JP2004501247A - 脱除剤樹脂及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

第二アミンの存在中で、溶液からの第一アミンの除去に対して特異的なペンダント基を含んでなる脱除剤樹脂が提供される。これらの脱除剤樹脂の、特に固相合成における溶液からの第一アミンの除去又は溶液からの求電子分子の除去に対する使用のための方法が提供される。

Description

【0001】
本発明は、脱除剤樹脂(scavenger resins)及び、溶液からの第一アミンの選択的除去又は求電子性物質の除去に対して脱除剤樹脂を使用する方法に関する。
【0002】
過去数年にわたって、医薬的薬物の発見技術としての、組み合わせ化学(コンビナトリアルケミストリ)(及び多重並行合成)の開発及び利用が急速に発展している。組み合わせ/多重並行化学の分野は、促進された化合物の合成に対する固相及び溶液相法だけではなく、更に固相合成の精製の利益を溶液相合成の融通性と組み合わせたハイブリッドな方法を含むように拡大している(Kaldor,S.W.and Siegel,M.G.,Curr.Opin.Chem.Biol.1997,1,101−106及びThompson,L.A.and Ellman J.A.,Chem.Rev.1996,96,555−600)。化学薬品ライブラリーを製作するためのいかなる方法にも内在することは、化学薬品ライブラリーの構成物のその調製中に迅速に精製し、単離し、そして処理することに対する必要性である。
【0003】
高分子脱除試薬は、組み合わせ合成、特に溶液相化学薬品ライブラリー合成に対する有用な道具として浮かびあがっている。これらの物質は、要望しない試薬又は副産物を除去、又は脱除し、そして従って物質の精製を援助するために使用される。(Creswell,M.W.et al.,Tetrahedron,1998,54,3983−3998;Kaldor,S.W.et al.,Tetrahedron Lett.1996,37,7193−7196;Flynn,D.L.et al.,S.,J.Am.Chem.Soc.1997,119,4874−4882;Kaldor,S.W.et al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.1996,24(6),3041−3044;Caldarelli,M.et al.,J.Chem.Soc.,Perkin Trans,1.1999,107−110;Booth,R.J.and Hodges,J.C.,J.Am.Chem.Soc.1997,119,4882−4886;Gayo,L.M.and Suto,M.J.,Tetrahedron Lett.1997,38,513−516;及びSiegel,M.G.et al.,Tetrahedron Lett.1997,38,3357−3360)。典型的には、高分子脱除剤は、化学反応が完結した後で加えられて、過剰の反応物及び副産物を除去する。得られた樹脂に結合した反応物は、簡単な濾過によって除去され、生成物を溶液中に残す。高分子脱助剤試薬の例は:
【0004】
【化3】
Figure 2004501247
【0005】
を含む。
上記の樹脂の全ては、最初のポリスチレン又はポリスチレンコポリマービーズの合成、それに続く脱除官能基を導入するための一つ又はそれより多い化学的改質工程によって製造される。例えば、アミンに対する脱除剤として市販されているイソシアネート官能性ビーズは、Merrified樹脂からアミノメチルポリスチレンを経由して以下のように調製することができる。
【0006】
【化4】
Figure 2004501247
【0007】
使用される樹脂は、典型的には軽度に架橋したポリスチレン(1ないし3%のジビニルベンゼン)であり、これは、典型的には試薬がポリマーに結合した官能性基に接近することを可能にするために、樹脂を膨潤する溶媒を必要とする。別の方法として、樹脂は、マクロ孔質樹脂(高いジビニルベンゼン含有率)であることができ、これは、永久的な多孔性を有し、溶媒の種類とは無関係に反応物が官能基に接近することを可能にする。
【0008】
脱除剤樹脂の使用が潜在的に有用である合成の一つの分野は、例えば第二アミンの合成におけるものである。第二アミンは、多くの生物学的に活性な化合物中の重要な薬物団である。しばしば、これらは、第一アミンのアルデヒド又はケトンとの還元的アルキル化によって調製される。過度のアルキル化の問題を緩和するために、過剰の第一アミンが使用される。然しながら、これは、第一アミンが第二アミンの存在中で選択的に除去されなければならないという精製に伴なう問題を与える。
【0009】
メチルイソシアネート、イソチオシアネート及びN−メチルイサト酸無水物樹脂は、すべて第一及び第二アミンの両方と室温で急速に反応する。これらの樹脂は、求電子的脱除剤であり、そして第一アミンの第二アミンに対する不良な選択性を示す。ベンジルオキシベンズアルデヒドポリスチレン樹脂もまた求電子的脱除剤であり、そして第一アミンを第二アミンの存在中で選択的に隔絶するために使用することができる。然しながら、ベンズアルデヒド樹脂は、特に安定でなく、そして空気中で酸化されうることが報告されている。従って、求電子的脱除剤として作用し、そして第一アミンに対して選択性を示し、そして良好な化学的安定性を示す官能化された樹脂に対する必要性が存在する。
【0010】
本発明の第1の側面によれば、第一アミンを含んでなる溶液を、脱除剤樹脂と接触させ、これによって脱除剤樹脂が、溶液中の第一アミンの少なくとも一部に結合し、この結果溶液中の第一アミンの量を減少する、溶液から第一アミンを除去するための方法であって、前記脱除剤樹脂が、ポリマー支持体に接続した1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド或いはこれらの混合物から選択されるペンダント基を含んでなることを特徴とする上記方法が提供される。
【0011】
本発明の方法において、脱除剤樹脂は、第一アミンを含んでなる溶液に加えることができる。次いで樹脂は、溶液から、好ましくは濾過によって分離され、接触時間は、溶液中の第一アミンの少なくとも部分的な減耗を可能にするようなものである。別の方法として、第一アミンを含んでなる溶液は、樹脂の塊又はカラムを通して通過し、滞留時間は、溶液中の第一アミンの少なくとも部分的な減耗を可能にするようなものである。接触又は滞留時間は、溶液中の第一アミンの濃度の減少をモニターすることによって決定することができる。
【0012】
本発明の方法は、−100ないし250℃、好ましくは−10ないし100℃、更に好ましくは10ないし40℃、そして最も好ましくは周囲温度、例えば15ないし30℃の範囲の温度で行うことができる。
【0013】
本発明の方法において、好ましくは実質的に全ての第一アミンの除去を果たすために、充分な脱除剤樹脂が使用される。好ましくは、脱除剤樹脂と使用される第一アミン溶液の比は、存在する第一アミンの濃度及び脱除剤樹脂の1,3−ケトエステル及び/又は1,3−ケトアミド活性官能基のパーセントに直接関係する。脱除剤樹脂の1,3−ケトエステル及び/又は1,3−ケトアミド活性官能基のモル濃度と、溶液中のアミンのモル濃度の比は、1:1ないし100;1の範囲であることができる。好ましくは過剰な、例えば1:1ないし20:1の範囲、又は更に好ましくは1:1ないし4:1の範囲の比の1,3−ケトエステル及び/又は1,3−ケトアミド活性官能基が使用される。このような過剰量は、第一アミンの効果的な、そして迅速な除去を促進することができる。
【0014】
本発明の方法において使用される脱除剤樹脂は、ポリマー支持体に直接接続した又はポリマー支持体に連結基を通して接続した1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミドペンダント基を有することができる。好ましくは、1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミドペンダント基は、ポリマー支持体に連結基を通して接続される。適した連結基は、Lの定義において以下に述べるような基を含む。
【0015】
脱除剤樹脂は、好ましくは有機樹脂、特に合成有機樹脂である。
1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミドペンダント基は、以下の式1:
【0016】
【化5】
Figure 2004501247
【0017】
[式中、
は、所望により置換されたヒドロカルビル、過ハロゲン化されたヒドロカルビル又はヘテロシクリル基であり;
Xは、O又はNRであり、ここにおいてO又はNRの遊離原子価は、所望により連結体を経由してポリマー支持体に結合している;そして
は、水素、所望により置換されたヒドロカルビル、又はヘテロシクリル基である;]
の基を含む。
【0018】
及びRによって表すことができるヒドロカルビル基は、アルキル、アルケニル及びアリール基、並びにアラルキル及びアルカリール、例えばベンジル基のようなこれらのいかなる組み合わせをも含む。
【0019】
及びRによって表すことができるアルキル基は、20個までの炭素原子、特に1ないし7個の炭素原子、そして好ましくは1ないし5個の炭素原子を含んでなる直鎖及び分枝鎖アルキル基を含む。アルキル基が分枝鎖である場合、この基は、しばしば10個までの枝分かれした鎖の炭素原子、好ましくは4個までの枝分かれした鎖の原子を含んでなる。ある態様において、アルキル基は、通常3ないし10個の炭素原子を最大の環に含んでなり、そして所望により一つ又はそれより多い橋かけ環を特徴とする環式であることができる。R及びRによって表すことができるアルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、2−プロピル、ブチル、2−ブチル、t−ブチル及びシクロヘキシル基を含む。
【0020】
及びRによって表すことができるアルケニル基は、C2−20、そして好ましくはC2−6アルケニル基を含む。一つ又はそれより多い炭素−炭素二重結合が存在することができる。アルケニル基は、一つ又はそれより多い置換基、特にフェニル置換基を所有することができる。アルケニル基の例は、ビニル、スチリル及びインデニル基を含む。
【0021】
及びRによって表すことができるアリール基は、シクロアルキル、アリール又は複素環式環を含むことができる1環又は2環或いはそれより多い縮合環を含有することができる。R及びRによって表すことができるアリール基の例は、フェニル、トリル、フルオロフェニル、クロロフェニル、ブロモフェニル、トリフルオロメチルフェニル、アニシル、ナフチル及びフェロセニル基を含む。
【0022】
Rによって表すことができる過ハロゲン化ヒドロカルビル基は、独立に過ハロゲン化アルキル及びアリール基、並びにアラルキル及びアルカリール基のようなこれらのいかなる組み合わせをもを含む。Rによって表すことができる過ハロゲン化アルキルの例は、−CF及び−Cを含む。
【0023】
及びRによって表すことができる複素環基は、独立に芳香族、飽和及び部分的に不飽和な環系を含み、そしてシクロアルキル、アリール又は複素環式環を含むことができる1環又は2環或いはそれより多い縮合環を構成することができる。複素環基は、少なくとも一つの複素環式環を含有するものであり、その最大の物は、通常3ないし7個の環の原子を含んでなり、この中で少なくとも一つの原子は炭素であり、そして少なくとも一つの原子はN、O、S又はPのいずれかである。R及びRによって表すことができる複素環基の例は、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、チオフェニル、フラニル、インドリル、キノリル、イソキノリル、イミダゾイル及びトリアゾイル基を含む。
【0024】
及びRのいずれかが置換されたヒドロカルビル又は複素環基である場合、置換基(類)は、反応の速度又は選択性に逆に影響しないような物でなければならない。所望による置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、チオ、アシル、ヒドロカルビル、過ハロゲン化ヒドロカルビル、ヘテロシクリル、ヒドロカルビルオキシ、モノ又はジヒドロカルビルアミノ、ヒドロカルビルチオ、エステル、炭酸、アミド、スルホニル及びスルホンアミド基を含み、ここにおいてヒドロカルビル基は、上記でR及びRに対して定義した通りである。一つ又はそれより多い置換基が存在することができる。
【0025】
は、好ましくはアルキル基、最も好ましくはメチル基である。
は、好ましくは水素又はアルキル基である。Rがアルキル基である場合、好ましくはRはメチル基である。最も好ましくはRは水素である。
【0026】
ポリマー支持体は、一つ又はそれより多いモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導することができ、そして好ましくは二つ又はそれより多いモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導される。モノマーは、一つ又はそれより多い重合性二重結合を含有することができる。好ましくはポリマー支持体は、ただ一つの重合性二重結合を含有する一つ又はそれより多いモノマー、及び二つ又はそれより多い重合性二重結合を含有する一つ又はそれより多いモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導される。最も好ましくは、ポリマー支持体は、ただ一つの重合性二重結合を含有する一つ又は二つのモノマー、及び二つ又は三つの重合性二重結合を含有する一つのモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導される。
【0027】
ただ一つの重合性二重結合を含有するモノマーの例は、α−メチルスチレン、メチルスチレン、t−ブチルスチレン、ブロモスチレン及びアセトキシスチレンのようなスチレン及び置換されたスチレン;マレイン酸ジ−n−ブチル及びフマル酸ジ−n−ブチルのようなモノオレフィン性不飽和ジカルボン酸のアルキルエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニルのようなカルボン酸のビニルエステル並びにVeoVa 9及びVeoVa 10(VeoVaは、Shellの商標)のようなベルサチン酸のビニルエステル;メチルアクリルアミド及びエチルアクリルアミドのようなアクリルアミド;メチルメタクリルアミド及びエチルメタクリルアミドのようなメタクリルアミド;アクリロニトリル及びメタクリルニトリルのようなニトリルモノマー;並びにアクリル酸及びメタクリル酸のエステル、好ましくはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸i−プロピル、及びアクリル酸n−プロピル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル及びメタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチルのようなアクリル酸及びメタクリル酸の所望により置換されたC1−20アルキル及びC1−20シクロアルキルエステルを含む。ただ一つの重合性二重結合を含有する前記のモノマーの官能性誘導体も更に使用することができる。
【0028】
二つ又はそれより多い重合性二重結合を含有するモノマーの例は、ジビニルベンゼン(DVB)、トリビニルベンゼン、並びにジアクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸エチレングリコール、トリアクリル酸トリメチロールプロパン、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン、エチレンビスアクリルアミド、トリアクリル酸ペンタエリトリトール、テトラアクリル酸ペンタエリトリトール、トリメタクリル酸ペンタエリトロトール、テトラメタクリル酸ペンタエリトリトール及びN,N−ビス−アクリロイルエチレンジアミンのような多官能性アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルを含む。
【0029】
ある態様において、ポリマー支持体は、スチレン及び置換されたスチレン、ジビニルベンゼン、アクリル酸のエステル、メタクリル酸のエステル、モノオレフィン性不飽和ジカルボン酸のアルキルエステル、カルボン酸のビニルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド及びこれらの官能性誘導体から選択されるモノマーの重合から誘導される。好ましいポリマー支持体は、スチレン及び置換されたスチレン、ジビニルベンゼン、アクリル酸のエステル及びメタクリル酸のエステルから選択されるモノマーの重合から誘導される。特に好ましいポリマー支持体は、スチレンモノマー、ジビニルベンゼンモノマー及びメタクリル酸エステルモノマーの混合物の重合又はスチレンモノマー、ジビニルベンゼンモノマー及びアクリル酸エステルモノマーの混合物の重合から誘導される。
【0030】
ポリマー支持体が二つ又はそれより多い重合性二重結合を含有するモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導される場合、ポリマー支持体は、変化する度合いの架橋を示すことができる。これらのポリマー中の架橋の程度は、パーセントの用語で表現することができ、そして重合性二重結合の合計モル数のパーセントとしての、二つ又はそれより多い重合性二重結合を含有するモノマーから誘導される重合性二重結合のモル数に対応する。
【0031】
脱除剤樹脂のポリマー支持体が、1%ないし5%、又は通常1%ないし3%のような低い水準の架橋のみを示す場合、これらの架橋脱除剤樹脂は、慣例的に溶媒と接触させられ、これは脱除剤樹脂を膨潤をおこさせる。このような樹脂は、しばしばミクロ孔質樹脂と呼ばれる。
【0032】
多くの態様において、ミクロ孔質樹脂は、精選された溶媒中で膨潤させられて、樹脂の官能基への容易な接近を可能にする。精選された溶媒は、ポリマーの組成物を考慮することによって予測することができ、そしてしばしば架橋剤が存在しない以外は同様な組成物から製造することができる理論的な直鎖ポリマーに対する“良好な溶媒”であるものである溶媒である。
【0033】
ミクロ孔質樹脂に対する好ましい膨潤比は、5ないし20の範囲に入る。膨潤比は:
【0034】
【式1】
Figure 2004501247
【0035】
Volfinal=与えられた溶媒中で完全に膨潤させられた後の樹脂によ って占有される最終体積;
Volinitial=樹脂の初期の乾燥床体積;
として定義される。
【0036】
脱除剤樹脂のポリマー支持体が、20%ないし90%、又は通常30%ないし80%のような高い水準の架橋を示す場合、これらの高度に架橋された脱除剤樹脂は、しばしば永久的な多孔性を有し、従って試薬のポリマー支持体に接続されたペンダント基への接近は、主として溶媒には無関係である。このような脱除剤樹脂は、しばしばマクロ孔質樹脂と呼ばれる。
【0037】
マクロ孔質(macroporous)の用語は、永久的な充分に発達した多孔質構造を有する樹脂の部類を示す。重要なことに、これらの樹脂は、乾燥状態においてゲル型の樹脂より高い表面積(窒素BETにより測定されるような)を有することができる。典型的には、乾燥状態における表面積は、50ないし1000m/gに範囲であることができる。マクロ孔質樹脂の普遍的に受容された定義は存在しないが、スチレン−DVB樹脂の場合、マクロ孔質樹脂は、乾燥状態でシクロヘキサンに暴露された場合、16時間かけて少なくとも0.1m−1のヘキサンの取り込みを示す樹脂として定義することができることが示唆されている(Millar,J.R.et.al.,J.Chem.Soc.,1996,218)。
【0038】
マクロ孔質樹脂は、しばしば二つ又はそれより多い重合性二重結合を含有するモノマーを含んでなる組成物をポロゲン(porogen)の存在中で重合させた場合に形成される。ポロゲンは、ポリマーマトリックスの相分離を起こす。ポロゲンの除去及び乾燥は、堅い不透明な永久的に多孔質のビーズを与える。相分離は、使用されるポロゲンの特質及び濃度、及び使用される架橋剤の濃度によって制御される。
【0039】
脱除剤樹脂が誘導されるモノマー及び/又は架橋剤の選択は、脱除剤樹脂の所望する形態論及び溶媒又は脱除剤樹脂が使用されるものである反応系によって一部規定することができる。形態論及びモノマー組成物間の関係は、Sherrington,D.C.,J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1998,2275によって概説され、この2278ないし2284頁の教示は、本明細書中に参考文献として援用される。
【0040】
ペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基が、ポリマー支持体に直接か又は連結体によるかのいずれかで接続される場合、接続は、ポリマー支持体の繰り返し単位に対して行われる。ポリマー支持体が一つより多いモノマー種から誘導される場合、一つより多い種類の繰り返し単位が存在する。好ましくは1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基は、繰り返し単位のただ一つの種類に直接か又は連結体によるかのいずれかで接続される。好ましくは1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基が直接か又は連結体によるかのいずれかで接続する繰り返し単位は、メタクリル酸又はアクリル酸誘導モノマーである単一のモノマー種から誘導される。
【0041】
好ましくは、ペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基が、ポリマー支持体に連結体によって接続される場合、脱除剤樹脂は、単一のモノマー種に連結体によって接続されたペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導される。更に好ましくは、脱除剤樹脂は、二つ又はそれより多いモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導され、ここにおいて少なくとも一つのモノマーは、単一のモノマー種に連結体によって接続されたペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマーである。最も好ましくは、脱除剤樹脂は、ただ一つの重合性二重結合を含有する一つ又はそれより多いモノマー、二つ又はそれより多い重合性二重結合を含有する一つ又はそれより多いモノマー、及び単一のモノマー種に連結体によって接続されたペンダントな1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導される。ただ一つの重合性二重結合を含有する一つ又二つのモノマー、二つ又は三つの重合性二重結合を含有する一つのモノマー、及び単一のモノマー種に連結体によって接続されたペンダントな1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導されるポリマー支持体が、大いに好ましい。
【0042】
脱除剤樹脂は、単一のモノマー種に連結体によって接続されたペンダントな1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる群から選択される一つ又はそれより多いモノマーを含んでなる官能化されたモノマー、α−メチルスチレン、メチルスチレン、t−ブチルスチレン、ブロモスチレン及びアセトキシスチレンのようなスチレン及び置換されたスチレン;マレイン酸ジ−n−ブチル及びフマル酸ジ−n−ブチルのようなモノオレフィン性不飽和ジカルボン酸のアルキルエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニルのようなカルボン酸のビニルエステル並びにVeoVa 9及びVeoVa 10(VeoVaは、Shellの商標)のようなベルサチン酸のビニルエステル;メチルアクリルアミド及びエチルアクリルアミドのようなアクリルアミド;メチルメタクリルアミド及びエチルメタクリルアミドのようなメタクリルアミド;アクリロニトリル及びメタクリルニトリルのようなニトリルモノマー;アクリル酸及びメタクリル酸のエステル、好ましくはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸i−プロピル、及びアクリル酸n−プロピル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル及びメタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチルのようなアクリル酸及びメタクリル酸の所望により置換されたC1−20アルキル及びC1−20シクロアルキルエステル;ジビニルベンゼン;トリビニルベンゼン;並びにジアクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸エチレングリコール、トリアクリル酸トリメチロールプロパン、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン、エチレンビスアクリルアミド、トリアクリル酸ペンタエリトリトール、テトラアクリル酸ペンタエリトリトール、トリメタクリル酸ペンタエリトロトール、テトラメタクリル酸ペンタエリトリトール及びN,N−ビス−アクリロイルエチレンジアミンのような多官能性アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルを含んでなる群から選択される一つ又はそれより多いモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導することができる。ペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基が連結体によって接続された単一モノマー種は、好ましくはメタクリル酸又はアクリル酸誘導のモノマー単位である。
【0043】
好ましくはペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基がを含んでなる官能化されたモノマーは、以下の一般式2:
【0044】
【化6】
Figure 2004501247
【0045】
[式中、
X、R及びRは、本明細書中で先に上記で定義した通りであり;
は、所望により置換されたヒドロカルビル、過ハロゲン化されたヒドロカルビル又はヘテロシクリル基であり;そして
Lは、連結基である]
を有する。
【0046】
によって表すことができる所望により置換されたヒドロカルビル、過ハロゲン化されたヒドロカルビル又はヘテロシクリル基は、上記のRに対して定義した通りである。
【0047】
Lによって表すことができる連結基は、所望により置換されたメチレン、ポリメチレン、エーテル、ポリエーテル又は環式橋かけ単位を含む。
Lによって表すことができるメチレン及びポリメチレン橋かけ単位は、20個までの炭素原子、特に1ないし7個の炭素原子、そして好ましくは1ないし5個の炭素原子を含んでなる直鎖及び分枝鎖アルキレン鎖を含む。アルキル基が分枝鎖である場合、この基は、しばしば10個までの枝分かれした鎖の炭素原子、好ましくは4個までの枝分かれした鎖の原子を含んでなる。Lによって表すことができるアルキレン鎖の例は、−CH−、−CHCH−、−(CH−、−CHCH(CH)−、及び−CHC(CH−鎖を含む。
【0048】
Lによって表すことができるエーテル及びポリエーテル橋かけ単位は、150個までの炭素原子及び40個までの酸素原子、特に2ないし15個の炭素原子及び1ないし4個の酸素原子、そして好ましくは2ないし6個の炭素原子及び1ないし2個の酸素原子を含んでなる直鎖又は分枝鎖のアルキレン−オキシ−アルキレン鎖又はポリ(アルキレンオキシ)−アルキレン鎖を含む。Lによって表すことができるアルキレン−オキシ−アルキレン鎖又はポリ(アルキレンオキシ)−アルキレン鎖の例は、−CH−O−CH−、−CHCH−O−CHCH−、−(CH−O−(CH−、−CHCH(CH)−O−CHCH−、−CHCH(CH)−O−CHCH(CH)−鎖、そして更に−[CHCH−O]−CHCH−及び−[CHCH(CH)−O]−CHCH(CH)−鎖を含み、ここでn=2、3又は4である。
【0049】
Lによって表すことができる環式橋かけ単位は、芳香族、飽和及び部分的に不飽和な環系を含み、そしてシクロアルキル、アリール又は複素環式環を含むことができる1環又は2環或いはそれより多い縮合環を構成することができる。ある態様において、シクロアルキル及びアリール環は、通常3ないし10個の炭素原子を最大の環中に含んでなり、そして複素環式環は、通常3ないし7個の環の原子を含んでなり、そのうち少なくとも一つの原子は炭素であり、そして少なくとも一つの原子はN、O、S又はPのいずれかである。Lによって表すことができる芳香族、飽和及び部分的に不飽和な環系の例は、−CHCH−並びに−CH10CH−を含む。
【0050】
ペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマーの例は、以下の式:
【0051】
【化7】
Figure 2004501247
【0052】
を含む。
ある大いに好ましい態様において、単一のモノマー種に連結体によって接続されたペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマーは、以下の式:
【0053】
【化8】
Figure 2004501247
【0054】
を有するメタクリル酸アセトアセトキシエチルである。
好ましい態様において、脱除剤樹脂は、以下の式:
【0055】
【化9】
Figure 2004501247
【0056】
を有するモノマーからなる群から選択されるペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマー、及びα−メチルスチレン、メチルスチレン、t−ブチルスチレン、ブロモスチレン及びアセトキシスチレンのようなスチレン及び置換されたスチレン;マレイン酸ジ−n−ブチル及びフマル酸ジ−n−ブチルのようなモノオレフィン性不飽和ジカルボン酸のアルキルエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニルのようなカルボン酸のビニルエステル並びにVeoVa 9及びVeoVa 10(VeoVaは、Shellの商標)のようなベルサチン酸のビニルエステル;メチルアクリルアミド及びエチルアクリルアミドのようなアクリルアミド;メチルメタクリルアミド及びエチルメタクリルアミドのようなメタクリルアミド;アクリロニトリル及びメタクリルニトリルのようなニトリルモノマー;アクリル酸及びメタクリル酸のエステル、好ましくはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸i−プロピル、及びアクリル酸n−プロピル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル及びメタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチルのようなアクリル酸及びメタクリル酸の所望により置換されたC1−20アルキル及びC1−20シクロアルキルエステル;ジビニルベンゼン;トリビニルベンゼン;並びにジアクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸エチレングリコール、トリアクリル酸トリメチロールプロパン、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン、エチレンビスアクリルアミド、トリアクリル酸ペンタエリトリトール、テトラアクリル酸ペンタエリトリトール、トリメタクリル酸ペンタエリトロトール、テトラメタクリル酸ペンタエリトリトール及びN,N−ビス−アクリロイルエチレンジアミンのような多官能性アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる群から選択される一つ又はそれより多いモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導される。
【0057】
更に好ましい態様において、脱除剤樹脂は、アクリル酸アセトアセトキシエチル、メタクリル酸アセトアセトキシエチル、アクリル酸アセトアセトキシプロピル、及びメタクリル酸アセトアセトキシプロピルからなる群から選択される一つ又はそれより多いモノマー、スチレン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチルからなる群から選択される一つ又はそれより多いモノマー、並びにジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジアクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸エチレングリコール、トリアクリル酸トリメチロールプロパン、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン、エチレンビスアクリルアミド、トリアクリル酸ペンタエリトリトール、テトラアクリル酸ペンタエリトリトール、トリメタクリル酸ペンタエリトリトール、テトラメタクリル酸ペンタエリトリトール及びN,N−ビス−アクリロイルエチレンジアミンからなる群から選択される一つ又はそれより多いモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導される。
【0058】
大いに好ましい態様において、脱除剤樹脂は、メタクリル酸アセトアセトキシエチル、スチレン及びジビニルベンゼンを含んでなる組成物の重合から誘導される。
【0059】
脱除剤樹脂が、ただ一つの重合性二重結合を含有する一つ又は二つのモノマー、二つ又は三つの重合性二重結合を含有する一つのモノマー、及び一般式(2)の官能化されたモノマーを含んでなる組成物の重合から誘導される場合、ただ一つの重合性二重結合を含有するモノマーの合計のモル数:一般式(2)の官能化されたモノマーのモル比は、100:1ないし1:100であることができ、好ましくは70:30ないし1:99であり、そして最も好ましくは60:40ないし15:85である。本明細書中で上記で定義したような架橋の水準は、0.5%ないし80%、好ましくは1%ないし60%、そして最も好ましくは1%ないし40%であることができる。
【0060】
脱除剤樹脂が、スチレン、ジビニルベンゼン及び一般式(2)の官能化されたモノマーの重合から誘導される場合、スチレン:一般式(2)の官能化されたモノマーのモル比は、しばしば100:1ないし1:100であり、好ましくは70:30ないし1:99であり、そして最も好ましくは60:40ないし15:85である。架橋の水準は、しばしば0.5%ないし80%、好ましくは1%ないし60%、そして最も好ましくは1%ないし40%である。
【0061】
ペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマーから調製された脱除剤樹脂は、好ましくはビーズとして製造される。ビーズは、しばしば10μmないし2000μm、好ましくは50μmないし1000μm、そして最も好ましくは75μmないし500μmの直径の大きさの範囲である。
【0062】
脱除剤樹脂は、例えばJournal of Applied Polymer Science,1982,27,133−138に記載されているように水性懸濁重合法によって調製することができる。モノマーは、しばしば直径1μmないし1000μmの液滴として水中に懸濁することができる。好ましくは液滴の凝集を防止するために安定剤が加えられる。加えることができる安定剤の例は、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム及び硫酸ナトリウムを含む。懸濁液の撹拌が好ましくは使用される。使用される撹拌法は、懸濁液の維持を補助することを援助する。遊離ラジカル開始剤が通常重合反応を開始するために役に立つ。使用される遊離ラジカル開始剤は、存在するモノマーの種類によって選択される。本発明の方法において使用することができる脱除剤樹脂を調製するために使用することができる遊離ラジカル開始剤の例は、過酸化ベンゾイル、過酸化ジオクタノイル、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を含む。適した温度範囲の選択は、存在するモノマー及び開始剤の特質によって影響されることができる。モノマーの重合は、通常15ないし160℃、好ましくは50ないし90℃の範囲の温度で行われる。合成された脱除剤樹脂は、濾過によって単離し、所望により一つ又はそれより多い溶媒で洗浄することができる。脱離剤樹脂の洗浄に対して適した溶媒は、テトラヒドロフラン、メタノール及び水を含む。合成された脱除剤樹脂は、乾燥し、そしてビーズは、例えば篩い分けによって大きさによって分別することができる。
【0063】
本発明の方法は、溶媒の存在中で行うことができる。適した溶媒は、架橋された樹脂を膨潤することが可能ないかなる溶媒も、又はマクロ孔質樹脂に対しては、細孔に入ることが可能ないかなる溶媒をも含む。適した溶媒は、極性、非極性、プロトン性及び非プロトン性溶媒から選択することができる。適した溶媒の例は、CHCl、トルエン、THF、メタノール、ジメチルホルムアミド、プロパン−2−オール、及びこれらの混合物を含む。プロパン−2−オールが好ましい溶媒である。
【0064】
本発明の方法において、脱除剤樹脂は、存在するカルボニル基の反応によって、溶液から求核分子、特に第一アミンを除去する求電子試薬として作用することができる。然しながら、脱除剤樹脂は、例えば求電子分子の活性なメチレン官能基との反応によって、溶液から求電子分子を除去する求核性試薬として作用することができる。
【0065】
本発明の第2の側面によれば、求電子分子含んでなる溶液を脱除剤樹脂と接触させ、これによって脱除剤樹脂が溶液中の求電子分子の少なくとも一部を結合し、この結果溶液中の求電子分子の濃度を減少させる、溶液から求電子分子を除去するための方法であって、前記脱除剤樹脂がポリマー支持体に接続された1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド又はこれらの混合物から選択されるペンダント基を含んでなることを特徴とする上記方法が提供される。
【0066】
本発明の第2の側面において使用することができる脱除剤樹脂は、本発明の第1の側面において本明細書中に先に記載した通りの脱除剤樹脂を含む。
本発明の方法において、脱除剤樹脂は、求電子分子を含んでなる溶液に加えることができる。次いで樹脂は、好ましくは濾過によって溶液から分離され、接触時間は、溶液中の求電子分子の少なくとも部分的な減耗を可能にするようなものである。別の方法として、求電子分子を含んでなる溶液は、樹脂の塊又はカラムを通して通過し、滞留時間は、溶液中の求電子分子の少なくとも部分的な減耗を可能にするようなものである。接触又は滞留時間は、溶液中の求電子分子の濃度の減少をモニターすることによって決定することができる。
【0067】
本発明の方法は、−100ないし250℃、好ましくは−10ないし100℃、更に好ましくは10ないし40℃、そして最も好ましくは周囲温度、例えば15ないし30℃の範囲の温度で行うことができる。
【0068】
本発明の方法において、好ましくは実質的に全ての求電子分子の除去を果たすために、充分な脱除剤樹脂が使用される。好ましくは、脱除剤樹脂と使用される求電子分子溶液の比は、存在する求電子分子の濃度及び脱除剤樹脂の1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド活性官能基のパーセントに直接関係するものである。脱除剤樹脂の1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド活性官能基のモル濃度と、溶液中の求電子分子のモル濃度の比は、1:1ないし100;1の範囲であることができる。好ましくは過剰な、例えば1:1ないし20:1の範囲、又は更に好ましくは1:1ないし4:1の範囲の比の1,3−ケトエステル及び/又は1,3−ケトアミド活性官能基が使用される。このような過剰量は、求電子分子の効果的な、そして迅速な除去を促進することができる。
【0069】
本発明の方法によって効果的に除去されることができる求電子分子は、活性なメチレン化合物との反応を受けて、求電子分子を活性メチレン化合物と連結した共有的に結合した種を形成する求電子分子を含む。求電子分子の例は、ホルムアルデヒド、アルデヒド、イソシアネート、ジアゾニウム塩を含む。
【0070】
本発明の方法は、溶媒の存在中で行うことができる。適した溶媒は、架橋された樹脂を膨潤することが可能ないかなる溶媒も、又はマクロ孔質樹脂に対しては、細孔に入ることが可能ないかなる溶媒をも含む。適した溶媒は、極性、非極性、プロトン性及び非プロトン性溶媒、特に非プロトン性溶媒から選択することができる。適した溶媒の例は、CHCl、トルエン、THF、ジメチルホルムアミド、及びこれらの混合物を含む。オルトギ酸トリメチルが好ましい溶媒である。
【0071】
本発明の脱除剤樹脂は、固相合成に更なる適用を見出すことができ、これによって脱除剤樹脂と反応する求核分子又は求電子分子は、脱除剤樹脂に接続したまま所望により更なる反応にかけることができる。求核分子、求電子分子又は更なる誘導生成物は、化学的、酵素的又は他の手段によって、生成物の脱除剤樹脂からの切断によって単離することができる。
【0072】
本発明は更に請求項3ないし9で定義し、そして本発明の第1及び第2の側面で定義した通りの脱除剤樹脂を提供する。脱除剤樹脂に対する選択は、本発明の第1及び第2の側面において使用された脱除剤樹脂に対して定義した通りである。特に好ましい脱除剤樹脂は、水性懸濁重合によって得ることが可能な、更に好ましくは本発明の第1の側面に関して記載した水性懸濁重合法によって得ることが可能な、本発明の第1及び第2の側面において使用された脱除剤樹脂である。多くの好ましい脱除剤樹脂は、求電子分子及び求核分子の両方と反応性であるペンダント基を含んでなる。本発明の脱除剤樹脂は、好ましくは本明細書中で先に定義したようなビーズの形態である。
【0073】
本発明は、以下の実施例によって、更に例示されるが、制約されるものではない。
実施例
実施例1−メタクリル酸アセトアセトキシエチル/スチレン/ジビニルベンゼンに基づいた脱除剤樹脂
蒸留水(5.5リットル)、硫酸ナトリウム(5.35g)及びAIRVOL 540の水溶液(2.5重量/重量%ポリビニルアルコールの200g、AIRVOLは、Air Products Ltdの商用名)を、円筒形の10リットルのガラス反応器中で65℃に加熱し、そしてステンレス鋼の櫂の形の撹拌翼で160rpmで撹拌した。メタクリル酸アセトアセトキシエチル(615.5g)を、スチレン(805.3g)、工業級のジビニルベンゼン(17.2g)及びWako V−65(14.4g)(2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、Wako Chemicals GmbHにより供給)の混合物に加えた。このモノマーの混合物を反応容器に注ぎ、そして全体の混合物を160rpmで、65℃で6時間撹拌した。次いで混合物を50mmメッシュの‘トップハット’濾過器中に注ぎ、そして水道水で30分間洗浄した。湿ったビーズをビーカーに移し、そしてTHF及び蒸留水の1:1の混合物(10リットル)中で16時間静置させてから、焼結濾過器(多孔率2)を通して濾過した。ビーズを、THF(6リットル)で3回、THF/メタノール(2:1、2.5リットル)で1回、THF/メタノール(1:2、2.5リットルで1回、そしてメタノール(1.5リットル)で3回洗浄してから、真空オーブンで一定重量まで乾燥した。
【0074】
ビーズを篩によって、以下:
篩メッシュサイズ >500mm 134g 17.56%
300−500mm 350.3g 45.92%
150−300mm 273.3g 35.83%
<150mm 5.3g 0.69%
に示すように分別した。
【0075】
150−300mmの範囲の画分をその後使用した。これは、THF中で8.0ml/gの膨潤比を有していた。FT−IRスペクトルは、1722cm−1でカルボニル基に対する強いバンドを示した。
【0076】
実施例2−メタクリル酸アセトアセトキシエチル/スチレン/ジビニルベンゼンに基づいた脱除剤樹脂
蒸留水(5.5リットル)、硫酸ナトリウム(5.35g)及びAIRVOL 540の水溶液(2.5重量/重量%ポリビニルアルコールの200g、AIRVOLは、Air Products Ltdに属する商用名)(200g)を、円筒形の10リットルのガラス反応器中で65℃に加熱し、そしてステンレス鋼の櫂の形の撹拌翼で160rpmで撹拌した。メタクリル酸アセトアセトキシエチル(932.5g)を、スチレン(486.4g)、工業級のジビニルベンゼン(19.0g)及びWako V−65(14.4g)(2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、Wako Chemicals GmbHにより供給)の混合物に加えた。このモノマーの混合物を反応容器に注ぎ、そして全体の混合物を165rpmで、65℃で6時間撹拌した。次いで混合物を50mmメッシュの‘トップハット’濾過器に注ぎ、そして水道水で30分間洗浄した。湿ったビーズをビーカーに移し、そしてTHF及び蒸留水の1:1の混合物(10リットル)中で16時間静置させてから、焼結濾過器(多孔率2)を通して濾過した。ビーズを、THF(6リットル)で3回、THF/メタノール(2:1、2.5リットル)で1回、THF/メタノール(1:2、2.5リットルで1回、そしてメタノール(1.5リットル)で3回洗浄してから、真空オーブンで一定重量まで乾燥した。
【0077】
ビーズを篩によって以下:
篩メッシュサイズ >500mm 23.7g 1.95%
300−500mm 193.1g 15.87%
150−300mm 899.8g 73.97%
<150mm 99.8g 8.21%
に示すように分別した。
【0078】
150−300mmの範囲の画分をその後使用した。これは、THF中で6.5ml/gの膨潤比を有していた。FT−IRスペクトルは、1722cm−1でカルボニル基に対する強いバンドを示した。
【0079】
実施例3−マクロ孔質脱除剤樹脂、希釈剤及び架橋剤の変化の影響
凝縮器を備え、そして窒素で置換された、1.5lの撹拌されたフランジ付きのフラスコに、蒸留水(1130ml)、硫酸ナトリウム(0.77g)、及びAIRVOL 540の水溶液(2.5重量/重量%の29ml)を含んでなる水相を加えた。メタクリル酸アセトアセトキシエチル(118.9g)、ジビニルベンゼン(80%純度の80.5g)、希釈剤(100.0g、表1参照)、及びWako V−65(1.9g)(2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を含んでなるモノマー相を、1lのコニカルフラスコ中で調合した。モノマー相を、65℃で420rpmで撹拌しながらフランジ付きフラスコに移した。反応混合物を5時間撹拌し、そして冷却させた。ビーズを濾過により回収し、続いて水(4×1l)、THF(3×500ml)、THF/MeOH(400ml:200ml)、THF/MeOH(200ml:400ml)及びMeOH(2×400ml)で連続して洗浄した。次いでビーズを真空オーブン中で65℃で乾燥した。
【0080】
ビーズの試料を、Micrometrics Tristar 3000を使用して窒素BETによって分析して、表面積を決定し、そしてMicrometrics Autopore 9220を使用して水銀貫入を分析して、細孔の大きさの分布を決定した。
【0081】
表1は、表面積及び細孔寸法に対する異なった希釈剤の影響を要約する:
【0082】
【表1】
Figure 2004501247
【0083】
実施例4−変化する温度及び溶媒条件下の脱除剤樹脂の第一及び第二アミンとの反応性の比較
ベンジルアミン(1.5mmol)及び第二アミン(N−ベンジルメチルアミン又はジベンジルアミンのいずれかの2.6mmol)の溶媒中の溶液に、実施例2によって調製された脱除剤樹脂(表2参照)の一部を加えた。溶液のアリコート(10μl)を、懸濁液から一定の時間間隔で取り出し、そしてアセトニトリルで希釈(1mlに)した。試料をHPLCによって分析して、ベンジルアミンの除去の程度を時間の関数として決定した。HPLC条件:水(0.1%のTFA)からMeCN(0.042%のTFA)までの20分かけた勾配;l=254nm。ベンジルアミン(t6.9分);N−ベンジルメチルアミン(t7.2分);ジベンジルアミン(t9.7分)。
【0084】
アミンの二つの対:ベンジルアミン(BnNH2)/N−ベンジルメチルアミン(BnNHMe)及びベンジルアミン/ジベンジルアミンを研究した。アミンの二つの対を、二つの異なった溶媒、2−プロパノール(2−PrOH)又はテトラヒドロフラン(THF)中で、そして異なった温度で脱除剤樹脂と反応させた。結果を表3、4及び5に示す。第一アミン、ベンジルアミンは溶液から除去され、これに対して、第二アミン、N−ベンジルメチルアミン又はジベンジルアミンは、同じ条件下で主として溶液中に残存した。室温における第一アミンの除去の速度は、40℃より大幅に遅かった。第一アミンと脱除剤樹脂との反応は、溶媒によって影響された。一般的に、2−プロパノールが溶媒として使用された場合、テトラヒドロフランが使用された場合より多くの第一アミンが溶液から除去された。結果は、脱除剤樹脂が第一アミン、ベンジルアミンに対して高い選択性を有することを示す。
【0085】
表2.第二アミンの存在中の脱除剤樹脂によるベンジルアミンの除去を示す実験において使用された実験条件
【0086】
【表2】
Figure 2004501247
【0087】
表3.ジベンジルアミンの存在中のベンジルアミンの除去の結果
【0088】
【表3】
Figure 2004501247
【0089】
表4.N−ベンジルメチルアミンの存在中のベンジルアミンの除去の結果
【0090】
【表4】
Figure 2004501247
【0091】
表5.N−ベンジルメチルアミンの存在中のベンジルアミンの除去の結果
【0092】
【表5】
Figure 2004501247
【0093】
表6は、N−ベンジルメチルアミン及びベンジルアミンの混合物中のベンジルアミンの除去に対する溶媒の影響を示す。ベンジルアミンは、全ての溶媒系において選択的に除去されている。2−プロパノールは、メタノールよりはるかに良好な結果を与え、一方2−プロパノール及びテトラヒドロフラン又はジクロロメタン(DCM)の混合物は、第二アミン、N−ベンジルメチルアミンに対して僅かに良好な純度及び回収率を与えた。
【0094】
表6.BnNHMe/BnNH2の混合物中のBnNH2に除去に対する溶媒の影響
【0095】
【表6】
Figure 2004501247
【0096】
条件:溶媒:4.0ml;ベンジルアミンに対する2モル当量のベンジルアミン;時間:48時間;室温;BnNH2/BnNHMe(80mg/140mg)。
BnNHMe/(BnNHMe/BnNH2)の比。
【0097】
実施例5−還元的アルキル化反応における過剰の第一アミンを除去するための脱除剤樹脂の使用
スキーム1に示すように、還元的アルキル化によって数種の第二アミンを個々に調製した。
【0098】
【化10】
Figure 2004501247
【0099】
スキーム1 a)2−PrOH又はMeOH、20℃、2時間;b)2−PrOH又はMeOH、20℃、24時間、Amberlite IRA 400水素化ホウ素樹脂(2当量);c)2−PrOH/THF又はMeOH/CHCl(1:1、体積/体積)、36時間、20℃、脱除剤樹脂(2当量)。
【0100】
それぞれの反応において、ベンズアルデヒドを、ベンジルアミン、2−フリルメチルアミン、2−フェニルエチルアミン、1−ナフチルメチルアミン、2,2−ジフェニルエチルアミン、及びジフェニルメチルアミンから選択される第一アミンと反応させて、対応するイミンを得た。プロパン−2−オール又はメタノールをこの反応に対する溶媒として使用した。対応する第二アミンを得るためのイミン(3)の還元は、溶媒依存性であり、メタノールは、プロパン−2−オール中よりはるかに急速であることが得られた。次いで得られた第一アミン及び第二アミンの混合物の実施例1で調製した脱除剤樹脂との反応を、プロパン−2−オール/テトラヒドロフラン又はメタノール/ジクロロメタンのいずれかの中で行った。得られた結果を表7に示す。
【0101】
表7:還元的アルキル化の結果
【0102】
【表7】
Figure 2004501247
【0103】
1/1の比(体積/体積)
H NMRによって得られた純度
HPLCによって得られた純度。
【0104】
実施例6−脱除剤樹脂による溶液からの求電子分子の除去
実施例2で調製した脱除剤樹脂を、芳香族アルデヒドに対する脱除剤として試験した。試験の基本は、Knoevenagel縮合、活性なメチレン化合物とアルデヒドの塩基の存在中の反応であり、そして以下のスキーム:
【0105】
【化11】
Figure 2004501247
【0106】
に略述されている。
ベンズアルデヒド(0.5mmol)及び塩基(表8参照)の、溶媒(8.0ml)中の溶液に、実施例2によって調製した脱除剤樹脂(1.0g、3.0mmol)を加えた。溶液のアリコート(10μl)を、一定の時間間隔で懸濁液から取り出し、そしてアセトニトリルで希釈(1.0mlに)した。試料をHPLCによって分析して、ベンズアルデヒドの除去の程度を時間の関数として決定した。使用したHPLCの条件は:水(0.1%のTFA)からMeCN(0.042%のTFA)までの20分かけた勾配であった。ベンズアルデヒド(tR12.3分)。
結果を表9に示す。
【0107】
表8.脱除剤樹脂によるベンズアルデヒドの除去を示す実験において使用された溶媒及び塩基
【0108】
【表8】
Figure 2004501247
【0109】
ベンズアルデヒドと当量。
表9.脱除剤樹脂によるベンズアルデヒドの除去を示す結果
【0110】
【表9】
Figure 2004501247

Claims (15)

  1. 第一アミンを含んでなる溶液を、脱除剤樹脂と接触させ、これによって脱除剤樹脂が、溶液中の第一アミンの少なくとも一部を結合し、この結果溶液中の第一アミンの量を減少する、溶液から第一アミンを除去するための方法であって、前記脱除剤樹脂がポリマー支持体に接続した1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド或いはこれらの混合物から選択されるペンダント基を含んでなることを特徴とする上記方法。
  2. 求電子分子を含んでなる溶液を、脱除剤樹脂と接触させ、これによって脱除剤樹脂が、溶液中の求電子分子の少なくとも一部を結合し、この結果溶液中の求電子分子の量を減少する、溶液から求電子分子を除去するための方法であって、前記脱除剤樹脂がポリマー支持体に接続した1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド或いはこれらの混合物から選択されるペンダント基を含んでなることを特徴とする上記方法。
  3. ただ一つの重合性二重結合を含有する一つ又はそれより多いモノマー、二つ又はそれより多い重合性二重結合を含有する一つ又はそれより多いモノマー、及び単一のモノマー種に連結体によって接続されたペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマーを含んでなる組成物の重合によって得ることが可能な脱除剤樹脂。
  4. ただ一つの重合性二重結合を含有する一つ又はそれより多いモノマー、二つ又はそれより多い重合性二重結合を含有する一つ又はそれより多いモノマー、及び単一のモノマー種に連結体によって接続されたペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマーを含んでなる組成物の水性懸濁重合によって得ることが可能な架橋ポリマービーズ脱除剤樹脂。
  5. a)前記ただ一つの重合性二重結合を含有するモノマー(類)が、スチレン及び置換されたスチレン;モノオレフィン性不飽和ジカルボン酸のアルキルエステル;カルボン酸のビニルエステル及びベルサチン(versatic)酸のビニルエステル;アクリルアミド;メタクリルアミド;ニトリルモノマー;並びにアクリル酸及びメタクリル酸のエステルからなる群から選択され;そして
    b)二つ又はそれより多い重合性二重結合を含有するモノマー(類)が、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、及び多官能性アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる群から選択される;
    請求項3又は4のいずれか1項に記載の脱除剤樹脂。
  6. a)前記ただ一つの重合性二重結合を含有するモノマー(類)が、スチレン、α−メチルスチレン、メチルスチレン、t−ブチルスチレン、ブロモスチレン、アセトキシスチレン、マレイン酸ジ−n−ブチル、フマル酸ジ−n−ブチル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ベルサチン酸のビニルエステル、メチルアクリルアミド、エチルアクリルアミド、メチルメタクリルアミド、エチルメタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−プロピル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、及びメタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチルからなる群から選択され;そして
    b)前記二つ又はそれより多い重合性二重結合を含有するモノマー(類)が、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジアクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸エチレングリコール、トリアクリル酸トリメチロールプロパン、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン、エチレンビスアクリルアミド、トリアクリル酸ペンタエリトリトール、テトラアクリル酸ペンタエリトリトール、トリメタクリル酸ペンタエリトロトール、テトラメタクリル酸ペンタエリトリトール及びN,N−ビス−アクリロイルエチレンジアミンからなる群から選択される;請求項5に記載の脱除剤樹脂。
  7. 前記単一のモノマー種に連結体によって接続された、ペンダントの1,3−ケトエステル又はケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマーが、以下の一般式2:
    Figure 2004501247
    [式中、
    は、所望により置換されたヒドロカルビル、過ハロゲン化されたヒドロカルビル又はヘテロシクリル基であり;
    Xは、O又はNRであり、ここにおいてO又はNRの遊離原子価は、所望により連結体を経由してポリマー支持体に結合している;
    は、水素、所望により置換されたヒドロカルビル、又はヘテロシクリル基であり;
    は、所望により置換されたヒドロカルビル、過ハロゲン化されたヒドロカルビル又はヘテロシクリル基であり;そして
    Lは、連結基である]
    を有する、請求項3ないし6のいずれか1項に記載の脱除剤樹脂。
  8. Lが、所望により置換されたメチレン、ポリメチレン、エーテル、ポリエーテル又は環式橋かけ単位からなる群から選択される、請求項7に記載の脱除剤樹脂。
  9. Lが、20個までの炭素原子を含んでなる、所望により置換された直鎖及び分枝鎖アルキレン鎖;150個までの炭素原子及び40個までの酸素原子を含んでなる、所望により置換された直鎖及び分枝鎖アルキレン−オキシ−アルキレン鎖又はポリ(アルキレンオキシ)−アルキレン鎖;並びに3ないし10個の炭素原子を最大の環に含んでなる、所望により置換された芳香族、飽和及び部分的に不飽和の環系からなる群から選択される、請求項8に記載の脱除剤樹脂。
  10. Lが、−CH−、−CHCH−、−(CH−、−CHCH(CH)−、−CHC(CH−、−CH−O−CH−、−CHCH−O−CHCH−、−(CH−O−(CH−、−CHCH(CH)−O−CHCH−、−CHCH(CH)−O−CHCH(CH)−鎖、−[CHCH−O]−CHCH−及び−[CHCH(CH)−O]−CHCH(CH)−鎖、−CHCH−並びに−CH10CHからなる群から選択され、ここでn=2、3又は4である、請求項9に記載の脱除剤樹脂。
  11. 前記単一のモノマー種に連結体によって接続された、ペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマーが、以下の式:
    Figure 2004501247
    からなる群から選択される、請求項7ないし10のいずれか1項に記載の脱除剤樹脂。
  12. 前記単一のモノマー種に連結体によって接続された、ペンダントの1,3−ケトエステル又は1,3−ケトアミド基を含んでなる官能化されたモノマーが、メタクリル酸アセトアセトキシエチルである、請求項7ないし10のいずれか1項に記載の脱除剤樹脂。
  13. 前記組成物が、アクリル酸アセトアセトキシエチル、メタクリル酸アセトアセトキシエチル、アクリル酸アセトアセトキシプロピル、及びメタクリル酸アセトアセトキシプロピルからなる群から選択される一つ又はそれより多いモノマー、スチレン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチルからなる群から選択される一つ又はそれより多いモノマー、並びにジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジアクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸エチレングリコール、トリアクリル酸トリメチロールプロパン、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン、エチレンビスアクリルアミド、トリアクリル酸ペンタエリトリトール、テトラアクリル酸ペンタエリトリトール、トリメタクリル酸ペンタエリトリトール、テトラメタクリル酸ペンタエリトリトール及びN,N−ビス−アクリロイルエチレンジアミンからなる群から選択される一つ又はそれより多いモノマーを含んでなる、請求項3又は4のいずれか1項に記載の脱除剤樹脂。
  14. 前記組成物が、メタクリル酸アセトアセトキシエチル、スチレン及びジビニルベンゼンを含んでなる、請求項13に記載の脱除剤樹脂。
  15. 前記脱除剤樹脂が、請求項3ないし14のいずれか1項に記載の脱除剤樹脂である、請求項1又は2のいずれか1項に記載の方法。
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