JP2004354517A - 定着装置 - Google Patents

定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004354517A
JP2004354517A JP2003149697A JP2003149697A JP2004354517A JP 2004354517 A JP2004354517 A JP 2004354517A JP 2003149697 A JP2003149697 A JP 2003149697A JP 2003149697 A JP2003149697 A JP 2003149697A JP 2004354517 A JP2004354517 A JP 2004354517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing device
temperature
contact type
main body
shielding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003149697A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Fukuda
福田  剛士
Shigeru Watanabe
茂 渡邊
Yasutaka Goto
康孝 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2003149697A priority Critical patent/JP2004354517A/ja
Publication of JP2004354517A publication Critical patent/JP2004354517A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【解決課題】簡単な構成によって、コストアップを招くことなく、非接触式の温度検知手段に、雰囲気温度や排熱用のエアーフローが影響するのを可能な限り防止し、加熱ロール等の加熱部材の表面温度を安定して検知することができ、最適な定着温度を得ることが可能な定着装置を提供することを課題とする。
【解決手段】加熱部材の温度を非接触式の温度検知手段を用いて検知し、当該非接触式温度検知手段の検知結果に基づいて加熱部材の温度を制御する定着装置において、前記非接触式の温度検知手段本体の周囲を覆い、当該温度検知手段本体と周囲の雰囲気とを遮蔽する遮蔽部材を設けるように構成して課題を解決し た。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、電子写真方式を適用したプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる定着装置に関し、特に、記録媒体上のトナー像を加熱定着する定着装置に関するものである。
【0002】
【特許文献1】特開平11−133796号公報
【0003】
【従来の技術】
従来、上記電子写真方式を適用したプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる定着装置としては、内部に加熱源を有する加熱ロールに、加圧ロールや定着ベルトを圧接し、これら加熱ロールと加圧ロールや定着ベルトとの間に形成されるニップ部に、未定着トナー像を担持した記録用紙を通過させることにより、未定着トナー像を熱及び圧力によって記録用紙上に定着させるように構成したものがある。
【0004】
かかる定着装置では、例えば、加熱ロールの表面温度を、当該加熱ロールの非通紙部である端部に設けた接触式の温度センサーによって検知し、加熱源への通電を制御することにより、加熱ロールの通紙部の表面温度が所定の温度になるように予測制御するように構成されている。
【0005】
また、上記定着装置では、加熱ロールの異常な昇温を防止するため、当該加熱ロールの軸方向に沿った中央部に、サーモスタット等の過熱防止手段を配置し、加熱ロールの表面温度が異常に上昇した場合に、加熱源への通電を遮断することによって、記録用紙が発火したりするのを確実に防止するようになっている。
【0006】
ところで、上記画像形成装置に使用される定着装置の場合、フルカラーの画像を比較的高い生産性で形成するためには、加熱ロールの内部に配設される加熱源として発熱量の大きなものを使用するとともに、加熱ロールの回転速度を増速させる必要がある。
【0007】
すると、上記加熱ロールの表面温度を検出する温度センサーとして、加熱ロールの非通紙部である端部に設けた接触式の温度センサーを用い、加熱ロールの通紙部の表面温度を予測制御するように構成した場合には、加熱ロールの通紙部の温度を直接検知するものではないため、加熱ロールの通紙部が異常に昇温する虞れが生じるという問題点を招来することになる。
【0008】
そこで、上記の問題点を解決するため、特開平11−133796号公報に開示されているように、加熱ロールの通紙部の中央に、非接触式の温度センサーを配置し、当該非接触式の温度センサーによって、加熱ロールの通紙部中央の温度を検知し、加熱源への通電を制御することにより、加熱ロールの通紙部が異常に昇温する虞れが生じるのを防止することが考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開平11−133796号公報に開示されているように、加熱ロールの通紙部の中央に、非接触式の温度センサーを配置した場合には、当該非接触式の温度センサーが、雰囲気温度や排熱用のエアーフローの影響を受け、安定した温度検知結果を得難いという問題点を有していた。そのため、上記従来の定着装置では、加熱ロールの表面温度が変動してしまい、安定した定着性が得られず、特に定着するために多くの熱量を必要とするフルカラー画像の場合には、画像の光沢性等に差が生じるなど、画質変動が発生してしまうという問題点を有していた。
【0010】
かかる問題点を解決するためには、連続したプリント枚数や環境温度等に応じて、外乱を考慮して加熱ロールの温度を予測制御するように設計することも考えられるが、この場合でも、数百枚の連続プリントや、外気あるいは設置環境の大幅な変化など、予測を越えた温度変化の影響には対応することができず、最適な定着温度を得ることが困難であるという問題点を有している。
【0011】
また、予測制御の範囲を拡大することによって、数百枚の連続プリントや、外気あるいは設置環境の大幅な変化などに対応することも可能であるが、この場合でも、予測制御には限界がある上に、予測制御に伴なって制御系のメモリーを多く使用することになるため、メモリー容量の面などからコストアップを招くという新たな問題点が生じる。
【0012】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、簡単な構成によって、コストアップを招くことなく、非接触式の温度検知手段に、雰囲気温度や排熱用のエアーフローが影響するのを可能な限り防止し、加熱ロール等の加熱部材の表面温度を安定して検知することができ、最適な定着温度を得ることが可能な定着装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載された発明は、加熱部材の温度を非接触式の温度検知手段を用いて検知し、当該非接触式温度検知手段の検知結果に基づいて加熱部材の温度を制御する定着装置において、前記非接触式の温度検知手段本体の周囲を覆い、当該温度検知手段本体と周囲の雰囲気とを遮蔽する遮蔽部材を設けたことを特徴とする定着装置である。ここで、上記加熱部材としては、例えば、加熱ロールが用いられる。
【0014】
また、請求項2に記載された発明は、前記遮蔽部材が、加熱部材と、温度検知手段本体との間に位置する雰囲気とを遮蔽することを特徴とする請求項1記載の定着装置である。
【0015】
さらに、請求項3に記載された発明は、前記遮蔽部材は、当該遮蔽部材と温度検知手段本体との隙間が、1mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を適用した画像形成装置を画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンタを示すものである。
なお、このタンデム型のフルカラープリンタは、小型のフルカラープリンタとしての特徴を有するものであり、しかも、フルカラーの画像を高い生産性(例えば、A4サイズで24枚/分)でプリントすることが可能となっている。
【0018】
図2において、01はタンデム型のフルカラープリンタの本体を示すものであ り、このプリンタ本体01の内部には、大別して、フルカラーの画像形成を行うプリントヘッドデバイス(Print Head Device )02と、このプリントヘッドデバイス02の像担持体としての4つの感光体ドラム11, 12, 13, 14に画像露光を施す露光装置としてのROS(Raster Output Scanner )03と、上記プリントヘッドデバイス02の各色の現像装置41, 42, 43, 44に対応する色のトナーを供給する4つのトナーボックス04Y,04M,04C,04K と、上記プリントヘッドデバイス02に記録媒体としての記録用紙Pを供給する給紙カセット05と、上記プリントヘッドデバイス02からトナー像が転写された記録用紙Pに対して、定着処理を施す定着装置70と、この定着装置70によって片面に画像が定着された記録用紙Pを、表裏を反転した状態で、再度プリントヘッドデバイス02の転写部へと搬送する両面用搬送経路07と、プリンタ本体01の外部から所望の記録用紙Pを給紙する手差し給紙手段08と、プリンタの動作を制御するコントローラ09と、画像信号に対して画像処理を施す画像処理回路や高圧電源回路等からなる電気回路10とが設けられている。なお、図2中、Tは画像が形成された記録用紙Pを排出する排出トイレを示すものであり、この排出トイレT は、プリンタ本体01の上部に一体的に配置されている。
【0019】
上記プリンタ本体01の内部に配設される種々の部材のうち、露光装置としてのROS03は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した画像データに基づいて点灯駆動される4つの半導体レーザや、これら4つの半導体レーザから出射される4本のレーザ光を、偏向走査するためのポリゴンミラーやf−θレンズ、あるいは複数枚の反射ミラーなどから構成されている。
【0020】
図3はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を適用した画像形成装置としてのタンデム型フルカラープリンタのプリントヘッドデバイスを示すものである。尚、図3中の矢印は、各回転部材の回転方向を示している。
【0021】
このプリントヘッドデバイス02は、図3に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)用の各感光体ドラム(像担持体)1 1, 12, 13, 14 を有する画像形成ユニット1, 2, 3, 4と、これら感光体ドラム1 1,12, 13, 14に接触する一次帯電用の帯電ロール(接触型帯電装置)21, 22, 2 3,24と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31, 32, 33, 34を照射するROS(露光装置)03(図2参照)と、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14上に形成された静電潜像を、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーで現像する現像装置41, 42, 43, 44と、上記4つの感光体ドラム11, 12, 13, 14のうちの2つの感光体ドラム11, 12に接触する第1の一次中間転写ドラム(中間転写体)51及び他の2つの感光体ドラム13, 14に接触する第2の一次中間転写ドラム(中間転写体)52と、上記第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52に接触する二次中間転写ドラム(中間転写体)53と、この二次中間転写ドラム53に接触する最終転写ロール(転写部材)60とで、その主要部が構成されている。
【0022】
感光体ドラム11, 12, 13, 14は、共通の接平面M を有するように一定の間隔をおいて配置されている。また、第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52は、各回転軸が該感光体ドラム11, 12, 13, 14軸に対し平行かつ所定の対称面を境界とした面対称の関係にあるように配置されている。さらに、二次中間転写ドラム53は、該感光体ドラム11, 12, 13, 14と回転軸が平行であるように配置されている。
【0023】
各色毎の画像情報に応じた信号は、電気回路10(図2参照)に配設された画像処理回路によりラスタライジングされてROS03に入力される。このROS03では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31, 32, 33, 34が変調され、対応する色の感光体ドラム11, 12, 13, 14に照射される。
【0024】
上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14の周囲では、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成プロセスが行なわれる。まず、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14としては、例えば、直径20mmのOPC感光体を用いた感光体ドラムが用いられ、これらの感光体ドラム11, 12, 13, 14は、例えば、151mm/secの回転速度で回転駆動される。上記感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面は、図3に示すように、接触型帯電装置としての帯電ロール21, 22, 23, 24に、約−840VのDC電圧を印加することによって、例えば約−300V程度に帯電される。なお、上記接触型の帯電装置としては、ロールタイプのもの、フィルムタイプのもの、ブラシタイプのもの等が挙げられるが、どのタイプのものを用いても良い。この実施の形態では、近年、電子写真装置で一般に使用されている帯電ロールを採用している。また、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面を帯電させるために、この実施の形態では、DCのみ印加の帯電方式をとっているが、AC+DC印加の帯電方式を用いても良い。
【0025】
その後、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面には、露光装置としてのROS03によってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応したレーザ光31, 32, 33, 34が照射され、各色毎の入力画像情報に応じた静電潜像が形成される。感光体ドラム11, 12, 13, 14は、ROS03で静電潜像が書き込まれた際に、その画像露光部の表面電位は−60 V以下程度にまで除電される。
【0026】
また、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した静電潜像は、対応する色の現像装置41, 42, 43, 44によって現像され、感光体ドラム11, 12,13, 14 上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として可視化される。
【0027】
この実施の形態では、現像装置41, 42, 43, 44として、磁気ブラシ接触型の二成分現像方式を採用しているが、この発明の適用範囲はこの現像方式に限定されるものではなく、非接触型の現像方式においてもこの発明を充分に適用することができることは勿論である。
【0028】
現像装置41, 42, 43, 44には、それぞれ色の異なったイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)色のトナーと、キャリアからなる現像剤が充填されている。これらの現像装置41, 42, 43, 44には、図2に示すよう に、対応する色のトナーボックス04Y,04M,04C,04K からトナーが補給されると、この補給されたトナーは、オーガー404 で充分にキャリアと攪拌されて摩擦帯電される。現像ロール401 の内部には、複数の磁極を所定の角度に配置したマグネットロール(不図示)が固定した状態で配置されている。この現像ロール401 に現像剤を搬送するパドル403 によって、当該現像ロール401 の表面近傍に搬送された現像剤は、現像剤量規制部材402 によって現像部に搬送される量が規制される。この実施の形態では、上記現像剤の量は、30〜50g/mであり、また、このとき現像ロール401 上に存在するトナーの帯電量は、概ね−20 〜35μC/g 程度である。
【0029】
上記現像ロール401 上に供給されたトナーは、マグネットロールの磁力によって、キャリアとトナーで構成された磁気ブラシ状となっており、この磁気ブラシが感光体ドラム11, 12, 13, 14と接触している。この現像ロール401 にAC+DCの現像バイアス電圧を印加して、現像ロール401 上のトナーを感光体ドラム11, 1 2, 13, 14 上に形成された静電潜像に現像することにより、トナー像が形成される。この実施の形態では、例えば、現像バイアス電圧のAC成分が4 kHz、1.5 kVppで、DC成分が−230V程度に設定されている。
【0030】
この実施の形態では、上記現像装置41, 42, 43, 44において、トナーとして略球形状のトナーである所謂”球形トナー”であって、その平均粒径が3〜10μm程度のものが使用され、例えば、ブラック色のトナーの平均粒径は8μm、カラートナーの平均粒径は7μmに設定される。
【0031】
次に、上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52上に、静電的に二次転写される。感光体ドラム11, 12上に形成されたイエロー(Y)およびマゼンタ(M)色のトナー像は、第1の一次中間転写ドラム51上に、感光体ドラム13, 14上に形成されたシアン(C)、ブラック(K)色のトナー像は、第2の一次中間転写ドラム52上に、それぞれ転写される。従って、第1の一次中間転写ドラム51上には、感光体ドラム11または12のどちらから転写された単色像と、感光体ドラム11及び12の両方から転写された2色のトナー像が重ね合わされた二重色像が形成されることになる。また、第2の一次中間転写ドラム52上にも、感光体ドラム13,14 から同様な単色像と二重色像が形成される。
【0032】
上記第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 上に感光体ドラム11,12,13,14 からトナー像を静電的に転写するために必要な表面電位は、+250〜500 V程度である。この表面電位は、トナーの帯電状態や雰囲気温度、湿度によって最適値に設定されることになる。この雰囲気温度や湿度は、雰囲気温度や湿度によって抵抗値が変化する特性を持った部材の抵抗値を検知することで簡易的に知ることが可能である。上述のように、トナーの帯電量が−20 〜35μC/g の範囲内にあ り、常温常湿環境下にある場合には、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位は、+380V程度が望ましい。
【0033】
この実施の形態で用いる第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52は、例えば、外径が42mmに形成され、抵抗値は10Ω程度に設定される。第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52は、単層、あるいは複数層からなる表面が可撓性、もしくは弾性を有する円筒状の回転体であり、一般的にはFeやAl等からなる金属製コアとしての金属パイプの上に、導電性シリコーンゴム等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=10〜10Ω)が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられている。更に、第1、第2の中間転写ドラム51, 52の最表面は、代表的にはフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜100 μmの高離型層(R=10〜10Ω)として形成し、シランカップリング剤系の接着剤(プライマ)で接着されてい る。ここで重要なのは、抵抗値と表面の離型性であり、高離型層の抵抗値がR=10〜10Ω程度であり、高離型性を有する材料であれば、特に材料は限定されない。
【0034】
このように第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52上に形成された単色又は二重色のトナー像は、二次中間転写ドラム53上に静電的に3次転写される。従っ て、二次中間転写ドラム53上には、単色像からイエロー(Y)、マゼンタ (M)、シアン(C)、ブラック(K)色の四重色像までの最終的なトナー像が形成されることになる。
【0035】
この二次中間転写ドラム53上へ第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 からトナー像を静電的に転写するために必要な表面電位は、+600〜1200V程度であ る。この表面電位は、感光体ドラム11, 12, 13, 14から第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52へ転写するときと同様に、トナーの帯電状態や雰囲気温度、湿度によって最適値に設定されることになる。また、転写に必要なのは、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と二次中間転写ドラム53との間の電位差であるので、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位に応じた値に設定することが必要である。上述のように、トナーの帯電量が−20 〜35μC/g の範囲内にあり、常温常湿環境下であって、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位が+380V程度の場合には、二次中間転写ドラム53の表面電位は、+880V程度、つまり第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と二次中間転写ドラム53との間の電位差は、+500V程度に設定することが望まし い。
【0036】
この実施の形態で用いる二次中間転写ドラム53は、例えば、外径が第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と同じ42mmに形成され、抵抗値は1011Ω程度に設定される。また、上記二次中間転写ドラム53も第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52と同様、単層、あるいは複数層からなる表面が可撓性、もしくは弾性を有する円筒状の回転体であり、一般的にはFeやAl等からなる金属製コアとしての金属パイプの上に、導電性シリコーンゴム等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=10〜10Ω)が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられている。更に、二次中間転写ドラム53の最表面は、代表的にはフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜100 μmの高離型層として形成し、シランカップリング剤系の接着剤(プライマ)で接着されている。ここで、二次中間転写ドラム53の抵抗値 は、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 よりも高く設定する必要がある。そうしないと、二次中間転写ドラム53が第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 を帯電してしまい、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位の制御が難しくなる。このような条件を満たす材料であれば、特に材料は限定されない。
【0037】
次に、上記二次中間転写ドラム53上に形成された単色像から四重色像までの最終的なトナー像は、最終転写ロール60によって、用紙搬送路を通る用紙Pに3次転写される。この用紙Pは、不図示の紙送り工程を経て用紙搬送ロール90を通過し、二次中間転写ドラム53と最終転写ロール60のニップ部に送り込まれる。この最終転写工程の後、用紙上に形成された最終的なトナー像は、定着装置70によって定着され、一連の画像形成プロセスが完了する。
【0038】
図4はこの実施の形態に係る定着装置の外観を示す斜視図、図5はこの実施の形態に係る定着装置を示す断面図である。
【0039】
この実施の形態に係る定着装置70は、図5に示すように、内部に加熱源701 を有する加熱部材としての加熱ロール702 と、無端ベルト状の定着ベルト703 と、前記定着ベルト703 が回転自在となるように当該定着ベルト703 の両端を支持するベルトガイド部材704 と、前記定着ベルト703 の内部に配設され、前記加熱ロール702 の表面に定着ベルト703 を圧接させる圧接部材705 と、前記定着ベルト703 の内面にオイルを供給するオイル供給部材としてのフェルト部材706 とを備えるように構成されている。
【0040】
上記加熱ロール702 は、鉄やステンレス等からなる薄肉円筒状の芯金と、当該芯金の表面に被覆されたシリコンゴム等からなる肉厚0.65mm程度の弾性層と、当該弾性層の表面の被覆されたPFA等からなる肉厚30μm程度の離型層とから構成されている。また、上記加熱ロール702 の内部には、加熱源として650Wのハロゲンランプ701 が配設されている。
【0041】
また、上記定着ベルト703 は、ポリイミド等の合成樹脂によって、外径が30mm、肉厚が75μmの無端ベルト状に形成されており、必要に応じて、表面にPFA等からなる離型層が設けられる。
【0042】
さらに、上記ベルトガイド部材704 は、図6に示すように、圧接部材705 に一体的に組み付けられるように構成されている。
【0043】
この圧接部材705 は、図6及び図7に示すように、合成樹脂製のベルトハウジング707 と、当該ベルトハウジング707 に嵌合状態に装着される断面略コ字形状の金属製のベルトフレーム708 と、定着ベルト703 を加熱ロール702 に圧接させるためのニップヘッド部材709 と、当該ニップヘッド部材709 に装着されるパッド部材710 とから、主に構成されている。
【0044】
また、上記ベルトガイド部材704 は、図6及び図7に示すように、ベルトフレーム708 の両端部に互いに平行に突設された嵌合部708aに嵌合された状態で、ベルトハウジング707 の両端部に装着されるようになっている。
【0045】
さらに、上記オイル供給部材としてのフェルト部材706 は、例えば、ノーメックス(商品名)からなり、当該フェルト部材706 には、粘度300csのアミノSiオイル等からなるオイルが、2.0g程度含浸されている。このフェルト部材706 は、図5及び図7に示すように、ベルトフレーム708 の背面側に接着等の手段によって固定した状態で取り付けられている。
【0046】
また、上記圧接部材705 は、図8に示すように、ベルトガイド部材704 を介して、アーム部材717 に取り付けられており、このアーム部材717 は、コイルスプリング718 によって圧接部材705 を加熱ロール702 に所定の圧力で圧接させるように構成されている。なお、図7及び図8中、719 は定着ベルト 703と0 圧接部材705 との間に介在される合成樹脂製のフィルム状のシート部材を示しており、やはり、定着ベルト703 と圧接部材705 との間の摩擦を低減するものであるが、必ずしも設けなくとも良い。
【0047】
ところで、この実施の形態に係る定着装置は、加熱部材の温度を非接触式の温度検知手段を用いて検知し、当該非接触式温度検知手段の検知結果に基づいて加熱部材の温度を制御する定着装置において、前記非接触式の温度検知手段本体の周囲を覆い、当該温度検知手段本体と周囲の雰囲気とを遮蔽する遮蔽部材を設けるように構成されている。
【0048】
また、この実施の形態では、前記遮蔽部材が、加熱部材と、温度検知手段本体との間に位置する雰囲気とを遮蔽するように構成されている。
【0049】
さらに、この実施の形態では、前記遮蔽部材は、当該遮蔽部材と温度検知手段本体との隙間が、1mm以下に設定されている。
【0050】
すなわち、この実施の形態では、図1及び図5に示すように、加熱ロール702 の表面と間隙を介して対向するように、当該加熱ロール702 の表面温度を検知する非接触式の温度検知手段としての非接触式温度センサー720 が配設されてい る。この非接触式温度センサー720 は、加熱ロール702 の軸方向の略中央部において、圧接部材705 が当接する位置と、180度反対側の位置に配設されてい る。
【0051】
上記非接触式温度センサー720 は、図9に示すように、そのセンサー本体721 が、鉛等の金属によって細長い略直方体状に形成されており、当該センサー本体721 の前面には、略楕円形の筒状に開口された検知部722 が設けられている。この検知部722 の奥には、サーミスタ等の小さな温度検知素子723 が配設されているとともに、センサー本体721 の内部にも、図示しない温度検知素子が配設されている。そして、上記非接触式温度センサー720 は、センサー本体721 の内部に配設された図示しない温度検知素子の出力を参照しつつ、検知部722 の奥に配設された温度検知素子723 によって、加熱部材としての加熱ロール702 の表面温度を、±2〜3℃程度の精度で検知することが可能となっている。この非接触式の温度センサー720 としては、例えば、石塚電子(株)社製の製品名:NCセンサー、型式:NC−F16が用いられる。なお、図9中、724 は温度センサー720 の信号線を、725 は取り付け用のネジ孔をそれぞれ示している。
【0052】
上記非接触式の温度センサー720 は、図1及び図5に示すように、定着装置70のハウジング726 の内部に取り付けられており、この定着装置70のハウジング726 には、非接触式の温度センサー本体721 の周囲を覆い、当該温度センサー本体721 と周囲の雰囲気とを遮蔽する第1の遮蔽部材730 が一体的に設けられてい る。この第1の遮蔽部材730 は、非接触式の温度センサー720 よりも大幅に大きい直方体状の箱体状に形成されており、その背面側には、全面が開口した開口部731 が設けられいる。上記第1の遮蔽部材730 は、加熱ロール702 の直径よりも大きな幅を有し、かつ加熱ロール702 の略全長に渡って配設された側壁732 を有しており、当該側壁732 の上下両端部又は上端部のみには、上側壁733 及び下側壁734 が設けられている。なお、図5の例では、遮蔽部材730 の下側壁734 を、定着装置70のハウジング726 が兼ねている。
【0053】
また、上記第1の遮蔽部材730 は、その長手方向の両端部を、左右の両壁によって閉塞して、当該第1の遮蔽部材730 の内部を密閉した空間としても良いが、図示の実施の形態では、第1の遮蔽部材730 の内部が加熱ロール702 からの熱によって必要以上に加熱されるのを防止するため、第1の遮蔽部材730 の長手方向の両端部は、開口されている。なお、上記定着装置70は、その長手方向の一端部からエアーフローAによって、当該定着装置70の周囲を冷却するように構成されているため、第1の遮蔽部材730 の内部は、その長手方向の一端部から他端部に向けてエアーフローAが形成されるように構成されている。なお、上記第1の遮蔽部材730 は、箱状に形成しても良い。
【0054】
さらに、上記第1の遮蔽部材730 の内部には、非接触式の温度センサー本体721 を収容可能なように、かつ、当該温度センサー本体721 の外形よりも一回り大きい直方体状の箱体からなる第2の遮蔽部材735 が、一体的に形成されている。この第2の遮蔽部材735 は、図1及び図5に示すように、その側壁732 が第1の遮蔽部材730 と共通に構成されているとともに、当該側壁732 の上下左右には、温度センサー本体721 の周囲を覆う上下の側壁736 ,737 と、左右の側壁738 ,739 とが設けられている。また、これらの温度センサー本体721 の周囲を覆う上下の側壁 736,737 と左右の側壁738 ,739 は、図1に示すように、その高さが温度センサー本体721 よりも高く設定されるが、第1の遮蔽部材730 の裏面側を覆うカバー部材740 との間に僅かな隙間が形成されるように設定しても良いが、図5に示すように、第1の遮蔽部材730 の裏面側を覆うカバー部材740 との間に隙間が形成されないように、その高さを設定するのが望ましい。
【0055】
このように構成することによって、第2の遮蔽部材735 の内部は、第1の遮蔽部材730 の内部と異なって、密閉された空間となり、恒温槽の役割を果たすことになる。
【0056】
また、上記第1の遮蔽部材730 及び第2の遮蔽部材735 の側壁732 には、図1及び図5に示すように、温度センサー720 の検知部722 を挿通するための開口部741 が設けられている。なお、上記第1の遮蔽部材730 及び第2の遮蔽部材735 の側壁732 と温度センサー本体721 との間に形成される隙間は、1mm以下に設定するのが望ましく、更には0.5mm以下に設定するのが望ましい。
【0057】
この実施の形態では、図5に示すように、開口部741 の外周には、遮蔽部材735 の内側に向けて低い突き当て部742 が突設されており、当該突き当て部742 には、温度センサー本体721 の底面が当接するように、温度センサー720 が装着されている。その結果、上記側壁732 と温度センサー本体721 との間には、隙間が形成されないように構成されている。その結果、上記突き当て部742 によって側壁732 と温度センサー本体721 との接触面積を減少させ、側壁732 からの熱伝導を防ぐように構成されている。
【0058】
さらに、上記第2の遮蔽部材735 の長手方向の一端部に位置する側壁738 に は、図1に示すように、温度センサー720 の信号線724 を通すための切り欠き部743 が設けられている。
【0059】
また、上記第1及び第2の遮蔽部材730 ,735 の背面に設けられた開口部731 は、図1及び図5に示すように、遮蔽部材の一部を構成するカバー部材740 によって閉じられており、温度センサー本体721 の外周には、第2の遮蔽部材735 によって、温度センサー本体721 の外周を覆う小さな恒温槽が形成されているとともに、当該第2の遮蔽部材735 の外周には、第1の遮蔽部材730 によって、エアーフローAが形成される空間か、又は密閉された空間が形成されている。
【0060】
さらに、上記非接触式の温度センサー720 の配置等について説明する。この実施の形態では、図10に示すように、加熱ロール702 の表面と間隙を介して対向するように、当該加熱ロール702 の軸方向に沿って、非接触式の温度センサー720 と、過熱防止手段としての2つのサーモスタット751 ,752 が配設されてい る。なお、上記非接触式の温度センサー720 の検知部722 は、図5に示すよう に、例えば、その先端部が加熱ロール702 の表面から4〜5mm程度離れた位置に配置されているとともに、その温度検知素子723 は、加熱ロール702 の表面から10mm程度離れた位置に配置されている。
【0061】
また、上記非接触式の温度センサー720 と、2つ配設されたサーモスタット 751,752 のうち、一方のサーモスタット751 は、図10に示すように、定着装置70によって通紙可能な最小サイズ(例えば、名刺サイズ)の記録用紙Pの通紙幅内に配置されている。なお、上記加熱ロール702 の内部に配設される加熱源701 は、加熱ロール702 の通紙範囲の中心Cを基準にして、軸方向に沿った左右対象に発熱するように構成されている。
【0062】
なお、この実施の形態では、図10に示すように、加熱ロール702 の軸方向の一端部に、当該加熱ロール702 端部(非通紙部)の表面温度を検知する接触式の温度センサー753 が配設されている。
【0063】
図11はこの実施の形態に係る定着装置の電気回路を示すものである。
【0064】
加熱ロール702 の内部に配設された加熱源701 は、図11に示すように、その一端部がコネクター760 を介して、定着装置70全体のコネクター761 に接続されているとともに、その他端部は、互いに直列に接続された2つのサーモスタット751 ,752 を介して、定着装置全体のコネクター761 に接続されている。なお、2つのサーモスタット751 ,752 は、リン青銅からなる板金766 を介して、互いに直列に接続されている。このリン青銅からなる板金766 は、2つのサーモスタット751 ,752 の高さが異なる場合でも、確実に導通させるために設けられている。
【0065】
また、上記非接触式の温度センサー720 と、接触式の温度センサー753 は、それぞれコネクター762 ,763 を介して、定着装置全体のコネクター761 に接続されている。さらに、上記定着装置全体のコネクター761 には、排紙センサー764 がコネクター765 を介して、定着装置使用状態等を記憶させるための記憶素子766 が直接、それぞれ接続されている。
【0066】
そして、上記定着装置70は、定着装置全体のコネクター761 を介して、加熱源701 が図示しないSSR(Solid State Rellay)に接続されているとともに、非接触式の温度センサー720 や接触式の温度センサー753 等 が、定着装置の動作を制御する図示しないCPUに接続されており、加熱源701 への通電が制御されるようになっている。
【0067】
以上の構成において、この実施の形態に係る定着装置では、次のようにして、簡単な構成によって、コストアップを招くことなく、非接触式の温度検知手段 に、雰囲気温度や排熱用のエアーフローが影響するのを可能な限り防止し、加熱ロール等の加熱部材の表面温度を安定して検知することができ、最適な定着温度を得ることが可能となっている。
【0068】
すなわち、この実施の形態に係る定着装置70では、図5に示すように、内部に加熱源701 を有する加熱ロール702 と、無端ベルト状に形成された定着ベルト703 と、前記定着ベルト703 が回転自在となるように当該定着ベルト703 の両端を支持するベルトガイド部材704 と、前記定着ベルト703 の内部に配設され、前記加熱ロール702 の表面に定着ベルト703 を圧接させる圧接部材705 と、前記定着ベルト703 の内面にオイルを供給するフェルト部材706 とを備え、前記加熱ロール702 と定着ベルト703 の間に形成されるニップ部に、未定着トナー像を担持した記録媒体Pを通過させることにより定着を行なうようになっている。
【0069】
その際、上記定着装置70では、図1及び図5に示すように、加熱ロール702 の表面温度を、非接触式の温度センサー720 によって検知し、当該加熱ロール702 の内部に配設された加熱源701 への通電を制御することによって、加熱ロール702 の表面温度が所定の温度に等しくなるように加熱するようになっている。
【0070】
ところで、この実施の形態では、図1及び図5に示すように、非接触式の温度センサー本体721 の周囲を覆い、当該温度センサー本体721 と周囲の雰囲気とを遮蔽する第1及び第2の遮蔽部材730 ,735 を設けるように構成されているの で、温度センサー本体721 そのものが周囲の雰囲気温度や排熱用のエアーフローの影響を受けることがなく、安定した温度検知結果を得ることができる。
【0071】
更に説明すると、この実施の形態では、図1及び図5に示すように、非接触式の温度センサー本体721 が、第2の遮蔽部材735 によって囲まれており、周囲の雰囲気から遮蔽されている。そのため、上記第2の遮蔽部材735 の内部は、恒温槽として機能し、温度センサー本体721 の温度を略一定に維持することによっ て、非接触式の温度センサー720 の動作を安定させることができ、安定した温度検知結果を得ることができる。
【0072】
また、上記第2の遮蔽部材735 の側壁732 は、加熱部材としての加熱ロール702 と直接対向しているため、当該加熱ロール702 からの輻射熱によって加熱されるが、第2の遮蔽部材735 は、当該第2の遮蔽部材735 よりも大幅に大きな第1の遮蔽部材730 の内部に位置しており、第1の遮蔽部材730 の内部は、エアーフロー等Aによって略一定の温度に維持されている。その結果、上記第1の遮蔽部材730 の内部に位置する第2の遮蔽部材735 は、その内部の温度が第1の遮蔽部材730 の内部よりも一層安定して略一定の温度に維持されている。したがって、上記第2の遮蔽部材735 の内部は、恒温槽として機能し、温度センサー本体721 の温度を略一定に維持することによって、非接触式の温度センサー720 の動作を安定させることができ、安定した温度検知結果を得ることが可能となる。
【0073】
なお、図示の実施の形態では、第1及び第2の遮蔽部材730 ,735 の双方を設けた場合について説明したが、いずれか一方のみを設けるように構成しても良 い。
【0074】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、簡単な構成によって、コストアップを招くことなく、非接触式の温度検知手段に、雰囲気温度や排熱用のエアーフローが影響するのを可能な限り防止し、加熱ロール等の加熱部材の表面温度を安定して検知することができ、最適な定着温度を得ることが可能な定着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係る定着装置の要部を示す概略構成図である。
【図2】図2はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を適用した画像形成装置を画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンタを示す構成図である。
【図3】図3はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を適用した画像形成装置を画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンタの画像形成部を示す構成図である。
【図4】図4はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示す外観斜視図である。
【図5】図5はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示す断面構成図である。
【図6】図6はこの発明の実施の形態1に係る定着装置の加圧部材を示す外観斜視図である。
【図7】図7はこの発明の実施の形態1に係る定着装置の加圧部材を示す分解斜視図である。
【図8】図8はこの発明の実施の形態1に係る定着装置の加圧機構を示す構成図である。
【図9】図9はこの発明の実施の形態1に係る定着装置の非接触式温度センサーを示す構成図である。
【図10】図10はこの発明の実施の形態1に係る定着装置の主用部品を示す分解構成図である。
【図11】図11はこの発明の実施の形態1に係る定着装置の電気回路を示す回路図である。
【符号の説明】
70:定着装置、701:加熱源、702:加熱ロール(加熱部材)、70 3:定着ベルト、720:非接触式の温度センサー、721:非接触式の温度センサー本体、730:第1の遮蔽部材、735:第2の遮蔽部材。

Claims (3)

  1. 加熱部材の温度を非接触式の温度検知手段を用いて検知し、当該非接触式温度検知手段の検知結果に基づいて加熱部材の温度を制御する定着装置において、
    前記非接触式の温度検知手段本体の周囲を覆い、当該温度検知手段本体と周囲の雰囲気とを遮蔽する遮蔽部材を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記遮蔽部材は、加熱部材と、温度検知手段本体との間に位置する雰囲気とを遮蔽することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記遮蔽部材は、当該遮蔽部材と温度検知手段本体との隙間が、1mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
JP2003149697A 2003-05-27 2003-05-27 定着装置 Withdrawn JP2004354517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003149697A JP2004354517A (ja) 2003-05-27 2003-05-27 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003149697A JP2004354517A (ja) 2003-05-27 2003-05-27 定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004354517A true JP2004354517A (ja) 2004-12-16

Family

ID=34045727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003149697A Withdrawn JP2004354517A (ja) 2003-05-27 2003-05-27 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004354517A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017227671A (ja) * 2016-06-20 2017-12-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
US11402773B2 (en) 2020-02-07 2022-08-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fuser
JP7427988B2 (ja) 2020-02-07 2024-02-06 ブラザー工業株式会社 定着装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017227671A (ja) * 2016-06-20 2017-12-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
US11402773B2 (en) 2020-02-07 2022-08-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fuser
JP7427988B2 (ja) 2020-02-07 2024-02-06 ブラザー工業株式会社 定着装置
US11934118B2 (en) 2020-02-07 2024-03-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fuser

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4548042B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
CN107966889B (zh) 定影装置、图像形成装置
JP5087972B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP3804473B2 (ja) 定着装置
JP4075329B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4051897B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2002372887A (ja) 定着装置
JP4196734B2 (ja) ベルト状部材の潤滑装置及びこれを用いた定着装置
JP2004354517A (ja) 定着装置
JP3893903B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP3804470B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2018049117A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004354521A (ja) 定着装置
JP2004354514A (ja) 定着装置
JP2004013032A (ja) 画像形成装置
JP3888084B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4846408B2 (ja) 画像形成装置
JP2004354522A (ja) 定着装置
JP2002372888A (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
US10437171B2 (en) Developing device, process cartridge and image forming apparatus
JP2004361580A (ja) ベルト状部材の潤滑装置及びこれを用いた定着装置
JP5978195B2 (ja) 定着装置、分離部材及び画像形成装置
JP2002372884A (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
US9201358B2 (en) Fuser and image forming apparatus with an endless belt body and tension member
JP2006058709A (ja) 定着装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Effective date: 20041224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

A621 Written request for application examination

Effective date: 20060420

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20070727

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761