JP2004345436A - 空気通路開閉装置および車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フィルム部材12の端部にU状折り曲げ部12dを設け、ドア基体部11の取付面11bに係止部材11cを設け、この係止部材11cをU状折り曲げ部12dの取付穴に挿入して、U状折り曲げ部12d自身の曲げ形状による弾性力が作用した状態にてU状折り曲げ部12dを取付面11bに固定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、フィルム部材をドア基体部に組み合わせて構成されるドア手段により空気通路を開閉する空気通路開閉装置およびこれを用いた車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置の空気通路開閉装置において、フィルム部材をドア基体部に組み合わせてドア手段を構成することは種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1の従来技術は、図11に示すように、可撓性を有する樹脂薄膜材からなるフィルム部材12を樹脂製の平板状のドア基体部11の風下側に組み付けてスライドドア10を構成し、フィルム部材12が平板状のドア基体部11とともに空調ケース16内の複数の空気通路13、14の開口部周縁のシール面16aに沿って矢印A方向に直線的にスライド移動することにより、複数の空気通路13、14を開閉するものである。
【0004】
ここで、スライドドア10の上流側には図示しない蒸発器(冷房用熱交換器)が配置され、この蒸発器で空気が冷却され冷風となる。空気通路13はこの冷風がヒータコア(暖房用熱交換器)15をバイパスして流れる冷風通路であり、これに対し、空気通路14はヒータコア15で加熱される温風が流れる温風通路である。従って、スライドドア10は冷風通路13の冷風風量と温風通路14の温風風量との割合を調整して車室内吹出空気温度を調整するエアミックスドアを構成する。
【0005】
図11はスライドドア10により冷風通路13を全閉し、温風通路14を全開する最大暖房時を示す。平板状のドア基体部11の開口部11aを通してフィルム部材12に空調風の風圧(矢印B参照)を作用させることにより、フィルム部材12が冷風通路13の開口部周縁のシール面16aに圧接して、冷風通路13を全閉するためのシール作用を発揮する。
【0006】
図12はドア基体部11へのフィルム部材12の取付構造を拡大図示するもので、フィルム部材12のうち、ケース側のシール面16aに圧接するシール部12aの端部に取付面12bを曲げ形成し、この取付面12bに、図12の紙面垂直方向に複数の取付穴12cを開けている。この取付穴12cは図12の上下方向が長径方向となり、図12の紙面垂直方向が短径方向となる長穴状の形状になっている。
【0007】
この取付穴12cをドア基体部11のフィルム取付面11bに形成したピン11fに嵌合した後、ピン11fの先端を熱かしめして、長穴状の取付穴12cの短径寸法より大きい拡大頭部11gを形成する。これにより、フィルム部材12の取付面12b部分(端部)をドア基体部11に取り付けることができる。
【0008】
これに対し、図13は別の従来技術であり、可撓性を有する樹脂薄膜材からなるフィルム部材22を半円筒状のドア基体部21の風下側に組み付けてロータリドア20を構成している。ここで、ドア基体部21は円弧状の円周壁部21aと、この円周壁部21aの軸方向両端部に位置する半円形状の側板21bと、この両側板21bから軸方向外方へ突き出す回転軸21cとを樹脂にて一体成形している。
【0009】
ロータリドア20は、空調ケース16内にドア基体部21の回転軸21cを中心として回転可能に配置され、フィルム部材22が半円筒状のドア基体部21とともに吹出空気通路23〜25の開口部周縁のシール面16bに沿って回転変位することにより、デフロスタ吹出通路23、フェイス吹出通路24およびフット吹出通路25を開閉する。従って、ロータリドア20は、これらの吹出通路23〜25を開閉する吹出モードドアを構成する。
【0010】
図13はロータリドア20によりフェイス吹出通路24を開口し、デフロスタ吹出通路23およびフット吹出通路25を閉塞するフェイスモード時を示している。なお、フィルム部材22の円周方向のうち、矢印範囲22aの中間部位には空気通過用の連通穴22b(図15参照)が開口しており、フェイスモード時には、このフィルム部材22の連通穴22bとフェイス吹出通路24が重合する位置にロータリドア20が回転操作される。
【0011】
このため、空調ケース16内の空調風が矢印Cのようにドア基体部21の内側空間からドア基体部21の円弧状円周壁部21aの開口部21dおよびフィルム部材22の連通穴22bを通過してフェイス吹出通路24に流れ、このフェイス吹出通路24から乗員の上半身側へ空調風が吹き出す。
【0012】
図14は図13のB部の拡大図であり、また、図15はフィルム部材22単体の部分拡大断面図である。フィルム部材22は、ケース16側の吹出通路23〜25周縁のシール面16bに圧接するシール面22cを有し、このシール面22cに上記連通穴22bを開けるとともに、シール面22cの端部に取付面22dを曲げ形成している。そして、この取付面22dに複数の長穴状の取付穴22e(図14、図15)を開けている。この取付穴22eは前述の図12の取付穴12cと同様の長穴状の形状になっている。
【0013】
一方、ドア基体部21の円弧状円周壁部21aの円周方向の端部に、ドア基体部21の径方向に向く取付面21eを形成するとともに、この取付面21eにピン21fを突出形成し、このピン21fにフィルム部材22の取付穴22eを嵌合した後に、ピン21fの頭部を熱かしめして拡大頭部21gを形成する。これにより、フィルム部材22の取付面22dをドア基体部21の取付面21eに取り付けることができる。
【0014】
また、ドア基体部21の円弧状円周壁部21aの桟部21hとフィルム部材22のシール面22cとの間には弾性材(パッキン材)21iを配置して、フィルム部材22のシール面22cをケース側シール面16bに弾性力により押し付けるようになっている。
【0015】
【特許文献1】
特開2001−158219号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前者(図11、12)の従来技術において、フィルム部材12の取付面12bとドア基体部11の取付面11bとの間には、フィルム部材12のドア移動方向Aの長さの寸法バラツキの吸収、熱かしめ時の熱がフィルム部材12に伝導することを防止するため等の理由から必ず所定の隙間D(図12)を設定する必要がある。
【0017】
このため、フィルム部材12の取付面12bの先端に図12の矢印Eに示すように空調風が当たると、上記隙間Dが存在することによりフィルム部材12の取付面12bの先端が図12の矢印Fのように振動して、フィルム部材22が異音(ビビリ音)を発生するという不具合が生じる。
【0018】
また、前者の従来技術では、図11に示す最大暖房状態からスライドドア10のドア基体部11にドア操作力を加えて、スライドドア10を温風通路14側へ変位させる際に、ドア基体部11が温風通路14側へ変位しても隙間Dが存在する間はフィルム部材12がケース側シール面16aに圧接した状態を維持して変位しない。
【0019】
また、逆にスライドドア10により温風通路14を全閉し、冷風通路13を全開する最大冷房状態から、スライドドア10を冷風通路13側へ変位させる際にも、同様に隙間Dが存在する間はドア基体部11が冷風通路13側へ変位してもフィルム部材12がケース側シール面16aに圧接した状態を維持して変位しない。
【0020】
このように、スライドドア10のドア基体部11とフィルム部材12が完全に一体となって移動せず、ドア基体部11の変位に対してフィルム部材12が遅れて移動する。その結果、図16の実線に示すようにスライドドア10のドア基体部11のストロークの行きと帰りとで車室内吹出空気温度にヒステリシスT0が発生し、温度制御性を悪化させる。
【0021】
また、後者(図13、14)の従来技術においても、フィルム部材22の取付面22dとドア基体部21の取付面21eとの間には、上記と同様の理由から必ず所定の隙間D(図14)を設定する必要がある。従って、フィルム部材22の取付面22dの先端に図14の矢印Eに示す空調風が当たると、上記隙間Dが存在することによりフィルム部材22の取付面22dの先端が矢印Fのように振動して、フィルム部材22が異音(ビビリ音)を発生する。
【0022】
なお、図14はフィルム部材22の円周方向の一端部(右端部)における取付構造を示しているが、フィルム部材22の円周方向の他端部(左端部)においても同様の取付構造が採用され、隙間Dと同様の隙間を設定する必要があるので、フィルム部材22の先端が振動して異音(ビビリ音)を発生する。
【0023】
そこで、本発明者らは図17に示すようにドア基体部21の取付面21eに防風壁21jを形成してフィルム部材22の先端に風が当たることを防止することにより、フィルム部材22の先端の振動を防止するものを検討したが、この対策はドア基体部21の形状が複雑となり、ドア基体部21の製造コストが高くなるという不具合が生じる。
【0024】
また、ドア基体部21の取付面21eに防風壁21jを形成しても、図18のように、ロータリドア20がケース側の吹出通路23〜25の1つ、例えば、デフロスタ吹出通路23を微少量だけ開口する位置に回転操作されたときは、この微少量の開口通路にて空気流れが絞られ、減圧されるので、この減圧作用の影響でフィルム部材22の先端が振動して異音(ビビリ音)を発生する。
【0025】
本発明は上記点に鑑みて、フィルム部材をドア基体部に組み付けてドア手段を構成し、フィルム部材がドア基体部とともに空気通路の開口部周縁に沿って変位することにより、空気通路を開閉する空気通路開閉装置において、フィルム部材の端部が振動して異音を発生することを防止することを目的とする。
【0026】
また、本発明は、フィルム部材をドア基体部に組み付けてドア手段を構成し、フィルム部材がドア基体部とともに空気通路の開口部周縁に沿って変位することにより、空気通路を開閉する空気通路開閉装置において、ドア基体部のストローク変化に対してフィルム部材の変位にヒステリシスが発生することを防止することを他の目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、フィルム部材(12、22)の端部にU状折り曲げ部(12d、22f)を設け、ドア基体部(11、21)の取付面(11b、21e)に、U状折り曲げ部(12d、22f)自身の曲げ形状による弾性力が作用した状態にてU状折り曲げ部(12d、22f)を固定したことを特徴とする。
【0028】
これにより、フィルム部材(12、22)の端部を弾性力によりドア基体部(11、21)の取付面(11b、21e)に圧接した状態でガタなく固定できるので、フィルム部材(12、22)の端部が空気流れの影響で振動することを確実に防止できる。そのため、フィルム部材の端部の振動に起因する異音の発生を防止できる。
【0029】
更に、フィルム部材(12、22)の端部を弾性力によりドア基体部(11、21)の取付面(11b、21e)に圧接した状態でガタなく固定できるので、ドア基体部(11、21)とフィルム部材(12、22)とを一体的に移動できる。そのため、ドア基体部(11、21)のストローク変化に対してフィルム部材(12、22)の変位にヒステリシスが発生することを防止できる。
【0030】
請求項2に記載の発明では、請求項1において、U状折り曲げ部(12d、22f)は、フィルム部材(12、22)のシール部(12a、22c)に接続される接続部(12e、22g)と、U状部(12f、22h)と、接続部(12e、22g)にU状部(12f、22h)を介して接続され端末部(12g、22i)と、U状部(12f、22h)のうち接続部(12e、22g)側の部位および端末部(12g、22i)側の部位に設けられた2つの取付穴(12h、12i、22j、22k)とを有し、
端末部(12g、22i)がドア基体部(11、21)の取付面(11b、21e)側に位置し、接続部(12e、22g)が取付面(11b、21e)から離れる側に位置するように、U状折り曲げ部(12d、22f)が折り曲げられ、
2つの取付穴(12h、12i、22j、22k)に挿入されU状折り曲げ部(12d、22f)を係止する係止手段(11c、21k)を取付面(11b、21e)に設けたことを特徴とする。
【0031】
これにより、ドア基体部(11、21)の取付面(11b、21e)の係止手段(11c、21k)をU状折り曲げ部(12d、22f)の2つの取付穴(12h、12i、22j、22k)に挿入して、U状折り曲げ部(12d、22f)を取付面(11b、21e)に係止固定できる。
【0032】
その際に、U状折り曲げ部(12d、22f)を端末部(12g、22i)が取付面(11b、21e)側に位置するように折り曲げているから、端末部(12g、22i)をU状折り曲げ部(12d、22f)の内側空間に位置させて空気流れから遮断できるので、端末部(12g、22i)の振動をより一層確実に防止できる。
【0033】
請求項3に記載の発明では、請求項1において、U状折り曲げ部(12d、22f)は、フィルム部材(12、22)のシール部(12a、22c)に接続される接続部(12e、22g)と、U状部(12f、22h)と、接続部(12e、22g)にU状部(12f、22h)を介して接続され端末部(12g、22i)と、U状部(12f、22h)のうち接続部(12e、22g)側の部位および端末部(12g、22i)側の部位に設けられた2つの取付穴(12h、12i、22j、22k)とを有し、
接続部(12e、22g)がドア基体部(11、21)の取付面(11b、21e)側に位置し、端末部(12g、22i)が取付面(11b、21e)から離れる側に位置するように、U状折り曲げ部(12d、22f)が折り曲げられ、
2つの取付穴(12h、12i、22j、22k)に挿入されU状折り曲げ部(12d、22f)を係止する係止手段(11c、21k)をドア基体部(11、21)に設けたことを特徴とする。
【0034】
このように、請求項3に記載の発明は、U状折り曲げ部(12d、22f)の折り曲げ形状を請求項2とは逆に、接続部(12e、22g)が取付面(11b、21e)側に位置し、端末部(12g、22i)が取付面(11b、21e)から離れる側に位置するように形成している。このような折り曲げ形状にしても、U状折り曲げ部(12d、22f)を係止手段(11c、21k)により取付面(11b、21e)にガタなく固定することができる。
【0035】
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つにおいて、ドア基体部(21)は円弧状の円周壁(21a)を有する形状に形成され、円弧状の円周壁(21a)の内周側から外周側へ向かって空気が流れるようになっており、フィルム部材(22)は円弧状の円周壁(21a)の外周側に配置され、ドア基体部(21)を回転操作するようになっていることを特徴とする。
【0036】
このようにドア基体部(21)を回転操作する形式のものにおいて本発明は好適に実施できる。
【0037】
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つにおいて、ドア基体部(11)は平板形状に形成され、フィルム部材(12)はドア基体部(11)の平板形状の風下側の面に配置され、ドア基体部(11)を直線的にスライド操作するようになっていることを特徴とする。
【0038】
このようにドア基体部(11)を直線的にスライド操作する形式のものにおいても本発明は好適に実施できる。
【0039】
請求項6に記載の発明では、車室内へ吹き出す空気の吹出部位を切り替える吹出モード切替装置を備え、吹出モード切替装置を請求項1ないし5のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置により構成した車両用空調装置を特徴としている。
【0040】
このように本発明は車両用空調装置の吹出モード切替装置として好適に実施できる。
【0041】
請求項7に記載の発明では、冷風と温風との風量割合を調整して車室内吹出空気の温度を調整する吹出空気温度調整装置を備え、吹出空気温度調整装置を請求項1ないし5のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置により構成した車両用空調装置を特徴としている。
【0042】
このように本発明は車両用空調装置の吹出空気温度調整装置としても好適に実施できる。特に、ドア基体部(11、21)のストローク変化に対してフィルム部材(12、22)の変位にヒステリシスが発生することを防止できるから、吹出空気温度の制御特性を、ドア基体部(11、21)のストロークの行きと帰りとでヒステリシスのない良好な制御特性にすることができる。
【0043】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0044】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1〜図3は第1実施形態を示すもので、スライドドア10を車両用空調装置におけるエアミックスドアとして構成している。従って、第1実施形態は図11、12の従来技術に対応するものであり、図11、12と同等部分には同一符号を付している。
【0045】
図1において、樹脂製のケース16は車両用空調装置の空気通路を構成するものであって、このケース16は通常、車室内前部の計器盤(図示せず)内側に設置される。このケース16内の空気流れ上流側(図1の下方部)には、送風空気を冷却する冷房用熱交換器としての蒸発器(図示せず)が配置されており、図示しない送風機の送風空気がこの蒸発器により冷却されて冷風となり、この冷風がケース16内を下方から上方へ向かって流れる。
【0046】
ケース16内には、この冷風がヒータコア15をバイパスして流れる冷風通路13とヒータコア15で加熱される温風が流れる温風通路14が並列に構成されている。ヒータコア15は車両エンジンの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換器である。
【0047】
スライドドア10は、可撓性を有する樹脂薄膜材からなるフィルム部材12を樹脂製の平板状のドア基体部11の風下側の面に組み付けて構成されている。フィルム部材12が平板状のドア基体部11とともに空調ケース16内を上記両通路13、14の開口部周縁に沿って矢印A方向に直線的にスライドすることにより、上記両通路13、14を開閉する。従って、スライドドア10は、冷風通路13の冷風風量と温風通路14の温風風量との割合を調整して車室内吹出空気温度を調整するエアミックスドアを構成する。
【0048】
図2はドア基体部11へのフィルム部材12の取付構造を拡大図示するもので、フィルム部材12のうち、ケース側シール面16aに圧接するシール部12aの両端部、すなわち、ドア移動方向Aの両端部に、従来技術の取付面12bに対応するU状折り曲げ部12dを設けている。このU状折り曲げ部12dの部位を係止部材11cによりドア基体部11の取付面11bに固定する構成になっている。
【0049】
図3はU状折り曲げ部12dを曲げ形成する前の展開状態のフィルム部材12を示しており、2点鎖線a、bはシール部12aとU状折り曲げ部12dとの境界をなす曲げ位置を示している。従って、2点鎖線a、bの内側領域がシール部12aとなり、その左右外側領域がフィルム取付面をなすU状折り曲げ部12dとなる。そして、この2点鎖線a、bの左右外側領域を図2のごとくU状に折り曲げてU状折り曲げ部12dを形成している。
【0050】
このU状折り曲げ部12dは、より具体的には、シール部12aに接続される接続部12eと、U状部12fと、このU状部12fの先端部である端末部12gとを有している。U状部12fのうち接続部12e側の部位に矩形状の第1取付穴12hを設け、U状部12fのうち端末部12g側の部位に矩形状の第2取付穴12iを設けている。
【0051】
図3に示すように、左右両側のU状折り曲げ部12dにはそれぞれ、フィルム部材12の幅方向(ドア移動方向Aと直交方向)の複数箇所(図示の例では4箇所)に第1取付穴12hおよび第2取付穴12iを設けている。
【0052】
一方、ドア基体部11の取付面11bには上記第1、第2取付穴12h、12iに挿入される係止部材11cを設けている。この係止部材11cは取付面11bから垂直方向外方へ突出するようにしてドア基体部11に一体成形される。この係止部材11cは、左右両側の取付面11bにそれぞれ幅方向(ドア移動方向Aと直交方向)の複数箇所に、上記第1、第2取付穴12h、12iに対応して設けられる。
【0053】
図4は係止部材11cの具体的構成を示すもので、図4(a)は係止部材11c部分の断面図で、図4(b)は係止部材11c部分の正面図で、図4(c)は係止部材11cとフィルム部材12の第1取付穴12hとの係止状態を示す。係止部材11cは、一対の弾性爪片11dを有し、この一対の弾性爪片11dの間に溝部11eを形成して、一対の弾性爪片11d間の間隔を弾性的に変化できるようになっている。また、弾性爪片11dの頭部の拡大爪部はそれ単独でも弾性変形可能になっている。
【0054】
フィルム部材12の第1取付穴12hは、その長辺方向がドア移動方向Aに向く長方形(長穴形状)になっている。第1取付穴12hの短辺寸法W1よりも係止部材11cの一対の弾性爪片11d間の頭部最大幅寸法W2を所定量だけ大きくしてある(W2>W1)。一方、一対の弾性爪片11dの根元部の幅寸法W3は第1取付穴12h2の短辺寸法W1より小さくしてある(W3<W1)。
【0055】
なお、一対の弾性爪片11dの奥行き寸法W4は頭部最大幅寸法W2より十分小さくしてあり(W4<W2)、そして、奥行き寸法W4は第1取付穴12hの長辺寸法W5に対しても十分小さくしてある(W4<W5)。
【0056】
フィルム部材12の第2取付穴12iは略正方形であり、第2取付穴12iの各辺の寸法は、係止部材11cの頭部最大幅寸法W2より大きくしてあるので、係止部材11cは弾性変形なしで第2取付穴12iに挿入できる。
【0057】
フィルム部材12のシール部12aの左右両端部をドア基体部11の取付面11bに組み付けるに際しては、図2の2点鎖線Gに示すように、フィルム部材12の端末部12g側に位置する略正方形の第2取付穴12iのみを係止部材11cに嵌合する。この嵌合状態からフィルム部材12の端部を図2の実線状態に向かって矢印G’のように曲げる。この曲げ過程において、係止部材11cの頭部最大幅寸法W2を狭める方向に一対の弾性爪片11dを弾性変形させてフィルム部材12の第1取付穴12hを係止部材11cに嵌合する。
【0058】
図2の実線状態はこの第1取付穴12hと係止部材11cとの嵌合が終了した状態を示しており、この状態では第2取付穴12iと第1取付穴12hとの間の部分がU状に曲げられ、U状部12fを含むU状折り曲げ部12dの全体形状を形成する。ここで、フィルム部材12は例えば、0.2mm程度の板厚を有し、ある程度の剛性を有しているので、U状折り曲げ部12dの形成に伴う弾性反力がフィルム部材12に発生する。
【0059】
そのため、U状折り曲げ部12dの端末部12g側部位はドア基体部11の取付面11bに弾性的に押し付けられ、また、U状折り曲げ部12dの接続部12e側部位は係止部材11cの頭部の弾性爪片11dの裏面に弾性的に押し付けられる。この結果、U状折り曲げ部12dは自身の弾性力によって係止部材11cを介してドア基体部11の取付面11bに固定される。
【0060】
また、この固定状態において、フィルム部材12のU状折り曲げ部12dの接続部12eと端末部12gとの相互間に所定量以上の隙間が必ず生ずるようにドア基体部11の取付面11bと係止部材11cの頭部の弾性爪片11dの裏面との間に間隔Dを設定している。
【0061】
また、フィルム部材12の第1、第2取付穴12h、12iと係止部材11cの根元部との嵌合部は、図2に示すように、フィルム部材12の引っ張り方向(図2の上下方向)には所定の隙間(ガタ)が発生するように嵌合部の寸法関係を設定しているから、フィルム部材12の引っ張り方向の長さ(図3のドア移動方向Aの長さ)の寸法バラツキを吸収して、フィルム部材12をドア基体部11に容易に組み付けできる。
【0062】
そして、図1の矢印Eのように空調風がU状折り曲げ部12dに当たっても、U状部12fが間隔Dの空間を閉塞するとともに、U状折り曲げ部12dの端末部12gがU状折り曲げ部12dの内側にて空調風の流れと反対側に位置して、端末部12gがドア基体部11の取付面11bに弾性的に圧接している。このため、U状折り曲げ部12dの端末部12gが空気流れにより振動することを確実に防止できる。これにより、フィルム部材12の振動による異音の発生を防止できる。
【0063】
更に、フィルム部材12のU状折り曲げ部12dはドア基体部11の取付面11bおよび係止部材11cに対して弾性的に圧接しているので、フィルム部材12をドア基体部11に対してガタ無く固定できる。従って、ドア基体部11に操作力を伝達してスライドドア10を矢印A方向に移動させる際に、フィルム部材12をドア基体部11と一体に移動できる。
【0064】
従って、スライドドア10を図1のように冷温風の風量割合を調整するエアミックスドアとして構成する場合に、スライドドア10のドア基体部11のストロークの行きと帰りとでドア基体部11の移動とフィルム部材12の移動との間にずれが発生しない。
【0065】
このため、図16の2点鎖線dに示すように、スライドドア10のドア基体部11のストロークの変化に応じて車室内吹出空気温度を直線的に変化させることができる。よって、車室内吹出空気の温度制御特性をヒステリシスが発生しない良好な特性とすることができる。
【0066】
(第2実施形態)
上記の第1実施形態では、U状折り曲げ部12dの端末部12gがドア基体部11の取付面11b側に位置し、U状折り曲げ部12dの接続部12eが取付面11bから離れる側に位置するようにして、U状折り曲げ部12dを折り曲げているが、第2実施形態では、U状折り曲げ部12dの端末部12gと接続部12eの配置を第1実施形態と逆にし、第1、第2取付穴12h、12iの配置も第1実施形態と逆にしている。
【0067】
すなわち、第2実施形態では、図5に示すように、U状折り曲げ部12dの接続部12eがドア基体部11の取付面11b側に位置し、U状折り曲げ部12dの端末部12gが取付面11bから離れる側に位置するようにして、U状折り曲げ部12dを折り曲げている。これに伴って、長穴状の第1取付穴12hをU状部12fのうち端末部12g側の部位に配置し、略正方形の第2取付穴12iをU状部12fのうち接続部12e側の部位に配置している。
【0068】
第2実施形態によると、端末部12gがU状折り曲げ部12dの外側に位置することになるが、端末部12gが空気流れの上流側でなく、下流側に向いているとともに、端末部12gが係止部材11cの頭部の弾性爪片11dの裏面に常時、弾性的に圧接しているので、端末部12gが空気流れの影響で振動することがない。よって、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
【0069】
(第3実施形態)
図6は第3実施形態であり、吹出モード切替用のロータリードア20に本発明を適用したものであるから、図13、14の従来技術に対応する。なお、図6は図14に対応する図であって、ロータリードア20の全体構成およびケース16側の吹出通路23〜25の配置構成は基本的に図13と同じでよいので、第3実施形態におけるロータリードア20の全体構成およびケース16側の吹出通路配置構成は図13を援用して説明する。
【0070】
図6において、ロータリードア20は、可撓性を有する樹脂薄膜材からなるフィルム部材22を半円筒状のドア基体部21の風下側に組み付けて構成される。ここで、ドア基体部21は円弧状の円周壁部21aと、この円周壁部21aの軸方向両端部に位置する半円形状の側板21bと、この両側板21bから軸方向外方へ突き出す回転軸21c(図13参照)とを樹脂にて一体成形している。
【0071】
更に、ドア基体部21の円弧状円周壁部21aの円周方向の端部に、ドア基体部21の径方向に向く取付面21eを形成するとともに、この取付面21eから垂直方向の外方へ突出する係止部材21kをドア基体部21に一体成形している。この係止部材21kは、図4に示す第1、第2実施形態の係止部材11cと同一形状のものであり、一対の弾性爪片21mの間に溝部(図示せず、図4の溝部11e参照)を形成して、一対の弾性爪片21m間の間隔を弾性的に変化できるようになっている。
【0072】
一方、フィルム部材22の端部には、第1、第2実施形態のU状折り曲げ部12dと同一形状のU状折り曲げ部22fを形成して、このU状折り曲げ部22fの部位を係止部材21kによりドア基体部21の取付面21eに固定するようにになっている。
【0073】
図7はU状折り曲げ部22fを曲げ形成する前の展開状態のフィルム部材22を示しており、2点鎖線a、bはシール部22cとU状折り曲げ部22fとの境界をなす曲げ位置を示している。従って、2点鎖線a、bの内側領域がシール部22cとなり、その左右外側領域がフィルム取付面をなすU状折り曲げ部22fとなる。そして、この2点鎖線a、bの左右外側領域を図6のごとくU状に折り曲げてU状折り曲げ部22fを形成している。
【0074】
図7において、矢印A’はロータリードア20の回転方向、換言するとドア基体部21の円周方向であり、シール部22cのうち、ドア回転方向A’の途中部位に空気通過用の連通穴22bが開口している。図7の例では、この連通穴22bを複数個、具体的には4個に分割して形成している。
【0075】
そして、フィルム部材22のドア回転方向A’の両端部分に位置するU状折り曲げ部22fは、より具体的には、シール部22cに接続される接続部22gと、U状部22hと、このU状部22hの先端部である端末部22iとを有している。U状部22hのうち接続部22g側の部位に矩形状(具体的には長方形)の第1取付穴22jを設け、U状部22hのうち端末部22i側の部位に矩形状(具体的には略正方形)の第2取付穴22kを設けている。上記各部22g〜22kは、第1、第2実施形態の同一名称の部分と同一形状で、同一の寸法関係になっているので、詳細な説明は省略する。
【0076】
第3実施形態においても、図8に示すように、フィルム部材22の端末部22i側に位置する第2取付穴22kを先に係止部材21kに嵌合し、その後に、フィルム部材22を2点鎖線Gの位置から実線位置側に矢印G’のように折り曲げるとともに、係止部材21kをその一対の弾性爪片21m間の間隔が狭まる方向に弾性変形させて、フィルム部材22の接続部22g側の第1取付穴22jを係止部材21kに嵌合する。
【0077】
これにより、U状折り曲げ部22fを形成すると同時に、U状折り曲げ部22f自身の弾性力によりU状折り曲げ部22fがドア基体部21の取付面21eと係止部材21kの弾性爪片21mに弾性的に圧接して、U状折り曲げ部22fを取付面21eに固定でき、第1、第2実施形態と同様に、フィルム部材22の振動による異音の発生を防止できる。
【0078】
(第4実施形態)
図9は第4実施形態であり、図5の第2実施形態と同様に、U状折り曲げ部22fの接続部22gがドア基体部21の取付面21e側に位置し、U状折り曲げ部22fの端末部22iが取付面21eから離れる側に位置するようにして、U状折り曲げ部22fを折り曲げている。これに伴って、第1取付穴22jをU状部22hのうち端末部22i側の部位に配置し、第2取付穴22kをU状部22hのうち接続部22g側の部位に配置している。
【0079】
このように変形しても、第3実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
【0080】
(第5実施形態)
第3、第4実施形態の全体構成は図13の従来技術の構成を基礎としており、半円筒状のドア基体部21と、このドア基体部21の円周壁面21a上に組み付けられるフィルム部材22との組み合わせからなるロータリドア20によりデフロスタ吹出通路23、フェイス吹出通路24およびフット吹出通路25を開閉する構成にしているが、第5実施形態は、円周壁面21aを有するドア基体部21に板ドア部を組み合わせる形式のロータリドア20に本発明を適用したものである。
【0081】
図10(a)(b)は第5実施形態であり、ロータリドア20のドア基体部21は回転軸21cを中心として回転する円周壁面21aを有し、この円周壁面21aは左右の側板部21bにより回転軸21cに連結されている。円周壁面21aの外周上には、フィルム部材22が装着され、フィルム部材22のドア回転方向の両端部にU状折り曲げ部22fを形成して、このU状折り曲げ部22fをドア基体部21の円周方向両端部の取付面21eに係止部材21kにより固定している。これらの点は、基本的に第3、第4実施形態と同じである。
【0082】
但し、第5実施形態ではドア基体部21の円周壁面21aの内周側に、軸方向に延びる第1板ドア部21nを配置し、また、円周壁面21aの内周側にアーム部21pを介して第2板ドア部21qを連結し、この第1、第2板ドア部21n、21qも回転軸21cを中心として回転する。
【0083】
そして、図13に示すデフロスタ吹出通路23、フェイス吹出通路24およびフット吹出通路25のうち、例えば、デフロスタ吹出通路23とフェイス吹出通路24をドア基体部21の円周壁面21aとフィルム部材22の外周側に配置して、デフロスタ吹出通路23とフェイス吹出通路24をドア基体部21の円周壁面21aとフィルム部材22により開閉する。
【0084】
これに対し、フット吹出通路25は、ドア基体部21の円周壁面21aの内側領域において第1、第2板ドア部21n、21q相互の中間部位に配置して、フット吹出通路25を第1、第2板ドア部21n、21qにより開閉する。
【0085】
(他の実施形態)
なお、第1実施形態のスライドドア10を吹出モードドアに適用し、第2〜第4実施形態のロータリドア20をエアミックスドアに適用してもよい。
【0086】
また、上記の各実施形態では、フィルム部材12、22のU状折り曲げ部12d、22fの係止手段として、弾性爪片11d、21mを有する係止部材11c、21kを用いているが、従来技術で用いている拡大頭部11g、21gを持つピン11f、21fをU状折り曲げ部12d、22fの係止手段として用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す車両用空調装置の要部の概略断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】第1実施形態で用いるフィルム部材の平面図である。
【図4】(a)は第1実施形態における係止部材の拡大断面図、(b)は同係止部材の正面図、(c)は同係止部材とフィルム部材との係止状態を示す要部斜視図である。
【図5】第2実施形態を示す要部拡大断面図である。
【図6】第3実施形態を示す要部拡大断面図である。
【図7】第3実施形態で用いるフィルム部材の平面図である。
【図8】第3実施形態におけるフィルム部材の曲げ工程説明用の断面図である。
【図9】第4実施形態を示す要部拡大断面図である。
【図10】(a)は第5実施形態によるロータリドア部分の斜視図、(b)は(a)のX部拡大図である。
【図11】従来技術による車両用空調装置の要部の概略断面図である。
【図12】図11の要部拡大断面図である。
【図13】別の従来技術による車両用空調装置の要部の概略断面図である。
【図14】図13のB部拡大図である。
【図15】図13、図14の従来技術におけるフィルム部材の一部断面図である。
【図16】図11、図12の従来技術による吹出温度制御特性図である。
【図17】図13、図14の従来技術の変形例を示す要部断面図である。
【図18】図17の変形例における問題点を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
10…スライドドア、20…ロータリドア、11、21…ドア基体部、
11b、21e…取付面、11c、21k…係止部材、
12、22…フィルム部材、12d、22f…U状折り曲げ部、
12h、12i、22j、22k…取付穴、13…冷風通路、14…温風通路、16…ケース、23〜25…吹出空気通路。
Claims (7)
- 空気通路(13、14、23〜25)を形成するケース(16)内に移動可能に配置されたドア基体部(11、21)と、
前記ドア基体部(11、21)の風下側に配置され、可撓性を有するフィルム部材(12、22)とを備え、
前記フィルム部材(12、22)が前記ドア基体部(11、21)とともに前記空気通路(13、14、23〜25)の開口部周縁部上を移動することにより、前記空気通路(13、14、23〜25)を開閉する空気通路開閉装置において、
前記フィルム部材(12、22)の端部にU状折り曲げ部(12d、22f)を設け、
前記ドア基体部(11、21)の取付面(11b、21e)に、前記U状折り曲げ部(12d、22f)自身の曲げ形状による弾性力が作用した状態にて前記U状折り曲げ部(12d、22f)を固定したことを特徴とする空気通路開閉装置。 - 前記U状折り曲げ部(12d、22f)は、前記フィルム部材(12、22)のシール部(12a、22c)に接続される接続部(12e、22g)と、U状部(12f、22h)と、前記接続部(12e、22g)に前記U状部(12f、22h)を介して接続され端末部(12g、22i)と、前記U状部(12f、22h)のうち前記接続部(12e、22g)側の部位および前記端末部(12g、22i)側の部位に設けられた2つの取付穴(12h、12i、22j、22k)とを有し、
前記端末部(12g、22i)が前記取付面(11b、21e)側に位置し、前記接続部(12e、22g)が前記取付面(11b、21e)から離れる側に位置するように、前記U状折り曲げ部(12d、22f)が折り曲げられ、
前記2つの取付穴(12h、12i、22j、22k)に挿入され前記U状折り曲げ部(12d、22f)を係止する係止手段(11c、21k)を前記取付面(11b、21e)に設けたことを特徴とする請求項1に記載の空気通路開閉装置。 - 前記U状折り曲げ部(12d、22f)は、前記フィルム部材(12、22)のシール部(12a、22c)に接続される接続部(12e、22g)と、U状部(12f、22h)と、前記接続部(12e、22g)に前記U状部(12f、22h)を介して接続され端末部(12g、22i)と、前記U状部(12f、22h)のうち前記接続部(12e、22g)側の部位および前記端末部(12g、22i)側の部位に設けられた2つの取付穴(12h、12i、22j、22k)とを有し、
前記接続部(12e、22g)が前記取付面(11b、21e)側に位置し、前記端末部(12g、22i)が前記取付面(11b、21e)から離れる側に位置するように、前記U状折り曲げ部(12d、22f)が折り曲げられ、
前記2つの取付穴(12h、12i、22j、22k)に挿入され前記U状折り曲げ部(12d、22f)を係止する係止手段(11c、21k)を前記ドア基体部(11、21)に設けたことを特徴とする請求項1に記載の空気通路開閉装置。 - 前記ドア基体部(21)は円弧状の円周壁(21a)を有する形状に形成され、前記円弧状の円周壁(21a)の内周側から外周側へ向かって空気が流れるようになっており、
前記フィルム部材(22)は前記円弧状の円周壁(21a)の外周側に配置され、
前記ドア基体部(21)を回転操作するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置。 - 前記ドア基体部(11)は平板形状に形成され、
前記フィルム部材(12)は前記平板形状の風下側の面に配置され、
前記ドア基体部(11)を直線的にスライド操作するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置。 - 車室内へ吹き出す空気の吹出部位を切り替える吹出モード切替装置を備え、
前記吹出モード切替装置を請求項1ないし5のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置により構成したことを特徴とする車両用空調装置。 - 冷風と温風との風量割合を調整して車室内吹出空気の温度を調整する吹出空気温度調整装置を備え、
前記吹出空気温度調整装置を請求項1ないし5のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置により構成したことを特徴とする車両用空調装置。
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