JP2004355228A - 洗濯物管理装置、この洗濯物管理装置を用いたクリーニング取次方法およびシステム - Google Patents
洗濯物管理装置、この洗濯物管理装置を用いたクリーニング取次方法およびシステム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】クリーニング前の洗濯物の受付・預かり、およびクリーニング済みの洗濯物の保管管理等においてマニュアル作業を極力排除する。
【解決手段】利用者Uがクリーニング前の洗濯物を投入できる投入口が設けられた第1の収納ボックス8を有する洗濯物投入部9と、クリーニング済みの洗濯物を収容できる第2の収納ボックス11を有し、洗濯物投入部9に離接自在な洗濯物保管部15と、を備えたことを特徴とする洗濯物管理装置3である。
【選択図】 図2
【解決手段】利用者Uがクリーニング前の洗濯物を投入できる投入口が設けられた第1の収納ボックス8を有する洗濯物投入部9と、クリーニング済みの洗濯物を収容できる第2の収納ボックス11を有し、洗濯物投入部9に離接自在な洗濯物保管部15と、を備えたことを特徴とする洗濯物管理装置3である。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば24時間営業のコンビニエンスストア等の所定の店舗に設置可能であり、クリーニング前の洗濯物、およびクリーニング済みの洗濯物をそれぞれ管理するための洗濯物管理装置に関する。
【0002】
また、本発明は、この洗濯物管理装置を用いて所定の店舗においてクリーニング取次サービスを行うためのクリーニング取次方法およびシステムに関する。
【0003】
【従来の技術】
従来のコンビニエンスストア等の取次店舗におけるクリーニング取次サービスでは、利用者からクリーニング前の洗濯物を店員が受け取って預かり、予め用意されたクリーニング取次用の5枚複写に受け取った洗濯物の内容を記入し、記入した内容に基づいてそのクリーニング代金を利用者から受領して清算を完了し、5枚複写伝票の内、1枚を利用者控えとして利用者に渡し、1枚を店舗控えとして店舗側で保持する。
【0004】
次いで、店員は、残りの3枚綴りの伝票を、クリーニング工場の控え伝票、クリーニング工場から利用者への返却用伝票およびクリーニング工場から店舗への返却用伝票をとして、預かった洗濯物と共にクリーニング工場から来た集配車の集配員に渡す。この結果、クリーニング前の洗濯物は、集配車によってクリーニング工場へ配送される。
【0005】
そして、クリーニング工場でのクリーニング後、工場側の担当者は、例えば追加工程による追加料金の発生や未クリーニング洗濯物の発生に伴う返却代金の発生等を3枚綴りの伝票に記入し、記入後、クリーニング工場側の控え伝票を取り外し、2枚綴りの伝票が添付されたクリーニング済みの洗濯物を集配車により店舗へ配送する。
【0006】
この結果、店舗側では、配送されてきたクリーニング済みの洗濯物および2枚綴りの伝票を店員が受け取って店舗側にて預かり、来店し、控え伝票を提示した利用者に対し、その控え伝票と店舗側控え伝票とを照合し、さらに添付された2枚綴りの伝票を確認して必要に応じた清算処理(追加料金徴収または返却)を行った後、2枚綴りの伝票の内、1枚をクリーニング工場から店舗への返却用伝票として取り外し、残った伝票をクリーニング工場から利用者への返却用伝票として、クリーニング後、洗濯物と共に利用者に引渡していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の店舗におけるクリーニング取次サービスでは、クリーニングの取次を行う店舗の店員およびクリーニング工場側の担当者それぞれの手作業が多くなり、その作業負担が大きく、かつ人的コスト増を招く結果となっていた。
【0008】
特に、店舗の店員は、利用者から持ち込まれたクリーニング前の洗濯物の受取り、その保管、伝票への記入、クリーニング工場から配送されたクリーニング済みの洗濯物の受取り、その保管、利用者へのクリーニング済みの洗濯物の引渡しをそれぞれ行わなければならず、非常に負担が大きかった。
【0009】
また特に、クリーニング取次店舗として、24時間営業のコンビニエンスストア等を想定した場合、例えば深夜等の特定の時間帯では、店員もアルバイト店員の数名となる可能性が高く、クリーニング取次システムを円滑に運用する上で店員への負担を軽減することが重要な要件の1つであった。
【0010】
さらに、工場側においては、店舗にて受付られたクリーニング前の洗濯物の量に関係なく、集配車にて複数の店舗を回ってクリーニング前の洗濯物を集めている。このため、各店舗にて受付られた洗濯物の量によっては、集配に無駄が生じる恐れが生じており、さらなる集配の効率化が要求されていた。
【0011】
そして、利用者、取次店舗およびクリーニング工場側において受け渡される伝票の内容がデータ化されていないため、上述したように、それぞれの控え伝票も含めて少なくとも5枚複写の伝票が必要となり、伝票処理が複雑化した。
【0012】
また、上記伝票の内容がデータ化されていないため、伝票の紛失、清算データと伝票との間の金額の不一致等が発生する可能性があり、信頼性に欠ける面が生じていた。
【0013】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、クリーニング前の洗濯物の受付・預かり、およびクリーニング済みの洗濯物の保管管理等においてマニュアル作業を極力排除し、店舗側店員の作業負担を大幅に軽減することができる洗濯物管理装置、クリーニング取次方法およびシステムを提供することをその目的とする。
【0014】
また、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、クリーニング取次における伝票の内容をデータ化して洗濯物管理装置側および工場側間において通信可能にして、集配の効率化、伝票の省略および信頼性を担保したクリーニング取次方法およびシステムを提供することを他の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1記載の発明は、利用者がクリーニング前の洗濯物を投入できる投入口が設けられた第1の収納ボックスを有する洗濯物投入部と、クリーニング済みの洗濯物を収容できる第2の収納ボックスを有し、前記洗濯物投入部に離接自在な洗濯物保管部と、を備えたことを要旨とする。
【0016】
請求項2記載の発明において、前記洗濯物投入部は、前記投入口に開閉自在に取り付けられた第1のドア部と、前記第1の収納ボックスに対して取り付けられ、外部から入力される制御信号に応じて前記第1のドア部をロックおよびロック解除可能な第1のロック機構と、前記利用者に対して発行された該利用者の識別データが記録された会員カードを投入できる会員カード投入口が形成された操作パネルと、前記会員カードを発行した利用者の識別データを記憶する会員管理部と、前記会員カード投入口を介して前記洗濯物投入部内に投入された会員カードの識別データを読み取るカードリーダ部と、このカードリーダ部により読み取られた会員データを前記会員管理部に記憶された会員データと照合し、この照合の結果一致した場合に、前記第1のロック機構に対してロック解除用の制御信号を送信するコントロール部とを備えたことを要旨とする。
【0017】
請求項3記載の発明において、前記洗濯物投入部は、前記ロック解除用の制御信号に応じて前記第1のロック機構により前記第1のドア部のロックが解除された状態で、前記利用者により該第1のドア部が開閉されて前記投入口からクリーニング前の洗濯物の洗濯物が該洗濯物投入部内に投入された際に、この投入されたクリーニング前の洗濯物の受付を表す受付データを新たに発行し、発行した受付データ、前記利用者の識別データおよび受付日時に基づいて、前記投入されたクリーニング前の洗濯物の預かりを証明する預かりデータを作成する預かりデータ作成部と、前記操作パネル上に形成された出力部を有し、前記預かりデータ作成部により作成された預かりデータに基づいて、前記出力部を介して預かり票を印刷出力する印刷部とを備えたことを要旨とする。
【0018】
請求項4記載の発明において、前記洗濯物管理装置は、カウンタを有する所定の店舗に設置されており、前記洗濯物投入部および前記洗濯物保管部には、それぞれ前記店舗内を自在に移動できるキャスタ部が取り付けられ、前記第2の収納ボックスは開口面を有し、この第2の収納ボックスの開口面に第2のドア部が開閉自在に取り付けられ、前記所定の店舗のカウンタには、該所定の店舗の店員が操作できる前記第2のドア部ロック用スイッチおよびロック解除用スイッチがそれぞれ形成されたカウンタ用操作パネルが取り付けられ、前記第2のドア部ロック用スイッチおよびロック解除用スイッチに対して電気的に接続された制御部が前記カウンタに配置されている一方、前記洗濯物保管部は、該洗濯物保管部に取り付けられ、かつ前記制御部に電気的に接続されており、外部から入力される制御信号に応じて前記第2のドア部をロックおよびロック解除可能な第2のロック機構を備え、前記第2のロック機構は、前記店員による前記第2のドア部ロック用スイッチ操作に応じて前記制御部から送信されてきたロック用の制御信号に応じて前記第2のドア部をロックし、前記店員による前記ロック解除用スイッチ操作に応じて前記制御部から送信されてきたロック解除用の制御信号に応じて前記第2のドア部のロックを解除する機構であることを要旨とする。
【0019】
請求項5記載の発明において、前記クリーニング前の洗濯物は、前記第1および第2の収納ボックスの大きさに適合する大きさを有する洗濯物管理装置専用の専用バッグに収納された状態で前記投入口を介して前記洗濯物投入部の第1の収納ボックスに投入されるようになっており、この専用バッグには装着部が取り付けられ、この装着部には、少なくとも前記専用バッグに収納されたクリーニング前の洗濯物の個数および内容がそれぞれ記入されたクリーニング伝票が装着されて、前記カウンタ用操作パネルには、外部からの制御信号に応じて警報動作する警報機構が取り付けられており、前記洗濯物投入部は、前記第1の収納ボックスに投入される専用バッグの個数をカウントするカウント手段を備え、前記コントロール部は、前記カウント手段により前記カウント数が前記第1の収納ボックスの許容数に到達した場合に、前記警報機構に対して警報動作用の制御信号を送信し、前記第1のロック機構に対してロック用の制御信号を送信する手段を備えたことを要旨とする。
【0020】
上述した目的を達成するため、請求項6記載の発明は、請求項5記載の洗濯物管理装置、および前記クリーニング前の洗濯物をクリーニングする工場に設置され、前記洗濯物管理装置に通信回線を介して通信可能に接続された工場側管理システムをそれぞれ用いたクリーニング取次システムであって、前記洗濯物管理装置は、前記洗濯物投入部のカウント手段によりカウントされた前記第1の収納ボックス内の専用バッグの個数を表す専用バッグ個数データを、対応する所定の店舗の店舗識別情報と共に前記工場側管理システムへ送信する手段と、前記預かりデータ作成部により作成された預かりデータを対応する所定の店舗の店舗識別情報と共に前記工場側管理システムへ送信する手段とを備え、前記工場側管理システムは、送信されてきた店舗識別情報を含む専用バッグ個数データを受信し、受信した専用バッグ個数データを前記店舗識別情報に対応付けて記憶する専用バッグ個数記憶手段と、前記送信されてきた店舗識別情報を含む預かりデータを受信し、受信した預かりデータを、受信した店舗識別情報に対応付けて記憶する預かりデータ記憶手段と、前記預かりデータの前記預かりデータ記憶手段への記憶に応じて該預かりデータの前記工場側管理システムでの受付を表す受付番号を発行し、その預かりデータに基づいて、その預かりデータに対応するクリーニング前の洗濯物のクリーニング仕上がり予定日を算出し、算出された仕上がり予定日および前記発行受付番号を、前記預かりデータに含まれる利用者識別データにより特定された利用者が利用する通信端末に対して通知する手段と、を備えたことを要旨とする。
【0021】
請求項7記載の発明において、前記工場側管理システムは、前記洗濯物管理装置の洗濯物投入部の第1の収納ボックス内に投入された専用バッグに収納されたクリーニング前の洗濯物の名称、洗濯物種別等を含む洗濯物識別用の洗濯物データを入力する手段と、入力された洗濯物データに基づいてバーコードを生成し、生成したバーコードをタグに印刷して出力する手段と、出力されたタグが前記専用バッグに装着されたクリーニング伝票および前記クリーニング前の洗濯物にそれぞれ添付された後、該クリーニング前の洗濯物のクリーニングが終了した際に、前記クリーニング伝票に添付されたタグおよび前記クリーニングが終了された洗濯物に添付されたタグをそれぞれスキャンして、互いのタグが一致するか否かを照合する手段と、前記クリーニング伝票の利用者識別データに対応する利用者識別データを有する預かりデータと、前記照合処理の結果、該クリーニング伝票のタグと一致したタグが添付された洗濯物の洗濯物データとを用いて、前記利用者の識別データおよびクリーニングした洗濯物のクリーニング代金を含む納品データのバーコードを生成し、少なくとも生成したバーコードおよび前記利用者の識別データをそれぞれ所定の用紙上に印刷して納品書を作成出力する手段とを備えたことを要旨とする。
【0022】
請求項8記載の発明において、前記出力された納品書は、前記専用バッグの他方の装着部に装着され、この納品書が装着された専用バッグは、前記洗濯物管理装置の第2の収納ボックス内に収容されるようになっており、前記所定の店舗のカウンタにおいて前記利用者から前記預かり票が提示され、その提示に応じて前記店員により前記ロック解除用スイッチが操作された場合に、前記第2のロック機構は、そのロック解除用スイッチ操作により前記制御部から送信されてきたロック解除用の制御信号に応じて前記第2のドア部のロックを解除するようになっている一方、前記第2のドア部の開閉により前記第2の収納ボックス内に収納されている専用バッグが取り出され、その専用バッグの内の他方の装着部に装着された納品書が前記利用者により取り出されて前記所定の店舗のカウンタに提示された際に、前記納品書に印刷されたバーコードをスキャンして読み取り、読み取ったバーコードに対応するクリーニング金額を前記利用者に対して提示する手段をさらに備えたことを要旨とする。
【0023】
請求項9記載の発明において、前記工場側管理システムは、前記利用者による前記提示されたクリーニング金額の清算行為により発生した所定のポイントを前記利用者の識別データに対応付けて記憶するポイント記憶手段を備え、前記納品書を作成して印刷出力する手段は、生成したバーコードおよび前記利用者の識別データに加えて、対応する利用者のポイント数をそれぞれ所定の用紙上に印刷して納品書を作成出力する手段であることを要旨とする。
【0024】
上述した目的を達成するため、請求項10記載の発明は、請求項5記載の洗濯物管理装置、および前記クリーニング前の洗濯物をクリーニングする工場に設置され、前記洗濯物管理装置に通信回線を介して通信可能に接続された工場側管理システムをそれぞれ用いたクリーニング取次方法であって、前記洗濯物管理装置は、前記洗濯物投入部のカウント手段によりカウントされた前記第1の収納ボックス内の専用バッグの個数を表す専用バッグ個数データを、対応する所定の店舗の店舗識別情報と共に前記工場側管理システムへ送信するステップと、前記預かりデータ作成部により作成された預かりデータを対応する所定の店舗の店舗識別情報と共に前記工場側管理システムへ送信するステップとを備え、前記工場側管理システムは、送信されてきた店舗識別情報を含む専用バッグ個数データを受信し、受信した専用バッグ個数データを前記店舗識別情報に対応付けて記憶するステップと、前記送信されてきた店舗識別情報を含む預かりデータを受信し、受信した預かりデータを、受信した店舗識別情報に対応付けて記憶するステップと、前記預かりデータの記憶ステップに応じて、該預かりデータの前記工場側管理システムでの受付を表す受付番号を発行し、その預かりデータに基づいて、その預かりデータに対応するクリーニング前の洗濯物のクリーニング仕上がり予定日を算出し、算出された仕上がり予定日および前記発行受付番号を、前記預かりデータに含まれる利用者識別データにより特定された利用者が利用する通信端末に対して通知するステップとを備えたことを要旨とする。
【0025】
請求項11記載の発明において、前記工場側管理システムは、前記洗濯物管理装置の洗濯物投入部の第1の収納ボックスに投入された専用バッグに収納されたクリーニング前の洗濯物の名称、洗濯物種別等を含む洗濯物識別用の洗濯物データを入力するステップと、入力された洗濯物データに基づいてバーコードを生成し、生成したバーコードをタグに印刷して出力するステップと、出力されたタグが前記専用バッグに装着されたクリーニング伝票および前記クリーニング前の洗濯物にそれぞれ添付された後、該クリーニング前の洗濯物のクリーニングが終了した際に、前記クリーニング伝票に添付されたタグおよび前記クリーニングが終了された洗濯物に添付されたタグをそれぞれスキャンして、互いのタグが一致するか否かを照合するステップと、前記クリーニング伝票の利用者識別データに対応する利用者識別データを有する預かりデータと、前記照合処理の結果、該クリーニング伝票のタグと一致したタグが添付された洗濯物の洗濯物データとを用いて、前記利用者の識別データおよびクリーニングした洗濯物のクリーニング代金を含む納品データのバーコードを生成し、少なくとも生成したバーコードおよび前記利用者の識別データをそれぞれ所定の用紙上に印刷して納品書を作成出力するステップとを備えたことを要旨とする。
【0026】
請求項12記載の発明において、前記出力された納品書は、前記専用バッグの他方の装着部に装着され、この納品書が装着された専用バッグは、前記洗濯物管理装置の第2の収納ボックス内に収容されるようになっており、前記所定の店舗のカウンタにおいて前記利用者から前記預かり票が提示され、その提示に応じて前記店員により前記ロック解除用スイッチが操作された場合に、前記第2のロック機構は、そのロック解除用スイッチ操作により前記制御部から送信されてきたロック解除用の制御信号に応じて前記第2のドア部のロックを解除するようになっている一方、前記第2のドア部の開閉により前記第2の収納ボックス内に収納されている専用バッグが取り出され、その専用バッグの内の他方の装着部に装着された納品書が前記利用者により取り出されて前記所定の店舗のカウンタに提示された際に、前記納品書に印刷されたバーコードをスキャンして読み取り、読み取ったバーコードに対応するクリーニング金額を前記利用者に対して提示するステップをさらに備えたことを要旨とする。
【0027】
請求項13記載の発明において、前記工場側管理システムは、前記利用者による前記提示されたクリーニング金額の清算行為により発生した所定のポイントを前記利用者の識別データに対応付けて記憶するステップを備え、前記納品書を作成して印刷出力するステップは、生成したバーコードおよび前記利用者の識別データに加えて、対応する利用者のポイント数をそれぞれ所定の用紙上に印刷して納品書を作成出力するステップであることを要旨とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システム1の概略構成を示す図であり、図2は、本発明の実施の形態に係わる図1に示す洗濯物管理装置を拡大して示す斜視図である。
【0029】
また、図3(a)は、図1および図2に示す洗濯物管理装置における洗濯物投入部を示す斜視図であり、図3(b)は、図3(a)におけるIII(b)−III(b)矢視断面図である。
【0030】
さらに、図4は、図1および図2に示す洗濯物管理装置における洗濯物保管部を、その第2のドア部側に向かって見た場合の正面図である。
【0031】
図1乃至図4に示すように、クリーニング取次システム1は、例えばコンビニエンスストア等の取次店舗SHに設置されたクリーニング前およびクリーニング済みの洗濯物を管理するための洗濯物管理装置3と、取次店舗SHとクリーニング委託契約関係にあるクリーニング工場(以下、単に工場Fと記載する)に設置されたコンピュータシステムである工場側管理システム5とを備えており、上記クリーニング取次システム1の利用登録を行った各会員(利用者)に対して洗濯物クリーニングの取次サービスを提供するものである。
【0032】
洗濯物管理装置3は、図1乃至図4に示すように、クリーニング前の洗濯物が収納された洗濯物管理装置3専用の専用バッグSBを、会員登録した各利用者が投入できる投入口7が設けられた第1の収納ボックス8を有する洗濯物投入部9と、クリーニング済みの洗濯物を収容できる第2の収納ボックス11を有し、洗濯物投入部9に対して接離自在な洗濯物保管部15とを備えている。このように洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9と洗濯物保管部15とを分離可能としたのは、店舗のフロアの形状およびサイズに対する適用性を増加させるためである。
【0033】
第1の収納ボックス8は、例えば直方体形状を有しており、その底壁8aにはキャスタ17が取り付けられている。第1の収納ボックス8は、キャスタ17を介して店舗SH内を移動自在となっており、店舗SH内の所望の場所(空きスペース等)に配置可能になっている。
【0034】
第1の収納ボックス底壁8aに直交する一側面8bは開口面であり、その上部が投入口7を形成しており、この投入口7には、投入口7を開閉自在な第1のドア部19が取り付けられている。
【0035】
また、投入口7の底縁部には、その底縁部から第1の収納ボックス8の内部まで斜め下方に延びる防犯用滑り板21が取り付けられており、この防犯用滑り板21の近傍には、投入口7を介して投入された専用バッグSBの個数を検出するためのセンサ22が設けられている。
【0036】
さらに、第1の収納ボックス8の一側面8bにおける投入口7に隣接する開口部には、利用者が操作できる操作パネル23が取り付けられている。また、第1の収納ボックス8の一側面8bにおける操作パネル23に対して下方の開口部には、この開口部を開閉自在な取り出しドア部25が取り付けられている。この取り出しドア部25の外面25aには、例えば「クリーニングのセール告知」、「クリーニングのパンフレット」、「クリーニング取次システムへの入会申込書」等、クリーニングの取次サービスに関する各種の情報が記載された複数の媒体が着脱自在に貼付されている。
【0037】
そして、操作パネル23の第1の収納ボックス内部側には、洗濯物管理装置3全体の電気系統を制御する管理装置コントロール部27が配設されている。
【0038】
また、外部から入力される制御信号に応じて第1のドア部19を、そのドア部19に設けられたロック機構係合部28aを介してロックおよびロック解除可能な第1のロック機構28が第1の収納ボックス8に対して取り付けられている。
【0039】
なお、洗濯物投入部9の第1の収納ボックス8の内部スペースは、最大M個の専用バッグSBが収納できる容積を有している。
【0040】
一方、洗濯物保管部15の第2の収納ボックス11は、例えば第1の収納ボックス8の大きさに略等しい大きさの直方体形状を有している。また、第2の収納ボックス11の底壁11aにはキャスタ31が取り付けられている。洗濯物保管部15は、キャスタ31を介して、第1の収納ボックス8に関係なく店舗SH内を移動自在となっており、店舗SH内の所望の場所(空きスペース等)に配置可能になっている。
【0041】
また、第2の収納ボックス11の底壁11aに直交する一側面は、第2の収納ボックス11の収納スペースに収納された専用バッグSBを受け取るための受取口(開口面)11bとなっており、この受取口11bには、例えば透明ガラス製の第2のドア部33が開閉自在に取り付けられている。第2の収納ボックス11の底壁11aに対向する頂壁11cには、第2の収納ボックス11の内部スペースに連通して第2の収納ボックス11内部の通気を行うための複数の通気スリット35a、35bがそれぞれ形成されている。このとき通気スリット35aは、店内の明かり取りをも兼ねている。
【0042】
また、外部から入力される制御信号に応じて第2のドア部33を、そのドア部33に設けられたロック機構係合部35aを介してロックおよびロック解除可能な第2のロック機構35が第2の収納ボックス11に対して取り付けられている。
【0043】
第2の収納ボックス11内の収納スペース11dには、図4に示すように、その収納スペース11dを上下3段に亘って区画する3本のガイドレール37a1〜37a3がその上下方向に一定間隔を空けて架設されている。
【0044】
各ガイドレール37a1〜37a3には、専用バッグSBから突出したハンガ39のフック部39aが着脱自在に掛着できるようになっている。
【0045】
ここで、ガイドレール37a1〜37a3の架設間隔は、各段の専用バッグSBがそのハンガ39のフック部39aを介して各ガイドレール37a1〜37a3に掛着・懸吊された状態において、各段の専用バッグSBが互いに離間して収納できる程度の長さに設定されている。
【0046】
一方、図1に示すように、店舗SH内には、有線および/または無線の店舗内通信回線(例えば、有線/無線LAN等)51が設置されている。
【0047】
また、店舗SH内における商品受け渡し所および代金支払所としてのカウンタには、そのカウンタにおける電気系統をコントロールするカウンタコントロール部53が配設されており、このカウンタコントロール部53は、店舗内通信回線51を介して管理装置コントロール部27および第2のロック機構35と通信可能になっている。
【0048】
すなわち、カウンタコントロール部53は、カウンタに取り付けられた店員操作用のカウンタ用操作パネル61と、店舗内通信回線51に対する通信インタフェース機能を有する通信I/F63と、カウンタにおける電気系統を制御するための管理処理用プログラムが格納されたメモリを含むコンピュータから構成された制御処理部65と、バーコードデータ読み取り機能(スキャナ機能)を含むレジスタ機能を有するPOS端末67とを備えており、カウンタ用操作パネル61、通信I/F63、制御処理部65およびPOS端末67は、互いに通信可能になっている。
【0049】
制御処理部65のメモリには、店舗SHの洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9内に許容される最大のバッグ個数を表す許容バッグ個数Mが予め格納されている。
【0050】
一方、工場Fに設置された工場側管理システム5は、工場側の担当者が操作して各種のデータを入力できる操作用端末71と、スキャナ機能を有するプリンタ73と、インターネット、公衆回線等の通信回線75に対する通信機能を含む管理サーバ(サーバコンピュータ)77とを備えており、この操作用端末71、プリンタ73および管理サーバ77は、それぞれ通信可能に相互接続されている。
【0051】
洗濯物投入部9における操作パネル23には、図5に示すように、利用者が押す(接触する)ことにより第2のドア部33の開放要求を入力するためのタッチセンサ式の受取口ボタンB1と、利用者が押す(接触する)ことにより第1のドア部19の開放要求を入力するためのタッチセンサ式の投入口ボタンB2と、受取口ボタンB1および投入口ボタンB2による開放要求を取り消すための要求を入力するためのタッチセンサ式の取消しボタンB3とがそれぞれ形成されている。
【0052】
また、操作パネル23には、会員登録された各利用者に発行された会員カードCを投入および排出できるカード投入口23aと、印刷された預かり票を出力するための預かり票印刷出力部23bとがそれぞれ形成され、さらに、各利用者に対して上記ボタン類の操作を説明する操作説明情報が表示されている。
【0053】
そして、管理装置コントロール部27は、図6に示すように、操作パネル23の受取口ボタンB1、投入口ボタンB2、取消しボタンB3それぞれに電気的に接続され、そのボタンB1〜B3を介して入力された各種要求を表す信号に対するインタフェース処理を行う入力I/F81と、この入力I/F81に接続されており、管理処理用プログラムが格納されたメモリを含むコンピュータから構成された制御部83と、カード投入口23aを介して投入された会員カードCを搬送し、かつ後述するカードリーダ/ライタにより処理された会員カードCをカード投入口23aまで搬送するカード搬送部85とを備えている。
【0054】
また、管理装置コントロール部27は、制御部83に接続され、カード搬送部85により搬送された会員カードCに対してデータを読み/書き(リード/ライト)できるカードリーダ/ライタ87と、制御部83に接続され、この制御部83の制御の基で預かり票を印刷して預かり票印刷出力部23bを介して出力する印刷部89とを備えている。
【0055】
さらに、管理装置コントロール部27は、制御部83に接続された大容量の記憶部91を備えており、この記憶部91には、会員登録された各利用者の会員データ{識別データとしてのユニークな会員番号、氏名、住所、電話番号、各利用者が利用する通信端末の通信アドレス(携帯電話の場合、電話番号/電子メールアドレス)}が登録された会員ファイルF1が格納されている。
【0056】
また、記憶部91には、会員登録された利用者の会員データ毎に預かりデータを格納するための預かりファイルF2および店舗SHの洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9に投入・収納された専用バッグSBの個数データを格納するためのバッグ個数ファイルF3がそれぞれ用意されている。
【0057】
そして、管理装置コントロール部27は、制御部83に接続され、通信回線75および店舗内通信回線51を介したデータ通信に関するインタフェース処理を行う通信I/F93を備えている。
【0058】
また、制御部83は、センサ22および第1のロック機構28に対して通信可能になっている。
【0059】
一方、カウンタ用操作パネル61には、図7に示すように、店舗SHの店員が押す(接触)することにより第2のドア部33のロックの解除(開錠)を要求するためのタッチセンサ式の開錠ONスイッチSW1と、店舗SHの店員が押す(接触する)ことにより第2のドア部33の開錠OFF(ロック;施錠)を要求するためのタッチセンサ式の開錠OFFスイッチSW2とがそれぞれ形成されている。
【0060】
また、カウンタ用操作パネル61には、洗濯物投入部9内の専用バッグSBの収納数のオーバーを例えば点滅表示等により店員に警報するための警報ランプLが取り付けられている。
【0061】
開錠ONスイッチSW1、開錠OFFスイッチSW2および警報ランプLは、それぞれ制御処理部65に電気的に接続されている。
【0062】
会員登録された各利用者に発行された会員カードCは、磁気カードやICカード等のデータ記憶領域を有するカードであり、そのデータ記憶領域には、少なくとも各利用者を識別できる会員番号が予め記憶されている。
【0063】
また、専用バッグSBは、図8(a)に示すように、例えば不織布等の丸洗い可能で通気性が良く、かつ柔軟性の高い材料から形成されたバッグ本体101を有している。
【0064】
バッグ本体101は、図8(b)に示すように、矩形状の外側布片101aと内側布片101bとを合わせて外周部分を縫い合わせて袋状に形成すると共に、内側布片101bの中央部にファスナ107を設けて内側布片101bを開閉可能に構成し、かつ一端側に利用者が握持できる手提げ部103を取り付けると共に、他端側をU字状に折曲して袋状キャップ部104を形成することによって全体構成されている。なお、符号102は、内側布片101bに設けたタックである。
【0065】
そして袋状キャップ部104には、その頂部にハンガのフック部39aや手提げ部103を挿通させる挿通孔105が設けられている。バッグ本体101は、手提げ部103(および必要とあらばバッグ本体101内に収納されたハンガのフック部39a)を挿通孔105に挿通させることによって二つ折りされて専用バッグSBを構成することができる(図8(a)参照)。これによりバッグ本体101内に収納されたハンガのフック部39aは、挿通孔105を介してバッグ本体101の外へ露出することができる。
【0066】
専用バッグSBへの洗濯物の装填は、手提げ部103およびフック部39aを挿通孔105から抜いて、バッグ本体101を展開させた後、ファスナ107を操作して内側布片101bを開いて、バッグ本体101の内部に装填すると共に、装填後はファスナ107を操作して内側布片101bを閉じることによって実行することができる。
【0067】
さらに、バッグ本体101の外側布片101aの外側面には、会員登録された各利用者がクリーニング申込時に利用するクリーニング伝票ESをバッグ本体101に装着するための伝票ポケット109が設けられており、また、バッグ本体101の袋状キャップ部104の側面には、そのバッグ本体101の利用者を特定するための特定情報(例えば、会員番号、利用者の氏名等)が記載された名札をバッグ本体101に装着するための名札ポケット111が設けられている(図8(a)参照)。この名札ポケット111は、透明な材料により形成されており、名札ポケット111に入った状態の名札に記載された特定情報をポケット111を介して視認できるようになっている。
【0068】
バッグ本体101の大きさは、洗濯物投入部9において重なった状態で収納でき、かつ洗濯物保管部15の3段の収納スペースそれぞれに懸吊収納できる大きさに設定されている。
【0069】
具体的には、バッグ本体101の大きさは、図8(b)に示すように、少なくとも男性のLサイズの背広上下が2着収納できる大きさに設定されている。
【0070】
クリーニング伝票ESは、図1に示すように、2枚綴りの複写式伝票ES1およびES2として構成されており、1枚目の伝票ES1は工場依頼用であり、2枚目の伝票ES2は利用者控えである。
【0071】
各伝票ES1およびES2には、利用者の会員番号、氏名等の記入欄の印刷に加えて、クリーニングしたい洗濯物の種類(ワイシャツ、ブラウス等)表示、その種類毎の点数記入欄、その種類毎の価格表示およびその種類毎の特記事項記入欄(例えば、染み抜き等)が表形式で印刷されている。
【0072】
次に、本実施の形態のクリーニング取次システム1の全体処理について説明する。
【0073】
店舗SHにおいて、洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9および洗濯物保管部15は、店舗SH内の空きスペース等、店舗SHにおける所望の位置に配置されている。また、第1のドア部19および第2のドア部33は、それぞれ第1のロック機構28および第2のロック機構35によりロックされている。
【0074】
このとき、店舗SHにおけるクリーニングの取次サービスの利用会員である利用者Uは、クリーニング前の洗濯物を自らの専用バッグSBに収納し、会員番号、氏名、その洗濯物の点数、特記事項{染み有り(染みの箇所等を含む}等をクリーニング伝票ESの1枚目(伝票ES1)に記入し、その伝票ESにおける複写された2枚目の伝票ES1を手元に残し、伝票ES1を専用バッグSBの伝票ポケット109に入れる。
【0075】
そして、利用者Uは、会員カードCおよび専用バッグSBを店舗SHに持参し、会員カードCを、洗濯物投入部9の操作パネル23におけるカード投入口23aに投入し(図9;ステップS1)、投入口ボタンB2を押して第1のドア部19の開放を要求する(ステップS2)。
【0076】
投入された会員カードCは、洗濯物管理装置3のカード搬送部85によってカードリーダ/ライタ87まで搬送され、カードリーダ/ライタ87により会員カードCに格納された会員番号が読み出される。読み出された会員番号は、制御部83に送られる。
【0077】
このとき、制御部83は、上記会員番号の受信(イベント)に応じて管理制御プログラムを介して動作を開始し、送られた会員番号をキーとして会員ファイルF1を検索し(ステップS3)、会員ファイルF1に、その会員番号が登録されているか否か判断する(ステップS4)。
【0078】
このステップS3の判断の結果、会員番号が登録されていない場合には(ステップS3→NO)、制御部83は、処理を終了する(図中[A]参照)。
【0079】
ステップS3の判断の結果、会員番号が登録されている場合には(ステップS3→YES)、制御部83は、第1のロック機構28に対してロック解除用の制御信号を送信し、第1のロック機構28は、第1のドア部19のロック機構係合部28aに対する係合を外して第1のドア部19のロックを解除する(ステップS5)。
【0080】
利用者Uは、第1のドア部19を開けて、伝票ES1が添付された専用バッグSBを、その投入口7を介して第1の収納ボックス8内に投入して第1のドア部19を閉める(ステップS6)。
【0081】
このとき、投入口7の底縁部に防犯用滑り板21が取り付けられているため、投入された専用バッグSBは、その防犯用滑り板21によりガイドされて斜め下方に移動して落下し、第1の収納ボックス8内に収納される。
【0082】
また、専用バッグSBが第1の収納ボックス8に収納される際に、センサ22により専用バッグSBの収納が検出され、検出されたデータは制御部83に送信される。
【0083】
制御部83は、送信されてきた専用バッグSBの検出データに基づいて、バッグ個数ファイルF3における店舗SHの識別データ(店舗SHをユニークに識別できるデータであり、例えば店舗番号)に対応付けられた店舗SHのバッグ個数データ(初期値:0個)を1インクリメントする(ステップS7)。
【0084】
次いで、制御部83は、現在のバッグ個数ファイルF3に格納された現在のバッグ個数データを、対応店舗SHの識別データに関連付けてカウンタコントロール部53および工場側管理システム5に対してそれぞれ送信する(ステップS8)。
【0085】
カウンタコントロール部53の制御処理部65は、通信I/F63を介して送信されてきたバッグ個数データを受信し、そのバッグ個数データ受信(イベント)に応じて管理制御プログラムを介して動作を開始し、受信されたバッグ個数データに対応するバッグ個数とメモリに格納された許容バッグ個数Mとを比較し(ステップS9)、受信されたバッグ個数が許容バッグ個数Mを超えたか否か判断する(ステップS10)。
【0086】
このステップS10の判断の結果、受信バッグ個数が許容バッグ個数Mを超えない場合には(ステップS10→NO)、制御処理部65は、処理を終了する。
【0087】
一方、ステップS10の判断の結果、受信バッグ個数が許容バッグ個数Mを超えた場合には(ステップS10→YES)、制御処理部65は、カウンタ用操作パネル61の警報ランプLを点滅表示させ、管理装置コントロール部27に第1のドア部19のロック指令を送信する(ステップS11)。
【0088】
送信されてきたロック指令に応じて、制御部83は、第1のロック機構28に対してロック用の制御信号を送信し、第1のロック機構28は、第1のドア部19のロック機構係合部28aに対して係合して第1のドア部19をロックする(ステップS12)。
【0089】
この結果、洗濯物投入部9の第1の収納ボックス8内に許容バッグ数Mを超えた個数の専用バッグSBが投入・収納された際には、その情報を警報ランプLを介して店舗SHの店員に知らせることができるため、例えば店員の工場F側へ迅速に集配依頼を行うことができる。
【0090】
一方、工場側管理システム5の管理サーバ77は、送信されてきたバッグ個数データを受信し、受信したバッグ個数データを、店舗SHの店舗番号に対応付けて、管理サーバ77内に用意されたバッグ個数ファイルF10に格納する(ステップS13)。
【0091】
この結果、工場側管理システム5では、店舗SHの洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9に投入・収納されている専用バッグSBの個数をリアルタイムに把握することが可能になる。
【0092】
ステップS8の処理に続いて、洗濯物管理装置3の制御部83は、読み取った会員番号に対応する会員データを会員ファイルF1から読み出し、読み出した会員データに基づいて、店舗SHの店舗名、店舗番号、受付日時、会員番号、新たに発行したユニークな受付番号、クリーニング仕上がり予定日および専用バッグSBの保管期限等を含む、専用バッグSB(クリーニング前の洗濯物)の預かりを表す預かりデータを作成する(図10;ステップS14)。
【0093】
次いで、制御部83は、作成した預かりデータを工場側管理システム5へ送信し(ステップS15)、作成した預かりデータに基づいて、その預かりデータを所定のフォーマットに変換して印刷部89により所定の用紙に印刷して預かり票TRを作成し、作成した預かり票TRを預かり票印刷出力部23bを介して出力する(ステップS16)。
【0094】
この結果、利用者Uは、預かり票印刷出力部23bから出力された預かり票TRを受け取ることができる。
【0095】
ここで、利用者Uにより受け取られた預かり票TRを図11に示す。図11に示すように、預かり票TRには、専用バッグSBを預けた店舗SHの店舗番号、店舗名、受付日時、会員番号、会員名(利用者名)、受付番号、クリーニング仕上がり予定日および専用バッグSBの保管期限がそれぞれ印刷されている。
【0096】
一方、工場側管理システム5の管理サーバ77には、予め会員ファイルF1と同一の会員ファイルF12および預かりファイルF2と同一の預かりファイルF11がそれぞれ格納されており、管理サーバ77は、送信されてきた預かりデータを受信し、受信した預かりデータを、サーバ77内に用意された預かりファイルF11に格納する(ステップS18)。
【0097】
次いで、工場側管理システム5の管理サーバ77は、受信した預かりデータに基づいて会員ファイルF12を検索して、その会員番号に対応する利用者Uが利用する通信端末CTの電子メールアドレスを読み出し、上記仕上がり予定日および受付番号を、読み出した電子メールアドレスを宛先として電子メールにて送信する(ステップS19)。
【0098】
利用者Uの通信端末CTは、送信されてきた上記仕上がり予定日および受付番号を含む電子メールを受信する(ステップS20)。
【0099】
この結果、利用者Uは、預かり票TRに加えて、自ら利用する通信端末CT内に、クリーニングの仕上がり予定日および受付番号を保存することができる。
【0100】
一方、工場Fでは、その工場側管理システム5において管理されている店舗SHの洗濯物管理装置3における洗濯物投入部9に投入された専用バッグSBのバッグ個数データに基づいて、例えばその許容バッグ数Mに近付いた際に、工場Fから店舗SHに向けて集配車CVが送られる。店舗SHに到着した集配者CVの担当者(集配担当者)により、洗濯物投入部9内に投入・収納された専用バッグSBが回収して集配車CVに積み込まれ、工場Fへ配送される。
【0101】
このとき、工場F側においては、担当者は、集配された専用バッグSBを引き取り、そのポケット109に入れられた伝票ES1を取り出す。そして、担当者は、取り出した伝票ES1と専用バッグSB内に収納された洗濯物とを照合し(図12;ステップS30)、伝票ES1に記載された内容と専用バッグSB内の洗濯物との間に差異が有るか否か判断する(ステップS31)。
【0102】
この結果、差異が有る場合には(例えば、伝票ES1に記載された洗濯物が無い等)、担当者は、例えば操作用端末71を介してメッセージカードを作成し、プリンタ73を介して印刷出力し、出力されたメッセージカードを、後述する納品書を専用バッグのポケット109に入れる際に併せて入れる。
【0103】
一方、差異が無い場合、あるいはメッセージカード作成後、担当者は、専用バッグSB内に収納された洗濯物を取り出し、各洗濯物が洗濯可能であるか否か判断する(ステップS33)。
【0104】
このステップS33の判断の結果NO(洗濯不可)の場合には、対応する洗濯物を返品として包装し、後述するクリーニング済みの洗濯物を専用バッグSBに収納する際において併せて収納する。
【0105】
一方、ステップS33の判断の結果YES(洗濯可能)の場合には、担当者は、操作用端末71の操作部を操作して、各洗濯物の洗濯物名、洗濯物種別および対応する受付番号を含む洗濯物データを洗濯物毎に端末71へ入力し、入力された洗濯物データは、操作用端末71の処理により管理サーバ77へ入力される(ステップS34)。
【0106】
このとき、管理サーバ77は、入力された洗濯物毎の洗濯物データを受付番号に対応付けてサーバ77内に格納し、その洗濯物データに基づいて、2枚一組の所定仕様のタグそれぞれに対し上記洗濯物データをバーコードとして含む専用タグをプリンタ73を介して印刷出力する(ステップS35)。
【0107】
担当者は、プリンタ73を介して印刷出力された専用タグを、対応する伝票ES1、および対応する各洗濯物にそれぞれ添付し、洗濯物のクリーニングが実行される(ステップS36)。
【0108】
クリーニング終了後、担当者は、クリーニング済みの洗濯物に添付されたタグと伝票ES1に添付されたタグとをプリンタ73のスキャナ領域にセットし、プリンタ73は、そのスキャナ機能によりそれぞれのバーコードデータ(洗濯物データ)をスキャンして読み取って管理サーバ77に送信する。管理サーバ77は、送信されてきたそれぞれのバーコードデータを照合する(ステップS37、S38)。
【0109】
この結果、伝票EH1に記載されたクリーニング内容と実際に洗濯した洗濯物との照合を、それぞれに添付された専用タグにより正確かつ短時間で自動的に行うことができる。
【0110】
そして、工場側管理システム5の管理サーバ77は、預かりファイルF11を参照し、伝票EH1に対応する預かりデータと、その伝票EH1に添付された専用タグをスキャンして得られた洗濯物データとを用いて、対応する利用者Uの会員番号およびクリーニングした洗濯物のクリーニング代金を含む納品データのバーコードを生成し、予めサーバ77内に用意された、各会員(利用者)のクリーニング取次サービス利用の累計ポイント(本実施形態では、支払金額によりポイントが定まるものとする)が会員番号毎に記憶された累計ポイントファイルF13における対応する会員番号の累計ポイントに対して、上記クリーニング代金に応じたポイントを加算する。
【0111】
次いで、管理サーバ77は、加算した累計ポイント数を読み出し、預かりファイルF11に含まれる店舗SHの店舗番号、店舗名、受付日時、会員番号および会員名(利用者名)に加えて、上記生成バーコード、クリーニング料金および読み出した累計ポイントを、それぞれプリンタ73を介して所定の用紙上に印刷して納品書DCを出力する(図13;ステップS39)。
【0112】
ここで、プリンタ73を介して出力された納品書DCを図14に示す。
【0113】
図14に示すように、納品書DCには、店舗SHの店舗番号、店舗名、受付日時、会員番号、会員名(利用者名)、受付番号、クリーニング料金および現在の累計ポイントに加えて、納品用バーコードBCがそれぞれ印刷されている。
【0114】
一方、担当者は、クリーニングを終了した洗濯物をビニール袋等により包装し(ステップS40)、包装が完了した仕上がり品(クリーニング完了洗濯物)をハンガ39を用いて専用バッグSBに収納し、納品書DCを専用バッグSBのポケット109に入れる。
【0115】
そして、担当者(集配担当者)は、仕上がり品および納品書DCがそれぞれ収納された専用バッグSBを、仕上がり予定日に集配車にて対応する店舗SHまで運送し、専用バッグSBを、図4に示すように、洗濯物管理装置3の洗濯物保管部15における第2の収納ボックス11内の何れかのガイドレール37a1〜37a3に掛着して懸吊することにより、第2の収納ボックス11内に収納する(ステップS42)。
【0116】
一方、利用者Uは、仕上がり予定日に会員カードC、通信端末CTおよび/または預かり票TRを店舗SHに持参し、カウンタの店員に対して預かり票TRおよび/または通信端末CTのディスプレイに表示された受付番号を提示する(ステップS50)。
【0117】
店員は、提示された預かり票TRおよび/または受付番号を確認し、カウンタ用操作パネル61の開錠ONスイッチSW1を押す(タッチする)。
【0118】
一方、利用者Uは、会員カードCを、洗濯物投入部9の操作パネル23におけるカード投入口23aに投入し、投入口ボタンB2を押して第1のドア部19の開放を要求する(ステップS51)。
【0119】
このとき、カウンタコントロール部53の制御処理部65は、開錠ONスイッチSW1の押操作に応じて洗濯物管理装置3の第2のロック機構35に対してロック解除用の制御信号を送信し(ステップS52)、第2のロック機構35は、第1のドア部19のロック機構係合部35aに対する係合を外して第2のドア部33のロックを解除する(ステップS53)。
【0120】
利用者Uは、第2のドア部33を開けて、自らの特定情報が記載された名札がポケット111に入っている専用バッグSBを取り出す(ステップS54)。
【0121】
そして、利用者Uは、専用バッグSBのポケット109に入っている納品書DCを取り出し、取り出した納品書DCをカウンタの店員に対して提示する(ステップS55)。
【0122】
カウンタの店員は、預かり票TRに記載された受付番号と納品書DCに記載された受付番号との一致を確認後、納品書DCをPOS端末67にセットする。POS端末67は、セットされた納品書DCに印刷されたバーコードBCをスキャンして読み取り、読み取ったクリーニング料金をそのディスプレイを介して利用者Uに表示する(ステップS56)。
【0123】
この結果、利用者は、POS端末67のディスプレイを介してクリーニング料金を確認することができる。
【0124】
クリーニング料金を確認した利用者は、店員に対してクリーニング料金を支払い(ステップS57)、クリーニング済みの洗濯物が収納された専用バッグSBを持ち帰ることができる。
【0125】
以上述べたように、本実施形態によれば、洗濯物管理装置3を、クリーニング前の洗濯物を利用者Uが自ら投入できる洗濯物投入部9と、クリーニング済みの洗濯物を収容して保管できる洗濯物保管部15とで構成している。
【0126】
このため、利用者Uは、所望の時に店舗SHを訪れて、クリーニングしたい洗濯物が収納された専用バッグSBを、店舗SHの所定の場所に設置された洗濯物投入部9内に投入することにより、その洗濯物の店舗側への引渡しを完了することができ、また、店舗SH側の店員は、自らクリーニング前の洗濯物(専用バッグSB)を受け取ることなく、その洗濯物の受取作業を完了することができる。
【0127】
したがって、店舗SHの店員のクリーニング前の洗濯物の受取に係わる作業負担を大幅に軽減することができる。
【0128】
また、クリーニング工場から送られてきたクリーニング済みの洗濯物の受取り時においても、クリーニング工場の集配担当者は、そのクリーニング済みの洗濯物が収納された専用バッグSBを店舗SHの所定の場所に設置された洗濯物保管部15に収納することにより、そのクリーニング済みの洗濯物の店舗側への引渡しを完了することができ、また、店舗SH側の店員は、自らクリーニング済みの洗濯物(専用バッグSB)を受け取ることなく、その洗濯物の受取作業を完了することができる。
【0129】
したがって、上記クリーニング前の受取作業に加えて、店舗SHの店員のクリーニング済みの洗濯物の受取に係わる作業負担をも大幅に軽減することができる。
【0130】
特に、本実施形態では、洗濯物保管部15は、洗濯物投入部9に対して接離自在であるため、上述したように、洗濯物投入部9および洗濯物保管部15を互いに近接して配置(例えば並置)することもできるし、近接配置できる空きスペースが店舗SHに無い場合には、その店舗形状に合わせて離れた空きスペースにそれぞれ配置することができる。
【0131】
この結果、店舗SHのフレキシブルな形状に合わせて、その店舗形状に応じた最適な場所に洗濯物投入部9および洗濯物保管部15を配置することができ、店舗SH側の洗濯物管理装置3の設置に係わる満足度を向上させることができ、また、洗濯物管理装置3の汎用性をも向上させることができる。
【0132】
また、洗濯物保管部15は、洗濯物投入部9に対して接離自在であるため、洗濯物管理装置3の利用者が洗濯物保管部15の大きさに比較して増大した際に、洗濯物保管部15を、さらに多数の洗濯物(専用バッグ)が収納できるもの(例えば、収納スペースが上下4段以上に亘って区画されているもの等)に交換することも可能である。
【0133】
この点、例えば、洗濯物保管部15が洗濯物投入部9と一体化されている場合において、上記利用者の増大に対応するには、洗濯物管理装置3自体を交換しなければならず、その一体型と比べて、汎用性を向上させることができ、また、コストダウンを図ることができる。
【0134】
さらに、本実施形態によれば、洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9に対する利用者Uからの会員カードC投入に基づく洗濯物管理装置3の認証制御により、会員の利用者Uに対してのみ、その第1のロック機構28を介して洗濯物投入部9の第1のドア部19のロックを解除し、利用者Uが自ら第1のドア部19を開いている。
【0135】
このため、店舗SHの店員は、利用者Uがその専用バッグSBの投入時において洗濯物投入部9の第1のドア部19を開く場合に、何ら作業を行う必要がないため、その店員の負担を軽減しながらセキュリティの確保を図ることができる。
【0136】
同様に、本実施形態によれば、洗濯物管理装置3の洗濯物保管部15の第2のドア部33の開放においては、店員は、カウンタ操作パネル61の開錠ONスイッチSW1の押操作のみにより、自動的に第2のロック機構35を介して洗濯物保管部15の第2のドア部33のロックを解除することができ、利用者Uは、自ら第2のドア部33を開くことができる。
【0137】
このため、店舗SHの店員は、利用者Uが洗濯物保管部15からの専用バッグSB取り出し時において、開錠ONスイッチSW1の押操作という極めて簡易な作業しか行う必要がないため、その店員の負担を軽減しながらセキュリティの確保を図ることができる。
【0138】
また、本実施形態によれば、店舗SHの店舗名、店舗番号、受付日時、会員番号、受付番号、クリーニング仕上がり予定日および専用バッグ保管期限等を含む専用バッグSB(クリーニング前の洗濯物)の預かりを表す情報を預かりデータとしてデータ化して工場側管理システム5側へ送信し、クリーニング工場側管理システム5においては、クリーニング前の洗濯物の洗濯物名、洗濯物種別および対応する受付番号を含む情報を洗濯物データとしてデータ化し、送信されてきた預かりデータと洗濯物データとを用いて納品書DCを作成している。
【0139】
すなわち、店舗SH側(その洗濯物管理装置3側)および工場F側(その工場管理システム5側)において預かりデータおよび洗濯物データを残すことにより、店舗側での預かりの控え伝票、工場側での控え伝票および店舗側での返却用伝票を省略することができる。
【0140】
この結果、本実施形態では、クリーニング伝票ESを、工場依頼用および利用者控え用の2枚綴りの複写式伝票とすることが可能になり、例えば5枚綴りの伝票を用いる場合と比べて、伝票印刷コストの低減、店舗側および工場側での伝票保存・管理負担の解消および伝票への検収印等の事務作業の軽減をそれぞれ図ることができる。
【0141】
また、預かりデータが店舗側(洗濯物管理装置側)に記憶されているため、利用者がクリーニング伝票控えを紛失した場合であっても、例えば自らの氏名や受付番号を提示することにより、クリーニングが受付られたことを容易に証明することができ、伝票の紛失時においても信頼性を担保したクリーニング取次サービスを提供することができる。
【0142】
特に、本実施形態では、上記納品書DCを用いることにより、利用者Uがクリーニング済みの洗濯物を受け取る際に料金を精算する、いわゆる後払いを導入しているため、クリーニング時において追加料金の発生や返却料金が発生した場合でも、その納品書DCを用いた1回の清算で完了することができ、前払い方式に比べて利用者Uおよび店舗SHの店員の負担を軽減することができる。
【0143】
さらに、本実施形態によれば、洗濯物投入部9に投入された専用バッグSBの個数を洗濯物管理装置3において検出し、検出したバッグ個数データを事前に工場管理システム5に送信することができるため、集配者CVを、例えば、その店舗SHにおける洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9内の収納数が満杯に近付いた際に集荷に向かわせることができる。この結果、洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9内の収納スペースに余裕がある際において集配者CVにより集荷に向かわせることを防止して、工場F側での集配効率を向上させることができる。
【0144】
また、上記検出したバッグ個数データを事前に店舗SHのカウンタコントロール部53を介して店員に知らせることができるため、洗濯物投入部9内の収納数が満杯に近付いた際に、店員から工場F側へ連絡して早期の回収を促すことも可能であり、洗濯物投入部9内の専用バッグSBが満杯で新たに専用バッグSBが投入できない等の利用者の不満の発生を防止することができる。
【0145】
そして、本実施形態によれば、預かりデータを受け取ったとき、その工場側管理システム5側から、利用者Uの通信端末CTに対してリアルタイムに仕上がり予定日および受付番号を送信することができるため、利用者Uに対して店舗SHへのクリーニング済み洗濯物の受取を促すことができ、店舗SH内の滞留在庫(クリーニング済み洗濯物が収納された専用バッグSBの滞留在庫)を防止することができる。
【0146】
さらにまた、本実施形態によれば、上述したように、利用者Uの認証処理、預かりデータの作成・送信処理、預かりデータの受信処理、クリーニング伝票と洗濯物データとの専用タグを用いた照合処理、預かりデータと洗濯物データとを用いた納品書作成処理等を全てコンピュータを用いた通信技術(IT技術)に基づいて実行しているため、伝票作成・管理コスト、店舗側および工場側の作業時の人的コスト等を低減することができる。
【0147】
そして、本実施形態によれば、利用者Uに発行されるポイントを、店舗側でなく工場F側において納品書発行処理時に予め印刷しているため、店舗側のポイント付加による負担を軽減し、ポイント発行時の不正を防止することができる。
【0148】
なお、本実施形態では、洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9における第1の収納ボックス8および洗濯物保管部15における第2の収納ボックス11を、それぞれ直方体形状としたが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、円柱形状や横断面が多角形の方形体形状等、他の形状であってもよい。
【0149】
また、本実施形態では、クリーニング前の洗濯物の洗濯物管理装置3に対する投入、およびクリーニング済みの洗濯物の洗濯物管理装置3における保管を、それぞれ専用バッグSBを介して行っているが、専用バッグSBは、図8に示す構成に限定されるものではなく、洗濯物を収納できる構成であれば、何れの構成も含む。このとき、洗濯物保管部15の第2の収納ボックス11の構成は、図4に示す構成に限定されるものではなく、多数のクリーニング済みの洗濯物を整然と収納できる構成であれば、どのような構成も含む。
【0150】
さらに、本実施の形態にける店舗SHとしては、コンビニエンスストアがその代表例であるが、不特定多数者が利用でき、かつバーコードデータを読み取ることができる端末が設置されている拠点であれば、駅内のショップ、ガソリンスタンド、インターネットカフェ等の他の店舗であってもよい。
【0151】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係わる洗濯物管理装置、この洗濯物管理装置を用いたクリーニング取次方法およびシステムによれば、利用者は、所望の時にクリーニング前の洗濯物を、洗濯物管理装置における投入口を介して洗濯物投入部内に投入することにより、その洗濯物の管理装置側への引渡しを完了することができ、また、管理装置側においても、何らマニュアル作業を行うことなく、クリーニング前の洗濯物の受取を完了することができる。
【0152】
したがって、この洗濯物管理装置を用いる例えば店舗側におけるクリーニング前の洗濯物の受取に係わる作業負担を大幅に軽減することができる。
【0153】
同様に、洗濯物管理装置におけるクリーニング済みの洗濯物の受取り時においても、例えば集配担当者がクリーニング済み洗濯物を洗濯物管理装置における洗濯物保管部に収納することにより、管理装置側において何らマニュアル作業を行うことなく、そのクリーニング済みの洗濯物を管理装置側で受け取ることができる。
【0154】
この結果、この洗濯物管理装置を用いる例えば店舗側におけるクリーニング済み洗濯物の受取に係わる作業負担を大幅に軽減することができる。
【0155】
また、本発明に係わる洗濯物管理装置を用いたクリーニング取次方法およびシステムによれば、洗濯物管理装置において、洗濯物投入部内の専用バッグの個数を表す専用バッグ個数データ、および洗濯物投入部内に投入されたクリーニング前の洗濯物の預かりを証明する預かりデータをそれぞれ検出および生成し、その専用バッグ個数データ、および預かりデータをそれぞれ工場側管理システムへ送信することにより、店舗側(洗濯物管理装置側)および工場側管理システム側において洗濯物管理装置の洗濯物投入部における専用バッグ個数データおよび預かりデータをそれぞれリアルタイムで把握することができる。
【0156】
この結果、工場側では、把握した店舗側の専用バッグの個数に応じて集配スケジュールを決定すればよく、集配効率を向上することができる。
【0157】
また、預かりデータを選択物管理装置から工場側管理システムへ送信しているため、少なくとも上記洗濯物預かりを表す預かり伝票の店舗側控えおよび工場側控えをそれぞれ省略することができ、伝票紛失の恐れを解消し、伝票処理の簡略化することができる。
【0158】
さらに、店舗側(洗濯物管理装置側)および工場側管理システム側において預かりデータがそれぞれ把握されているため、利用者がクリーニング伝票を紛失した場合でも、その預かりデータによりクリーニングが取り次がれたことを証明することができ、伝票の紛失時においても信頼性を担保したクリーニング取次サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システムの概略構成を示す図。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係わる図1に示す洗濯物管理装置を拡大して示す斜視図。
【図3】(a)は、図1および図2に示す洗濯物管理装置における洗濯物投入部を示す斜視図、(b)は、図3(a)におけるIII(b)−III(b)矢視断面図。
【図4】図1および図2に示す洗濯物管理装置における洗濯物保管部を、その第2のドア部に向かって見た場合の正面図。
【図5】図1等に示す洗濯物管理装置の操作パネルの概略構成を示す図。
【図6】図1等に示す管理装置コントロール部の電気的構成を概略的に示すブロック図。
【図7】図1に示すカウンタコントロール部のカウンタ用操作パネルの概略構成を示す図。
【図8】(a)は、本発明の実施の形態に係わる専用バッグの概略構成を示す斜視図、(b)は、図8(a)に示す専用バッグを展開した状態を示す図。
【図9】本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システムの全体処理を説明するための概略フローチャート。
【図10】本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システムの全体処理を説明するための概略フローチャート。
【図11】本発明の実施の形態に係わる預かり票の一例を示す図。
【図12】本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システムの全体処理を説明するための概略フローチャート。
【図13】本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システムの全体処理を説明するための概略フローチャート。
【図14】本発明の実施の形態に係わる納品書の一例を示す図。
【図15】本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システムの全体処理を説明するための概略フローチャート。
【符号の説明】
1…クリーニング取次システム
3…洗濯物管理装置
5…工場側管理システム
7…投入口
8…第1の収納ボックス
9…洗濯物投入部
11…第2の収納ボックス
11b…受取口
11d…収納スペース
15…洗濯物保管部
17、31…キャスタ
19…第1のドア部
22…センサ
23…操作パネル
23a…カード投入口
23b…預かり票印刷出力部
25…ドア部
27…管理装置コントロール部
28…第1のロック機構
28a…ロック機構係合部
31…キャスタ
33…第2のドア部
35…第2のロック機構
35a…ロック機構係合部
51…店舗内通信回線
53…カウンタコントロール部
61…カウンタ用操作パネル
63、93…通信I/F
65…制御処理部
67…POS端末
71…操作用端末
73…プリンタ
75…通信回線
77…管理サーバ
83…制御部
85…カード搬送部
87…カードリーダ/ライタ
89…印刷部
91…記憶部
ES…クリーニング伝票
F1、F12…会員ファイル
F2、F11…預かりファイル
F3、F10…バッグ個数ファイル
F13…累計ポイントファイル
BC…バーコード
C…会員カード
CT…通信端末
DC…納品書
SB…専用バッグ
SH…店舗
TR…預かり票
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば24時間営業のコンビニエンスストア等の所定の店舗に設置可能であり、クリーニング前の洗濯物、およびクリーニング済みの洗濯物をそれぞれ管理するための洗濯物管理装置に関する。
【0002】
また、本発明は、この洗濯物管理装置を用いて所定の店舗においてクリーニング取次サービスを行うためのクリーニング取次方法およびシステムに関する。
【0003】
【従来の技術】
従来のコンビニエンスストア等の取次店舗におけるクリーニング取次サービスでは、利用者からクリーニング前の洗濯物を店員が受け取って預かり、予め用意されたクリーニング取次用の5枚複写に受け取った洗濯物の内容を記入し、記入した内容に基づいてそのクリーニング代金を利用者から受領して清算を完了し、5枚複写伝票の内、1枚を利用者控えとして利用者に渡し、1枚を店舗控えとして店舗側で保持する。
【0004】
次いで、店員は、残りの3枚綴りの伝票を、クリーニング工場の控え伝票、クリーニング工場から利用者への返却用伝票およびクリーニング工場から店舗への返却用伝票をとして、預かった洗濯物と共にクリーニング工場から来た集配車の集配員に渡す。この結果、クリーニング前の洗濯物は、集配車によってクリーニング工場へ配送される。
【0005】
そして、クリーニング工場でのクリーニング後、工場側の担当者は、例えば追加工程による追加料金の発生や未クリーニング洗濯物の発生に伴う返却代金の発生等を3枚綴りの伝票に記入し、記入後、クリーニング工場側の控え伝票を取り外し、2枚綴りの伝票が添付されたクリーニング済みの洗濯物を集配車により店舗へ配送する。
【0006】
この結果、店舗側では、配送されてきたクリーニング済みの洗濯物および2枚綴りの伝票を店員が受け取って店舗側にて預かり、来店し、控え伝票を提示した利用者に対し、その控え伝票と店舗側控え伝票とを照合し、さらに添付された2枚綴りの伝票を確認して必要に応じた清算処理(追加料金徴収または返却)を行った後、2枚綴りの伝票の内、1枚をクリーニング工場から店舗への返却用伝票として取り外し、残った伝票をクリーニング工場から利用者への返却用伝票として、クリーニング後、洗濯物と共に利用者に引渡していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の店舗におけるクリーニング取次サービスでは、クリーニングの取次を行う店舗の店員およびクリーニング工場側の担当者それぞれの手作業が多くなり、その作業負担が大きく、かつ人的コスト増を招く結果となっていた。
【0008】
特に、店舗の店員は、利用者から持ち込まれたクリーニング前の洗濯物の受取り、その保管、伝票への記入、クリーニング工場から配送されたクリーニング済みの洗濯物の受取り、その保管、利用者へのクリーニング済みの洗濯物の引渡しをそれぞれ行わなければならず、非常に負担が大きかった。
【0009】
また特に、クリーニング取次店舗として、24時間営業のコンビニエンスストア等を想定した場合、例えば深夜等の特定の時間帯では、店員もアルバイト店員の数名となる可能性が高く、クリーニング取次システムを円滑に運用する上で店員への負担を軽減することが重要な要件の1つであった。
【0010】
さらに、工場側においては、店舗にて受付られたクリーニング前の洗濯物の量に関係なく、集配車にて複数の店舗を回ってクリーニング前の洗濯物を集めている。このため、各店舗にて受付られた洗濯物の量によっては、集配に無駄が生じる恐れが生じており、さらなる集配の効率化が要求されていた。
【0011】
そして、利用者、取次店舗およびクリーニング工場側において受け渡される伝票の内容がデータ化されていないため、上述したように、それぞれの控え伝票も含めて少なくとも5枚複写の伝票が必要となり、伝票処理が複雑化した。
【0012】
また、上記伝票の内容がデータ化されていないため、伝票の紛失、清算データと伝票との間の金額の不一致等が発生する可能性があり、信頼性に欠ける面が生じていた。
【0013】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、クリーニング前の洗濯物の受付・預かり、およびクリーニング済みの洗濯物の保管管理等においてマニュアル作業を極力排除し、店舗側店員の作業負担を大幅に軽減することができる洗濯物管理装置、クリーニング取次方法およびシステムを提供することをその目的とする。
【0014】
また、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、クリーニング取次における伝票の内容をデータ化して洗濯物管理装置側および工場側間において通信可能にして、集配の効率化、伝票の省略および信頼性を担保したクリーニング取次方法およびシステムを提供することを他の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1記載の発明は、利用者がクリーニング前の洗濯物を投入できる投入口が設けられた第1の収納ボックスを有する洗濯物投入部と、クリーニング済みの洗濯物を収容できる第2の収納ボックスを有し、前記洗濯物投入部に離接自在な洗濯物保管部と、を備えたことを要旨とする。
【0016】
請求項2記載の発明において、前記洗濯物投入部は、前記投入口に開閉自在に取り付けられた第1のドア部と、前記第1の収納ボックスに対して取り付けられ、外部から入力される制御信号に応じて前記第1のドア部をロックおよびロック解除可能な第1のロック機構と、前記利用者に対して発行された該利用者の識別データが記録された会員カードを投入できる会員カード投入口が形成された操作パネルと、前記会員カードを発行した利用者の識別データを記憶する会員管理部と、前記会員カード投入口を介して前記洗濯物投入部内に投入された会員カードの識別データを読み取るカードリーダ部と、このカードリーダ部により読み取られた会員データを前記会員管理部に記憶された会員データと照合し、この照合の結果一致した場合に、前記第1のロック機構に対してロック解除用の制御信号を送信するコントロール部とを備えたことを要旨とする。
【0017】
請求項3記載の発明において、前記洗濯物投入部は、前記ロック解除用の制御信号に応じて前記第1のロック機構により前記第1のドア部のロックが解除された状態で、前記利用者により該第1のドア部が開閉されて前記投入口からクリーニング前の洗濯物の洗濯物が該洗濯物投入部内に投入された際に、この投入されたクリーニング前の洗濯物の受付を表す受付データを新たに発行し、発行した受付データ、前記利用者の識別データおよび受付日時に基づいて、前記投入されたクリーニング前の洗濯物の預かりを証明する預かりデータを作成する預かりデータ作成部と、前記操作パネル上に形成された出力部を有し、前記預かりデータ作成部により作成された預かりデータに基づいて、前記出力部を介して預かり票を印刷出力する印刷部とを備えたことを要旨とする。
【0018】
請求項4記載の発明において、前記洗濯物管理装置は、カウンタを有する所定の店舗に設置されており、前記洗濯物投入部および前記洗濯物保管部には、それぞれ前記店舗内を自在に移動できるキャスタ部が取り付けられ、前記第2の収納ボックスは開口面を有し、この第2の収納ボックスの開口面に第2のドア部が開閉自在に取り付けられ、前記所定の店舗のカウンタには、該所定の店舗の店員が操作できる前記第2のドア部ロック用スイッチおよびロック解除用スイッチがそれぞれ形成されたカウンタ用操作パネルが取り付けられ、前記第2のドア部ロック用スイッチおよびロック解除用スイッチに対して電気的に接続された制御部が前記カウンタに配置されている一方、前記洗濯物保管部は、該洗濯物保管部に取り付けられ、かつ前記制御部に電気的に接続されており、外部から入力される制御信号に応じて前記第2のドア部をロックおよびロック解除可能な第2のロック機構を備え、前記第2のロック機構は、前記店員による前記第2のドア部ロック用スイッチ操作に応じて前記制御部から送信されてきたロック用の制御信号に応じて前記第2のドア部をロックし、前記店員による前記ロック解除用スイッチ操作に応じて前記制御部から送信されてきたロック解除用の制御信号に応じて前記第2のドア部のロックを解除する機構であることを要旨とする。
【0019】
請求項5記載の発明において、前記クリーニング前の洗濯物は、前記第1および第2の収納ボックスの大きさに適合する大きさを有する洗濯物管理装置専用の専用バッグに収納された状態で前記投入口を介して前記洗濯物投入部の第1の収納ボックスに投入されるようになっており、この専用バッグには装着部が取り付けられ、この装着部には、少なくとも前記専用バッグに収納されたクリーニング前の洗濯物の個数および内容がそれぞれ記入されたクリーニング伝票が装着されて、前記カウンタ用操作パネルには、外部からの制御信号に応じて警報動作する警報機構が取り付けられており、前記洗濯物投入部は、前記第1の収納ボックスに投入される専用バッグの個数をカウントするカウント手段を備え、前記コントロール部は、前記カウント手段により前記カウント数が前記第1の収納ボックスの許容数に到達した場合に、前記警報機構に対して警報動作用の制御信号を送信し、前記第1のロック機構に対してロック用の制御信号を送信する手段を備えたことを要旨とする。
【0020】
上述した目的を達成するため、請求項6記載の発明は、請求項5記載の洗濯物管理装置、および前記クリーニング前の洗濯物をクリーニングする工場に設置され、前記洗濯物管理装置に通信回線を介して通信可能に接続された工場側管理システムをそれぞれ用いたクリーニング取次システムであって、前記洗濯物管理装置は、前記洗濯物投入部のカウント手段によりカウントされた前記第1の収納ボックス内の専用バッグの個数を表す専用バッグ個数データを、対応する所定の店舗の店舗識別情報と共に前記工場側管理システムへ送信する手段と、前記預かりデータ作成部により作成された預かりデータを対応する所定の店舗の店舗識別情報と共に前記工場側管理システムへ送信する手段とを備え、前記工場側管理システムは、送信されてきた店舗識別情報を含む専用バッグ個数データを受信し、受信した専用バッグ個数データを前記店舗識別情報に対応付けて記憶する専用バッグ個数記憶手段と、前記送信されてきた店舗識別情報を含む預かりデータを受信し、受信した預かりデータを、受信した店舗識別情報に対応付けて記憶する預かりデータ記憶手段と、前記預かりデータの前記預かりデータ記憶手段への記憶に応じて該預かりデータの前記工場側管理システムでの受付を表す受付番号を発行し、その預かりデータに基づいて、その預かりデータに対応するクリーニング前の洗濯物のクリーニング仕上がり予定日を算出し、算出された仕上がり予定日および前記発行受付番号を、前記預かりデータに含まれる利用者識別データにより特定された利用者が利用する通信端末に対して通知する手段と、を備えたことを要旨とする。
【0021】
請求項7記載の発明において、前記工場側管理システムは、前記洗濯物管理装置の洗濯物投入部の第1の収納ボックス内に投入された専用バッグに収納されたクリーニング前の洗濯物の名称、洗濯物種別等を含む洗濯物識別用の洗濯物データを入力する手段と、入力された洗濯物データに基づいてバーコードを生成し、生成したバーコードをタグに印刷して出力する手段と、出力されたタグが前記専用バッグに装着されたクリーニング伝票および前記クリーニング前の洗濯物にそれぞれ添付された後、該クリーニング前の洗濯物のクリーニングが終了した際に、前記クリーニング伝票に添付されたタグおよび前記クリーニングが終了された洗濯物に添付されたタグをそれぞれスキャンして、互いのタグが一致するか否かを照合する手段と、前記クリーニング伝票の利用者識別データに対応する利用者識別データを有する預かりデータと、前記照合処理の結果、該クリーニング伝票のタグと一致したタグが添付された洗濯物の洗濯物データとを用いて、前記利用者の識別データおよびクリーニングした洗濯物のクリーニング代金を含む納品データのバーコードを生成し、少なくとも生成したバーコードおよび前記利用者の識別データをそれぞれ所定の用紙上に印刷して納品書を作成出力する手段とを備えたことを要旨とする。
【0022】
請求項8記載の発明において、前記出力された納品書は、前記専用バッグの他方の装着部に装着され、この納品書が装着された専用バッグは、前記洗濯物管理装置の第2の収納ボックス内に収容されるようになっており、前記所定の店舗のカウンタにおいて前記利用者から前記預かり票が提示され、その提示に応じて前記店員により前記ロック解除用スイッチが操作された場合に、前記第2のロック機構は、そのロック解除用スイッチ操作により前記制御部から送信されてきたロック解除用の制御信号に応じて前記第2のドア部のロックを解除するようになっている一方、前記第2のドア部の開閉により前記第2の収納ボックス内に収納されている専用バッグが取り出され、その専用バッグの内の他方の装着部に装着された納品書が前記利用者により取り出されて前記所定の店舗のカウンタに提示された際に、前記納品書に印刷されたバーコードをスキャンして読み取り、読み取ったバーコードに対応するクリーニング金額を前記利用者に対して提示する手段をさらに備えたことを要旨とする。
【0023】
請求項9記載の発明において、前記工場側管理システムは、前記利用者による前記提示されたクリーニング金額の清算行為により発生した所定のポイントを前記利用者の識別データに対応付けて記憶するポイント記憶手段を備え、前記納品書を作成して印刷出力する手段は、生成したバーコードおよび前記利用者の識別データに加えて、対応する利用者のポイント数をそれぞれ所定の用紙上に印刷して納品書を作成出力する手段であることを要旨とする。
【0024】
上述した目的を達成するため、請求項10記載の発明は、請求項5記載の洗濯物管理装置、および前記クリーニング前の洗濯物をクリーニングする工場に設置され、前記洗濯物管理装置に通信回線を介して通信可能に接続された工場側管理システムをそれぞれ用いたクリーニング取次方法であって、前記洗濯物管理装置は、前記洗濯物投入部のカウント手段によりカウントされた前記第1の収納ボックス内の専用バッグの個数を表す専用バッグ個数データを、対応する所定の店舗の店舗識別情報と共に前記工場側管理システムへ送信するステップと、前記預かりデータ作成部により作成された預かりデータを対応する所定の店舗の店舗識別情報と共に前記工場側管理システムへ送信するステップとを備え、前記工場側管理システムは、送信されてきた店舗識別情報を含む専用バッグ個数データを受信し、受信した専用バッグ個数データを前記店舗識別情報に対応付けて記憶するステップと、前記送信されてきた店舗識別情報を含む預かりデータを受信し、受信した預かりデータを、受信した店舗識別情報に対応付けて記憶するステップと、前記預かりデータの記憶ステップに応じて、該預かりデータの前記工場側管理システムでの受付を表す受付番号を発行し、その預かりデータに基づいて、その預かりデータに対応するクリーニング前の洗濯物のクリーニング仕上がり予定日を算出し、算出された仕上がり予定日および前記発行受付番号を、前記預かりデータに含まれる利用者識別データにより特定された利用者が利用する通信端末に対して通知するステップとを備えたことを要旨とする。
【0025】
請求項11記載の発明において、前記工場側管理システムは、前記洗濯物管理装置の洗濯物投入部の第1の収納ボックスに投入された専用バッグに収納されたクリーニング前の洗濯物の名称、洗濯物種別等を含む洗濯物識別用の洗濯物データを入力するステップと、入力された洗濯物データに基づいてバーコードを生成し、生成したバーコードをタグに印刷して出力するステップと、出力されたタグが前記専用バッグに装着されたクリーニング伝票および前記クリーニング前の洗濯物にそれぞれ添付された後、該クリーニング前の洗濯物のクリーニングが終了した際に、前記クリーニング伝票に添付されたタグおよび前記クリーニングが終了された洗濯物に添付されたタグをそれぞれスキャンして、互いのタグが一致するか否かを照合するステップと、前記クリーニング伝票の利用者識別データに対応する利用者識別データを有する預かりデータと、前記照合処理の結果、該クリーニング伝票のタグと一致したタグが添付された洗濯物の洗濯物データとを用いて、前記利用者の識別データおよびクリーニングした洗濯物のクリーニング代金を含む納品データのバーコードを生成し、少なくとも生成したバーコードおよび前記利用者の識別データをそれぞれ所定の用紙上に印刷して納品書を作成出力するステップとを備えたことを要旨とする。
【0026】
請求項12記載の発明において、前記出力された納品書は、前記専用バッグの他方の装着部に装着され、この納品書が装着された専用バッグは、前記洗濯物管理装置の第2の収納ボックス内に収容されるようになっており、前記所定の店舗のカウンタにおいて前記利用者から前記預かり票が提示され、その提示に応じて前記店員により前記ロック解除用スイッチが操作された場合に、前記第2のロック機構は、そのロック解除用スイッチ操作により前記制御部から送信されてきたロック解除用の制御信号に応じて前記第2のドア部のロックを解除するようになっている一方、前記第2のドア部の開閉により前記第2の収納ボックス内に収納されている専用バッグが取り出され、その専用バッグの内の他方の装着部に装着された納品書が前記利用者により取り出されて前記所定の店舗のカウンタに提示された際に、前記納品書に印刷されたバーコードをスキャンして読み取り、読み取ったバーコードに対応するクリーニング金額を前記利用者に対して提示するステップをさらに備えたことを要旨とする。
【0027】
請求項13記載の発明において、前記工場側管理システムは、前記利用者による前記提示されたクリーニング金額の清算行為により発生した所定のポイントを前記利用者の識別データに対応付けて記憶するステップを備え、前記納品書を作成して印刷出力するステップは、生成したバーコードおよび前記利用者の識別データに加えて、対応する利用者のポイント数をそれぞれ所定の用紙上に印刷して納品書を作成出力するステップであることを要旨とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システム1の概略構成を示す図であり、図2は、本発明の実施の形態に係わる図1に示す洗濯物管理装置を拡大して示す斜視図である。
【0029】
また、図3(a)は、図1および図2に示す洗濯物管理装置における洗濯物投入部を示す斜視図であり、図3(b)は、図3(a)におけるIII(b)−III(b)矢視断面図である。
【0030】
さらに、図4は、図1および図2に示す洗濯物管理装置における洗濯物保管部を、その第2のドア部側に向かって見た場合の正面図である。
【0031】
図1乃至図4に示すように、クリーニング取次システム1は、例えばコンビニエンスストア等の取次店舗SHに設置されたクリーニング前およびクリーニング済みの洗濯物を管理するための洗濯物管理装置3と、取次店舗SHとクリーニング委託契約関係にあるクリーニング工場(以下、単に工場Fと記載する)に設置されたコンピュータシステムである工場側管理システム5とを備えており、上記クリーニング取次システム1の利用登録を行った各会員(利用者)に対して洗濯物クリーニングの取次サービスを提供するものである。
【0032】
洗濯物管理装置3は、図1乃至図4に示すように、クリーニング前の洗濯物が収納された洗濯物管理装置3専用の専用バッグSBを、会員登録した各利用者が投入できる投入口7が設けられた第1の収納ボックス8を有する洗濯物投入部9と、クリーニング済みの洗濯物を収容できる第2の収納ボックス11を有し、洗濯物投入部9に対して接離自在な洗濯物保管部15とを備えている。このように洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9と洗濯物保管部15とを分離可能としたのは、店舗のフロアの形状およびサイズに対する適用性を増加させるためである。
【0033】
第1の収納ボックス8は、例えば直方体形状を有しており、その底壁8aにはキャスタ17が取り付けられている。第1の収納ボックス8は、キャスタ17を介して店舗SH内を移動自在となっており、店舗SH内の所望の場所(空きスペース等)に配置可能になっている。
【0034】
第1の収納ボックス底壁8aに直交する一側面8bは開口面であり、その上部が投入口7を形成しており、この投入口7には、投入口7を開閉自在な第1のドア部19が取り付けられている。
【0035】
また、投入口7の底縁部には、その底縁部から第1の収納ボックス8の内部まで斜め下方に延びる防犯用滑り板21が取り付けられており、この防犯用滑り板21の近傍には、投入口7を介して投入された専用バッグSBの個数を検出するためのセンサ22が設けられている。
【0036】
さらに、第1の収納ボックス8の一側面8bにおける投入口7に隣接する開口部には、利用者が操作できる操作パネル23が取り付けられている。また、第1の収納ボックス8の一側面8bにおける操作パネル23に対して下方の開口部には、この開口部を開閉自在な取り出しドア部25が取り付けられている。この取り出しドア部25の外面25aには、例えば「クリーニングのセール告知」、「クリーニングのパンフレット」、「クリーニング取次システムへの入会申込書」等、クリーニングの取次サービスに関する各種の情報が記載された複数の媒体が着脱自在に貼付されている。
【0037】
そして、操作パネル23の第1の収納ボックス内部側には、洗濯物管理装置3全体の電気系統を制御する管理装置コントロール部27が配設されている。
【0038】
また、外部から入力される制御信号に応じて第1のドア部19を、そのドア部19に設けられたロック機構係合部28aを介してロックおよびロック解除可能な第1のロック機構28が第1の収納ボックス8に対して取り付けられている。
【0039】
なお、洗濯物投入部9の第1の収納ボックス8の内部スペースは、最大M個の専用バッグSBが収納できる容積を有している。
【0040】
一方、洗濯物保管部15の第2の収納ボックス11は、例えば第1の収納ボックス8の大きさに略等しい大きさの直方体形状を有している。また、第2の収納ボックス11の底壁11aにはキャスタ31が取り付けられている。洗濯物保管部15は、キャスタ31を介して、第1の収納ボックス8に関係なく店舗SH内を移動自在となっており、店舗SH内の所望の場所(空きスペース等)に配置可能になっている。
【0041】
また、第2の収納ボックス11の底壁11aに直交する一側面は、第2の収納ボックス11の収納スペースに収納された専用バッグSBを受け取るための受取口(開口面)11bとなっており、この受取口11bには、例えば透明ガラス製の第2のドア部33が開閉自在に取り付けられている。第2の収納ボックス11の底壁11aに対向する頂壁11cには、第2の収納ボックス11の内部スペースに連通して第2の収納ボックス11内部の通気を行うための複数の通気スリット35a、35bがそれぞれ形成されている。このとき通気スリット35aは、店内の明かり取りをも兼ねている。
【0042】
また、外部から入力される制御信号に応じて第2のドア部33を、そのドア部33に設けられたロック機構係合部35aを介してロックおよびロック解除可能な第2のロック機構35が第2の収納ボックス11に対して取り付けられている。
【0043】
第2の収納ボックス11内の収納スペース11dには、図4に示すように、その収納スペース11dを上下3段に亘って区画する3本のガイドレール37a1〜37a3がその上下方向に一定間隔を空けて架設されている。
【0044】
各ガイドレール37a1〜37a3には、専用バッグSBから突出したハンガ39のフック部39aが着脱自在に掛着できるようになっている。
【0045】
ここで、ガイドレール37a1〜37a3の架設間隔は、各段の専用バッグSBがそのハンガ39のフック部39aを介して各ガイドレール37a1〜37a3に掛着・懸吊された状態において、各段の専用バッグSBが互いに離間して収納できる程度の長さに設定されている。
【0046】
一方、図1に示すように、店舗SH内には、有線および/または無線の店舗内通信回線(例えば、有線/無線LAN等)51が設置されている。
【0047】
また、店舗SH内における商品受け渡し所および代金支払所としてのカウンタには、そのカウンタにおける電気系統をコントロールするカウンタコントロール部53が配設されており、このカウンタコントロール部53は、店舗内通信回線51を介して管理装置コントロール部27および第2のロック機構35と通信可能になっている。
【0048】
すなわち、カウンタコントロール部53は、カウンタに取り付けられた店員操作用のカウンタ用操作パネル61と、店舗内通信回線51に対する通信インタフェース機能を有する通信I/F63と、カウンタにおける電気系統を制御するための管理処理用プログラムが格納されたメモリを含むコンピュータから構成された制御処理部65と、バーコードデータ読み取り機能(スキャナ機能)を含むレジスタ機能を有するPOS端末67とを備えており、カウンタ用操作パネル61、通信I/F63、制御処理部65およびPOS端末67は、互いに通信可能になっている。
【0049】
制御処理部65のメモリには、店舗SHの洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9内に許容される最大のバッグ個数を表す許容バッグ個数Mが予め格納されている。
【0050】
一方、工場Fに設置された工場側管理システム5は、工場側の担当者が操作して各種のデータを入力できる操作用端末71と、スキャナ機能を有するプリンタ73と、インターネット、公衆回線等の通信回線75に対する通信機能を含む管理サーバ(サーバコンピュータ)77とを備えており、この操作用端末71、プリンタ73および管理サーバ77は、それぞれ通信可能に相互接続されている。
【0051】
洗濯物投入部9における操作パネル23には、図5に示すように、利用者が押す(接触する)ことにより第2のドア部33の開放要求を入力するためのタッチセンサ式の受取口ボタンB1と、利用者が押す(接触する)ことにより第1のドア部19の開放要求を入力するためのタッチセンサ式の投入口ボタンB2と、受取口ボタンB1および投入口ボタンB2による開放要求を取り消すための要求を入力するためのタッチセンサ式の取消しボタンB3とがそれぞれ形成されている。
【0052】
また、操作パネル23には、会員登録された各利用者に発行された会員カードCを投入および排出できるカード投入口23aと、印刷された預かり票を出力するための預かり票印刷出力部23bとがそれぞれ形成され、さらに、各利用者に対して上記ボタン類の操作を説明する操作説明情報が表示されている。
【0053】
そして、管理装置コントロール部27は、図6に示すように、操作パネル23の受取口ボタンB1、投入口ボタンB2、取消しボタンB3それぞれに電気的に接続され、そのボタンB1〜B3を介して入力された各種要求を表す信号に対するインタフェース処理を行う入力I/F81と、この入力I/F81に接続されており、管理処理用プログラムが格納されたメモリを含むコンピュータから構成された制御部83と、カード投入口23aを介して投入された会員カードCを搬送し、かつ後述するカードリーダ/ライタにより処理された会員カードCをカード投入口23aまで搬送するカード搬送部85とを備えている。
【0054】
また、管理装置コントロール部27は、制御部83に接続され、カード搬送部85により搬送された会員カードCに対してデータを読み/書き(リード/ライト)できるカードリーダ/ライタ87と、制御部83に接続され、この制御部83の制御の基で預かり票を印刷して預かり票印刷出力部23bを介して出力する印刷部89とを備えている。
【0055】
さらに、管理装置コントロール部27は、制御部83に接続された大容量の記憶部91を備えており、この記憶部91には、会員登録された各利用者の会員データ{識別データとしてのユニークな会員番号、氏名、住所、電話番号、各利用者が利用する通信端末の通信アドレス(携帯電話の場合、電話番号/電子メールアドレス)}が登録された会員ファイルF1が格納されている。
【0056】
また、記憶部91には、会員登録された利用者の会員データ毎に預かりデータを格納するための預かりファイルF2および店舗SHの洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9に投入・収納された専用バッグSBの個数データを格納するためのバッグ個数ファイルF3がそれぞれ用意されている。
【0057】
そして、管理装置コントロール部27は、制御部83に接続され、通信回線75および店舗内通信回線51を介したデータ通信に関するインタフェース処理を行う通信I/F93を備えている。
【0058】
また、制御部83は、センサ22および第1のロック機構28に対して通信可能になっている。
【0059】
一方、カウンタ用操作パネル61には、図7に示すように、店舗SHの店員が押す(接触)することにより第2のドア部33のロックの解除(開錠)を要求するためのタッチセンサ式の開錠ONスイッチSW1と、店舗SHの店員が押す(接触する)ことにより第2のドア部33の開錠OFF(ロック;施錠)を要求するためのタッチセンサ式の開錠OFFスイッチSW2とがそれぞれ形成されている。
【0060】
また、カウンタ用操作パネル61には、洗濯物投入部9内の専用バッグSBの収納数のオーバーを例えば点滅表示等により店員に警報するための警報ランプLが取り付けられている。
【0061】
開錠ONスイッチSW1、開錠OFFスイッチSW2および警報ランプLは、それぞれ制御処理部65に電気的に接続されている。
【0062】
会員登録された各利用者に発行された会員カードCは、磁気カードやICカード等のデータ記憶領域を有するカードであり、そのデータ記憶領域には、少なくとも各利用者を識別できる会員番号が予め記憶されている。
【0063】
また、専用バッグSBは、図8(a)に示すように、例えば不織布等の丸洗い可能で通気性が良く、かつ柔軟性の高い材料から形成されたバッグ本体101を有している。
【0064】
バッグ本体101は、図8(b)に示すように、矩形状の外側布片101aと内側布片101bとを合わせて外周部分を縫い合わせて袋状に形成すると共に、内側布片101bの中央部にファスナ107を設けて内側布片101bを開閉可能に構成し、かつ一端側に利用者が握持できる手提げ部103を取り付けると共に、他端側をU字状に折曲して袋状キャップ部104を形成することによって全体構成されている。なお、符号102は、内側布片101bに設けたタックである。
【0065】
そして袋状キャップ部104には、その頂部にハンガのフック部39aや手提げ部103を挿通させる挿通孔105が設けられている。バッグ本体101は、手提げ部103(および必要とあらばバッグ本体101内に収納されたハンガのフック部39a)を挿通孔105に挿通させることによって二つ折りされて専用バッグSBを構成することができる(図8(a)参照)。これによりバッグ本体101内に収納されたハンガのフック部39aは、挿通孔105を介してバッグ本体101の外へ露出することができる。
【0066】
専用バッグSBへの洗濯物の装填は、手提げ部103およびフック部39aを挿通孔105から抜いて、バッグ本体101を展開させた後、ファスナ107を操作して内側布片101bを開いて、バッグ本体101の内部に装填すると共に、装填後はファスナ107を操作して内側布片101bを閉じることによって実行することができる。
【0067】
さらに、バッグ本体101の外側布片101aの外側面には、会員登録された各利用者がクリーニング申込時に利用するクリーニング伝票ESをバッグ本体101に装着するための伝票ポケット109が設けられており、また、バッグ本体101の袋状キャップ部104の側面には、そのバッグ本体101の利用者を特定するための特定情報(例えば、会員番号、利用者の氏名等)が記載された名札をバッグ本体101に装着するための名札ポケット111が設けられている(図8(a)参照)。この名札ポケット111は、透明な材料により形成されており、名札ポケット111に入った状態の名札に記載された特定情報をポケット111を介して視認できるようになっている。
【0068】
バッグ本体101の大きさは、洗濯物投入部9において重なった状態で収納でき、かつ洗濯物保管部15の3段の収納スペースそれぞれに懸吊収納できる大きさに設定されている。
【0069】
具体的には、バッグ本体101の大きさは、図8(b)に示すように、少なくとも男性のLサイズの背広上下が2着収納できる大きさに設定されている。
【0070】
クリーニング伝票ESは、図1に示すように、2枚綴りの複写式伝票ES1およびES2として構成されており、1枚目の伝票ES1は工場依頼用であり、2枚目の伝票ES2は利用者控えである。
【0071】
各伝票ES1およびES2には、利用者の会員番号、氏名等の記入欄の印刷に加えて、クリーニングしたい洗濯物の種類(ワイシャツ、ブラウス等)表示、その種類毎の点数記入欄、その種類毎の価格表示およびその種類毎の特記事項記入欄(例えば、染み抜き等)が表形式で印刷されている。
【0072】
次に、本実施の形態のクリーニング取次システム1の全体処理について説明する。
【0073】
店舗SHにおいて、洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9および洗濯物保管部15は、店舗SH内の空きスペース等、店舗SHにおける所望の位置に配置されている。また、第1のドア部19および第2のドア部33は、それぞれ第1のロック機構28および第2のロック機構35によりロックされている。
【0074】
このとき、店舗SHにおけるクリーニングの取次サービスの利用会員である利用者Uは、クリーニング前の洗濯物を自らの専用バッグSBに収納し、会員番号、氏名、その洗濯物の点数、特記事項{染み有り(染みの箇所等を含む}等をクリーニング伝票ESの1枚目(伝票ES1)に記入し、その伝票ESにおける複写された2枚目の伝票ES1を手元に残し、伝票ES1を専用バッグSBの伝票ポケット109に入れる。
【0075】
そして、利用者Uは、会員カードCおよび専用バッグSBを店舗SHに持参し、会員カードCを、洗濯物投入部9の操作パネル23におけるカード投入口23aに投入し(図9;ステップS1)、投入口ボタンB2を押して第1のドア部19の開放を要求する(ステップS2)。
【0076】
投入された会員カードCは、洗濯物管理装置3のカード搬送部85によってカードリーダ/ライタ87まで搬送され、カードリーダ/ライタ87により会員カードCに格納された会員番号が読み出される。読み出された会員番号は、制御部83に送られる。
【0077】
このとき、制御部83は、上記会員番号の受信(イベント)に応じて管理制御プログラムを介して動作を開始し、送られた会員番号をキーとして会員ファイルF1を検索し(ステップS3)、会員ファイルF1に、その会員番号が登録されているか否か判断する(ステップS4)。
【0078】
このステップS3の判断の結果、会員番号が登録されていない場合には(ステップS3→NO)、制御部83は、処理を終了する(図中[A]参照)。
【0079】
ステップS3の判断の結果、会員番号が登録されている場合には(ステップS3→YES)、制御部83は、第1のロック機構28に対してロック解除用の制御信号を送信し、第1のロック機構28は、第1のドア部19のロック機構係合部28aに対する係合を外して第1のドア部19のロックを解除する(ステップS5)。
【0080】
利用者Uは、第1のドア部19を開けて、伝票ES1が添付された専用バッグSBを、その投入口7を介して第1の収納ボックス8内に投入して第1のドア部19を閉める(ステップS6)。
【0081】
このとき、投入口7の底縁部に防犯用滑り板21が取り付けられているため、投入された専用バッグSBは、その防犯用滑り板21によりガイドされて斜め下方に移動して落下し、第1の収納ボックス8内に収納される。
【0082】
また、専用バッグSBが第1の収納ボックス8に収納される際に、センサ22により専用バッグSBの収納が検出され、検出されたデータは制御部83に送信される。
【0083】
制御部83は、送信されてきた専用バッグSBの検出データに基づいて、バッグ個数ファイルF3における店舗SHの識別データ(店舗SHをユニークに識別できるデータであり、例えば店舗番号)に対応付けられた店舗SHのバッグ個数データ(初期値:0個)を1インクリメントする(ステップS7)。
【0084】
次いで、制御部83は、現在のバッグ個数ファイルF3に格納された現在のバッグ個数データを、対応店舗SHの識別データに関連付けてカウンタコントロール部53および工場側管理システム5に対してそれぞれ送信する(ステップS8)。
【0085】
カウンタコントロール部53の制御処理部65は、通信I/F63を介して送信されてきたバッグ個数データを受信し、そのバッグ個数データ受信(イベント)に応じて管理制御プログラムを介して動作を開始し、受信されたバッグ個数データに対応するバッグ個数とメモリに格納された許容バッグ個数Mとを比較し(ステップS9)、受信されたバッグ個数が許容バッグ個数Mを超えたか否か判断する(ステップS10)。
【0086】
このステップS10の判断の結果、受信バッグ個数が許容バッグ個数Mを超えない場合には(ステップS10→NO)、制御処理部65は、処理を終了する。
【0087】
一方、ステップS10の判断の結果、受信バッグ個数が許容バッグ個数Mを超えた場合には(ステップS10→YES)、制御処理部65は、カウンタ用操作パネル61の警報ランプLを点滅表示させ、管理装置コントロール部27に第1のドア部19のロック指令を送信する(ステップS11)。
【0088】
送信されてきたロック指令に応じて、制御部83は、第1のロック機構28に対してロック用の制御信号を送信し、第1のロック機構28は、第1のドア部19のロック機構係合部28aに対して係合して第1のドア部19をロックする(ステップS12)。
【0089】
この結果、洗濯物投入部9の第1の収納ボックス8内に許容バッグ数Mを超えた個数の専用バッグSBが投入・収納された際には、その情報を警報ランプLを介して店舗SHの店員に知らせることができるため、例えば店員の工場F側へ迅速に集配依頼を行うことができる。
【0090】
一方、工場側管理システム5の管理サーバ77は、送信されてきたバッグ個数データを受信し、受信したバッグ個数データを、店舗SHの店舗番号に対応付けて、管理サーバ77内に用意されたバッグ個数ファイルF10に格納する(ステップS13)。
【0091】
この結果、工場側管理システム5では、店舗SHの洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9に投入・収納されている専用バッグSBの個数をリアルタイムに把握することが可能になる。
【0092】
ステップS8の処理に続いて、洗濯物管理装置3の制御部83は、読み取った会員番号に対応する会員データを会員ファイルF1から読み出し、読み出した会員データに基づいて、店舗SHの店舗名、店舗番号、受付日時、会員番号、新たに発行したユニークな受付番号、クリーニング仕上がり予定日および専用バッグSBの保管期限等を含む、専用バッグSB(クリーニング前の洗濯物)の預かりを表す預かりデータを作成する(図10;ステップS14)。
【0093】
次いで、制御部83は、作成した預かりデータを工場側管理システム5へ送信し(ステップS15)、作成した預かりデータに基づいて、その預かりデータを所定のフォーマットに変換して印刷部89により所定の用紙に印刷して預かり票TRを作成し、作成した預かり票TRを預かり票印刷出力部23bを介して出力する(ステップS16)。
【0094】
この結果、利用者Uは、預かり票印刷出力部23bから出力された預かり票TRを受け取ることができる。
【0095】
ここで、利用者Uにより受け取られた預かり票TRを図11に示す。図11に示すように、預かり票TRには、専用バッグSBを預けた店舗SHの店舗番号、店舗名、受付日時、会員番号、会員名(利用者名)、受付番号、クリーニング仕上がり予定日および専用バッグSBの保管期限がそれぞれ印刷されている。
【0096】
一方、工場側管理システム5の管理サーバ77には、予め会員ファイルF1と同一の会員ファイルF12および預かりファイルF2と同一の預かりファイルF11がそれぞれ格納されており、管理サーバ77は、送信されてきた預かりデータを受信し、受信した預かりデータを、サーバ77内に用意された預かりファイルF11に格納する(ステップS18)。
【0097】
次いで、工場側管理システム5の管理サーバ77は、受信した預かりデータに基づいて会員ファイルF12を検索して、その会員番号に対応する利用者Uが利用する通信端末CTの電子メールアドレスを読み出し、上記仕上がり予定日および受付番号を、読み出した電子メールアドレスを宛先として電子メールにて送信する(ステップS19)。
【0098】
利用者Uの通信端末CTは、送信されてきた上記仕上がり予定日および受付番号を含む電子メールを受信する(ステップS20)。
【0099】
この結果、利用者Uは、預かり票TRに加えて、自ら利用する通信端末CT内に、クリーニングの仕上がり予定日および受付番号を保存することができる。
【0100】
一方、工場Fでは、その工場側管理システム5において管理されている店舗SHの洗濯物管理装置3における洗濯物投入部9に投入された専用バッグSBのバッグ個数データに基づいて、例えばその許容バッグ数Mに近付いた際に、工場Fから店舗SHに向けて集配車CVが送られる。店舗SHに到着した集配者CVの担当者(集配担当者)により、洗濯物投入部9内に投入・収納された専用バッグSBが回収して集配車CVに積み込まれ、工場Fへ配送される。
【0101】
このとき、工場F側においては、担当者は、集配された専用バッグSBを引き取り、そのポケット109に入れられた伝票ES1を取り出す。そして、担当者は、取り出した伝票ES1と専用バッグSB内に収納された洗濯物とを照合し(図12;ステップS30)、伝票ES1に記載された内容と専用バッグSB内の洗濯物との間に差異が有るか否か判断する(ステップS31)。
【0102】
この結果、差異が有る場合には(例えば、伝票ES1に記載された洗濯物が無い等)、担当者は、例えば操作用端末71を介してメッセージカードを作成し、プリンタ73を介して印刷出力し、出力されたメッセージカードを、後述する納品書を専用バッグのポケット109に入れる際に併せて入れる。
【0103】
一方、差異が無い場合、あるいはメッセージカード作成後、担当者は、専用バッグSB内に収納された洗濯物を取り出し、各洗濯物が洗濯可能であるか否か判断する(ステップS33)。
【0104】
このステップS33の判断の結果NO(洗濯不可)の場合には、対応する洗濯物を返品として包装し、後述するクリーニング済みの洗濯物を専用バッグSBに収納する際において併せて収納する。
【0105】
一方、ステップS33の判断の結果YES(洗濯可能)の場合には、担当者は、操作用端末71の操作部を操作して、各洗濯物の洗濯物名、洗濯物種別および対応する受付番号を含む洗濯物データを洗濯物毎に端末71へ入力し、入力された洗濯物データは、操作用端末71の処理により管理サーバ77へ入力される(ステップS34)。
【0106】
このとき、管理サーバ77は、入力された洗濯物毎の洗濯物データを受付番号に対応付けてサーバ77内に格納し、その洗濯物データに基づいて、2枚一組の所定仕様のタグそれぞれに対し上記洗濯物データをバーコードとして含む専用タグをプリンタ73を介して印刷出力する(ステップS35)。
【0107】
担当者は、プリンタ73を介して印刷出力された専用タグを、対応する伝票ES1、および対応する各洗濯物にそれぞれ添付し、洗濯物のクリーニングが実行される(ステップS36)。
【0108】
クリーニング終了後、担当者は、クリーニング済みの洗濯物に添付されたタグと伝票ES1に添付されたタグとをプリンタ73のスキャナ領域にセットし、プリンタ73は、そのスキャナ機能によりそれぞれのバーコードデータ(洗濯物データ)をスキャンして読み取って管理サーバ77に送信する。管理サーバ77は、送信されてきたそれぞれのバーコードデータを照合する(ステップS37、S38)。
【0109】
この結果、伝票EH1に記載されたクリーニング内容と実際に洗濯した洗濯物との照合を、それぞれに添付された専用タグにより正確かつ短時間で自動的に行うことができる。
【0110】
そして、工場側管理システム5の管理サーバ77は、預かりファイルF11を参照し、伝票EH1に対応する預かりデータと、その伝票EH1に添付された専用タグをスキャンして得られた洗濯物データとを用いて、対応する利用者Uの会員番号およびクリーニングした洗濯物のクリーニング代金を含む納品データのバーコードを生成し、予めサーバ77内に用意された、各会員(利用者)のクリーニング取次サービス利用の累計ポイント(本実施形態では、支払金額によりポイントが定まるものとする)が会員番号毎に記憶された累計ポイントファイルF13における対応する会員番号の累計ポイントに対して、上記クリーニング代金に応じたポイントを加算する。
【0111】
次いで、管理サーバ77は、加算した累計ポイント数を読み出し、預かりファイルF11に含まれる店舗SHの店舗番号、店舗名、受付日時、会員番号および会員名(利用者名)に加えて、上記生成バーコード、クリーニング料金および読み出した累計ポイントを、それぞれプリンタ73を介して所定の用紙上に印刷して納品書DCを出力する(図13;ステップS39)。
【0112】
ここで、プリンタ73を介して出力された納品書DCを図14に示す。
【0113】
図14に示すように、納品書DCには、店舗SHの店舗番号、店舗名、受付日時、会員番号、会員名(利用者名)、受付番号、クリーニング料金および現在の累計ポイントに加えて、納品用バーコードBCがそれぞれ印刷されている。
【0114】
一方、担当者は、クリーニングを終了した洗濯物をビニール袋等により包装し(ステップS40)、包装が完了した仕上がり品(クリーニング完了洗濯物)をハンガ39を用いて専用バッグSBに収納し、納品書DCを専用バッグSBのポケット109に入れる。
【0115】
そして、担当者(集配担当者)は、仕上がり品および納品書DCがそれぞれ収納された専用バッグSBを、仕上がり予定日に集配車にて対応する店舗SHまで運送し、専用バッグSBを、図4に示すように、洗濯物管理装置3の洗濯物保管部15における第2の収納ボックス11内の何れかのガイドレール37a1〜37a3に掛着して懸吊することにより、第2の収納ボックス11内に収納する(ステップS42)。
【0116】
一方、利用者Uは、仕上がり予定日に会員カードC、通信端末CTおよび/または預かり票TRを店舗SHに持参し、カウンタの店員に対して預かり票TRおよび/または通信端末CTのディスプレイに表示された受付番号を提示する(ステップS50)。
【0117】
店員は、提示された預かり票TRおよび/または受付番号を確認し、カウンタ用操作パネル61の開錠ONスイッチSW1を押す(タッチする)。
【0118】
一方、利用者Uは、会員カードCを、洗濯物投入部9の操作パネル23におけるカード投入口23aに投入し、投入口ボタンB2を押して第1のドア部19の開放を要求する(ステップS51)。
【0119】
このとき、カウンタコントロール部53の制御処理部65は、開錠ONスイッチSW1の押操作に応じて洗濯物管理装置3の第2のロック機構35に対してロック解除用の制御信号を送信し(ステップS52)、第2のロック機構35は、第1のドア部19のロック機構係合部35aに対する係合を外して第2のドア部33のロックを解除する(ステップS53)。
【0120】
利用者Uは、第2のドア部33を開けて、自らの特定情報が記載された名札がポケット111に入っている専用バッグSBを取り出す(ステップS54)。
【0121】
そして、利用者Uは、専用バッグSBのポケット109に入っている納品書DCを取り出し、取り出した納品書DCをカウンタの店員に対して提示する(ステップS55)。
【0122】
カウンタの店員は、預かり票TRに記載された受付番号と納品書DCに記載された受付番号との一致を確認後、納品書DCをPOS端末67にセットする。POS端末67は、セットされた納品書DCに印刷されたバーコードBCをスキャンして読み取り、読み取ったクリーニング料金をそのディスプレイを介して利用者Uに表示する(ステップS56)。
【0123】
この結果、利用者は、POS端末67のディスプレイを介してクリーニング料金を確認することができる。
【0124】
クリーニング料金を確認した利用者は、店員に対してクリーニング料金を支払い(ステップS57)、クリーニング済みの洗濯物が収納された専用バッグSBを持ち帰ることができる。
【0125】
以上述べたように、本実施形態によれば、洗濯物管理装置3を、クリーニング前の洗濯物を利用者Uが自ら投入できる洗濯物投入部9と、クリーニング済みの洗濯物を収容して保管できる洗濯物保管部15とで構成している。
【0126】
このため、利用者Uは、所望の時に店舗SHを訪れて、クリーニングしたい洗濯物が収納された専用バッグSBを、店舗SHの所定の場所に設置された洗濯物投入部9内に投入することにより、その洗濯物の店舗側への引渡しを完了することができ、また、店舗SH側の店員は、自らクリーニング前の洗濯物(専用バッグSB)を受け取ることなく、その洗濯物の受取作業を完了することができる。
【0127】
したがって、店舗SHの店員のクリーニング前の洗濯物の受取に係わる作業負担を大幅に軽減することができる。
【0128】
また、クリーニング工場から送られてきたクリーニング済みの洗濯物の受取り時においても、クリーニング工場の集配担当者は、そのクリーニング済みの洗濯物が収納された専用バッグSBを店舗SHの所定の場所に設置された洗濯物保管部15に収納することにより、そのクリーニング済みの洗濯物の店舗側への引渡しを完了することができ、また、店舗SH側の店員は、自らクリーニング済みの洗濯物(専用バッグSB)を受け取ることなく、その洗濯物の受取作業を完了することができる。
【0129】
したがって、上記クリーニング前の受取作業に加えて、店舗SHの店員のクリーニング済みの洗濯物の受取に係わる作業負担をも大幅に軽減することができる。
【0130】
特に、本実施形態では、洗濯物保管部15は、洗濯物投入部9に対して接離自在であるため、上述したように、洗濯物投入部9および洗濯物保管部15を互いに近接して配置(例えば並置)することもできるし、近接配置できる空きスペースが店舗SHに無い場合には、その店舗形状に合わせて離れた空きスペースにそれぞれ配置することができる。
【0131】
この結果、店舗SHのフレキシブルな形状に合わせて、その店舗形状に応じた最適な場所に洗濯物投入部9および洗濯物保管部15を配置することができ、店舗SH側の洗濯物管理装置3の設置に係わる満足度を向上させることができ、また、洗濯物管理装置3の汎用性をも向上させることができる。
【0132】
また、洗濯物保管部15は、洗濯物投入部9に対して接離自在であるため、洗濯物管理装置3の利用者が洗濯物保管部15の大きさに比較して増大した際に、洗濯物保管部15を、さらに多数の洗濯物(専用バッグ)が収納できるもの(例えば、収納スペースが上下4段以上に亘って区画されているもの等)に交換することも可能である。
【0133】
この点、例えば、洗濯物保管部15が洗濯物投入部9と一体化されている場合において、上記利用者の増大に対応するには、洗濯物管理装置3自体を交換しなければならず、その一体型と比べて、汎用性を向上させることができ、また、コストダウンを図ることができる。
【0134】
さらに、本実施形態によれば、洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9に対する利用者Uからの会員カードC投入に基づく洗濯物管理装置3の認証制御により、会員の利用者Uに対してのみ、その第1のロック機構28を介して洗濯物投入部9の第1のドア部19のロックを解除し、利用者Uが自ら第1のドア部19を開いている。
【0135】
このため、店舗SHの店員は、利用者Uがその専用バッグSBの投入時において洗濯物投入部9の第1のドア部19を開く場合に、何ら作業を行う必要がないため、その店員の負担を軽減しながらセキュリティの確保を図ることができる。
【0136】
同様に、本実施形態によれば、洗濯物管理装置3の洗濯物保管部15の第2のドア部33の開放においては、店員は、カウンタ操作パネル61の開錠ONスイッチSW1の押操作のみにより、自動的に第2のロック機構35を介して洗濯物保管部15の第2のドア部33のロックを解除することができ、利用者Uは、自ら第2のドア部33を開くことができる。
【0137】
このため、店舗SHの店員は、利用者Uが洗濯物保管部15からの専用バッグSB取り出し時において、開錠ONスイッチSW1の押操作という極めて簡易な作業しか行う必要がないため、その店員の負担を軽減しながらセキュリティの確保を図ることができる。
【0138】
また、本実施形態によれば、店舗SHの店舗名、店舗番号、受付日時、会員番号、受付番号、クリーニング仕上がり予定日および専用バッグ保管期限等を含む専用バッグSB(クリーニング前の洗濯物)の預かりを表す情報を預かりデータとしてデータ化して工場側管理システム5側へ送信し、クリーニング工場側管理システム5においては、クリーニング前の洗濯物の洗濯物名、洗濯物種別および対応する受付番号を含む情報を洗濯物データとしてデータ化し、送信されてきた預かりデータと洗濯物データとを用いて納品書DCを作成している。
【0139】
すなわち、店舗SH側(その洗濯物管理装置3側)および工場F側(その工場管理システム5側)において預かりデータおよび洗濯物データを残すことにより、店舗側での預かりの控え伝票、工場側での控え伝票および店舗側での返却用伝票を省略することができる。
【0140】
この結果、本実施形態では、クリーニング伝票ESを、工場依頼用および利用者控え用の2枚綴りの複写式伝票とすることが可能になり、例えば5枚綴りの伝票を用いる場合と比べて、伝票印刷コストの低減、店舗側および工場側での伝票保存・管理負担の解消および伝票への検収印等の事務作業の軽減をそれぞれ図ることができる。
【0141】
また、預かりデータが店舗側(洗濯物管理装置側)に記憶されているため、利用者がクリーニング伝票控えを紛失した場合であっても、例えば自らの氏名や受付番号を提示することにより、クリーニングが受付られたことを容易に証明することができ、伝票の紛失時においても信頼性を担保したクリーニング取次サービスを提供することができる。
【0142】
特に、本実施形態では、上記納品書DCを用いることにより、利用者Uがクリーニング済みの洗濯物を受け取る際に料金を精算する、いわゆる後払いを導入しているため、クリーニング時において追加料金の発生や返却料金が発生した場合でも、その納品書DCを用いた1回の清算で完了することができ、前払い方式に比べて利用者Uおよび店舗SHの店員の負担を軽減することができる。
【0143】
さらに、本実施形態によれば、洗濯物投入部9に投入された専用バッグSBの個数を洗濯物管理装置3において検出し、検出したバッグ個数データを事前に工場管理システム5に送信することができるため、集配者CVを、例えば、その店舗SHにおける洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9内の収納数が満杯に近付いた際に集荷に向かわせることができる。この結果、洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9内の収納スペースに余裕がある際において集配者CVにより集荷に向かわせることを防止して、工場F側での集配効率を向上させることができる。
【0144】
また、上記検出したバッグ個数データを事前に店舗SHのカウンタコントロール部53を介して店員に知らせることができるため、洗濯物投入部9内の収納数が満杯に近付いた際に、店員から工場F側へ連絡して早期の回収を促すことも可能であり、洗濯物投入部9内の専用バッグSBが満杯で新たに専用バッグSBが投入できない等の利用者の不満の発生を防止することができる。
【0145】
そして、本実施形態によれば、預かりデータを受け取ったとき、その工場側管理システム5側から、利用者Uの通信端末CTに対してリアルタイムに仕上がり予定日および受付番号を送信することができるため、利用者Uに対して店舗SHへのクリーニング済み洗濯物の受取を促すことができ、店舗SH内の滞留在庫(クリーニング済み洗濯物が収納された専用バッグSBの滞留在庫)を防止することができる。
【0146】
さらにまた、本実施形態によれば、上述したように、利用者Uの認証処理、預かりデータの作成・送信処理、預かりデータの受信処理、クリーニング伝票と洗濯物データとの専用タグを用いた照合処理、預かりデータと洗濯物データとを用いた納品書作成処理等を全てコンピュータを用いた通信技術(IT技術)に基づいて実行しているため、伝票作成・管理コスト、店舗側および工場側の作業時の人的コスト等を低減することができる。
【0147】
そして、本実施形態によれば、利用者Uに発行されるポイントを、店舗側でなく工場F側において納品書発行処理時に予め印刷しているため、店舗側のポイント付加による負担を軽減し、ポイント発行時の不正を防止することができる。
【0148】
なお、本実施形態では、洗濯物管理装置3の洗濯物投入部9における第1の収納ボックス8および洗濯物保管部15における第2の収納ボックス11を、それぞれ直方体形状としたが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、円柱形状や横断面が多角形の方形体形状等、他の形状であってもよい。
【0149】
また、本実施形態では、クリーニング前の洗濯物の洗濯物管理装置3に対する投入、およびクリーニング済みの洗濯物の洗濯物管理装置3における保管を、それぞれ専用バッグSBを介して行っているが、専用バッグSBは、図8に示す構成に限定されるものではなく、洗濯物を収納できる構成であれば、何れの構成も含む。このとき、洗濯物保管部15の第2の収納ボックス11の構成は、図4に示す構成に限定されるものではなく、多数のクリーニング済みの洗濯物を整然と収納できる構成であれば、どのような構成も含む。
【0150】
さらに、本実施の形態にける店舗SHとしては、コンビニエンスストアがその代表例であるが、不特定多数者が利用でき、かつバーコードデータを読み取ることができる端末が設置されている拠点であれば、駅内のショップ、ガソリンスタンド、インターネットカフェ等の他の店舗であってもよい。
【0151】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係わる洗濯物管理装置、この洗濯物管理装置を用いたクリーニング取次方法およびシステムによれば、利用者は、所望の時にクリーニング前の洗濯物を、洗濯物管理装置における投入口を介して洗濯物投入部内に投入することにより、その洗濯物の管理装置側への引渡しを完了することができ、また、管理装置側においても、何らマニュアル作業を行うことなく、クリーニング前の洗濯物の受取を完了することができる。
【0152】
したがって、この洗濯物管理装置を用いる例えば店舗側におけるクリーニング前の洗濯物の受取に係わる作業負担を大幅に軽減することができる。
【0153】
同様に、洗濯物管理装置におけるクリーニング済みの洗濯物の受取り時においても、例えば集配担当者がクリーニング済み洗濯物を洗濯物管理装置における洗濯物保管部に収納することにより、管理装置側において何らマニュアル作業を行うことなく、そのクリーニング済みの洗濯物を管理装置側で受け取ることができる。
【0154】
この結果、この洗濯物管理装置を用いる例えば店舗側におけるクリーニング済み洗濯物の受取に係わる作業負担を大幅に軽減することができる。
【0155】
また、本発明に係わる洗濯物管理装置を用いたクリーニング取次方法およびシステムによれば、洗濯物管理装置において、洗濯物投入部内の専用バッグの個数を表す専用バッグ個数データ、および洗濯物投入部内に投入されたクリーニング前の洗濯物の預かりを証明する預かりデータをそれぞれ検出および生成し、その専用バッグ個数データ、および預かりデータをそれぞれ工場側管理システムへ送信することにより、店舗側(洗濯物管理装置側)および工場側管理システム側において洗濯物管理装置の洗濯物投入部における専用バッグ個数データおよび預かりデータをそれぞれリアルタイムで把握することができる。
【0156】
この結果、工場側では、把握した店舗側の専用バッグの個数に応じて集配スケジュールを決定すればよく、集配効率を向上することができる。
【0157】
また、預かりデータを選択物管理装置から工場側管理システムへ送信しているため、少なくとも上記洗濯物預かりを表す預かり伝票の店舗側控えおよび工場側控えをそれぞれ省略することができ、伝票紛失の恐れを解消し、伝票処理の簡略化することができる。
【0158】
さらに、店舗側(洗濯物管理装置側)および工場側管理システム側において預かりデータがそれぞれ把握されているため、利用者がクリーニング伝票を紛失した場合でも、その預かりデータによりクリーニングが取り次がれたことを証明することができ、伝票の紛失時においても信頼性を担保したクリーニング取次サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システムの概略構成を示す図。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係わる図1に示す洗濯物管理装置を拡大して示す斜視図。
【図3】(a)は、図1および図2に示す洗濯物管理装置における洗濯物投入部を示す斜視図、(b)は、図3(a)におけるIII(b)−III(b)矢視断面図。
【図4】図1および図2に示す洗濯物管理装置における洗濯物保管部を、その第2のドア部に向かって見た場合の正面図。
【図5】図1等に示す洗濯物管理装置の操作パネルの概略構成を示す図。
【図6】図1等に示す管理装置コントロール部の電気的構成を概略的に示すブロック図。
【図7】図1に示すカウンタコントロール部のカウンタ用操作パネルの概略構成を示す図。
【図8】(a)は、本発明の実施の形態に係わる専用バッグの概略構成を示す斜視図、(b)は、図8(a)に示す専用バッグを展開した状態を示す図。
【図9】本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システムの全体処理を説明するための概略フローチャート。
【図10】本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システムの全体処理を説明するための概略フローチャート。
【図11】本発明の実施の形態に係わる預かり票の一例を示す図。
【図12】本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システムの全体処理を説明するための概略フローチャート。
【図13】本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システムの全体処理を説明するための概略フローチャート。
【図14】本発明の実施の形態に係わる納品書の一例を示す図。
【図15】本発明の実施の形態に係わるクリーニング取次システムの全体処理を説明するための概略フローチャート。
【符号の説明】
1…クリーニング取次システム
3…洗濯物管理装置
5…工場側管理システム
7…投入口
8…第1の収納ボックス
9…洗濯物投入部
11…第2の収納ボックス
11b…受取口
11d…収納スペース
15…洗濯物保管部
17、31…キャスタ
19…第1のドア部
22…センサ
23…操作パネル
23a…カード投入口
23b…預かり票印刷出力部
25…ドア部
27…管理装置コントロール部
28…第1のロック機構
28a…ロック機構係合部
31…キャスタ
33…第2のドア部
35…第2のロック機構
35a…ロック機構係合部
51…店舗内通信回線
53…カウンタコントロール部
61…カウンタ用操作パネル
63、93…通信I/F
65…制御処理部
67…POS端末
71…操作用端末
73…プリンタ
75…通信回線
77…管理サーバ
83…制御部
85…カード搬送部
87…カードリーダ/ライタ
89…印刷部
91…記憶部
ES…クリーニング伝票
F1、F12…会員ファイル
F2、F11…預かりファイル
F3、F10…バッグ個数ファイル
F13…累計ポイントファイル
BC…バーコード
C…会員カード
CT…通信端末
DC…納品書
SB…専用バッグ
SH…店舗
TR…預かり票
Claims (13)
- 利用者がクリーニング前の洗濯物を投入できる投入口が設けられた第1の収納ボックスを有する洗濯物投入部と、
クリーニング済みの洗濯物を収容できる第2の収納ボックスを有し、前記洗濯物投入部に離接自在な洗濯物保管部と、
を備えたことを特徴とする洗濯物管理装置。 - 前記洗濯物投入部は、前記投入口に開閉自在に取り付けられた第1のドア部と、前記第1の収納ボックスに対して取り付けられ、外部から入力される制御信号に応じて前記第1のドア部をロックおよびロック解除可能な第1のロック機構と、前記利用者に対して発行された該利用者の識別データが記録された会員カードを投入できる会員カード投入口が形成された操作パネルと、前記会員カードを発行した利用者の識別データを記憶する会員管理部と、前記会員カード投入口を介して前記洗濯物投入部内に投入された会員カードの識別データを読み取るカードリーダ部と、このカードリーダ部により読み取られた会員データを前記会員管理部に記憶された会員データと照合し、この照合の結果一致した場合に、前記第1のロック機構に対してロック解除用の制御信号を送信するコントロール部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の洗濯物管理装置。
- 前記洗濯物投入部は、前記ロック解除用の制御信号に応じて前記第1のロック機構により前記第1のドア部のロックが解除された状態で、前記利用者により該第1のドア部が開閉されて前記投入口からクリーニング前の洗濯物の洗濯物が該洗濯物投入部内に投入された際に、この投入されたクリーニング前の洗濯物の受付を表す受付データを新たに発行し、発行した受付データ、前記利用者の識別データおよび受付日時に基づいて、前記投入されたクリーニング前の洗濯物の預かりを証明する預かりデータを作成する預かりデータ作成部と、前記操作パネル上に形成された出力部を有し、前記預かりデータ作成部により作成された預かりデータに基づいて、前記出力部を介して預かり票を印刷出力する印刷部とを備えたことを特徴とする請求項2記載の洗濯物管理装置。
- 前記洗濯物管理装置は、カウンタを有する所定の店舗に設置されており、前記洗濯物投入部および前記洗濯物保管部には、それぞれ前記店舗内を自在に移動できるキャスタ部が取り付けられ、
前記第2の収納ボックスは開口面を有し、この第2の収納ボックスの開口面に第2のドア部が開閉自在に取り付けられ、
前記所定の店舗のカウンタには、該所定の店舗の店員が操作できる前記第2のドア部ロック用スイッチおよびロック解除用スイッチがそれぞれ形成されたカウンタ用操作パネルが取り付けられ、前記第2のドア部ロック用スイッチおよびロック解除用スイッチに対して電気的に接続された制御部が前記カウンタに配置されている一方、
前記洗濯物保管部は、該洗濯物保管部に取り付けられ、かつ前記制御部に電気的に接続されており、外部から入力される制御信号に応じて前記第2のドア部をロックおよびロック解除可能な第2のロック機構を備え、
前記第2のロック機構は、前記店員による前記第2のドア部ロック用スイッチ操作に応じて前記制御部から送信されてきたロック用の制御信号に応じて前記第2のドア部をロックし、前記店員による前記ロック解除用スイッチ操作に応じて前記制御部から送信されてきたロック解除用の制御信号に応じて前記第2のドア部のロックを解除する機構であることを特徴とする請求項3記載の洗濯物管理装置。 - 前記クリーニング前の洗濯物は、前記第1および第2の収納ボックスの大きさに適合する大きさを有する洗濯物管理装置専用の専用バッグに収納された状態で前記投入口を介して前記洗濯物投入部の第1の収納ボックスに投入されるようになっており、この専用バッグには装着部が取り付けられ、この装着部には、少なくとも前記専用バッグに収納されたクリーニング前の洗濯物の個数および内容がそれぞれ記入されたクリーニング伝票が装着され、
前記カウンタ用操作パネルには、外部からの制御信号に応じて警報動作する警報機構が取り付けられており、
前記洗濯物投入部は、前記第1の収納ボックスに投入される専用バッグの個数をカウントするカウント手段を備え、前記コントロール部は、前記カウント手段により前記カウント数が前記第1の収納ボックスの許容数に到達した場合に、前記警報機構に対して警報動作用の制御信号を送信し、前記第1のロック機構に対してロック用の制御信号を送信する手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の洗濯物管理装置。 - 請求項5記載の洗濯物管理装置、および前記クリーニング前の洗濯物をクリーニングする工場に設置され、前記洗濯物管理装置に通信回線を介して通信可能に接続された工場側管理システムをそれぞれ用いたクリーニング取次システムであって、
前記洗濯物管理装置は、
前記洗濯物投入部のカウント手段によりカウントされた前記第1の収納ボックス内の専用バッグの個数を表す専用バッグ個数データを、対応する所定の店舗の店舗識別情報と共に前記工場側管理システムへ送信する手段と、
前記預かりデータ作成部により作成された預かりデータを対応する所定の店舗の店舗識別情報と共に前記工場側管理システムへ送信する手段とを備え、
前記工場側管理システムは、
送信されてきた店舗識別情報を含む専用バッグ個数データを受信し、受信した専用バッグ個数データを前記店舗識別情報に対応付けて記憶する専用バッグ個数記憶手段と、
前記送信されてきた店舗識別情報を含む預かりデータを受信し、受信した預かりデータを、受信した店舗識別情報に対応付けて記憶する預かりデータ記憶手段と、
前記預かりデータの前記預かりデータ記憶手段への記憶に応じて該預かりデータの前記工場側管理システムでの受付を表す受付番号を発行し、その預かりデータに基づいて、その預かりデータに対応するクリーニング前の洗濯物のクリーニング仕上がり予定日を算出し、算出された仕上がり予定日および前記発行受付番号を、前記預かりデータに含まれる利用者識別データにより特定された利用者が利用する通信端末に対して通知する手段と、
を備えたことを特徴とするクリーニング取次システム。 - 前記工場側管理システムは、
前記洗濯物管理装置の洗濯物投入部の第1の収納ボックス内に投入された専用バッグに収納されたクリーニング前の洗濯物の名称、洗濯物種別等を含む洗濯物識別用の洗濯物データを入力する手段と、
入力された洗濯物データに基づいてバーコードを生成し、生成したバーコードをタグに印刷して出力する手段と、
出力されたタグが前記専用バッグに装着されたクリーニング伝票および前記クリーニング前の洗濯物にそれぞれ添付された後、該クリーニング前の洗濯物のクリーニングが終了した際に、前記クリーニング伝票に添付されたタグおよび前記クリーニングが終了された洗濯物に添付されたタグをそれぞれスキャンして、互いのタグが一致するか否かを照合する手段と、
前記クリーニング伝票の利用者識別データに対応する利用者識別データを有する預かりデータと、前記照合処理の結果、該クリーニング伝票のタグと一致したタグが添付された洗濯物の洗濯物データとを用いて、前記利用者の識別データおよびクリーニングした洗濯物のクリーニング代金を含む納品データのバーコードを生成し、少なくとも生成したバーコードおよび前記利用者の識別データをそれぞれ所定の用紙上に印刷して納品書を作成出力する手段とを備えたことを特徴とする請求項6記載のクリーニング取次システム。 - 前記出力された納品書は、前記専用バッグの前記装着部に装着され、この納品書が装着された専用バッグは、前記洗濯物管理装置の第2の収納ボックス内に収容されるようになっており、
前記所定の店舗のカウンタにおいて前記利用者から前記預かり票が提示され、その提示に応じて前記店員により前記ロック解除用スイッチが操作された場合に、前記第2のロック機構は、そのロック解除用スイッチ操作により前記制御部から送信されてきたロック解除用の制御信号に応じて前記第2のドア部のロックを解除するようになっている一方、
前記第2のドア部の開閉により前記第2の収納ボックス内に収納されている専用バッグが取り出され、その専用バッグの内の他方の装着部に装着された納品書が前記利用者により取り出されて前記所定の店舗のカウンタに提示された際に、前記納品書に印刷されたバーコードをスキャンして読み取り、読み取ったバーコードに対応するクリーニング金額を前記利用者に対して提示する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7記載のクリーニング取次システム。 - 前記工場側管理システムは、
前記利用者による前記提示されたクリーニング金額の清算行為により発生した所定のポイントを前記利用者の識別データに対応付けて記憶するポイント記憶手段を備え、
前記納品書を作成して印刷出力する手段は、生成したバーコードおよび前記利用者の識別データに加えて、対応する利用者のポイント数をそれぞれ所定の用紙上に印刷して納品書を作成出力する手段であることを特徴とする請求項8記載のクリーニング取次システム。 - 請求項5記載の洗濯物管理装置、および前記クリーニング前の洗濯物をクリーニングする工場に設置され、前記洗濯物管理装置に通信回線を介して通信可能に接続された工場側管理システムをそれぞれ用いたクリーニング取次方法であって、
前記洗濯物管理装置は、
前記洗濯物投入部のカウント手段によりカウントされた前記第1の収納ボックス内の専用バッグの個数を表す専用バッグ個数データを、対応する所定の店舗の店舗識別情報と共に前記工場側管理システムへ送信するステップと、
前記預かりデータ作成部により作成された預かりデータを対応する所定の店舗の店舗識別情報と共に前記工場側管理システムへ送信するステップとを備え、
前記工場側管理システムは、
送信されてきた店舗識別情報を含む専用バッグ個数データを受信し、受信した専用バッグ個数データを前記店舗識別情報に対応付けて記憶するステップと、
前記送信されてきた店舗識別情報を含む預かりデータを受信し、受信した預かりデータを、受信した店舗識別情報に対応付けて記憶するステップと、
前記預かりデータの記憶ステップに応じて、該預かりデータの前記工場側管理システムでの受付を表す受付番号を発行し、その預かりデータに基づいて、その預かりデータに対応するクリーニング前の洗濯物のクリーニング仕上がり予定日を算出し、算出された仕上がり予定日および前記発行受付番号を、前記預かりデータに含まれる利用者識別データにより特定された利用者が利用する通信端末に対して通知するステップと
を備えたことを特徴とするクリーニング取次方法。 - 前記工場側管理システムは、
前記洗濯物管理装置の洗濯物投入部の第1の収納ボックスに投入された専用バッグに収納されたクリーニング前の洗濯物の名称、洗濯物種別等を含む洗濯物識別用の洗濯物データを入力するステップと、
入力された洗濯物データに基づいてバーコードを生成し、生成したバーコードをタグに印刷して出力するステップと、
出力されたタグが前記専用バッグに装着されたクリーニング伝票および前記クリーニング前の洗濯物にそれぞれ添付された後、該クリーニング前の洗濯物のクリーニングが終了した際に、前記クリーニング伝票に添付されたタグおよび前記クリーニングが終了された洗濯物に添付されたタグをそれぞれスキャンして、互いのタグが一致するか否かを照合するステップと、
前記クリーニング伝票の利用者識別データに対応する利用者識別データを有する預かりデータと、前記照合処理の結果、該クリーニング伝票のタグと一致したタグが添付された洗濯物の洗濯物データとを用いて、前記利用者の識別データおよびクリーニングした洗濯物のクリーニング代金を含む納品データのバーコードを生成し、少なくとも生成したバーコードおよび前記利用者の識別データをそれぞれ所定の用紙上に印刷して納品書を作成出力するステップとを備えたことを特徴とする請求項10記載のクリーニング取次方法。 - 前記出力された納品書は、前記専用バッグの他方の装着部に装着され、この納品書が装着された専用バッグは、前記洗濯物管理装置の第2の収納ボックス内に収容されるようになっており、
前記所定の店舗のカウンタにおいて前記利用者から前記預かり票が提示され、その提示に応じて前記店員により前記ロック解除用スイッチが操作された場合に、前記第2のロック機構は、そのロック解除用スイッチ操作により前記制御部から送信されてきたロック解除用の制御信号に応じて前記第2のドア部のロックを解除するようになっている一方、
前記第2のドア部の開閉により前記第2の収納ボックス内に収納されている専用バッグが取り出され、その専用バッグの内の他方の装着部に装着された納品書が前記利用者により取り出されて前記所定の店舗のカウンタに提示された際に、前記納品書に印刷されたバーコードをスキャンして読み取り、読み取ったバーコードに対応するクリーニング金額を前記利用者に対して提示するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項11記載のクリーニング取次方法。 - 前記工場側管理システムは、
前記利用者による前記提示されたクリーニング金額の清算行為により発生した所定のポイントを前記利用者の識別データに対応付けて記憶するステップを備え、
前記納品書を作成して印刷出力するステップは、生成したバーコードおよび前記利用者の識別データに加えて、対応する利用者のポイント数をそれぞれ所定の用紙上に印刷して納品書を作成出力するステップであることを特徴とする請求項12記載のクリーニング取次方法。
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