な軸線を有すると共に、プーリ24をプーリ21自体に連結する公知の型式のリンク(図示しない)によって駆動される。
【0013】
コンベア19の供給端には小包体3を回転させるための装置26が設けられる。この装置26は、コンベア19が沿いつつ延びる第2供給経路P2の一側において、垂直軸28に回転自在に支持されている接触ローラ27を具え、他側において、小包体3の両端のうち一方に対するローラ27の対照的な作用に抗して小包体3がベルト20,23により前方に移動されるときに、ローラ27と協働して小包体3を垂直軸線回りに90度だけ回転させる円弧状ガイド29を具えている。
【0014】
小包体3が回転し終わると、これら小包体3は互いに離間され、二つのベルト20,23により二つの直線状ガイド30(図2に示されている)の間を、経路P2に沿いつつ小包体3の大側面4に平行な方向Dに、第2速度V2よりも速い第3速度V3で、前方に送られる。
【0015】
ベルト15,23の上部ベルト面同士の間の間隙を架橋する固定ブリッジ31は、小包体3が間隔形成用コンベア11から小包体3自体を回転させるコンベア19まで移動できるようにする接続要素を構成する。
【0016】
図1及び図2に示されるように、間隔形成用コンベア11には、間隔形成用コンベア11自体と共に印刷ユニット33を構成している印刷装置32が設けられており、この印刷ユニット33は第2経路P2の一部分T上の規定された印刷位置35に設置された印刷手段34を具えている。
【0017】
図1、図2及び図4に示された実施例においては、印刷ユニット33はプローブ36を具えた起動兼制御手段を具え、このプローブ36は、各小包体3の有無を検出すると共に、プローブ36により占められている位置に各小包体3が到達した正確な瞬間ないし時期を表す信号を発生するように構成されている。ここで、小包体3は上述したように、先行するものと後続するものの二つの小包体3から間隔形成用コンベア11に沿って離間している。プローブ36からの信号は、センサ38から発せられる信号をも受信する制御ユニット37に到達する。このセンサ38は例えば、プーリ17に接続されたエンコーダであって、プローブ36から発せられる信号に基づき各小包体3に対する間隔形成用コンベア11の瞬間的位置を検出すると共に、制御信号を制御ユニット37に送るように構成されているエンコーダから構成される。従って、制御ユニット37は、小包体3とコンベア11との間の時機を得た瞬間的関係を求めると共に、小包体3の面の規定された位置に所望の一連の文字及び記号を印刷できるようにする複数の制御信号を上述の印刷手段34に送ることができる。
【0018】
印刷ユニット33は印刷検出センサ40を具えた検出兼排除ユニット39を具え、この印刷検出センサ40は、印刷手段34下流の間隔形成用コンベア11に設置されると共に、取出装置41に接続された制御ユニット37に接続される。取出装置41は、検出兼排除ユニット39の一部を形成すると共に、間隔形成用コンベア11を小包体回転用コンベア19に接続するブリッジ31に設けられる。この取出装置41は例えば空気式のものから構成することができ、印刷検出センサ40により検出された印刷不良のある小包体3を取り出す。
【0019】
印刷手段34はインクジェット式又はレーザ式のものから構成することができ、例えばDominoDDC3レーザコードプリンタから構成されうる。
【0020】
図4に示されるように、印刷手段34を間隔形成用コンベア11に沿って、ベルト12,15から自由になっている側面5の端部上に文字及び記号を印刷するために小包体3の側面5に対面するように(実線で描かれた箱体34を参照)、或いは端面6上に印刷するために小包体3の端6に対面するように(点線で描かれた箱体34を参照)、位置決めしてもよい。
【0021】
図3に示される実施例では、小包体3を回転させるコンベア19が安定化用コンベア2の直下流に配置され、コンベア19上において小包体3が互いに離間される。このコンベア19は上述の印刷装置32を具え、この印刷装置32と共に上述の印刷ユニット33を構成している。
【0022】
印刷ユニット33は小包体検出兼排除ユニット39を含んで同様に作動するので、図1及び図2に示される実施例の印刷ユニット33についての記載は図3に示される実施例にも適用される。この場合、小包体検出兼排除ユニット39は不具合のある小包体3を排除できるように、印刷装置32下流のコンベア19上の位置に配置される。更に詳細に観察すると、印刷ないし印刷結果を検出するセンサ40は、印刷手段34下流のコンベア19上に設けられると共に、コンベア19自体の出口端42に設けられた排除装置41に接続された制御ユニット37に接続されている。
【0023】
図3に示される実施例において、プローブ36から発せられる信号はセンサ38から発せられる信号をも受信する制御ユニット37に到達し、このセンサ38は例えば、プーリ22に接続されたエンコーダであって、プローブ36から発せられる信号に基づき各小包体3に対する、この場合はコンベア19の瞬間的位置を検出すると共に、制御信号を制御ユニット37に送るように構成されているエンコーダから構成される。従って、制御ユニット37は、小包体3とコンベア19との間の時機を得た瞬間的関係を求めると共に、小包体3の面の規定された位置に所望の一連の文字及び記号を印刷できるようにする複数の制御信号を上述の印刷手段34に送ることができる。
【0024】
図5に示されるように、印刷手段34をコンベア19に沿って、ベルト20から自由になっている側面5の端部上に文字及び記号を印刷するために小包体3の小側面5に対面するように(実線で描かれた箱体34を参照)、或いは大側面5上に印刷するために小包体3の大側面4に対面するように(点線で描かれた箱体34を参照)、位置決めしてもよい。この理由によって、図3に示されるように、直線状ガイド30は部分的にのみコンベア19に沿いつつ、小包体が既にベルト20,23により強固に保持されているコンベア19のほぼ中間まで延びており、その結果、印刷手段34を小包体3の面4に対しあらゆる位置に位置決めして小包体3の面4のあらゆる部分上に印刷するようにすることができる。
【0025】
図6に示される第3実施例では、印刷ユニット33は小包体回転用コンベア19の出口端42下流に配置され、この小包体回転用コンベア19は安定化用コンベア2の出口端に配置される。本実施例において、小包体回転用コンベア19は図1及び図2を参照して説明した小包体回転用コンベア19と全く同じものであり、印刷ユニット33は別のコンベア43を具えている。この別のコンベア43は、小包体供給経路P2に平行でかつ二つの端部プーリ45の周囲を走る下部水平無端ベルト44を具えている。これらプーリ45のうち一方、即ち小包体回転用コンベア19の出口端42に対面するもののみが図示されており、少なくとも一方、即ち下流側のプーリ(図示しない)が図示しない公知の型式のモータによって駆動される。このモータはコンベア19のプーリ21を駆動するモータM3から独立している。
【0026】
コンベア43は更に、経路P2の両側に設けられた2本の平行なコンベアベルト46を具える。これらコンベアベルト46は、小包体を互いに離間させてこれら小包体を第2経路P2に沿いつつ各小包体3の大側面4に平行な方向Dに供給するために、小包体3の大側面4に対面しかつ接触する。各ベルト46は無端であり、対応する二つのプーリ47の周囲を走る。これらのプーリのうち、小包体供給方向Dに関して上流側の、コンベア19の出口端42に近い一方のみが図示されており、これらのプーリはそれぞれ垂直軸48上に取付けられている。
【0027】
図1、図2及び図3に示された実施例と同じく、ベルト23,44の上部ベルト面同士の間の間隙を架橋する固定ブリッジ49は、小包体3が小包体回転用コンベア19からコンベア43まで移動できるようにする接続要素を構成している。
【0028】
この特別な実施例では図6に示されるように、印刷手段34がコンベア43に沿って、文字及び記号を小包体3の小側面5上に、更に正確には移動用ベルトから自由になっている側面5のほぼ中央部上に印刷するために側面5に対面するように(実線で描かれた箱体34を参照)、或いはベルト46から自由になっている小包体3の大側面4の部分上に印刷するために面4に対面するように(点線で描かれた箱体34を参照)、位置決めされる。
【0029】
印刷装置33の利点の一つは、小包体3が第2経路P2に沿って互いに離間されることにより、印刷手段34が各小包体3の任意の側面上に、同じ印刷部分で互いに平行な二列に印刷できるということにある。実際、これらの構成上の特徴によって、レーザプリンタは互いに接触しつつ連続する小包体に文字を二列に印刷することができない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による、包装機械から巻タバコ小包体を排出する装置の概略正面図であり、一部の部品を省略して他の部品を見易くしたものである。
【図2】
図1に示される装置の概略平面図であり、一部の部品を省略して他の部品を見易くしたものである。
【図3】
図1に示される装置の別の実施例の概略平面図であり、一部の部品を省略して他の部品を見易くしたものである。
【図4】
図1に示される実施例の細部の概略斜視図である。
【図5】
図3に示される実施例の細部の概略斜視図である。
【図6】
本発明による、包装機械から巻タバコ小包体を排出する装置の更に他の実施例の概略斜視図である。
[技術分野]
本発明は、包装機械から巻タバコ小包体を排出するための装置に関する。
[背景技術]
本発明は、安定化用兼乾燥用コンベアが出口に設けられている巻タバコ用包装機械であって、このコンベアが互いに平行で互いに対面する二つの分岐部分ないしベルト面を有し、これらベルト面が予め定められた方向に移動すると共に、予め定められた長さの経路に沿って延びる通路をこれらベルト面同士間に形成し、この通路の幅が巻タバコ小包体の幅とほぼ等しくなっている包装機械において有利に利用可能になっている。
【0002】
小包体は、互いに通常は小包体の大側面に沿って接触しつつ、二つのコンベアベルト面同士の間に保持され、それにより、小包体の接着部分が完全に乾燥されるのに十分に長いコンベアに沿ってこれら小包体が移動するようになっている。
【0003】
コンベアの端部には、レーザ式又はインクジェット式の印刷装置が設けられるのが通常であり、この印刷装置は、個々の巻タバコ小包体が印刷領域を通過したときに個々の小包体を検出するセンサが印刷装置に印加する制御信号に従って、小包体の視認可能な部分に、対応する記号を形成する一連の文字及び番号を印刷するように構成されている。
【0004】
互いにきつく接触している連続した二つの小包体を分ける線を検出でき従って個々の小包体を識別できるようにするために、これらセンサは非常に敏感でなければならず、読取り深度が浅くなければならない。しかしながら、この特長は、この種類のセンサの信頼性を損なうことになる。実際、小包体の位置がほんのわずかに動いただけでも、検出エラーを生じる恐れがある。例えば、不具合のある小包体が排除されると、供給通路に沿って移動する小包体の列に欠陥ないし欠損が生じる。このようなことが起こると、欠陥に隣接する小包体がコンベアの互いに対面する二つのベルト面に対して僅かに傾斜し、それによりセンサが不正信号を発生する恐れがある。
【0005】
更に、小包体の接着部分が分離することなく適当に乾燥して高品質の最終製品が得られるようにするために、小包体をコンベアの全長にわたってコンベアベルト同士間に緊密に保持しなければならないので、印刷可能な小包体の部分は非常に制限されることになる。
[発明の開示]
本発明の目的は、包装機械から巻タバコ小包体を排出することができかつ上述した課題を解決することができる、簡単で費用効率が高い装置を提供することにある。
【0006】
従って本発明は、包装機械が概ね平行六面体形状の小包体を安定化させるための安定化用コンベアを具えており、該コンベアが互いに対面する二本のベルトを有しており、これらベルトが、小包体の小側面に係合して小包体が、小包体の大側面が互いに接触しながら、第1安定化用経路に沿いつつ大側面を横切る予め定められた方向に前進されるように構成されている、包装機械から巻タバコ小包体を排出するための装置において、該装置が、小包体上に印刷するためのユニットを安定化用コンベア下流に具え、該ユニットが、小包体を互いに分離して第2経路に沿いつつ供給する間隔形成用コンベア手段と、該第2経路の一部分上の印刷位置に配置された少なくとも一つの印刷装置とを具え、該第2経路に沿って小包体が互いに離間される装置を提供する。
【0007】
本発明の好適実施例を図示した添付図面を参照して以下に本発明を説明する。
【0008】
図1及び図2を参照すると、符号1は公知の型式の包装機械(図示しない)の排出装置全体を示すものであり、この包装機械は包装機械から排出される巻タバコ小包体3を安定化するためのコンベア2を具えている。これら小包体3は概ね平行六面体形状をなし、二つの大側面4と、二つの小側面5と、二つの端面6とを有している。コンベア2は二つの端部プーリ8(図には一つのみが示されている)の周囲を走る上部無端ベルト7を具え、一方のプーリがモータM1によって駆動される。コンベア2はまた、二つの端部プーリ10(図には一つのみが示されている)の周囲を走る下部無端ベルト9を具え、一方のプーリはこのプーリを上部ベルト7のプーリ8に連結する公知の型式のリンク(図示しない)によって駆動される。
【0009】
幅が小包体3とほぼ同じであるこれら二つのベルト7,8の対応するベルト面は、長く、かつ互いに対面し、かつ大側面4同士が互いに接触するよう位置決めされている小包体3の小側面5に係合して小包体3を第1安定化経路P1に沿いつつ大側面4を横切る方向Dに第1規定速度V1で供給するように構成されている。
【0010】
安定化用コンベア2下流には間隔形成用コンベア11が設けられ、このコンベア11は二つの端部プーリ13,14の周囲を走る上部無端ベルト12を具え、少なくとも一方の、即ち符号13で示された下流側に位置するプーリがモータM1から独立したモータM2によって駆動される。コンベア11はまた、二つの端部プーリ16,17の周囲を走る下部無端ベルト15を具え、少なくとも一方の、即ち符号16で示された下流側に位置するプーリが上部プーリ13の軸線に平行な軸線を有すると共に、プーリ16をプーリ13自体に連結する公知の型式のリンク(図示しない)によって駆動される。
【0011】
幅が小包体3の長さよりも小さい前記二つのベルト12,15の対応するベルト面は、互いに対面し、かつ小包体3の小側面5に係合し、それにより小包体3を第2経路P2に沿いつつV1よりも速い速度V2で方向Dに供給するように、これら小側面5の二つの端部が自由であるように構成されている。更に詳しく観察すると、ベルト9,15の上部ベルト面同士の間の間隙を架橋する固定ブリッジ18は、小包体13が安定化用コンベア2から間隔形成用コンベア11まで移動できるようにする接続要素を構成している。
【0012】
間隔形成用コンベア11下流には小包体3を回転させるためのコンベア19が設けられ、このコンベア19は二つの端部プーリ21,22の周囲を走る、断面が円形の上部無端ベルト20を具え、少なくとも一方の、即ち符号21で示された下流側に位置するプーリがモータM1,M2から独立したモータM3によって駆動される。コンベア19はまた、二つの端部プーリ24,25の周囲を走る下部無端ベルト23を具え、少なくとも一方の、即ち符号24で示された下流側に位置するプーリが上部プーリ21の軸線に平行な軸線を有すると共に、プーリ24をプーリ21自体に連結する公知の型式のリンク(図示しない)によって駆動される。
【0013】
コンベア19の供給端には小包体3を回転させるための装置26が設けられる。この装置26は、コンベア19が沿いつつ延びる第2供給経路P2の一側において、垂直軸28に回転自在に支持されている接触ローラ27を具え、他側において、小包体3の両端のうち一方に対するローラ27の対照的な作用に抗して小包体3がベルト20,23により前方に移動されるときに、ローラ27と協働して小包体3を垂直軸線回りに90度だけ回転させる円弧状ガイド29を具えている。
【0014】
小包体3が回転し終わると、これら小包体3は互いに離間され、二つのベルト20,23により二つの直線状ガイド30(図2に示されている)の間を、経路P2に沿いつつ小包体3の大側面4に平行な方向Dに、第2速度V2よりも速い第3速度V3で、前方に送られる。
【0015】
ベルト15,23の上部ベルト面同士の間の間隙を架橋する固定ブリッジ31は、小包体3が間隔形成用コンベア11から小包体3自体を回転させるコンベア19まで移動できるようにする接続要素を構成する。
【0016】
図1及び図2に示されるように、間隔形成用コンベア11には、間隔形成用コンベア11自体と共に印刷ユニット33を構成している印刷装置32が設けられており、この印刷ユニット33は第2経路P2の一部分T上の規定された印刷位置35に設置された印刷手段34を具えている。
【0017】
図1、図2及び図4に示された実施例においては、印刷ユニット33はプローブ36を具えた起動兼制御手段を具え、このプローブ36は、各小包体3の有無を検出すると共に、プローブ36により占められている位置に各小包体3が到達した正確な瞬間ないし時期を表す信号を発生するように構成されている。ここで、小包体3は上述したように、先行するものと後続するものの二つの小包体3から間隔形成用コンベア11に沿って離間している。プローブ36からの信号は、センサ38から発せられる信号をも受信する制御ユニット37に到達する。このセンサ38は例えば、プーリ17に接続されたエンコーダであって、プローブ36から発せられる信号に基づき各小包体3に対する間隔形成用コンベア11の瞬間的位置を検出すると共に、制御信号を制御ユニット37に送るように構成されているエンコーダから構成される。従って、制御ユニット37は、小包体3とコンベア11との間の時機を得た瞬間的関係を求めると共に、小包体3の面の規定された位置に所望の一連の文字及び記号を印刷できるようにする複数の制御信号を上述の印刷手段34に送ることができる。
【0018】
印刷ユニット33は印刷検出センサ40を具えた検出兼排除ユニット39を具え、この印刷検出センサ40は、印刷手段34下流の間隔形成用コンベア11に設置されると共に、取出装置41に接続された制御ユニット37に接続される。取出装置41は、検出兼排除ユニット39の一部を形成すると共に、間隔形成用コンベア11を小包体回転用コンベア19に接続するブリッジ31に設けられる。この取出装置41は例えば空気式のものから構成することができ、印刷検出センサ40により検出された印刷不良のある小包体3を取り出す。
【0019】
印刷手段34はインクジェット式又はレーザ式のものから構成することができ、例えばDominoDDC3レーザコードプリンタから構成されうる。
【0020】
図4に示されるように、印刷手段34を間隔形成用コンベア11に沿って、ベルト12,15から自由になっている側面5の端部上に文字及び記号を印刷するために小包体3の側面5に対面するように(実線で描かれた箱体34を参照)、或いは端面6上に印刷するために小包体3の端6に対面するように(点線で描かれた箱体34を参照)、位置決めしてもよい。
【0021】
図3に示される実施例では、小包体3を回転させるコンベア19が安定化用コンベア2の直下流に配置され、コンベア19上において小包体3が互いに離間される。このコンベア19は上述の印刷装置32を具え、この印刷装置32と共に上述の印刷ユニット33を構成している。
【0022】
印刷ユニット33は小包体検出兼排除ユニット39を含んで同様に作動するので、図1及び図2に示される実施例の印刷ユニット33についての記載は図3に示される実施例にも適用される。この場合、小包体検出兼排除ユニット39は不具合のある小包体3を排除できるように、印刷装置32下流のコンベア19上の位置に配置される。更に詳細に観察すると、印刷ないし印刷結果を検出するセンサ40は、印刷手段34下流のコンベア19上に設けられると共に、コンベア19自体の出口端42に設けられた排除装置41に接続された制御ユニット37に接続されている。
【0023】
図3に示される実施例において、プローブ36から発せられる信号はセンサ38から発せられる信号をも受信する制御ユニット37に到達し、このセンサ38は例えば、プーリ22に接続されたエンコーダであって、プローブ36から発せられる信号に基づき各小包体3に対する、この場合はコンベア19の瞬間的位置を検出すると共に、制御信号を制御ユニット37に送るように構成されているエンコーダから構成される。従って、制御ユニット37は、小包体3とコンベア19との間の時機を得た瞬間的関係を求めると共に、小包体3の面の規定された位置に所望の一連の文字及び記号を印刷できるようにする複数の制御信号を上述の印刷手段34に送ることができる。
【0024】
図5に示されるように、印刷手段34をコンベア19に沿って、ベルト20から自由になっている側面5の端部上に文字及び記号を印刷するために小包体3の小側面5に対面するように(実線で描かれた箱体34を参照)、或いは大側面5上に印刷するために小包体3の大側面4に対面するように(点線で描かれた箱体34を参照)、位置決めしてもよい。この理由によって、図3に示されるように、直線状ガイド30は部分的にのみコンベア19に沿いつつ、小包体が既にベルト20,23により強固に保持されているコンベア19のほぼ中間まで延びており、その結果、印刷手段34を小包体3の面4に対しあらゆる位置に位置決めして小包体3の面4のあらゆる部分上に印刷するようにすることができる。
【0025】
図6に示される第3実施例では、印刷ユニット33は小包体回転用コンベア19の出口端42下流に配置され、この小包体回転用コンベア19は安定化用コンベア2の出口端に配置される。本実施例において、小包体回転用コンベア19は図1及び図2を参照して説明した小包体回転用コンベア19と全く同じものであり、印刷ユニット33は別のコンベア43を具えている。この別のコンベア43は、小包体供給経路P2に平行でかつ二つの端部プーリ45の周囲を走る下部水平無端ベルト44を具えている。これらプーリ45のうち一方、即ち小包体回転用コンベア19の出口端42に対面するもののみが図示されており、少なくとも一方、即ち下流側のプーリ(図示しない)が図示しない公知の型式のモータによって駆動される。このモータはコンベア19のプーリ21を駆動するモータM3から独立している。
【0026】
コンベア43は更に、経路P2の両側に設けられた2本の平行なコンベアベルト46を具える。これらコンベアベルト46は、小包体を互いに離間させてこれら小包体を第2経路P2に沿いつつ各小包体3の大側面4に平行な方向Dに供給するために、小包体3の大側面4に対面しかつ接触する。各ベルト46は無端であり、対応する二つのプーリ47の周囲を走る。これらのプーリのうち、小包体供給方向Dに関して上流側の、コンベア19の出口端42に近い一方のみが図示されており、これらのプーリはそれぞれ垂直軸48上に取付けられている。
【0027】
図1、図2及び図3に示された実施例と同じく、ベルト23,44の上部ベルト面同士の間の間隙を架橋する固定ブリッジ49は、小包体3が小包体回転用コンベア19からコンベア43まで移動できるようにする接続要素を構成している。
【0028】
この特別な実施例では図6に示されるように、印刷手段34がコンベア43に沿って、文字及び記号を小包体3の小側面5上に、更に正確には移動用ベルトから自由になっている側面5のほぼ中央部上に印刷するために側面5に対面するように(実線で描かれた箱体34を参照)、或いはベルト46から自由になっている小包体3の大側面4の部分上に印刷するために面4に対面するように(点線で描かれた箱体34を参照)、位置決めされる。
【0029】
印刷装置33の利点の一つは、小包体3が第2経路P2に沿って互いに離間されることにより、印刷手段34が各小包体3の任意の側面上に、同じ印刷部分で互いに平行な二列に印刷できるということにある。実際、これらの構成上の特徴によって、レーザプリンタは互いに接触しつつ連続する小包体に文字を二列に印刷することができない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による、包装機械から巻タバコ小包体を排出する装置の概略正面図であり、一部の部品を省略して他の部品を見易くしたものである。
【図2】
図1に示される装置の概略平面図であり、一部の部品を省略して他の部品を見易くしたものである。
【図3】
図1に示される装置の別の実施例の概略平面図であり、一部の部品を省略して他の部品を見易くしたものである。
【図4】
図1に示される実施例の細部の概略斜視図である。
【図5】
図3に示される実施例の細部の概略斜視図である。
【図6】
本発明による、包装機械から巻タバコ小包体を排出する装置の更に他の実施例の概略斜視図である。
Claims (17)
- 包装機械が概ね平行六面体形状をなす小包体(3)を安定化させるための安定化用コンベア(2)を具えており、該コンベア(2)が互いに対面する二本のベルト(7,9)を有しており、これらベルトが、小包体(3)の小側面(5)に係合して小包体(3)が、小包体(3)の大側面(4)が互いに接触しながら、第1安定化用経路(P1)に沿いつつ大側面(4)を横切る予め定められた方向(D)に前進されるように構成されている、包装機械から巻タバコ小包体を排出するための装置において、該装置が、小包体(3)上に印刷するためのユニット(33)を安定化用コンベア(2)下流に具え、該ユニットが、小包体(3)を互いに分離して第2経路(P2)に沿いつつ供給する間隔形成用コンベア手段(11、19、43)と、該第2経路(P2)の一部分(T)上の印刷位置(35)に配置された少なくとも一つの印刷装置(32)とを具え、該第2経路(P2)に沿って小包体(3)が互いに離間される装置。
- 前記印刷ユニット(33)が、前記間隔形成用コンベア手段(11、19、43)に配置された対応する印刷手段(34)を具えている請求項1に記載の装置。
- 前記間隔形成用コンベア手段(11、19、43)が小包体(3)を回転させる装置(26)を具えている請求項1又は2に記載の装置。
- 前記間隔形成用コンベア手段(11、19、43)が前記安定化用コンベア(2)と小包体(3)を回転させる前記装置(26)との間に配置されている請求項3に記載の装置。
- 前記印刷装置(32)が小包体(3)を回転させる前記装置(26)下流に配置されている請求項3又は4に記載の装置。
- 前記間隔形成用コンベア手段(11、19、43)が互いに対面する二本のベルト(12、15)を具え、これらベルトは、独立モータ手段(M2)によって駆動されると共に、小包体(3)の小側面(5)に係合して小包体(3)を安定化用コンベア(2)の速度(V1)よりも高い規定供給速度(V2)で供給方向(D)に前進させるように構成されている請求項1から5までのいずれか1項に記載の装置。
- 前記間隔形成用コンベア手段(11、19、43)の前記二本のベルト(12、15)のうち少なくとも一方の、供給方向(D)を横切る方向に測定した幅が、小包体(3)の小側面(5)の長さよりも短い請求項6に記載の装置。
- 小包体(3)を回転させる前記装置(26)が互いに対面する二本のベルト(20、23)を具え、これらベルトは、小包体(3)の小側面(5)に係合して小包体(3)を回転させ、かつ互いに離間させ、かつ各小包体(3)の大側面(4)に平行な方向(D)に前進させるように構成されている請求項3から7までのいずれか1項に記載の装置。
- 小包体(3)を回転させる前記装置(26)が互いに対面する二本のベルト(46)を具え、これらベルトは、小包体(3)の大側面(4)に係合して小包体(3)を互いに離間させ、かつ各小包体(3)の大側面(4)に平行な方向(D)に前進させるように構成されている請求項3から7までのいずれか1項に記載の装置。
- 第2経路(P2)の一部分(T)上に配置された印刷手段(34)を起動しかつ制御するための起動兼制御手段を具えている請求項2から9までのいずれか1項に記載の装置。
- 前記起動兼制御手段が、各小包体(3)の有無を検出するための少なくとも一つのプローブ(36)を具えている請求項10に記載の装置。
- 前記起動兼制御手段がセンサ手段(38)を具え、該センサ手段は、各小包体(3)の有無を検出するのと同期して前記間隔形成用コンベア手段(11、19、43)の瞬間的位置を検出すると共に、各小包体(3)の規定された部分への一連の文字の印刷作用を制御するための複数の信号を前記印刷手段(34)に送信するように構成されている請求項11に記載の装置。
- 前記印刷手段(34)がレーザ式のものからなる請求項2から12までのいずれか1項に記載の装置。
- 前記印刷手段(34)がインクジェット式のものからなる請求項2から12までのいずれか1項に記載の装置。
- 前記印刷手段(34)下流に各小包体(3)上の印刷を検出するための印刷検出手段(39)を具えている請求項2から14までのいずれか1項に記載の装置。
- 前記第2経路(P2)の一部分(T)に、前記印刷検出手段(39)によって制御される、小包体(3)を排除するための排除装置(41)を具えている請求項15に記載の装置。
- 前記排除装置(41)が空気式のものからなる請求項16に記載の装置。
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