JP3888195B2 - トリミング設定装置及び印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば写真画像から不要な部分を削除するために画像をトリミングする場合、操作キーなどの操作手段の操作によりトリミング領域を選択し設定(保存)するトリミング設定装置及び印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタの一種として画像データが記憶されたメモリカードを取り付けて、パソコン(PC)を通さずに印刷処理が実行できる機種が広く普及している。この種のプリンタは一般にデジタルカメラで撮影した画像を印刷する場合に用いられることが多く、デジタルカメラに備え付けられたメモリカードをカードスロットに差し込み、操作パネルでプリントする画像や枚数を指定して印刷処理が実行される。操作パネルは液晶表示部(設定画面)と複数の操作キーとを備え、液晶表示部を見ながら操作キーを操作することで画像、枚数の設定や、レイアウトの設定等が行える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ユーザがデジタルカメラで撮影した画像を印刷する際、写真画像に余分な部分が撮影されていた場合、意図せず撮影された被写体周辺部分をカットして印刷したいニーズがある。この場合、画像から不要部分を切り取るトリミング処理を行う必要があるが、従来、トリミング作業を行うためには印刷する前にPCに一旦画像データを取り込んで、PC上で画像処理ソフトを用いてトリミング作業を行う必要があった。従って、トリミング処理をするときは一旦PC上に画像データを取り込み、トリミング処理後の画像をプリンタに転送して印刷させる手順を踏む必要があった。このため、PCを所有していないユーザにとって、デジタルカメラやプリンタはあっても画像をトリミングして印刷できないという問題があった。
【0004】
また、PCであればモニタ画面を見ながらトリミング領域(印刷用に残す部分)を操作性の高いマウスやキーボードを使って比較的自由に設定することができる。しかし、プリンタは操作パネルにメニュー画面を表示させる小型液晶画面があるのみで、しかもマウスのような操作性の高い操作はできず、少ない操作キー(操作スイッチ)によりメニュー画面上の選択項目を選択する程度の操作しかできないのが現状である。
【0005】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、例えば印刷装置のように操作キーの比較的少ない装置においても、比較的簡単な選択操作によってトリミング領域を選択でき、しかも選択されているトリミング領域の画像に対する相対位置を視覚的に確認することができるトリミング設定装置及び印刷装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明では、トリミング設定装置は、トリミング対象とされる画像に対して設定するトリミング領域を予め設定された複数のトリミング領域の中から選択する選択画面を表示するとともに該選択画面と異なる画面に前記画像を表示する表示手段と、前記選択画面においてトリミング対象とされる画像に対して設定するトリミング領域を予め設定された複数のトリミング領域の中から選択するために操作される操作手段と、前記画像に対するトリミング領域の相対位置と相対サイズとの組合せの異なる前記複数のトリミング領域の個々に対応付けて、前記画像に対するトリミング領域の相対位置と相対サイズとを視覚的に示すアイコンを選択対象として前記表示手段の選択画面に複数表示する表示処理手段とを備え、前記予め設定された複数のトリミング領域は、原画像の縦横比を維持した切取りサイズに設定され、前記表示処理手段は、前記操作手段に選択された一のアイコンに対応するトリミング領域で切り取られた切取画像であって前記原画像と同サイズに拡大された前記切取画像を表示することを要旨とする。なお、アイコンとは、それが示す内容を模した図形や模様などのデザインからなるマークである。
【0009】
この発明によれば、選択画面には、画像に対するトリミング領域の相対位置と相対サイズとの組合せの異なる複数のトリミング領域の個々に対応付けて、画像に対するトリミング領域の相対位置と相対サイズとを視覚的に示すアイコンが、選択対象として複数表示される。このとき、予め設定された複数のトリミング領域は、原画像の縦横比を維持した切取りサイズに設定されている。アイコンを見ることで操作手段を操作して選択すべきトリミング領域を視覚的に知ることができる。そして、操作手段を操作して一のアイコンが選択されると、その選択された一のアイコンに対応する相対位置と相対サイズで、原画像の縦横比を維持したトリミング領域で切り取られ、その切り取られた切取画像が原画像と同サイズに拡大された当該切取画像が表示される。従って、表示手段に表示された、原画像と同サイズに拡大された切取画像を見ることで、選択されているトリミング領域を視覚的に知ることができる。また、原画像の縦横比を維持した切取りサイズに設定されているので、原画像と同サイズに拡大された切取画像(トリミング画像)は原画像と同じ形状・サイズとなる。よって、切取画像は用紙に対して原画像と同様の適切サイズとなり、例えば印刷されるときにも適切サイズで用紙に印刷される。
【0012】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のトリミング設定装置において、前記表示処理手段は、前記操作手段により一のアイコンが選択されると、前記表示手段における前記選択画面と異なる前記画面に表示された前記画像に対して該選択された一のアイコンに対応する相対位置及び相対サイズのトリミング枠を該画像上に表示する機能も備えることを要旨とする。ここで、トリミング枠とは、領域を囲む周囲を区画する線部のみを差し指すものではなく、トリミング領域を画像の他の部分と視覚的に区画できるものであれば足り、線(破線含む)や境界、領域(網掛けや色の濃淡の差)で示されるものも含む。
【0015】
この発明によれば、操作手段が操作されて一のアイコンが選択されると、表示手段の画面に表示された画像上にその選択された一のアイコンに対応する相対位置及び相対サイズのトリミング枠が表示される。従って、画面の画像上に表示されたトリミング枠で囲まれた領域を見ることで、選択されたトリミング領域を視認することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のトリミング設定装置において、前記トリミング対象とされる画像に対して前記操作手段により選択された一のアイコンに対応するトリミング領域で切り取られた切取画像であって前記原画像と同サイズに拡大された前記切取画像を割り付けて設定する設定手段を備えたことを要旨とする。
【0019】
この発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、次の作用効果が得られる。操作手段が操作されて選択された一のアイコンに対応するトリミング領域でトリミング対象とされる画像から切り取られた切取画像であって原画像と同サイズに拡大された該切取画像が、設定手段により割り付けられる。
【0022】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のトリミング設定装置を装備する印刷装置であって、前記設定手段により割り付けられた前記切取画像を印刷する印刷処理を行う印刷処理手段を備えたことを要旨とする。
【0023】
この発明によれば、印刷装置に装備された請求項3に記載のトリミング設定装置が有する設定手段によって割り付けられた、原画像と同サイズに拡大された切取画像の印刷処理が印刷処理手段により行われる。よって、トリミングにより原画像の縦横比を維持した切り取りサイズで切り取られて原画像と同サイズに拡大された切取画像(トリミング画像)は、原画像と同サイズで印刷されることになる。従って、切取画像が小さくなったために必要になる拡大処理が自動でなされるので、ユーザが余分な拡大作業をする必要がなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化したプリンタの一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0025】
図1は、プリンタ1の斜視図である。印刷装置としてのプリンタ1は、本体2の上面右側に操作パネル3を備えたインジェック式プリンタである。本体2の背面側には用紙供給装置4が設けられ、シートフィーダー5にセットされた単票紙、あるいはロール紙支持部6にセットされたロール紙が本体2内部に給紙される。本体2の中央に設けられたカバー7の下方には後述する印刷機構が搭載され、印刷機構の作動により印刷処理が実行されて印刷後の用紙8が本体2の前側下部の排紙口9から排出される。
【0026】
操作パネル3は、設定画面10を有する表示手段としての表示装置11と、複数の操作スイッチ(操作キー)からなる操作部12とを備えている。設定画面10はモノクロ液晶であり、例えば用紙種類(単票紙又はロール紙)、用紙サイズ(A4等)、レイアウト、写真選択、印刷枚数等をマニュアル選択するためのメニュー画面をモノクロ表示する。また、操作部12にはプリンタ1に電源を投入するための電源スイッチ13aと、エラー発生時に押されるメテナンススイッチ13bと、ロール紙を操作するときに押されるロール紙スイッチ13cとが設けられている。
【0027】
プリンタ1はデジタルカメラ用のメモリカード14を挿着するための読取手段としての読取装置15を搭載し、ホストコンピュータ(PC)と接続することなく、メモリカード14から読み取った画像を印刷可能なスタンドアロン型である。読取装置15にはカードスロット16が設けられ、そのスロット16にメモリカード14が挿抜可能に挿し込まれる。メモリカード14はその形態(形状や端子箇所等)の違いによって複数種(例えばコンパクトフラッシュ(R)、スマートメディア(R)、メモリスティック(R)等)使用される。本実施形態における読取装置15のスロット16は、形態の異なる複数種のメモリカード14に対しアダプタなしで挿着可能となっている。
【0028】
プリンタ1の本体2の上部には、メモリカード14から読み込んだ画像を表示する表示手段としての表示装置(モニタ)17が取り付けられている。スタンドアロン型のプリンタ1では、メモリカード14に記憶された画像を選択して印刷する場合、PCと接続しなくてもモニタ17のモニタ画面18に印刷画像を事前にカラー表示させることで、印刷前に画像確認やプリントレイアウトの確認を行えるようにしている。
【0029】
図2は、操作パネル3の主要部を示す平面図である。操作部12にはスイッチ13a〜13cの他に、印刷開始スイッチ19、中止スイッチ20、上スイッチ21、下スイッチ22、決定スイッチ23、戻りスイッチ24が設けられている。印刷開始スイッチ19は操作パネル3で設定された設定条件に従って印刷を開始するときに押され、中止スイッチ20は印刷実行中の場合において直ちに印刷を中止するときや、非印刷状態の場合において設定画面10での入力内容(選択項目、数値等)を破棄するときに押される。
【0030】
上スイッチ21および下スイッチ22は設定画面10におけるメニュー選択や印刷設定条件の項目選択のためのカーソル移動や、数値入力中に数値の増減を行うときに操作され、例えば上スイッチ21が押されるとカーソルが上方向に移動し、下スイッチ22が押されるとカーソルが下方向に移動する。また、決定スイッチ23は設定画面10の表示を次画面に進めたり、メニューの下位項目を表示させてその下位の選択項目を選択できるようにカーソルを合わせたり、さらに設定画面10で入力した設定内容を確定するときに押される。戻りスイッチ24は設定画面10を初期画面に戻すときや、設定画面10の表示を一つ前の画面に戻すときに押される。
【0031】
図3は、プリンタ1の電気的構成図である。プリンタ1にはCPU25と、CPU25にバス26を介して接続されたROM27、RAM28、フラッシュメモリ(EEPROM)29、ASIC(Application Specific IC(特定用途向けIC))30とが搭載されている。ROM27にはCPU25により実行される制御プログラム、設定画面10に表示画面を表示するためのメニュー表示用データ等が記憶されている。ここで、制御プログラムには操作パネル3の設定画面10やモニタ17の表示制御を行うための表示用の制御プログラムが含まれる。RAM28にはホストコンピュータ(PC)から受信した印刷データや、メモリカード14から読み込まれた画像データが印刷データに変換される印刷処理過程の各段階で生成される各種データが記憶される。さらにRAM28には印刷実行前に印刷画像やレイアウトを確認するためのプレビュー画面をモニタ画面18に表示するためにメモリカード14から読み出された画像データが一時記憶される。なお、RAM28は、同図では1つのブロックとして描いているが、実際には複数のRAM部品からなり、その1つはモニタ画面18に表示する画像データを格納するRAM領域(これをスクリーンメモリと称す)として使用される。
【0032】
CPU25は操作パネル3を制御するユーザインターフェース(UI)基板31と接続され、ROM27の制御プログラムに基づきUI基板31を介して設定画面10の表示制御を行う。またCPU25は各種操作スイッチ13a〜13c,19〜24の操作信号に基づき各種処理(印刷条件設定処理(トリミング設定処理を含む)、印刷処理(印刷時のトリミング処理を含む)等)を実行させる。例えば、設定画面10を見ながら各種操作スイッチ20〜24を操作して、トリミング領域やレイアウト、印刷枚数などが選択され、その選択が終わった後に印刷開始スイッチ19が押されると、設定画面10で入力された印刷条件に基づく印刷処理が実行される。
【0033】
ASIC30はCPU25からの制御信号および印刷データに基づき印刷制御を実行するもので、本例では印刷制御部32と画像制御部33とを備えている。画像制御部33は、メモリカード14の画像データを印刷処理する際、メモリカード14から読み込んだ画像データに対しRGBデータからYMCKデータへの変換処理を実行する。本例では、CPU25がソフトウェア処理により画像処理の一部を担当し、画像制御部33とCPU25とによって、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、各色のインクドットデータをドット形成順序を考慮しながら並び替えるインターレース処理(マイクロウィーブ(Micro Weave) 処理)が実行される。
【0034】
一方、印刷制御部32は、プリンタ1がホストコンピュータ(PC)と接続して使用される際にPCから送信される印刷データ、または画像制御部33によって画像データからの変換処理により生成された印刷データに基づき、キャリッジ制御およびヘッド制御(インク吐出制御)を実行する。印刷制御部32は、インクジェット式プリンタにおいてメカ機構(印刷機構)の駆動制御を司る処理回路であって、その制御対象である記録ヘッド(例えば圧電式ヘッド)34、キャリッジモータ35、紙送りモータ36、ロール紙駆動モータ37等と電気的に接続されている。
【0035】
プリンタ1はモニタ17を表示制御するモニタ制御部38を備え、モニタ制御部38は入力側がバス26に、出力側がモニタ17に接続されている。また、バス26にはインターフェース(I/F)39を介して読取装置15が接続され、モニタ制御部38は読取装置15によって読み取られた画像データおよび後述する印刷属性情報に基づき、画像の1枚ずつまたは印刷画像を所定のレイアウトでモニタ17に表示する。なお、CPU25とモニタ制御部38によって、表示処理手段が構成される。
【0036】
近年使用されるデジタルカメラでは、画像の印刷時に必要な印刷枚数等の印刷付属情報(印刷属性情報)を記憶可能な記憶形式(例えばDPOF(Digital Print Order Format)(R))が採用されており、メモリカード14には画像データの他に印刷属性情報が記憶されている。メモリカード14の記憶情報構造は、ID情報、アドレス情報、指定情報、書式情報、画像情報などからなる。ID情報とは画像データ等を識別する識別コード、アドレス情報とは画像データ等の格納先を指し示すアドレス情報である。また、指定情報とはデジタルカメラで設定された各種印刷情報であり、例えば画像の印刷の有無、印刷枚数、印刷モード(インデックス、全コマ、スタンダード等)、印刷順等がある。また、書式情報とは、印刷画像のフォーマット情報で、レイアウト情報などが含まれる。
【0037】
本実施形態のプリンタ1では、設定画面10におけるメニューの1つとしてトリミング機能が用意されている。図4は、トリミング機能を使うときのメニュー画面を示すものである。なお、トリミングのメニュー項目は「ズーム」の名称で示される。
【0038】
設定画面(選択画面)10に表示された初期メニューの中から「詳細設定」を選択すると、図4の画面左側領域に示される詳細メニューが表示されるので、この中から「ズーム」を選択して決定スイッチ23を押す。すると、同図の画面が表示される。すなわち、画面右側領域に「ズーム」の下位の選択項目が表示されるとともに、カーソルが選択項目の中の1つを選択可能な状態になる。メニューや選択項目の選択操作はスイッチ21,22を操作することで行われる。ここで、この機能を「ズーム」と呼ぶのは、トリミングした切取画像を元の原画像と同サイズに拡大(ズーム)する処理を伴うからである。つまり原画像の一部分に焦点を当てそこをズームしたに等しい処理に相当するからである。
【0039】
設定画面10における「ズーム」の選択項目欄(画面右側領域)には、トリミング領域の位置とサイズを視覚的に示すアイコン10Aと、トリミング領域の位置を指し示す文字列、ズーム倍率を指し示す文字列が、各選択項目の1行中に横並び表示される。トリミングするときは、選択項目の表示内容からトリミング領域の位置・サイズを確認し、上スイッチ21または下スイッチ22を操作して所望のトリミング領域を選択する。ここで、アイコン10Aを採用しているのは、カーソルの位置する選択項目を見れば、現在選択されているトリミング領域の位置およびサイズを一目で視覚的に認知できるからである。なお、アイコン10Aは請求項1及び請求項2における「所定の表示」に相当する。また選択された選択項目(選択対象)を示すカーソルが、「所定の表示(アイコン)が選択状態にある旨を示す表示」(請求項2)に相当する。
【0040】
選択項目は、トリミング領域の位置とサイズの組合せに応じた複数個用意されている。本例では、トリミング領域として選択できる位置として、「左上」「左中」「左下」「中上」「中央」「中下」「右上」「右中」「右下」の9種類用意されている。また、トリミング領域のサイズ(ズーム倍率)についても「1.2倍」と「1.5倍」の2種類用意されている。但し、トリミング領域のサイズとしては、原画像サイズに対して、(1/1.2)倍、(1/1.5)倍のサイズとなる。従って、9種類の位置と2種類のサイズが用意されていることで、合計18種の選択項目がある(但し、ズーム「なし」も選択項目の1つにあるので、選択項目は全てで19個)。なお、19個の選択項目は画面サイズの関係から一度に原則3つずつ表示されるのみで、上スイッチ21または下スイッチ22を操作することで、図4(a)〜(f)に示す19個すべての選択項目を見られるようになっている。
【0041】
18個のアイコン10Aは、図4に示すように、画像全体を模した四角形の枠の中にトリミング領域を模した塗りつぶし(同図では黒色)の四角形を表示し、四角形の枠の中における塗りつぶしの四角形の相対位置と相対サイズとから、トリミング領域の位置およびサイズを視覚的に分かるように示したものである。例えばアイコン10Aを構成する四角形の枠の中における黒色領域の相対位置を見れば、画像に対するトリミング領域の相対位置が分かり、また四角形の枠のサイズに対する黒色領域のサイズを見れば、画像に対するトリミング領域の相対的なサイズを知ることができる。なお、アイコンは、トリミング領域の少なくとも位置が視覚的に分かる構成(デザイン)であればよく、例えばサイズについては「ズーム」下の別メニューで選択させるようにしてもよい。またアイコンの構成についても特にこの表示方法に限定されず、視覚的認知の目的を果たす限りにおいて適宜な構成に変更することができる。例えばアイコンの白黒(濃淡)を反転させてもよい。また位置だけを視覚認知できるように示すのであれば、所定の図形(丸、三角、四角、多角形等)の中にドット等の目印をトリミング領域に対応する所定位置に表示するだけの簡単な表示構成を採用することもできる。
【0042】
次に図5に基づいてトリミング機能(ズーム機能)について説明する。
ズームは、原画像40の一部分を切り取って(トリミングして)、印刷枠41(同図(b)参照)に拡大割り付けする機能であり、原画像に含まれる不要部分(意図せず撮影された被写体周辺部分)をカットすることができる。トリミングする基点43は9箇所あり、また拡大倍率は2種類から選択できる。
【0043】
図5(a)に示す網掛け領域は、拡大率1.5倍のトリミング領域44Aである。このトリミング領域44Aは左上位置の例である。1.5倍のトリミング領域44Aの一辺の長さを基準(=1)にすると、原画像40の対応する一辺の長さはその基準長さの1.5倍となる。つまり、トリミング領域44Aは1.5倍にすると原画像40と同サイズになる切取サイズ(トリミング領域のサイズ)であって、それは原画像の2/3倍サイズである。
【0044】
また同図(a)に二点鎖線で示した領域が、拡大率1.2倍のトリミング領域44Bである。このトリミング領域44Bの一辺の長さを基準(=1)にすると、原画像の対応する一辺の長さはその基準長さの1.2倍となる。つまり、トリミング領域44Bは、1.2倍にすると原画像と同サイズになる切取サイズであって、それは原画像の5/6倍サイズである。
【0045】
9箇所の基点43は、原画像40の各頂点、各辺の中心、画像中心(重心)に設定されている。9つのトリミング位置は次のように決まる。基点43が頂点であればトリミング領域44の対応する頂点をその基点43に一致させる。基点43が辺の中心であればトリミング領域44の対応する辺の中心をその基点43に一致させる。さらに基点43が画像中心であればトリミング領域44の中心をその基点43に一致させる。こうして決まる9つのトリミング位置は、原画像に対して上下方向および左右方向にほぼ均等に配置されるように位置設定される。
【0046】
予め設定された複数(18種)のトリミング領域は、原画像40の縦横比を維持したまま長さ比を変える切取りサイズ(切取り形状)に設定されている。切取画像(トリミング画像)を原画像と同サイズに拡大したときに原画像に形状・サイズを一致させるためである。こうすることによりトリミング画像は拡大したときに用紙に対して原画像と同じ適切サイズとなるので、例えば印刷されるときにも適切サイズで用紙に印刷できることになる。既に印刷枠41が設定されているときは、ユーザは改めて印刷枠41を設定し直さなくてもその印刷枠一杯にトリミング画像が印刷されることになる。こうしてトリミング領域44A,44Bは、それぞれの倍率で印刷枠41に拡大割り付けされることによって、印刷されるときには同図(b)に示すような原画像40と同サイズの印刷結果として出力される。
【0047】
また、モニタ画面18に表示されている画像上には図5(a)に示すようなトリミング枠45が描画される。すなわち、同図(a)に示す原画像がモニタ画面18に表示されているとき、「ズーム」メニューにおいてスイッチ21,22を操作して選択項目を切り替える度にその選択された選択項目に対応するトリミング領域を囲むように画像上にトリミング枠45が描画される。トリミング枠45は、ユーザに画面18の画像上におけるトリミング領域を視覚的に示す目的で描画されるものである。本例ではトリミング枠を枠の形態で描画したが、トリミング領域を画像中の他の領域と視覚的に区画できる他の表示方法を採用してもよい。例えば枠のように線で区画する方法以外に、領域を色の濃淡の差で区画する方法、区別する一方の領域全体又は一部に網掛けなど所定の描画を施す方法でもよい。なお、トリミング枠45は請求項1及び請求項4における「所定の表示」に相当する。
【0048】
ROM27には、トリミング枠45の描画処理に使用するトリミング枠描画用画像データが記憶されている。またROM27に記憶されたメニュー画面表示用データには、「ズーム」のメニュー表示データと、その下位の選択項目として表示される、18個のアイコン10A、各トリミング位置を示す文字列、2種類の倍率の文字列の各表示データが含まれる。
【0049】
このトリミング機能(ズーム機能)の処理はCPU25が所定のプログラムを実行することにより行われる。図6はトリミング設定処理タスク、図7は印刷時のトリミング処理タスクの処理内容をそれぞれ示すフローチャートである。
【0050】
ユーザは、印刷前に設定画面10のメニュー画面で印刷条件を設定する。画像をトリミングするときはメニューから「ズーム」を選択する。そしてズームの選択画面である図4における選択項目欄(画面右側領域)から所望するトリミング領域を選択する。トリミング領域の選択は、上スイッチ21又は下スイッチ22を操作することで行う。また、ユーザがスイッチ21,22を操作してトリミング領域を選択する度に、モニタ17の画面18には選択されたトリミング領域を囲むトリミング枠45が画像上に重なるように描画される。トリミング枠45で囲まれた領域(トリミング領域)を確認しながら、ユーザは18種のうち最適なトリミング領域を選択する。決定スイッチ23の押下により選択されたトリミング領域が設定され、そのトリミング条件(トリミング情報)はフラッシュメモリ29に記憶される。トリミングする画像が複数枚あるときは同様の操作を画像毎に繰り返し、画像毎にトリミング情報を設定する。また、1枚の用紙に印刷される画像が複数枚あるときや、複数枚の異なる印刷画像を一度に印刷するときは、各画像または印刷画像毎に操作パネル3で必要な操作を繰り返し行って印刷前に予め必要な印刷条件(詳細設定など)の設定を行う。こうして印刷予約が行われる。
【0051】
プリンタ1内部では、メニュー画面で「ズーム」の選択項目を選択できる状態にあるとき、上スイッチ21または下スイッチ22が操作されたスイッチ通知(SW通知)を受信すると、CPU25によってトリミング設定処理タスクが起動される。
【0052】
以下、図6に示すフローチャートに従ってトリミング設定処理タスクについて説明する。
まずステップ(以下、単に「S」と記す)10では、SW通知元のスイッチの種類を判断する。SW通知元が上スイッチ21または下スイッチ22であればS20に進み、SW通知元が決定スイッチ23であればS30に進む。
【0053】
S20では、トリミング枠45の表示処理をする。すなわち、モニタ画面18の画像上にスイッチ21,22により選択された選択項目に対応する位置およびサイズのトリミング領域44を囲むトリミング枠45を画像上に重なるように描画する。例えば「左上1.5倍」が選択されれば、図5(a)に示すように画像(原画像)に対して左上位置に、原画像の2/3サイズの領域を囲むトリミング枠45が描画される。同図では説明の便宜上、トリミング領域44Aに網掛けを付しているが実際は枠45のみ描画される。もちろん網掛けや色の濃淡による領域区画を行ってもよい。また「左上1.2倍」が選択されれば、図5(a)における二点鎖線で示すように原画像の左上位置に原画像の5/6サイズの領域を囲むトリミング枠45が描画される。
【0054】
こうしてユーザがスイッチ21,22を操作しながら画像上のトリミング枠45を見て18種のうち最適なトリミング領域44を選択する。そしてトリミング領域44が決まればユーザは決定スイッチ23を押す。S10で判断されるSW通知元が決定スイッチ23であればS30に進むことになる。
【0055】
S30では、トリミング条件を設定する。すなわち、決定スイッチ23が押下されたときに選択状態にあるトリミング領域が確定され、その設定内容がトリミング条件(トリミング情報)としてフラッシュメモリ29に格納される。トリミング条件は印刷条件の1つに含まれるもので、印刷ジョブを実行するときにはトリミング条件に従って画像のトリミング処理が行われる。
【0056】
メニュー画面において印刷する画像、レイアウト、用紙の選択などを含む各種設定が決まり印刷条件の設定が終わると、ユーザは印刷開始スイッチ19を押下する。これと前後してCPU25は設定された印刷条件に基づき印刷ジョブを作成している。印刷ジョブはジョブハンドルで管理されており、印刷実行前はジョブハンドルのリンクポインタによって印刷の順番にリンクされた状態で、印刷ジョブは予約キュー(Queue)に格納される。
【0057】
ジョブハンドルは、リンクポインタ、ステータス、印刷パラメータ、リソース情報、印刷ファイル情報などからなる情報階層構造を有する。
「ステータス」は、ジョブハンドルの状態を示し、空き状態、UI(ユーザインターフェイス)使用状態、印刷使用状態がある。
【0058】
「印刷パラメータ」は、印刷に関する各種設定内容を保存するところで、印刷モード(インデックス、1コマ、全コマ、アルバム等)、用紙種類(PM写真用紙、PMマット紙、普通紙等)、用紙サイズ(ロール紙の各種サイズ、A4、ハガキ、L判、2L判等)、レイアウト(レイアウト番号)、画質(最高画質、高画質、高速)、自動調整などを含む。「リソース情報」は、用紙枚数、画像枚数、印刷画像枚数などを保存している。
【0059】
「印刷ファイル情報」は、ファイルのアドレス情報を保存するところで、印刷指定されたファイルの情報を格納した配列のアドレスを含む印刷ファイル配列と、メモリカード挿入時に認識されているファイル情報を格納した配列のアドレスを含む認識ファイル情報とからなる。印刷ファイル配列で指定されたアドレス先の配列には、ファイルコード、詳細設定情報、フレームコードなどの印刷情報が格納される。ここで、ファイルコードとは、登録されている画像を認識するためのIDであり、このIDから実際のファイル情報(ファイル名,日付,時間等)を引き出す。詳細設定情報とは、明るさ、シャープネスなどの画像毎に設定されたパネル設定情報であり、トリミング情報もこの中に含まれる。フレームコードとは、フレーム画像を認識するためのコードであり、このコードから画像に重ねるフレーム画像の情報を引き出す。
【0060】
本実施形態においてメニューの「ズーム」で設定されたトリミング情報は、前記詳細設定情報として画像毎に管理され、その指定アドレス先(フラッシュメモリ内アドレス)の配列には、画像に対するトリミング領域の位置とサイズの情報を含むトリミング情報が格納される。
【0061】
以下、図7に示すフローチャートに従って印刷時のトリミング処理タスクについて説明する。この処理は印刷ジョブ実行時に行われる1つの処理であって、ジョブハンドルに格納された指定アドレス先からトリミング情報や用紙サイズなど必要な情報を引き出して行われる。
【0062】
S110では、画像データを取得する。すなわち、ジョブハンドルに格納された印刷ファイル情報中の印刷ファイル配列で指定されたアドレス先の配列からファイルコード(ID)を取得し、このIDから画像データを引き出すことで取得する。
【0063】
S120では、トリミング条件を取得する。すなわち、ジョブハンドルに格納された印刷ファイル配列で指定されたアドレス先の配列中から詳細設定情報の1つであるトリミング情報を引き出して取得する。このトリミング条件には画像に対するトリミング領域の位置・サイズの情報が含まれる。
【0064】
S130では、画像の切取処理を実行する。すなわち、トリミング条件として指定されたトリミング領域の位置・サイズで画像を切り取る切取処理を行って、トリミング領域に相当する切取画像を取得する。図6(a)の例ではトリミング領域(網掛け部分)内の画像を切取画像として取得する。
【0065】
S140では、切取画像を用紙サイズに合わせて拡大(ズーム)する。すなわち、ジョブハンドルに格納された印刷パラメータから用紙サイズを取得し、その用紙サイズから「トリミングなし」のときに決まる画像の拡大倍率に対し、トリミング条件として指定されたズーム倍率(1.2倍または1.5倍)を乗じた拡大倍率で切取画像を拡大する。こうして印刷時は、図5(b)に示すように、切取画像がズーム倍率だけ拡大されて、トリミングのありなしに拘わらず常に印刷枠一杯に画像は印刷される。また用紙サイズに合わせて画像が拡大されるので、例えばハガキサイズでは小さく印刷される画像も、A4サイズでは用紙に対するサイズ比は同じで用紙サイズに合った適切サイズの画像として印刷される。
【0066】
従って、この実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)設定画面10のメニュー項目「ズーム」では、選択項目の表示内容として、予め設定された複数のトリミング領域の原画像に対する相対位置を視覚的に示すデザインが施されたアイコン10Aを表示させるようにした。スイッチ21,22を操作して選択項目を選び、カーソルの合ったアイコン10Aを見れば、そのデザインから選択されたトリミング領域の原画像に対する相対位置を一目で視認できる。従って、プリンタ1のように操作キー(操作スイッチ)が比較的少ない装置であっても、スイッチ21,22の比較的簡単な選択操作によってトリミング領域を選択でき、しかも選択されているトリミング領域の原画像に対する相対位置をアイコン10Aのデザインから容易に認知できる。
【0067】
(2)モニタ画面18に表示された画像には、スイッチ21,22によって選択されたトリミング領域に対応するトリミング枠45が描画される。従って、画像上に描画されたトリミング枠45で囲まれた領域を見ることで、選択されているトリミング領域の原画像に対する相対位置およびサイズを視覚的に認知できる。つまり、トリミング枠45で囲まれた領域を見ることで画像上でトリミング領域を直接確認できるので、予め用意された中で最適なトリミング領域を選択することができる。
【0068】
(3)選択されたトリミング領域で切り取られた切取画像を原画像と同サイズに拡大(ズーム)して印刷させるようにしたので、用紙に対して予め設定された適切な画像サイズでトリミング画像を印刷することができる。つまり、切取画像の拡大率が、拡大させたときに原画像と同サイズになる値に設定したことにより、トリミング時も既に設定された印刷枠一杯に画像が印刷される。従って、トリミング後に小さくなった切取画像を用紙に対して適切なサイズで印刷させるために、例えば既に設定済みの印刷枠を拡大するなどの設定のやりし直しや、切取画像そのものを拡大する設定を別途する必要がない。よって、切取画像が小さくなったために必要になる拡大処理が自動でなされるので、ユーザが改めて拡大設定などの余分な設定作業をする必要がない。
【0069】
(4)予め設定された複数のトリミング領域は、原画像の縦横比を維持したまま長さ比だけを変更する切取りサイズ(切取り形状)に設定されているので、切取画像(トリミング画像)を原画像と同サイズに拡大したときに原画像と同じ形状・サイズとなり原画像に一致する。よって、トリミング画像は拡大したときに用紙に対して原画像と同じ適切サイズとなり、例えば印刷されるときにも適切サイズで用紙に印刷できる。
【0070】
(5)設定時にはトリミング画像そのものを記憶せず、トリミング情報のみをフラッシュメモリ29に記憶する。印刷時にはトリミング情報に基づいて原画像をトリミング処理して印刷する。例えば印刷予約のときにまだ印刷中であってRAM28に前の印刷作業の画像データがあるときに、予約のためのトリミング画像データが格納されることになるとメモリを消費し、RAM28の容量を増やさなければならなくなる。しかし、本実施形態では、メモリ消費の少ない容量のトリミング情報のみを記憶するだけなので、比較的記憶容量の少ないフラッシュメモリ29に格納だけで済み、RAM28の記憶容量をトリミング画像の保存のために増やす必要がない。
【0071】
なお、実施形態は前記に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
(変形例1) 設定画面10におけるズームの選択画面においてカーソルで選択されているトリミング領域で原画像から切り取った切取画像を原画像と同サイズに拡大(ズーム)する拡大処理し、その拡大処理後の画像をモニタ画面18に表示させる方法を採用することもできる。この場合、選択するトリミング領域を切り替える度に、モニタ画面18には原画像と同サイズの切取画像(トリミング画像)が表示されることになる。従って、モニタ17の画面にトリミング領域の画像そのものが表示されるので、現在選択されているトリミング領域を容易に判断でき、しかもトリミング画像そのものを見ることでトリミングの善し悪しを適切に判断できる。この構成では、請求項1における「所定の表示」は、表示手段(モニタ17)の画面に表示された拡大処理後の切取画像(トリミング画像)そのものとなる。
【0072】
(変形例2) 記憶媒体(メモリカード)から読み込んだ画像に対してトリミング処理したが、例えばホストコンピュータから受信した画像に対してトリミング処理を施す構成を採用することもできる。例えばホストコンピュータでトリミング機能を有する画像ソフトウェアを使用してトリミング加工することはできるが、印刷装置の手軽なトリミング機能を利用することもできるように、ホストコンピュータから受信した画像(RGB)を一旦バッファに蓄積する。このバッファから画像データを読み込んでその画像をモニタ画面18に表示するとともに、その表示された画像に対し操作パネル3の画面10に表示されたトリミング選択画面の中からその操作によって選択されたトリミング領域で切り取って割り付けた画像を印刷処理するようにする。
【0073】
(変形例3) 前記実施形態では、アイコン10Aを選択する構成としたが、アイコンによる選択に限定されない。例えばトリミング位置とトリミングサイズとを、操作手段の操作によって個々に設定できる構成としてもよい。例えばモニタ画面18の画像上にトリミング枠45を描画するとともに、スイッチ21,22を操作することで設定画面10に表示されるトリミング枠サイズの数値を連続的に変化させて、選択するトリミングサイズを連続的に変化させられるようにする。さらにスイッチ21,22を操作することで、サイズ選択されたトリミング枠を画像に対して上下・左右方向に連続的に位置移動できる構成とする。この場合、トリミング枠を上下左右方向に移動させるために上下・左右を指定できる十字キーを設けることが好ましい。但し、前記実施形態のように2つ(2方向)の選択スイッチ21,22しかない場合は、スイッチ21,22によるトリミング枠の移動方向を設定画面10上で上下と左右のいずれかを選択できるようにすれば、2つのスイッチ21,22の操作によっても4方向の移動が可能となる。このようにトリミングサイズとトリミング位置とを操作手段の操作によって連続的にサイズ変更および位置変更できるようにすることにより、プリンタ1のように操作キーの少ない装置であっても、ユーザの希望するトリミング領域をきめ細かく設定することができる。
【0074】
(変形例4) 予め設定された複数のトリミング領域の設定位置は、前記実施形態のような上下方向・左右方向に3つずつ均等に配置する方法(9種)に限定されない。例えば上下方向のみの3種、左右方向のみの3種、4隅と中央の5種、中央とその上下左右の5種、上下4つと左右4つの組合わせ(計16種)、上下5つと左右5つの組合わせ(計25種)でもよき。さらに原画像(写真枠)の縦横比に応じて数を異ならせるものでもよく、例えば縦方向に3つと横方向に5つの組合わせ(計15種)でもよい。またトリミング領域は必ずしも原画像に対し均等配置する必要はなく、特にユーザの選択頻度の高い位置に集中させる位置設定を採用してもよい。
【0075】
(変形例5) 前記実施形態においてプリンタ1からモニタ17を無くてもよい。モニタ17が無くても、設定画面10のズーム選択項目欄でカーソルの位置するアイコン10Aを見れば、現在選択されているトリミング領域を一目で知ることができる。
【0076】
(変形例6) 前記実施形態において設定画面10のズーム選択項目欄からアイコン10Aおよびトリミング位置の文字表示を無くしてもよい。例えばズーム選択項目欄にはトリミング領域の識別番号のみを表示し、識別番号で選択されているトリミング領域は、モニタ画面18の画像上に描画されるトリミング枠45を見て判断する。
【0077】
(変形例7) アイコンをモニタ画面18に描画させてもよい。この場合、アイコンは画像上に重複させてもよいし、画面における画像の余白に描画させてもよい。また画面18上で予め設定された全てのアイコンを見られるように表示してもよいし、選択されたトリミング領域に対応するアイコンをその都度画面18に描画させてもよい。
【0078】
(変形例8) 前記実施形態ではトリミング領域のサイズ(但し、前記実施形態では拡大処理する際の倍率で表示)を2種類用意したが、1種類のみとしてもよいし、3種類以上を用意してもよい。
【0079】
(変形例9) 操作手段は、トリミング領域を選択する操作をするものであれば、特に選択スイッチ21,22に限定されない。例えばパネル画面をタッチパネルで構成した場合のタッチパネルのスイッチであっても構わない。
【0080】
(変形例10) メモリカードから画像データを読み取る読取装置(カード読取装置)を備えたプリンタ(スタンドアロン型プリンタ)に適用したが、その他のプリンタに適用してもよい。例えばプリンタに接続して拡張した外部記憶装置から読み込んだ画像データに基づき印刷する際に、外部記憶装置から読み込んだ画像をトリミングするものであっても構わない。またプリンタはインクジェット式に限定されず、レーザープリンタ等の他方式のプリンタであってもよい。さらに印刷装置は印刷機能を有すれば足り、FAX、コピーなどの多機能を持つ複合機にも適用できる。さらに印刷装置に限定されず、操作キーの比較的少ない装置に適用することもできる。例えばスキャナーや電話機(携帯電話を含む)に適用してもよい。
【0081】
前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を、以下に列挙する。
(1)請求項1〜3のいずれか一項に記載のトリミング設定装置は、印刷装置に装備されるものである。印刷装置は操作パネルの操作キーが少ししかないが、予め設定された複数のトリミング領域の中からキー操作で選択するだけなのでトリミング領域の設定操作がし易い。
【0082】
(2)請求項1〜3のいずれか一項に記載のトリミング設定装置は印刷装置に装備されるものであって、前記操作手段は、印刷装置本体に搭載された操作パネル用の操作キーである。前記技術的思想(1)と同様の作用効果が得られる。
【0083】
(3)請求項1において、前記表示処理手段は、前記選択画面に前記アイコンと共に、前記トリミング領域の相対位置を文字表示することを特徴とする。この構成によれば、アイコンに加え、文字表示(文字列)によってもトリミング領域の相対位置を知ることができる。
【0084】
(4)請求項1又は前記技術的思想(3)において、予め設定された前記トリミング領域は相対位置とサイズの異なる複数が設定されており、前記表示処理手段は、前記選択画面にトリミング領域の相対位置とサイズの両方を視覚的に示す前記アイコンを表示させることを特徴とする。
【0085】
(5)請求項1及び前記技術的思想(3),(4)のいずれか一項において、前記アイコンは、原画像を模した枠の中に前記トリミング領域を模した領域が、該トリミング領域の前記原画像に対する相対位置と対応する相対位置で示されたデザインを有する。なお、原画像を模した枠は外形を区別できる領域であってもよい。またトリミング領域を模した領域は、領域を区別できる枠であってもよい。特に原画像を模した枠内の領域とトリミング領域とが色の濃淡で識別されるデザインであることが好ましい。
【0086】
(6)請求項1〜3のいずれか一項に記載のトリミング設定装置は、記憶媒体から画像を読み取るための読取手段と、該読取手段を介して記憶媒体から読み取った画像データを印刷データに変換して印刷処理する印刷制御手段とを備えた印刷装置に装備されるものである。印刷装置は記憶媒体から読み取った画像データを印刷データに変換して印刷処理でき、例えばパソコンを介さなくても記憶媒体から直接画像を読み取って印刷処理することができる。しかも、パソコンを介さなくても装備されているトリミング設定装置によって、トリミングした画像を印刷することができる。
【0087】
(7)請求項4に記載の印刷装置において、前記印刷処理手段は、前記切り取り前の原画像と同サイズに拡大させた前記切取画像を、さらに用紙サイズに応じた画像サイズに拡大して印刷処理をすることを要旨とする。
【0088】
(8)記憶媒体から画像情報を読み込む読取手段と、前記読取手段により読み取られた画像に対するトリミング領域を選択操作する操作手段と、前記操作手段の操作によって選択されたトリミング領域で前記画像から切り取った切取画像を印刷対象として設定する設定手段と、前記設定手段により印刷対象として設定された前記切取画像を印刷する印刷処理手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。なお、設定手段に設定される内容は、切取画像又は切取画像に関する情報のどちらでもよい。
【0089】
(9)前記技術的思想(8)において、前記印刷処理手段は、前記切取画像を原画像と同サイズに拡大して印刷処理することを特徴とする印刷装置。
(10)前記技術的思想(9)において、前記印刷処理手段は、前記切取画像を原画像と同サイズに拡大するとともに、印刷条件として設定された用紙サイズに応じた画像サイズで印刷処理することを特徴とする印刷装置。
【0090】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、例えば印刷装置のように操作キーの比較的少ない装置においても、比較的簡単な選択操作によってトリミング領域を選択でき、しかも選択されているトリミング領域の画像に対する相対位置を視覚的に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態におけるプリンタの斜視図。
【図2】操作パネルの主要部を示す平面図。
【図3】プリンタの電気的構成を示すブロック図。
【図4】トリミング設定画面を示す画面図。
【図5】トリミング処理(ズーム処理)を説明する説明図。
【図6】トリミング設定処理タスクを示すフローチャート。
【図7】印刷時のトリミング処理タスクを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 印刷装置としてのプリンタ
3 操作パネル
10 設定画面(選択画面)
10A 所定の表示としてのアイコン
11 表示手段としての表示装置
12 操作手段としての操作部
17 表示手段としてのモニタ
18 モニタ画面
14 記憶媒体としてのメモリカード
15 読取手段としての読取装置
21 操作手段を構成する上スイッチ
22 操作手段を構成する下スイッチ
25 表示処理手段及び印刷処理手段を構成するCPU
30 UI基板
38 表示処理手段を構成するモニタ制御部
40 原画像
44A,44B トリミング領域
45 所定の表示としてのトリミング枠

Claims (4)

  1. トリミング対象とされる画像に対して設定するトリミング領域を予め設定された複数のトリミング領域の中から選択する選択画面を表示するとともに該選択画面と異なる画面に前記画像を表示する表示手段と、
    前記選択画面においてトリミング対象とされる画像に対して設定するトリミング領域を予め設定された複数のトリミング領域の中から選択するために操作される操作手段と、
    前記画像に対するトリミング領域の相対位置と相対サイズとの組合せの異なる前記複数のトリミング領域の個々に対応付けて、前記画像に対するトリミング領域の相対位置と相対サイズとを視覚的に示すアイコンを選択対象として前記表示手段の選択画面に複数表示する表示処理手段とを備え、
    前記予め設定された複数のトリミング領域は、原画像の縦横比を維持した切取りサイズに設定され、
    前記表示処理手段は、前記操作手段に選択された一のアイコンに対応するトリミング領域で切り取られた切取画像であって前記原画像と同サイズに拡大された前記切取画像を表示することを特徴とするトリミング設定装置。
  2. 前記表示処理手段は、前記操作手段により一のアイコンが選択されると、前記表示手段における前記選択画面と異なる前記画面に表示された前記画像に対して該選択された一のアイコンに対応する相対位置及び相対サイズのトリミング枠を該画像上に表示する機能も備えることを特徴とする請求項1に記載のトリミング設定装置。
  3. 前記トリミング対象とされる画像に対して前記操作手段により選択された一のアイコンに対応するトリミング領域で切り取られた切取画像であって前記原画像と同サイズに拡大された前記切取画像を割り付けて設定する設定手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のトリミング設定装置。
  4. 請求項3に記載のトリミング設定装置を装備する印刷装置であって、
    前記設定手段により割り付けられた前記切取画像を印刷する印刷処理を行う印刷処理手段を備えたことを特徴とする印刷装置。
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