JP2004359848A - グリース組成物及びこれを用いた転動装置 - Google Patents

グリース組成物及びこれを用いた転動装置 Download PDF

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雅彦 山崎
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Abstract

【課題】高性能のグリース組成物を提供する。
【解決手段】液晶化合物を3〜95重量%含有することを特徴とするグリース組成物を提供する。また、前記液晶化合物の液晶化温度と等方性液体化温度の差が、30℃以上であり、かつ、液晶化温度が100℃以下であり、かつ、等方性液体化温度が80℃以上である前記グリース組成物を好適に提供する。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶化合物を含有するグリース組成物、そして、このグリース組成物が適用された転動装置に関するものである。に関し、詳しくは、転がり軸受、直動案内軸受、ボールねじ等の転動装置に使用されるグリース組成物、特に、転がり軸受に使用されるグリース組成物に関し、さらには、該グリース組成物で潤滑される転動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の機械技術の進歩に伴い、軸受やギヤー等の転動装置は小型軽量化・高速回転化の性能を持つことが要求されている傾向が著しい。これに伴い、各種転動装置に使用される潤滑グリースに対しては、一層高い性能が望まれている要求されている。潤滑グリースには、として、各種転動装置に使用される場合、初期の摩擦数や摩耗量だけではなく、長期の使用が可能な耐久性、高温から低温まで好適に使用できるための低温流動性と高温熱安定性が要求されている。また、転がり軸受等の軸受で使用される場合、軸受内部のせん断に対して軟化漏洩しないためのせん断安定性、グリースとしての貯蔵安定性も要求される。
液晶を潤滑成分とした従来例として、例えば、特許文献1には、主として液晶又は複数の液晶の混合物からなるによって構成される時計油が記載されているが、汎用モータなどの産業機械は、室温より+10〜20℃程度高温の領域で運転されているためにるものであり、特許文献1の潤滑油では高温熱安定性等の性能においてが十分ではなく、このような産業機械への適用には適していない。
【0003】
また、特許文献2には、液晶化合物を潤滑油として使用する旨が記載されているが、使用する液晶化合物が液晶状態でなければ安定した効果は望めず、例えば、転動装置の立ち上げ時には、液晶化合物を予め液晶転移温度以上に加熱しておかねばならず、そのための付帯設備等に多大なコストを要するという問題がある。
【0004】
また、特許文献3には、基油にと液晶を含む潤滑油組成物が記載されているが、通常、液晶は基油との相溶性に乏しいため、混合することが難しく、例えば、循環給油装置等にで使用されたした場合に液分離等の問題を起こし易いという問題がある。
【0005】
また、特許文献4には、フッ素油と液晶化合物を含有する潤滑剤組成物が記載されているが、これも、液晶化合物はフッ素油との相溶性に乏しいため、例えば、循環給油装置等で使用した場合に同様な問題がある液分離等の問題を起こし易いという問題がある。
【0006】
また、特許文献5には、液晶性化合物を単体で潤滑剤として使用した場合液晶性化合物などを潤滑油基油に溶解させて潤滑剤組成物とした際の耐摩耗性や、極圧性、及び低摩擦特性における問題点を解消するために置換トリアジン環化合物を主成分とした潤滑剤組成物が開示されている所定の化合物を含む潤滑剤組成物が記載されているが、使用初期における摩擦係数や摩耗量を改善するのみであり、グリースとしての性能が十分ではない。
【0007】
【特許文献1】特公平2−21436号公報
【特許文献2】特表平2−503326号公報
【特許文献3】特開平6−128582号公報
【特許文献4】特開平7−82582号公報
【特許文献5】特開2002−69472号公報
【発明が解決しようとする課題】
既述の従来例は、液晶を潤滑剤あるいは潤滑添加剤として使用することが開示されているが、使用初期における摩擦係数や摩耗量の改良に対するのみであり、グリースに適用される際に必要な特性を満足することについて開示されていない。潤滑グリースには、単なる初期の摩擦数や摩耗量における性能向上だけではなく、長期の使用を可能にする耐久性、高温から低温まで使用できる低温流動性、さらに、高温熱安定性が要求され、転がり軸受等の転動装置で使用されるためには、軸受内部のせん断に対して軟化漏洩しないためのせん断安定性、低トルク性、音響寿命、さらには耐電食性などが要求される。
本発明の目的は、これらの特性のうち少なくとも一つ以上の特性において性能を向上させたグリース組成物を提供することである。従って、本発明の目的は、耐久性、低温流動性、高温熱安定性、せん断安定性、貯蔵安定性のみならず、耐摩耗性、耐剥離性、異音低減、低トルク性、音響寿命、耐フレッチング性、耐電食性等の性能にも優れたグリース組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは液晶化合物をグリース組成物に適用することにより、グリース組成物に要求される各種性能を向上できることを見出した。本発明は、本発明者らは、鋭意研究した結果、液晶化合物を3〜95重量%含有することにより、耐久性、低温流動性、高温熱安定性、せん断安定性、低トルク性、音響寿命、さらには耐電食性など、グリース組成物に要求される特性を向上させたものであるを特徴とするグリース組成物が、耐摩耗性、耐剥離性、異音低減、低トルク性、音響寿命、耐フレッチング性、耐電食性等に優れることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、液晶化合物を3〜95重量%含有することを特徴とするグリース組成物を提供するものである。
【0010】
液晶化合物としてより好適には、前記液晶化合物の液晶化温度と等方性液体化温度との差が、30℃以上であり、かつ、液晶化温度が100℃以下であり、かつ、等方性液体化温度が80℃以上であることが好ましい。
【0011】
また、本発明は、上記グリース組成物を封入したことを特徴とする転動装置を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0013】
〔グリース組成物〕
本発明のグリース組成物は、液晶化合物を3〜95重量%含有することを特徴とする。
【0014】
液晶化合物とは、ある温度領域において、外観上液体であると同時に、光学的異方性結晶に特有な複屈折性を示す化合物である。液晶化合物は、その溶融状態から、スメスチック液晶、ネマチック液晶、コレスチック液晶、ディスコチック液晶に分類されるが、本発明のグリース組成物には、これらのいずれの液晶化合物であっても使用することができる。また、本発明のグリース組成物には、温度により溶融状態が変化するサーモトロピック液晶も好適に使用することができる。
【0015】
本発明に用いられる液晶化合物の具体例としては、以下に示すような、(1)シッフ塩基系、(2)アゾ系、アゾキシ系、(3)安息香酸エステル系、(4)ビフェニル系、ターフェニル系、(5)シクロヘキシルカルボン酸エステル系、(6)フェニルシクロヘキサン系、ビフェニルシクロヘキサン系、(7)ピリミジン系、ジオキサン系、(8)シクロヘキシルシクロヘキサンエステル系、(9)シクロヘキシルエタン系、(10)シクロヘキサン系、(11)トラン系、(12)コレステリック系、(13)トリアジン系、(14)COS系、(15)CCN系、(16)ディスコチック液晶等が挙げられる。
【0016】
【化1】
Figure 2004359848
【化2】
Figure 2004359848
【化3】
Figure 2004359848
(上記の式において、VWXZは、それぞれ同一又は異なり、RCOO−、RCOOR、R−OCO−、R−OCO−R−、RO−、R−O−R−、NC−R−、又はR−基を示す。Rは、それぞれ同一又は異なり、アルキル基、アルケニル基、水素原子、ハロゲン元素のいずれかを示し、該アルキル基は、ハロゲン原子を含有していてもよい。)
【0017】
(1)に示すシッフ塩基系液晶化合物は、加水分解定性が劣るので、耐水性が要求される用途には不向きである。また、(2)に示すアゾ系・アゾキシ系液晶化合物は、耐紫外線性に劣るので、日光等に暴露される用途には不向きである。
また、これらの用途に使用する場合は、紫外線吸収剤を併用するのが好ましい。
(3)の安息香酸系液晶化合物は、液晶相の温度範囲も広く、化学的安定性も良好でグリース組成物に好適に使用できる。(4)のシアノビフェニル系液晶化合物は、化学的安定性は優れるものの、液晶相の温度範囲が若干狭く、他の液晶化合物との混合使用が望ましい。(5)のシクロヘキシルカルボン酸系液晶化合物、(6)のフェニルシクロヘサン系液晶化合物とビフェニルシクロヘキサン系液晶化合物、(7)のピリミジン系液晶化合物とジオキサン系液晶化合物は、化学的に安定で液晶相温度範囲も広く好適に使用できる。(7)のピリミジン系、ジオキサン系液晶化合物は、誘電率も大きいので、後述する電食防止軸受等の封入グリースとして好適に使用できる。(8)のシクロヘキシルシクロヘキサンエステル系液晶化合物、(9)のシクロヘキシルエタン系液晶化合物、(10)のシクロヘキサン系液晶化合物は、若干液晶相温度範囲が狭いので、他の液晶化合物との混合使用が望ましい。(11)のトラン系液晶化合物は、液晶相温度範囲も広く、特に、V、W位置にフッ素原子が結合したものは、広範囲な液晶相温度を示し、好適に使用できかつ、誘電率も大きい。(12)のトリアジン系液晶化合物、(13)のコレステリック系液晶化合物は、液晶から等方性液体への転移温度が低く、かつ液晶相温度範囲が狭いため、他の液晶化合物との混合使用が望ましい。(14)のCOS系液晶化合物、(15)のCON系液晶化合物は、液晶相温度範囲は狭いものの、誘電率が非常に大きく、電食防止には効果があると思われるので、他の液晶と混合しての使用が好ましい。(16)のディスコチック液晶は、若干液晶相温度範囲が狭いものの、潤滑剤としての使用に向いている。
【0018】
上記の中でも、(11)のトラン系、(3)の安息香酸エステル系、(5)のシクロヘキシルカルボン酸エステル系、(6)のフェニルシクロヘキサン系、(7)のピリミジン系、ジオキサン系の液晶化合物が特に好ましい。
【0019】
これら,好ましく使用できる液晶化合物のなかでも、ピリミジン系、ジオキサン系の化合物は、誘電異方率の絶対値が高いので、電食防止用途に好適に用いることができる。そのほかにも、フッ素原子等のハロゲン原子を導入した物等は、誘電異方率の絶対値が高くなり、電食防止用途に好適に使用できる。好ましくは、誘電異方率の絶対値が1以上、さらに好ましくは4以上のものが電食防止用途に好適に使用できる。
【0020】
好適に使用できる液晶化合物の具体例を以下に示す。
【0021】
【表1】
Figure 2004359848
【表2】
Figure 2004359848
【表3】
Figure 2004359848
一方、以下の液晶化合物も使用することができる。
【0022】
【表4】
Figure 2004359848
液晶化合物としては、上記の他、上記成分の混合からなる多成分混合系液晶であってもよい。混合することにより、広い温度範囲で液晶相を示す場合も多い。
例えば、市販されている混合液晶材料のうち、メルク社製のZ−2452、ロッシュ社製のR−3471、BDH社のSCE−3やSCE−12が好適である。
【0023】
本発明のグリース組成物中において、液晶化合物は、グリース組成物全量の3重量%以上、95重量%以下含有される。より好ましくは、液晶化合物は、グリース組成物全量の5重量%以上、70重量%以下含有される。さらに好ましくは、液晶化合物が基油の10重量%以上である。このような範囲であることにより、コストを抑えつつ、耐摩耗性、耐剥離性、異音低減、低トルク性、音響寿命、耐フレッチング性、耐電食性等に優れ、高性能のグリース組成物を得ることができる。
【0024】
本発明のグリース組成物においては、前記液晶化合物の液晶化温度と等方性液体化温度の差(液晶相を示す温度範囲)は、30℃以上であり、かつ、液晶化温度が100℃以下(すなわち、100℃以下で液晶性を示す)であり、かつ、等方性液体化温度が80℃以上であることが好ましい。
【0025】
本発明のグリース組成物においては、液晶相を示す温度範囲が50℃以上であり、かつ、液晶化温度が80℃以下であり、かつ、等方性液体化温度が100℃以上であることがより好ましい。液晶相を示す温度範囲が100℃以上であり、液晶化温度は50℃以下であることが、さらに好ましい。
【0026】
液晶化温度が上記範囲であると、軸受の回転等により温度が上昇した際に、液晶化合物が適切に液晶相へ相転移するので、耐摩耗性、耐剥離性、異音低減、低トルク性、音響寿命、耐フレッチング性、耐電食性等に優れた、高性能のグリース組成物を得ることができる。特に、設備等の起動時に効果が大きい。
【0027】
液晶化温度及び等方性液体化温度は、液晶化合物を2枚のガラス板に挟み、温度を上昇させながら液晶化合物の着色を観察して測定される。低温で結晶であった液晶化合物が、温度の上昇により溶融し着色した際の温度が液晶化温度である。さらに温度を上げ、透明液体状態(等方性液体)となった際の温度が、等方性液体化温度である。これらの相転移には、熱の吸収や放出を伴うので、例えば、示差熱分析計や差動走査熱量計により液晶化温度、等方性液体化温度を測定することもできる。
【0028】
本発明のグリース組成物において、液晶相を示す温度範囲を上記のようにすることにより、例えば、転動装置の一つである玉軸受に使用した場合は、液晶化合物が軌道面玉間で配向することにより優れたグリース性能が得られる。軌道面玉間では、回転時にはいわゆるEHL油膜となり、圧力・温度が上昇するが、その部分で圧力を受ける液晶化合物もその圧力のために液晶相温度範囲が上方にシフトすると考えられる。
【0029】
液晶化合物は、例えば、液晶の製法と応用 中田一郎、堀文一、幸書房 昭和49年に記載の製法により合成することができる。
【0030】
グリース基油は、鉱油や合成油等、通常グリース基油として使用されるものであれば特に制約なく使用できる。基油としては、特に限定されないが、鉱油、高精製鉱油、合成炭化水素油、エーテル油、エステル油、シリコーン油、フッ素油等が好適に使用できる。基油の粘度としては、通常潤滑剤として使用される粘度ならば制限はないが、40℃で15mm/s以上、1000mm/s以下であることが好ましい。
【0031】
本発明のグリース組成物は、転がり軸受等の転動装置に使用されるので、混和ちょう度が150〜350であることが好ましい。例えば、転がり軸受に封入するのであれば、混和ちょう度が180〜330であることが好ましい。また、このような混和ちょう度範囲を実現するために、増ちょう剤をグリース組成物の全量の5〜40重量%添加することが好ましい。
混和ちょう度とは、グリース組成物を規定の混和器に採取して、25℃に保持してさらに60回混和した直後のちょう度である。
【0032】
グリース組成物の増ちょう剤としては、グリース状を得られるものであれば、特に制約はないが、好ましくは、ウレア化合物あるいは金属石けん系化合物、ベントナイト、シリカゲル等の固体系増ちょう剤を使用する。さらに好ましくは、ジウレア化合物もしくはリチウム石けん、リチウム複合石けん等が使用できる。
これら増ちょう剤の含有率は、上記した混和ちょう度が得られる範囲であれば特に制約はないが、5〜40重量%が好ましい。
【0033】
ジウレア化合物としては、ジイソシアネートとモノアミンの反応により得られるもののうち、芳香族ジイソシアネートとアルキルもしくは芳香族アミンの反応により得られるジウレアが好ましい。リチウム石けんとしては、リチウムステアレートもしくは12‐ヒドロキシリチウムステアレートが好適に使用できる。
【0034】
グリース組成物には、グリース状を得られる限り、酸化防止剤、防錆剤、腐食防止剤、油性剤、摩擦調整剤、泡消し剤、極圧剤等の添加剤を添加してもよい。
【0035】
添加剤は、グリース組成物の用途によって適宜選択することが好ましい。例えば、自動車のオルタネータ用の軸受等、使用温度が130℃以上になるような場合には、ジウレア化合物を増ちょう剤とし、合成油を基油として、さらに酸化防止剤や防錆剤を添加することが好ましい。
【0036】
次に図面1〜4を参照しながら、本発明を説明する。図1〜4は、転がり軸受の転動体(玉)と軌道面との関係を示す模式図である。
【0037】
図1は、グリース組成物に液晶化合物が添加されていない場合を示し、図2は、グリース組成物に液晶化合物が添加された場合を示す。図2に示すように、液晶化合物を添加することにより、添加した液晶化合物が液晶相を示して軌道面と玉の間で配向し、軌道面と玉との接触を妨げるために、低摩擦、低摩耗を実現することができる。
【0038】
図3は、図2の場合において、グリース組成物にさらに配向吸着剤を添加した状態を示す。図3に示すように、配向吸着剤を添加することにより、液晶化合物が軌道面や玉に対して液晶配向(垂直配向)し、軌道面と玉との間の油膜厚さと油膜強度が強化されるので、配向吸着剤をしようすることも好ましい。
【0039】
配向吸着剤としては、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、アルミニウムカップリング剤などの各種カップリング剤に代表される有機シランや有機チタン、有機アルミニウム等が好適である。具体的には、オクタデシルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤が好適に使用できる。また、ミリスチン酸クロム錯体等の有機クロム化合物も使用できる。
【0040】
また、通常は軌道面と玉との間で若干のランダム配向を含みながら平行に配向している液晶が、電荷がかかることにより、図4(a)に示すように垂直配向したり(誘電異方性が正の場合)、図4(b)に示すように水平方向にさらに均一に分子の方向が揃ったり(誘電異方性が負の場合)することにより、電食の防止効果が得られる。すなわち、軌道面と玉との間の油膜厚さと油膜強度が増強され、これにより通電を防ぐことができる。この効果は、液晶化合物の誘電異方率が高い場合に顕著である。誘電異方率とは、分子軸方向の誘電率と分子軸に垂直な方向の誘電率の差で示される。
【0041】
上記の油膜厚さと油膜強度が増強され通電が防止できる効果は、増ちょう剤を含有するグリース組成物の膜がある条件では、顕著には表われないが、グリース組成物膜が破断する様な条件や、グリース組成物からの離油で潤滑される様な条件では、顕著に表れる。
【0042】
グリース組成物中に増ちょう剤を添加することにより、グリース基油と液晶化合物を好適に混合保持することができる。また、増ちょう剤が配向吸着剤の作用を有し、液晶化合物の添加効果を高める。すなわち、増ちょう剤を添加することにより、液晶化合物との相乗効果により、一層高性能のグリース組成物を得ることができる。また、電荷により液晶化合物が配向した場合、それに伴い増ちょう剤も配向するため、強固な潤滑膜(グリース組成物膜、液晶膜、油膜)を形成し、電荷の放電を防止するという相乗効果も得られる。
【0043】
〔転動装置〕
転動装置としては、オルタネータ,中間プーリ,電動ファンモータ,ワイパーモータ等の自動車の電装品に使用される軸受、水ポンプ,ハブユニット,電磁クラッチ装置等の自動車のエンジン補機等や駆動系に使用される転がり軸受、自動車のCVJ装置,電子電気制御のパワーステアリング装置等に使用される樹脂プーリの潤滑、産業機械装置用の小型ないし大型の汎用モータやインバータモータ等の回転装置に使用される転がり軸受、工作機械の主軸軸受等の高速高精度回転軸受、エアコンファンモータ,換気扇,洗濯機等の家庭電化製品のモータや回転装置に使用さる転がり軸受、HDD装置,DVD装置等のコンピュータ関連機器の回転部に使用される転がり軸受、複写機,自動改札装置等の事務機の回転部に使用される転がり軸受、並びに、電車,貨車の車軸軸受、さらには、リニアガイド、ボールねじなどの広範囲にわたる転動装置が挙げられる。
【0044】
〔グリース組成物の製造方法〕
液晶化合物を含有するグリース組成物は、通常のグリース組成物の製造工程において、酸化防止剤や防錆剤を添加する際に、液晶化合物を添加することで得られる。その後、必要に応じ、3段ロールミル、脱泡処理、フィルター処理を行う。液晶化合物は、液晶相を示す温度より高温の状態で添加し、その後、撹拌しながら冷却するのが好ましい。液晶相温度以下で添加すると,液晶化合物がグリース組成物中に十分に分散されない。また、熱分解や酸化劣化のおそれがあるので、等方性液体温度+50℃より低い温度で添加するのが好ましい。また、液晶化合物が基油全量の30重量%以上になるものを作成する場合には、あらかじめ、液晶化合物と基油を混合後加熱し、この中に、リチウム石けんグリースであれば、リチウム石けんを添加し加熱して完全溶解させて、グリース組成物を作成してもよい。また、ウレア系グリースならば、液晶化合物中で、アミンとイソシアネートを反応させてグリース組成物を作成することも可能である。このようにベースグリースを作成した後、酸化防止剤等の添加剤を適宜加え、撹拌しながら冷却し、さらに必要に応じて、3段ロールミルやフィルター処理を行いグリース組成物を作成することができる。
【0045】
〔実施例〕
以下のようにしてベースグリースを調整し、これを用いてグリース組成物を調整した。
【0046】
べースグリース1(B−1)
表2の液晶化合物No.34を基油に用い、ジウレアグリースを製作した。上記液晶化合物No.34を60℃に加熱し、これに4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(東京化成製)とオクチルアミン(東京化成製)を所定量加えて反応させ、増ちょう剤量として、グリース組成物の25重量%となるようにした。液晶化合物No.34の基油粘度は32mm/s(40℃)であった。さらに、撹拌しながら150℃になるまで加熱し反応を完結させた。その後、撹拌しながら室温になるまで冷却した。3段ロールミルを1回通し、液晶基油100%のベースグリース1を得た。
【0047】
べースグリース2(B−2)
べースグリース1で、アミンをp−トルイジン(東京化成製)とシクロヘキシルアミン(東京化成製)のモル比1:1混合物とした以外は、ベースグリース1と同様にして調整した。
【0048】
ベースグリース3(B−3)
松村石油研究所製 エーテル油 LB−32 基油粘度32mm/s(40℃)を基油に用いた以外は、ベースグリース2と同様にして調整した。ベースグリース2と同様に、アミンは、p−トルイジン(東京化成製)とシクロヘキシルアミン(東京化成製)のモル比1:1混合物である。
【0049】
ベースグリース4(B−4)
モービル石油製 合成炭化水素油 SHF−61基油粘度32mm/s(40℃)を基油に用いた以外は、ベースグリース1と同様の方法で調整した。アミンは、オクチルアミン(東京化成製)を使用した。増ちょう剤は、グリース組成物中25重量%となるよう添加した。
【0050】
べ一スグリース5(B−5)
松村石油研究所製 エーテル油 LB−100 基油粘度100mm/s(40℃)を基油に用いた以外は、ベースグリース3と同様にして調整した。
【0051】
ベースグリース6(B−6)
市販品である、協同油脂製 マルテンプLRL No.3をベースグリース6として用いた。基油はエステル油、基油粘度は31mm/s(40℃)、増ちょう剤はリチウム石けんである。
【0052】
ベースグリース7(B−7)
基油として液晶化合物No.34を用い、リチウム石けんベースグリースを調整した。増ちょう剤であるリチウム石けんを、グリース組成物中20重量%となるように添加した。調整は、常法に従い、No.34にリチウムステアレート(東京化成製)を液晶化合物No.34に加え、215℃になるまで加熱し、リチウムステアレートを溶解させた。その後、急冷し、ベースグリース7を得た。
【0053】
各ベースグリースの組成は以下に示すとおりである。
【0054】
【表5】
Figure 2004359848
上記ベースグリース1〜7を使用して、以下のようにグリース組成物を調整した。
【0055】
各ベースグリースを100℃に加熱して、希釈油や液晶化合物等の追加の基油を添加した後、酸化防止剤としてフェニル−1−ナフチルアミン(東京化成製)を2重量%、防錆剤としてソルビタンモノオレエート(和光純薬製)を1重量%、添加した。その後、撹拌しながら室温まで冷却した。その後、3段ロールミルに3回通し、脱泡処理を行い、実施例1〜10、比較例1〜4のグリース組成物を得た。実施例8、比較例4のグリース組成物については、脱泡処理の後に、さらに5μmの焼結フィルターで濾過を行った。
【0056】
各グリース組成物の組成は以下に示すとおりである。
【0057】
【表6】
Figure 2004359848
得られたグリース組成物について、以下のように各種試験を行った。
【0058】
〔四球摩擦摩耗試験〕
1/2インチの鋼球(材質SUJ2,Si)を用い、1200rpm、荷重98N、30分間の四球試験を行い、摩耗痕径を測定した。試験温度は、10℃刻みで70℃〜160℃まで実施した。
【0059】
図5に、実施例1と比較例1のグリース組成物を混合して試験を行った結果を示す。図5に示すように、実施例1のグリース組成物と比較例1のグリース組成物との重量比(前者:後者)が10:90の場合において顕著な効果があった。
これより、液晶化合物No.34が基油の10重量%以上含まれると効果が大きいことが分かった。これは、グリース組成物の全量から見ると8.5重量%以上の液晶添加になる。
【0060】
図6に、実施例2〜5、9、10及び比較例1のグリース組成物を用いて試験を行った結果を示す。図6に示すように、液晶相温度範囲が30℃未満であると、顕著な効果が表れる領域がないことが分かる。
【0061】
〔耐剥離試験〕
軸受をオルタネータに組み込み、これをエンジンを用いて急加減速させることにより、剥離寿命を評価した。各グリース組成物を、2.36g封入した単列深溝玉軸受(内径Φ17mm、外径Φ47mm、幅14mm)をオルタネータに組み込み、エンジン回転数1000〜6000min−1(軸受回転数2400〜14400min−1)を繰り返し、室温雰囲気下、プーリ荷重1560Nの条件で軸受を連続回転させ、500時間の試験を行った。
また、軸受外輪走面に剥離が生じて振動が発生したときに試験を終了した。剥離発生率は、「(剥発生個数/試験個数)×100」として算出した。
【0062】
図7に、実施例6と比較例2のグリース組成物を混合して耐剥離試験を行った結果を示す。図7に示すように、液晶化合物No.34が基油の10重量%以上含まれることにより、剥離の発生が半減することが分かった。
【0063】
〔低温起動異音試験〕
樹脂製保持器(グラスファイバー強化ナイロン樹脂)を備えた軸受6204VVにグリース組成物を封入(空間容積の35%)し、各試験軸受をアルミハウジングに圧入し、−30℃にて1時間冷却後(回転させずに)、1800rpmで起動させ、その時の音の発生状況を聴覚にて判断した。荷重は、ベルト荷重1kNとした。異音は聴覚で大中小無の4段階で評価した。
【0064】
図8に、比較例3のグリース組成物の組成において、基油を10重量%減らし、代わりに液晶化合物No.8, 9, 34, 43, 57, 59をそれぞれ10重量%添加した場合の評価結果である。図8に示すように、液晶化合物No.57, No.59を添加した場合は、異音が大レベルであったのに対して、液晶化合物No.8, No.9, No.43, No.34を添加した場合は、異音レベルが低減された。
【0065】
〔軸受回転トルク試験、音響寿命試験、耐フレッチング性試験〕
シールド板付き密封玉軸受にグリース組成物を封入し、(空間容積35%)、2個一組でスピンドルに組み立て、初期音響を室温、1800rpm、予圧49Nのときのアンデロン値を計測した。
【0066】
次に、そのスピンドルを用い50℃、1800rpmでの回転トルクを測定した。トルクは、回転開始後、30分後の値を測定した。トルク測定後、90℃まで温度を上げ、そのまま、回転を継続し、2000時間後に室温でのアンデロン値を測定した。
【0067】
アンデロン値は、標準単位(MIL規格)であり、スピンドルに被測定軸受を取り付け、内輪を1800r/min(30Hz)で回転させた時の外輪の半径方向の振動量を表わす単位である。
【0068】
耐フレッチング性試験は、上記同様にグリース組成物を封入した軸受を2個一組予圧49Nで組み立て、揺動角2°周波数10Hzで外輪を周方向に揺動させた。
時間は、1時間、試験温度は50℃である。試験前後のアンデロン値(1800rpm)の増加を評価した。
【0069】
図9は、比較例4の市販グリース組成物に、実施例8のグリース組成物を混合した場合の初期音響を測定した結果である。図9(a)〜(c)に示すように、実施例8のグリース組成物を混合することにより、音響寿命、耐フレッチング性、回転トルクのいずれにおいても、アンデロン値の増加は3アンデロン以下であった。
【0070】
〔電食防止試験〕
電食防止試験は、上記のスピンドルの外輪側(固定側)をアースし、静電気発生装置にて発生させた(石塚産業製:992型)2.0kVの静電気を回転している軸(1800pm)に放電させた。軸継ぎ手は、絶縁継ぎ手を用いた。放電は、1時間間隔で3回行った。初期と3回放電後のアンデロン値の増加を評価した。試験は50℃で行った。アンデロン値の測定は室温で行った。
【0071】
図10に、実施例1と比較例1のグリース組成物を混合した場合と、実施例7と比較例3のグリース組成物を混合した場合の、それぞれについて試験を行った結果を示す。図10に示すように、基油中における液晶化合物の含有率が約10重量%以上であると、アンデロン値の上昇がほとんど観察されなかった。
【0072】
【発明の効果】
本発明のグリース組成物は、グリース組成物中に液晶化合物を特定量添加することにより、耐摩耗性、耐剥離性、異音低減、低トルク性、音響寿命、耐フレッチング性、耐電食性等の性能を向上させることができる。
特に、本発明のグリース組成物は、前記液晶化合物として、特定の液晶化合物を用いることにより、これらの性能を更に向上させることができる。
【0073】
また、本発明のグリース組成物は、鋼−セラミック、セラミック−樹脂間の潤滑も好適に行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶化合物が添加されていないグリース組成物が封入された転がり軸受の玉と軌道面との関係を示す模式図である。
【図2】液晶化合物が添加されたグリース組成物が封入された転がり軸受の玉と軌道面との関係を示す模式図である。
【図3】図2の場合において、グリース組成物にさらに配向吸着剤を添加した状態を示す模式図である。
【図4】図2の場合において、(a)誘電異方性が正である場合、(b) 誘電異方性が負である場合において、電荷がかかった状態を示す模式図である。
【図5】四球試験の結果を示すグラフである。
【図6】四球試験の結果を示すグラフである。
【図7】耐剥離試験の結果を示すグラフである。
【図8】異音試験の結果を示すグラフである。
【図9】初期音響を測定した結果を示すグラフであり、(a)は音響寿命、(b)は耐フレッチング性、(c)は回転トルクを示す。
【図10】電食試験の結果を示すグラフである。

Claims (3)

  1. 液晶化合物を3〜95重量%含有することを特徴とするグリース組成物。
  2. 前記液晶化合物の液晶化温度と等方性液体化温度の差が、30℃以上であり、かつ、液晶化温度が100℃以下であり、かつ、等方性液体化温度が80℃以上であることを特徴とする請求項1記載のグリース組成物。
  3. 請求項1又は2記載のグリース組成物を封入したことを特徴とする転動装置。
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