JP3236520U - 航空貨物用のパレット - Google Patents
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Abstract
【課題】荷台の段差上方まで貨物を載置でき、輸送力を向上させる、航空貨物用のパレットを提供する。【解決手段】本考案のパレット1は、矩形平板状の天板2と、天板2の下面から立設された複数の脚体3と、を備える。複数の脚体3のうち、天板2の周縁23の近傍に位置する外脚体31は、天板2の周縁23よりも内方に設けられ、その基部から天板2の周縁23に向かって伸びる支持部を有する。支持部は、天板2の周縁23に向かうに連れて脚体3の立設方向Dにおける厚みが薄くなるように形成されている。【選択図】図1
Description
本考案は、航空貨物を輸送する際に用いられるパレットに関する。
航空貨物は、空港において大きなトレイ状の荷台に載置され、航空機の近傍まで搬送された後、荷台ごと昇降台によりリフトアップされて航空機へと積み込まれる。航空貨物用の荷台は、通常、3m×2.5mほどのサイズである。幅1mを超えるような大きな貨物は、荷台に直接載置されることもあるが、幅1m未満の一般貨物の多くは、積み下ろし時にフォークリフトでの取り扱いを容易にするため、パレット上に載置され、パレットごと荷台に載置される。
一般的なパレットは、矩形平板状の天板と、この天板の下面から立設された複数の脚体と、を有し、複数の脚体の間にフォークリフトのフォークが差し込まれることで、フォークリフトによるリフトアップ及び移動が可能となっている。また、近年では、航空貨物を取り扱う際のパレットには、軽量な発泡樹脂製のパレットを用いることが注目されている(例えば、特許文献1参照)。この種のパレットの天板の一辺は1m前後となっており、上述した一般的な航空貨物用の荷台上には、6台のパレットが敷き詰められることになる。このように、複数のパレットを用いることで、航空貨物を種類や宛先等によって分類することもでき、航空輸送時の利便性が向上する。
ところで、航空貨物用の荷台の周縁には、荷台から貨物が脱落しないように、上方へとせり上がった枠状の段差が設けられている。そのため、パレットを安定的に荷台上に載置するには、パレットの脚体が荷台の段差の内側に収まるように、パレットを敷き詰める必要がある。しかしながら、一般的なパレットでは、外側の脚体が、天板の辺に沿って設けられているので、天板も荷台の段差の内側に収まるサイズのものを用いる必要があり、荷台の段差の上方は、貨物を載置できないデッドスペースとなる。このようなデッドスペースを削減するために、段差の内側に収まるサイズのスキッドを荷台に配置して嵩上げし、スキッドの上に、段差の内寸より大きなパレットと貨物を載置することもできるが、この場合、スキッドの重量と体積分、貨物の積載が制限され、輸送力が低下してしまう。
本考案は、上記課題を解決するものであって、航空貨物用の荷台の段差上方まで貨物を載置でき、輸送力を向上させることができるパレットを提供することを目的とする。
本考案は、矩形平板状の天板と、前記天板の下面から立設された複数の脚体と、を備えた発泡樹脂製のパレットであって、前記複数の脚体のうち、前記天板の周縁の近傍に位置する外脚体は、前記天板の周縁よりも内方に設けられ、前記外脚体は、その基部から前記天板の周縁に向かって伸びる支持部を有し、前記支持部は、前記天板の周縁に向かうに連れて前記脚体の立設方向における厚みが薄くなるように形成されていることを特徴とする。
前記天板の一辺の長さは、1000mm以上であり、前記外脚体は、前記天板の周縁よりも40mm以上内方に設けられていることが好ましい。
前記支持部は、その内部がくり抜かれることで形成された肉抜き部を有することが好ましい。
前記パレットは、前記天板の下面周縁において互いに隣接する前記支持部により挟まれた領域に、面取りされた面取り部を有することが好ましい。
本考案のパレットによれば、外脚体が天板の周縁よりも内方に設けられているので、外脚体を航空用荷台の段差内側に沿って配置したとき、天板は荷台の段差上方にまで至る。また、天板の端部は、支持部によって下方から補強されているので、天板の端部強度も十分に確保される。そのため、スキッドを用いることなく、荷台の段差上方まで貨物を載置でき、輸送力を向上させることができる。
本考案の実施形態に係るパレットについて、図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、パレット1は、矩形平板状の天板2と、天板2の下面21から立設された複数の脚体3と、を備える。パレット1は、ポリスチレン、ポリエチレン及びポリプロピレン等のポリオレフィン系発泡樹脂製で、好ましくは、発泡ポリスチレン(EPS(expanded polystyrene))により形成される。
天板2は、一方の辺がそれと直交する他方の辺よりも僅かに長い長方矩形状の板材である。本実施形態では、天板2は、一辺の長さが1000mm以上であり、例えば、短辺S1、S2の長さが1050mm、長辺S3、S4の長さが1150mmとなっている。天板2の上面22は、後述するように航空貨物が載置される貨物載置面となる。
複数の脚体3は、いずれもブロック形状の部材であり、それぞれ天板2の各辺S1~S4と平行な辺S5~S8を有する直方体状に形成されている。天板2の短辺S1、S2と平行な辺S5、S6は、長辺S3、S4と平行な辺S7、S8よりも短く、例えば、辺S5、S6の長さは123mm、辺S7、S8の長さは186mmとされる。
複数の脚体3は、図例では3×3のマトリクス状に配置されており、天板2の周縁23の近傍に位置する外脚体31と、天板2の中央に位置する内脚体32と、に分けられる。以下の説明では、天板2の辺S1近傍に配置された3つの外脚体31を辺S3側から順に外脚体31a、31b、31cと言い、天板2の辺S2近傍に配置された3つの外脚体31を辺S3側から順に外脚体31d、31e、31fと言い、外脚体31a、31dに挟まれたものを外脚体31gと言い、外脚体31c、31fに挟まれたものを外脚体31hと言う。
外脚体31a~31hは、天板2の周縁23よりも内方、具体的には、周縁23よりも40mm以上内方に設けられ、図例では、外脚体31の短辺である辺S5、S6から伸びる方向においては、周縁23から92.7mm内方に、且つ外脚体31の長辺である辺S7、S8が伸びる方向においては、周縁23から41mm内方に設けられている。
外脚体31a~31hは、各々の基部から天板2の周縁23に向かって伸びる支持部4を有する。支持部4は、周縁23に向かうに連れて脚体3の立設方向(天板2に直交する方向)Dにおける厚みが薄くなるように形成されている。
外脚体31a(図2(a)の右上)に設けられた支持部4は、外脚体31aの基部から短辺S1側に伸びる支持部4aと、外脚体31aの基部から長辺S3側に伸びる支持部4bと、から成る。天板2の角部近傍に位置する外脚体31c、31d、31fについても、外脚体31aと同様の支持部4a、4bが設けられている。一方、天板2の短辺S1、S2の中央に位置する外脚体31b、31eについては、各々の基部からそれぞれ短辺S1、S2に向かって伸びる支持部4aが設けられている。また、天板2の長辺S3、S4の中央に位置する外脚体31g、31hについては、各々の基部からそれぞれ長辺S3、S4に向かって伸びる支持部4bが設けられている。内脚体32には支持部4は設けられていない。
脚体3及び支持部4は、各々の内部が立設方向Dに沿ってくり抜かれることで形成された肉抜き部33、41をそれぞれ有する。このような肉抜き部33、41を設けることで、脚体3及び支持部4の強度を十分に維持しつつ、使用する発泡樹脂の量を減らしてパレット1の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
また、図3(a)乃至(c)に示すように、パレット1は、天板2の下面21周縁において互いに隣接する支持部4により挟まれた領域に、面取りされた面取り部5を有する。パレット1では、外脚体31が、天板2の周縁よりも内方に設けられているので、脚体が天板の周縁に沿って設けられた一般的なパレットに比べて、側面視において外脚体31の位置が確認し難く(図1も参照)、フォークリフトの操作者が脚体間にフォークを差し込み難いことが懸念される。これに対して、面取り部5が設けられることで、フォークリフトの操作者が外脚体31の位置を確認し易くなる。また、例えば、ロープやネットを脚体3間に掛け回して、天板2上に載置した貨物とパレット1とを固定する場合にも、面取り部5により、ロープやネットが天板2の下面21周縁に摺れて天板2が傷むのを抑制することができる。
次に、パレット1の使用方法について説明する。まず、天板2の上面22に航空貨物を載置する。次いで、脚体3の間にフォークリフトのフォークを差し込み、フォークリフトによりパレット1を持ち上げて荷台の上に載せる。この際、図4に示すように、矩形平板状の荷台P周縁に設けられた段差Fの内側に外脚体31が入るようにして、例えば、6枚のパレット1が互いに隣接して配置される。そして、荷台Pの側辺に取り付けられたネットNを天板2上に載置された航空貨物(不図示)に被せることで、航空貨物のパレット1及び荷台Pからの脱落を防止する。この状態で、パレット1及び荷台Pを台車Cにより航空機の近傍まで搬送し、パレット1は、荷台Pごと昇降台によりリフトアップされて航空機へと積み込まれる。
なお、図4に示したように、ネットNは、通常、荷台Pの側辺側から被せられる。そのため、パレット1の天板2が、荷台Pの側辺側の段差F上方を超えて突出すると、パレット1がネットNに当たってしまう虞がある。そのため、外脚体32に対して天板2の端部の突出が小さい短辺S1、S2側が、荷台Pの側辺側に位置するように、パレット1が配置されることが好ましい。一方、荷台P(台車C)の進行方向には、ネットNを配さないので、天板2の端部の突出が大きい長辺S3、S4側がその方向になるように、パレット1が配置される。
上記のように構成されたパレット1では、平面視において外脚体31の外側まで天板2が拡がっている。そのため、外脚体31が荷台の段差の内側に沿ってパレット1を配置したとき、天板2の端部は荷台の段差上方にまで至る。また、天板2の端部は、支持部4によって下方から補強されているので、天板2の端部強度も十分に確保されている。このように、パレット1では、天板2の貨物載置面を広く取ることができ、荷台の段差上方まで貨物を載置でき、デッドスペースを削減して輸送力を向上させることができる。
また、デッドスペースを削減するためのスキッドを用いる必要がなく、パレット1を直接的に荷台に載置することができる。そのため、スキッドを設置する作業負担が無くなり、また、スキッドの重量と体積によって貨物の積載が制限されることもないので、輸送力の低下も抑制することができる。
また、一般廷な航空貨物用の荷台のサイズは3180mm×2440mmである。一方、最も一般的なパレットのサイズは1100mm×1100mmであり、例えば、3×2の6台を用いようとしても、航空貨物用の荷台のサイズと上手く適合しない。そこで、従来は、サイズの異なる複数種のパレットが用いられてきたが、それでも、荷台上に隙間なくパレットを設置することはできず、パレット間の隙間には、荷物ズレを防止するため、隙間材を設置する必要があった。これに対して、本実施形態のパレット1は、外脚体31を天板2の周縁よりも内方に設けた上で、天板2のサイズを1050mm×1150mmとしているので、図4に示したように、3×2の6台のパレット1を航空貨物用の荷台P上に隙間なく設置することができる。そのため、隙間材を設置する必要がなく、その設置に係る作業負担や隙間材自体の材料費を削減することができ、輸送コストを低減することができる。
なお、本考案に係るパレットは、上記実施形態に限定されず種々の変形が可能である。例えば、上述した天板の大きさや外脚体の位置、或いは、荷台の上に載置されるパレットの数は、あくまでも例示であり、航空貨物の大きさやパレットの用途に応じて適宜決定すればよい。また、脚体は、点状配置に限定されず、棒状(桁状)配置であってもよい。更に、肉抜き部や面取り部は、必ずしも設けなくてもよい。
1 パレット
2 天板
21 (天板の)下面
23 (天板の)周縁
3 脚体
31 外脚体
4 支持部
41 (支持部の)肉抜き部
5 面取り部
D 立設方向
S1 (天板の)短辺
S2 (天板の)短辺
S3 (天板の)長辺
S4 (天板の)長辺
2 天板
21 (天板の)下面
23 (天板の)周縁
3 脚体
31 外脚体
4 支持部
41 (支持部の)肉抜き部
5 面取り部
D 立設方向
S1 (天板の)短辺
S2 (天板の)短辺
S3 (天板の)長辺
S4 (天板の)長辺
Claims (4)
- 矩形平板状の天板と、前記天板の下面から立設された複数の脚体と、を備えた発泡樹脂製のパレットであって、
前記複数の脚体のうち、前記天板の周縁の近傍に位置する外脚体は、前記天板の周縁よりも内方に設けられ、
前記外脚体は、その基部から前記天板の周縁に向かって伸びる支持部を有し、
前記支持部は、前記天板の周縁に向かうに連れて前記脚体の立設方向における厚みが薄くなるように形成されていることを特徴とするパレット。 - 前記天板の一辺の長さは、1000mm以上であり、
前記外脚体は、前記天板の周縁よりも40mm以上内方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパレット。 - 前記支持部は、その内部がくり抜かれることで形成された肉抜き部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパレット。
- 前記天板の下面周縁において互いに隣接する前記支持部により挟まれた領域に、面取りされた面取り部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のパレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021004960U JP3236520U (ja) | 2021-12-24 | 2021-12-24 | 航空貨物用のパレット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021004960U JP3236520U (ja) | 2021-12-24 | 2021-12-24 | 航空貨物用のパレット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3236520U true JP3236520U (ja) | 2022-02-24 |
Family
ID=80340410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021004960U Active JP3236520U (ja) | 2021-12-24 | 2021-12-24 | 航空貨物用のパレット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3236520U (ja) |
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2021
- 2021-12-24 JP JP2021004960U patent/JP3236520U/ja active Active
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Legal Events
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
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