JP2004351524A - 研削装置及びそれを用いた磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気テープ原反の磁性層を研削するダイヤモンドホイールの研削力を安定化することができるので、低ノイズの高密度塗布型磁気記録媒体の高品質な製品を安定的に且つ高稼動率で製造できる。
【解決手段】搬送される磁気テープ原反20の磁性層をダイヤモンドホイール82で連続的に研削する研削工程上で、ダイヤモンドホイール82に付設した回転ブラシ84でダイヤモンドホイール82の砥石83をクリーニングするようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】搬送される磁気テープ原反20の磁性層をダイヤモンドホイール82で連続的に研削する研削工程上で、ダイヤモンドホイール82に付設した回転ブラシ84でダイヤモンドホイール82の砥石83をクリーニングするようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は研削装置及びそれを用いた磁気記録媒体の製造方法に係り、特に、低ノイズかつ高密度の磁気記録媒体の製造に適した研削装置及びそれを用いた磁気記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
オーディオ用、ビデオ用、放送用、コンピュータのバックアップ用等の磁気記録媒体として、強磁性粉末と結合剤とを含む磁性塗料が塗設されてなる磁気テープが広く使用されている。このような磁気テープの製造において、磁気ヘッドの磨耗防止、ドロップアウトの抑制、エラーレートの抑制等のために、磁気テープの磁性層に、研削ホイール例えばダイヤモンドホイールを当てて磁性層表面の微小な突起等を除去すること(研削加工)が行なわれる場合もある(たとえば、特許文献1)。
【0003】
このような磁気テープの製造には、ロール状に巻回された幅広な帯状の磁気テープ原反を搬送させながらスリッタで複数本の幅狭な磁気テープに裁断し、この磁気テープをダイヤモンドホイール等の研削ホイールで研削し、その後に磁気テープをロール状に巻き取る構成の装置が使用される。
【0004】
図6は、磁気テープ1、1…の磁性層の面を研削ホイール2により研削している状態を示す概念図である。従来は図示のように、複数本(たとえば、40本)の所定幅(たとえば、12.65mm幅)の磁気テープ1、1…を所定長さ(たとえば、1m)の円柱状の研削ホイール2に巻き掛けて研削加工を行っていた。
【0005】
ところで、このような研削加工において、研削ホイール2の研削力が次第に低下するという問題がある。この研削力低下の現象は、磁性層のバインダー成分等の添加物、バック層の転写物、磁気テープ原反を裁断する際に生じる切り粉、及び、研削加工により除去された削れ屑等の目詰まり物が研削ホイールの砥石に目詰まりを生じさせているためであると考えられている。砥石に目詰まりが生じると、磁性層を研削する研削ホイールの研削力が不均一になり、製造される磁気テープの品質が不安定になる。特に、磁気テープの研削のように搬送される帯状の磁気テープを連続的に研削する場合には、研削ホイールの研削力が変わると、磁気テープの搬送方向において磁気テープの品質にバラツキが生じるという問題がある。
【0006】
この対策として、従来は、研削ホイールの砥石に目詰まりが生じた際に、磁性塗料を溶解させ得る溶媒等を浸した布等で砥石表面を拭い、砥石の目詰まりを解消するようにしており、一定の効果が得られていた。
【0007】
【特許文献1】
特開昭62−172532号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、砥石の目詰まり頻度が多く、その都度砥石の研削力を回復させるべく、磁気記録媒体の製造ラインを一旦停止させて砥石表面を溶媒等を浸した布で拭う作業が必要となり、作業者の負担、ダウンタイムの増大等により著しく生産性が悪かった。また、このような作業でも、砥石の目詰まりが解消できないことが多々あった。
【0009】
また、砥石の目詰まりの根本的な対策としては、研削ホイールのドレッシングを行なうことが有力であるが、ホイールメーカー等に依頼した場合、長納期、高コストとなる問題がある。また、ダウンタイムの増大等により著しく生産性が悪くなる。
【0010】
本発明は、研削ホイールの研削力を安定化することができるので、低ノイズで高密度な高品質の磁気記録媒体を安定的に且つ高稼動率で製造できる研削装置及びそれを用いた磁気記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、走行するウエブの表面を連続的に研削する研削ホイールと、前記研削ホイールに付設され、該研削ホイールの砥石をクリーニングするクリーニング装置と、を備えたことを特徴とする研削装置を提供する。
【0012】
本発明の研削装置によれば、ウエブの研削中に研削ホイールの砥石をクリーニング装置でクリーニングできるので、砥石の目詰まりを効果的に解消できる。これにより、研削ホイールの砥石の研削力を安定化させることができるので、ウエブ搬送方向におけるウエブ品質のバラツキを防止できる。従って、本発明の研削装置は、磁気記録媒体の磁性層の研削加工のように、搬送される帯状の磁気記録媒体を研削ホイールで連続的に研削する必要があり且つ磁気記録媒体の搬送方向における研削効果を均等化させる必要がある磁気記録媒体の製造方法の研削装置として好適である。
【0013】
また、本発明の研削装置において、クリーニング装置は研削ホイールの砥石をクリーニングする効果が大きな回転ブラシが好ましい。これは、研削ホイールの砥石の研削力の低下は、上述した目詰まり物が砥石の砥粒に付着したり、凹部に入り込むことで生じるが、回転ブラシのブラシは砥粒に付着した目詰まり物を除去するだけでなく、目詰まり物を凹部から掻き出す作用を期待できるためである。特に、回転ブラシは、磁気記録媒体を研削する研削ホイールの目詰まり物を除去するクリーニング装置として有効である。
【0014】
また、本発明は前記目的を達成するために、搬送される非磁性の帯状可撓性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを含む磁性塗料を塗設して磁性層を形成し、その後に前記搬送の下流側で該磁性層を研削ホイールで連続的に研削する磁気記録媒体の製造方法において、前記研削ホイールに該研削ホイールの砥石をクリーニングするクリーニング装置を付設して、前記研削を行う研削工程上で前記砥石のクリーニングを行うことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法を提供する。
【0015】
本発明の磁気記録媒体の製造方法によれば、搬送される磁気記録媒体の磁性層を研削ホイールで研削する研削工程上で、研削ホイールに付設したクリーニング装置で該研削ホイールの砥石をクリーニングするようにしたので、研削ホイールの砥石の目詰まりを効果的に解消することができる。これにより、研削ホイールの研削力を安定化できるので、低ノイズの高密度塗布型磁気記録媒体の高品質な製品を安定的に製造することができる。更には、研削ホイールの砥石をクリーニングするために磁気記録媒体の製造を停止する必要がないので、高稼動で磁気記録媒体を製造することができる。
【0016】
本発明によれば、研削ホイールで磁性層を研削中に研削ホイールの砥石をクリーニング装置で常時クリーニングすることが好ましい。これにより、研削ホイールの研削力を、使用初期と略同じ状態に一定化することができるので、品質にバラツキがなく且つ一層高品質な磁気記録媒体を製造することができる。
【0017】
尚、本発明は、磁性層を研削中に砥石を常時クリーニングすることだけに限るものではなく、磁性層を研削中に砥石を間欠的にクリーニングしてもよい。更には、磁気記録媒体を製造する1ロール(バルク)から次のロールに切り換える間に砥石をクリーニングしても砥石の研削力を回復させる一定の効果を得ることができる。
【0018】
本発明において、クリーニング装置は、砥石をブラッシングする回転ブラシであることが好ましい。この理由は上記の研削装置で説明したと同様である。
【0019】
本発明において、回転ブラシのブラシ材質は、化学繊維、動物繊維、植物繊維のうちの1つであることが好ましい。これ以外の例えば金属ブラシは砥石を傷つけ易く、却って砥粒が砥石から脱落してしまう等の問題が生じる。これら化学繊維、動物繊維、植物繊維の中では、化学繊維が耐磨耗性、耐熱性(回転ブラシの回転による発熱に対する耐性)が優れており、回転ブラシのブラシとして好適である。化学繊維としては、ナイロン、アクリル、テフロン等が好適である。また、化学繊維に酸化アルミナ等のフィラー(filler) を混入させたものは特に好ましい。
【0020】
本発明において、回転ブラシの回転数は100〜1000rpmの範囲が好ましく、回転ブラシのブラシ線径は0.01〜0.3mmの範囲が好ましく、ブラシ長さは、5〜30mmの範囲であることが好ましい。また、研削ホイールの砥石に対する回転ブラシのブラシの押し込み量が1〜5mmの範囲になる圧力で該ブラシを砥石に押し付けることが好ましい。これらの条件を満足すると、特にクリーニング効果が大きいためである。ここで、押し込み量とは、回転ブラシのブラシ先端が真っ直ぐに研削ホイールの砥石面に接触した状態から、回転ブラシを研削ホイールに近づける距離であり、これによりブラシ先端が撓った状態で砥石に接触する。
【0021】
また、本発明において、回転ブラシを、研削ホイール側に開口を有する吸引フードで覆うことが好ましく、吸引フードの吸引圧は1〜5kPaの範囲であることが好ましい。これにより、研削ホイールから除去された目詰まり物が磁気記録媒体に付着することを防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る研削装置及びそれを用いた磁気記録媒体の製造方法の好ましい実施の形態について詳説する。
【0023】
図1は、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法が適用される磁気テープ(磁気記録媒体)の製造装置10の一例を示した構成図である。
【0024】
図1に示される、磁気テープの製造装置10は、主として、ロール状に巻回された幅広なウエブ状の磁気テープ原反20を送り出すテープ供給手段13と、幅広な磁気テープ原反20を複数本の幅狭な磁気テープ26に裁断するスリッタ(裁断装置)14と、磁気テープ26を巻き掛けて研削するクリーニング装置付きの研削装置80と、磁気テープ26を個別に巻取りリール17のハブ18(巻芯)に巻取るテープ巻取り手段50とで構成される。
【0025】
テープ供給手段13における巻戻しリール11のハブ12(巻芯)には、ロール状に巻回された磁気テープ原反20が装着される。
【0026】
この磁気テープ原反20は、通常、非磁性の可撓性支持体上に強磁性微粒子を含む磁性塗料を塗布処理して磁性層を塗設し、その磁性層に配向処理、乾燥処理、カレンダー処理(磁性層の平滑化処理)や硬化処理等の表面処理等を行うことによって製造される。尚、磁性層の形成には塗布処理以外にも真空蒸着法等を使用できる。
【0027】
非磁性の帯状可撓性支持体としては、一般に、所定幅の、長さが45〜20000m、厚さが2〜200μmのポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン−2,6 −ナフタレート、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド等のプラスチックフィルム、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンブテン共重合体等の炭素数が2〜10のα−ポリオレフィン類を塗布又はラミネートした紙等からなる可撓性帯状物又は該帯状物を基材としてその表面に加工層を形成した帯状物が使用できる。
【0028】
磁性塗料に使用される強磁性粉末としては、各種の材料が使用できるが、強磁性粉末が六方晶フェライトである場合は、板径が35nm以下、板比が2以上のものが、強磁性粉末が強磁性金属粉末である場合は、長軸長が60nm以下、軸比が2以上のものが、好ましく使用できる。この強磁性粉末のパーティクルサイズとしては、平均一次粒子体積が10000nm3 以下のものが、好ましく使用できる。
【0029】
強磁性粉末を浸漬する溶剤は、シキロへキサノンを含む溶液が好ましい。シキロヘキサノンの含有率は全溶剤量の30〜100重量%であることが好ましい。シキロヘキサノン以外の溶液としては、メチルエチルケトン、トルエン、酢酸ブチル等を使用することが好ましい。
【0030】
磁性塗料の塗布手段としては、アプリケーション系では、ローラ塗布方法、ディップ塗布方法、ファウンテン塗布方法等が、計量系では、エアーナイフ塗布方法、ブレード塗布方法、バー塗布方法等が採用できる。また、アプリケーション系と計量系とを同一の部分で担当するものとして、エクストルージョン塗布方法、スライドビード塗布方法、カーテン塗布方法等が採用できる。
【0031】
塗設される磁性層の厚さは、乾膜で0.02〜3μmが好ましく、0.02〜0.2μmがより好ましい。また、磁性層と非磁性支持体との間に非磁性粉末と結合剤を主体とした非磁性層を設けた層構成とするのが好ましい。特に、磁性層を薄層とする構成では、凝集した磁性体の解砕による塗布スジの低減が可能になるので、短波長領域でのC/N低下を抑制して媒体性能を向上させるだけでなく、生産性を向上できるというメリットもある。
【0032】
塗布された磁性塗料の磁性層は、強磁性粉末を配向させる処理、すなわち、磁場配向処理がなされた後、乾燥される。乾燥後の磁性層には、カレンダー処理及び硬化処理が施されて磁気テープ原反20が製造される。
【0033】
このように製造された磁気テープ原反20は、テープ供給手段13から送り出されて搬送されながらスリッタ14で複数本の磁気テープ26に裁断され、裁断された磁気テープ26が研削装置80で磁性層が研削加工された後、テープ巻取り手段50に巻き取られる。研削加工は、幅広の磁気テープ原反20のままで行なってもよいが、通常は所定製品幅(たとえば、12.65mm、25.4mm、3.81mm等)に裁断した後の磁気テープ26で行なうのが一般的である。
【0034】
スリッタ14は、幅広で帯状の磁気テープ原反20を上下一対の回転刃30、32により複数本の磁気テープ26、26、…に裁断する装置であり、図2に示されるように、受け刃としてローラ状に形成された複数の回転下刃30、30…と、回転下刃30との間で磁気テープ原反20に剪断力を与えて裁断する薄円盤状の複数の回転上刃32、32…とで構成される。
【0035】
回転下刃30は、下側シャフト34にスペーサ36を介して嵌合固定され、回転上刃32は、下側シャフト34と平行な上側シャフト38にスペーサ40を介して嵌合固定され、回転上刃32と回転下刃30との刃先部分が互いに重なり合うように配置されている。そして、回転上刃32は図示しないバネにより図2の軸方向右側に付勢され、回転上刃32の刃先部分が回転下刃30の刃先部分に当接した状態で位置決めされる。上側シャフト38と下側シャフト34はそれぞれ回転速度を自由に可変可能なモータ41、43に接続され、回転上刃32と回転下刃30の周速度を個別に可変できるようになっている。
【0036】
図1に示すように、巻戻しリール11とスリッタ14との間には、磁気テープ原反20の搬送路を形成する複数のガイドローラ22、22、…と、磁気テープ原反20の搬送速度を規制するサクションドラム24が設けられる。サクションドラム24は、回転速度を自由に可変可能なモータ(図示せず)に接続され、サクションドラム24の周面に磁気テープ原反20を吸着して回転することにより、磁気テープ原反20の搬送速度を任意に可変する。そして、テープ巻取り手段50における巻取リール17のハブ18(巻芯)の回転速度は、このサクションドラム24の周速度を基準として制御される。磁気テープ原反20の搬送速度を規制する手段としてはサクションドラム24に限定されず、磁気テープ原反20を挟持搬送するピンチローラを使用することもできる。
【0037】
スリッタ14とテープ巻取り手段50との間には、磁気テープ26の搬送路を形成する複数のガイドローラ22、22、…と、クリーニング装置付きの研削装置80とが設けられる。
【0038】
クリーニング装置付きの研削装置80は、図3に示すように、主として、張架ローラ28、28間に張架された磁気テープ26の磁性層に研削加工を行うダイヤモンドホイール82(研削ホイール)と、ダイヤモンドホイール82の砥石83をクリーニングする回転ブラシ84(クリーニング装置)と、回転ブラシ84を囲む吸引フード86と、で構成される。
【0039】
ダイヤモンドホイール82としては、メタルボンドタイプのダイヤモンドホイールが好ましく使用できる。また、条件によっては、ビトリファイドタイプのダイヤモンドホイール、レジンボンドタイプのダイヤモンドホイール、電着方式のダイヤモンドホイールも使用できる。このダイヤモンドホイール82に使用されるダイヤモンド砥粒の粒度としては、#325〜#2000が好ましく、#600〜#1200がより好ましい。ダイヤモンド砥粒の粒径が大き過ぎると磁性層の傷が問題となり好ましくなく、ダイヤモンド砥粒の粒径が小さ過ぎると研削能力が低く好ましくない。ダイヤモンドホイールのボンド材質、集中度(コンセントレーション)等は磁性層の組成等に応じて適宜のもの、値を選択すればよい。また、前記巻き掛け角度及び研削での相対速度も、ダイヤモンドホイール82の外径、磁性層の組成等に応じて適宜の値を選択すればよい。従って、上記した張架ローラ28、28は図3のC−D方向にスライド可能になっている。そして、研削加工は、回転する円柱状のダイヤモンドホイール82に、磁性層側を接するようにして磁気テープ26を所定巻き掛け角度で巻き掛けるとともに、所定のテンションを加えることにより行なう。ダイヤモンドホイール82への磁気テープ26の巻き掛け角αは、好ましくは60〜150度が採用できる。ダイヤモンドホイール82の回転方向は図示の例ではホイール表面が磁気テープ26の走行方向と逆方向に運動するようにCW(時計回り)が採用されている。このように構成することにより、ホイール表面と磁気テープ26表面との相対速度を大きくできる。
【0040】
回転ブラシ84は、ダイヤモンドホイール82に接触する磁気テープ26の反対側に設けられると共に、クリーニング時にダイヤモンドホイール82に接触可能なように、図3のA−B方向にスライド可能に設けられる。これにより、研削を行う研削工程上で所望の時にダイヤモンドホイール82の砥石83のクリーニングを行うことができる。回転ブラシ84をスライドさせる機構は特に図示しないが、公知のスライド機構を使用することができる。例えば、回転ブラシ84と吸引フード86が一体の場合には、吸引フード86をナット部材を介して支柱レールにスライド自在に支持しておき、ナット部材に螺合させたボールネジを減速機を介してモータで回動させるスライド機構を採用することができる。また、回転ブラシ84と吸引フード86が別体の場合には、回転ブラシ84に上記したと同様のスライド機構を設ければよい。
【0041】
回転ブラシ84のブラシ84Aの材質は、化学繊維、動物繊維、植物繊維のうちの1つであることが好ましい。これ以外の例えば金属ブラシは砥石83を傷つけ易く、却って砥粒が砥石83から脱落してしまう等の問題が生じる。これら化学繊維、動物繊維、植物繊維の中では、化学繊維が耐磨耗性、耐熱性(回転ブラシ84のブラシとダイヤモンドホイール82の砥石83との接触により熱が生じる)が優れており、回転ブラシ84のブラシ84Aとして好適である。化学繊維としては、ナイロン、アクリル、テフロン等が好適である。また、化学繊維に酸化アルミナ等のフィラー(filler) を混入させたものは特に好ましい。
【0042】
回転ブラシ84の回転数は100〜1000rpmの範囲であることが好ましい。磁気テープ26の磁性層を研削加工してダイヤモンドホイール82に目詰まりした目詰まり物を回転ブラシ84で除去するクリーニング力は、100〜1000rpmの範囲で効果が特に大きいためである。また、回転ブラシ84の回転方向は、ダイヤモンドホイール82の回転方向に対して逆方向に回転することが好ましい。逆回転の方がダイヤモンドホイール82の砥石面に対する回転ブラシ84のブラッシング力が大きくなるからである。回転ブラシ84のブラシ線径は、0.01〜0.3mmの範囲であることが好ましい。回転ブラシ84のブラシ線径は、細過ぎると剛性が小さ過ぎて砥石83の砥粒に付着した目詰まり物の除去力が小さくなると共に砥石83の凹部に入り込んだ目詰まり物の掻き出し力が小さくなり、太過ぎると凹部に入り込み難くなり凹部の目詰まり物を掻き出す作用が小さくなるためである。従って、ダイヤモンドホイール82の砥石83に使用される砥粒の粒度によって0.01〜0.3mmの範囲内で更に規制することが好ましく、砥粒の粒度が♯600〜♯1200の砥石の場合、回転ブラシ84のブラシ径は0.01〜0.1mmの範囲が好ましい。回転ブラシ84のブラシ長さは、5〜30mmの範囲であることが好ましい。ブラシ長さが5〜30mmの範囲がクリーニング力が大きくなるからである。ダイヤモンドホイール82の砥石83に対する回転ブラシ84のブラシ84Aの押し込み量が1〜5mmの範囲になる圧力で該ブラシ84Aを砥石83に押し付けることが好ましい。この押し込み量の範囲のときにクリーニング力が特に大きいからである。押し込み量の調整は、上記したスライド機構を兼用することができる。
【0043】
回転ブラシ84を囲む吸引フード86は、ダイヤモンドホイール82側に吸引口88を有する円筒形状に形成されると共に、吸引口88は回転ブラシ84の軸方向(図3の表裏方向)に長い矩形状に形成される。吸引フード86には耐圧性のフレキシブルチューブ90が接続されると共に、トラップ装置92(図1参照)を介して真空ポンプ94(図1参照)に接続される。これにより、真空ポンプ94を作動させると、吸引フード86内が減圧され、吸引口88からエアが吸引フード86内に誘引されるので、回転ブラシ84のブラッシングでダイヤモンドホイール82の砥石83から除去された目詰まり物は、吸引フード86内を通ってトラップ装置92に吸引回収される。この場合、吸引フード86を円筒形状とすることにより、吸引フード86内に吸引された目詰まり物が吸引フード86内で滞留することなく直ちにフレキシブルチューブ90から排除される。従って、砥石83から除去された目詰まり物が磁気テープ26に再び付着されることを防止できる。この場合、吸引フード86の吸引圧は1〜5kPaであることが好ましい。これは、吸引圧が1kPa未満では、砥石83から除去された目詰まり物を確実に吸引フード86内に吸引することができず、5kPaを超えると、吸引圧が搬送されている磁気テープ26の搬送を不安定にし、研削加工に悪影響がでるためである。
【0044】
次に、上記のように構成された磁気テープの製造装置10の作用を説明する。
【0045】
先ず、磁気テープの製造装置10の巻戻しリール11に巻回されたロール状の磁気テープ原反20は、巻戻しリール11から連続的に引き出され、スリッタ14に搬送される。そして、スリッタ14で複数本の磁気テープ26に裁断されて研削装置80に搬送される。
【0046】
研削装置80では、ダイヤモンドホイール82により磁気テープ26の磁性層が研削されると共に、研削を行う研削工程上でダイヤモンドホイール82の砥石83のクリーニングを回転ブラシ84で行う。これにより、磁気テープ26の研削加工中にダイヤモンドホイール82の砥石83をクリーニングできるので、砥石83の目詰まりを効果的に解消できる。従って、ダイヤモンドホイール82の研削力を安定化させることができるので、磁気テープ26の搬送方向における磁気テープ品質のバラツキがなくなる。このクリーニングにおいて、ダイヤモンドホイール82で磁気テープ26の磁性層を研削加工中に、ダイヤモンドホイール82の砥石83を回転ブラシ84で常時クリーニングすることが好ましい。これにより、ダイヤモンドホイール82の研削力を長期間、新しいダイヤモンドホイール82の研削力の状態で略一定に維持することができるので、品質にバラツキがなく且つ一層高品質な磁気テープ26を製造することができる。
【0047】
次に、研削工程で研削加工された磁気テープ26は、巻取リール17のハブ18に巻取られる。これにより、例えば磁気テープ原反20が40〜250本に裁断され、規定の幅寸法(例えば12.65mm、25.4mm、3.81mm等)の磁気テープ26が製造される。
【0048】
以上、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の実施形態の例について説明したが、本発明は上記実施形態の例に限定されるものではなく、各種の態様が採り得る。
【0049】
例えば、磁気テープ26の研削加工中に間欠的にダイヤモンドホイール82の砥石83を回転ブラシ84でクリーニングすることも可能であり、さらにはテープ供給手段13に装着する磁気テープ原反20の装着切り換え時間帯にクリーニングすることも可能である。
【0050】
【実施例】
次に、本発明の実施例を、比較例と対比して説明する。本発明の実施例として、図1に示される磁気テープの製造装置10を使用した。比較例として、図1に示される磁気テープの製造装置10の研削装置80から回転ブラシ84及び吸引フード86を取り外したものを使用した。加工条件はクリーニング処理以外では実施例、比較例とも同一である。
【0051】
磁気テープ26は、DDS4規格となるように、スリッタ14で3.8mm幅に裁断して加工した。この際の磁気テープ26の走行速度は、200m/分とした。磁気テープ26のテンションは、3.8mm幅で100gになるように制御した。磁気テープ26の総厚さは5.6μmである。
【0052】
研削加工で使用されるダイヤモンドホイール82は、円柱状のもので、外径が70mm、砥粒粒度は#800である。研削加工での加工条件は、周速が200m/分となるように制御した。その結果、磁気テープ26との相対速度は400m/分となる。磁気テープ26のダイヤモンドホイール82への巻き掛け角度αを90度とした。
【0053】
クリーニングで使用される回転ブラシ84は、ブラシ84Aの材質がナイロンのものを使用すると共に、ブラシ線径が0.1mm、ブラシ長さが10mmのものを使用した。また、回転ブラシ84の回転数を200rpmで行うと共に、ブラシ押し込み量が3mmになるように設定した。また、吸引フード86の吸引圧は3kPaに設定した。
【0054】
実施例及び比較例の効果を確認する方法として、製造した磁気テープ26を使用した磨耗試験を行なった。磨耗試験の構成を図4に示す。ガイドローラ98、98間に張架された磁気テープ26を、Alfesilバー96に押し付けられるようにして往復走行させ、Alfesilバー96先端の磨耗量(μm)を測定した。DDS4規格を満足するための磨耗量規格は12μm以下である。
【0055】
Alfesilバー96とは、Al(アルミニウム)、Fe(鉄)及びSi(ケイ素)の合金のバーであり、三角柱の形状のものである。磁気テープ26の走行速度を300mm/秒(18m/分)、磁気テープ26のテンションを20g(3.8mm幅で)、磁気テープ26のAlfesilバー96への巻き掛け角を24度とした。なお、磁気テープ26は50m長さの磁気テープロールを使用した。
【0056】
結果を図5に示す。
【0057】
図5(a)は回転ブラシ84及び吸引フードを設けない比較例である。図5(b)は、本発明の実施例1であり、テープ供給手段13に装着する磁気テープ原反20の装着切り換え時間帯にダイヤモンドホイール82の砥石83を回転ブラシ84でクリーニングした場合である。図5(c)は、本発明の実施例2であり、ダイヤモンドホイール82で磁気テープ26の磁性層を研削加工中に、ダイヤモンドホイール82の砥石83を回転ブラシ84で常時クリーニングした場合である。
【0058】
この結果、図5(a)の比較例では、Alfesilバー90の磨耗は磁気テープ原反20の処理ロール数に比例して増大し、処理ロール数が3本の時点で磨耗が12μmになった。そして、処理ロール数が4本の時点で磨耗が15μmになり規格をオーバーした。
【0059】
これに対し、図5(b)の実施例1では、磁気テープ原反20を1ロール分研削処理することで、Alfesilバー90の磨耗は研削開始時の磁気テープ26での約4μmから研削終了時の磁気テープ26での約8μmまで上昇するが、磁気テープ原反20の装着切り換え時間帯にダイヤモンドホイール82の砥石83を回転ブラシ84でクリーニングすることにより、Alfesilバー96の磨耗は4μm程度まで低減される。
【0060】
図5(c)の実施例2では、磁気テープ原反20の処理本数が10本になってもAlfesilバー96の磨耗はほとんど検出できず、ダイヤモンドホイール82の研削力が使用当初の研削力のまま略一定に維持された。このように本発明の実施例2のクリーニングを行って製造されたテープ26では、Alfesilバー96の磨耗がほとんどなく、磁気テープ26の研削処理が長期で安定していることが解る。言い換えると、ダイヤモンドホイール82の目詰まりが著しく減少し、ダイヤモンドホイール82の研削能力が長期で安定していることが解る。以上により、本発明の実施例の顕著な効果が確認できた。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の研削装置及びそれを用いた磁気記録媒体の製造方法によれば、研削ホイールに目詰まりを生じさせる磁性層のバインダー成分等の添加物、バック層の転写物、テープ裁断の際に生じる切り粉等の目詰まり物をクリーニング装置により、研削工程上で効果的に除去できる。これにより、研削ホイールの研削力が安定化するので、低ノイズの高密度塗布型磁気記録媒体の高品質な製品を従来に比べて安定的且つ高稼動率で製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される磁気テープの製造装置の構成図
【図2】スリッタの側面図
【図3】本発明の研削装置の構成図
【図4】磨耗試験の構成を示す概念図
【図5】磨耗試験の結果を示すグラフ
【図6】従来例のダイヤモンドホイールにより研削加工している状態を示す概念図
【符号の説明】
10…磁気テープの製造装置、13…テープ供給手段、14…スリッタ、20…磁気テープ原反、22…ガイドローラ、26…磁気テープ、28…張架ローラ、50…テープ巻取り手段、80…研削装置、82…ダイヤモンドホイール、83…砥石、84…回転ブラシ(クリーニング装置)、86…吸引フード、88…吸引口、92…トラップ装置、94…真空ポンプ
【発明の属する技術分野】
本発明は研削装置及びそれを用いた磁気記録媒体の製造方法に係り、特に、低ノイズかつ高密度の磁気記録媒体の製造に適した研削装置及びそれを用いた磁気記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
オーディオ用、ビデオ用、放送用、コンピュータのバックアップ用等の磁気記録媒体として、強磁性粉末と結合剤とを含む磁性塗料が塗設されてなる磁気テープが広く使用されている。このような磁気テープの製造において、磁気ヘッドの磨耗防止、ドロップアウトの抑制、エラーレートの抑制等のために、磁気テープの磁性層に、研削ホイール例えばダイヤモンドホイールを当てて磁性層表面の微小な突起等を除去すること(研削加工)が行なわれる場合もある(たとえば、特許文献1)。
【0003】
このような磁気テープの製造には、ロール状に巻回された幅広な帯状の磁気テープ原反を搬送させながらスリッタで複数本の幅狭な磁気テープに裁断し、この磁気テープをダイヤモンドホイール等の研削ホイールで研削し、その後に磁気テープをロール状に巻き取る構成の装置が使用される。
【0004】
図6は、磁気テープ1、1…の磁性層の面を研削ホイール2により研削している状態を示す概念図である。従来は図示のように、複数本(たとえば、40本)の所定幅(たとえば、12.65mm幅)の磁気テープ1、1…を所定長さ(たとえば、1m)の円柱状の研削ホイール2に巻き掛けて研削加工を行っていた。
【0005】
ところで、このような研削加工において、研削ホイール2の研削力が次第に低下するという問題がある。この研削力低下の現象は、磁性層のバインダー成分等の添加物、バック層の転写物、磁気テープ原反を裁断する際に生じる切り粉、及び、研削加工により除去された削れ屑等の目詰まり物が研削ホイールの砥石に目詰まりを生じさせているためであると考えられている。砥石に目詰まりが生じると、磁性層を研削する研削ホイールの研削力が不均一になり、製造される磁気テープの品質が不安定になる。特に、磁気テープの研削のように搬送される帯状の磁気テープを連続的に研削する場合には、研削ホイールの研削力が変わると、磁気テープの搬送方向において磁気テープの品質にバラツキが生じるという問題がある。
【0006】
この対策として、従来は、研削ホイールの砥石に目詰まりが生じた際に、磁性塗料を溶解させ得る溶媒等を浸した布等で砥石表面を拭い、砥石の目詰まりを解消するようにしており、一定の効果が得られていた。
【0007】
【特許文献1】
特開昭62−172532号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、砥石の目詰まり頻度が多く、その都度砥石の研削力を回復させるべく、磁気記録媒体の製造ラインを一旦停止させて砥石表面を溶媒等を浸した布で拭う作業が必要となり、作業者の負担、ダウンタイムの増大等により著しく生産性が悪かった。また、このような作業でも、砥石の目詰まりが解消できないことが多々あった。
【0009】
また、砥石の目詰まりの根本的な対策としては、研削ホイールのドレッシングを行なうことが有力であるが、ホイールメーカー等に依頼した場合、長納期、高コストとなる問題がある。また、ダウンタイムの増大等により著しく生産性が悪くなる。
【0010】
本発明は、研削ホイールの研削力を安定化することができるので、低ノイズで高密度な高品質の磁気記録媒体を安定的に且つ高稼動率で製造できる研削装置及びそれを用いた磁気記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、走行するウエブの表面を連続的に研削する研削ホイールと、前記研削ホイールに付設され、該研削ホイールの砥石をクリーニングするクリーニング装置と、を備えたことを特徴とする研削装置を提供する。
【0012】
本発明の研削装置によれば、ウエブの研削中に研削ホイールの砥石をクリーニング装置でクリーニングできるので、砥石の目詰まりを効果的に解消できる。これにより、研削ホイールの砥石の研削力を安定化させることができるので、ウエブ搬送方向におけるウエブ品質のバラツキを防止できる。従って、本発明の研削装置は、磁気記録媒体の磁性層の研削加工のように、搬送される帯状の磁気記録媒体を研削ホイールで連続的に研削する必要があり且つ磁気記録媒体の搬送方向における研削効果を均等化させる必要がある磁気記録媒体の製造方法の研削装置として好適である。
【0013】
また、本発明の研削装置において、クリーニング装置は研削ホイールの砥石をクリーニングする効果が大きな回転ブラシが好ましい。これは、研削ホイールの砥石の研削力の低下は、上述した目詰まり物が砥石の砥粒に付着したり、凹部に入り込むことで生じるが、回転ブラシのブラシは砥粒に付着した目詰まり物を除去するだけでなく、目詰まり物を凹部から掻き出す作用を期待できるためである。特に、回転ブラシは、磁気記録媒体を研削する研削ホイールの目詰まり物を除去するクリーニング装置として有効である。
【0014】
また、本発明は前記目的を達成するために、搬送される非磁性の帯状可撓性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを含む磁性塗料を塗設して磁性層を形成し、その後に前記搬送の下流側で該磁性層を研削ホイールで連続的に研削する磁気記録媒体の製造方法において、前記研削ホイールに該研削ホイールの砥石をクリーニングするクリーニング装置を付設して、前記研削を行う研削工程上で前記砥石のクリーニングを行うことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法を提供する。
【0015】
本発明の磁気記録媒体の製造方法によれば、搬送される磁気記録媒体の磁性層を研削ホイールで研削する研削工程上で、研削ホイールに付設したクリーニング装置で該研削ホイールの砥石をクリーニングするようにしたので、研削ホイールの砥石の目詰まりを効果的に解消することができる。これにより、研削ホイールの研削力を安定化できるので、低ノイズの高密度塗布型磁気記録媒体の高品質な製品を安定的に製造することができる。更には、研削ホイールの砥石をクリーニングするために磁気記録媒体の製造を停止する必要がないので、高稼動で磁気記録媒体を製造することができる。
【0016】
本発明によれば、研削ホイールで磁性層を研削中に研削ホイールの砥石をクリーニング装置で常時クリーニングすることが好ましい。これにより、研削ホイールの研削力を、使用初期と略同じ状態に一定化することができるので、品質にバラツキがなく且つ一層高品質な磁気記録媒体を製造することができる。
【0017】
尚、本発明は、磁性層を研削中に砥石を常時クリーニングすることだけに限るものではなく、磁性層を研削中に砥石を間欠的にクリーニングしてもよい。更には、磁気記録媒体を製造する1ロール(バルク)から次のロールに切り換える間に砥石をクリーニングしても砥石の研削力を回復させる一定の効果を得ることができる。
【0018】
本発明において、クリーニング装置は、砥石をブラッシングする回転ブラシであることが好ましい。この理由は上記の研削装置で説明したと同様である。
【0019】
本発明において、回転ブラシのブラシ材質は、化学繊維、動物繊維、植物繊維のうちの1つであることが好ましい。これ以外の例えば金属ブラシは砥石を傷つけ易く、却って砥粒が砥石から脱落してしまう等の問題が生じる。これら化学繊維、動物繊維、植物繊維の中では、化学繊維が耐磨耗性、耐熱性(回転ブラシの回転による発熱に対する耐性)が優れており、回転ブラシのブラシとして好適である。化学繊維としては、ナイロン、アクリル、テフロン等が好適である。また、化学繊維に酸化アルミナ等のフィラー(filler) を混入させたものは特に好ましい。
【0020】
本発明において、回転ブラシの回転数は100〜1000rpmの範囲が好ましく、回転ブラシのブラシ線径は0.01〜0.3mmの範囲が好ましく、ブラシ長さは、5〜30mmの範囲であることが好ましい。また、研削ホイールの砥石に対する回転ブラシのブラシの押し込み量が1〜5mmの範囲になる圧力で該ブラシを砥石に押し付けることが好ましい。これらの条件を満足すると、特にクリーニング効果が大きいためである。ここで、押し込み量とは、回転ブラシのブラシ先端が真っ直ぐに研削ホイールの砥石面に接触した状態から、回転ブラシを研削ホイールに近づける距離であり、これによりブラシ先端が撓った状態で砥石に接触する。
【0021】
また、本発明において、回転ブラシを、研削ホイール側に開口を有する吸引フードで覆うことが好ましく、吸引フードの吸引圧は1〜5kPaの範囲であることが好ましい。これにより、研削ホイールから除去された目詰まり物が磁気記録媒体に付着することを防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る研削装置及びそれを用いた磁気記録媒体の製造方法の好ましい実施の形態について詳説する。
【0023】
図1は、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法が適用される磁気テープ(磁気記録媒体)の製造装置10の一例を示した構成図である。
【0024】
図1に示される、磁気テープの製造装置10は、主として、ロール状に巻回された幅広なウエブ状の磁気テープ原反20を送り出すテープ供給手段13と、幅広な磁気テープ原反20を複数本の幅狭な磁気テープ26に裁断するスリッタ(裁断装置)14と、磁気テープ26を巻き掛けて研削するクリーニング装置付きの研削装置80と、磁気テープ26を個別に巻取りリール17のハブ18(巻芯)に巻取るテープ巻取り手段50とで構成される。
【0025】
テープ供給手段13における巻戻しリール11のハブ12(巻芯)には、ロール状に巻回された磁気テープ原反20が装着される。
【0026】
この磁気テープ原反20は、通常、非磁性の可撓性支持体上に強磁性微粒子を含む磁性塗料を塗布処理して磁性層を塗設し、その磁性層に配向処理、乾燥処理、カレンダー処理(磁性層の平滑化処理)や硬化処理等の表面処理等を行うことによって製造される。尚、磁性層の形成には塗布処理以外にも真空蒸着法等を使用できる。
【0027】
非磁性の帯状可撓性支持体としては、一般に、所定幅の、長さが45〜20000m、厚さが2〜200μmのポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン−2,6 −ナフタレート、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド等のプラスチックフィルム、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンブテン共重合体等の炭素数が2〜10のα−ポリオレフィン類を塗布又はラミネートした紙等からなる可撓性帯状物又は該帯状物を基材としてその表面に加工層を形成した帯状物が使用できる。
【0028】
磁性塗料に使用される強磁性粉末としては、各種の材料が使用できるが、強磁性粉末が六方晶フェライトである場合は、板径が35nm以下、板比が2以上のものが、強磁性粉末が強磁性金属粉末である場合は、長軸長が60nm以下、軸比が2以上のものが、好ましく使用できる。この強磁性粉末のパーティクルサイズとしては、平均一次粒子体積が10000nm3 以下のものが、好ましく使用できる。
【0029】
強磁性粉末を浸漬する溶剤は、シキロへキサノンを含む溶液が好ましい。シキロヘキサノンの含有率は全溶剤量の30〜100重量%であることが好ましい。シキロヘキサノン以外の溶液としては、メチルエチルケトン、トルエン、酢酸ブチル等を使用することが好ましい。
【0030】
磁性塗料の塗布手段としては、アプリケーション系では、ローラ塗布方法、ディップ塗布方法、ファウンテン塗布方法等が、計量系では、エアーナイフ塗布方法、ブレード塗布方法、バー塗布方法等が採用できる。また、アプリケーション系と計量系とを同一の部分で担当するものとして、エクストルージョン塗布方法、スライドビード塗布方法、カーテン塗布方法等が採用できる。
【0031】
塗設される磁性層の厚さは、乾膜で0.02〜3μmが好ましく、0.02〜0.2μmがより好ましい。また、磁性層と非磁性支持体との間に非磁性粉末と結合剤を主体とした非磁性層を設けた層構成とするのが好ましい。特に、磁性層を薄層とする構成では、凝集した磁性体の解砕による塗布スジの低減が可能になるので、短波長領域でのC/N低下を抑制して媒体性能を向上させるだけでなく、生産性を向上できるというメリットもある。
【0032】
塗布された磁性塗料の磁性層は、強磁性粉末を配向させる処理、すなわち、磁場配向処理がなされた後、乾燥される。乾燥後の磁性層には、カレンダー処理及び硬化処理が施されて磁気テープ原反20が製造される。
【0033】
このように製造された磁気テープ原反20は、テープ供給手段13から送り出されて搬送されながらスリッタ14で複数本の磁気テープ26に裁断され、裁断された磁気テープ26が研削装置80で磁性層が研削加工された後、テープ巻取り手段50に巻き取られる。研削加工は、幅広の磁気テープ原反20のままで行なってもよいが、通常は所定製品幅(たとえば、12.65mm、25.4mm、3.81mm等)に裁断した後の磁気テープ26で行なうのが一般的である。
【0034】
スリッタ14は、幅広で帯状の磁気テープ原反20を上下一対の回転刃30、32により複数本の磁気テープ26、26、…に裁断する装置であり、図2に示されるように、受け刃としてローラ状に形成された複数の回転下刃30、30…と、回転下刃30との間で磁気テープ原反20に剪断力を与えて裁断する薄円盤状の複数の回転上刃32、32…とで構成される。
【0035】
回転下刃30は、下側シャフト34にスペーサ36を介して嵌合固定され、回転上刃32は、下側シャフト34と平行な上側シャフト38にスペーサ40を介して嵌合固定され、回転上刃32と回転下刃30との刃先部分が互いに重なり合うように配置されている。そして、回転上刃32は図示しないバネにより図2の軸方向右側に付勢され、回転上刃32の刃先部分が回転下刃30の刃先部分に当接した状態で位置決めされる。上側シャフト38と下側シャフト34はそれぞれ回転速度を自由に可変可能なモータ41、43に接続され、回転上刃32と回転下刃30の周速度を個別に可変できるようになっている。
【0036】
図1に示すように、巻戻しリール11とスリッタ14との間には、磁気テープ原反20の搬送路を形成する複数のガイドローラ22、22、…と、磁気テープ原反20の搬送速度を規制するサクションドラム24が設けられる。サクションドラム24は、回転速度を自由に可変可能なモータ(図示せず)に接続され、サクションドラム24の周面に磁気テープ原反20を吸着して回転することにより、磁気テープ原反20の搬送速度を任意に可変する。そして、テープ巻取り手段50における巻取リール17のハブ18(巻芯)の回転速度は、このサクションドラム24の周速度を基準として制御される。磁気テープ原反20の搬送速度を規制する手段としてはサクションドラム24に限定されず、磁気テープ原反20を挟持搬送するピンチローラを使用することもできる。
【0037】
スリッタ14とテープ巻取り手段50との間には、磁気テープ26の搬送路を形成する複数のガイドローラ22、22、…と、クリーニング装置付きの研削装置80とが設けられる。
【0038】
クリーニング装置付きの研削装置80は、図3に示すように、主として、張架ローラ28、28間に張架された磁気テープ26の磁性層に研削加工を行うダイヤモンドホイール82(研削ホイール)と、ダイヤモンドホイール82の砥石83をクリーニングする回転ブラシ84(クリーニング装置)と、回転ブラシ84を囲む吸引フード86と、で構成される。
【0039】
ダイヤモンドホイール82としては、メタルボンドタイプのダイヤモンドホイールが好ましく使用できる。また、条件によっては、ビトリファイドタイプのダイヤモンドホイール、レジンボンドタイプのダイヤモンドホイール、電着方式のダイヤモンドホイールも使用できる。このダイヤモンドホイール82に使用されるダイヤモンド砥粒の粒度としては、#325〜#2000が好ましく、#600〜#1200がより好ましい。ダイヤモンド砥粒の粒径が大き過ぎると磁性層の傷が問題となり好ましくなく、ダイヤモンド砥粒の粒径が小さ過ぎると研削能力が低く好ましくない。ダイヤモンドホイールのボンド材質、集中度(コンセントレーション)等は磁性層の組成等に応じて適宜のもの、値を選択すればよい。また、前記巻き掛け角度及び研削での相対速度も、ダイヤモンドホイール82の外径、磁性層の組成等に応じて適宜の値を選択すればよい。従って、上記した張架ローラ28、28は図3のC−D方向にスライド可能になっている。そして、研削加工は、回転する円柱状のダイヤモンドホイール82に、磁性層側を接するようにして磁気テープ26を所定巻き掛け角度で巻き掛けるとともに、所定のテンションを加えることにより行なう。ダイヤモンドホイール82への磁気テープ26の巻き掛け角αは、好ましくは60〜150度が採用できる。ダイヤモンドホイール82の回転方向は図示の例ではホイール表面が磁気テープ26の走行方向と逆方向に運動するようにCW(時計回り)が採用されている。このように構成することにより、ホイール表面と磁気テープ26表面との相対速度を大きくできる。
【0040】
回転ブラシ84は、ダイヤモンドホイール82に接触する磁気テープ26の反対側に設けられると共に、クリーニング時にダイヤモンドホイール82に接触可能なように、図3のA−B方向にスライド可能に設けられる。これにより、研削を行う研削工程上で所望の時にダイヤモンドホイール82の砥石83のクリーニングを行うことができる。回転ブラシ84をスライドさせる機構は特に図示しないが、公知のスライド機構を使用することができる。例えば、回転ブラシ84と吸引フード86が一体の場合には、吸引フード86をナット部材を介して支柱レールにスライド自在に支持しておき、ナット部材に螺合させたボールネジを減速機を介してモータで回動させるスライド機構を採用することができる。また、回転ブラシ84と吸引フード86が別体の場合には、回転ブラシ84に上記したと同様のスライド機構を設ければよい。
【0041】
回転ブラシ84のブラシ84Aの材質は、化学繊維、動物繊維、植物繊維のうちの1つであることが好ましい。これ以外の例えば金属ブラシは砥石83を傷つけ易く、却って砥粒が砥石83から脱落してしまう等の問題が生じる。これら化学繊維、動物繊維、植物繊維の中では、化学繊維が耐磨耗性、耐熱性(回転ブラシ84のブラシとダイヤモンドホイール82の砥石83との接触により熱が生じる)が優れており、回転ブラシ84のブラシ84Aとして好適である。化学繊維としては、ナイロン、アクリル、テフロン等が好適である。また、化学繊維に酸化アルミナ等のフィラー(filler) を混入させたものは特に好ましい。
【0042】
回転ブラシ84の回転数は100〜1000rpmの範囲であることが好ましい。磁気テープ26の磁性層を研削加工してダイヤモンドホイール82に目詰まりした目詰まり物を回転ブラシ84で除去するクリーニング力は、100〜1000rpmの範囲で効果が特に大きいためである。また、回転ブラシ84の回転方向は、ダイヤモンドホイール82の回転方向に対して逆方向に回転することが好ましい。逆回転の方がダイヤモンドホイール82の砥石面に対する回転ブラシ84のブラッシング力が大きくなるからである。回転ブラシ84のブラシ線径は、0.01〜0.3mmの範囲であることが好ましい。回転ブラシ84のブラシ線径は、細過ぎると剛性が小さ過ぎて砥石83の砥粒に付着した目詰まり物の除去力が小さくなると共に砥石83の凹部に入り込んだ目詰まり物の掻き出し力が小さくなり、太過ぎると凹部に入り込み難くなり凹部の目詰まり物を掻き出す作用が小さくなるためである。従って、ダイヤモンドホイール82の砥石83に使用される砥粒の粒度によって0.01〜0.3mmの範囲内で更に規制することが好ましく、砥粒の粒度が♯600〜♯1200の砥石の場合、回転ブラシ84のブラシ径は0.01〜0.1mmの範囲が好ましい。回転ブラシ84のブラシ長さは、5〜30mmの範囲であることが好ましい。ブラシ長さが5〜30mmの範囲がクリーニング力が大きくなるからである。ダイヤモンドホイール82の砥石83に対する回転ブラシ84のブラシ84Aの押し込み量が1〜5mmの範囲になる圧力で該ブラシ84Aを砥石83に押し付けることが好ましい。この押し込み量の範囲のときにクリーニング力が特に大きいからである。押し込み量の調整は、上記したスライド機構を兼用することができる。
【0043】
回転ブラシ84を囲む吸引フード86は、ダイヤモンドホイール82側に吸引口88を有する円筒形状に形成されると共に、吸引口88は回転ブラシ84の軸方向(図3の表裏方向)に長い矩形状に形成される。吸引フード86には耐圧性のフレキシブルチューブ90が接続されると共に、トラップ装置92(図1参照)を介して真空ポンプ94(図1参照)に接続される。これにより、真空ポンプ94を作動させると、吸引フード86内が減圧され、吸引口88からエアが吸引フード86内に誘引されるので、回転ブラシ84のブラッシングでダイヤモンドホイール82の砥石83から除去された目詰まり物は、吸引フード86内を通ってトラップ装置92に吸引回収される。この場合、吸引フード86を円筒形状とすることにより、吸引フード86内に吸引された目詰まり物が吸引フード86内で滞留することなく直ちにフレキシブルチューブ90から排除される。従って、砥石83から除去された目詰まり物が磁気テープ26に再び付着されることを防止できる。この場合、吸引フード86の吸引圧は1〜5kPaであることが好ましい。これは、吸引圧が1kPa未満では、砥石83から除去された目詰まり物を確実に吸引フード86内に吸引することができず、5kPaを超えると、吸引圧が搬送されている磁気テープ26の搬送を不安定にし、研削加工に悪影響がでるためである。
【0044】
次に、上記のように構成された磁気テープの製造装置10の作用を説明する。
【0045】
先ず、磁気テープの製造装置10の巻戻しリール11に巻回されたロール状の磁気テープ原反20は、巻戻しリール11から連続的に引き出され、スリッタ14に搬送される。そして、スリッタ14で複数本の磁気テープ26に裁断されて研削装置80に搬送される。
【0046】
研削装置80では、ダイヤモンドホイール82により磁気テープ26の磁性層が研削されると共に、研削を行う研削工程上でダイヤモンドホイール82の砥石83のクリーニングを回転ブラシ84で行う。これにより、磁気テープ26の研削加工中にダイヤモンドホイール82の砥石83をクリーニングできるので、砥石83の目詰まりを効果的に解消できる。従って、ダイヤモンドホイール82の研削力を安定化させることができるので、磁気テープ26の搬送方向における磁気テープ品質のバラツキがなくなる。このクリーニングにおいて、ダイヤモンドホイール82で磁気テープ26の磁性層を研削加工中に、ダイヤモンドホイール82の砥石83を回転ブラシ84で常時クリーニングすることが好ましい。これにより、ダイヤモンドホイール82の研削力を長期間、新しいダイヤモンドホイール82の研削力の状態で略一定に維持することができるので、品質にバラツキがなく且つ一層高品質な磁気テープ26を製造することができる。
【0047】
次に、研削工程で研削加工された磁気テープ26は、巻取リール17のハブ18に巻取られる。これにより、例えば磁気テープ原反20が40〜250本に裁断され、規定の幅寸法(例えば12.65mm、25.4mm、3.81mm等)の磁気テープ26が製造される。
【0048】
以上、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の実施形態の例について説明したが、本発明は上記実施形態の例に限定されるものではなく、各種の態様が採り得る。
【0049】
例えば、磁気テープ26の研削加工中に間欠的にダイヤモンドホイール82の砥石83を回転ブラシ84でクリーニングすることも可能であり、さらにはテープ供給手段13に装着する磁気テープ原反20の装着切り換え時間帯にクリーニングすることも可能である。
【0050】
【実施例】
次に、本発明の実施例を、比較例と対比して説明する。本発明の実施例として、図1に示される磁気テープの製造装置10を使用した。比較例として、図1に示される磁気テープの製造装置10の研削装置80から回転ブラシ84及び吸引フード86を取り外したものを使用した。加工条件はクリーニング処理以外では実施例、比較例とも同一である。
【0051】
磁気テープ26は、DDS4規格となるように、スリッタ14で3.8mm幅に裁断して加工した。この際の磁気テープ26の走行速度は、200m/分とした。磁気テープ26のテンションは、3.8mm幅で100gになるように制御した。磁気テープ26の総厚さは5.6μmである。
【0052】
研削加工で使用されるダイヤモンドホイール82は、円柱状のもので、外径が70mm、砥粒粒度は#800である。研削加工での加工条件は、周速が200m/分となるように制御した。その結果、磁気テープ26との相対速度は400m/分となる。磁気テープ26のダイヤモンドホイール82への巻き掛け角度αを90度とした。
【0053】
クリーニングで使用される回転ブラシ84は、ブラシ84Aの材質がナイロンのものを使用すると共に、ブラシ線径が0.1mm、ブラシ長さが10mmのものを使用した。また、回転ブラシ84の回転数を200rpmで行うと共に、ブラシ押し込み量が3mmになるように設定した。また、吸引フード86の吸引圧は3kPaに設定した。
【0054】
実施例及び比較例の効果を確認する方法として、製造した磁気テープ26を使用した磨耗試験を行なった。磨耗試験の構成を図4に示す。ガイドローラ98、98間に張架された磁気テープ26を、Alfesilバー96に押し付けられるようにして往復走行させ、Alfesilバー96先端の磨耗量(μm)を測定した。DDS4規格を満足するための磨耗量規格は12μm以下である。
【0055】
Alfesilバー96とは、Al(アルミニウム)、Fe(鉄)及びSi(ケイ素)の合金のバーであり、三角柱の形状のものである。磁気テープ26の走行速度を300mm/秒(18m/分)、磁気テープ26のテンションを20g(3.8mm幅で)、磁気テープ26のAlfesilバー96への巻き掛け角を24度とした。なお、磁気テープ26は50m長さの磁気テープロールを使用した。
【0056】
結果を図5に示す。
【0057】
図5(a)は回転ブラシ84及び吸引フードを設けない比較例である。図5(b)は、本発明の実施例1であり、テープ供給手段13に装着する磁気テープ原反20の装着切り換え時間帯にダイヤモンドホイール82の砥石83を回転ブラシ84でクリーニングした場合である。図5(c)は、本発明の実施例2であり、ダイヤモンドホイール82で磁気テープ26の磁性層を研削加工中に、ダイヤモンドホイール82の砥石83を回転ブラシ84で常時クリーニングした場合である。
【0058】
この結果、図5(a)の比較例では、Alfesilバー90の磨耗は磁気テープ原反20の処理ロール数に比例して増大し、処理ロール数が3本の時点で磨耗が12μmになった。そして、処理ロール数が4本の時点で磨耗が15μmになり規格をオーバーした。
【0059】
これに対し、図5(b)の実施例1では、磁気テープ原反20を1ロール分研削処理することで、Alfesilバー90の磨耗は研削開始時の磁気テープ26での約4μmから研削終了時の磁気テープ26での約8μmまで上昇するが、磁気テープ原反20の装着切り換え時間帯にダイヤモンドホイール82の砥石83を回転ブラシ84でクリーニングすることにより、Alfesilバー96の磨耗は4μm程度まで低減される。
【0060】
図5(c)の実施例2では、磁気テープ原反20の処理本数が10本になってもAlfesilバー96の磨耗はほとんど検出できず、ダイヤモンドホイール82の研削力が使用当初の研削力のまま略一定に維持された。このように本発明の実施例2のクリーニングを行って製造されたテープ26では、Alfesilバー96の磨耗がほとんどなく、磁気テープ26の研削処理が長期で安定していることが解る。言い換えると、ダイヤモンドホイール82の目詰まりが著しく減少し、ダイヤモンドホイール82の研削能力が長期で安定していることが解る。以上により、本発明の実施例の顕著な効果が確認できた。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の研削装置及びそれを用いた磁気記録媒体の製造方法によれば、研削ホイールに目詰まりを生じさせる磁性層のバインダー成分等の添加物、バック層の転写物、テープ裁断の際に生じる切り粉等の目詰まり物をクリーニング装置により、研削工程上で効果的に除去できる。これにより、研削ホイールの研削力が安定化するので、低ノイズの高密度塗布型磁気記録媒体の高品質な製品を従来に比べて安定的且つ高稼動率で製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される磁気テープの製造装置の構成図
【図2】スリッタの側面図
【図3】本発明の研削装置の構成図
【図4】磨耗試験の構成を示す概念図
【図5】磨耗試験の結果を示すグラフ
【図6】従来例のダイヤモンドホイールにより研削加工している状態を示す概念図
【符号の説明】
10…磁気テープの製造装置、13…テープ供給手段、14…スリッタ、20…磁気テープ原反、22…ガイドローラ、26…磁気テープ、28…張架ローラ、50…テープ巻取り手段、80…研削装置、82…ダイヤモンドホイール、83…砥石、84…回転ブラシ(クリーニング装置)、86…吸引フード、88…吸引口、92…トラップ装置、94…真空ポンプ
Claims (13)
- 搬送されるウエブの表面を連続的に研削する研削ホイールと、
前記研削ホイールに付設され、該研削ホイールの砥石をクリーニングするクリーニング装置と、を備えたことを特徴とする研削装置。 - 前記ウエブは磁気記録媒体であることを特徴とする請求項1の研削装置。
- 前記クリーニング装置は回転ブラシであることを特徴とする請求項1又は2の研削装置。
- 搬送される非磁性の帯状可撓性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを含む磁性塗料を塗設して磁性層を形成し、その後に前記搬送の下流側で該磁性層を研削ホイールで連続的に研削する磁気記録媒体の製造方法において、
前記研削ホイールに該研削ホイールの砥石をクリーニングするクリーニング装置を付設して、前記研削を行う研削工程上で前記砥石のクリーニングを行うことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。 - 前記研削ホイールで前記磁性層を研削中に前記研削ホイールの砥石を前記クリーニング装置で常時クリーニングすることを特徴とする請求項4の磁気記録媒体の製造方法。
- 前記クリーニング装置は、前記砥石をブラッシングする回転ブラシであることを特徴とする請求項4又は5の磁気記録媒体の製造方法。
- 前記回転ブラシのブラシ材質は、化学繊維、動物繊維、植物繊維のうちの1つであることを特徴とする請求項6の磁気記録媒体の製造方法。
- 前記回転ブラシの回転数は100〜1000rpmの範囲であることを特徴とする請求項6又は7の磁気記録媒体の製造方法。
- 前記回転ブラシのブラシ線径は、0.01〜0.3mmの範囲であることを特徴とする請求項6〜8の何れか1の磁気記録媒体の製造方法。
- 前記回転ブラシのブラシ長さは、5〜30mmの範囲であることを特徴とする請求項6〜9の何れか1の磁気記録媒体の製造方法。
- 前記研削ホイールの砥石に対する前記回転ブラシのブラシの押し込み量が1〜5mmの範囲になる圧力で該ブラシを前記砥石に押し付けることを特徴とする請求項6〜10の何れか1の磁気記録媒体の製造方法。
- 前記回転ブラシを、前記研削ホイール側に吸引口を有する吸引フードで覆うことを特徴とする請求項6〜11の何れか1の磁気記録媒体の製造方法。
- 前記吸引フードの吸引圧は1〜5kPaであることを特徴とする請求項12の磁気記録媒体の製造方法。
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