JP2004334279A - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動販売機の商品収納部から払い出される商品をそれよりも高い位置に設けられた商品取出口の方へ上昇させる装置の構成を簡単にする。
【解決手段】前扉13の商品取出口21と販売機本体12の払出口19との間に湾曲自在な蛇腹状シート40を設け、この蛇腹状シート40の前端部40aを商品受入部23側に固定して後端部40bにリフト機構34のチェーン39を連結する。蛇腹状シート40の後端部40bを払出口19付近まで下降させて蛇腹状シート40を断面略J字状若しくは略L字状に弛ませることで払出口19へ払い出された商品Sを蛇腹状シート40で受け取り、蛇腹状シート40の後端部40bを上昇させて蛇腹状シート40の前側部分を商品受入部23の方へ向かって下り傾斜した状態にすることで蛇腹状シート40で受け取った商品Sを持ち上げて商品受入部23内へ落とす。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品収納部から払い出された商品を、それよりも高い位置に設けられた商品取出口の方へ上昇させる商品持上げ装置を備えた自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な自動販売機は、その内部に設けられた商品収納部内の商品を下方へ落下させて払い出す構造となっているため、自動販売機の前面下部に商品取出口が設けられている。しかし、この構成では、商品取出口の位置が低くなるため、商品取出口から商品を取り出す際に、腰を屈めたり、しゃがんだりする必要があり、商品を取り出し難いという欠点がある。
【0003】
この対策として、商品収納部から払い出される商品の払出位置よりも高い位置に商品取出口を配置し、払出位置へ払い出された商品を商品取出口の方へ上昇させる商品持上げ装置を設けることが提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1(特公平8−31178号公報)に記載されているように、商品収納部の前面側に、搬送コンベアを水平方向に延びる部分と上下方向に延びる部分とからなる略L字形状に配置し、この搬送コンベアで商品収納部の下方前面側へ払い出された商品を側方に移送した後に上方に持ち上げて商品取出口の方へ落とすようにしたものがある。
【0005】
或は、特許文献2(特開2001−307212公報)に記載されているように、商品収納部の真下に、搬送コンベアを前面側に向かって斜め上方に延びるように配置し、この搬送コンベアで商品収納部の下方に払い出された商品を斜め上方に持ち上げて商品取出口の方へ落とすようにしたものがある。
【0006】
【特許文献1】
特公平8−31178号公報(第1頁、第1図等)
【特許文献2】
特開2001−307212公報(第2頁、第1図等)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1では、自動販売機内に搬送コンベアを略L字形状に組み付ける必要があり、また、上記特許文献2では、自動販売機内に搬送コンベアを傾斜させて組み付ける必要があるため、いずれの場合も、自動販売機の内部構成が複雑化して製造コストが高くなると共に、商品持上げ装置が大型化し、その分、商品収納部等の他の構成部品の設置スペースが狭くなってしまうか、自動販売機が大型化してしまうという欠点がある。
【0008】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、商品収納部から払い出された商品を、それよりも高い位置に設けられた商品取出口の方へ上昇させる商品持上げ装置の構成を簡単化し、低コスト化、小型化を実現できる自動販売機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の自動販売機は、商品収納部から払い出された商品をそれよりも上方の商品取出口の方へ上昇させる商品持上げ装置を備え、前記商品持上げ装置を、モータで駆動されるリフト機構と、面状に形成された湾曲自在な商品受け部材等から構成し、前記商品受け部材の前側の端部を前記商品取出口の付近に固定すると共に、前記商品受け部材の後側の端部を前記リフト機構に連結し、前記商品受け部材の後側の端部を前記払出位置付近又はそれよりも下方まで下降させて前記商品受け部材を断面略J字状若しくは略L字状に弛ませることで、前記払出位置に払い出された商品を前記商品受け部材で受け取り、前記リフト機構により前記商品受け部材の後側の端部を上昇させることで前記商品受け部材で受け取った商品を上昇させ、最終的に前記商品受け部材の前側部分が前記商品取出口側へ向かって下り傾斜した状態になるまで前記商品受け部材の後側部分を上昇させることで、前記商品受け部材上の前記商品を前記商品取出口側へ滑り落とすように構成したものである。
【0010】
このようにすれば、商品収納部から払い出された商品を商品持上げ装置により上方の商品取出口の方へ上昇させることができるので、商品取出口の位置を高くすることができ、商品を取り出す際に、体を屈めたり、しゃがんだりする必要がなくなり、商品を取り出し易くすることができる。この場合、商品持上げ装置は、面状に形成された湾曲自在な商品受け部材をリフト機構で上下移動させるという極めて簡単な構成であるため、従来の商品持上げ装置に比べて商品持上げ装置の構成を簡単化することができて低コスト化することができると共に、商品持上げ装置を小型化でき、省スペース化の要求も満たすことができる。
【0011】
この場合、請求項2のように、リフト機構のモータの回動軸に連結された回転部材にワイヤ、ベルト、ロープ、チェーン等(以下単に「ワイヤ等」という)を掛け、このワイヤ等の一端側に商品受け部材の後側の端部を連結し、ワイヤ等の他端側にバランスウエイトを設けた構成とすると良い。このようにすれば、ワイヤ等の一端側と他端側に掛かる荷重差を少なくすることができて、商品受け部材を引き上げる際のモータの負荷を軽減することができ、省電力化することができる。
【0012】
また、請求項3に記載の自動販売機は、商品持上げ装置を、モータで駆動されるリフト機構と、このリフト機構により商品収納部の前方側を上下動される移送バケット等から構成し、前記リフト機構により前記移送バケットを前記払出位置付近又はそれよりも下方まで下降させることで前記払出位置に払い出された商品を前記移送バケットで受け取り、前記リフト機構により前記移送バケットを前記商品取出口付近又はそれよりも上方まで持ち上げ、その位置で、前記移送バケットを前記商品取出口側へ向かって斜め下向きとなるように傾動させることで、前記移送バケット内の商品を前記商品取出口側へ滑り落とすように構成したものである。このようにしても、請求項1と同じく、商品持上げ装置の構成簡単化、低コスト化、小型化の要求を満たしながら、商品収納部から払い出された商品を上方の商品取出口の方へ移送することができて、商品を取り出し易くすることができる。
【0013】
この場合、請求項4のように、リフト機構のモータの回動軸に連結された回転部材にワイヤ、ベルト、ロープ、チェーン等(以下単に「ワイヤ等」という)を掛け、ワイヤ等の一端側に移送バケットが連結され、ワイヤ等の他端側にバランスウエイトを設け、商品取出口の付近には、移送バケットの持上げ動作に伴って移送バケットを商品取出口側へ向かって下り傾斜させるように傾動させる傾動ガイドを設けた構成とすると良い。このようにすれば、請求項2と同じく、ワイヤ等の一端側と他端側に掛かる荷重差を少なくすることができて、移送バケットを引き上げる際のモータの負荷を軽減することができ、省電力化することができると共に、商品取出口の付近で、極めて簡単な構成で、移送バケットの持上げ動作を傾動動作にスムーズに変換することができる。
【0014】
従来の自動販売機では、同じ商品を複数個購入する場合でも、商品を1個ずつしか購入できないため、客が所望の商品選択ボタンを押して1個の商品が払い出されるのを待つという動作を商品の購入数と同じ回数だけ繰り返さなければならず、甚だ面倒であった。
【0015】
そこで、請求項5のように、自動販売機本体の前面に、商品の払出個数を指定する個数指定手段を設けるようにしても良い。このようにすれば、複数個の商品を購入する際に、客が個数指定手段で払出個数を指定することによって複数個の商品を一度にまとめて払い出すことができ、同じ商品を複数個購入する操作が極めて容易となる。
【0016】
また、請求項6のように、払出位置付近の前面側に、第2の商品取出口を設けるようにしても良い。このようにすれば、もし、商品持上げ装置が故障して商品を上方の商品取出口の方へ上昇させることができない状態になっても、第2の商品取出口から商品を取り出すことができる。
【0017】
この場合、請求項7のように、第2の商品取出口に、これを開閉する開閉手段を設け、通常時は前記開閉手段が前記第2の商品取出口を閉鎖した状態でロックされ、前記商品持上げ装置の故障時に前記開閉手段のロックが解除されるように構成しても良い。このようにすれば、通常時は、第2の商品取出口の開閉手段が閉鎖状態でロックされるため、第2の商品取出口を通しての不正行為を防止することができる。そして、商品持上げ装置の故障によって第2の商品取出口の開閉手段を開閉する必要が生じたときのみに第2の商品取出口の開閉手段を開閉可能にすることができる。
【0018】
更に、請求項8のように、商品持上げ装置の故障を報知する故障報知手段を設けるようにしても良い。このようにすれば、商品持上げ装置が故障中であることを客に知らせることができると共に、第2の商品取出口から商品を取り出すように促すこともできる。
【0019】
また、請求項9のように、商品持上げ装置の動作位置が払出位置へ払い出される商品を受け取り可能な状態でないときに商品の払い出しを禁止するようにしても良い。このようにすれば、商品受け部材や移送バケットが上方に移動して払出位置へ払い出される商品を受け取り可能な状態でないときに、商品を払い出してしまう事態を未然に防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
《実施形態(1)》
以下、本発明の実施形態(1)を図1乃至図4に基づいて説明する。まず、図1及び図4を用いて自動販売機11の概略構成を説明する。図1に示すように、自動販売機11は、箱状の販売機本体12の前面に、前扉13が開閉可能に設けられ、販売機本体12内には、例えば飲料水が入った缶、ペットボトル等の商品Sを種類別に収納する商品収納部14が設けられている。この商品収納部14には、複数の収納通路15が上下方向に延びるように形成され、各収納通路15の上端部に、それぞれ商品Sを補給するための補給通路16が接続されている。一方、各収納通路15の下端部には、それぞれ払出装置17が設けられ、これらの払出装置17によって商品収納部14の収納通路15内の商品Sが選択的に1個ずつ下方へ払い出されるようになっている。
【0021】
商品収納部14の下方には、販売機本体12の前面側中央へ向かって下り傾斜するように形成されたデリバリシュート18が設けられ、商品収納部14から払い出された商品Sがデリバリシュート18上を滑り転がって、デリバリシュート18下端の払出口19(払出位置)へ払い出されるようになっている。また、デリバリシュート18の下方には、商品収納部14の温度を制御する温度制御ユニット20が配置されている。
【0022】
一方、前扉13には、デリバリシュート18の払出口19よりも高い位置に、商品取出口21が設けられている。この商品取出口21の前面側には、カバー22が開閉可能に設けられ、商品取出口21の裏面側には、商品取出口21から取出される商品Sを一時的に受け入れる商品受入部23が設けられている。本実施形態(1)では、商品収納部14からデリバリシュート18の払出口19へ払い出された商品Sを、後述する商品持上げ装置24によって商品受入部23へ上昇させるようにしている。
【0023】
図4に示すように、前扉13の前面上部には、多数の商品サンプル25が陳列され、各商品サンプル25毎に商品選択ボタン26が設けられている。また、前扉13には、電源ランプ27、釣銭切れランプ28、釣銭返却レバー29、硬貨挿入口30、千円札挿入口31、釣銭返却口32等が設けられている。更に、本実施形態(1)では、前扉13に、商品Sの払出個数を指定する個数指定ボタン33(個数指定手段)が設けられている。この個数指定ボタン33は、例えば、商品Sの払出個数を2個に指定するボタンから払出個数を7個に指定するボタンまでの6個のボタンが設けられている。尚、個数指定ボタン33の数は、適宜変更しても良い。
【0024】
次に、図1乃至図3を用いて商品持上げ装置24の構成を説明する。前扉13の裏面側上部には、リフト機構34が設けられている。このリフト機構34は、図3に示すように、モータ35の回動軸に連結された駆動軸36が、その両端部を軸受37によって回動可能に支持され、この駆動軸36と一体的に回動可能に設けられた2つのスプロケット38(回転部材)に、それぞれチェーン39が掛けられている。
【0025】
図1及び図2に示すように、前扉13の商品取出口21と販売機本体12の払出口19との間には、樹脂等によって湾曲自在に形成された蛇腹状シート40(商品受け部材)が設けられ、この蛇腹状シート40の前側端部40aが商品受入部23の近傍に固定されている。更に、リフト機構34の各チェーン39の一端側が蛇腹状シート40の後側端部40bに連結され、各チェーン39の他端側にバランスウエイト41が取り付けられている。このバランスウエイト41の重量は、蛇腹状シート40の重量よりも少し軽い重量に設定されている。尚、各チェーン39を環状に形成して所定箇所に蛇腹状シート40の後側端部40bを連結すると共にバランスウエイト41を取り付けるようにしても良い。
【0026】
また、チェーン39及び蛇腹状シート40の上下移動を案内するガイドローラ42(図2及び図3参照)が、蛇腹状シート40の前側端部40aの固定位置よりも高い位置に設けられている。蛇腹状シート40の移動範囲は、蛇腹状シート40の後側端部40bを払出口19付近(又はそれよりも下方)まで下降させて蛇腹状シート40を断面略J字状若しくは略L字状に弛ませた状態(図2に実線で示す状態)にする位置が蛇腹状シート40の下限位置(商品受取り位置)となり、蛇腹状シート40の後側端部40bを商品取出口21よりも上方まで上昇させて蛇腹状シート40の前側部分(ガイドローラ42よりも下側部分)を商品受入部23の方へ向かって下り傾斜させた状態(図2に二点鎖線で示す状態)にする位置が蛇腹状シート40の上限位置(商品排出位置)となっている。
【0027】
蛇腹状シート40の下限位置(商品受取り位置)は、この下限位置に対応する位置までバランスウエイト41が上昇したことを下限位置センサ43(図3参照)で検出してモータ35を停止することで規制される。一方、蛇腹状シート40の上限位置(商品排出位置)は、この上限位置に対応する位置までバランスウエイト41が下降したことを上限位置センサ44(図3参照)で検出してモータ35を停止することで規制される。
【0028】
また、蛇腹状シート40が下限位置(商品受取り位置)にないとき、つまり、商品収納部14から払い出される商品Sを蛇腹状シート40で受け取り可能な状態になっていないときには、商品Sの払い出しを禁止するようになっている。
【0029】
以上のように構成した自動販売機11では、通常は、蛇腹状シート40を下限位置(商品受取り位置)まで下降させて蛇腹状シート40の後側端部40bを払出口19付近(又はそれよりも下方)まで下降させて蛇腹状シート40を断面略J字状に弛ませた状態(図2の実線参照)に保持しておく。これにより、商品収納部14からデリバリシュート18の払出口19へ払い出される商品Sを蛇腹状シート40で受け取り可能な状態で待機させておく。
【0030】
そして、商品収納部14から商品Sを払い出したときには、その商品Sが蛇腹状シート40に到達するのに必要な所定時間が経過した後(又は商品Sが蛇腹状シート40に到達したことをセンサ等で検出した後)、リフト機構34のモータ35を駆動してチェーン39を引き上げることで、蛇腹状シート40を上限位置(商品排出位置)まで上昇させて蛇腹状シート40の前側部分(ガイドローラ42よりも下側部分)を商品受入部23の方へ向かって下り傾斜させた状態(図2の二点鎖線の状態)にする。これにより、蛇腹状シート40で受け取った商品Sを商品取出口21の高さ位置付近まで持ち上げて商品受入部23内へ転がり落とす(又は滑り落とす)ことができ、商品受入部23内に受け入れた商品Sを商品取出口21から取り出すことができる。
【0031】
この後、リフト機構34のモータ35を逆転させて、蛇腹状シート40を下限位置(商品受取り位置)まで下降させて、図2に実線で示すように、蛇腹状シート40を断面略J字状若しくは略L字状に弛ませた状態にする。これにより、商品収納部14からデリバリシュート18の払出口19へ払い出される商品Sを蛇腹状シート40で受け取り可能な状態にする。
【0032】
以上説明した本実施形態(1)では、商品収納部14からデリバリシュート18の払出口19へ払い出された商品Sを商品持上げ装置24により上方の商品取出口21へ上昇させることができるので、商品取出口21の位置を高くすることができ、商品Sを取り出す際に、腰を屈めたり、しゃがんだりする必要がなくなり、商品Sを取り出し易くすることができる。しかも、商品持上げ装置24はリフト機構34で蛇腹状シート40を上下移動させるという極めて簡単であるため、従来の商品持上げ装置に比べて構成を簡単化することができて、製造コストを低く抑えることができ、低コスト化の要求を満たすことができる。しかも、商品Sの移送経路上に蛇腹状シート40を配置する構成となるため、商品Sの移動スペースを有効に利用して商品持上げ装置24を配置することができるので、商品持上げ装置24を小型化することができ、自動販売機11を大型化しなくても、商品収納部14等の他の構成部品の設置スペースを確保することができる。
【0033】
また、本実施形態(1)では、自動販売機11の前扉13に、商品Sの払出個数を指定する個数指定ボタン33を設けるようにしたので、複数個の商品Sを購入する際に、客が個数指定ボタン33で払出個数を指定することによって複数個の商品Sを一度にまとめて払い出すことができ、同じ商品Sを複数個購入する操作が極めて容易となる。
【0034】
更に、本実施形態(1)では、蛇腹状シート40が下限位置(商品受取り位置)にないときに、商品Sの払い出しを禁止するようにしたので、蛇腹状シート40が商品収納部14から払い出される商品Sを受け取り可能な状態になっていないときに商品Sを払い出してしまう事態を未然に防止することができる。
【0035】
また、本実施形態(1)では、リフト機構34の各スプロケット38に掛けられたチェーン39の一端側に蛇腹状シート40を連結して他端側にバランスウエイト41を取り付けるようにしたので、チェーン39の一端側と他端側に掛かる荷重差を少なくすることができて、蛇腹状シート40を上下移動させる際のモータ35の負荷を軽減することができ、モータ35の消費電力、ひいては自動販売機11の消費電力を低減することができる。
【0036】
尚、本実施形態(1)では、蛇腹状シート40を用いたが、蛇腹状シート40に代えて、表面が平坦なシート状の部材や簾状の部材を商品受け部材として用いても良い。また、商品受け部材の材質は、樹脂、布、ゴム等の湾曲自在に形成できる材質であれば適宜変更しても良い。
【0037】
《実施形態(2)》
次に、図5乃至図7を用いて本発明の実施形態(2)を説明する。但し、前記実施形態(1)と実質的に同じ部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0038】
図5に示すように、本実施形態(2)の自動販売機45の商品持上げ装置46には、前扉13の商品取出口21と販売機本体12の払出口19との間を上下移動可能な移送バケット47が設けられている。図6に示すように、前扉13の裏面側には、上下方向に延びるレール48,49が前後に並んで設けられている。移送バケット47の前面には、上側と下側にローラ50を有するスライド部材51が取り付けられ、このスライド部材51のローラ50が前側のレール48に沿って転動すると共に、移送バケット47の後面に取り付けられたローラ52が後側のレール49に沿って転動するようになっている。また、移送バケット47は、スライド部材51の上側のローラ50の回動軸を中心に回動できるようになっている。
【0039】
前側のレール48には、商品受入部23の上端部に相当する位置にストッパ53が設けられ、このストッパ53にスライド部材51の上側のローラ50が突き当ることでスライド部材51の上限位置が規制されるようになっている。更に、後側のレール49の上端には、円弧状レール54(傾動ガイド)が接続され、スライド部材51の上側のローラ50がストッパ53に突き当った状態で、移送バケット47後面のローラ52が円弧状レール54に沿って上方へ円弧状に移動することで、移送バケット47がスライド部材51の上側のローラ50の回動軸を中心にして上方へ回動して、移送バケット47が商品受入部23の方に向かって斜め下向きとなるようになっている。
【0040】
また、リフト機構34の各チェーン39の一端側が、移送バケット47の後方からその下面を通ってスライド部材51の下端部に連結され、リフト機構34のチェーン39を上下移動させることで、スライド部材51と移送バケット47を上下移動させるようになっている。移送バケット47の下面には、ゴム等の弾性体で形成されたクッション部材55が取り付けられている。
【0041】
移送バケット47の移動範囲は、移送バケット47が払出口19付近(又はそれよりも下方)まで下降した位置(図5参照)が移送バケット47の下限位置(商品受取り位置)となり、リフト機構34のチェーン39により移送バケット47が商品取出口21付近(又はそれよりも上方)まで引き上げられて、スライド部材51の上側のローラ50をストッパ53に突き当てて移送バケット47がスライド部材51の上側のローラ50の回動軸を中心にして上方へ回動して、移送バケット47が商品受入部23の方に向かって斜め下向きとなる位置(図6に二点鎖線で示す位置)が移送バケット47の上限位置(商品排出位置)となっている。
【0042】
また、移送バケット47が下限位置(商品受取り位置)にないとき、つまり、移送バケット47が上方に移動してデリバリシュート18の払出口19へ払い出される商品Sを受け取り可能な状態でないときには、商品Sの払い出しを禁止するようになっている。
【0043】
図5に示すように、前扉13には、払出口19の高さ位置付近に第2の商品取出口56が設けられ、この第2の商品取出口56に、開閉扉57(開閉手段)が設けられている。この開閉扉57は、通常時は第2の商品取出口56を閉鎖した状態でロックされ、商品持上げ装置46の故障時にロックが解除されて第2の商品取出口56を開閉可能にするようになっている。更に、前扉13には、商品持上げ装置46の故障中に点灯又は点滅する故障報知ランプ(図示せず)が故障報知手段として設けられている。
【0044】
以上のように構成した自動販売機45では、通常は、移送バケット47を下限位置(商品受取り位置)である払出口19付近(又はそれよりも下方)まで下降させておく。これにより、商品収納部14からデリバリシュート18の払出口19へ払い出される商品Sを移送バケット47で受け取り可能な状態で待機させておく。
【0045】
そして、商品収納部14から商品Sを払い出したときには、その商品Sが移送バケット47に到達するのに必要な所定時間が経過した後(又は商品Sが移送バケット47に到達したことをセンサ等で検出した後)、リフト機構34のモータ35を駆動してチェーン39を引き上げることで、移送バケット47を上限位置(商品排出位置)である商品取出口21付近(又はそれよりも上方)まで持ち上げて移送バケット47を商品受入部23の方に向かって斜め下向きの状態に傾動させる(図6の二点鎖線参照)。これにより、移送バケット47内の商品Sを持ち上げて商品受入部23内へ転がり落とす(又は滑り落とす)ことができ、商品受入部23内に受け入れた商品Sを商品取出口21から取り出すことができる。
【0046】
以上説明した本実施形態(2)のようにしても、商品持上げ装置46の構成簡単化、低コスト化、小型化の要求を満たしながら、商品収納部14から払い出された商品Sを上方の商品取出口21の方へ移送することができて、商品Sを取り出し易くすることができる。
【0047】
また、本実施形態(2)では、前扉13のうちの払出口19の高さ位置付近に第2の商品取出口56を設けるようにしたので、もし、商品持上げ装置46が故障して商品Sを上方の商品取出口21の方へ移送することができない状態になったとしても、第2の商品取出口56から商品を取り出すことができる。
【0048】
更に、本実施形態(2)では、第2の商品取出口56に開閉扉57を設け、この開閉扉57を通常時は第2の商品取出口56を閉鎖した状態でロックし、商品持上げ装置46の故障時にロックを解除するようにしたので、通常時は第2の商品取出口56を開閉扉57で閉鎖して第2の商品取出口56を通しての不正行為を防止することができ、商品持上げ装置46の故障によって第2の商品取出口56の開閉扉57を開閉する必要が生じたときのみに第2の商品取出口56の開閉扉57を開閉可能にすることができる。
【0049】
更に、本実施形態(2)では、商品持上げ装置46の故障中に故障報知ランプ58を点灯又は点滅させるようにしたので、商品持上げ装置46が故障中であることを客に知らせることができると共に、第2の商品取出口56から商品Sを取り出すように促すこともできる。尚、故障報知手段として、表示パネルを用いても良く、この表示パネルに、商品持上げ装置46の故障中に使用可能な商品取出口が第2の商品取出口56であることを表示するようにしても良い。或は、第2の商品取出口56の付近に、使用可能であるか否かを表示するランプ等を設けるようにしても良い。
【0050】
本実施形態(2)では、リフト機構34のチェーン39をスライド部材51に連結するようにしたが、リフト機構34のチェーン39を移送バケット47に直接連結して、チェーン39を上昇させることで移送バケット47を商品取出口21付近(又はそれよりも上方)まで持ち上げる共に商品受入部23の方に傾斜させるようにしても良い。
【0051】
また、上記各実施形態(1)、(2)では、リフト機構34はチェーン39を上下移動させる構成としたが、チェーン39に限定されず、ワイヤ、ベルト、ロープ等を上下移動させる構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)における自動販売機の縦断側面図
【図2】実施形態(1)の商品持上げ装置及びその周辺部の縦断側面図
【図3】実施形態(1)の自動販売機の縦断正面図
【図4】実施形態(1)の自動販売機の正面図
【図5】実施形態(2)の自動販売機の縦断側面図
【図6】実施形態(2)の商品持上げ装置及びその周辺部の縦断側面図
【図7】実施形態(2)の自動販売機の縦断正面図
【符号の説明】
11…自動販売機、12…販売機本体、13…前扉、14…商品収納部、18…デリバリシュート、19…払出口(払出位置)、21…商品取出口、23…商品受入部、24…商品持上げ装置、33…個数指定ボタン(個数指定手段)、34…リフト機構、35…モータ、38…スプロケット(回転部材)、39…チェーン(ロープ部材)、40…蛇腹状シート(商品受け部材)、41…バランスウエイト、45…自動販売機、46…商品持上げ装置、47…移送バケット、48,49…レール、50…ローラ、51…スライド部材、52…ローラ、53…ストッパ、54…円弧状レール(傾動ガイド)、56…第2の商品取出口、57…開閉扉(開閉手段)。

Claims (9)

  1. 商品収納部から払い出される商品の払出位置よりも高い位置に商品取出口が設けられ、前記払出位置に払い出された商品を前記商品取出口側へ上昇させる商品持上げ装置を備えた自動販売機において、
    前記商品持上げ装置は、モータで駆動されるリフト機構と、面状に形成された湾曲自在な商品受け部材とを備え、前記商品受け部材の前側の端部を前記商品取出口の付近に固定すると共に、前記商品受け部材の後側の端部を前記リフト機構に連結し、
    前記商品受け部材の後側の端部を前記払出位置付近又はそれよりも下方まで下降させて前記商品受け部材を断面略J字状若しくは略L字状に弛ませることで、前記払出位置に払い出された商品を前記商品受け部材で受け取り、前記リフト機構により前記商品受け部材の後側の端部を上昇させることで前記商品受け部材で受け取った商品を上昇させ、最終的に前記商品受け部材の前側部分が前記商品取出口側へ向かって下り傾斜した状態になるまで前記商品受け部材の後側部分を上昇させることで、前記商品受け部材上の前記商品を前記商品取出口側へ滑り落とすように構成されていることを特徴とする自動販売機。
  2. 前記リフト機構は、前記モータの回動軸に連結された回転部材にワイヤ、ベルト、ロープ、チェーン等(以下単に「ワイヤ等」という)が掛けられて構成され、前記ワイヤ等の一端側に前記商品受け部材の後側の端部が連結され、前記ワイヤ等の他端側にバランスウエイトが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 商品収納部から払い出される商品の払出位置よりも高い位置に商品取出口が設けられ、前記払出位置に払い出された商品を前記商品取出口側へ上昇させる商品持上げ装置を備えた自動販売機において、
    前記商品持上げ装置は、モータで駆動されるリフト機構と、このリフト機構により前記商品収納部の前方側を上下動される移送バケットとを備え、
    前記リフト機構により前記移送バケットを前記払出位置付近又はそれよりも下方まで下降させることで前記払出位置に払い出された商品を前記移送バケットで受け取り、前記リフト機構により前記移送バケットを前記商品取出口付近又はそれよりも上方まで持ち上げ、その位置で、前記移送バケットを前記商品取出口側へ向かって斜め下向きとなるように傾動させることで、前記移送バケット内の商品を前記商品取出口側へ滑り落とすように構成されていることを特徴とする自動販売機。
  4. 前記リフト機構は、前記モータの回動軸に連結された回転部材にワイヤ、ベルト、ロープ、チェーン等(以下単に「ワイヤ等」という)が掛けられて構成され、前記ワイヤ等の一端側に前記移送バケットが連結され、前記ワイヤ等の他端側にバランスウエイトが設けられ、前記商品取出口の付近には、前記移送バケットの持上げ動作に伴って前記移送バケットを前記商品取出口側へ向かって下り傾斜させるように傾動させる傾動ガイドが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の自動販売機。
  5. 自動販売機本体の前面に、前記商品の払出個数を指定する個数指定手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自動販売機。
  6. 前記払出位置付近の前面側に、第2の商品取出口が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の自動販売機。
  7. 前記第2の商品取出口には、これを開閉する開閉手段が設けられ、通常時は前記開閉手段が前記第2の商品取出口を閉鎖した状態でロックされ、前記商品持上げ装置の故障時に前記開閉手段のロックが解除されるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の自動販売機。
  8. 前記商品持上げ装置の故障を報知する故障報知手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の自動販売機。
  9. 前記商品持上げ装置の動作位置が前記払出位置に払い出される商品を受け取り可能な状態でないときに前記商品の払い出しを禁止することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の自動販売機。
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