JP2004352272A - 線材コイル用パレット及びこれを用いたコンテナ積載方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】線材コイル用パレット13は同一平面内に互いに平行に配置された一対の第1の鋼材15a,第1の鋼材15bと、第1の鋼材15a,第1の鋼材15bの各々の両端部を掛け渡すように配置された一対の第2の鋼材20a,第2の鋼材20bと、第1の鋼材15a,第1の鋼材15bの中央部の上面同志を接続する平板16と、第1の鋼材15aの両端部の外方側に配置された第1コーナーボックス21a,第1コーナーボックス21bと、第1の鋼材15bの両端部の外方側に配置された第2コーナーボックス22a,第2コーナーボックス22bと、各々のコーナーボックスに着脱自在に挿入された第1コーナーボックス21及び第2コーナーボックス22とから構成される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は線材コイル用パレット及びこれを用いたコンテナ積載方法に関し、特に国際大型一般コンテナに積み込まれる重量物である線材コイルを支持するために用いられる線材コイル用パレット及びこれを用いたコンテナ積載方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来の線材コイルのコンテナへの積載方法を説明するための斜視図である。
【0003】
図を参照して、線材コイル27は棒状の鋼材がタイヤ状に巻回された状態(幅400mm、外径1350mm)で構成されている。この線材コイル27を国際大型一般コンテナである20フィートのドライコンテナ35に積載する際には、線材コイル27の中空部に図示しないフォークリフトのフォーク61を差し込むことによってこれを吊り上げる。そして吊り上げた状態で、フォークリフトをコンテナ35の底板36上に進行させる。所定の位置まで線材コイル27を搬入すると、フォーク61を降下させることによって線材コイル27を底板36上に搭載する。
【0004】
タイヤ状に巻回された線材コイル27は形状的に不安定であるため、1つの線材コイル27をコンテナ35内に積載する毎に木枠等を組んで線材コイル27を固定する。その後同様の要領で、次々と線材コイル27をフォーク61を用いてコンテナ35内に搬入して固定する。このようにして従来は複数の線材コイル27をコンテナ35に搭載していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の線材コイルの積載方法にあっては、線材コイルを直接フォークによって吊り上げているため、線材コイルに損傷を与えやすい。又、1つの線材コイルの搬入毎に、木枠をその都度組み、更に、線材コイルの荷下ろし毎に木枠を解体する必要がある。従って、線材コイルの搭載及び荷下ろしに時間が掛かるとともに木枠自体が使い捨てとなるため不経済とも言える。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、積載時や荷下ろし時に線材コイルに損傷を与えず、且つ効率的な積載を可能とする線材コイル用パレット及びコンテナ積載方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、コンテナに積み込むべきタイヤ状に巻回された線材コイルを保持するための線材コイル用パレットであって、線材コイルの外周壁を支持するために設けられ、同一水平面に互いに平行に配置された一対の第1の鋼材と、第1の鋼材の各々の両端部の上面同士を掛け渡すように、第1の鋼材の軸方向と直角方向に配置された一対の第2の鋼材と、第1の鋼材の各々の両端部側の外方側に配置され、垂直上方に伸びる中空柱形状の4個のコーナーボックスと、コーナーボックスの各々に着脱自在に挿入され、挿入状態でコーナーボックスから更に上方に伸びる4本の支柱とを備えたものである。
【0008】
このように構成すると、搭載された線材コイルの周りの4ヶ所に脱着自在の支柱が配置される。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、第1の鋼材には、フォークリフトのフォークを差し込むことができる開口が形成されるものである。
【0010】
このように構成すると、線材パレットは4方のいずれの方向からも、フォークリフトで支持することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、第1の鋼材の各々は互いに同一形状を有しており、コーナーボックスの各々は断面が枠体よりなる同一形状を有しており、対向する一方の一対のコーナーボックスの各々は、第1の鋼材の各々の一方端部に整列するように配置され、対向する他方の一対のコーナーボックスの各々は、第1の鋼材の各々の他方端から他方の一対のコーナーボックスの各々の少なくとも一辺の分だけ内方側に配置されるものである。
【0012】
このように構成すると、一方の一対のコーナーボックスと他方の一対のコーナーボックスとは、第1の鋼材の両端部からの配置距離が異なる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、第1の鋼材は平坦部と平坦部に接続する脚部とからなる断面コの字状を有し、その各々の平坦部は内方側に傾斜するように第1の鋼材に対して固定されるものである。
【0014】
このように構成すると、線材コイルの外周壁は第2の鋼材の平坦部に面するように支持される。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項3記載の線材コイル用パレットを用いて線材コイルをコンテナに積載するコンテナ積載方法であって、複数の線材コイル用パレットの各々に線材コイルを搭載する工程と、コンテナの長手方向に第2の鋼材の軸方向が平行になるように第1の線材コイル用パレットを積載する工程と、第1の線材コイル用パレットに比較して、平面上において180度回転した状態の第2の線材コイル用パレットを、第1の線材コイル用パレットに対して長手方向に隣接するように積載する工程とを備えたものである。
【0016】
このように構成すると、隣接する線材コイル用パレットのコーナーボックス同志が緩衝しない状態で積載される。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項3記載の線材コイル用パレットを用いて線材コイルをコンテナに積載するコンテナ積載方法であって、複数の線材コイル用パレットの各々に線材コイルを搭載する工程と、コンテナの一方の側板側に第1の鋼材の軸方向がコンテナの長手方向に平行になるように第1の線材コイル用パレットを積載する工程と、第1の線材コイル用パレットにおいてコンテナの他方の側板側の支柱の各々を取外す工程と、他方の側板側に、長手方向に第2の鋼材の軸方向が平行になるように第2の線材コイル用パレットを積載する工程と、第1の線材コイル用パレットに隣接するように、第1の鋼材の軸方向が長手方向に平行になるように第3の線材コイル用パレットを積載する工程と、第3の線材コイル用パレットにおいて、他方の側板側の支柱の各々を取外す工程と、第1の線材コイル用パレットに比較して、平面上において180度回転した状態の第4の線材コイル用パレットを、第1のパレットに対して長手方向に隣接するように積載する工程とを備えたものである。
【0018】
このように構成すると、第2の線材コイル用パレットを積載する際に、第1の線材コイル用パレットの支柱が邪魔にならない。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、線材コイルの周りの4ヶ所に脱着自在の支柱が配置されるため、線材コイルの保持状態が安定するとともに、線材コイル自体を直接持ち上げてコンテナに積載する必要がないため線材コイルに損傷を与える虞はない。又、支柱を抜けば線材コイル用パレット自体の輸送が効率的になる。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、線材用パレットはいずれの方向からもフォークリフトで支持することができるため、線材用パレットの積載方法が限定されないため使い勝手が向上する。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、一方の一対のコーナーボックスと他方の一対のコーナーボックスとは、第1の鋼材の両端部からの距離が異なるため、一方の線材コイル用パレットを180度回転させた状態で線材コイル用パレット同志を隣接させると、コーナーボックス同志が緩衝しない。従って、線材コイル用パレットの積載に要するスペースを最小にすることが可能となる。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、線材コイルの外周壁は第2の鋼材の平坦部に面するように支持されるため、線材コイルの線材コイル用パレットからの脱落が防止され、安定した支持状態が確保される。
【0023】
請求項5記載の発明は、隣接する線材コイル用パレットのコーナーボックス同志が緩衝しない状態で積載されるため、線材コイル用パレットの底面の占有面積が最小化するため、効率的な積載が可能となる。
【0024】
請求項6記載の発明は、第2の線材コイル用パレットを積載する際に、第1の線材コイル用パレットの支柱が邪魔にならないため、スムーズな積載が可能となるとともに、積載後は支持された線材コイル同志によってコンテナの横手方向への移動が阻止されるため、安定した積載状態が維持される。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態による線材コイル用パレットの外観形状を示した平面図であり、図2は図1で示したII−IIラインから見た図であり、図3は図1で示したIII−IIIラインから見た図である。
【0026】
これらの図を参照して、線材コイル用パレット13は同一水平面に互いに平行に配置された例えばH型鋼よりなる一対の第1の鋼材15a,第1の鋼材15b(長さ1100mm)と、第1の鋼材15a,第1の鋼材15bの各々の両端部の上面同志を掛け渡すように、第1の鋼材15a,第1の鋼材15bの軸方向と直角方向に配置された、例えば断面コの字状のチャンネル鋼よりなる一対の第2の鋼材20a,第2の鋼材20b(長さ875mm)と、第1の鋼材15a,第1の鋼材15bの各々の中央部の上面同志を接続する平板16と、第1の鋼材15aの両端部側の外方側に配置され、垂直上方に伸びる中空正方形柱形状の第1コーナーボックス21a,第1コーナーボックス21b(1辺75mm)と、第1の鋼材15bの両端部側の外方側に配置され、垂直上方に伸びる中空正方形柱形状の第2コーナーボックス22a,第2コーナーボックス22bと,第1コーナーボックス21a,第1コーナーボックス21b及び第2コーナーボックス22a,第2コーナーボックス22bの各々に着脱自在に挿入され、挿入状態で更に上方に伸びる4本の第1支柱24a,第1支柱24b及び第2支柱25a,第2支柱25bとから主に構成されている。
【0027】
尚、第2の鋼材20a,第2の鋼材20bの各々は、平坦部と平坦部に接続する脚部とからなり、平坦部の平坦面が内方側に傾斜するように第1支持板17a,第1支持板17b及び第2支持板18a,第2支持板18bを介して第1の鋼材15a,第1の鋼材15bの上面に固定されている。
【0028】
第1コーナーボックス21a,第1コーナーボックス21bの各々は断面が正方形の枠体よりなる同一形状を有しており、第2支柱25a,第2支柱25bもこれらと同一の形状を有している。尚、第1支柱24bは第1の鋼材15aの一方端部に整列するように配置されているが、第1支柱24aは第1の鋼材15aの他方端部から少なくとも距離Wだけ内方側に位置するように配置されている。尚、このWは、第1支柱24bの外面の幅(断面における辺)に相当するものである。同様に第2支柱25bは第1の鋼材15bの一方端部に整列するように配置され、第2支柱25aは第1の鋼材15bの他方端部から少なくとも距離Wだけ内方側に位置するように配置されている。
【0029】
使用時にあっては、タイヤ状の線材コイル27a,線材コイル27bを、その軸方向に並べた状態でその軸方向が第2の鋼材20a,第2の鋼材20bの軸方向と平行となる方向に線材コイル用パレット13に搭載する。この場合、線材コイル27aの軸方向の長さと線材コイル27bの軸方向の長さを加えたものより、第1支柱24aと第2支柱25aとの内方距離及び第1支柱24bと第2支柱25bとの内方距離とが僅かに大きくなるように線材コイル用パレット13は設定されている。したがって、線材コイル27a,線材コイル27bは、第1支柱24a,第1支柱24bと第2支柱25a,第2支柱25bとによって両側が挟まれた状態で搭載されることになる。
【0030】
上述のように第1コーナーボックス21a,第1コーナーボックス21bの各々には第1支柱24a,第1支柱24bが、第2コーナーボックス22a,第2コーナーボックス22bの各々には第2支柱25a,第2支柱25bが脱着自在に取付けられているため、図2及び図3から明らかなように、線材コイル27a,線材コイル27bはその軸方向において第1支柱24a,第1支柱24b及び第2支柱25a,第2支柱25bによって囲まれた状態となる。したがって、線材コイル27a,線材コイル27bの軸方向への移動が、これらの支柱によって確実に阻止されることになる。
【0031】
又、図2から明らかなように、第2の鋼材20a,第2の鋼材20bの平坦面は線材コイル27a,線材コイル27bの外周壁に面するように互いに内方側に傾斜するように設置されている。尚、使用時には、第2の鋼材20aの平坦面には第2敷板33aが、第2の鋼材20bの平坦面には第2敷板33bが、平板16の上面には第1敷板32が各々設置されて線材コイル27a,線材コイル27bはこれらに接するように配置されることになる。そのため、線材コイル27a,線材コイル27bの軸方向に直交する方向への移動は、第2の鋼材20a,第2の鋼材20bによって阻止されることになり、安定した搭載状態が確保される。
【0032】
ところで第1の鋼材15a,第1の鋼材15bの垂直部には、図2に示されているようにフォークリフトのフォークが差し込むことができるような開口28a,開口28bが形成されている。一方、図3に示されているように第2の鋼材20a,第2の鋼材20bの下面と第1の鋼材15a,第1の鋼材15bの内面とで構成される部分には障害物がない。したがって、線材コイル用パレット13をフォークリフトによって持ち上げる場合、図1において左右及び上下の4方向のいずれからでもフォークを線材コイル用パレット13に差込んで持ち上げることが可能となる。したがって、線材コイル用パレット13の使用方向に制限がないため、使い勝手が向上する。
【0033】
図4は図1で示した線材コイル用パレットの使用上の利点を説明するための図である。
【0034】
図を参照して、線材コイル用パレット13aを中心として、その第2の鋼材20a,第2の鋼材20bの軸方向に隣接するように線材コイル用パレット13b及び線材コイル用パレット13cを配置した場合を想定する。この場合、線材コイル用パレット13b及び線材コイル用パレット13cの各々は、線材コイル用パレット13aに対して水平面において180度回転した状態としている。すると、線材コイル用パレット13aの第1コーナーボックス21aは第1の鋼材15aの右側端部から内方側に配置されており、一方線材コイル用パレット13bの第1コーナーボックス21aも第1の鋼材15aの左側端部から内方側に配置している。そして線材コイル用パレット13aの第1コーナーボックス21bは第1の鋼材15aの左側端部に整列しており、線材コイル用パレット13bの第1コーナーボックス21bも第1の鋼材15aの右側端部に整列している。
【0035】
したがって、このような状態で線材コイル用パレット13bを線材コイル用パレット13aに接するように近づけると、線材コイル用パレット13aの第1コーナーボックス21bと線材コイル用パレット13bの第1コーナーボックス21aと、線材コイル用パレット13aの第1コーナーボックス21aと線材コイル用パレット13bの第1コーナーボックス21bとは、互いに緩衝することなく線材コイル用パレット13aと線材コイル用パレット13cとの接続状態に示されているような状態に近づけることが可能となる。
【0036】
このため、線材コイル用パレット13aに対して線材コイル用パレット13b及び線材コイル用パレット13cの各々を最大限に近づけるように搭載することが可能となる。又、このように接した状態にあって線材コイル用パレット13aの第2の鋼材20aに対して線材コイル用パレット13bの第2の鋼材20b及び線材コイル用パレット13cの第2の鋼材20bの各々は互いにその軸方向をずらすことなく整列させることが可能となる。同様に線材コイル用パレット13aの第2の鋼材20bに対して線材コイル用パレット13bの第2の鋼材20a及び線材コイル用パレット13cの第2の鋼材20aの各々も1列に整列する。
【0037】
図5は図1で示した線材コイル用パレットを用いて実際にコンテナに線材コイルを搭載した状態を示した平面図であり、図6は図5で示したVI−VIラインの断面図であり、図7は図5で示したVII−VIIラインの断面図である。
【0038】
これらの図を参照して、20フィートのドライコンテナ35には10台の線材コイル用パレット13a〜線材コイル用パレット13jを用いて20本の線材コイル27a〜線材コイル27sをコンテナ35に搭載した状態が示されている。搭載時にあっては、図5において右側から搭載するものとすると、まずコンテナ35の側板37b側の線材コイル用パレット13jを最初に搭載する。搭載にあっては上述のように線材コイル用パレット13jの第2の鋼材20b側からフォークリフトのフォークを差込んで、線材コイル用パレット13jを持ち上げた状態で行う。線材コイル用パレット13jをコンテナ35内の所定の位置に搭載すると、線材コイル用パレット13jの第2支柱25a,第2支柱25bを第2コーナーボックス22a,第2コーナーボックス22bから取外す。
【0039】
次に、コンテナ35の側板37a側の線材コイル用パレット13fを搭載する。線材コイル用パレット13fの搭載にあたっては、線材コイル用パレット13fの第1の鋼材15bに形成された開口に、フォークリフトのフォークを差込んで持ち上げて行う。線材コイル用パレット13fの線材コイル27k,線材コイル27lの外周面は、図7から明らかなように線材コイル用パレット13jの第2コーナーボックス22a,第2コーナーボックス22bの上方を通過することになる。しかし線材コイル用パレット13jの第2支柱25a,第2支柱25bが線材コイル用パレット13jの搭載後に取外されているため、線材コイル27k,線材コイル27lはこれに緩衝することなくスムーズに搬入される。
【0040】
線材コイル用パレット13fを所定の位置に搭載すると、次に線材コイル用パレット13iを、線材コイル用パレット13jと同様にしてコンテナ35内に搬入する。そして線材コイル用パレット13iの内方側の第2支柱25a,第2支柱25bを同様に取外す。そして線材コイル用パレット13eを線材コイル用パレット13fと同様にコンテナ35内に搬入する。
【0041】
このようにして、以後線材コイル用パレット13d、線材コイル用パレット13h、線材コイル用パレット13c、線材コイル用パレット13g、線材コイル用パレット13b及び線材コイル用パレット13aをこの順でコンテナ35に搭載することによって、全ての線材コイル用パレットのコンテナ35内への積載が終了する。この時線材コイル用パレット13a〜線材コイル用パレット13fは、上述のように隣接するもの同志は互いに水平面において180度回転した状態で搬入されている。したがって、図に示すように、線材コイル用パレット13a〜線材コイル用パレット13fの搬入に要するコンテナ35の床面の占有面積が最小になり、6台の線材コイル用パレット13a〜線材コイル用パレット13fが全て安定した状態でコンテナ35内に搬入されることになる。
【0042】
尚、図7から明らかなように、線材コイル用パレット13g〜線材コイル用パレット13jの各々の内方側の第2支柱25a,第2支柱25bは取外されているが、隣接する線材コイル用パレット13a〜線材コイル用パレット13fに搭載されている線材コイル27の外周壁が、線材コイル用パレット13g〜線材コイル用パレット13jに搭載されている線材コイル27に接近した状態となる。したがって、線材コイル用パレット13g〜線材コイル用パレット13jに搭載された線材コイル27の軸方向への移動は、線材コイル用パレット13a〜線材コイル用パレット13fに搭載されている線材コイル27によって阻止されることになり、安定した積載状態が保持される。このようにして、このような線材コイル用パレットを用いれば、従来の積載方法と同様に20フィートのドライコンテナに単重1トンの線材コイルを1台のパレットに2個搭載し、合計20トンの綿材コイルを積載することが可能となる。
【0043】
線材コイル用パレット13a〜線材コイル用パレット13jの荷下ろしにあっては、搭載時と逆の順序で順次コンテナ35から取出していけば良い。そして線材コイル用パレット13g〜線材コイル用パレット13jにあっては、搬出できる状態になった時に第2支柱25a,第2支柱25bを第2コーナーボックス22a,第2コーナーボックス22bに装着すれば良い。これによって線材コイル用パレット13g〜線材コイル用パレット13jに搭載された線材コイルも、4本の支柱によって囲われた状態で安定して搬出することが可能となる。
【0044】
図8は図1で示した線材コイル用パレット自体を搬送する場合を説明するための図である。
【0045】
図を参照して、例えば線材コイル用パレット13a〜線材コイル用パレット13cを搬送する場合には、各々の支柱を第1コーナーボックス21a,第1コーナーボックス21b及び第2コーナーボックス22a,第2コーナーボックス22bから取外す。この状態で線材コイル用パレット13a〜線材コイル用パレット13cを積上げるようにすれば、全体の容積がコンパクトになり、多数の線材コイル用パレット13を効率良く搬送することが可能となる。取外した支柱は別途コンパクトにまとめることができるため、全体として効率的な線材コイル用パレットの搬送が可能となる。
【0046】
尚、上記の実施の形態では、コーナーボックスは正方形柱形状を有しているが、これに代えて、円柱形状や他の断面が枠体形状の柱形状であっても良い。この場合、支柱は、コーナーボックスの形状に合わせた断面形状にすれば良い。
【0047】
又、上記の実施の形態では、第2の鋼材は平坦部を線材コイル側に面するように配置しているが、これに代えて、平坦部を逆向きに配置し、脚部との間のスペースに長方形柱状の木製の詰め木をセットして使用しても良い。
【0048】
更に、上記の実施の形態では、第1の鋼材にフォークリフトのフォークを挿入するための開口を設けているが、用途によってはこの開口は必ずしも必要なものではない。
【0049】
更に、上記の実施の形態では、第1コーナーボックス21a,21b及び第2コーナーボックス22a,22bは、いずれも第1の鋼材15a,15bの両端部側に設けられているが、例えば、第1コーナーボックス21a,21bの各々を第1の鋼材15aの両端部側に設け、第2コーナーボックス22a,22bの各々を第1の鋼材15bの中央部側に設けるように構成しても良い。あるいは、第1コーナーボックス21a,21bの各々を第1の鋼材15aの中央部側に設け、第2コーナーボックス22a,22bの各々を第1の鋼材15bの両端部側に設けるように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態による線材コイル用パレットの外観形状を示した平面図である。
【図2】図1で示したII−IIラインから見た図である。
【図3】図1で示したIII−IIIラインから見た図である。
【図4】図1で示した線材コイル用パレットの利点を説明するための概略図である。
【図5】図1で示した線材コイル用パレットを用いて線材コイルをコンテナに積載した状態を示した平面図である。
【図6】図5で示したVI−VIラインの断面図である。
【図7】図5で示したVII−VIIラインの断面図である。
【図8】図1で示した線材コイル用パレット自体を搬送する場合の状態を示した図である。
【図9】従来の線材コイルのコンテナへの積載方法を説明するための概略斜視図である。
【符号の説明】
13…線材コイル用パレット
15…第1の鋼材
16…平板
20…第2の鋼材
21…第1コーナーボックス
22…第2コーナーボックス
24…第1支柱
25…第2支柱
27…線材コイル
28…開口
35…コンテナ
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (6)
- コンテナに積み込むべきタイヤ状に巻回された線材コイルを保持するための線材コイル用パレットであって、
線材コイルの外周壁を支持するために設けられ、同一水平面にて互いに平行に配置された一対の第1の鋼材と、
前記第1の鋼材の各々の両端部の上面同志を掛け渡すように、前記第1の鋼材の軸方向と直角方向に配置された一対の第2の鋼材と、
前記第1の鋼材の各々の両端部側の外方側に配置され、垂直上方に伸びる中空柱形状の4個のコーナーボックスと、
前記コーナーボックスの各々に着脱自在に挿入され、挿入状態で前記コーナーボックスから更に上方に伸びる4本の支柱とを備えた、線材コイル用パレット。 - 前記第1の鋼材には、フォークリフトのフォークを差し込むことができる開口が形成される、請求項1記載の線材コイル用パレット。
- 前記第1の鋼材の各々は互いに同一形状を有しており、
前記コーナーボックスの各々は断面が枠体よりなる同一形状を有しており、対向する一方の一対のコーナーボックスの各々は、前記第1の鋼材の各々の一方端部に整列するように配置され、対向する他方の一対のコーナーボックスの各々は、前記第1の鋼材の各々の他方端から前記他方の一対のコーナーボックスの各々の少なくとも一辺の分だけ内方側に配置される、請求項2記載の線材コイル用パレット。 - 前記第2の鋼材は、平坦部と前記平坦部に接続する脚部とからなる断面コの字状を有し、その各々の前記平坦部は内方側に傾斜するように前記第1の鋼材に対して固定される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の線材コイル用パレット。
- 請求項3記載の線材コイル用パレットを用いて線材コイルをコンテナに積載するコンテナ積載方法であって、
複数の前記線材コイル用パレットの各々に線材コイルを搭載する工程と、
前記コンテナの長手方向に前記第2の鋼材の軸方向が平行になるように第1の前記線材コイル用パレットを積載する工程と、
前記第1の線材コイル用パレットに比較して、平面上において180度回転した状態の第2の前記線材コイル用パレットを、前記第1の線材コイル用パレットに対して前記長手方向に隣接するように積載する工程とを備えた、コンテナ積載方法。 - 請求項3記載の線材コイル用パレットを用いて線材コイルをコンテナに積載するコンテナ積載方法であって、
複数の前記線材コイル用パレットの各々に線材コイルを搭載する工程と、
前記コンテナの一方の側板側に、前記第1の鋼材の軸方向が前記コンテナの長手方向に平行になるように第1の前記線材コイル用パレットを積載する工程と、
前記第1の線材コイル用パレットにおける、前記コンテナの他方の側板側の前記支柱の各々を取外す工程と、
前記他方の側板側に、前記長手方向に前記第2の鋼材の軸方向が平行になるように第2の前記線材コイル用パレットを積載する工程と、
前記第1の線材コイル用パレットに隣接するように、前記第1の鋼材の軸方向が前記長手方向に平行になるように第3の線材コイル用パレットを積載する工程と、
前記第3の線材コイル用パレットにおける、前記他方の側板側の前記支柱の各々を取外す工程と、
前記第1の線材コイル用パレットに比較して、平面上において180度回転した状態の第4の前記線材用パレットを、前記第1のパレットに対して前記長手方向に隣接するように積載する工程とを備えた、コンテナ積載方法。
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