JP3204350U - 作業用ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト側部材と工具収納具側部材とを嵌合部同士の嵌合により着脱自在に連結し、連結状態をキー通空間に通したキーにより保持する作業用ケースにおいて、キーのキー通空間からの抜けを確実に阻止する。【解決手段】ベルト側部材2と工具収納具側部材6とに、互いに着脱可能に嵌合する嵌合部20が形成され、嵌合部に、互いに嵌合したときに連通するキー通空間が形成され、キー10はキー通空間に挿通可能に形成され、挿通された状態でベルト側部材と工具収納具側部材との連結状態を保持し、キーと工具収納具側部材にそれぞれ係合孔14と、係合突端を有する係合片24を形成し、キーがキー通空間に挿入されたときに係脱可能に互いに係合し合ってキー通空間からの抜けを阻止する。【選択図】図3

Description

本考案は、ベルト挿通部に通したベルト(例えば「安全帯」と称されるベルトを含む)に掛けられることにより使用され、本体を成す、皮革或いは繊維等により形成された腰袋等の工具収納具にて各種工具を収納する作業用ケースに関するものである。
建築、建設等の各種作業には多くの種類の工具が使用される。例えば、鉄筋作業には、鉄筋どうしを結束するための鉄筋作業に絶対に必要不可欠なハッカー、針金を切断するカッター、鉄筋等に印し(マーク)をつけるマーカーと呼ばれる筆記用具、長さを計測する折尺等の工具を用いる。
従って、鉄筋作業員は、使用する各種工具を入れる作業用ケースをズボンのベルト或いは安全帯に掛け、その作業用ケースに作業で使用する各種工具類を入れて現場に臨むのが普通である。
そして、本願出願人会社は、そのような工具を収納する作業用ケースについて例えば特願2001−275975、特願2001−269714等により技術的提案をし、その技術的内容が特開2003−082856号公報、特開2003−080474号公報により公開されている。
また、作業用ケースとして、本体を皮革或いは繊維等からなる腰袋で構成し、その腰袋の一部にベルトを通すベルト通しを設けたものもあり、主としてタオル或いは手拭いや軍手或いは手袋その他種々の工具類、結束線、釘やねじ類等の収納に使用され、単に「腰袋」と称され、万能の作業用ケースとして位置づけられている。
そして、作業用ケースには、ベルトに掛かる部分、即ちベルト側部材と、腰袋等工具収納具側の部分、即ち工具収納具側部材とが一体のものが主流ではあるが、将来、双方が分離し着脱を可能にしたものが主流になると思われる。
というのは、ベルトと作業用ケースとの着脱はかなり面倒であり、特に作業員が高層ビルの建築のため高所で何度もその着脱を繰り返すことは危険ですらある。
そこで、一つの作業が終了し別の作業を行うために工具一式を工具収納具単位で簡単に交換できるようにするために、或いは、休憩や食事のために工具収納部を取り外しができるようにするために、ベルト側部材と、工具収納具側部材とを分離し、且つ着脱可能に連結できるようにしたのである。
そして、その着脱可能な連結は、例えば図11(A)、(B)に示すような機構により為されるようになっている。
図11(A)はベルト側部材と工具収納具側部材との連結の仕方を斜め正面から示す分解斜視図、図11(B)はベルト側部材と工具収納具側部材との連結の仕方を斜め背面から示す分解斜視図である。
図面において,aはベルト側部材、bはベルト側部材aを成す矩形状の金属板で、長辺近傍に互いに平行に形成された一対のベルト挿通孔c、cを有する。この一対のベルト挿通孔c、cのうちの一方cにベルトdの一端を通し、その通した一端を更に他方のベルト挿通孔cに通すことにより、ベルト側部材aがベルトdに掛けられた状態になる。
e、eは金属板bの一方の主面に一体に形成された一対の支持片で、ベルト挿通孔c、cの長手方向における中央部の稍内側に位置している。fはこの一対の支持片e、eの中央部間に懸架された状態で一体に形成された連結軸である。
gは工具収納具側部材で、下部に位置する主要部を成す工具収納具の図示は省略する。hは工具収納具側部材gの上部を成す金属からなる連結用基板、iはこの連結用基板hの裏面の上部にリベットにより固定された矩形状の金属板で、その上辺の中央部が突出し逆U字状の曲折部jを成している。
kは上記金属板iの下辺の中央部が一体に突出され上側に曲折されたバネ片で、肉厚は他の部分よりも薄くされ、バネ性を帯びるようにされている。
そして、そのバネ片kの先端部は上記曲折部jの下部の内側に位置され、バネ片k自身のバネ力により曲折部jに接し、バネ片kの先端部と曲折部jとの間が閉塞状態になるようになっている。
そして、ベルト側部材aと工具収納具側部材gとの連結は、ベルト側部材aの連結軸fで、バネ片kを押すことによりバネ片k先端部(上端部)と逆U字状曲折部j先端部(上端部)との間に間隙を設け、連結軸fをその間隙に通すことにより行う。
このようにすることにより、逆U字状曲折部jと連結軸fとが連結され、延いては、ベルト側部材aと工具収納具側部材gとが連結された状態になる。そして、その連結状態は、連結軸fが逆U字状曲折部jから離脱するのを、バネ片kのバネ力により自身の先端部を逆U字状曲折部jの先端部と接触させて閉塞状態を維持することにより保つ。
また、ベルト側部材aから工具収納具側部材gを外す場合は、指で上記バネ片kを押してその先端部と逆U字状曲折部jの先端部との間に間隙をつくり、その間隙に上記連結軸fが通るようにして連結軸fを逆U字状曲折部jから外す。これで、ベルトdから工具収納具側部材gを完全に外すことができるのである。
特開2007−183498号公報 特開2013−025052号公報
ところで、近年、例えば超高層ビル等の建築物の高層化が進むにつれて、建築工事における作業員の安全性を高める必要性が強く認識されるに至っている。
そのため、ハーネス型と呼ばれる作業員の肩、腿の二方を中心の胴ベルトを介して連結し、全身で作業員の重量を支え、保持する安全帯が普及しつつあり、さらに過酷な作業による身体の防御の必須装備として腰痛防止の腰当(サポーターベルト)を安全帯と併用することが一般化され、多くなっている。
そのことは、ベルトを止める為の干渉部位が増え、作業用ケースを装着するベルトの空間が極端に狭められ、且つ、作業の為の最適な作業用ケースの装着位置が失われてしまう原因となっている。さらに、そのような状況下において、複数のベルト側部材と工具収納具側部材の一体の作業用ケースの順位を変えたり、種類を変えたりする時はベルトを全て外し、一から新規に装着し直さなければない場合がある。それは、作業員の膨大なエネルギーの浪費といえる。
依って、従来のベルト側部材と腰袋等工具収納具側部材が一体の作業用ケースや工具収納具側部材の従来の回転が許容できる使用方法の作業用ケースに対し、中の収納物の落下を防止するために工具収納具側部材の回転や必要以上の動きを抑制しなければならない、より安全性が要求される場合において、工具収納具側部材を自由に着脱、交換できる作業用ケースとして現場作業員に安全性と利便性を提供する必要性が認識されるに至ったのである。
というのは、各作業員が着用する作業用ケースに要求される安全性の高さが従来通りで済む場合も多いが、それより高い安全性が要求される場合も増えつつあるからである。
そして、ベルト側部材と工具収納具側部材とを着脱可能に連結できるようにしたタイプの作業用ケースにおいては、その連結部で発生する回転が作業員の動きを楽にし、定まった部位に定まった工具を収納する場合には問題ないが、その反面、腰袋のように出し入れ口が大きく不特定多数のものを収納する場合、その回転を抑制し収納物の落下を防止しなければならない。
そして、作業員は作業中いろんな姿勢を取り、複雑な動作をするので、それに伴って作業用ケースはいろんな状態、向きになり、想定外の向き、状態になることもある。従って、例えば、図11に示すようなタイプの作業用ケースaにおいては、連結軸fを中心に作業員の体の方に工具収納具側部材gが回転する。そのことは作業員の動きを楽にする。そして、決められた工具が決められた位置に収納される場合には問題はないが、反面、腰袋のように出し入れ口が大きく不特定多数の様々なものを収納する工具収納具側部材の場合、中の収納物の落下の危険性がある。
依って、より安全性が高いことが要求される場合、ベルト側部材と工具収納具側部材との連結状態をより強固に維持できるようにすることが作業用ケースに求められるに至っている。
本考案はそのような利便性と安全性を同時に求められた結果に応えるために為されたものであり、その目的は、ベルト側部材と工具収納具側部材とを着脱可能に連結できるようにしたタイプの作業用ケースにおいて、作業員の様々な動きがベルト側部材に伝わる傾斜角度以上の工具収納具側部材の動きが抑制され、さらに、ベルト側部材と工具収納具側部材とが連結状態にあるときにその連結状態を安全に対する意識を喚起するための一定の操作を経て解除する操作をしない限りその連結状態が絶対に解除されないようにして安全性を高めることにある。
請求項1の作業用ケースは、ベルトに掛けられるベルト側部材と、工具収納具が取り付けられた工具収納具側部材と、キーを有し、上記ベルト側部材と上記工具収納具側部材とに、互いに着脱可能に嵌合する嵌合部が形成され、これ等嵌合部に、互いに嵌合したときに連通するキー通空間が形成され、上記キーは互いに連通する状態の上記キー通空間に挿通可能に形成され、挿通された状態で上記ベルト側部材と上記工具収納具側部材との連結状態を保持するようにされ、上記キーと上記工具収納具側部材に、そのキーが上記キー通空間に挿入されたときに係脱可能に互いに係合し合ってそのキーの上記キー通空間からの抜けを阻止する係合手段が形成されたことを特徴とする。
請求項2の作業用ケースは、請求項1記載の作業用ケースにおいて、前記キーが、前記工具収納具又は前記工具収納具側部材とのいずれかに接続具を介して接続されたことを特徴とする。
請求項3の作業用ケースは、ベルトに掛けられるベルト側部材と、工具収納具が取り付けられた工具収納具側部材と、キーとを有し、上記ベルト側部材と上記工具収納具側部材とに、互いに着脱可能に嵌合する嵌合部が形成され、これ等嵌合部に、互いに嵌合したときに連通するキー通空間が形成され、上記キーは互いに連通する状態の上記キー通空間に挿通可能に形成され、且つ、前記工具収納具又は前記工具収納具側部材とのいずれかに接続具を介して接続され、上記キーが上記キー通空間に挿入されたとき上記接続具によってその挿入された状態が保持されるようにでき、上記キー通空間から抜き取られたときでもその接続具によって上記工具収納具又は上記工具収納具側部材とのいずれかから離脱しないようにされたことを特徴とする。
請求項4の作業用ケースは、ベルトに掛けられるベルト側部材と、工具収納具が取り付けられた工具収納具側部材と、キーと、を有し、上記ベルト側部材と上記工具収納具側部材とに、互いに着脱可能に嵌合する嵌合部が形成され、これ等嵌合部に、互いに嵌合したときに連通するキー通空間が形成され、上記キーは、互いに連通する状態の上記キー通空間に挿通可能に形成され、上記工具収納具又は上記工具収納具側部材とのいずれかに接続具を介して接続され、上記キーと上記工具収納具側部材に、そのキーが上記キー通空間に挿入されたときに係脱可能に互いに係合し合ってそのキーの上記キー通空間からの抜けを阻止する係合手段が形成され、更に上記キーが上記キー通空間に挿入されたとき上記接続具によってもその挿入された状態が保持されるようにされたことを特徴とする。
請求項1の作業用ケースによれば、ベルト側部材と工具収納具側部材とを、それ等の嵌合部どうしを嵌合し、互いに連通された状態のキー通空間にキーを挿通することにより、連結する状態を形成することができ、そのキーを上記キー通空間から抜かない限りその連結状態を保持することができる。
そして、キーにバネ性を持たせる必要がないので、薄くする等機械的強度を犠牲にして形成する必要がなく、連結された状態が僅かな力で解除されるというおそれをなくすことができる。
更に、上記キーと上記工具収納具側部材に、そのキーが上記キー通空間に挿入されたときに係脱可能に互いに係合し合ってそのキーの上記キー通空間からの抜けを阻止する係合手段が形成されているので、その係合手段同士の係合により上記連結状態が維持されるようにでき、延いては、ベルト側部材と工具収納具側部材とが作業中に外れることを確実に阻止することができ、作業用ケースの安全性を高めることができる。
請求項2の作業用ケースによれば、キーを、ベルト側部材と、工具収納具或いは工具収納具側部材とのいずれかに接続具を介して接続したので、キーが落下したり、紛失したりするおそれをなくすことができる。
請求項3の作業用ケースによれば、請求項1の作業用ケースによると同様に、キーを上記キー通空間から抜かない限りその連結状態を保持することができ、そして、キーにバネ性を持たせる必要がないので、薄くする等機械的強度を犠牲にして形成する必要がなく、連結された状態が僅かな力で解除されるというおそれをなくすことができる。
更に、前記工具収納具又は前記工具収納具側部材とのいずれかに接続具を介して接続され、上記キーが上記キー通空間に挿入されたとき上記接続具によってその挿入された状態が保持されるようにできるので、その接続具によって上記連結状態を維持することができ、延いては、ベルト側部材と工具収納具側部材とが作業中に外れることを確実に阻止することができ、作業用ケースの安全性を高めることができる。
請求項4の作業用ケースによれば、請求項1の作業用ケースの特徴と請求項3の作業用ケースの特徴の両方を備えているので、請求項1の作業用ケースによる効果と請求項3の作業用ケースによる効果の双方を奏することができ、延いては、より安全性を確実に高めることができる。
本考案作業用ケースの第1の実施例のベルト側部材と工具収納具側部材が連結された状態を示す斜視図である。 本考案作業用ケースの第1の実施例のベルト側部材と工具収納具側部材を分離するためにキーをキー通空間から抜き取る操作を説明する斜視図であり、その図中のAは前記係合手段同士の係合を解除するための操作を示し、図中のBはキーを抜き取る操作を示す。 本考案作業用ケースの第1の実施例の工具収納具側部材からベルト側部材を分離した状態を示す分解斜視図である。 本考案作業用ケースの第1の実施例の工具収納部側部材を分解して示す分解斜視図である。 本考案作業用ケースの第1の実施例のキーと工具収納部側部材の係合手段同士の係合について説明するための縦断面図で、(A)は係合直前の状態を、(B)は係合後の状態を示す。 本考案作業用ケースの第1の実施例のキーをキー通空間から抜き取るための係合手段同士の係合を解除する操作を説明する縦断面図である。 本考案作業用ケースの第2の実施例を示す斜視図である。 本考案作業用ケースの第2の実施例の接続具による、キーがキー通空間に挿通された状態を維持する操作及びその状態の解除操作を説明するための斜視図で、図中Aは接続具が巻付部にて工具収納具に固定されてキーがキー通空間に挿通された状態を維持する状態を示し、Bは接続具の巻付部からの解除の途中の状態を一点鎖線で示し、Cは接続具の巻付具からの解除が終了した状態を一点鎖線で示し、Dはキー通空間から抜き出されようとしているキーの上部を二点鎖線で示す。 本考案作業用ケースの第2の実施例の接続具の工具収納具側部材に固定された状態を示し、(A)は平面図、(B)は平面図のB−B線視断面図である。 本考案作業用ケースの第3の実施例を示す斜視図である。 (A)、(B)は背景技術を説明するためのもので、(A)はベルト側部材と工具収納具側部材との連結の仕方を斜め正面から示す分解斜視図、(B)はベルト側部材と工具収納具側部材との連結の仕方を斜め背面から示す分解斜視図である。
本考案作業用ケースは、いずれの態様においても、ベルト側部材と、工具収納具側部材と、キーと、を有し、上記ベルト側部材と上記工具収納具側部材に互いに着脱可能に嵌合される嵌合部を形成し、これ等嵌合部に、互いに嵌合したときに互いに連通するキー通空間を形成し、上記キーを互いに連通する状態の上記キー通空間に挿通可能に形成し、挿通された状態でベルト側部材と工具収納具側部材との連結状態を保持するようにしたものであるが、ベルト側部材、工具収納具側部材及びキーは種々の態様で実施することができ、ベルト側部材は、普通の作業服のズボンのベルトに掛けられるものであっても、或いは、安全帯と称される高い安全性が得られるように設計されたベルトに掛けられるものであっても良い。
ベルト側部材のベルトへの取付には、例えば金属等からなる基板に一対のベルト挿通孔を平行に形成し、ベルトの一端を一方のベルト挿通孔に通し、その通したベルトの端をもう一方のベルト挿通孔に通すという態様と、基板の裏側に一つのベルト挿通孔を設け、それにベルトを通すという態様がある。
ベルト側部材は、金属で形成しても良いが、必要な機械的強度、硬度があれば、例えば合成樹脂等別の素材で形成しても良い。
また、ベルト側部材は、前述の図11に示す作業用ケースに用いたベルト側部材aをそのまま用いることもできる。即ち、図11の作業用ケースも現在非常に便利に用いられているが、連結部に発生する回転が不向きな作業用ケース、例えば出し入れ口が大きく不特定多数のものを収納する腰袋等に図11のベルト側部材と同じものを用いることにより、ベルト側部材をベルトから外すことなく、回転の利便性に見合った作業用ケースと回転抑制の安全性を求められる作業用ケースとから作業状況に応じた方を選ぶことができる。
このように相反する工具収納具を同一のベルト側部材で使用できることは、作業用ケースの選択の自由度を高め、より高度に質的な汎用性を高めることができると言える。
ちなみに、後で実施例の項で詳述する第1の実施例の作業用ケースを構成するベルト側部材は、図11に示した作業用ケースのベルト側部材aと材質、構造が全く同じものを用いており、本考案に係る作業用ケースのためだけに特別の仕様、設計を行わないで済む場合が多い。
また、工具収納具は、腰袋タイプのものであっても良く、次の項の実施例で述べた各実施例の工具収納具はすべて腰袋タイプのものであるが、それ以外のタイプのものであっても良い。
工具収納具側部材は、ベルト側部材と同様に、金属により形成しても良いが、必要な機械的強度や硬度等の条件を満たせば、例えば合成樹脂等、別の素材を用いても良い。
次に、キーについて述べると、互いに嵌合する嵌合部の互いに連通するキー通空間に完全に挿通可能で、挿通された状態で連結状態を保持できる強度があるという条件を満たせば、どのような形態であっても良い。例えばプレート状(平板状)であっても良いし、棒状であっても良い。
また、材質は金属であれば充分な機械的強度や硬度を得やすいが、例えば合成樹脂等、別の素材でも必要な機械的強度、硬度が得られるならば用いることができる。
また、キーをキー通空間に上側から下向きに挿通するようにしても良いが、その逆に、キーをキー通空間に上向きに挿通するようしても良い。
更に、キーを横方向(左右方向)に抜き挿しする等、キーの抜き挿し方向は限定されない。
また、キーは接続具を介して工具収納具に固定するようにしても良いが、工具収納具側部材に固定するようにしても良い。また、ベルト側部材に固定するようにしても良い。接続具としては、ストラップ或いはチェーンが良い。
また、キーが工具収納具側部材及びベルト側部材から離脱することは危険なので、請求項1の作業用ケースにおいても、キーを例えば接続具によって例えば工具収納具側部材へ接続するようにすることが好ましい。
接続具は、例えばストラップを主体として、それのキーと接続される側の端部とその反対側の端部とに留め具を設けたものが好ましく、ストラップはフレキシビリティと必要な強度があれば、材料の如何を問わない。
(第1の実施例)
図1〜図6は本考案作業用ケースの第1の実施例1aを示すもので、図1はベルト側部材と腰袋(工具収納具)側部材が連結された状態を示す斜視図、図2はベルト側部材と工具収納具側部材を分離するためにキーをキー通空間から抜き取る操作を説明する斜視図であり、その図中のAは前記係合手段同士の係合を解除するための操作を示し、図中のBはキーを抜き取る操作を示し、図3は工具収納部側部材からベルト側部材を分離した状態を示す分解斜視図、図4は工具収納部側部材を分解して示す分解斜視図、図5はキーと工具収納部側部材の係合手段同士の係合について説明するための縦断面図で、(A)は係合直前の状態を、(B)は係合後の状態を示し、図6はキーをキー通空間から抜き取るための係合手段同士の係合を解除する操作を説明する縦断面図である。
図において、2は第1の実施例1aを構成するベルト側部材で、ベルト4に掛けられるものである。6は本実施例1aを構成する別の部材である腰袋(工具収納具)側部材で、それには工具収納具である腰袋8が固定されている。なお、この腰袋8の外側面には各種工具を収納する収納部が収納される場合があるが、その説明は本考案の本質とは直接関係しないので、省略する。
10は第1の実施例1aを構成するもう一つの部材であるキーであり、本実施例1aにおいては平板状を有している。このキー10は接続具12を介して腰袋8に固定されている。14はキー10の先端に形成された係合孔、14aはその係合孔14の下側の縁部である。
次に、ベルト側部材2について詳細に説明する。
16はベルト側部材2が形成された矩形状の金属板で、両方の長辺部に沿って一対のベルト挿通孔18、18が形成されている。ベルト4の一端を一方のベルト挿通孔18に通し、更に、その一端を別のベルト挿通孔18を通すことにより、ベルト側部材2がベルト4に掛けられた状態になる。19、19は金属板16の上記ベルト挿通孔18、18間の上部及び下部に形成された隆起部で、後述するようにベルト側部材2と腰袋側部材6を装着するときにおけるその両部材間の上下方向における位置決めをする役割を果たす。
20は嵌合軸で、特許請求の範囲における嵌合部に該当し、金属板16のベルト挿通孔18、18の稍内側に一体に形成された一対の支持台22、22の中心部間に一体に懸架状に形成されている。
尚、本ベルト側部材2は、図11に示すベルト側部材aと材質、構造が全く同じものを用いることができる。従って、この第1の実施例の作業用ケース1aのベルト側部材2を得るために、特別に設計、製造するというロスは生じ得ない。連結軸fの果たす役割が嵌合軸20に代わるだけである。
次に、腰袋側部材6の構成について詳細に説明する。
30は腰袋側部材6の主要部が形成された金属基板で、腰袋8に、その開口縁部を覆う補強片31a及びスペーサ片31bを介して固定されている。
この金属基板30の表面上部の横方向における中央部に略矩形状の突起32が固定されており、その突起32から下側にやや離間した位置にはボタン状の突起33が固定されている。この突起33は金属からなり、頂部が基部側よりも小径にされて段差が形成されており、更に、その段差が滑らかになるように面取りした形状にされている。そして、その突起32・33間に上記嵌合軸20が嵌合されることになるが、それについては後述する。
金属基板30表面の下部には係合部支持片23が固定され、その係合部支持片23には係合片24の下部が固定されている。この係合片24の上端部は側面からみてU字状に表面側に折り返されて係合突端25を成しており、この係合突端25は上記キー10の係合孔14と係合すると、そのキー10の後述するキー通空間(44、45)からの抜けが防止されることになるが、それについては後述する。
26は上記係合突端25を覆う位置に形成された金属片で、上から視てコ字状でそのコ字状部分の両側部を外側に直角に折り曲げて取付片27、27とされており、この取付片27、27にて金属基板30の表面に固定されている。
そして、係合片24はその係合突端25が金属片26の裏面に接するような方向に付勢されるようバネ性を帯びており、後述するようにキー10の下部がその係合突端25と金属片26との間をその付勢力に抗して通ると、図5(B)に示すように、係合突端25がキー10の係合孔14に係合してキー10の抜けを防止することができるようにされている。
34は上記金属片26から上側に適宜離間した位置に設けられた金属片で、上から視てコ字状でそのコ字状部分の両側部を外側に直角に折り曲げて取付片36、36とされており、この取付片36、36にて上記金属基板30に固定されている。その金属片34の裏面と金属基板30の表面に固定された矩形状の突起32及びボタン状の突起33の表面との間がキー通空間44となる。
38、38、・・・は金属片34を取付片36、36にて金属基板30上部に固定するリベットである。尚、固定に使用されたリベットにはすべて38の符号を付与した。
40は金属片34の中央部に形成されたH字状スリットで、中央部の横に伸びる部分は上記嵌合軸20を通し、両側の縦に伸びる部分は嵌合軸20を支持する支持台22、22を通し且つ支持台22、22及び嵌合軸20の横方向への位置を規定する。
この金属片34のH字状スリット40及び上下に離間した上記突起32・33がその間にて嵌合軸20及び支持台22、22を受け入れる。そして、嵌合軸20が突起32・33間に嵌合されたとき、腰袋側部材6の嵌合部(H字状スリット40及び突起32、33からなる)と、ベルト側部材2の嵌合軸20が嵌合した状態になる。
そして、図5(A)、(B)に示すように、腰袋側部材6の金属片34とベルト側部材部材2の金属片16が当接し、また、嵌合軸20と突起32、33とが当接し、上下方向の位置、動きを完全に規定する。
具体的には、金属片34の上端と、上側の隆起部19の下辺とが接する部分と、H字状スリット40の両端の縦に伸びる部分の上側内端面と、上側の支持台22の上辺との接する部分と、金属片34の下端と、下側の隆起部19の上辺とが接する部分と、H字状スリット40の両端の縦に伸びる部分の下側内端面と下側の支持台22の下辺との接する部分と、突起32の下端と嵌合軸20との接する部分と、突起33の上端と嵌合軸20との接する部分にて、腰袋側部材6の金属片34とベルト側部材部材2の金属片16との位置関係が固定される。
この図5に示す状態のとき、嵌合軸20の内側と金属片34の内面との間にキー通空間45が形成される。そして、金属基板30と金属片34との空間(キー通空間)44と、そのキー通空間45とは連通し、キー10の抜き挿しを許容する空間となる。
そして、キー10の係合孔14のある下部は、上述したように金属片26と係合片24の係合突端25との間をその係合片24の付勢力に抗して通ると、係合孔14に係合突端25が係合し、キー10のキー通空間44、45からの抜けを阻止するのである。
なお、キー10をキー通空間44、45から抜くときは、図6に示すように、係合片24を上側にやや押し上げ、更に係合片24をその付勢力に抗して矢印aの方向に押して係合孔14から係合突端25を外し、その後、キー10を矢印bに示すように上側に上げるのである。
次に、キー10を腰袋8に接続する接続具12について説明する。
この接続具12は、ストラップ52の両端に留め具54、54を設け、一方の留め具54には連結リング56を固定し、このリング56をキー10の上端部の連結孔58に通して連結したものである。
60は腰袋8に設けられた止め部で、腰袋8との間にてストラップ52の中間部をその長手方向への移動可能に保持し、且つ、留め具54、54と当接することにより移動範囲を規定する。この止め部60とストラップ52を主体とする接続具12とにより上記キー通空間44、45から抜けた状態のキー10が腰袋8から離脱することを防止することができる。
次に、本作業用ケース1aの使用方法について説明する。
図1、図2はベルト側部材2と腰袋側部材6の嵌合部どうしが嵌合し、更にキー10がキー通空間44、45に挿通され、キー10の係合孔14に係合片24の係合突端25に係合した状態における斜視図であり、図3はベルト側部材2と腰袋側部材6の嵌合部どうしが嵌合する前の状態を分解斜視図にて示し、図5(A)は係合孔14に係合突端25が係合する前の状態を、(B)は係合後の状態をそれぞれ斜視図にて示しており、先ず、この図3、図5(A)、(B)を参照しながら上記嵌合及び上記係合について説明する。
ベルト側部材2と腰袋側部材6の連結は、ベルト側部材2の嵌合軸20をH字状スリット40を有する金属片34等からなる嵌合部に嵌合することから始まる。
上述のとおり、腰袋側部材6の嵌合部は、金属片34に形成されたH字状スリット40及び上下に離間した突起32、33からなり、スリット40の横に伸びる中央部分を通して嵌合軸20を受け入れ、スリット40の縦に伸びる両側部分を通して支持台22、22を受け入れる。
そして、突起32、33の間に嵌合軸20を受け入れることにより、上述したように上下方向及び横方向における位置決めが成された状態で嵌合軸20が金属片34等からなる腰袋側部材6に嵌合された状態になる。
この嵌合された状態では、H字状スリット40の横方向に伸びる中央部分及び突起32、33にて嵌合軸20の縦方向における位置を規定し、H字状スリット40の縦方向に伸びる両側部分にて支持台22、22に支持されている嵌合軸20の横方向の位置を規定する。
そして、そのように位置規定された嵌合状態では、金属片34と金属基板30表面に固定された矩形状の突起32及びボタン状の突起33の表面との間に形成されたキー通空間44と、嵌合軸20の内側にできる金属片34内面との間の空間、即ち、キー通空間45とが連通し、キー10を通す空間ができる。
そこで、そのキー10を上側からその空間44、45に臨ませ、そして、挿通する。図5(A)は挿通を終え、係合手段である係合孔14への同じく係合手段である係合片24の係合突端25を係合させる寸前の状態を、同(B)はその係合をした状態を縦断面図で示している。
上述したように、キー10を上側からその空間44、45に挿通すると、ベルト側部材2と腰袋側部材6とが連結された状態になるが、更に、図5(B)に示すように、係合片24の係合突端25が係合孔14に係合した状態になる。すると、キー10のキー通空間44、45からの抜けを完全に阻止することができる。
そして、ベルト4から腰袋8を外したいときは、係合片24を矢印bと反対側の方向にやや移動させ、キー10の係合孔14の位置を係合突端25の位置に整合させ、その状態で矢印aに示す方向に押して係合突端25と係合孔14との係合状態を解除し、その後、矢印bに示す方向にキー10をキー通空間44、45から抜き取る。
すると、ベルト4と腰袋8は分離可能な状態になるが、キー10は、接続具12によって腰袋8に接続されているので、腰袋8から離脱したり、落下したりするおそれはない。
このような実施例1aによれば、ベルト側部材2と腰袋側部材6とを、腰袋側部材6のH字状スリット40に嵌合部を成す嵌合軸20及びその支持台22,22を嵌合し、互いに連通された状態のキー通空間45、44にキー10を挿通することにより、連結する状態を形成することができる。そうすれば、そのキー10を上記キー通空間45、44から抜かない限りその連結状態を保持することができる。
そして、キー10にバネ性を持たせる必要がないので、薄くする等機械的強度を犠牲にしてキー10等を形成する必要がなく、連結された状態が僅かな力で解除されるというおそれをなくすことができる。
そして、キー10を、腰袋8に接続具12を介して接続したので、キー10が落下したり、紛失したりするおそれをなくすことができる。
また、キー10のキー通空間45、44からの抜け止めをする係合孔14と係合片24の係合突端25による係合手段があるので、キー10がキー通空間45、44から抜けてベルト側部材2と腰袋側部材6との連結状態が解除されることを防止することができ、延いては作業用ケースの安全性をより高めることができる。
尚、本実施例1aにおいて、ボタン状の突起33に代えて板状体を一体に又は別体に形成したものを用いても良い等、種々のバリエーションを採り得る。
(第2の実施例)
図7乃至図9は本考案作業用ケースの第2の実施例1bを示すものであり、図7はベルト側部材と腰袋(工具収納具)側部材が連結した状態を示す斜視図、図8は図7に対してキーの抜け止めのための操作を説明する鎖線を付加した斜視図、図9は接続具を示し、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線視断面図である。
本実施例1bは、第1の実施例1aとは共通する部分と相違する部分を有し、共通する部分については、既に説明済みなので、図中において共通する符号を使用して詳細な説明を省略し、相違する部分についてのみ詳細に説明する。
本実施例1bは、ベルト側部材2については第1の実施例1aとは異なるところはなく、共通するが、腰袋(工具収納具)側部材6bについては、第1の実施例1aの腰袋(工具収納具)側部材6とは少し異なる。そこで、その違いについて説明する。
第1の実施例1aの腰袋側部材6には、金属基板30には係合部支持片23を介して係合片24が設けられていたが、本実施例1bの腰袋側部材6bには係合片24が設けられておらず、また、係合片24の係合突端25を上方から覆う金属片26も存在しない。それが、腰袋側部材6bの第1の実施例1aの腰袋側部材6との唯一の違いである。
本実施例1bは、第1の実施例6におけるようにキー10のキー通空間44、45からのの抜けを、キー10の係合孔14に係合片24の係合突端25と係合させることにより阻止するようにするのではなく、ストラップ52を主体とする接続具12を用いて阻止するようにするので、係合片24が不要であり、金属片26も不要なのである。
従って、キー10には係合孔14が不要なのである。しかし、あっても特に問題はない。
次に、接続具12について述べる。本実施例1bの接続具12は、第1の実施例1aの接続具12とは基本的に異なるところはないが、第1の実施例1aの接続具12が単にキー10をキー通空間44、45から抜き取ったときに腰袋8から離脱しないようにする役割を果たしているに過ぎないのに対して、腰袋8からの離脱を防止するだけでなく、キー10がキー通空間44、45に挿通されているときに、そのキー通空間44、45からの抜けをも阻止する役割をも果たし得るようにされている点で異なる。
本実施例1bの腰袋8は、ストラップ52を巻き付けるストラップ巻付部64を有している点で、第1の実施例1aとは異なる。
66は中心にリベット38を通す孔を有するカバーで、例えば金属からなる。68は中心にリベット38を通す孔を有する円板状の摩擦体で、摩擦を発生しやすい材質、例えばゴムあるいは皮革であることが望ましい。上記カバー66はこの摩擦体68の表面を覆い、それにより摩擦体68の反りや変形を防止する役割を果たす。
70は腰袋(工具収納具)8と摩擦体68との間に小さな隙間を設けるための座金である。そして、その隙間にストラップ52が侵入すると、そのストラップ52は摩擦体68と腰袋(工具収納具)8との間に挟まれ、発生した摩擦により固定される。更に、その隙間の中でストラップ52どうしがクロスし、重畳するとより強固に固縛された状態になる。
なお、図9中の38はカバー66、摩擦体68、座金70及び腰袋8を一体に接続するリベットである。
そして、腰袋8と摩擦体68との間にて、図9(A)に示すように接続具12bのストラップ52を巻き付けることができるようにされている点で、本実施例1bは第1の実施例1aと相違しているのである。
本実施例1bによれば、キー10をキー通空間44、45に通したとき、そのキー通空間44、45からの抜けを防止することは、ストラップ52の反キー側の留め具54を下側に引っ張ってキー10がキー通空間44、45に挿し込まれた状態を維持し、その状態でストラップ52をストラップ巻付部64の内側に巻き付けることにより行うことができる。図8のAは巻き付けた状態を示す。
なお、キー10をキー通空間44、45から抜き取るときは、図8のB、Cに示すように、ストラップ巻付部64からストラップ52を巻き戻し、その上で図8のDに示すようにキー10を上側に引っ張れば良い。
図10は本考案の第3の実施例1cを示す斜視図である。
本実施例1cは、第1の実施例1a及び第2の実施例1bとは共通する部分と相違する部分を有し、共通する部分については、既に説明済みなので、図中において共通する符号を使用して詳細な説明を省略し、相違する部分についてのみ詳細に説明する。
本実施例1cは、ベルト側部材2、腰袋(工具収納具)側部材6及びキー10については、第1の実施例1aとは異なるところはない。
即ち、ベルト側部材2と腰袋(工具収納具)側部材6とのキー10を介しての着脱の機構、原理は同じであり、キー10のキー通空間44、45からの抜け止めの機構、原理についても同じである。従って、それ等の機構、原理については重複するので説明は省略する。
次に、本実施例1cは、ストラップ巻付部64を有する点で、第1の実施例1aとは相違し、第2の実施例1bとは共通する。
即ち、本実施例1cは、ストラップ巻付部64の内側に接続具12のストラップ52を巻き付けることによりキー通空間44、45に挿通されたキー10のキー通空間44、45からの抜けを阻止するようにした点では、第2の実施例1bとは同じである。
従って、その抜け止めを阻止する機構及び原理については重複するので、説明は省略する。
本実施例1cによれば、キー通空間44、45に挿通されたキー10のキー通空間44、45からの抜けを、第1の実施例1aによる機構、原理と、第2の実施例1bによる機構、原理の双方によって確実に防止することができ、安全性をより強化することができる。
本考案は、ベルト挿通部に通したベルト(例えば「安全帯」と称されるベルトを含む)に掛けられることにより使用され、本体を成す、皮革、繊維、合成樹脂、或いは金属等により形成され各種産業上の作業工具を収納する専用の作業用ケース或いは不特定の携帯収納物を収納する万能型の作業用ケースに産業上の利用可能性がある。
1a〜1c・・・作業用ケース、
2・・・ベルト側部材、4・・・ベルト、
6、6b・・・工具収納具(腰袋)側部材、
8・・・工具収納具(腰袋)、10・・・キー、
12・・・接続具、14・・・係合手段(係合孔)、
18・・・ベルト挿通孔、20・・・嵌合部(嵌合軸)、
24・・・係合片、
25・・・係合手段(係合突端)、
40・・・嵌合部(H字状スリット)、44、45・・・キー通空間、
52・・・ストラップ、54・・・留め具、58・・・止め部、
64・・・ストラップ巻付部。

Claims (4)

  1. ベルトに掛けられるベルト側部材と、
    工具収納具が取り付けられた工具収納具側部材と、
    キーと、
    を有し、
    上記ベルト側部材と上記工具収納具側部材とに、互いに着脱可能に嵌合する嵌合部が形成され、これ等嵌合部に、互いに嵌合したときに連通するキー通空間が形成され、
    上記キーは互いに連通する状態の上記キー通空間に挿通可能に形成され、挿通された状態で上記ベルト側部材と上記工具収納具側部材との連結状態を保持するようにされ、
    上記キーと上記工具収納具側部材に、そのキーが上記キー通空間に挿入されたときに係脱可能に互いに係合し合って上記キー通空間からの抜けを阻止する係合手段が形成された
    ことを特徴とする作業用ケース。
  2. 前記キーが、前記工具収納具又は前記工具収納具側部材とのいずれかに接続具を介して接続されて
    なることを特徴とする請求項2に記載の作業用ケース。
  3. ベルトに掛けられるベルト側部材と、
    工具収納具が取り付けられた工具収納具側部材と、
    キーと、
    を有し、
    上記ベルト側部材と上記工具収納具側部材とに、互いに着脱可能に嵌合する嵌合部が形成され、これ等嵌合部に、互いに嵌合したときに連通するキー通空間が形成され、
    上記キーは互いに連通する状態の上記キー通空間に挿通可能に形成され、且つ、前記工具収納具又は前記工具収納具側部材とのいずれかに接続具を介して接続され、
    上記キーが上記キー通空間に挿入されたとき上記接続具によってその挿入された状態が保持されるようにでき、上記キー通空間から抜き取られたときでもその接続具によって上記工具収納具又は上記工具収納具側部材とのいずれかから離脱しないようにされた
    ことを特徴とする作業用ケース。
  4. ベルトに掛けられるベルト側部材と、
    工具収納具が取り付けられた工具収納具側部材と、
    キーと、
    を有し、
    上記ベルト側部材と上記工具収納具側部材とに、互いに着脱可能に嵌合する嵌合部が形成され、これ等嵌合部に、互いに嵌合したときに連通するキー通空間が形成され、
    上記工具収納具又は上記工具収納具側部材とのいずれかに接続具を介して接続され、上記キーと上記工具収納具側部材に、そのキーが上記キー通空間に挿入されたときに係脱可能に互いに係合し合ってそのキーの上記キー通空間からの抜けを阻止する係合手段が形成され、
    更に上記キーが上記キー通空間に挿入されたとき上記接続具によってもその挿入された状態が保持されるようにされた
    ことを特徴とする作業用ケース。
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