JP2004353826A - ダイナミックダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで異音が発生しなく、ゴム弾性体からなる係合突起部によってマス部材の抜け落ちを防止するダイナミックダンパを提供する。
【解決手段】門形プレート金具11と、門形プレート金具11の天板部12と一対の脚部13,13とで囲まれた領域内に配置されたマス部材21と、ゴム弾性体製の支持部20,20と、門形プレート金具11の天板部12に設けられた穴部15に係合するように、天板部12に対向するマス部材21の面から突出され、穴部15から飛び出すように設けられたゴム弾性体製の係合突起部22とからなる。さらに、係合突起部22は、高さA、肉厚d、天板部12とマス部材21の面との隙間B、振動部材1とマス部材21の面との隙間Cとし、その高さAの値が(B+C)より大きく、その肉厚dの値が(B+C)/2以上、及びマス部材21側の端部が所定幅でマス部材21を包み込むように形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、車両の車体を構成するメンバーやサスペンションの部品、車両のマフラーから車体後方に向けて延設される排気管等の振動体に取り付けられることにより、その振動体の振動を低減させるダイナミックダンパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のダイナミックダンパは、例えば特許文献1に示されているように、自動車の排気管やサスペンション部品の機能部品等に取り付けられたブラケットに弾性体を介して錘(マス部材)を結合するとともに、錘に結合した直状のステーの先端をブラケットに形成した貫通孔に遊嵌させ、ステーの貫通孔よりも大径の頭部を設けて、錘の落下を防止させている。また、特許文献2では、これも自動車の車体等に取り付けられるダイナミックダンパであり、ボルトによって振動低減対象部材に締着される取付板と、質量体(マス部材)とがゴム弾性体で連結され、ボルトは質量体及びゴム弾性体の内周の内腔部に遊嵌され、ボルトの他端に設けられた鍔部によって、質量体の脱落が防止されている。
【0003】
図9及び図10は、この種のダイナミックダンパとして従来使用されているものの具体例を示したものである。同図において200はダイナミックダンパである。中央部に長径の穴部215をもつ平板形状の天板部212の長手方向両端部を屈曲させて、一対の脚部213,213を一体形成して門形状となし、一対の脚部213,213の先端部は、水平方向外方に向かって屈曲されて固定板部214,214とされている。これら固定板部214,214は、車体のメンバー201等の振動部材に4本の固定ボルト202によって固定されている。ダイナミックダンパ200の構造としては、この車体のメンバー201に固定される門形プレート金具211と、門形プレート金具211の天板部212と一対の脚部213,213とで囲まれた領域内に天板部212及び一対の脚部213,213から離隔配置されたマス部材221と、前記一対の脚部213,213に対向するマス部材221の側面部と一対の脚部213,213との間を連結するゴム弾性体からなる支持部220,220と、門形プレート金具211の天板部212の穴部215に係合するように、天板部212に対向するマス部材221の面から突出され、穴部215から飛び出すように設けられたL型金具(抜け落ち防止部材)222と、からなり、そのL型金具222はマス部材221に溶接により固定されている。このダイナミックダンパ200は、車体のメンバー201等の車両上下方向(鉛直方向)の振動を低減するのに用いられており、ゴム弾性体からなる支持部220,220のばね定数とマス部材221の質量とをチューニングすることにより所望の共振周波数に設定されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平1−316540号公報
【特許文献2】
特開平9−79316号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなダイナミックダンパでは、マス部材の抜け落ちを防止するフェイルセーフ機能の構造として、大径の頭部をもつ棒状のステーやL型金具をマス部材に溶接で固着させたり、端部に鍔部をもったボルトをマス部材に螺着させたりして、マス部材の抜け落ち防止を行なっている。しかし、何れもダイナミックダンパを構成している、3つの構成要素(取付金具、マス部材、ゴム部材(ゴム弾性体))の他に、別部品となる抜け落ち防止部材(主に鉄系金属)を別個に設け、それをマス部材に溶接や螺着という別工程を設定して取り付けている。そのため、その部材や別工程がダイナミックダンパのコストをアップさせる要因となっている。また、抜け落ちを防止する構造としては、抜け落ち防止部材と取付金具とを係合させることにより、抜け落ちないようにさせているため、振動入力によって共振時にマス部材が大きく揺動した時に、両者が接触し、異音が発生するという問題も出ている。
【0006】
本発明は上記の実情に鑑み案出されたものであり、低コストでマス部材の抜け落ち防止ができ、尚且つ大きな振動入力時の異音を防止できるダイナミックダンパを提供できることを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明のダイナミックダンパは、略中央部に穴部をもつ平板形状の天板部の長手方向両端部を屈曲させて、一対の脚部を一体形成して門形状となし、該一対の脚部の各先端部が振動部材に固定される門形プレート金具と、前記門形プレート金具の前記天板部と前記一対の脚部とで囲まれた領域内に、該天板部及び該一対の脚部から離隔配置されたマス部材と、前記一対の脚部に対向する前記マス部材の側面部と該一対の脚部との間を連結するゴム弾性体からなる支持部と、前記門形プレート金具の天板部の穴部に係合するように、該天板部に対向する前記マス部材の面から突出され、該穴部から飛び出すように設けられた係合突起部と、からなり、該係合突起部は、該係合突起部高さをA、肉厚をdとし、前記天板部と該天板部に対向する前記マス部材の面との隙間をBとし、前記振動部材と該振動部材に対向する該マス部材との隙間をCとしたときに、Aの値が(B+C)より大きく、dの値が(B+C)/2以上、及び該係合突起部の該マス部材側の端部が所定幅で該マス部材を包み込むように形成されたゴム弾性体からなることを、特徴とする。
【0008】
本発明に従う構造とされたダイナミックダンパにおいては、係合突起部がゴム弾性体で形成されていることから、マス部材と門形プレート金具とを連結するゴム弾性体からなる支持部を加硫成形する時に、係合突起部も同時に加硫成形できるので、係合突起部を別個に形成する手間が省け、コストを安価にすることができる。つまり、係合突起部をマス部材に溶接する工程が不要となり、溶接工程における製造コストを低減できる。また、係合突起部がゴム弾性体である利点として、マス部材が共振時に大きく揺動して、門形プレート金具の天板部にある穴部と係合突起部とがお互いに接触した場合でも、異音の発生を防止できる。
【0009】
さらに、係合突起部高さAの値が(B+C)の値より大きく、係合突起部の肉厚dの値も(B+C)/2の値以上であるため、たとえ支持部でゴム破断したとしても、マス部材は門形プレート金具と振動部材間で係合突起部によって引っかかるため、マス部材の抜け落ちを防止することができる。また、係合突起部の端部が所定幅でマス部材を包み込むように形成されているため、たとえ係合突起部の接着が剥がれたとしてもマス部材の抜け落ちを防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0011】
先ず、図1〜図3には、本発明の第一の実施形態としてのダイナミックダンパ10が示されており、図1は本実施形態に係るダイナミックダンパが取り付けられた状態を示す正面図であって、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図1のダイナミックダンパ10の斜視図である。本実施形態のダイナミックダンパ10は、鉄等の金属製薄板(本例は板厚2.6mm)からなる門形プレート金具11と、門形プレート金具11の平板形状の天板部12と一対の脚部13,13とで囲まれた領域内に天板部12及び一対の脚部13,13から離隔配置された直方体形状の鉄、鉛等からなるマス部材21と、門形プレート金具11の一対の脚部13,13に対向するマス部材21の側面部と一対の脚部13,13との間を連結する直方体ブロック形状のゴム弾性体からなる支持部20,20と、門形プレート金具11の天板部12に設けられた長穴状の穴部15に係合するように、天板部12に対向するマス部材21の面から突出され、穴部15から飛び出すように設けられた厚肉ブロック形状のゴム弾性体製の係合突起部22とからなる。さらに支持部20,20と係合突起部22とは、一体成形により形成されている。但し、この係合突起部22と穴部15との間には所定の隙間が設けられている。
【0012】
この係合突起部22は、その高さと肉厚が所定の大きさになるように設定されている。即ち、係合突起部高さをA、肉厚をdとし、天板部12と天板部12に対向するマス部材21の面との隙間をBとし、振動部材1と振動部材1に対向するマス部材21の面との隙間をCとしたときに、Aの値が(B+C)より大きく、dの値が(B+C)/2以上となるように設定されている。具体的には、A=14mm、B=4mm、C=4mm、d=8mmに設定されており、d=(B+C)の実施例となっている。さらに、係合突起部22のマス部材21側の端部は、係合突起部22の長手方向と略同じ幅寸法でマス部材21を包み込むようにマス部材21の表面を覆うゴム被覆層(ゴム弾性体)23が形成されており、そのゴム被覆層23は支持部20,20にも所定幅の寸法で繋がっている。
【0013】
門形プレート金具11は、穴部15をもつ平板形状の天板部12の長手方向両端部を屈曲させて、一対の脚部13,13を一体形成して門形状となし、一対の脚部13,13の各下端部には、水平方向外方に屈曲されて固定板部14,14が形成されている。これら固定板部14,14には4つの取付穴16が設けられており、本実施形態のダイナミックダンパ10は、その4つの取付穴16に4本の固定ボルト2を挿通し、車両の車体を構成するメンバー等の振動部材1に螺着させて取り付けられている。
【0014】
このような構成にすることにより、従来別部材であるL形金具の抜け落ち防止部材をマス部材に溶接で固定していたものを、マス部材21と門形プレート金具11とを連結する支持部20,20を加硫成形する時に、係合突起部22も同時に加硫成形できるので、係合突起部22を別個に形成する手間が省け、コストを安価にすることができる。つまり、係合突起部22をマス部材21に溶接する工程が不要となり、溶接工程における製造コストを低減できる。さらに、マス部材21が共振時に大きく揺動して、門形プレート金具11の天板部12にある穴部15と係合突起部22とが接触しても、係合突起部22がゴム弾性体製であるため異音は発生しない。
【0015】
また、係合突起部22の高さA及び肉厚dは、Aの値が(B+C)より大きく、dの値が(B+C)/2以上となるように設定されているため、たとえ支持部20,20でゴム破断したとしても、マス部材21は門形プレート金具11と振動部材1間で係合突起部22によって引っかかるため、マス部材の抜け落ちを防止することができる。また、係合突起部22のマス部材21側の端面が、係合突起部22の長手方向と略同じ幅寸法でマス部材21を包み込むようにマス部材21の表面を覆うゴム被覆層(ゴム弾性体)23が形成されているため、たとえ係合突部22の接着が剥がれたとしても、マス部材21の抜け落ちを防止できる。さらに、そのゴム被覆層23は支持部20,20にも所定幅の寸法で繋がっているため、マス部材の抜け防止にはさらに有利となっている。
【0016】
図4〜図6は、本発明の第二の実施形態としてのダイナミックダンパ30が示されており、図4は第二の実施形態に係るダイナミックダンパが取り付けられた状態を示す正面図であって、図5は図4のV−V線矢視断面図、図6はダイナミックダンパ30の斜視図である。この例のダイナミックダンパ30は、第一の実施形態で説明したダイナミックダンパ10と同じ門形プレート金具11を用いており、鉄等の金属製薄板からなる門形プレート金具11と、門形プレート金具11の平板形状の天板部12と一対の脚部13,13とで囲まれた領域内に天板部12及び一対の脚部13,13から離隔配置された直方体形状の鉄、鉛等からなるマス部材21と、マス部材21の両側面部と門形プレート金具11の一対の脚部13,13との間を連結する直方体ブロック形状のゴム弾性体からなる支持部20,20と、門形プレート金具11の天板部12に設けられた長穴状の穴部15に係合するように、天板部12に対向するマス部材21の面から突出され、穴部15から飛び出すように設けられた厚肉ブロック形状のゴム弾性体製の係合突起部32とからなる。さらに支持部20,20と係合突部32とは、一体成形により形成されている。但し、この係合突起部32と穴部15との間には所定の隙間が設けられている。
【0017】
この係合突起部32も、第一の実施形態で説明したダイナミックダンパ10の係合突起部22と同じ高さと肉厚で設定されている。即ち、係合突起部高さをA、肉厚をdとし、天板部12と天板部12に対向するマス部材21の面との隙間をBとし、振動部材1と振動部材1に対向するマス部材21の面との隙間をCとしたときに、Aの値が(B+C)より大きく、dの値が(B+C)/2以上となるように、具体的には、A=14mm、B=4mm、C=4mm、d=8mmに設定されている。さらに、係合突起部32のマス部材21側の端部は、マス部材21の幅寸法と係合突起部32の長手方向寸法とが同じ幅寸法であり、マス部材21を包み込むようにマス部材21の全表面を覆うようにゴム被覆層(ゴム弾性体)33が形成されている。また、本実施形態のダイナミックダンパ30の車体を構成するメンバー等の振動部材1への取り付けについては、ダイナミックダンパ10と同様である。
【0018】
このような構成にすることにより、第一の実施形態で説明したように、従来別部材であるL形金具の抜け落ち防止部材をマス部材に溶接で固定していたものを、マス部材21と門形プレート金具11とを連結するゴム弾性体製の支持部20,20を加硫成形する時に、係合突起部32も同時に加硫成形できるので、係合突起部32を別個に形成する手間が省け、コストを安価にすることができる。つまり、係合突起部32をマス部材21に溶接する工程が不要となり、溶接工程における製造コストを低減できる。さらに、マス部材21が共振時に大きく揺動して、門形プレート金具11の天板部12にある穴部15と係合突起部32とが接触しても、係合突起部32がゴム弾性体製であるため異音は発生しない。
【0019】
また、係合突起部32の高さA及び肉厚dは、Aの値が(B+C)より大きく、dの値が(B+C)/2以上となるように設定されているため、たとえ支持部20,20でゴム破断したとしても、マス部材21は門形プレート金具11と振動部材1間で係合突起部32によって引っかかるため、マス部材の抜け落ちを防止することができる。また、係合突起部32のマス部材21側の端部は、マス部材21の幅寸法と係合突起部32の長手方向寸法とが同じ幅寸法であり、マス部材21を包み込むようにマス部材21の全表面を覆うようにゴム被覆層(ゴム弾性体)33が形成されているため、たとえ係合突部32の接着が剥がれたとしても、マス部材21の抜け落ちを防止でき、さらに係合突起部32及びゴム被覆層33を非接着にすることも可能である。
【0020】
図7、図8は、本発明の第三の実施形態としてのダイナミックダンパ40が示されており、図7は第三の実施形態に係るダイナミックダンパが取り付けられた状態を示す正面図であって、図8は図7のVII−VII線矢視断面図である。この例のダイナミックダンパ40は、第二の実施形態で説明したダイナミックダンパ30の係合突起部32の肉厚dを薄くしそれに合せて門形プレート金具11の天板部12に設けられた穴部15の幅寸法を狭くさせた以外はダイナミックダンパ30と同じである。即ち、ダイナミックダンパ40の係合突起部52とその係合突起部52の肉厚dに合せた穴部45をもつ門形プレート金具41以外はダイナミックダンパ30と全く同じである。また、この係合突起部52もその高さAと肉厚dとが、Aの値が(B+C)より大きく、dの値が(B+C)/2以上に設定されている。具体的には、A=14mm、B=C=d=4mmに設定されており、d=((B+C)/2)の場合の実施例となっている。この場合においても、第一、第二の実施形態で説明したことと同じような効果をもたらし、たとえ支持部20,20でゴム破断してマス部材21が門形プレート金具41の開口方向に抜け出そうとしても、係合突起部52が折れ曲がりながら門形プレート金具41の天板部12と天板部12の対向するマス部材との面の間で、係合突起部52のゴム弾性体自体の反力によって引っかかり、マス部材21の抜け落ちを防止することができる。
【0021】
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、これらはあくまで例示であって、本発明は、上述の実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
【0022】
例えば、本発明の実施形態では、マス部材21の形状を直方体形状としているが、円柱形状や球体形状等にしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造のダイナミックダンパは、係合突起部がゴム弾性体で形成されていることから、マス部材と門形プレート金具とを連結するゴム弾性体製の支持部を加硫成形する時に、係合突起部も同時に加硫成形できるので、係合突起部を別個に形成する手間が省け、コストを安価にすることができる。つまり、係合突起部をマス部材に溶接する工程が不要となり、溶接工程における製造コストを低減できる。また、係合突起部がゴム弾性体であるため、マス部材が共振時に大きく揺動して、門形プレート金具の天板部にある穴部と係合突起部とがお互いに接触した場合でも、異音の発生を防止できる。
【0024】
さらに、係合突起部高さAの値が(B+C)の値より大きく、係合突起部の肉厚dの値も(B+C)/2の値以上であるため、たとえ支持部でゴム破断したとしても、マス部材は門形プレート金具と振動部材間で係合突起部によって引っかかるため、マス部材の抜け落ちを防止することができる。また、係合突起部の端部が所定幅でマス部材を包み込むように形成されているため、たとえ係合突起部の接着が剥がれたとしてもマス部材の抜け落ちを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としてのダイナミックダンパが取り付けられた状態を示す正面図である。
【図2】図1におけるII−II矢視断面図である。
【図3】図1におけるダイナミックダンパ10の斜視図である。
【図4】本発明の第二の実施形態としてのダイナミックダンパが取り付けられた状態を示す正面図である。
【図5】図4におけるV−V線矢視断面図である。
【図6】図4におけるダイナミックダンパ30の斜視図である。
【図7】本発明の第三の実施形態としてのダイナミックダンパが取り付けられた状態を示す正面図である。
【図8】図7におけるVII−VII線矢視断面図である。
【図9】従来用いられているダイナミックダンパが取り付けられた状態を示す正面図である。
【図10】図9におけるダイナミックダンパ200の斜視図である。
【符号の説明】
1 振動部材 、201 車体のメンバー(振動部材)
2,202 固定ボルト
10,30,40,200 ダイナミックダンパ
11,41,211 門形プレート金具
12,212 天板部
13,213 脚部
14,214 固定板部
15,45,215 穴部
16,216 取付穴
20,220 支持部
21,221 マス部材
22,32,52 係合突起部(抜け落ち防止部材)
23,33 ゴム被覆層
222 L形金具(抜け落ち防止部材)
A 高さ(係合突起部)
d 肉厚(係合突起部)
B,C 隙間

Claims (1)

  1. 略中央部に穴部をもつ平板形状の天板部の長手方向両端部を屈曲させて、一対の脚部を一体形成して門形状となし、該一対の脚部の各先端部が振動部材に固定される門形プレート金具と、
    前記門形プレート金具の前記天板部と前記一対の脚部とで囲まれた領域内に、該天板部及び該一対の脚部から離隔配置されたマス部材と、
    前記一対の脚部に対向する前記マス部材の側面部と該一対の脚部との間を連結するゴム弾性体からなる支持部と、
    前記門形プレート金具の天板部の穴部に係合するように、該天板部に対向する前記マス部材の面から突出され、該穴部から飛び出すように設けられた係合突起部と、からなり、
    該係合突起部は、該係合突起部高さをA、肉厚をdとし、前記天板部と該天板部に対向する前記マス部材の面との隙間をBとし、前記振動部材と該振動部材に対向する該マス部材の面との隙間をCとしたときに、Aの値が(B+C)より大きく、dの値が(B+C)/2以上、及び該係合突起部の該マス部材側の端部が所定幅で該マス部材を包み込むように形成されたゴム弾性体からなることを特徴とするダイナミックダンパ。
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