JP2004344955A - 中空部材を有する鋳造構造体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価で良好な接合強度を有する鋳造構造体を提供する。
【解決手段】鋳ぐるみによって鋳造部材50,60に接合される中空部材20,30,40を有し、中空部材は、中空部に対する溶湯の流入を抑制するための抑制手段36を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】鋳ぐるみによって鋳造部材50,60に接合される中空部材20,30,40を有し、中空部材は、中空部に対する溶湯の流入を抑制するための抑制手段36を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空部材を有する鋳造構造体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の鋳造構造体は、中空部材と鋳造部材とを接合することにより、複雑な形状を達成している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−35237号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、中空部材と鋳造部材との接合は、溶接が適用されており、接合工程は、独立した作業となっている。そのため、製造コストを上昇させる問題を有している。
【0005】
また、応力集中が生ずる接合部における強度は、比較的小さく、耐久性や信頼性を確保することが困難である。例えば、十分な接合強度を達成しようとする場合、中空部材の重量が増加する。また、接合部に対する応力集中を避けるために、例えば、機械加工を施す場合、製造コストが上昇する。
【0006】
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、安価で良好な接合強度を有する鋳造構造体と、製造コストの削減および接合強度の向上を図ることが可能である鋳造構造体の製造方法とを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、鋳ぐるみによって鋳造部材に接合される中空部材を有し、前記中空部材は、中空部に対する溶湯の流入を抑制するための抑制手段を有することを特徴とする鋳造構造体である。
【0008】
上記目的を達成するための請求項13に記載の発明は、中空部材を鋳ぐるみによって鋳造部材に接合させる鋳造構造体の製造方法であり、前記中空部材は、中空部に対する溶湯の流入を抑制するための抑制手段を有することを特徴とする鋳造構造体の製造方法である。
【0009】
【発明の効果】
上記のように構成した本発明は以下の効果を奏する。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、鋳造の際に中空部材と鋳造部材とが接合されるため、中空部材と鋳造部材とを接合するための独立した工程が不要となり、製造コストを削減することが可能である。そのため、鋳造構造体は、安価となる。また、中空部材と鋳造部材との接合は、鋳ぐるみであり、溶接の場合に比べて接合強度が向上する。したがって、鋳造構造体は、良好な接合強度を有する。つまり、安価で良好な接合強度を有する鋳造構造体を提供することができる。
【0011】
請求項13に記載の発明によれば、鋳造の際に中空部材と鋳造部材とが接合されるため、中空部材と鋳造部材とを接合するための独立した工程が不要となり、製造コストが削減される。また、中空部材と鋳造部材との接合は、鋳ぐるみによるため、溶接の場合に比べて接合強度が向上する。つまり、製造コストの削減および接合強度の向上を図ることが可能である鋳造構造体の製造方法を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る鋳造構造体を説明するための平面図、図2は、図1に示される中空部材の断面図、図3は、図1に示される中空部材の正面図である。
【0014】
本発明の実施の形態に係る鋳造構造体10は、例えば、アクスル部品と車体を連結するために使用されるサスペンションメンバである。鋳造構造体10は、左右に位置する鋳造部材(サイドメンバ)50,60と、鋳造部材50,60を連結している中空部材(クロスメンバ)20,30,40とを有する。
【0015】
鋳造部材50,60は、アルミニウム合金の鋳造部材からなる。中空部材20,30,40は、車体ロール時にねじり入力を受ける部位であり、アルミニウム合金の押出し形材からなり、中空部31を有する管状である。
【0016】
鋳造部材50,60および中空部材20,30,40は、アルミニウム合金製に限定されず、例えば、マグネシウム合金等の軽合金を適用することも可能である。また、中空部材20,30,40の設置数は、特に限定されず、必要に応じて設定される。
【0017】
中空部材20,30,40は、中空部31を実質的に閉鎖している端部(閉鎖端部)36を有し、鋳造部材50,60を鋳造する際に、鋳ぐるみによって鋳造部材50,60と接合される。閉鎖端部36は、中空部31に対する溶湯の流入を抑制するための抑制手段である。
【0018】
したがって、鋳造構造体10の製造においては、中空部材20,30,40と鋳造部材50,60とを接合するための独立した工程が不要となり、製造コストが削減される。その結果、安価な鋳造構造体10を得ることができる。
【0019】
また、中空部材20,30,40における端部(鋳ぐるみ部位)の一部は、溶湯の熱により溶融し、鋳造部材50,60と一体化する。つまり、溶接の場合に比べて接合強度が向上する。その結果、良好な接合強度を有する鋳造構造体10が得られる。
【0020】
鋳ぐるみ接合は、例えば、アーク溶接の場合に形成される溶接ビードのような接合部位を有していない。そのため、例えば、機械加工を施すことによって、応力集中を低減することが必要ではない。
【0021】
中空部材20,30,40は、中空部31の端部から外側に延長するフランジを形成する突出部(係合手段)37,38を有する。突出部37,38は、鋳造部材50,60と係合することで、鋳ぐるみによる接合強度を補強する。また、突出部37,38は、鋳造金型における中空部材20,30,40の位置決めに利用することも可能である。
【0022】
次に、図4〜6を参照し、図1に示される中空部材の製造方法の一例を説明する。なお、図4は、中空部材の素材となる押出し形材の斜視図、図5は、押出し形材の加工初期状態を示している斜視図、図6は、押出し形材の加工完了状態を示している斜視図である。
【0023】
中空部材の素材は、図4に示されるように、矩形断面を有する管状の押出し形材であり、適用されるトレッドに対応する長さに切断される。
【0024】
その後、押出し形材の端部の角部は、図5に示されるように、長手方向に沿って、切れ目が形成される。これにより、押出し形材の端部外周を構成する辺32,33,34,35は、離間可能となる。切れ目の長さは、辺32,33,34,35の長さに略等しくなるように設定される。
【0025】
そして、相対している辺の一方32,33(中空部の端部外周の少なくとも一部)を、内側に交互に屈曲させる。また、相対している辺の他方34,35(中空部の端部外周の少なくとも一部)を、互いに離間するように外側に屈曲させる。この結果、図6に示されるように、内側に屈曲した部位によって閉鎖端部36が形成され、外側に屈曲した部位によって突出部37,38が形成される。
【0026】
本製造方法においては、トレッドが変更された場合において、押出し形材の切断長さを調整することで、容易に対応可能である。また、得られた中空部材に対して、車種に対応する曲げ加工を施すことによって、例えば、周辺部品との干渉を防ぐことも可能である。
【0027】
以上のように、本実施の形態においては、安価で良好な接合強度を有する鋳造構造体と、製造コストの削減および接合強度の向上を図ることが可能である鋳造構造体の製造方法とを提供することができる。
【0028】
なお、鋳造方法は、特に限定されず、例えば、真空鋳造法やダイカスト法を適用することも可能である。中空部材の鋳ぐるみ部位は、端部に限定されず、必要に応じて、中空部材の少なくとも一部を選択することが可能である。また、中空部材に係合手段が設けられている場合、係合手段が配置されている部位の少なくとも一部、つまり、係合手段の少なくとも一部が、鋳ぐるみされることが好ましい。
【0029】
図7は、中空部材の変形例の断面図である。
【0030】
中空部材130は、押出し形材であり、押出しの際に成形された閉鎖端部136(抑制手段)を有する。閉鎖端部136は、中空部131を完全に密閉し、中空部131に対する溶湯の流入を抑制する。
【0031】
また、閉鎖端部136は、押出しの際に成形された突出部位138を有する。突出部位138は、鋳造部材と係合することで、鋳ぐるみによる接合強度を補強する係合手段を構成する。
【0032】
以上のように、中空部材130は、完全に密閉された閉鎖端部136を有しており、鋳ぐるみが減圧下あるいは加圧下で実施される場合に適している。
【0033】
図8は、図7に示される中空部材130の素材を製造するための押出加工装置を説明するための断面図である。
【0034】
中空部材130の素材を製造するための押出加工装置は、コンテナ180、押圧手段181、マンドレル182、ダイ183、可動ブロック190,191を有する。
【0035】
コンテナ180は、半溶融状態の素材ビレット170が収容される。押圧手段181は、素材ビレット170を押圧することで、素材ビレットをダイ183から押し出す。押し出された素材ビレット170は、例えば、円形の断面を有する押出し形材を形成する。
【0036】
可動ブロック190,191は、互いに近接離間自在であり、押出し形材を両側から押圧し、押出し材の移動を停止させることが可能である。
【0037】
マンドレル182は、ダイ183に対して近接離間自在であり、可動ブロック190,191の動作と連動して移動することで、部分的な肉厚部を、押出し材に形成する。部分的な肉厚部は、中空部材130の突出部位138を含んだ閉鎖端部136を構成することとなる部位である。
【0038】
次に、図8〜12を参照し、中空部材130の製造方法を詳述する。
【0039】
まず、マンドレル182をダイ183の近傍の所定位置に配置し、押圧手段181によって、コンテナ180に収容されている素材ビレット170を押圧する。素材ビレット170は、マンドレル182とダイ183との隙間から押し出され、中空断面の押出し材を形成する(図8参照)。
【0040】
そして、所定長さの中空部171が形成されると、可動ブロック190,191が移動して、押出し材を挟んで押圧することにより、押出し材の移動を停止させる。一方、可動ブロック190,191の動作に連動し、マンドレル182がダイ183から離間する方向に移動する。
【0041】
この結果、押圧手段181によって押圧された素材ビレット170は、中空断面を形成することなく、塊となって、ダイ183を通過し、ダイ183の近傍に位置する押出し材の端部を閉鎖すると共に、部分的な肉厚部175を形成する(図9参照)。
【0042】
そして、押出し材の端部に所定形状の肉厚部175が形成されると、可動ブロック190,191が、押出し材から離間した位置に移動し、また、マンドレル182が、ダイ183の近傍の所定位置に移動する(図10参照)。
【0043】
これによって、形成される押出し材の移動が再開され、肉厚部175から連続的に延長する中空部172が形成される(図11参照)。
【0044】
その後、所定長さの中空部172が形成されると、可動ブロック190,191によって、押出し材の移動を停止させ、また、マンドレル182を移動させることで、中空部172の端部に肉厚部176を形成する(図12参照)。
【0045】
この動作を繰り返すことによって、所定長さの押出し材が得られると、当該押出し材が取外され、肉厚部175,176の位置で、切断され、中空部材130が得られる。また、必要に応じて、中空部材130は、曲げ加工等が施される。
【0046】
なお、肉厚部175,176の分割部位の中空部に面する部分が、閉鎖端部136を構成し、肉厚部175,176の分割部位の外周フランジ部分が、突出部位138を構成する。
【0047】
図13は、中空部材の別の変形例の断面図であり、図14は、図13に示される中空部材の正面図、図15は、図13に示される中空部材の素材となる押出し形材の斜視図である。
【0048】
中空部材230は、中空部231の断面を分割する仕切りリブ232を有する。閉鎖端部236は、中空部231の端部における仕切りリブ232に相対している辺234,235を、仕切りリブ232に向かって押し潰すことによって、形成される。
【0049】
例えば、図15に示される押出し形材の場合、仕切りリブ232に相対している辺234,235の方向から、中空部231の端部を仕切りリブ232に向かって屈曲させることによって、閉鎖端部236を形成すること可能である。
【0050】
以上のように、中空部材230は、仕切りリブ232を有しており、良好なねじり剛性を有する点で好ましい。なお、仕切りリブ232は、必要に応じて、複数形成することも可能である。
【0051】
図16は、本発明の別の実施の形態に係る中空部材の断面図である。
【0052】
中空部材330は、重ね合せたプレス材332,333の周囲を溶接して形成されるシェル構造を有しており、押出し形材から製造されていない。
【0053】
中空部331は、プレス材332,333の間に形成される空間である。閉鎖端部336は、中空部材330の長手方向端部に位置する溶接接合部によって構成され、中空部131を完全に密閉し、中空部131に対する溶湯の流入を抑制する。
【0054】
プレス材332,333は、外側に屈曲した端部337,338を有する。端部337,338は、プレス材332,333が溶接されることによって、中空部331の端部から外側に延長するフランジを形成する。したがって、端部337,338は、鋳ぐるみによる接合強度を補強する。
【0055】
以上のように、中空部材330は、プレス材332,333から製造されており、設計上の自由度が大きい点で好ましい。また、中空部材330に、完全に密閉された閉鎖端部336を形成することが容易であるため、鋳ぐるみが減圧下あるいは加圧下で実施される場合に適している。
【0056】
図17は、図16に示される中空部材330が適用される鋳造構造体を説明するための平面図である。
【0057】
鋳造構造体310は、中空部材330と中空部材330と同様にして製造された中空部材340とを有する。中空部材330,340の端部は、左右に位置する鋳造部材350,360に鋳ぐるみされることによって、鋳造部材350,360と接合される。なお、符号334,344は、中空部材330,340を構成するプレス材の接合部位(例えば、溶接ビード)を示している。
【0058】
したがって、鋳造構造体310の製造においては、中空部材330,340と鋳造部材350,360とを接合するための独立した工程が不要となり、製造コストが削減される。その結果、安価な鋳造構造体310を得ることができる。
【0059】
また、中空部材330,340における端部(鋳ぐるみ部位)の一部は、溶湯の熱により溶融し、鋳造部材350,360と一体化する。つまり、溶接の場合に比べて接合強度が向上する。その結果、良好な接合強度を有する鋳造構造体310が得られる。
【0060】
以上のように、本実施の形態においても、安価で良好な接合強度を有する鋳造構造体と、製造コストの削減および接合強度の向上を図ることが可能である鋳造構造体の製造方法とを提供することができる。
【0061】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
【0062】
例えば、鋳造構造体は、サスペンションメンバに適用することに限定されない。また、中空部材として、電気抵抗溶接鋼管を適用することも可能である。
【0063】
中空部材の鋳ぐるみ部位は、両方の端部に限定されず、片方の端部のみに適用することも可能である。また、鋳造部材は、中空部材の両端部に位置する形態に限定されず、一方の端部に配置され、片持ち式とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鋳造構造体を説明するための平面図である。
【図2】図1に示される中空部材の断面図である。
【図3】図1に示される中空部材の正面図である。
【図4】図1に示される中空部材の製造方法を説明するための斜視図であり、中空部材の素材となる押出し形材を示している。
【図5】図1に示される中空部材の製造方法を説明するための斜視図であり、押出し形材の加工初期状態を示している。
【図6】図1に示される中空部材の製造方法を説明するための斜視図であり、押出し形材の加工完了状態を示している。
【図7】中空部材の変形例の断面図である。
【図8】図7に示される中空部材の素材を製造するための押出加工装置を説明するための断面図であり、開始工程を示している。
【図9】図7に示される中空部材の製造方法を説明するための断面図であり、図8に続く工程を示している。
【図10】図7に示される中空部材の製造方法を説明するための断面図であり、図9に続く工程を示している。
【図11】図7に示される中空部材の製造方法を説明するための断面図であり、図10に続く工程を示している。
【図12】図7に示される中空部材の製造方法を説明するための断面図であり、図11に続く工程を示している。
【図13】中空部材の別の変形例の断面図である。
【図14】図13に示される中空部材の正面図である。
【図15】図13に示される中空部材の素材となる押出し形材の斜視図である。
【図16】本発明の別の実施の形態に係る中空部材の断面図である。
【図17】図16に示される中空部材が適用される鋳造構造体を説明するための平面図である。
【符号の説明】
10…鋳造構造体、
20,30,40…中空部材、
31…中空部、
32,33,34,35…辺、
36…閉鎖端部、
37,38…突出部、
50,60…鋳造部材、
130…中空部材、
136…閉鎖端部、
138…突出部位、
170…素材ビレット、
171,172…中空部、
175,176…肉厚部、
180…コンテナ、
181…押圧手段、
182…マンドレル、
183…ダイ、
190,191…可動ブロック、
230…中空部材、
231…中空部、
232…仕切りリブ、
234,235…辺、
236…閉鎖端部、
310…鋳造構造体、
330…中空部材、
331…中空部、
332,333…プレス材、
334,344…接合部、
336…閉鎖端部、
337,338…端部、
340…中空部材、
350,360…鋳造部材。
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空部材を有する鋳造構造体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の鋳造構造体は、中空部材と鋳造部材とを接合することにより、複雑な形状を達成している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−35237号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、中空部材と鋳造部材との接合は、溶接が適用されており、接合工程は、独立した作業となっている。そのため、製造コストを上昇させる問題を有している。
【0005】
また、応力集中が生ずる接合部における強度は、比較的小さく、耐久性や信頼性を確保することが困難である。例えば、十分な接合強度を達成しようとする場合、中空部材の重量が増加する。また、接合部に対する応力集中を避けるために、例えば、機械加工を施す場合、製造コストが上昇する。
【0006】
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、安価で良好な接合強度を有する鋳造構造体と、製造コストの削減および接合強度の向上を図ることが可能である鋳造構造体の製造方法とを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、鋳ぐるみによって鋳造部材に接合される中空部材を有し、前記中空部材は、中空部に対する溶湯の流入を抑制するための抑制手段を有することを特徴とする鋳造構造体である。
【0008】
上記目的を達成するための請求項13に記載の発明は、中空部材を鋳ぐるみによって鋳造部材に接合させる鋳造構造体の製造方法であり、前記中空部材は、中空部に対する溶湯の流入を抑制するための抑制手段を有することを特徴とする鋳造構造体の製造方法である。
【0009】
【発明の効果】
上記のように構成した本発明は以下の効果を奏する。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、鋳造の際に中空部材と鋳造部材とが接合されるため、中空部材と鋳造部材とを接合するための独立した工程が不要となり、製造コストを削減することが可能である。そのため、鋳造構造体は、安価となる。また、中空部材と鋳造部材との接合は、鋳ぐるみであり、溶接の場合に比べて接合強度が向上する。したがって、鋳造構造体は、良好な接合強度を有する。つまり、安価で良好な接合強度を有する鋳造構造体を提供することができる。
【0011】
請求項13に記載の発明によれば、鋳造の際に中空部材と鋳造部材とが接合されるため、中空部材と鋳造部材とを接合するための独立した工程が不要となり、製造コストが削減される。また、中空部材と鋳造部材との接合は、鋳ぐるみによるため、溶接の場合に比べて接合強度が向上する。つまり、製造コストの削減および接合強度の向上を図ることが可能である鋳造構造体の製造方法を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る鋳造構造体を説明するための平面図、図2は、図1に示される中空部材の断面図、図3は、図1に示される中空部材の正面図である。
【0014】
本発明の実施の形態に係る鋳造構造体10は、例えば、アクスル部品と車体を連結するために使用されるサスペンションメンバである。鋳造構造体10は、左右に位置する鋳造部材(サイドメンバ)50,60と、鋳造部材50,60を連結している中空部材(クロスメンバ)20,30,40とを有する。
【0015】
鋳造部材50,60は、アルミニウム合金の鋳造部材からなる。中空部材20,30,40は、車体ロール時にねじり入力を受ける部位であり、アルミニウム合金の押出し形材からなり、中空部31を有する管状である。
【0016】
鋳造部材50,60および中空部材20,30,40は、アルミニウム合金製に限定されず、例えば、マグネシウム合金等の軽合金を適用することも可能である。また、中空部材20,30,40の設置数は、特に限定されず、必要に応じて設定される。
【0017】
中空部材20,30,40は、中空部31を実質的に閉鎖している端部(閉鎖端部)36を有し、鋳造部材50,60を鋳造する際に、鋳ぐるみによって鋳造部材50,60と接合される。閉鎖端部36は、中空部31に対する溶湯の流入を抑制するための抑制手段である。
【0018】
したがって、鋳造構造体10の製造においては、中空部材20,30,40と鋳造部材50,60とを接合するための独立した工程が不要となり、製造コストが削減される。その結果、安価な鋳造構造体10を得ることができる。
【0019】
また、中空部材20,30,40における端部(鋳ぐるみ部位)の一部は、溶湯の熱により溶融し、鋳造部材50,60と一体化する。つまり、溶接の場合に比べて接合強度が向上する。その結果、良好な接合強度を有する鋳造構造体10が得られる。
【0020】
鋳ぐるみ接合は、例えば、アーク溶接の場合に形成される溶接ビードのような接合部位を有していない。そのため、例えば、機械加工を施すことによって、応力集中を低減することが必要ではない。
【0021】
中空部材20,30,40は、中空部31の端部から外側に延長するフランジを形成する突出部(係合手段)37,38を有する。突出部37,38は、鋳造部材50,60と係合することで、鋳ぐるみによる接合強度を補強する。また、突出部37,38は、鋳造金型における中空部材20,30,40の位置決めに利用することも可能である。
【0022】
次に、図4〜6を参照し、図1に示される中空部材の製造方法の一例を説明する。なお、図4は、中空部材の素材となる押出し形材の斜視図、図5は、押出し形材の加工初期状態を示している斜視図、図6は、押出し形材の加工完了状態を示している斜視図である。
【0023】
中空部材の素材は、図4に示されるように、矩形断面を有する管状の押出し形材であり、適用されるトレッドに対応する長さに切断される。
【0024】
その後、押出し形材の端部の角部は、図5に示されるように、長手方向に沿って、切れ目が形成される。これにより、押出し形材の端部外周を構成する辺32,33,34,35は、離間可能となる。切れ目の長さは、辺32,33,34,35の長さに略等しくなるように設定される。
【0025】
そして、相対している辺の一方32,33(中空部の端部外周の少なくとも一部)を、内側に交互に屈曲させる。また、相対している辺の他方34,35(中空部の端部外周の少なくとも一部)を、互いに離間するように外側に屈曲させる。この結果、図6に示されるように、内側に屈曲した部位によって閉鎖端部36が形成され、外側に屈曲した部位によって突出部37,38が形成される。
【0026】
本製造方法においては、トレッドが変更された場合において、押出し形材の切断長さを調整することで、容易に対応可能である。また、得られた中空部材に対して、車種に対応する曲げ加工を施すことによって、例えば、周辺部品との干渉を防ぐことも可能である。
【0027】
以上のように、本実施の形態においては、安価で良好な接合強度を有する鋳造構造体と、製造コストの削減および接合強度の向上を図ることが可能である鋳造構造体の製造方法とを提供することができる。
【0028】
なお、鋳造方法は、特に限定されず、例えば、真空鋳造法やダイカスト法を適用することも可能である。中空部材の鋳ぐるみ部位は、端部に限定されず、必要に応じて、中空部材の少なくとも一部を選択することが可能である。また、中空部材に係合手段が設けられている場合、係合手段が配置されている部位の少なくとも一部、つまり、係合手段の少なくとも一部が、鋳ぐるみされることが好ましい。
【0029】
図7は、中空部材の変形例の断面図である。
【0030】
中空部材130は、押出し形材であり、押出しの際に成形された閉鎖端部136(抑制手段)を有する。閉鎖端部136は、中空部131を完全に密閉し、中空部131に対する溶湯の流入を抑制する。
【0031】
また、閉鎖端部136は、押出しの際に成形された突出部位138を有する。突出部位138は、鋳造部材と係合することで、鋳ぐるみによる接合強度を補強する係合手段を構成する。
【0032】
以上のように、中空部材130は、完全に密閉された閉鎖端部136を有しており、鋳ぐるみが減圧下あるいは加圧下で実施される場合に適している。
【0033】
図8は、図7に示される中空部材130の素材を製造するための押出加工装置を説明するための断面図である。
【0034】
中空部材130の素材を製造するための押出加工装置は、コンテナ180、押圧手段181、マンドレル182、ダイ183、可動ブロック190,191を有する。
【0035】
コンテナ180は、半溶融状態の素材ビレット170が収容される。押圧手段181は、素材ビレット170を押圧することで、素材ビレットをダイ183から押し出す。押し出された素材ビレット170は、例えば、円形の断面を有する押出し形材を形成する。
【0036】
可動ブロック190,191は、互いに近接離間自在であり、押出し形材を両側から押圧し、押出し材の移動を停止させることが可能である。
【0037】
マンドレル182は、ダイ183に対して近接離間自在であり、可動ブロック190,191の動作と連動して移動することで、部分的な肉厚部を、押出し材に形成する。部分的な肉厚部は、中空部材130の突出部位138を含んだ閉鎖端部136を構成することとなる部位である。
【0038】
次に、図8〜12を参照し、中空部材130の製造方法を詳述する。
【0039】
まず、マンドレル182をダイ183の近傍の所定位置に配置し、押圧手段181によって、コンテナ180に収容されている素材ビレット170を押圧する。素材ビレット170は、マンドレル182とダイ183との隙間から押し出され、中空断面の押出し材を形成する(図8参照)。
【0040】
そして、所定長さの中空部171が形成されると、可動ブロック190,191が移動して、押出し材を挟んで押圧することにより、押出し材の移動を停止させる。一方、可動ブロック190,191の動作に連動し、マンドレル182がダイ183から離間する方向に移動する。
【0041】
この結果、押圧手段181によって押圧された素材ビレット170は、中空断面を形成することなく、塊となって、ダイ183を通過し、ダイ183の近傍に位置する押出し材の端部を閉鎖すると共に、部分的な肉厚部175を形成する(図9参照)。
【0042】
そして、押出し材の端部に所定形状の肉厚部175が形成されると、可動ブロック190,191が、押出し材から離間した位置に移動し、また、マンドレル182が、ダイ183の近傍の所定位置に移動する(図10参照)。
【0043】
これによって、形成される押出し材の移動が再開され、肉厚部175から連続的に延長する中空部172が形成される(図11参照)。
【0044】
その後、所定長さの中空部172が形成されると、可動ブロック190,191によって、押出し材の移動を停止させ、また、マンドレル182を移動させることで、中空部172の端部に肉厚部176を形成する(図12参照)。
【0045】
この動作を繰り返すことによって、所定長さの押出し材が得られると、当該押出し材が取外され、肉厚部175,176の位置で、切断され、中空部材130が得られる。また、必要に応じて、中空部材130は、曲げ加工等が施される。
【0046】
なお、肉厚部175,176の分割部位の中空部に面する部分が、閉鎖端部136を構成し、肉厚部175,176の分割部位の外周フランジ部分が、突出部位138を構成する。
【0047】
図13は、中空部材の別の変形例の断面図であり、図14は、図13に示される中空部材の正面図、図15は、図13に示される中空部材の素材となる押出し形材の斜視図である。
【0048】
中空部材230は、中空部231の断面を分割する仕切りリブ232を有する。閉鎖端部236は、中空部231の端部における仕切りリブ232に相対している辺234,235を、仕切りリブ232に向かって押し潰すことによって、形成される。
【0049】
例えば、図15に示される押出し形材の場合、仕切りリブ232に相対している辺234,235の方向から、中空部231の端部を仕切りリブ232に向かって屈曲させることによって、閉鎖端部236を形成すること可能である。
【0050】
以上のように、中空部材230は、仕切りリブ232を有しており、良好なねじり剛性を有する点で好ましい。なお、仕切りリブ232は、必要に応じて、複数形成することも可能である。
【0051】
図16は、本発明の別の実施の形態に係る中空部材の断面図である。
【0052】
中空部材330は、重ね合せたプレス材332,333の周囲を溶接して形成されるシェル構造を有しており、押出し形材から製造されていない。
【0053】
中空部331は、プレス材332,333の間に形成される空間である。閉鎖端部336は、中空部材330の長手方向端部に位置する溶接接合部によって構成され、中空部131を完全に密閉し、中空部131に対する溶湯の流入を抑制する。
【0054】
プレス材332,333は、外側に屈曲した端部337,338を有する。端部337,338は、プレス材332,333が溶接されることによって、中空部331の端部から外側に延長するフランジを形成する。したがって、端部337,338は、鋳ぐるみによる接合強度を補強する。
【0055】
以上のように、中空部材330は、プレス材332,333から製造されており、設計上の自由度が大きい点で好ましい。また、中空部材330に、完全に密閉された閉鎖端部336を形成することが容易であるため、鋳ぐるみが減圧下あるいは加圧下で実施される場合に適している。
【0056】
図17は、図16に示される中空部材330が適用される鋳造構造体を説明するための平面図である。
【0057】
鋳造構造体310は、中空部材330と中空部材330と同様にして製造された中空部材340とを有する。中空部材330,340の端部は、左右に位置する鋳造部材350,360に鋳ぐるみされることによって、鋳造部材350,360と接合される。なお、符号334,344は、中空部材330,340を構成するプレス材の接合部位(例えば、溶接ビード)を示している。
【0058】
したがって、鋳造構造体310の製造においては、中空部材330,340と鋳造部材350,360とを接合するための独立した工程が不要となり、製造コストが削減される。その結果、安価な鋳造構造体310を得ることができる。
【0059】
また、中空部材330,340における端部(鋳ぐるみ部位)の一部は、溶湯の熱により溶融し、鋳造部材350,360と一体化する。つまり、溶接の場合に比べて接合強度が向上する。その結果、良好な接合強度を有する鋳造構造体310が得られる。
【0060】
以上のように、本実施の形態においても、安価で良好な接合強度を有する鋳造構造体と、製造コストの削減および接合強度の向上を図ることが可能である鋳造構造体の製造方法とを提供することができる。
【0061】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
【0062】
例えば、鋳造構造体は、サスペンションメンバに適用することに限定されない。また、中空部材として、電気抵抗溶接鋼管を適用することも可能である。
【0063】
中空部材の鋳ぐるみ部位は、両方の端部に限定されず、片方の端部のみに適用することも可能である。また、鋳造部材は、中空部材の両端部に位置する形態に限定されず、一方の端部に配置され、片持ち式とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鋳造構造体を説明するための平面図である。
【図2】図1に示される中空部材の断面図である。
【図3】図1に示される中空部材の正面図である。
【図4】図1に示される中空部材の製造方法を説明するための斜視図であり、中空部材の素材となる押出し形材を示している。
【図5】図1に示される中空部材の製造方法を説明するための斜視図であり、押出し形材の加工初期状態を示している。
【図6】図1に示される中空部材の製造方法を説明するための斜視図であり、押出し形材の加工完了状態を示している。
【図7】中空部材の変形例の断面図である。
【図8】図7に示される中空部材の素材を製造するための押出加工装置を説明するための断面図であり、開始工程を示している。
【図9】図7に示される中空部材の製造方法を説明するための断面図であり、図8に続く工程を示している。
【図10】図7に示される中空部材の製造方法を説明するための断面図であり、図9に続く工程を示している。
【図11】図7に示される中空部材の製造方法を説明するための断面図であり、図10に続く工程を示している。
【図12】図7に示される中空部材の製造方法を説明するための断面図であり、図11に続く工程を示している。
【図13】中空部材の別の変形例の断面図である。
【図14】図13に示される中空部材の正面図である。
【図15】図13に示される中空部材の素材となる押出し形材の斜視図である。
【図16】本発明の別の実施の形態に係る中空部材の断面図である。
【図17】図16に示される中空部材が適用される鋳造構造体を説明するための平面図である。
【符号の説明】
10…鋳造構造体、
20,30,40…中空部材、
31…中空部、
32,33,34,35…辺、
36…閉鎖端部、
37,38…突出部、
50,60…鋳造部材、
130…中空部材、
136…閉鎖端部、
138…突出部位、
170…素材ビレット、
171,172…中空部、
175,176…肉厚部、
180…コンテナ、
181…押圧手段、
182…マンドレル、
183…ダイ、
190,191…可動ブロック、
230…中空部材、
231…中空部、
232…仕切りリブ、
234,235…辺、
236…閉鎖端部、
310…鋳造構造体、
330…中空部材、
331…中空部、
332,333…プレス材、
334,344…接合部、
336…閉鎖端部、
337,338…端部、
340…中空部材、
350,360…鋳造部材。
Claims (14)
- 鋳ぐるみによって鋳造部材に接合される中空部材を有し、前記中空部材は、中空部に対する溶湯の流入を抑制するための抑制手段を有することを特徴とする鋳造構造体。
- 前記中空部材は、鋳ぐるみによる接合強度を補強するための係合手段を有することを特徴とする請求項1に記載の鋳造構造体。
- 前記中空部材は、管状の押出し形材であることを特徴とする請求項1に記載の鋳造構造体。
- 前記中空部の端部外周の少なくとも一部が内側に屈曲しており、前記抑制手段は、前記内側に屈曲した部位からなることを特徴とする請求項3に記載の鋳造構造体。
- 前記中空部材は、管状の押出し形材であり、前記中空部の端部外周の少なくとも一部が外側に屈曲しており、前記係合手段は、前記外側に屈曲した部位からなることを特徴とする請求項2に記載の鋳造構造体。
- 前記中空部の端部が押し潰されており、前記抑制手段は、押し潰された端部からなることを特徴とする請求項3に記載の鋳造構造体。
- 前記押出し形材は、前記中空部の断面を分割する仕切りリブを有することを特徴とする請求項6に記載の鋳造構造体。
- 前記中空部材は、押出し形材であり、押出しの際に成形された閉鎖端部を有し、前記抑制手段は、前記閉鎖端部からなることを特徴とする請求項1に記載の鋳造構造体。
- 前記中空部材は、押出し形材であり、押出しの際に成形された突出部位を含んでいる閉鎖端部を有し、前記抑制手段は、前記閉鎖端部からなり、前記係合手段は、前記突出部位からなることを特徴とする請求項2に記載の鋳造構造体。
- 前記中空部材は、重ね合せたプレス材の周囲を溶接して形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鋳造構造体。
- 前記中空部材は、重ね合せたプレス材の周囲を溶接して形成され、前記抑制手段は、前記中空部材の長手方向端部に位置する溶接接合部によって構成される閉鎖端部からなることを特徴とする請求項1に記載の鋳造構造体。
- 前記中空部材は、重ね合せた、外側に屈曲した端部を有するプレス材の周囲を溶接して形成され、前記係合手段は、前記外側に屈曲した端部からなることを特徴とする請求項2に記載の鋳造構造体。
- 中空部材を鋳ぐるみによって鋳造部材に接合させる鋳造構造体の製造方法であり、前記中空部材は、中空部に対する溶湯の流入を抑制するための抑制手段を有することを特徴とする鋳造構造体の製造方法。
- 前記中空部材は、鋳ぐるみによる接合強度を補強するための係合手段を有することを特徴とする請求項13に記載の鋳造構造体の製造方法。
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- 2003-05-23 JP JP2003146747A patent/JP2004344955A/ja not_active Withdrawn
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