JP2004360474A - 車両用エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】動弁室内で跳ね上げられたオイルのブローバイガス通路への混入を抑制可能な車両用エンジンを提供することにある。
【解決手段】シリンダヘッド2には、ロアデッキ2aとアツパデッキ2cとの間でエンジン後方側から前方側に向かって下方側に傾斜するよう気筒配列方向に延設され、冷却水通路と動弁室とを区画するミドルデッキ2bと、エンジン後方側に形成されるブローバイガス通路2eと、エンジン前方側に形成されるオイルリターン通路2fとが備えられ、シリンダヘッドカバー3の下部壁8はエンジン前方側から後方側に向かって下方側に傾斜される。
従って、ミドルデッキ2bに付着したオイルはミドルデッキ2bの傾斜によってエンジン前方側にリターンされ、動弁室内で跳ね上げられたオイルはオイルセパレータ7の下部壁8の傾斜によってエンジン前方側に跳ね返される。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用エンジンに関し、特に、ブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータを備えた車両用エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用エンジンでは、エンジンルーム内において気筒配列方向が車両前後方向と一致するようエンジンを搭載する、所謂縦置き搭載が知られており、通常、このような縦置き搭載の場合、エンジンは、エンジン前方側が後方側に対して上方側に位置するよう所定の搭載角でもって傾斜されて搭載されている。
しかしながら、エンジン前方側が上方側に位置するよう傾斜されて搭載された場合、シリンダヘッド内に形成された冷却水通路内のエンジン前方側に気泡が溜まるおそれがある。
【0003】
そこで、下記特許文献1に開示されるように、シリンダヘッド内においてシリンダヘッドのロアデッキとミドルデッキとで冷却水通路を形成する際、ミドルデッキをエンジンの搭載角とは反対方向に傾斜、つまり、エンジン後方側から前方側に向かって下方側に傾斜させることが知られている。
特許文献1によれば、エンジンが傾斜されて搭載された場合であっても、ミドルデッキがエンジンの搭載角を略相殺する方向に傾斜されるため、エンジンが車両に搭載された状態において冷却水通路の配置は略水平に近くなり、冷却水通路内における気泡溜まりを抑制できるものである。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−53741号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述の冷却水通路の上部壁を成すシリンダヘッドのミドルデッキの上方には、そのミドルデッキとシリンダヘッドカバーとで動弁室が形成されるとともに、その動弁室上方には、ブローバイガスに含まれるオイルを分離するためのオイルセパレータが設けられている。
ここで、ブローバイガスのオイル分離性向上のためには、ブローバイガス通路に動弁室からのオイルが混入しないことが望まれる。
これに対し、上記特許文献1に開示されるように、動弁室の底壁を成すミドルデッキがエンジン後方側から前方側に向かって傾斜されているエンジンにおいては、シリンダブロックのクランク室からオイルセパレータにブローバイガスを供給するためのブローバイガス通路をエンジン後方に形成し、ブローバイガス通路とは反対側のエンジン前方側にオイルリターン通路を形成すれば、ミドルデッキに付着したオイルをミドルデッキの傾斜によって積極的にオイルリターン通路側に導くことができ、ブローバイガス通路へのオイルの混入を抑制することができる。
ところが、シリンダヘッドのミドルデッキに付着したオイルに対しては、ミドルデッキの傾斜によってブローバイガス通路とは反対側のエンジン前方側に導くことはできるものの、動弁室内において動弁系の回転によって跳ね上げられるオイルに対しては、上述のようにシリンダヘッドのミドルデッキを傾斜させるだけでは、ブローバイガス通路へのオイル混入を十分に抑制することができないという問題がある。
【0006】
本発明は、以上のような課題に勘案してなされたもので、その目的は、動弁室内で跳ね上げられたオイルのブローバイガス通路への混入を抑制可能な車両用エンジンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、本発明の第1の構成において、車両の前後方向に複数の気筒が直列に配列されるエンジンで、該エンジンのシリンダヘッド上方には気筒配列方向に延設されるオイルセパレータを備えたシリンダヘッドカバーが配置される車両用エンジンであって、
上記シリンダヘッドには、当該シリンダヘッドのロアデッキとアッパデッキとの間においてエンジン後方側から前方側に向かって所定の傾斜角で下方側に傾斜するよう気筒配列方向に延設され、下方側に形成される冷却水通路と上方側に形成される動弁室とを区画するミドルデッキと、
エンジン後方側においてシリンダブロックのクランク室と上記シリンダヘッドカバーとを連通するよう形成され、上記シリンダブロックのクランク室内のブローバイガスを上記オイルセパレータに供給するブローバイガス通路と、
エンジン前方側において上記シリンダブロックのクランク室と上記動弁室とを連通するよう形成され、上記動弁室内のオイルを上記シリンダブロックのクランク室にリターンするオイルリターン通路とが備えられる一方、
上記オイルセパレータの下部壁がエンジン前方側から後方側に向かって下方側に傾斜されるよう構成してある。
本発明の第1の構成によれば、シリンダヘッドのミドルデッキがエンジン後方側から前方側に向かって下方側に傾斜されるとともに、エンジン後方側にブローバイガス通路が、エンジン前方側にオイルリターン通路が形成されるため、動弁室内の底壁となるミドルデッキに付着したオイルは、ミドルデッキの傾斜によってエンジン前方側のオイルリターン通路側に積極的にリターンされ、ブローバイガス通路へのオイルの混入を抑制することができる。
また、オイルセパレータの下部壁がエンジン前方側から後方側に向かって下方側に傾斜されるよう構成されるため、動弁室内で跳ね上げられたオイルは、オイルセパレータの下部壁の傾斜によってエンジン前方側に跳ね返され、ブローバイガス通路へのオイルの混入を抑制することができる。
【0008】
本発明の第2の構成において、上記オイルセパレータには、エンジン後方側端部に形成され、当該オイルセパレータで分離されたオイルを上記動弁室側にリターンするオイルリターン部が備えられるとともに、該オイルリターン部が上記ブローバイガス通路よりもエンジン前方側に位置されるよう構成してある。
オイルセパレータには、オイルセパレータで分離されたオイルを動弁室側にリターンするためのオイルリターン部が形成されているが、そのオイルリターン部がブローバイガス通路上に位置していると、オイルセパレータにおいて分離されたオイルがブローバイガス通路に混入するおそれがある。
本発明の第2の構成によれば、オイルセパレータのオイルリターン部がブローバイガス通路よりもエンジン前方側に位置されるため、ブローバイガス通路に対する動弁室からのオイル混入抑制に加え、オイルセパレータで分離されたオイルのブローバイガス通路への混入も抑制することができる。
【0009】
本発明の第3の構成において、上記オイルリターン部には、上記オイルセパレータで分離されたオイルを上記動弁室側に案内するガイド部が形成されるよう構成してある。
本発明の第3の構成によれば、オイルリターン部には、エンジン前方側にオイルを動弁室側に案内するガイド部が形成されるため、オイルセパレータで分離されたオイルをプローバイガス通路に混入させることなく確実に動弁室側にリターンさせることができる。
【0010】
本発明の第4の構成において、上記オイルセパレータには、エンジン後方側に形成され、上記ブローバイガス通路からのブローバイガスをオイルセパレータ内に導入するブローバイガス導入部が備えられるとともに、該ブローバイガス導入部は上記ブローバイガス通路の延長線上近傍に位置されるよう構成してある。
本発明の第4の構成によれば、オイルセパレータのオイルリターン部がブローバイガス通路よりもエンジン前方側に位置されるため、ブローバイガス通路に対する動弁室からのオイル混入抑制に加え、オイルセパレータで分離されたオイルのブローバイガス通路への混入も抑制することができる。
更に、ブローバイガス導入部がブローバイガス通路の延長線上近傍に位置されるため、オイルセパレータで分離されたオイルのブローバイガス通路への混入を一層抑制することができる。
【0011】
本発明の第5の構成において、上記エンジンは、車両のエンジンルーム内においてエンジン前方側が後方側に対して上方側に位置するよう所定の搭載角で搭載されるとともに、
上記ミドルデッキの所定の傾斜角が上記エンジンの所定の搭載角よりも大きく設定されるよう構成してある。
本発明の第5の構成によれば、ミドルデッキの所定の傾斜角が、エンジンの所定の搭載角よりも大きく設定されるため、ミドルデッキのエンジン前方側への傾斜を確保でき、エンジン前方側へのオイルの案内を確実に行うことができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、動弁室内で跳ね上げられたオイルのブローバイガス通路への混入を抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は車両に搭載した状態においてエンジンを側面から見たエンジン側面図、図2はシリンダヘッドカバーを下方から見たシリンダヘッドカバー平面図、図3は図2中のX−X断面図である。
尚、本実施形態では、DOHC4気筒直列型ガソリンエンジンに適用した例を示す。
【0014】
図1において、エンジン1は、シリンダヘッド2と、そのシリンダヘッド1上方側に配置されるシリンダヘッドカバー3と、シリンダヘッド2下方に配置されるシリンダブロック4と、シリンダブロック4下方側に配置されるオイルパン5とから構成されている。
また、エンジン1は、エンジンルームRにおいて、エンジン1の各4つの気筒が車両前後方向と同一方向に直列に配置されるよう縦置きに搭載されており、その際、エンジン1は、水平線L1に対して所定の搭載角θ1でもって車両前方側が後方側に対して上方側に位置するよう傾斜して搭載されている。
尚、6は変速機である。
【0015】
次に、図2、図3に基づき、シリンダヘッドカバー3について説明する。
シリンダヘッドカバー3内には、図2、図3に示すようにオイルセパレータ7が形成されている。
オイルセパレータ7は、シリンダヘッドカバー3の内壁3aとその内壁3a下方側に所定の空間を有して気筒配列方向に延設されオイルセパレータ7の下部壁を形成するプレート部材8とによって形成されている。
また、オイルセパレータ7は、吸気カムシャフト9上において当該吸気カムシャフト9略全長に亘って形成される第1オイルセパレータ室7aと、排気カムシャフト(不図示)上において当該排気カムシャフトのエンジン後方側において部分的に形成される第2オイルセパレータ室7bと、各オイルセパレータ室7aと7bとを接続する接続部7cとから構成されている。
第1オイルセパレータ室7a、第2オイルセパレータ室7b、及び接続部7c内には、シリンダヘッドカバー3の内壁3aからオイルセパレータ7内の内方に向かって延びる複数のバッフル壁3bが千鳥配置されている。
また、各オイルセパレータ室7a、7bのエンジン後方側には、エンジン後方側に向かって開口する二つのブローバイガス導入部7d、7dが形成されるとともに、第1オイルセパレータ室7aのエンジン前方側側部にはブローバイガス導出部7eが形成されている。
【0016】
また、オイルセパレータ7の下部壁を形成するプレート部材8は、図3に示すように、エンジン前方側から後方側に向かって下方に位置するよう傾斜されて配置されるとともに、そのプレート部材8のエンジン後方側端部には、後述する動弁室10側にオイルを案内するガイド部8aが形成されている。
尚、ガイド部8aは、図3に示すように、プレート部材8のエンジン後方端から動弁室10側に向かって下方側に延設されており、オイルセパレータ7で分離されたオイルを動弁室10にリターンするオイルリターン部を構成している。
【0017】
ここで、以上のように構成されたオイルセパレータ7内におけるブローバイガスの流れについて説明する。
二つのブローバイガス導入部7d、7dから導入されたミスト状のオイルを含むブローバイガスは、各オイルセパレータ室7a、7bにおいて複数のバッフル壁3bを介して蛇行状に形成された容積室を時間をかけて通過する過程でオイルと未燃ガスとに分離される。
また、第2オイルセパレータ室7bに導入されたブローバイガスは、接続部7cを介して第1オイルセパレータ室7aに合流され、接続部7cと第1セパレータ室7aとで更にオイルと未燃ガスに分離される。
そして、第1オイルセパレータ室7a、第2オイルセパレータ室7b、及び接続部7c内で分離された未燃ガスはブローバイガス導出部7eからPCVバルブ(不図示)を介してエンジン1の吸気通路(不図示)に供給される。
また、オイルセパレータ7内で分離されたオイルは、プレート部材8のエンジン後方側端部に形成されたガイド部8aを介して後述する動弁室10内にリターンされる。
【0018】
次に、図2、図3に基づき、シリンダヘッド2について説明する。
シリンダヘッド2には、それぞれ気筒配列方向に延設されるロアデッキ2a、ミドルデッキ2b、アッパデッキ2cが形成されている。
ミドルデッキ2bは、図3に示すように、水平線L1に対して所定の傾斜角θ2でもってエンジン前方側から後方側に向かって上方側に位置するよう傾斜されており、そのミドルデッキ2bと、ロアデッキ2aとによって冷却水通路2dが気筒配列方向に延設されるよう形成されている。
尚、ミドルデッキ2bの所定の傾斜角θ2は、先に説明したエンジン1の所定の搭載角θ1に対して所定角大きく設定されている。
従って、エンジン1を車両に搭載した場合、ミドルデッキ2bは水平線L1に対してエンジン前方側が後方側に対して下方に位置するよう若干傾斜する。
【0019】
ミドルデッキ2bの上方側で、かつオイルセパレータ7の下部壁を形成するプレート部材8の下方側には、各カムシャフトや各バルブを駆動するための構成部品(不図示)が配置される動弁室10が形成されている。
【0020】
また、シリンダヘッド2のエンジン後方側には、シリンダブロック4のクランク室(不図示)とシリンダヘッドカバー3内とを連通する二つのブローバイガス通路2e、2eが形成されている。
ブローバイガス通路2e、2eは、図2に示すように、平面視で第1オイルセパレータ室7aのブローバイガス導入部7dに対向する位置と、第2オイルセパレータ室7bのブローバイガス導入部7dに対向する位置とにそれぞれ開口されている。
従って、ブローバイガス導入部7dは、図3に示すように、ブローバイガス通路2eの延長線上近傍に位置されることになる。
【0021】
また、シリンダヘッド2のエンジン前方側には、シリンダブロック4のクランク室(不図示)とシリンダヘッドカバー3内とを連通する二つのオイルリターン通路2f、2fが形成されている。
オイルリターン通路2f、2fは、図2に示すように、平面視で第1オイルセパレータ室7aのエンジン前方側端部に対向する位置と、第2オイルセパレータ室7bのエンジン前方側端部に対向する位置とにそれぞれ開口されている。
【0022】
以上のように、本実施形態によれば、シリンダヘッド2のミドルデッキ2bがエンジン後方側から前方側に向かって下方側に傾斜されるとともに、エンジン後方側にブローバイガス通路2e、2eが、エンジン前方側にオイルリターン通路2f、2はが形成されるため、動弁室10内の底壁となるミドルデッキ2bに付着したオイルは、ミドルデッキ2bの傾斜によってエンジン前方側のオイルリターン通路2f、2f側に積極的にリターンされ、ブローバイガス通路2eへのオイルの混入を抑制することができる。
また、オイルセパレータ7の下部壁を形成するプレート部材8がエンジン前方側から後方側に向かって下方側に傾斜されるよう構成されるため、動弁室10内で跳ね上げられたオイルは、プレート部材8の傾斜によってエンジン前方側に跳ね返され、ブローバイガス通路2e、2eへのオイルの混入を抑制することができる。
また、オイルセパレータ7のオイルリターン部を形成するガイド部8aがブローバイガス通路2e、2eよりもエンジン前方側に配置されるため、プレート部材8に付着したオイルがエンジン後方側に流下してもブローバイガス通路2e、2eの手前でそのガイド部8aに沿って滴下し、ブローバイガス通路2e、2eに対する動弁室10からのオイル混入抑制に加え、オイルセパレータ7で分離されたオイルのブローバイガス通路2e、2eへの混入も抑制することができる。また、ミドルデッキ2bの所定の傾斜角θ2が、エンジンの所定の搭載角θ1よりも大きく設定されるため、ミドルデッキ2のエンジン前方側への傾斜を確保でき、エンジン前方側のオイルリターン通路2f、2fへのオイルの案内を確実に行うことができる。
また、ブローバイガス通路2e、2eよりもエンジン前方側にオイルを動弁室10側に案内するガイド部8aが形成されるため、オイルセパレータ7で分離されたオイルをブローバイガス通路2e、2eに混入させることなく確実に動弁室10側にリターンさせることができる。
また、ブローバイガス導入部7dがブローバイガス通路2e、2eの延長線上近傍に位置されるため、オイルセパレータ7内で分離されたオイルのブローバイガス通路2e、2eへの混入を一層抑制することができる。
【0023】
尚、本実施形態では、ブローバイガス通路2e、2eと、オイルリターン通路2f、2fとをシリンダヘッド2の幅方向両端にそれぞれ二つ形成する例を示したが、ブローバイガス通路とオイルリターン通路とをシリンダヘッド2の幅方向の片端にのみ形成しても良く、また、オイルリターン通路は中央付近に一つのみ形成するようにしてもよい。
【0024】
また、本実施形態では、オイルセパレータ7の下部壁を、シリンダヘッドカバー3とは別部材のプレート部材8で構成する例を示したが、シリンダヘッドカバー3と一体形成するようにしてもよい。
【0025】
また、本実施形態では、4気筒直列型エンジンに適用する例を示したが、気筒数が4気筒以外のエンジンや、ディーゼルエンジンに適用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両に搭載した状態においてエンジンを側方から見たエンジン側面図。
【図2】本発明の実施形態に係るシリンダヘッドカバーを下方から見たシリンダヘッドカバー平面図。
【図3】図2中のX−X断面図。
【符号の説明】
1:エンジン
2:シリンダヘッド
2a:ロアデッキ
2b:ミドルデッキ
2c:アッパデッキ
2d:冷却水通路
2e:ブローバイガス通路
2f:オイルリターン通路
3:シリンダヘッドカバー
3a:内壁
4:シリンダブロック
7:オイルセパレータ
7a:第1オイルセパレータ室
7b:第2オイルセパレータ室
7c:接続部
7d:ブローバイガス導入部
7e:ブローバイガス導出部
8:プレート部材
8a:ガイド部(オイルリターン部)
10:動弁室
θ1:エンジンの所定の搭載角
θ2:ミドルデッキの所定の傾斜角

Claims (5)

  1. 車両の前後方向に複数の気筒が直列に配列されるエンジンで、該エンジンのシリンダヘッド上方には気筒配列方向に延設されるオイルセパレータを備えたシリンダヘッドカバーが配置される車両用エンジンであって、
    上記シリンダヘッドには、当該シリンダヘッドのロアデッキとアッパデッキとの間においてエンジン後方側から前方側に向かって所定の傾斜角で下方側に傾斜するよう気筒配列方向に延設され、下方側に形成される冷却水通路と上方側に形成される動弁室とを区画するミドルデッキと、
    エンジン後方側においてシリンダブロックのクランク室と上記シリンダヘッドカバーとを連通するよう形成され、上記シリンダブロックのクランク室内のブローバイガスを上記オイルセパレータに供給するブローバイガス通路と、
    エンジン前方側において上記シリンダブロックのクランク室と上記動弁室とを連通するよう形成され、上記動弁室内のオイルを上記シリンダブロックのクランク室にリターンするオイルリターン通路とが備えられる一方、
    上記オイルセパレータの下部壁がエンジン前方側から後方側に向かって下方側に傾斜されることを特徴とする車両用エンジン。
  2. 上記オイルセパレータには、エンジン後方側端部に形成され、当該オイルセパレータで分離されたオイルを上記動弁室側にリターンするオイルリターン部が備えられるとともに、該オイルリターン部が上記ブローバイガス通路よりもエンジン前方側に位置されることを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジン。
  3. 上記オイルリターン部には、上記オイルセパレータで分離されたオイルを上記動弁室側に案内するガイド部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の車両用エンジン。
  4. 上記オイルセパレータには、エンジン後方側に形成され、上記ブローバイガス通路からのブローバイガスをオイルセパレータ内に導入するブローバイガス導入部が備えられるとともに、該ブローバイガス導入部は上記ブローバイガス通路の延長線上近傍に位置されることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用エンジン。
  5. 上記エンジンは、車両のエンジンルーム内においてエンジン前方側が後方側に対して上方側に位置するよう所定の搭載角で搭載されるとともに、
    上記ミドルデッキの所定の傾斜角が上記エンジンの所定の搭載角よりも大きく設定されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の車両用エンジン。
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