JP2004361814A - 画像表示装置、画像表示方法及びプログラム - Google Patents

画像表示装置、画像表示方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】低解像度画像を表示し次に高解像度画像を表示させる画像表示処理において、画像を次々に切り替えて画像を選択する場合でも、所望の画像に早く辿り着くことができ、しかも画像処理を効率よく行うことができる画像表示装置、画像表示方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】プリンタには画面18を有するモニタが装備されている。印刷画像をプレビュー表示させるスイッチを押下すると、画面18には表示を指示された画像のレイアウト画像LP、低解像度画像S、高解像度画像Pが順次表示される。スイッチを連続操作すると、そのスイッチの押下が設定時間毎に検出され、スイッチの押下が検出される度に表示処理対象とされる画像が次の画像に切り替わる。設定時間は、低解像度画像又は高解像度画像の表示処理が中断される値に設定されている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示手段の画面に、一つの画像につき低解像度画像と高解像度画像を順次表示させる場合、画像の切り替えを速く行う画像表示装置、画像表示方法及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にデジタルカメラで撮影した画像はメモリカードに記憶される。この画像を印刷するプリンタとして、メモリカードを挿し込むカードスロットを本体に備え、カードスロットに挿し込まれたメモリカードから画像データを直接読み取って、パソコンを通さず印刷できるプリンタが知られている。この種のプリンタには、操作パネルで液晶画面を見ながら操作キーを操作することで、プリントする画像や枚数を指定してたり、レイアウトを指定して印刷画像を作成できる機能を有するものがある。
【0003】
また、この種のプリンタにはモニタ(カラー液晶)を装備するものもあり、モニタの画面に印刷画像をプレビュー表示させることができ、パソコンがなくても、印刷前に印刷画像を事前に確認できる。
【0004】
近年、デジタルカメラは、撮影した画像データの他、印刷枚数、用紙サイズやレイアウト情報等からなる印刷属性情報をメモリカードに記憶できる機能を持つものがある。この種のメモリカードに設定された印刷画像もプリンタのモニタで確認することができる。プリンタは、操作パネルで印刷画像番号が選択されると、メモリカードからその印刷画像番号に対応した画像データと印刷属性情報を読み出し、それらの読み出しデータに基づき印刷画像データを生成してモニタの画面に印刷画像を表示させる。
【0005】
例えば特許文献1には、デジタルカメラの画像表示装置において、初めにサムネイル画像という本来の高解像度画像からデータを間引きした低解像度画像を最初に表示し、続いて高解像度画像を表示する方法が知られている。
【0006】
図11に特許文献1記載の画像表示処理のフローチャートを示す。
先ず、ICカードなどのメモリからnコマ目のサムネイル画像の読出しが行われ(S501)、次にγ補正という色調の補正及び画像の拡大処理が行われ(S502)、サムネイル画像がLCD表示部に表示される(S503)。ここまでの処理時間は0.5秒である。続いて0.5秒の待ち(S504)の後、nコマ目のサムネイル画像の表示処理中に操作スイッチのUPスイッチのオン・オフ状態(S505)、DOWNスイッチのオン・オフ状態(S507)が判別される。UPスイッチがオンであればコマ数が1つ増加され、(n+1)コマ目の画像処理に入り(S506)、DOWNスイッチがオンであればコマ数が1つ減少され、(n−1)コマ目の画像処理に入る(S508)。操作スイッチがオフであれば、高解像度の画像の読出し(S509)、画像の伸長及びγ補正が行われ(S510)、nコマ目の高解像度画像が表示される(S512)。この方法では、比較的短時間で低解像度ではあるが、サムネイル画像が表示され画像の選択が行いやすくなっている。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−79913号公報(第11−14頁、第31,32図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1の技術によれば、低解像度のサムネイル画像が本画像の表示前に予め表示されるものの、サムネイル画像の表示に約0.5秒を要しさらに待ち時間0.5秒が設定されていた(合計1秒)。このため、この画像表示方法をプリンタにおける印刷画像を表示する画像表示装置に適用しても、操作スイッチを操作し続けて例えば50頁先の印刷画像を確認したい場合、その目的とする印刷画像に辿り着くまでに約50秒を要してしまうという問題が生じる。メモリカードには近年、数100枚の画像データを記憶できるものもあり、このように非常に多数の画像の中から所望の画像を選択する画像選択作業に膨大な時間を要してしまうという問題があった。また、操作スイッチの操作の有無の確認は、0.5秒の待ち時間の後に行われていたので、操作スイッチの操作を止めたときに高解像度画像が表示し終えるまでの表示所要時間が0.5秒の待ち時間分だけ遅れることになっていた。
【0009】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、低解像度画像を表示し次に高解像度画像を表示させる画像表示処理において、画像を次々に切り替えて画像を選択する場合でも、所望の画像に早く辿り着くことができ、しかも画像処理を効率よく行うことができる画像表示装置、画像表示方法及びプログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明では、画像表示装置は、表示手段と、画像を表示させる指示を入力すると、前記表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを少なくとも含む表示処理を行う表示処理手段と、前記表示処理手段が処理対象とする画像を次の画像に切り替える指示を与える指示手段と、 前記指示手段から指示が与えられると、前記表示処理手段が新規の画像の表示処理を開始して設定時間経過した時に、当該画像の表示処理が途中であっても前記表示処理手段による表示処理を次の画像に切り替える切替手段と備えたことを要旨とする。なお、第1の画像処理の終了後に比較的短い一定時間をおいてから連続して第2の画像表示処理を開始する場合も、ここでいう「終了に連続して開始され」に含まれる。つまり、複数の処理が一連に流れるのであれば各処理の区切りに間をおいてもよい。
【0011】
この発明によれば、画像を表示させる指示を入力すると、表示処理手段は、第1の画像表示処理を行って表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させ、この第1の画像表示処理の終了に連続して第2の画像表示処理を開始して前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる。一方、指示手段は、表示処理手段が処理対象とする画像を次の画像に切り替える指示を切替手段に与える。切替手段は、表示処理手段が新規の画像についての表示処理を開始から設定時間の経過の時に、表示処理手段が画像の表示処理途中であっても次の画像の表示処理に切り替える。従って、指示手段による指示が与えられ続けるうちは、設定時間の経過毎に表示処理手段が処理対象とする画像が切り替わる。低解像度画像の表示所要時間はデータサイズなどに依存し、設定時間の経過時に低解像度画像の表示が中断される場合と、設定時間の経過前に低解像度画像の表示が完了する場合とがある。設定時間の経過時に低解像度画像の表示が中断される場合は、それだけ早期に次の画像に切り替わるので、所望の画像に早く到達することが可能となる。一方、設定時間の経過前に低解像度画像の表示が完了する場合、設定時間の経過までは引き続き高解像度画像の画像表示処理が行われるので、指示手段からの指示が無かった場合、指示された画像の高解像度画像が早期に表示し終わる。なお、設定時間は低解像度画像の確認を確実なものとする場合は、人が低解像度画像を見て所望の画像かどうか確認できる程度の時間に設定することが好ましい。
【0012】
また、本発明では、前記切替手段は、前記表示処理手段が新規の画像の表示処理を開始して設定時間経過の時に前記指示手段からの指示の有無を確認し、指示が有ると判断したときは当該画像の表示処理の途中であっても前記表示処理手段による表示処理を次の画像に切り替えることを要旨とする。この発明によれば、切替手段は、表示処理手段が新規の画像の表示処理を開始して設定時間経過の時に、指示手段からの指示の有無を確認する。指示が有ると判断したときはそのとき画像の表示処理の途中であっても次の画像の表示処理に切り替える。
【0013】
また、本発明では、前記指示手段は操作されることによって指示を与える操作手段であって、該操作手段の操作時間が所定値より長い場合は該操作時間が長いほど設定時間を短く設定する設定手段を備えたことを要旨とする。この発明によれば、操作手段の操作時間が所定値より長く操作されたときは、その操作時間が長いほど設定時間が短く設定され、次の画像への切り替わり時間間隔が短くなる。従って、所望の画像に早期に到達することが可能となる。
【0014】
さらに本発明では、前記表示処理手段は、前記第1の画像表示処理の前に前記指示された画像のレイアウト画像を表示させるレイアウト画像表示処理を行うことを要旨とする。この発明によれば、指示された画像の低解像度画像が表示される前にレイアウト画像が表示されるので、指示手段から指示を出し続けた場合は少なくともレイアウト画像は確認できる。
【0015】
また、本発明では、前記切替手段が前記指示手段から指示を受け付けたときは、前記第1の画像表示処理又は前記第2の画像表示処理が中断されることを要旨とする。この発明によれば、指示手段から指示を出し続けた場合、設定時間経過毎に低解像度画像又は高解像度画像が途中で中断され、次の画像へ切り替わる。従って、少なくともレイアウト画像は確認でき、場合によっては低解像度画像も確認できる。
【0016】
本発明では、前記切替手段が前記指示手段から指示を受け付けたときは、前記第1の画像表示処理が中断されることを要旨とする。従って、レイアウト画像を確認しつつ、画像の切り替え速度を速して所望の画像を早期に表示できる。
【0017】
本発明では、前記レイアウト画像は、印刷媒体における画像の割付位置を示すことを要旨とする。この発明によれば、印刷媒体に印刷する際の画像の割付位置を画面に表示されたレイアウト画像を見ることで確認できる。
【0018】
本発明では、前記低解像度画像のデータサイズを検出し、前記設定時間を該検出したデータサイズに応じた値に設定する設定手段を備えたことを要旨とする。この発明によれば、画像データのデータサイズに応じた値に設定時間が表示されるため、例えば低解像度画像が画面に一旦表示された段階を経て次の画像へ切り替わる方式としたい場合に、画像データのデータサイズに依らず、低解像度画像を画面により確実に表示させることが可能となる。
【0019】
本発明では、記憶媒体から前記指示された画像と該画像に関する書式情報を読み取る読取手段を備え、前記表示処理手段は、前記読取手段を介して前記記憶媒体から前記指示された画像の書式情報を読み取るとともにこれを解析して割付位置情報を取得し、該割付位置情報に基づき前記レイアウト画像を前記画面に表示させるレイアウト画像表示処理を行い、次に前記記憶媒体から前記読取手段を介して順次読み取った前記指示された画像の低解像度画像及び高解像度画像を順次表示させることを要旨とする。
【0020】
この発明によれば、記憶媒体から読取手段を介して読み込まれた書式情報を解析して得た割付位置情報に基づきレイアウト画像データを生成してレイアウト画像は表示される。従って、レイアウト画像を予め記憶しておかなくても、もともと記憶媒体に記憶された書式情報を利用してレイアウト画像を表示できる。このため、画像表示装置の記憶手段にレイアウト画像用の余分な情報を別途記憶しておく必要がない。
【0021】
本発明では、前記表示処理手段は、前記第1の画像表示処理及び前記第2の画像表示処理を順次実行させる表示処理タスクと印刷処理タスクとを含む複数のタスクを実行する1つのCPUが前記表示処理タスクを実行することで実現されていることを要旨とする。この発明によれば、1つのCPUが複数のタスクを実行するため、他のタスクとの関係で待ち時間が発生して表示処理タスクの実行に遅れが生じることもあるが、指示が有ると判断したときには表示処理を中断して処理対象を次の画像へ切り替えるので、所望の画像に早く到達することができる。
【0022】
本発明では、画像を表示させる指示を入力すると、表示手段の画面にその指示された画像を表示させる表示処理を含む複数の処理をマルチタスクで実行する1つのCPUを備えた画像表示装置であって、前記CPUは、画像を表示させる指示を入力すると、前記表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを表示処理タスクとして実行するものであり、前記CPUに対し前記表示処理タスクが処理対象とする画像を次の画像に切り替える指示を与える指示手段と、前記CPUは前記指示手段から指示が与えられると、そのとき前記低解像度画像の表示処理が途中であればその終了を待ってから、前記表示処理タスクで処理対象とする画像を次の画像に切り替える切替処理を行うことを要旨とする。
【0023】
この発明によれば、画像を表示させる指示を入力すると、1つのCPUは、第1の画像表示処理を行って表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させ、この第1の画像表示処理の終了に連続して第2の画像表示処理が開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる。一方、指示手段は、CPUに対し表示処理タスクで処理対象とする画像を次の画像に切り替える指示を与える。CPUは指示手段から指示が与えられたときは、低解像度画像の表示処理が途中であればその終了を待ってから、表示処理タスクで処理対象とする画像を次の画像に切り替える切替処理を行う。従って、CPUがマルチタスクで実行する他の処理との関係で指示手段からの指示のタイミングに対して表示処理の開始時期が変動しても低解像度画像を確実に表示できる。これに対し、指示手段からの指示のタイミングを基準に例えば低解像度画像の切替え時期を決める設定であると、他の処理との関係で表示処理の開始時期が遅れた場合、低解像度画像の表示時間が削られ、場合によっては低解像度画像をほとんど確認できない事態も起き得る。しかし、本発明によれば、そのような不都合を回避できる。1CPUマルチタスクの構成の割に次画像への切替えをスピーディに行うことができる。
【0024】
本発明の画像表示方法では、画像を表示させる指示を入力すると、表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを行う表示処理手順と、指示手段から指示が与えられると、前記表示処理手順での処理の開始から設定時間経過の時に、前記画像の表示処理が途中であっても次の画像に切り替える切替手順とを備えたことを要旨とする。この発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用効果が得られる。
【0025】
また、本発明では、前記指示手段としての操作手段の操作時間が所定値より長い場合は該操作時間が長いほど設定時間を短く設定することを要旨とする。この発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の作用効果が得られる。
【0026】
本発明は、画像を表示させる指示を入力すると、表示手段の画面にその指示された画像を表示させる表示処理を含む複数の処理をマルチタスクで1つのCPUが実行する画像表示方法であって、前記CPUが、画像を表示させる指示を入力すると、前記表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを表示処理タスクとして実行する手順と、前記CPUが、指示手段から指示が与えられたときは、そのとき前記低解像度画像の表示処理が途中であればその終了を待ってから、前記表示処理タスクが処理対象とする画像を次の画像に切り替える切替処理を行う手順とを備えたことを要旨とする。この発明によれば、請求項10に記載の発明と同様の作用効果が得られる。
【0027】
本発明は、表示手段の画面に画像の低解像度画像と高解像度画像を順次表示させる画像表示処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、コンピュータが、画像を表示させる指示を入力すると、前記表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを行う表示処理段階と、コンピュータが、指示手段から指示が与えられたときは、前記表示処理段階の開始から設定時間経過の時に、前記表示処理段階における画像の表示処理が途中であっても表示処理する画像を当該指示された次の画像に切り替える切替え段階とを備えたことを要旨とする。この発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用効果が得られる。
【0028】
本発明は、画像を表示させる指示を入力すると、表示手段の画面にその指示された画像を表示させる表示処理を含む複数の処理をコンピュータ内の1つのCPUがマルチタスクで実行するプログラムであって、前記コンピュータのCPUが、画像を表示させる指示を入力すると、前記表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを表示処理タスクとして実行する手順と、前記コンピュータのCPUが、指示手段から指示が与えられたときは、前記低解像度画像の表示処理が途中であればその終了を待ってから、前記表示処理タスクで処理対象とする画像を次の画像に切り替える切替処理を行う手順とを備えたことを要旨とする。この発明によれば、請求項10に記載の発明と同様の作用効果が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をプリンタの表示制御装置に具体化した一実施形態を図1〜図9に従って説明する。
【0030】
図1は、プリンタ1の斜視図である。プリンタ1は、インクジェット式プリンタであって、本体2の上面右側に操作パネル3を備える。本体2の背面側には自動給紙装置4のシートフィーダー5およびロール紙支持部6が設けられ、シートフィーダー5にセットされた単票紙、あるいはロール紙支持部6にセットされたロール紙が本体2内部に給紙される。本体2の中央に設けられたカバー7の下方には後述する印刷機構が搭載され、印刷機構の作動により印刷された印刷媒体としての用紙8が本体2の前側下部の排紙口9から排出される。
【0031】
操作パネル3は、設定画面10を有する表示装置11と、複数の操作スイッチ(操作キー)からなる操作部12とを備えている。設定画面10はモノクロ液晶であり、例えば用紙種類(単票紙又はロール紙)、用紙サイズ(A4等)、レイアウト、写真選択、印刷枚数等をマニュアル選択するためのメニュー画面をモノクロ表示する。また、操作部12にはプリンタ1に電源を投入するための電源スイッチ13aと、エラー発生時に押されるメンテナンススイッチ13bと、ロール紙を操作するときに押されるロール紙スイッチ13cとが設けられている。
【0032】
プリンタ1はデジタルカメラ用のメモリカード14を挿し込むためのカードスロット16を有する読取装置15を搭載しており、ホストコンピュータ(PC)と接続することなく、メモリカード14から読み取った画像を印刷可能なスタンドアロン型である。メモリカード14はその形態(形状や端子箇所等)の違いによって複数種(例えばコンパクトフラッシュ(R)、スマートメディア(R)、メモリスティック(R)等)使用される。読取装置15のスロット16は、形態の異なる複数種のメモリカード14をアダプタなしで挿着可能となっている。
【0033】
プリンタ1の本体2の上部には表示手段としての表示装置(以下、モニタと称す)17が取り付けられており、その画面18にはメモリカード14から読み込んだ画像が表示される。スタンドアロン型のプリンタ1では、メモリカード14に記憶された画像を操作パネル3で選択するとともに必要に応じてレイアウト(割付位置)等を設定して印刷画像を完成させ、その印刷画像を印刷前に画面18にプレビュー表示させることで、印刷前に画像確認やプリントレイアウト確認が行える。メモリカード14には印刷画像の生成に必要なレイアウト等の設定情報が画像データと共に既に記録されている場合もある。
【0034】
図3は、プリンタ1の電気的構成図である。操作パネル3において、操作部12にはスイッチ13a〜13cの他に、印刷開始スイッチ19、中止スイッチ20、上スイッチ21、下スイッチ22、決定スイッチ23、戻りスイッチ24が設けられている。印刷開始スイッチ19は印刷画像の印刷を開始するときに押され、中止スイッチ20は実行中の印刷を中止するときや、非印刷状態のときに設定画面10での入力内容(選択項目、数値等)を破棄するときに押される。
【0035】
上スイッチ21および下スイッチ22は、設定画面10でメニュー選択や各種設定項目選択する際のカーソル移動や、入力すべき数値の増減を行うときに操作され、例えば上スイッチ21が押されるとカーソルが上方向に移動し、下スイッチ22が押されるとカーソルが下方向に移動する。例えば1枚(頁)の用紙に印刷すべき画像を配置するレイアウト設定の際に、画面18にプレビュー表示させるレイアウトすべき画像の画像番号の選択にスイッチ21,22は使用される。また、こうして画像のレイアウトを指定して印刷画像(印刷状態画像)を作成してそのレイアウト情報(割付位置情報)をメモリカードに記憶させた後、例えば画面18にプレビュー表示させる印刷画像を選択する際に必要な印刷画像番号の選択にもスイッチ21,22は使用される。なお、上スイッチおよび下スイッチを総称して選択スイッチ21,22と呼ぶことにする。
【0036】
また、決定スイッチ23は設定画面10の表示を次画面に進めたり、設定画面10で入力した設定内容を確定するときに押される。例えば印刷画像番号選択後、その選択した印刷画像を画面18にプレビュー表示させるときには、設定画面10のメニュー項目の中から「プレビュー」を選択し決定スイッチ23を操作(押下)して確定する。戻りスイッチ24は設定画面10を初期画面に戻すときや、設定画面10の表示を一つ前の画面に戻すときに押される。なお、本実施形態では、選択スイッチ21,22により指示手段及び操作手段が構成される。もちろん、他のスイッチが指示手段及び操作手段を構成することも可能である。
【0037】
プリンタ1にはCPU25と、CPU25にバス26を介して接続されたROM27、RAM28、フラッシュメモリ(EEPROM)29、ASIC(Application Specific IC(特定用途向けIC))30とが搭載されている。ROM27にはCPU25により実行される制御プログラム、設定画面10にメニュー画面を表示するためのメニュー表示用データ等が記憶されている。ここで、制御プログラムには操作パネル3の設定画面10やモニタ17の表示制御を行うための表示用の制御プログラムが含まれる。RAM28にはホストコンピュータ(PC)から受信した印刷データや、メモリカード14から読み込まれた画像データが印刷データに変換される印刷処理過程で生成される各種データが記憶される。さらにRAM28には印刷実行前に印刷画像やレイアウトを確認するためのプレビュー画面を画面18に表示するためにメモリカード14から読み出された画像データが一時記憶される。なお、RAM28は、同図では1つのブロックとして描いているが、実際には複数のRAM部品からなり、その1つは画面18に画像を表示するための画像データを格納するRAM領域(これをスクリーンメモリと称す)として使用される。
【0038】
CPU25は操作パネル3を制御するユーザインターフェース(UI)基板31と接続され、ROM27の制御プログラムを実行することでUI基板31を介して設定画面10の表示制御を行う。またCPU25は各種操作スイッチ13a〜13c,19〜24から入力する操作信号に基づき各種処理(印刷条件設定処理、印刷処理、画像表示処理等)を実行する。例えば設定画面10のメニュー画面で各種操作スイッチ21〜24を操作してメニュー項目やその下位項目を選択し確定することで、レイアウト、印刷枚数などの各種印刷条件を設定する。例えばプリセットされた複数枚(頁)の印刷画像は順番に画面18にプレビュー表示させることができ、プレビュー画面で印刷画像を確認した後、印刷開始スイッチ19が押されると、その設定された印刷条件情報に基づく印刷処理が実行される。
【0039】
ASIC30はCPU25からの制御信号および印刷データに基づき印刷制御を実行するもので、本例では印刷制御部32と画像処理部33とを備えている。画像処理部33は、メモリカード14の画像データを印刷処理する際、メモリカード14から読み込んだ画像データに対しRGBデータからCMYKデータへの変換処理を実行する。本例では、CPU25がソフトウェア処理により画像処理の一部を担当する。つまり、画像処理部33とCPU25とによって、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、各色のインクドットデータをドット形成順序を考慮しながら並び替えるインターレース処理(マイクロウィーブ(Micro
Weave) 処理)が実行される。
【0040】
一方、印刷制御部32は、プリンタ1がホストコンピュータ(PC)から受信した印刷データ、または画像処理部33によって画像データから変換された印刷データに基づき、キャリッジ制御およびヘッド制御(インク吐出制御)を実行する。印刷制御部32は、インクジェット式プリンタにおいて印刷機構を駆動制御する処理回路であって、その印刷機構を構成する記録ヘッド(例えば圧電式ヘッド)34、キャリッジモータ35、紙送りモータ36、ロール紙駆動モータ37等と電気的に接続されている。
【0041】
プリンタ1はモニタ17の表示制御を司るモニタ制御部38を備え、モニタ制御部38は入力側がバス26に、出力側がモニタ17に接続されている。また、バス26にはインタフェイス(I/F)39を介して読取装置15が接続されている。モニタ制御部38は読取装置15によって読み取られた画像データおよび後述する印刷属性情報に基づき、印刷画像を所定のレイアウトでモニタ17に表示する。なお、CPU25とモニタ制御部38とによって、表示処理手段が構成される。
【0042】
本例では設定画面10のメニューで、画像の選択やレイアウトの選択などの詳細設定をすることで印刷画像を作成することができる。プリンタ1にはユーザがよく使用する所定のレイアウトが予めデフォルトとして格納されている。プリンタ1で設定された印刷画像のレイアウト情報(割付位置情報)は、印刷枚数や用紙設定などの各種設定情報と共に印刷属性情報(印刷付属情報)として、フラッシュメモリ29に記憶される。また、デジタルカメラには印刷する画像の選択やレイアウトの選択を予め設定(印刷設定)できる機能を有するものがあり、この種のデジタルカメラで印刷設定された場合のメモリカード14には、撮影された画像データと、レイアウト情報を含む印刷属性情報とが記憶されている。印刷画像を画面18にプレビュー表示するときは、CPU25が所定のタスク処理を実行することによって、メモリカード14またはROM27から取得した画像データと印刷属性情報とから印刷画像表示データを生成してその印刷画像表示データをスクリーンメモリ28に格納する。
【0043】
図2はプレビュー処理システムの概略構成を示すものである。同図において長方形枠はハードウェア部分を示し、楕円枠はソフトウェア部分を示している。ソフトウェア部分として、スイッチモニタタスク(以下、SWモニタタスクという)40と、UI(ユーザインタフェイス)タスク41と、モニタ表示タスク42との3つのタスクと、ファイルシステム43とを備えている。
【0044】
SWモニタタスク40は、設定時間毎にSW押下を検出するようになっている。選択スイッチ21,22が連続操作されているときは、SW押下を設定時間毎に毎回検出する。SWモニタタスク40はSW押下を検出すると、スイッチ通知(以下SW通知と称す)をUIタスク41に送信する。
【0045】
UIタスク41は、操作パネル13の操作部(パネルスイッチ)12を通じてユーザの要求を管理するものである。すなわちUIタスク41は、操作部(パネルSW)12が操作されたことによるSW通知をSWモニタタスク40から受け付けると起動し、その操作されたスイッチに応じた所定のタスク(例えばモニタ表示タスク)を起動または停止させることで、SW通知とタスク間の管理を司る。例えばSW通知がモニタ17に画像を表示させるときに操作されるスイッチの押下を知らせるSW通知であれば、UIタスク41は表示要求メッセージ(Msg)をモニタ表示タスク42に通知する。
【0046】
一方、モニタ表示タスク42は、UIタスク41から表示要求メッセージ(Msg)を受け付けると起動し、表示要求のあった印刷画像のファイルをファイルシステム43を介して読み込み、モニタ17に印刷画像をプレビュー表示させるモニタ表示処理を行う。ここで、ファイルシステム43は、メモリカード14からの画像ファイルの読み取り(Read)や、メモリカード14またはROM27からの印刷属性情報を構成するファイル群の読み取りを司る。モニタ表示タスク42は、ファイルシステム43から読み込んだ書式ファイルの内容を解析してレイアウト情報(割付位置情報)を取得するとともに、このレイアウト情報に基づきレイアウト画像データを生成して、これをスクリーンメモリ(RAM)28に書き込む。さらにモニタ表示タスク42は、画像ファイルから取得した画像データおよびレイアウト情報等に基づき印刷画像を表示する印刷画像データを生成し、この印刷画像データをスクリーンメモリ28に書き込む。そして、モニタ表示タスク42はスクリーンメモリ28へのこのデータ書き込みと共にモニタ制御部38へ表示要求を指示する。モニタ制御部38は表示要求を受け付けるとスクリーンメモリ28に書き込まれたデータを読み出してモニタ17の画面18にその画像を表示する表示処理を行う。ここで、レイアウト画像データとはレイアウトパターンLPを表示するための画像データである。印刷画像データには画像解像度に応じて2種類あり、レイアウトとサムネイル画像(低解像度画像)Sを含む印刷画像の全てを表示するための第1画像データと、レイアウトと本画像(高解像度画像)Pを含む印刷画像の全てを詳細表示するための第2画像データとがある。
【0047】
本実施形態では、画像がプレビュー表示される際に、レイアウトを早期に確認できるようレイアウトパターンLPを最初に表示し、次に画像を早期に確認できるようサムネイル画像Sを表示し、また次の画像への切り替えをスムーズに行えるように、以下の処理手法を採用する。
(1−1)ユーザがレイアウトを素早く確認できるように、印刷画像のレイアウトパターンLPをモニタ17の画面18に先ず表示し、データサイズの比較的大きいサムネイル画像S及び本画像Pは後で表示処理する。
(1−2)レイアウトパターンLPの表示後、その詳細画像としてまず低解像度のサムネイル画像Sを表示する。
(1−3)サムネイル画像Sの表示後、さらに高解像度の本画像Pを表示する。
(1−4)選択スイッチ21(22)が連続操作(押下)されているときは、画像の表示開始時又は画像切替わり時から設定時間が経過する度に、表示処理対象の画像を次の画像に切り替える。
【0048】
また、本実施形態では、印刷画像を作成するときに画像を選択するためのプレビュー表示の際にも、低解像度画像、高解像度画像の順番で表示させる。この場合も、画像の切り替えをスムーズに行えるように、以下の処理手法を採用する。
(2−1)ユーザが画像を早期に確認できるように、低解像度のサムネイル画像Sをモニタ17の画面18に先ず表示し、データサイズの比較的大きい高解像度の本画像Pは後で表示処理する。
(2−2)サムネイル画像Sの表示後、それより高解像度の本画像Pを表示する。
(2−3)選択スイッチ21(22)が連続操作(押下)されているときは、画像の表示開始時又は画像切替わり時から設定時間を経過する度に、表示処理対象の画像を次の画像に切り替える。
【0049】
図5は、印刷画像プレビュー処理を説明する説明図である。
例えば図5において右側に示すような3枚の画像P1,P2,P3を撮影し、これら3枚の画像P1,P2,P3を1枚の用紙に同図のレイアウトで印刷する登録をデジタルカメラでしたとする。この場合、メモリカード14には図5に示すような画像配置領域Z1,Z2,Z3を指定するレイアウト情報が印刷属性情報の一部として記憶されている。
【0050】
図5に示すようにスイッチを押下すると、SWモニタタスク40にそのSW押下が検知され、SW通知がUIタスク41に送信される。UIタスク41はSW通知を受付けると、モニタ表示タスク42に表示要求メッセージ(Msg)を送信し、このメッセージ(Msg)を受付けたモニタ表示タスク42が起動する。そして、初期にはまずレイアウトパターンLPだけが表示される。レイアウトパターンLPは、画像配置領域Z1,Z2,Z3のそれぞれと同位置、同形状及び同サイズの画像枠L1,L2,L3からなる。レイアウトパターンLPの画像枠Lの表示形態は適宜変更でき、例えば画像配置領域を所定の色(例えば青や灰、黒)に塗り潰して配色した簡易図形(この例では矩形)からなる画像枠Lを採用することもできる。レイアウト表示データはそのデータサイズがかなり小さいことから、レイアウトパターンLPは最初の一瞬(例えば数10ミリ秒以下)で表示される。
【0051】
その後、画面18には画像枠L1,L2,L3内にサムネイル画像(低解像度画像)S1,S2,S3が表示される。プリンタ1で使用される比較的処理速度の遅いCPU25にとっては、サムネイル画像S1,S2,S3の表示を終えるまでに約0.5秒を要することになる。
【0052】
その後、画面18にはサムネイル画像S1,S2,S3に替え、本画像(高解像度画像)P1,P2,P3が表示される。プリンタ1で使用される比較的処理速度の遅いCPU25にとっては、本画像P1,P2,P3の表示を終えるまでに数秒(2〜3秒)の時間を要することになる。こうして画像表示開始のトリガとなるスイッチ押下時点から数秒の時間経過後、本画像P1,P2,P3が表示され、これによって印刷画像のプレビュー表示が完了する。
【0053】
メモリカード14に多数登録されている印刷画像の中から所望の印刷画像を選択するときは、操作パネル3の画面10で印刷画像番号を選択して、印刷画像を画面18に順次プレビュー表示させる。数10枚の印刷画像があれば、これらを1枚(頁)ずつ本画像Sまで表示させていては1枚(頁)につき数秒(約2〜3秒)の時間を要するので所望の画像に到達するのに膨大な時間(数10秒〜数分)を要する。ユーザは多数の印刷画像の中から印刷画像番号を変更して所望の印刷画像を選択するときは選択スイッチ21(22)を連続操作する。
【0054】
SWモニタタスク40は、設定時間毎にSW押下を検出しており、選択スイッチ21,22が連続操作されているときは、SW押下を設定時間毎に毎回検出する。SWモニタタスク40はSW押下を検出すると、SW通知をUIタスク41に送信する。
【0055】
UIタスク41はSW通知を受け付けると、画像表示処理を中断する旨を通知するためにキャンセルフラグをセットし、その後、画像表示要求をモニタ表示タスク42に送信する。
【0056】
モニタ表示タスク42は、設定時間より十分短い時間間隔で定期的にキャンセルフラグを確認し、キャンセルフラグがセットされていれば現在実行中の表示処理(描画処理)を中断してキャンセルフラグをリセットする。その直後、UIタスク41から画像表示要求を受信すると、モニタ表示タスク42は次の印刷画像の表示処理を開始する。上スイッチ21が連続操作されている場合、設定時間毎にそれまでの印刷画像番号に「1」を加えた番号に対応する印刷画像の表示処理を開始し、下スイッチ22が連続操作されている場合、設定時間毎にそれまでの印刷画像番号から「1」を引いた番号に対応する印刷画像の表示処理を開始する。
【0057】
ROM27には、図6に示すフローチャートからなるUIタスク41のプログラムと、図7に示すフローチャートからなるモニタ表示タスク42のプログラムとが記憶されている。またROM27には、CPU25により実行されるファイルシステム43のプログラムが記憶されている。なお、3つのタスク40,41,42の詳細な処理内容については後述する。
【0058】
近年使用されるデジタルカメラでは、画像の印刷時に必要な印刷枚数等の印刷属性情報(印刷付属情報)を記憶可能な記憶形式(例えばDPOF(Digital Print Order Format)(R))が採用されており、メモリカード14には画像データの他に印刷属性情報が記憶されている。
【0059】
図4は、メモリカード14のメモリマップである。メモリカード14にはデジタルカメラ(図示省略)を用いて取り込まれたデータが記憶されている。メモリカード14の記憶領域A,B,C,D,Eには、それぞれID情報51、アドレス情報52、指定情報53、書式情報54、単位画像情報D,D,D,… が記憶されている。
【0060】
ここで、ID情報51とは、このメモリカード14に記憶された画像データ等を識別する識別コードである。またアドレス情報52は、各画像がどの番地からどの番地まで書き込まれているかを示すアドレスが示された情報である。指定情報53はデジタルカメラを用いて入力される情報であり、例えば画像の印刷の要否、印刷枚数、印刷モード(インデックス又はスタンダード)、印刷の順番等を指定した情報である。指定情報53を設定する記憶形式に、例えばDPOFが使用される。
【0061】
また、書式情報54は、印刷画像のフォーマットを決める情報であり、ユーザがデジタルカメラの機能を用いて設定したレイアウト情報はこの中に含まれる。例えばレイアウト情報は画像枠(写真枠)を特定するために必要なデータからなる。
【0062】
複数の単位画像情報D,D,D,… 、デジタルカメラで撮影された画像を一枚ずつ含む画像ファイルであり、画像再生情報Xと画像データとを有している。画像再生情報Xはデジタルカメラ撮影時に書き込まれる例えば色合い、明るさ、シャープネス、コントラストなどの設定情報であり、印刷時は画像再生情報Xに基づき印刷画像の画質等の補正が行われる。
【0063】
単位画像情報D,D,… は、画像再生情報Xとサムネイル画像データSDと本画像データPDとを有する。本実施形態では、デジタルカメラがサムネイル画像自動作成機能付きであることを前提としており、メモリカード14には自動作成されたサムネイル画像ファイルが記憶される。サムネイル画像データSDは低解像度画像データであり、本画像データPDは高解像度画像データである。本実施形態では、印刷属性情報として指定情報53の他、レイアウトやフレームを指定する書式情報54を有している。書式情報54は、ヘッダ部(HEADER)とページ部(PAGE)とからなる1つのファイルで構成される。ヘッダ部(HEADER)には用紙サイズなどの情報が含まれている。用紙サイズは、用紙の種類とサイズを指定する情報である。例えばロール紙は「R1,R2,R3,…のようにロール紙記号「R」とそのサイズを示す数字の組合せで指定される。また単票紙は「A4,B5,…のように用紙サイズで示される。その他、用紙の紙質を示す記号も適宜使用される。また、ページ部(PAGE)には、用紙に印刷される画像の書式情報54が記述されており、例えば画像(写真)やフレームを描く描画命令「DrawPicture」「DrawFrame」が記述されている。写真描画命令である「DrawPicture」には、画像ID(PhotoID)と画像位置情報が指定されている。また、フレーム描画命令である「DrawFrame」には、フレーム名と画像位置情報が指定されている。
【0064】
画像位置情報は、画像配置領域(本例では矩形領域)を指定するためのもので、画像が配置される矩形領域の左上と右下の2点の座標を指定して領域を特定するようにしたものである。画像の矩形領域を示すデータは、画像が配置される矩形領域の左上と右下の2点の座標をそれぞれ(X1,Y1),(X2,Y2)とすると、例えば「描画命令(PhotoID,X1,Y1,X2,Y2)」の形式で記述される。図5に示すような3つの画像P1,P2,P3を用紙に同図のようなレイアウトで印刷する場合、その画像位置情報は、例えば「DrawPicture(PhotoID1,X1,Y1,X2,Y2)、DrawPicture(PhotoID2,X3,Y3,X4,Y4)、DrawPicture(PhotoID3,X5,Y5,X6,Y6)」のように記述されている。よって、画像描画命令「DrawPicture」で指定された2点の座標(X1,Y1),(X2,Y2)から画像配置領域Z1が決まり、同じく2点の座標(X3,Y3),(X4,Y4)から画像配置領域Z2が決まり、さらに同じく2点の座標(X5,Y5),(X6,Y6)から画像配置領域Z3が決まる。つまり、書式情報54はもともとデジタルカメラで画像の印刷位置を決める位置情報として設定されてメモリカード14に記憶されたものであるが、この書式情報54を解析することで、モニタ17に印刷画像をプレビュー表示させる際の画像配置領域(矩形領域)を求めている。そして、CPU25は、この画像配置領域Z1〜Z3の内部を所定色に塗り潰した簡易図形を作成し、この簡易図形を画像枠L1,L2,L3とするレイアウト画像データを生成する。このように予めROM27にはメモリカード14から読み込んだ書式情報54を利用してレイアウト画像データを作成するプログラムが記憶され、CPU25はこのプログラムを実行することによりレイアウト画像データを作成する。そして、CPU25は、このレイアウト画像データに基づき、図5における左側の画面18に示されるように、画像枠L1,L2,L3が割付位置に配置されたレイアウトパターンLPを表示する。
【0065】
またROM27には、印刷する際の画像のレイアウトを指定するレイアウト情報が予めデフォルトとして記憶されている。予め用意されたレイアウトには、1枚の用紙(印刷媒体)に1つの画像のみ印刷する1コマ印刷(1面)や、複数の画像を同一用紙に印刷する複数コマ印刷(「2面(2コマ)」「3面(3コマ)」「4面(4コマ)」「8面(2コマ)」「20面(20コマ)」等)がある。さらにレイアウトには、メモリカード14に格納された全画像を一覧印刷するインデックス印刷等がある。
【0066】
用紙(用紙枠)中には画像が組み込まれる四角枠の画像配置領域がコマ数に応じた数だけ設定され、各画像配置領域Zには番号が設定されている。レイアウト設定時に選択した画像は画像配置領域Zに対応付けられた番号の順番にかつその指定の向きに配置される。また、デフォルトだけでなく、ユーザがレイアウトを自由に設定できる機能をプリンタ1が備えることもできる。
【0067】
設定画面10のメニューからサブメニュー「印刷画像」を選択すると、印刷画像番号入力モードとなるので、選択スイッチ21,22を操作して最初に表示させたい印刷画像番号を指定してから「プレビュー」を選択して決定スイッチ23を操作する。すると、CPU25はモニタ制御部38を通じてその印刷画像番号に対応する印刷画像をモニタ17の画面18にプレビュー表示させる。このプレビュー画面ではレイアウトやフレームの設定・変更をスイッチ21〜23の操作により行うことができる。例えば所望の印刷画像番号を選択して「プレビュー」を選択して決定スイッチ23を押すと、CPU25はそのスイッチ23の押下信号に基づき、指定された印刷画像番号に対応する印刷属性情報をメモリカード14から読み込む。さらにCPU25は印刷属性情報を解析(解釈)して、印刷枚数、用紙サイズ、レイアウトなどの各種情報をメモリカード14から読み込む。CPU25は印刷属性情報を解析(解釈)して指定のレイアウトを表示するレイアウト画像データを作成し、そのレイアウト画像データをスクリーンメモリ28に格納する。モニタ制御部38はスクリーンメモリ28に格納されたレイアウト画像データに基づき画面18にレイアウトパターンLPを表示させる。次にCPU25は印刷属性情報中のID情報を手掛かりに指定のメモリアドレスから必要なサムネイル画像データSDをメモリカード14から読み込み、画像展開してスクリーンメモリ28に格納する。モニタ制御部38はスクリーンメモリ28に格納されたサムネイル画像データSDに基づき画面18にサムネイル画像Sを表示させる。さらにCPU25は印刷属性情報中のID情報を手掛かりに指定のメモリアドレスから必要な本画像データPDをメモリカード14から読み込み、画像展開してスクリーンメモリ28に格納する。モニタ制御部38はスクリーンメモリ28に格納された本画像データPDに基づき画面18に本画像Pを表示させる。
【0068】
「プレビュー」を選択して指定した印刷画像番号に対応する印刷画像を画面18に表示させた後は、選択スイッチ21,22を押下することで印刷画像の表示を次頁または前頁に切り替え可能である。ここで、上スイッチ21が押下されたときに次頁に進み、下スイッチ22が押下されたときに前頁に戻るようになっている。
【0069】
プレビュー表示させる印刷画像を選択する方法には2通りある。1つは、印刷画像を次頁または前頁に切り替えるときに選択スイッチ21(22)をその都度1回ずつ押下する方法であり、この方法では各画像を高解像度画像まで表示させることができるが、画像の表示に時間を要する。他の1つは、印刷画像を次頁または前頁へと連続的に切り替えるときに選択スイッチ21(22)を押下し続ける方法である。この方法では、低解像度画像を表示し切るその前後の段階で印刷画像の表示処理が中断され、次の画像の表示処理へ切り替わるので、多数の印刷画像の中から所望の印刷画像に早く到達するのに便利である。
【0070】
選択スイッチ21(22)が押下され続けたときは、設定時間の間隔毎にスイッチ押下(以下、SW押下と記す)が検出される度にキャンセルフラグをセットする。つまり、選択スイッチ21(22)が押下され続けたときは、設定時間間隔毎に次頁または前頁の印刷画像に切り替わる。この処理は、スイッチが押下されたことを設定時間間隔で検出するSWモニタタスク40、UIタスク41、モニタ表示タスク42及びレイアウト情報の解析処理により実現される。ここで、SWモニタタスク40において設定された設定時間は一定時間である。設定時間は、レイアウトパターンLPの表示完了後に行われる低解像度画像の描画処理開始後から、高解像度画像の表示完了前までの間において表示処理が中断されうる任意の時間を設定することができる。例えばサムネイル画像Sを確認しながら画像切替えが行われる設定としたい場合は、設定時間を、サムネイル画像Sの描画所要時間に少し余裕の時間を加えた値(例えば0.5〜1秒内の値)に設定する。本実施形態では、画像切替え速度の高速化を優先し、標準的なデータサイズのレイアウト画像を表示し終えるのに必要な時間に少し余裕の時間を加えた値に設定されている。設定時間(所定時間)は、本実施形態では例えば50〜100ミリ秒に設定されている。つまり、レイアウトパターンLPの表示完了後に行われるサムネイル画像Sの描画処理が中断するように設定時間が設定されている。
【0071】
本実施形態では、印刷画像プレビューの際、レイアウトパターンLPの画像配置領域Zに表示される画像データとして、サムネイル画像データと本画像データとが用いられる。印刷画像は、レイアウトパターンLP、サムネイル画像(低解像度画像)S、本画像(高解像度画像)Pの順に3段階で連続表示されるようになっている。この際、最初に表示されたレイアウトパターンLPの画像枠(簡易図形(画像配置領域の塗り潰し図形))L1〜L3内にサムネイル画像S1〜S3が表示され、次にサムネイル画像S1〜S3に置き替わり本画像P1〜P3が表示される。但し、選択スイッチ21(22)が連続操作(連続押下)されたときは、その印刷画像の表示処理の途中で次頁または前頁の印刷画像の表示処理に順次切り替わってゆく。
【0072】
SWモニタタスクは、選択スイッチ21(22)が押下されているか否かを所定時間間隔で定期的(例えば10〜30ミリ秒間隔)に検出し、選択スイッチ21(22)の押下が検出(SWセンス)されると、UIタスク41にSW通知を送信する(図2,8参照)。UIタスク41は、CPU25が図6のフローチャートで示されるプログラムを実行することにより実現される。以下、UIタスク41の処理内容を同図のフローチャートに従って説明する。
【0073】
ステップ(以下、単に「S」と記す)10では、選択スイッチ21(22)の操作に基づくSW通知を受け付けたか否かを判断する。SW通知を受け付けなかった場合は当該処理を終了し、一方、SW通知を受け付けた場合はS20に進む。
【0074】
S20では、モニタ表示タスク42の処理をキャンセル(中断)させるべく、キャンセルフラグをセットする(CancelFlg=TRUE)。
S30では、モニタ表示タスクに画像プレビューの表示要求メッセージを送信する。
【0075】
UIタスク41は、選択スイッチ21,22が連続操作されたときは、設定時間毎にSW通知を受け付けるので、その度にキャンセルフラグをセットする。さらにモニタ表示タスク42にSW通知で指示された画像をプレビューさせるための画像表示処理の開始を表示要求メッセージを送信することにより要求する。
【0076】
モニタ表示タスク42は、UIタスク41によってキャンセルフラグがセットされているか否かを所定時間間隔毎に定期的に確認する。そして、キャンセルフラグがリセット(CancelFlg=FALSE)されていれば表示処理をそのまま継続し、キャンセルフラグがセット(CancelFlg=TRUE)されていれば、レイアウト画像の表示処理をその時点で中止し、次頁または前頁の印刷画像の表示処理に移行する。すなわち、選択スイッチ21,22が連続操作された場合、設定時間毎にキャンセルフラグが定期的にセットされるが、このとき設定時間の間に表示し切れる段階まで印刷画像の表示処理を進める。設定時間は、レイアウトパターンを表示し終える所要時間に少し余裕を見込んだ時間に設定されており、レイアウト表示データのデータ容量が比較的小さい場合は、この所定時間の間にレイアウトパターンを表示し終えさらにサムネイル画像展開処理に進むことになる。そして場合によってはサムネイル画像の一部を表示する段階まで進むこともあり得る。
【0077】
図7は、モニタ表示タスクのプログラムを示すフローチャートである。モニタ表示タスク42は、表示処理をしていないときはメッセージ待ち状態にあり、画像表示要求メッセージを受信すると、キャンセルフラグをリセットした後に起動して図7のフローチャートで示される処理を開始する。
【0078】
まずS110において、メッセージを解析する。
S120では、レイアウトプレビュー(レイアウト画像)を表示すべきか否かを判断する。レイアウトプレビューを表示すべきであればS130に進み、レイアウトプレビューを表示すべきでなければ、その他の処理に移行する。その他の処理とは、モニタ17にプレビュー画面以外の他の表示内容を表示させる処理を指す。
【0079】
S130では、レイアウト情報のファイルを解析する。このファイル解析処理では、図4に示す書式情報(書式ファイル)54を解析する。すなわち、書式情報(書式ファイル)54はヘッダ部とページ部とからなり、まずヘッダ部を解析して用紙サイズ情報を取得する。さらにページ部を解析して画像のフォトIDと位置情報を取得する。位置情報の座標を用紙系からモニタ系に変換してメモリに記憶(記録)する。こうして書式ファイル中の全ての画像のフォトIDを取得するとともに、各画像のモニタ系に変換した座標をメモリに記憶する。
【0080】
S140では、レイアウト情報に応じた画像の形状・位置・サイズに匹敵する簡易図形(画像枠)が画像割付位置に配置されてなるレイアウトパターンLPを表示するためのレイアウト画像データを作成し、これをスクリーンメモリ28に転送してコピーする。
【0081】
S150では、モニタ制御部38に対して、スクリーンメモリ28にコピーされたデータをモニタ17へ転送してその画面18にそのデータに基づく画像を表示させる表示指令を出す。スクリーンメモリ28にコピーされたデータがレイアウト画像データであるので、画面18にはレイアウトパターンLPが表示される。
【0082】
S160では、キャンセルするべきか否かを判断する。つまりキャンセルフラグがセット(CancelFlg=TRUE)されているか否かを判断する。キャンセルすべきでない(CancelFlg=FALSE)ときはS170に進み、キャンセルすべきである(CancelFlg=TRUE)ときはS210に進む。
【0083】
S170では、展開すべきサムネイル画像があるか否かを判断する。展開すべきサムネイル画像があればS180に進み、展開すべきサムネイル画像がなければS190に進む。
【0084】
S180では、サムネイル画像展開してスクリーンメモリ28にコピーする。画像展開は、1枚の画像を細分したその一部ずつ行われ、画像展開を終えそれをスクリーンメモリ28にコピーし終わると、S150に戻る。S150においては、モニタ制御部38に表示指令を出し、スクリーンメモリ28にコピーされたサムネイル画像展開データをモニタ17に転送させて、モニタ17の画面18にレイアウトパターンLPの簡易図形の領域(画像配置領域Z)内にサムネイル画像Sを表示させる。
【0085】
こうして1枚のサムネイル画像の一部について画像展開を終える度にS160でキャンセルすべきか否かを判断する。本実施形態では、このS160のキャンセルフラグ確認処理は、SWモニタタスク40におけるSW押下検出時間間隔(例えば50〜100ミリ秒あるいは0.5〜1秒)より短い時間間隔(例えば10〜30ミリ秒)で行われる。従って、UIタスク41でキャンセルフラグがセットされると直ちにモニタ表示タスク42がそれを認知して、サムネイル画像Sの描画処理を速やかに中止する。そして、このS160において、キャンセルすべき(CancelFlg=TRUE)と判断すればS210に進む。一方、キャンセルすべきではなく(CancelFlg=FALSE)且つ展開すべきサムネイル画像があるうちはS180に進んで、サムネイル画像展開処理を継続する。そしてS170で展開すべきサムネイル画像がないと判断するとS190に進む。
【0086】
S190では、展開すべき本画像があるか否かを判断する。展開すべき本画像があればS200に進み、展開すべき本画像がなければS210に進む。
S200では、本画像展開してスクリーンメモリ28にコピーする。画像展開は、1枚の画像を細分したその一部ずつ行われ、その画像展開を終えそれをスクリーンメモリ28にコピーし終わると、S150に戻る。S150においては、モニタ制御部38に表示指令を出し、スクリーンメモリ28にコピーされた本画像データをモニタ17に転送させることで、サムネイル画像Sに置き替えて本画像Pをモニタ17の画面18に表示させる。
【0087】
こうして1枚の本画像の一部の画像展開を終える度にS160でキャンセルすべきか否かを判断し、キャンセルフラグがセット(CancelFlg=TRUE)されていてキャンセルすべきと判断すればS210に進む。またキャンセルすべきではなく且つ展開すべき本画像があるうちはS200に進んで、本画像展開処理を継続する。そしてS190で展開すべき本画像がないと判断するとS210に進む。そして、S210においてキャンセルフラグをリセットする(CancelFlg=FALSE)。キャンセルフラグをリセットする(CancelFlg=FALSE)と、モニタ表示タスク42はメッセージ待ち状態となる。
【0088】
もちろん、キャンセルフラグ確認処理(S160)を無くし、キャンセルフラグがセットされたか否かを所定時間毎に判定するキャンセルフラグ確認タスクを用意してもよい。この場合、モニタ表示タスク42は、キャンセルフラグ確認タスクからキャンセルフラグセット確認時に送出される割込通知を受け付けると、画像表示処理を中断するようにする。なお、本実施形態では、S130〜S150,S170及びS200の処理(表示処理段階)を実行するCPU25により表示処理手段が構成され、SWモニタタスク40とUIタスク41とS160の処理とを実行するCPU25により切替手段が構成される。
【0089】
図9は、3つのタスクの処理を説明するタイムチャートを示す。同図において、下段のモニタ表示タスク42の画像表示処理を説明する図の部分では、Aはレイアウト画像表示処理、Bはサムネイル画像描画処理、Cは本画像描画処理をそれぞれ示している。また、スイッチを連続押下したときのSWセンスの回数は実際よりかなり少ない3回のみ描いている。
【0090】
選択スイッチが1回押下されたときは、SWモニタタスク40がSWセンスし、UIタスク41にSW通知を送信する。SW通知を受信したUIタスク41は、キャンセルフラグをセットするとともにモニタ表示タスク42に画像表示要求を送信する。モニタ表示タスク42は画像表示要求を受け付けると、キャンセルフラグをリセットした後、印刷画像の表示処理を開始する。モニタ表示タスク42は、レイアウト画像表示、サムネイル画像表示、本画像表示の3段階の画像表示処理を待ち時間なしに連続的に行う。選択スイッチが1回押下されただけのときは、この画像表示処理中にキャンセルフラグの確認を行わないので、レイアウト画像、サムネイル画像、本画像が画面18に順次表示される。
【0091】
次に選択スイッチ21,22が連続押下されると、SWモニタタスク40がSWセンスし、UIタスク41にSW通知が送信される。UIタスク41はSW通知を受信するとキャンセルフラグをセットするとともにモニタ表示タスク42に画像表示要求を送信する。モニタ表示タスク42は画像表示要求を受信すると、キャンセルフラグをリセットした後、直ちに印刷画像の表示処理を開始する。まずレイアウト画像の表示処理を行い、これを表示し終えるとサムネイル画像の表示処理を開始する。この間、モニタ表示タスク42は定期的にキャンセルフラグを確認しており、キャンセルフラグがリセットのままであればそのまま表示処理を継続する。選択スイッチ21(22)が連続押下されているときは、SWモニタタスク40が設定時間毎にSWセンスするので、設定時間毎にキャンセルフラグがセットされる。この後、モニタ表示タスク42がキャンセルフラグを確認したときにはキャンセルフラグがセットされているので、現在処理中の画像の表示処理を中断する。その後、モニタ表示タスク42はUIタスク41から画像表示要求を受信するので、キャンセルフラグをリセットした後、その要求された次の印刷画像の表示処理を開始する。以後、同様に、表示処理の開始から設定時間の経過後にキャンセルフラグを確認したときにそれがセットされているので、そのとき処理中の画像の表示処理を中止する。こうして画像の表示処理が中断され次の画像の表示処理が開始されることで画面18に表示される画像が次々に切り替わる。そして、選択スイッチ21(22)の押下を止めると、そのとき処理中の画像は本画像まで表示されて一連の表示処理は完了する。
【0092】
以下、印刷画像のプレビュー表示処理の作用を説明する。
ユーザは、画像とレイアウトを選択指定して印刷画像を設定する。この設定はデジタルカメラでもプリンタ1でもできる。デジタルカメラで印刷画像のレイアウトを既に設定していれば、その書式情報54はメモリカード14に印刷属性情報の一部として記憶されている。一方、プリンタ1で印刷画像を設定する場合は、以下のように行われる。プリンタ1のスロット16にメモリカード14を差し込んだ状態で、設定画面10のメニューの中から「画像番号選択」を選び、選択スイッチ21,22を操作して画像番号を順次選びながら決定スイッチ23を押し、1ページに印刷したい複数の画像を選択する。このとき、選択した画像番号に対応する画像が画面18に表示されるが、まずサムネイル画像(低解像度画像)Sが表示され、次に本画像(高解像度画像)Pが表示される。通常、メモリカード14には数10枚〜数100枚に及ぶ画像データが記憶されている。この膨大な数の中から所望の画像を選択する場合も、選択スイッチ21(22)を連続操作して画像番号を増減させ、その増減させた画像番号に対応する画像が画面18に表示されるとともにサムネイル画像Sの段階で中断しながら次々に画像が切り替わる。よって、印刷画像を作成するための画像選択の際も、所望の画像に早く到達できる。
【0093】
画像の選択が終わると、次にレイアウトを選択設定する。選択スイッチ21(22)を操作してメニューから「レイアウト」を選択する。そして、用意された各レイアウトを順次選択し、モニタ17の画面18に表示されるレイアウトパターン(1コマ,2コマ,4コマ,8コマ,20コマなど)を見ながら所望のレイアウトを選択するとともに決定スイッチ23を押して確定する。こうして作成された印刷画像の印刷属性情報はフラッシュメモリ29の所定記憶領域に記憶される。複数頁の印刷画像を一度に印刷するときは、この操作を繰り返すことで、複数頁の印刷画像の印刷予約が行われる。
【0094】
印刷画像を実際に用紙に印刷する際は、事前にモニタ17の画面18に印刷画像を表示させて印刷すべき所望のものを選択する。その他、作成済みの印刷画像のレイアウトを変更するときにも印刷画像をモニタ17の画面18に表示させて所望のものを選択する必要がある。
【0095】
印刷画像を画面18に表示させるときは、まず設定画面10のメニューでサブメニュー「印刷画像」を選択して最初に表示させる印刷画像番号を指定する。印刷画像番号の指定が終わると、次に「プレビュー」を選択して決定スイッチ23を押下すると、その指定した印刷画像番号に対応する印刷画像が画面18に表示される。印刷番号を特に指定しないときは最新の印刷画像番号に対応する印刷画像が画面18に表示される。画面18に最初に表示させた印刷画像の内容を見て、ユーザは自分が所望する印刷画像がどの辺りにあるか見当を付ける。写真を見れば撮影時期や印刷画像作成時期(画像編集時期)はおおよそ目安がつくので、現在の印刷画像番号から何頁先か何頁後に所望の印刷画像があるかはおおよそ見当が付く。
【0096】
所望の印刷画像の場所を見当付けたら選択スイッチ21,22を操作して印刷画像の表示を切り替える。このとき上スイッチ21を押すと、印刷画像番号が「1」進んだ次頁の印刷画像が表示され、下スイッチ22を押すと、印刷画像番号が「1」戻った前頁の印刷画像が表示される。そして、上スイッチ21を押し続けると、印刷画像の表示が次々と次頁に切り替わり、下スイッチ22を押し続けると、印刷画像の表示が次々と前頁に切り替わる。
【0097】
以下、上スイッチ21を連続操作して所望の画像を選択する場合を例にして、図8に従って処理の流れを説明する。上スイッチ21を押し続けると、SWモニタタスク40によりこのSW押下は設定時間(例えば50〜100ミリ秒)毎に検出される。SWモニタタスク40は、設定時間毎に上スイッチ21のSW押下を検知(SWセンス)すると、UIタスク41にSW通知を送信する。
【0098】
UIタスク41は、設定時間毎にSW通知を受け付ける度に、キャンセルフラグをセットするとともに、モニタ表示タスク42に画像表示要求を送信する。これにより、モニタ表示タスク42は、設定時間毎に処理対象とする画像を次頁の印刷画像に切り替える。ここで、本実施形態のプリンタ1におけるCPU25の画像表示処理速度では、レイアウトパターンLPの表示に約0.05秒以内、サムネイル画像(低解像度画像)の表示に約0.3〜0.6秒、本画像(高解像度画像)の表示に約1〜3秒を要する(但し、これら表示所要時間は画像データサイズに依存する)。
【0099】
従って、上スイッチ21を押し続けた場合、次の画像に切り替わると、まずレイアウトパターンLPが表示されさらにサムネイル画像Sの表示が途中で中断されて次頁に切り替わり、以後同様に、設定時間毎に次頁に切り替わる。このため、画像切り替え中は各頁のレイアウトパターンLPしか確認できないが、何枚先に所望の印刷画像があるかは見当が付くので、近くの印刷画像番号には早く到達できる。また、特定のレイアウトを有する印刷画像であれば、レイアウトパターンLPを見るだけでも所望の画像かどうかを把握できることもある。そして、見当を付けた頁数(枚数)だけ進んだ後、上スイッチ21から手を離せば、そのとき処理中の画像は本画像(高解像度画像)Pまで表示される。また、所望の印刷画像にある程度近づけば、上スイッチ21を断続的に操作して1枚ずつ印刷画像の内容を確認しながら所望の印刷画像に到達する。
【0100】
特許文献1に記載の画像表示技術によると、サムネイル画像(低解像度画像)の表示所要時間「0.5秒」と待ち時間「0.5秒」を合計した「約1秒」経過ごとに次画像に切り替わるので、例えば50枚先の画像を表示するのに約50秒を要してしまう。これに対し、本実施形態では、SW押下検出時間間隔である設定時間が例えば100ミリ秒に設定されている場合、上スイッチ21を約5秒間押し続ければ約50枚先の印刷画像を表示できることになる。この際、上スイッチ21を断続的に操作して1枚ずつ印刷画像の内容を確認しながら頁送りする最後の調整操作を含めても、約10秒以内には所望の印刷画像に到達できる。
【0101】
また、図7に示すフローチャートからも分かるように、レイアウトパターンが表示し終わると、S160においてキャンセルフラグがセットされていない限り、次のサムネイル画像を表示するための画像展開・画像表示の各処理をどんどん先に進める。すなわち、設定時間内で処理し切れるところまでは処理を進めるので、レイアウトパターンLPの表示完了後、次頁へ切り替わる前にサムネイル画像も部分的に表示される。よって、画像切替わり速度を高速に維持しつつなるべくサムネイル画像Sも時間の許すところまで表示される。例えば設定時間を0.6秒とした場合は、画像切替わり速度がやや遅くなるものの、切り替わる画像のサムネイル画像Sを確認しながら画像を切り替えることができる。
【0102】
このように設定時間内で処理し切れるところまでは処理を進めるので、上スイッチ21から手を離したとき、手を離した時点から本画像Pが表示し終わるまでの所要時間が短く済む。これに対し、特許文献1の画像表示技術では、サムネイル画像を表示し終えた度に0.5秒の待ち時間が設定され、この待ち時間0.5秒の間は描画処理が停止する。よって、スイッチから手を離したときに、手を離した時点から高解像度画像が表示し終わるまでの所要時間が、待ち時間の分だけ長くなる。なお、図8では、選択スイッチ21(22)を押し続けた場合、SWセンスが2回分しか描かれていないが、実際には通常5〜数10回はSWセンスされる。
【0103】
また、本実施形態のプリンタ1は、1つのCPU25によって、画像表示処理タスク(SWモニタタスク40、UIタスク41及びモニタ表示タスク42)と、印刷処理タスク(画像データ変換タスク及び印刷制御タスク)を含む複数の処理タスクを実行する。つまり、1CPUマルチタスクの構成である。このため、ユーザが「プレビュー」の指示を出したり、印刷画像の表示を切り替えるスイッチ操作をしたときに、既にCPU25が印刷処理タスク実行中であると、その印刷処理タスクの終了を待って表示処理タスクが開始されることになる。しかし、印刷画像の頁切替わり速度が非常に速いことから、この種の待ち時間も苦にならなくなる。
【0104】
この第1の実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)選択スイッチ21,22が連続操作されたとき、設定時間毎に画像が次々と切り替わり、例えばサムネイル画像(低解像度画像)Sの表示処理が中断されて次の画像へ切り替わる。よって、低解像度画像の表示完了を待って次の画像に切り替わる特許文献1の構成に比べ、所望の画像に早く到達できる。また、選択スイッチ21,22の操作を止めたとき、既にサムネイル画像S又は本画像Pの表示処理がある程度まで進んでいるため、選択スイッチ21,22の操作を止めてから本画像Pが表示し終わるまでの表示所要時間が短く済む。
【0105】
(2)サムネイル画像Sの表示前にレイアウトパターンLPを先ず表示させ、その次にレイアウトパターンLPの画像配置領域Zにサムネイル画像Sを表示させる表示順序をとる。このため、まずレイアウトを早く確認できるうえ、レイアウトから所望の画像であるかどうかをある程度まで判断できることから、サムネイル画像Sをほとんど見られなくても、所望の画像を見逃す頻度を少なくできる。
【0106】
(3)印刷属性情報の書式情報54の中に元々あったレイアウト情報(画像位置情報)を用いて、これを解析して画像枠L(画像配置領域)の位置・形状・サイズを取得してレイアウト画像データを作成するので、レイアウトパターンLPを表示するために新規データの追加の必要がない。
【0107】
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を説明する。前記第1の実施形態では、選択スイッチ21,22が連続操作(押下)されたとき、設定時間毎にサムネイル画像(低解像度画像)Sの表示処理を中断して次の画像の表示処理に移行する構成とした。これに対し、この第2の実施形態では、選択スイッチ21,22が連続操作されても、サムネイル画像Sの表示が終了するのを待って次の画像の表示処理に移行する点が、前記第1の実施形態と異なる。前記第1の実施形態と共通の構成については説明を省略し、特に異なる点についてのみ説明する。
【0108】
前記第1の実施形態では、画像の表示処理開始から設定時間を経過した時という時間基準で画像の切替えタイミングを決めた。これに対し、本実施形態では、1つの画像の表示処理(低解像度画像の表示処理)が完了したという画像処理の区切りを基準に画像の切替えタイミングを決めている。
【0109】
図10は、本実施形態におけるモニタ表示タスクのプログラムを示すフローチャートである。SWモニタタスク40及びUIタスク41については前記第1の実施形態と同様である。モニタ表示タスク42については、キャンセルフラグを確認するタイミングが前記第1の実施形態と異なる。同図において、S310〜S350は、第1の実施形態におけるS110〜S150(図7)と同様である。S360とS370におけるサムネイル画像展開処理が全て終了した後、S380に移行してキャンセルフラグを確認する。このため、設定時間の値に拘わらず、常にサムネイル画像Sの表示処理完了後に次の画像への切り替わりが行われる。
【0110】
このようにキャンセルフラグの確認時期は、サムネイル画像Sの表示完了後となる。設定時間は、サムネイル画像Sの標準的な表示所要時間より十分短時間に設定されているので、選択スイッチ21,22が連続操作されているときは、サムネイル画像Sの表示完了直後に確認したキャンセルフラグは必ずセット状態にある。よって、サムネイル画像Sの表示完了後直ちに次の画像の表示処理へ切り替わる。
【0111】
また、プリンタ1に内蔵されている1つのCPU25は、表示処理タスク(SWモニタタスク40、UIタスク41及びモニタ表示タスク42)及び印刷処理タスクをはじめとする複数の処理をマルチタスクで実行する。マルチタスクの場合、他の処理タスクとの関係で、スイッチ21,22,23が操作されて指定の画像をモニタ17の画面18に表示させる指示がなされた時に、CPU25が他の処理タスクに占有されていると、他の処理タスクの終了を待って表示処理タスクが実行される。しかし、この実施形態では、画像表示処理の途中でサムネイル画像Sの表示を完了すれば次の画像に切り替わるので、所望の画像に早く到達することができる。すなわち、選択スイッチ21(22)連続操作した場合は、サムネイル画像Sだけが次々に切り替わることになる。このため、表示所要時間の比較的長い高解像度の本画像Pの表示を飛ばすので、1つのCPU25がマルチタスクで表示処理も行う構成であって、他の処理タスクとの関係で表示処理タスクの開始時期が遅れがちになるこの種の構成でも、所望の画像に比較的早く到達できる。
【0112】
この第2の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(4)選択スイッチ21(22)を押し続けると、サムネイル画像(低解像度画像)Sの表示完了時点で、次頁または前頁の画像の表示処理を開始させる。よって、本画像(高解像度画像)Pを飛ばしてサムネイル画像Sだけが次々表示されるため、所望の画像に早く到達できる。
【0113】
(5)選択スイッチ21(22)を連続操作したときでも、サムネイル画像Sのデータサイズや他の処理タスクとの関係で、設定時間は確保されるはずの表示に使える時間が減っても、切り替わる各画像すべてについてサムネイル画像Sを表示できる。
【0114】
(6)プリンタ1は1CPUマルチタスクの構成であり、CPU25が他の処理タスクに占有されていて表示処理タスクの開始に待ちが発生した場合でも、選択スイッチ21(22)を連続操作した際の画像切替わり速度が速くなることから、そのことも苦にならなくなる。
【0115】
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態を説明する。この実施形態は、選択スイッチ21,22を連続操作すると、設定時間が徐々に短くなり画像の切替わり速度を加速できる例である。前記各実施形態と共通の構成については説明を省略し、特に異なる点についてのみ説明する。
【0116】
選択スイッチ21,22を連続操作すると、印刷画像の頁切替え速度が例えばその連続操作時間(押下時間)に応じて徐々に加速する。SWモニタタスク40は選択スイッチ21,22の連続操作時間が一定時間(例えば1秒)を経過すると、以後、SW押下の有無を検出する検出時間間隔を初期設定時間Toから最短設定時間Tminに至るまで徐々に短くする。本例では、初期設定時間Toは例えば50〜200ミリ秒内の値、最短設定時間Tminは例えば20〜50ミリ秒内の値としている。この最短設定時間TminはレイアウトパターンLPが少なくとも表示し切る時間に設定するのが好ましい。
【0117】
CPU25はSWモニタタスクにおけるSWセンスを監視し、SW押下検知が連続する場合にはその回数をカウンタで計数するか、または最初のSW押下時からSW押下が連続して検知されている間の経過時間をカウンタで計時する。CPU25はカウンタの値が所定値(所定回数又は所定時間)に達したと判断すると、以後、設定時間を時間の経過と共に段階的に短くするように設定し直す。ここで、所定値は、操作部12を操作し始めてから設定時間が短くなり始めるまでの経過時間が例えば0.5〜2秒の間になるように、所定回数又は所定時間は設定されている。
【0118】
選択スイッチ21,22の操作を止めたときは、SWモニタタスク40でSW押下が検知されず、SWモニタタスク40からUIタスク41へSW通知がなされないことから、キャンセルフラグはリセット状態に保持される。そのため、モニタ表示タスク42は、キャンセルフラグがリセット状態にあることを確認すると、そのとき処理対象としている画像の低解像度画像を表示し終えると、次に高解像度画像の表示処理に移行する。よって、選択スイッチ21,22の操作を止めると画像の切り替わりは停止し、そのとき処理中の画像が高解像度画像まで表示される。
【0119】
SWモニタタスク40は、カウンタの計数値(計数回数又は計時時間)が所定値(所定回数又は所定時間)に達すると、設定時間管理用のカウンタに設定されている設定値(設定時間)を、SW押下検出の度に一定値ずつデクリメントする。この設定時間の減少と共にSWモニタタスクが実行される時間間隔が徐々に短くなる。
【0120】
こうして選択スイッチ21,22が連続操作されている場合、図7のS160において、キャンセルフラグのセットを確認できる時間間隔が、設定時間の減少と共に短くなる。
【0121】
次に、図8に示すSWモニタタスク40とUIタスク41とモニタ表示タスク42の流れ図を用いて、第3実施形態の処理の流れを説明する。
操作パネル3の設定画面10でサブメニュー「印刷画像」を選択し、選択スイッチ21(22)を操作して印刷画像番号を選択した後、次に「プレビュー」を選択して決定スイッチ23を押下すると、その選択された印刷画像番号に対応する印刷画像が画面18に表示される。その後、選択スイッチ21(22)を押し続けると、画像を次々と切り替えて所望の画像を選択することができる。
【0122】
選択スイッチ21(22)をある一定時間(例えば0.5〜2秒の間の値)押し続けると、以後、設定時間が段階的に短縮され、SWモニタタスク40がSW押下検出時間間隔が徐々に短縮する。SWモニタタスク40でSWセンスされると、第1の実施形態と同様に、UIタスク41にSW通知が送信される。UIタスク41はSW通知を受け付けるとキャンセルフラグをセットするとともに、モニタ表示タスク42に表示処理対象を次の画像へ切り替える画像表示要求を送信する。モニタ表示タスク42は定期的(10〜30ミリ秒間隔)に確認するキャンセルフラグがセットされていると、現在処理中の画像の表示処理を中断して次の画像の表示処理を開始する。
【0123】
ここで、選択スイッチ21(22)を押し続けると、初めはサムネイル画像Sの描画途中(但し、サムネイル画像のデータサイズがかなり小さいときは本画像Pの描画途中)で表示処理が中断される。選択スイッチ21(22)をしばらく押し続けて一定時間が経過すると、設定時間が短縮し始め、次第に画像切り替わり速度が加速してゆき、サムネイル画像Sの中断時期が徐々に早くなる。最終的にはレイアウトパターンLPのみ表示されて画像が次々と切り替わる切替わり速度まで加速して収束する。
【0124】
例えば約50枚先のにある所望の印刷画像を画面18に表示してその内容を確認したい場合を考える。この場合、選択スイッチ21(22)を押し続けると、画像切替わり速度が徐々に加速し、レイアウトパターンLPの表示のみで素早く画像が切り替わるので、約50枚先の所望の印刷画像にも比較的短時間で到達することができる。例えば最終的に画像切替わり速度が収束して定常化した際に、50ミリ秒間隔で画像切り替えが行われたとすると、約50枚先の印刷画像には約3秒で到達できる。
【0125】
また、数100枚の画像データが記録されているメモリカード14の中から、画面18に画像を順次表示させることで所望の画像を選択する場合を考える。この場合も、選択スイッチ21(22)を押し続ければ、画像切替わり速度が徐々に加速し、レイアウトパターンLPの表示のみで素早く画像が切り替わるので、数100枚先の所望の画像にも比較的短時間で到達することができる。この場合も、画像切替わり速度が収束して50ミリ秒間隔で画像切り替えが行われたとすると、約200枚先の画像に約11秒で到達できる。
【0126】
この第3実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(7)選択スイッチ21,22を押し続けると、SWモニタタスク40におけるSW押下検出時間間隔が徐々に短縮し、画像の切替わり速度が加速し、その結果、所望の画像を選択するまでの所要時間を短縮することができる。例えば始めに表示された画像を見て所望の画像が数10頁先にあることが分かると、ユーザは選択スイッチ21,22を連続操作すれば画像の切替わり速度が加速するので、その所望の画像に早く到達することができる。
【0127】
なお、実施形態は前記に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
(変形例1)サムネイル画像(低解像度画像)のデータサイズを検出し、設定時間をそのデータサイズに応じて設定する設定手段を設けることもできる。CPU25は、サムネイル画像データを読み込むときにそのデータサイズの情報もメモリカード14から読み取り、そのデータサイズに応じた値に設定時間を設定する。ROM27又はフラッシュメモリ29に、データサイズから設定時間を決めるテーブルデータを記憶しておき、CPU25はこのテーブルデータを参照して設定時間を決定する。また、データサイズから計算を使って求めた設定時間を設定することもできる。この構成によれば、設定時間が低解像度画像のデータサイズが大きければ長く小さければ短くというようにデータサイズに応じた値に設定される。この構成によれば、例えば低解像度画像を画面18に一旦表示させてから次の画像へ切り替わる方式としたい場合、低解像度画像の表示所要時間を決めるそのデータサイズに応じて設定時間が設定されることから、低解像度画像をより確実に画面に表示させることができる。つまり、低解像度画像をなるべく確認できる段階まで表示させた後、次の画像に切り替えることが可能である。従って、データサイズが大きいことを理由に低解像度画像が表示されなかったり、その表示が途中で中断されたりして低解像度画像を確認できない事態を回避し易くなる。なお、データサイズから設定時間を求めるCPU25が設定手段を構成する。
【0128】
(変形例2)低解像度画像のデータサイズに応じた設定時間をユーザが操作パネルのボタン操作により入力設定できる設定手段を設けることもできる。CPU25は、入力設定された設定時間はフラッシュメモリ29に記憶し、サムネイル画像を表示するときにキャンセルフラグを読み取るときの設定時間にフラッシュメモリ29から読み出した設定時間を使用する。この構成によれば、設定時間が低解像度画像のデータサイズに応じた適切な値をユーザは操作パネルから入力設定できるので、低解像度画像の表示に要する所要時間はそのデータサイズに依存するが、低解像度画像をなるべく確認できる段階まで表示した後に次の画像に切り替わるようにすることが可能である。従って、データサイズが大きいことを理由に低解像度画像が表示され始めて直ぐに次の画像に切り替わってしまい低解像度画像を確認できない事態を回避し易くなる。この構成では、CPU25、操作スイッチ21(22)及びフラッシュメモリ29が設定手段を構成する。
【0129】
(変形例3) レイアウト画像の表示を無くし、低解像度画像(サムネイル画像)と高解像度画像(本画像)との2段階の表示処理を採用することもできる。
(変形例4) 第1の画像処理と第2の画像処理との間に第3の画像処理を入れたり、第1の画像処理と第2の画像処理の後に第3の画像処理を行うようにしてもよい。例えば解像度の異なる画像データが3種類以上ある場合は、画像の解像度が段階的に高くなる3段階以上の複数段階で画像表示処理を順次行う。
【0130】
(変形例5) 前記各実施形態では、スクリーンメモリ28に画像データを少しずるコピーしてはモニタ17の画面18に画像を徐々に表示させるインターレース表示処理を行ったが、スクリーンメモリ28に画像データをすべて蓄積された後に画面18に画像を一気に表示させる表示処理を採用してもよい。
【0131】
(変形例6) 前記各実施形態では、第1の画像処理に連続して第2の画像処理を行ったが、第1の画像処理と第2の画像処理との間に待ち時間を設定しても構わない。
【0132】
(変形例7) 前記各実施形態では、メモリカード14から画像データを読み出して画面に画像を表示させたが、プリンタ1のRAMなどのメモリに記憶された画像データを読み出して画面に画像を表示させる構成とすることもできる。
【0133】
(変形例8) 3段階表示の場合、レイアウトパターンに替え、フレームを表示させてもよい。フレームを先に確認することでレイアウトを予測できる。
(変形例9) 指示手段は、印刷画像をプレビュー表示させるトリガとなる信号を発令するものであれば、決定スイッチ23や選択スイッチ21,22に限定されない。その他のスイッチを、印刷画像をプレビュー表示させるトリガとすることもできる。また、ユーザの所定の操作を非接触で検知する非接触式検知スイッチ(検知センサ)を指示手段とすることもできる。
【0134】
(変形例10) 前記各実施形態では、画像を切り替える際にスイッチ21,22を連続操作する構成としたが、スイッチ21,22は必ずしも連続操作する必要はない。例えばスイッチ21,22が所定時間(例えば1〜2秒)連続操作されたときは、その後、スイッチ21,22から手を離してもそのまま画像の切替え動作が継続する構成を採用することができる。例えばCPU25はスイッチ21,22が所定時間以上連続操作されたことを認知すると自動切替えモードを設定する。この自動切替えモード設定下では、キャンセルフラグはセット状態に保持される。そして、この自動切替えモード下で選択スイッチ21(22)又は決定スイッチ23が操作されると、この自動切替えモードが解除されてキャンセルフラグがリセットされ、その操作時点において表示処理中の画像が高解像度画像まで表示される。この構成によれば、スイッチを実際に操作しなくても画像を切り替えることができるので、例えば画像枚数が非常に多いときはスイッチを長時間押し続ける必要がなく画像の選択操作が楽になる。
【0135】
(変形例11) 前記各実施形態では、モニタの画面に表示させる印刷画像は、1頁に複数画像ずつ表示させたが、1頁に割り付ける画像の頁当たりの画像数は複数に限定されず1つでもよい。
【0136】
(変形例12) 1CPUマルチタスクの構成を採用したが、第1及び第3の実施形態については、1CPUマルチタスク構成に限定されない。複数のCPUにより処理を分担してもよい。また、画像表示処理の一部をハードウェア回路により行うこともできる。
【0137】
(変形例13)前記各実施形態において、レイアウト画像表示処理、サムネイル画像表示処理及び本画像表示処理の各表示処理の切れ目に多少の待ち時間が発生しても構わない。特許文献1のような0.5秒もの待ち時間でなければ、表示処理速度にさほど問題はない。
【0138】
(変形例14) 前記実施形態ではスタンドアロン型プリンタに適用したが、その他のプリンタに適用してもよい。例えばプリンタに外部記憶装置を接続して拡張し、外部記憶装置から読み込んだ画像データに基づき印刷する際に、プリンタに装備されたモニタに印刷画像をプレビュー表示する表示処理に適用しても構わない。またプリンタはインクジェット式に限定されず、レーザープリンタ等の他方式のプリンタであってもよい。さらに印刷装置は印刷機能を有すれば足り、FAX、コピーなどの多機能を持つ複合機にも適用できる。また、プリンタに限定されることもなく、デジタルカメラの表示画面に画像を表示させる画像表示装置として本発明を適用することができる。つまり、画像を低解像度画像と高解像度画像の順に表示させるものであるならば装置は何でもよい。例えばプロジェクタでもよい。
【0139】
前記各実施形態及び変形例から把握できる技術的思想を、以下に列挙する。
(1)表示手段と、画像を表示させる指示を入力すると、前記表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを行う表示処理手段と、前記表示処理手段が処理対象とする画像を次の画像に切り替える指示を与える指示手段と、前記指示手段から指示が与えられると、前記表示処理手段が処理を開始してから設定時間を経過した時に、前記低解像度画像の表示処理が途中であればその終了するのを待って、前記表示処理手段が処理対象とする画像を次の画像に切り替える切替手段とを備えたことを特徴とする画像表示装置。この構成によれば、指示手段による指示が与えられているうちは、低解像度画像の表示終了した後に表示処理手段が処理対象とする画像が切り替えられる。低解像度画像の表示完了までの所要時間はデータサイズなどに依存し、設定時間の経過時に低解像度画像の表示処理が途中である場合と、既に低解像度画像の表示を終えて次の高解像度画像の表示処理へ移行している場合とがある。設定時間の経過時に低解像度画像の表示処理が途中である場合は、低解像度画像を確実に確認することが可能となる。一方、設定時間の経過時に既に低解像度画像の表示を終えて次の高解像度画像の表示処理へ移行している場合は、指示手段から指示が与えられなくなった際、指示された画像の高解像度画像が早期に表示し終わる。
【0140】
(2)請求項1〜9のいずれか一項において、入力操作手段の操作によって入力した入力データに基づき前記設定時間を設定する設定手段を備えた。この構成によれば、入力操作手段を操作することにより設定時間を、取り扱う画像データのデータサイズやユーザの好みに応じた値に設定することができる。指示手段の指示が継続するときの画像の切替わり速度を調整できる。
【0141】
(3)請求項1〜4のいずれか一項において、前記切替手段が前記指示手段から指示を受け付けたときは、前記第2の画像表示処理が中断されることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。この構成によれば、低解像度画像を確認しつつ画像を連続切り替えできる。
【0142】
(4)印刷前に印刷画像のレイアウト画像と画像を確認するためのプレビュー画面が表示される表示手段を備えた印刷装置において、操作手段が操作されて画像を表示する指示がなされると、表示手段の画面に印刷画像のレイアウト画像を表示させる処理と、前記レイアウト画像の画像配置領域に低解像度画像像を表示させる処理と、低解像度画像像に替えて高解像度画像を表示させる処理とを実行する表示処理手段を備えたことを特徴とする印刷装置。
【0143】
(5) 表示の指示を受け付けた画像について、そのレイアウト画像、低解像度画像、高解像度画像をこの順で3段階に表示させる各画像表示処理を連続して行う表示処理手段を備えた画像表示装置であって、前記表示処理手段は、前記レイアウト画像の表示完了後、前記レイアウト画像の画像配置領域に低解像度画像を表示させる画像表示処理を実行している途中に、操作手段が操作されているか否かを設定時間間隔毎に確認し、前記操作手段が操作されている操作信号を入力していると、前記画像表示処理を中断して前記次の画像の画像表示処理に移行することを特徴とする画像表示装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるプリンタの斜視図。
【図2】プレビュー表示システムの概略構成図。
【図3】プリンタの電気的構成図。
【図4】メモリカードのメモリマップ。
【図5】印刷画像のプレビュー表示処理の説明図。
【図6】UIタスクを示すフローチャート。
【図7】モニタ表示タスクを示すフローチャート。
【図8】印刷画像のプレビュー表示処理の手順を示す流れ図。
【図9】3つのタスクの処理を説明するタイムチャート。
【図10】第2の実施形態におけるモニタ表示タスクを示すフローチャート。
【図11】従来の画像表示処理を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1…画像表示装置及び印刷装置としてのプリンタ、2…本体、3…操作パネル、8…印刷媒体としての用紙、12…指示手段、操作手段及び入力手段としての操作部、14…記憶媒体としてのメモリカード、15…読取手段としての読取装置、17…表示手段としてのモニタ、18…画面としての画面、21…指示手段及び操作手段を構成する上スイッチ(選択スイッチ)、22…指示手段及び操作手段を構成する下スイッチ(選択スイッチ)、23…操作手段を構成する決定スイッチ、25…表示処理手段及び設定手段を構成するCPU、31…UI基板、38…表示処理手段を構成するモニタ制御部、40…表示処理手段、切替手段及び表示処理タスクを構成するSWモニタタスク、41…表示処理手段、切替手段及び表示処理タスクを構成するUIタスク、42…表示処理手段及び表示処理タスクを構成するモニタ表示タスク、54…書式情報、LP…レイアウト画像としてのレイアウトパターン、S,S1,S2,S3…低解像度画像としてのサムネイル画像、P,P1,P2,P3…高解像度画像としての本画像、Z,Z1,Z2,Z3…画像配置領域。

Claims (16)

  1. 表示手段と、
    画像を表示させる指示を入力すると、前記表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを少なくとも含む表示処理を行う表示処理手段と、
    前記表示処理手段が処理対象とする画像を次の画像に切り替える指示を与える指示手段と、
    前記指示手段から指示が与えられると、前記表示処理手段が新規の画像の表示処理を開始して設定時間経過した時に、当該画像の表示処理が途中であっても前記表示処理手段による表示処理を次の画像に切り替える切替手段と
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記切替手段は、前記表示処理手段が新規の画像の表示処理を開始して設定時間経過の時に前記指示手段からの指示の有無を確認し、指示が有ると判断したときは当該画像の表示処理の途中であっても前記表示処理手段による表示処理を次の画像に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記指示手段は操作されることによって指示を与える操作手段であって、該操作手段の操作時間が所定値より長い場合は該操作時間が長いほど設定時間を短く設定する設定手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 前記表示処理手段は、前記指示された画像のレイアウト画像を表示させるレイアウト画像表示処理を行い、当該レイアウト画像表示処理の終了に連続して前記第1の画像表示処理を開始することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  5. 前記切替手段が前記指示手段から指示を受け付けたときは、前記第1の画像表示処理又は前記第2の画像表示処理が中断されることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記切替手段が前記指示手段から指示を受け付けたときは、前記第1の画像表示処理が中断されることを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記レイアウト画像は、印刷媒体における画像の割付位置を示すことを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  8. 前記低解像度画像のデータサイズを検出し、前記設定時間を該検出されたデータサイズに応じた値に設定する設定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  9. 記憶媒体から前記指示された画像と該画像に関する書式情報を読み取る読取手段を備え、
    前記表示処理手段は、前記読取手段を介して前記記憶媒体から前記指示された画像の書式情報を読み取るとともにこれを解析して割付位置情報を取得し、該割付位置情報に基づき前記レイアウト画像を前記画面に表示させるレイアウト画像表示処理を行い、次に前記記憶媒体から前記読取手段を介して順次読み取った前記指示された画像の低解像度画像及び高解像度画像を順次表示させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  10. 前記表示処理手段は、前記第1の画像表示処理及び前記第2の画像表示処理を連続して行う表示処理タスクと印刷処理タスクとを含む複数のタスクを実行する1つのCPUが前記表示処理タスクを実行することで実現されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  11. 画像を表示させる指示を入力すると、表示手段の画面にその指示された画像を表示させる表示処理を含む複数の処理をマルチタスクで実行する1つのCPUを備えた画像表示装置であって、
    前記CPUは、画像を表示させる指示を入力すると、前記表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを表示処理タスクとして実行するものであり、
    前記CPUに対し前記表示処理タスクが処理対象とする画像を次の画像に切り替える指示を与える指示手段と、
    前記CPUは前記指示手段から指示が与えられると、そのとき前記低解像度画像の表示処理が途中であればその終了を待ってから、前記表示処理タスクが処理対象とする画像を次の画像に切り替える切替処理を行うことを特徴とする画像表示装置。
  12. 画像を表示させる指示を入力すると、表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを行う表示処理手順と、
    指示手段から指示が与えられると、前記表示処理手順での処理の開始から設定時間経過の時に、前記画像の表示処理が途中であっても次の画像に切り替える切替手順と
    を備えたことを特徴とする画像表示方法。
  13. 前記指示手段としての操作手段の操作時間が所定値より長い場合は該操作時間が長いほど設定時間を短く設定することを特徴とする請求項12に記載の画像表示方法。
  14. 画像を表示させる指示を入力すると、表示手段の画面にその指示された画像を表示させる表示処理を含む複数の処理をマルチタスクで1つのCPUが実行する画像表示方法であって、
    前記CPUが、画像を表示させる指示を入力すると、前記表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを表示処理タスクとして実行する手順と、
    前記CPUが、指示手段から指示が与えられたときは、そのとき前記低解像度画像の表示処理が途中であればその終了を待ってから、前記表示処理タスクが処理対象とする画像を次の画像に切り替える切替処理を行う手順と
    を備えたことを特徴とする画像表示方法。
  15. 表示手段の画面に画像の低解像度画像と高解像度画像を順次表示させる画像表示処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    コンピュータが、画像を表示させる指示を入力すると、前記表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを行う表示処理段階と、
    コンピュータが、指示手段から指示が与えられたときは、前記表示処理段階の開始から設定時間経過の時に、前記表示処理段階における画像の表示処理が途中であっても表示処理する画像を当該指示された次の画像に切り替える切替え段階と
    を備えたことを特徴とするプログラム。
  16. 画像を表示させる指示を入力すると、表示手段の画面にその指示された画像を表示させる表示処理を含む複数の処理をコンピュータ内の1つのCPUがマルチタスクで実行するプログラムであって、
    前記コンピュータのCPUが、画像を表示させる指示を入力すると、前記表示手段の画面にその指示された画像の低解像度画像を表示させる第1の画像表示処理と、該第1の画像表示処理の終了に連続して開始され、前記低解像度画像に替えてその指示された画像の高解像度画像を表示させる第2の画像表示処理とを表示処理タスクとして実行する手順と、
    前記コンピュータのCPUが、指示手段から指示が与えられたときは、前記低解像度画像の表示処理が途中であればその終了を待ってから、前記表示処理タスクで処理対象とする画像を次の画像に切り替える切替処理を行う手順と
    を備えたことを特徴とするプログラム。
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