JP2004361021A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】調理室3内に、角皿13に載置した被調理物を収容しヒータ10,15により加熱調理するものにおいて、前記角皿13のうちの少なくとも一つの角皿13aを、ガラス又はセラミックス製とするとともに、その表面17に凸部18又は凹部を形成した構成とする。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、角皿に載置した被調理物をヒータ等の加熱源により加熱調理するものにおいて、スチーム機能を備えた加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、加熱源としてヒータによる輻射熱やマグネトロンによるマイクロ波により加熱調理する加熱調理器には、付属品として複数個の角皿を具備し、該角皿に被調理物を載置して加熱調理するようにしている。このような、加熱源により加熱調理する場合、加熱が進むに伴ない被調理物の水分は蒸発して硬くなったり、特にヒータ加熱の場合には仕上がり表面が焦げたりするおそれがある。しかして、この種加熱調理器では上記被調理物の仕上がりを良くするため、或は調理メニューの多様化にも対応すべくスチーム機能を付加した構成が考えられている。しかるに、従来のスチーム発生手段としては、専用の貯水タンクや、スチームを発生するためのヒータを具備してなる蒸気発生装置や、調理室に連通したスチーム供給管路を形成するなど、別個に専用の手段を講じている(例えば、特許文献1参照)。
従って、スチームを利用した加熱調理を行なう場合には、本来の加熱調理用のヒータとともに、蒸気発生装置のヒータも併せて通電制御していた。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−257864号公報(第5頁、図1,5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スチームを利用した調理は、調理メニューに応じて必要な場合に使用するのに対し、専用の蒸気発生装置を備えることはコスト的にも機能的にも効率的とはいえない。又、使用者の取扱い性や加熱調理器を設置するためにできるだけコンパクト化が求められている中で、別個に蒸気発生装置を設けることは極めて不利であり、且つ制御手段も複雑化するなどの問題を有している。
【0005】
本発明は上述の事情に鑑みてなされ、従ってその目的は、スチーム機能を簡易な手段にて機能させることができ、コスト的にもコンパクト化にも有利な加熱調理器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の加熱調理器は、調理室内に、角皿に載置した被調理物を収容しヒータにより加熱調理するものにおいて、前記角皿のうちの一つは、ガラス又はセラミックス製とするとともに、その表面に凸部又は凹部を形成したことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0007】
斯かる構成によれば、スチーム発生手段として角皿の表面に凸部又は凹部を形成して表面積の増大を図り、該角皿に供給された水の加熱蒸発を盛んにし、多くの蒸気の発生が見込める構成となすとともに、セラミックス等は熱容量が大きいので、スチーム機能として十分に有効活用でき、被調理物の仕上がり良好な加熱調理が実行できる。しかも、専用の蒸気発生装置を設ける必要がなく、簡易な構成にてコンパクトでコスト的にも有利な加熱調理器を提供できる。
【0008】
そして、請求項1記載のものにおいて、凸部又は凹部は、被調理物の載置領域を示す構成としたことを特徴とする(請求項2の発明)。
【0009】
ピザなどの被調理物の手加工がし易く且つ適正位置に載置できるなど、使い勝手の向上や加熱分布が偏ることを抑えて良好な加熱調理が期待できる。
【0010】
又、請求項1記載のものにおいて、角皿の裏面は、平坦面としたことを特徴とする(請求項3の発明)。
【0011】
斯かる構成によれば、平坦な裏面を利用してピザなどの被調理物の加熱調理ができ、他用途に使えて便利である。
【0012】
そして、請求項3記載のものにおいて、角皿の裏面に、被調理物の載置領域を示す枠部を施したことを特徴とする(請求項4の発明)。
【0013】
斯かる構成によれば、ピザ生地などの被調理物の手加工がし易く、且つ適正位置に載置できることから、使い勝手の向上や加熱分布が偏ることを抑えて良好な加熱調理が実行できる。
【0014】
又、上記目的を達成するために、本発明の加熱調理器は、調理室内に、角皿に載置した被調理物を収容しヒータ又はマグネトロンを加熱源として加熱調理するものにおいて、前記角皿のうちの一つは、ガラス又はセラミックス製とするとともに、該角皿は20〜50%の体積の空間を有する多孔質で構成したことを特徴とする(請求項5の発明)。
【0015】
斯かる構成によれば、加熱源としてヒータやマグネトロンによるマイクロ波のいずれにおいても、加熱して蒸気を発生することができ、上記請求項1記載の発明と同様にスチーム機能により仕上がり良好な加熱調理ができる他、予め高温度に加熱することなく利用できるので、予熱後に水を補給する作業を伴なわない分、安全で使い勝手も向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を加熱調理器としてオーブンレンジに適用して示す第1実施例につき、図1〜図5を参照して説明する。
まず、図1はオーブンレンジ1の使用形態の説明を兼ねた開扉状態の外観斜視図で、図2は特に内部の概略構成を示す断面図で、これら図面を参照して全体構成につき概述する。このオーブンレンジ1は、周知のように後述するヒータによる輻射熱を利用した加熱調理(オーブン調理とも称す)と、マグネトロンから放射されたマイクロ波を利用した加熱調理(レンジ調理とも称す)とができるようにして、焼物調理や煮物調理など種々多様な加熱調理を可能とした加熱調理器である。その外殻を形成する矩形箱状の本体ケース2内には、前面開口する矩形容器状の調理室3を備え、この調理室3に隣接した側方(図示右側)には、本体ケース2にて囲われた機械室4が形成されていて、マグネトロン5をはじめ図示しない冷却ファンや高周波トランス及び回路基板等からなる制御装置などの各種の電装品が配設されている。
【0017】
そして、本体ケース2の前面を構成すべく、前記機械室4の前方には調理メニューの選択設定キーやスタートキー等による入力操作を行なう操作パネル6を設け、一方、前記調理室3の前面開口には、これを開閉する扉7を回動可能に設けている。
しかるに、前記マグネトロン5は導波管8を介して調理室3の底部に形成された励振口3aに連通接続され、該底部上には若干の空間を経て該調理室3の実質的な底板9が配設されている。この底板9は、下方からのマイクロ波を透過可能な材料、例えばガラス若しくはセラミックスで形成されるとともに、被調理物を載置収容するために平坦状をなしている。又、この底板8の下方の空間には、ヒータとしての例えばシーズヒータからなる下部ヒータ10、及びマイクロ波を反射撹拌するための回転アンテナ11を備えている。このアンテナ11は、外底部に設けられたモータ12にて回転駆動され、励振口3aからのマイクロ波を上部の調理室3内に有効に照射できるようにしている。
【0018】
ところで、前記調理室3内には被調理物を載置収容する角皿13を上下複数段に配設可能としている。この実施例では2枚の角皿13a,13bを示し、その構成の詳細については後述するが、これら角皿13を載置支持するための段部14を、調理室3の両側壁に例えば上下3段階に突設していて、該角皿13を前面開口からスライド移動により出し入れ可能としている。又、調理室3の天井部位にはヒータとしての上部ヒータ15を設けている。この上部ヒータ15は、例えば図示しないが薄板状のマイカ板にニクロム線を捲回して平板状に構成した、所謂面状ヒータにあって、調理室3の天井壁面に面接触状態に装着され、前記下部ヒータ10とともに調理室3内を上下部から輻射熱により加熱する、所謂ヒータ加熱の加熱源を構成している。
【0019】
ここで、前記した角皿13の具体構成につき説明するが、先の図1及び図2には2枚の角皿13を示しているが、本実施例ではそのうちの、まず下部に配設した角皿13aの一つにつき説明する。図3,4,5は、その角皿13aの具体構成を開示したもので、図3及び図5は夫々表面側及び裏面側から見た全体の斜視図で、図4は図3のA−A線に沿って切断して示す断面図である。
図示するように、角皿13aは浅い角形容器状をなし外周囲が水平方向に若干延びた周縁部16を有したもので、これはガラス又はセラミックスで一体成形されている。そして、この角皿13aの表面17には例えば直線的に延びた複数条の凸部18を並設していて、結果として表面17に角形の領域の凹凸面状を形成している。
【0020】
このように、凸部18を設けたことにより角皿13aの表面17は、単なる平坦面に比し表面積を増大した構成をなすとともに、該表面17のほぼ全域(図4中、符号Dで示す範囲)に、遠赤外線の輻射作用を有する釉薬を塗布した塗膜19を形成している。この釉薬は、例えば酸化シリコン(SiO2)を主成分として酸化アルミニウム(Al2O3)や酸化リチウム(Li2O)等を基本組成としたものである。本来、セラミックス材料は遠赤外線放射効果に優れているが、この釉薬に無機顔料を加えることで、一層効率良く遠赤外線を放射する。
【0021】
また、該角皿13aの周縁部16には、その表裏に亘り(図4中、符号Eで示す範囲)潤滑素材の塗膜20を形成すべく艶出しの釉薬を塗布している。
更には、角皿13aの裏面21は、図5に示すように平坦面状をなすとともに、一部周縁を除く部位(図5中、斜線で示す範囲)にマイクロ波発熱体を塗布した塗膜22を形成している。
【0022】
一方、上記角皿13aの上段に配設されたもう一つの角皿13bは、特に詳細に図示していないが図2からも理解できるように、上記角皿13aと全体の外観形状や大きさは同じで周縁部16を有する角形容器状をなしているが、これは金属板製のホーロー仕上げを施したもので、且つ表面17には凹凸形状はなく平坦面状となした、所謂通常に採用されている角皿13bが用意されている。尚、この角皿13bの表面17に上記した遠赤外線の輻射作用を有する釉薬を塗布して、後述する遠赤外線効果を得るようにしても良い。
【0023】
次に、上記した構成のオーブンレンジ1の作用につき説明すると、ピザやパン及び焼き魚等の焼物調理を行なうには、角皿13が用いられ加熱源である上下部のヒータ15,10が通電制御される。例えば、図1に示す使用形態は上段側には通常の角皿13bが配置され、これにはパンやクッキーなどの被調理物が載置収容され、下段側には表面17に凸部18を有する角皿13aを配置して、スチーム機能を付加した所謂オーブン調理を行なう場合の一例を示している。
【0024】
しかして、このオーブン調理を行なうに際して、通常調理室3内を高温度に予熱して加熱調理をむらなく良好に行なえるようしているが、この予熱手段を利用して調理室3内の下段に配置した角皿13aを加熱しておく。この場合、セラミックス等の角皿13aは熱容量が大きく高温度に保持できる。次いでこの予熱終了後、上段にはパンなどの被調理物を載置収容した角皿13bを配設し、又下段の角皿13aには適宜の水入れ容器23を利用して所定量の水を供給する。しかる後、扉7を閉じ操作パネル6にて調理メニューの設定等行ないスタートキーを操作することで、上下部のヒータ15,10が通電発熱し加熱調理が開始される。
【0025】
この場合、下段の角皿13aは予め加熱されているため、水が供給された時点から蒸気の発生が可能であることから、運転開始から所望のスチーム機能を発揮したオーブン調理が実行される。この蒸気の発生に伴ない、被調理物に対する加熱分布を良好とし、その表面の乾燥を防ぐことができ、パンなどの場合には表面皮が焼き過ぎることなく全体のふくらみ具合を良くする等、良好な仕上がり状態を得る。しかも、当該角皿13aには複数条の凸部18を設けているので、単なる平坦面に比し表面積の増大が図り得、蒸気の発生を促進し且つ発生量も多くなるなど、所望のスチーム機能を十分に発揮する。
【0026】
又、本実施例では角皿13aの表面17には遠赤外線を放射する作用を有する釉薬にて塗膜19(図4参照)を形成しているので、上下部のヒータ15,10の輻射熱を受けて遠赤外線を放射しパンなどをふっくらと焼き上げる。
尚、上記のようなスチーム機能を所望しない場合には、当該角皿13aにも被調理物を載置収容して、オーブン調理に使用すればよいし、しかもスチーム機能の採否は、水の供給作業の有無によって簡単に選択できる。
【0027】
一方、上記のヒータ利用のオーブン調理に対し、煮物調理やあたため調理にはマグネトロン5によるマイクロ波を利用した所謂レンジ調理が好適する。このレンジ調理を行なう場合には、通常は底板9上に直接被調理物を載置収容し、下方から回転アンテナ11の作用によりマイクロ波を有効に照射して加熱調理が行なわれる。
【0028】
しかるに、本実施例では角皿13aの裏面21にマイクロ波発熱体の塗膜22(図4,5参照)を形成しているので、これがマイクロ波を受けると加熱作用が生じる。従って、例えばセラミックス製の角皿13aを利用した場合に若干のマイクロ波吸収等によるエネルギ損失があっても、上記加熱作用が補填されることから、該角皿13a上の被調理物に対しマイクロ波と加熱作用とによるレンジ調理を有効に行なうことができる。このことは、従来オーブン調理用のみとしていた当該角皿13aの用途拡大や、被調理物の出し入れが角皿13a使用により容易にできる点で有効である。
尚、角皿13aの周縁部16には、その表裏に亘り潤滑素材の塗膜20(図4参照)を形成しているので、段部14とのスライド摩擦を軽減できスムースな出し入れ操作ができ、特に周縁部16における外観も長期良好に維持できる。
【0029】
しかして、本実施例によれば次の効果を有する。
オーブン調理に特に有効なスチーム機能を付加した加熱調理を行なうには、ガラス又はセラミックス製の角皿13aを利用したスチーム発生手段により簡単に実行できる。その手順としては、オーブン調理の予熱手段を利用して角皿13aを加熱し、この予熱終了後に水を供給するだけの簡単操作にて可能である。この場合、スチーム発生手段として何ら専用部品を要することなく、当該角皿13aは本来付属品とする複数の角皿13のうちの一つとして流用でき、何ら無駄のない極めて簡易な手段にて提供できる。従って、スチーム機能を要しない加熱調理する場合には、当該角皿13aは他の通常の角皿13bとともに被調理物を載置収容するのに利用できるなど、無駄がなくコスト的にも有利であるばかりか、スチーム手段を備えながらコンパクトなオーブンレンジ1を構成できる。
【0030】
しかも、蒸気を発生するための角皿13aは、セラミックス等の熱容量が大きい特性を有するに加えて、その表面17に凸部18を形成して表面積の増大を図っているため、該角皿13aに供給された水の加熱蒸発を盛んにし、多くの蒸気の発生が見込め、スチーム機能として十分に有効活用できるもので、このことは被調理物の仕上がり良好な加熱調理が期待できる。又、特に本実施例では、当該角皿13aの表面17に遠赤外線の輻射作用を有する塗膜19を形成したので、上下部のヒータ15,10の輻射熱を受けて遠赤外線を放射しパンなどをふっくらと焼き上げることができる。
更には、角皿13aの周縁部16には潤滑素材の塗膜20を形成してあるので、該角皿13aの周縁部16が段部14上をスライドする際の摩擦を軽減でき、スムースな出し入れ操作ができるなど、長期に亘り使い勝手が良く外観も良好に維持できる。
【0031】
又、本実施例の如きオーブンレンジ1に適用した例では、上記角皿13aの裏面21にマイクロ波発熱体の塗膜22を形成しておくことで、該角皿13aを使用したマイクロ波によるレンジ調理ができて便利である。
即ち、マイクロ波発熱体の塗膜22はマグネトロン5からのマイクロ波を受けて加熱作用を発揮するので、マイクロ波が例えばセラミックス製の角皿13aを透過する際に若干のエネルギ損失があっても、これを加熱作用で補填でき、従って該角皿13aに被調理物を載置収容してレンジ調理を有効に行なうことができ、且つ従来オーブン調理用としていた当該角皿13aの用途拡大や、被調理物の出し入れが容易にできるなど、効率的で使い勝手の向上も大いに期待できる。
【0032】
(変形例)
上記実施例に対し、図6及び図7は変形例を示したもので、図6は図3相当図、及び図7は図3中のB−B線に沿って切断して示す断面図である。
これは、上記実施例では複数条の凸部18を整然と並べて形成したのに対し、このものは多数の球面状の凸部24をランダム(大きさや配置等を含む)に形成して、当該角皿13aの表面17を凹凸面状としたものである。
【0033】
従って、この凸部24のみが異なる変形例にあっても、表面積の増大が図れて上記実施例と同様のスチーム発生手段として有効に機能する。特に、球面状の凸部24は、視覚的にグリルイメージを与える上記凸部18に対し、これは小石を敷きつめたような自然素材を用いた好イメージを与えることが期待できる。
尚、上記いずれの実施例も凹凸状の表面17に対し裏面21は平坦面としているので、角皿13aを裏返し状態に配設し、該裏面21を利用して特に平面状を要する被調理物を載置しての加熱調理も可能である。
【0034】
(第2の実施の形態)
図8及び図9は、本発明の第2実施例を示すもので、図8は図5相当図、及び図9は図8のC−C線に沿って切断して示す断面図である。尚、上記第1実施例と同一部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
この図8,9に示された角皿25は、上記第1実施例にて開示した角皿13aに対応するスチーム発生手段を構成するもので、角皿13aでは裏面21にマイクロ波発熱体の塗膜19を施した構成であったのに対し、このものでは裏面21の平坦面に、リング状の枠部26を施した点のみで異なるもので、その他の構成は実質的に共通である。そして、この枠部26は、例えば連続した凹溝から形成され、以って中央部にリング状の領域を区画形成した構成としている。
【0035】
しかして、角皿25を用いたオーブン調理やスチーム機能を付加した調理は上記実施例と同様に行なえるので説明は省略するが、特に本実施例では当該角皿25の裏面21にも被調理物を直接載置し、加熱調理に活用できるようにしたことが特徴である。例えば、ピザを焼く場合など、角皿25を裏返しにして裏面21に施したリング状の枠部26を利用して、図示しないがピザの生地を載置して手加工により円形状の形作りを行なうのに便利であり、且つ該角皿25のほぼ中央に載置することが容易にできる。
【0036】
従って、ピザを載置し裏返した状態の角皿25を調理室3内に収容して、ヒータ加熱することで簡単にピザを焼き上げることができ、しかも枠部26を目安にしてほぼ中央位置に載置できるので、該ピザに与える加熱分布を大きく偏ることなく良好に仕上げることができる。このことから、該枠部26の構成は、ピザなどの被調理物の所謂適正な載置領域を示すように機能するもので、従って該枠部26としては、突部や罫線を付した構成、また不連続な形態としても良いなど種々変更して実施可能である。
【0037】
尚、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されることなく、例えば角皿13a,25の表面17に形成した凸部18,24に代えて、複数の凹部を形成することで凹凸面状を構成しても良い。又、この凹凸部に代えて、ガラスやセラミックスによる構成を20〜50%の体積の空間を有する多孔質とし、調理の際に予めこの多孔部分に水を供給しておくことで、加熱源としてヒータやマグネトロンのマイクロ波のいずれでも加熱して、蒸気を発生することができるもので、上記実施例と同様にスチーム機能により仕上がり良好な加熱調理ができるとともに、この場合、上記実施例の如き高温度の予熱後に水を補給する作業を伴なわないので、安全で使い勝手も向上する。
【0038】
更に、上記第2実施例では角皿25の裏面21を一層有効に活用すべく被調理物の載置領域を示す枠部26を設けたが、これに代えて第1実施例で示した表面17の凸部18,24を、例えばその外周囲が円形状となるよう形成したり、或は全体を円弧状凸部又は凹部で円形状に形成して、これを被調理物の載置領域とする構成としても良い。その他、複数の角皿13を全て凸部等を有する蒸気発生に好適する角皿構成としても良いが、少なくとも一つあればスチーム機能を発揮させることが可能であるなど、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて適宜変更して実施できるものである。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたことから明らかなように、本発明の加熱調理器は、スチーム発生手段として被調理物を載置する角皿の少なくとも一つに、表面に凸部又は凹部を形成して表面積の増大を図った構成し、且つ熱容量が大きいガラス又はセラミックス製としたので、当該角皿に供給された水の加熱蒸発を盛んにして多くの蒸気を発生できる。これにより、加熱調理する際のスチーム機能として十分に有効活用でき、被調理物の仕上がり良好な加熱調理が期待できるとともに、専用の蒸気発生装置を設ける従来構成に比して、簡易な構成にてコンパクトでコスト的にも有利であるなどの著効を奏する加熱調理器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をオーブンレンジに適用した第1実施例を示す外観斜視図
【図2】内部の概略構成を示す断面図
【図3】角皿の表面側から見た斜視図
【図4】図3のA−A線に沿って切断して示す断面図
【図5】角皿の裏面側から見た斜視図
【図6】変形例を示す図3相当図
【図7】図6のB−B線に沿って切断して示す断面図
【図8】本発明の第2実施例を示す図5相当図
【図9】図8のC−C線に沿って切断して示す断面図
【符号の説明】
1はオーブンレンジ、3は調理室、5はマグネトロン、10は下部ヒータ(ヒータ)、13(13a,13b),25は角皿、14は段部、15は上部ヒータ(ヒータ)、18,24は凸部、及び26は枠部(載置領域)を示す。
Claims (5)
- 調理室内に、角皿に載置した被調理物を収容しヒータにより加熱調理するものにおいて、
前記角皿のうちの一つは、ガラス又はセラミックス製とするとともに、その表面に凸部又は凹部を形成したことを特徴とする加熱調理器。 - 凸部又は凹部は、被調理物の載置領域を示す構成としたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
- 角皿の裏面は、平坦面としたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
- 角皿の裏面に、被調理物の載置領域を示す枠部を施したことを特徴とする請求項3記載の加熱調理器。
- 調理室内に、角皿に載置した被調理物を収容しヒータ又はマグネトロンを加熱源として加熱調理するものにおいて、
前記角皿のうちの一つは、ガラス又はセラミックス製とするとともに、該角皿は20〜50%の体積の空間を有する多孔質で構成したことを特徴とする加熱調理器。
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