JP2004345805A - レジストローラ清掃装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙粉がレジストローラに付着してもそのレジストローラに極端な摩耗を与えることなくそれを経時に亘って清掃できるようにする。
【解決手段】レジストローラ49の下部ローラ72の近傍に、送出しローラ75と巻取りローラ74との間に張架されたウェブ73の一部をレジストローラの下部ローラ72の表面に接触させ、巻取りローラ76によりウェブ73を矢示A方向に所定量巻き取ることにより、そのウェブ73の下部ローラ72との当接面を変えるようにしたレジストローラ清掃装置70を設ける。それにより、定期的にウェブ73を巻取りローラ74により一定量ずつ巻き取ることにより、そのウェブ73の下部ローラ72との当接面を変えることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】レジストローラ49の下部ローラ72の近傍に、送出しローラ75と巻取りローラ74との間に張架されたウェブ73の一部をレジストローラの下部ローラ72の表面に接触させ、巻取りローラ76によりウェブ73を矢示A方向に所定量巻き取ることにより、そのウェブ73の下部ローラ72との当接面を変えるようにしたレジストローラ清掃装置70を設ける。それにより、定期的にウェブ73を巻取りローラ74により一定量ずつ巻き取ることにより、そのウェブ73の下部ローラ72との当接面を変えることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、作像部へ用紙をタイミング調整して送り込むレジストローラの表面を清掃するレジストローラ清掃装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、複写機,プリンタ等の画像形成装置には、給紙部から給紙した用紙を作像部へタイミング調整して送り込む対のローラからなるレジストローラが設けられている。
そして、その画像形成のために給紙される用紙には、タルク(滑石等)等の添加剤が付与されている。したがって、その用紙をレジストローラが作像部へ搬送する過程で、その用紙に付与されている添加剤が紙粉となって落下し、それがレジストローラに付着したりする。このようになると、その紙粉の影響によりレジストローラの摩擦係数が低下するため、用紙の搬送不良が発生したりする。
一方、近年では省資源,リサイクル化が活発になっていることから再生紙の利用比率が増加する傾向にあるが、再生紙はバージン紙と比較すると一般的に上述した添加剤の量が多いため、紙粉のレジストローラへの付着が起きやすく、それにより用紙の搬送不良が発生しやすくなる。
そこで、従来の画像形成装置には、例えば特許文献1に記載されているように、レジストローラに付着した紙粉を除去するようにしたものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−336348号公報(第3〜4頁、図8)
【0004】
上記文献には、金属ローラとゴムローラとからなるレジストローラ対の金属ローラ側に紙粉取りブレードを密着させ、そのブレードにより金属ローラに付着した紙粉を除去する点が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載のものは、上述したように金属とゴムのローラからなる対のレジストローラのうち金属ローラ側のローラに紙粉取りブレード(一般的にはスクレーパと呼ばれている)を当接させ、それにより金属ローラの表面に付着した紙粉を除去するものであるが、用紙の搬送力に影響を与えやすいのは、摩擦係数が高いゴムローラ側に付着した紙粉の方である。
そこで、上述したような紙粉取りブレードをゴムローラ側に当接させ、そのゴムローラの回転時にゴムローラ表面を紙粉取りブレードにより掻き取ることも考えられるが、そのようにするとゴムローラは金属ローラに比べて硬度が低いために摩耗しやすいので、問題が生じてしまうということがあった。
そこで、レジストローラには、例えば特開2001−122465号公報に記載されているように(第4頁、図4)、ローラ部の全域がポリアセタール等の樹脂材料からなる下側ローラと、ローラ部の幅方向の中央部が合成ゴムで形成された上側ローラとにより構成し、その下側ローラに紙粉除去ローラを接触回転可能に設け、その紙粉除去ローラにより下側ローラに付着した紙粉を除去するようにしたものもある。
【0006】
このように、紙粉を除去する部材をローラ状にすれば、それを硬度の低いゴムローラに接触させたとしてもそれを極端に摩耗させる恐れはなくなる。しかしながら、このように紙粉を除去する清掃部材をローラ状にした場合には、その清掃用のローラの表面には次第に紙粉が付着していくため、次第に清掃能力が低下していく。
したがって、このような清掃用のローラは、それを定期的に清掃して紙粉を除去するか、それを新しいものに交換するかしなければならなかったので、それが面倒であった。
【0007】
そして、一般的にレジストローラは、作像部の近傍に設けられるものであるため、そのレジストローラに接触させている清掃用のローラを清掃したり、それを交換したりするためには機内に腕を入れて作業を行わなければならないので、その作業が大変であると共に、その清掃状態も確認しにくいということがあった。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、用紙から出た紙粉がレジストローラに付着しても、そのレジストローラに極端な摩耗を与えることなく、また作業者が定期的に紙粉の除去を行うようなことをしなくても、レジストローラを経時に亘って清掃された状態に保つことができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、作像部へ用紙をタイミング調整して送り込むレジストローラの表面を清掃するレジストローラ清掃装置において、クリーニング用のウェブと、そのウェブを巻き取る巻取りローラと、ウェブを送り出す送出しローラとを備え、その送出しローラと巻取りローラとの間に張架されたウェブの一部をレジストローラの表面に接触させ、巻取りローラによりウェブを巻き取ることによりそのウェブのレジストローラとの当接面を変えるようにしたものである。
上記レジストローラ清掃装置において、ウェブをレジストローラの表面に押圧するウェブ加圧手段を設け、そのウェブ加圧手段によりウェブをレジストローラの表面に接触させるようにするとよい。
【0009】
上記ウェブ加圧手段は、ウェブの表面と裏面の両面をレジストローラの表面にそれぞれ押圧する加圧手段にするとよい。
上記いずれかのレジストローラ清掃装置において、ウェブをレジストローラの表面に対して接離させるウェブ接離機構を設けるとよい。
そして、そのウェブ接離機構は、リンク機構とそのリンク機構を移動させる電磁ソレノイドとを備え、その電磁ソレノイドのオン・オフ動作によりリンク機構がウェブをレジストローラの表面に対して接離させる機構であるようにするとよい。
上記レジストローラ清掃装置において、レジストローラの表面を清掃するときのみウェブをレジストローラの表面に接触させ、それ以外の非清掃時にはウェブがレジストローラから離間状態になるようにウェブ接離機構を制御するウェブ接離機構制御手段を設けるとよい。
また、上記ウェブ接離機構を動作させてレジストローラを清掃してから次の清掃をするまでの清掃間隔を設定する清掃間隔設定手段を設け、ウェブ接離機構制御手段は清掃間隔設定手段により設定された清掃間隔に達する度にウェブ接離機構を動作させてレジストローラの清掃を開始させる手段であるようにするとよい。
【0010】
その画像形成装置において、前回の清掃時からの累積経過間隔を通紙した用紙枚数で記憶しておく記憶手段を設け、清掃間隔設定手段は清掃間隔を用紙枚数で設定する手段であり、その手段により設定された清掃枚数をN、上記記憶手段が記憶している累積通紙枚数をL、画像形成要求枚数に対して現在残っている未画像形成枚数をMとしたとき、
清掃枚数Nに累積通紙枚数Lが一連の画像形成動作中に達したときには、その時点で残っている未画像形成枚数Mと清掃枚数Nとを比較してN/10>Mの場合には実行中の一連の画像形成動作の終了後にレジストローラの清掃動作を行い、N/10≦Mの場合には実行中の一連の画像形成動作を一時中断してレジストローラの清掃動作を行ってその清掃動作の終了時に残りの画像形成動作を再開させる清掃タイミング制御手段を設けるとよい。
【0011】
さらに、上記レジストローラ清掃装置を備えた画像形成装置であって、清掃動作実行の指示を入力するための清掃動作実行入力手段と、その手段により清掃動作実行が入力されたときには画像形成動作実行時以外のタイミングのときにウェブ接離機構を制御してレジストローラの清掃動作を実行させる手段とを設けて画像形成装置を構成するとよい。
上記画像形成装置において、レジストローラの清掃動作実行時には清掃動作を実行している旨を表示する表示手段を設けるとよい。
上記画像形成装置において、レジストローラの清掃動作中に画像形成ジョブの入力があったときにはその実行中の清掃動作が完了するまでは画像形成動作を開始させないようにし、画像形成動作中に上記清掃動作実行入力手段により清掃動作を実行する入力があったときにはその実行中の画像形成動作が完了するまでは清掃動作を開始させないように制御する手段を設けるとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明によるレジストローラ清掃装置の一実施形態例をレジストローラと共に示す概略構成図、図2は同じくそのレジストローラ清掃装置を備えた画像形成装置であるカラー複写機の一例を示す全体構成図である。
図2のカラー複写機は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の4つの画像形成部18を構成する4個のドラム状の感光体40Y,40M,40C,40K(以下、特定しない場合には単に感光体40と呼ぶ)と、その各感光体40に形成された画像がそれぞれ転写される中間転写ベルト10とを備えている。
【0013】
このカラー画像形成装置は、給紙テーブル2上に複写機本体1を載置している。その複写機本体1の上にはスキャナ3を取り付けると共に、その上に原稿自動給送装置(ADF)4を取り付けている。
複写機本体1内には、その略中央に無端ベルト状の中間転写ベルト10を有する転写装置20を設けており、中間転写ベルト10は駆動ローラ9と2つの従動ローラ15,16の間に張架されて図2で時計回り方向に回動するようになっている。また、この中間転写ベルト10は、従動ローラ15の左方に設けられているクリーニング装置17により、その表面に画像転写後に残留する残留トナーが除去されるようになっている。
【0014】
その中間転写ベルト10の駆動ローラ9と従動ローラ15の間に架け渡された直線部分の上方には、その中間転写ベルト10の移動方向に沿って、上述した4個の各感光体40を、それぞれ図2で反時計回り方向に回転可能に設けている。そして、その各感光体上に形成された各画像(トナー画像)が、中間転写ベルト10上に直接重ね合わせ状態に順次転写されていくようになっている。
そのドラム状の各感光体40の回りには、帯電装置60、現像装置61、1次転写装置62、感光体クリーニング装置63、除電装置64をそれぞれ設けている。そして、その感光体の上方に、露光装置21を設けている。その露光装置21は、画像情報を感光体表面にレーザ光で照射する。
【0015】
一方、中間転写ベルト10の下側には、その中間転写ベルト10上の画像を用紙Pに転写する転写部となる2次転写装置22を設けている。その2次転写装置22は、2つのローラ23,23間に無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡したものであり、その2次転写ベルト24が中間転写ベルト10を介して従動ローラ16に押し当たるようになっている。この2次転写装置22は、2次転写ベルト24と中間転写ベルト10との間に送り込まれる用紙Pに、中間転写ベルト10上のトナー画像を一括転写する。
その2次転写装置22の用紙搬送方向下流側には、用紙P上のトナー画像を定着する定着装置25があり、そこでは無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27が押し当てられている。
なお、2次転写装置22は、画像転写後の用紙を定着装置25へ搬送する機能も果たす。また、この2次転写装置22は、転写ローラや非接触のチャージャを使用した転写装置であってもよい。
その2次転写装置22の下側には、用紙の両面に画像を形成する際に用紙を反転させるシート反転装置28を設けている。
【0016】
このカラー複写機は、カラーのコピーをとるときは、原稿自動給送装置4の原稿台30上に原稿をセットする。また、手動で原稿をセットする場合には、原稿自動給送装置4を開いてスキャナ3のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動給送装置4を閉じてそれを押える。
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動給送装置4に原稿をセットしたときは、その原稿がコンタクトガラス32上に給送される。また、手動で原稿をコンタクトガラス32上にセットしたときは、直ちにスキャナ3が駆動し、第1走行体33及び第2走行体34が走行を開始する。そして、第1走行体33の光源から光が原稿に向けて照射され、その原稿面からの反射光が第2走行体34に向かうと共に、その光が第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入射して、原稿の内容が読み取られる。
【0017】
また、上述したスタートスイッチの押下により、中間転写ベルト10が回動を開始する。さらに、それと同時に各感光体40Y,40M,40C,40Kが回転を開始して、その各感光体上にイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各単色画像を形成する動作を開始する。
そして、その各感光体上に形成された各色の画像は、図2で時計回り方向に回動する中間転写ベルト10上に、最初にイエロー(Y)の単色画像が転写され、次にマゼンタ(M)の単色画像が転写され、続いてシアン(C)の単色画像が転写され、最後にブラック(K)の単色画像が順次重ね合わせ状態に転写されていき、そこにフルカラーの合成カラー画像が形成される。
一方、上述したスタートスイッチの押下により、給紙テーブル2内の選択された給紙段の給紙ローラ42が回転し、ペーパーバンク43の中の選択された1つの給紙カセット44から未使用の用紙Pが繰り出され、それが分離ローラ45により1枚に分離されて給紙路46に搬送される。
【0018】
その用紙Pは、搬送ローラ47により複写機本体1内の給紙路48に搬送され、レジストローラ49に突き当たって一旦停止する。
また、手差し給紙の場合には、手差しトレイ51上にセットされた用紙Pが給紙ローラ50の回転により繰り出され、それが分離ローラ52により1枚に分離されて手差し給紙路53に搬送され、レジストローラ49に突き当たって一旦停止状態になる。
そのレジストローラ49は、中間転写ベルト10上の合成カラー画像と用紙Pの先端との位置関係が所定の位置になるように正確なタイミングで回転を開始し、一旦停止状態にあってスキューも補正された状態にある用紙Pを中間転写ベルト10と2次転写装置22との間に送り込む。そして、その用紙P上に2次転写装置22でカラー画像が転写される。
【0019】
その画像が転写された用紙Pは、搬送装置としての機能も有する2次転写装置22により定着装置25へ搬送され、そこで熱と加圧力が加えられることにより転写画像が定着される。その後、その用紙Pは、切換爪55により排出側に案内され、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出されてそこにスタックされる。
また、両面コピーモードが選択されているときには、片面に画像を形成した用紙Pを切換爪55によりシート反転装置28側に搬送し、そこで反転させて再び転写位置へ導き、今度は裏面に画像を形成した後に、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出する。
【0020】
レジストローラ49は、作像部へ用紙をタイミング調整して送り込む対をなすローラであり、図1に示すように金属製の上部ローラ71と、その上部ローラ71に下側から用紙の搬送に適した所定の加圧力で接するゴム製の下部ローラ72とからなる。
このレジストローラ49の近傍には、クリーニング用のウェブ73と、そのウェブ73を巻き取る巻取りローラ74と、ウェブ73を送り出す送出しローラ75とを備えたレジストローラ清掃装置70を設けている。そして、その巻取りローラ74は、巻取りモータ76により図1で矢示A方向に回転されるようになっている。
【0021】
そして、このレジストローラ清掃装置70は、送出しローラ75と巻取りローラ74との間に張架されたウェブ73の一部をレジストローラ49の下部ローラ72の表面に接触させ、巻取りローラ76によりウェブ73を矢示A方向に所定量巻き取ることにより、そのウェブ73の下部ローラ72との当接面を変えるようにしている。
なお、この実施の形態では、ゴム製のローラ側が金属製のローラの下側に位置する場合の例について示したため、レジストローラ清掃装置70は下部ローラ72の下側に配置しているが、ゴム製のローラを金属製のローラの上側に配置した構成の場合には、当然のことながらレジストローラ清掃装置は上側のゴム製のローラを清掃する位置に配置する。
【0022】
送出しローラ75は、図示しない支持部材により回転自在に支持されており、そこに未使用状態でロール状に巻かれたウェブ73を装着する。巻取りローラ74も、図示しない支持部材により回転自在に支持されており、そこには図示を省略しているギヤ等を介して、例えばステッピングモータである巻取りモータ76が連結されている。
そして、この巻取りローラ74に、送出しローラ75側から引き出したウェブ73の一端を巻き付け、巻取りモータ76を駆動させたときに、ウェブ73の予め設定した一定量だけが矢示A方向に巻き取られるようにしている。
【0023】
ところで、前述したように、画像形成のために給紙された用紙からはその搬送過程で紙粉が落下し、それがレジストローラ49等に付着する。このようになると、その紙粉の影響によりレジストローラ49の摩擦係数が低下するため、用紙の搬送不良が発生したりする。そこで、この実施の形態では、レジストローラ49に付着した紙粉等の付着物を除去する上述したレジストローラ清掃装置70を設けている。
それにより、対のローラからなるレジストローラ49の下部ローラ72の表面に紙粉等が付着しても、その付着物は下部ローラ72の表面に一部が接するウェブ73により払拭されて取り除かれる。
【0024】
そして、レジストローラ49への通紙枚数が増えると、それに伴ってウェブ73の同一箇所がレジストローラ49の下部ローラ72との摺接回数が増えるので、そのウェブ73の下部ローラ72と接する面は次第に汚れていく。したがって、そのままでは清掃能力が低下してしまう。
そこで、このレジストローラ清掃装置70では、予め設定した一定の枚数を通紙すると巻取りモータ76を一定量だけ回転させ、その回転量に応じた分だけウェブ73を巻取りローラ74により巻取るようにしている。
このようにすると、ウェブ73のよごれた部分は巻取りローラ74側に移動し、下部ローラ72の表面にはまだ清掃に使用されていない未使用の部分のウェブ73が新たに接触するようになる。したがって、長期に亘って下部ローラ72の表面を高い清掃性で清掃することができるので、経時に亘って安定した搬送性が得られる。
【0025】
なお、このレジストローラ清掃装置70で、清掃する側のローラを金属製の上部ローラ71とせずにゴム製の下部ローラ72にしているのは、一般的に用紙の搬送力に影響を与えやすいのは、金属に比べて摩擦係数の高いゴムローラ側であるので、そのゴム製の下部ローラ72側を清掃することが用紙の搬送力低下を防止する上で効率的かつ効果的であるからである。
このように、このレジストローラ清掃装置70は、用紙の搬送力維持に重要なゴム製の下部ローラ72を清掃し、その清掃にゴムローラの表面を掻き取る従来の清掃装置に見られるブレードタイプの清掃部材(スクレーパ)を使用せずにウェブ73を使用するようにしたので、低い硬度のゴム製の下部ローラ72の摩耗を防止しながら、その表面に付着した紙粉等を確実に除去することができる。
また、ウェブ73は、巻取りローラ74により所定量ずつ巻き取っていくことにより長期に亘って高い清掃能力を維持し続けることができるので、ウェブ73が汚れる度に頻繁にそれを交換したり、定期的にウェブ73を清掃したりする必要がない分だけ清掃作業の手間が省ける。
【0026】
図3はウェブをレジストローラの表面に押圧するウェブ加圧手段を設けたレジストローラ清掃装置の実施形態を示す概略構成図であり、図1と対応する部分には同一の符号を付してある。
この実施形態によるレジストローラ清掃装置は、図1で説明したレジストローラ清掃装置70に対し、ウェブ73をレジストローラ49の下部ローラ72の表面に押圧するウェブ加圧手段として機能する加圧ローラ77を設けた点のみが異なる。そして、その加圧ローラ77により、ウェブ73を下部ローラ72の表面に接触させるようにしている。その加圧ローラ77は、例えば圧縮コイルスプリング78により矢示Bの下部ローラ72側に付勢されるようになっている。
このように、積極的にウェブ73を下部ローラ72に押圧する加圧ローラ77を設ければ、ウェブ73の下部ローラ72に対する接触圧を均一にすることができるので、図1のレジストローラ清掃装置70よりもウェブ73の下部ローラ72に対する接触圧の管理を容易に行うことができる。それにより、清掃効果をより向上させることができる。
【0027】
図4はウェブをレジストローラの表面に2箇所で押圧するウェブ加圧手段を設けたレジストローラ清掃装置の実施形態を示す概略構成図であり、図3と対応する部分には同一の符号を付してある。
この実施形態によるレジストローラ清掃装置は、図3で説明した実施の形態に対し、ウェブ加圧手段がウェブ73の表面73aと裏面73bの両面をレジストローラ49の下部ローラ72の表面にそれぞれ押圧する加圧手段である点のみが相違する。
すなわち、この実施の形態によるレジストローラ清掃装置のウェブ加圧手段は、ウェブ73を下部ローラ72の表面にそれぞれ押圧する2個の加圧ローラ77,79を設けると共に、その加圧ローラ77,79の間に位置する部分のウェブ73を2箇所でそれぞれ支持するダミーローラ80,81を設け、それにより送り出しローラ75から送り出されて巻取りローラ74に至るまでの部分のウェブ73が逆S字状になるようにしている。
このように、ウェブ73を引き回すと、ウェブ73はその両面が下部ローラ72に各圧縮コイルスプリング78,78の付勢力により接触するようになるので、ウェブ73の清掃面を無駄なく有効に使用することができるため効率的な清掃ができる。
【0028】
図5はウェブをレジストローラの表面に対して接離させるウェブ接離機構を設けたレジストローラ清掃装置の実施形態のウェブ接離機構付近を簡略化して示す概略図であり、図3と対応する部分には同一の符号を付してある。
この実施形態によるレジストローラ清掃装置は、図3で説明した実施の形態に対し、加圧ローラ77を下部ローラ72に対して離間させる方向に移動させるウェブ接離機構85を設けた点のみが異なる。
そのウェブ接離機構85は、リンク機構を構成するリンクレバー86と、そのリンクレバー86を揺動させる電磁ソレノイド87等からなり、リンクレバー86はその長手方向の略中間部が支点88(図5では簡略図示しているが、実際には支点軸等により支持する)により揺動自在に支持されている。
電磁ソレノイド87は、通電時にリンクレバー86の加圧ローラ77と反対側の端部を押し下げることによりリンクレバー86の図5で右端側を実線で示すように上昇させ、それにより加圧ローラ77を押し上げてウェブ73を下部ローラ72に押し当てる。
【0029】
加圧ローラ77は、この実施の形態では圧縮コイルスプリング82により下部ローラ72から離れる矢示C方向に付勢されているので、その状態ではウェブ73の加圧ローラ77による下部ローラ72への加圧は図5に仮想線で示したように解除された状態にある。そして、この状態のときには、電磁ソレノイド87はOFF状態にある。
ここで、電磁ソレノイド87をON(通電状態)にすると、その電磁ソレノイド87のプランジャを吸引する吸引力は、リンクレバー86を揺動させて圧縮コイルスプリング82の付勢力に打ち勝つ強さに設定してあるので、加圧ローラ77が圧縮コイルスプリング82の付勢力に抗して押し上げられ、それによりウェブ73が下部ローラ72に押し当てられる。
【0030】
ところで、ウェブ73を下部ローラ72に常に押圧するだけのものであるならば、図3で説明した実施の形態のようにバネ等の付勢力によって加圧ローラ77のローラ軸部を加圧するだけでよいが、下部ローラ72のようにゴム製のローラにウェブ73を常時当接させるとなると、その下部ローラ72に加わる負荷は大きくなる。
そこで、この実施の形態によるレジストローラ清掃装置では、上述したように電磁ソレノイド87とリンクレバー86とを用いたウェブ接離機構85を設けることにより下部ローラ72へ加わる負荷の低減を図るようにしている。
【0031】
そして、この実施の形態では、レジストローラ49の下部ローラ72の表面を清掃するときのみウェブ73を下部ローラ72の表面に接触させ、それ以外の非清掃時にはウェブ73が下部ローラ72の表面から離間状態になるようにウェブ接離機構85を制御するウェブ接離機構制御手段として機能する制御装置90を設けている。
それにより、下部ローラ72の表面を清掃するときのみウェブ73が下部ローラ72の表面に接触し、それ以外の非清掃時にはウェブ73が下部ローラ72の表面から離間状態になるので、下部ローラ72に対して過剰な清掃を行うことによる下部ローラ72に加わる負荷を軽減して、効率的な清掃を行うことができる。
【0032】
図6は設定された清掃間隔に達する度にレジストローラ清掃装置によりレジストローラの清掃を行うようにした画像形成装置の実施形態の制御系を示すブロック図、図7は同じくその制御系が行う清掃動作処理を示すフロー図である。
なお、この実施の形態による画像形成装置の機構部分の全体構成は、図2で説明した画像形成装置と基本的に同様であり、そこに図5で説明したウェブ接離機構85を備えていて、そのウェブ接離機構85を制御する制御系が行う制御が異なるだけであるため、その画像形成装置全体の図示及びウェブ接離機構85の図示は省略し、必要に応じて図2及び図5で説明した符号を使用して説明する。
【0033】
この実施形態による画像形成装置の制御系は、ホストコンピュータ91から送られてくる文字コード等のデータに基づいてページ単位のビデオデータを展開して出力するコントローラ制御部92と、そのコントローラ制御部92からのビデオデータによって画像形成部18,給紙テーブル2(図2)内の給紙部5,定着装置25,ウェブ接離機構85等の各部の動作を制御するエンジン制御部93と、コントローラ制御部92に接続された表示部94とを備えている。
また、ウェブ接離機構85を動作させてレジストローラ49の下部ローラ72を清掃してから次の清掃をするまでの清掃間隔(ここでは通紙枚数により判断しているが時間でもよい)を設定する清掃間隔設定手段としては、この実施の形態ではキーパネル等の入力手段から上記清掃間隔として通紙枚数を入力するホストコンピュータ91が機能しているが、その清掃間隔設定手段は画像形成装置側にキー等の入力による専用の入力手段を設けるようにしてもよい。
【0034】
そして、エンジン制御部93は、上記清掃間隔設定手段により設定された清掃間隔に対応する通紙枚数に達する度にウェブ接離機構85を動作させてレジストローラ49の下部ローラ72の清掃を開始させる。
また、エンジン制御部93は、前回の清掃時からの累積経過間隔を通紙した用紙枚数で記憶しておく記憶部(記憶手段)95を有しており、上述した清掃間隔設定手段により設定された清掃枚数をN、記憶部95が記憶している累積通紙枚数をL、画像形成要求枚数に対して現在残っている未画像形成枚数をMとしたとき、清掃枚数Nに累積通紙枚数Lが一連の画像形成動作中に達したときには、その時点で残っている未画像形成枚数Mと清掃枚数Nとを比較してN/10>Mの場合には実行中の一連の画像形成動作の終了後にレジストローラ49の清掃動作を行い、N/10≦Mの場合には実行中の一連の画像形成動作を一時中断してレジストローラ49の清掃動作を行ってその清掃動作の終了時に残りの画像形成動作を再開させるように制御する。
すなわち、この実施の形態では、エンジン制御部93が清掃タイミング制御手段として機能する。
【0035】
以下、そのエンジン制御部93が行う清掃動作処理について図7を参照して説明する。
エンジン制御部(マイクロコンピュータ)93は、図7のルーチンがスタートするとまずステップ1で、印刷ジョブが入力されたか否かを判断し、入力されていなければメインルーチンにリターンするが、入力されていればステップ2ヘ進んで画像形成動作を開始させる。
次のステップ3では、通紙する度に累積通紙枚数Lを1枚加算する(L=L+1)。そして、次のステップ4で、累積通紙枚数Lが清掃間隔設定手段により設定された清掃枚数Nに達したか否かを判断し、達していればステップ5へ進むが達していなければステップ6へ進んで印刷ジョブが完了したか否かを判断する。
そのステップ6の判断で、まだ印刷ジョブが完了していなければステップ3へ戻って、そのステップ3以降の処理及び判断を繰返し、全ての印刷ジョブの完了をステップ6で判断するとステップ7へ進んで、画像形成動作完了の処理を行った後にメインルーチンにリターンする。
【0036】
一方、ステップ4の判断で、累積通紙枚数Lが清掃枚数Nに達していることによりステップ5へ進んだときには、そこでN/10>Mか否かを判断し、YESであれば実行中の一連の画像形成動作をステップ8で中断せずに、そのまま画像形成動作を継続させる。そして、次のステップ9で印刷ジョブが完了したか否かを判断し、まだ完了していなければそのまま待って、印刷ジョブが完了すると(M=0)ステップ10へ進む。
そのステップ10では、レジストローラ49の清掃動作を行い、次のステップ11で清掃動作完了の処理を行って、次のステップ12で累積通紙枚数LをL=0にリセットし、次のステップ13で画像形成動作完了の処理を行った後にメインルーチンにリターンする。
【0037】
また、ステップ5の判断で、N/10>Mでなくてステップ14に進んだときには(NOの判断)、この場合にはN/10≦Mとなるので、ステップ14で実行中の一連の画像形成動作を一時中断させ、次のステップ15でレジストローラ49の清掃動作を行い、次のステップ16で清掃動作完了の処理を行って、次のステップ17で画像形成動作を再開させて、残りの画像形成を行う。
次のステップ18では、累積通紙枚数LをL=0にリセットし、その後ステップ3に戻って、そのステップ3以降の処理及び判断を繰り返す。
この実施の形態によれば、清掃間隔設定手段により清掃枚数Nを設定すれば、定期的にレジストローラ49の下部ローラ72を清掃することができる。したがって、下部ローラ72の表面を長期に亘って高い清掃性で清掃することができるので、経時に亘って安定した搬送性が得られる。
また、一連の画像形成動作中に累積通紙枚数Lが清掃枚数Nに達しても、その際に未画像形成枚数Mが少なくてN/10>Mであるときには、実行中の画像形成動作を中断させずに継続させ、その全ての印刷ジョブの終了後にレジストローラ49の清掃動作を行うので、生産性を落とさずに画像形成動作を実行することができる。
【0038】
図8は清掃動作実行の指示を入力するための清掃動作実行入力手段により清掃動作実行が入力されたときには画像形成動作実行時以外のタイミングのときにウェブ接離機構を制御してレジストローラの清掃動作を実行させるようにした画像形成装置の実施形態を説明するためのブロック図である。
この実施形態による画像形成装置は、図6で説明したウェブ接離機構85を有する画像形成装置と制御系が行う制御内容のみが異なるだけであるので、その機構部分の図示を省略し、必要に応じて図2及び図6で用いた符号を使用して説明する。
【0039】
この実施の形態による画像形成装置は、清掃動作実行の指示を入力するための清掃動作実行入力手段として機能する清掃動作実行ボタン96と、その清掃動作実行ボタン96により清掃動作実行が入力(ボタン・ON)されたときには画像形成動作実行時以外のタイミングのときにウェブ接離機構85を制御してレジストローラ49の清掃動作を実行させる手段としても機能するエンジン制御部93′を設けている。
そして、その清掃動作実行ボタン96は、例えば操作部に配設している。
この画像形成装置によれば、画像形成動作実行時以外の任意ときに清掃動作実行ボタン96を押せば、それによりレジストローラ49の清掃動作を実行させることができる。
【0040】
図9はレジストローラの清掃動作実行時には清掃動作を実行している旨を表示する表示手段を設けた画像形成装置の実施形態を説明するためのブロック図である。
この実施形態による画像形成装置は、図6で説明したウェブ接離機構85を有する画像形成装置の表示手段である表示部94に表示される内容のみが異なるだけであるので、その画像形成装置全体の機構部分の図示を省略し、必要に応じて図2及び図6で用いた符号を使用して説明する。
この実施の形態による画像形成装置は、レジストローラ49の清掃動作実行時には清掃動作を実行している旨を表示部94に表示させるようにしている。そして、その表示部94は、装置の外部から見える部分に設けられている。
それにより、レジストローラ49の清掃動作が実行されているときには、それが表示部94に表示されるので、清掃動作中であることをユーザに告知することができる。
【0041】
図10はレジストローラの清掃動作中に画像形成ジョブの入力があったときにはその実行中の清掃動作が完了するまでは画像形成動作を開始させないようにする画像形成装置の実施形態を説明するためのフロー図である。
なお、この実施の形態による画像形成装置の機構部分の基本的な構成は、図2で説明した画像形成装置と同様であるので、その図示は省略し、必要に応じて図2及び図5で説明した符号を使用して説明する。
【0042】
この実施形態の形態による画像形成装置は、図8で説明したものと同様な清掃動作実行入力手段として機能する清掃動作実行ボタン96及びウェブ接離機構85と、レジストローラ49の清掃動作中に画像形成ジョブの入力があったときにはその実行中の清掃動作が完了するまでは画像形成動作を開始させないようにし、画像形成動作中に清掃動作実行ボタン96により清掃動作を実行する入力があったときにはその実行中の画像形成動作が完了するまでは清掃動作を開始させないようにウェブ接離機構85を制御する制御手段とを設けている。そして、その制御手段としては、図示しないマイクロコンピュータが機能する。
【0043】
そのマイクロコンピュータが行う実行中の清掃動作優先の処理について図10を参照して説明する。
図10のルーチンがスタートすると、まず最初に清掃動作実行ボタン96により清掃動作実行の入力があったか否かを判断し、その入力がなければメインルーチンへリターンするが、入力があれば次のステップに進んで清掃動作を開始させる。そして、次のステップで印刷ジョブの入力があったか否かを判断し、その入力がなければ、清掃動作が完了したか否かを判断し、それが完了するとメインルーチンへリターンする。
また、上記判断で印刷ジョブの入力があったときには、次のステップでレジストローラ49の清掃動作が実行中であるか否かを判断し、清掃動作中であればそのまま待って、それが清掃動作中でなくなると次のステップに進んで、清掃動作完了の処理を行った後に次のステップで画像形成動作を開始させる。
そして、次のステップで画像形成動作が完了したか否かを判断し、それが完了するとメインルーチンへリターンする。
【0044】
また、上述したマイクロコンピュータは、所定のタイミングで図11に示す実行中の画像形成動作優先の処理についてスタートさせる。
まず最初に、印刷ジョブの入力があったか否かを判断し、その入力がなければメインルーチンへリターンするが、入力があれば次のステップに進んで画像形成動作を開始させる。そして、次のステップで清掃動作実行ボタン96により清掃動作実行の入力があったか否かを判断し、その入力がなければ画像形成動作が完了したか否かを判断し、それが完了するとメインルーチンへリターンする。
また、上記判断で清掃動作実行の入力があったときには、次のステップで画像形成動作が実行中であるか否かを判断し、画像形成動作が実行中であればそのまま待って、それが画像形成動作中でなくなると次のステップに進んで、画像形成動作完了の処理を行った後に次のステップで清掃動作を開始させる。
そして、次のステップで清掃動作が完了したか否かを判断し、それが完了するとメインルーチンへリターンする。
【0045】
このように、この実施の形態では、レジストローラ49の清掃動作中に画像形成ジョブの入力があったときにはその実行中の清掃動作が完了するまでは画像形成動作を開始させないようにし、画像形成動作中に清掃動作実行ボタン96により清掃動作を実行する入力があったときにはその実行中の画像形成動作が完了するまでは清掃動作を開始させないように制御するので、ジョブ待ち→ジョブ入力→ジョブ実行→ジョブ完了→ジョブ待ちというジョブの一連の流れを妨げないようにすることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によるレジストローラ清掃装置及びそれを備えた画像形成装置によれば、ウェブの一部をレジストローラの表面に接触させてそのレジストローラの表面を清掃するので、給紙した用紙から出た紙粉がレジストローラに付着しても、その紙粉をレジストローラに極端な摩耗を与えることなく除去することができる。
そして、定期的にウェブを巻取りローラにより一定量ずつ巻き取ることによりそのウェブのレジストローラとの当接面を変えることができるので、定期的にウェブの巻取りを行うことで、長期に亘ってレジストローラを安定した状態で清掃することができる。したがって、作業者がレジストローラを清掃する部材に溜った紙粉を定期的に除去するようなことをしなくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるレジストローラ清掃装置の一実施形態例をレジストローラと共に示す概略構成図である。
【図2】同じくそのレジストローラ清掃装置を備えた画像形成装置であるカラー複写機の一例を示す全体構成図である。
【図3】ウェブをレジストローラの表面に押圧するウェブ加圧手段を設けたレジストローラ清掃装置の実施形態を示す概略構成図である。
【図4】ウェブをレジストローラの表面に2箇所で押圧するウェブ加圧手段を設けたレジストローラ清掃装置の実施形態を示す概略構成図である。
【図5】ウェブをレジストローラの表面に対して接離させるウェブ接離機構を設けたレジストローラ清掃装置の実施形態のウェブ接離機構付近を簡略化して示す概略図である。
【図6】設定された清掃間隔に達する度にレジストローラ清掃装置によりレジストローラの清掃を行うようにした画像形成装置の実施形態の制御系を示すブロック図である。
【図7】同じくその制御系が行う清掃動作処理を示すフロー図である。
【図8】清掃動作実行の指示を入力するための清掃動作実行入力手段により清掃動作実行が入力されたときには画像形成動作実行時以外のタイミングのときにウェブ接離機構を制御してレジストローラの清掃動作を実行させるようにした画像形成装置の実施形態を説明するためのブロック図である。
【図9】レジストローラの清掃動作実行時には清掃動作を実行している旨を表示する表示手段を設けた画像形成装置の実施形態を説明するためのブロック図である。
【図10】レジストローラの清掃動作中に画像形成ジョブの入力があったときにはその実行中の清掃動作が完了するまでは画像形成動作を開始させないようにする画像形成装置の実施形態を説明するためのフロー図である。
【図11】同じくその画像形成装置の制御系が行う実行中の画像形成動作優先処理のルーチンを示すフロー図である。
【符号の説明】
18:画像形成部(作像部) 49:レジストローラ
70:レジストローラ清掃装置 73:ウェブ
74:巻取りローラ 75:送出しローラ
77:加圧ローラ(ウェブ加圧手段)
85:ウェブ接離機構
86:リンクレバー(リンク機構)
87:電磁ソレノイド
93:エンジン制御部(清掃タイミング制御手段)
96:清掃動作実行ボタン(清掃動作実行入力手段)
94:表示部(表示手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、作像部へ用紙をタイミング調整して送り込むレジストローラの表面を清掃するレジストローラ清掃装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、複写機,プリンタ等の画像形成装置には、給紙部から給紙した用紙を作像部へタイミング調整して送り込む対のローラからなるレジストローラが設けられている。
そして、その画像形成のために給紙される用紙には、タルク(滑石等)等の添加剤が付与されている。したがって、その用紙をレジストローラが作像部へ搬送する過程で、その用紙に付与されている添加剤が紙粉となって落下し、それがレジストローラに付着したりする。このようになると、その紙粉の影響によりレジストローラの摩擦係数が低下するため、用紙の搬送不良が発生したりする。
一方、近年では省資源,リサイクル化が活発になっていることから再生紙の利用比率が増加する傾向にあるが、再生紙はバージン紙と比較すると一般的に上述した添加剤の量が多いため、紙粉のレジストローラへの付着が起きやすく、それにより用紙の搬送不良が発生しやすくなる。
そこで、従来の画像形成装置には、例えば特許文献1に記載されているように、レジストローラに付着した紙粉を除去するようにしたものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−336348号公報(第3〜4頁、図8)
【0004】
上記文献には、金属ローラとゴムローラとからなるレジストローラ対の金属ローラ側に紙粉取りブレードを密着させ、そのブレードにより金属ローラに付着した紙粉を除去する点が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載のものは、上述したように金属とゴムのローラからなる対のレジストローラのうち金属ローラ側のローラに紙粉取りブレード(一般的にはスクレーパと呼ばれている)を当接させ、それにより金属ローラの表面に付着した紙粉を除去するものであるが、用紙の搬送力に影響を与えやすいのは、摩擦係数が高いゴムローラ側に付着した紙粉の方である。
そこで、上述したような紙粉取りブレードをゴムローラ側に当接させ、そのゴムローラの回転時にゴムローラ表面を紙粉取りブレードにより掻き取ることも考えられるが、そのようにするとゴムローラは金属ローラに比べて硬度が低いために摩耗しやすいので、問題が生じてしまうということがあった。
そこで、レジストローラには、例えば特開2001−122465号公報に記載されているように(第4頁、図4)、ローラ部の全域がポリアセタール等の樹脂材料からなる下側ローラと、ローラ部の幅方向の中央部が合成ゴムで形成された上側ローラとにより構成し、その下側ローラに紙粉除去ローラを接触回転可能に設け、その紙粉除去ローラにより下側ローラに付着した紙粉を除去するようにしたものもある。
【0006】
このように、紙粉を除去する部材をローラ状にすれば、それを硬度の低いゴムローラに接触させたとしてもそれを極端に摩耗させる恐れはなくなる。しかしながら、このように紙粉を除去する清掃部材をローラ状にした場合には、その清掃用のローラの表面には次第に紙粉が付着していくため、次第に清掃能力が低下していく。
したがって、このような清掃用のローラは、それを定期的に清掃して紙粉を除去するか、それを新しいものに交換するかしなければならなかったので、それが面倒であった。
【0007】
そして、一般的にレジストローラは、作像部の近傍に設けられるものであるため、そのレジストローラに接触させている清掃用のローラを清掃したり、それを交換したりするためには機内に腕を入れて作業を行わなければならないので、その作業が大変であると共に、その清掃状態も確認しにくいということがあった。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、用紙から出た紙粉がレジストローラに付着しても、そのレジストローラに極端な摩耗を与えることなく、また作業者が定期的に紙粉の除去を行うようなことをしなくても、レジストローラを経時に亘って清掃された状態に保つことができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、作像部へ用紙をタイミング調整して送り込むレジストローラの表面を清掃するレジストローラ清掃装置において、クリーニング用のウェブと、そのウェブを巻き取る巻取りローラと、ウェブを送り出す送出しローラとを備え、その送出しローラと巻取りローラとの間に張架されたウェブの一部をレジストローラの表面に接触させ、巻取りローラによりウェブを巻き取ることによりそのウェブのレジストローラとの当接面を変えるようにしたものである。
上記レジストローラ清掃装置において、ウェブをレジストローラの表面に押圧するウェブ加圧手段を設け、そのウェブ加圧手段によりウェブをレジストローラの表面に接触させるようにするとよい。
【0009】
上記ウェブ加圧手段は、ウェブの表面と裏面の両面をレジストローラの表面にそれぞれ押圧する加圧手段にするとよい。
上記いずれかのレジストローラ清掃装置において、ウェブをレジストローラの表面に対して接離させるウェブ接離機構を設けるとよい。
そして、そのウェブ接離機構は、リンク機構とそのリンク機構を移動させる電磁ソレノイドとを備え、その電磁ソレノイドのオン・オフ動作によりリンク機構がウェブをレジストローラの表面に対して接離させる機構であるようにするとよい。
上記レジストローラ清掃装置において、レジストローラの表面を清掃するときのみウェブをレジストローラの表面に接触させ、それ以外の非清掃時にはウェブがレジストローラから離間状態になるようにウェブ接離機構を制御するウェブ接離機構制御手段を設けるとよい。
また、上記ウェブ接離機構を動作させてレジストローラを清掃してから次の清掃をするまでの清掃間隔を設定する清掃間隔設定手段を設け、ウェブ接離機構制御手段は清掃間隔設定手段により設定された清掃間隔に達する度にウェブ接離機構を動作させてレジストローラの清掃を開始させる手段であるようにするとよい。
【0010】
その画像形成装置において、前回の清掃時からの累積経過間隔を通紙した用紙枚数で記憶しておく記憶手段を設け、清掃間隔設定手段は清掃間隔を用紙枚数で設定する手段であり、その手段により設定された清掃枚数をN、上記記憶手段が記憶している累積通紙枚数をL、画像形成要求枚数に対して現在残っている未画像形成枚数をMとしたとき、
清掃枚数Nに累積通紙枚数Lが一連の画像形成動作中に達したときには、その時点で残っている未画像形成枚数Mと清掃枚数Nとを比較してN/10>Mの場合には実行中の一連の画像形成動作の終了後にレジストローラの清掃動作を行い、N/10≦Mの場合には実行中の一連の画像形成動作を一時中断してレジストローラの清掃動作を行ってその清掃動作の終了時に残りの画像形成動作を再開させる清掃タイミング制御手段を設けるとよい。
【0011】
さらに、上記レジストローラ清掃装置を備えた画像形成装置であって、清掃動作実行の指示を入力するための清掃動作実行入力手段と、その手段により清掃動作実行が入力されたときには画像形成動作実行時以外のタイミングのときにウェブ接離機構を制御してレジストローラの清掃動作を実行させる手段とを設けて画像形成装置を構成するとよい。
上記画像形成装置において、レジストローラの清掃動作実行時には清掃動作を実行している旨を表示する表示手段を設けるとよい。
上記画像形成装置において、レジストローラの清掃動作中に画像形成ジョブの入力があったときにはその実行中の清掃動作が完了するまでは画像形成動作を開始させないようにし、画像形成動作中に上記清掃動作実行入力手段により清掃動作を実行する入力があったときにはその実行中の画像形成動作が完了するまでは清掃動作を開始させないように制御する手段を設けるとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明によるレジストローラ清掃装置の一実施形態例をレジストローラと共に示す概略構成図、図2は同じくそのレジストローラ清掃装置を備えた画像形成装置であるカラー複写機の一例を示す全体構成図である。
図2のカラー複写機は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の4つの画像形成部18を構成する4個のドラム状の感光体40Y,40M,40C,40K(以下、特定しない場合には単に感光体40と呼ぶ)と、その各感光体40に形成された画像がそれぞれ転写される中間転写ベルト10とを備えている。
【0013】
このカラー画像形成装置は、給紙テーブル2上に複写機本体1を載置している。その複写機本体1の上にはスキャナ3を取り付けると共に、その上に原稿自動給送装置(ADF)4を取り付けている。
複写機本体1内には、その略中央に無端ベルト状の中間転写ベルト10を有する転写装置20を設けており、中間転写ベルト10は駆動ローラ9と2つの従動ローラ15,16の間に張架されて図2で時計回り方向に回動するようになっている。また、この中間転写ベルト10は、従動ローラ15の左方に設けられているクリーニング装置17により、その表面に画像転写後に残留する残留トナーが除去されるようになっている。
【0014】
その中間転写ベルト10の駆動ローラ9と従動ローラ15の間に架け渡された直線部分の上方には、その中間転写ベルト10の移動方向に沿って、上述した4個の各感光体40を、それぞれ図2で反時計回り方向に回転可能に設けている。そして、その各感光体上に形成された各画像(トナー画像)が、中間転写ベルト10上に直接重ね合わせ状態に順次転写されていくようになっている。
そのドラム状の各感光体40の回りには、帯電装置60、現像装置61、1次転写装置62、感光体クリーニング装置63、除電装置64をそれぞれ設けている。そして、その感光体の上方に、露光装置21を設けている。その露光装置21は、画像情報を感光体表面にレーザ光で照射する。
【0015】
一方、中間転写ベルト10の下側には、その中間転写ベルト10上の画像を用紙Pに転写する転写部となる2次転写装置22を設けている。その2次転写装置22は、2つのローラ23,23間に無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡したものであり、その2次転写ベルト24が中間転写ベルト10を介して従動ローラ16に押し当たるようになっている。この2次転写装置22は、2次転写ベルト24と中間転写ベルト10との間に送り込まれる用紙Pに、中間転写ベルト10上のトナー画像を一括転写する。
その2次転写装置22の用紙搬送方向下流側には、用紙P上のトナー画像を定着する定着装置25があり、そこでは無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27が押し当てられている。
なお、2次転写装置22は、画像転写後の用紙を定着装置25へ搬送する機能も果たす。また、この2次転写装置22は、転写ローラや非接触のチャージャを使用した転写装置であってもよい。
その2次転写装置22の下側には、用紙の両面に画像を形成する際に用紙を反転させるシート反転装置28を設けている。
【0016】
このカラー複写機は、カラーのコピーをとるときは、原稿自動給送装置4の原稿台30上に原稿をセットする。また、手動で原稿をセットする場合には、原稿自動給送装置4を開いてスキャナ3のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動給送装置4を閉じてそれを押える。
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動給送装置4に原稿をセットしたときは、その原稿がコンタクトガラス32上に給送される。また、手動で原稿をコンタクトガラス32上にセットしたときは、直ちにスキャナ3が駆動し、第1走行体33及び第2走行体34が走行を開始する。そして、第1走行体33の光源から光が原稿に向けて照射され、その原稿面からの反射光が第2走行体34に向かうと共に、その光が第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入射して、原稿の内容が読み取られる。
【0017】
また、上述したスタートスイッチの押下により、中間転写ベルト10が回動を開始する。さらに、それと同時に各感光体40Y,40M,40C,40Kが回転を開始して、その各感光体上にイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各単色画像を形成する動作を開始する。
そして、その各感光体上に形成された各色の画像は、図2で時計回り方向に回動する中間転写ベルト10上に、最初にイエロー(Y)の単色画像が転写され、次にマゼンタ(M)の単色画像が転写され、続いてシアン(C)の単色画像が転写され、最後にブラック(K)の単色画像が順次重ね合わせ状態に転写されていき、そこにフルカラーの合成カラー画像が形成される。
一方、上述したスタートスイッチの押下により、給紙テーブル2内の選択された給紙段の給紙ローラ42が回転し、ペーパーバンク43の中の選択された1つの給紙カセット44から未使用の用紙Pが繰り出され、それが分離ローラ45により1枚に分離されて給紙路46に搬送される。
【0018】
その用紙Pは、搬送ローラ47により複写機本体1内の給紙路48に搬送され、レジストローラ49に突き当たって一旦停止する。
また、手差し給紙の場合には、手差しトレイ51上にセットされた用紙Pが給紙ローラ50の回転により繰り出され、それが分離ローラ52により1枚に分離されて手差し給紙路53に搬送され、レジストローラ49に突き当たって一旦停止状態になる。
そのレジストローラ49は、中間転写ベルト10上の合成カラー画像と用紙Pの先端との位置関係が所定の位置になるように正確なタイミングで回転を開始し、一旦停止状態にあってスキューも補正された状態にある用紙Pを中間転写ベルト10と2次転写装置22との間に送り込む。そして、その用紙P上に2次転写装置22でカラー画像が転写される。
【0019】
その画像が転写された用紙Pは、搬送装置としての機能も有する2次転写装置22により定着装置25へ搬送され、そこで熱と加圧力が加えられることにより転写画像が定着される。その後、その用紙Pは、切換爪55により排出側に案内され、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出されてそこにスタックされる。
また、両面コピーモードが選択されているときには、片面に画像を形成した用紙Pを切換爪55によりシート反転装置28側に搬送し、そこで反転させて再び転写位置へ導き、今度は裏面に画像を形成した後に、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出する。
【0020】
レジストローラ49は、作像部へ用紙をタイミング調整して送り込む対をなすローラであり、図1に示すように金属製の上部ローラ71と、その上部ローラ71に下側から用紙の搬送に適した所定の加圧力で接するゴム製の下部ローラ72とからなる。
このレジストローラ49の近傍には、クリーニング用のウェブ73と、そのウェブ73を巻き取る巻取りローラ74と、ウェブ73を送り出す送出しローラ75とを備えたレジストローラ清掃装置70を設けている。そして、その巻取りローラ74は、巻取りモータ76により図1で矢示A方向に回転されるようになっている。
【0021】
そして、このレジストローラ清掃装置70は、送出しローラ75と巻取りローラ74との間に張架されたウェブ73の一部をレジストローラ49の下部ローラ72の表面に接触させ、巻取りローラ76によりウェブ73を矢示A方向に所定量巻き取ることにより、そのウェブ73の下部ローラ72との当接面を変えるようにしている。
なお、この実施の形態では、ゴム製のローラ側が金属製のローラの下側に位置する場合の例について示したため、レジストローラ清掃装置70は下部ローラ72の下側に配置しているが、ゴム製のローラを金属製のローラの上側に配置した構成の場合には、当然のことながらレジストローラ清掃装置は上側のゴム製のローラを清掃する位置に配置する。
【0022】
送出しローラ75は、図示しない支持部材により回転自在に支持されており、そこに未使用状態でロール状に巻かれたウェブ73を装着する。巻取りローラ74も、図示しない支持部材により回転自在に支持されており、そこには図示を省略しているギヤ等を介して、例えばステッピングモータである巻取りモータ76が連結されている。
そして、この巻取りローラ74に、送出しローラ75側から引き出したウェブ73の一端を巻き付け、巻取りモータ76を駆動させたときに、ウェブ73の予め設定した一定量だけが矢示A方向に巻き取られるようにしている。
【0023】
ところで、前述したように、画像形成のために給紙された用紙からはその搬送過程で紙粉が落下し、それがレジストローラ49等に付着する。このようになると、その紙粉の影響によりレジストローラ49の摩擦係数が低下するため、用紙の搬送不良が発生したりする。そこで、この実施の形態では、レジストローラ49に付着した紙粉等の付着物を除去する上述したレジストローラ清掃装置70を設けている。
それにより、対のローラからなるレジストローラ49の下部ローラ72の表面に紙粉等が付着しても、その付着物は下部ローラ72の表面に一部が接するウェブ73により払拭されて取り除かれる。
【0024】
そして、レジストローラ49への通紙枚数が増えると、それに伴ってウェブ73の同一箇所がレジストローラ49の下部ローラ72との摺接回数が増えるので、そのウェブ73の下部ローラ72と接する面は次第に汚れていく。したがって、そのままでは清掃能力が低下してしまう。
そこで、このレジストローラ清掃装置70では、予め設定した一定の枚数を通紙すると巻取りモータ76を一定量だけ回転させ、その回転量に応じた分だけウェブ73を巻取りローラ74により巻取るようにしている。
このようにすると、ウェブ73のよごれた部分は巻取りローラ74側に移動し、下部ローラ72の表面にはまだ清掃に使用されていない未使用の部分のウェブ73が新たに接触するようになる。したがって、長期に亘って下部ローラ72の表面を高い清掃性で清掃することができるので、経時に亘って安定した搬送性が得られる。
【0025】
なお、このレジストローラ清掃装置70で、清掃する側のローラを金属製の上部ローラ71とせずにゴム製の下部ローラ72にしているのは、一般的に用紙の搬送力に影響を与えやすいのは、金属に比べて摩擦係数の高いゴムローラ側であるので、そのゴム製の下部ローラ72側を清掃することが用紙の搬送力低下を防止する上で効率的かつ効果的であるからである。
このように、このレジストローラ清掃装置70は、用紙の搬送力維持に重要なゴム製の下部ローラ72を清掃し、その清掃にゴムローラの表面を掻き取る従来の清掃装置に見られるブレードタイプの清掃部材(スクレーパ)を使用せずにウェブ73を使用するようにしたので、低い硬度のゴム製の下部ローラ72の摩耗を防止しながら、その表面に付着した紙粉等を確実に除去することができる。
また、ウェブ73は、巻取りローラ74により所定量ずつ巻き取っていくことにより長期に亘って高い清掃能力を維持し続けることができるので、ウェブ73が汚れる度に頻繁にそれを交換したり、定期的にウェブ73を清掃したりする必要がない分だけ清掃作業の手間が省ける。
【0026】
図3はウェブをレジストローラの表面に押圧するウェブ加圧手段を設けたレジストローラ清掃装置の実施形態を示す概略構成図であり、図1と対応する部分には同一の符号を付してある。
この実施形態によるレジストローラ清掃装置は、図1で説明したレジストローラ清掃装置70に対し、ウェブ73をレジストローラ49の下部ローラ72の表面に押圧するウェブ加圧手段として機能する加圧ローラ77を設けた点のみが異なる。そして、その加圧ローラ77により、ウェブ73を下部ローラ72の表面に接触させるようにしている。その加圧ローラ77は、例えば圧縮コイルスプリング78により矢示Bの下部ローラ72側に付勢されるようになっている。
このように、積極的にウェブ73を下部ローラ72に押圧する加圧ローラ77を設ければ、ウェブ73の下部ローラ72に対する接触圧を均一にすることができるので、図1のレジストローラ清掃装置70よりもウェブ73の下部ローラ72に対する接触圧の管理を容易に行うことができる。それにより、清掃効果をより向上させることができる。
【0027】
図4はウェブをレジストローラの表面に2箇所で押圧するウェブ加圧手段を設けたレジストローラ清掃装置の実施形態を示す概略構成図であり、図3と対応する部分には同一の符号を付してある。
この実施形態によるレジストローラ清掃装置は、図3で説明した実施の形態に対し、ウェブ加圧手段がウェブ73の表面73aと裏面73bの両面をレジストローラ49の下部ローラ72の表面にそれぞれ押圧する加圧手段である点のみが相違する。
すなわち、この実施の形態によるレジストローラ清掃装置のウェブ加圧手段は、ウェブ73を下部ローラ72の表面にそれぞれ押圧する2個の加圧ローラ77,79を設けると共に、その加圧ローラ77,79の間に位置する部分のウェブ73を2箇所でそれぞれ支持するダミーローラ80,81を設け、それにより送り出しローラ75から送り出されて巻取りローラ74に至るまでの部分のウェブ73が逆S字状になるようにしている。
このように、ウェブ73を引き回すと、ウェブ73はその両面が下部ローラ72に各圧縮コイルスプリング78,78の付勢力により接触するようになるので、ウェブ73の清掃面を無駄なく有効に使用することができるため効率的な清掃ができる。
【0028】
図5はウェブをレジストローラの表面に対して接離させるウェブ接離機構を設けたレジストローラ清掃装置の実施形態のウェブ接離機構付近を簡略化して示す概略図であり、図3と対応する部分には同一の符号を付してある。
この実施形態によるレジストローラ清掃装置は、図3で説明した実施の形態に対し、加圧ローラ77を下部ローラ72に対して離間させる方向に移動させるウェブ接離機構85を設けた点のみが異なる。
そのウェブ接離機構85は、リンク機構を構成するリンクレバー86と、そのリンクレバー86を揺動させる電磁ソレノイド87等からなり、リンクレバー86はその長手方向の略中間部が支点88(図5では簡略図示しているが、実際には支点軸等により支持する)により揺動自在に支持されている。
電磁ソレノイド87は、通電時にリンクレバー86の加圧ローラ77と反対側の端部を押し下げることによりリンクレバー86の図5で右端側を実線で示すように上昇させ、それにより加圧ローラ77を押し上げてウェブ73を下部ローラ72に押し当てる。
【0029】
加圧ローラ77は、この実施の形態では圧縮コイルスプリング82により下部ローラ72から離れる矢示C方向に付勢されているので、その状態ではウェブ73の加圧ローラ77による下部ローラ72への加圧は図5に仮想線で示したように解除された状態にある。そして、この状態のときには、電磁ソレノイド87はOFF状態にある。
ここで、電磁ソレノイド87をON(通電状態)にすると、その電磁ソレノイド87のプランジャを吸引する吸引力は、リンクレバー86を揺動させて圧縮コイルスプリング82の付勢力に打ち勝つ強さに設定してあるので、加圧ローラ77が圧縮コイルスプリング82の付勢力に抗して押し上げられ、それによりウェブ73が下部ローラ72に押し当てられる。
【0030】
ところで、ウェブ73を下部ローラ72に常に押圧するだけのものであるならば、図3で説明した実施の形態のようにバネ等の付勢力によって加圧ローラ77のローラ軸部を加圧するだけでよいが、下部ローラ72のようにゴム製のローラにウェブ73を常時当接させるとなると、その下部ローラ72に加わる負荷は大きくなる。
そこで、この実施の形態によるレジストローラ清掃装置では、上述したように電磁ソレノイド87とリンクレバー86とを用いたウェブ接離機構85を設けることにより下部ローラ72へ加わる負荷の低減を図るようにしている。
【0031】
そして、この実施の形態では、レジストローラ49の下部ローラ72の表面を清掃するときのみウェブ73を下部ローラ72の表面に接触させ、それ以外の非清掃時にはウェブ73が下部ローラ72の表面から離間状態になるようにウェブ接離機構85を制御するウェブ接離機構制御手段として機能する制御装置90を設けている。
それにより、下部ローラ72の表面を清掃するときのみウェブ73が下部ローラ72の表面に接触し、それ以外の非清掃時にはウェブ73が下部ローラ72の表面から離間状態になるので、下部ローラ72に対して過剰な清掃を行うことによる下部ローラ72に加わる負荷を軽減して、効率的な清掃を行うことができる。
【0032】
図6は設定された清掃間隔に達する度にレジストローラ清掃装置によりレジストローラの清掃を行うようにした画像形成装置の実施形態の制御系を示すブロック図、図7は同じくその制御系が行う清掃動作処理を示すフロー図である。
なお、この実施の形態による画像形成装置の機構部分の全体構成は、図2で説明した画像形成装置と基本的に同様であり、そこに図5で説明したウェブ接離機構85を備えていて、そのウェブ接離機構85を制御する制御系が行う制御が異なるだけであるため、その画像形成装置全体の図示及びウェブ接離機構85の図示は省略し、必要に応じて図2及び図5で説明した符号を使用して説明する。
【0033】
この実施形態による画像形成装置の制御系は、ホストコンピュータ91から送られてくる文字コード等のデータに基づいてページ単位のビデオデータを展開して出力するコントローラ制御部92と、そのコントローラ制御部92からのビデオデータによって画像形成部18,給紙テーブル2(図2)内の給紙部5,定着装置25,ウェブ接離機構85等の各部の動作を制御するエンジン制御部93と、コントローラ制御部92に接続された表示部94とを備えている。
また、ウェブ接離機構85を動作させてレジストローラ49の下部ローラ72を清掃してから次の清掃をするまでの清掃間隔(ここでは通紙枚数により判断しているが時間でもよい)を設定する清掃間隔設定手段としては、この実施の形態ではキーパネル等の入力手段から上記清掃間隔として通紙枚数を入力するホストコンピュータ91が機能しているが、その清掃間隔設定手段は画像形成装置側にキー等の入力による専用の入力手段を設けるようにしてもよい。
【0034】
そして、エンジン制御部93は、上記清掃間隔設定手段により設定された清掃間隔に対応する通紙枚数に達する度にウェブ接離機構85を動作させてレジストローラ49の下部ローラ72の清掃を開始させる。
また、エンジン制御部93は、前回の清掃時からの累積経過間隔を通紙した用紙枚数で記憶しておく記憶部(記憶手段)95を有しており、上述した清掃間隔設定手段により設定された清掃枚数をN、記憶部95が記憶している累積通紙枚数をL、画像形成要求枚数に対して現在残っている未画像形成枚数をMとしたとき、清掃枚数Nに累積通紙枚数Lが一連の画像形成動作中に達したときには、その時点で残っている未画像形成枚数Mと清掃枚数Nとを比較してN/10>Mの場合には実行中の一連の画像形成動作の終了後にレジストローラ49の清掃動作を行い、N/10≦Mの場合には実行中の一連の画像形成動作を一時中断してレジストローラ49の清掃動作を行ってその清掃動作の終了時に残りの画像形成動作を再開させるように制御する。
すなわち、この実施の形態では、エンジン制御部93が清掃タイミング制御手段として機能する。
【0035】
以下、そのエンジン制御部93が行う清掃動作処理について図7を参照して説明する。
エンジン制御部(マイクロコンピュータ)93は、図7のルーチンがスタートするとまずステップ1で、印刷ジョブが入力されたか否かを判断し、入力されていなければメインルーチンにリターンするが、入力されていればステップ2ヘ進んで画像形成動作を開始させる。
次のステップ3では、通紙する度に累積通紙枚数Lを1枚加算する(L=L+1)。そして、次のステップ4で、累積通紙枚数Lが清掃間隔設定手段により設定された清掃枚数Nに達したか否かを判断し、達していればステップ5へ進むが達していなければステップ6へ進んで印刷ジョブが完了したか否かを判断する。
そのステップ6の判断で、まだ印刷ジョブが完了していなければステップ3へ戻って、そのステップ3以降の処理及び判断を繰返し、全ての印刷ジョブの完了をステップ6で判断するとステップ7へ進んで、画像形成動作完了の処理を行った後にメインルーチンにリターンする。
【0036】
一方、ステップ4の判断で、累積通紙枚数Lが清掃枚数Nに達していることによりステップ5へ進んだときには、そこでN/10>Mか否かを判断し、YESであれば実行中の一連の画像形成動作をステップ8で中断せずに、そのまま画像形成動作を継続させる。そして、次のステップ9で印刷ジョブが完了したか否かを判断し、まだ完了していなければそのまま待って、印刷ジョブが完了すると(M=0)ステップ10へ進む。
そのステップ10では、レジストローラ49の清掃動作を行い、次のステップ11で清掃動作完了の処理を行って、次のステップ12で累積通紙枚数LをL=0にリセットし、次のステップ13で画像形成動作完了の処理を行った後にメインルーチンにリターンする。
【0037】
また、ステップ5の判断で、N/10>Mでなくてステップ14に進んだときには(NOの判断)、この場合にはN/10≦Mとなるので、ステップ14で実行中の一連の画像形成動作を一時中断させ、次のステップ15でレジストローラ49の清掃動作を行い、次のステップ16で清掃動作完了の処理を行って、次のステップ17で画像形成動作を再開させて、残りの画像形成を行う。
次のステップ18では、累積通紙枚数LをL=0にリセットし、その後ステップ3に戻って、そのステップ3以降の処理及び判断を繰り返す。
この実施の形態によれば、清掃間隔設定手段により清掃枚数Nを設定すれば、定期的にレジストローラ49の下部ローラ72を清掃することができる。したがって、下部ローラ72の表面を長期に亘って高い清掃性で清掃することができるので、経時に亘って安定した搬送性が得られる。
また、一連の画像形成動作中に累積通紙枚数Lが清掃枚数Nに達しても、その際に未画像形成枚数Mが少なくてN/10>Mであるときには、実行中の画像形成動作を中断させずに継続させ、その全ての印刷ジョブの終了後にレジストローラ49の清掃動作を行うので、生産性を落とさずに画像形成動作を実行することができる。
【0038】
図8は清掃動作実行の指示を入力するための清掃動作実行入力手段により清掃動作実行が入力されたときには画像形成動作実行時以外のタイミングのときにウェブ接離機構を制御してレジストローラの清掃動作を実行させるようにした画像形成装置の実施形態を説明するためのブロック図である。
この実施形態による画像形成装置は、図6で説明したウェブ接離機構85を有する画像形成装置と制御系が行う制御内容のみが異なるだけであるので、その機構部分の図示を省略し、必要に応じて図2及び図6で用いた符号を使用して説明する。
【0039】
この実施の形態による画像形成装置は、清掃動作実行の指示を入力するための清掃動作実行入力手段として機能する清掃動作実行ボタン96と、その清掃動作実行ボタン96により清掃動作実行が入力(ボタン・ON)されたときには画像形成動作実行時以外のタイミングのときにウェブ接離機構85を制御してレジストローラ49の清掃動作を実行させる手段としても機能するエンジン制御部93′を設けている。
そして、その清掃動作実行ボタン96は、例えば操作部に配設している。
この画像形成装置によれば、画像形成動作実行時以外の任意ときに清掃動作実行ボタン96を押せば、それによりレジストローラ49の清掃動作を実行させることができる。
【0040】
図9はレジストローラの清掃動作実行時には清掃動作を実行している旨を表示する表示手段を設けた画像形成装置の実施形態を説明するためのブロック図である。
この実施形態による画像形成装置は、図6で説明したウェブ接離機構85を有する画像形成装置の表示手段である表示部94に表示される内容のみが異なるだけであるので、その画像形成装置全体の機構部分の図示を省略し、必要に応じて図2及び図6で用いた符号を使用して説明する。
この実施の形態による画像形成装置は、レジストローラ49の清掃動作実行時には清掃動作を実行している旨を表示部94に表示させるようにしている。そして、その表示部94は、装置の外部から見える部分に設けられている。
それにより、レジストローラ49の清掃動作が実行されているときには、それが表示部94に表示されるので、清掃動作中であることをユーザに告知することができる。
【0041】
図10はレジストローラの清掃動作中に画像形成ジョブの入力があったときにはその実行中の清掃動作が完了するまでは画像形成動作を開始させないようにする画像形成装置の実施形態を説明するためのフロー図である。
なお、この実施の形態による画像形成装置の機構部分の基本的な構成は、図2で説明した画像形成装置と同様であるので、その図示は省略し、必要に応じて図2及び図5で説明した符号を使用して説明する。
【0042】
この実施形態の形態による画像形成装置は、図8で説明したものと同様な清掃動作実行入力手段として機能する清掃動作実行ボタン96及びウェブ接離機構85と、レジストローラ49の清掃動作中に画像形成ジョブの入力があったときにはその実行中の清掃動作が完了するまでは画像形成動作を開始させないようにし、画像形成動作中に清掃動作実行ボタン96により清掃動作を実行する入力があったときにはその実行中の画像形成動作が完了するまでは清掃動作を開始させないようにウェブ接離機構85を制御する制御手段とを設けている。そして、その制御手段としては、図示しないマイクロコンピュータが機能する。
【0043】
そのマイクロコンピュータが行う実行中の清掃動作優先の処理について図10を参照して説明する。
図10のルーチンがスタートすると、まず最初に清掃動作実行ボタン96により清掃動作実行の入力があったか否かを判断し、その入力がなければメインルーチンへリターンするが、入力があれば次のステップに進んで清掃動作を開始させる。そして、次のステップで印刷ジョブの入力があったか否かを判断し、その入力がなければ、清掃動作が完了したか否かを判断し、それが完了するとメインルーチンへリターンする。
また、上記判断で印刷ジョブの入力があったときには、次のステップでレジストローラ49の清掃動作が実行中であるか否かを判断し、清掃動作中であればそのまま待って、それが清掃動作中でなくなると次のステップに進んで、清掃動作完了の処理を行った後に次のステップで画像形成動作を開始させる。
そして、次のステップで画像形成動作が完了したか否かを判断し、それが完了するとメインルーチンへリターンする。
【0044】
また、上述したマイクロコンピュータは、所定のタイミングで図11に示す実行中の画像形成動作優先の処理についてスタートさせる。
まず最初に、印刷ジョブの入力があったか否かを判断し、その入力がなければメインルーチンへリターンするが、入力があれば次のステップに進んで画像形成動作を開始させる。そして、次のステップで清掃動作実行ボタン96により清掃動作実行の入力があったか否かを判断し、その入力がなければ画像形成動作が完了したか否かを判断し、それが完了するとメインルーチンへリターンする。
また、上記判断で清掃動作実行の入力があったときには、次のステップで画像形成動作が実行中であるか否かを判断し、画像形成動作が実行中であればそのまま待って、それが画像形成動作中でなくなると次のステップに進んで、画像形成動作完了の処理を行った後に次のステップで清掃動作を開始させる。
そして、次のステップで清掃動作が完了したか否かを判断し、それが完了するとメインルーチンへリターンする。
【0045】
このように、この実施の形態では、レジストローラ49の清掃動作中に画像形成ジョブの入力があったときにはその実行中の清掃動作が完了するまでは画像形成動作を開始させないようにし、画像形成動作中に清掃動作実行ボタン96により清掃動作を実行する入力があったときにはその実行中の画像形成動作が完了するまでは清掃動作を開始させないように制御するので、ジョブ待ち→ジョブ入力→ジョブ実行→ジョブ完了→ジョブ待ちというジョブの一連の流れを妨げないようにすることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によるレジストローラ清掃装置及びそれを備えた画像形成装置によれば、ウェブの一部をレジストローラの表面に接触させてそのレジストローラの表面を清掃するので、給紙した用紙から出た紙粉がレジストローラに付着しても、その紙粉をレジストローラに極端な摩耗を与えることなく除去することができる。
そして、定期的にウェブを巻取りローラにより一定量ずつ巻き取ることによりそのウェブのレジストローラとの当接面を変えることができるので、定期的にウェブの巻取りを行うことで、長期に亘ってレジストローラを安定した状態で清掃することができる。したがって、作業者がレジストローラを清掃する部材に溜った紙粉を定期的に除去するようなことをしなくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるレジストローラ清掃装置の一実施形態例をレジストローラと共に示す概略構成図である。
【図2】同じくそのレジストローラ清掃装置を備えた画像形成装置であるカラー複写機の一例を示す全体構成図である。
【図3】ウェブをレジストローラの表面に押圧するウェブ加圧手段を設けたレジストローラ清掃装置の実施形態を示す概略構成図である。
【図4】ウェブをレジストローラの表面に2箇所で押圧するウェブ加圧手段を設けたレジストローラ清掃装置の実施形態を示す概略構成図である。
【図5】ウェブをレジストローラの表面に対して接離させるウェブ接離機構を設けたレジストローラ清掃装置の実施形態のウェブ接離機構付近を簡略化して示す概略図である。
【図6】設定された清掃間隔に達する度にレジストローラ清掃装置によりレジストローラの清掃を行うようにした画像形成装置の実施形態の制御系を示すブロック図である。
【図7】同じくその制御系が行う清掃動作処理を示すフロー図である。
【図8】清掃動作実行の指示を入力するための清掃動作実行入力手段により清掃動作実行が入力されたときには画像形成動作実行時以外のタイミングのときにウェブ接離機構を制御してレジストローラの清掃動作を実行させるようにした画像形成装置の実施形態を説明するためのブロック図である。
【図9】レジストローラの清掃動作実行時には清掃動作を実行している旨を表示する表示手段を設けた画像形成装置の実施形態を説明するためのブロック図である。
【図10】レジストローラの清掃動作中に画像形成ジョブの入力があったときにはその実行中の清掃動作が完了するまでは画像形成動作を開始させないようにする画像形成装置の実施形態を説明するためのフロー図である。
【図11】同じくその画像形成装置の制御系が行う実行中の画像形成動作優先処理のルーチンを示すフロー図である。
【符号の説明】
18:画像形成部(作像部) 49:レジストローラ
70:レジストローラ清掃装置 73:ウェブ
74:巻取りローラ 75:送出しローラ
77:加圧ローラ(ウェブ加圧手段)
85:ウェブ接離機構
86:リンクレバー(リンク機構)
87:電磁ソレノイド
93:エンジン制御部(清掃タイミング制御手段)
96:清掃動作実行ボタン(清掃動作実行入力手段)
94:表示部(表示手段)
Claims (11)
- 作像部へ用紙をタイミング調整して送り込むレジストローラの表面を清掃するレジストローラ清掃装置において、
クリーニング用のウェブと、該ウェブを巻き取る巻取りローラと、前記ウェブを送り出す送出しローラとを備え、該送出しローラと前記巻取りローラとの間に張架された前記ウェブの一部を前記レジストローラの表面に接触させ、前記巻取りローラにより前記ウェブを巻き取ることにより該ウェブの前記レジストローラとの当接面を変えるようにしたことを特徴とするレジストローラ清掃装置。 - 請求項1記載のレジストローラ清掃装置において、前記ウェブを前記レジストローラの表面に押圧するウェブ加圧手段を設け、該ウェブ加圧手段により前記ウェブを前記レジストローラの表面に接触させるようにしたことを特徴とするレジストローラ清掃装置。
- 前記ウェブ加圧手段は、前記ウェブの表面と裏面の両面を前記レジストローラの表面にそれぞれ押圧する加圧手段であることを特徴とする請求項2記載のレジストローラ清掃装置。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のレジストローラ清掃装置において、前記ウェブを前記レジストローラの表面に対して接離させるウェブ接離機構を設けたことを特徴とするレジストローラ清掃装置。
- 前記ウェブ接離機構は、リンク機構とそのリンク機構を移動させる電磁ソレノイドとを備え、該電磁ソレノイドのオン・オフ動作により前記リンク機構が前記ウェブを前記レジストローラの表面に対して接離させる機構であることを特徴とする請求項4記載のレジストローラ清掃装置。
- 請求項4又は5記載のレジストローラ清掃装置において、前記レジストローラの表面を清掃するときのみ前記ウェブを前記レジストローラの表面に接触させ、それ以外の非清掃時には前記ウェブが前記レジストローラから離間状態になるように前記ウェブ接離機構を制御するウェブ接離機構制御手段を設けたことを特徴とするレジストローラ清掃装置。
- 請求項6記載のレジストローラ清掃装置を備えた画像形成装置であって、前記ウェブ接離機構を動作させて前記レジストローラを清掃してから次の清掃をするまでの清掃間隔を設定する清掃間隔設定手段を設け、前記ウェブ接離機構制御手段は前記清掃間隔設定手段により設定された清掃間隔に達する度に前記ウェブ接離機構を動作させて前記レジストローラの清掃を開始させる手段であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項7記載の画像形成装置において、前回の清掃時からの累積経過間隔を通紙した用紙枚数で記憶しておく記憶手段を設け、前記清掃間隔設定手段は清掃間隔を用紙枚数で設定する手段であり、該手段により設定された清掃枚数をN、前記記憶手段が記憶している累積通紙枚数をL、画像形成要求枚数に対して現在残っている未画像形成枚数をMとしたとき、
前記清掃枚数Nに前記累積通紙枚数Lが一連の画像形成動作中に達したときには、その時点で残っている前記未画像形成枚数Mと前記清掃枚数Nとを比較してN/10>Mの場合には実行中の一連の画像形成動作の終了後に前記レジストローラの清掃動作を行い、N/10≦Mの場合には実行中の一連の画像形成動作を一時中断して前記レジストローラの清掃動作を行ってその清掃動作の終了時に残りの画像形成動作を再開させる清掃タイミング制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6記載のレジストローラ清掃装置を備えた画像形成装置であって、清掃動作実行の指示を入力するための清掃動作実行入力手段と、該手段により清掃動作実行が入力されたときには画像形成動作実行時以外のタイミングのときに前記ウェブ接離機構を制御して前記レジストローラの清掃動作を実行させる手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項7乃至9のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記レジストローラの清掃動作実行時には清掃動作を実行している旨を表示する表示手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項9記載の画像形成装置において、レジストローラの清掃動作中に画像形成ジョブの入力があったときにはその実行中の清掃動作が完了するまでは画像形成動作を開始させないようにし、画像形成動作中に前記清掃動作実行入力手段により清掃動作を実行する入力があったときにはその実行中の画像形成動作が完了するまでは清掃動作を開始させないように制御する手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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