JP4914879B2 - 折不良紙検出排紙装置および折不良紙検出排紙方法 - Google Patents

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Description

本発明は、輪転印刷機の折機に用紙折り不良が生じた場合に折不良紙を脱荷して排紙する折不良紙検出排紙装置、および折不良紙検出排紙方法に関する。
新聞紙の輪転印刷機には、印刷済みの新聞紙を折り畳む折機が備えられている。この折機では、印刷済みの新聞紙が折胴および鋸胴によって所定の長さに切断され、折胴に備えられたブレードでその直下の一対のフォルディングローラ(折り込みローラ)の間に押し込まれて折畳まれ、ファンを介してデリバリベルト上に受け渡される。
この折機で折不良が生じた新聞紙は返品されるため、折機のキャリア搬送前もしくは搬送途中に折不良紙を取り除くことが好ましい。
これに関連する技術として、例えば、一対の折り込みローラ間で折り畳まれる用紙に折り不良が発生した場合に、折り込みローラの振動変位を非接触式のセンサで検出し、振動変位が所定値以上に達すると報知手段によりその旨を報知する折機が開示されている(特許文献1参照)。この技術によれば、簡素な構成で用紙の不要な折れをより正確に検出して、製品中に不良用紙が混入するのを防止できるものである。
特開2006−44903号公報
上述したように、特許文献1の技術では、折り込みローラ(フォルディングローラ)の振動変位を非接触式のセンサで検出している。しかし、折機は紙粉の発生が避けられない環境にあるため、非接触式のセンサを用いて振動変位を検出すると、検出精度が劣るという問題があった。
また、同技術では、折機内部の高速回転部付近に非接触センサの取り付けスペースを確保する必要がある。特に、既存の折機にこのような構造を適用する場合は、非接触センサのスペースおよび配線ルートの確保が困難となる。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みて創案されたものであり、簡単な構造で折不良紙の発生を高い精度で安定して検出でき、排紙効率を向上させることができる折不良紙検出排紙装置、および折不良紙検出排紙方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成すべく成された本発明の構成は以下の通りである。
即ち、本発明は、折機で折り畳まれた折不良紙を排紙除去する折不良紙検出排紙装置であって、前記折機に備えられ、用紙を折り畳む一対のフォルディングローラと、前記折機で折り畳まれた用紙を搬送する搬送手段と、前記フォルディングローラのバウンドを検出する接触型センサと、前記センサのバウンド検出信号を演算処理する制御装置と、前記制御装置からの出力信号により折不良紙の発生を知らせる報知手段と、前記搬送手段の載荷部に配置され、搬送前に折不良紙を排紙除去する載荷部排紙手段と、前記搬送手段の前記載荷部より後方に配置され、搬送途中または搬送後に折不良紙を排紙除去する後方脱荷排紙手段と、を備え、前記フォルディングローラのバウンドを前記センサにより検出し、前記制御装置が前記センサの検出信号に応じて、前記載荷部排紙手段および前記後方脱荷排紙手段の排紙操作を制御することを特徴とする折不良紙検出排紙装置である。
上記構成において、前記制御装置が、前記搬送手段に配置され、折畳み用紙の搬送を制御することが好ましい。
また、前記接触型センサが加速度センサであることが好ましい。
さらに、前記後方脱荷排紙手段は前記搬送手段の中間脱荷部に配置され、搬送途中の折不良紙を排紙除去する中間脱荷排紙手段であることが好ましい。
また、他の発明は、折機で折り畳まれた折不良紙を排紙制御する折不良紙検出排紙方法であって、前記折機に備えられたフォルディングローラのバウンドを接触型センサが検出すると、制御装置が、折畳み用紙の搬送手段の載荷部に備えられた載荷部排紙手段の排紙操作、および前記搬送手段の前記載荷部より後方に配置された後方脱荷排紙手段の排紙操作を制御し、前記制御装置は、前記センサの検出信号に応じて、前記載荷部排紙手段に加え、前記後方脱荷排紙手段での排紙の可否、および排紙部数を判断することを特徴とする折不良紙検出排紙方法である。
また、前記各排紙手段における排紙部数は、折畳み用紙の移送速度または搬送速度と排紙位置までの距離との関係から得られる演算結果に基づいて決定することが好ましい。
さらに、前記後方脱荷排紙手段での排紙の可否は、前記センサの復帰時間に、折不良紙が一定部数連続した検出間隔の時間および余裕時間を加えた算出時間を折不良の後方脱荷用信号長として設定し、この設定値を超えるときに後方脱荷排紙を行うことが好ましい。
本発明によれば、フォルディングローラのバウンドを接触型センサにより検出している。また、接触型センサの検出信号に応じて、搬送前の載荷部、或いは搬送途中または搬送後の後方脱荷部において折不良紙を排紙除去している。したがって、紙粉の発生する環境下においても、簡単な構造で折不良紙の発生を高い精度で安定して検出でき、排紙効率を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
図1および図2を参照して、本発明に係る折不良紙検出排紙装置の一実施の形態について説明する。図1は、本実施形態の折不良紙検出排紙装置の折機周辺を示す正面図である。図2は、本実施形態の折不良紙検出排紙装置の構成を示す平面図である。なお、本実施形態の折不良紙検出排紙装置は、新聞紙の輪転印刷機の折機を主要素とするものを例示して説明するが、本発明において折り畳み操作して搬送する用紙は新聞紙に限定されるものではない。
図1および図2に示すように、本実施形態の折不良紙検出排紙装置1は、概説すれば、一対のフォルディングローラ11、12を備える折機10と、この折機10で折り畳まれた用紙(新聞紙)4を搬送する搬送手段40と、上記フォルディングローラ11、12のバウンドを検出する接触型センサ50と、このセンサ50のバウンド検出信号を演算処理する制御装置60と、この制御装置60の出力信号を受けて折不良紙の発生を知らせる報知手段70と、搬送前の載荷部41で折不良紙を排紙除去する載荷部排紙手段80と、搬送途中の中間脱荷部49で折不良紙を排紙除去する中間脱荷手段90と、を備えている。
折機10の上部には、円柱状の折胴2と鋸胴3とが印刷済みの新聞紙4が通過しうる間隔を隔てて水平方向に並列に隣接して横向き配置されている。これら折胴2および鋸胴3は、不図示の回転駆動手段により、互いに向き合う方向へ回転可能に構成されている。本実施形態では、例えば、図1の正面視において、折胴2が左回りに回転し、鋸胴3が右回りに回転するように構成されている。折胴2は、上記新聞紙4をその胴外周部に沿わせて案内し、後述するフォルディングローラ11、12へと誘導するためのドラムである。他方、鋸胴3は不図示の鋸刃を備え、折胴2と鋸胴3との間に導入される上記新聞紙4を切断するためのドラムである。
折胴2の直下には、折機10の主要部である折り畳み操作を行う一対のフォルディングローラ11、12が上記折胴2および鋸胴3と平行に横向き配置されている。これらフォルディングローラ11、12は、折胴2よりも小径であって、上記新聞紙4を折り畳むのに適切な間隔を隔てて水平方向に並列に隣接して配置されている。また、これらフォルディングローラ11、12は、不図示の回転駆動手段により、互いに向き合う方向へ回転可能に構成されている。本実施形態では、例えば、図1の正面視において、左側のローラ11が右回りに回転し、右側のローラ12が左回りに回転するように構成されている。
折胴2の下部の左右には、上記新聞紙4を案内すると共に、落下を防止する上面側が略円弧状のシリンダガイド13、14が設けられている。また、折胴2は軸方向に延びるブレード5を備えている。折胴2の直下にブレード5が位置したときに、このブレード5が鋸胴3で切断された新聞紙4をフォルディングローラ11、12の間に上方から押し込むように作用する。
フォルディングローラ11、12の下部には、これらフォルディングローラ11、12によって折り畳まれた新聞紙4の下降移動を横方向移動へ変換するファン20が設けられている。このファン20は、その導入口21をフォルディングローラ11、12の間の下部に臨ませて配置されている。本実施形態では、例えば、図1の正面視において、ファン20はフォルディングローラ11、12の間の直下に右側上部を臨ませて配置されており、モータ等の回転駆動手段22により、ファン20は右回りに回転可能に構成されている。このファン20には、その回転方向の後方へ向けて渦形状を形成するように円弧状の複数の載置ブレード23が等間隔で配置されており、フォルディングローラ11、12から落下してくる折り畳まれた新聞紙4を各載置ブレード23上に受けるようになっている。本実施形態のファン20には、7枚の載置ブレード23が回転可能に設けられているが、その枚数は限定されるものではない。
ファン20の上部および右側部には、ファンガイド24、25が設けられている。右側部のファンガイド25のファン対向面は、ファン20の外形に沿うように円弧状に形成されており、載置ブレード23上に受けた新聞紙4の延出端部を案内するようになっている。このファンガイド25は、回動軸26を支点として回動可能な支持部材27に支持され、折機10の作動時には板ばね28によってファン側へ付勢されている。ファン20に紙詰まりが生じた場合には、回動軸26の周りに支持部材27を右側へ後退回動させて、ファンガイド25を開放するようになっている。
ファン20の下部には、各載置ブレード23から折り畳まれた新聞紙4を順次載置して移送し、搬送手段40としてのキャリアの載荷部41に受け渡す載荷部移送手段42が配置されている。この載荷部移送手段42は、例えば、複数のローラ43と、これらローラ43に掛け渡されたデリバリベルト44と、を備え、これらローラ43のうち、少なくとも一つの駆動ローラにはモータ等の不図示の駆動装置が接続されている。
キャリア40は、2列のガイドレール40aに沿って新聞紙4を搬送するチェーン継ぎ手状の搬送手段であって、例えば、ガイドレール40aは載荷部41から天井部へ向けて上方へ立ち上がり、天井部に沿って横方向へ延出され、再び下降して中間脱荷部49で床面に沿って横方向に延出されている。なお、折機10等は2セット設けられており、これらに接続されるキャリア40は二系統設けられている。ここで、キャリア40の構造は特に限定されないが、例えば、上記載荷部移送手段42上から、折り畳まれた新聞紙4を一部ずつ把持する開閉可能な把持部材を縦列配置したもの等が挙げられる。
上記折機10には、フォルディングローラ11、12のバウンドを検出する接触型センサ50が備えられている。接触型センサ50には、例えば、圧力変化を電気信号に変換する圧電素子等の加速度センサを採用する。この接触型センサ50は、例えば、フォルディングローラ11、12の支持部やベアリングのケーシング部に取り付けられ、折不良紙の発生によりフォルディングローラ11、12がバウンドしたときに、その振動(衝撃)の変化を検出するようになっている。
この加速度センサ50は、制御装置60と電気的に接続され、この制御装置60は加速度センサ50から入力されたバウンド検出信号を処理する。この制御装置60は、上記キャリア40による折畳んだ新聞紙の搬送を制御するシーケンサ(PLC)であって、通過する新聞紙4を1部ごとに計数する不図示のカウンタを備えている。また、上記制御装置60は、例えば、ランプ等の報知手段70と電気的に接続され、この制御装置60からの出力信号によりランプ70が点灯して折不良紙の発生を警告表示する。報知手段70はランプに限定されず、警報器等の聴覚的に報知する装置や、LED表示装置、液晶表示装置等の視覚的に報知する装置であってもよい。
載荷部41には、折機10で折不良紙が発生した場合に、搬送前に折不良紙を排紙して除去する載荷部排紙手段80が備えられている。この載荷部排紙手段80は、折機10に折不良紙が発生した場合に、例えば、上記把持部材で折不良新聞紙4を把持しないことにより、折不良紙を排紙除去する。なお、折不良紙が発生した場合には、上記報知手段70の警告表示がなされるので、作業員は折不良紙の発生を知りうることになる。
中間脱荷部49では、キャリア40が床面に沿って延出され、この中間脱荷部49に搬送途中の折不良紙を排紙除去する中間脱荷排紙手段90が備えられている。この中間脱荷排紙手段90は、例えば、上記把持部材を開いて把持していた折不良新聞紙4を落下させることにより、折不良紙を排紙除去する。上述したと同様に、折不良紙が発生した場合には、上記報知手段70の警告表示がなされるので、作業員は折不良紙の発生を知りうることになる。
なお、キャリア40に中間脱荷部49が設置されていない場合もあるが、この場合であってもキャリア40の最終部に最終脱荷部49´が必ず設置されている。中間脱荷部49が設置されていない場合は、最終脱荷部49´を利用して搬送後における後方排紙操作を行う。
次に、図3から図7を参照して、本実施形態の折不良紙検出排紙装置1を用いて実施する本発明に係る折不良紙検出排紙方法について説明する。図3は、新聞紙の折不良の形態を示す説明図である。図4は、フォルディング・バウンド1回のみの場合のタイムチャートである。図5は、フォルディング・バウンドが連続(1090ms以内の収束)の場合のタイムチャートである。図6は、フォルディング・バウンドが連続(1090ms超過)の場合のタイムチャートである。図7は、フォルディング・バウンドが連続(間隔1秒より大きい)の場合のタイムチャートである。
図3において、折機10のフォルディングローラ11、12で発生する折不良形態には、例えば、(A)のような天地方向に向いて折れ皺ができる縦皺折れ、(B)(C)のような横方向に向いて皺ができる中折れや段折れ、(D)のような天側の縁に折れができる額折れや天折れ、(E)のような天部が反り返る天ペラ折れなどが観られる。
これらの折不良が生じると、折れが生じた部分の厚みが部分的に増加するので、フォルディングローラ11、12の間隔に偏りが生じてフォルディング・バウンド現象が発生する。前述したように、従来はフォルディング・バウンドの振動変位の検出を非接触型センサで行っていたので、新聞紙輪転印刷機の折機10のように紙粉の発生する環境下では紙粉の影響で検出精度が劣っていた。しかし、本実施形態の折不良紙検出排紙装置1では、例えば、フォルディングローラ11、12の支持部やベアリングケーシング部に加速度センサ50を取り付けているので、フォルディングローラ11、12の支持部等の振動(衝撃)の変化を接触状態で検出することができる。すなわち、新聞紙輪転印刷機における折機10のように紙粉の発生する環境においても接触状態で直接的に振動(衝撃)の変化を検出するので、紙粉の影響を受けることなく検出精度が優れている。
この加速度センサ50の検出信号は、制御装置60に入力される。制御装置60は、加速度センサ50から入力されたバウンド検出信号を演算処理し、フォルディング・バウンドを検出したときにランプ等の報知手段70に出力信号を送信する。その出力信号を受けて、例えばランプ70が点灯して、作業員に折不良紙が発生したことを報知する。
これと共に、制御装置60は、折不良紙の発生状態、すなわち検出信号に応じて、キャリア40に備えられた載荷部排紙手段80または中間脱荷排紙手段90に排紙操作を行う出力信号を送信する。すなわち、本発明に係る折不良紙検出排紙方法による排紙制御はキャリア側を制御することにより行っている。加速度センサ50がフォルディングローラ11、12のバウンドを検出した後、その検出信号をキャリア側に渡し、キャリア40の制御装置で排紙制御を行う。
制御装置60は、加速度センサ50の検出信号に応じて、載荷部41の載荷部排紙手段80での排紙に加え、中間脱荷部49の中間脱荷排紙手段90での排紙の可否、および排紙部数を判断する。また、各排紙手段における排紙部数は、折畳み新聞紙4の移送速度または搬送速度と排紙位置までの距離との関係から得られる演算結果に基づいて決定され、具体的な排紙制御を以下に説明する。
まず、図4に示すように、載荷部41における折不良紙の排紙制御について説明する。前述したように、キャリア40のカウンタは新聞紙4を1部ごとに計数している。また、輪転印刷機の速度(2系統分の能力で速度18万/時)が分かっているので、フォルディングローラ11、12から載荷部41までの距離で移送される部数が分かっている。そのため、加速度センサ50がバウンドを検出してから何部目を排紙させると折不良紙なのかを判別でき、前方に余裕部数を見込んだ値を設定して、どこから排紙を開始するかを決定している。また、加速度センサ50から制御装置60にバウンド検出信号が入力された際、載荷部41にて載荷部排紙手段80が排紙操作を開始するまでの遅れの部数を設定する。さらに、加速度センサ50の検出部位からキャリア40の載荷部41までの位置間で距離を算出し、排紙された折不良紙の位置により値を微調整している。
本実施形態では、載荷部41の排紙部数は輪転印刷機の速度に関係なく5部に設定している。これは、載荷部41では輪転印刷機の1系統分の速度9万/時でバウンドが3部連続して発生した場合まで排紙対応できるように想定している。3部連続であると検出間隔として80msになるが、信号の立ち下がりと余裕時間10msを見て算出時間90msと考えている。なお、実際には機械的な遅れ等で5〜6部が排紙され、1部程度の誤差がある。
次に、図5から図7に示すように、中間脱荷部49における折不良紙の排紙について説明する。
加速度センサ50からのバウンド検出信号の入力が、センサの復帰時間(オンからオフに切り替わる時間)である1秒(1000ms)に上記90msを加えた1090msを折不良の中間脱荷用信号長として設定しており、この設定値を超えるときに中間脱荷部49で排紙を行う。中間脱荷部49での排紙は、例えば、中間脱荷部49に到達した把持部材等の折不良のビットが立っていれば、排紙するようにプログラムを組み込む。この制御プログラムでは、加速度センサ50がオンからオフに切り替わった際に、制御装置60の演算処理で排紙部数を決定する。載荷部41からこの部数分中間脱荷方向に進んだ位置の把持部材等を折不良の先頭として折不良のビットを立て、キャリア40が排紙部数分進むまで、このビットを立て続ける。加速度センサ50のオフから後、余裕部数分だけのビットを立てるようにしている。
すなわち、図5に示すように、加速度センサ50からの信号入力時間を計測、比較して1090ms以下にバウンドが収束する場合は、載荷部41での約5部の排紙のみとする。中間脱荷部49での排紙は行なわない。また、図6に示すように、加速度センサ50からの信号入力時間を計測、比較して1090msを超える場合は、載荷部41の載荷部排紙手段80での排紙後、中間脱荷部49の中間脱荷排紙手段90での排紙も行う。中間脱荷部49での排紙部数は、折不良紙に後方余裕部数を加えた部数とする。後方余裕部数は時間(演算)で設定しているので、輪転印刷機の速度により若干変化する。
本実施形態で採用する加速度センサ50の仕様では、出力は検出信号の立ち上がりでオンし、検出信号の立下りから1秒後にオフする。オンしている1秒の間に新たな検出信号が入った場合は、その信号の立下りから1秒間オンすることになる。したがって、図7に示すように、検出が連続しても間隔が1秒よりも大きいときには、再び載荷部41での排紙を行うことになる。
なお、図4から図7のタイムチャートでは、2系統18万部/時の能力で、図6では、後方余裕部数を5部(1秒から800msを減算した200ms)分に設定している。
以上説明したように、本実施形態の折不良紙検出排紙装置1によれば、フォルディングローラ11、12のバウンド検出を接触型センサ50により行っているので、紙粉の発生する環境下においても、折不良紙の発生を高い精度で安定して検出できる。また、非接触型センサのように高速回転部に設ける必要がないので、配線の取り回しが容易になるなど、既設の設備にも簡単な構造で適用しうる。また、この接触型センサ50の検出信号に応じて、搬送前の載荷部排紙手段80または搬送途中の中間脱荷排紙手段90から折不良紙を自動排紙しているので、排紙効率を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本実施形態は本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
本実施形態の折不良紙検出排紙装置の折機周辺を示す正面図である。 本実施形態の折不良紙検出排紙装置の構成を示す平面図である。 新聞紙の折不良の形態を示す説明図である。 本実施形態の折不良紙検出排紙方法を説明するタイムチャートである。 本実施形態の折不良紙検出排紙方法を説明するタイムチャートである。 本実施形態の折不良紙検出排紙方法を説明するタイムチャートである。 本実施形態の折不良紙検出排紙方法を説明するタイムチャートである。
符号の説明
1 折不良紙検出排紙装置
4 新聞紙
10 折機
11、12 フォルディングローラ
40 搬送手段(キャリア)
41 載荷部
49 中間脱荷部
50 接触型センサ
60 制御装置
70 報知手段
80 載荷部排紙手段
90 中間脱荷排紙手段

Claims (7)

  1. 折機で折り畳まれた折不良紙を排紙除去する折不良紙検出排紙装置であって、
    前記折機に備えられ、用紙を折り畳む一対のフォルディングローラと、
    前記折機で折り畳まれた用紙を搬送する搬送手段と、
    前記フォルディングローラのバウンドを検出する接触型センサと、
    前記センサのバウンド検出信号を演算処理する制御装置と、
    前記制御装置からの出力信号により折不良紙の発生を知らせる報知手段と、
    前記搬送手段の載荷部に配置され、搬送前に折不良紙を排紙除去する載荷部排紙手段と、
    前記搬送手段の前記載荷部より後方に配置され、搬送途中または搬送後に折不良紙を排紙除去する後方脱荷排紙手段と、
    を備え、
    前記フォルディングローラのバウンドを前記センサにより検出し、前記制御装置が前記センサの検出信号に応じて、前記載荷部排紙手段および前記後方脱荷排紙手段の排紙操作を制御することを特徴とする折不良紙検出排紙装置。
  2. 前記制御装置が、前記搬送手段に配置され、折畳み用紙の搬送を制御することを特徴とする請求項1に記載の折不良紙検出排紙装置。
  3. 前記接触型センサが加速度センサであることを特徴とする請求項1または2に記載の折不良紙検出排紙装置。
  4. 前記後方脱荷排紙手段は前記搬送手段の中間脱荷部に配置され、搬送途中の折不良紙を排紙除去する中間脱荷排紙手段であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の折不良紙検出排紙装置。
  5. 折機で折り畳まれた折不良紙を排紙制御する折不良紙検出排紙方法であって、
    前記折機に備えられたフォルディングローラのバウンドを接触型センサが検出すると、制御装置が、折畳み用紙の搬送手段の載荷部に備えられた載荷部排紙手段の排紙操作、および前記搬送手段の前記載荷部より後方に配置された後方脱荷排紙手段の排紙操作を制御し、
    前記制御装置は、前記センサの検出信号に応じて、前記載荷部排紙手段に加え、前記後方脱荷排紙手段での排紙の可否、および排紙部数を判断することを特徴とする折不良紙検出排紙方法。
  6. 前記各排紙手段における排紙部数は、折畳み用紙の移送速度または搬送速度と排紙位置までの距離との関係から得られる演算結果に基づいて決定することを特徴とする請求項5に記載の折不良紙検出排紙方法。
  7. 前記後方脱荷排紙手段での排紙の可否は、前記センサの復帰時間に、折不良紙が一定部数連続した検出間隔の時間および余裕時間を加えた算出時間を折不良の後方脱荷用信号長として設定し、この設定値を超えるときに後方脱荷排紙を行うことを特徴とする請求項5または6に記載の折不良紙検出排紙方法。
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