JP2012007931A - 袋包装商品のシールチェック装置及びシールチェック方法 - Google Patents

袋包装商品のシールチェック装置及びシールチェック方法 Download PDF

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Abstract

【課題】密閉包装される袋包装商品に対して圧力を加え、密閉が完全でない場合には、前の圧力印加で内部の空気が放出されてしまうので、当該圧力印加時の状態(変位量・押圧力)を検知してシール状態の適否を検出するチェック装置の簡素化を実現する。
【解決手段】搬送コンベアと、検査商品Aの左右両側部分が通過する上方位置に設けられ、検査商品の高さより狭い間隔を有する挟持コンベア2と、左右挟持コンベアの狭い間隔位置における搬送コンベアの中央位置上方に、検査商品の上面に当接する検知ローラ31、及び前記検知ローラを先端に支持した揺動腕32、及び回動角度を検出する角度センサ33で形成した検出部3とを備えてなる。
【選択図】図4

Description

本発明は密封袋包装商品のシールチェック装置及びシールチェック方法に関するものである。
一般に、スナック菓子等は、箱詰め時や販売時の陳列展示に際して、内容物の破損が生じないよう、また内容物の劣化を防止するため等の目的で、包装袋による密閉包装が施されている。シールチェックは、この包装袋が完全に密閉されているか否かを確認するために行われるものである。
従前の商品のシールチェックは、包装袋(検査商品)に圧力を加え、密閉が完全でない場合には、前の圧力印加で内部の空気が放出されてしまうので、当該圧力印加時の状態を検知してシールの適否を検出するものである。
具体的には、例えば特許文献1(特開2000−46685号公報)には、コンベア搬送の途中で、徐々に狭隘となる挾持ベルト等で検査対象物(検査商品)の側面を押圧し、更に搬送コンベアと同期して移動する押圧手段で圧力を加え、押圧量の多少によって空気の漏洩の有無をチェックする手法が開示されている。
また特許文献2(特開2003−156403号公報)には、検査商品を搬送する搬送コンベアの上方に、検査商品の高さより狭い間隔で挟持搬送コンベアを配置し、前記挟持搬送コンベアの押圧力を適宜制御して、挟持搬送コンベアの上方変位量を検出して検査商品のシール状態をチェックする手段が開示されている。
特開2000−46685号公報。 特開2003−156403号公報。
検査商品のシールチェックを効率的且つ連続的に行うために、検査商品を連続的に搬送する途中でチェックを行う必要がある。このため従前の装置では、検査商品に押圧力を加えて検査商品の状態(押圧力の変位・一定押圧時の変位量等)を検知する検出部を備えた検出機構において、前記検出部を搬送される検査商品と同期して移動させる構造を備えるか(特許文献1)、或いは前記検出部に搬送コンベアに対応する挟持移動手段を備える必要がある。
即ち従前の検出機構は、検査商品の押圧状態をチェックする検出部と、検査商品の押圧搬送を実現する手段を一体に組み込んで構成しているものであり、装置が複雑になり、当然製造コストも高くなる。
そこで本発明は、検出手段と検査商品の押圧搬送手段を別々に構成する新規な袋包装商品のシールチェック装置及びシールチェック方法を提案したものである。
本発明に係る袋包装商品のシールチェック方法は、搬送コンベアで搬送される検査対象である袋包装商品(以下「検査商品」という)に対して、当該検査商品の両側部分のみ上方から挟圧する個所を通過させ、当該個所の通過時における当該検査商品の上方膨出高さを検知して当該検査商品のシール状況を判定してなることを特徴とするものである。
また本発明に係る袋包装商品のシールチェック装置は、検査商品を搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアの途中に検査商品の左右両側部分が通過する上方位置に設けられ、検査商品の高さより狭い間隔を有する挟持コンベアと、左右挟持コンベアの狭い間隔位置における搬送コンベアの中央位置上方に、検査商品の上面に当接する検知ローラ、及び前記検知ローラを先端に支持した揺動腕、及び回動角度を検出する角度センサで形成した検出部とを備えてなることを特徴とするものである。
而して搬送コンベアで搬送される検査商品は、挟持コンベアを通過する際に、左右側辺部分が狭い個所を通過することになり、上方から押圧されることになり、検査商品の中央部分が上方に膨出することになる。また当該検査商品が不良品(シール不完全品)であったならば、前記の側辺押圧を受けると検査商品内の圧力が高まり、シール不良個所から空気漏れが生じ、上方膨出現象が生じないか或いは膨出の程度が小さくなる。
従って前記の挟持コンベア通過に際して、検査商品の中心部分の通過位置に設けた検知ローラの上下移動の程度を揺動腕の角度を検出することで、良品・不良品の判別を行うものである。
本発明は上記のとおり検査商品のシール状態のチェックを行う構成を、各々独立して装置に組み込む、検査商品への押圧搬送手段(挟持コンベア)と、判定検知のための動作部(検出部)としたもので、両機構を一体に形成する必要が無く、装置の簡易化が実現できたものである。
本発明装置の全体図(側面図)。 同図(平面図)。 同検出機構の説明図(側面図)。 同図(正面図)。 同判定説明図。
次に本発明の実施形態について説明する。実施形態に示したシールチェック装置は、検査対象である袋包装商品(検査商品)Aを連続的に処理するための搬送コンベア1と、検出機構を構成する挟持コンベア2及び検出部3と、不良品排出機構4からなるものである。
挟持コンベア2は、駆動部21を付設して、搬送コンベア1の進行速度に同期させてなり、搬送コンベア1の途中(検査位置)に設けたもので、検査商品Aが搬送されてくる方向から除々に搬送コンベア1との間隔を狭くして、検査商品Aの高さよりも間隔が狭い高さまで設けたものであり、且つ検査商品Aが通過する際の左右両側部分のみが挟持される左右上方位置に設けたものである。
その左右位置及びその範囲(コンベアの挟持範囲)及び高さ(検査商品Aの側辺aの通過高さ)は、検査商品Aに対応して挟持コンベア2の位置(上下左右)を調整可能に設けておけば良いもので、その調整は、後述する検出部3における検知が可能な範囲とするものである。
検出部3は、検知ローラ31と、揺動腕32と、角度センサ(ロータリーエンコーダ)33を備えたものである。
検知ローラ31は揺動腕32の先端に、搬送面で転がる方向に軸支したものであり、揺動腕32は、基端を搬送コンベア1の上方位置で軸支してなるものである。
角度センサ33は、前記揺動腕32の基端の回動板321と連結した連結棒331で動作させられるロータリーエンコーダ332からなるものである。
また不良品排出機構4は、前記の検出機構(挟持コンベア2及び検出部3)の出口側に設けたもので、検査品の通過センサ41と、搬送コンベア1の側方に配置した側方排出用空気噴射口42と、搬送コンベア1を挟んで前記噴射口42と対向する位置に不良品受部43を備えたもので、前記の空気噴射口42からの空気噴射を実現するための駆動部(コンプレツサー等)並びに制御部を付設しているものである。
空気噴射の動作制御は、検出部3からの不良品判定の検出信号と、当該検査商品の搬送コンベア1上の通過位置を検出する通過センサ41からの検知信号に基づいて行うものである。
而して前記装置による検査商品Aのシールチェックは、適宜間隔をあけて順次検査商品Aを搬送コンベア1で搬送して検出機構で行うもので、挟持コンベア2を通過する際に、検査商品Aは、その左右側辺部分aが狭い個所を通過することによって、上方から押圧され、検査商品Aの中央部分bが上方に膨出する。この膨出部分bは、検知ローラ31を押し上げて進行することになり、その押し上げ程度は、揺動腕32の回動角度に対応し、前記回動角度はロータリーエンコーダ332のパルス数で容易に把握できる。
そして当該検査商品が不良品(シール不完全品)Bであったならば、前記の側辺押圧を受けると、検査商品内の圧力が高まり、シール不良個所から空気漏れが生じ、上方膨出現象が生じないか、或いは膨出の程度が小さくなる。
従って予め検査商品の押し上げ範囲(パルス数)を設定しており、当該範囲以下の場合には、検出部3において不良品の判定を行う。
不良品の判定を行った場合には、不良品排出機構4の制御部に不良品検出信号を送り、同制御部では、不良品検出信号を受けた際の当該不良品Bの空気噴射口42前の通過タイミングを、通過センサ41からの位置検出信号と、通過センサ41の設置位置及び搬送コンベア1の搬送速度から算出し、不良品Bが空気噴射口42の前を通過すると同時に空気噴射を行って、不良品Bを不良品受部43に押し出して搬送ラインから外し、良品のみを搬送コンベア1で搬送して、次の箱詰め工程に送り出すものである。
以上の通り本発明は、検査商品Aの側辺部分aを上方より押圧して、中央部分bの膨出程度を基準として検査品のシール状態をチェックするもので、押圧する機構部分と膨出の検出部分を独立に形成することで装置全体を簡素化することができたものである。
1 搬送コンベア
2 挟持コンベア
21 駆動部
3 検出部
31 検知ローラ
32 揺動腕
321 回動板
33 角度センサ
331 連結棒
332 ロータリーエンコーダ
4 不良品排出機構
41 通過センサ
42 側方排出用空気噴射口
43 不良品受部

Claims (4)

  1. 搬送コンベアで搬送される検査対象である袋包装商品に対して、当該商品の両側部分のみ上方から挟圧する個所を通過させ、当該個所の通過時における当該商品の上方膨出高さを検知して当該商品のシール状況を判定してなることを特徴とする袋包装商品のシールチェック方法。
  2. 検査対象である袋包装商品を搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアの途中に当該商品の左右両側部分が通過する上方位置に設けられ、当該商品の高さより狭い間隔を有する挟持コンベアと、左右挟持コンベアの狭い間隔位置における搬送コンベアの中央位置上方に、当該商品の上面に当接する検知ローラ、及び前記検知ローラを先端に支持した揺動腕、及び回動角度を検出する角度センサで形成した検出部とを備えてなることを特徴とする袋包装商品のシールチェック装置。
  3. 角度センサが、揺動腕に連結して作動させられロータリーエンコーダである請求項2記載の袋包装商品のシールチェック装置。
  4. 挟持コンベア出口側の搬送コンベアの側方に、当該商品の側方排出用空気噴射口を設けると共に、前記空気噴射口からの噴射制御を、検知ローラ位置に対応して設けた当該商品の通過センサによる当該商品検知と、角度センサの検出値で行う不良商品排出機構を付設してなる請求項2又は3記載の袋包装商品のシールチェック装置。
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