JP2004352606A - 疎水性ヒュームドシリカ - Google Patents

疎水性ヒュームドシリカ Download PDF

Info

Publication number
JP2004352606A
JP2004352606A JP2004136225A JP2004136225A JP2004352606A JP 2004352606 A JP2004352606 A JP 2004352606A JP 2004136225 A JP2004136225 A JP 2004136225A JP 2004136225 A JP2004136225 A JP 2004136225A JP 2004352606 A JP2004352606 A JP 2004352606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fumed silica
bulk density
hydrophobic fumed
hydrophobic
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004136225A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4799830B2 (ja
Inventor
Yoshio Mitani
芳雄 美谷
Katsumi Nagase
克己 長瀬
Atsushi Takakura
敦嗣 高椋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP2004136225A priority Critical patent/JP4799830B2/ja
Publication of JP2004352606A publication Critical patent/JP2004352606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4799830B2 publication Critical patent/JP4799830B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B33/00Silicon; Compounds thereof
    • C01B33/113Silicon oxides; Hydrates thereof
    • C01B33/12Silica; Hydrates thereof, e.g. lepidoic silicic acid
    • C01B33/18Preparation of finely divided silica neither in sol nor in gel form; After-treatment thereof
    • C01B33/181Preparation of finely divided silica neither in sol nor in gel form; After-treatment thereof by a dry process
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B33/00Silicon; Compounds thereof
    • C01B33/113Silicon oxides; Hydrates thereof
    • C01B33/12Silica; Hydrates thereof, e.g. lepidoic silicic acid
    • C01B33/18Preparation of finely divided silica neither in sol nor in gel form; After-treatment thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/11Powder tap density
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/80Compositional purity

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

【課題】 高い疎水性を示しながら、嵩密度が高く、これにより粉体のハンドリングが良好で樹脂等のマトリックスに容易に短時間に混合でき、しかも、該マトリックス中に高度に分散せしめることが可能な疎水性ヒュームドシリカを提供する。
【解決手段】
環状ジメチルシロキサンによって疎水化処理されたヒュームドシリカであって、親油度を示すM値が48〜65の範囲にあり、タッピング嵩密度が80g/Lを超え、130g/L以下であり、トルエン中で測定した分散性を示すn値が3.0〜3.5であり、かかる疎水性ヒュームドシリカは、ヒュームドシリカを圧密化処理して嵩密度を上昇せしめた後、ガス状の環状ジメチルシロキサンと接触せしめることによって得ることができる。

Description

本発明は、新規な疎水性ヒュームドシリカ及びその製造方法に関する。詳しくは、高い疎水性を示しながら、嵩密度が高く、これにより粉体のハンドリングが良好で樹脂等のマトリックスに容易に短時間に混合でき、しかも、該マトリックス中に高度に分散せしめることが可能な疎水性ヒュームドシリカを提供するものである。
四塩化ケイ素などのハロゲン化シランを酸水素炎中で加水分解する方法(所謂、乾式法)により得られたヒュームドシリカは、例えば、シリコーン樹脂などの樹脂や塗料等の充填材として広く使用されている。
ところが、上記のヒュームドシリカは、嵩密度が低く(後述するタッピング嵩密度が25g/L程度)、充填材として使用する場合のハンドリングが悪いという欠点を有する。また、樹脂等のマトリックスとの親和性を高めるためにヒュームドシリカの表面を環状ジメチルシロキサン等の疎水化剤により高度に疎水化処理することも行われているが、このような疎水化処理によって得られる疎水性ヒュームドシリカは、ハンドリング性悪化の傾向が強く、取扱い時の粉立ちがひどく、また、マトリックスへの混練性も悪いものであった。
また、従来、嵩密度を高めるための処理は、ボールミルを用いて行われており、例えばボールミルを使用して疎水性ヒュームドシリカを処理することによって、疎水性ヒュームドシリカの嵩密度を高めることも行われている(特許文献1及び2参照)。
しかしながら、上記のようにボールミルで処理された疎水性ヒュームドシリカは、例えばタッピング嵩密度を180g/L程度を上限として高めることができるが、樹脂等に対する分散性が低いという問題を有している。
特開平6−87609号公報 特開2000−256008号公報
従って、本発明は、高い嵩密度と疎水性を安定して有しながら、樹脂等のマトリックスへ配合した場合の分散性が極めて良好な疎水性シリカ及びその製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意研究を重ねた。その結果、ヒュームドシリカを疎水化処理する前に、圧密法によって圧縮して嵩密度を上昇させた後、環状ジメチルシロキサンと接触せしめて疎水化処理することにより、かかる目的の疎水性ヒュームドシリカを得ることに成功し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、環状ジメチルシロキサンによって疎水化処理されたヒュームドシリカであって、親油度を示すM値が48〜65の範囲にあり、タッピング嵩密度が80g/Lを超え、130g/L以下であり、トルエン中で測定した分散性を示すn値が3.0〜3.5であることを特徴とする疎水性ヒュームドシリカが提供される。
本発明の疎水性ヒュームドシリカにおいては、
(a)窒素含有量が15ppm以下であり、且つ、金属および金属酸化物不純物の総量が金属換算で10ppm以下であること、
(b)45μm以上の凝集粒子の含有量が200ppm以下であること、
が好ましい。
また、本発明によれば、ヒュームドシリカを圧密化処理して嵩を上昇せしめた後、ガス状の環状ジメチルシロキサンと接触せしめることを特徴とする疎水性ヒュームドシリカの製造方法が提供される。
上記の製造方法においては、
(c)前記圧密化処理を、ヒュームドシリカのタッピング嵩密度が70乃至120g/Lとなるように行うこと、
(d)前記圧密化処理を、真空圧縮機を使用して行うこと、
(e)前記環状ジメチルシロキサンとして、沸点が300℃以下のものを用いること、
が好ましい。
尚、本明細書において、上記M値、タッピング嵩密度、n値等の物性は、実施例に記載した測定方法に従って測定した値である。
即ち、本発明は、嵩密度を高める手段として圧密化処理を用いたものであるが、このような圧密化処理によって、樹脂やシリコーンオイルなどのマトリックスに対する分散性を向上させることができ、例えばトルエン中で測定したn値が3.0〜3.5と高い範囲にある疎水性ヒュームドシリカを得ることができる。例えば、ボールミルによる処理では、後述する比較例4及び5に示されているように、トルエン中でのn値が低く(2.7以下)、樹脂等に対する分散性が低下してしまう。おそらく、処理に際して高剪断力が加わり、結合力が強い凝集粒子が多く生成してしまい、この結果、分散性の低下が生じるものと思われる。一方、本発明で用いる圧密化処理では、処理に際して剪断力がほとんど作用せず、前記凝集粒子の生成が極めて少ない。この結果、後述する実施例1〜5に示されているように、トルエン中でのn値が高い範囲を示し、マトリックスに対する分散性を向上させることができるものと信じられる。
尚、トルエン中のn値は、樹脂やシリコーンオイル等のマトリックスへの分散性を示す値であり、この値が大きいほどマトリックスへの分散性が良好であるといえる。
また、本発明では、圧密化処理を環状ジメチルシロキサンによる疎水化処理に先立って行うことも極めて重要である。一般に、疎水性ヒュームドシリカの嵩密度を高める場合には、ヒュームドシリカを疎水化処理した後に、ボールミル処理を行うのが常識であり、疎水化処理に先立ってボールミル処理が行われることはない。これは、ヒュームドシリカを疎水化処理前あるいは疎水化処理をしながらボールミル処理を行うと、粒子同士が結合や強い凝集をし、あとで樹脂中に分散させても分散性が悪いシリカとなるためである。しかるに、圧密化処理を、従来の手順に従って、ヒュームドシリカの疎水化処理後に行った場合には、嵩密度の向上には限界があり、例えば比較例2に示されているように、タッピング嵩密度59g/L程度にしか向上しない。この理由は明確に解明されているわけではないが、おそらく、疎水化処理後の圧密化処理では、シリカ粒子表面に化学的に結合あるいは物理的に吸着した疎水化剤(環状ジメチルシロキサン)の分子の影響がでてくる。即ち、ヒュームドシリカの親水性表面はOH基で覆われ、粒子同士が水素結合等により適度な凝集をすることによるものであると思われる。そのために嵩上げが容易なのに対して、疎水化後は修飾した疎水化剤分子の影響で粒子同士の適度な凝集が阻害され、シリカ粒子間に存在する空気の脱気が十分に行われないため、嵩上げが困難と思われる。これに対して、本発明では、疎水化処理に先立って(即ち、脱気を阻害する疎水化処理剤が存在しない親水表面の段階で)圧密化処理を行うため、これを疎水化して得られる疎水性ヒュームドシリカのタッピング嵩密度を80g/Lよりも高い領域に上昇させることができるのである。
本発明によれば、嵩密度が高く、しかも、高い疎水性を有し、更に、高いn値を有するために、種々のマトリックスに対して高い分散性を示す、優れた疎水性ヒュームドシリカが提供される。
従って、本発明のヒュームドシリカは、その高い嵩密度により取扱い性に優れ、高い疎水性とn値により樹脂などの種々のマトリックスに短時間で良好な分散を示すという効果を発揮する。
具体的には、本発明の疎水性ヒュームドシリカをシリコーン樹脂等の樹脂の充填剤として使用した場合、その高い且つ嵩密度と親油度により混練性に優れるため、樹脂中への高充填が可能で、しかも、高い疎水性とn値により樹脂の中で高分散でき、その結果、得られる樹脂組成物は無色で高い透明性を有し、且つ、高い補強性を発揮することができる。
(疎水性ヒュームドシリカの製造)
本発明の疎水性ヒュームドシリカは、ヒュームドシリカの嵩密度を圧密化処理によって高めた後に、環状ジメチルシロキサンを用いて疎水化処理することにより得られる。
原料として使用されるヒュームドシリカは、前述した乾式法で得られるものであり、一般に、BET比表面積が40〜450m/g、特に80〜320m/gの範囲にある。
疎水化処理に先立って行われる圧密化処理は、機械的剪断力を殆ど与えることなく嵩密度を高めることができる手段であり、高い機械的剪断力を与えてしまうボールミル処理と明確に区別されるものであり、具体的には、減圧(真空)圧縮法及び加圧圧縮法を挙げることができる。
減圧(真空)圧縮法は、公知の真空圧縮機を使用して実施することができる。代表的な真空圧縮機は、フィルタ状表面を有し且つ内部から真空引き可能な回転ドラムと、該ドラムに対面して配置されている絞り部材とを有している。この絞り部材は、上記ドラムの回転方向に向かってドラム表面との間隔が狭くなるような絞り面を有するものである。即ち、真空引きしながら上記のドラムを回転させ、該ドラム表面(フィルタ状表面)にヒュームドシリカを吸引により付着せしめて脱気しながら、絞り部材の絞り面とドラム表面との押圧により、嵩密度の高い粉体層をドラム表面に形成する。ドラム表面に形成されたこの粉体層を、スクレーパー等によりドラム表面から掻き落とすことにより、圧密され、嵩密度が高められたヒュームドシリカを得ることができる。尚、上記絞り部材は、ドラムと同じ構造を有する回転体であってもよい。このような構造の真空圧縮機としては、例えば、バブコック社よりバキュプレスの商品名で市販されている連続式粉体脱気装置がある。
また、加圧圧縮法による圧密化処理は、例えばヒュームドシリカが通過できない程度の通気性を有する可撓性容器を使用し、この可撓性容器内にヒュームドシリカを充填し、該可撓性容器をプレス機によって圧縮することによって行われる。
このような機械的剪断力の極めて小さな圧密化処理によって嵩密度を高めることにより、凝集粒子の生成を極力抑制することができ、分散性を向上させることができる。
さらに、上述した圧密化処理は、タッピング嵩密度が70〜120g/Lとなる程度に行われる。即ち、このときのタッピング嵩密度は、次に行われる疎水化処理により若干向上するため、その下限は70g/Lで十分である。また、タッピング嵩密度をあまり高めると、マトリックスに対する混練性が低下するため、このときのタッピング嵩密度の上限は120g/Lである。
本発明においては、上記圧密化処理により嵩密度を上昇せしめた後、環状ジメチルシロキサンを用いて疎水化処理が行われ、これにより目的とする疎水性シリカが得られる。
疎水化処理は、上記の圧密化処理によって嵩密度が高められたヒュームドシリカにガス状の環状ジメチルシロキサンを接触させることにより行われる。この接触は、高いn値を与えるために、ヒュームドシリカに高剪断力が加わらない条件下で行うのがよく、例えば攪拌翼などによってヒュームドシリカを弱攪拌しながら、或いは環状ジメチルシロキサンガスもしくは窒素などの不活性ガスによりヒュームドシリカを流動させながら、ヒュームドシリカと環状ジメチルシロキサンガスを接触させることが好ましい。ボールミルなどを用いて両者を接触させると、高剪断力が加わるため、凝集粒子が生成し、後述する高いn値を与えることが困難となり、分散性の低下を生じるおそれがあるからである。また、この接触に際しては、必要により、水蒸気を共存させることもできる。
疎水化剤として使用される環状ジメチルシロキサンとしては、公知のものが特に制限なく使用できるが、特にガス化が容易な低分子量の環状ジメチルシロキサン、例えば沸点が300℃以下のものを使用することが好ましい。特に、高い疎水性と良好な分散性を実現した疎水性ヒュームドシリカを得るためには、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が好ましく、中でも蒸留による精製が容易なオクタメチルシクロテトラシロキサンが最も好適である。また、これらの環状ジメチルシロキサンは、ケイ素原子に結合しているメチル基の一部が、置換基を有するものであってもよいが、かかる置換基としてはアミノ基等の窒素原子を有するものは避けるべきであり、さらには、高純度のものを用いることが、疎水性ヒュームドシリカを樹脂等のマトリックスに添加した場合の着色を防止するために好ましい。
また、上記の疎水化処理にあたっては、反応促進剤を用いることも可能であるが、上記と同様に着色を防止するという見地から、アンモニアやアミン類といった窒素化合物を反応促進剤として使用することは避けるのがよい。
また、上記環状ジメチルシロキサンの使用量(表面処理量)は、親油性を示すM値が48〜65の範囲となるような量であればよく、使用する環状ジメチルシロキサンの種類によって異なるが、一般的には、ヒュームドシリカ100重量部当り、10〜100重量部の範囲である。
尚、疎水化処理後に、例えば処理槽に残存する未反応の環状ジメチルシロキサンを窒素等の不活性ガスで十分にパージを行った後、疎水性ヒュームドシリカを取り出すことが好ましい。
(疎水性ヒュームドシリカ)
上記のようにして得られる本発明の疎水性ヒュームドシリカは、環状ジメチルシロキサンによって親油度を示すM値が48以上、好ましくは50〜65に疎水化処理されている。このM値は、高いほど親油度が高く、換言すれば、疎水性が高いことを示す。このような高度な疎水性を示す本発明の疎水性ヒュームドシリカは、樹脂等のマトリックスに対して、高い親和性を示し、補強剤としての機能を十分発揮することができる。
また、本発明の疎水性ヒュームドシリカは、疎水化処理前の圧密化処理によって嵩密度が高められており、さらに、圧密化処理後の疎水化処理によって若干嵩密度が高められていることから、そのタッピング嵩密度は、80g/Lを超え、130g/L以下の範囲にある。即ち、タッピング嵩密度がこのような範囲にあるため、優れたハンドリング性を示し、取扱い時の粉立ちが極めて効果的に防止されると共に、マトリックス、特に、シリコーン樹脂等の樹脂への混練を極めて速やかに行うことができる。例えば、タッピング嵩密度が上記範囲よりも低いものは、取り扱い時に粉立ちが多く、また、上記範囲よりもタッピング嵩密度が高いと、マトリックスへの混練性が低下してしまう。
しかも、本発明の疎水性ヒュームドシリカは、前記嵩密度が空気輸送後にも大きく低下することが無く、製造直後の嵩密度を効果的に維持することができる。因みに、吐出量100kg/時間のダイヤフラムポンプによって輸送後の嵩戻り率(R:%)は、15%以下であるという特徴をも有する。
尚、上記嵩戻り率(R:%)は、製造直後の疎水性ヒュームドシリカのタッピング嵩密度(d)と、前記吐出量100kg/時間のダイヤフラムポンプによる空気輸送後のタッピング嵩密度(d)より下記式によって求めた値である。
R(%)=((d−d)/d)×100
さらに、本発明の疎水性シリカは、疎水化処理に先立って圧密化処理によって嵩密度が高められているため、高い嵩密度と高度な疎水性を有する上に、トルエン中におけるn値が3.0〜3.5、特に、3.2〜3.5と高い範囲にあり、樹脂等のマトリックスに対して高い分散性を示す。例えば、疎水化処理後にボールミル処理によって嵩密度を高める従来公知の方法によっても、高い嵩密度と高度な疎水性を有する疎水性ヒュームドシリカを得ることができるが、このような従来法により得られるものは、トルエン中でのn値がかなり低く、マトリックスに対する分散性が低い。即ち、嵩密度及び疎水性に加えて、n値が高く、これにより樹脂等のマトリックスへの優れた分散性を兼ね備えた疎水性ヒュームドシリカは、上述した製造法によって得られるものであり、従来全く知られていない新規なものである。
また、上述した本発明の疎水性ヒュームドシリカは、高い機械的剪断力を与えること無く、圧密化処理及び疎水化処理されたものであるため、樹脂等のマトリックスへの混合前においても、粗大な凝集粒子が殆ど存在せず、例えば粒子径45μm以上の凝集粒子の含有量が、200ppm以下、特に、50ppm以下の範囲にあり、マトリックス中への混練を短時間で容易に行うことができる。これに対して、後述する比較例に示されているように、ボールミル処理で得られた疎水性ヒュームドシリカは、粒子径45μm以上の凝集粒子の含有量が200ppmを超えて存在しており、また、前記n値も低いものである。そのため、かかる疎水性ヒュームドシリカを樹脂等のマトリックスと混合する場合、十分な透明性を得るためには、極めて長時間を必要とするばかりでなく、高出力の混合装置を必要とするため、作業上の不利が生じる。
また、ボールミル処理により得られる疎水性ヒュームドシリカは、処理に際して高い剪断力が加えられるため、処理装置の材質が摩耗し、不純物がヒュームドシリカ中に混入する場合がある。しかるに、本発明によって得られる疎水性ヒュームドシリカは、高剪断力が加わる処理を行うことなく得られるため、金属および金属酸化物不純物の総量を、金属元素換算で10ppm以下、好適には5ppm以下に抑えることができ、樹脂等へ混合して用いた場合、不純物混入で着色を誘発する懸念がなく、また、金属成分の混入を嫌う絶縁材料等の用途において好適である。
さらに本発明の疎水性ヒュームドシリカは、マトリックス中に分散させたときの着色を有効に防止するために、疎水化剤として用いる環状ジメチルシロキサンとして高純度のものを使用する等の手段を採用することにより、混入する窒素含有量を15ppm以下、好ましくは5ppm以下とすることが好ましい。
本発明の疎水性ヒュームドシリカは、上記シリコーン樹脂の充填材を始め、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂等の粘度調整剤あるいはたれ止め剤としても使用することが可能であり、前記特徴的な諸物性により、さらに種々の効果が期待される。また、本発明の疎水性ヒュームドシリカは、それ自体の流動性も優れることから、粉体塗料や消火剤等の用途をはじめとして、一般的な粉末材料の流動性付与のための添加剤として使用することも可能である。
以下、本発明を更に具体的に説明するため、実施例を示すが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
尚、以下の例において、基本物性であるM値、タッピング嵩密度、トルエン中におけるn値、比表面積、窒素含有量、凝集粒子含有量、応用物性である透明性、シリコーンオイル中におけるn値、混練性は、下記の方法によって測定した。
(1)M値
疎水性ヒュームドシリカは水には浮遊するが、メタノールには完全に懸濁する。このことを利用し、以下の方法によって測定した修飾疎水度をM値として、シリカ表面疎水基による疎水化処理の指標とした。
疎水性ヒュームドシリカ0.2gを容量250mLのビーカー中の50mLの水に添加した。メタノールをビュレットからシリカの全量が懸濁するまで滴下した。この際ビーカー内の溶液をマグネティックスターラーで常時攪拌した。疎水性シリカの全量が溶液中に懸濁された時点を終点とし、終点におけるビーカーの液体混合物のメタノールの容量百分率をM値とした。
(2)タッピング嵩密度
1000mLのメスシリンダーへ800mLの目盛りまで、ヒュームドシリカを自然落下により入れ、メスシリンダーの開口部をラップフィルムで覆った後、10cmの高さから1秒間に1回の速度で30回タッピングを行い、次いで20分間静置し、その時の粉体層の上面を目盛から読み取り、この値(体積)と、計量器で測定したメスシリンダー内のヒュームドシリカ重量とから、タッピング嵩密度を求めた。このようにして測定されるタッピング嵩密度は、タッピングを行っている分、通常の嵩密度(自然落下嵩密度)よりも高い値となる。
(3)トルエン中のn値
トルエン中のn値の測定は、Journal of the Ceramic Society of Japan 101
[6] 707−712 (1993)記載に準じて行った。すなわち、20mLのトルエンをビーカーにとり、疎水性ヒュームドシリカを0.3g加え、超音波分散(150W、90秒)した後、700nm、460nmの吸光度を測定し、その吸光度を下記の式に代入し、得られた数値を分散性の指標であるn値とした。数値の大きい方が分散性は良い。
n値=2.382×Ln〔(460nm吸光度)/(700nm吸光度)〕
(4)比表面積
柴田理化学社製比表面積測定装置(SA−1000)を用い、窒素吸着BET1点法により測定した。
(5)凝集粒子含有量
疎水性ヒュームドシリカ5gを量り取り、メタノール50mLで湿潤させ、その後、純水50mLを加え疎水性ヒュームドシリカ含有の懸濁液を調製した。次いで、目開き45μm、開口面積12.6cmの篩を用い、5L/分で水を流しながら、上記懸濁液の全量を篩上に供給し、次いで、さらに5分間水を流し続けた後、篩上に残ったシリカを乾燥後定量し、凝集粒子含有量とした。
(6)窒素含有量
疎水性ヒュームドシリカを5mgとり、微量窒素分析装置(三菱化学製、TN−10型)にて疎水性ヒュームドシリカが含有する窒素含有量を求めた。
(7)金属類含有量
疎水性ヒュームドシリカ2gを量り取り、白金皿に移し、この中にメタノール10mLを加える。これに濃硝酸10mL、フッ酸10mLを加えたものを加熱蒸発させ、シリカ分を完全に分解乾固する。一旦、冷却後、濃硝酸2mLを加え、さらに加熱溶解する。冷却後、この白金皿の内容液を50mLのメスフラスコに移し、純水を標線まで入れ、これをICP発光分光分析法(島津製作所製、ICPS−1000IV)にて金属類含有量を測定する。なお、金属類含有量は、Fe、AL、Ni、Cr、Tiについて金属元素換算での含有量の総和とした。
(8)透明性
25℃での粘度が3000cStのシリコーンオイルを使用し、このシリコーンオイル170gに、疎水性ヒュームドシリカ3.4gを添加し、常温において1分間分散及び3分間分散(ホモミキサー、特殊機化工業社製)させた後、25℃の恒温槽に2時間放置したものを真空脱気し、700nmの吸光度を測定する。この時の吸光度により透明性を評価した。数値の小さい方が透明性は良い。
(9)シリコーンオイル中のn値
透明性で記載した方法で調整したサンプルを、トルエン中のn値と同様な手法にて測定し、算出した。数値の大きい方が分散性は良い。また、1分間分散と3分間分散で差が小さい方が疎水性ヒュームドシリカの分散が短時間で容易に行われることを示す。
(10)混練性
25℃での粘度が10,000cStのシリコーンオイルを使用し、このシリコーンオイル36gをラボプラストミル(東洋精機製作所製、20R200型)のミキサー部に予め導入し、ブレードを攪拌させながら、疎水性ヒュームドシリカ18gを連続的に充填し、全量がオイルに混練されるまでの時間(秒)を測定した。この時間が短いほど混練性が優れることを示す。
(11)着色性
25℃での粘度が1,000,000cStの粘度を有するシリコーンガムを使用し、このシリコーンガム150gにシリカ60gを添加して、2本ロール機(井上製作所製、ロール直径200mm)で15分間練った。その後、厚さ約7mmのシートを作成し、着色の程度を目視判定した。表1中の判定結果は、○が無色、△がやや着色、×が着色を示す。
実施例1
ヒュームドシリカ(比表面積207m/g、タッピング嵩密度25g/L)を真空圧縮機により圧密化処理したところ、処理後の嵩密度は92g/Lであった。
このヒュームドシリカ10.0kgを、内容積300Lのミキサー中にて攪拌混合し、窒素雰囲気に置換を行なった。反応温度290℃において、オクタメチルシクロテトラシロキサンをガス状で、150g/分の供給量にて、20分供給して1時間ほど疎水化処理を行なった。反応後40L/分の供給量にて窒素を
25分供給し、未反応物、反応副生物を除去した。上記により、疎水化処理されたヒュームドシリカの比表面積は160m/g、タッピング嵩密度が101g/L、M値が56あり、トルエン中におけるn値は3.4であった。上記の疎水性ヒュームドシリカの基礎物性を表1に示す。
尚、上記疎水性ヒュームドシリカの嵩戻り率(R:%)は、9%であった。
上記で得られた疎水性ヒュームドシリカをシリコーンオイルに分散させたところ、容易に分散でき、外観は無色透明で、かつ混練性が良好であった。この疎水性ヒュームドシリカのシリコーンオイル応用物性測定結果を表2に示した。
実施例2
実施例1と同様に圧密化処理を行ったヒュームドシリカ10.0kg、内容積300Lのミキサー中にて攪拌混合し、窒素雰囲気に置換を行なった。反応温度280℃において、オクタメチルシクロテトラシロキサンをガス状で、150g/分の供給量にて、15分供給して2時間ほど疎水化処理を行なった。
反応後40L/分で窒素を25分供給し、未反応物、反応副生物を除去した。上記により、疎水化処理されたヒュームドシリカの比表面積は167m/g、タッピング嵩密度が99g/L、M値が51であり、トルエン中におけるn値は3.3であった。上記の疎水性ヒュームドシリカの基礎物性を表1に示す。
尚、上記疎水性ヒュームドシリカの嵩戻り率(R:%)は、10%であった。
上記の疎水性ヒュームドシリカをシリコーンオイルに分散させたところ、容易に分散でき、外観は無色透明で、かつ混練性が良好であった。この疎水性ヒュームドシリカのシリコーンオイル応用物性測定結果を表2に示した。
実施例3
ヒュームドシリカ(比表面積204m/g、タッピング嵩密度26g/L)を真空圧縮機により圧密化処理したところ、処理後のタッピング嵩密度は114g/Lであった。このヒュームドシリカを実施例1と同様な方法により疎水化処理した。得られた疎水性ヒュームドシリカの物性は比表面積159m/g、タッピング嵩密度が126g/L、M値55、トルエン中におけるn値は3.3であった。上記の疎水性ヒュームドシリカの基礎物性を表1に示す。
尚、上記疎水性ヒュームドシリカの嵩戻り率(R:%)は、7%であった。
上記の疎水性ヒュームドシリカをシリコーンオイルに分散させたところ、容易に分散でき、外観は無色透明で、かつ混練性が良好であった。この疎水性ヒュームドシリカのシリコーンオイル応用物性測定結果を表2に示した。
実施例4
実施例3と同様にして圧密化処理を行って得られたヒュームドシリカを、疎水化剤として、ヘキサメチルシクロトリシロキサン5重量部、オクタメチルシクロテトラシロキサン75重量部、デカメチルシクロペンタシロキサン20重量部からなる環状ジメチルシロキサン混合物を使用した以外は、実施例1と同様な方法により疎水化処理を行った。得られた疎水性ヒュームドシリカの物性は比表面積162m/g、嵩密度が124g/L、M値55、トルエン中におけるn値は3.3であった。上記の疎水性ヒュームドシリカの基礎物性を表1に示す。
尚、上記疎水性ヒュームドシリカの嵩戻り率(R:%)は、8%であった。
上記の疎水性ヒュームドシリカをシリコーンオイルに分散させたところ、容易に分散でき、外観は無色透明で、かつ混練性が良好であった。この疎水性ヒュームドシリカのシリコーンオイル応用物性測定結果を表2に示した。
実施例5
ヒュームドシリカ(比表面積305m/g、タッピング嵩密度25g/L)を真空圧縮機により圧密化処理して、タッピング嵩密度76g/Lに高め、引き続き、疎水化剤にデカメチルシクロペンタシロキサンを使用し、実施例1と同様な方法により疎水化処理を行った。得られた疎水性ヒュームドシリカの物性は比表面積225m/g、タッピング嵩密度が87g/L、M値56、トルエン中におけるn値は3.4であった。上記の疎水性ヒュームドシリカの基礎物性を表1に示す。
尚、上記疎水性ヒュームドシリカの嵩戻り率(R:%)は、10%であった。
上記の疎水性ヒュームドシリカをシリコーンオイルに分散させたところ、容易に分散でき、外観は無色透明で、かつ混練性が良好であった。この疎水性ヒュームドシリカのシリコーンオイル応用物性測定結果を表2に示した。
比較例1
ヒュームドシリカ(比表面積207m/g、タッピング嵩密度25g/L)を圧密化処理せずにそのままの嵩で内容積300Lのミキサーに仕込み、実施例1と同様な方法により疎水化処理を行った。仕込み量は2Kgである。得られた疎水性ヒュームドシリカの物性は比表面積160m/g、タッピング嵩密度が31g/L、M値58、トルエン中におけるn値は3.4であった。上記の疎水性ヒュームドシリカの基礎物性を表1に示す。
尚、上記疎水性ヒュームドシリカの嵩戻り率(R:%)は、27%であった。
上記の疎水性ヒュームドシリカをシリコーンオイルに分散させたところ、外観は無色透明であったが、混練性試験に於いて280秒もかかり、非常に悪かった。この疎水性ヒュームドシリカのシリコーンオイル応用物性測定結果を表2に示した。
比較例2
比較例1で調製したタッピング嵩密度31g/Lの疎水性ヒュームドシリカを真空圧縮機により圧密化処理したが、圧密化後のタッピング嵩密度は59g/Lまでしか上昇しなかった。この疎水性ヒュームドシリカはM値57、トルエン中のn値は3.4であった。上記の疎水性ヒュームドシリカの基礎物性を表1に示す。
尚、上記疎水性ヒュームドシリカの嵩戻り率(R:%)は、37%であった。
また、この疎水性ヒュームドシリカのシリコーンオイル応用物性測定結果を表2に示した。
比較例3
実施例1において、疎水化剤として、ポリジメチルシロキサンを使用し、これを粘度50センチストークスの液状で、100g/分の供給量にて20分供給して疎水化処理を行った以外は、実施例1と同様な方法によりヒュームドシリカを圧密処理後、疎水化処理を行った。上記により、疎水化処理されたヒュームドシリカの比表面積は100m/g、タッピング嵩密度が111g/L、M値が63であり、トルエン中におけるn値は2.9であった。上記の疎水性ヒュームドシリカの基礎物性を表1に示す。
上記の疎水性ヒュームドシリカをシリコーンオイルに分散させたところ、混練性が良好であったが、外観はやや白濁した。この疎水性ヒュームドシリカのシリコーンオイル応用物性測定結果を表2に示した。
比較例4
実施例1で示した嵩密度25g/Lのヒュームドシリカを容積7リットルのボールミル(φ10アルミナ製ボール、ボール充填率30%)で処理し、処理後の嵩密度を91g/Lとした。このヒュームドシリカ100gを2Lのミキサーで攪拌混合し、窒素雰囲気に置換を行なった。反応温度290℃において、オクタメチルシクロテトラシロキサンを10g/分で3分供給して1時間ほど疎水化処理を行なった。反応後0.8L/分で窒素を25分供給し、未反応物、反応副生物を除去した。
得られた疎水性ヒュームドシリカは、比表面積160m/g、タッピング嵩密度が97g/L、M値53、トルエン中におけるn値は2.5であった。上記の疎水性ヒュームドシリカの基礎物性を表1に示す。
尚、上記疎水性ヒュームドシリカの嵩戻り率(R:%)は、5%であった。
上記の疎水性ヒュームドシリカをシリコーンオイルに分散させたところ、混練性が良好であったが、分散は容易ではなく、外観は白濁のみならずやや黄色に着色した。この疎水性ヒュームドシリカのシリコーンオイル応用物性測定結果を表2に示した。
比較例5
比較例1で調製したタッピング嵩密度31g/Lの疎水性ヒュームドシリカを比較例4で示したボールミルを用いて処理し、嵩密度を上昇せしめた。得られた疎水性シリカは、比表面積153m/g、タッピング嵩密度が124g/L、M値55、トルエン中におけるn値は2.7であった。
尚、上記疎水性ヒュームドシリカの嵩戻り率(R:%)は、6%であった。
上記の疎水性ヒュームドシリカをシリコーンオイルに分散させたところ、混練性が良好であったが、外観は白濁し、且つ黄色に着色した。この疎水性ヒュームドシリカのシリコーンオイル応用物性測定結果を表2に示した。
下記の表1中、嵩密度は、タッピング嵩密度を意味する。
Figure 2004352606
Figure 2004352606

Claims (7)

  1. 環状ジメチルシロキサンによって疎水化処理されたヒュームドシリカであって、親油度を示すM値が48〜65の範囲にあり、タッピング嵩密度が80g/Lを超え、130g/L以下であり、トルエン中で測定した分散性を示すn値が3.0〜3.5であることを特徴とする疎水性ヒュームドシリカ。
  2. 窒素含有量が15ppm以下であり、且つ、金属および金属酸化物不純物の総量が金属換算で10ppm以下である請求項1に記載の疎水性ヒュームドシリカ。
  3. 45μm以上の凝集粒子の含有量が200ppm以下である請求項1又は2に記載の疎水性ヒュームドシリカ。
  4. ヒュームドシリカを圧密化処理して嵩を上昇せしめた後、ガス状の環状ジメチルシロキサンと接触せしめることを特徴とする疎水性ヒュームドシリカの製造方法。
  5. 前記圧密化処理を、ヒュームドシリカのタッピング嵩密度が70乃至120g/Lとなるように行う請求項4に記載の疎水性ヒュームドシリカの製造方法。
  6. 前記圧密化処理を、真空圧縮機を使用して行う請求項4又は5に記載の疎水性ヒュームドシリカの製造方法。
  7. 前記環状ジメチルシロキサンとして、沸点が300℃以下のものを用いる請求項4乃至5の何れか一項4に記載の疎水性ヒュームドシリカの製造方法。
JP2004136225A 2003-05-06 2004-04-30 疎水性ヒュームドシリカ Expired - Lifetime JP4799830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004136225A JP4799830B2 (ja) 2003-05-06 2004-04-30 疎水性ヒュームドシリカ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003127846 2003-05-06
JP2003127846 2003-05-06
JP2004136225A JP4799830B2 (ja) 2003-05-06 2004-04-30 疎水性ヒュームドシリカ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004352606A true JP2004352606A (ja) 2004-12-16
JP4799830B2 JP4799830B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=33432033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004136225A Expired - Lifetime JP4799830B2 (ja) 2003-05-06 2004-04-30 疎水性ヒュームドシリカ

Country Status (8)

Country Link
US (1) US7507389B2 (ja)
EP (1) EP1637500B1 (ja)
JP (1) JP4799830B2 (ja)
KR (1) KR100901045B1 (ja)
CN (1) CN100475692C (ja)
CA (1) CA2526918C (ja)
TW (1) TWI359109B (ja)
WO (1) WO2004099075A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008022836A1 (en) * 2006-08-22 2008-02-28 Evonik Degussa Gmbh Fumed silica for use as auxiliary in pharmaceutical and cosmetic compositions
JP2011506657A (ja) * 2007-12-11 2011-03-03 エボニック デグサ ゲーエムベーハー 被覆系
JP2015225888A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 エレコム株式会社 電子機器用保護カバー
JP2016049718A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドおよびその製造方法
JP2020515489A (ja) * 2017-04-07 2020-05-28 株式会社トクヤマ シリコーンオイルで処理されたヒュームドシリカ、及びその製造方法と応用
US11000711B2 (en) 2009-12-29 2021-05-11 W. R. Grace & Co.-Conn. Compositions for forming films having a desired degree of obscuration and methods of making and using the same
WO2022091953A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05 株式会社トクヤマ ゴム組成物の製造方法、ゴム組成物用フュームドシリカおよびゴム組成物

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008103282A1 (en) 2007-02-16 2008-08-28 Nusbaum Michael J Self-contained automatic fire extinguisher
DE102007059860A1 (de) * 2007-12-12 2009-06-18 Evonik Degussa Gmbh Schülpen aus pyrogen hergestelltem Siliziumdioxid
EP2231758A1 (en) * 2007-12-21 2010-09-29 Cabot Corporation Filler system including densed fumed metal oxide
DE102008000499A1 (de) * 2008-03-04 2009-09-10 Evonik Degussa Gmbh Kieselsäure sowie Epoxidharze
DE102008064284A1 (de) * 2008-12-20 2010-06-24 Evonik Degussa Gmbh Niedrigoberflächiges, pyrogen hergestelltes Siliciumdioxidpulver
CN104568535A (zh) * 2013-10-29 2015-04-29 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 Vpd样品收集方法
US20160214165A1 (en) * 2015-01-26 2016-07-28 General Electric Company Porous ceramic materials for investment casting
KR102007976B1 (ko) * 2015-11-30 2019-08-06 주식회사 엘지화학 열가소성 수지의 제조방법, 열가소성 수지 및 이를 포함하는 열가소성 수지 조성물
KR102150978B1 (ko) * 2017-02-27 2020-09-03 와커 헤미 아게 소수성 실리카 성형체의 제조 방법
CN113105758B (zh) * 2021-03-11 2022-06-14 中国科学院理化技术研究所 一种具有扁平化结构的高振实密度的改性气相二氧化硅及其制备方法和用途
WO2023167764A1 (en) * 2022-03-02 2023-09-07 Arkema Inc. Method for surface modification and densification of low bulk density materials

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6181442A (ja) * 1984-08-15 1986-04-25 ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ 充填剤の嵩密度増加方法
JPS63225518A (ja) * 1987-02-26 1988-09-20 デグツサ・アクチエンゲゼルシヤフト 高熱分解法で製造されたケイ酸を圧縮する方法
JP2000256008A (ja) * 1999-03-08 2000-09-19 Tokuyama Corp 疎水性煙霧シリカ及びその製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4780108A (en) * 1984-08-15 1988-10-25 General Electric Company Method for increasing bulk density of fillers
US5063179A (en) * 1990-03-02 1991-11-05 Cabot Corporation Process for making non-porous micron-sized high purity silica
JP3291588B2 (ja) 1992-05-27 2002-06-10 日本アエロジル株式会社 樹脂充填材用二酸化珪素微粉末
EP0725037B2 (de) * 1995-02-04 2012-04-25 Evonik Degussa GmbH Granulate auf Basis von pyrogen hergestelltem Siliciumdioxid, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
US5919298A (en) 1998-01-12 1999-07-06 Dow Corning Corporation Method for preparing hydrophobic fumed silica
EP1249474B1 (en) * 1999-12-08 2012-10-03 Nippon Aerosil Co., Ltd. Fine metal oxide powder having high dispersibility and toner composition comprising the same
JP3891265B2 (ja) * 2001-11-30 2007-03-14 信越化学工業株式会社 疎水性シリカ微粉末及びその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6181442A (ja) * 1984-08-15 1986-04-25 ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ 充填剤の嵩密度増加方法
JPS63225518A (ja) * 1987-02-26 1988-09-20 デグツサ・アクチエンゲゼルシヤフト 高熱分解法で製造されたケイ酸を圧縮する方法
JP2000256008A (ja) * 1999-03-08 2000-09-19 Tokuyama Corp 疎水性煙霧シリカ及びその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008022836A1 (en) * 2006-08-22 2008-02-28 Evonik Degussa Gmbh Fumed silica for use as auxiliary in pharmaceutical and cosmetic compositions
JP2011506657A (ja) * 2007-12-11 2011-03-03 エボニック デグサ ゲーエムベーハー 被覆系
US11000711B2 (en) 2009-12-29 2021-05-11 W. R. Grace & Co.-Conn. Compositions for forming films having a desired degree of obscuration and methods of making and using the same
JP2015225888A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 エレコム株式会社 電子機器用保護カバー
JP2016049718A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドおよびその製造方法
JP2020515489A (ja) * 2017-04-07 2020-05-28 株式会社トクヤマ シリコーンオイルで処理されたヒュームドシリカ、及びその製造方法と応用
US11254821B2 (en) 2017-04-07 2022-02-22 Tokuyama Corporation Silicone oil-treated fumed silica, manufacturing method and application thereof
WO2022091953A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05 株式会社トクヤマ ゴム組成物の製造方法、ゴム組成物用フュームドシリカおよびゴム組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP1637500A4 (en) 2008-06-18
US7507389B2 (en) 2009-03-24
TWI359109B (en) 2012-03-01
EP1637500B1 (en) 2015-08-19
CA2526918A1 (en) 2004-11-18
TW200502170A (en) 2005-01-16
CN100475692C (zh) 2009-04-08
KR20060015579A (ko) 2006-02-17
CA2526918E (en) 2004-11-18
EP1637500A1 (en) 2006-03-22
WO2004099075A1 (ja) 2004-11-18
JP4799830B2 (ja) 2011-10-26
CN1816494A (zh) 2006-08-09
CA2526918C (en) 2011-03-15
US20060269465A1 (en) 2006-11-30
KR100901045B1 (ko) 2009-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4799830B2 (ja) 疎水性ヒュームドシリカ
JP5130227B2 (ja) クラスト形成のために緻密化された熱分解により製造された二酸化ケイ素
KR100954969B1 (ko) 소수성 실리카를 함유하는 실온 가교결합성 일액성 실리콘 고무 조성물
JP4440520B2 (ja) 疎水性沈降シリカ、その製法およびその使用
JP4503914B2 (ja) 疎水性沈降シリカ、その製造方法およびその使用
US4344800A (en) Method for producing hydrophobic reinforcing silica fillers and fillers obtained thereby
TW593481B (en) Silicone rubber formulations with hydrophobic silicas
TW585839B (en) Process for preparing high-whiteness hydrophobic precipitated silica with ultralow moisture absorption
CA2767072A1 (en) Hydrophilic silica as filler for silicone rubber formulations
EP1834215A1 (de) Metalloxide mit einer in einem weiten ph-bereich permanenten positiven oberflächenladung
JP2013166667A (ja) 粉体用流動化剤及びその製造方法
JP2010534616A (ja) ナノスケールの二酸化ケイ素の製造方法
JP2000256008A (ja) 疎水性煙霧シリカ及びその製造方法
CN112004860B (zh) 球状聚甲基倍半硅氧烷粒子
JP3346964B2 (ja) 疎水性シリカ
JP5637691B2 (ja) ポリマー
JP2005008650A (ja) クリアラバー用充填材
EP4043398B1 (en) Silica with reduced tribo-charge for toner applications
JP2007191355A (ja) 疎水化表面改質乾式法シリカ粉末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110712

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110803

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4799830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150