JP2004335308A - 車両用灯具 - Google Patents

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英治 鈴木
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Abstract

【課題】放電灯点灯時のノイズの外部への拡散を低減し、さらに、組立てが容易な車両用灯具とすること。
【解決手段】上部にバルブホルダ22を設けたバラストケース28内に、バラスト36を収め、バラストケース蓋40で蓋をする。側面33からバラスト36に接続された高圧コード37を引き出し、先端にコネクタ38を設ける。これらの部品のうち、高圧コード37とコネクタ38以外は全て金属製となっている。また、高圧コード37には金属製のスリーブが、コネクタ38には金属製のシールドが設けられている。これらの部品は金属部分同士が接して一体に形成されている。これらを一体で車両用灯具1のリフレクタ7に組み付ける。この結果、車両用灯具1の組立てが容易になり、さらに、各部品の金属部分が互いに接しているので、どの部分にノイズが照射されても吸収することができ、ノイズが外部に拡散するのを防止できる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、放電灯を光源とする車両用灯具に係るものである。特に、この発明は、当該車両用灯具を点灯した際に、放電灯から周囲にもれるノイズを低減させることができる車両用灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の車両用灯具では、その照度、低電力消費量などの高性能により、放電灯(いわゆる、メタルハライドランプなどの高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HID)など)を、光源として使用する機会が多くなっている。しかし、放電灯は点灯した際に、発光部から可視光線を照射すると同時に、数十MHzの周波数帯の電波ノイズが発生する。このノイズは、直流点灯方式の放電灯の場合は、点灯初期に発生し、交流点灯方式の場合は、点灯極性に入れ替わり毎に、つまり、点灯している間は、常にノイズを発生する。また、このノイズは、電源から供給される電気を放電灯を点灯させるために変換する回路以降で発生するものであるため、放電灯に接続するコネクタと、前記回路との間のコードからも発生する。そして、車両用灯具としては、このノイズを低減することが好ましい。
【0003】
そこで、従来の車両用灯具では、ノイズを発生する各部を金属材料でシールドし、それらのシールド部品を金属線で接続し、最終的に車体等にアースをすることにより防止していた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−74404号公報(段落「0012」〜「0037」、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記車両用灯具では、複数の部品をそれぞれ別々にシールド部品でシールドし、それぞれを金属で接続しているため部品点数が多く、構造が複雑なため、組立てが困難なものとなっていた。
【0006】
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、前記ノイズをシールドしつつ、そのシールド部品の構造を従来と比較して簡単なものとすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、放電灯と、前記放電灯からの光を反射させるリフレクタと、前記放電灯を前記リフレクタに着脱可能に取り付けるホルダと、前記放電灯を点灯させる回路部品と、前記回路部品が収納されたケースと、前記放電灯の近傍に設けられ、且つ、所定の部分を覆うシェードと、が備えられており、前記ホルダと、前記ケースと、前記シェードとは、金属材料から一体に形成されていて前記リフレクタに固定されている、ことを特徴とする。
【0008】
即ち、請求項1にかかる発明は、ホルダとケースとシェードとを、金属材料から形成することにより、放電灯を点灯した際に発生するノイズをそれらの金属材料から成る各部品で吸収できる。この結果、車両用灯具から外部に向けて発するノイズを低減できる。また、前記のホルダ、ケース及びシェードが一体となって前記リフレクタに固定されるように形成されている。この結果、各部品を別個で組み付ける必要が無くなるため、作業工程の工数が減り、組立て作業が容易になる。また、前記のようにホルダ、ケース及びシェードが一体となってリフレクタに固定されるように形成されているため、構造が簡単なものとなっている。この結果、前記のように組立てが容易になり、さらに、構造が簡単になることにより製造コストが低減する。
【0009】
また、請求項2にかかる発明は、前記放電灯に着脱可能に取り付けられて、前記放電灯に電気を供給するコネクタと、前記ケースを介して前記回路部品と前記コネクタとにそれぞれ接続されたコードと、が備えられており、前記コネクタは、その内部若しくは外部に金属製のシールドを有し、前記コードは、その外側に金属製のシールドを有しており、前記金属製シールドは、前記コネクタの金属製シールドと前記ケースとにそれぞれ接続されている、ことを特徴とする。
【0010】
即ち、請求項2にかかる発明は、前記放電灯に着脱可能に取り付けられるコネクタと、前記回路部品と当該コネクタとの間に設けられ、双方に接続されているコードとの双方に、金属製のシールドを設けている。この結果、前記回路部品と放電灯間に流れる電気により発生するノイズを、金属製シールドで吸収できるので、当該ノイズが外部に漏れるのを防止できる。
【0011】
また、請求項3にかかる発明は、前記リフレクタには、金属薄膜の反射面が形成されており、前記金属薄膜の反射面は、前記ホルダ前記ケース前記シェードの一体構造物に接続されている、ことを特徴とする。
【0012】
即ち、請求項3にかかる発明は、リフレクタの、前記放電灯からの光を反射する面に金属薄膜から成る反射面を形成している。さらに、この金属薄膜が、前記のホルダ、ケース及びシェードが一体となった構造物に接している。この結果、放電灯が発光した際に、可視光線と共に生じるノイズを前記反射面で吸収し、前記の一体構造物に逃がすことにより、放電灯から発するノイズが外部に漏れるのを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの或いは実質的に同一のものが含まれる。
【0014】
以下の説明は、本発明の車両用灯具を車両に装着した場合と同様、車両用灯具が照射する方向を前方として説明し、また、図面の上下方向を実際の車両用灯具の上下方向として説明する。図1は、発明の実施の形態に係る車両用灯具の一部断面図である。この車両用灯具1は、光源として放電灯2を使用する車両用灯具1である。この車両用灯具1は、ランプハウジング4とランプレンズ5とで区画された灯室6内に、リフレクタ7が設けられている。また、リフレクタ前端7aとランプハウジング4との間、若しくはリフレクタ前端7aとランプレンズ5との間には、化粧部品としてのインナーパネル14が設けられている。
【0015】
リフレクタ7には、前方に面する側の面に反射面8が設けられている。反射面8の形状は、焦点Fを中心としてできた放物線の一部を、当該焦点Fを通る前後方向の仮想の線である中心線13を中心として、回転させて得られた形状に近い形状で形成されている。この反射面8は、その表面がアルミ蒸着など金属の薄膜を形成することによって、光を反射させることができる状態となっている。また、このリフレクタ7は、後方側に前記中心線13を中心として形成された孔を有している。この孔は、前記放電灯2を挿通固定する挿通孔9となっている。
【0016】
また、挿通孔9の上方で、当該挿通孔9の中心と横方向がほほ同じになる位置には、リフレクタ7の後ろ側の面から後方に向けて、放電灯ユニット上部固定部10が設けられている。また、挿通孔9の下方で、横方向の位置は当該挿通孔9の中心の両側になる位置には、同様にリフレクタ7の後ろ側の面から後方に向けて、2つの放電灯ユニット下部固定部11が設けられている。これらの放電灯ユニット上部固定部10、及び放電灯ユニット下部固定部11には、それぞれに後方に向けたネジ孔(図示省略)が形成されている。これらの放電灯ユニット上部固定部10及び放電灯ユニット下部固定部11には放電灯ユニット21が固定される。また、前記反射面8を形成する金属の薄膜は、挿通孔9の内面若しくはリフレクタ前端7aの表面を通じて、反射面8から連続して放電灯ユニット上部固定部10及び放電灯ユニット下部固定部11の表面にも形成されている。
【0017】
図2は、図1に示した車両用灯具の一部斜視図である。放電灯ユニット21は、放電灯2を固定するホルダとなるバルブホルダ22、電源(図示省略)からの電気を、放電灯2を点灯させる電気に変換する回路部品となるバラスト36、バラスト36を収めるケースとなるバラストケース28、放電灯2に電気を供給するコネクタ38、コネクタ38とバラスト36とを電気的に接続するコードとなる高圧コード37、放電灯2の光の一部を遮光するシェード39、バラストケース28の蓋としてケースを構成するバラストケース蓋40より形成されている。
【0018】
バルブホルダ22は、断面の形状が楕円形で形成された筒状の側壁25の一方の面が閉塞された形状となっている。また、その閉塞された面である挿通面24の中央部付近には、側壁25を形成する楕円と相似の関係で、且つ、当該楕円よりも小さい大きさの楕円形の孔が、前記放電灯の挿通孔23として設けられている。また、バルブホルダ22には、側壁25の挿通面24側と反対側の端に、前記放電灯2を固定する部品である放電灯固定部品12を係合する部分である係合部26が1組形成されている。放電灯固定部品12は、バネ鋼の線材を折り曲げて形成されており、係合部26に係合した際に放電灯2を固定できる形状となっている。
【0019】
このバルブホルダ22の下方には、バラストケース28が設けられている。このバラストケース28は、直方体の一面が開口され、その部分は開口部29となって形成されている。開口部29の反対側の面は閉塞され、底面35が形成されている。また、バラストケース28は、内部が空間となった形状になっている。さらに、この内部の空間には、開口部29側からみた場合の四隅に、開口部29方向に向かって形成されたネジ孔32を有する取付部30が設けられている。この取付部30は、バラストケース28の開口部29側から見た場合の内側の四隅に、開口部29を形成する側面33の端である開口端34から所定の高さ分底面35方向に下がった位置に取付面31を有しており、この取付面31から底面35にかけて、当該取付部30は形成されている。また、前記ネジ孔32は、取付面31に形成されている。
【0020】
前記バルブホルダ22は、このバラストケース28の上側の側面33の外側に形成されている。バルブホルダ22の向きは、挿通面24とバラストケース28の開口部29とが平行になる向きで、且つ、同じ方向になるように、前記バルブホルダ22は形成されている。同様に、バルブホルダ22の側壁25の、挿通面24側と反対側の端と、バラストケース28の底面35とが、同じ方向に形成されている。バラストケース28を前記リフレクタ7に取り付けた際には、前記挿通面24側が、当該車両用灯具1が装備される車両の前方側となり、前記側壁25の、挿通面24側と反対側の端が後方側となる。
【0021】
バルブホルダ22は、当該バルブホルダ22を形成する楕円の長手方向が上下方向になる向きに形成されており、バルブホルダ22の側壁25とバラストケース28の側面33とを固定する2つの支柱27によって、当該バルブホルダ22はバラストケース28に固定されている。これらのバルブホルダ22及びバラストケース28は、双方とも金属で形成されており、双方が一体に成形、若しくは互いに金属部分が接して一体に形成されている。また、このバラストケース28とバルブホルダ22には固定部が形成されており、バルブホルダ22には上部固定部41が1つ、バラストケース28には下部固定部42が2つ形成されている。
【0022】
バルブホルダ22に形成された上部固定部41は、バルブホルダ22を形成する楕円の長手方向の、バラストケース28の反対側、つまり、バルブホルダ22の最上部に形成されている。バルブホルダ22に形成された上部固定部41は、バルブホルダ22の側壁25に形成されており、挿通面24と平行な板状の形状で形成されている。バルブホルダ22を挿通面24側から見た場合は、上部固定部41はバルブホルダ22の左右方向におけるほぼ中心に形成されている。この上部固定部41の所定の上下方向の位置で、左右方向における中心には、上部固定孔41aが設けられている。
【0023】
下部固定部42は、バラストケース28を開口部29側から見た場合の、バルブホルダ22が形成されている側面33の両側の側面33に形成されている。当該下部固定部42は、この方向から見た場合の側面の、上下方向のほぼ中央付近に設けられている。その形状は、開口部29側から見て左側の下部固定部42は、前記上部固定部41を左方向に90°回転させた形状、右側の下部固定部42は、前記上部固定部41を右方向に90°回転させた形状となっている。このため、下部固定部42も上部固定部41と同様に板状の形状で形成されており、下部固定孔42aが設けられている。また、このため、上部固定部41と下部固定部42とは、ほぼ平行に形成されている。また、下部固定部42は、当該下部固定部42が形成されている側面33の、開口端34側と底面35側とのほぼ中央付近に形成されている。
【0024】
バラストケース28内の空間には、バラスト36が内設される(図2斜線部)。このバラスト36は、電源コード(図示省略)を通じてバッテリー等の電源と電気的に接続されており、電源からの電気を前記放電灯2を点灯させるのに適した特性の電気に変換する。また、このバラスト36は、開口部29方向から見た形状が、当該開口部29よりも若干小さく、厚さが前記側面33よりも薄いため、全ての部分がバラストケース28内に収まる。さらに、バラスト36には、当該バラスト36で変換した電気を外部に出力する高圧コード37が接続されている。前記バラストケース28の1つの側面33にはコード孔33aが開いており、高圧コード37はこのコード孔33aを通って外部に引き出されている。この高圧コード37は、金属材料で形成されることにより金属製シールドの役目をするスリーブによって、外部が覆われている。また、この金属製のスリーブはバラストケース28の金属部分に接して設けられている。
【0025】
高圧コード37のバラスト36に接続されている側と反対側の端には、コネクタ38が接続されている。また、コネクタ38にはイグナイタ(図示省略)が内設されている。このイグナイタは、バラスト36で変換した電気は、そのままでは消灯している放電灯2を点灯させることができないので、点灯時のみ電気を一度昇圧させて放電灯2を点灯させる役割をする。このイグナイタを内設したコネクタ38は高圧コード37と電気的に接続されており、さらに、前記放電灯2と電気的に着脱可能となっている。バラスト36と高圧コード37とは電気的に接続され、高圧コード37とコネクタ38とは電気的に接続されているので、コネクタ38と放電灯2を接続することにより、放電灯2はバラスト36と電気的に接続される。さらに、コネクタ35には外部、若しくは内部に金属製のシールド(図示省略)が設けられており、このシールドは前記高圧コード37のスリーブと接するように設けられている。
【0026】
バラストケース28の開口部29は、バラスト36を収容後バラストケース蓋40で塞がれる。このバラストケース蓋40は、バラストケース28を開口部29側から見た場合の、側面33の外側の面が形成する矩形とほぼ同じ形状の板で形成されている。また、バラストケース28の取付面31に開けられたネジ孔32とほぼ同じ位置、つまり、矩形の四隅に取付孔40aが設けられている。この取付孔40aにスクリュー(図示省略)を通し、スクリューをバラストケース28のネジ孔32に締め付けることにより、当該バラストケース蓋40は、バラストケース28に固定されている。
【0027】
さらに、バラストケース蓋40の上部にはシェード39が形成されている。このシェード39は、バラストケース蓋40の上辺40bの中央付近に設けられており、当該上辺40bから前方に向けて形成されている。また、当該シェード39は、バラストケース蓋40をバラストケース28に固定した際に、前記バルブホルダ22の前方に位置するように形成されている。このシェード39は、バルブホルダ22に形成された挿入孔23の径よりも若干大きい内径で形成された円筒が、その円筒の軸方向が前後方向となる向きとなった形状で形成されている。さらに、この円筒の最後端から前方向の所定の位置までは、円筒の形状の下半のみで形成されている。当該円筒の形状の下半のみで形成されている部分の前方は、円筒形状で形成されており、さらに、この円筒形状の前端、つまり、シェード39の前端は、当該円筒の径とほぼ同じ径の半球状の形状で形成されている。
【0028】
これらのバラストケース蓋40及びシェード39は、金属材料から形成されており、バラストケース蓋40とシェード39は一体に成形されている、若しくは、互いの金属部分が接するように一体に形成されている。このバラストケース蓋40を前記バラストケース28にスクリュー等で固定することにより、バラストケース蓋40及びバラストケース28が接し、双方とも金属で形成されているので、電気を流した場合は双方間を導通することになる。
【0029】
以上のように、上記のランプホルダ22、バラストケース28、バラスト36、高圧コード37、コネクタ38、バラストケース蓋40、シェード39は一体になっており、これらをリフレクタ7に固定する時には、一体の状態で固定する。即ち、まず、バルブホルダ22に形成された上部固定部41を前記リフレクタ7に形成された放電灯ユニット上部固定部10にスクリュー43によって固定する。同様に、バラストケース28に形成された下部固定部42を、リフレクタ7に形成された放電灯ユニット下部固定部11にスクリュー43で固定する。これにより、上記のバラストケース28等はリフレクタ7に固定される。このバラストケース28の上部に形成されているバルブホルダ22の挿通孔23に前記放電灯2を挿入し、放電灯固定部品12を係合部26に係合させることによって放電灯2をバルブホルダ22に押さえつけ、放電灯2を固定する。このときの放電灯2の発光部3の位置は、前記リフレクタ7の反射面8の焦点Fとほぼ一致する位置になっている。また、発光部3を前後方向に通る放電灯2の中心線13は、前記リフレクタの中心線13とほぼ一致する位置に放電灯2は固定されている。
【0030】
前記シェード39は、当該シェード39を形成する円筒形の中心線13が、この放電灯2の中心線13と一致している。さらに、円筒形が下半のみの部分の前端と、放電灯2の発光部3とは、前後方向の位置がほぼ同一の位置となっている。この放電灯2の後端にある端子(図示省略)に前記コネクタ38を接続することにより、放電灯2に電気が供給される。また、バラストケース蓋40にはアース線44が接続されており、アース線44が車両の車体等に接続されることによってアースされる。また、当該車両用灯具1には、照射範囲を適切な範囲とするための機構として、放電灯2及び放電灯ユニット21が一体となったリフレクタ7を可動させて光軸を調整する機構が備わっている(図示省略)。前記のインナーパネル14は、リフレクタ7を動かした場合でもリフレクタ7とランプハウジング4との間の隙間が隠れる程度の位置及び大きさに設けられており、外部からその隙間を通じて内部構造が見えないように形成されている。
【0031】
以上の車両用灯具1を点灯させる時には、電源と前記バラスト36との間にあるランプスイッチ(図示省略)をONにする。これにより、バラスト36に電気が流れ、当該バラスト36によって電源からの電気を高電圧の矩形波の交流電流に変換する。バラスト36で変換された電気は高圧コード37を通じてコネクタ38に流れるが、この矩形波の電流は、そのままでは消灯している放電灯2を点灯させることが出来ないので、コネクタ38内のイグナイタで一度さらに昇圧する。この昇圧された電流によって、放電灯2は点灯する。点灯した放電灯2は可視光線を照射するが、可視光線のうち対向車に眩光を与える部分は、シェード39によって遮光する。シェード39によって遮られない部分の照射光は、反射面8で所定の方向に反射し、ランプレンズ4を通過して車両前方の所定の範囲を照射する。
【0032】
点灯した放電灯2は、発光部3からは可視光線以外にも電波ノイズを発生する。また、バラスト36で高電圧の交流電流に変換するので、バラスト36と放電灯2の間の電気部品である、バラスト36、高圧コード37、コネクタ38でもノイズが発生し、特に前記高圧コード37から外部にノイズが漏れる量が多い。発光部3で発生するノイズのうち、シェード39が形成している方向に発せられたノイズは、金属製のシェード39に当ってシェード39に吸収される。また、発光部3で発生するノイズのうち、反射面8の方向に発せられたノイズは、当該反射面8にアルミ蒸着などの金属の薄膜が形成されていることにより、その金属製の薄膜に吸収される。高圧コード37で発生したノイズは、高圧コード37を覆っている金属製のスリーブによって吸収される。バラスト36、コネクタ38からもノイズは発生するが、バラスト36は金属製のバラストケース28内に収められており、コネクタ38には、金属製のシールドが備えられている。このために、バラスト36、コネクタ38からのノイズは、金属製のバラストケース28、金属製のシールドにより吸収される。
【0033】
放電灯ユニット21を形成する前記のシェード39、バラストケース28、コネクタ38、高圧コード37のスリーブは、全て金属で形成されており、さらに、全て他の部品と接して一体となっている。また、反射面8も金属の薄膜で形成されており、放電灯ユニット21をリフレクタ7に固定することにより、当該金属薄膜と放電灯ユニット21とは、金属の部分同士が接することになる。従って、これらのいずれかの部分に電気、即ち、電波ノイズが流れた場合でも、金属同士が接して形成されているため、他の部分に導通する。しかも、バラストケース28にはアース線44が接続されており、前記の各部で吸収したノイズはアースされるので、上記の各部は、放電灯2点灯時のノイズを効率良く吸収することができる。この結果、放電灯2の点灯時に、どの部分から発生するノイズでも外部に漏れるのを確実に低減できる。
【0034】
また、コネクタ38とバラスト36とを共にリフレクタ7に固定するために、高圧コード37が短く形成されている。この結果、高圧コード37が短いため、高圧コード37から発生するノイズが減少し、ノイズの発生をさらに低減させることができる。また、上記のように、ノイズを防止出来るように形成された各部品を一体に形成したので、まとめてリフレクタ7に固定することができ、組立てが容易になる。この結果、組立てが容易になった分、コストを下げることができる。また、各部品が一体に形成されているので、部品点数が減り、且つ、構造が簡単となり、その分、さらにコストを下げることができる。
【0035】
また、光軸を調整する際には、リフレクタ7を動かすが、コネクタ38とバラストケース28が共にリフレクタ7に固定されており、この間に設けられている高圧コード37もリフレクタ7に固定されている。従って、リフレクタ7を動かしても、高圧コード37がリフレクタ7と一体となって動くので、高圧コード37をリフレクタ7とランプハウジング4の間に挟み込むことを防止できる。この結果、光軸を調整するためリフレクタ7を動かした時に高圧コード38の当接し、リフレクタ7がそれ以上動かなくなることに起因する光軸の調整不足を防止できる。また、従来はノイズを防止するために、ノイズ防止用の各シールド部品を電気コードで接続していたが、上記のノイズ防止用の各部品、即ち、放電灯ユニット21を一体で形成したので、当該電気コードが不要になる。この結果、上記のように光軸調整をする際にリフレクタ7を動かしても、電気コードが無いので、電気コードを挟み込む等の不具合を防止できる。
【0036】
また、さらに、放電灯ユニット21は一体で形成されているため、コネクタ38とバラスト36との距離は一定となっている。従って、車両用灯具1に当該放電灯ユニット21を使用することにより、車種ごとにバラスト36の位置を決める必要がなく、高圧コード37の長さを一定にすることができる。この結果、高圧コード37は常に同一の長さで良いので、車種ごとに長さを定める必要がなく、コストを抑えることができる。また、高圧コード37の長さは常に一定なので、長さの違う高圧コード37を誤作することを防止でき、その分、さらにコストを下げることができる。
【0037】
なお、上記の車両用灯具1では、イグナイタはコネクタ38内に設け、バラスト36とイグナイタとが別体になっているが、バラスト36とイグナイタとを一体にして、バラストケース28内に収めても良い。バラスト36とイグナイタとの双方のノイズをシールドでき、且つ、リフレクタ7と一体となる構造であれば、どのような構造にしても構わない。また、反射面8の形状が、焦点Fを中心としてできた放物線の一部を、中心線13を中心として回転させた形状となっているが、反射面の形状は、その他の形状、例えば、自由曲面で形成してもよい。また、車両用灯具1の構造自体を、プロジェクタタイプの車両用灯具としてもよい。要は、光源として放電灯2を使用する車両用灯具であれば、その形状、構造は問わない。
【0038】
また、放電灯ユニット21の構造、取付け位置、取付け方法は実施の形態以外のものでも構わない。ノイズの外部への拡散を低減できて、且つ、リフレクタ7に固定する際に一体で固定できるものであれば、放電灯ユニット21はどのような構造でも構わない。また、実施の形態では、光軸を調整する場合にはリフレクタ7の向きを変えるリフレクタ可動型の構成で説明してあるが、リフレクタ7とランプハウジング4とが固定され、光軸を調整する場合には車両用灯具1全体を動かすユニット可動型にしても良い。ユニット可動型でも放電灯2使用する場合にはノイズが発生するので、上記の放電灯ユニット21を使用することによりノイズの外部への漏れを低減でき、また、一体に形成されている放電灯ユニット21を使用することにより、組立てが容易になる。
【0039】
【発明の効果】
以上から明らかように、この発明にかかる車両用灯具(請求項1)によれば、ホルダとケースとシェードとを金属材料から形成することにより、放電灯点灯時のノイズをそれらの各部品で吸収することができる。この結果、車両用灯具から外部に向けて発するノイズを低減できる。さらに、前記のホルダ、ケース及びシェードを一体として形成することにより、これらを一体でリフレクタに組み付けることができる。この結果、組立てが簡単になるので、製造コストを低減させることができる。
【0040】
また、この発明にかかる車両用灯具(請求項2)によれば、コネクタとコードの双方に、金属製シールドを設けている。この結果、これらの部品から発生するノイズを金属製シールドで吸収できるので、当該ノイズが外部に漏れるのを防止できる。
【0041】
また、この発明にかかる車両用灯具(請求項3)によれば、リフレクタに金属薄膜から成る反射面を形成し、その金属薄膜を前記のホルダ、ケース及びシェードが一体となった構造物に接するように設けている。この結果、放電灯発光時のノイズを反射面で吸収し、前記の一体構造物に逃がすことにより、放電灯から発するノイズが外部に漏れるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる車両用灯具の実施の形態を示す一部断面図である。
【図2】図1に示した車両用灯具の一部斜視図である。
【符号の説明】
1 車両用灯具
2 放電灯
4 ランプハウジング
5 ランプレンズ
6 灯室
7 リフレクタ
8 反射面
9 挿通孔
10 放電灯ユニット上部固定部
11 放電灯ユニット下部固定部
12 放電灯固定部品
13 中心線
21 放電灯ユニット
22 バルブホルダ(ホルダ)
28 バラストケース(ケース)
36 バラスト(回路部品)
37 高圧コード(コード)
38 コネクタ
39 シェード
40 バラストケース蓋(ケース)
41 上部固定部
42 下部固定部
43 アース線
F 焦点

Claims (3)

  1. 放電灯と、
    前記放電灯からの光を反射させるリフレクタと、
    前記放電灯を前記リフレクタに着脱可能に取り付けるホルダと、
    前記放電灯を点灯させる回路部品と、
    前記回路部品が収納されたケースと、
    前記放電灯の近傍に設けられ、且つ、所定の部分を覆うシェードと、
    が備えられており、
    前記ホルダと、前記ケースと、前記シェードとは、金属材料から一体に形成されていて前記リフレクタに固定されている、ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記放電灯に着脱可能に取り付けられて、前記放電灯に電気を供給するコネクタと、
    前記ケースを介して前記回路部品と前記コネクタとにそれぞれ接続されたコードと、
    が備えられており、
    前記コネクタは、その内部若しくは外部に金属製のシールドを有し、
    前記コードは、その外側に金属製のシールドを有しており、
    前記金属製シールドは、前記コネクタの金属製シールドと前記ケースとにそれぞれ接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記リフレクタには、金属薄膜の反射面が形成されており、前記金属薄膜の反射面は、前記ホルダ前記ケース前記シェードの一体構造物に接続されている、ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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