JP2011053414A - 記録材分離装置及び定着装置並びに画像形成装置 - Google Patents

記録材分離装置及び定着装置並びに画像形成装置 Download PDF

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啓 澤中
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Abstract

【課題】 加熱ローラの磨耗を軽減して耐久性を向上させた記録材分離装置及び定着装置並びに画像形成装置の提供。
【解決手段】 分離部材を回転体に対して所定のタイミングで移動動作させる移動手段を備える記録材分離装置において、前記移動手段は、記録材を分離するのに適した第一の状態と、その下流側にあって記録材分離後に位置する第二の状態とに前記分離部材を選択的に移動動作させると共に、前記分離部材は第一の状態から第二の状態に前記回転体の周方向に移動動作する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、互いに圧接回転する一対の回転体によって形成されるニップ部で挟持搬送される記録材を該ニップ部の通過後に前記回転体から分離する記録材分離装置及び定着装置並びに画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に備えられた記録材分離装置にあっては、図14及び図15に示すように、加熱ローラ119から記録シートPを分離する分離部材である分離爪124と、分離爪124を加熱ローラ119に向けて付勢する付勢部材125と、分離爪124を支持する支持部材127とを備える記録材分離装置117が知られており、実用に供されている。
さらに、加熱ローラ119の磨耗を軽減させて寿命を延ばすための構成が考えられている。例えば、かかる記録材分離装置としては、特公平6−90582(特許文献1)にて開示されているように、分離部材たる分離爪を所定タイミングで移動動作させる構成が知られている。
また、特開平6-202519(特許文献2)にて開示されているように、分離部材たる分離爪の定着手段への当接圧を変える構成が知られている。
特公平6−90582号公報 特開平6−202519号公報
しかしながら、前記従来の記録材分離装置117では、分離爪124の分離部124aは、加熱ローラ119に貼り付いた用紙の先端を引き剥がすため鋭利な形状をしている。この鋭利な部分が加熱ローラ119に当接しているため、図14に示すようにジャム発生時に蛇腹状になった記録シートPが分離爪124に接触することによって、分離爪124の加熱ローラ119への当接力が増大し、加熱ローラ119の表面に傷が発生したり、分離爪124の分離部124aが破損する問題があった。また、図15に示すように搬送される記録シートPと分離爪124とが摺擦して記録シートP上に記録された画像に不良が発生した。
そこで、本発明は、上記問題を解消すると共に、加熱ローラの磨耗を軽減して耐久性を向上させた記録材分離装置及び定着装置並びに画像形成装置の提供を目的とする。
本出願によれば、上記目的は、互いに圧接回転する一対の回転体によって形成されるニップ部で挟持搬送される記録材を該ニップ部の通過後に前記回転体から分離する記録材分離装置であって、前記回転体の記録材の搬送方向の下流側にて前記回転体の少なくとも一方に接触可能に配設され前記回転体から前記ニップ部の通過後の記録材を分離する分離部材と、該分離部材を前記回転体に向けて付勢する付勢部材と、前記分離部材を回転体に対して所定のタイミングで移動動作させる移動手段を備える記録材分離装置において、前記移動手段は、記録材を分離するのに適した第一の状態と、その下流側にあって記録材分離後に位置する第二の状態とに前記分離部材を選択的に移動動作させると共に、前記分離部材は第一の状態から第二の状態に前記回転体の周方向に移動動作するという第一の発明によって達成される。
又、本出願によれば、上記目的は、第一の発明において、前記分離部材が第一の状態から第二の状態に移動した時の前記分離部材の回転体への付勢力が第一の状態での付勢力よりも弱められているという第二の発明によって達成される。
又、本出願によれば、上記目的は、第一の発明において、前記分離部材が第一の状態から第二の状態に移動した時の前記分離部材の回転体への付勢力が作用しないという第三の発明によって達成される。
又、本出願によれば、上記目的は、第一の発明において、前記分離部材が第一の状態から第二の状態に移動する際に、前記回転体の長手方向にも移動するという第四の発明によって達成される。
又、本出願によれば、上記目的は、第一の発明において、前記分離部材によって上記回転体から分離された記録材を上記搬送方向に案内するガイド部材とを備え、前記分離部材が第二の状態に移動した時に前記分離部材の少なくとも一部が保護されるように前記ガイド部材内に格納されるという第五の発明によって達成される。
又、本出願によれば、上記目的は、互いに圧接回転する一対の回転体によって形成されるニップ部で挟持搬送される記録材を該ニップ部の通過後に前記回転体から分離する記録材分離装置であって、前記回転体の記録材の搬送方向の下流側にて前記回転体の少なくとも一方に接触可能に配設され前記回転体から前記ニップ部の通過後の記録材を分離する分離部材と、該分離部材を前記回転体に向けて付勢する付勢部材と、前記分離部材によって前記回転体から分離された記録材を前記搬送方向に案内するガイド部材と、前記ガイド部材を所定のタイミングで移動動作させる移動手段を備える記録材分離装置において、
前記移動手段は、記録材を分離する時の第一の状態と、記録材分離後に待機する第二の状態とに前記ガイド部材を選択的に移動動作させるという第六の発明によって達成される。
又、本出願によれば、上記目的は、第六の発明において、前記ガイド部材が第一の状態から第二の状態に移動した時の前記分離部材の回転体への付勢力が第一の状態での付勢力よりも弱められているという第七の発明によって達成される。
又、本出願によれば、上記目的は、第六の発明において、前記ガイド部材が第一の状態から第二の状態に移動した時に、前記分離部材の回転体への付勢力が作用しないという第八の発明によって達成される。
又、本出願によれば、上記目的は、第六の発明において、前記ガイド部材が第一の状態から第二の状態に移動する際に、前記分離部材が前記回転体の長手方向に移動するという第九の発明によって達成される。
更に、本出願によれば、上記目的は、未定着像を担持する記録材を一対の回転体によるニップ部で挟持搬送しながら加熱及び加圧することにより前記未定着像を前記記録材に定着させる定着装置であって、互いに圧接回転する一対の回転体と、第一の発明又は第六の発明の記録材分離装置とを備えるという第十の発明によっても達成される。
更に、本出願によれば、上記目的は、一連の画像形成プロセスによって形成された画像を記録材に記録する画像形成装置であって、第一の発明又は第六の発明の記録材分離装置、又は、第十の発明の定着装置を備えるという第十一の発明によっても達成される。
第一の実施形態又は第三の実施形態によれば、用紙の非分離時に分離爪の加熱ローラへの当接圧が弱められるため、加熱ローラ表面の磨耗を軽減し、ローラの寿命を延ばすことが可能となる。
又、非分離時に分離爪の用紙搬送路内への突出量を減らすことができるので、搬送される記録シートが分離爪に摺擦することによる記録シート上の画像の劣化を防ぐことができる。更に、ジャム紙と分離爪の接触を防げるので、分離爪や加熱ローラの損傷を防止することができる。
又、第二の実施形態又は第四の実施形態によれば、加熱ローラと分離爪の摺動領域が広がるため、上述の効果に加えて加熱ローラの寿命をさらに向上させることができる。
本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置の概略構成を示す模式的断面図である。 図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。 図2の定着装置に備えられた記録材分離装置の模式的上視図である。 図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明の第一の実施形態にかかる記録材分離装置の動作を説明するための図である。 本発明の第一の実施形態にかかる記録材分離装置の動作を説明するための図である。 本発明の第一の実施形態にかかる記録材分離装置の動作を説明するための図である。 発明の第二の実施形態にかかる記録材分離装置の模式的上視図である。 本発明の第三の実施形態にかかる記録材分離装置を備える定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明の第三の実施形態にかかる記録材分離装置を備える定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明の第四の実施形態にかかる記録材分離装置を備える定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明の第四の実施形態にかかる記録材分離装置の模式的上視図である。 本発明の第四の実施形態にかかる記録材分離装置を備える定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。 従来の実施の形態にかかる記録材分離装置を備える定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。 従来の実施の形態にかかる記録材分離装置を備える定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
以下、本発明の実施の形態に関して、添付図面に基づき説明する。
(第一の実施形態)
先ず、本発明の第一の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置の一例たるレーザビームプリンタ100の概略構成を示す断面図である。
レーザビームプリンタ100は、記録材たる記録シートPを収納するデッキ101を有し、このデッキ101内から記録シートPを繰り出すピックアップローラ102、前記ピックアップローラ102によって繰り出された記録シートPを搬送するデッキ給紙ローラ103、そのデッキ給紙ローラ103と対をなし記録シートPの重送を防止するためのリタードローラ104が設けられている。
そして、デッキ給紙ローラ103の記録シートPの搬送方向下流側には、デッキ101と、更に記録シートPの搬送方向下流(以下、単に下流という)へと記録シートPを搬送するための給紙搬送ローラ105、記録シートPを画像形成動作と同期して搬送するレジストローラ対106が配設されている。
又、レジストローラ対106の下流には、後述するレーザスキャナ部107からのレーザ光に基づいて感光体ドラム108上にトナー像を形成する画像形成手段を構成するプロセスカートリッジCが装置本体に対して着脱可能に装着されている。
このプロセスカートリッジCは、回転可能な感光体ドラム108と、その周囲に帯電ローラ109及び現像器110、更にはクリーニング器(図示せず)が設けられており、画像形成に際しては帯電ローラ109によって感光体ドラム108の表面を一様に帯電するとともに、レーザスキャナ部107から選択的な露光を行うことで潜像を形成し、その潜像を現像器110によってトナー現像して可視像化する。そして、転写ローラ111に転写バイアス電圧を印加することで搬送されてきた記録シートPに前記トナー像を転写して画像を形成する。
更に、転写ローラ111の下流には、搬送ガイド112、記録シートP上に転写されたトナー像を熱定着する定着装置113が設けられている。尚、この定着装置113はシート分離装置117を備えたものであるが、その構成については後述する。
その後、記録シートPは、搬送ローラ対114により排出ローラ115に送られ、次いで排出ローラ115により装置本体上面の排出トレイ116上に排出される。
次に、レーザビームプリンタ100に備えられた定着装置113、及び定着装置113に備えられた記録材分離装置たるシート分離装置117の構成について図2乃至図4に基づいて説明する。尚、図2及び図4は定着装置113の概略構成を示す模式的断面図である。図3はシート分離装置117の概略構成を示す模式的上面図である。
図2は、分離爪124が第二の状態に位置しているのを示している。定着装置113は、内部に加熱体118(ハロゲンヒータ)を有する回転体たる加熱ローラ119と、その加熱ローラ119に圧接する回転体たる加圧ローラ120と、排出側のガイドとなるガイド部材A121及びガイド部材B122と、定着排紙ローラ対123とを備えている。
又、定着装置113は、加熱ローラ119と加圧ローラ120との圧接部の下流側近傍にシート分離装置117が設けられており、前記圧接部を通過しシート分離装置117によって加熱ローラ119から分離された記録シートPが、ガイド部材A121とガイド部材B122とから形成される用紙搬送路130によって定着排紙ローラ対123へと導かれるようになっている。
通常、記録シート上に印字されたトナー像を加熱定着する場合、印字面側に加熱ローラを配置するが、記録シートがこの加熱ローラに付着して巻き付いてしまう。これを防止するために分離爪等の分離手段を加熱ローラ側に設けている。
分離爪124の一端側には、加熱定着された記録シートPを加熱ローラ119から剥離分離するための分離部124a、他端側には弾性部材A125を係止する係止部124bが形成されている。また、分離された用紙を案内するガイド部124cと回動支軸124dが形成されている。
図3に示すように、支持部材127には、分離爪124の支軸124dが回動可能に軸支される支持部127a、弾性部材A125が係止される係止部127bが分離爪の個数に応じて形成されている。支持部材127は、定着装置113のフレーム131の両側部に設けられた支軸131aに揺動可能に支持されている。
132は弾性部材Bであり、支持部材127の突出部127cに一端が、定着器のフレーム131に他端が支持されており、支持部材127を所定圧で支軸131aを中心に時計方向に付勢している。133は、支持部材127を所定タイミングで移動させる駆動手段であり、ソレノイド134、プランジャ135、回動レバー136とから構成されている。回動レバー136は、支軸136aを中心に回動可能に軸支されている。回動レバー136の一端136bはプランジャ135に連結され、他端136cは稼動時に支持部材127の突出部127cに当接するように配置されている。137は当接部A、138は当接部Bであり、定着装置113内に形成されている。支持部材127の突出部127cが当接部A137に当接することによって第一の状態が保持され、当接部B138に当接することによって第二の状態が保持される。すなわち、駆動手段133であるソレノイド134の駆動の有無によって第一の状態と第二の状態とに切り換えられる構成になっている。
上述の構成により、ソレノイド134が駆動されると、プランジャ135が吸引されて回動レバー136が支軸136aを中心に時計方向に回動して、図4に示すように回動レバー136の一端136cが支持部材127の突出部127cに当接する。そして支持部材127は、弾性部材B132の付勢力に抗して支軸131aを中心に反時計方向に揺動し、支持部材127の突出部127cが当接部A137に当接することによって、第二の状態が保持される。この時、分離爪124の先端である分離部124aが所定の位置に保持され、また弾性部材A125の付勢力により加熱ローラ119の表面に所定の当接圧P1で当接する。
次に、図5及至図8に基づきシート分離装置117の動作について説明する。
図5に示すように、未定着トナー像が転写された記録シートPは、回転する加熱ローラ119及び加圧ローラ120に挟持されて加熱されながら搬送される。一方、ソレノイド134は、本体内に備えられている用紙センサ等の信号により、所定のタイミングで駆動されるため、上述の作用により、分離爪124の先端である分離部124aが所定の位置に配されると共に、弾性部材A125の付勢力により加熱ローラ119の表面に所定圧(P1)で当接する第一の状態が保持されている。次に図6に示すように、記録シートPの先端部が分離爪124の先端部124aに当接すると、加熱ローラ119の表面から剥がされるように分離され、記録シートPは分離爪124のガイド部124c及びガイド部材A121に案内されながら搬送され、さらには定着排紙ローラ対123へと搬送される。
次に記録シートPの加熱ローラからの分離のタイミングを見計らって、ソレノイド134の駆動が解除される。すると回動レバー136は支持部材127の突出部127cを押圧しなくなるため、支持部材127は弾性部材B132の付勢力によって支軸131aを中心に時計方向に揺動し、支持部材127の突出部127cが当接部B138に当接して図7に示すように第二の状態が保たれる。
支持部材127に支持されている分離爪124は、支持部材127と共に支軸131aを中心に揺動するため、分離爪124の先端部124aが加熱ローラ119の表面を沿うようにして図7中矢印方向に移動する。この時分離爪124は、ガイド部材A121の上方に位置するため、ガイド部材A121からの突出量が減少する。従って、定着装置113内でジャムした記録シートPや搬送される記録シートPが分離爪124の分離部124aやガイド部124cに接触しにくくなるため、分離爪124や加熱ローラ119の破損を防止すると共に、記録シートPの画像不良の発生も防止することができる。
また、支持部材127の揺動中心である支軸131aは、加熱ローラ119の回転中心の図中右上方に配置されているため、支持部材127が支軸131aを中心に時計方向に揺動すると、分離爪124は支軸124dを中心に反時計方向に回動する。すると、分離爪124を付勢している弾性部材A125を係止する係止部124bが支軸124dを中心に反時計方向に回動することによって弾性部材A125の使用長(支持部材127の係止部127dと分離爪124の係止部124b間の距離)が短くなり、分離爪124の先端である分離部124aの加熱ローラ119への当接圧Pが軽減される。(P>P
このように、搬送される記録シートPの搬送タイミングに合わせてソレノイド134の駆動を制御することによって、分離爪124の加熱ローラ119への当接圧を軽減できるため、加熱ローラ119の磨耗を防ぎ寿命を向上させることができる。
本実施形態においては、分離爪124が第一の状態から第二の状態に移動すると分離爪124の加熱ローラ119への当接圧が軽減される構成を示したが、支持部材127の回動量をさらに増やすことによって分離爪124の分離部124aを加熱ローラ119の表面から離間させることができる。この構成によると、分離爪124の当接による加熱ローラ119の磨耗をさらに軽減することができる。
また、本実施形態においては、支持部材127を揺動させるための駆動手段としてソレノイド134を使用したが、これに限らずモータとポジションセンサを用いてカム部材を所定量回転させて支持部材127の揺動を制御する構成であっても良い。
本実施形態においては、加熱ローラ119側に分離爪124を配列したが、加圧ローラ120側にも配列しても良いし、加熱ローラ119及び加圧ローラ120の両側に配列しても良い。又、本実施形態の定着装置113は、加熱ローラを有するローラ定着器を用いたが、これに限らずフィルムを用いたサーフ定着器や誘導加熱体を用いた定着器でも良い。更には、定着装置に限らず、シート状のものを搬送する装置に本実施形態のシート分離装置117を組み合わせた構成でも良い。
(第二の実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態にかかる記録材分離装置の一例たるシート分離装置141について図8に基づき説明する。尚、図8はシート分離装置141の概略構成を示す模式的上視図である。第一の実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、上述の第一の実施形態とは分離爪124を支持する支持部材127の形状が一部異なる他は第一の実施形態と同様である。支持部材127の一方の腕部には先端が球状の突起部127dが設けられている。又、支軸131aの近傍には斜面142aが形成されたカム142が設けられている。他方側には弾性部材C143が備えられており、支持部材127は図8中矢印X方向に付勢され、球状の突起部127dがカム142の斜面142aに当接している。
以下、上述した構成の本実施例装置の動作について説明するが、支持部材127の動作以外は上述の第一の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図4に示す記録シートPを分離する第一の状態では、図8に示すように支持部材127の突起部127dは弾性部材C143の付勢力によってカム142に形成された斜面142aの低い部分に当接している。図2に示す記録シートPを分離した後に支持部材127が支軸131aを中心に時計方向に揺動した第二の状態に移動すると、支持部材127の突起部127dはカム142に形成された斜面142aに沿って図8中矢印Y方向に移動してカム142の斜面142aの高い部分に当接する。すると、支持部材127は弾性部材C143の付勢力に抗して図中8方向にZ方向に移動する。このように支持部材127の揺動動作に連動して、支持部材127が加熱ローラ119の長手方向(X、Z方向)に移動するため、分離爪124の加熱ローラ119への当接圧が軽減されるだけでなく、分離爪124と加熱ローラ119との接触範囲が広がるため、加熱ローラ119の磨耗をさらに軽減することができる。
(第三の実施形態)
次に、本発明の第三の実施形態にかかる記録材分離装置の一例たるシート分離装置151について図9及び図10に基づき説明する。尚、図9及び図10はシート分離装置151の概略構成を示す模式的断面図である。第一の実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
図9に示すように、上述の第一の実施形態とは分離爪124を支持する支持部材152及び用紙搬送路130の一部を形成するガイド部材A153の形状及び駆動手段133の配置が異なる他は第一の実施形態と同様である。
支持部材152には、分離爪124の支軸124dが回動可能に軸支される支持部152a、弾性部材A125が係止される係止部152bが分離爪124の個数に応じて形成されている。この支持部材152は、定着装置113のフレーム131に固着されており、分離爪124の先端である分離部124aが所定の位置に保持され、また弾性部材A125の付勢力により加熱ローラ119の表面に所定の当接圧P1で当接している。
ガイド部材A153は、定着装置113のフレーム131の両側部に設けられた支軸131aに揺動可能に支持されている。ガイド部材A153の分離爪124が配されている近傍には、分離爪124の一部に接触する当接部153aが各分離爪に対して設けられている。
ガイド部材A153の突出部153bには弾性部材B132が支持され、ガイド部材A153は支軸131aを中心に反時計方向に付勢されている。回動レバー136の一端136cはソレノイド134の駆動時にガイド部材A153の突出部153bに当接するように配置されている。154は当接部A、155は当接部Bであり、定着装置113内に形成されている。支持部材153の突出部153bが当接部A154に当接することによって第一の状態が保持され、当接部B155に当接することによって第二の状態が保持され、駆動手段133であるソレノイド134の駆動の有無によって切り換えられる構成になっている。
上述の構成により、記録シートPが加熱ローラ119から分離された後にソレノイド134が駆動されると、回動レバー136が支軸136aを中心に反時計方向に回動して回動レバーの一端136cがガイド部材A153の突出部153bに当接する。そしてガイド部材A153は支軸131aを中心に時計方向に弾性部材B132の付勢力に抗して揺動し、ガイド部材A153が当接部B155に当接し、図10に示すように第二の状態が保持される。この時、ガイド部材A153は分離爪124を覆うように下方に移動するため、用紙搬送路130からの分離爪124の突出量が減る。一方、ガイド部材A153の当接部153aが分離爪124に当接する。分離爪124は弾性部材125の付勢力に抗して支軸124dを中心に時計方向に回動し、分離爪124の分離部124aが加熱ローラ119の表面から離間する。
以上説明したように、搬送される記録シートPの搬送タイミングに合わせてソレノイド134の駆動を制御することによって、分離爪124を加熱ローラ119から離間させることができる。また、用紙搬送路130からの分離爪124の突出量を減らすことができる。
(第四の実施形態)
次に、本発明の第四の実施形態にかかる記録材分離装置の一例たるシート分離装置161について図11乃至図13に基づき説明する。尚、図11及び図13はシート分離装置161の概略構成を示す模式的断面図であり、図12はシート分離装置161の概略構成を示す上視図である。第三の実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
図11及び図12に示すように、上述の第一の実施形態とはガイド部材A162の形状が異なり、分離爪124がガイド部材A162に支持されている他は第一の実施形態と同様である。ガイド部材A162は、定着装置113のフレーム131の両側部に設けられた支軸131aに揺動可能に支持されている。また、ガイド部材A162には、弾性部材B132の支持部162a、回動レバー136が当接する当接部162b、分離爪124を付勢する弾性部材A125を支持する係止部162c、分離爪124の支軸124dを回動可能に軸支する支持部162dが形成されている。
図12において、ガイド部材A162の一方の腕部には先端が球状の突起部162eが設けられている。又、支軸131aの近傍には斜面142aが形成されたカム142が設けられている。他方側には弾性部材C143が備えられており、ガイド部材A162は図12中矢印X方向に付勢され、球状の突起部162eがカム142の斜面142aに当接している。
以下、上述した構成の本実施例装置の動作について説明するが、ガイド部材A162の動作以外は上述の第三の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図11に示すように記録シートPを分離する第一の状態では、図12に示すようにガイド部材A162の突起部162eは弾性部材C143の付勢力によってカム142に形成された斜面142aの低い部分に当接している。図13に示すように記録シートPを分離した後にソレノイド134の駆動が解除され、ガイド部材A162が支軸131aを中心に時計方向に揺動して第二の状態に移動すると、突起部162dはカム142の斜面142aに沿って図12中矢印Y方向に移動してカム142の斜面142aの高い部分に当接する。すると、ガイド部材A162は弾性部材C143の付勢力に抗して図12中矢印Z方向に移動する。
一方、図13において、記録シートPが加熱ローラ119から分離された後にソレノイド134が駆動が解除されると、ガイド部材A162は支軸131aを中心に時計方向に弾性部材B132の付勢力によって揺動し、ガイド部材A162が当接部B154に当接し、第二の状態が保持される。
ガイド部材A162が支軸131aを中心に時計方向に揺動すると、分離爪124を付勢している弾性部材A125を係止する係止部162cが支軸131aを中心に時計方向に回動する。すると、弾性部材A125の使用長(支持部材162の係止部162cと分離爪124の係止部124b間の距離)が短くなり、分離爪124の先端である分離部124aの加熱ローラ119への当接圧が軽減される。
このようにガイド部材A162の揺動動作に連動して、分離爪124を支持するガイド部材A162が加熱ローラ119の長手方向(X、Z方向)に移動するため、分離爪124の当接圧が軽減されるだけでなく、分離爪124と加熱ローラ119との接触範囲が広くなるため加熱ローラ119の磨耗をさらに軽減することができる。
100 レーザビームプリンタ(画像形成装置)
113 定着装置
117、141,151,161 シート分離装置(記録材分離装置)
119 加熱ローラ(回転体)
120 加圧ローラ(回転体)
121、153、162 ガイド部材A
124 分離爪(分離部材)
124a 分離部(接触部)
125、132,142 弾性部材(付勢部材)
127、152 支持部材
130 用紙搬送路(搬送路)
P 記録シート(記録材)

Claims (11)

  1. 互いに圧接回転する一対の回転体によって形成されるニップ部で挟持搬送される記録材を該ニップ部の通過後に前記回転体から分離する記録材分離装置であって、前記回転体の記録材の搬送方向の下流側にて前記回転体の少なくとも一方に接触可能に配設され前記回転体から前記ニップ部の通過後の記録材を分離する分離部材と、該分離部材を前記回転体に向けて付勢する付勢部材と、前記分離部材を回転体に対して所定のタイミングで移動動作させる移動手段を備える記録材分離装置において、
    前記移動手段は、記録材を分離するのに適した第一の状態と、その下流側にあって記録材分離後に位置する第二の状態とに前記分離部材を選択的に移動動作させると共に、前記分離部材は第一の状態から第二の状態に前記回転体の周方向に移動動作することを特徴とする記録材分離装置。
  2. 前記分離部材が第一の状態から第二の状態に移動した時の前記分離部材の回転体への付勢力が第一の状態での付勢力よりも弱められていることを特徴とする請求項1に記載の記録材分離装置。
  3. 前記分離部材が第一の状態から第二の状態に移動した時の前記分離部材の回転体への付勢力が作用しないことを特徴とする請求項1に記載の記録材分離装置。
  4. 前記分離部材が第一の状態から第二の状態に移動する際に、前記回転体の長手方向にも移動することを特徴とする請求項1に記載の記録材分離装置。
  5. 前記分離部材によって前記回転体から分離された記録材を前記搬送方向に案内するガイド部材とを備え、前記分離部材が第二の状態に移動した時に前記分離部材の少なくとも一部が保護されるように前記ガイド部材内に格納されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  6. 互いに圧接回転する一対の回転体によって形成されるニップ部で挟持搬送される記録材を該ニップ部の通過後に前記回転体から分離する記録材分離装置であって、前記回転体の記録材の搬送方向の下流側にて前記回転体の少なくとも一方に接触可能に配設され前記回転体から前記ニップ部の通過後の記録材を分離する分離部材と、該分離部材を前記回転体に向けて付勢する付勢部材と、前記分離部材によって前記回転体から分離された記録材を前記搬送方向に案内するガイド部材と、前記ガイド部材を所定のタイミングで移動動作させる移動手段を備える記録材分離装置において、
    前記移動手段は、記録材を分離する時の第一の状態と、記録材分離後に待機する第二の状態とに前記ガイド部材を選択的に移動動作させることを特徴とする記録材分離装置。
  7. 前記ガイド部材が第一の状態から第二の状態に移動した時の前記分離部材の回転体への付勢力が第一の状態での付勢力よりも弱められていることを特徴とする請求項6に記載の記録材分離装置。
  8. 前記ガイド部材が第一の状態から第二の状態に移動した時に、前記分離部材の回転体への付勢力が作用しないことを特徴とする請求項6に記載の記録材分離装置。
  9. 前記ガイド部材が第一の状態から第二の状態に移動する際に、前記分離部材が前記回転体の長手方向に移動することを特徴とする請求項6に記載の記録材分離装置。
  10. 未定着像を担持する記録材を一対の回転体によるニップ部で挟持搬送しながら加熱及び加圧することにより前記未定着像を前記記録材に定着させる定着装置であって、互いに圧接回転する一対の回転体と、請求項1又は6に記載の記録材分離装置とを備えることを特徴とする定着装置。
  11. 一連の画像形成プロセスによって形成された画像を記録材に記録する画像形成装置であって、請求項1又は6に記載の記録材分離装置、又は、請求項10に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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