JP2004347733A - 安全装置及び懸吊具 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価且つ簡易な懸吊具Aの安全装置2を提供することを課題としている。
【解決手段】懸吊ひも1の第1の端部11と第2の端部12とを保持して懸吊具Aのループ状態を形成すると共に、当該懸吊ひも1に一定以上の張力が掛かった際に前記ループ状態を解除する安全装置2において、基台となる安全装置本体21と、この安全装置本体21に前記懸吊ひも1の第1の端部11を保持する第1の保持部と、前記安全装置本体21に前記懸吊ひも1の第2の端部12を保持する第2の保持部とを具備し、前記第1の保持部22または第2の保持部24を前記懸吊ひも1の端部11、12を貫通させて保持する保持孔22、24にて形成すると共に、当該保持孔22,24の変形を許容する変形許容部23、25を備え、前記懸吊ひも1に一定以上の張力が掛かった際に前記保持孔22,24を変形させて前記懸吊ひも1の端部11、12を保持孔22,24から離脱させることにより前記懸吊具Aのループ状態を解除する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、名札やIDカード、携帯電話等を首から吊り下げて使用する際に利用される懸吊具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、名札を取り付けるピンで服に孔が開くといった問題も生じず、また、名札をクリップで取り付けるためのポケット等が不要であり着る服を選ばないなどの理由から、名札やIDカード等を取り付けて首等から吊り下げて使用するタイプの懸吊具が使用されるようになってきている。このようなタイプの懸吊具には、一定以上の張力が加わった際に係合又は係合解除し安全装置を構成する一対の係合体を懸吊ひもの両端部に設けている。そして、例えば、吊り下げた名札やIDカード等が人に引っ掛かったりドアに挟まれたりしたときに懸吊ひもに加わった張力が係合体に作用し、この張力によって係合体が脱抜することで係合解除して安全機能として作動し、懸吊具のループ状態を解除して首が絞まってしまうといった事故を防止するように構成されている。(例えば、特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−218613号公報(第3頁、段落番号0006等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記構成の安全装置では、前記係合体の係合状態を解除する脱抜力を適切な状態に設定しないと、いざ懸吊ひもに対して不意の張力がかかった際に懸吊ひものループ状態を正常に解除しない可能性がある。したがって、係合状態に精密性が要求される上、通常、このような安全装置は型により成型されることが多いにも関わらず、懸吊ひもの種類等によって安全確保のために係合体同士の係合力を変える必要があり、各懸吊具に応じた安全装置の金型を作らねばならず、コストが嵩んでしまうという不具合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたものであり、懸吊ひもの第1の端部と第2の端部とを保持して懸吊具のループ状態を形成すると共に、当該懸吊ひもに一定以上の張力が掛かった際に前記ループ状態を解除する安全装置において、基台となる安全装置本体と、この安全装置本体に前記懸吊ひもの第1の端部を保持する第1の保持部と、前記安全装置本体に前記懸吊ひもの第2の端部を保持する第2の保持部とを具備し、前記第1の保持部または第2の保持部を前記懸吊ひもの端部を貫通させて保持する保持孔にて構成すると共に、当該保持孔の変形を許容する変形許容部を備え、前記懸吊ひもに一定以上の張力が掛かった際に前記保持孔を変形させて前記懸吊ひもの端部を保持孔から離脱させることにより前記懸吊具のループ状態を解除することを特徴とする。
【0006】
以上の構成により、例えば型抜き成形などにより廉価に安全装置を製造できる他、安全装置をループ状態を解除する張力の設定や懸吊ひもの太さの設定等に合わせて簡単に設定変更することができる簡易な構成とすることができる。
【0007】
また、より簡易に製造するためには、前記安全装置本体を可撓性を有するシート部材で構成することが望ましい。
【0008】
更に、前記変形許容部を、前記安全装置本体に対して外向きへの変形を許容するものとすることが考えられる。このような構成とすることで、例えば、懸吊具が人に引っかかり懸吊ひもが引っ張られた際に、容易に懸吊ひもの端部が保持孔から抜けやすくなり、緊急の際にループ状態が解除されないという危険性を回避することができる。
【0009】
加えて、前記変形許容部を、前記安全装置本体に対して内向きへの変形を許容するものとすることで、安全装置本体の外側を足場として変形させ予め設定した張力が掛かった際に初めてループ状態を解除するという安定した性能を得ることができる。
【0010】
更に、前記変形許容部を前記保持孔と連通するスリットとすることで、簡易に変形許容部を構成することができる。
【0011】
加えて、前記スリットを前記安全装置本体の外縁まで達する構成とすることにより、スリットを変形し易くして緊急の際に懸吊ひもの端部を保持孔から離脱し易くできる他、万一懸吊ひもの端部がドア等に挟まれたままの状態となって保持孔から抜けない場合にも、例えば前記懸吊ひもの端部近傍が当該スリットを通過して安全装置から外れ、ループ状態を解除することができる。また、一度外れた懸吊ひもを再度安全装置本体に保持させる際には、前記スリットを通して外縁から容易に取り付けることができる。
【0012】
更に、前記第1の保持部及び第2の保持部の双方を第1の保持孔及び第2の保持孔にて構成し、更に前記第1の保持孔及び第2の保持孔の変形を許容する第1の変形許容部及び第2の変形許容部を設けることにより、前記第1の端部または第2の端部のいずれかに一方的に張力が掛かった場合でもループ状態を解除することが可能となり安全性を向上させることが可能となる。
【0013】
また、更に安定した性能を発揮させるためには、前記第1の保持孔と前記第2の保持孔とを前記安全装置本体に対して対称に設けることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、使用者が、本実施形態の懸吊具Aを首に掛けた状態を示す正面図である。尚、本明細書において、特に明示しない限り、「左右」とは、図1に示される安全装置2の長手方向を基準として用いられ、「上下」とは安全装置2の上下方向すなわち短寸方向を基準として用いられる。
【0015】
本願発明の懸吊具Aは、図1に示すように、使用者が被懸吊体である名札ケースBなどを首から吊り下げて使用する際に利用されるものであり、首にかけるための懸吊ひも1と、この懸吊ひも1に対して一定以上の張力がかかった際に、この懸吊具Aのループ状態を解除する安全装置2とを具備してなる。
【0016】
以下、各構成を詳述する。
【0017】
名札ケースBは、合成樹脂等にて平板状に形成された可撓性を有する正面視略矩形状のクリアケースであり、上方に設けた懸吊ひも1を取り付けるための取付孔からなる取付部4と、上方から名札等を出し入れ可能としている透明な収納部5とを具備している。
【0018】
懸吊ひも1は、複数の細い糸から平織り等で形成したひもであり、略円形状の断面を有する1本の連続した略均等厚のものである。そして、この懸吊ひも1を利用して、図1に示すように、使用者が、当該懸吊具Aを首から吊り下げられるようにしたものである。また、前記名札ケースBの取付部4に当該懸吊ひも1を結び付けることで固定部13を形成し、当該名札ケースBを懸吊ひも1に取り付けている。
【0019】
そして、本実施の形態の懸吊具Aは、図2に示すように、前記懸吊ひも1の第1の端部11と第2の端部12とを保持して懸吊具Aのループ状態を形成すると共に、当該懸吊ひも1に一定以上の張力が掛かった際に前記ループ状態を解除する安全装置2を設け、懸吊ひも1に不意の張力がかかった際に、使用者の首を絞めてしまわないように構成している。
【0020】
具体的には、本実施の形態の安全装置2は、合成樹脂シートの型抜きにより一体に成形されるものであり、図3等に示すように、基台となる安全装置本体21と、この安全装置本体21に前記懸吊ひも1の第1の端部11を保持する第1の保持部である第1の保持孔22と、この第1の保持孔22の変形を許容する第1の変形許容部である第1のスリット23と、前記安全装置本体21に前記懸吊ひも1の第2の端部12を保持する第2の保持部である第2の保持孔24と、この第2の保持孔24の変形を許容する第2の変形許容部である第2のスリット25とを具備し、前記懸吊ひも1に一定以上の張力が掛かった際に前記第1の保持孔22または第2の保持孔24を変形させて前記懸吊ひも1の第1の端部11または第2の端部12を第1の保持孔22または第2の保持孔24から離脱させることにより前記懸吊具Aのループ状態を解除するものである。
【0021】
安全装置本体21は、一体に成形された可撓性を有する均等厚のシート部材であり、具体的には合成樹脂であるポリプロピレンを素材とする薄いシート部材である。その正面視形状は、左右上下対称形状を成す横長のものであり、平行な上下辺と外側に向かって膨出する半円形状をなす左右側辺とを有している。
【0022】
第1の保持孔22は、図2に示すように、前記安全装置本体21に前記懸吊ひも1の第1の端部11を貫通させて保持するものである。具体的には、前記安全装置本体21に貫通させた円形の孔であり、その内周が前記懸吊ひも1の外周形状と略同様の形状を成している。この第1の保持孔22は、安全装置本体21の上下寸法の略中央に位置し、正面視右側に開孔しているものである。
【0023】
第1のスリット23は、前記第1の保持孔22と連通するスリットであり、前記安全装置本体21に対して前記第1の保持孔22が内向きへ変形することを許容するものである。具体的には、安全装置本体21の上下辺と平行に切り込んだスリットであり、安全装置本体21の上下寸法の略中央に位置する。
【0024】
第2の保持孔24は、前記安全装置本体21に前記懸吊ひも1の第2の端部12を貫通させて保持するものである。具体的には、前記第1の保持孔22と同様に、前記安全装置本体21に貫通させた円形の孔であり、その内周が前記懸吊ひも1の外周形状と略同様の形状を成している。この第2の保持孔24は、安全装置本体21の上下寸法の略中央に位置し、正面視左側に開孔しているものである。また、前記第1の保持孔22と前記第2の保持孔24とは、前記安全装置本体21に対して対称に設けられている。
【0025】
第2のスリット25は、前記第2の保持孔24と連通するスリットであり、前記安全装置本体21に対して前記第2の保持孔24が内向きへ変形することを許容するものである。具体的には、安全装置本体21の上下辺と平行に切り込んだスリットであり、安全装置本体21の上下寸法の略中央に位置する。また、前記第1のスリット23と前記第2のスリット25とは、相対向する方向へ切り欠いたスリットである。具体的には、前記第1のスリット23と第2のスリット25は、第1の保持孔22と第2の保持孔24との間に設けられており、各々前記安全装置本体21の中心に向かって切り欠かれている。
【0026】
懸吊ひも1の第1の端部11は、図4に示すように、前記第1の保持孔22よりも大なる結び目を有し、前記安全装置本体21の身体接触面側から外面側に当該懸吊ひも1の第1の端部11を貫通させ、当該第1の端部11の結び目を第1の保持孔22に係止させて保持させているものである。
【0027】
懸吊ひも1の第2の端部12は、図4に示すように、前記第1の端部11と同様に、前記第2の保持孔24よりも大なる結び目を有し、前記安全装置本体21の身体接触面側から外面側に当該懸吊ひも1の第2の端部12を貫通させ、当該第2の端部12の結び目を第2の保持孔24に係止させて保持させているものである。
【0028】
次に、以上のように構成した懸吊具Aの安全装置2が作動する際の工程について説明する。
【0029】
例えば、図6に示すように、首から吊り下げた名札ケースBや懸吊ひも1が人に引っ張られたりドアに挟まれたりした際には、懸吊ひも1に張力が発生する。この懸吊ひも1に発生した張力は、懸吊ひも1の第2の端部12にある結び目に伝達され、図7に示すように、この結び目が第2のスリット25を利用して第2の保持孔24を広げるように変形し、懸吊ひも1の第2の端部12が、前記第2の保持孔24から外れるように働く。そして、この張力が、懸吊ひも1の第2の端部12が第2の保持孔24から抜けて離脱する離脱力よりも大きければ、図8に示すように第2の端部12が第2の保持孔24から離脱して、前記懸吊具Aのループ状態を解除し、懸吊ひも1で首が絞まってしまうといった事故を未然に防止することができる。一方、この張力が、懸吊ひも1の第2の端部12が第2の保持孔24から抜けて離脱する離脱力よりも小さければ、第2の端部12が第2の保持孔24から離脱せず保持状態を維持することとなる。
【0030】
尚、本実施の形態においては、第2の端部12が第2の保持孔24から離脱する工程について説明したが、第1の端部11が第1の保持孔22から離脱する際も勿論同様である。
【0031】
以上のような構成を採ることによって、例えば型抜き成形などにより廉価な安全装置2を製造できる他、保持孔の大きさや変形許容量を変えることで、ループ状態を解除する張力の設定を簡単に設定変更することができる。
【0032】
また、前記安全装置本体21を可撓性を有するシート部材で構成しているため、より簡易に製造することが可能となる。
【0033】
加えて、前記第1のスリット23、第2のスリット25を、前記安全装置本体21に対して内向きへの変形を許容するものとしているため、安全装置本体21の外側を足場として変形させ予め設定した張力が掛かった際に初めてループ状態を解除するという安定した性能を得ることができる。
【0034】
更に、変形許容部を前記第1の保持孔23または第2の保持孔24と連通する前記第1のスリット23または第2のスリット25とすることで、変形許容部を簡易に構成することができる。
【0035】
加えて、前記第1の保持部及び第2の保持部の双方を第1の保持孔22及び第2の保持孔24にて構成し、更に前記第1の保持孔22及び第2の保持孔24の変形を許容する第1のスリット23及び第2のスリット25を設けることにより、前記第1の端部11または第2の端部12のいずれかに一方的に張力が掛かった場合でもループ状態を解除することが可能となり安全性を向上させることが可能となる。
【0036】
また、前記第1の保持孔22と前記第2の保持孔24とを前記安全装置本体21に対して対称に設けることで、前記第1の端部11または第2の端部12のいづれに張力が掛かった際にも安定した性能を発揮させることが可能となる。
<第2の実施形態>
安全装置2の第2の実施形態としては、図9に示すように、第1の変形許容部である第1のスリット26及び第2の変形許容部である第2のスリット27を、前記安全装置本体21の外縁21aにまで達する構成とすることが考えられる。
【0037】
安全装置本体21、第1の保持孔22、第2の保持孔24の構成は、前記第1の実施形態と同様である。尚、図9、図10において、第1の実施形態と同一の構成には同じ符号を付している。
【0038】
以下、第1の実施形態との変更点である第1のスリット26及び第2のスリット27の構成について詳述する。
【0039】
第1のスリット26は、前記第1の保持孔22と連通するスリットであり、前記安全装置本体21に対して前記第1の保持孔22が外向きへ変形することを許容するものである。具体的には、安全装置本体21の上下辺と平行に前記安全装置本体21の右側辺に向かって外縁21aに達するまで切り込んだスリットであり、安全装置本体21の上下寸法の略中央に位置する。
【0040】
第2のスリット27は、前記第2の保持孔24と連通するスリットであり、前記安全装置本体21に対して前記第2の保持孔24が外向きへ変形することを許容するものである。具体的には、安全装置本体21の上下辺と平行に前記安全装置本体21の左側辺に向かって外縁21aに達するまで切り込んだスリットであり、安全装置本体21の上下寸法の略中央に位置する。
【0041】
以上のように、前記変形許容部である第1のスリット26と第2のスリット27を、前記安全装置本体21に対して外向きへの変形を許容するものとすることで、例えば、懸吊具Aが人に引っかかり懸吊ひも1が引っ張られた場合にも、容易に懸吊ひも1の端部11または第2の端部12が第1の保持孔22または第2の保持孔24から抜けやすくなり、緊急時にループ状態が解除されないという危険性を回避することができる。
【0042】
加えて、前記第1のスリット26や第2のスリット27を前記安全装置本体21の外縁21aまで達する構成にしているため、万一懸吊ひも1の端部11、12がドア等に挟まれたままの状態となって保持孔22、24から抜けない場合にも、例えば前記懸吊ひも2の端部11、12近傍が当該スリット26、27を通過して安全装置2から外れ、ループ状態を解除することができる。また、一度外れた懸吊ひも1を再度安全装置本体21に保持させる際には、前記スリット26、27を通して外縁21aから容易に取り付けることができる。
【0043】
なお、本発明における構成は、以上説明したものに限定されないのは勿論である。例えば、本願実施の形態においては、前記第1の保持部及び第2の保持部の双方を保持孔22,24にて構成しているが、いずれか一方の保持部のみを保持孔22,24にて構成し、他方の保持部を懸吊ひも1の端部11、12が安全装置本体21から離脱しない状態に保持する構成とすることも考えられる。例えば、懸吊ひも1を安全装置本体21に固着させたり、係止部設けて係止させて保持してもよい。前記第1のスリット23、26、第2のスリット25、27により変形許容部を形成しているが、第1の保持孔22または第2の保持孔24の周りを一定の張力が掛かった際に第1の保持孔22または第2の保持孔24を広げる方向に弾性変形するような素材により構成とすることも考えられる。また、第1の実施形態及び第2の実施形態は、変形許容部を内向きまたは外向きの一方向への変形を許容するスリットにて形成しているが、内向き及び外向き等の複数方向への変形を許容する変形許容部であっても良い。更に、本実施の形態においては、第1の保持孔22または第2の保持孔24から抜けないために結び目を形成しているが、保持孔22、24より大なる止め具等を懸吊ひも1の端部11、12に取り付けることも考えられる。加えて、前記結び目や止め具等の位置を変えるだけで、簡単に懸吊ひも1の長さを調節することも可能である。また、安全装置本体21は、シート部材に限らず板材等でも構わない。本実施の形態においては、被懸吊体を名札ケースBとしているが、ICカードの他、携帯電話などを懸吊することもできる。その他の構成も本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、懸吊ひもの第1の端部と第2の端部とを保持して懸吊具のループ状態を形成すると共に、当該懸吊ひもに一定以上の張力が掛かった際に前記ループ状態を解除する安全装置において、基台となる安全装置本体と、この安全装置本体に前記懸吊ひもの第1の端部を保持する第1の保持部と、前記安全装置本体に前記懸吊ひもの第2の端部を保持する第2の保持部とを具備し、前記第1の保持部または第2の保持部を前記懸吊ひもの端部を貫通させて保持する保持孔にて構成すると共に、当該保持孔の変形を許容する変形許容部を備え、前記懸吊ひもに一定以上の張力が掛かった際に前記保持孔を変形させて前記懸吊ひもの端部を保持孔から離脱させることにより前記懸吊具のループ状態を解除することを特徴とする。
【0045】
以上の構成により、例えば型抜き成形などにより廉価に安全装置を製造できる他、安全装置をループ状態を解除する張力の設定や懸吊ひもの太さの設定等に合わせて簡単に設定変更することができる簡易な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における使用者が懸吊具を使用した状態を示す正面図。
【図2】第1の実施形態における安全装置を示す斜視図。
【図3】第1の実施形態における安全装置を示す正面図。
【図4】第1の実施形態における安全装置を示す背面図。
【図5】第1の実施形態における安全装置を示す平面図。
【図6】第1の実施形態における懸吊ひもに張力が掛かった状態を示す背面図。
【図7】第1の実施形態における第2の保持孔が変形した状態を示す背面図。
【図8】第1の実施形態における第2の端部が離脱した状態を示す背面図。
【図9】第2の実施形態における安全装置を示す正面図。
【図10】第2の実施形態における第2の保持孔が変形した状態を示す背面図。
【符号の説明】
A・・・懸吊具
1・・・懸吊ひも
2・・・安全装置
11・・・第1の端部
12・・・第2の端部
21・・・安全装置本体
21a・・・外縁
22・・・第1の保持部(第1の保持孔)
23・・・第1の変形許容部(第1のスリット)
24・・・第2の保持部(第2の保持孔)
25・・・第2の変形許容部(第2のスリット)
26・・・第1の変形許容部(第1のスリット)
27・・・第2の変形許容部(第2のスリット)

Claims (9)

  1. 懸吊ひもの第1の端部と第2の端部とを保持して懸吊具のループ状態を形成すると共に、当該懸吊ひもに一定以上の張力が掛かった際に前記ループ状態を解除する安全装置において、
    基台となる安全装置本体と、この安全装置本体に前記懸吊ひもの第1の端部を保持する第1の保持部と、前記安全装置本体に前記懸吊ひもの第2の端部を保持する第2の保持部とを具備し、前記第1の保持部または第2の保持部を前記懸吊ひもの端部を貫通させて保持する保持孔にて構成すると共に、当該保持孔の変形を許容する変形許容部を備え、前記懸吊ひもに一定以上の張力が掛かった際に前記保持孔を変形させて前記懸吊ひもの端部を保持孔から離脱させることにより前記懸吊具のループ状態を解除することを特徴とする安全装置。
  2. 前記安全装置本体が、可撓性を有するシート部材であることを特徴とする請求項1記載の安全装置。
  3. 前記変形許容部が、前記安全装置本体に対して外向きへの変形を許容するものであることを特徴とする請求項1または2記載の安全装置。
  4. 前記変形許容部が、前記安全装置本体に対して内向きへの変形を許容するものであることを特徴とする請求項1または2記載の安全装置。
  5. 前記変形許容部が、前記保持孔と連通するスリットであることを特徴とする請求項1乃至4記載の安全装置。
  6. 前記安全装置本体の外縁まで達するスリットであることを特徴とする請求項5記載の安全装置。
  7. 前記第1の保持部を前記安全装置本体に前記懸吊ひもの第1の端部を貫通させて保持する第1の保持孔として構成すると共に、前記第2の保持部を前記安全装置本体に前記懸吊ひもの第2の端部を貫通させて保持する第2の保持孔として構成し、更に、前記第1の保持孔の変形を許容する第1の変形許容部と、前記第2の保持孔の変形を許容する第2の変形許容部とを具備し、前記懸吊ひもに一定以上の張力が掛かった際に前記第1の保持孔または第2の保持孔を変形させて前記懸吊ひもの端部を保持孔から離脱させることにより前記懸吊具のループ状態を解除することを特徴とする請求項1乃至6記載の安全装置。
  8. 前記第1の保持孔と前記第2の保持孔とを前記安全装置本体に対して対称に設けていることを特徴とする請求項1乃至7記載の安全装置。
  9. 請求項1乃至8記載の安全装置を取り付けた懸吊具。
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